特許第6976338号(P6976338)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976338
(24)【登録日】2021年11月11日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】自動車両用のレッグエプロン
(51)【国際特許分類】
   B62J 17/06 20060101AFI20211125BHJP
   B62J 27/00 20200101ALI20211125BHJP
【FI】
   B62J17/06
   B62J27/00
【請求項の数】24
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-537161(P2019-537161)
(86)(22)【出願日】2018年1月26日
(65)【公表番号】特表2020-505265(P2020-505265A)
(43)【公表日】2020年2月20日
(86)【国際出願番号】IB2018050495
(87)【国際公開番号】WO2018142254
(87)【国際公開日】20180809
【審査請求日】2020年10月13日
(31)【優先権主張番号】102017000010768
(32)【優先日】2017年2月1日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】512185877
【氏名又は名称】ピアッジオ・エ・チ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】PIAGGIO & C. S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】フランチェスコ・マッフェ
【審査官】 中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02982584(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第01396418(EP,A2)
【文献】 欧州特許出願公開第01707479(EP,A2)
【文献】 米国特許第03901549(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 17/06
B62J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦軸(P1)を有する中央部(20)と、
前記中央部(20)に関して対向するサイドの側方に延在する第1側部(30A)及び第2側部(30B)と、を備え、
前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)は、前記縦軸P1に略平行な主方向に沿ってそれぞれ延在する第1折り込み部(X1)及び第2折り込み部(X2)を規定し、
前記中央部(20)に対して横方向に、各サイドにわたって延在するように、前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)が前記第1折り込み部(X1)及び前記第2折り込み部(X2)にそれぞれ沿って折り込まれたオペレーション形状を採用することに適しており、
ドライバー(C1)の下肢を衝突から保護するように構成された手段(40)を備え、前記保護手段(40)は、少なくとも、前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)にそれぞれ接続された第1保護バー(41A)及び第2保護バー(41B)を備え、
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)はそれぞれ、前記縦軸(P1)と平行又は略平行である延長線(Q1、Q2)の各主方向に沿って延在し、
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、前記延長線(Q1、Q2)の主方向に略直交する方向に沿って圧縮された時に変形可能な材料から作られ、前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、少なくとも、衝突または転倒時に自動車両(1)の前記ドライバー(C1)の脚の大腿骨の部分を保護するように、前記第1折り込み部(X1)及び前記第2折り込み部(X2)それぞれに近い位置に配置されていることを特徴とする、自動車両(1)用のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項2】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)はそれぞれ、前記エプロンに連結されており、前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)それぞれの略全長に取り付けられている、請求項1に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項3】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、ポリエチレンから作られる、請求項1又は2に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項4】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、低密度ポリエチレンから作られる、請求項1又は2に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項5】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、密度が約30g/dmである低密度ポリエチレンから作られる、請求項1又は2に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項6】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、長さ70mm〜120mmの第1サイドと、長さ70mm〜120mmの第2サイドと、を有するセクションとを備え、
前記第1サイドは、前記レッグエプロン(10)と接続され、
前記第2サイドは、前記レッグエプロン(10)に対して片持ちにされている、請求項1〜のいずれか1項に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項7】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)は、それぞれ、前記縦軸と略平行な方向に沿って延在し、前記第1折り込み部(X1)及び前記第2折り込み部(X2)に近位して配置される第1縦部(411A)と第2縦部(411B)とを少なくとも備える、請求項1〜のいずれか1項に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項8】
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)はそれぞれ、前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)の全長にわたって延在する、請求項1〜のいずれか1項に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項9】
前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)にそれぞれ接続された第3保護バー(41C)及び第4保護バー(41D)を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項10】
前記第3保護バー(41C)及び前記第4保護バー(41D)はそれぞれ、前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)の全長にわたって延在する、請求項に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項11】
前記第3保護バー(41C)及び前記第4保護バー(41D)はそれぞれ、前記縦軸(P1)に平行又は略平行な主方向に沿って延在する、請求項9又は10に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項12】
前記第3保護バー(41C)は、前記第1折り込み部(X1)を横切る延長線の主方向に沿って延在し、
前記第4保護バー(41D)は、前記第2折り込み部(X2)を横切る延長線の主方向に沿って延在する、請求項9又は10に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項13】
前記第1保護バー(41A)、前記第2保護バー(41B)、前記第3保護バー(41C)及び前記第4保護バー(41D)は、直線状又は略直線状のバーであり、
前記第1保護バー(41A)及び前記第3保護バー(41C)は、互いに平行であり、かつ横方向に予め決められた距離(H)だけ離隔しており、
前記第2保護バー(41B)及び前記第4保護バー(41D)は、互いに平行であり、かつ横方向に前記予め決められた距離(H)だけ離隔している、請求項11に記載のレッグエプロン(10)。
【請求項14】
前記予め決められた距離(H)は、5cm〜50cmである、請求項13に記載のレッグエプロン(10)。
【請求項15】
前記予め決められた距離(H)は、10cm〜20cmである、請求項13に記載のレッグエプロン(10)。
【請求項16】
衝突から保護するための前記手段(40)は、前記第1側部(30A)に接続された第5保護バー(41E)及び前記第2側部(30B)に接続された第6保護バー(41F)を備え、
前記第5保護バー(41E)は、前記第1保護バー(41A)及び前記第3保護バー(41C)との間に挿し込まれ、前記第1保護バー(41A)及び前記第3保護バー(41C)に対して側方に配置され、
前記第6保護バー(41F)は、前記第2保護バー(41B)及び前記第4保護バー(41D)との間に挿し込まれ、前記第保護バー(41)及び前記第保護バー(41)に対して側方に配置される、請求項13に記載のレッグエプロン(10A)。
【請求項17】
衝突から保護するための前記手段(40)は、前記第1側部(30A)に接続された第5保護バー(41E)及び前記第2側部(30B)に接続された第6保護バー(41F)を備え、
前記第5保護バー(41E)は、前記第3保護バー(41C)とともに、略「L」字形状又は略「T」字形状のように配置され、
前記第6保護バー(41F)は、前記第4保護バー(41D)とともに、略「L」字形状又は略「T」字形状のように配置される、請求項13に記載のレッグエプロン(10B)。
【請求項18】
前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)それぞれに、前記保護バー(41A〜41F)のそれぞれに取り外し自在に接続することに適した接続部材(411〜416)を備える、請求項13、16もしくは17に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項19】
前記保護バー(41A〜41F)それぞれのための前記接続部材(411〜418)は、
前記各側部(30A、30B)に接続され、対向するサイドで前記保護バーを取り外し自在に囲むために互いに対向している一対の縦方向のフィン(411、412)と、
前記一対のフィン(411、412)の前記フィンの間に挿し込まれた前記保護バー(41B)を保持するために、前記一対のフィン(411、412)のフィンと前記保護バー(41B)との間に挿し込まれるように前記フィン及び/又は前記保護バー(41B)と一体化されている、前記保護バー(41A〜41F)を前記一対のフィン(411、412)に接合するための第1接合部材(413〜416)と、を備える、請求項18に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項20】
前記接続部材(411〜418)は、前記一対のフィン(411、412)を前記各側部(30A、30B)に接続するための第2接合部材(417、418)を備え、
前記第2接合部材(417、418)は、前記一対のフィン(411、412)と前記側部(30A、30B)の間に挿し込まれるように、前記フィン(411、412)及び/又は前記側部(30A、30B)に一体化されている、請求項18に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項21】
前記第1接合部材及び/又は前記第2接合部材は、ベルクロ(登録商標)、ボタン部材、スティッチング等から選択される、請求項19又は20に記載のレッグエプロン(10、10A、10B)。
【請求項22】
前記各保護バー(41A〜41D)の断面は、円形形状又は多角形形状であり、特に前記多角形の断面は長方形又は正方形である、請求項1〜21のいずれか1項に記載のレッグエプロン(10)。
【請求項23】
前部(3)と、後部(2)と、ドライバー(C1)のための座面(4)とを備える自動車両(1)に適用されるように構成されたレッグエプロン(10、10A、10B)を備えるカバーキットであって、
前記自動車両(1)の前記前部及び前記後部の間に延在する縦軸(P1)を備える中央部(20)と、
前記中央部(20)に対して対向するサイドの側方に延在する第1側部(30A)及び第2側部(30B)と、を備え、
前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)は、前記縦軸に略平行な主方向に沿ってそれぞれ延在する第1折り込み部(X1)及び第2折り込み部(X2)を規定し、
前記レッグエプロン(10)は、
前記第1側部(30A)及び前記第2側部(30B)がそれぞれ、前記第1折り込み部(X1)及び前記第2折り込み部(X2)に沿って折り込まれ、前記中央部(20)に対して横方向に、各サイドにわたって延在する、オペレーション形状を採用することに適しており、
衝突から前記ドライバー(C1)の下肢を保護するように構成された、衝突から保護するための手段(40)を備えており、
前記保護手段(40)は少なくとも、前記第1側部(30A)に接続された第1保護バー(41A)及び前記第2側部(30B)に接続された第2保護バー(41B)を備え、
前記第1保護バー(41A)及び前記第2保護バー(41B)はそれぞれ、前記縦軸(P1)に平行又は略平行な延長線(Q1、Q2)の各主方向に沿って延在し、衝突した際に、少なくとも前記自動車両(1)の前記ドライバー(C1)の脚の大腿骨部を保護するように、実質的に前記座面の高さに配置されていることを特徴とする、カバーキット。
【請求項24】
請求項1〜22のいずれか1項に記載されたレッグエプロン(10、10A、10B)又は請求項23に記載されたキットを備える自動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、自動車両及び関連する付属品の分野に関し、特に、請求項1の前半で定義されるような自動車両用のレッグエプロンに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばスクーターのような自動車両の分野において、悪天候、特に冬の悪天候からドライバーの脚を保護する機能を提供するレッグエプロンを用いることは既知である。周知の技術に係るレッグエプロンの一例は、仏国文書2949428において、バグスター社に導入されている。このような文書は、とりわけ、中央部と中央部に関する各部分から延在する2つの側部又は複数の側部に通常形取られたレッグエプロンを記載する。エプロンは、側部の補剛システムを提供され、作動中にそれらがぱたぱたと動くことを制限する。特に、それは、エプロンの側部構造を伸張し、それゆえオペレーション中(走行中)に風の流れがあたったときそれらの動きを制限するため、各端部が各ポケットに挿し込まれ得るブーメランのような形状の、各側部へのインサートである。それゆえ、それは、ディフレクタと同様の機能を提供する。
【0003】
他の一般的なレッグエプロンのように、上述の周知の技術に係るレッグエプロンは、悪天候からの保護を提供することのみの限定を有し、一方で、衝突や転倒の場合にドライバーの肢を保護しない。このため、周知のレッグエプロンはドライバーの動きの最大限の自由を保障するように構成されているが、レッグエプロンの使用は、例えば転倒した場合、必然的にエプロンそのものから分離することが困難であるという結果に至る。それゆえ、レッグエプロンとともに自動車両が利用されるとき、衝突又は転倒の場合に、可能な限りドライバーへの身体的ダメージのリスクを低減する必要性が特に感じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の目的は、周知の引用文献にともなう上記の欠点を解決、又は少なくとも一部を取り除き得るレッグエプロンを提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これら及び他の目的は、最も一般的な実施形態における請求項1、及びある特定の実施形態における、請求項1に従属する請求項に定義されるような自動車両用のレッグエプロンによって達成される。
【0006】
請求項20に定義されるカバーキット及び請求項21に定義される自動車両もまた、本発明の目的である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は、以下の、例として挙げられた実施形態の詳細な説明からよりよく理解され、それゆえ、添付図面に関して制限されない。
図1図1は自動車両と関連するドライバーとを示す平面図であり、ドライバーはここで望ましい実施形態に係るレッグエプロンを利用しており、ある構成要素は図1では見えず破線で描かれている。
図2図2は、図1と同様の平面図であり、図1のレッグエプロンの一部が取り除かれ、図1では隠れているレッグエプロンの構成要素が示されている。
図3図3は、図1で外形が描かれている、図1のレッグエプロンの背面等角図である。
図4図4は、図1のレッグエプロンの底面図であり、エプロンが広げられた形状で描かれている。
図5図5は、図1のレッグエプロンの詳細を拡大した横断面図である。
図6図6は、実施形態2に係るレッグエプロンの底面図であり、エプロンが広げられた形状で描かれている。
図7図7は、実施形態3に係るレッグエプロンの底面図であり、エプロンが広げられた形状で描かれている。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0008】
添付図において、同一または略同一の構成要素は、同一符号で示されている。
【0009】
レッグエプロンの一部を説明するために使用される「上」、「下」、「上側」、「下側」、「垂直」、「水平」という文言は、通常使用時に自動車両のドライバーによって使用されるレッグエプロンを言及することに留意されたい。
【0010】
まず、図1図4に関して、現在望ましいとされる実施形態に係るレッグエプロンは、通常、符号10で示されている。図1において、レッグエプロン10は、例えばスクーター1のような自動車両1に固定されている。いずれの場合でも、本明細書の目的において、自動車両という文言は、通常、レッグエプロンとともに利用されることに適している二輪または三輪の全自動車両、例えばこれに限定されるものではないが、原動付き自転車やスクーター等、を意味していることに留意されたい。それ自体知られているように、レッグエプロン10は、自動車両1のドライバーC1の脚を悪天候及び寒さから保護するという主な機能を提供する。そのため、レッグエプロン10は、防水生地によって作られることが望ましい。
【0011】
図4を参照すると、レッグエプロン10は、縦軸P1と、中央部20と、第1側部30Aと、第2側部30Bと、を備える。縦軸P1は、エプロン10の中心縦軸であることが望ましい。望ましい実施形態によると、軸P1はエプロン10の周囲端部15の対象な中心軸である。エプロン10が、例えば図1に示されるように、通常の使用状態において自動車両1とともに使用される場合、縦軸P1は、自動車両1の後部2を自動車両1の前部3とつなぐ方向に延在する。第1及び第2側部30A、30Bは、中央部20に対して反対側の側方に縦軸P1に関して対象に広がっている。それ自体知られているように、中央部20はドライバーC1の脚を上側で覆う機能を提供し、一方で側部30A、30BはドライバーC1の脚を側方で覆う機能を提供する。第1側部30A及び第2側部30Bは、第1折り込み部X1及び第2折り込み部X2を規定し、第1折り込み部X1及び第2折り込み部X2はそれぞれ、縦軸P1に平行又は略平行な主方向に沿って延在している。
【0012】
レッグエプロン10は、第1及び第2側部(30A、30B)がそれぞれ中央部(20)に対して横方向の各サイドにわたって広がるように、第1及び第2折り込み部(X1、X2)に沿って折りたたまれているオペレーション形状(図1図3)を採用することに適している。図1図3に示されるオペレーション形状において、前記の部30A、30Bは、中央部20に直交して又は略直交して延在することが望ましい。望ましくは、中央部20は、折り込み部X1、X2によって側方の範囲を定められる。図3において示されるように、前記の部30A、30Bは、オペレーション形状において対向している。
【0013】
再び図4を参照すると、エプロン10は、ドライバーC1の下肢を保護するため、衝突に対する保護のための手段40を備える。衝突に対する保護のための手段40は、少なくとも、第1側部30A及び第2側部30Bにそれぞれ接続された第1及び第2保護バー、又は脚保護バー41A、41Bを含む。第1及び第2保護バーは、互いが同一であることが望ましい。該バー41A、41Bは、衝撃を吸収し得る材料、望ましくはプラスチック材料、さらに望ましくは高分子発泡体から製造される半剛性バーであることが望ましい。
【0014】
第1及び第2保護バー41A、41Bはそれぞれ、縦軸P1と平行又は略平行である、延長線Q1、Q2のそれぞれの主方向に沿って延在する。さらに、第1及び第2保護バー41A、41Bは、少なくとも、衝突または転倒時に自動車両1のドライバーC1の大腿骨の部分を保護するために、第1及び第2折り込み部X1、X2のそれぞれ近い位置に配置されている。
【0015】
1つの実施形態において、第1及び第2保護バー41A、41Bは、第1及び第2折り込み部X1、X2のそれぞれ近い位置に配置される少なくとも第1縦部411A及び第2縦部411Bを備える。特に、第1及び第2保護バーは、折り込み部に対して、2cmから40cm、望ましくは5cm〜10cmの位置で側壁に配置される。言い換えると、図2に示されように、少なくとも縦部411A、411Bは実質的に、ドライバーC1が座るのに適している、自動車両1のサドル5の座面4の高さに配置されている。実際には、保護バー41A、41Bと、特に少なくともそれぞれの縦部411A、411Bは、少なくとも、衝突時、特に低速での衝突に、自動車両1のドライバーC1の脚の大腿骨の部分(骨盤/膝関節間の部分)を保護するために配置されている。本明細書で用いられる「略平行」という表現は、方向Q1、Q2が縦軸P1と完全に平行でなくてもよいことを意味している。つまり、例えば図4に示されるように、少なくともドライバーC1の脚の大腿骨の部分の効果的な保護を保証するようないずれの場合においても、レッグエプロン10の平面展開図において、方向Q1、Q2は、軸P1に対して小さな角度、特に20°以下の角度を形成し得る。
【0016】
望ましい実施形態によると、第1及び第2保護バー41A、41Bは、第1及び第2側部30A及び第2側部30B、30Bそれぞれの全長にわたって延在する。
【0017】
特に、第1及び第2保護バー41A、41Bは、略全長に沿ってバーをエプロンに接着するように、エプロンに接続される。言い換えると、保護バーは、エプロンとバーとの間に溝を形成することなく、複数箇所又は連続してエプロンに取り付けられる。
【0018】
詳細において、各バーは、エプロンの側壁に略直交する衝撃の力;例えば、側方からの衝突による力、が負荷されたときの圧縮時に変形可能な材料から作られる。言い換えると、バー41A、41Bは、延長線Q1、Q2の前記主方向に略直交する方向に沿った圧縮時に変形可能な材料から作られる。圧縮変形は、バーの厚さによって、つまり縦軸P1に略直交する方向におけるバーの延長線によって保証される。前記縦方向P1はまた、エプロンの側部30A、30Bの表面に直交する。言い換えると、この寸法は、バーの厚さを規定し、その厚さはエプロン10に対して片持ちにされている。このように厚みを有することで、衝撃力が減衰し、人体の受ける衝撃は、速度12km/mのときに受ける程度になる。
【0019】
ある実施形態によると、各保護バーは、望ましくは、低密度ポリエチレン(LDPE)、より望ましくはLDPE泡沫から作られる。そのような低密度ポリエチレン(LDPE)の密度は、約30g/dmであることが望ましい。さらに、常時望ましい実施形態によると、各保護バーは、長さが70mm〜120mmである第1サイドと、長さが70mm〜120mmである第2サイドと、を有するセクションを備える。特に、第1サイドはエプロンに接続され、バーの厚さを示す第2サイドはエプロンに対して片持ちにされている。代替として、保護バーは、円形又は台形のセクションを備え、ボタンホール、ベルトもしくはポケットを介してエプロンに接続され得る。便宜的な実施形態によると、衝突からの保護のための手段40は、第1及び第2側部30A、30Bにそれぞれ接続された第3及び第4保護バー41C、41Dを備える。バー41C及びバー41Dは、互いが同一であることが望ましい。望ましい実施形態によると、バー41C、41Dは、バー41A、41Bと同様に、同一の材料から作られる。バー41C、41Dにより、便宜的に、衝突時、脛骨部分(膝/足関節間の部分)及びドライバーC1の脚の下側端部(中脚)の効果的は保護が可能になる。望ましい実施形態によると、第3及び第4保護バー41C、41Dは、第1及び第2側部30A、30Bそれぞれの全長にわたって延在する。便宜的な実施形態によると、第3及び第4保護バー41C、41Dはそれぞれ、前記縦軸P1に平行又は略平行である、延長線R1、R2の各主方向に沿って延在する。代替の実施形態(図示されていない)によると、第3保護バー41Cは、第1折り込み部X1を横切る延長線の各主方向に沿って延在し、第4保護バー41Dは、第2折り込み部X2を横切る延長線の各主方向に沿って延在する。この場合、バー41C、41Dは、例えばこれが絶対ではないが、バー41Aの縦部411Aに直交または略直交し、かつバー41Bの縦部411Bに直交または略直交するように、それぞれが配置され得る。
【0020】
便宜的な実施形態によると、第1、第2、第3及び第4保護バー41A〜41Dは、直線または主に直線のバーである。直線の保護バーを提供することは、便宜的に、保護バーそのものに生じ得る張力を軽減する。そのような張力はまた、詳細は本明細書で後述されているが、保護バー41A〜41Dをエプロン10に接続するために用いられ得るベルクロ(登録商標)の部分の望ましくない非接続に至り得る。
【0021】
特に、第1及び第4保護バー41A、41Cは、互いに平行であり、あらかじめ決められた距離Hだけ横方向に離隔されている。同様に、第2及び第4保護バー41B、41Dは、互いに平行であり、前記あらかじめ決められた距離Hだけ横方向に離隔されている。望ましい実施形態によると、そのような距離Hは通常、5cm〜50cmであり、さらに望ましくは10cm〜20cmである。
【実施例2】
【0022】
図6には、第2の望ましい実施形態に係るレッグエプロン10Aが図示されている。エプロン10Aは、保護バー41A〜41Dに追加して、衝突からの保護のための手段40が、第1及び第2側部30A、30Bにそれぞれ接続された第5保護バー41E及び第6保護バー41Fを備える点において、図1図4に示されたレッグエプロン10と本質的に異なる。特に、第5保護バー41Eは、第1及び第3保護バー41A、41Cの間に挿し込まれる。さらに、第5保護バー41Eは、第1及び第3保護バー41A、41Cの側方に配置される。同様に、第6保護バー41Fは、第2及び第4保護バー41B、41Dの間に挿し込まれる。さらに、第6保護バー41Fは、第及び第4保護バー41B、41Dの側方に配置される。
【実施例3】
【0023】
図7には、第3の望ましい実施形態に係るレッグエプロン10Bが図示されている。エプロン10Bは、保護バー41A〜41Fの配置に関してのみ、図6に示されたレッグエプロン10Aと本質的に異なる。特に、図7に示され得るように、第5保護バー41Eは、第3保護バー41Cは、と略「L」字又は略「T」字を作るように配置されており、第6保護バー41Fは、第4保護バー41Dは、と略「L」字又は略「T」字を作るように配置されている。
【0024】
便宜的な実施形態によると、レッグエプロン10は、各保護バー41A、41Bのための接続部材411〜418を備えており、接続部材411〜418は、第1及び第2保護バー41A、41Bと第1及び第2側部30A、30Bをそれぞれ取り外し可能に接続することに適している。図5を参照すると、便宜的な実施形態によると、そのような接続部材411〜418は、各保護バー41A、41Bのための縦のフィン411、412の一部を備えており、そのような縦のフィン411、412のペアは、第1及び第2側部30A、30Bにそれぞれ接続される。フィン411、412は柔軟性のあるフィンであることが望ましく、エプロン10を製造する泡沫と同一の泡沫で作られることが望ましい。さらに、そのような各保護バー41A、41Bのための接続部材は、第1及び台2保護バー41A、41Bをフィン411、412の各ペアに接合するための第1接合部材413〜416を備える。図5は、レッグエプロン10の一部の断面図であり、第2保護バー41Bを第2側部30Bに取り外し可能なように接続することに適している接続部材411〜418のみが示されていることに留意されたい。しかしながら、接続部材411〜418と同一または同様の接続部材(図示されていない)は、保護バー41Aをエプロン10の側部30Aに接続するために用いられることに留意されたい。接続部材411〜418と同一または同様の接続部材(図示されていない)はまた、バー41C、41D、41E、41Fが設けられているとき、それらを側部30A、30Bに接続するために用いられることに留意されたい。そのような理由と簡潔な記載のため、保護バー41A、設けられていれば保護バー41C、41D、41E、41Fをレッグエプロン10、10Aの側部30A、30Bに接続するための接続部材は、本明細書ではさらには記載しない。しかしながら、接続部材411〜418に関して後述されることは、保護バー41A、41C、41D、41E、41Fをレッグエプロン10、10A、10Bに接続するために提供される接続部材にも適用、準用されると理解される。
再び図5を参照して、フィン411、412は、互いに重なり合い、保護バー41Bの反対側を取り外し可能に囲む。第1接合部材413〜416は、フィン411、412及び保護バー41Bの間に挿し込まれるようにフィン411、412及び/もしくは保護バー41Bと一体化され、フィン411、412の間に挿し込まれた保護バー41Bを保持する。望ましい実施形態によると、接合部材413〜416は、ベルクロ(登録商標)ストリップの第1ペア413、414とベルクロ(登録商標)ストリップの第2ペア415、416とを備える。特に、ストリップ413、414は、フィン411とフィン412とにそれぞれ固定され、ストリップ415、416は、図5に示されるように、ストリップ413とストリップ414とにそれぞれ接続するように、バー41Bの2つの対向する面に固定される。便宜的な実施形態によると、ストリップ413、414は、凹型ベルクロ(登録商標)ストリップであり、ストリップ415、416は、凸型ベルクロ(登録商標)ストリップである。それにより、保護バー41〜41Fが用いられないとき、又はそれらのうちのいくつかしか用いられないとき、ベルクロ(登録商標)ストリップがどの衣服にダメージを与えることが回避される。望ましくは、ストリップ413、414はフィン411、412に縫い付けられ、ストリップ415、416は保護バー41Bに接着される。
【0025】
再び図面5を参照して、1つの実施形態によると、接合部材411〜418は、フィン411、412のペアを側部30Bに接続するための第2接合部材417、418を備える。第2接合部材417、418は、フィン411、412及び保護バー30Bの間に挿し込まれてように、フィン411、412及び/若しくは側部30Bに一体化される。
【0026】
望ましい実施形態によると、第1接合部材413〜416及び/又は第2接合部材417、418は、取り外し自在に接続可能なように構成された接合部材であることが望ましく、ベルクロ(登録商標)、ボタン部材、スティッチング等の中から選択されることが望ましい。
【0027】
望ましい実施形態によると、保護バー41A、41Bおよび備えられていればバー41C、41D、41E、41Fはそれぞれ、円形又は多角形の断面を有する。望ましい実施形態によると、そのような多角形の断面は、長方形または正方形の断面である。長方形または正方形の断面により、保護バー41A〜41FとドライバーC1の脚との間での最大接触表面を得ることができることに留意されたい。それゆえ、これにより、接触点に対して外側からの衝撃(様々な要因から発生し得る衝撃:直交する方向からの衝撃、斜め方向からの衝撃、若しくは、擦れによる摩擦)に続く残りの力を最大限に吸収することができる。さらに、長方形または正方形の断面を有する保護バーを提供することで、ベルクロストリップを各保護バーの2つの対向する面に接着するこが可能になり、より安定になる。
【0028】
バー41A〜41Fの長さは一般的に、エプロン10、10A、10Bが適用される自動車両の特定のモデルが異なると人間工学的高さ(ハンドルバー/サドル/フットボード)が異なるため、エプロン10、10A、10Bのサイズによって、様々であることに留意されたい。
【0029】
レッグエプロン10、10A、10Bが、側部30A、30Bそれぞれに取り外し可能に接続され得る複数の保護バー、例えば、2つのバー41A、41C、側部30A上の3つのバー41A、又は、41C、41E及び側部30B上の2つのバー41B、41D若しくは3つのバー41B、41D、41Fを有する場合、レッグエプロンの各部30A、30Bに1つ以上のバーを提供する、又はバーを提供しないことは、必要に応じて最大保護の構成を選んでも選ばなくてもよい最終使用者の裁量であることに留意されたい。
【0030】
添付図面に示された実施形態において、バー41A〜41Fは、レッグエプロン10A、10B、10Cの内側表面11に接続されていることに留意されたい。しかしながら、便宜的な実施形態によると、内側表面11に対向する、レッグエプロン10、10A、10Bの外側表面12に接続された複数の補助保護バー(図示されていない)が提供され得る。そのような補助バーにより、レッグエプロン10の厚さ、つまり保護のレベルが、有利に増す。本明細書では、「内側」及び「外側」は、エプロン10、10A、10Bが図3におけるオペレーション形状を採用する場合、レッグエプロン10、10A、10Bの側部30A、30Bの間に構成された空間の中間を意味することに留意されたい。
【0031】
例えば、望ましい実施形態によると、バー41A、41Bと同一または同様の2つのさらなる補助バーが、エプロン10の外側表面12に接続され、同時にバー41A、41Bに接続され得、同一または略同一の手法でバー41A、41Bに配置される。さらなる実施形態によると、4つのさらなる補助バーが提供され、そのうち2つのバーは、バー41A、41Bと同一または同様であり、他の2つのバーは、バー41C、41Dと同一または同様であり、同時にエプロン10の内側表面11に接続されたバー41A〜41Dと同一または同様である4つの補助バーは、各バー41A〜41Dそれぞれでエプロン10の外側表面12に設けられる。1つの実施形態によると、このような補助バーは、エプロン10の側視程を高め、つまりドライバーの受動的安全性をためるために、高視程色であるとよい。前記補助バーは、空力外乱を発生させないように、各端部で傾斜させられていることが望ましい。
【0032】
上記によると、周知技術を参照して、本明細書に記載のレッグエプロンがどのように、上述の目的を達成するかが理解される。
【0033】
便宜的に、本明細書に記載のレッグエプロンにより、自動車両のドライバーの脚と危険な外部因子との間に固い、また同時に心地よい溝が維持され得、その溝により、特に低速時の衝突時において、ドライバーの脚を保護し得る。本明細書に記載のレッグエプロンは、天候因子に対する保護外装であるだけではなく、ドライバーに高い心理的な満足をもたらす真に柔軟性のある「ケース」でもある。このため、快適さを上げることは、二輪の作動安全水準を上げるために、最も重要な一般的パラメータの1つであることに留意されたい。本発明に係るレッグエプロンの記載は、自動車両1に適用されるように構成されたレッグエプロン10、10A、10Bを備える、再度本発明に係るカバーキットの記載の同等であり、自動車両1は、前部3、後部2及びドライバーC1のための座面4を備えることに留意されたい。レッグエプロン10、10A、10Bは、
自動車両1の前記前部3と前記後部2との間に延在する縦軸P1を有する中央部20と、
前記中央部20に対して対向するサイドの側方に延在する第1側部30A及び第2側部30Bと、を備え、
第1側部30A及び第2側部30Bは、前記縦軸P1に略平行な主方向に沿ってそれぞれ延在する第1折り込み部X1及び第2折り込み部X2を規定する。
レッグエプロン10、10A、10Bは、中央部20に対して横方向の各サイドにわたって延在するように、第1及び第2側部30A、30Bが第1及び第2折り込み部X1、X2にそれぞれ沿って折られたオペレーション形状を採用することに適しており;
エプロン10、10A、10Bは、ドライバーC1の下肢を保護するために衝突から保護するように構成された手段40を有する。保護手段40は、少なくとも、第1及び第2側部30A、30Bにそれぞれ接続された第1及び第2保護バー41A、41Bを備える。第1及び第2保護バー41A、41Bはそれぞれ、前記縦軸P1に平行または略平行な延長線Q1、Q2の各主方向に沿って延在し、それらは、衝突時に自動車両1のドライバーC1の脚の大腿骨の部分を少なくとも保護するように、略前記座面4の高さに配置される。
本発明に係るレッグエプロンを記載することにより、レッグエプロン10、10A、10Bを備える自動車両もまた実際に記載されていることに留意されたい。
【0034】
理解されるべき本発明の趣旨は、添付の請求項の範囲に定義されるような本発明の趣旨を逸脱しない限り、実施形態及び製造の詳細が限定されない単なる例によって説明され、図示されているものに関して大幅に異なってもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7