【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下に示す構成を備える。
【0011】
[1] 複数の組成からなる材料、または、複数の製造条件の組合せにより製造される材料を含む設計対象材料を設計するための材料設計装置であって、
前記設計対象材料の設計条件を含む入力情報と材料特性値を含む出力情報との対応関係を機械学習により取得した学習済みモデルと、
前記設計対象材料の設計条件の指定範囲を設定する設計条件設定部と、
前記設計条件設定部により設定された指定範囲内で複数の網羅予測点を生成する網羅予測点生成部と、
前記網羅予測点生成部により生成された網羅予測点を前記学習済みモデルに入力して算出した材料特性値を、前記網羅予測点の各点と紐づけたデータセットを記憶する設計条件−材料特性テーブルと、
前記設計対象材料の要求特性の指定範囲を設定する要求特性設定部と、
前記要求特性設定部により設定された要求特性を満たすデータセットを前記設計条件−材料特性テーブルから抽出する設計条件抽出部と、
を備える材料設計装置。
【0012】
[2] 前記設計条件抽出部により抽出されたデータセットの設計条件の範囲を調整する設計条件調整部を備え、
前記設計条件抽出部は、前記抽出したデータセットから、前記設計条件調整部により調整された設計条件を満たすデータセットをさらに絞り込む、
前項1に記載の材料設計装置。
【0013】
[3] 前記設計条件抽出部により抽出されたデータセットに関する要求特性及び設計条件の範囲を表示する情報表示部を備え、
前記設計条件調整部は、前記情報表示部に表示されている設計条件の範囲を変更するユーザ操作に応じて設計条件の範囲を調整する、
前項2に記載の材料設計装置。
【0014】
[4] 前記要求特性は、複数の特性を含み、
前記設計条件抽出部は、前記複数の要求特性を同時に満たすデータセットを抽出する、
前項1〜3のいずれか1項に記載の材料設計装置。
【0015】
[5] 前記設計対象材料は無機材料である、
前項4に記載の材料設計装置。
【0016】
[6] 前記設計対象材料は合金系である、
前項5に記載の材料設計装置。
【0017】
[7] 前記設計対象材料はアルミニウム合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0018】
[8] 前記設計対象材料はアルミニウム合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0019】
[9] 前記設計対象材料は鉄合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Wの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、熱間加工時の素材加熱温度、熱間加工時の素材加熱時間、加工速度、圧下率、熱間加工温度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、オーステナイト結晶粒度、フェライト結晶粒度、衝撃特性、疲労特性、SCC特性、SSC特性の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0020】
[10] 前記設計対象材料は鋳鉄材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、W、Ca、Mg、Ceの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、鋳込み速度、凝固速度、凝固後の冷却速度、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、衝撃特性、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0021】
[11] 前記設計対象材料は銅合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0022】
[12] 前記設計対象材料は銅合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0023】
[13] 前記設計対象材料はチタン合金であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてAl、Sn、V、Mo、Zr、Pd、Si、Cr、Ru、Ta、Co、Niの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項6に記載の材料設計装置。
【0024】
[14] 複数の組成からなる材料、または、複数の製造条件の組合せにより製造される材料を含む設計対象材料を設計するための材料設計方法であって、
前記設計対象材料の設計条件を含む入力情報と材料特性値を含む出力情報との対応関係を機械学習により取得した学習済みモデルを作成するモデル作成ステップと、
前記設計対象材料の設計条件の指定範囲を設定する設計条件設定ステップと、
前記設計条件設定ステップにて設定された指定範囲内で複数の網羅予測点を生成する網羅予測点生成ステップと、
前記網羅予測点生成ステップにて生成された網羅予測点を前記学習済みモデルに入力して算出した材料特性値を、前記網羅予測点の各点と紐づけたデータセットを設計条件−材料特性テーブルに記憶するデータセット作成ステップと、
前記設計対象材料の要求特性の指定範囲を設定する要求特性設定ステップと、
前記要求特性設定ステップにて設定された要求特性を満たすデータセットを、前記設計条件−材料特性テーブルから抽出する設計条件抽出ステップと、
を含む材料設計方法。
【0025】
[15] 前記設計条件抽出ステップにて抽出されたデータセットの設計条件の範囲を調整する設計条件調整ステップと、
前記要求特性を満たすデータセットから、前記設計条件調整ステップにて調整された設計条件を満たすデータセット群にさらに絞り込む絞り込みステップと、
を含む、
前項14に記載の材料設計方法。
【0026】
[16] 前記設計対象材料はアルミニウム合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0027】
[17] 前記設計対象材料はアルミニウム合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0028】
[18] 前記設計対象材料は鉄合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Wの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、熱間加工時の素材加熱温度、熱間加工時の素材加熱時間、加工速度、圧下率、熱間加工温度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、オーステナイト結晶粒度、フェライト結晶粒度、衝撃特性、疲労特性、SCC特性、SSC特性の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0029】
[19] 前記設計対象材料は鋳鉄材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、W、Ca、Mg、Ceの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、鋳込み速度、凝固速度、凝固後の冷却速度、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、衝撃特性、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0030】
[20] 前記設計対象材料は銅合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0031】
[21] 前記設計対象材料は銅合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0032】
[22] 前記設計対象材料はチタン合金であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてAl、Sn、V、Mo、Zr、Pd、Si、Cr、Ru、Ta、Co、Niの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項14または15に記載の材料設計方法。
【0033】
[23] 複数の組成からなる材料、または、複数の製造条件の組合せにより製造される材料を含む設計対象材料を設計するための材料設計プログラムであって、
前記設計対象材料の設計条件を含む入力情報と材料特性値を含む出力情報との対応関係を機械学習により取得した学習済みモデルを作成するモデル作成機能と、
前記設計対象材料の設計条件の指定範囲を設定する設計条件設定機能と、
前記設計条件設定機能により設定された指定範囲内で複数の網羅予測点を生成する網羅予測点生成機能と、
前記網羅予測点生成機能により生成された網羅予測点を前記学習済みモデルに入力して算出した材料特性値を、前記網羅予測点の各点と紐づけたデータセットを設計条件−材料特性テーブルに記憶するデータセット作成機能と、
前記設計対象材料の要求特性の指定範囲を設定する要求特性設定機能と、
前記要求特性設定機能により設定された要求特性を満たすデータセットを、前記設計条件−材料特性テーブルから抽出する設計条件抽出機能と、
をコンピュータに実現させるための材料設計プログラム。
【0034】
[24] 前記設計条件抽出機能により抽出されたデータセットの設計条件の範囲を調整する設計条件調整機能と、
前記要求特性を満たすデータセットから、前記設計条件調整機能により調整された設計条件を満たすデータセット群にさらに絞り込む絞り込み機能と、
をコンピュータに実現させるための、
前項23に記載の材料設計プログラム。
【0035】
[25] 前記設計対象材料はアルミニウム合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0036】
[26] 前記設計対象材料はアルミニウム合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Ni、Zn、Ti、V、Pb、Sn、Bi、B、P、Zr、Srの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0037】
[27] 前記設計対象材料は鉄合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Wの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、熱間加工時の素材加熱温度、熱間加工時の素材加熱時間、加工速度、圧下率、熱間加工温度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、オーステナイト結晶粒度、フェライト結晶粒度、衝撃特性、疲労特性、SCC特性、SSC特性の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0038】
[28] 前記設計対象材料は鋳鉄材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてC、B、N、Si、P、S、Mn、Al、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、W、Ca、Mg、Ceの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、鋳込み速度、凝固速度、凝固後の冷却速度、熱処理温度、熱処理時間、熱処理の冷却速度の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、衝撃特性、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0039】
[29] 前記設計対象材料は銅合金展伸材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として素材鋳造時の溶湯温度、鋳造速度、冷却水量、均質化温度、均質化時間、均質化後の冷却速度、熱間加工時の素材加熱温度、加工速度、加工直後の冷却速度、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、熱間加工温度、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0040】
[30] 前記設計対象材料は銅合金鋳物材であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてZn、Pb、Bi、Sn、Fe、P、Al、Hg、Ni、Mn、Se、Te、O、S、Zr、Be、Co、Ti、Asの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、自然時効時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、導電率、熱伝導率、ヤング率、線膨張係数の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。
【0041】
[31] 前記設計対象材料はチタン合金であり、
前記設計条件は、材料組成及び製造条件を含み、
前記材料組成としてAl、Sn、V、Mo、Zr、Pd、Si、Cr、Ru、Ta、Co、Niの少なくとも一部を含み、前記製造条件として鋳込み時の溶湯温度、溶体化温度、溶体化時間、人工時効温度、人工時効時間、焼鈍温度、焼鈍時間の少なくとも一部を含み、
前記材料特性値は、0.2%耐力、引張強度、伸び、ヤング率、線膨張係数、疲労特性の少なくとも一部を含む、
前項23または24に記載の材料設計プログラム。