特許第6976618号(P6976618)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エックスダブリュー ラボラトリーズ,インコーポレイテッドの特許一覧

特許6976618活性酸素種スカベンジャーの調製および使用
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976618
(24)【登録日】2021年11月12日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】活性酸素種スカベンジャーの調製および使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 5/08 20060101AFI20211125BHJP
   C07K 5/03 20060101ALI20211125BHJP
   A61K 38/06 20060101ALI20211125BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20211125BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20211125BHJP
   A61P 39/06 20060101ALN20211125BHJP
   A61P 25/00 20060101ALN20211125BHJP
【FI】
   C07K5/08ZNA
   C07K5/03
   A61K38/06
   A61P13/12
   C07D403/12
   !A61P39/06
   !A61P25/00
【請求項の数】21
【全頁数】139
(21)【出願番号】特願2020-512797(P2020-512797)
(86)(22)【出願日】2017年9月4日
(65)【公表番号】特表2020-532554(P2020-532554A)
(43)【公表日】2020年11月12日
(86)【国際出願番号】CN2017100431
(87)【国際公開番号】WO2019041361
(87)【国際公開日】20190307
【審査請求日】2020年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】518097626
【氏名又は名称】エックスダブリューファルマ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】シアン,ジア‐ニン
(72)【発明者】
【氏名】チー,ズデ
(72)【発明者】
【氏名】ニン,デジャン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シャンボ
【審査官】 山▲崎▼ 真奈
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第106866784(CN,A)
【文献】 国際公開第2012/068081(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0161573(US,A1)
【文献】 Peter Wipf et al.,Mitochondrial Targeting of Selective Electron Scavengers: Synthesis and Biological Analysis of Hemigramicidin-TEMPO Conjugates,J. AM. CHEM. SOC.,2005年,Vol.127, No.36,pp.12460-12461
【文献】 Jianfei Jiang et al.,Structural Requirements for Optimized Delivery, Inhibition of Oxidative Stress, and Antiapoptotic Activity of Targeted Nitroxides,The Journal of Pharmacology And Experimental Therapeutics,2007年,Vol.320,pp.1050-1060
【文献】 Tanja Krainz et al.,A Mitochondrial-Targeted Nitroxide Is a Potent Inhibitor of Ferroptosis,ACS Cent. Sci.,2016年,Vol.2,pp.653-659
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07K
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】
から選択される化合物、または上記のいずれかの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式(III)(メチル (2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート):
【化2】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(XXVIII)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−カルバモイル−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ−)ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート):
【化3】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(XXIX)(プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート):
【化4】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式(XXX)(プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート):
【化5】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式(XXXI)(プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート):
【化6】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式(XXXII)(プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−[(1−オキシル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−3−イル)ホルムアミド]−ヘキサノアート):
【化7】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
式(XXXIII)(プロパン−2−イル(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート):
【化8】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
式(XXXIV)((2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサン酸):
【化9】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
式(XXXV)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(ジエチルカルバモイル)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート):
【化10】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
式(XXXVI)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−{テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンチル]−カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−{8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート:
【化11】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
式(XXXVII)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート:
【化12】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
式(XXXVIII)((S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート:
【化13】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
式(XXXIX)((S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート:
【化14】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
式(XXXXIV)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート):
【化15】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
式(XXXXV)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート:
【化16】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
式(XXXXVI)((S)−シクロヘキシル 2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−6−((((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサノアート:
【化17】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
式(XXXXVII)(tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート:
【化18】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
【請求項20】
患者において急性腎損傷を処置するための医薬の調製における、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用
【請求項21】
患者において急性腎損傷を処置するのに使用するための、請求項19に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化ストレスに関連する、疾患、発達遅延、および症状の処置または抑制に有用な組成物および方法を提供する。より具体的には、本発明の組成物および方法は、フェロトーシスおよびアポトーシスの調節因子である化合物の有効量を投与することを含む。
【背景技術】
【0002】
局部的なROS(活性酸素種)は、真核細胞の生物学的な代謝および発達に重要ではあるが、制御されていない過剰なROSの流れは、細胞の機能障害および/または死をもたらす(たとえばhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3484374/pdf/nihms412463.pdfおよびhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006291X16317715(2017年7月7日にアクセス)をレビューされたい)。
【0003】
2012年に紹介されて以来、フェロトーシスは、最終的に非アポトーシス性の細胞死をもたらす過剰なROSの流れ(特にミトコンドリアにおけるROSの流れ)にとって重要な機構の経路として出現した。(たとえばhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4764384/およびhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5072448/(2017年7月7日にアクセス)をレビューされたい)。フェロトーシスにおける鍵となる要素として、グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPx4)の活性の喪失は、致死性の過剰なROSをもたらし、次に、酸化ストレス(たとえば膜のポリ不飽和リン脂質の過酸化)により細胞の破壊をもたらす(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5003261/(2017年7月7日にアクセス))。GPx4はROSを除去(scaveng)するために重要な補因子としてグルタチオン(GSH)を使用するため、GSH産生の欠如は、その「上流(up−stream)」での「Xc」系(グルタミン/システイン 抗トランスポーター)の誘導(たとえば既知の小分子化合物、たとえばエラスチンおよび過剰なグルタミン酸塩を介した誘導)の阻害から生じ得る。他方で、フェロトーシスを介して過剰なROSの流れを誘導することにより、特定の癌細胞を殺滅することができる(たとえばhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5345622/pdf/JCMM−21−648.pdf(2017年7月7日にアクセス)をレビューされたい)。
【0004】
上記のレビュー、ならびに抗フェロトーシス性(ferroptotic)の作用機構に起因するいくつかの他の阻害剤についての参照文献(たとえばフェロスタチン(ferrostatin):特許出願−米国特許公開公報第2016/0297748号および国際特許公開公報第2013/152039号、キノン、たとえばMitoQ:http://www.discoverymedicine.com/Robin−A−J−Smith/2011/02/07/mitochondria−targeted−antioxidants−as−therapies/)、小分子ペプチド、たとえばSS−31:(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4267688/(2017年7月7日にアクセス)および国際特許公報第2004070054号(A2));窒素酸化物、たとえばXJB−5−131およびJP4−039の類縁体:(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5043442/pdf/oc6b00199.pdf(2017年7月7日にアクセス)および国際特許公報第2012112851号(A2))に基づき、XJB−5−131もまた、フェロトーシスの阻害の使用に適用されており、ここでこれは、フェロトーシスにおけるミトコンドリア内の脂質の過酸化に重要な役割を果たしている。また、参照化合物のフェロスタチン−1およびXJB−5−131は、同様の作用機構を共有する場合があるか、または両化合物は、同じシグナリング経路で作用する。フェロトーシスは、非中枢神経系(非CNS)またはCNSを含むように幅広くグループ分けされている、様々なよく知られている疾患に関連している可能性がある。
【0005】
非CNS:心血管系(たとえばアテローム性動脈硬化、高血圧性心筋症、うっ血性心不全、脳卒中など)、代謝性(たとえば糖尿病およびその関連する合併症、たとえばニューロパチー、高脂血症など)、泌尿器(たとえば急性腎損傷(AKI))、加齢関連疾患(たとえば骨格筋萎縮、およびドライ型加齢黄斑変性(Dry−AMD、https://en.m.wikipedia.org/wiki/Macular degeneration(2017年7月17日にアクセス))ならびに外傷(たとえば横紋筋融解症を含む放射線損傷、外傷性脳損傷、主な外科手術など)。AKIの事例(https://en.m.wikipedia.org/wiki/Acute_kidney_injury(2017年7月7日にアクセス))において、現在、米国のFDAは、特に米国の集中治療室に入院した患者の約30%が罹患しているこの疾患を特に治癒する医薬を未だ承認していない。残念なことにAKIが後期/慢性期に進行すると、血液透析および最終的には腎臓移植が、残る主要な治療選択肢となる。
【0006】
CNS:神経−運動(たとえばパーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、てんかんなど)および認知(たとえばアルツハイマー病(たとえばhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4679930/pdf/fnins−09−00469.pdf(2017年7月7日にアクセス))。世界的に見て5,000万人が罹患しているてんかんの事例では、患者のうち少数ではあるが無視できない数(20〜30%)が、現在承認されている20超の医薬に対して耐性がある/耐性となる(たとえばhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5068473/pdf/ndt−12−2605.pdf(2017年7月7日にアクセス))。疑いようもなく、現在の研究は、2012年の紹介以来、より多くのフェロトーシスの阻害剤を原因とするより多くの疾患に恐らくは関連するものである。よってAKIおよびてんかんにより例示されるように、将来的にフェロトーシスに関連する他の疾患の一部もまた、より良好な(恐らくは新規の)医薬を火急に必要としている。
【発明の概要】
【0007】
以下は、単に、本発明の一部の態様の概要であり、それらに限定されるものではない。本明細書の全ての参照文献は、それらの全体が参照により本明細書中に組み込まれている。本明細書の開示が引用と異なる場合、本明細書の開示が優先される。本発明は、対象のフェロトーシスを調節する化合物および医薬組成物を提供し;特定のTEMPO誘導体、それらの調製物、および対応する医薬組成物を含む。本発明の化合物および/または医薬組成物は、恐らくは、患者の特定の障害または疾患を予防、処置、寛解するための医薬の製剤において使用され得る。
【0008】
本発明の一態様は、式I:
【化1】

(式中、
xは、0または1であり;
Gは、存在しないか、O、NH、またはCHであり;
Wは、
【化2】
(式中、R、R、R、またはRは、C1〜C6アルキルであり、Rは、OHまたはOであり;nは、0、1、2、または3である)
であり;
Lは、存在しないか、またはC1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシル、シクロアルキル、C1〜C10アルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1〜C10アルキルヘテロシクロアルキル、アリール、C1〜C10アルキルアリール、ヘテロアリール、およびC1〜C10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、約3〜約7個の環炭素を有し、前記アリールまたはヘテロアリールは、約5〜約10個の環炭素を有し;
PEPは、以下の構造:
【化3】

(式中、
*印は、(S)または(R)の構造のいずれかのキラル中心を表し;
Bは、存在しないか、N、NH、またはOであり、
は、H、−(C=O)−O−Rm、−(SO)−O−Rm、−(SO)−O−Rm、−(SO)−N−(Rm)、および−(C=O)−N−(Rm)からなる群から選択され、Rmは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6ハロアルキル、シクロアルキル、C1〜C6アルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1〜C6アルキルヘテロシクロアルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、ヘテロアリール、またはC1〜C6アルキルヘテロアリールであり、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、約3〜約7個の環炭素を有し、前記アリールまたはヘテロアリールは、約5〜約10個の環炭素を有し;
Rnは、−O−X、−S−X、−NH−X、または−N−X4a(X4b)から選択され;
またはXは、H、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルケニル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、ヘテロアリール、およびC1〜C6アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、前記アリールまたはヘテロアリールは、5〜6個の環炭素を有し;
4aおよびX4bは、独立して、C1〜C6アルキル、置換されているC1〜C6アルキルから選択され、X4aおよびX4bは一緒になってC3〜C8ヘテロシクロアルキル、置換されているC3〜C8ヘテロシクロアルキルを形成してもよく;
Aは、存在しないか、または、それぞれDまたはLの構造のいずれかであってよいアラニン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、グリシン、トリプトファン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、およびバリンからなる群から選択され;アミノ残基は、保護されていないか、またはCbzおよびFmocからなる群から選択される保護基により保護されている)
を有するペプチジル部分であり;
ただし、PEPは、以下:
【化4】
のうちの1つではない)
の化合物、その薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーまたはジアステレオマーである。
【0009】
別の態様では、本発明は、式(I)の少なくとも1つの化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量をそれぞれが含む、医薬組成物に関する。本発明に係る医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、支持体、またはそれらの組み合わせをさらに含んでもよく、任意選択で、1つ以上の補助的な有効成分の治療有効量をさらに含んでもよい。
【0010】
本発明のさらなる態様では、式(I)の化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーは、フェトローシス調節因子として有用である。よって本発明は、細胞における活性酸素種(ROS)を減少させるための方法であって、細胞をフェロトーシス調節因子としての上記化合物の有効量と接触させるステップを含む、方法で使用するための医薬の製造における、上述の少なくとも1つの式(I)の化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量の使用を目的とする。
【0011】
本発明のさらなる別の態様では、対象のフェロトーシスを調節するための方法であって、少なくとも1つの式(I)の化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、支持体、またはそれらの組み合わせと、さらに任意選択で1つ以上の補助的な有効成分の治療有効量とに、上記対象を曝露させるステップを含む、方法を目的とする。
【0012】
本発明の別の態様は、少なくとも1つの式(I)の化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、支持体、またはそれらの組み合わせと、さらに任意選択で1つ以上の補助的な有効成分の治療有効量とをそれぞれが含む医薬組成物の、上記化合物または上記医薬組成物の治療有効量をフェロトーシス調節因子として投与することにより患者の酸化ストレスに関連する障害または疾患を予防、処置、または軽減するための医薬の製造における、使用に関する。
【0013】
さらなる別の態様では、本発明は、患者の酸化ストレスに関連する障害または疾患を予防、処置、または軽減するための方法であって、少なくとも1つの式(I)の化合物、または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、支持体、またはそれらの組み合わせと、さらに任意選択で1つ以上の補助的な有効成分の治療有効量とをそれぞれが含む上述の医薬組成物の治療有効量を上記患者に投与することにより、上記患者の特定のフェロトーシスのプロセスを調節することにより、上記患者の酸化ストレスに関連する障害または疾患を予防、処置、または軽減するための方法を目的とする。
【0014】
さらなる別の態様では、本発明は、式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩を作製する方法を目的とする。
【0015】
本発明の化合物、医薬組成物、および方法の特定の実施形態では、式(I)の化合物は、以下の詳細な説明に記載または例示される化合物種から選択される化合物、または当該化合物の薬学的に許容される塩である。
【0016】
別の好ましい実施形態では、本発明は、少なくとも1つの式(I)の化合物または式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、およびさらにはそれらの個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーの有効量をそれぞれが含む医薬組成物を調製する方法を目的とする。上述のように、本発明に係る医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、支持体、またはそれらの組み合わせをさらに含んでもよく、さらには、任意選択で1つ以上の補助的な有効成分の治療有効量を含んでもよい。
【0017】
一定の用量として製剤化される場合、このような組み合わせの生成物は、本明細書中記載の用量の範囲内で(または当業者に知られているように)本発明の化合物を使用し、他の薬学的に有効な成分または処置をその用量の範囲内で使用する。たとえば、CDC2阻害剤のオロムシン(olomucine)は、既知の、アポトーシスの誘導において既知の細胞傷害性作用物質と相乗的に作用することが見いだされている(J. Cell Sci., (1995) 108, 2897)。また本発明の化合物は、併用製剤が不適切である場合に、既知の抗癌剤または細胞傷害性作用物質と共に順次投与され得る。いずれかの併用処置では、本発明は、投与の順序に限定されず;式(I)の化合物は、既知の抗癌剤または細胞傷害性作用物質の投与の前または後に、投与され得る。たとえば、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤のフラボピリドールの細胞傷害性活性は、抗癌剤との投与の順序の影響を受ける(Cancer Research, (1997) 57, 3375)。このような技術は、当業者および主治医の技能の範囲内にある。
【0018】
上述の方法のいずれかは、液体(たとえば水)、ループ利尿薬、1つ以上の化学療法剤または抗悪性腫瘍薬、たとえばロイコボリンおよびフルオロウラシル、ならびに補助的な化学療法剤(たとえばフィルグラスチムおよびエリスロポエチン)、または上記のいずれかの組み合わせの投与により、強化され得る。
【0019】
さらなる別の実施形態は、その必要がある対象(たとえはヒト)へ本発明の医薬製剤を投与することにより、本発明の化合物を上記対象へ投与するための方法である。
【0020】
さらなる別の実施形態は、本発明の少なくとも1つの薬学的に許容される化合物と、任意選択で1つ以上の薬学的に許容される添加剤または賦形剤とを混合することにより、本発明の医薬製剤を調製する方法である。
【0021】
本発明が記載する化合物から医薬組成物を調製するために、不活性な薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固体の形態の製剤として、散剤、錠剤、分散性の顆粒剤、カプセル剤、ビーズ、カシェー、および坐薬が挙げられる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの有効成分から構成され得る。適切な固体の担体、たとえば炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、滑石、糖、またはラクトースが、当該分野で知られている。錠剤、散剤、カシェー、およびカプセル剤は、経口投与に適した固体の剤形として使用され得る。様々な組成物における薬学的に許容される担体および製造方法の例は、A. Gennaro (Ed.), Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Ed., (1990), Mack Publishing Co., Easton, Paで見出すことができる。
【0022】
液体の形態の製剤として、液剤、懸濁剤、およびエマルジョンが挙げられる。例として、非経口注射のための水または水−プロピレングリコールの溶液、または経口の液剤、懸濁剤、およびエマルジョンのための甘味料および乳白剤の添加が、言及され得る。また液体の製剤は、経鼻投与用の液剤を含み得る。
【0023】
吸入に適したエアロゾル製剤は、液剤および粉末の形態の固体を含み得、これは、不活性の圧縮ガス、たとえば窒素などの薬学的に許容される担体と組み合わせてもよい。
【0024】
また、使用前に短時間で、経口投与または非経口投与用の液体の形態の製剤へと変換されるように意図されている固体の形態の製剤も含まれる。このような液体の形態として、液剤、懸濁剤、およびエマルジョンが挙げられる。
【0025】
また本発明の化合物は、経皮的に送達可能であり得る。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾル、および/またはエマルジョンの形態を取り得、この目的のため当該分野でありふれている種類のマトリックスまたはリザーバー型である経皮パッチに含まれ得る。
【0026】
また本発明の化合物は、皮下的に送達され得る。
【0027】
好ましくは、本化合物は、経口投与されるか、または静脈内投与されるか、または点眼薬もしくは硝子体内注射を介して投与される。
【0028】
好ましくは、本医薬組成物は、単位剤形である。このような形態では、本製剤は、適切な量の有効成分、たとえば所望の目的を達成するのに有効な量の有効成分を含む、適切な大きさのユニットドーズへと細分される。
【0029】
使用される実際の用量は、患者の要件および処置される病態の重症度に応じて変動し得る。特定の状況に適した投与レジメンの決定は、当業者の範囲内にある。簡便性のため、一日総用量は、必要に応じて、分割されてもよく、日中、複数回に分けて投与されてもよい。本発明の化合物および/またはその薬学的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態、および大きさ、ならびに処置される症状の重症度などの要因を考慮して、担当医の判断により調節される。
【0030】
本明細書中開示される全ての実施形態は、各実施形態が本発明の異なる態様の下で記載される場合であっても、互いが矛盾しない限り他の実施形態と組み合わせることができる。さらに、一実施形態における全ての技術的な特性は、各実施形態が本発明の異なる態様の下で記載される場合であっても、互いが矛盾しない限り対応する他の実施形態の技術的な特性に適用され得る。
【0031】
上記は、単に本明細書中開示される特定の態様をまとめたものであり、本来限定されるように意図されてはいない。本発明におけるこれら態様および他の態様、ならびに追加的な実施形態、特性、および利点は、本発明の実施を介して、以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0032】
詳細な説明および特定の実施形態
簡潔にするために、特許および特許出願を含む本明細書で引用される刊行物の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0033】
本明細書において、大部分の化学名は、IUPAC命名法を使用して作製した。一部の化学名は、当該分野で知られている異なる命名法または別のもしくは市販の名称を使用して作製した。名称と構造との間に矛盾がある場合、構造が優位となる。
【0034】
定義および全般的な専門用語
ここでは、本発明の特定の実施形態に対する詳細な言及がなされる。この例は、添付の構造および式に例示される。本発明は、特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内に含まれ得る、全ての別の選択肢、修正、および均等物を包有するように意図されている。当業者は、本発明の実施に使用され得る、本明細書中記載の方法および物質と類似または均等である多くの方法および物質を認識するものである。本発明は、本明細書中記載の方法および物質には全く限定されない。限定するものではないが、定義される用語、用語の使用、記載される技術などを含む、組み込まれている文献、特許、および同様の物質の1つ以上が本出願と異なるかまたは矛盾する場合、本出願が統制する。
【0035】
さらに、明確にするために別の実施形態の文脈に記載される本発明の特定の特性は、単一の実施形態に組み合わせても提供され得ることを理解されたい。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈に記載される本発明の様々な特性もまた、別々にまたは任意の適切な下位の組み合わせでも、提供され得る。
【0036】
他が定義されない限り、本明細書中使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の当業者が一般に理解する意味と同じ意味を有する。本明細書中参照される全ての特許および刊行物は、それら全体が参照により組み込まれている。
【0037】
本明細書中使用される場合、特段他の記載がない限り以下の定義が当てはまる。本発明の目的のため、化学元素は、元素の周期表(CAS方式)およびHandbook of Chemistry and Physics, 75th Ed. 1994にしたがい、同定される。さらに、全般的な有機化学の原則は、それらの全内容が参照により本明細書に組み込まれている、Michael B. SmithおよびJerry March, John Wiley & Sonsによる”Organic Chemistry”, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito: 1999、および”March’s Advanced Organic Chemistry” , New York:2007に記載されている。
【0038】
上記および本開示にわたり使用される場合、特段他の記載がない限り、以下の用語は、以下の意味を有すると理解されたい。定義が誤っている場合、当業者に知られている従来の定義が統制する。本明細書中提供される定義が引用されるいずれかの刊行物に提供される定義と矛盾するかまたは異なっている場合、本明細書中提供される定義が統制する。
【0039】
本明細書中使用される場合、用語「含む(including、containing、およびcomprising)」は、オープンであり非限定的な意味で使用される。
【0040】
本明細書中使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が他の意味を明記しない限り、複数形を含む。
【0041】
より正確な記載を提供するために、本明細書中提供される定量的な表現のいくつかは、用語「約」で修飾されていない。用語「約」が明らかに使用されているかどうかに関わらず、本明細書中提供される全ての量は、実際の所定の値を表すように意味されており、また、当該提供される値の実験条件および/または測定条件による当量および近似値を含む、当業者に基づき合理的に推測される当該所定の値に対する近似値を表すようにも意味されている。収率がパーセンテージとして提供される場合は常に、当該収率は、特定の化学量論的な条件の下得ることができる同じ実体の最大量を基準として収率が提供される実体の質量を表す。パーセンテージとして提供される濃度は、異なって記載されない限り、質量比を表す。
【0042】
化学的な定義
本明細書中使用される場合、「アルキル」は、1〜12個の炭素原子を有する飽和した直鎖状または分枝状の炭化水素基を表す。代表的なアルキル基として、限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルなど、およびそれらより長いアルキル基、たとえばヘプチル、オクチルなどが挙げられる。本明細書中使用される場合、「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルを意味する。
【0043】
用語「アルキルアミノ」は、本明細書中使用される場合、アミノ基の1つの水素原子が本明細書中定義されるアルキル基に置き換えられている、本明細書中定義されるアミノ基を表す。アミノアルキル基は、以下の一般式−NH−アルキルにより定義され得る。この一般式は、以下の一般式:−NH−C1〜C10アルキルおよび−NH−C1〜C6アルキルの基を含む。アミノアルキル基の例として、限定するものではないが、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルが挙げられる。
【0044】
用語「アルコキシ」は、本明細書中使用される場合、−O−(アルキル)(式中のアルキルは上記に定義されている)を含む。
【0045】
本明細書中使用される場合、「アルコキシアルキル」は、−(アルキレニル)−O−(アルキル)(式中の各「アルキル」は、独立して、上記に定義されるアルキル基である)を意味する。
【0046】
用語「アミン」は、本明細書中使用される場合、−NH基を表す。
【0047】
「アリール」は、基の全ての環が芳香族である、単環、二環、または三環の芳香基を意味する。二環系または三環系では、個々の芳香環は互いに縮合している。例示的なアリール基として、限定するものではないが、フェニル、ナフタレン、およびアントラセンが挙げられる。
【0048】
「アリールオキシ」は、本明細書中使用される場合、−O−(アリール)基(式中のアリール基は上記に定義されている)を表す。
【0049】
「アリールアルキル」は、本明細書中使用される場合、−(アルキレニル)−(アリール)基(式中のアルキレニルおよびアリールは、上記に定義される通りである)を表す。アリールアルキルの非限定的な例として、低級アルキル基が挙げられる。適切なアリールアルキル基の非限定的な例として、ベンジル、2−フェネチル、およびナフタレニルメチルが挙げられる。
【0050】
「アリールアルコキシ」は、本明細書中使用される場合、−O−(アルキレニル)−アリール基(式中、アルキレニルおよびアリールは上記に定義される通りである)を表す。
【0051】
用語「重水素」および「重水素化した」は、本明細書中使用される場合、1つの陽子および1つの中性子を有する水素の安定した同位体であること、または当該同位体で置換されていることを意味する。
【0052】
用語「ハロゲン」は、本明細書中使用される場合、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を表す。用語「ハロ」は、クロロ、フルオロ、ブロモ、またはヨードを表す。
【0053】
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の水素原子の1つ以上、たとえば、1、2、または3つが、ハロゲン原子、たとえばフルオロ、ブロモ、またはクロロ、特にフルオロに置き換えられている、上記に定義されるアルキル基を表す。ハロアルキルの例として、限定するものではないが、モノフルオロ−、ジフルオロ−、またはトリフルオロ−メチル、−エチル、または−プロピル、たとえば3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチル、またはブロモエチル、もしくはクロロエチルが挙げられる。同様に、用語「フルオロアルキル」は、1つ以上、たとえば1、2、または3つのフッ素原子で置換されている、上記に定義されるアルキル基を表す。
【0054】
用語「ハロアルコキシ」は、本明細書中使用される場合、−O−(ハロアルキル)基(式中のハロアルキルは上記に定義されている)を表す。例示的なハロアルコキシ基は、ブロモエトキシ、クロロエトキシ、トリフルオロメトキシ、および2,2,2−トリフルオロエトキシである。
【0055】
用語「ヒドロキシ」は、−OH基を意味する。
【0056】
用語「ヒドロキシアルキル」は、少なくとも1つのヒドロキシ基、たとえば1、2、または3個のヒドロキシ基で置換されているアルキル基を表す。ヒドロキシアルキル基のアルキル部分は、分子の残りに結合点を提供する。ヒドロキシアルキル基の例として、限定するものではないが、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシイソプロピル、1,4−ジヒドロキシブチルなどが挙げられる。
【0057】
用語「オキソ」は、=O基を意味し、炭素原子または硫黄原子に結合され得る。用語「N−オキシド」は、窒素原子の酸化した形態を表す。
【0058】
本明細書中使用される場合、用語「シクロアルキル」は、3〜12個の環炭素原子を有する、飽和しているかまたは部分的に飽和している、単環系、縮合した多環系、架橋した多環系、またはスピロ多環系の炭素環を表す。シクロアルキル基の非限定的な分類として、3〜6個の炭素原子を有する、飽和しているかまたは部分的に飽和している単環系炭素環がある。シクロアルキルの例示的な例として、限定するものではないが、以下の部分:
【化5】

が挙げられる。
【0059】
用語「シクロアルコキシ」は、−O−(シクロアルキル)基を表す。
【0060】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書中使用される場合、表記される環炭素の1つ以上が、−O−、−N=、−C(O)−、−S−から選択される部分に置き換えられている、本願で定義されるシクロアルキル(cycloalkl)を表す。
【0061】
本明細書中使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、炭素、酸素、窒素、セレン、および硫黄から選択される3〜15個の環原子を有する、単環系または縮合した多環系の芳香族ヘテロ環を表す。適切なヘテロアリール基は、ピリリウムなどの荷電されて芳香族となるであろう環系を含まない。一部の適切な5員のヘテロアリール環(単環系ヘテロアリールとして、または多環系ヘテロアリールの一部としてのヘテロアリール環)は、1つの酸素原子、硫黄原子、もしくは窒素原子、または1つの窒素+1つの酸素もしくは硫黄、または2、3、もしくは4個の窒素原子を有する。一部の適切な6員のヘテロアリール環(単環系ヘテロアリールとして、または多環系ヘテロアリールの一部としてのヘテロアリール環)は、1、2、または3個の窒素原子を有する。ヘテロアリール基の例として、限定するものではないが、ピリジニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル(furazanyl)、ベンゾフラザニル(benzofurazanyl)、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルが挙げられる。
【0062】
当業者は、上記に列挙または例示されるヘテロアリール基およびシクロアルキル基の種類が、排他的なものではないこと、ならびにこれら定義される用語の範囲内にあるさらなる種類もまた選択され得ることを認識しているであろう。
【0063】
本明細書中記載される場合、本明細書中開示される化合物は、任意選択で、1つ以上の置換基で置換されていてもよく、または本発明の特定の分類、下位分類、および種により例示される通りであり得る。
【0064】
本明細書中使用される場合、用語「置換されている」は、特定の基または部分が、1つ以上の適切な置換基を有することを意味する。本明細書中使用される場合、用語「置換されていない」は、特定の基が置換基を有さないことを意味する。本明細書中使用される場合、用語「任意選択で置換されていてもよい」は、特定の基が、置換されていないかまたは特定の数の置換基により置換されていることを意味する。用語「置換されている」が、構造の系を説明するために使用される場合、この置換は、当該系においていずれかの原子価が許容される位置で起こることを意味する。
【0065】
本明細書中使用される場合、「1つ以上の置換基」との表現は、系におけるいずれかの原子価が許容される位置で起こり得る、1つ〜最大限の数の置換を表す。特定の実施形態では、1つ以上の置換基は、1、2、3、4、または5個の置換基を意味する。別の実施形態では、1つ以上の置換基は、1、2、または3個の置換基を意味する。
【0066】
原子価が満たされていない本明細書中表されるいずれかの原子は、原子の原子価を満たすために十分な数の水素原子を有すると想定されている。
【0067】
いずれかの変数(たとえばアルキル、アルキレニル、ヘテロアリール、R、R、またはR)が本明細書中提供されるいずれかの式または説明において1超の場所に現れる場合、各出現における変数の定義は、他の全ての出現での定義とは無関係である。
【0068】
数字を使用する範囲は、本明細書中使用される場合、連続する整数を含むように意図されている。たとえば、「0から4まで」または「0〜4」と表される範囲は、0、1、2、3、および4を含み、「10〜20%」と表される範囲は、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、および20%を含む。同様に、数字を使用する範囲はまた、連続する分数の整数(fractional integer)を含むようにも意図されている。たとえば、「1〜2%」と表される範囲は、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、および2.0%を含む。
【0069】
多官能性部分が示される場合、コアへの結合点は、直線またはハイフンにより記載される。たとえばアリールオキシ−は、アリールが酸素原子に結合していながら、酸素原子がコア分子への結合点である部分を表す。
【0070】
追加的な定義
本明細書中使用される場合、用語「対象」は、哺乳類および非哺乳類を包有する。哺乳類の例として、限定するものではないが、いずれかの哺乳類の綱のメンバー:ヒト;非ヒトの霊長類、たとえばチンパンジー、および他の類人猿およびサルの種;家畜、たとえばウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ:飼育動物、たとえばウサギ、イヌ、およびネコ;ならびに、げっ歯類、たとえばラット、マウス、およびモルモットを含む研究動物などが挙げられる。非哺乳類の例として、限定するものではないが、鳥類、魚類などが挙げられる。本発明の一実施形態では、哺乳類はヒトである。
【0071】
「患者」は、ヒトおよび動物の両方を含む。
【0072】
用語「阻害剤」は、特定の生体活性を阻害または他の方法で妨害する化合物、薬剤、酵素活性化剤、またはホルモンなどの分子を表す。
【0073】
用語「調節因子」は、所定のタンパク質、受容体、および/またはイオンチャネルの活性を増加もしくは減少、または活性に他の方法で影響を与える分子、たとえば本発明の化合物を表す。
【0074】
用語「有効量」または「治療有効量」は、所望の生物学的な結果を提供するために十分な作用物質の量を表す。この結果は、疾患もしくは医学的病態の兆候、症状、もしくは原因の低減および/もしくは軽減、または他のいずれかの生体系の望ましい変化であり得る。たとえば、治療的な使用に関する「有効量」は、疾患状態、症状、または医学的病態において臨床上関連する変化を提供するために必要とされる、化合物またはこの化合物を含む組成物の量である。あらゆる個別の事例において適切な「有効」量は、規定の実験を使用することにより当業者が決定し得る。よって、「有効量」との表現は、全般的に、有効な物質が治療上望ましい効果を有する量を表す。
【0075】
本明細書中使用される場合、用語「処置する(treat)」または「処置(treatment)」は、「予防的な(preventative)」処置および「治癒的な(curative)」処置の両方を包有する。「予防的な」処置は、疾患、疾患の症状、または医学的病態の発症を遅らせるか、発症し得る症状を抑制するか、または疾患もしくは症状の発症もしくは再発のリスクを下げることを表すように意図される。「治癒的な」処置は、既存の疾患、症状、または病態の重症度を下げるかまたは悪化を抑制することを含む。よって処置は、既存の疾患の症状の悪化を寛解もしくは予防すること、発症からのさらなる症状を予防すること、症状の根底にある代謝的な原因を寛解もしくは予防すること、障害もしくは疾患を阻害すること、たとえば障害もしくは疾患の発症を停止すること、障害もしくは疾患を緩和すること、障害もしくは疾患の軽減(regression)をもたらすこと、疾患もしくは障害により引き起こされる病態を緩和すること、または疾患もしくは障害の症状を停止させることを含む。
【0076】
本明細書中使用される場合、化合物の「の投与」および化合物「を投与すること」との文言は、本発明の化合物、本発明の化合物を含む医薬組成物、または本発明の化合物のプロドラッグを含む医薬組成物を、その必要がある個体に提供することを意味することを理解すべきである。非限定的な分野の当業者は、本発明の化合物の有効量を用いて、関連する疾患もしくは障害を現在罹患している患者を処置することができ、または疾患もしくは障害を罹患した患者を予防的に処置することができることを理解されたい。
【0077】
用語「組成物」は、本明細書中使用される場合、特定の量の特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接的または間接的にもたらされるいずれかの生成物を包有するように意図されている。医薬組成物に関連するこのような用語は、有効成分および担体を構成する不活性な成分を含む生成物と、いずれかの2つ以上の成分の組み合わせ、錯体形成、もしくは凝集からかまたは1つ以上の成分の解離をもたらすなどの他の種類の反応もしくは相互作用から、直接または間接的にもたらされるいずれかの生成物とを包有するように意図されている。よって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物および薬学的に許容される担体を混合することにより作製されるあらゆる組成物を包有する。
【0078】
追加的な化学的説明
本明細書中提供されるいずれかの式は、構造式および特定のバリエーションまたは形式により表される構造を有する化合物を表すように意図されている。たとえば、本明細書中提供されるいずれかの式の化合物は、不斉中心またはキラル中心を有し得、よって、異なる立体異性体の形態で存在し得る。一般式の化合物の光学異性体、エナンチオマー、およびジアステレオマーを含む全ての立体異性体、ならびにそれらの混合物が、この式の範囲内にあるとみなされる。さらに、特定の構造が、幾何異性体(すなわちシス異性体およびトランス異性体)、互変異性体、またはアトロプ異性体として存在し得る。このような異性体の形態およびそれらの混合物の全てが、本明細書で、本発明の一部と企図されている。よって、本明細書中提供されるいずれかの式は、ラセミ体、1つ以上のエナンチオマーの形態、1つ以上のジアステレオマーの形態、1つ以上の互変異性体またはアトロプ異性体の形態、およびそれらの混合物を表すように意図されている。
【0079】
「立体異性体」は、同一の化学的構成を有するが、空間的な原子または基の配置に関して異なっている化合物を表す。立体異性体として、エナンチオマー、ジアステレオマー、配座異性体(回転異性体)、幾何(シス/トランス)異性体、アトロプ異性体などが挙げられる。
【0080】
「キラル」は、鏡像のパートナーと重ね合わせることができない性質を有する分子を表し、用語「アキラル」は、鏡像のパートナーと重ね合わせることができる分子を表す。
【0081】
「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を表す。
【0082】
「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラル中心を有し、分子が互いに鏡像ではない立体異性体を表す。ジアステレオマーは、異なる物理的な性質、たとえば融点、沸点、スペクトル特性、または生体活性を有する。ジアステレオマーの混合物は、高分解能解析手法、たとえば電気泳動およびHPLCなどのクロマトグラフィーの下で、分離され得る。
【0083】
本明細書中使用される構造化学の定義および定法は、全般的にS. P. Parker, Ed., McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw−Hill Book Company, New York;およびEliel, E. and Wilen, S., ”Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。
【0084】
多くの有機化合物は、光学的に活性の形態で存在しており、すなわち偏光面を回転する特性を有する。光学的に活性の化合物を記載する際に、接頭辞DおよびL、またはRおよびSが、そのキラル中心についての分子の絶対的な構造を表すために使用される。接頭辞dおよびl、または(+)および(−)は、化合物による偏光面の回転の記号を表すために使用され、ここで(−)またはlは化合物が左旋性であることを意味している。(+)またはdを接頭辞として付けた化合物は、右旋性である。特定の立体異性体は、エナンチオマーと呼ばれてもよく、このような立体異性体の混合物は、エナンチオマー性混合物と呼ばれる。50:50のエナンチオマーの混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれ、化学的な反応またはプロセスにおいて立体選択または立体選択性がない場合が起こり得る。
【0085】
本明細書中開示される化合物のいずれか不斉原子(たとえば炭素など)は、ラセミ体またはエナンチオマーを多く含み得、たとえば(R)−、(S)−、または(R,S)−の構造であり得る。特定の実施形態では、各不斉原子は、(R)−または(S)−の構造において、少なくとも50%エナンチオマー過剰であるか、少なくとも60%エナンチオマー過剰であるか、少なくとも70%エナンチオマー過剰であるか、少なくとも80%エナンチオマー過剰であるか、少なくとも90%エナンチオマー過剰であるか、少なくとも95%エナンチオマー過剰であるか、または少なくとも99%エナンチオマー過剰である。
【0086】
出発物質および手法の選択に応じて、本化合物は、不斉炭素原子の数によって、可能な立体異性体のうちの1つの形態で存在してもよく、またはその混合物、たとえばラセミ体またはジアステレオ異性体の混合物として存在してもよい。任意選択で、光学活性(R)−および(S)−異性体は、キラルのシントンもしくはキラルの試薬を使用して調製されてもよく、または従来の技術を使用して分解されてもよい。本化合物が二重結合を含む場合、置換基は、EまたはZの構造であり得る。本化合物が二置換されているシクロアルキルである場合、シクロアルキルの置換基は、同じシクロアルキルのフレームの別の置換基と比較してシス―またはトランス−の構造を有し得る。
【0087】
結果得られる立体異性体の混合物のいずれもが、物理化学的な成分の差異に基づき、たとえばクロマトグラフィーおよび/または分別晶析法により、純粋または実質的に純粋な幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマーに分離され得る。結果得られる最終的な生成物または中間体のラセミ体は、当業者に知られている方法、たとえばそのジアステレオマー塩の分離により、光学対掌体に分離され得る。またラセミ生成物は、キラルクロマトグラフィー、たとえばキラル吸着剤を使用する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分離され得る。好ましいエナンチオマーはまた、不斉合成により調製され得る。たとえば、Jacques, et al., Enantiomers, Racemates and Resolutions (Wiley Interscience, New York, 1981);Principles of Asymmetric Synthesis (2nd Ed. Robert E. Gawley, Jeffrey Aube, Elsevier, Oxford, UK, 2012);Eliel, E.L. Stereochemistry of Carbon Compounds (McGraw−Hill, NY, 1962);Wilen, S.H. Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268 (E.L. Eliel, Ed., Univ. of Notre Dame Press, Notre Dame, IN 1972); Chiral Separation Techniques:A Practical Approach (Subramanian, G. Ed., Wiley−VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, Weinheim, Germany, 2007)を参照されたい。
【0088】
ジアステレオマーの混合物は、当業者によく知られている方法、たとえばクロマトグラフィーおよび/または分別晶析法などにより、物理化学的な差異に基づき、個々のジアステレオマーに分離され得る。エナンチオマーは、適切な光学的に活性な化合物(たとえばキラル補助物質、たとえばキラルアルコールもしくはモッシャー試薬の酸塩化物など、またはジアステレオマー塩の混合物の形成)との反応によるエナンチオマー混合物のジアステレオマーへの変換、ジアステレオマーの分離、および個別のジアステレオマーの対応する純粋なエナンチオマーへの変換(たとえば加水分解または脱塩)により、分離され得る。またエナンチオマーは、キラルHPLCのカラムの使用により、分離され得る。
【0089】
本発明の化合物は、同様に本発明の範囲内にある薬学的に許容される塩を形成し得る。「薬学的に許容される塩」は、非毒性であり、生理的に忍容性であり、製剤化される医薬組成物と適合可能であり、他の点で製剤化および/または対象への投与に適している、式(I)の化合物の遊離酸または遊離塩基の塩を表す。本明細書における化合物への言及は、特段他の記載がない限り、上記化合物の薬学的に許容される塩への言及を含むことが理解される。
【0090】
化合物の塩は、無機および/または有機の酸で形成された酸性の塩、ならびに無機および/または有機の塩基で形成された塩基性の塩を含む。さらに、所定の化合物が、限定するものではないがピリジンまたはイミダゾールなどの塩基性部分と、限定するものではないがカルボン酸などの酸性部分との両方を含む場合、当業者は、本化合物が、双性イオン(「内塩」)として存在し得;このような塩は、本明細書中使用される用語「塩」の範囲内に含まれることを認識するであろう。本発明の化合物の塩は、たとえば、化合物を、ある量の適切な酸または塩基、たとえば、塩が沈殿する媒体などの媒体または水性媒体において当量の適切な酸または塩基と反応させ、続いて凍結乾燥することにより、調製され得る。
【0091】
例示的な塩として、限定するものではないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸クエン酸塩(acid citrate)、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩(「メシル酸塩」)、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち1,1’−メチレン−ビス(2−ヒドロキシ−3−ナフトアート))の塩が挙げられる。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン、または他の対イオンなどの別の分子の包有を含み得る。対イオンは、親化合物上の電荷を安定させるいずれかの有機または無機の部分であり得る。さらに、薬学的に許容される塩は、その構造に1超の荷電した原子を有し得る。複数の荷電した原子が薬学的に許容される塩の一部である例は、複数の対イオンを有し得る。よって、薬学的に許容される塩は、1つ以上の荷電した原子および/または1つ以上の対イオンを有し得る。
【0092】
例示的な酸付加塩として、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファスルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩(tartarate)、チオシアナート、トルエンスルホナート(トシル化物としても知られている)などが挙げられる。
【0093】
例示的な塩基性の塩として、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム、およびカリウムの塩などのアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウムの塩などのアルカリ土類金属塩、有機塩基(たとえば有機アミン)、たとえばジシクロヘキシルアミン、tert−ブチルアミンを有する塩、およびアミノ酸、たとえばアルギニン、リジンなどを有する塩が挙げられる。塩基性の窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(たとえばメチル、エチル、およびブチルの塩化物、臭化物、およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(たとえばジメチル、ジエチル、およびジブチルの硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(たとえばデシル、ラウリル、およびステアリルの塩化物、臭化物、およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(たとえばベンジルおよびフェネチルの臭化物)およびその他などの作用物質で、四級化(quarternize)され得る。
【0094】
さらに、薬学的な化合物からの薬学的に有用な塩の形成に適切と全般的にみなされている酸および塩基は、たとえばP. Stahl et al, Camille G. (eds.) Handbook of Pharmaceutical Salts. Properties, Selection and Use. (2002) Zurich:Wiley−VCH;S. Berge et al, Journal of Pharmaceutical Sciences (1977) 66(1) 1−19; P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33 201−217;Anderson et al, The Practice of Medicinal Chemistry (1996), Academic Press, New York;およびThe Orange Book (Food & Drug Administration, MD, available from FDA)により論述されている。これら開示は、参照により本明細書に組み込まれている
【0095】
さらに、本明細書中記載のいずれかの化合物は、当該形態が明らかに列挙されていない場合であっても、当該化合物のいずれかの非溶媒和物の形態、または水和物、溶媒和物、または多形、およびそれらの混合物をも表すように意図されている。「溶媒和物」は、1つ以上の溶媒分子と本発明の化合物の物理的な結合を意味する。この物理的な結合は、様々な度合のイオン結合および水素結合を含む共有結合を含む。特定の例では、溶媒和物は、たとえば1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合に、単離することができる。「溶媒和物」は、液相の溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を包有する。適切な溶媒和物として、薬学的に許容される溶媒、たとえば水、エタノールなどで形成された溶媒和物が挙げられる。一部の実施形態では、溶媒は水であり、溶媒和物は水和物である。
【0096】
本発明の1つ以上の化合物は、任意選択で、溶媒和物に変換され得る。溶媒和物を調製するための方法は、一般的に知られている。よって、たとえばM. Caira et al., J. Pharmaceutical Sci., 93(3), 601−611 (2004)は、酢酸エチルにおける水からの抗真菌性フルコナゾールの溶媒和物の調製を説明している。同様の、溶媒和物、半溶媒和物、および水和物などの調製は、E. C. van Tonder et al, AAPS PharmSciTech., 5(1), article 12 (2004);およびA. L. Bingham et al, Chem. Commun., 603−604 (2001)により記載されている。典型的ではあるが非限定的なプロセスは、本発明の化合物を適切な量の溶媒(有機溶媒または水またはそれらの混合物)に大気温度より高い温度で溶解することと、この溶液を、後に標準的な方法により単離される結晶を形成するのに十分な速度で冷却することとを含む。たとえば赤外分光法などの解析技術は、溶媒和物(または水和物)として結晶中の溶媒(または水)の存在を示す。
【0097】
また本発明は、式(I)aまたは(I)bの化合物の薬学的に有効な代謝物、および本発明の方法における当該代謝物の使用に関する。「薬学的に有効な代謝物」は、式(I)aもしくは(I)bの化合物またはそれらの塩の身体での代謝の薬理的に有効な産物を意味する。化合物の有効な代謝物は、当該分野で知られているかまたは利用可能な規定の技術を使用して決定され得る。たとえば、Bertolini et al., J. Med. Chem. 1997, 40, 2011−2016;Shan et al., J. Pharm. Sci. 1997, 86 (7), 765−767;Bagshawe, Drug Dev. Res. 1995, 34, 220−230;Bodor, Adv. Drug Res. 1984, 13, 255−331;Bundgaard, Design of Prodrugs (Elsevier Press, 1985);およびLarsen, Design and Application of Prodrugs, Drug Design and Development (Krogsgaard−Larsen et al., eds., Harwood Academic Publishers, 1991)を参照されたい。
【0098】
本明細書中提供される全ての式はまた、本化合物の標識されていない形態および同位体標識された形態を表すように意図されている。同位体標識された化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量または質量数を有する原子と置き換わっていることを除き、本明細書中提供される式により表される構造を有する。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例として、それぞれ、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、たとえばH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、36Cl、および125Iが挙げられる。このような同位体標識された化合物は、代謝の試験(たとえば14Cを用いる)、反応速度論の試験(たとえばHもしくはHを用いる)、検出またはイメージング技術(たとえば薬剤または基質の組織分布アッセイを含むかまたは患者の放射線処置におけるポジトロン断層法(PET)もしくは単一光子放射断層撮影(SPECT))に有用である。特に、18Fまたは11Cで標識した化合物は、PETまたはSPECTの試験に特に適切であり得る。さらに、重水素(すなわちH)などのより重い同位体での置換は、代謝的な安定性を上げることからもたらされる特定の治療的な利点、たとえばin vivoにおける半減期の増加または投与要件の低減に影響を与え得る。本発明の同位体標識された化合物は、全般的に、容易に入手可能な同位体標識された試薬を同位体標識されていない試薬の代わりに用いることによって、以下に記載されるスキームまたは実施例で開示される手法および調製を行うことにより、調製され得る。
【0099】
本明細書中記載の化合物に関する、用語「塩」、「溶媒和物」、「多形」などの使用は、本発明の化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、アトロプ異性体、およびラセミ体の塩、溶媒和物、および多形の形態と同等に使用されることが意図されている。
【0100】
略語
【表1】
【0101】
本発明の化合物の説明
本発明は、特定の分子およびその薬学的に許容される塩またはそれらの異性体に関する。さらに本発明は、グルタミン酸塩の伝達の機能不全の調節に有用な分子、およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、またはそれらの異性体に関する。
【0102】
本発明は、本明細書中記載される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、またはそれらの同位体、ならびに本明細書中記載される1つ以上の化合物およびその薬学的に許容される塩または同位体を含む医薬組成物、を目的とする。
【0103】
本発明の一態様は、式I:
【化6】
(式中、
xは、0または1であり;
Gは、存在しないか、O、NH、またはCHであり;
Wは、
【化7】

(式中、R、R、R、またはRは、C1〜C6アルキルであり、Rは、OHまたはOであり;nは、0、1、2、または3である)
であり;
Lは、存在しないか、またはC1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシル、シクロアルキル、C1〜C10アルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1〜C10アルキルヘテロシクロアルキル、アリール、C1〜C10アルキルアリール、ヘテロアリール、およびC1〜C10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、約3〜約7個の環炭素を有し、前記アリールまたはヘテロアリールは、約5〜約10個の環炭素を有し;
PEPは、以下の構造:
【化8】

(式中、
*印は、(S)または(R)の構造のいずれかのキラル中心を表し;
Bは、存在しないか、N、NH、またはOであり、
は、H、−(C=O)−O−Rm、−(SO)−O−Rm、−(SO)−O−Rm、−(SO)−N−(Rm)、および−(C=O)−N−(Rm)からなる群から選択され、Rmは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6ハロアルキル、シクロアルキル、C1〜C6アルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1〜C6アルキルヘテロシクロアルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、ヘテロアリール、またはC1〜C6アルキルヘテロアリールであり、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、約3〜約7個の環炭素を有し、前記アリールまたはヘテロアリールは、約5〜約10個の環炭素を有し;
Rnは、−O−X、−S−X、−NH−X、または−N−X4a(X4b)から選択され;
またはXは、H、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルケニル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、ヘテロアリール、およびC1〜C6アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、前記アリールまたはヘテロアリールは、5〜6個の環炭素を有し;
4aおよびX4bは、独立して、C1〜C6アルキル、置換されているC1〜C6アルキルから選択され、X4aおよびX4bは、任意選択で、共に、C3〜C8ヘテロシクロアルキル、置換されているC3〜C8ヘテロシクロアルキルを形成し得;
Aは、存在しないか、またはアラニン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、グリシン、トリプトファン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、およびバリンからなる群から選択され、それぞれが、DまたはLの構造のいずれかであり得;アミノ残基は、保護されていないか、またはCbzおよびFmocからなる群から選択される保護基により保護されている)
を有するペプチジル部分であり;
ただし、PEPは、以下:
【化9】
のうちの1つではない)
の化合物、その薬学的に許容される塩、およびそれらの個別のエナンチオマーまたはジアステレオマーを有する、哺乳類のグルタミン酸塩の伝達を調節するための化合物、組成物、キット、および抗体である。
【0104】
化合物が一般式(I)を有する一部の実施形態では、GはOである。
【0105】
化合物が一般式(I)を有する一部の実施形態では、xは1である。
【0106】
化合物が一般式(I)を有するさらなる他の実施形態では、Lは、C1〜6アルキル、好ましくは、C3〜C4アルキルである。
【0107】
本発明の別の実施形態は、一般式(I)(式中、PEPが、
【化10】

を有する)の化合物の提供である。
【0108】
本発明のさらなる別の実施形態は、Aが存在しないかまたはバリンである、化合物の提供である。
【0109】
本発明のさらなる別の実施形態は、BがOまたはNHである、化合物の提供である。
【0110】
本発明のさらなる別の実施形態は、RmがC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシである、化合物の提供である。
【0111】
本発明のさらなる別の実施形態は、XがC1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルコキシルアリール、C1〜C10ヘテロアリール、C1〜C10複素環式アルキルである、化合物の提供である。
【0112】
本発明のさらなる別の実施形態は、XがC1〜C6アルキル、C1〜C6環状アルキルである、化合物の提供である。
【0113】
本発明のさらなる別の実施形態は、X4aおよびX4bが、独立して、C1〜C6アルキル、置換されているC1〜C6アルキルから選択され;X4aおよびX4bが、任意選択で、共にC3〜C8ヘテロシクロアルキル、置換されているC3〜C8ヘテロシクロアルキルを形成する、化合物の提供である。
【0114】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがt−Bu−である、化合物の提供である。
【0115】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがi−プロピル−である、化合物の提供である。
【0116】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがシクロヘキシル−である、化合物の提供である。
【0117】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがシクロプロピル−である、化合物の提供である。
【0118】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがジエチルアミン−である、化合物の提供である。
【0119】
本発明のさらなる別の実施形態は、Rmがt−Bu−であり、XがPh−CH−であり、Xがピペリジン−である、化合物の提供である。
【0120】
特定の実施形態では、式(I)の化合物はさらに、以下:
【化11】
からなる群の化合物、およびそれらの薬学的に許容される塩により例示される。
【0121】
本発明の一態様は、本明細書中開示される化合物に関する。
【0122】
本発明の一態様は、フェロトーシスの調節因子であるかまたは当該調節因子であり得る化合物に関する。
【0123】
本発明の一態様は、患者の酸化ストレスに関連する障害または疾患の処置、予防、阻害、または排除に使用される医薬の調製のための、本明細書中開示される化合物の使用に関する。
【0124】
本発明の一態様は、患者のフェロトーシスを調節することによる上記患者の障害または疾患または医学的病態の処置、予防、阻害、または排除に使用される医薬の調製のための、フェロトーシスの調節因子としての本明細書中開示される化合物の使用に関する。
【0125】
また本発明は、本発明の化合物を合成する1つ以上の方法を記載する。
【0126】
また本発明は、本発明の化合物の1つ以上の使用を記載する。
【0127】
また本発明は、補助剤を伴う、本発明の化合物の1つ以上の使用を記載する。
【0128】
また本発明は、本発明の化合物を含む様々な医薬組成物を調製する1つ以上の方法を記載する。
【0129】
また本発明は、患者のフェロトーシスを調節することによる上記患者の酸化ストレスに関連する障害もしくは疾患、または上記患者の医学的病態の処置、予防、阻害、または排除に使用される医薬の調製のための、本発明の様々な医薬組成物の1つ以上の使用を記載する。
【0130】
本発明の化合物の医薬組成物、ならびに調製および投与
本発明は、本発明の化合物、たとえば例となる化合物を含む医薬組成物を提供する。本発明の特定の例では、本医薬組成物は、薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、溶媒、およびそれらの組み合わせをさらに含み得る。
【0131】
本発明は、疾患または障害を処置、予防、または寛解する方法であって、本発明の化合物を含む医薬組成物の安全な有効量を、任意選択で1つ以上の補助的な治療上有効な作用物質と共に投与するステップを含む、方法を提供する。本明細書中開示される医薬組成物の化合物の量は、生体サンプルおよび患者においてフェロトーシスを調節することが効率的に検出され得る量を表す。有効成分は、投与経路および処置期間に関して、所望の治療効果に限定されることのない最適な薬学的効力を提供する用量で、当該処置を必要とする対象に投与され得る。用量は、疾患の性質および重症度、患者の体重、その後患者が行う特別な食事、現在の薬物療法、および当業者が認識する他の要因に応じて、患者間で変動する。
【0132】
実際に使用される用量は、患者の必要条件および処置される病態の重症度に応じて変動し得る。特定の状況に適した投与レジメンの決定は、当業者の範囲内にある。簡便にするために、一日総用量は、必要に応じて、分割されてもよく、日中、複数回に分けて投与され得る。本発明の化合物および/またはその薬学的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態、および大きさ、ならびに処置される症状の重症度などの要因を考慮して、担当医の判断により調節され得る。
【0133】
また、本発明の特定の化合物は、処置のため遊離形態で存在し得、または、適切な場合はその薬学的に許容される誘導体もしくはプロドラッグとして存在し得る。薬学的に許容される誘導体は、薬学的に許容される塩、エステル、当該エステルの塩、または、その必要がある患者へ投与した後に本明細書中他で記載される化合物もしくはその治療上有効な代謝物もしくは残渣を直接もしくは間接的に提供する他のいずれかの付加物もしくは誘導体を含む。
【0134】
本発明の医薬組成物は、散剤またはシロップ剤などの、本明細書中開示される式(I)の化合物の安全な有効量を抽出でき、その後患者に提供できるバルクの形態で調製およびパッケージングされ得る。全般的に、1日に、体重1kg当たり0.0001〜10mgの用量レベルが、グルタミン酸塩伝達の機能不全の有効な調節を得るために、患者に投与される。あるいは本発明の医薬組成物は、それぞれの物理的に別々のユニットが本明細書中開示される式(I)の化合物の安全な有効量を含む、ユニットドーズの形態で調製およびパッケージングされ得る。
【0135】
また本発明の医薬組成物が、本発明の化合物に加えて1つ以上の他の有効成分を含む場合、本発明の化合物の第2の有効成分に対する重量比は変動し得、各成分の有効な量に応じて変化し得る。よって、たとえば、本発明の化合物が別の作用物質と組み合わさる場合、本化合物の他の作用物質に対する重量比は、全般的に、約1000:1〜約1:1000、たとえば約200:1〜約1:200の範囲にある。また本発明の化合物および他の有効成分の組み合わせは、全般的に上述の範囲内にあるが、各場合では、組み合わせにおいて各有効成分を有効な用量で、使用すべきである。
【0136】
「薬学的に許容される賦形剤」は、本明細書中使用される場合、本医薬組成物の形態または濃度の決定に関与する、薬学的に許容される物質、組成物、またはビヒクルを意味する。各賦形剤は、患者に投与される際に本発明の化合物の効力を実質的に低減し、薬学的に許容されない組成物をもたらす相互作用が存在しないように、混合される際に本医薬組成物の他の成分と適合可能でなければならない。さらに、各賦形剤は、当然、薬学的に許容されるように十分に高い純度でなければならない。
【0137】
適切な薬学的に許容される賦形剤は、選択される特定の剤形に応じて変動する。さらに、適切な薬学的に許容される賦形剤は、本組成物で作用し得る特定の機能で、選択され得る。たとえば、特定の薬学的に許容される賦形剤は、均一な剤形の生成を容易にする特性で、選択され得る。特定の薬学的に許容される賦形剤は、安定した剤形の生成を容易にする特性で、選択され得る。特定の薬学的に許容される賦形剤は、患者に投与した後に、1つの臓器または身体の一部から別の臓器または身体の一部への本発明の化合物の運搬または輸送を促進する特性で、選択され得る。特定の薬学的に許容される賦形剤は、患者のコンプライアンスを強化する特性で、選択され得る。
【0138】
適切な薬学的に許容される賦形剤として、以下の種類の賦形剤:希釈剤、賦形剤(filler)、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤、顆粒化剤、コーティング剤、湿潤剤、溶媒、共溶媒、懸濁化剤、乳化剤、甘味料、香料、香味遮蔽剤、着色剤、固化防止剤、保質剤、キレート剤、可塑剤、増粘剤(viscosity increasing agents)、抗酸化剤、保存剤、安定剤、界面活性剤、および緩衝剤が挙げられる。当業者は、特定の薬学的に許容される賦形剤が1超の機能を提供し得、どの程度賦形剤が本製剤に存在するかおよび他のどのような成分が本製剤に含まれているかに応じて、別の機能を提供し得ることを理解するものである。
【0139】
当業者は、薬学的に許される賦形剤を本発明の使用に適切な量で選択することができる当該分野の知識および技能を有している。さらに、薬学的に許容される賦形剤を記載しており、適切な薬学的に許容される賦形剤の選択に有用であり得る当業者が利用可能なリソースが存在する。例として、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)、The Handbook of Pharmaceutical Additives(Gower Publishing Limited)、およびThe Handbook of Pharmaceutical Excipients(the American Pharmaceutical Association and the Pharmaceutical Press)が挙げられる。
【0140】
それぞれの内容が本明細書に参照により組み込まれているRemington:The Science and Practice of Pharmacy, 21st edition, 2005, ed. D.B. Troy, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, and Encyclopedia of Pharmaceutical Technology, eds. J. Swarbrick and J. C. Boylan, 1988−1999, Marcel Dekker, New Yorkにおいて、薬学的に許容される組成物の製剤化およびその調製のための既知の技術で使用される、様々な担体が開示されている。従来の全ての担体の媒体は、たとえば何らかの望ましくない生体作用をもたらすかまたは他の形で薬学的に許容される組成物の他のいずれかの成分と有害な方法で相互作用することにより本発明の化合物と適合可能ではない場合を除き、その使用は、本発明の範囲内にあると企図される。
【0141】
本発明の医薬組成物は、当業者に知られている技術および方法を使用して調製される。当該分野で一般に使用される方法の一部は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)に記載されている。
【0142】
よって、本発明の別の態様は、医薬組成物を調製するための方法に関する。本医薬組成物は、本明細書中開示される化合物と、薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、ビヒクル、またはそれらの組み合わせとを含み、上記方法は、様々な成分を混合するステップを含む。本明細書中開示される化合物を含む医薬組成物は、たとえば正常な大気温度および圧力で、調製され得る。
【0143】
本発明の化合物は、通常、所望の投与経路による患者への投与に適切な剤形へと、製剤化される。たとえば、剤形として、(1)経口投与に適した剤形、たとえば錠剤、カプセル剤、カプレット剤、丸剤、トローチ、散剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、液剤、エマルジョン、小袋(sachet)およびカシェー;(2)非経口投与に適した剤形、たとえば無菌性の液剤、懸濁剤、および再構成用の散剤;(3)経皮投与に適した剤形、たとえば経皮パッチ;(4)直腸投与に適した剤形、たとえば坐薬;(5)吸入に適した剤形、たとえばエアロゾル、液剤、および乾燥散剤;ならびに(6)局所投与に適した剤形、たとえばクリーム、軟膏、ローション、液剤、ペースト、スプレー、フォーム、およびゲルが挙げられる。
【0144】
本明細書中提供される医薬組成物は、圧縮錠、粉薬錠剤、咀嚼可能な薬用キャンディー、迅速に溶解する錠剤、多重圧縮錠、または腸溶コーティング錠、糖でコーティングされた錠剤、またはフィルムでコーティングされた錠剤として提供され得る。腸溶コーティング錠は、胃酸の作用に耐性があるが、腸で溶解または崩壊することにより、酸性である胃の環境から有効成分を保護する物質でコーティングされた圧縮錠である。腸溶コーティングとして、限定するものではないが、脂肪酸、脂肪、サリチル酸フェニル、ワックス、シェラック、アンモニア処理したシェラック、および酢酸フタル酸セルロースが挙げられる。糖でコーティングされた錠剤は、好ましくない味または臭いの遮蔽および錠剤の酸化からの保護に有用であり得る糖コーティングにより囲まれた圧縮錠である。フィルムでコーティングされた錠剤は、水溶性物質の薄層またはフィルムで覆われている圧縮錠である。フィルムコーティングとして、限定するものではないが、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコール4000、および酢酸フタル酸セルロースが挙げられる。フィルムコーティングは、糖コーティングと同じ一般的特徴を提供する。多重圧縮錠は、1超の圧縮サイクルにより作製された圧縮錠であり、層状化した錠剤および圧縮コーティングまたは乾燥コーティングされた錠剤を含む。
【0145】
錠剤の剤形は、粉末、結晶、または顆粒の形態の有効成分から、有効成分単独、または結合剤、崩壊剤、徐放ポリマー、滑沢剤、希釈剤、および/もしくは着色剤を含む本明細書中記載される1つ以上の担体または賦形剤と組み合わせて、調製され得る。香料および甘味剤は、咀嚼可能な錠剤および薬用キャンディーの形成に特に有用である。
【0146】
本明細書中提供される医薬組成物は、ゼラチン、メチルセルロース、スターチ、またはアルギン酸カルシウムから作製され得る、軟カプセル剤または硬カプセル剤として提供され得る。乾燥物充填カプセル(dry−filled capsule:DFC)としても知られている硬ゼラチンカプセル剤は、1つがもう一方の上にはまっていることにより、有効成分を完全に封入する2つのセクションからなる。軟カプセル剤(soft elastic capsule:SEC)は、グリセリン、ソルビトール、または類似のポリオールの添加により可塑化されている、ゼラチンのシェルなどの軟らかい球状のシェルである。この軟質のゼラチンのシェルは、微生物の増殖を予防するための保存剤を含み得る。適切な保存剤は、メチルパラベンおよびプロピルパラベン、ならびにアスコルビン酸を含む本明細書中記載される保存剤である。本明細書中提供される液体、半固体、および固体の剤形が、カプセルに被包され得る。適切な液体および半液体の剤形として、炭酸プロピレン、植物油、またはトリグリセリドにおける液剤および懸濁剤が挙げられる。このような液剤を含むカプセル剤は、米国特許第4,328,245号;同第4,409,239号;および同第4,410,545号に記載されるように、調製され得る。またカプセル剤は、有効成分の溶解を改変または持続させるために、当業者に知られているようにコーティングされ得る。
【0147】
本明細書中提供される医薬組成物は、エマルジョン、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、およびシロップ剤を含む液体および半固体の剤形に提供され得る。エマルジョンは、油中水型または水中油型であり得る、1つの液体が別の液体全体に小さな球の形態で分散している二相の系である。エマルジョンは、薬学的に許容される非水性の液体または溶媒、乳化剤、および保存剤を含み得る。懸濁剤は、薬学的に許容される懸濁化剤および保存剤を含み得る。水性アルコール性液剤は、薬学的に許容されるアセタール、たとえば低級アルデヒドのジ(低級アルキル)アセタール、たとえばアセトアルデヒドジエチルアセタール;および1つ以上のヒドロキシ基を有する水混和性溶媒、たとえばプロピレングリコールおよびエタノールを含み得る。エリキシル剤は、清澄であり甘味のある水性アルコール液剤である。シロップ剤は、糖、たとえばスクロースの濃縮された水性の液剤であり、同様に保存剤を含み得る。たとえば、液体の剤形では、ポリエチレングリコールの液剤は、投与のために簡便に測定されるように、十分な量の薬学的に許容される液体の担体、たとえば水で希釈され得る。
【0148】
他の有用な液体および半固体の剤形として、限定するものではないが、本明細書中提供される有効成分と、1,2−ジメトキシメタン、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、ポリエチレングリコール−350−ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール−550−ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール−750−ジメチルエーテル(ここで350、550、および750は、ポリエチレングリコールのおおよその平均分子量を表す)を含む、ジアルキル化モノまたはポリ−アルキレングリコールとを含む剤形が、挙げられる。これら製剤はさらに、1つ以上の抗酸化剤、たとえばブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、ビタミンE、ヒドロキノン、ヒドロキシクマリン、エタノールアミン、レシチン、セファリン、アスコルビン酸、リンゴ酸、ソルビトール、リン酸、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸ナトリウム、チオジプロピオン酸およびそのエステル、ならびにジチオカルバマートを含み得る。
【0149】
適宜、経口投与用の剤形の製剤は、マイクロカプセル化され得る。この製剤はまた、たとえばポリマー、ワックスなどに微粒子の物質をコーティングまたは埋め込むことにより、放出を延長または持続させるように調製され得る。
【0150】
経口投与のための本明細書中提供される医薬組成物はまた、リポソーム、ミセル、マイクロスフェア、またはナノシステムの形態で提供され得る。ミセルの剤形は、米国特許第6,350,458号に記載されている。
【0151】
本明細書中提供される医薬組成物は、液体の剤形へと再構成される、非発泡性または発泡性の顆粒剤および散剤として提供され得る。非発泡性の顆粒剤または散剤で使用される薬学的に許容される担体および賦形剤は、希釈剤、甘味料、および湿潤剤を含み得る。発泡性の顆粒剤または散剤で使用される薬学的に許容される担体および賦形剤は、有機酸および二酸化炭素の供給源を含み得る。
【0152】
着色剤および芳香剤は、上記の全ての剤形で使用され得る。
【0153】
また本明細書中開示される化合物は、目的の医薬の担体としての可溶性ポリマーに結合し得る。このようなポリマーは、パルミトリルラジカルで置換されている、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパラギン酸アミド(aspartamido)フェノール、またはポリエチレンオキシドポリリジンを包有し得る。本化合物はさらに、医薬の徐放の達成に適切な生分解性ポリマーの一クラス、たとえばポリ乳酸、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレート、および架橋しているかまたは両親媒性のハイドロゲルのブロックコポリマーに結合し得る。
【0154】
本明細書中提供される医薬組成物は、遅延する形態、持続する形態、パルス型の形態、制御される形態、標的化される形態、およびプログラム放出される形態を含む、即時放出型または放出改変型の剤形として製剤化され得る。
【0155】
本明細書中提供される医薬組成物は、望ましい治療作用を提供しない他の有効成分、または望ましい作用を補う物質と共投与され得る。
【0156】
本明細書中提供される医薬組成物は、局所投与または全身投与のため、注射、注入、または留置術により非経口投与され得る。非経口投与は、本明細書中使用される場合、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、髄腔内投与、脳室内投与、尿道内投与、胸骨内投与、頭蓋内投与、筋肉内投与、関節滑液嚢内投与、および皮下投与を含む。
【0157】
本明細書中提供される医薬組成物は、液剤、懸濁剤、エマルジョン、ミセル、リポソーム、マイクロスフェア、ナノシステム、および注射前に液体での溶解または懸濁(solutions and suspensions)に適切な固体の形態を含む、非経口投与に適したいずれかの剤形で、製剤化され得る。このような剤形は、薬科学の分野の当業者に知られている従来の方法により、調製され得る(上記のRemington: The Science and Practice of Pharmacyを参照されたい)。
【0158】
非経口投与を意図した医薬組成物は、限定するものではないが、水性ビヒクル、水混和性ビヒクル、非水性ビヒクル、微生物の増殖に対する抗菌剤または保存剤、安定剤、溶解度亢進剤、等張剤、緩衝剤、抗酸化剤、局所麻酔剤、懸濁化剤および分散化剤、湿潤剤または乳化剤、錯化剤、封鎖剤またはキレート剤、抗凍結剤、凍結乾燥保護剤(lyoprotectants)、増ちょう剤、pH調節剤、および不活性ガスを含む、1つ以上の薬学的に許容される担体および賦形剤を含み得る。
【0159】
適切な水性ビヒクルとして、限定するものではないが、水、生理食塩水(salie、physiological saline)、またはリン酸緩衝食塩水(PBS)、塩化ナトリウム注射剤、リンガー液注射剤、等張性デキストロース注射剤、滅菌水注射剤、デキストロースおよび乳酸塩リンガー注射剤が挙げられる。非水性ビヒクルとして、限定するものではないが、植物由来の固定油、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、ペパーミント油、ベニバナ油、ゴマ油、ダイズ油、水添植物油、水添ダイズ油、ならびにココナッツ油およびパーム核油の中鎖トリグリセリドが挙げられる。水混和性ビヒクルとして、限定するものではないが、エタノール、1,3−ブタンジオール、液体のポリエチレングリコール(たとえばポリエチレングリコール300およびポリエチレングリコール400)、プロピレングリコール、グリセリン、N−メチル2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、およびジメチルスルホキシドが挙げられる。
【0160】
適切な抗菌剤または保存剤として、限定するものではないが、フェノール、クレゾール、水銀、ベンジルアルコール、クロロブタノール、メチルおよびプロピル p−ヒドロキシベンゾアート、チメロサール、塩化ベンザルコニウム(たとえば塩化ベンゼトニウム)、メチルパラベンおよびプロピルパラベン、ならびにソルビン酸が挙げられる。適切な等張剤として、限定するものではないが、塩化ナトリウム、グリセリン、およびデキストロースが挙げられる。適切な緩衝剤として、限定するものではないが、リン酸塩およびクエン酸塩が挙げられる。適切な抗酸化剤は、亜硫酸水素塩およびピロ亜硫酸ナトリウムを含む本明細書中記載される抗酸化剤である。適切な局所麻酔剤として、限定するものではないが、塩酸プロカインが挙げられる。適切な懸濁化剤および分散剤として、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリビニルピロリドンを含む本明細書中記載される懸濁化剤および分散剤がある。適切な乳化剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウラート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート80、およびトリエタノールアミンオレアートを含む本明細書中記載される乳化剤が挙げられる。適切な封鎖剤またはキレート剤として、限定するものではないが、EDTAが挙げられる。適切なpH調節剤として、限定するものではないが、水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸、および乳酸が挙げられる。適切な錯化剤として、限定するものではないが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、スルホブチルエーテル−β−シクロデキストリン、およびスルホブチルエーテル 7−β−シクロデキストリン(CAPTISOL(登録商標), CyDex, Lenexa, Kans.)を含むシクロデキストリンが挙げられる。
【0161】
本明細書通中提供される医薬組成物は、単回または複数回用量の投与用に製剤化され得る。単回投与剤形は、アンプル、バイアル、またはシリンジにパッケージングされている。複数回投与の非経口製剤は、静細菌性または静真菌性の濃度で抗菌剤を含んでいなければならない。全ての非経口製剤は、当該分野で知られており実施されるように、無菌性でなければならない。
【0162】
一実施形態では、本医薬組成物は、調製済みの無菌液剤として提供される。別の実施形態では、本医薬製剤は、使用前に無菌性のビヒクルで再構成されるための、凍結乾燥した散剤および皮下用錠剤を含む無菌性の乾燥した可溶性の生成物として、提供される。さらなる別の実施形態では、本医薬組成物は、調製済みの無菌の懸濁剤として提供される。さらなる別の実施形態では、本医薬組成物は、使用前にビヒクルで再構成される、無菌性であり乾燥した不溶性の生成物として提供される。さらなる別の実施形態では、本医薬組成物は、調製済みの無菌性エマルジョンとして提供される。
【0163】
本医薬組成物は、埋め込まれるデポーとして投与するための懸濁剤、固体、半固体、またはチキソトロピー性の液剤として、製剤化され得る。一実施形態では、本明細書中提供される医薬組成物は、体液に不溶性であるが本医薬組成物中の有効成分が完全に拡散する外側の高分子膜により囲まれている固体の内部マトリックスに分散されている。
【0164】
適切な内部マトリックスとして、ポリメチルメタクリレート、ポリブチル−メタクリレート、可塑または無可塑のポリ塩化ビニル、可塑ナイロン、可塑ポリエチレンテレフタラート、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、炭酸シリコーンコポリマー、親水性ポリマー、たとえばアクリル酸およびメタクリル酸のエステルのハイドロゲル、コラーゲン、架橋したポリビニルアルコール、および架橋し部分的に加水分解したポリ酢酸ビニルが挙げられる。
【0165】
適切な外側の高分子膜として、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/アクリル酸エチルコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、ネオプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニルと塩化ビニルのコポリマー、塩化ビニリデン、エチレンおよびプロピレン、イオノマーポリエチレンテレフタラート、ブチルゴム エピクロロヒドリンゴム、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/酢酸ビニル/ビニルアルコールターポリマー、およびエチレン/ビニルオキシエタノールコポリマーが挙げられる。
【0166】
他の態様では、本発明の医薬組成物は、吸入による患者への投与に適切な剤形へと、たとえば乾燥散剤、エアロゾル、懸濁剤、または液剤の組成物として、調製される。一実施形態では、本発明は、乾燥散剤としての、吸入による患者への投与に適切な剤形を目的とする。一実施形態では、本発明は、乾燥散剤としての、吸入による患者への投与に適切な剤形を目的とする。吸入により肺へ送達するための乾燥散剤の組成物は、通常、微粉化した散剤としての本明細書中開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、微粉化した散剤としての1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と共に含む。乾燥散剤での使用に特に適している薬学的に許容される賦形剤は、当業者に知られており、ラクトース、スターチ、マンニトール、単糖、二糖、および多糖が挙げられる。微粉化した散剤は、たとえば微粒子化(micronisation)および製粉により調製され得る。全般的に、大きさを小さくした(たとえば微粒子化した)化合物は、約1〜約10ミクロンのD50値(たとえばレーザー回折により測定)により定義され得る。
【0167】
エアロゾルは、本明細書中開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、液化した噴霧剤に懸濁または溶解することにより、形成され得る。適切な噴霧剤として、ハロカーボン、炭化水素、および他の液化した気体が挙げられる。代表的な噴霧剤として、トリクロロフルオロメタン(propellant 11)、ジクロロフルオロメタン(propellant 12)、ジクロロテトラフルオロエタン(propellant 114)、テトラフルオロエタン(HFA−134a)、1,1−ジフルオロエタン(HFA−152a)、ジフルオロメタン(HFA−32)、ペンタフルオロエタン(HFA−12)、ヘプタフルオロプロパン(HFA−227a)、ペルフルオロプロパン、ペルフルオロブタン、ペルフルオロペンタン、ブタン、イソブタン、およびペンタンが挙げられる。式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むエアロゾルは、通常、定量噴霧吸入器(metered dose inhaler:MDI)を介して患者に投与される。このような装置は、当業者に知られている。
【0168】
エアロゾルは、製剤の物理的な安定性を改善するため、バルブの性能を改善するため、溶解度を改善するため、または味を改善するために、界面活性剤、滑沢剤、共溶媒、および他の賦形剤などの、通常MDIで使用されるさらなる薬学的に許容される賦形剤を含み得る。
【0169】
経皮投与に適切な医薬組成物は、長期間患者の表皮との密接な接触を保持するように意図されている個別のパッチとして提示され得る。たとえば、有効成分は、全般的にはPharmaceutical Research, 3(6), 318(1986)に記載されているように、イオントフォレーシスによりパッチから送達され得る。
【0170】
局所投与に適切な医薬組成物は、軟膏、クリーム、懸濁剤、ローション、散剤、液剤、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル、またはオイルとして製剤化され得る。軟膏、クリーム、およびゲルは、たとえば、適切な増ちょう剤および/またはゲル化剤および/または溶媒を添加した水性または油性の基剤を用いて製剤化され得る。よって、このような基剤は、たとえば、水および/または油、たとえば液体パラフィンまたはアラキス属の油もしくはヒマシ油植物油、またはポリエチレングリコールなどの溶媒を含み得る。基剤の性質により使用され得る増ちょう剤およびゲル化剤は、軟ワセリン(soft paraffin)、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、羊毛脂、ミツロウ、カルボキシポリメチレン、およびセルロースの誘導体、および/またはモノステアリン酸グリセリルおよび/または非イオン性乳化剤が挙げられる。
【0171】
ローションは、水性または油性の基剤で製剤化されてもよく、また一般に、1つ以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、または増ちょう剤を含む。
【0172】
外用の散剤は、いずれかの適切な粉状の基剤、たとえば滑石、ラクトース、またはスターチを用いて形成され得る。滴下剤は、同様に1つ以上の分散剤、可溶化剤、懸濁化剤、または保存剤を含む水性または非水性の基剤で、製剤化され得る。
【0173】
局所製剤は、罹患した領域へ1日あたり1回以上の塗布を介して投与されてもよく;好適には、皮膚領域にわたり、密封包帯が使用され得る。連続した送達または長期間の送達は、接着性のリザーバーシステムを介して達成され得る。
【0174】
本発明の化合物および組成物の使用
本明細書中開示される本発明の化合物または医薬組成物は、生体サンプルまたは関連する対象の障害もしくは疾患においてフェロトーシスを調節することが効率的に検出され得る量で使用され得る。このような使用は、対象の障害または疾患を処置、予防、寛解、または軽減するための医薬、ならびに他のフェロトーシスを調節するための医薬の製造における使用を含み得、本発明の化合物は、優れた薬物動態的および薬力学的な性質の、少ない毒性の副作用を有する。
【0175】
具体的には、本発明の組成物の化合物の量は、生体サンプルまたは関連する対象の障害もしくは疾患においてフェロトーシスを効率的かつ検出可能なように調節するように示され得る。本発明の化合物または医薬組成物は、患者のフェロトーシスに関連する疾患を予防、処置、または軽減するために使用され得る。
【0176】
一実施形態では、本明細書中開示される療法は、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医薬組成物の安全な有効量をその必要がある患者へ投与するステップを含む。本明細書中開示される各例は、上記疾患を処置する方法であって、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医薬組成物の安全な有効量をその必要がある患者へ投与するステップを含む、方法を含む。
【0177】
一実施形態では、本発明の化合物またはその医薬組成物は、全身性投与および局所的な投与を含むいずれかの適切な投与経路により、投与され得る。全身性投与として、経口投与、非経口投与、経皮投与、および直腸投与が挙げられる。非経口投与は、経腸投与または経皮投与以外の投与経路を表し、通常、注射または注入による投与である。非経口投与として、静脈内、筋肉内、および皮下の注射または注入が挙げられる。局所投与は、皮膚への塗布、ならびに眼内投与、膣内投与、吸引投与、および鼻腔内投与を含む。一実施形態では、本発明の化合物またはその医薬組成物は、経口投与され得る。別の実施形態では、本発明の化合物またはその医薬組成物は、吸入により投与され得る。さらなる実施形態では、本発明の化合物またはその医薬組成物は、鼻腔内投与され得る。
【0178】
一実施形態では、本発明の化合物またはその医薬組成物は、1回投与されてもよく、または所定の期間の間変動する時間間隔で複数回投与が行われる投与レジメンにより投与され得る。たとえば投与は、1日あたり1回、2回、3回、または4回行われてもよい。一実施形態では、投与が1日あたり1回行われる。さらなる実施形態では、投与が、1日あたり2回行われる。投与は、所望の治療効果が達成されるまで、または所望効果を維持するために無期限に、行われ得る。本発明の化合物またはその医薬組成物に適切な投与レジメンは、当業者により決定され得る、当該化合物の薬物動態学的な性質、たとえばその吸収、分布、ならびに代謝および排出の半減期に依存する。さらに、本発明の化合物またはその医薬組成物についての当該レジメンが行われる期間を含む適切な投与レジメンは、処置される障害、処置される障害の重症度、処置される患者の年齢および身体の状態、処置される患者の病歴、併用療法の性質、所望の治療効果、ならびに当業者の知識および専門知識の範囲内の同様の要因に、依存する。さらに、適切な投与レジメンは、個々の患者が変更を必要とする際に投与レジメンに対する個別の患者の忍容性を考慮した調節または経時的な調節を必要とし得ることが、当業者により理解されている。
【0179】
本発明の化合物は、1つ以上の他の治療用作用物質と同時に、または前もしくは後に、投与され得る。本発明の化合物は、同じまたは異なる投与経路により別々に、または他の作用物質と同じ医薬組成物においてまとめて、投与され得る。
【0180】
本発明の医薬組成物または組み合わせは、約50〜70kgの対象では約1〜1000mgの有効成分、好ましくは約1〜500mgまたは約1〜250mgまたは約1〜150mgまたは約0.5〜100mgまたは約1〜50mgの有効成分の単位剤形であり得る。化合物、医薬組成物、またはそれらの組み合わせの治療有効用量は、対象の種、体重、年齢、および個別の病態、障害もしくは疾患、または処置されるその重症度に依存している。当業者である医師、臨床医、または獣医は、障害または疾患の進行を予防、処置、または阻害するために必要な各有効成分の有効量を容易に決定し得る。
【0181】
上述の用量の特性は、好適には哺乳類、たとえばマウス、ラット、イヌ、非ヒトの霊長類、たとえばサル、または単離された臓器、組織、およびその調製物を使用するin vitroおよびin vivoでの試験と相関し得る。本発明の化合物は、液剤の形態、好ましくは水性の液剤の形態でin vitroにおいて適用することができ、ならびに、たとえば懸濁剤としてまたは水性液剤において、局所的適用、吸入による適用、経腸的適用、または非経口的適用、好適には静脈内適用を介して、in vivoで適用され得る。
【0182】
一実施形態では、本明細書中開示される化合物の治療有効量は、1日あたり約0.1mg〜約1,000mgである。本医薬組成物は、約0.1mg〜約1,000mgの用量の本化合物を提供すべきである。特定の実施形態では、薬学的単位剤形は、単位剤形あたり約1mg〜約1,000mg、約10mg〜約500mg、約20mg〜約200mg、約25mg〜約100mg、または約30mg〜約60mgの有効成分または必須の成分の組み合わせを提供するように調製される。特定の実施形態では、薬学的単位剤形は、約1mg、5mg、10mg、20mg、25mg、50mg、100mg、250mg、500mg、1000mgの有効成分を提供するように調製される。
【0183】
本発明の好ましい実施形態
全般的な合成手法
以下の実施例は、本発明がより完全に理解され得るように提供される。しかしながら、これら実施形態は、単に本発明を行う方法を提供するものであり、本発明はこれら実施形態に限定されないことを理解されたい。
【0184】
全般的に、本明細書中開示される化合物は、本明細書中記載の方法により調製され得、ここで置換基は、さらに記載される場合を除き、上記の式(I)に定義される通りである。以下の非限定的なスキームおよび例は、本発明をさらに例示するために提示されている。
【0185】
当業者は、記載される化学反応が本明細書中開示される他の多くの化合物を調製するように容易に適合され得ること、および本明細書中開示される化合物を調製するための別の方法が本明細書中開示される範囲内にあるとみなされることを、認識している。当業者は、出発物質が変更されてもよく、以下の実施例に示されるように、本発明が包有する化合物を生成するためにさらなるステップが使用され得ることを認識している。場合により、特定の反応官能基の保護が、上記の変換の一部を達成するために必要であり得る。全般的に、このような保護基の必要性、ならびに当該基を結合および除去するために必要な条件は、有機合成の分野の当業者に明らかである。たとえば、本発明に係る例示されていない化合物の合成は、当業者に明らかな修飾により、干渉する基を適宜保護することにより、記載される試薬以外の当該分野で知られている他の適切な試薬を使用することにより、および/または反応条件を定期的に改変することにより、成功理に行われ得る。あるいは、本明細書中開示される既知の反応条件または反応は、本明細書中開示される他の化合物を調製するための適用性を有すると認められるであろう。
【0186】
後述の実施例において、特段他の記載がない限り、全ての温度はセ氏温度で記載されている。試薬は、Aldrich Chemical Company、Arco Chemical Company、およびAlfa Chemical Companyなどの商業品製造社から購入し、特段他の記載がない限りさらに精製することなく使用した。
【0187】
化合物の調製
本発明の化合物(その塩、エステル、水和物、または溶媒和物を含む)は、いずれかの既知の有機合成技術を使用して調製することができ、多くの可能性のある合成経路のいずれかによって合成され得る。
【0188】
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成の分野の当業者によって容易に選択され得る適切な溶媒において、行われ得る。適切な溶媒は、反応を行う温度、たとえば溶媒の氷結温度から溶媒の沸点までの範囲であり得る温度で、出発物質(反応物)、中間体、または生成物と実質的に非反応性であり得る。所定の反応は、1つの溶媒または1超の溶媒の混合物において行われ得る。特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップに適切な溶媒が、当業者により選択され得る。
【0189】
反応は、当該分野で知られているいずれかの適切な方法により、モニタリングされ得る。たとえば、生成物の形成は、核磁気共鳴分光法(たとえばHもしくは13C)、赤外分光法、分光測色法(たとえばUV可視)、質量分析法などの分光法による手段、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー−質量分析法(LCMS)、もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)などのクロマトグラフィーによる方法により、モニタリングされ得る。化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(全体が参照により本明細書に組み込まれている、“Preparative LC −MS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization” Karl F. Blom, Brian Glass, Richard Sparks, Andrew P. Combs J. Combi. Chem. 2004, 6(6), 874−883)およびシリカゲルを使用する大気圧カラムクロマトグラフィー(atmospheric pressure column chromatography)を含む様々な方法により、当業者によって精製され得る。HPLC 高速液体クロマトグラフィー;J カップリング定数(NMR);min 分(s);h 時間(s);NMR 核磁気共鳴;prep分取(何故これら全てがここにあるのか?(Why all these here?))
【0190】
本発明の化合物は、合成有機化学の分野で知られている合成方法または当業者により認識されている合成方法のバリエーションと共に、以下に記載の方法を使用して合成され得る。好ましい方法として、限定されるものではないが、以下に記載される方法が挙げられる。具体的には、式(I)の本発明の化合物は、以下に列挙される例としての全般的な合成スキームにまとめられている以下のステップによって合成され得、この合成スキームに含まれる反応物または反応物の化学基の略語は、実施例に定義されている。
【0191】
スキーム1:以下の反応シーケンスは、構造Aの化合物を合成するために使用される。
【化12】
【0192】
構造Aに向かう合成は、参照文献(1, Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 12460−12461; 2, Organic Letter, 2011, 13, 2318−2321; Journal of Organic Chemistry, 2010, 75, 941−944)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。スルホンアミド誘導体1を、CpZrHClの存在下で化合物2と縮合させて、エナンチオマー化合物3を得、さらに保護基を除去し酸性化して酸化合物4を得た。エヴァンスの不斉補助剤の助けを借りて、別のキラル中心を化合物4に付加して構造Aを得た。
【0193】
スキーム2:以下の反応シーケンスは、構造Bの化合物を合成するために使用される。
【化13】

構造Bに向かう合成は、参照文献(Bulletin of the Chemical Society of Japan, 1993, 66, 3113−3115;米国特許第7528174号)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0194】
スキーム3:以下の反応シーケンスは、構造Cの化合物を合成するために使用される。
【化14】
構造Cに向かう合成は、参照文献(ACS Central Science, 2016, 2 (9), pp 653−659; Journal of Medicinal Chemistry, 1986, 959−971; Journal of Medicinal Chemistry, 1984, 27, 684−691)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0195】
スキーム4:以下の反応シーケンスは、構造Dの化合物を合成するために使用される。
【化15】
構造Dに向かう合成は、参照文献(米国特許公開公報第2007161573号;同第2009042808号;Journal of Medicinal Chemistry, 1984, 27,1351−1354)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0196】
スキーム5:以下の反応シーケンスは、構造Eの化合物を合成するために使用される。
【化16】
構造Eに向かう合成は、参照文献(米国特許公開公報第2007161573号;同第2009042808号;Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 5742−5743;Journal of Organic Chemistry, 2004, 69, 7851−7859)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0197】
スキーム6:AのPEP(定義を参照)がバリンである場合、以下の反応シーケンスが、構造Fの化合物を合成するために使用される。
【化17】
構造Fに向かう合成は、参照文献(米国特許公開公報第2007161573号;Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 5742−5743; International Journal of Peptide and Protein Research, 1996; 47, 460−466)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0198】
スキーム7:AのPEPがバリンである場合、以下の反応シーケンスが、構造Hの化合物を合成するために使用される。
【化18】
構造Hに向かう合成は、参照文献(米国特許公開公報第2007161573号; Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2007, 320, 1050−1060)に開示される関連の手法によって行われ得るが、これら開示される手法に限定されてはいない。
【0199】
例示的な化合物の調製および特性解析
本開示に包有される化合物は、異なるスキームを介して調製され得る。様々なスキームを介したこれら例示的な化合物の詳細な調製プロセスは、以下に記載されており、この特性解析の結果も同様に列挙している。
【0200】
特段他が記載されない限り、全ての試薬は、市販の製造業者から購入したものを、さらに精製することなく使用した。標準的な方法による溶媒の乾燥を、必要に応じて用いた。薄層クロマトグラフィー(TLC)に使用したプレートは、アルミニウムのプレート上にあらかじめコーティングしたE. Merckのシリカゲル60F254(厚さ0.24nm)であり、UV光(365nmおよび254nm)の下可視化するか、またはエタノール中5%のドデカモリブドリン酸を用いた染色を行いその後加熱することにより可視化した。カラムクロマトグラフィーは、製造社からのシリカゲル(200〜400メッシュ)を使用して行った。H NMRスペクトルは、室温でAgilent 400−MR NMR分光計(1Hでは400.00MHz)で記録した。溶媒のシグナルは、H NMRでの参照として使用した(CDCl、7.26ppm;CDOD,3.31ppm;DMSO−d6、2.50ppm;DO、4.79ppm)。多重度を説明するために、以下のNMRのアクロニムおよび略語を使用した:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、br.s=ブロードシングレット、dd=ダブルダブレット、td=トリプルダブレット、dt=ダブルトリプレット、dq=ダブルカルテット、m=多重線。
【0201】
実施例
以下に詳述される本発明の実施形態は、単に本発明を説明するための例であり、本発明の範囲を限定すると解釈されないことに留意されたい。特定の技術または条件を伴わない実施例は、当該分野の論述における技術もしくは条件によってまたは製品の説明書によって、実施され得る。製造社を通さない試薬または器具は、従来の購入を介して入手可能である。当業者は、出発物質が変動し得ること、および以下の実施例により例示されるように、本発明が包有する化合物を生成するためにさらなるステップが使用され得ることを認識するものである。
【0202】
実施例I
ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(I)
【化19】
ステップ1:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(61)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物60(1.5g、6.97mmol)および(S)−メチル 2−アミノ−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(2.6g、8.37mmol)の溶液に、DIPEA(2.7g、20.91mmol)およびHATU(3.4mL、9.06mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1〜1:1)により精製し、白色のフォームとして生成物61(1.5g、56%を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.35−7.29 (m, 5 H), 5.08 (s, 2 H), 4.56 (s, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.45 (s, 2 H), 3.21−3.20 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 2.80 (s, 2 H), 1.93−1.86 (m, 2 H), 1.68−1.63 (m, 2 H), 1.53 (m, 2 H), 1.44 (m, 9 H).
【0203】
ステップ2:(S)−メチル 5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンタノアート(62)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物61(1.4g、2.93mmol)の溶液に、TFA(3.0mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間、および25℃で3時間攪拌した。溶媒を、真空下で濃縮し、CHCl(10mL)および5%のNaCO水溶液を、pH8〜9となるまで添加した。この水層をCHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、油状生成物として生成物62(980mg、91%)を得た。
【0204】
ステップ2:(S)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(63)の合成
0℃のCHCl(50mL)における化合物62(250mg、0.66mmol)および化合物59(200mg、0.55mmolの溶液、この手法は参照文献:1, Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 12460−12461; 2, Organic Letter, 2011, 13, 2318−2321によるものであった)の溶液に、DIPEA(142mg、1.10mmol)およびHATU(272mg、0.72mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物63(426mg、100%、粗製物)を得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
MS (ESI): [M+H] =721.9.
【0205】
ステップ3:(S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタン酸(64)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物63(426mg、0.55mmol)の溶液を、LiOH.HO(46mg、1.10mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物をpHが3になるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。この水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空で濃縮して、生成物64(395mg、100%)を得た。これを精製することなく次のステップに進ませた。
MS (ESI): [M+H] =707.9
【0206】
ステップ4:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(65)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物64(395mg、0.55mmol)の溶液を、HATU(274mg、0.72mmol)、DIPEA(142mg、1.1mmol)、および4−AT(113mg、0.66mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、濃縮した。この粗製物質を、pre−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物I(110mg、24%)を得た。
MS[M+H] =860.7
【0207】
実施例II
tert−ブチル((4S,7S,E)−7−ベンジル−8−((S)−2−(((R)−1−((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル)カルバマート(II)
【化20】
ステップ1:(S)−tert−ブチル 2−(((R)−1−メトキシ−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(72)の合成
0℃のCHCl(40mL)における化合物71(4.0g、18.58mmol)および(R)−メチル 2−アミノ−3−メチルブタノアート(3.8g、22.29mmol)の溶液に、DIPEA(2.8g、13mmol)およびHATU(5.6mL、33mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォーム状の固体として生成物72(5.6g、92%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 4.53 (s, 1 H), 4.33 (s, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 3.48 (s, 2 H), 2.14−2.20 (m, 3 H), 1.89−1.86 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 1.47 (s, 9 H), 0.96−0.94 (d, J = 8.0 Hz, 3 H), 0.88−0.89 (d, J = 4.0 Hz, 3 H)
【0208】
ステップ2:(R)−メチル 3−メチル−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ブタノアート(73)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物72(120mg、0.37mmol)の溶液に、TFA(1.0mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間および25℃で3時間、攪拌した。溶媒を濃縮し、CHCl(5mL)および5%のNaCOの溶液を、pH8〜9となるまで添加した。層を分離し、水層を、CHCl(10mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮して、油として生成物73(72mg、86%)を得た。
【0209】
ステップ3:(R)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタノアート(74)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物73(85mg、0.37mmol)および化合物9(110mg、0.30mmol)の溶液に、DIPEA(80mg、0.60mmol)およびHATU(148mg、0.39mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、白色のフォームとして粗製生成物74(65mg、38%)を得た。これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] = 572.3
【0210】
ステップ4:(R)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタン酸(75)の合成
THF/MeOH=4/1(2/0.5mL)における化合物74(60mg、0.11mmol)の溶液を、LiOH.HO(6mg、0.14mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまで、EtOAc(10mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。この有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、生成物75(51.0mg、84%)を得た。これを粗製物でカップリング反応に進ませた。
【0211】
ステップ5:tert−ブチル((4S,7S,E)−7−ベンジル−8−((S)−2−(((R)−1−((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル)カルバマート(II)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物75(50mg、0.09mmol)の溶液を、HATU(45mg、0.12mmol)、DIPEA(35.0mg、0.27mmol)、および4−アミノ−TEMPO(30mg、0.18mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で3時間攪拌し、その後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(10mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、濃縮した。この粗製物質を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1〜1:1)により精製し、橙色の固体として生成物II(38mg、84%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =711.5
【0212】
実施例III
メチル (2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(III)
【化21】
【0213】
ステップ1:メチル 2−アミノ−5−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(82)の合成
0℃のメタノール(10mL)における化合物81(1g、2.2mmol)の溶液を、SOCl(530mg、4.4mmol)で処理し、この混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、褐色の生成物82(800mg、98%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 369.0
【0214】
ステップ2:tert−ブチル(2S)−2−{[5−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(83)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物82(800mg、2.2mmol)の溶液に、Boc−Pro−OH(710mg、3.3mmol)およびDIPEA(0.55mL、3.3mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、2.0mL、3.3mmol)を、0℃でゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、フォーム状の固体の生成物83(750mg、63%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 566.3
【0215】
ステップ3:メチル 5−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)−2−{[(2S)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ペンタノアート(84)の合成
0℃の化合物83(750mg、1.3mmol)に、HClのMeOH溶液(4M、4mL、16mmol)およびCHCl(10mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間、および反応の進行をモニタリングするためにLCMCを使用した場合は25℃で3時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮して、脱保護したアミン生成物84(600mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 466.3
【0216】
ステップ4:メチル 2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(85)の合成
0℃のCHCl(20mL)に懸濁した化合物84(600mg、1.3mmol)および中間体59(0.2g、0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.4mL、2mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、0.9mL、1mmol)を、0℃でゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、18時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)および水(20mL)で洗浄し、有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。残渣を、溶離溶媒−石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、油状生成物85(210mg、43%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 809.6
【0217】
ステップ5:メチル 5−アミノ−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ペンタノアート(86)の合成
10mLのDMFにおける化合物85(210mg、0.26mmol)の溶液に、EtN(1mL、7.5mmol)を添加し、この混合物を、25℃で16時間攪拌した。粗製生成物86は、精製せず、次のステップに直接使用した。
MS (ESI): [M+H] = 587.3
【0218】
ステップ6:メチル (2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(87)の合成
5mLのDMFにおける4−ヒドロキシ−TEMPO(180mg、1.04mmol)の溶液を、N,N’−ジスクシンイミジルカルボナート(77)(260mg、1.04mmol)およびピリジン(200μL、0.2mmol)で処理し、得られた混合物を、40℃で16時間加熱した。この溶液を、室温に冷却し、化合物78を、次のステップに直接使用した。
【0219】
10mLのDMFにおける86(前のステップ由来の粗製物)の溶液に、中間体78を添加した。この混合物を、25℃で16時間攪拌した。LCMSを、反応の進行をモニタリングするために使用した。この反応を、水(10mL)によりクエンチし、EtOAc(2×20mL)により抽出し、合わせた有機相を、水(3×20mL)、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)により洗浄し、NaSOで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、粗製残渣を得、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、黄色の固体の生成物III(8mg、4%,2つのステップにわたる)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 785.6
【0220】
実施例IV
ベンジル N−[(4S)−4−[(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(IV)
【化22】
【0221】
ステップ1:(R)−2−((S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタン酸(92)の合成
THF/MeOH=4:1(10/2.5mL)における化合物91(2.0g、6.1mmol)の溶液を、LiOH.HO(384mg、9.14mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして生成物92(1.8g、95%)を得た。これを次のカップリング反応に進ませた。
【0222】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((R)−1−(((S)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(94)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物92(1.5g、4.77mmol)および化合物93(1.8g、5.73mmol)の溶液に、DIPEA(1.8g、14.31mmol)およびHATU(2.4mL、6.20mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして粗製物94(1.2g、45%)を得た。
H NMR:(400 MHz, CDCl) δ 7.35−7.30 (m, 5 H), 5.08 (s, 3 H), 4.55−4.54 (d, J = 4.0 Hz,1 H), 4.30−4.26 (t, J = 8.0 Hz, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.47 (s, 3 H), 3.21−3.18 (t, J = 4.0 Hz, 2 H), 2.80 (s, 1 H), 1.89−1.71 (m, 3 H), 1.54 (s, 2 H), 1.54−1.52 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 1.45 (s, 9 H), 1.27−1.24 (m, 2 H), 0.98−0.90 (m, 6 H).
【0223】
ステップ3:(S)−メチル 5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((R)−3−メチル−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ブタンアミド)ペンタノアート(95)の合成
0℃のCHCl(9mL)における化合物94(1.2g、2.08mmol)の溶液に、TFA(3.0mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間および25℃で3時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮し、CHCl(10mL)および5%のNaCOの溶液を、pH8〜9となるまで添加した。この水層を、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして生成物95(970mg、98%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =477.6
【0224】
ステップ4:(S)−メチル 2−((R)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(97)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物95(314mg、0.66mmol)および化合物59(200mg、0.55mmol)の溶液に、DIPEA(142mg、1.1mmol)およびHATU(274mg、0.72mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、溶離溶媒の石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色のフォームとして粗製生成物97(106mg、50%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =820.7
【0225】
ステップ5:(S)−2−((R)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタン酸(98)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物97(465mg、0.55mmol)の溶液を、LiOH.HO(水0.5mLにおいて462mg、1.10mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を、真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して生成物98(380mg、86%)を得た。これをカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] = 806.6
【0226】
ステップ6:ベンジル N−[(4S)−4−[(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(99)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物98(380mg、0.47mmol)の溶液を、HATU(232mg、0.61mmol)、DIPEA(121.0mg、0.94mmol)、および4−AT(97mg、0.57mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。この混合物を、CHCl(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物99(83.0mg、18%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 959.7
【0227】
ステップ7:ベンジル N−[(4S)−4−[(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(IV)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物99(30mg、0.03mmol)の溶液に、Vc(6mg、0.03mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物IV(29mg、93%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 960.6
H NMR: (400 MHz, CDCl3) δ 8.12−7.96 (m, 5 H), 7.34−7.16 (m, 10 H), 5.43−5.32 (m, 3 H), 5.00 (s, 3 H), 4.30−4.12 (m, 6 H), 2.99−2.92 (m, 4 H), 2.62−2.50 (m, 3 H), 1.97−1.91 (m, 13 H), 1.42−1.23 (m, 21 H), 0.86−0.71 (m, 14 H).
【0228】
実施例V
ベンジル N−[(4R)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(V)
【化23】
【0229】
ステップ1:(R)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(106)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物62(520mg、1.38mmol)および化合物59(398.0mg、1.10mmol)の溶液に、DIPEA(356mg、2.76mmol)およびHATU(682mg、1.79mmol)を添加し、25℃で3時間攪拌した。反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、石油エーテル/EtOAc=1:3の溶離溶媒を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色のフォームとして粗製生成物106(830mgの粗製物、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =721.9
【0230】
ステップ2:(R)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタン酸(107)の合成
THF/MeOH=(10/2.5mL)における化合物106(830mg、1.10mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.5mLの水において56mg、1.32mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、生成物107(730mg、94%)を得た。これを粗製物でカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =707.0
【0231】
ステップ3:ベンジル N−[(4R)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(108)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物107(730mg、1.03mmol)の溶液を、HATU(509mg、1.34mmol)、DIPEA(266mg、2.06mmol)、および4−AT(212mg、1.24mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を、分離し、CHCl(2×10mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物108(160mg、18%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =860.6
【0232】
ステップ4:ベンジル N−[(4R)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(V)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物108(152mg、0.18mmol)の溶液に、Vc(32mg、0.18mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物V(90mg、59%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.28−7.08 (m, 10 H), 5.57−5.52 (m, 1 H), 5.41−5.39 (m, 1 H), 5.09−5.01 (m, 2 H), 4.21 (s, 1 H), 4.16 (s, 2 H), 4.00 (s, 1 H), 3.50 (s, 1 H), 3.35 (s, 1 H), 3.33−3.12 (m, 3 H), 2.67 (s, 1 H), 2.15−1.71 (m, 18 H), 1.55−1.19 (m, 24 H), 0.80−0.79 (d, J = 4.0 Hz, 6 H)
MS (ESI): [M+H] =861.9
【0233】
実施例VI
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2R)−2−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(VI)
【化24】
【0234】
ステップ1:(R)−メチル 1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキシラート(113)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物111(165.0mg、1.0mmol)および化合物59(300mg、0.83mmol)の溶液に、DIPEA(268mg、2.08mmol)およびHATU(410mL、1.08mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物113(410mg、100%)を得た。これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H+] =473.6
【0235】
ステップ2:(R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボン酸(114)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物113(410mg、0.83mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.5mLの水において42mg、1.0mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮し、生成物114(390mg、100%)を得た。これをさらに精製することなく、カップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =459
【0236】
ステップ3:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2R)−2−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(115)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物114(390mg、0.83mmol)の溶液を、HATU(410mg、1.08mmol)、DIPEA(268mg、2.08mmol)、および4−AT(172mg、1.00mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(20mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物115(150mg、30%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =612.5
【0237】
ステップ4:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2R)−2−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(VI)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物115(150mg、0.25mmol)の溶液に、Vc(43mg、0.25mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を、CHCl(10mL)に溶解し、水で洗浄した。この残渣を、pre−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体としてVI(91mg、60%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.30−7.03 (m, 4 H), 5.63−5.57 (m, 1 H), 5.37−5.32 (m, 1 H), 4.50−4.48 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.40 (s, 1 H), 4.15−4.14 (m, 2 H), 3.50−3.43 (m, 3 H), 3.15−2.78 (m, 5 H), 2.07 (s, 1 H), 2.82 (s, 1 H), 1.58−1.25 (m, 30 H), 0.88−0.87 (d, J = 4.0 Hz, 6 H).
MS (ESI): [M+H] =613.6.
【0238】
実施例VII
ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(VII)
【化25】
【0239】
ステップ1:(S)−2−((R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタン酸(122)の合成
THF/MeOH=4:1(40mL)における化合物121(6.8g、18.58mmol)の溶液を、LiOH.HO(940mg、22.30mmol)の水溶液(2mL)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして生成物122(4.6g、79%)を得た。これをカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =314.9
【0240】
ステップ2:(R)−tert−ブチル 2−(((S)−1−(((S)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(124)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物122(2.0g、6.37mmol)および化合物123(2.4g、7.64mmol)の溶液に、DIPEA(2.1g、15.93mmol)およびHATU(3.1mL、8.28mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物124(2.2g、61%)を得た。これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] =577.7
【0241】
ステップ3:(S)−メチル 5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−3−メチル−2−((R)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ブタンアミド)ペンタノアート(125)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物124(2.2g、3.82mmol)の溶液に、TFA(3.0mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間および25℃で3時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮し、CHCl(10mL)および5%のNaCO水溶液を、pH8〜9となるまで添加した。層を分離し、水層を、CHCl(20mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして生成物125(314mg、72%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =477.6
【0242】
ステップ4:(S)−メチル 2−((S)−2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(126)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物125(314mg、0.66mmol)および化合物59(200mg、0.55mmol)の溶液に、DIPEA(142mg、1.1mmol)およびHATU(274mg、0.72mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。残渣を、溶離溶媒−石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色のフォームとして粗製生成物126(460mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =820.7
【0243】
ステップ5:(S)−2−((S)−2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタン酸(127)の合成
THF/MeOH(4.0/2.0mL)における化合物126(460mg、0.55mmol)の溶液を、LiOH.HO(水0.5mLにおいて56mg、1.10mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、生成物127(370mg、84%)を得た。これを次のカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =806.6
【0244】
ステップ6:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(128)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物127(370mg、0.46mmol)の溶液を、HATU(227mg、0.60mmol)、DIPEA(119mg、0.92mmol)、および4−AT(94mg、0.55mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(10mL)でクエンチした。水相を、分離し、CHCl(20mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物128(81mg、18%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 959.8
【0245】
ステップ7:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(VII)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物128(76mg、0.08mmol)の溶液に、Vc(14mg、0.08mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物VII(32mg、42%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.57−7.03 (m, 8 H), 5.74 (m, 2 H), 5.09−5.07 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 4.40−3.08 (m, 14 H), 2.75−2.04 (m, 16 H), 1.75−1.0 (m, 39 H)
MS (ESI): [M+H+] = 960.7
【0246】
実施例VIII
1−オキシル−2,2,6,6テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(VIII)
【化26】
【0247】
ステップ1:ベンジル((S)−4−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(132)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物131(200mg、0.21mmol、合成手法は、Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 12460−12461による)の溶液に、TFA(0.2mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間および25℃で1時間攪拌した。溶媒を濃縮し、CHCl(5mL)および5%のNaCOの飽和水溶液を、pH8〜9となるまで添加した。層を分離し、水層を、CHCl(20mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、赤色の油として生成物132(176mg、97%)を得た。
【0248】
ステップ2:1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(VIII)の合成
DMF(5.0mL)における化合物132(176mg、0.2mmol)および化合物78(68.5mg、0.25mmol)の攪拌溶液に、KPO.3HO(66.5mg、0.25mmol)を添加した。次に、この混合物を25℃で16時間攪拌した。反応物を、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2:1〜1:10)により精製して、赤褐色の固体として生成物VIII(106mg、50%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 1058.0
【0249】
実施例IX
ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(IX)
【化27】
【0250】
ステップ1:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(IX)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物I(85mg、0.10mmol)の溶液に、Vc(17mg、0.10mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を、真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物IX(47mg、55%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.27−7.07 (m, 10 H), 5.55−5.46 (m, 1 H), 5.35 (s, 1 H), 5.25−5.22 (m, 1 H), 5.01 (s, 2 H), 4.3−4.23 (m, 3 H), 3.63 (s, 1 H), 3.44 (s, 1 H), 3.31 (s, 1 H), 3.30 (s, 1 H), 3.09−3.06 (m, 4 H), 2.47 (s, 1 H), 2.10 (s, 8 H), 1.94 (s, 2 H), 1.84−1.47 (m, 6 H), 1.42−1.10 (m, 23 H), 0.81−0.75 (m, 6 H).
MS (ESI): [M+H] =861.7
【0251】
実施例X
シクロプロピルメチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1R)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(X)
【化28】
【0252】
ステップ1:ベンジル((S)−4−((R)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(132)の合成
0℃のCHCl(3mL)における化合物131(200mg、0.21mmol)の溶液に、TFA(1.0mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間および25℃で3時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮して、CHCl(10mL)および5%のNaCOの水溶液を、pH8〜9となるまで添加した。層を分離し、水層を、CHCl(10mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、赤色のフォームとして生成物136(171mg、95%)を得た。
【0253】
ステップ2:シクロプロピルメチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1R)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(138)の合成
25℃のDMF(5.0mL)における化合物136(171mg、0.20mmol)および化合物137(51mg、0.24mmol、合成手法は、化合物78の実施例の通りである)の溶液に、KPO.3HO(64.0mg、0.24mmol)を添加した。反応混合物を、25℃で16時間攪拌した。反応混合物を、EtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤褐色のフォームとして生成物138(76mg、40%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =957.9
【0254】
ステップ3:シクロプロピルメチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1R)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(X)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物138(74mg、0.08mmol)の溶液に、Vc(14mg、0.08mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物X(30mg、41%)を得た。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 8.13 (s,1 H), 7.32−7.06 (m, 10 H), 6.76−6.75 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 5.47−5.34 (m, 3 H), 5.04 (m, 2 H), 4.45−3.78 (m, 8 H), 3.38−3.07 (m, 6 H), 2.16−1.81 (m, 19 H), 1.45−0.54 (m, 25 H), 0.61 (s, 2 H), 0.26 (s, 2 H).
MS (ESI): [M+H] = 959.3.
【0255】
実施例XI
ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XI)
【化29】
【0256】
ステップ1:tert−ブチル(2S)−2−[(2S)−2−{[(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボニル]ピロリジン−1−カルボキシラート(144)の合成
0℃のCHCl(20mL)におけるアミン化合物62(1.8g、4.4mmol)の溶液に、Boc−Pro−OH(1.4g、6.6mmol)およびDIPEA(1.2mL、6.6mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、3.7mL、6.6mmol)を、0℃でゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO水溶液(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、油状生成物144(2.2g、87%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 575.3
【0257】
ステップ2:メチル(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[(2S)−1−[(2S)−ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ペンタノアート(145)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物144(2.2g、3.8mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(4M、10mL、40mmol)を添加した。得られた溶液を、0℃で10分間、および反応の進行をモニタリングするためにLCMSを使用する場合は25℃で2時間、攪拌した。溶媒を真空下で濃縮して、脱保護したアミン生成物145(1.9g、90%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 475.2
【0258】
ステップ3:メチル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノアート(146)の合成
0℃のCHCl(20mL)に懸濁した化合物145(0.5g、1.0mmol)および中間体59(0.2g、0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.4mL、2mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、0.9mL、1mmol)を、0℃でゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、18時間攪拌した。反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)および水(10mL)で洗浄し、有機層をMgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この半固体の残渣を、溶離溶媒の石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物146(160mg、32%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] = 818.5
【0259】
ステップ4:(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタン酸(147)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物146(160mg、0.20mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において10mg、0.22mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3〜4となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、油状の生成物147(120mg、75%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 804.5
【0260】
ステップ5:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(148)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物147(120mg、0.15mmol)の溶液を、HATU(60mg、0.15mmol)、DIPEA(25mg、0.18mmol)、および4−AT(30mg、0.18mmol)で処理した。反応混合物を25℃で16時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(20mL)で抽出した。合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物148(80mg、56%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 957.7
【0261】
ステップ6:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XI)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物148(80mg、0.08mmol)の溶液に、Vc(15mg、0.08mmol)を添加した。25℃で60分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XI(15mg、19%)を得た。
H NMR: (400MHz, CDCl3) δ 7.35−7.20 (m, 7 H), 7.20−7.10 (m, 5 H), 5.6−5.30 (m, 2 H), 5.1−4.9 (m, 2 H), 4.6−4.3 (m, 4 H), 3.4−3.2 (m, 6 H), 2.4−1.8 (m, 8 H), 1.8−1.6 (m, 14 H), 1.6−1.2 (m, 22 H), 0.8−0.6 (m, 8 H).
MS (ESI): [M+H] = 958.8
【0262】
実施例XII
ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−2−シクロプロピルアセトアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XII)
【化30】
DIPEAではなくDIPEAであるべきである:略語リストにおけるEDClおよびHoBtを定義
【0263】
ステップ1:メチル(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(2S)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−シクロプロピルアセトアミド]ペンタノアート(152)の合成
0℃のCHCl(20mL)に懸濁したOrn(Z)−OMe(151)(1.5g、4.7mmol)および(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−シクロプロピル酢酸(1.0g、4.7mmol)の溶液に、DIPEA(1.0mL、6mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、4mL、6.0mmol)を0℃でゆっくりと添加した後、反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)および水(2×10mL)で洗浄し、有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。残りの半固体が乾燥し、セメント様の152(1.5g、68%)となった。
MS (ESI): [M+H] = 478.1
【0264】
ステップ2:メチル(2S)−2−[(2S)−2−アミノ−2−シクロプロピルアセトアミド]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノアート(153)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物152(1.5g、3.0mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(4M、5mL、20mmol)を添加した。得られた溶液を0℃で10分間、および反応の進行をモニタリングするためにLCMSを使用する場合は25℃で2時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮して、脱保護したアミン生成物153(1.0g、83%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 378.0
【0265】
ステップ3:tert−ブチル(2S)−2−{[(S)−{[(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル]カルバモイル}(シクロプロピル)メチル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(154)の合成
0℃のCHCl(20mL)におけるアミン化合物153(1.0g、2.6mmol)の溶液に、Boc−Pro−OH(840mg、3.9mmol)およびDIPEA(0.64mL、3.9mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、2.2mL、3.9mmol)をゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、フォーム状の固体の生成物154(1.1g、90%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 575.3
【0266】
ステップ4:メチル(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(2S)−2−シクロプロピル−2−{[(2S)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}アセトアミド]ペンタノアート(155)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物154(1.1g、1.9mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(4M、5mL、20mmol)を添加した。得られた溶液を0℃で10分間、および反応の進行をモニタリングするためにLCMSを使用する場合は25℃で2時間、攪拌した。溶媒を真空内で濃縮して、脱保護したアミン生成物155(0.8g、89%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 475.3
【0267】
ステップ5:メチル (2S)−2−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−2−シクロプロピルアセトアミド]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノアート(156)の合成
0℃のCHCl(20mL)に懸濁した化合物155(0.5g、1.0mmol)および中間体59(0.2g、0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.4mL、2mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、0.9mL、1mmol)をゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、18時間攪拌した。反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)および水(2×10mL)で洗浄し、有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、溶離溶媒−石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、油状の生成物156(120mg、24%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 818.5
【0268】
ステップ6:(2S)−2−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−2−シクロプロピルアセトアミド]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタン酸(157)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物156(120mg、0.15mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において10mg、0.22mmol)で処理した。反応混合物を25℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3〜4となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、油状生成物157(100mg、83%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 804.5
【0269】
ステップ7:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−2−シクロプロピルアセトアミド]−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(158)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物157(100mg、0.12mmol)の溶液を、EDCI(35mg、0.18mmol)、HOBt(25mg、0.18mmol)、DIEA(25mg、0.18mmol)、および4−AT(30mg、0.18mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で16時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(20mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。この粗製物質を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、橙色の固体として生成物158(30mg、26%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 957.7
【0270】
ステップ8:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−2−シクロプロピルアセトアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XII)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物158(30mg、0.03mmol)の溶液に、Vc(10mg、0.05mmol)を添加した。25℃で60分間攪拌した後、溶媒を、真空下で除去した。この残渣を、pre−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XII(4mg、13%)を得た。
H NMR: (400MHz, CDCl) δ 7.35−7.20 (m, 7 H), 7.20−7.10 (m, 5 H), 5.62−5.30 (m, 2 H), 5.15−4.91 (m, 2 H), 4.6−4.3 (m, 4 H), 3.40−3.2 (m, 6 H), 2.41−1.82 (m, 8 H), 1.80−1.65 (m, 14 H), 1.60−1.20 (m, 22 H), 0.88−0.61 (m, 8 H).
MS (ESI): [M+H] = 958.8
【0271】
実施例XIII
ベンジル N−[(4R)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマートジヒドロクロリド(XIII)
【化31】
【0272】
ステップ1:ベンジル N−[(4R)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマートジヒドロクロリド(XIII)の合成
CHCl(5mL)における化合物V(20mg、0.02mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(5mL、3M)を添加し、25℃で1時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をprep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XIII(4.6mg、31%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 761.6
【0273】
実施例XIV
ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XIV)
【化32】
略語リストにHoBtおよびEDClを定義
【0274】
ステップ1:メチル(2S)−2−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパンアミド]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノアート(163)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物161(465mg、0.96mmol、この手法は、Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 12460−12461による)および化合物59(290mg、0.80mmol)の溶液に、HOBt(130.0mg)、EDCI(185.0mg、0.96mmol)およびTEA(242.0mg、0.96mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、HCl水溶液(1M、5mL)でクエンチし、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)を介して精製して、白色のフォームとして生成物163(210mg、28%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =792.6
【0275】
ステップ2:(2S)−2−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパンアミド]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタン酸(164)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物163(210mg、0.26mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において33mg、0.80mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(10mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相を、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色のフォームとして生成物164(170mg、84%)を得た。これを次のカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =778.4
【0276】
ステップ3:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパンアミド]−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(165)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物164(170mg、0.22mmol)の溶液を、HOBt(39.0mg、0.29mmol)、EDCI(55.0mg、0.29mmol)、TEA(44.0mg、0.44mmol)、および4−AT(44.0mg、0.26mmol)で処理した。反応混合物を25℃で16時間攪拌した後、この反応混合物を5%のNaHCO水溶液(10mL)、次にHCl水溶液(10mL、1M)で洗浄した。水相を分離し、CHCl(10mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、赤褐色の固体として粗製生成物165(230mg、粗製物)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 931.8
【0277】
ステップ4:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XIV)の合成
乾燥したMeOH(3mL)における化合物165(230mg、0.25mmol)の溶液に、Vc(44mg、0.08mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、pre−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XIV(16mg、42%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 932.8
【0278】
実施例XV
ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマートトリフルオロ酢酸塩(XV)
【化33】
【0279】
ステップ1:ベンジル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマートトリフルオロ酢酸塩(XV)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物166(50mg、0.05mmol、この手法は、Journal of the American Chemical Society, 2005, 127, 12460−12461による)の溶液に、TFA(0.2mL)を添加した。得られた溶液を、0℃で2時間攪拌した。溶媒を真空内で濃縮して、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XV(16mg、36%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =859.7
【0280】
実施例XVI
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XVI)
【化34】
【0281】
ステップ1:tert−ブチル(2S)−2−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(173)の合成
0℃のCHCl(20mL)における化合物171(1.7g、8.2mmol)および化合物172(1.8g、7.8mmol)の溶液に、TP(2.7g、8.6mmol)およびTEA(1.7g、17.2mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(10mL、1M)およびブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物173(1.8g、60%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =393.1
【0282】
ステップ2:メチル(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−{[(2S)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}プロパノアート(174)の合成
CHCl(5mL)における化合物173(1.8g、4.59mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加して、25℃で2時間攪拌し、次に溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物174(1.5g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =293.1
【0283】
ステップ3:メチル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノアート(176)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物174(220mg、0.67mmol)および化合物59(220mg、0.61mmol)の溶液に、HOBt(100mg、0.73mmol)、EDCI(140mg、0.73mmol)およびDIPEA(200mg、1.53mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、HCl水溶液(5mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物176(110mg、28%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =636.3
【0284】
ステップ4:(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸(177)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物176(100mg、0.16mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において、14mg、0.32mmol)で処理した。反応混合物を25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた混合物を、pH2〜3となるまでEtOAc(10mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して化合物177(91mg、92%)を得た。これを粗製物で次のカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H+] =622.4
【0285】
ステップ5:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(178)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物177(90mg、0.15mmol)の溶液を、HOBt(26mg、0.18mmol)、EDCI(38mg、0.2mmol)、DIPEA(39mg、0.3mmol)、および4−AT(31mg、0.18mmol)で処理した。この反応混合物を25℃で16時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(20mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、赤褐色の固体として粗製生成物178(105mg、90%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =775.6
【0286】
ステップ6:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XVI)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物178(105mg、0.14mmol)の溶液に、Vc(27mg、0.16mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XVI(42mg、34%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 776.6
【0287】
実施例XVII
ベンジル N−[(4S)−4−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XVII)
【化35】
【0288】
ステップ1:tert−ブチル 2−{[(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(183)の合成
0℃のCHCl(50mL)における化合物181(4.8g、15.22mmol)および化合物182(3.6g、16.74mmol)の溶液に、DIPEA(4.3g、33.48mmol)およびTP(5.8g、18.26mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(5mL、1M)およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製物質を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物183(5.4g、75%)を得た。
【0289】
ステップ2:メチル(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[(2R)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ペンタノアート(184)の合成
CHCl(10mL)における化合物183(5.4g、11.31mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(5mL、3M)を添加し、25℃で2時間攪拌した。溶媒を、真空内で除去して、白色の固体として生成物184(3.9g、93%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =378.2
【0290】
ステップ3:メチル (2S)−2−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノアート(186)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物184(276mg、0.67mmol)および化合物59(220mg、0.61mmol)の溶液に、HOBt(99mg、0.73mmol)、DIPEA(197mg、1.53mmol)、およびEDCI(139.0mg、0.73mmol)を添加した。反応混合物を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(5mL、1M)、およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄した。この有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。粗製物質を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物186(140mg、32%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =721.6
【0291】
ステップ4:(2S)−2−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタン酸(187)の合成
THF/MeOH=4/1(4/1mL)における化合物186(140mg、0.19mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において、16mg、0.38mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を、真空下で除去した。得られた混合物を、pH=2〜3となるまでEtOAc(10mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して生成物187(118mg、88%)を得た。これを、次のカップリング反応に進ませた。
MS (ESI): [M+H] =707.5
【0292】
ステップ5:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(188)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物187(118mg、0.17mmol)および4−AT(34mg、0.20mmol)の溶液に、HOBt(30mg、0.22mmol)、DIPEA(44mg、0.34mmol)およびEDCI(42mg、0.22mmol)を添加した。反応混合物を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(5mL、1M)およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色の固体として粗製生成物188(160mg)を得た。
MS (ESI): [M+H] =860.7
【0293】
ステップ6:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2R)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XVII)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物188(160.0mg、0.18mmol)の溶液に、Vc(32mg、0.18mmol)を添加した。25℃で60分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XVII(48mg、31%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =861.8
【0294】
実施例XVIII
(S)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XVIII)
【化36】
【0295】
ステップ1:(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンタノアート(195)の合成
CHCl(5mL)における化合物84(0.5mg、1.0mmol)および(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、433mg、1.2mmol)の溶液に、0℃でTP(413mg、1.3mmol)およびDIPEA(284mg、2.2mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、水層を、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物195(380mg、47%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =809.6
【0296】
ステップ2:(S)−メチル 5−アミノ−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンタノアート(196)の合成
0℃のDMF(5mL)における化合物195(380mg、0.47mmol)の溶液に、TBAF(THF中5wt%、6mL)の溶液を添加した。この反応物を、30分間攪拌した。混合物196(275mg、100%)を、処理することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] =587.4
【0297】
ステップ3:(S)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−((((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(197)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物196(275mg、0.47mmol)および1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルボナート(78)(203mg、0.56mmol)の溶液に、DIPEA(121mg、0.94mmol)を添加した。この反応混合物を25℃に温め、2時間攪拌した。反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、水相を、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、水(2×10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を減圧下で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、淡赤色の固体として生成物197(30mg、8%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =785.6
【0298】
ステップ4:(S)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XVIII)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物197(25mg、0.03mmol)の溶液に、Vc(5.3mg、0.03mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XVIII(7mg、28%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =787.4
【0299】
実施例XX
tert−ブチル N−(4−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル)カルバマート(XX)
【化37】
【0300】
ステップ1:メチル 2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(213)の合成
0℃のCHCl(20mL)に懸濁した化合物84(300mg、0.65mmol)および中間体59(0.2g、0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.4mL、2mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、0.9mL、1mmol)をゆっくりと添加し、反応混合物を25℃に温め、18時間攪拌した。反応混合物を、5%のNaCO水溶液(10mL)および水(2×20mL)で洗浄し、有機層を、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この粗製生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離溶媒−石油エーテル/EtOAc=1:3を用いるシリカゲル)により精製して、油状の生成物213(210mg、43%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 809.6
【0301】
ステップ2:2−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ペンタン酸(214)の合成
THF/MeOH(4.0/1.0mL)における化合物213(210mg、0.26mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において20mg、0.40mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた混合物を、pH3〜4となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、粗製生成物100mgを得た。この粗製生成物を、CHCl(10mL)、次に、BocO(60mg、0.26mmol)およびDIPEA(20mg、0.26mmol)に添加し、この混合物を25℃で16時間攪拌した。この反応物を、HCl(1M)によりpH3〜4までクエンチし、EtOAc(2×20mL)により抽出した。合わせた有機相を、水(2×10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、油状の生成物214(150mg、86%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 673.4
【0302】
ステップ3:tert−ブチル N−(4−{[(2S)−1−[(2R,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル)カルバマート(XX)の合成
0℃のCHCl(20mL)における酸の化合物214(150mg、0.22mmol)の溶液に、4−AT(75mg、0.44mmol)およびDIPEA(60mg、0.44mmol)を添加した。TP(EtOAc中50%、0.2mL、0.4mmol)をゆっくりと添加した後、反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaCO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。油状の残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、生成物XX(6mg、3%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 826.7
【0303】
実施例XXI
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2R)−2−{[(1S)−4−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXI)
【化38】
【0304】
ステップ1:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2R)−2−{[(1S)−4−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(216)の合成
MeOH(10mL)における化合物XX(20mg、0.02mmol)の溶液に、Vc(10mg、0.10mmol)を添加した。25℃で60分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXI(15mg、75%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 827.7
【0305】
実施例XXII
(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−カルバムイミドアミド−N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ペンタンアミド(XXII)
【化39】
【0306】
ステップ1:tert−ブチル(2S)−2−{[(2S)−1−メトキシ−5−[N’−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−ベンゼンスルホニル)カルバムイミドアミド]−1−オキソペンタン−2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(223)の合成
0℃のCHCl(3mL)における化合物221(360mg、0.9mmol)および化合物222(213g、0.99mmol)の溶液に、TP(343mg、1.1mmol)およびDIPEA(232mg、1.8mmol)を得た。反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、5%のNaHCO水溶液、HCl水溶液(5mL、1M)およびブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄した。この有機層を、NaSOで乾燥し、白色のフォームとして生成物223(390mg、72%)を得た。
MS (ESI): [M+H] = 598.3
【0307】
ステップ2:メチル(2S)−5−[N’−(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル)カルバムイミドアミド]−2−{[(2S)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ペンタノアート(224)の合成
CHCl(10mL)における化合物223(390mg、0.65mmol)の溶液に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加し、25℃で2時間攪拌した。溶媒を除去し、白色のフォームとして生成物224(323mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =498.2
【0308】
ステップ3:メチル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[N’−(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル)カルバムイミドアミド]ペンタノアート(226)の合成
0℃のCHCl(3mL)における化合物224(200mg、0.4mmol)および化合物59(160mg、0.44mmol)の溶液に、HOBt(70mg、0.52mmol)、EDCI(100mg、0.52mmol)およびDIPEA(103mg、0.80mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和溶液(20mL)でクエンチし、HCl水溶液(10mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物226(120mg、36%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =841.1
【0309】
ステップ4:(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[N’−(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル)カルバムイミドアミド]ペンタン酸(227)の合成
THF/MeOH(4.0/2.0mL)における化合物226(120mg、0.14mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において、12mg、0.28mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3となるまでEtOAc(20mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、生成物227(100mg、86%)を得た。これを精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H+] =827.6
【0310】
ステップ5:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]−4−[N’−(4−メトキシ2,3,6−トリメチル−ベンゼンスルホニル)カルバムイミドアミド]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(228)の合成
0℃の乾燥したCHCl(3mL)における粗製化合物227(100mg、0.12mmol)の溶液を、HOBt(22mg、0.16mmol)、EDCI(31mg、0.16mmol)、およびDIPEA(31.0mg、0.24mmol)および4−AT(22.0mg、0.13mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水相を分離し、CHCl(10mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、橙色の固体として生成物228(120mg、粗製物)を得た。
MS (ESI): [M+H] =980.8
【0311】
ステップ6:(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−カルバムイミドアミド−N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ペンタンアミド(XXII)の合成
TFA(1mL)における化合物228(20mg、0.02mmol)の溶液を、25℃で4時間攪拌した後、溶媒を除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のTFA)により精製して、白色のフォームとして生成物XXII(4.2mg、31%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =699.5
【0312】
実施例XXIII
(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−N−(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド(XXIII)
【化40】
【0313】
ステップ1:tert−ブチル(2S)−2−{[(2R)−1−メトキシ−3−メチル1−オキソブタン2−イル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(233)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物231(2.0g、9.30mmol)および化合物232(1.7.0g、10.23mmol)の溶液に、TP(3.5g)、およびDIPEA(2.4g、18.6mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め3時間攪拌した後、真空内で溶媒を除去した。この混合物をEtOAc(10mL)に溶解し、5%のNaHCO水溶液(10mL)およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物233(2.0g、67%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =329.0
【0314】
ステップ2:(2R)−2−{[(2S)−1−[(tert−ブトキシ)カルボニル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタン酸(234)の合成
THF/MeOH(12.0/3.0mL)における化合物233(2.0g、6.1mmol)の溶液を、LiOH.HO(0.2mLの水において、33.0mg、0.80mmol)で処理した。反応混合物を、25℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去し、得られた混合物を、pH3〜4となるまでEtOAc(10mL)およびHCl水溶液(1M)で処理した。有機相を、水相から分離した。水相を、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして生成物234(1.6g、84%)を得た。これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] =315.0
【0315】
ステップ3:tert−ブチル(2S)−2−{[(1R)−1−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−カルボキシラート(235)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物234(1.8g、5.73mmol)の溶液を、TP(2.2g、6.88mmol)、DIPEA(1.5g、11.46mmol)、および4−AT(1.1g、6.31mmol)で処理した。反応混合物を、25℃に温め3時間攪拌した後、真空内で溶媒を除去した。この混合物を、EtOAc(20mL)に溶解し、5%のNaHCO水溶液(10mL)およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物235(1.4g、54%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =468.3
【0316】
ステップ4:(2R)−N−(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−3−メチル−2−{[(2S)−ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}ブタンアミドハイドロクロリド(236)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物235(1.4g、3.0mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去して、赤色の油として生成物236(0.7g、64%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =368.3
【0317】
ステップ5:(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−5−アミノ−2−ベンジル−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−N−(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド(XXIII)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物236(223mg、0.61mmol)および中間体59(200mg、0.55mmol)の溶液に、TP(210mg、0.66mmol)、およびDIPEA(142mg、1.1mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め3時間攪拌した後、真空内で溶媒を除去した。この混合物をEtOAc(10mL)に溶解し、5%のNaHCO水溶液(10mL)で洗浄し、ブラインの飽和水溶液(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXIII(6.4mg、収率4%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =712.6
【0318】
実施例XXIV
ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−{[(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)メチル]カルバモイル}ブチル]カルバマート(XXIV)
【化41】
【0319】
ステップ1:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−1−((4−(ベンジルオキシ)−3,5−ジメチルベンジル)アミノ)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(243)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物241(1.5g、3.25mmol、この化合物は化合物193から合成した)および化合物242(870mg、3.6mmol)の溶液に、TP(1.3g、4.25mmol)、およびDIPEA(840mg、6.5mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め3時間攪拌した後、真空内で溶媒を除去した。この混合物をEtOAc(10mL)に溶解し、5%のNaHCO水溶液(10mL)およびブラインの飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色のフォームとして粗製生成物243(1.5g、85%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =687.4
【0320】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−アミノ−1−((4−ヒドロキシ−3,5ジメチルベンジル)アミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(244)の合成
MeOH(10mL)における化合物243(1.5g、2.19mmol)の溶液に、バルーンを用いて1気圧の水素ガスの下、25℃でPd/C(0.1g、10%)を添加した。この混合物を25℃で16時間攪拌した。次に、反応物をろ過し、真空内で濃縮して、白色の固体として生成物244(0.75g、75%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =463.2
【0321】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−((4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル)アミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(245)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物244(750mg、1.62mmol)の溶液に、TEA(245mg、2.43mmol)およびCbzCl(290mg、1.7mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この反応を、NHCl飽和水溶液(10mL)でクエンチした。有機層を、ブラインの飽和水溶液(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)を介して精製して、白色の固体として生成物245(580mg、60%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =597.3
【0322】
ステップ4:ベンジル((S)−5−((4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル)アミノ)−5−オキソ−4−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンチル)カルバマート(246)の合成
HClのMeOH溶液における化合物245(0.4g、0.67mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、白色の固体として生成物246(350mg、98%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =497.3
【0323】
ステップ5:ベンジル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−{[(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)メチル]カルバモイル}ブチル]カルバマート(XXIV)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物246(350mg、0.66mmol)および化合物59(250mg、0.69mmol)の溶液に、TP(251mg、0.79mmol)、およびDIPEA(170mg、1.32mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め3時間攪拌した後、真空内で溶媒を除去した。この混合物をEtOAc(20mL)に溶解し、5%のNaHCO水溶液(10mL)およびブラインの飽和水溶液(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXIV(110mg、収率20%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =840.7
【0324】
実施例XXV
1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマートジヒドロクロリド(XXV)
【化42】
VIIIは、246であるべきではない。
【0325】
ステップ1:1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマートジヒドロクロリド(XXV)の合成
【0326】
乾燥したMeOH(3mL)における化合物VIII(30mg、0.028mmol)の溶液に、Vc(5mg、0.028mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXV(27mg、84%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =1060.0
【0327】
実施例XXVIおよびXXVII
ベンジル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバマート(XXVI)およびベンジル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tertブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバマート(XXVII)
【化43】
【0328】
ステップ1:(S)−メチル 2−アミノ−6−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサノアート(252)の合成
MeOH(20mL)における251(2g、5.26mmol)の溶液に、SOCl(6.21g、52.6mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間攪拌し、真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物252(1.74g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =294.9
【0329】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−6−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(253)の合成
CHCl(20mL)における化合物252(1.74g、5.26mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(1.7g、7.89mmol)の溶液に、DIPEA(2.04g、15.78mmol)およびTP(4.35g、6.84mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で10時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣にEtOAc(100mL)を添加し、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、濃縮して、白色の固体として表題の化合物253(2.6g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =492.2
【0330】
ステップ3:(S)−メチル 6−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(254)の合成
50mLの一口フラスコに、化合物253およびHClのMeOH溶液(40mL、3M)を添加した後、この混合物を25℃で1時間攪拌した。この有機溶液を濃縮し、真空ポンプ下で乾燥し、白色の固体として表題の化合物254(2.25g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =392.1
【0331】
ステップ4:(S)−メチル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−6−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサノアート(255)の合成
CHCl(20mL)における化合物254(270mg、0.63mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(250mg、0.69mmol)、およびDIPEA(244mg、1.89mmol)の溶液に、添加した。0℃でTP(521mg、0.82mmol、EtOAc中50%)を添加した後、この混合物を25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を回収し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物255(463mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =735.5
【0332】
ステップ5:(S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−6−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン酸(256)の合成
MeOH/THF/HO(5mL/5mL/5mL)における化合物255(463mg、0.63mmol)の溶液に、LiOH.HO(132mg、3.15mmol)を添加した。この混合物を、25℃で4時間攪拌し、真空内で濃縮した。この残渣を、HCl水溶液(1M)でpH3に酸性化し、EtOAc(50mL)で希釈し、有機層を、HO(3×25mL)で洗浄した。有機相を、真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物256(454mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =721.5
【0333】
ステップ6:ベンジル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバマート(XXVI)の合成
CHCl(10mL)における化合物256(454mg、0.63mmol)、4−AT(129mg、0.76mmol)、DIPEA(244mg、1.89mmol)の溶液に、TP(521mg、0.82mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。EtOAc(100mL)を添加した後、有機層をHO(3×50mL)で洗浄し、真空内で濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.5%のNH.HO)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXVI(103mg、19%)を得た。
[M+H+] =874.7
【0334】
ステップ7:ベンジル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバマート(XXVII)の合成
MeOH(5mL)における化合物XXVI(73mg、0.08mmol)の溶液に、Vc(14mg、0.08mmol)を添加した。この混合物を25℃で30分間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮し、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.5%のHCl)により精製して、白色の固体として表題の化合物XXVII(73mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =875.8
【0335】
実施例XXVIII
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−カルバモイル−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ−)ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXVIII)
【化44】
【0336】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(4,5−ジアミノ−5−オキソペンチル)カルバマート(262)の合成
化合物261(500mg、1.1mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した後、この混合物を25℃で1時間攪拌した。この有機溶液を、真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物262(428mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =354.0
【0337】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−アミノ−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(263)の合成
CHCl(20mL)における化合物262(428mg、1.1mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(355mg、1.5mmol)の溶液に、0℃でDIPEA(426mg、3.3mmol)およびTP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×50mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物263(605mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =551.2
【0338】
ステップ3:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−5−アミノ−5−オキソ−4−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンチル)カルバマート(264)の合成
50mLの一口フラスコに、化合物263(135mg、0.25mmol)およびHClのMeOH溶液(5mL、3M)を添加した後、この混合物を25℃で1時間攪拌した。この有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物264(110mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =451.1
【0339】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−カルバモイルブチル]カルバマート(265)の合成
CHCl(15mL)における化合物264(110mg、0.25mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(91mg、0.25mmol)の溶液に、0℃でDIPEA(97mg、0.75mmol)およびTP(207mg、0.33mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣にEtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物265(153mg、77%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =794.5
【0340】
ステップ5:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−カルバモイル−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ−)−ブチル]カルバモ−イル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXVIII)の合成
CHCl(15mL)における化合物265(150mg、0.18mmol)の溶液に、DBU(144mg、0.94mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。この混合物に、DMAP(44mg、0.36mmol)および化合物266(130mg、0.36mmol、266に関する手法は、Acs Central Science, 2016, 2 (9): 653−659によるものであった)を添加した。この混合物を、25℃で40分間攪拌し、CHCl(50mL)で希釈し、有機相をHO(3×20mL)で洗浄した。有機相を真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXVIII(12mg、9%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =770.6
【0341】
実施例XXIXおよびXXX
プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(XXIX)およびプロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(XXX)
【化45】
【0342】
ステップ1:(S)−イソプロピル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−アミノ−ペンタノアート(272)の合成
プロパン−2−オール(10mL)における化合物271(500mg、1.1mmol)の溶液に、SOCl(1mL)を添加した。この混合物を100℃で24時間攪拌した後、真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物272(476mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =397.1
【0343】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−イソプロポキシ−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(273)の合成
CHCl(20mL)における化合物272(476mg、1.1mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(355mg、1.65mmol)の溶液に、DIPEA(426mg、3.3mmol)およびTP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層をHO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、濃縮した後に回収して、白色の化合物として表題の化合物273(653mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =594.4
【0344】
ステップ3:(S)−イソプロピル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンタノアート(274)の合成
273(653mg、1.1mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加し、次にこの混合物を、25℃で1時間攪拌した。この有機溶液を真空ポンプ下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物274(543mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =494.2
【0345】
ステップ4:(S)−イソプロピル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンタノアート(275)の合成
CHCl(10mL)における化合物274(543mg、1.1mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(397mg、1.1mmol)、DIPEA(426mg、3.3mmol)の溶液に、0℃でTP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌し、次にこの有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣にEtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、EtOAで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体として表題の化合物275(513mg、56%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =837.6
【0346】
ステップ5:プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(XXIX)の合成
CHCl(15mL)における化合物275(250mg、0.3mmol)の溶液に、DBU(227mg、1.5mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。混合物に、DMAP(73mg、0.6mmol)および化合物266(217mg、0.6mmol)を添加した。この混合物を25℃で40分間攪拌し、次に、混合物にCHCl(50mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXIX(72mg、29%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =813.6
【0347】
ステップ6:プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンタノアート(XXX)の合成
MeOH(5mL)における化合物XXIX(50mg、0.06mmol)の溶液に、Vc(11mg、0.06mmol)を添加した。この混合物を、25℃で30分間攪拌し、真空で濃縮し、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.5%のNH.HO)により精製して、白色の固体として表題の化合物XXIX(13mg、27%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =814.7
【0348】
実施例XXXIおよびXXXII
プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート(XXXI)およびプロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−[(1−オキシル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−3−イル)ホルムアミド]−ヘキサノアート(XXXII)
【化46】
【0349】
ステップ1:プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート(XXXI)のの合成
CHCl(15mL)における化合物275(350mg、0.41mmol)の溶液に、DBU(313mg、2.1mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。この混合物に、DMAP(100mg、0.82mmol)および化合物266(296mg、0.82mmol)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、この混合物を、CHCl(50mL)で希釈し、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物(80mg、22%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =827.7
【0350】
ステップ2:プロパン−2−イル(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−[(1−オキシル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−3−イル)ホルムアミド]−ヘキサノアート(XXXII)の合成
CHCl(15mL)における化合物275(225mg、0.26mmol)の溶液に、DBU(395mg、2.6mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。混合物に、287(45mg、0.26mmol)およびTP(215mg、0.34mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で10時間攪拌し、CHCl(50mL)で希釈し、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、灰白色の固体として表題の化合物XXXII(10mg、5%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =797.7
【0351】
実施例XXXIIIおよびXXXIV
プロパン−2−イル(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート(XXXIII)および(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサン酸(XXXIV)
【化47】
【0352】
ステップ1:(R)−イソプロピル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−アミノヘキサノアート(292)の合成
プロパン−2−オール(10mL)における化合物291(500mg、1.07mmol)の溶液に、SOCl(0.5mL)を添加した。この混合物を、100℃で10時間攪拌し、次に、真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物292(439mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =411.1
【0353】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 2−(((R)−6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−イソプロポキシ−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(293)の合成
CHCl(15mL)における化合物292(439mg、1.07mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(345mg、1.61mmol)の溶液に、0℃でDIPEA(414mg、3.21mmol)およびTP(885mg、1.39mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌し、次に濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物293(650mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =608.3
【0354】
ステップ3:(R)−イソプロピル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(294)の合成
化合物293(650mg、1.07mmol)に、HClのMeOH溶液(5mL、3M)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物294(544mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =508.2
【0355】
ステップ4:(R)−イソプロピル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(295)の合成
CHCl(10mL)における化合物294(544mg、1.07mmol)の溶液に、0℃で(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、386mg、1.07mmol)、DIPEA(414mg、3.21mmol)、およびTP(884mg、1.4mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を回収し、NaSOで乾燥した後、真空下で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物295(911mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =851.6
【0356】
ステップ5:プロパン−2−イル(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサノアート(XXXIII)の合成
CHCl(15mL)における化合物295(250mg、0.3mmol)の溶液に、DBU(277mg、1.5mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。この混合物に、DMAP(73mg、0.6mmol)および化合物266(217mg、0.6mmol)を添加した。この混合物を、25℃で1時間攪拌し、CHCl(50mL)で希釈し、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXIII(100mg、40%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =827.7
【0357】
ステップ6:(2R)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−6−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ヘキサン酸(XXXIV)の合成
THF/MeOH/HO(10mL/10mL/5mL)における化合物295(280mg、0.33mmol)の溶液に、LiOH.HO(69mg、1.65mmol)を添加した。この混合物を、25℃で10時間攪拌した後、この有機溶液を、真空内で濃縮した。残渣を、EtOAc(20mL)で希釈し、HCl水溶液(1M)でpH3に酸性化し、次に無機の固体をろ過し、ろ液を真空内で濃縮して、淡黄色の固体を得た。CHCl(15mL)におけるこの黄色の固体の溶液に、DIPEA(426mg、3.3mmol)および化合物266(238mg、0.66mmol)を添加した。この混合物を、25℃で1時間攪拌した後濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXIV(12mg、5%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =785.6
【0358】
実施例XXXV
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(ジエチルカルバモイル)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXV)
【化48】
【0359】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(5−(ジエチルアミノ)−5−オキソペンタン−1,4−ジイル)ジカルバマート(302)の合成
CHCl(15mL)における化合物301(500mg、1.1mmol)、ジエチルアミン(241mg、3.3mmol)、DIPEA(426mg、3.3mmol)の溶液に、TP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で2時間攪拌し、真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層をHO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥した後、濃縮して、白色の固体として表題の化合物302(560mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =510.2
【0360】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(4−アミノ−5−(ジエチルアミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(303)の合成
化合物302(560mg、1.1mmol)に、HClのMeOH溶液(5mL、3M)およびEtOAc(5mL)を添加した。25℃で1時間攪拌した後、有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物303(450mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =410.1
【0361】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(ジエチルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(304)の合成
CHCl(15mL)における化合物303(450mg、1.1mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(355mg、1.65mmol)の溶液に、DIPEA(426mg、3.3mmol)およびTP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌し、次に真空内で濃縮した。この残渣にEtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物304(667mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =607.4
【0362】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−5−(ジエチルアミノ)−5−オキソ−4−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンチル)カルバマート(305)の合成
化合物304(667mg、1.1mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した。この混合物を、25℃で30分間攪拌し、真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物305(557mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =507.2
【0363】
ステップ5:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−(ジエチルカルバモイル)ブチル]カルバマート(306)の合成
【0364】
CHCl(15mL)における化合物305(557mg、1.1mmol)の溶液に、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59)(397mg、1.1mmol)、DIPEA(426mg、3.3mmol)、およびTP(910mg、1.43mmol、EtOAc中50%)を0℃で添加した。この混合物を25℃で12時間攪拌した後、真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層をHO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を回収し、NaSOで乾燥した後、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物306(935mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =850.6
【0365】
ステップ6:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(ジエチルカルバモイル)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXV)の合成
CHCl(15mL)における化合物306(350mg、0.41mmol)の溶液に、DBU(313mg、2.1mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。混合物に、DMAP(100mg、0.82mmol)および266(296mg、0.82mmol)を添加した。この混合物を、25℃で1時間攪拌した後、混合物を、CHCl(50mL)で希釈し、この有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXV(42mg、12%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =826.9
【0366】
実施例XXXVI
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンチル]−カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXVI)
【化49】
【0367】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(6−(tert−ブチルアミノ)−6−オキソヘキサン−1,5−ジイル)ジカルバマート(312)の合成
CHCl(20mL)における化合物311(500mg、1.07mmol)、t−BuNH(234mg、3.21mmol)、DIPEA(414mg、3.21mmol)の溶液に、TP(885mg、1.39mmol、EtOAc中50%)を0℃で添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮し、prep−TLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物312(427mg、76%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =524.2
【0368】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(5−アミノ−6−(tert−ブチルアミノ)−6−オキソヘキシル)カルバマート(313)の合成
化合物312(427mg、0.81mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した。25℃で0.5時間攪拌した後、この有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物313(343mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =424.1
【0369】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(tert−ブチルアミノ)−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1− カルボキシラート(314)の合成
CHCl(15mL)における化合物313(343mg、0.81mmol)および(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(261mg、1.21mmol)の溶液に、0℃でDIPEA(314mg、2.43mmol)およびTP(670mg、1.1mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。有機相を回収し、NaSOで乾燥し、次に濃縮して、白色の固体として表題の化合物314(503mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =621.3
【0370】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−6−(tert−ブチルアミノ)−6−オキソ−5−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキシル)カルバマート(315)の合成
化合物314(503mg、0.81mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、この有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物315(422mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =521.2
【0371】
ステップ5:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−(tert−ブチルカルバモイル)ペンチル]カルバマート(316)の合成
CHCl(15mL)における化合物315(422mg、0.81mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(293mg、0.81mmol)、DIPEA(313mg、2.43mmol)の溶液に、0℃でTP(670mg、1.05mmol、EtOAc中50%)を添加した。25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物316(700mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =864.6
【0372】
ステップ6:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)ペンチル]−カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXVI)の合成
CHCl(15mL)における化合物316(350mg、0.41mmol)の溶液に、DBU(313mg、2.1mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。この混合物に、DMAP(100mg、0.82mmol)および化合物266(296mg、0.82mmol)を添加した。この混合物を、25℃で1時間攪拌し、CHCl(50mL)で希釈し、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXVI(84mg、24%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =840.6
【0373】
実施例XXXVII
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXVII)
【化50】
【0374】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(6−(イソプロピルアミノ)−6−オキソヘキサン−1,5−ジイル)ジカルバマート(322)の合成
CHCl(20mL)における化合物321(500mg、1.07mmol)、プロパン−2−アミン(190mg、3.21mmol)、DIPEA(414mg、3.21mmol)の溶液に、0℃でTP(885mg、1.39mmol、EtOAc中50%)を添加した。25℃で12時間攪拌した後、有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮し、prep−TLC(1.5mm厚のシリカゲルプレート、石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物322(341mg、63%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =510.15
【0375】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(5−アミノ−6−(イソプロピルアミノ)−6−オキソヘキシル)カルバマート(323)の合成
化合物322(341mg、0.67mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した。25℃で0.5時間攪拌した後、この有機溶液を真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物323(274mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =410.0
【0376】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(イソプロピルアミノ)−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(324)の合成
CHCl(15mL)における化合物323(274mg、0.67mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(216mg、1.01mmol)の溶液に、DIPEA(260mg、2.01mmol)およびTP(554mg、0.87mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌し、次に有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、回収し、NaSOで乾燥し、次に真空内で濃縮して、白色の固体として表題の化合物324(407mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =607.3
【0377】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−6−(イソプロピルアミノ)−6−オキソ−5−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキシル)カルバマートハイドロクロリド(325)の合成
化合物325(407mg、0.67mmol)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、有機溶液を真空下で濃縮して、白色の固体として表題の化合物325(340mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =507.2
【0378】
ステップ5:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(5S)−5−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−5−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバマート(326)の合成
CHCl(15mL)における化合物325(340mg、0.67mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、242mg、0.67mmol)、DIPEA(259mg、2.01mmol)の溶液に、TP(554mg、0.87mmol、EtOAc中50%)を添加した。この混合物を、25℃で12時間攪拌した後、この有機溶液を真空内で濃縮した。この残渣に、EtOAc(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を回収し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として表題の化合物326(570mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =850.5
H NMR: (400MHz, CDCl) δ 7.76−7.69 (m, 2 H), 7.61−7.59 (m, 2 H), 7.40−7.36 (m, 2 H), 7.32−7.30 (m, 2 H), 7.25−7.22 (m, 2 H), 7.19−7.12 (m, 3 H), 5.59 (dd, 1 H, J= 15.0, 8.5 Hz), 5.42(dd,1 H, J= 15.0, 5.0 Hz), 4.42−4.41 (m, 1 H), 4.35−4.34 (m, 2 H), 4.20−4.18 (m, 1 H), 4.12−4.03 (m, 2 H), 3.54−3.47 (m, 1 H), 3.38−3.34 (m, 1 H), 3.18−3.10 (m, 3 H), 2.79−2.74 (m, 1 H), 1.90−1.62 (m, 9 H), 1.45−1.07 (m, 25 H), 0.89−0.85 (m, 6 H).
【0379】
ステップ6:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−5−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ペンチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXVII)の合成
CHCl(15mL)における化合物326(350mg、0.41mmol)の溶液に、DBU(313mg、2.1mmol)を添加した。この混合物を、25℃で20分間攪拌した。この混合物に、DMAP(100mg、0.82mmol)および化合物266(296mg、0.82mmol)を添加した。この混合物を、25℃で1時間攪拌し、CHCl(50mL)で希釈し、HO(3×20mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮し、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXVII(75mg、22%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =826.7
【0380】
実施例XXXVIIIおよびXXXIX
(S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXVIII)および(S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXIX)
【化51】
【0381】
ステップ1:(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)ペンタノアート(332)の合成
CHCl(5mL)における(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−アミノペンタノアート(331、1.0g、2.5mmol)および(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタン酸(705mg、3.3mmol)の溶液に、0℃でTP(2.2g、3.3mmol)およびDIPEA(645g、5.0mmol)を添加した。この反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。反応混合物を、CHCl(3×10mL)により抽出した。この有機層を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(5mL、1M)、およびブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄した。この有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物332(1.0g、91%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =568.4.
【0382】
ステップ2:(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)ペンタノアート(333)の合成
HClのMeOH溶液(20mL、3M)における化合物332(1.0g、1.8mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌し、次に溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物333(841mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =468.2
【0383】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−1−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(334)の合成
CHCl(10mL)における化合物333(905mg、1.8mmol)および(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(464.0mg、2.2mmol)の溶液に、0℃でTP(731mg、2.3mmol)およびDIPEA(510g、4.0mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。この有機相を、HCl水溶液(10mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。有機相を、減圧下で濃縮して、白色のフォームとして生成物334(110mg、28%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =665.5
【0384】
ステップ4:(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−3−メチル−2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ブタンアミド)ペンタノアート(335)の合成
HClのMeOH溶液(20mL、3M)における化合物334(0.96g、1.4mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌し、次に溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物335(840mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =565.3
【0385】
ステップ5:(S)−メチル 5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)ペンタノアート(336)の合成
CHCl(10mL)における化合物335(0.84g、1.4mmol)および(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、606mg、1.7mmol)の溶液に、0℃でTP(572g、1.8mmol)およびDIPEA(400mg、3.1mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。この有機相を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。有機相を、濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物336(810mg、90%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =908.7
【0386】
ステップ6:(S)−メチル 5−アミノ−2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)ペンタノアート(337)の合成
DMF(8mL)における化合物336(680mg、0.75mmol)の溶液に、0℃でTBAF(THF中5wt%、6mL)の溶液を添加した。この反応物を30分間攪拌した。この混合化合物337(514mg、100%)を、処理することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] =686.5
【0387】
ステップ7:(S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXVIII)の合成
0℃のCHCl(8mL)における化合物337(514mg、0.75mmol)および1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルボナート(266)(325mg、0.9mmol)の溶液に、DIPEA(194mg、1.5mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、2時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、水相を、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤色の固体として生成物XXXVIII(75mg、11%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =884.7
【0388】
ステップ8:(S)−メチル 2−((S)−2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−3−メチルブタンアミド)−5−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXIX)
乾燥したMeOH(2mL)における化合物XXXVIII(40mg、0.05mmol)の溶液に、Vc(8.0mg、0.05mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空内で除去した。得られた残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXXIX(25mg、63%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =885.8
【0389】
実施例XXXXおよびXXXXI
(S)−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXX)および(S)−1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXXI)
【化52】
【0390】
ステップ1:(S)−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXX)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物64(380mg、0.54mmol)および4−ヒドロキシ−TEMPO(112mg、0.65mmol)の溶液に、TP(446mg、1.4mmol)およびDIPEA(153mg、1.2mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この混合物を、CHCl(5mL)で希釈し、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤色の固体として生成物XXXX(90mg、19%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =861.7
【0391】
ステップ2:(S)−1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル 2−((S)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタノアート(XXXXI)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物XXXX(60mg、0.07mmol)の溶液に、Vc(13mg、0.07mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXXXI(36mg、60%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =862.7
【0392】
実施例XXXXIIおよびXXXXIII
1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XXXXII)および1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XXXXIII)
【化53】
【0393】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(5−((1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−オキソペンタン−1,4−ジイル)ジカルバマート(342)の合成
CHCl(10mL)における化合物341(1.0g、2.2mmol)および4−AT(451mg、2.64mmol)の溶液に、0℃でTP(909mg、2.86mmol)およびDIPEA(369mg、2.86mmol)を添加した。この反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この混合物を、CHCl(10mL)で希釈し、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この溶媒を、減圧下で除去して、赤色の固体として粗製生成物2(0.8g、62%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =608.3
【0394】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(4−アミノ−5−((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(343)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物343(0.8g、1.3mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去して、白色の固体として生成物343(654mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =509.2
【0395】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(344)の合成
CHCl(5mL)における化合物343(654mg、1.29mmol)および(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(333mg、1.55mmol)の溶液に、0℃でTP(1.1g、1.68mmol)およびDIPEA(366mg、2.84mmol)を添加した。反応混合物を25℃に温め、3時間攪拌した。この混合物を、CHCl(5mL)で希釈し、5%のNaHCO水溶液(5mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で希釈し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、黄色の固体として粗製生成物344(630mg、69%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =706.3
【0396】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−5−((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−オキソ−4−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンチル)カルバマート(345)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物344(630mg、0.89mmol)の溶液を、25℃で2時間攪拌した。溶媒を、真空内で除去して、黄色の固体として生成物345(538mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =606.4
【0397】
ステップ5:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(346)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物345(0.3g、0.5mmol)および(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59)(217mg、0.6mmol)の溶液に、TP(420mg、0.65mmol、EtOAc中50%)およびDIPEA(142mg、1.1mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。混合物をCHCl(10mL)で希釈し、NaHCO水溶液、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を、減圧下で除去し、黄色の固体として粗製生成物346(220mg、46%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =949.8
【0398】
ステップ6:tert−ブチル((4S,7S,E)−8−((S)−2−(((S)−5−アミノ−1−((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−7−ベンジル−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル)カルバマート(347)の合成
CHCl(5mL)における化合物346(220mg、0.23mmol)の溶液に、25℃でDBU(70mg、0.46mmol)を添加した。この反応物を、25℃で30分間攪拌した。溶媒を、真空内で除去して、赤色の油として生成物347(167mg、100%)を得、さらに精製することなく次のステップで使用した。
MS (ESI): [M+H] =727.6
【0399】
ステップ7:1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XXXXII)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物347(167mg、0.23mmol)および1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルボナート(266)(159mg、0.46mmol)の溶液に、DIPEA(60mg、0.46mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。CHCl(10mL)を添加した後に、この有機相を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤色の固体として生成物XXXXII(80mg、収率38%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =924.8
【0400】
ステップ8:1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(XXXXIII)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物XXXXII(70mg、0.08mmol)の溶液に、Vc(13mg、0.08mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXXXIII(28mg、38%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =925.8
【0401】
実施例XXXXIVおよびXXXXV
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXIV)およびtert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXV)
【化54】
【0402】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(5−(イソプロピルアミノ)−5−オキソペンタン−1,4−ジイル)ジカルバマート(352)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物351(700mg、1.54mmol)およびプロパン−2−アミン(136mg、2.31mmol)の溶液に、TP(1.3g、2.0mmol)およびDIPEA(300mg、3.31mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(10mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を、真空内で濃縮して、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物352(580mg、76%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] = 496.2
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.77−7.76 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 7.59−7.57 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.41−7.39 (t, J= 4.0, 8.0 Hz, 2 H), 7.37−7.32 (d, J = 4.0, 4.0 Hz, 2 H), 6.18 (s, 1 H), 5.20−5.19 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 4.43−4.0− (m, 5 H), 3.38 (s, 1 H), 3.18−3.15 (m, 1 H), 1.78 (s, 1 H), 1.58 (s, 3 H), 1.44 (s, 9 H), 1.14−1.09 (s, 6 H).
【0403】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(4−アミノ−5−(イソプロピルアミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(353)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物352(580mg、1.17mmol)の溶液を、25℃で2時間攪拌し、次に溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物353(462mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =396.1
【0404】
ステップ3:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(イソプロピルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(354)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物353(462mg、1.17mmol)および(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(302mg、1.4mmol)の溶液に、TP(484mg、1.5mmol)およびDIPEA(302mg、2.34mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め、16時間攪拌した。反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、HCl水溶液(10mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この溶媒を、真空内で除去し、残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物354(490mg、85%)を提供した。
MS (ESI): [M+H] =593.4
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.76−7.74 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.58−7.57 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 7.40−7.37 (t, J = 4.0, 8.0 Hz, 2 H), 7.30−7.28 (t, J = 4.0, 4.0 Hz, 2 H), 6.97 (s, 1 H), 6.71 (s, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 4.45−4.18 (m, 5 H), 4.0 (s, 1 H), 3.46−3.14 (m, 4 H), 2.11 (s, 3 H), 1.93−1.73 (s, 3 H), 1.62−1.55 (m, 3 H), 1.43 (s, 9 H), 1.12−1.11 (d, J = 4.0 Hz, 6 H)
【0405】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−5−(イソプロピルアミノ)−5−オキソ−4−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ペンチル)カルバマート(355)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物354(490mg、1.0mmol)の溶液を、25℃で2時間攪拌し、次に溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物355(392mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =493.3
【0406】
ステップ5:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−4−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(356)の合成
0℃のCHCl(5mL)における化合物355(392mg、0.80mmol)および(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、346mg、0.96mmol)の溶液に、TP(318mg、1.0mmol)およびDIPEA(220g、1.7mmol)を添加した。この反応混合物を25℃に温め、16時間攪拌した。反応混合物を、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機層を、HCl水溶液(10mL、1M)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を、真空内で濃縮した後に、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色のフォームとして生成物356(320mg、48%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =836.5
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ 7.76−7.75 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 7.59−7.58 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 7.40−7.38 (t, J = 4.0, 4.0 Hz, 2 H), 7.31−7.29 (t, J= 4.0, 4.0 Hz, 2 H), 7.24−7.23 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 7.19−7.17 (t, J = 4.0, 4.0 Hz, 1 H), 7.14−7.13 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 6.86−6.84 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.49−6.48 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 5.61−5.57 (m, 1 H), 5.39−5.34 (m, 1 H), 5.15−5.13 (m, 1 H), 4.43−4.32 (m, 3 H), 4.21−4.19 (t, J= 4.0, 4.0 Hz, 1 H), 4.07−4.03 (m, 1 H), 3.53 (s, 1 H), 3.38−3.32 (m, 1 H), 3.19−3.12 (m, 2 H), 2.78−2.75 (m, 1 H), 2.07−1.18 (m, 4 H), 1.79−1.63 (m, 6 H), 1.54 −1.41 (m, 12 H), 1.28−1.14 (m, 9 H), 0.87−0.82 (m, 6 H)
【0407】
ステップ6:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXIV)の合成
CHCl(5mL)における化合物356(320mg、0.38mmol)の溶液に、25℃でDBU(289mg、1.9mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃で30分間攪拌し、精製することなく次のステップに使用した。混合物を、1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルボナート(266)(262mg、0.76mmol)およびDIPEA(98mg、0.76mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で30分間攪拌し、次に、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。この水相を分離し、CHCl(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、pre−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤色の固体として生成物XXXXVI(150mg、49%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =812.6
【0408】
ステップ7:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−4−({[(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXV)の合成
乾燥したMeOH(2mL)における化合物XXXXIV(70mg、0.09mmol)の溶液に、Vc(16.0mg、0.09mmol)を添加した。25℃で30分間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、白色の固体として生成物XXXXV(50mg、68%)を得た。
MS (ESI): [M+H+] =813.6
【0409】
実施例XXXXVI
(S)−シクロヘキシル 2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−6−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサノアート(XXXXVI)
【化55】
【0410】
ステップ1:(S)−シクロヘキシル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサノアート(362)の合成
0℃のCHCl(5mL)における361(700mg、1.6mmol)およびシクロヘキサノール(190mg、1.9mmol)の溶液に、略語リストに定義されているDCC(392mg、1.9mmol)、およびDMAP(232mg、1.9mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この混合物を、水(10mL)によりクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出し、有機相を、NaHCO水溶液、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を、減圧下で濃縮して、白色の固体として粗製生成物362(570mg、65%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =551.2
【0411】
ステップ2:(S)−シクロヘキシル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−アミノヘキサノアート(363)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物362(570mg、1.04mmol)の溶液を、25℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空内で除去して、白色のフォームとして生成物363(468mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =451.1
【0412】
ステップ3:(R)−tert−ブチル 2−(((S)−6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(シクロヘキシルオキシ)−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(364)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物363(468mg、1.04mmol)および(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(268mg、1.25mmol)の溶液に、TP(860mg、1.35mmol、EtOAc中50%)およびDIPEA(295mg、2.3mmol)を添加した。この反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。混合物を、CHCl(10mL)で希釈し、5%のNaHCO水溶液(5mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮して、白色の固体として粗製生成物364(530mg、82%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =648.3
【0413】
ステップ4:(S)−シクロヘキシル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((R)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(365)の合成
HClのMeOH溶液(10mL、3M)における化合物364(530mg、0.82mmol)の溶液を、25℃で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去して、無色の油として生成物365(449mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =548.3
【0414】
ステップ5:(S)−シクロヘキシル 6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(366)の合成
0℃のCHCl(10mL)における化合物365(449mg、0.82mmol)および(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、355mg、0.98mmol)の溶液に、TP(623mg、0.98mmol、EtOAc中50%)、およびDIPEA(233mg、1.8mmol)を添加した。反応混合物を、25℃に温め、3時間攪拌した。この混合物を、水(10mL)によりクエンチし、EtOAc(3×10mL)により抽出した。合わせた有機相を、5%のNaHCO水溶液(10mL)、ブラインの飽和水溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この残渣を、真空内で濃縮した後、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色の固体として生成物366(380mg、52%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =891.8
【0415】
ステップ6:(S)−シクロヘキシル 6−アミノ−2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)ヘキサノアート(367)の合成
CHCl(5mL)における化合物366(380mg、0.43mmol)の溶液に、25℃でDBU(327mg、2.15mmol)を添加し、この反応物を、25℃で30分間添加した。溶媒を除去して、黄色の油として生成物367(293mg、100%)を得た。これを精製することなく次のステップに使用した。
MS (ESI): [M+H] =669.9
【0416】
ステップ7:(S)−シクロヘキシル 2−((R)−1−((2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)−6−((((1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサノアート(XXXXVI)の合成
0℃の乾燥したCHCl(5mL)における粗製化合物367(293mg、0.43mmol)の溶液を、1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルボナート(266)(178mg、0.52mmol)およびDIPEA(67mg、0.52mmol)で処理した。この反応混合物を、25℃で30分間攪拌し、CHCl(10mL)で希釈し、次に、NHClの飽和水溶液(20mL)でクエンチした。この水相を分離し、CHCl(10mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した。この残渣を、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.1%のHCl)により精製して、赤色の固体として生成物XXXXVI(35mg、10%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =867.6
【0417】
実施例XXXXVII
tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXVII)
【化56】
【0418】
ステップ1:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル tert−ブチル(5−(イソプロピルアミノ)−5−オキソペンタン−1,4−ジイル)ジカルバマート(372)の合成
DCM(30mL)における371(1g、2.2mmol)、プロパン−2−アミン(389mg、6.6mmol)、DIPEA(851mg、6.6mmol)の溶液に、0℃でTP(1.82g、2.9mmol)を添加した。この混合物を、25℃で10時間攪拌し、真空内で濃縮した。この残渣にEA(100mL)を添加し、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した後に回収し、黄色の固体として表題の化合物372(1.09g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =496.1.
【0419】
ステップ2:(S)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(4−アミノ−5−(イソプロピルアミノ)−5−オキソペンチル)カルバマート(373)の合成
化合物372(1.09g、2.2mmol)に、HClのMeOH溶液(15mL、3M)およびEA(15mL)を添加し、次にこの混合物を、25℃で0.5時間攪拌した。この有機溶液を、真空下で濃縮して、黄色の固体として表題の化合物373(870mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =396.2.
【0420】
ステップ3:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−メチルブタンアミド]−4−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(374)の合成
DCM(30mL)における373(870mg、2.2mmol)、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタン酸(477mg、2.2mmol)、DIPEA(851mg、6.6mmol)の溶液に、0℃でTP(1.82g、2.9mmol)を添加した。この混合物を、25℃で2時間攪拌し、真空内で濃縮した。この残渣に、EA(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した後に回収して、黄色の固体として表題の化合物374(1.31g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =595.3
【0421】
ステップ4:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−[(2S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド]−4−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(375)の合成
50mLの一口フラスコに、374(1.31g、2.2mmol)およびHClのMeOH溶液(20mL、3M)を添加した後、この混合物を、25℃で1時間攪拌した。この有機溶液を、真空下で濃縮して、黄色の固体として表題の化合物5(1.09g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =495.3.
【0422】
ステップ5:(S)−tert−ブチル 2−(((S)−1−(((S)−5−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(イソプロピルアミノ)−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(376)の合成
DCM(30mL)における375(1.09g、2.2mmol)、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(710mg、3.3mmol)、DIPEA(851mg、6.6mmol)の溶液に、0℃でTP(1.82mg、2.8mmol)を添加した。この混合物を、25℃で2時間攪拌し、真空内で濃縮した。この残渣にEA(100mL)を添加し、有機層を、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮した後に回収して、黄色の固体として表題の化合物376(1.52g、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =692.4
【0423】
ステップ6:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−5−(イソプロピルアミノ)−4−((S)−3−メチル2−((S)−ピロリジン−2−カルボキサミド)ブタンアミド)−5−オキソペンチル)カルバマート(377)の合成
376(800mg、1.16mmol)のEA溶液(10mL)に、HClのMeOH溶液(10mL、3M)を添加し、この混合物を、25℃で0.5時間攪拌した。この有機溶液を、真空下で濃縮して、黄色の固体として表題の化合物377(684mg、100%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =592.2
【0424】
ステップ7:(9H−フルオレン−9−イル)メチル N−[(4S)−4−[(2S)−2−{[(2S)−1−[(2S,3E,5S)−2−ベンジル−5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−7−メチルオクト−3−エノイル]ピロリジン−2−イル]ホルムアミド}−3−メチルブタンアミド]−4−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバマート(378)の合成
DCM(30mL)における377(592mg、1mmol)、(2S,5S,E)−2−ベンジル−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−メチルオクト−3−エン酸(59、453mg、1.25mmol)、DIPEA(387mg、3mmol)の溶液に、0℃でTP(827mg、1.3mmol)を添加した。この混合物を、25℃で10時間攪拌した後、真空内で濃縮した。この残渣にEA(50mL)を添加し、有機層を、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、真空内で濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1:1)により精製して、黄色の固体として表題の化合物378(580mg、62%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =935.6
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.76−7.75 (m, 2 H), 7.59−7.57 (m, 2 H), 7.41−7.37 (m, 2 H), 7.32−7.28 (m, 2 H), 7.24−7.11 (m, 5 H), 5.65−5.30 (m, 2 H), 4.53−3.99 (m, 8 H), 3.74−3.09 (m, 6 H), 2.77−2.75 (m, 1 H), 2.29−1.84 (m, 8 H), 1.52−0.79 (m, 36 H).
【0425】
ステップ8:tert−ブチル N−[(4S,5E,7S)−7−ベンジル−8−[(2S)−2−{[(1S)−1−{[(1S)−4−({[(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−[(プロパン−2−イル)カルバモイル]ブチル]カルバモイル}−2−メチルプロピル]カルバモイル}ピロリジン−1−イル]−2−メチル−8−オキソオクト−5−エン−4−イル]カルバマート(XXXXVII)の合成
DCM(5mL)における378(200mg、0.21mmol)の溶液に、DBU(163mg、1.07mmol)を添加した。25℃で0.5時間攪拌した後、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルカルボノクロリダート(56mg、0.25mmol)を添加した。この混合物を、25℃で4時間攪拌した。この残渣に、DCM(50mL)を添加し、有機層を、HO(3×50mL)で洗浄した。この有機相を、NaSOで乾燥し、濃縮して、prep−HPLC(Venusil XBP C18(5μm、30×250mm)、溶離液中0.5%のNH.HO)により精製して、ピンク色の固体として表題の化合物XXXXVII(0.4mg、0.2%)を得た。
MS (ESI): [M+H] =911.6
【0426】
実施例XXXXVIII.フェロトーシスアッセイによる一次スクリーニング
細胞株および培地:HT−1080(線維肉腫)細胞は、ATCC(American Type Culture Collection)から入手した。細胞は、EMEM培地、10%の不活性化したFBS、およびペニシリン−ストレプトマイシン混合物(Invitrogen)で増殖させた。細胞は、37℃および5%のCOで、組織培養インキュベーターにおいて維持した。
【0427】
細胞のバイアビリティのアッセイ:黒色で底が透明な96ウェルプレート(Cat# Corning、3904)に、195μLの増殖培地と共に、10,000細胞/ウェルのHT−1080細胞を播種し、細胞を一晩接着させた。翌日、試験化合物を、400μMのErastinを含む培地を用いて、2倍希釈により12のポイントへと希釈する。5μLの化合物溶液を、三連のウェルの増殖培地に移した。30時間後に、製造社のプロトコルに従い、Cell Titer−Glo(登録商標)の発光細胞バイアビリティアッセイの試薬(Cat#, Promega G、8081)を添加してHT−1080細胞のバイアビリティを測定する。簡潔に述べると、100μLの培地を吸引し、50μLのCellTiter−Glo(登録商標)の発光試薬を各ウェルへ添加し、室温で30分間インキュベートして、発光シグナルを安定させる。プレートを密閉し、1,000rpmで1分間遠心して、気泡を除去する。プレートを、オービタルシェーカー上で1分間振とうする。プレートを、EnSpire Multimode Plate Reader(PerkinElmer)を用いて読み取り、発光シグナルを検出する。残存活性(%)を使用して、HT−1080細胞におけるErastin誘導性のフェロトーシスを評価し、以下の式のように表した:
残存活性(%)=100×[(サンプル−バックグラウンドavg)/(ビヒクル−バックグラウンドavg)]
サンプル:試験化合物からの読み取り
ビヒクル:ビヒクルのサンプルからの読み取り
バックグラウンド:Erastinのみの処理からの読み取り
【0428】
用量反応曲線を、三連からの残存活性(%)の平均に関して、XLFit(Excel アドインソフトウェア)の非線形回帰解析(式201)を使用することによりグラフ化し、次に、EC50値を計算する。この抗フェロトーシスアッセイでは、フェロスタチン−1、およびXJB−5−131が、参照として含まれている。判定基準は、履歴の結果、対数尺度における平均値±2.58※SDに基づき設定されており、この間Z’>0.5である。
表1:HT−1080細胞における例示的な化合物のフェロトーシスに対する阻害の概要
【表2】
【0429】
式(I)の化合物は、好ましくは1μM未満、より好ましくは200nM未満のIC50を有する。
【0430】
実施例XXXXIX。アポトーシスのアッセイ
細胞株および培地。3T3−L1は、ATCCから入手した。細胞は、DMEM完全培地、10%のFBS、およびペニシリン−ストレプトマイシン混合物(Invitrogen)において増殖させた。細胞は、37℃および5%のCOで、組織培養インキュベーターにおいて維持した。
【0431】
アポトーシスアッセイ
プロメガのCaspase−Glo(登録商標)3/7アッセイは、カスパーゼ3および7に選択的であることが示されている、DEVD配列を含む発光基質を使用する。本出願人らは、このアッセイを、本化合物をアポトーシス阻害についてスクリーニングするために使用した。簡潔に述べると、ウェルあたり3000個の3T3−L1細胞40μLを、384ウェルプレートに添加し、細胞を一晩接着させた。翌日、アクチノマイシンDを、アポトーシスを誘導する作用物質として100μMのDMESOのストックへと調製した。試験化合物を、10mMのDMSOのストックへと調製した。本化合物を、DMSOを用いて3倍希釈により10個のポイントへと段階希釈する。音響液体分注(acoustic fluid transfer)を用いて三連で希釈濃度のストック40nLを移すことにより、試験化合物で3T3−L1細胞を処理し、2時間インキュベートする。次に、100μMのアクチノマイシンD(最終濃度が100nMである)40nLを、音響液体分注(acoustic fluid transfer)を用いて指定のウェルに移す。アッセイプレートを、37℃、5%のCO、95%の湿度のインキュベーターで、48時間インキュベートする。カスパーゼアッセイのため、20μL/ウェルのCaspase−Glo(登録商標)3/7試薬(Promega)を、試験ウェルへ添加する。室温で30分間インキュベートして、発光シグナルを安定化させる。EnSpire Multimode Plate Reader(PerkinElmer)を用いてプレートを読み取る。XLFit(Excel アドインソフトウェア)から式201:y=(A+((B−A)/(1+((x/C)^D))))
(式中、
A:ビヒクルのサンプルの平均
B:100nMのAcDで処置した細胞の平均
C:EC50
D:HillSlope)
を用いて、EC50値を計算する。
Z’値(Z’factor)は、スクリーニングアッセイの性能を表すために使用した。Z’値は全ての試験プレートで0.5超であり、このことは指定されたアッセイが適しており、IC50値が全ての試験化合物で信頼性があることを示した。
【0432】
表2:アクチノマイシンDにより誘導される3T3−L1細胞のアポトーシスについての、実施例の化合物の阻害の概要
【表3】
式(I)の化合物は、10μM未満、より好ましくは1μM未満のIC50を有する。
【0433】
実施例XXXXXI.虚血再灌流(IR)により誘導される急性腎損傷(AKI)の動物モデル
マウスを、5%の抱水クロラール((400mg/kg、5%の抱水クロラール)で麻酔をかけた。左腎茎および右腎茎の両方の周りに非外傷性の毛細血管クランプを使用することにより、両側で腎虚血を誘導した。虚血は、腎臓の白化により確認した。30分間の虚血の後、クランプを取り外し、再灌流を視覚的に確認した。偽手術された動物は、虚血に供さなかった。虚血時間の間、動物に、生理食塩水を腹腔内に注入しながら水分を与え、体温を維持するために温熱パットを当て続けた。
【0434】
動物を、無作為に以下のグループに割り当てた:偽の対照、生理食塩水でIR、または試験物品でIR(5.0mg/kg、15mg/kg)。虚血を発症させる2時間前、再灌流開始時、および再灌流から2時間後に、処置を皮下的に行った。血清および尿のサンプルを、24時間目に回収し、解析まで−20℃で保存した。腎臓を、酸化的マーカの評価、ならびに光学顕微鏡および電子顕微鏡による病理組織診断のため、24時間の再灌流開始後間、異なる時間で回収した。
【0435】
実施例の化合物の作用は、クレアチニンおよびBUNを正常な機能レベルまで減少させるだけでなく、腎臓のIRにおける腎臓の病理的損傷への保護をも示した。
【0436】
最後に、本発明を行うための他の方法が存在することを留意されたい。よって、本発明の実施形態が例として記載されているが、本発明は、記載される内容に限定すべきではなく、さらなる修正が、本発明の範囲または特許請求の範囲に加えられる均等物の範囲内で、なされ得る。
【0437】
本明細書中記載される全ての刊行物または特許は、本発明において参照により組み込まれている。
【0438】
本明細書を通して、「一実施形態」、「一部の実施形態」、「一実施形態」、「別の例」、「例」、「特定の例」、または「一部の例」に対する言及は、この実施形態または例に関連して記載される特定の特性、構造、物質、または特徴が、本開示の少なくとも1つの実施形態または例に含まれていることを意味している。よって、本明細書を通して様々な場所にある「一部の実施形態では」、「一実施形態では、「一実施形態では」、「別の例では」、「一例では」、「特定の例では」、または「一部の例では」などの文言の出現は、必ずしも本発明の同じ実施例または例を表すわけではない。さらに、特定の特性、構造、物質、または特徴は、1つ以上の実施形態または例において、いずれかの任意の適切な方法で組み合わせられ得る。
【0439】
説明としての実施形態を示し記載してきたが、上記の実施形態は本開示を限定するように解釈され得ないこと、ならびに本開示の趣旨、原則、および範囲から逸脱することなく、上記実施形態において変更、代替例、および修正がなされ得ることを、当業者は理解するものである。