特許第6976632号(P6976632)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976632
(24)【登録日】2021年11月12日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】バイオ医薬製品用の製造システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20211125BHJP
【FI】
   G05B19/418 Z
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-531540(P2019-531540)
(86)(22)【出願日】2017年6月29日
(65)【公表番号】特表2019-533261(P2019-533261A)
(43)【公表日】2019年11月14日
(86)【国際出願番号】EP2017066097
(87)【国際公開番号】WO2018041438
(87)【国際公開日】20180308
【審査請求日】2020年6月15日
(31)【優先権主張番号】15/249,982
(32)【優先日】2016年8月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598041463
【氏名又は名称】グローバル・ライフ・サイエンシズ・ソリューションズ・ユーエスエー・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100207158
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 研二
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(74)【代理人】
【識別番号】100115462
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 猛
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】グラバルス,スティーブ・ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ネイラー,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】テイラー,エドウィン・ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】フリー,スヴェン
(72)【発明者】
【氏名】マクマホン,パトリック
【審査官】 杉山 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/158308(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0274929(US,A1)
【文献】 米国特許第05584118(US,A)
【文献】 特開2012−140204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための製造システム(100)であって、倉庫設備(210)、水和設備(220)、および少なくとも2つのバイオ医薬品製造設備を備え、前記倉庫設備(210)および前記水和設備(220)が、マクロ構造(200)内に構成され、各バイオ医薬品製造設備が、それぞれのミクロノード(300)内に構成され、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記マクロ構造(200)と各ミクロノード(300)とを相互接続するネットワークスパイン(400)を用いて、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求の受信および前記水和設備(220)内における前記培地および/または緩衝剤のカスタマイズの制御を行うように構成され、
前記マクロ構造(200)および各ミクロノード(300)のそれぞれが、前記ネットワークスパイン(400)への伝達インタフェース(410)をそれぞれ備え、
前記伝達インタフェース(410)がデータインタフェース(411)を備え、
前記マクロ構造(200)の前記データインタフェース(411)が、前記ミクロノード(300)から前記培地および/または緩衝剤の注文を受信するように、かつ、受信した前記注文に応じて材料配送品を前記ミクロノード(300)に送り返すように構成される製造システム(100)。
【請求項2】
各ミクロノード(300)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)によって支援され、他のミクロノード(300)から独立している、請求項1に記載の製造システム(100)。
【請求項3】
各ミクロノード(300)が、スタンドアローン型制御ユニットを備える、請求項1または2に記載の製造システム(100)
【請求項4】
前記伝達インタフェース(410)が材料配送インタフェース(412)を備え、前記材料配送インタフェース(412)が、材料エアロックであるか、または材料エアロックを備える、請求項乃至のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
【請求項5】
前記マクロ構造(200)と前記ミクロノード(300)との間における材料配送のために準備された自動誘導車両をさらに備え、および/または、前記ネットワークスパイン(400)が、1つ以上のさらなるミクロノード(300)を後付け接続するために予め構成されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
【請求項6】
前記材料配送が、指定されたミクロノード(300)に配送された使い捨て器材内の供給材料を含み、前記供給材料が、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤を含み、および/または、前記ミクロノード(300)が、使い捨ての製品接触要素の材料配送品を受け取るように構成されている、請求項またはに記載の製造システム(100)。
【請求項7】
前記材料配送品の確認が、前記材料配送インタフェース(412)を介した配送を可能にする前に行われる、請求項乃至のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
【請求項8】
各ミクロノード(300)が、前記スタンドアローン型制御ユニットによって制御されるさらなる伝達インタフェース(410)を備え、前記さらなる伝達インタフェース(410)が、前記ミクロノード(300)と公共エリアとの間の通信を制御するように構成されている、請求項3乃至のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
【請求項9】
少なくとも2つのバイオ医薬製品を製造システム(100)内で品質保証製造するための方法であって、前記製造システム(100)が、マクロ構造(200)と、少なくとも2つのミクロノードと、前記マクロ構造(200)と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパイン(400)とを備え、前記マクロ構造(200)が、倉庫設備(210)と、水和設備(220)と、別個であるバイオ医薬品製造設備を表す前記少なくとも2つのミクロノードとを備え、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求の受信および前記水和設備(220)内における前記培地および/または緩衝剤のカスタマイズの制御を行うように構成されており、
前記制御設備(230)は、メモリ(231)と、処理回路(232)と、入力デバイス(233)とを備え、
前記マクロ構造(200)および各ミクロノード(300)のそれぞれが、前記ネットワークスパイン(400)への伝達インタフェース(410)をそれぞれ備え、
前記伝達インタフェース(410)がデータインタフェース(411)を備え、
前記マクロ構造(200)の前記データインタフェース(411)が、前記ミクロノード(300)から前記培地および/または緩衝剤の注文を受信するように、かつ、受信した前記注文に応じて材料配送品を前記ミクロノード(300)に送り返すように構成されており、前記方法が、
−前記マクロ構造(200)の前記制御設備(230)内で、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求を受信すること(S31)と、
−前記水和設備(220)内で、前記制御設備(230)からの注文に応じて培地および/または緩衝剤をカスタマイズすること(S32)と、
−前記制御設備(230)からの注文に応じて、カスタマイズされた前記培地および/または緩衝剤を、要求した前記ミクロノードに配送すること(S33)と
を含む、方法。
【請求項10】
少なくとも2つのバイオ医薬製品を製造システム(100)内で品質保証製造するための方法であって、前記製造システム(100)が、マクロ構造(200)と、少なくとも2つのミクロノードと、前記マクロ構造(200)と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパイン(400)とを備え、前記マクロ構造(200)が、倉庫設備(210)と、水和設備(220)と、別個であるバイオ医薬品製造設備を表す前記少なくとも2つのミクロノードとを備え、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求の受信および前記水和設備(220)内における前記培地および/または緩衝剤のカスタマイズの制御を行うように構成されており、
前記制御設備(230)は、メモリ(231)と、処理回路(232)と、入力デバイス(233)とを備え、
前記マクロ構造(200)および各ミクロノード(300)のそれぞれが、前記ネットワークスパイン(400)への伝達インタフェース(410)をそれぞれ備え、
前記伝達インタフェース(410)がデータインタフェース(411)を備え、
前記マクロ構造(200)の前記データインタフェース(411)が、前記ミクロノード(300)から前記培地および/または緩衝剤の注文を受信するように、かつ、受信した前記注文に応じて材料配送品を前記ミクロノード(300)に送り返すように構成されており、前記方法が、
−それぞれの前記ミクロノード内で、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤を含む供給材料を前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)から入手すること(S41)と、
−各ミクロノード内で、それぞれのバイオ医薬製品を生産するために前記供給材料を処理すること(S42)と
を含む、方法。
【請求項11】
前記マクロ構造(200)の倉庫設備(210)内で、1つ以上の完成したバイオ医薬製品を個々のミクロノードから受け取ることを更に含む請求項9に記載の方法。
【請求項12】
個々のミクロノードから、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記バイオ医薬製品を前記マクロ構造(200)に移送する(S43)ことを更に含む請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バイオ医薬製品を品質保証製造するための製造システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新規なバイオ医薬品化合物の開発には典型的に、時宜を得た大規模な投資と、科学的発見を新たな医薬品に変えるとともに特殊な製造設備および機器を整備するための資本とが必要とされる。先端技術により、研究および開発に沿うとともに、多大な科学的ノウハウおよびインフラストラクチャを必要とする、バイオ医薬品製造が促進される。
【0003】
過去十年にわたって、バイオ医薬品製造の向上は、適応性および柔軟性のある運用、コストの制御、および高い品質により、市場アクセスを創造および維持する可能性をもたらした。近年、業界は、製造技術の向上にますます着目してきた。最新技術により、バイオ医薬品業界の労働者全体にさらなる変化が生じており、製造者の協働戦略および設備位置の選択に影響が及んでいる。
【0004】
過去十年間、革新的なバイオ医薬品産業によって製造販売される製品の性質に著しい変化が見られてきた。今日のグローバルなバイオ医薬品ポートフォリオは、大分子医薬物質の大幅な普及、個人専用または対象を絞った製品の数の増大、および多くの奇病の治療の増大を反映する。これらの開発トレンドは、非常に限定的な生産操業を伴うバイオ医薬製品、非常に特殊な製造要求事項、および遺伝子型に限定された製品に対応する。持続的な製品構成の変化により、バイオ医薬製品製造の効率性および有効性の継続的な向上の必要性がもたらされる。
【0005】
ワクチンなどの生物医薬品は、生細胞によってまたは生細胞から作られた複合分子であり、点滴または注射されることが多い。よって、安全性および有効性を確保するために、非常に特殊な製造、特殊な保管および取り扱い、非常に制御された高品質な製造および流通ネットワークが必要とされる。希用薬、すなわち、患者人口が200,000人未満の病気を対象とする薬に関しても、開発が確認されており、過去十年にわたって着実に増大してきた。さらに、製造者は、有効な治療が殆どない、より多くの複合病にますます注目している。これらの病気の新たな治療は、少量の製品によって特徴づけられる。希用薬は、それらの比較的少ない量から、製造汎用性および機器の使用可能性、ならびに2つ以上の製品のためのより効率的な供給に対する必要性をもたらしてきた。加えて、希用薬は、製造量の管理に圧力を掛けてきた。これは、生産処理が、必要とされる量よりも多くのロットを生じさせることが多いためである。
【0006】
バイオ医薬品における別の重要なトレンドは、個人専用医薬品、すなわち特定の患者集団に的を絞った製品の出現である。将来的には、患者レベルの個人専用医薬品が導入されるため、製造および製品供給の複雑性が増大すると考えられる。さらに、製造処理は、小ロットまたはスケールロットの特殊性に適応する必要がある。
【0007】
これらの薬品ポートフォリオトレンドは、製造販売される製品の数および複雑性の増大に寄与してきた。これらのトレンドは、より多くの種類の製品および少量操業の度重なる発生をもたらしてきた。このことは、設備の頻繁な切り替えを必要とし、機器の再構成および更新を必要とし得る。加えて、新たな医薬品は、より複雑な製造処理、より先進的な機器、コールドチェーンまたは保管制御の必要性を高めてきた。総じて、これらの薬品ポートフォリオトレンドは、製造を向上させて、コストの抑制を助け得る運用効率性をもたらしながら、品質を損なわずに汎用性をもたらす必要性があることを示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2013/274929号明細書
【発明の概要】
【0009】
本開示は、当該分野における上記の欠陥の1つ以上の緩和、軽減、または排除に努める解決策を提供するとともに、バイオ医薬品製造の向上をもたらすことを目的とする。
【0010】
この目的は、少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための製造システムであって、倉庫設備、水和設備、および少なくとも2つのバイオ医薬品製造設備を備える製造システムによって達成される。倉庫設備および水和設備は、マクロ構造内に構成され、各バイオ医薬品製造設備が、それぞれのミクロノード内に構成される。マクロ構造内の制御設備が、マクロ構造と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパインを用いて、マクロ構造およびミクロノードの相互運用を制御するように構成される。
【0011】
提案される製造システムは、品質保証および各製造処理の独立性を維持しながら、少なくとも2つのバイオ医薬製品、例えばバイオ医薬品薬物の製造に関する資源利用の向上および環境影響の抑制をもたらす。
【0012】
本開示の一態様によれば、マクロ構造および各ミクロノードのそれぞれは、ネットワークスパインへの伝達インタフェースをそれぞれ備える。
【0013】
本開示の一態様によれば、各ミクロノードは、ネットワークスパインを用いてマクロ構造によって支援され、自己充足的であり、他のミクロノードから独立している。
【0014】
本開示のさらなる態様によれば、各ミクロノードは、他のミクロノードから相互運用上で別個である。
【0015】
マクロ構造に通信接続された、自己充足的であり、独立しており、相互運用上で別個であるミクロノードを有する製造システムを設置することの利点には、セキュリティの向上、適応性、環境影響およびエネルギー要求事項の抑制が含まれる。他のメリットは、資本および運用コストの低減ならびに品質の向上である。
【0016】
本開示の目的は、少なくとも2つのバイオ医薬製品を製造システム内で品質保証製造するための方法であって、製造システムが、マクロ構造と、少なくとも2つのミクロノードと、マクロ構造と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパインとを備える、方法によっても達成される。マクロ構造は、倉庫設備および水和設備を備える。少なくとも2つのミクロノードは、相互運用上で別個であるバイオ医薬品製造設備を表しており、そこでは、マクロ構造内の制御設備が、ネットワークスパインを用いてマクロ構造およびミクロノードの相互運用を制御する。方法は、それぞれのミクロノード内で、使い捨て器材内のカスタマイズされた培地を含む供給材料をネットワークスパインを用いてマクロ構造から入手することを含む。それぞれのバイオ医薬製品を生産するための供給材料は、それぞれのミクロノード内で処理される。
【0017】
本開示の目的は、コンピュータ実行可能なプログラムコード命令が記憶された少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品によっても達成される。コンピュータ実行可能なプログラムコード命令は、マクロ構造の制御設備内で実行されると、ミクロノードから、供給材料の注文を含む通信を受信するように構成されたプログラムコード命令を含み、カスタマイズされた供給材料は、カスタマイズされた培地を含む。コンピュータ実行可能なプログラムコード命令は、マクロ構造の制御設備内で実行されると、カスタマイズされた培地を調製するように、かつ、マクロ構造とミクロノードとを相互接続するネットワークスパインを用いて、使い捨て器材内のカスタマイズされた培地をマクロ構造からミクロノードに配送するように構成されたプログラムコード命令をさらに含む。
【0018】
方法およびコンピュータプログラム製品の実施形態にも当然あてはまる上述の利点に加えて、本開示は、処理のロバスト性の向上およびバイオ医薬製品の商業生産への量産化の加速可能性という利点をもたらす。さらなる利点には、高い汎用性および生産リードタイムの短縮が含まれる。
【0019】
前述のことは、同じ参照文字が異なる図を通して同じ部分を指している添付図面に示す実施例のより具体的な以下の説明から明らかになる。図面は、必ずしも縮尺に従っておらず、代わりに実施例を示すことに重きを置いている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の様々な実施形態による製造システムのブロック図である。
図2】本開示の様々な実施形態による製造システムのブロック図である。
図3】本発明の様々な実施形態に従って遂行し得る様々な処理および手順を示すフローチャートを提示する。
図4】本発明の様々な実施形態に従って遂行し得る様々な処理および手順を示すフローチャートを提示する。
図5】マクロ構造の制御設備のブロック図を表示する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、本発明の実施形態の全てではなく一部を示す添付図面を参照して、本発明の様々な実施形態をより完全に説明する。本発明は、多数の異なる形態で具体化されてよく、本明細書に記述される実施形態に限定されると解釈されるものではなく、むしろ、これらの実施形態は、適用され得る法的要求事項を本開示が満たすように提示される。本開示の利点および特徴ならびにそれらを実現するための方法が、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。しかし、本開示は、本明細書に開示する例示的な実施形態に限定されず、様々な異なる方法で実施されてもよい。例示的な実施形態は、本開示の開示を十分なものとするために、また本開示の範囲を完全に当業者に伝えるために提示される。本開示の範囲が請求項によってのみ定義されることに留意されたい。
【0022】
本明細書で用いる用語は、本開示の具体的な態様を記述することのみを目的としており、本発明を限定することを意図していない。本明細書において単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈上特に明確に示していない限り、複数形も含むことを意図している。
【0023】
「備える(comprising)」という語は、列挙されている以外の他の要素またはステップの存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。さらに、いかなる参照符号も請求項の範囲を限定しないこと、また実施例が、少なくとも部分的にハードウェアとソフトウェアとの両方を用いて実施されてもよいことに留意されたい。
【0024】
本明細書に記述する様々な実施例は、一態様では、ネットワーク環境にあるコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能な命令を含む、コンピュータ読み取り可能な媒体内に具体化されたコンピュータプログラム製品によって実施され得る、方法ステップまたは処理の一般的な文脈で説明される。
【0025】
本明細書内に採用された周知の機能および構造の詳細な説明は、本開示の主題を不明瞭にすることを避けるために省略される。さらに、本明細書および請求項に用いる用語または語句は、従来的な辞書的な定義内のみで解釈されるものではなく、本発明の技術的思想に対応する意味および概念で解釈されるものである。
【0026】
図1は、少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための本発明の様々な実施形態と共に用い得るシステムアーキテクチャの実施例を示している。図1に示した実施形態は、倉庫設備210、水和設備220および少なくとも2つのバイオ医薬品製造設備を備える。倉庫設備210および水和設備220は、マクロ構造200内に構成され、各製造設備は、それぞれのミクロノード300内に構成される。マクロ構造200内の制御設備が、マクロ構造200と各ミクロノード300とを相互接続するネットワークスパイン400を用いて、マクロ構造200およびミクロノード300の相互運用を制御するように構成される。
【0027】
図2は、少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための本発明の様々な実施形態と共に用い得るシステムアーキテクチャのさらなる実施例を示している。少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための製造システム100が開示される。製造システム100は、倉庫設備210、水和設備220および少なくとも2つのバイオ医薬品製造設備を備える。マクロ構造200は、倉庫設備210、水和設備220および制御設備230を備える。2つのバイオ医薬品製造設備は、それぞれのミクロノード300内に構成される。マクロ構造200の制御設備230は、マクロ構造200と各ミクロノード300とを相互接続するネットワークスパイン400を用いて、マクロ構造200およびミクロノード300の相互運用を制御するように構成される。
【0028】
マクロ構造200は、ミクロノード300の1つ以上内に駐在するバイオ医薬品製造者の代わりに設備提供者によって運用されてもよいが、ミクロノード300内で行われるバイオ医薬品製造に関与しない設備提供者によって、および/または設備提供者の代わりに運用されてもよい。
【0029】
述べたように、マクロ構造200は、倉庫設備210、水和設備220および制御設備230を備える。本開示の一態様によれば、倉庫設備210は、各バイオ医薬品製造者用の分離エリアを含んでもよく、そこには、供給材料および配送準備が整った完成製品が保管されてもよい。マクロ構造200は、例えば、電力、ガス、水および廃水など、ユーティリティ供給および廃棄物処理のために構成されてもよい。
【0030】
ネットワークスパイン400は、マクロ構造200と個々のミクロノード300とを相互接続する。よって、製造システム100は、バイオ医薬品製造能力を有する、スパインに接続されたミクロノード300と、マクロ構造200の一部を形成する支援設備とを用いたスパインアプローチによって構成される。本開示の態様によれば、マクロ構造200および各ミクロノード300は、ネットワークスパイン400への伝達インタフェース410を備える。ミクロノード300は、ネットワークスパイン400の一方の側に配置されてもよく、支援設備は他の側に配置される。
【0031】
上に開示した製造システム100は、バイオ医薬品製造設備と、それぞれの製造設備で行われる製造が互いに区分されるように相互接続された支援ユーティリティとを備えるバイオ医薬品施設内に存在してもよい。本開示の態様によれば、各ミクロノード300は、自己充足的であり、他のミクロノード300から独立している。さらに、各ミクロノード300は、他のミクロノード300から相互運用上で別個である。各ミクロノード300は、独立したITシステム/サーバルームおよび独立した電話システムを備えてもよい。さらに、アクセス制御が、ミクロノード300毎に分離される。各ミクロノード300は、独立したセキュリティシステムを備えてもよい。
【0032】
図2に開示したように、製造システム100は、直ちに運用可能な2つのミクロノード300a、300bを伴って最初に設置されてもよく、ミクロノード300c、300dは、運用の準備が整っているか、または将来の運用が計画されている。図2に示したように、まだ計画されていなくてもよいさらなるミクロノードの追加を可能にするために、将来の延長またはサブスパイン400’によってネットワークスパインを延長するための準備が行われていてもよい。当業者にとって自明であるように、そのようなサブスパインは、確立されたネットワークスパインに対して直交する方向にまたは他の角度で延びてもよい。ミクロノード300a、300bは、ミクロノードのバイオ医薬品生産に特有の専用のオフィス設備および実験室など、それぞれのバイオ医薬品製造設備を備える。
【0033】
マクロ構造200に戻ると、倉庫設備210、水和設備220および制御設備が、構造内に構成される。マクロ構造200は、施設管理者または独立した企業によって提供される、施設全体で共通のセキュリティ運用をもたらすように構成されてもよい。同じように、ITインフラストラクチャの一部分が、施設内で共通であってもよく、他の部分が、ミクロノード運用者の単独制御の下に維持される。アクセス制御が、ミクロノード300毎に分離されるが、マクロ構造200へのアクセスに関しても当然に提供される。本開示の態様によれば、アクセス制御が、ネットワークスパイン400への伝達インタフェース、すなわち、例えば、それぞれのミクロノード300とネットワークスパイン400との間の材料配送インタフェース412を表し得る材料エアロックのための、各ミクロノード300とネットワークスパイン400との間の伝達インタフェース410内に提供される。倉庫設備210または水和設備220と製造設備との間で材料を輸送するために、ネットワークスパイン400を介したミクロノード300への/からの材料の輸送が、無人の輸送機器または車両を用いて完全に自動化されてもよい。マクロ構造200内およびミクロノード300に実装された緊急システム内に共通の緊急システムも設けられる。これらの緊急システムは、システム全体を通じた少なくとも最小限の安全要求事項の実現をもたらす。考慮される事項としては、非限定的に:
−全ての生産エリア、実験室、材料取り扱いエリア、機械エリアおよび廃棄物保管エリアにおける安全シャワーおよび洗眼所へのアクセス容易性、iii.消火器、救急キャビネット、ドア解放機構など
−可燃物/化学物質取り扱いエリアの流出封じ込め
−適正な出口、スプリンクラー適用範囲、および換気を有する耐火エリア
−可燃物/化学物質取り扱いエリアなど、施設の各エリアの電気的分類の要求事項毎の電気的設計が挙げられる。
【0034】
共通の倉庫設備210が、マクロ構造200の主要な態様に属する。倉庫内では、ミクロノード300内に駐在するバイオ医薬品製造者の倉庫材料と、共通の倉庫エリア内の倉庫材料との間で分離が維持されてもよい。しかし、そのような分離を伴う場合でも、倉庫設備210へのアクセスが、ミクロノード300の運用者に対して制限されてもよく、ミクロノード300と倉庫との間における材料の輸送が、ネットワークスパイン400全体で手配される。そのような材料は、完成製品、中間製品および原材料を含む。原材料の保管が、適切な温度、例えば、気温、2〜8℃、または−20℃で材料が保管され得る倉庫内で行われる。保管は、ミクロノード毎に分離されて行われてもよい。このことは、ミクロノード300内に駐在する全てのバイオ医薬品製造者に必要とされる細胞バンクにもあてはまり得るが、細胞バンクは、それぞれのミクロノード内に設置された実験室内で行われてもよく、セキュリティおよび交互汚染の観点から、それぞれのミクロノード内にのみ細胞バンクを有するメリットがある。危険物質が、倉庫内の異なる場所に区分および保管されてもよい。在庫管理システムが全ての原材料の場所を特定するように、解放された材料または解放されていない材料が、互いに並べて保管されてもよい。原材料サンプリングが、倉庫のすぐ隣の原材料サンプリングエリアで行われてもよい。2つのミクロノード300a、300bを伴う最初の製造システム100を設置する場合、これらのミクロノード運用者用の倉庫エリアが、プロジェクト開始時に装備を施されたり、運用可能であったりしてもよい。後の機会にマクロ構造200に相互接続されるさらなるミクロノード300用の倉庫エリアが整備されるが、装備を施されない。これらの倉庫エリアは、さらなるミクロノード300c〜dが契約締結されるときに、装備を施されるか、または運用可能になる。倉庫設備210は、外部供給源から配送された材料を受け取るように構成された搬入口を備える。材料配送インタフェースも、マクロ構造200とそれぞれのミクロノード300とを相互接続するネットワークスパイン400に設けられる。搬入口は、搬入口から倉庫の危険物保管エリア、分離エリアおよび原材料サンプリングラボへの材料の容易な流れをもたらすために倉庫および保管場所の隣に配置されてもよい。
【0035】
水和設備220は、マクロ構造200の主要な設備である。水和設備220は、少なくとも複数のミクロノード300を支援するのに必要な大きさにされるものである。水和設備220は、さらに外部設備を支援可能であってもよい。水和設備220は、所定数のミクロノード300を支援するのに必要な大きさにされるが、システム内で運用を開始する時点で全てのミクロノード300が製造システム100に導入される必要は当然ない。1つ以上のミクロノード300が、ネットワークスパイン400への所定の接続ポイントを用いて製造システム100に容易に後付けされ得る。本開示の一態様によれば、水和設備220は、粉末または濃縮物形態の培地および緩衝材料を受け取り、そのような材料を水和設備220内で水和するように構成される。マクロ構造200に属しながら、水和設備220は、ミクロノード300への/からの材料の輸送を可能にするためにネットワークスパイン400に接続される。本開示の態様によれば、水和設備220は、ミクロノード300の従業員とは別の従業員によって運用され、ミクロノード300のバイオ医薬品製造設備は、使い捨て容器または他の器材もしくは仕組みで水和設備220から材料を受け取り得る。本開示の態様によれば、水和設備220は、注入システム、WFI、処理水システム、PW、処理ガスおよび中和システムのための少なくとも1つの水を備える。水和設備は、オプション特徴としてオートクレーブ設備および/またはガラス洗浄機を備えてもよい。水和処理を支援するユーティリティとしては、冷水、プラント水蒸気、および電気が挙げられる。水和設備220は、ネットワークスパイン400を用いてミクロノード300内または倉庫設備210内に自動でおよび/または手動で材料を移動させるための牽引車または車両をさらに含んでもよい。
【0036】
制御設備230が、マクロ構造200と各ミクロノード300とを相互接続するネットワークスパイン400を用いて、マクロ構造200およびミクロノード300の相互運用を制御するように構成される。図5は、さらに後述される制御設備の実施形態を開示している。
【0037】
上で開示した倉庫設備210および水和設備220に加えて、マクロ構造200は、製造システム100へのユーティリティを提供してもよい。そのようなユーティリティは、ネットワークスパイン400を用いてミクロノード300に提供されてもよい。
【0038】
本開示の別の態様によれば、マクロ構造200は、実験室、例えば、品質管理実験室などの、管理設備および支援設備を備えてもよい。研究設備は、ミクロノード300の運用者毎に分離することができるが、マクロ構造200に属する共通物として提供される。
【0039】
マクロ構造200の一部として想定される他の設備が、カフェテリアエリア、トレーニングエリア、会議室および駐車スペースである。これにより、提案される製造システム100は、処理区分の完全な制御および全ての品質要求事項を維持しながら、複数のバイオ医薬製品を製造するための低コストな解決策を提供する。
【0040】
ミクロノードに戻ると、図2は、製造システム100が2つのミクロノード300a、300bを伴って運用されるシナリオ例を開示している。第3および第4のミクロノード300cおよび300dが、運用準備され、さらなるミクロノード(不図示)が、後ほど装備され、製造システム100に後付けされてもよい。バイオ医薬品製造は、採取が3〜4日毎に生じる、少なくともバイオ安全レベル1、BSL−1基準および生産要求事項に設定されてもよい。
【0041】
各ミクロノード300は、バイオ医薬品製造設備を備え、それぞれの運用者によって別々に管理されてもよい。本開示の態様によれば、各ミクロノード300は、ネットワークスパイン400を用いてマクロ構造200によって支援され、自己充足的であり、他のミクロノードから独立している。ミクロノードは、他のミクロノードから相互運用上で別個であってもよい。図2の1つのミクロノード300aを考慮すると、ミクロノードは、ネットワークスパイン400を用いてマクロ構造に相互接続される。伝達インタフェース410が、ミクロノード300aとネットワークスパイン400との相互接続をもたらしてもよい。伝達インタフェースは、データインタフェース411および/または材料配送インタフェース412、例えば、材料エアロックを備えてもよい。本開示の一態様によれば、ミクロノード300aは、マクロ構造内の制御設備から独立した制御ユニット300a1も備える。ミクロノードの制御ユニットは、ミクロノード内の運用の制御をもたらす。制御ユニット300a1によって制御されるさらなる伝達インタフェースが、ミクロノード300aと公共エリアとの通信を可能にするように手配される。そのような通信は、公共エリアからミクロノード300aへの人的資源、被用者の進入を伴っても、ミクロノード300aおよび外部ネットワークへの/からのデータトラフィックを伴ってもよい。
【0042】
図3は、本発明の実施形態による製造システムのマクロ構造内で遂行し得る様々な処理および手順を示すフローチャートである。マクロ構造は、マクロ構造の制御設備内で、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求を受信する(S31)。要求は、制御設備内で処理され、例えば自動方式で、水和設備への注文内で送信される。水和設備内で、培地および/または緩衝剤は、制御設備から受信した注文に従ってカスタマイズされる(S32)。カスタマイズ手順が遂行されると、制御設備からの注文に応じて、ミクロノードへのカスタマイズされた培地および/または緩衝剤の配送(S33)が開始される。配送が、ネットワークスパインを用いて行われ、例えば、自動誘導車両によって完全自動方式で、使い捨て器材内で行われてもよい。
【0043】
図4に戻ると、本発明の実施形態による製造システムのミクロノード内で遂行し得る様々な処理および手順を示すフローチャートが示されている。ミクロノードは、カスタマイズされた培地を含む供給材料を入手する(S41)。供給材料は、それぞれのバイオ医薬製品を生産するように処理される(S42)。品質保証されたバイオ医薬製品を得ると、ミクロノードは、マクロ構造へのバイオ医薬品薬物の移送、すなわち、保管または一般使用者向け流通業者への配送のために倉庫設備210への移送を開始する(S43)。図3に開示したように、マクロ構造は、1つ以上の完成したバイオ医薬製品をそれぞれのミクロノードから受け取り(S34)、そこでは、マクロ構造200の制御設備230に送信された引き取り要求の受信に製品の物理的な受け取りが続く。引き取り要求を受信する制御設備は、ネットワークスパインから受け取り倉庫設備210へのバイオ医薬製品の配送にネットワークスパインを用いて、例えば、ネットワークスパイン内の自動誘導車両を用いて、そのような引き取りの手配を行う。完成製品が少量のみから成り得るので、人手による配送が用いられてもよい。
【0044】
図5は、マクロ構造200の制御設備230の例の模式図を示している。制御設備230は、マクロ構造200と各ミクロノード300とを相互接続するネットワークスパイン400を用いて、マクロ構造200およびミクロノード300の相互運用を制御するように構成される。制御設備は、メモリ231、処理回路232、および入力デバイス233を備える。制御設備は、ネットワークスパイン400とのデータ接続をもたらすデータインタフェース411を備えてもよい。図5に開示したように、処理回路は、ミクロノード専用の区画232a〜232dを備えてもよい。
【0045】
一般に、用語「処理回路」は、例えば、本明細書に記述した機能、動作、および/または処理を行うように適合された1つ以上のコンピュータ、コンピューティングエンティティ、分散システム、処理デバイス、処理エンティティ、および/またはデバイスもしくはエンティティの任意の組合せを指すことがある。そのような機能、動作、および/または処理としては、例えば、送信、受信、操作、処理、保管、生成/発生、および/または本明細書で用いる同様の用語を挙げることができる。
【0046】
制御設備230は、コンピュータ実行可能なプログラムコード命令が記憶された少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品を実行するように構成される。処理回路232内でプログラムコード命令を実行するときに、マクロ構造200は、上で説明したネットワークスパイン400を介したマクロ構造200とミクロノード300との相互接続を制御するように構成される。制御設備は、カスタマイズされた培地に対する要求の受信および水和設備内における培地のカスタマイズの制御を行うように構成される。カスタマイズ手順が遂行されると、制御設備は、ミクロノードへのカスタマイズされた培地の配送を開始する。配送が、ネットワークスパインを用いて行われ、例えば、自動誘導車両によって完全に自動的に、使い捨て器材内で行われてもよい。ミクロノード内におけるバイオ医薬製品の製造に続いて、制御設備は、引き取り要求を受信してもよい。ネットワークスパインから受け取り倉庫設備へのバイオ医薬製品の配送にネットワークスパインを用いて、例えば、ネットワークスパイン内の自動誘導車両を用いて、そのような引き取りを行うための手配が行われる。
【0047】
図面および明細書には、本開示の例示的な態様が開示されてきた。しかし、本開示の原理から実質的に逸脱せずに、これらの態様に多くの変形および変更を施すことができる。よって、本開示は、制限よりも例示とみなされるものであり、上で説明した具体的な態様に限定するとみなされるものではない。したがって、特定の用語を用いているが、それらは、限定する目的ではなく、包括的かつ説明的な意味のみで用いている。
【0048】
本明細書に提示した実施例の説明は、例示を目的として提示されてきた。説明は、網羅的であること、または開示した厳密な形態に実施例を限定することを意図しておらず、変更および変形が、上記の教示をふまえて可能であるか、または提示した実施形態に対する様々な代替案の実践から得られてもよい。本明細書で説明した例は、想定される具体的な使用に適するように、様々な方式で、かつ様々な変更を伴って、当業者が実施例を利用できるように、様々な実施例およびその実践的な適用の原理および本質を説明するために、選択および説明された。
【0049】
図面および詳細な説明には、例示的な実施形態を開示してきた。しかし、これらの実施形態に多くの変形および変更を施すことができる。したがって、特定の用語を用いているが、それらは、限定する目的ではなく、包括的かつ説明的な意味のみで用いており、実施形態の範囲は、以下の請求項によって定義される。
[実施態様1]
少なくとも2つのバイオ医薬製品を品質保証製造するための製造システム(100)であって、倉庫設備(210)、水和設備(220)、および少なくとも2つのバイオ医薬品製造設備を備え、前記倉庫設備(210)および前記水和設備(220)が、マクロ構造(200)内に構成され、各バイオ医薬品製造設備が、それぞれのミクロノード(300)内に構成され、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記マクロ構造(200)と各ミクロノード(300)とを相互接続するネットワークスパイン(400)を用いて、前記マクロ構造(200)および前記ミクロノード(300)の相互運用を制御するように構成されている、製造システム(100)。
[実施態様2]
前記マクロ構造(200)および各ミクロノード(300)のそれぞれが、前記ネットワークスパイン(400)への伝達インタフェース(410)をそれぞれ備える、実施態様1に記載の製造システム(100)。
[実施態様3]
各ミクロノード(300)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)によって支援され、自己充足的であり、他のミクロノード(300)から独立している、実施態様1または2に記載の製造システム(100)。
[実施態様4]
各ミクロノード(300)が、他のミクロノード(300)から相互運用上で別個である、実施態様1乃至3のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様5]
各ミクロノード(300)が、スタンドアローン型制御ユニットを備える、実施態様1乃至4のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様6]
前記伝達インタフェース(410)がデータインタフェース(411)を備える、実施態様2乃至5のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様7]
前記伝達インタフェース(410)が材料配送インタフェース(412)を備える、実施態様2乃至6のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様8]
前記材料配送インタフェース(412)が、材料エアロックであるか、または材料エアロックを備える、実施態様7に記載の製造システム(100)。
[実施態様9]
前記マクロ構造(200)と前記ミクロノード(300)との間における材料配送のために準備された自動誘導車両をさらに備える、実施態様1乃至8のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様10]
前記材料配送が、指定されたミクロノード(300)に配送された使い捨て器材内の供給材料を含み、前記供給材料が、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤を含む、実施態様7乃至9のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様11]
前記ミクロノード(300)が、使い捨ての製品接触要素の材料配送品を受け取るように構成されている、実施態様7乃至10のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様12]
前記データインタフェース(411)が、ミクロノード(300)から培地および/または緩衝剤の注文を受信するように、かつ、受信した前記注文に応じて材料配送品を前記ミクロノード(300)に送り返すように構成されており、前記材料配送品の確認が、前記材料配送インタフェース(412)を介した配送を可能にする前に行われる、実施態様6乃至11のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様13]
前記ネットワークスパイン(400)が、1つ以上のさらなるミクロノード(300)を後付け接続するために予め構成されている、実施態様1乃至12のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様14]
各ミクロノード(300)が、前記スタンドアローン型制御ユニットによって制御されるさらなる伝達インタフェース(410)を備え、前記さらなる伝達インタフェース(410)が、前記ミクロノード(300)と公共エリアとの間の通信を制御するように構成されている、実施態様1乃至13のいずれか1項に記載の製造システム(100)。
[実施態様15]
少なくとも2つのバイオ医薬製品を製造システム(100)内で品質保証製造するための方法であって、前記製造システム(100)が、マクロ構造(200)と、少なくとも2つのミクロノードと、前記マクロ構造(200)と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパイン(400)とを備え、前記マクロ構造(200)が、倉庫設備(210)と、水和設備(220)と、相互運用上で別個であるバイオ医薬品製造設備を表す前記少なくとも2つのミクロノードとを備え、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)および前記ミクロノードの相互運用を制御するように構成されており、前記方法が、
−前記マクロ構造(200)の前記制御設備(230)内で、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤に対する要求を受信すること(S31)と、
−前記水和設備(220)内で、前記制御設備(230)からの注文に応じて培地および/または緩衝剤をカスタマイズすること(S32)と、
−前記制御設備(230)からの注文に応じて、カスタマイズされた前記培地および/または緩衝剤を、要求した前記ミクロノードに配送すること(S33)と
を含む、方法。
[実施態様16]
−前記マクロ構造(200)の倉庫設備(210)内で、1つ以上の完成したバイオ医薬製品を個々のミクロノードから受け取ることをさらに含む、実施態様15に記載の方法。
[実施態様17]
少なくとも2つのバイオ医薬製品を製造システム(100)内で品質保証製造するための方法であって、前記製造システム(100)が、マクロ構造(200)と、少なくとも2つのミクロノードと、前記マクロ構造(200)と各ミクロノードとを相互接続するネットワークスパイン(400)とを備え、前記マクロ構造(200)が、倉庫設備(210)と、水和設備(220)と、相互運用上で別個であるバイオ医薬品製造設備を表す前記少なくとも2つのミクロノードとを備え、前記マクロ構造(200)内の制御設備(230)が、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)および前記ミクロノードの相互運用を制御するように構成されており、前記方法が、
−それぞれの前記ミクロノード内で、カスタマイズされた培地および/または緩衝剤を含む供給材料を前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記マクロ構造(200)から入手すること(S41)と、
−各ミクロノード内で、それぞれのバイオ医薬製品を生産するために前記供給材料を処理すること(S42)と
を含む方法。
[実施態様18]
−個々のミクロノードから、前記ネットワークスパイン(400)を用いて前記バイオ医薬製品を前記マクロ構造(200)に移送すること(S43)をさらに含む、実施態様17に記載の方法。
[実施態様19]
実施態様1乃至14のいずれか1項に記載の製造システム(100)内で行われる、実施態様15乃至18のいずれか1項に記載の方法。
[実施態様20]
コンピュータ実行可能なプログラムコード命令が記憶された少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ実行可能なプログラムコード命令が、マクロ構造(200)の制御設備(230)内で実行されると、
−ミクロノードから、カスタマイズされた培地を含む前記供給材料に対する要求を受信することと、
−前記マクロ構造(200)の水和設備(220)内で、カスタマイズされた前記培地の調製を制御することと
を行うように構成されたプログラムコード命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【符号の説明】
【0050】
100 製造システム
200 マクロ構造
210 倉庫設備
220 水和設備
230 制御設備
231 メモリ
232 処理回路
232a 区画
232b 区画
232c 区画
232d 区画
233 入力デバイス
300 ミクロノード
300a ミクロノード
300b ミクロノード
300c ミクロノード
300d ミクロノード
300a1 制御ユニット
400 ネットワークスパイン
400’ サブスパイン
410 伝達インタフェース
411 データインタフェース
412 材料配送インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5