特許第6976802号(P6976802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6976802ラベル用ラミネートフィルムおよびラベル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976802
(24)【登録日】2021年11月12日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】ラベル用ラミネートフィルムおよびラベル
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/38 20180101AFI20211125BHJP
   C09J 7/22 20180101ALI20211125BHJP
   C09J 201/06 20060101ALI20211125BHJP
   C09J 133/00 20060101ALI20211125BHJP
   C09J 11/06 20060101ALI20211125BHJP
   C09D 11/30 20140101ALI20211125BHJP
   B32B 7/12 20060101ALI20211125BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20211125BHJP
   G09F 3/10 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   C09J7/38
   C09J7/22
   C09J201/06
   C09J133/00
   C09J11/06
   C09D11/30
   B32B7/12
   B32B27/00 M
   G09F3/10 A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-195334(P2017-195334)
(22)【出願日】2017年10月5日
(65)【公開番号】特開2019-65249(P2019-65249A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2020年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】塚田 律子
【審査官】 田澤 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−067053(JP,A)
【文献】 特開2014−145831(JP,A)
【文献】 特表2020−503194(JP,A)
【文献】 特開2011−037977(JP,A)
【文献】 特開2017−025270(JP,A)
【文献】 特表2002−525656(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 1/00−201/10
C09D 11/30
B32B 7/12,27/00
G09F 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷体としてのラベルを構成するラミネートフィルムであって、
紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部を有する被着体であるラベル本体の前記印刷部を被覆するものであり、
ポリエステル、ポリオレフィンの少なくとも一方を含む材料で構成されたフィルム基材と、粘着剤層とを備え、
前記粘着剤層を構成する粘着剤は、構成モノマーとして水酸基またはカルボキシル基を有するモノマーを5質量%以上20質量%以下の割合で含むものであり、
前記粘着剤層は、主剤としての前記粘着剤100質量部に対して、架橋剤を0.05質量部以上1.5質量部以下の割合で含む組成物を用いて形成されたものであり、
23℃において、質量2kgのゴムローラを1往復させて、ラベルマイスターインク シアン LM−C(岩崎通信機社製)を用いて形成されたベタ印刷の印刷面に対して圧着し、24時間放置した後に、JIS Z 0237:2009に規定される方法に準拠して測定される、前記印刷面に対する粘着力が3.0N/25mm以上10N/25mm以下であることを特徴とするラベル用ラミネートフィルム。
【請求項2】
23℃における前記粘着剤層の表面に対する水の接触角が50°以上90°以下である請求項1に記載のラベル用ラミネートフィルム。
【請求項3】
前記粘着剤は、アクリル系粘着剤であり、前記構成モノマーとしてアクリル酸を含んでいる請求項1または2に記載のラベル用ラミネートフィルム。
【請求項4】
前記紫外線硬化型のインクジェットインクは、アクリル系のインクである請求項1ないしのいずれか1項に記載のラベル用ラミネートフィルム。
【請求項5】
前記印刷部が設けられ、かつ、前記印刷部が形成された面とは反対側の面に第2の粘着剤層を有する被着体であるラベル本体と、前記印刷部を被覆するように貼着された請求項1ないしのいずれか1項に記載のラベル用ラミネートフィルムとを有することを特徴とするラベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル用ラミネートフィルムおよびラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の目的で、粘着シートが広く用いられている。粘着シートとしては、例えば、印刷部を有する被着体に貼着して用いられるオーバーラミネート用粘着シート(ラミネートフィルム)がある(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
このようなラミネートフィルムを用いることにより、印刷部が保護され、場合によっては、被着面に対して高級感や光沢感等の美観性も付与される。
【0004】
しかしながら、印刷部が紫外線硬化型インクを用いてインクジェットにより形成されたものである場合、印刷部と、当該印刷部上に貼着されたラミネートフィルムとの密着性を十分なものとすることが困難で、剥離しやすいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−83837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、印刷部(特に、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部)との密着性に優れたラベル用ラミネートフィルムおよびラベルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、下記(1)〜()に記載の本発明により達成される。
(1) 印刷体としてのラベルを構成するラミネートフィルムであって、
紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部を有する被着体であるラベル本体の前記印刷部を被覆するものであり、
ポリエステル、ポリオレフィンの少なくとも一方を含む材料で構成されたフィルム基材と、粘着剤層とを備え、
前記粘着剤層を構成する粘着剤は、構成モノマーとして水酸基またはカルボキシル基を有するモノマーを5質量%以上20質量%以下の割合で含むものであり、
前記粘着剤層は、主剤としての前記粘着剤100質量部に対して、架橋剤を0.05質量部以上1.5質量部以下の割合で含む組成物を用いて形成されたものであり、
23℃において、質量2kgのゴムローラを1往復させて、ラベルマイスターインク シアン LM−C(岩崎通信機社製)を用いて形成されたベタ印刷の印刷面に対して圧着し、24時間放置した後に、JIS Z 0237:2009に規定される方法に準拠して測定される、前記印刷面に対する粘着力が3.0N/25mm以上10N/25mm以下であることを特徴とするラベル用ラミネートフィルム。
【0008】
(2) 23℃における前記粘着剤層の表面に対する水の接触角が50°以上90°以下である上記(1)に記載のラベル用ラミネートフィルム。
【0010】
) 前記粘着剤は、アクリル系粘着剤であり、前記構成モノマーとしてアクリル酸を含んでいる上記(1)または(2)に記載のラベル用ラミネートフィルム。
【0013】
) 紫外線硬化型のインクジェットインクは、アクリル系のインクである上記(1)ないし()のいずれかに記載のラベル用ラミネートフィルム。
【0014】
) 前記印刷部が設けられ、かつ、前記印刷部が形成された面とは反対側の面に第2の粘着剤層を有する被着体であるラベル本体と、前記印刷部を被覆するように貼着された上記(1)ないし()のいずれかに記載のラベル用ラミネートフィルムとを有することを特徴とするラベル。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、印刷部(特に、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部)との密着性に優れたラベル用ラミネートフィルムおよびラベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のラミネートフィルムの好適な実施形態を示す模式的な縦断面図である。
図2】本発明の印刷体の第1実施形態を示す模式的な縦断面図である。
図3】本発明の印刷体の第2実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[ラミネートフィルム]
まず、本発明のラミネートフィルムについて説明する。
【0019】
図1は、本発明のラミネートフィルムの好適な実施形態を示す模式的な縦断面図であり、図2は、本発明の印刷体の第1実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【0020】
ラミネートフィルム10は、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部22を被覆するものであり、フィルム基材11と、粘着剤層12とを備えている。そして、ラミネートフィルム10は、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成されたベタ印刷の印刷面(平面)に対する粘着力が3.0N/25mm以上である。
【0021】
これにより、ラミネートフィルム10は、印刷部22との密着性に優れたものとなり、印刷部22を有する被着体20から不本意な剥離が生じにくいものとなる。
【0022】
特に、従来においては、印刷部が紫外線硬化型インクを用いてインクジェットにより形成されたものである場合、印刷部と、当該印刷部上に貼着されたラミネートフィルムとの密着性を十分なものとすることが困難で、剥離しやすいという問題があったが、本発明に係るラミネートフィルム10によれば、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部22との密着性を十分に優れたものとすることができる。特に、インクジェット用インクには、ノズルからの吐出性を良くするためにシリコーンが添加されていることが多いが、このような場合、印刷部とラミネートフィルムとの密着性が低くなるという問題がより顕著に発生していた。なお、被着体20については、後に詳述する。
【0023】
紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成されたベタ印刷の印刷面に対するラミネートフィルム10の粘着力は、3.0N/25mm以上であればよいが、3.5N/25mm以上であるのが好ましく、4.0N/25mm以上10N/25mm以下であるのがより好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
【0024】
なお、粘着力は、JIS Z 0237:2009に規定される方法に準拠して測定することができる。
【0025】
<フィルム基材>
フィルム基材11は、粘着剤層12を支持する機能を有する部位である。
【0026】
フィルム基材11は、通常、被着体20に貼着した状態で、印刷部22を視認することができる程度の光透過性(透明性)を有することが求められるが、フィルム基材11の構成材料は、特に限定されない。
【0027】
フィルム基材11の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィン樹脂等が挙げられる。
【0028】
中でも、フィルム基材11は、ポリエステル、ポリオレフィンの少なくとも一方を含む材料で構成されたものであることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンのうち少なくとも一方を含む材料で構成されたものであるのがより好ましい。
【0029】
フィルム基材11が前記のような材料で構成されていると、透明性、価格、粘着剤層12との密着性等の観点から特に有利である。
【0030】
フィルム基材11のヘーズ値は、1%以下であるのが好ましい。
これにより、ラミネートフィルム10は十分な透明性を有するものとなり、ラミネートフィルム10で被覆された印刷部22の視認性の低下をより効果的に防止することができる。
【0031】
ヘーズ値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製ヘーズメーター「NDH 2000」等)を用いて、JIS K7136:2000に記載の方法に準拠した測定により求めることができる。
【0032】
フィルム基材11の厚さは、特に限定されないが、12μm以上300μm以下であるのが好ましく、16μm以上50μm以下であるのがより好ましい。
【0033】
フィルム基材11には、例えば、粘着剤層12との密着性を向上させる等の目的で、表面処理が施されたものであってもよい。
このような表面処理としては、例えば、コロナ処理等が挙げられる。
【0034】
<粘着剤層>
粘着剤層12は、粘着剤を含む材料で構成されており、被着体20に接合する部位である。
【0035】
23℃における粘着剤層12の表面に対する水の接触角は、50°以上90°以下であるのが好ましい。
【0036】
本発明者は、粘着剤層12の親水性を制御することにより、粘着力を高めることができることに想到し、粘着剤層12の親水性を、表面に対する水との接触角で定量的に規定した。接触角を上記範囲とすることにより、上記のような粘着力を実現することができる。
【0037】
23℃における粘着剤層12の表面に対する水の接触角は、50°以上90°以下であるのが好ましいが、55°以上85°以下であるのがより好ましく、60°以上80°以下であるのがさらに好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
【0038】
なお、水の接触角は、JIS R 3257:1999に記載の静滴法に準拠した測定により求めることができる。
【0039】
粘着剤層12を構成する粘着剤は、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられるが、アクリル系粘着剤が好ましい。
【0040】
粘着剤層12がアクリル系粘着剤を含むものであると、印刷部22を構成する紫外線硬化型インクジェットインクがアクリル系のインクである場合に、印刷部22と粘着剤層12との親和性が特に優れたものとなり、印刷部22が設けられた被着体20に対するラミネートフィルム10の密着性をさらに向上させることができる。
【0041】
粘着剤層12を構成する粘着剤は、構成モノマーとして、親水性の官能基を有するモノマーを含むものであるのが好ましい。
【0042】
これにより、容易かつ確実に粘着剤層12の親水性をより好適なものとすることができ、粘着剤層12の被着体20に対する粘着力をより優れたものとすることができる。
【0043】
粘着剤の構成モノマーが有する親水性の官能基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等が挙げられるが、中でも、水酸基、カルボキシル基が好ましい。
【0044】
これにより、容易かつ確実に粘着剤層12の親水性をさらに好適なものとすることができ、粘着剤層12の被着体20に対する粘着力をさらに優れたものとすることができる。また、粘着剤層12中における架橋密度を好適に調整することができ、粘着剤の凝集力、粘着剤層12による粘着力を容易に好適なものとすることができる。
【0045】
特に、粘着剤層12を構成する粘着剤は、構成モノマーとして水酸基またはカルボキシル基を有するモノマーを5質量%以上20質量%以下の割合で含むものであるのが好ましい。
【0046】
これにより、容易かつ確実に粘着剤層12の親水性をより好適なものとすることができ、粘着剤層12の被着体20に対する粘着力をより優れたものとすることができる。また、粘着剤層12中における架橋密度をさらに好適に調整することができ、粘着剤の凝集力、粘着剤層12による粘着力をさらに容易に好適なものとすることができる。
【0047】
上記のように、粘着剤層12を構成する粘着剤中における水酸基またはカルボキシル基を有するモノマーの含有率(モノマー換算)は、5質量%以上20質量%以下であるのが好ましいが、6質量%以上18質量%以下であるのがより好ましく、7質量%以上10質量%以下であるのがさらに好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
【0048】
特に、粘着剤層12を構成する粘着剤は、アクリル系粘着剤であり、構成モノマーとしてアクリル酸を含んでいることが好ましい。
【0049】
これにより、印刷部22を構成する紫外線硬化型インクジェットインクがアクリル系のインクである場合に、印刷部22と粘着剤層12との親和性が特に優れたものとなり、印刷部22が設けられた被着体20に対するラミネートフィルム10の密着性をさらに向上させることができる。
【0050】
粘着剤層12を構成する粘着剤がアクリル系粘着剤である場合、当該アクリル系粘着剤は、例えば、モノマー成分として、主として粘着性の付与に寄与する主モノマー成分と、主として接着性や凝集力の付与に寄与するコモノマー成分と、主として架橋点や接着性改良に寄与する官能基含有モノマー成分とを含む重合体であってもよい。
【0051】
主モノマー成分としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。
【0052】
コモノマー成分としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0053】
官能基含有モノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシ基を有するモノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の水酸基を有するモノマー等が挙げられる。
【0054】
粘着剤層12を構成する粘着剤は、架橋構造を有しても、架橋構造を有していなくてもよいが、架橋構造を有しているのが好ましい。
【0055】
これにより、粘着剤の凝集力、粘着剤層12による粘着力を容易に好適なものとすることができる。
【0056】
架橋構造の形成に用いることができる架橋剤としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアネート化合物、金属キレート化合物(例えば、アルミキレート系化合物等)、金属アルコキシド、金属塩、アミン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド化合物等が挙げられる。
【0057】
中でも、エポキシ系架橋剤を用いることで、架橋性や粘着性をより好適に調整することができる。
【0058】
また、アルミキレート系架橋剤を用いた場合、アルミキレートが、樹脂中のカルボキシル基含有モノマー由来のカルボキシル基と反応して架橋構造を形成する。その結果、より好適な粘弾性特性を付与することができる。
【0059】
また、イソシアネート系架橋剤を用いることで、より効率よく架橋反応が進行させることができるとともに、粘着剤層12の耐光性をより優れたものとすることができる。
【0060】
粘着剤層12は、主剤としての粘着剤100質量部に対して、架橋剤を0.05質量部以上1.5質量部以下の割合で含む組成物を用いて形成されたものであるのが好ましい。
【0061】
これにより、粘着剤の凝集力、粘着剤層12による粘着力をより好適な条件に調整することができる。また、粘着剤層12の親水性をより好適な条件に制御することができ、粘着剤層12による粘着力をより向上させることができる。
【0062】
これに対し、粘着剤に対する架橋剤の比率が低すぎると、粘着剤における架橋度が低く、粘着剤層12の凝集力が不十分になりやすくなる。
【0063】
また、粘着剤に対する架橋剤の比率が高すぎると、前述した極性基の多くが架橋反応に関与し、残存する極性基が少なくなり、粘着剤層12の親水性が不十分になりやすくなる。
【0064】
また、粘着剤層12は、粘着剤以外の成分(その他の成分)が含まれていてもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、粘着付与剤、安定剤等が挙げられる。
【0065】
特に、粘着剤層12中に可塑剤が含まれていると、粘着剤層12の応力緩和性を向上させることができ、印刷部22が設けられた被着体20に対する密着性を向上させることができる。
【0066】
粘着剤層12の平均厚さは、特に限定されないが、1μm以上200μm以下であるのが好ましく、5μm以上100μm以下であるのがより好ましく、10μm以上50μm以下であるのがさらに好ましい。
【0067】
[印刷体]
次に、本発明の印刷体について説明する。
【0068】
(第1実施形態)
図2は、本発明の印刷体の第1実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【0069】
図2に示すように、印刷体100は、印刷部22(紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部22)が設けられた被着体20と、印刷部22を被覆するように貼着された、前述したラミネートフィルム10とを有している。そして、被着体20は、印刷部22を支持する印刷基材21を有している。言い換えると、被着体20は、印刷基材21と、印刷部22とを有している。
【0070】
これにより、ラミネートフィルム10と印刷部22との密着性に優れ、ラミネートフィルム10の被着体20から不本意な剥離が生じにくい印刷体100を提供することができる。特に、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いることによる利益(印刷部の優れた硬度、耐久性、印刷体の優れた生産性等)を享受しつつ、上記のような効果を発揮することができる。
【0071】
以下、被着体20について詳細に説明する。
本実施形態において、被着体20は、印刷基材21と、印刷部22とを有している。
【0072】
<印刷基材>
印刷基材21は、形状のものであってもよいが、以下の説明では、シート状をなすものである場合について中心的に説明する。
【0073】
印刷基材21は、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、印刷基材21の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、フッ素系樹脂、ポリアミド、アクリル系樹脂、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂等の各種樹脂材料、合成紙、上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙等の紙等が挙げられる。
【0074】
<印刷部>
印刷部22は、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成されたものである。より具体的には、紫外線硬化型のインクを、インクジェット法により吐出した後に紫外線の照射により硬化させて形成されたものである。
【0075】
このような印刷部22は、水系インクや溶剤系インク等を用いて形成された印刷部に比べて、硬度、耐擦性等の観点から有利である。また、インクが付与される基材が非浸透性のものであっても、好適に印刷部を保持することができ、インクの不本意な濡れ広がり等による印刷パターンの精度の低下等が効果的に防止される。
【0076】
印刷部22は、例えば、文字、図形、記号、絵、模様等の情報を構成し、表示するものである。また、印刷部22は、例えば、単色のインクによるベタ印刷層であってもよい。
【0077】
印刷部(印刷層)22の厚さは、特に限定されないが、0.5μm以上30μm以下であるのが好ましく、1μm以上10μm以下であるのがより好ましい。
【0078】
以下、印刷部22の形成に用いる紫外線硬化型のインクジェットインクについて詳細に説明する。
【0079】
紫外線硬化型のインクジェットインクは、インクジェット法により吐出され、紫外線を照射されることによって硬化するものであればよいが、以下のような条件を満足するのが好ましい。
【0080】
すなわち、紫外線硬化型のインクジェットインクは、アクリル系のインクであることが好ましい。
【0081】
これにより、紫外線硬化型のインクジェットインクの硬化性、印刷部22の硬度、耐光性等をより優れたものとすることができる。また、ラミネートフィルム10の粘着剤層12がアクリル系粘着剤を含む材料で構成されたものである場合に、印刷部22と粘着剤層12との親和性が向上し、これらの密着性をより優れたものとすることができる。
【0082】
アクリル系のインクを構成するアクリル系材料としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アミノ(メタ)アクリレートや、これらのうち少なくとも1種を含む重合体(例えば、ダイマー、トリマー、オリゴマー、プレポリマー等)が挙げられる。
【0083】
アクリル系のインクを構成するアクリル系材料の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ビスグリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、含リン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0084】
アクリル系のインクは、上記のようなアクリル系材料と重合し得る非アクリル系の成分(非アクリル系重合成分)を含んでいてもよい。
【0085】
非アクリル系重合成分としては、例えば、アクリロニトリル、スチレン、スチレン誘導体、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、シトラコン酸、無水シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキルエステル等のカルボキシル基含有重合性モノマー等が挙げられる。
【0086】
また、紫外線硬化型のインクジェットインクは、上記以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。このような成分としては、例えば、シリコーン等の吐出安定剤、非重合性の有機溶剤、顔料、染料等の各種着色剤、フィラー、光重合開始剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱重合防止剤等の安定剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、顔料分散剤、帯電防止剤、防曇剤等の界面活性剤類、ワックス、スリップ剤、近赤外線吸収剤等が挙げられる。
【0087】
紫外線硬化型のインクジェットインクが非重合性の有機溶剤を含んでいると、例えば、インクジェットインクの粘度調整、印刷部22の厚さ調整等をより好適に行うことができたり、インクジェット法による吐出安定性、印刷基材21へのインクジェットインクの濡れ性、印刷部22の密着性をより好適なものとすることができる。
【0088】
有機溶剤としては、例えば、低級アルコール類、ケトン類、エーテル類、セロソルブ類、酢酸n−ブチル、ジエチレングリコールモノアセテート等のエステル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類等が挙げられる。
【0089】
印刷部22の形成には、複数種のインクジェットインクを用いてもよい。例えば、複数色のインクジェットインクを用いてもよい。
【0090】
(第2実施形態)
図3は、本発明の印刷体の第2実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【0091】
以下、印刷体の第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0092】
図3に示すように、本実施形態の印刷体100は、印刷基材21の印刷部22が形成された面とは反対側の面に、第2の粘着剤層23を有しており、さらに、第2の粘着剤層23の印刷基材21に対向する面とは反対側の面に接触する剥離ライナー24を有している。
【0093】
このような構成により、被着体20を他の部材に好適に貼着することができる。また、剥離ライナー24を有することにより、例えば、被着体20の保管時や被着体20(印刷基材21)への印刷部22の形成時等において、第2の粘着剤層23を好適に保護することができるとともに、必要時においては、剥離ライナー24を剥離することにより、被着体20を他の部材に好適に貼着することができる。
【0094】
<第2の粘着剤層>
第2の粘着剤層23を構成する粘着剤は、特に制限されないが、例えば、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を使用することができる。
【0095】
第2の粘着剤層23の厚さは、特に制限されないが、5μm以上200μm以下であるのが好ましく、10μm以上50μm以下であるのがより好ましい。
【0096】
<剥離ライナー>
剥離ライナー24としては、例えば、剥離基材の片面に剥離処理が施されたものを用いることができる。
【0097】
剥離基材の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、フッ素系樹脂、ポリアミド、アクリル系樹脂、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂等の各種樹脂材料、合成紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙、ラミネート紙等の紙等が挙げられる。
【0098】
また、剥離処理を行うための剥離処理剤としては、シリコーン、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等を例示することができる。
【0099】
剥離ライナー24の厚さは、特に限定されないが、10μm以上150μm以下であるのが好ましく、20μm以上130μm以下であるのがより好ましい。
【0100】
本実施形態の印刷体100は、例えば、印刷部22を設けたラベルとして使用することができる。そして、粘着部を備えた粘着ラベルは、例えば、商品に貼付されて、消費者・購買者に対する情報を表示するものとして使用することができる。
【0101】
印刷部22の表示内容、ラベルの形態としては、特に限定されるものではなく、例えば同じ内容が印刷されて大量生産されるようなラベルであってもよいし、IDナンバー、シリアルナンバー等、個体識別のために個々に異なる内容が印刷されて用いられるようなラベルであってもよい。
【0102】
なお、印刷体100が適用される対象となる商品等の具体的な形態に特に制限はなく、例えば、食品、化粧品、銘板、改ざん防止が必要な商品等の各種商品(容器、包装体を含む)に適用される。従来のラベルをPETボトル(プラスチックボトル)の曲面部等に貼着した場合に、ラミネートフィルムが不本意に剥離する場合があったが、本実施形態のラミネートフィルムを有するラベルでは、ラミネートフィルムが印刷部上に強く密着しているので、ラミネートフィルムが剥がれることが抑制される。
【0103】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0104】
例えば、ラミネートフィルム、印刷体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成が付加されていてもよい。例えば、ラミネートフィルムは、フィルム基材と粘着剤層との間に、少なくとも1層の中間層を有していてもよい。
【0105】
また、ラミネートフィルムは、フィルム基材の粘着剤層に対向する面とは反対の面側に、少なくとも1層の被覆層を有していてもよい。例えば、ラミネートフィルムの表面を保護する等の機能を有するコート層が設けられていてもよい。
【実施例】
【0106】
以下に具体的な実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に温度条件を示していない処理は、室温(23℃)、相対湿度50%において行ったものである。また、各種測定条件についても特に温度条件を示していないものは、室温(23℃)、相対湿度50%における数値である。
【0107】
[1]ラミネートフィルムの製造
(実施例1)
(1)粘着剤組成物の調製
まず、モノマーとして、ブチルアクリレート(BA)と、酢酸ビニル(VAc)と、アクリル酸(AA)とを90:1:9の質量比で含む共重合体(主剤)を有機溶媒であるトルエンに溶解した溶液を用意した。
【0108】
次に、前記主剤100質量部に対し、0.09質量部のエポキシ系架橋剤を添加し混合することにより粘着剤組成物を得た。
【0109】
(2)粘着剤層の形成
上記のようにして調製した粘着剤組成物を、ロールコーターを用いて25μmの塗布厚で、厚さ16μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルム基材上に塗布し、その後、100℃で3分間の加熱処理を施すことにより、塗膜の乾燥、架橋反応を進行させ、粘着剤層を形成した。これにより図1に示すようなラミネートフィルムを得た。
【0110】
(実施例2、3)
主剤の組成、架橋剤の種類・添加量を、表1に示すようにした以外は、前記実施例1と同様にして、粘着剤組成物を調製し、ラミネートフィルムを作製した。
【0111】
(比較例1)
主剤の組成、架橋剤の種類・添加量を、表1に示すようにした以外は、前記実施例1と同様にして、粘着剤組成物を調製し、ラミネートフィルムを作製した。
【0112】
前記各実施例および比較例のラミネートフィルムの製造に用いた粘着剤組成物中に含まれる主剤の組成、架橋剤の種類・含有率を表1にまとめて示した。また、表1には、前記各実施例および比較例のラミネートフィルムの粘着剤層の表面に対する水の接触角の値も示した。なお、水の接触角は、JIS R 3257:1999に記載の静滴法に準拠した測定により求めた。また、前記各実施例および比較例でのフィルム基材のヘーズ値は、いずれも、1%以下であった。なお、ヘーズ値は、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、NDH 2000)を用いて、JIS K7136:2000に記載の方法に準拠した測定により求めた。
【0113】
【表1】
【0114】
[2]ベタ印刷の印刷面に対する粘着力
前記各実施例および比較例のラミネートフィルムを試料として以下のようにして粘着力を測定した。まず、JIS Z0237:2009の粘着力の測定法に準拠して、各ラミネートフィルム10を幅25mm、長さ250mmに切断し、試験片を得た。
【0115】
一方、インクジェットプリンター(岩崎通信機社製 ラベルマイスターEM−250W)を用いて、紫外線硬化型のインクジェットインクを、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムの全面にベタ印刷し、紫外線を照射することにより硬化させた。紫外線硬化型のインクジェットインクとしては、インクジェットインク(岩崎通信機社製、ラベルマイスターインク シアン LM−C)を用いた。
【0116】
上記ラミネートフィルムの粘着剤層がPETフィルムのベタ印刷面に対向するように、ラミネートフィルムをベタ印刷面が設けられたPETフィルム上に載置し、その後、質量2kgのゴムローラを1往復させて、ベタ印刷面に圧着した。
【0117】
貼着後24時間放置し、その後、引張試験機を用い、JIS Z0237:2009に規定される方法に準拠して、試験片を180°の角度で剥離速度300mm/minの条件で剥離して粘着力を測定した。
【0118】
[3]被着体の製造
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製の印刷基材と、アクリル系粘着剤からなる厚さ20μmの第2の粘着剤層と、剥離ライナーとが、この順に積層された被着体を用意した。
【0119】
当該被着体の印刷基材の表面(第2の粘着剤層に対向する面とは反対側の面)に、紫外線硬化型インクジェットプリンター(岩崎通信機製 ラベルマイスター EM−250W)を用いて、紫外線硬化型インクジェットインク(岩崎通信機製 ラベルマイスターインク シアン LM−C)を、所定のパターンで印刷することにより、印刷部を形成した。
【0120】
[4]印刷体の製造
前記各実施例および比較例のラミネートフィルムを、粘着剤層が前記被着体の印刷部に対向するように積層し、その後、質量2kgのゴムローラを1往復させて圧着することにより、各印刷体を作製した。
【0121】
[5]曲面部を有する被着体に対する粘着力
前記各印刷体を、幅20mm長さ25mmの大きさに切断し、剥離ライナーを剥離し、直径10mmの円柱状のガラス棒の周面(曲面部)に貼着した。
【0122】
その後、40℃、相対湿度70%の環境下に48時間放置し、ラミネートフィルムの剥がれの有無を観察し、以下の基準に従い評価した。
【0123】
A:ラミネートフィルムの剥がれが全く認められない。
B:ラミネートフィルムの剥がれがわずかに認められる。
C:ラミネートフィルムの剥がれが顕著に認められる。
これらの結果を表2に示す。
【0124】
【表2】
【0125】
表2から明らかなように、本発明では、印刷面に対する粘着力(特に、紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成されたベタ印刷の印刷部や、曲面部に設けられた印刷部に対する粘着力)に優れていた。特に、粘着剤層の表面に対する水の接触角が所定の範囲内の値である場合に、特に高い粘着力が得られた。これに対し、比較例では、満足のいく結果が得られなかった。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本発明によるミネートフィルムを用いることで、印刷部(紫外線硬化型のインクジェットインクを用いて形成された印刷部)との密着性が優れたものとなり、ラベル等の印刷体として広く利用することができる。
【符号の説明】
【0127】
100…印刷体
10…ラミネートフィルム
11…フィルム基材
12…粘着剤層
20…被着体
21…印刷基材
22…印刷部(印刷層)
23…第2の粘着剤層
24…剥離ライナー
図1
図2
図3