特許第6976844号(P6976844)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社パイロットコーポレーションの特許一覧

<>
  • 特許6976844-筆記具 図000002
  • 特許6976844-筆記具 図000003
  • 特許6976844-筆記具 図000004
  • 特許6976844-筆記具 図000005
  • 特許6976844-筆記具 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976844
(24)【登録日】2021年11月12日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 21/027 20060101AFI20211125BHJP
   B43K 21/00 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   B43K21/027 Z
   B43K21/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-254495(P2017-254495)
(22)【出願日】2017年12月28日
(65)【公開番号】特開2019-119097(P2019-119097A)
(43)【公開日】2019年7月22日
【審査請求日】2020年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100187159
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 英明
(74)【代理人】
【識別番号】100199255
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 大幸
(72)【発明者】
【氏名】梶 原 巧
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−175087(JP,U)
【文献】 特開2012−106452(JP,A)
【文献】 特開2014−104682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 21/027
B43K 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸筒と、
筆記芯と、
前記筆記芯を収納する芯パイプと、当該芯パイプの前方に固定され前記筆記芯を保持するチャックユニットと、当接部と、を有し、前記軸筒に当該軸筒の軸線方向に相対移動可能に支持された芯操出ユニットと、
前記軸筒の前端に前記軸線方向に相対移動可能に支持され、前記筆記の前端領域を取り囲むガイドパイプと、
前記軸筒と前記芯操出ユニットとの間に配置され、前記芯操出ユニットを前記軸筒に対して前方に付勢する付勢手段と、を備え、
前記軸筒は、前記芯操出ユニットの後方への相対移動を規制する被当接部を有し、
前記筆記芯が前方からの押圧力を受けると、前記芯パイプ、前記チャックユニット及び前記当接部が前記軸筒に対して後方へ相対移動した後、前記当接部が前記被当接部に前方から当接し、
前記ガイドパイプと前記軸筒との間に作用する最大静止摩擦力が、前記ガイドパイプと前記筆記との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きい、筆記具。
【請求項2】
前記軸筒は、軸筒本体と、当該軸筒本体に取り付けられた口金と、を有し、
前記ガイドパイプは、前記口金の前端に前記軸線方向に相対移動可能に支持されており、
前記ガイドパイプと前記口金との間に作用する最大静止摩擦力が、前記ガイドパイプと前記筆記との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きい、請求項1に記載の筆記具。
【請求項3】
前記芯操出ユニットが前記軸線方向に沿って前記軸筒に対して相対移動可能な長さは、前記ガイドパイプが前記軸線方向に沿って前記軸筒に対して相対移動可能な長さよりも短い、請求項1または2に記載の筆記具。
【請求項4】
前記軸筒と前記芯操出ユニットとの間に配置され、前記軸筒に対する前記芯操出ユニットの相対速度に応じた減衰力を当該芯操出ユニットに作用させる減衰手段を更に備えた、請求項1乃至のいずれか一項に記載の筆記具。
【請求項5】
前記減衰手段は、前記軸筒と前記芯パイプとの間に前記減衰力を作用させる、請求項に記載の筆記具。
【請求項6】
前記減衰手段は、
前記芯パイプを取り囲む筒状のハウジングと、
前記ハウジングと前記芯パイプとの間隙に前記軸線方向に間隔を空けて配置され当該間隙を前記芯パイプの全周にわたって密封する2つのシール部と、
前記ハウジング内の前記2つのシール部によって密封された空間に充填されたグリスと、を有する、請求項に記載の筆記具。
【請求項7】
前記ハウジングの内面から前記芯パイプの外面までの距離が、前記2つのシール部で密封された空間において当該軸線方向に沿って変化している、請求項に記載の筆記具。
【請求項8】
前記付勢手段と前記減衰手段とは、前記軸筒の軸線方向に直列に配置されている、請求項乃至のいずれか一項に記載の筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軸筒と、軸筒に支持された筆記体と、軸筒または口金の前端(紙面側の端部)に支持され、筆記体の前端領域を取り囲むガイドパイプと、を備え、このガイドパイプが筆記体の摩耗に同調して軸筒または口金の内部に潜り込むタイプの筆記具(例えばシャープペンシル)が知られている。このような筆記具では、筆記時にガイドパイプが紙面に押し当てられると、紙面からの反力によってガイドパイプが軸筒の後方に押圧されるため、当該ガイドパイプが部分的に軸筒内または口金内に収納される。このような筆記具は、軸筒または口金とガイドパイプとの間に極めて小さな摩擦力が作用する様に構成されているため、ガイドパイプが紙面から離されると、軸筒または口金の内部に収納されていたガイドパイプの部分が再び当該軸筒または口金の外部に突出する。
【0003】
したがって、このような筆記具では、筆記芯の前端とガイドパイプの前端とが共に紙面に当接した状態で、つまり筆記芯の前端領域の全体がガイドパイプで覆われた状態で、筆記が行われる。そして、筆記芯の摩耗に同調して軸筒または口金から露出するガイドパイプの長さが減少する。このため、筆記芯に過大な筆圧が作用しても当該筆記芯が折損しにくいという利点がある。
【0004】
しかしながら、以上のような筆記具では、ガイドパイプの前端と紙面との間に常に摩擦力が作用するため、滑らかな書き心地を得にくいという問題があった。更に、以上のような筆記具では、筆記芯がガイドパイプから実質的に露出していないため、筆記芯の視認性が悪く、使用者が意図せずガイドパイプの前端から筆記芯を過度に繰り出して筆記を行ってしまう場合があった。この場合、筆記芯が容易に折損してしまい、問題であった。とりわけ筆記芯が特許文献1に記載されているような熱変色性組成物を含有して構成される場合、焼成芯に比較すると筆記芯の強度が比較的小さいため、折損を抑制するという作用を十分に発揮させることが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−193369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の問題に鑑みて創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、書き心地が滑らかであり、且つ、筆記体(筆記芯)の折損を効果的に抑制することができる筆記具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、軸筒と、
前記軸筒に当該軸筒の軸線方向に相対移動可能に支持された筆記体と、
前記軸筒の前端に前記軸線方向に相対移動可能に支持され、前記筆記体の前端領域を取り囲むガイドパイプと、
前記軸筒と前記筆記体との間に配置され、前記筆記体を前記軸筒に対して前方に付勢する付勢手段と、を備え、
前記軸筒は、前記筆記体の後方への相対移動を規制する被当接部を有し、
前記ガイドパイプと前記軸筒との間に作用する最大静止摩擦力が、前記ガイドパイプと前記筆記体との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きい、筆記具である。
【0008】
前記軸筒は、軸筒本体と、当該軸筒本体に取り付けられた口金と、を有し、
前記ガイドパイプは、前記口金の前端に前記軸線方向に相対移動可能に支持されており、
前記ガイドパイプと前記口金との間に作用する最大静止摩擦力が、前記ガイドパイプと前記筆記体との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きくて良い。
【0009】
前記筆記体は、筆記芯を有し、
前記ガイドパイプは、前記筆記芯の前端領域を取り囲み、
前記ガイドパイプと前記筆記体との間に作用する最大静止摩擦力は、前記ガイドパイプと前記筆記芯との間に作用する最大静止摩擦力であって良い。
【0010】
前記筆記体が前記軸線方向に沿って前記軸筒に対して相対移動可能な長さは、前記ガイドパイプが前記軸線方向に沿って前記軸筒に対して相対移動可能な長さよりも短くて良い。
【0011】
前記軸筒と前記筆記体との間に配置され、前記軸筒に対する前記筆記体の相対速度に応じた減衰力を当該筆記体に作用させる減衰手段を更に備えていて良い。
【0012】
前記筆記体は、筆記芯と、筆記芯を収納する芯パイプと、当該芯パイプの前方に固定され前記筆記芯を保持するチャックユニットと、を有し、
前記減衰手段は、前記軸筒と前記芯パイプとの間に前記減衰力を作用させて良い。
【0013】
前記減衰手段は、
前記芯パイプを取り囲む筒状のハウジングと、
前記ハウジングと前記芯パイプとの間隙に前記軸線方向に間隔を空けて配置され当該間隙を前記芯パイプの全周にわたって密封する2つのシール部と、
前記ハウジング内の前記2つのシール部によって密封された空間に充填されたグリスと、を有していて良い。
【0014】
前記ハウジングの内面から前記芯パイプの外面までの距離が、前記2つのシール部で密封された空間において当該軸線方向に沿って変化していて良い。
【0015】
前記付勢手段と前記減衰手段とは、前記軸筒の軸線方向に直列に配置されていて良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、書き心地が滑らかであり、且つ、筆記体の折損を効果的に抑制することができる筆記具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施の形態による筆記具を示す概略縦断面図である。
図2】筆記体に後方に向かって大きな押圧力が作用したときの図1の筆記具を示す概略縦断面図である。
図3図2から押圧力が除かれた際の図1の筆記具を示す概略縦断面図である。
図4図1の変形例による筆記具を示す概略縦断面図である。
図5図1の更なる変形例による筆記具を示す概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、添付の図面を参照して本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態による筆記具としてのシャープペンシル100を示す概略縦断面図である。図1に示すように、シャープペンシル100は、軸筒10と、軸筒10に支持された筆記体と、軸筒10の前端に当該軸筒10の軸線方向daに相対移動可能に支持され、筆記体の前端領域を取り囲むガイドパイプ32と、を備えている。本実施の形態の筆記体は、筆記芯21と、この筆記芯21を保持すると共に当該筆記芯21を前方に繰り出す芯繰出ユニット20と、を有している。また、軸筒10は、軸筒本体16と、軸筒本体16に取り付けられた口金30と、を有している。ガイドパイプ32は、この口金30の前端に軸線方向daに相対移動可能に支持されている。
【0020】
更に、シャープペンシル100は、軸筒10と芯繰出ユニット20との間に配置され、当該芯繰出ユニット20を軸筒10に対して前方(図1における左方)に付勢する付勢手段を有している。図1に示すように、本実施の形態の付勢手段は、軸筒10内において芯繰出ユニット20を取り囲むように圧縮状態で配置されたコイルバネ40である。コイルバネ40の後方(図1における右方)には、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の相対速度に応じた減衰力を当該芯繰出ユニット20に作用させる減衰手段50が設けられている。減衰手段50は、軸筒10に対して固定されている。
【0021】
芯繰出ユニット20は、軸筒10の内部に位置付けられた芯パイプ23と、芯パイプ23の前端部に固定されたチャック24と、チャック24に外嵌された黄銅製の締めリング25と、を有するチャックユニット28を備えている。芯パイプ23は、例えばポリプロピレン製であり、チャック24は、例えば黄銅製である。芯繰出ユニット20は、更に、芯パイプ23の前方に配置され、筆記芯21を繰り出す際の抵抗感を付与するリターンスプリング26と、このリターンスプリング26及びチャックユニット28の周囲を取り囲むポリカーボネート製の外筒27と、を有している。
【0022】
図1に示すように、外筒27は、前方の内周面に突出部27pを有している。チャック24は、この突出部27pにより画定された開口を軸線方向daに貫通して配置され、外筒27に対して軸線方向daに相対移動可能となっている。また、リターンスプリング26は、外筒27の突出部27pと芯パイプ23の前端との間に圧縮状態で配置されている。このような構成により、リターンスプリング26は、外筒27に対して芯パイプ23及びチャック24を後方に付勢している。この付勢力に起因して、チャック24は、前端領域が締めリング25によって締められて、筆記芯21を後退しないように挟持するのである。
【0023】
芯繰出ユニット20は、頭冠11に軸線方向daに相対移動可能に取り付けられたノック部12をノック操作することによって、筆記芯21が繰り出される。具体的な繰り出しの態様については、後述される。本実施の形態のノック部12は、ポリプロピレン製であり、ノック操作時に芯パイプ23の後端を押圧する押圧部12aを有している。更に、ノック部12は、後方に円柱状の消しゴム80を取外可能に保持するホルダ部12hを有している。押圧部12aは、芯パイプ23内に筆記芯21を投入するための開口を画定している。これにより、消しゴム80をホルダ部12hから取り外すことによって、当該開口から筆記芯21を芯パイプ23内に投入できるようになっている。また、ホルダ部12hには、消しゴム80の後方を覆うドーム状のノブ81が取外可能に外嵌されている。
【0024】
また、図1に示すように、芯繰出ユニット20は、外筒27に固定された筆記体側筒状部材22を有している。この筆記体側筒状部材22は、コイルバネ40の弾発力を受ける機能と、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の後方への相対移動を規制する機能とを担っている。具体的には、筆記体側筒状部材22は、芯パイプ23を取り囲む当接部22cと、当接部22cから軸筒10の径方向外方に広がるフランジ状の筆記体側係止部22fと、を有している。
【0025】
次に、減衰手段50は、芯繰出ユニット20の芯パイプ23を取り囲む筒状のハウジング51と、ハウジング51と芯パイプ23との間隙に配置された2つのシール部52a、52bと、を有している。本実施の形態のシール部52a、52bは、Oリングであり、軸線方向daに間隔を空けて配置され、ハウジング51と芯パイプ23との間隙を芯パイプ23の全周にわたって密封している。図1に示すように、ハウジング51の内面51sには螺旋状の溝が形成されており、当該内面51sから芯パイプ23の外面までの距離が、2つのシール部52a、52bで密封された空間において軸線方向daに沿って変化している。そして、この密封された空間に、グリス53が充填されている。
【0026】
このような減衰手段50は、軸筒本体16の後方に連結された頭冠11に固定されている。頭冠11は、軸筒本体16に形成された開口部10aに対応する位置の外面に突出部11pが形成されている。この突出部11pが軸筒本体16の開口部10aと嵌合することによって、頭冠11が軸筒本体16に連結されている。頭冠11の前端には、前方に向かって立ち上がるスリーブ部11sが形成されている。減衰手段50のハウジング51は、後方領域がスリーブ部11sの内部に収容された状態で、当該スリーブ部11sに固定されている。すなわち、減衰手段50は、頭冠11を介して軸筒10に固定されている。
【0027】
減衰手段50は、ハウジング51の前端に固定された軸筒側筒状部材54を更に有している。軸筒側筒状部材54は、芯繰出ユニット20の筆記体側筒状部材22よりも後方に位置している。軸筒側筒状部材54は、芯繰出ユニット20を取り囲む被当接部54cと、被当接部54cから軸筒10の径方向外方に広がるフランジ状の軸筒側係止部54fと、を有している。図1に示す例では、軸筒側係止部54fが被当接部54cの後端に形成されているが、このような例には限定されない。すなわち、他の例では、軸筒側係止部54fが被当接部54cの前端や、後端と前端との間の中間領域に形成されていても良い。
【0028】
軸筒10は、筆記体側筒状部材22の筆記体側係止部22fよりも前方の内面に、当該軸筒10の内径を減少させる絞り部14を有している。絞り部14は、内径が筆記体側係止部22fの外径よりも小さく構成されている。これにより、筆記体側係止部22fが絞り部14を越えて前方に移動することが禁止されている。そして、筆記体側係止部22fと減衰手段50の軸筒側係止部54fとの間に、コイルバネ40が伸縮可能に圧縮状態で配置されている。前述したように、減衰手段50は軸筒10に固定されており、筆記体側筒状部材22は芯繰出ユニット20に固定されている。このため、コイルバネ40の弾発力によって、筆記体側係止部22fが絞り部14に押し当てられることにより、芯繰出ユニット20が軸筒10に対して位置決めされている。このとき、当接部22cの後端と被当接部54cとの間に、0.5mmの間隙gが形成されている。
【0029】
軸筒本体16の前端には、雌ネジ部15が形成されている。この雌ネジ部15に、芯繰出ユニット20の前端領域を覆う口金30が螺着されている。口金30の前端には、ガイドパイプ32が軸線方向daに相対移動可能であるように支持されている。ガイドパイプ32は、ガイドパイプ本体32aと、ガイドパイプ本体32aをその後端領域において支持し口金30に対して摺動可能な摺動支持部32sと、を有している。また、口金30は、摺動支持部32sを収容する収容空間33を画定している。この収容空間33は、軸線方向daに所定の長さMを有しており、この長さMの範囲内において摺動支持部32sが収容空間33内を軸線方向daに摺動するようになっている。
【0030】
本実施の形態において、収容空間33の長さMは、摺動支持部32sが収容空間33の後端部に位置した際に、ガイドパイプ本体32aの前端が口金30の内部に完全に没入する寸法に、規定されている。更に、収容空間33は、芯繰出ユニット20のチャック24の進入を許容するが、締めリング25の進入は許容しない寸法で形成されている。したがって、芯繰出ユニット20がノック操作される際に、締めリング25が収容空間33の後端の位置において口金30に当接し、チャック24のみが収容空間33の後端を越えて前進することができる。これにより、ノック操作によって適切に筆記芯21が芯繰出ユニット20から繰り出されることになる。
【0031】
ここで、ガイドパイプ32の摺動支持部32sと収容空間33を画定する口金30との接触部分Aに作用する最大静止摩擦力をfAとし、ガイドパイプ本体32aと筆記芯21との接触部分Bに作用する最大静止摩擦力をfBとする。このとき、これらの最大静止摩擦力fA、fBの間には、fA>fBという関係が成立している。このため、後述されるように、ガイドパイプ本体32a内を筆記芯21が軸線方向daに通過する際に、摺動支持部32sが口金30に対して静止した状態を維持するようになっている。
【0032】
次に、以上のようなシャープペンシル100の作用について、図1に加えて図2及び図3を参照して説明する。図2は、筆記芯21に後方に向かって大きな押圧力が作用したときの図1のシャープペンシル100を示す概略縦断面図であり、図3は、図2において押圧力が除かれた際の図1のシャープペンシル100を示す概略縦断面図である。なお、初期状態において、ガイドパイプ32の摺動支持部32sが口金30の収容空間33の後端に位置しており、ガイドパイプ本体32aが口金30内に没入されているものとする。
【0033】
まず、紙面に対して筆記を行うに先立ち、必要に応じて、ノブ81と消しゴム80とがホルダ部12hから取り外され、押圧部12aの開口を介して筆記芯21が芯パイプ23内に投入される。そして、消しゴム80とノブ81とがホルダ部12hに取り付けられ、口金30が頭冠11より下方に位置する姿勢でノック部12(ノブ81)が軸筒10に対して前方に押し込まれる(ノックされる)。これにより、チャックユニット28がリターンスプリング26の付勢力に逆らって前進させられる。この前進の過程で、締めリング25が収容空間33の後端の位置において口金30に当接する。チャックユニット28が更に前方に押し込まれると、チャック24のみが前方に移動し、締めリング25がチャック24から外れて当該チャック24が開放される。この結果、チャック24から筆記芯21が所定の長さだけ前方に繰り出される。
【0034】
この押圧操作によってチャック24が収容空間33の内部を前進するとき、ガイドパイプ32の摺動支持部32sがチャック24によって前方に押圧され、収容空間33の前端まで移動させられる。これにより、ガイドパイプ本体32aが口金30の前端から露出される。そして、摺動支持部32sと収容空間33を画定する口金30との接触部分Aに作用する摩擦力により、ガイドパイプ本体32aが口金30の前端から露出され状態が、維持される。
【0035】
そして、ノック部12(ノブ81)の前方への押圧状態が解除されると、リターンスプリング26の付勢力によって芯パイプ23及びチャック24が後退させられる。これに伴って、締めリング25が再びチャック24に外嵌され、チャック24が締められる。これにより、筆記芯21が挟持され、筆記芯21が繰り出された状態が維持される。以上の一連の押圧操作は、ガイドパイプ本体32aの前端から筆記芯21が僅かに露出するまで繰り返される(図1参照)。そして、使用者によって軸筒10または口金30が把持され、紙面に対して筆記芯21を当接させつつ軸筒10が所望に移動されて筆記が行われる。なお、ここでは、筆記芯21の折損が効果的に抑制されるよう、ガイドパイプ本体32aの前端から露出されている筆記芯21の長さは、0.5mm以下であるものとする。
【0036】
筆記に伴い、筆記芯21が摩耗し、ガイドパイプ32の前端から露出する筆記芯21の長さが次第に減少する。そして、筆記芯21が更に摩耗すると、ガイドパイプ32の前端が紙面に当接する。この状態で筆記を継続しても、ガイドパイプ32が筆記芯21の摩耗に同調して口金30内に潜り込むため、筆記を継続することができる。しかしながら、この状態では紙面とガイドパイプ32の前端との間で摩擦が生じるため、やや引っ掛かり(抵抗感)のある書き心地となる。一方、ノック操作によって筆記芯21を繰り出した場合、ガイドパイプ32から露出する筆記芯21の長さが大きく増大し、筆記芯21が筆圧により折損しやすくなる。これらの問題を回避すべく、本実施の形態によるシャープペンシル100では、次のようにして筆記芯21をガイドパイプ32から僅かに露出させ、滑らかな書き心地が実現されると共に、筆記芯21の折損が効果的に回避される。
【0037】
まず、図2に示すように、筆記芯21の前端を紙面に当接させ、この状態で軸筒10及び口金30を紙面に向けて押圧する。この押圧力の反力が、筆記芯21から外筒27及び筆記体側筒状部材22を介して、コイルバネ40に伝達される。この伝達される力がコイルバネ40の初動荷重を上回ると、コイルバネ40が圧縮され、芯繰出ユニット20が軸筒10に対して後方に相対移動する。この相対移動の過程において、芯繰出ユニット20は、減衰手段50によって、相対移動速度に応じた減衰力を受ける。この減衰力によって、シャープペンシル100の使用者に適度な抵抗感が提供される。
【0038】
前述したように、ガイドパイプ32の摺動支持部32sと収容空間33を画定する口金30との接触部分Aに作用する最大静止摩擦力fAは、ガイドパイプ本体32aと筆記芯21との接触部分Bに作用する最大静止摩擦力fBよりも大きい。このため、芯繰出ユニット20が軸筒10に対して後方に相対移動する過程において、筆記芯21の前端がガイドパイプ本体32aの前端に到達するまでは、摺動支持部32sは、収容空間33内を移動しない。
【0039】
一方、筆記芯21の前端がガイドパイプ本体32aの前端に到達すると、ガイドパイプ本体32aの前端が紙面に当接するため、筆記芯21とガイドパイプ本体32aとの双方が紙面から押圧力を受ける。これにより、芯繰出ユニット20が軸筒10に対して更に後方に相対移動されると同時に、ガイドパイプ32が口金30に対して後方に相対移動される。すなわち、摺動支持部32sが収容空間33内を後方に移動し、ガイドパイプ本体32aのうち口金30の前端から露出している部分の長さが減少される(図2参照)。芯繰出ユニット20及びガイドパイプ32の後方への相対移動は、筆記体側筒状部材22の当接部22cの後端が軸筒側筒状部材54の被当接部54cに当接することによって終了する。ここまでの芯繰出ユニット20の相対移動量は、当接部22cの後端と被当接部54cの前端との間の間隙gの長さに一致するため、本実施の形態では0.5mmである。
【0040】
そして、押圧力が解除されると、あるいは押圧力がコイルバネ40の初動荷重を下回るまで弱められると、コイルバネ40は、伸長して筆記体側筒状部材22を軸筒10に対して前方に相対移動させる。この相対移動は、筆記体側係止部22fが絞り部14に当接することにより終了する。これにより、軸筒10と芯繰出ユニット20との相対位置関係が初期状態に復帰される。このとき、減衰手段50により、芯繰出ユニット20には、軸筒10に対する相対速度に応じた減衰力が作用する。このため、筆記芯21から押圧力が瞬間的に除去されたとしても、芯繰出ユニット20はゆっくりと軸筒10に対して前進する。すなわち、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の滑らかな動作が実現される。
【0041】
また、前述した最大静止摩擦力fAと最大静止摩擦力fBとの関係から理解されるように、筆記芯21がガイドパイプ本体32a内を前方に相対移動する際に、ガイドパイプ32は筆記芯21につられて口金30に対して前方に相対移動してしまうことが無い。すなわち、図2に示すように、芯繰出ユニット20が軸筒10に対して前方に相対移動される間、ガイドパイプ32は口金30に対する相対位置を維持する(図3参照)。以上のような軸筒10に対する芯繰出ユニット20の相対的な往復移動によって、ガイドパイプ本体32aの前端から露出する筆記芯21の長さが、口金30に対しガイドパイプ32が後退した分だけ、増大する。
【0042】
あるいは、以上のような軸筒10に対する芯繰出ユニット20の相対的な往復移動は、筆記芯21の折損を低減させる機能をも提供する。すなわち、筆記時に筆記芯21に過大な筆圧が作用すると、軸筒10の軸線方向daに沿った筆圧の成分(分力)がコイルバネ40を圧縮させる。これにより、筆記芯21がガイドパイプ本体32a内に潜り込むため、筆記芯21の折損が効果的に回避される。そして、筆圧が弱められると、コイルバネ40の弾発力によって軸筒10と芯繰出ユニット20との相対位置関係が初期状態に復帰される。
【0043】
そして、シャープペンシル100による筆記を終えた後、次のようにして、筆記芯21の前端領域及びガイドパイプ本体32aが口金30の内部に収納される。まず、軸筒10が把持された状態で、ノック部12(ノブ81)が軸筒10に対して前方に押し込まれる。この状態でガイドパイプ32から前方に露出した筆記芯21が紙面などに押し当てられる。このとき、チャック24が開放された状態であるため、ガイドパイプ本体32aから前方に露出した筆記芯21の前端部分がガイドパイプ本体32a内に押し戻される。一方、ガイドパイプ32は、収容空間33内で摺動支持部32sがチャック24によって前方に押圧された状態にあるため、ガイドパイプ本体32aが口金30の前端から突出した状態が維持される。
【0044】
そして、この状態で、把持していた軸筒10を解放すると、リターンスプリング26の弾発力によって、軸筒10及び口金30が紙面に向かって移動される。この移動によって、筆記芯21が軸筒10に対して後方に押し戻され、且つ、ガイドパイプ32が軸筒10及び口金30の内部にそれぞれ収納される。これらの結果、口金30の前端から筆記芯21及びガイドパイプ32が突出しない状態が実現されるため、安全である。
【0045】
以上のような本実施の形態によれば、ノック部12の押し込み操作によらずに、ガイドパイプ32の前端から露出する筆記芯21の長さを僅かに増大させることができる。このため、筆記時にガイドパイプ32が紙面に当接しにくいため、引っ掛かりを抑え書き心地が滑らかなシャープペンシル100を提供することができる。更に、筆記芯21に作用する筆圧が増大すると、筆記芯21がガイドパイプ32内に引き込まれるため、筆記芯21に過大な筆圧が作用することが抑制される。これにより、筆記芯21の折損を効果的に抑制することができるシャープペンシル100を提供することができる。
【0046】
更に、軸筒10が、芯繰出ユニット20の後方への相対移動を規制する被当接部54cを有しているため、芯繰出ユニット20の後退量を適正な範囲に確実に規制することができる。
【0047】
更には、ガイドパイプ32の前端から筆記芯21が僅かに露出した状態を維持することが容易であるため、筆記芯21の視認性が良好である。このため、シャープペンシル100の使用者が意図せずガイドパイプ32の前端から筆記芯21を過度に繰り出して筆記を行うことが効果的に抑制されるため、筆記芯21の折損が効果的に抑制され得る。
【0048】
また、芯繰出ユニット20が軸線方向daに沿って軸筒10に対して相対移動可能な長さは、ガイドパイプ32が軸線方向daに沿って軸筒10に対して相対移動可能な長さよりも短い。このため、ガイドパイプ本体32aの前端から露出する筆記芯21の長さを、口金30に対しガイドパイプ32が後退した分だけ、確実に増大させることができる。
【0049】
また、軸筒10と芯繰出ユニット20との間に、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の相対速度に応じた減衰力を芯パイプ23に作用させる減衰手段50が配置されている。このため、軸筒10に対する筆記芯21の相対移動を滑らかにすることができる。更に、筆記芯21を繰り出す際のノック操作の操作感も向上され得る。
【0050】
減衰手段50は、芯パイプ23を取り囲む筒状のハウジング51と、ハウジング51と芯パイプ23との間隙に軸線方向daに間隔を空けて配置され当該間隙を芯パイプ23の全周にわたって密封する2つのシール部54a、54bと、を有している。そして、ハウジング51内の2つのシール部54a、54bによって密封された空間にグリス53が充填されている。このため、減衰手段50の効果を長期間にわたって持続させることができ、周囲の部材をグリス53で汚染することもない。
【0051】
更に、ハウジング51の内面51sに螺旋状の溝が形成されているため、グリス53を好適に保持でき、芯パイプ23に対して安定して減衰力を提供することができる。
【0052】
また、コイルバネ40と減衰手段50とは、軸筒10の軸線方向daに直列に配置されているため、軸筒10の直径を増大させることなくコイルバネ40と減衰手段50とを軸筒10内に配置することができる。
【0053】
次に、図4は、図1の変形例によるシャープペンシル200を示す概略縦断面図である。
【0054】
図4に示すように、本変形例によるシャープペンシル200は、図1に示すシャープペンシル100において、軸筒本体16と口金30とが一体的に構成されている点で異なる。ここでは、図1の軸筒10及び口金30を含む構成要素を新たに軸筒と呼び、図4において符号210を付してある。したがって、本変形例では、ガイドパイプ32が軸筒210の前端に軸線方向daに相対移動可能に支持されている。軸筒210には、前方にガイドパイプ32の摺動支持部32sを収容する収容空間233が画定されている。この収容空間233は、図1に示すシャープペンシル100と同様に、軸線方向daに所定の長さMを有している。そして、この長さMの範囲内において摺動支持部32sが収容空間233内を軸線方向daに摺動するようになっている。
【0055】
また、ガイドパイプ32の摺動支持部232sと収容空間233を画定する軸筒210との接触部分Cに作用する最大静止摩擦力をfCとし、ガイドパイプ本体232aと筆記芯21との接触部分Bに作用する最大静止摩擦力をfBとする。このとき、本変形例では、fC>fBという関係が成立している。このため、筆記芯21がガイドパイプ本体232a内を軸線方向daに通過する際に、摺動支持部232sが軸筒210に対して静止した状態を維持するようになっている。その他の構成は、図1に示すシャープペンシル100と略同様である。このため、図4において、図1のシャープペンシル100と共通する構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0056】
以上のようなシャープペンシル200は、図1に示すシャープペンシル100と同様の作用を提供する。すなわち、シャープペンシル200の作用は、図1図3を参照しつつ説明したシャープペンシル100の作用において、口金30を軸筒210と読み替えることによって理解され得る。このため、シャープペンシル200によっても、図1に示すシャープペンシル100と同様の効果が達成され得る。
【0057】
次に、図5は、図1の更なる変形例によるシャープペンシル300を示す概略縦断面図である。
【0058】
図5に示すシャープペンシル300は、減衰手段50を有していない点で、図1に示すシャープペンシル100とは異なっている。シャープペンシル300は、頭冠11の内面に突出して形成された規制部11rを有している。この規制部11rは、図1に示すシャープペンシル100の軸筒側筒状部材54に相当する構成要素である。すなわち、規制部11rと筆記体側係止部22fの間にコイルバネ40が圧縮状態で架け渡されている。更に、筆記体側筒状部材22の当接部22cは、規制部11rの近傍まで延在しており、当接部22cと規制部11rとの間の間隙gは、0.5mmである。その他の構成は、図1に示すシャープペンシル100と略同様である。このため、図5において、図1のシャープペンシル100と共通する構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0059】
以上のようなシャープペンシル300では、芯繰出ユニット20が、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の相対移動速度に応じた減衰力を受けることは無い。したがって、ノック操作時や、コイルバネ40の圧縮及び伸長によって芯繰出ユニット20が軸筒10に対して相対移動する際に、迅速な動作が提供される。その一方、シャープペンシル300は、上述したシャープペンシル100と同様に、筆記時にガイドパイプ32が紙面に当接することを回避でき、引っ掛かりを抑え滑らかな書き心地を提供することができる。このように、減衰手段50を有しない場合であっても、筆記芯21の折損を効果的に抑制することができるシャープペンシルが提供され得る。すなわち、シャープペンシル300によれば、減衰手段50によってもたらされる作用及び効果を除き、図1に示すシャープペンシル100と同様の作用及び効果が提供され得る。もちろん、減衰手段50を除去した構成は、図4に示すシャープペンシル200においても採用が可能である。
【0060】
以上の説明においては、筆記体として、シャープペンシル用の筆記芯21を含む芯繰出ユニット20を採用した例について説明を行った。しかしながら、このような形態には限定されない。他の例では、筆記体として、熱変色性組成物を含有する筆記芯を含む芯繰出ユニットを採用することができる。熱変色性組成物の例としては、常温域において第1の色彩を呈するが、高温(例えば60℃以上)になると第1の色彩とは異なる第2の色彩に変色する組成物が挙げられる。ここで、第1及び第2の色彩の一方は、無色であり得る。熱変色性組成物については、例えば特開2012−193369号公報(上述した特許文献1)に詳細に開示されているため、ここでは具体的な例示は省略する。
【0061】
一般に、熱変色性組成物を含有する筆記芯は、シャープペンシル用の筆記芯(鉛芯)と比較して強度が低いため、シャープペンシル用の筆記芯と同じ程度の寸法に成形した場合、折損しやすく筆記感が損なわれることが懸念される。しかしながら、上述したシャープペンシル100、200において、筆記芯21を、熱変色性組成物を含有する筆記芯に置換して新たな筆記具を構成すれば、当該筆記芯の折損を効果的に回避することができる。もちろん、その他の組成を有する各種の筆記体を採用しても、当該筆記芯の折損が効果的に回避され得る。更に、筆記体が必ずしも芯繰出ユニットである必要は無く、筆記芯それ自体が筆記体を構成していても良い。
【0062】
更に、上述した例では、減衰手段50がグリス53を含んでいたが、グリス53に代えて粘弾性を有するゲルやゴムなどの流動体を採用しても良い。この場合も、減衰手段50により、芯繰出ユニット20には、軸筒10に対する相対速度に応じた減衰力が作用する。すなわち、軸筒10に対する芯繰出ユニット20の滑らかな相対移動が実現され得る。
【符号の説明】
【0063】
10 軸筒
10a 開口部
11 頭冠
11c 内鍔
11p 突出部
11r 規制部
11s スリーブ部
12 ノック部
12a 押圧部
12f フランジ部
12h ホルダ部
14 絞り部
15 雌ネジ部
20 芯繰出ユニット
21 筆記芯
21a 前端領域
22 筆記体側筒状部材
22c 当接部
22f 筆記体側係止部
23 芯パイプ
24 チャック
25 締めリング
26 リターンスプリング
27 外筒
27p 突出部
30 口金
32 ガイドパイプ
32a ガイドパイプ本体
32s 摺動支持部
33 収容空間
40 コイルバネ
45 外筒
50 減衰手段
51 ハウジング
51s 内面
52a シール部
52b シール部
53 グリス
54 軸筒側筒状部材
54c 被当接部
54f 軸筒側係止部
80 消しゴム
81 ノブ
100 シャープペンシル
200 シャープペンシル
210 軸筒
233 収容空間
300 シャープペンシル
図1
図2
図3
図4
図5