(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
チャンバおよび入口ポートを定めており、前記チャンバおよび前記入口ポートは流体に関してつながっているハウジングであって、前記チャンバの中から該ハウジングの外部へと延びており、ガスを前記チャンバから出すことができるように構成された開口部と、前記入口ポートから前記チャンバに向かって延びており、封止位置において前記入口ポートを封じ、雄のルアーコネクタの前記入口ポート内への前進が、前記バルブを前記封止位置から、前記入口ポートを封じない開位置に変位するバルブと、を備えているハウジングと、
開いた第1の端部と、開いた第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間の軸とを有しており、前記第1の端部は前記雄のルアーコネクタと結合するように構成され、前記第2の端部は前記ハウジングの前記入口ポートに結合するように構成されたカバー本体と
を備え、前記カバー本体は、前記ハウジングに対して移動可能であり、
当該プライミング装置がプライミング後の状態にあるとき、前記ハウジングは、前記カバー本体から切り離され、前記カバー本体は、前記雄のルアーコネクタに結合したままである、プライミング装置。
当該プライミング装置がプライミングの準備ができた状態にあるとき、前記入口ポートは、前記カバー本体の前記第2の端部の内側に位置し、前記バルブは、封止位置にある、請求項1に記載のプライミング装置。
当該プライミング装置がプライミングの状態にあるとき、前記入口ポートが、雄のルアーコネクタのステムの一部分を覆って前進させられて、前記ハウジングを前記雄のルアーコネクタに流体に関して接続することにより、前記バルブが開き、前記雄のルアーコネクタと前記チャンバとの間の流体経路が生じる、請求項1に記載のプライミング装置。
前記カバー本体は、該カバー本体の内面から軸方向内側へと延びる1つ以上の突起を備え、該突起は、内側断面幅を定める内面を有している、請求項1に記載のプライミング装置。
ヒンジによって前記カバー本体の前記第2の端部に結合した蓋を備えており、該蓋は、前記ハウジングが前記カバー本体から切り離されたときに前記カバー本体の前記第2の端部を封じるように構成されている、請求項1に記載のプライミング装置。
前記ハウジングは、前記入口ポートとチャンバ入口との間に形成された通路を備え、前記チャンバ入口は、前記通路を前記チャンバから隔てている、請求項1に記載のプライミング装置。
ねじ山が、前記入口ポートから周状に外側へと延びており、該ねじ山は、プライミングの準備ができた状態およびプライミングの状態において前記雄のルアーコネクタと前記第2の端部との間に位置する、請求項1に記載のプライミング装置。
当該プライミング装置がプライミングの状態にあるとき、各々のアームは、前記頂点領域の間の断面幅が前記雄のルアーコネクタの外面に少なくとも等しくなるよう、前記軸から離れるように撓む、請求項13に記載のプライミング装置。
前記入口ポートが、雄のルアーコネクタのステムの一部分を覆って前進させられて、前記ハウジングを前記雄のルアーコネクタに流体に関して接続することにより、バルブが開き、前記雄のルアーコネクタと前記チャンバとの間の流体経路が生じる、請求項14に記載のプライミング装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の詳細な説明においては、本主題の技術の理解をもたらすために、具体的な詳細が説明される。しかしながら、本主題の技術をこれらの具体的な詳細の一部を用いずに実施できることは、当業者にとって明らかであろう。他の場合には、本主題の技術を不明瞭にしてしまうことがないよう、周知の構造および技術は、詳細には示されていない。
【0017】
「一態様」などの表現は、そのような態様が本主題の技術に必須であることを意味するものではなく、そのような態様が本主題の技術のすべての構成に当てはまることを意味するものでもない。一態様に関する開示が、すべての構成に当てはまり得る、あるいは1つの構成または複数の構成に当てはまり得る。一態様は、本開示の1つ以上の実施例を提供し得る。「一態様」などの表現は、1つの態様または複数の態様を指すことができ、逆もまた同様である。「一実施形態」などの表現は、そのような実施形態が本主題の技術に不可欠であることを意味するものではなく、そのような実施形態が本主題の技術のすべての構成に当てはまることを意味するものでもない。一実施形態に関する開示が、すべての実施形態に当てはまり得る、あるいは1つの実施形態または複数の実施形態に当てはまり得る。一実施形態は、本開示の1つ以上の実施例を提供し得る。「一実施形態」などの表現は、1つの実施形態または複数の実施形態を指すことができ、逆もまた同様である。「一構成」などの表現は、そのような構成が本主題の技術に不可欠であることを意味するものではなく、そのような構成が本主題の技術のすべての構成に当てはまることを意味するものでもない。一構成に関する開示が、すべての構成に当てはまり得る、あるいは1つの構成または複数の構成に当てはまり得る。一構成は、本開示の1つ以上の実施例を提供し得る。「一構成」などの表現は、1つの構成または複数の構成を指すことができ、逆もまた同様である。
【0018】
ここで
図1を参照すると、医療用コネクタ900および本開示の態様によるプライミング装置100の実施形態が示されている。プライミング装置100は、ハウジング102とカバー本体104とを備え、カバー本体104は、ハウジング102を医療用コネクタ900と相互接続する。いくつかの実施形態において、カバー本体104は、蓋106を備える。医療用コネクタ900をハウジング102へとプライミングした後で、ハウジング102をカバー本体104から分離させることができ、カバー本体104を、医療用コネクタ900の汚染を防止するために蓋106によって閉じることができる。
【0019】
図2Aを参照すると、プライミングの準備ができた状態の
図1のプライミング装置100が示されている。説明の目的で、医療用コネクタ900は、入口ポート902と、出口ポート912と、入口ポート902と出口ポート912との間の本体904とを有する雄のルアーコネクタとして示されている。ルアー部分906が、本体904の内部から出口ポート912に向かって延びている。流体経路908が、入口ポート902から本体904およびルアー部分906を通って延びている。ポスト910が、医療用コネクタ900が閉状態にあるとき、ルアー部分906の流体経路を通って延びる。閉状態において、ポスト910は、ルアー部分906の開いた先端部を封じることで、流体経路908を閉鎖する。弾性ベローズ919が、入口ポート902とポスト910との間を延びている。いくつかの実施形態においては、細長い円筒形のアセンブリまたはフィンガであってよい細長い部材920が、ポスト910に接続され、ルアー部分906の外側に沿って出口ポート912に向かって延びている。医療用コネクタ900が開状態にあるとき、細長い部材920は、ベローズ919が細長い部材920と入口ポート902との間で圧縮され、ポスト910が入口ポート902に向かってルアー部分906の中へと後退させられることで、流体経路908が開かれるように、係合によって本体904内に後退させられる。
【0020】
ハウジング102は、チャンバ108および入口ポート110を定めており、ここでチャンバ108および入口ポート110は、ハウジング102内で流体に関してつながっている。さらに、ハウジング102は、チャンバ108内からハウジング102の外部へと延びる開口部112を定めている。いくつかの実施形態において、開口部112は、ハウジング102のうちの入口ポート110とは反対側の部分を通って延びる。開口部112は、ガスをチャンバ108から出すことを可能にする。開口部112には、フィルタ(図示せず)が配置される。いくつかの実施形態において、フィルタは、プライミング装置100が医療用コネクタ900のプライミングに利用されるときに、ガスをチャンバ108から出すことを可能にする疎水性フィルタである。
【0021】
バルブ114が、ハウジング102内に配置され、入口ポート110からチャンバ108に向かって延びている。いくつかの実施形態において、バルブ114は、流体経路を定め、一実施形態においては、ヘッド部116およびベローズ部118を含む。
図2Aに示される封止位置において、バルブ114は、入口ポート110を封じる。
図2Bに示される開位置において、バルブ114は、入口ポート110を封じない。
【0022】
いくつかの実施形態において、チャンバ108は、入口ポート110と開口部112との間のチャンバ入口122によって通路120から分離される。チャンバ入口122は、ハウジング102の内面から半径方向内側へと延びることで、通路120をチャンバ108から分離するとともに、通路120をチャンバ108へと流体に関して接続するオリフィスまたは管腔124を形成している。一実施形態において、チャンバ入口122は、ベローズの一部分がハウジング102の内面とチャンバ入口122の外面との間に据えられるように、バルブ114のべローズ部118へと部分的に延びている。いくつかの実施形態において、バルブ114は、チャンバ入口122に連結され、チャンバ入口122は、バルブ114とチャンバ入口122との間に密封された界面をもたらすようにベローズ内へと延びる。プライミングの準備ができた状態において(すなわち、ベローズ部118が伸びているとき)、ヘッド部116は、入口ポート110へと延び、バルブ114と入口ポート110との間の密封された界面をもたらす。
【0023】
図2Aに示されているプライミングの準備ができた状態において、カバー本体104は、ハウジング102を医療用コネクタ900と相互接続する。カバー本体104は、開いた第1の端部126と、開いた第2の端部128と、第1の端部126と第2の端部128との間の軸130とを備える。プライミングの準備ができた状態において、医療用コネクタ900の出口ポート912およびハウジング102の入口ポート110は、カバー本体104に連結され、軸130に沿って整列させられる。しかしながら、医療用コネクタ900の流体経路908およびハウジング102の通路120は、依然として封じられたままである。
【0024】
いくつかの実施形態において、カバー本体104は、第1の端部126と第2の端部128との間で円筒状に形作られる。第1の端部126は、出口ポート912を受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、第1の端部126の内側断面幅は、出口ポート912が第2の端部128に向かって部分的にカバー本体104へと圧入されるように、出口ポート912の外側断面幅に等しい。
【0025】
第2の端部128は、入口ポート110を第1の端部126に向かって部分的に受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、カバー本体104は、第2の端部128においてカバー本体104の内面から軸方向内側へと延びる1つ以上の突起132を備える。突起132は、内側断面幅を定める内面を有する。突起132の内側断面幅は、入口ポート110の外側断面幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、突起132は、1つ以上の可撓性タブである。可撓性タブは、入口ポート110を第1の端部126に向かって前進させることができるように撓む。入口ポート110の外側断面幅よりも小さい外側断面幅を有しているハウジング102の一部分により、タブは、プライミングの準備ができた状態において、入口ポート110をタブと第1の端部126との間に保持することができる。
【0026】
図2Bに示されるプライミング状態において、医療用コネクタ900の出口ポート912およびハウジング102の入口ポート110は、互いに結合し、カバー本体104の内側に依然として位置する。プライミング状態においては、流体の経路が、医療用コネクタ900の流体経路908とハウジング102の通路120との間に開かれる。
【0027】
プライミング装置100をプライミング状態にするために、医療用コネクタ900をハウジング102に向かって移動させることで、ルアー部分906を入口ポート110の中へと前進させて、医療用コネクタ900をハウジング102に流体に関して結合させることにより、バルブ114が開かれ、医療用コネクタ900とチャンバ108との間の流体経路が生み出される。いくつかの実施形態においては、ルアー部分906が入口ポート110に向かって前進させられるとき、入口ポート110の上面134が細長い部材920に係合し、ベローズ919を圧縮するとともに、ポスト910を入口ポート902に向かって移動させることにより、流体経路908が開かれる。ルアー部分906が入口ポート110の中へと前進させられるにつれて、ルアー部分906が通路120内に受け入れられ、入口ポート110が開かれる。いくつかの実施形態において、ルアー部分906は、バルブ114のヘッド部116をチャンバ入口122に向かって押すことで、ベローズ部118をつぶし、バルブ114を通る流体経路を開く。
【0028】
いくつかの実施形態においては、ねじ山136が、入口ポート110の外面から周状に外側へと延びている。医療用コネクタ900およびハウジング102がお互いに向かって移動させられ、軸130を中心にして回転させられるとき、ねじ山136は、出口ポート912の内面に位置する相手方のねじ山914に係合し、ハウジング102を医療用コネクタ900に螺合させる。
【0029】
プライミング状態において、医療用コネクタ900へと接続されたシステムが、システムから医療用コネクタ900を通ってプライミング装置100のチャンバ108へとガスを移すことによってプライミングされる。ガスが流体経路を通ってチャンバ108へと移されるとき、ガスを、開口部112を通ってチャンバ108から出すことができる。いくつかの実施形態において、ガスは、システム内の流体およびガスをプライミング装置100へと移動させることによってプライミング装置100へと移される。開口部112に配置された疎水性フィルタによって、チャンバ108内に流体を保持しつつハウジング102からガスを出すことができ、プライミング装置100を任意の向きで使用することが可能になる。
【0030】
図3を参照すると、プライミング後の状態のプライミング装置100が示されている。プライミング後の状態において、ハウジング102がカバー本体104から切り離されている一方で、カバー本体104は医療用コネクタ900に結合したままである。プライミング装置100は、タブ132を乗り越え(
図3において、102で指し示されている造作が、この乗り越えを実際に行う)、プライミング装置100を第1の端部126から遠ざかる方向に移動させることによって、カバー本体104から切り離される。いくつかの実施形態においては、1つ以上のリブ140が、ハウジング102の外面に沿って延びている。あるいは、ハウジング102の外面は、第2の端部128と開口部112との間の1つ以上のチャネルを備える。いくつかの実施形態においては、リブ140が、ハウジング102の外面のうちのチャンバ入口122から開口部112までの部分に沿って延びる。いくつかの実施形態においては、1つ以上のチャネル142が、カバー本体104の外面に沿って延びる。あるいは、カバー本体104の外面は、1つ以上のリブを備える。リブ140およびチャネル142の各々は、ハウジング102およびカバー本体104の剛性を高めるとともに、軸130を中心にしてハウジング102およびカバー本体104のいずれかを結合させ、切り離し、あるいは回転させる際により大きなねじりのてこ比を提供する。
【0031】
さらに
図3を参照すると、蓋106は、カバー本体104に結合している。いくつかの実施形態において、蓋106は、ヒンジ144によってカバー本体104の第2の端部128に回転可能に結合している。いくつかの実施形態において、ヒンジ144は、リビングヒンジ(living hinge)である。ハウジング102がカバー本体104から切り離された後に、蓋106は、ヒンジ144を中心にして回転させられ、
図4に最も良く示されているように第2の端部128を覆う。いくつかの実施形態においては、第2の端部128から延びるカバー本体104の外面の一部分146が、小さくされた断面幅を備える。蓋106が第2の端部128を覆うように回転させられるとき、蓋の外面がカバー本体104の外面と同一面になるように、カバー本体104の外面148の小さくされた断面幅を有する部分146が、蓋106に受け入れられる。
【0032】
次に
図5および
図6を参照すると、医療用コネクタ900および本開示の態様によるプライミング装置200のいくつかの実施形態が示されている。プライミング装置200は、ハウジング202とカバー本体204とを備え、カバー本体204は、ハウジング202を医療用コネクタ900と相互接続する。いくつかの実施形態において、カバー本体204は、蓋206を備える。医療用コネクタ900をハウジング202へとプライミングした後で、ハウジング202をカバー本体204から分離させることができ、カバー本体204を、医療用コネクタ900の汚染を防止するために蓋206によって閉じることができる。
【0033】
図6を参照すると、プライミングの準備ができた状態のプライミング装置200が示されている。説明の目的で、医療用コネクタ900は、入口ポート902と、出口ポート912と、入口ポート902と出口ポート912との間の本体904とを有する雄のルアーコネクタとして示されている。ルアー部分906が、本体904の内部から出口ポート912に向かって延びている。流体経路908が、入口ポート902から本体904およびルアー部分906を通って延びている。ポスト910が、医療用コネクタ900が閉状態にあるとき、ルアー部分906の流体経路を通って延びる。閉状態において、ポスト910は、ルアー部分906の開いた先端部を封じることで、流体経路908を閉鎖する。弾性ベローズ919が、入口ポート902とポスト910との間を延びている。いくつかの実施形態においては、細長い部材920(
図6では見て取ることができない)が、ポスト910に接続され、ルアー部分906の外側に沿って出口ポート912に向かって延びている。医療用コネクタ900が開状態にあるとき、ベローズ919が圧縮され、ポスト910が入口ポート902に向かってルアー部分906の中へと後退させられることで、流体経路908が開かれる。
【0034】
ハウジング202は、チャンバ208および入口ポート210を定めており、ここでチャンバ208および入口ポート210は、ハウジング202内で流体に関してつながっている。さらに、ハウジング202は、チャンバ208内からハウジング202の外部へと延びる開口部212を定めている。いくつかの実施形態において、開口部212は、ハウジング202のうちの入口ポート210とは反対側の部分を通って延びる。開口部212は、ガスをチャンバ208から出すことを可能にする。フィルタ238が、開口部212に配置されている。いくつかの実施形態において、フィルタは、プライミング装置200が医療用コネクタ900のプライミングに利用されるときに、ガスをチャンバ208から出すことを可能にする疎水性フィルタである。
【0035】
バルブ214が、ハウジング202内に配置され、入口ポート210からチャンバ208に向かって延びている。いくつかの実施形態において、バルブ214は、流体経路を定め、いくつかの実施形態においては、ヘッド部218およびベローズ部218を含む。
図6に示される封止位置において、バルブ214は、入口ポート210を封じる。開位置(図示せず)において、バルブ214は、入口ポート210を封じない。
【0036】
チャンバ208は、入口ポート210と開口部212との間のチャンバ入口222によって通路220から分離される。チャンバ入口222は、ハウジング202の内面から半径方向内側へと延びることで、通路220をチャンバ208から分離するとともに、通路220をチャンバ208へと流体に関して接続するオリフィスまたは管腔224を形成している。いくつかの実施形態において、チャンバ入口222は、ベローズの一部分がハウジング102の内面とチャンバ入口222の外面との間に据えられるように、バルブ214のべローズ部216へと部分的に延びている。いくつかの実施形態において、バルブ214は、チャンバ入口222に連結され、チャンバ入口222は、バルブ214とチャンバ入口222との間に密封された界面をもたらすようにベローズ内へと延びる。プライミングの準備ができた状態において(すなわち、ベローズ部218が伸びているとき)、ヘッド部218は、入口ポート210へと延び、バルブ214と入口ポート210との間の密封された界面をもたらす。
【0037】
チャンバ208の外面は、通路220の外側断面幅よりも大きい断面幅を備える。開口部212を定めているハウジング202の外面は、チャンバ208よりも大きい外側断面幅を備え、外側リッジ250を形成する。棚状部252が、リッジ250の内面とチャンバ208との間に形成されている。フィルタ238の外側断面幅は、リッジ250の内側断面幅以上であり、フィルタ238を開口部212内に据えることを可能にしている。開口部212に据えられたとき、棚状部252が、チャンバ208へと向かうフィルタ238の移動を防止する。
【0038】
カバー本体204は、ハウジング202を医療用コネクタ900と相互接続する。カバー本体204は、開いた第1の端部226と、開いた第2の端部228と、第1の端部226と第2の端部228との間の軸230とを備える。プライミングの準備ができた状態において、医療用コネクタ900の出口ポート912およびハウジング202の入口ポート210は、カバー本体204に連結され、軸230に沿って整列させられる。プライミングの準備ができた状態において、医療用コネクタ200の流体経路908およびハウジング202の通路220は、依然として封じられたままである。
【0039】
カバー本体204は、第1の端部226と第2の端部228との間で円筒状に形作られる。第1の端部226は、医療用コネクタ900の出口ポート912を受け入れるように構成された内側断面幅を備える(出口ポートに新たな番号を与える)。いくつかの実施形態において、第1の端部226の内側断面幅は、出口ポート912が第2の端部228に向かって部分的にカバー本体204へと圧入されるように、出口ポート912の外側断面幅に等しい。
【0040】
第2の端部228は、入口ポート210を第1の端部226に向かって部分的に受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、カバー本体204は、第2の端部228においてカバー本体204の内面から軸方向内側へと延びる1つ以上の突起232を備える。突起232は、内側断面幅を定める内面を有する。突起232の内側断面幅は、入口ポート210の外側断面幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、突起232は、1つ以上の可撓性タブである。可撓性タブは、入口ポート210を第1の端部226に向かって前進させることができるように撓む。入口ポート210の外側断面幅よりも小さい外側断面幅を有しているハウジング202の一部分により、タブは、プライミングの準備ができた状態において、入口ポート200をタブと第1の端部226との間に保持することができる。
【0041】
プライミング装置200をプライミング状態にするために、医療用コネクタ900をハウジング202に向かって移動させることで、ルアー部分906を入口ポート210の中へと前進させて、ハウジング202を医療用コネクタ900に流体に関して結合させることにより、バルブ214が開かれ、医療用コネクタ900とチャンバ208との間の流体経路が生み出される。いくつかの実施形態においては、ルアー部分906が入口ポート210に向かって前進させられるとき、入口ポート210の上面234が細長い部材920に係合し、ポスト910を入口ポート902に向かって移動させることにより、経路908が開かれる。ルアー部分906が入口ポート210の中へと前進させられるにつれて、ルアー部分906が通路220内に受け入れられ、入口ポート210が開かれる。いくつかの実施形態において、ルアー部分906は、バルブ214のヘッド部218をチャンバ入口222に向かって押すことで、ベローズ部218をつぶし、バルブ214を開く。
【0042】
ねじ山236が、入口ポート210の外面から周状に外側へと延びている。医療用コネクタ900がハウジング202に向かって移動させられ、軸230を中心にして回転させられるとき、ねじ山236は、出口ポート912の内面に位置する相手方のねじ山914に係合し、ハウジング202を医療用コネクタ900に螺合させる。
【0043】
プライミング状態において、医療用コネクタ900へと接続されたシステムが、システムから医療用コネクタ900を通ってプライミング装置200のチャンバ208へとガスを移すことによってプライミングされる。ガスが流体経路を通ってチャンバ208へと移されるとき、ガスを、開口部212を通ってチャンバ208から出すことができる。いくつかの実施形態において、ガスは、システム内の流体をプライミング装置200へと移動させることによってプライミング装置200へと移される。フィルタ238が疎水性フィルタである場合、開口部212に配置されたフィルタ238は、チャンバ208内に流体を保持しつつハウジング202からガスを出すことを可能にし、プライミング装置200を任意の向きで使用することを可能にする。
【0044】
プライミング後の状態において、ハウジング202がカバー本体204から切り離される一方で、カバー本体204は医療用コネクタ900に結合したままである。プライミング装置200は、入口ポート210のねじ山236を医療用コネクタ900のねじ山914から外し、プライミング装置200を第1の端部226から遠ざかるように動かすことによって、カバー本体204から切り離される。1つ以上のチャネル242が、カバー本体204の外面に沿って延びる。いくつかの実施形態においては、1つ以上のチャネル242およびリブ254が、カバー本体204の外面を巡って交互に配置される。リブ254およびチャネル242の各々は、カバー本体204の剛性を高めるとともに、軸230を中心にしてハウジング202およびカバー本体204のいずれかを結合させ、切り離し、あるいは回転させる際により大きなねじりのてこ比を提供する。
【0045】
蓋206が、ヒンジ244によってカバー本体204の第2の端部228に回転可能に結合している。いくつかの実施形態において、ヒンジ244は、リビングヒンジであり、すなわち隣接する部分を結合させるために可撓性材料が使用され、この材料が、ヒンジにおいて相対的にスライドする別個の構成要素に代わって、相対の回転運動をもたらすように撓み、あるいは変形する。いくつかの実施形態において、蓋206の一部分256は、カバー本体204の第2の端部228の内側断面幅に等しい断面幅を有する。ハウジング202がカバー本体204から切り離された後、蓋206は、蓋206の小さくされた断面幅を有する部分256がカバー本体204の第2の端部228に受け入れられて、第2の端部228を覆うように、ヒンジ244を中心にして回転させられる。
【0046】
次に
図7および
図8を参照すると、医療用コネクタ900および本開示の態様によるプライミング装置300のいくつかの実施形態が示されている。プライミング装置300は、ハウジング302とカバー本体304とを備え、カバー本体304は、ハウジング302を医療用コネクタ900と相互接続する。いくつかの実施形態において、カバー本体304は、蓋306を備える。医療用コネクタ900をハウジング302へとプライミングした後で、ハウジング302をカバー本体304から分離させることができ、カバー本体304を、医療用コネクタ900の汚染を防止するために蓋306によって閉じることができる。
【0047】
図8を参照すると、プライミングの準備ができた状態のプライミング装置300が示されている。説明の目的で、医療用コネクタ900は、入口ポート902と、出口ポート912と、入口ポート902と出口ポート912との間の本体904とを有する雄のルアーコネクタとして示されている。ルアー部分906が、本体904の内部から出口ポート912に向かって延びている。流体経路908が、入口ポート902から本体904およびルアー部分906を通って延びている。ポスト910が、医療用コネクタ900が閉状態にあるとき、ルアー部分906の流体経路を通って延びる。閉状態において、ポスト910は、ルアー部分906の開いた先端部を封じることで、流体経路908を閉鎖する。弾性ベローズ919が、入口ポート902とポスト910との間を延びている。いくつかの実施形態においては、細長い部材920が、ポスト910に接続され、ルアー部分906の外側に沿って出口ポート912に向かって延びている。医療用コネクタ900が開状態にあるとき、ポスト910が入口ポート902に向かってルアー部分906の中へと位置することで、流体経路908が開かれる。
【0048】
ハウジング302は、チャンバ308および入口ポート310を定めており、ここでチャンバ308および入口ポート310は、ハウジング302内で流体に関してつながっている。チャンバ308の外面は、通路320の外側断面幅よりも大きい断面幅を備える。チャンバ308と通路320との間のハウジング302の外面は、チャンバ308と入口ポート310との間に定められた軸330から周状に外側へと延びる表面258を含む。表面258を貫く開口部が、チャンバ308内からハウジング302の外側まで延びている。開口部312は、ガスをチャンバ308から出すことを可能にする。フィルタ338が、開口部312に配置されている。いくつかの実施形態において、フィルタは、プライミング装置300が医療用コネクタ900のプライミングに利用されるときに、ガスをチャンバ308から出すことを可能にする疎水性フィルタである。
【0049】
カバー本体304は、ハウジング302を医療用コネクタ900と相互接続する。カバー本体304は、開いた第1の端部326および開いた第2の端部328を備え、軸330が第1の端部326と第2の端部328との間を延びている。プライミングの準備ができた状態において、医療用コネクタ900の出口ポート912およびハウジング302の入口ポート310は、カバー本体304に連結され、軸330に沿って整列させられる。プライミングの準備ができた状態において、医療用コネクタ900の流体経路908およびハウジング302の通路320は、依然として封じられたままである。
【0050】
カバー本体304は、第1の端部326と第2の端部328との間で円筒状に形作られる。第1の端部326は、出口ポート912を受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、第1の端部326の内側断面幅は、出口ポート912が第2の端部328に向かって部分的にカバー本体304へと圧入されるように、出口ポート912の外側断面幅に等しい。
【0051】
第2の端部328は、入口ポート310を第1の端部326に向かって部分的に受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、カバー本体304は、第2の端部328においてカバー本体304の内面から軸方向内側へと延びる1つ以上の突起332を備える。突起332は、内側断面幅を定める内面を有する。突起332の内側断面幅は、入口ポート310の外側断面幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、突起332は、1つ以上の可撓性タブである。可撓性タブは、入口ポート310を第1の端部326に向かって前進させることができるように撓む。入口ポート310の外側断面幅よりも小さい外側断面幅を有しているハウジング302の一部分により、タブは、プライミングの準備ができた状態において、入口ポート300をタブと第1の端部326との間に保持することができる。
【0052】
プライミング装置300をプライミング状態にするために、医療用コネクタ900をハウジング302に向かって移動させることで、ルアー部分906を入口ポート310の中へと前進させて、ハウジング302を医療用コネクタ900に流体に関して結合させることにより、バルブ314が開かれ、医療用コネクタ900とチャンバ308との間の流体経路が生み出される。いくつかの実施形態においては、ルアー部分906が入口ポート310に向かって前進させられるとき、入口ポート310の上面334が細長い部材920に係合し、ポスト910を入口ポート902に向かって移動させることにより、経路908が開かれる。ルアー部分906が入口ポート310の中へと前進させられるにつれて、ルアー部分906が通路320内に受け入れられ、入口ポート310が開かれる。いくつかの実施形態において、ルアー部分906は、バルブ314のヘッド部318をチャンバ入口322に向かって押すことで、ベローズ部316をつぶし、バルブ314を開く。
【0053】
ねじ山336が、入口ポート310の外面から周状に外側へと延びている。医療用コネクタ900がハウジング302に向かって移動させられ、軸330を中心にして回転させられるとき、ねじ山336は、出口ポート912の内面に位置する相手方のねじ山914に係合し、ハウジング302を医療用コネクタ900に螺合させる。
【0054】
プライミング状態において、医療用コネクタ900へと接続されたシステムが、システムから医療用コネクタ900を通ってプライミング装置300のチャンバ308へとガスを移すことによってプライミングされる。システムからの流体および気体が、チャンバ308に進入する。開口部は、チャンバ308の上方の表面258を貫いて配置されているため、ガスを、チャンバ308に溜まる流体によって妨げられることなく、表面258の開口を通ってチャンバ308から排出することができる。フィルタ338が疎水性フィルタである場合、開口部312に配置されたフィルタ338は、チャンバ308内に流体を保持しつつハウジング302からガスを出すことを可能にし、プライミング装置300を任意の向きで使用することを可能にする。
【0055】
プライミング後の状態において、ハウジング302がカバー本体304から切り離される一方で、カバー本体304は医療用コネクタ900に結合したままである。プライミング装置300は、入口ポート310のねじ山336を医療用コネクタ900のねじ山914から外し、プライミング装置300を第1の端部326から遠ざかるように動かすことによって、カバー本体304から切り離される。1つ以上のチャネル342が、カバー本体304の外面に沿って延びる。いくつかの実施形態においては、1つ以上のチャネル342およびリブ354が、カバー本体304の外面を巡って交互に配置される。リブ354およびチャネル342の各々は、カバー本体304の剛性を高めるとともに、軸330を中心にしてハウジング302およびカバー本体304のいずれかを結合させ、切り離し、あるいは回転させる際により大きなねじりのてこ比を提供する。
【0056】
蓋306が、ヒンジ344によってカバー本体304の第2の端部328に回転可能に結合している。いくつかの実施形態において、ヒンジ344は、リビングヒンジである。いくつかの実施形態において、蓋306の一部分356は、カバー本体304の第2の端部328の内側断面幅に等しい断面幅を有する。ハウジング302がカバー本体304から切り離された後、蓋306は、蓋306の小さくされた断面幅を有する部分356がカバー本体304の第2の端部328に受け入れられて、第2の端部328を覆うように、ヒンジ344を中心にして回転させられる。
【0057】
次に
図9A〜
図12Bを参照すると、医療用コネクタ900および本開示の態様によるプライミング装置400のいくつかの実施形態が示されている。プライミング装置400は、ハウジング402とスリーブ404とを備え、スリーブ404は、ハウジング402を医療用コネクタ900と相互接続する。スリーブ404は、開いた第1の端部426と、ハウジング402に結合した閉じた第2の端部428と、第1の端部426と第2の端部428との間の軸430とを備える。スリーブ404は、スリーブ404を貫く1つ以上のウインドウ460を定めている。各々のウインドウ460は、各々のウインドウの底部から軸430に平行に第1の端部426に向かって途中まで延びるアーム462を備える。
【0058】
図10および
図11を参照すると、ハウジング402は、チャンバ408および入口ポート410を定めており、ここでチャンバ408および入口ポート410は、ハウジング402内で流体に関してつながっている。さらに、ハウジング402は、チャンバ408内からハウジング402の外部へと延びる開口部412を定めている。開口部412は、ハウジング402のうちの入口ポート410とは反対側の部分を通って延びる。開口部412は、ガスをチャンバ408から出すことを可能にする。フィルタ438が、開口部412に配置されている。いくつかの実施形態において、フィルタは、プライミング装置400が医療用コネクタのプライミングに利用されるときに、ガスをチャンバ408から出すことを可能にするように構成された疎水性フィルタである。
【0059】
各々のウインドウの底部の反対側の各々のアーム462の端部は、各々のアーム462の内面から軸430に向かって半径方向に延びる部材464を含む。各々の部材464は、斜面466と、斜面466に対して横方向に延びている係合面468と、斜面と係合面との間を移行する頂点領域470とを備える。いくつかの実施形態において、係合面468は、軸430に対して垂直である。
【0060】
図12Aおよび
図12Bを参照すると、プライミング装置400に結合した医療用コネクタ900の一部分が示されている。説明の目的で、医療用コネクタ900は、入口ポート(図示せず)と、出口ポート912と、入口ポートと出口ポート912との間の本体904とを有する雄のルアーコネクタとして示されている。ルアー部分906が、本体904の内部から出口ポート912に向かって延びている。流体経路が、入口ポート902から本体904およびルアー部分906を通って延びている。ポスト910が、医療用コネクタ900が閉状態にあるとき、ルアー部分906の流体経路を通って延びる。
図12Aに示される閉状態において、ポスト910は、ルアー部分906の開いた先端部を封じることで、流体経路を閉鎖する。いくつかの実施形態においては、細長い部材920が、ポスト910に接続され、ルアー部分906の外側に沿って出口ポート912に向かって延びている。医療用コネクタ900が
図12Bに示される開状態にあるとき、ポスト910が入口ポート902に向かってルアー部分906の中へと後退させられることで、経路908が開かれる。
【0061】
スリーブ404は、第1の端部426と第2の端部428との間で円筒状に形作られる。第1の端部426は、出口ポート912を受け入れるように構成された内側断面幅を備える。いくつかの実施形態において、第1の端部426の内側断面幅は、出口ポート912が第2の端部428に向かって部分的にカバー本体404へと圧入されるように、出口ポート912の外側断面幅に等しい。
図9Aおよび
図12Aに示されるプライミングの準備ができた状態において、各々のアーム462の係合面468が、出口ポート912の縁部に接触して、医療用コネクタ900が部材464を越えて挿入されることがないようにする。
【0062】
プライミング装置400を
図9Bおよび
図12Bに示されるプライミング状態にするために、医療用コネクタ900がプライミング装置400に向かって移動させられ、各々の部材464の頂点領域470の間の断面幅が出口ポート912における本体904の外面以上となるように、アーム462を軸430から遠ざかる方向に撓ませる。各々のアーム462が撓むことで、医療用コネクタ900を、各々の部材464の頂点領域470が本体904の外面に接触した状態で、部材464を越えて挿入することができる。医療用コネクタ900がプライミング装置400に向かって移動するとき、ルアー部分906が入口ポート410を過ぎて前進し、上面434が細長い部材920に係合する。医療用コネクタ900がプライミング装置400に向かって移動するとき、細長い部材920およびポスト910が入口ポート902に向かって後退することで、医療用コネクタ900とチャンバ408との間の流体経路が生み出される。いくつかの実施形態においては、バルブが、ハウジング402内に配置され、入口ポート410からチャンバ408に向かって延びる。ルアー部分906が入口ポート410の中へと前進させられるにつれて、ルアー部分906が通路420内に受け入れられ、バルブを変位させ、入口ポート410を開く。いくつかの実施形態において、バルブは、ヘッド部およびベローズ部を含む。ルアー部分906が通路420内に受け入れられるとき、バルブのヘッド部がチャンバに向かって押されることで、ベローズ部がつぶれ、バルブが開く。
【0063】
いくつかの実施形態においては、ねじ山(図示せず)が、入口ポート410の外面から周状に外側へと延びている。医療用コネクタ900がハウジング402に向かって移動させられ、軸430を中心にして回転させられるとき、ねじ山は、出口ポート912の内面に位置する相手方のねじ山914に係合し、ハウジング402を医療用コネクタ900に螺合させる。
【0064】
プライミング状態において、医療用コネクタ900へと接続されたシステムが、システムから医療用コネクタ900を通ってプライミング装置400のチャンバ408へとガスを移すことによってプライミングされる。ガスが流体経路を通ってチャンバ408へと移されるとき、ガスを、開口部412を通ってチャンバ408から出すことができる。いくつかの実施形態において、ガスは、システム内の流体をプライミング装置400へと移動させることによってプライミング装置400へと移される。フィルタ438が疎水性フィルタである場合、開口部412に配置されたフィルタ438は、チャンバ408内に流体を保持しつつハウジング402からガスを出すことを可能にし、プライミング装置400を任意の向きで使用することを可能にする。
【0065】
いくつかの実施形態においては、1つ以上のリブ440が、ハウジング402の外面に沿って第2の端部428と開口部412との間を延びる。あるいは、ハウジング402の外面が、第2の端部428と開口部412との間の1つ以上のチャネルを備える。リブ440またはチャネルは、プライミング装置400の剛性を高めるとともに、プライミング装置400を医療用コネクタ900に結合させ、あるいは医療用コネクタ900から切り離すときに、より大きなねじりのてこ比を提供する。
【0066】
以上の説明は、本明細書に記載の種々の構成の実施を当業者にとって可能にするために提示されている。本主題の技術が、種々の図および構成を参照して詳細に記載されているが、これらがあくまでも説明の目的のためのものにすぎず、本主題の技術の範囲を限定するものとして解釈されてはならないことを、理解すべきである。
【0067】
本主題の技術の実施について、多数の他のやり方が存在し得る。本明細書に記載の種々の機能および構成要素を、本主題の技術の範囲から逸脱することなく、本明細書に示されたやり方とは異なるやり方で実施することができる。これらの構成に対する種々の変更は、当業者にとって容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、他の構成にも適用可能である。したがって、本主題の技術の範囲から逸脱することなく、当業者であれば、本主題の技術に多数の変更および修正を加えることができる。
【0068】
本明細書において使用されるとき、「および(and)」または「または(or)」という用語によっていずれかを隔ててなる項目の列挙に関し、そのような項目の列挙に先行する「…のうちの少なくとも1つ」という表現は、全体としての列挙の全体を修飾するのではなく、むしろ列挙の各々の構成員(すなわち、各々の項目)を修飾する。「…のうちの少なくとも1つ」という表現は、列挙された各々の項目を少なくとも1つを選択することを必要とせず、むしろこの表現は、項目のうちの任意の1つを少なくとも1つ含むこと、および/または項目の任意の組み合わせを少なくとも1つ含むこと、および/または各々の項目を少なくとも1つ含むことを意味することができる。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という表現は、それぞれ、Aだけ、Bだけ、またはCだけ、A、B、およびCの任意の組み合わせ、ならびに/あるいはA、B、およびCの各々を少なくとも1つを指す。
【0069】
さらに、「…を含む(include)」、「…を有する(have)」、などの用語が本明細書または特許請求の範囲で使用される限りにおいて、そのような用語は、請求項においてつなぎの語として使用されるときの用語「…を備える(comprise)」の解釈と同様のやり方で、包括的であるように意図される。「典型的」という用語は、本明細書において、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。本明細書で「典型的」として説明されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0070】
単数形での要素への言及は、特に具体的に述べられない限り、「1つだけ」を意味するのではなく、むしろ「1つ以上」を意味するように意図される。「いくつか」という用語は、1つ以上を指す。本開示の各所において説明した種々の構成の構成要素の構造的および機能的な等価物であって、当業者にとって公知であり、あるいは後に当業者に知られることになるすべての構造的および機能的な等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、本主題の技術に包含されるように意図される。さらに、本明細書に開示したいかなる内容も、そのような開示が以上の説明において明示的に述べられているか否かにかかわらず、公衆への開放は意図されていない。
【0071】
本主題の技術の特定の態様および実施形態を説明したが、これらはあくまでも例として提示されているにすぎず、本主題の技術の範囲を限定しようとするものではない。実際、本明細書に記載の新規な方法およびシステムは、その精神から逸脱することなく、さまざまな他の形態で具体化され得る。添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物は、本主題の技術の範囲および精神に含まれるようなそのような形態または改変を包含するように意図されている。