(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記手動制御装置は前記モータが係脱されている間、ユーザが前記カバーを動かすことができるように構成され、前記手動制御装置または前記モータの少なくとも1つによって加えられた力は、前記ブレーキ要素によって提供された抵抗に勝る、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0006】
建築カバー(限定を意図せず便宜上「カバー」とも呼ばれる)の作動において、モータ制御装置はカバーを上下させるために使用されることが多い。別法として、建築カバーはカバーを上下するために手動で操作されてもよい。建築カバーに手動および自動(モータ式)作動(または他の二重制御操作)を組み合わせることにより、(例えば建築カバーをその上下の限界まで作動するために)モータの操作を追跡することによりカバーの位置を追跡する必要がある制御装置に問題が生じる。例えばモータの制御装置はモータの作動を追跡することによりカバーの位置を追跡することができるが、ユーザがカバーの位置を手動で(例えばモータを使用せず、またはモータを補うことなく手で)変えると、制御装置は(例えばカバーの位置はモータの作動なしに手動制御装置によって変更されたので)もはやカバーの正確な位置を認識しない。追加としてまたは別法として、モータに固定して結合されている建築カバーを手動で操作することによりモータが回転し、それによりシステムに追加の望ましくないトルクが発生する。
【0007】
本開示の態様は、建築カバーおよび関連した構成要素のための例示的装置の耐用年数を増加させることがあり、建築カバーの正確な位置付けを決定することができる。加えておよび/または別法として、本開示の態様は、建築カバーのためのこのような装置によって消費される電力量を低減することがある。したがって本開示の態様を実装する建築カバーは、電池および/または他の電源を交換するまでの期間をより長く作動することができる。本文書に論じたすべての装置および方法は、本開示の1つまたは複数の原理に従って実装された装置および/または方法の例である。これらの例は、これらの原理を実装する唯一の方法ではなく、例に過ぎない。本開示の原理を実装するための他の方法が、本開示を読むと当業者には明らかになろう。
【0008】
本開示の一態様によれば、装置は、駆動軸を介して例示的手動制御装置および/または例示的電気モータを使用して建築カバーを動かす。本開示の一態様によれば、電気モータは、建築カバーおよび/または電気モータの耐用年数を増加させるように、電気モータが使用されていないときに駆動軸から係脱しかつ/または離断される。電気モータは、異なる方法で駆動軸から係脱されてもよい。例えば本開示の一態様によれば、建築カバーのための例示的装置は、電気モータが使用されているときに電気モータおよび駆動軸を作動可能に結合し、電気モータが使用されていないときに電気モータおよび駆動軸を作動可能に離断する、例示的カムを含む。
【0009】
本開示の一態様によれば、装置は、電気モータが駆動軸から係脱され、かつ/または離断されているときに、建築カバーが静止状態、かつ/または所望の位置に留まるように保持する。建築カバーは、異なる方法で静止状態、かつ/または所望の位置に維持することができる。例えば本開示の一態様によれば、建築カバーは、例示的ブレーキ要素を使用して静止状態、かつ/または所望の位置に保つことができる。本明細書に記載されたように、「ブレーキ要素」は、建築カバーの位置を保持するために使用できるあらゆるデバイス、および/または駆動軸、例えばこれに限定されないが、バネモータ、バネ、カム、ブレーキ、その他などである。
【0010】
本開示の一態様によれば、建築カバーのための装置は、建築カバーが電気モータからの支援なしに手動で動かされるときに、建築カバーの位置を決定し、かつ/または追跡することができる。本開示の一態様によれば、装置は、建築カバーが手動で動かされているとき、かつ/または建築カバーが電気モータを使用して動かされているときに、建築カバーの位置を決定し、かつ/または追跡できるように第1の位置追跡デバイスおよび第2の位置追跡デバイスを含む。第1の位置追跡デバイスは、手動制御装置および/または電気モータのいずれかで建築カバーを動かすことに関連付けられてもよく、第2の位置追跡デバイスは、電気モータで建築カバーを動かすことに関連付けられてもよい。加えておよび/または別法として、本開示の一態様によれば、第2の位置追跡デバイスは、電気モータおよび駆動軸を係合しかつ/もしくは結合し、ならびに/または電気モータおよび駆動軸を係脱しかつ/もしくは離断するために、電気モータを動かすことに関連付けられてもよい。例えば電気モータおよび駆動軸を係脱しかつ/または離断するために、電気モータは閾値量(例えば4分の1回転)逆転され、かつ/または動かされてもよい。
【0011】
第1の位置追跡デバイスおよび/または第2の位置追跡デバイスは、エンコーダおよび/または他のセンサ(例えば移動センサ)、例えば電気機械システムおよび/またはマイクロ電気機械システム(MEMS)などを使用して実装されてもよい。例えば第1の位置追跡デバイスは、駆動軸に結合された標的を追跡することにより建築カバーの位置を監視してもよい。
【0012】
本開示の一態様によれば、装置は、消費される電力量を低減するために、電気部品の電源を切り、かつ/または休止モードに入らせる。電源を切り、かつ/または休止に入ることができる電気部品は、これに限定されないが、電気モータ、第1の位置追跡デバイス、第2の位置追跡デバイス、その他を含んでもよい。
【0013】
本開示の一態様によれば、電気部品の電源を切り、かつ/または休止モードに入った後、装置は建築カバーの位置を決定するまで電気部品に電力供給してもよい。電気部品は、満足な閾値時間長に基づいて定期的に電源が入り、入力部は、建築カバーを動かし、かつ/または検出される建築カバーの動きに基づいて受信される。
【0014】
本開示の一態様によれば、第2の位置追跡デバイスは、建築カバーの位置を認識する。本開示の一態様によれば、第2の位置追跡デバイスは、電気モータの電源が切れ、かつ/または別法として建築カバーを動かすために使用されていないときであっても、第2の位置追跡デバイスが建築カバーの位置を認識できるために、第1の追跡デバイスからの位置データにアクセスする。
【0015】
図1は、クラッチ110を含むモータ組立体100の一例を示し、クラッチ110は建築カバー組立体を作動するために使用されてもよい。
図1の例では、モータ組立体100のクラッチ110はモータ105の作動によって係合される。回転ロッド115(例えば駆動軸、線形輸送、回転要素、その他)は、モータ操作を介して(モータ105を介して)カバーを動かすため、またはカバーを手動操作によって(例えばモータ105を操作することなく、もしくはモータ操作に加えて)動かすために、カバーに作動可能に結合される。例えば
図4および
図10に示されたように、回転ロッド115はカバーに結合されたベルトを動かすために輸送ギアボックスに結合されてもよく、
図5に示されたように、回転ロッド115はスプールに結合されてスプールが巻き付けることによりカバーを動かしてもよく、
図6に示されたように、回転ロッド115は管を回転させるために管接触面に結合されてもよく、管の上でカバーは
図6に示された管と同様に巻かれる。別法として回転ロッド115はカバーを動かすためのあらゆる他のカバー要素を駆動させてもよい。示された例によれば、クラッチ110は、モータ組立体100がモータ105によって作動されていないときに、回転ロッド115からモータ105を係脱する。係脱用クラッチ110は、モータ105が作動されていないときに回転ロッド115を手動で回転させ、または別法としてモータ105を独立して回転させることができるために、モータ105を回転ロッド115から係脱させることにより、カバーを開閉させる(例えばモータの制御を操作者が利用できないまたは望ましくないときに、カバーを開閉できる)。
図4〜
図6および
図10に示されたように、モータ組立体100の構成要素は、様々な建築開口カバー組立体(例えば垂直スタッキング建築開口カバー組立体400、水平スタッキング建築開口カバー組立体500、ローラ建築開口カバー組立体600、および/またはあらゆる他の型の建築開口カバー組立体)に利用されてもよい。
【0016】
図1のモータ組立体100は、建築カバー制御装置108に結合されたモータ105、クラッチ110、回転ロッド115、およびカバー位置エンコーダ120を含む。回転ロッド115に係合されている間に、モータ組立体100を手動で操作し、かつ/またはモータ105を回転させることにより、回転ロッド115が回転する。回転ロッド115が回転している間に、カバー位置エンコーダ120は、回転ロッド115の回転を追跡することによりカバーの位置を追跡する。カバーは回転ロッド115を介してカバー位置エンコーダ120に機械的に連結される。カバーの動きは回転ロッド115の回転に変換され、したがってカバー位置エンコーダ120によって追跡される。
【0017】
図1の例では、モータ105は、建築カバー制御装置108からの信号に基づいてカバーを駆動させるための電気モータである。本明細書で使用される場合、カバー制御装置108は、指令を実行する、かつ/または別法としてモータ105、モータエンコーダ106、および/もしくはカバー位置エンコーダ120と通信する、ハードウェア、ソフトウェア、ならびに/またはファームウェアを含んでもよい。制御装置108は、アナログもしくはデジタル回路(複数可)、論理回路(複数可)、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(複数可)(ASIC(複数可))、プログラマブル論理デバイス(複数可)(PLD(複数可))、および/またはフィールド・プログラマブル論理デバイス(複数可)(FPLD(複数可))の1つまたは複数を実装することができる。モータ組立体100は、モータ105、建築カバー制御装置108、および/または外部電力が必要なあらゆる他の構成要素に電力を提供するために、電池および/または電線などの電源に連結される。モータ105は回転駆動出力部を含んでもよく、回転駆動出力部はトルク伝動装置に結合されてもよい。加えてまたは別法として、モータのあらゆる他の型および/または組合せを利用してもよい。
【0018】
図1の例では、モータエンコーダ106は、カバーの位置を決定し、カバーを所望の位置に動かすために必要な回転数を決定し、クラッチ110が係合され、かつ/もしくは係脱されるときを決定し、ならびに/またはカバー位置エンコーダ120とともに位置情報を較正するために、モータ105の回転を追跡する。一部の例示的実施形態では、制御装置108は、モータ105を係脱するために
図13に示された工程に従って作動してもよい。本明細書で使用される場合、エンコーダは、角度位置、線形位置、またはシャフトもしくは軸の動きをアナログまたはデジタルコードに変換するあらゆるデバイスであってもよい。モータエンコーダ106はホール効果センサであってもよく、ホール効果センサは、モータ105の出力部(例えば駆動軸)に結合された磁石の回転を検出する(例えばモータ105がカバーを動かすために作動された後、モータエンコーダ106は、(以下により詳細に記載されるように)モータ105が回転ロッド115から係脱するように十分に回転したときを決定するために、モータ105の逆作動を追跡する。別法として、モータエンコーダ106を、モータ105の出力軸の回転を検出するために、あらゆる他の場所に配置することができる。別法として、モータエンコーダ106は、回転エンコーダ、重力センサ、その他を含む回転を検出するためのあらゆる他の型のデバイスであってもよい。
【0019】
本開示の一態様によれば、駆動要素からモータを係脱するために、建築カバー組立体はクラッチを含む。一部の態様では、モータ以外の構成要素によって動かされ、したがってクラッチによりモータを係脱することがある駆動部は、駆動要素のそのような動きにより、動きに抵抗することがあり、かつ/またはモータを損傷することがある、モータが逆駆動するのを妨げ。モータ以外の構成要素は、手動操作、第2のモータ、その他であってもよい。クラッチは、駆動要素からモータを選択的に係合および係脱するためにあらゆる型のクラッチであってもよい。例えばクラッチは、機械クラッチ、電気機械クラッチ、バネ式クラッチ、摩擦式クラッチ、板クラッチ、その他であってもよい。本開示の一部の態様では、クラッチはモータの作動によって係合されてもよい。一部のこのような態様では、クラッチは、前の作動方向と反対方向にモータを作動させることによって係脱されてもよい。
【0020】
図1の例では、モータ組立体100のクラッチ110は、モータ105を選択的に回転ロッド115に結合させる。
図1の例では、クラッチ110は、モータ105が作動しているときに回転ロッド115およびモータ105を作動可能に係合させ、モータ105が作動していないときに回転ロッド115およびモータ105を係脱させる。クラッチ110により、回転ロッド115をモータ105が選択的に制御できる(例えば回転ロッド115がモータ105と結合されているときのみ)ので、回転ロッド115の手動制御はモータ105と無関係に(例えばカバーを手動で動かすことにより回転ロッド115が回転する)達成できる(例えば回転ロッド115がモータ105から離断されているとき)。本明細書で使用される場合、手動の動きは、モータ105以外の力、例えば電気、モータ、その他ではなく手で駆動された回転ロッド115の回転を含む。クラッチ110が係合されている間、モータ105は回転ロッド115に回転可能に結合されてカバーを動かす。クラッチ110が係合されている間、モータ105は回転ロッド115の回転を駆動する。
図4〜
図6および
図10にさらに記載されたように、回転ロッド115の回転はカバーの動きに変換される。モータ105が使用されていないときに、クラッチ110は回転ロッド115からモータ105を係脱させて(例えば回転ロッド115からモータ105の出力部を離断する)回転ロッド115がモータ105と無関係に回転することができる。
【0021】
図1の例では、クラッチ110は、モータ105の方向を逆転することにより、モータ105から回転ロッド115を係脱させる(例えばモータ105が作動してカバーを動かした方向の反対方向にモータ105の回転の好ましくは一部、例えば4分の1だけモータ105を作動させる)。例えばモータ105が時計回りの方向に作動している場合、クラッチ110は、モータ105を反時計回りの方向に一部回転させることにより、回転ロッド115からモータ105を係脱させる。モータ105の逆作動により、クラッチ110が逆作動してモータ105から回転ロッド115が係脱する。回転ロッド115からモータ105が離断することにより、回転ロッド115がモータ105にトルクを加えることなく、かつ/またはモータ105が手動操作に抵抗することなく、操作者がカバーを手動で動かすことができる。クラッチ110の非限定の一例示的実装形態は、以下により詳細に記載される
図2および
図3に示されたクラッチ110の一例示的実装形態を参照に記載されている。一部の例では、モータ105は、モータ105が第1の方向に作動することなどにより、カバーを所望の距離だけ駆動するために作動される。一旦カバーが所望の距離だけ移動すると、モータ105は、第1の方向と反対の第2の方向に作動して(例えば回転して)クラッチ110が回転ロッド115からモータ105を係脱させる。したがってモータ105が停止しているとき、クラッチ110は、カバーがモータ105と作動可能に結合されないように、モータ105および回転ロッド115を係脱させてもよく、モータ105に影響を及ぼすことなくカバーを手動で動かすことが達成されてもよい。換言すると、一部の例では、モータ組立体100は、モータ105が意図的に作動され、カバーを動かすために作動していない限り、常に手動モードにありモータ105は回転ロッド115から係脱されている。クラッチ110を両方向(例えば時計回り、および反時計回り)に係合することができる。したがってクラッチ110を係脱している間にモータ105が回転し過ぎると(例えばモータ105が係合される点を過ぎて回転すると)、クラッチ110を反対方向に再係合することができる。クラッチ110を介してモータ105の係脱を制御するために(例えばモータ位置を監視し、それによってモータが係脱に関連付けられた位置に移動したときを検証するために)、モータ組立体100は、モータ105の動きを追跡するようにモータエンコーダ106を含んでもよい。
【0022】
図1の例におけるクラッチ110はモータ105の回転の結果として係合される機械的クラッチであるが、モータ105を選択的に係合し、または係脱するためにあらゆる他の型のクラッチまたは機構を利用してもよい。例えばクラッチ110は、電子クラッチ、空気圧クラッチ、油圧クラッチ、電気機械クラッチ、またはあらゆる他の型のクラッチであってもよい。
【0023】
図1に示された例では、建築カバー制御装置108はカバーの位置を監視し、モータ105の作動を制御する。建築カバー制御装置108はモータ105およびカバー位置エンコーダ120と通信する。建築カバー制御装置108は、建築カバー制御装置108がカバーを所望の場所に位置付けるようにモータ105を制御することができるために、カバー位置エンコーダ120からカバーの位置を受信する。カバー位置エンコーダ120は、回転ロッド115の回転を監視することによりカバーの位置を追跡する。一部の例では、カバー位置エンコーダ120はカバー位置を追跡し、モータエンコーダ106はクラッチ110を介してモータ105の係脱中にモータ位置を追跡する。一部の例では、カバー位置エンコーダ120からのデータは、モータエンコーダ106を較正するために使用され、逆も同様である。一部の例では、カバー位置エンコーダ120およびモータエンコーダ106を並べて使用して、モータ105を回転してカバーを所望の場所に動かすために回転の合計数を決定する。
【0024】
示された例によれば、建築カバー制御装置108は、モータ組立体100を作動時に建築カバー制御装置108に命令する中央制御装置(図示せず)と通信する。例えば中央制御装置は、関連付けられた建築構造を覆う位置にカバーを駆動させるために、建築カバー制御装置108(および例えば建物内の他の建築カバー制御装置)に指令してもよい。指令に応答して、建築カバー制御装置108は、カバー位置エンコーダ120から受信した位置情報に基づいてカバーの現在の位置を決定し、カバーを閉位置に動かすためにモータ105を作動させる。例えば建築カバー制御装置108は、カバー位置エンコーダ120を介してカバーの位置を監視し、かつ/またはモータ105の回転数を監視しながらモータ105を作動させてもよい。示された実施形態によれば、建築カバー制御装置108は、モータ105に送信される制御信号を制御することにより、モータ105の回転を監視する(例えば建築カバー制御装置108は、制御信号がモータ105を駆動するために使用する回転に関連付けられたパルス数を決定する)。別法として、一部の実施形態では、建築カバー制御装置108は、モータ105の回転を検出するセンサ(例えばエンコーダ、回転センサ、その他)を含み、かつ/またはセンサと通信可能に結合される。
【0025】
一旦カバーが操作者によって所望された位置に到着すると(例えばモータ105がカバーを所望の位置に動かすために十分な回転数を作動されたことを決定する建築カバー制御装置108に基づいて)、建築カバー制御装置108はモータ105を回転ロッド115から係脱させる。この実施形態では、クラッチ110は、例えば回転ロッド115からモータ105を係脱させるために建築カバー制御装置108がモータ105を一時的に(例えばモータ105の一部の回転だけ)反対方向に作動させる際に、モータ105を回転ロッド115から離断させる。一部の例では、ブレーキ要素(例えばモータバネまたはブレーキ)は、モータ105が回転ロッド115から係脱している間に、回転ロッド115の動き(例えば回転)に抵抗するために使用されてもよい。このような例では、ブレーキ要素は、カバーの重量および/または重力などに起因して、回転ロッド115が回転しないように抵抗する。ブレーキ要素は加えられたわずかな力に(例えば手動操作中に)圧倒されることがある。建築カバー制御装置108の例示的実装形態は、
図11〜
図17と関連してさらに詳細に記載される。
【0026】
図1の実施形態では、カバー位置エンコーダ120はスライダ122を含み、スライダ122は回転ロッド115の回転によって動かされる。例えばカバー位置エンコーダ120は、回転ロッド115の回転をスライダ122の横移動に変換するためにギアボックス、ウォームギア、その他を含んでもよい。カバー位置エンコーダ120内のスライダ122の位置、およびひいては全開位置および/または全閉位置に対するカバーの相対位置は、スライダ122の作動経路に沿って配置された抵抗接触部124によって決定されてもよい。スライダ122の位置は、測定して(例えばアナログデジタル変換により)位置に変換できる抵抗に影響を与える。
図1のカバー位置エンコーダ120は抵抗接触部124を含むスライダに基づくエンコーダであるが、回転ロッド115の回転および/またはカバーの位置を追跡するためのあらゆる他の型のエンコーダを利用してもよい。例えば回転ロッド115の回転および/またはカバーの位置を追跡するために利用できるアナログ回転エンコーダが、
図13に関連して記載されている。別法として、カバー位置エンコーダ120は、例えばそれぞれがその全体を参照により本明細書に組み込まれた、米国特許出願公開第2012/0200247号、米国特許出願公開第2013/0199735号、米国特許出願公開第2014/0224437号、米国特許出願公開第2014/0290870号、米国特許出願公開第2014/0090787号、および米国特許出願公開第2014/0262078号に記載されたような重力センサを利用してもよい。
【0027】
図1の建築カバー制御装置108はモータ組立体100の筐体の内側にあるが、建築カバー制御装置108は別法としてモータ組立体100から離れて配置されてもよい。例えば建築カバー制御装置108は、コンピュータ、サーバ、またはモータ組立体100と通信する他のコンピューティングデバイスを実装することが可能である。本明細書で使用される場合、その変形を含む語句「通信する」は、直接の通信、ならびに/または1つもしくは複数の中間構成要素を通し、直接の物理的(例えば有線による)通信および/もしくは持続した通信を必要としない間接の通信を網羅するが、むしろ追加として無線通信、定期的もしくは非定期的な間隔の選択的な通信だけでなく1回の事象さえも含む。
【0028】
モータ組立体100はケーブル(例えばワイヤ)を介して電池パックによって電力供給されてもよい。例えば電池パックは12個のAA電池を含んでもよい。別法として、電池パックはあらゆる数および/またはあらゆる型の電池を含んでもよい。モータ組立体100は複数の電池パックによって電力供給されてもよい。例えばモータ組立体100は、12ボルト(V)容量の電池パックおよび18V容量の電池パックによって電力供給されてもよい。このような例では、ケーブル(複数可)は電池パックをモータ組立体100に電気結合してもよい。より高い電位(例えば18V)をもつ電池パックがまずモータ組立体100に電流を供給する。18Vの電池が電流を提供するにつれて、電池パックの電圧は下がる(例えば放電する)。18Vの電池パックが12Vの電池パックと同じ電圧を放電すると、12Vの電池パックはさらに電流を提供し始める。1つまたは複数のダイオードを使用して(例えば電池パック(複数可)をモータ組立体100に電気結合するケーブル(複数可)内で)、電流が(例えば電池パック間の電圧差に起因して)一方の電池パックから他方の電池パックに逆駆動するのを防いでもよい。加えてまたは別法として、モータ組立体100は、交流電流(AC)および/または直流電流(DC)の電源によって電力供給されてもよい。
【0029】
作動時に、建築カバー制御装置108がモータ組立体100のカバーを動かすように命令を受信すると、建築カバー制御装置108はモータ105に回転するように命令する。存在するときは、トルク伝動装置は、モータ105の出力を回転可能な係合用クラッチ110のためのより高いトルクに変換する。一旦クラッチ110が回転ロッド115をモータ105と係合させると、モータ105の作動により回転ロッド115が回転する。回転ロッド115が回転すると、カバーの位置はカバー位置エンコーダ120によって追跡される。カバー位置エンコーダ120は、カバー位置情報を建築カバー制御装置108に送信する。加えてまたは別法として、例えばモータエンコーダ106(モータエンコーダ106はモータ105に取り付けられてもよい)のような別のセンサは、建築カバー制御装置108によるカバーの位置の追跡を促すために、モータ105の回転および/またはモータ組立体100の別の構成要素の動きを追跡してもよい。回転ロッド115の回転によりカバーが駆動する。
【0030】
モータ組立体100のモータ操作が終了すると(例えばカバーが所望の/指令された位置に到着したとき、モータ組立体100が止まるように指令されたとき、モータ組立体100が所望の位置に到着したとき、その他)、建築カバー制御装置108は、クラッチ110を介して、例えばモータ105を前の作動の方向と反対方向に作動させることなどによって係脱するようにモータ105に命令する。示された例によれば、建築カバー制御装置108は、クラッチ110を介して回転ロッド115からモータ105を係脱するのに十分な時間(例えばモータ105がそれまで回転していたのとは反対の方向にクラッチ110を部分的な回転、例えば4分の1回転させるのに十分な時間)モータ105を駆動する。加えてモータエンコーダ106は、建築カバー制御装置108がクラッチ110を介してモータ105を係脱するために適切な回転量を決定できるように、モータ105の回転を追跡する。一旦クラッチ110によりモータ105から係脱されると、モータ105からの抵抗がなく、かつ/またはモータ105にトルクが加えられることなく、回転ロッド115を手動で回転させることができる。例えばユーザは、取り付けられたワンド、他のツールを使用して、または手でカバーを動かしてもよい。カバーを動かすことにより回転ロッド115が駆動される。カバー位置エンコーダ120は回転ロッド115の回転を追跡し、カバー位置情報を建築カバー制御装置108に送信する。したがってカバー位置エンコーダ120は、カバーが手動で動かされたときにカバー位置を追跡することができる。一部の実施形態では、カバー位置エンコーダ120はカバー位置を追跡するために電気を必要としない(例えばこの場合、カバー位置エンコーダ120が(スライダエンコーダのように)機械的に作動され、電気が供給されているときは常に位置が報告される)。このような実施形態では、電力供給されていないとき(例えば停電の間)にカバーを手動で作動しているときであっても、建築カバー制御装置108は、一旦電力が供給されると(例えば停電が終わった後)較正行為(例えばエンコーダを較正するためにカバーを所定の位置に移動する、ユーザがモータ組立体100を較正するよう求める、その他)を行う必要なしに、カバー位置エンコーダ120に基づいてカバー位置を決定することができる。
【0031】
図2および
図3は、それぞれ
図1のクラッチ110の実装形態の一例の正面図および背面図を示す。
図2のクラッチ110は
図1のモータ組立体100を参照して記載される。別法として、
図2のクラッチ110はあらゆる型のモータ組立体とともに利用されてもよく、かつ/または係合/係脱用クラッチが有益であり得るあらゆる組立体に利用されてもよい。
図2のクラッチ110は、クラッチ筐体ユニット200、細長部材210、カムフォロア220、および駆動ギア230を含む。
【0032】
図2および
図3のクラッチ筐体ユニット200は、細長部材210がクラッチ筐体ユニット200内で回転できるように、細長部材210の環状面212を受領するように構成された環状スロット302(
図3)を含む。クラッチ筐体ユニット200は、好ましくは静止したままである(例えば建築構造に固定して取り付けられる)一方で、細長部材210は(例えば細長部材210に結合されたモータ105の作動に起因して)回転する。細長部材210は、モータ105の出力部を細長部材210と結合するために、モータ105の出力軸を受領するためのチャネル308(
図3)を含む。別法として、モータ105の出力部はトルク伝動装置に結合されてもよく、したがってこのような例では、細長部材210はトルク伝動装置の出力軸を受領する。したがってモータ105の動き(例えばモータ軸の回転)は細長部材210に変換され、それによって細長部材210を回転させる。
【0033】
示された実施形態の細長部材210は、細長部材210を駆動ギア230と解除可能に結合させるためにクリップ218を備え、それによってカムフォロア220を細長部材210と駆動ギア230との間に結合する。クリップ218により、駆動ギア230および細長部材210は細長部材210および駆動ギア230の他の構成要素の相互作用を受けて、独立して回転することができる。別法として、細長部材210が回転できるあらゆる他の型の締結具を利用してもよい(例えば細長部材210はネジ付きナットを受領するためにネジ切られてもよい)。
【0034】
カムフォロア220は突起部321を備え、突起部321はカムフォロアノブ322(
図3)を含む。細長部材210はクリップ218によりカムフォロア220に結合され、カムフォロア220のカムフォロアノブ322は、細長部材210のカム面214と噛合する。細長部材210は2つのカム面214を含んでもよく、2つのカム面214は、それぞれが好ましくは細長部材210の外周の約半分を備え、それぞれは2つのカムフォロアノブ322の1つを受領する。別法としてあらゆる所望の数のカム面214およびカムフォロアノブ322を利用してもよい(例えば1つ、2つ、3つ、その他)。カム面214のそれぞれの外周端は停止部216で終了する。
【0035】
カムフォロアノブ322をカム面214に係合されたままに保つために、カム面214に溝を付ける。細長部材210が第1の方向に回転されると、カム面214はカムフォロアノブ322を停止部216に向かって駆動させ、ひいてはカムフォロア220を駆動ギア230に向かって動かす。反対にカムフォロアノブ322が(例えばモータ105を第1の方向と反対の第2の方向に逆作動させることにより)停止部216から離されると、カムフォロアノブ322は、細長部材210のカム面214に沿って停止部216から離れる方向に動き、カムフォロア220を駆動ギア230から離れるように駆動する。
【0036】
一旦カムフォロアノブ322が細長部材210の停止部216に接触すると(例えばカムフォロア220が駆動ギア230に向かって完全に拡張すると)、細長部材210の停止部216は、細長部材210と一致してカムフォロア220の回転を促す。逆に回転方向が逆転すると、停止部216およびカムフォロアノブ322はもはや接触せず、したがってカムフォロア220は回転を停止し、カムフォロア220は、カムフォロアノブ322が細長部材210のカム面214の中により深く動くにつれて駆動ギア230から離れる。加えてモータ105は、カムフォロアノブ322がカム面214を進めてカムフォロア220を駆動ギア230に向かって押すまで、細長部材210を反対方向に引き続き回転させてもよい。一旦カムフォロアノブ322が停止部(例えば停止部216または細長部材210の反対側の停止部)に到着すると、カムフォロア220は完全に拡張し、したがって再度駆動ギア230と係合する。一旦カムフォロア220が駆動ギア230と係合されると、モータ105(
図1)は駆動ギア230を介して回転ロッド115の回転を回転の反対方向に駆動させる。例えばモータ105の出力軸は細長部材210を回転させ、カムフォロア220を回転させる。カムフォロア220の回転により駆動ギア230が回転し、駆動ギア230により回転ロッド115(
図1)が回転する。したがって第1の方向に回転した後に
図2および
図3のクラッチ110を介してモータ105を係脱させるために、カムフォロア220が収縮されるまで、またカムフォロア220が拡張される前に、細長部材210を第2の反対方向に回転させるべきである。
【0037】
カムフォロア220はキー面224を備え、キー面224は選択的に駆動ギア230の噛合キー面332と係合する。細長部材210が回転され、カムフォロアノブ322がカム面214を横断すると、カムフォロア220のキー面224が動かされて駆動ギア230の噛合キー面332と係合する。
【0038】
一旦カムフォロアノブ322が停止部216に到着し、停止部216に係合されると、細長部材210の回転がカムフォロア220の回転を駆動する。キー面224が噛合キー面332と係合されると、カムフォロア220の回転により駆動ギア230が回転する。したがってクラッチ110は、細長部材210が十分に回転されることにより、(1)カムフォロア220が駆動ギア230と軸方向に係合され、かつ/または(2)停止部216がカムフォロア220の回転を駆動すると係合される。逆にモータ105(
図1)は、細長部材210が係合回転の方向と反対方向に回転されて、(1)カムフォロアノブ322が停止部216から離れ、(2)カムフォロア220が駆動ギア230から軸方向に離れて動かされ、それによってキー面224が噛合キー面332から係脱する位置にカム面214が回転すると係脱される。
【0039】
図2の駆動ギア230は、回転ロッド115を受領し、回転ロッド115をクラッチ110に結合させるためにキーハブ233を有する。駆動ギア230は好ましくは孔234を含み、孔234は駆動ギア230を回転ロッド115に固定するために止めネジを含有する。駆動ギア230は好ましくは回転ロッド115に固定して結合されるので、駆動ギア230は回転ロッド115の回転とともに回転する。別法として、クラッチ110は、回転ロッド115および駆動ギア230の一方の回転により、回転ロッド115および駆動ギア230の他方の回転をもたらすように、回転ロッド115を駆動ギア230と、より一般的にはクラッチ110と係合させるためにキー面224上のキー、噛合キー面332上のキー、駆動ギア上の追加孔234、その他の1つまたは複数を含有してもよい。
【0040】
本開示の一態様によれば、
図2のクラッチ110の例示的実装形態は、
図1のモータ組立体100内にクラッチ110を実装するために利用されてもよい。本開示のこの態様では、モータ組立体100の作動時に、
図1のモータ105が回転ロッド115を回転させるための信号を受信すると、モータ105は取り付けられた細長部材210を回転させ始める。細長部材210が回転する際、カムフォロアノブ322は、カムフォロアノブ322が停止部216によって停止されるまでカム面214を横断する一方で、カムフォロア220は駆動ギア230に向かって拡張される。一旦この拡張された位置になると、カムフォロア220はモータ105の回転(例えばトルク伝動装置によって駆動されてもよい細長部材210の回転)とともに回転する。この拡張された位置では、カムフォロア220を回転させるキー面224は、駆動ギア230の噛合キー面332を係合する。一旦係合すると、駆動ギア230および(駆動ギア230に結合された)回転ロッド115は、カムフォロア220の回転とともに回転する。したがって
図4の建築開口カバー組立体400内で、駆動ギア230により回転ロッド115が回転することにより、カバーが建築開口カバー組立体400のカバー440を開閉するために動く。
【0041】
モータ105を、カバーを所望の/指令された位置に動かすように作動させた後、建築カバー制御装置108は、必要であれば、次のモータが作動するまで、手動操作を促進するために(例えばモータ105以外の力によって駆動される回転ロッド115の回転)、クラッチ110に回転ロッド115をモータ105から係脱させる。建築カバー制御装置108は、カムフォロア220が駆動ギア230から係脱できるように、細長部材210の部分的な(例えば4分の1)回転だけモータ105の出力部を逆転させる。カムフォロア220が駆動ギア230から離れると、キー面224は噛合キー面332から離断する。一旦カムフォロア220が駆動ギア230から係脱すると、回転ロッド115は細長部材と、そしてそれによってモータ105と無関係に回転することができる。
【0042】
本開示の態様は、あらゆる型の建築カバーに利用されてもよい。例えばクラッチ、ブレーキ要素、位置追跡デバイス(複数可)、休止状態から覚醒させる制御装置の1つまたは複数を、垂直スタッキング建築カバー、水平スタッキング建築カバー、コード式建築カバー、ローラ建築カバー、その他などのあらゆる型の建築カバーとともに利用されてもよい。例えば
図4および
図10は、本開示の1つまたは複数の態様を含む建築カバー組立体の例示的実施形態を示す。
図4および
図10は、垂直スタッキング(または段層)建築カバーの例示的実装形態を示し、
図5は水平スタッキング建築カバーの例示的実装形態を示し、
図6はローラ建築カバーの例示的実装形態を示す。
【0043】
図4は、本開示の態様に従って構築された垂直スタッキング建築カバー組立体400の一例示的実装形態を示す。
図4の垂直スタッキング建築カバー組立体400は、トルク伝動装置407に結合されたモータ105、モータエンコーダ106、建築カバー制御装置108、クラッチ110、回転ロッド115、カバー位置エンコーダ120、変換ギアボックス425、移動レール組立体430、遮光駆動機構435、およびカバー440を含む。カバー440は、遮光およびプライバシー、その他を提供するために建築構造を選択的に覆うように移動レール組立体430に取り付けられる。遮光駆動機構435が動くにつれて、遮光駆動機構435に取り付けられた移動レール組立体430は、カバー440を動かして建築構造に覆いをする、または覆いを取り外すために、建築構造を摺動して横切る。移動レール組立体430を手動で動かすことができ、またはモータ105で遮光駆動機構435を駆動させることによって動かすことができる。モータ105を作動させることにより回転ロッド115が回転し、それにより移動レール組立体430が変換ギアボックス425を介して動く。
【0044】
移動レール組立体430は、垂直スタッキング建築カバー組立体400を手動でモータを使わずに作動させるために、移動レール組立体430に取り付けられたワンドまたは他のツール(例えばコード、鎖、その他)などのユーザタッチポイントを含んでもよい。手などでワンドを、ひいては移動レール組立体430およびカバー440を動かすことにより、遮光駆動機構435が移動レール組立体430とともに動く。遮光駆動機構435の動きは、変換ギアボックス425(
図1の実施形態では、90度のギアボックス)などにより回転ロッド115の回転に変換されてもよく、その逆も同様である。回転ロッド115が回転している間に、カバー位置エンコーダ120は、回転ロッド115の回転を追跡することにより移動レール組立体430の位置を追跡する。移動レール組立体430は、回転ロッド115を介してカバー位置エンコーダ120に機械的に連結される。移動レール組立体430の動きは回転ロッド115の回転に変換され、したがってカバー位置エンコーダ120によって追跡される。
【0045】
図4の例では、モータエンコーダ105は、ホール効果センサであってもよく、ホール効果センサは、トルク伝動装置407の出力部の回転を検出する(例えばモータ105が移動レール組立体430を動かすために作動した後、モータエンコーダ106は、モータ105がクラッチ110を係脱するようにトルク伝動装置407の出力部を十分に回転(例えば4分の1回転)させたときを決定するために、モータ105の逆作動を追跡する)。別法として、モータ105の出力軸の回転、トルク伝動装置407の構成要素の回転、その他を検出するために、モータエンコーダ105をあらゆる他の場所に配置することができる。
【0046】
図4の例では、トルク伝動装置407はモータ105の回転出力を変換するためのギア比を含む。トルク伝動装置407の出力部は、回転ロッド115を回転させるためにより遅い回転においてより高いトルクである。別法として、モータ105のトルクおよび/もしくは回転速度を調節するための別の装置を利用してもよく、またはモータ105が移動レール組立体430を動かすために十分なトルクおよび/もしくは回転速度を有する場合、トルク伝動装置407を利用する必要がない。トルク伝動装置407は、遊星ギア組立体、螺旋ギア組立体、および/またはあらゆる他のギア組立体であってもよい。
【0047】
図4の例では、建築カバー組立体400のクラッチ110は、モータ105(トルク伝動装置407などを介して)を回転ロッド115と選択的に結合するために提供される。
図4の例では、係合されている間にモータ105は回転ロッド115の回転を駆動させる。回転ロッド115の回転は、変換ギアボックス425により移動レール組立体430の動きに変換される。モータ105が使用されていないときに、クラッチ110は、回転ロッド115がモータ105と無関係に回転できるために回転ロッド115からモータ105を係脱させる(例えば回転ロッド115からモータ105の出力部を離断させる)。
【0048】
図4の例では、クラッチ110は、モータ105の方向と逆転させる(例えばモータ105をモータ105の好ましくは一部の回転、例えば4分の1の回転だけ作動させる、かつ/またはモータ105が移動レール組立体430を動かすために作動していた方向の反対方向にトルク伝動装置407の出力部を作動させる)ことにより、モータ105から回転ロッド115を係脱させる。例えばモータ105が先に時計回りの方向に作動していた場合、クラッチ110は、モータ105が反時計回りの方向に(例えば部分的な回転だけ)作動されると、モータ105から回転ロッド115を係脱させる。モータ105を逆作動させることにより、存在するときはトルク伝動装置407の出力部を逆作動させ、トルク伝動装置407の出力部はクラッチ110の入力部に結合され、それによってクラッチ110を逆作動させて回転ロッド115をモータ105およびトルク伝動装置407から係脱させる。
【0049】
図4の例では、建築カバー制御装置108は移動レール組立体430の位置を監視し、モータ105の作動を制御する。建築カバー制御装置108は、モータ105およびカバー位置エンコーダ120と通信する。建築カバー制御装置108は、建築カバー制御装置108がモータ105を制御して移動レール組立体430を所望の場所に位置付けるために、カバー位置エンコーダ120から移動レール組立体430の位置を受信し、それによってカバー440の位置を受信する。カバー位置エンコーダ120は、回転ロッド115の回転を監視することにより移動レール組立体430の位置を追跡する。
【0050】
一旦移動レール組立体430が(例えばモータ105が移動レール組立体430を所望の位置に動かすために十分な回転数だけ作動したと決定する、建築カバー制御装置108に基づいて)操作者による所望の位置に到着すると、建築カバー制御装置108はモータ105を回転ロッド115から係脱させる。上に記載されたように、モータ105、建築カバー制御装置108、モータエンコーダ106、および/またはカバー位置エンコーダ120は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、DC電源、および/または電源の組合せによって電力供給されてもよい。
【0051】
図4の建築カバー制御装置108は、垂直スタッキング建築カバー組立体400の筐体の内側にあるが、別法として建築カバー制御装置108は、垂直スタッキング建築カバー組立体400から離れて配置されてもよい。例えば建築カバー制御装置108は、コンピュータ、サーバ、または垂直スタッキング建築カバー組立体400と通信する他のコンピューティングデバイスを実装することができる。
【0052】
作動時に、建築カバー制御装置108が建築カバー組立体400のカバー440を動かす命令を受信すると、建築カバー制御装置108はモータ105に回転するように命令する。存在するときは、トルク伝動装置407は、モータ105の出力部を回転可能な係合用クラッチ110のためのより高いトルクに変換する。一旦クラッチ110が回転ロッド115を(トルク伝動装置407などを介して)モータ105と係合させると、モータ105の作動により回転ロッド115が回転する。回転ロッド115が回転すると、カバー440の位置はカバー位置エンコーダ120によって追跡される。カバー位置エンコーダ120は、カバー位置情報を建築カバー制御装置108に送信する。加えてまたは別法として、例えばモータエンコーダ106(モータエンコーダ106はモータ105に取り付けられてもよい)のような別のセンサは、建築カバー制御装置108によるカバー440の位置の追跡を促すために、モータ105の回転および/または垂直スタッキング建築カバー組立体400の別の構成要素の動きを追跡してもよい。回転ロッド115の回転により、移動レール組立体430を遮光駆動機構435の駆動などによって駆動する。
図4の実施形態では、ギアボックス425は回転ロッド115の回転を遮光駆動機構435の動きに変換し、遮光駆動機構435が動くにつれて、移動レール組立体430、およびひいては取り付けられたカバーが動く。
【0053】
垂直スタッキング建築カバー組立体400のモータ操作が終了すると(例えばカバー440が所望の/指令された位置に到着したとき、垂直スタッキング建築カバー組立体400が止まるように指令されたとき、垂直スタッキング建築カバー組立体400が所望の位置に到着したとき、その他)、建築カバー制御装置108は、例えばモータ105を前の作動の方向と反対方向に作動させることなどによって、クラッチ110を係脱するようにモータ105に命令する。示された例によれば、建築カバー制御装置108は、クラッチ110を係脱するのに十分な時間(例えばモータ105が回転していたのと反対方向にクラッチ110を部分的な回転、例えば4分の1回転させるのに十分な時間)モータ105を駆動する。加えてモータエンコーダ106は、建築カバー制御装置108がクラッチ110を係脱するために適切な回転量を決定できるように、モータ105の回転を追跡する。一旦クラッチ110によりモータ105から係脱されると、モータ105および/もしくはトルク伝動装置407からの抵抗がなく、かつ/またはモータ105および/もしくはトルク伝動装置407に加えられたトルクなしに、回転ロッド115を手動で回転させることができる。例えばユーザは、取り付けられたワンド、他のツールなどのユーザタッチポイントを使用して、または手で移動レール組立体430を動かしてもよい。移動レール組立体430を動かすことにより、遮光駆動機構435が動くことなどにより回転ロッド115が駆動され、遮光駆動機構435は変換ギアボックス425(変換ギアボックス425は、遮光駆動機構435の動きを回転ロッド115の回転に変換する)などを介して回転ロッド115を回転させる。カバー位置エンコーダ120は回転ロッド115の回転を追跡し、カバー位置情報を建築カバー制御装置108に送信する。したがってカバー位置エンコーダ120は、カバー440が手動で動かされるときにカバー位置を追跡することができる。一部の実施形態では、カバー位置エンコーダ120はカバー位置を追跡するために電気を必要としない(例えばこの場合、カバー位置エンコーダ120が(スライダエンコーダのように)機械的に作動され、電気が供給されているときは常に位置が報告される)。このような実施形態では、電力供給されていないとき(例えば停電の間)にカバー440を手動で作動しているときであっても、建築カバー制御装置108は、一旦電力が供給されると(例えば停電が終わった後)較正行為(例えばエンコーダを較正するためにカバー440を所定の位置に移動する、ユーザに垂直スタッキング建築カバー組立体400を較正するよう求める、その他)を行う必要なしにカバー位置エンコーダ120に基づいてカバー位置を決定することができる。
【0054】
本開示の一態様によれば、ブレーキ要素は、モータがカバーから係脱されている間、駆動要素の動き(例えば回転、線形移動、その他)に抵抗するために建築カバー内に含まれてもよい。ブレーキ要素はバネモータ、ブレーキ、および/または駆動要素の動きに抵抗するあらゆる他のデバイスであってもよい。ブレーキ要素は動きに抵抗するために駆動要素に(例えば直接または間接に)結合される。ブレーキ要素は、追加の力を加えることなく駆動要素が動かないように十分に保持する(例えばブレーキ要素によりシステムは均衡または静止状態を維持する)。この方式では、ブレーキ要素は、ユーザがカバーを動かすためにカバーに何らかの力を加えると(例えばユーザはブレーキ要素の抵抗力に勝る十分な力を加えたとき)、手動操作でカバーが動くのを阻止しない。したがってブレーキ要素は、クラッチがモータを駆動要素から係脱している間、かつ/またはモータが係脱されている間、駆動要素を実質的に固定させたまま維持する。ブレーキ要素は、あらゆる型の建築カバー組立体内に含まれてもよい。例えばブレーキ要素は、手動操作またはモータ操作に起因する力以外の力が存在する建築カバー内に含まれてもよい。例えばブレーキ要素は、重力がカバー位置に影響を与える(例えば巻かれていないまたは閉じた位置に向かってカバーに付勢するために作用する)カバー内に含まれてもよい。このような建築カバー組立体は、カバーを手動および/またはモータにより動かすことによってカバーが定着した位置に留まるように、重力に対抗するためにブレーキ要素を含んでもよい。本開示の一部の態様によれば、モータが駆動要素と係合されると、モータは、作動していないときであっても、カバーの動きに抵抗する保持力を加える(例えば選択された位置にカバーを保持できる)。このような一部の態様では、手動操作(先に記載されたように)を可能にするために、モータが作動していないときに、モータを駆動要素から係脱するためにクラッチが含まれてもよい。このような一部の態様では、建築カバー組立体は、カバーの動きに抵抗するためにブレーキ要素を含み、モータが駆動要素から係脱されると取り除かれる保持力に取って代わってもよい。
【0055】
図5は、本開示の態様に従って構築された水平スタッキング建築カバー組立体500の一例示的実装形態を示す。
図5は、モータおよび手動により作動できる水平スタッキング建築カバー組立体500を示す。水平スタッキング建築カバー組立体500は、カバー502、ギアボックス506に結合されたモータ105、クラッチ110、コードスプール515および530、カバー位置エンコーダ120、回転ロッド115、ならびにバネモータ540を備える。水平スタッキング建築カバー組立体500は、カバー502を下げるために、カバー502を下に引くことによって手動で下げ、または別法として下方に動かすことにより下げられてもよい。例えばカバー502は機械的または化学的締結具を介してコードスプール515および530に結合されてもよく、コードスプール515および530は回転ロッド115に回転可能に結合される。この方式で、カバー502が動くことにより回転ロッド115が回転し、それによってコードスプール515および530が巻き解かれる。一部の実施形態では、コードスプール515および530は回転ロッド115の輪郭に一致するためにキーで留められてもよい。別法としてスプール515および530はあらゆる型のコードを巻き取る機構であってもよい。加えてまたは別法として、水平スタッキング建築カバー組立体500は、カバー502を動かすために手動タッチポイントまたは制御部(例えばタブ、鎖、その他)を含んでもよい。上記のように、モータ105および/またはカバー位置エンコーダ120は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、DC電源、および/または電源の組合せによって電力供給されてもよい。
【0056】
図5の水平スタッキング建築カバー組立体500は、カバー502を手動で持ち上げ、または別法として上方に動かすことにより上昇されてもよい。一部の実施形態では、カバー502が上昇されると、バネモータ540はコードスプール515および530を巻き付ける。バネモータ540は、回転ロッド115に回転可能に結合された1つまたは複数のバネ(例えば定トルクバネ(複数可))を含有する。バネモータ540は、回転ロッド115が動く(例えば回転する)際に巻き付けられ、かつ/または巻き解かれる。バネモータ540を巻き付けることにより上方力が発生して、カバー502を動かす支援をする。上方力はカバー502を下げるのに対応する方向に解くことに抵抗し、それによって追加の力(例えばモータによる力または手動の力)を加えることなく回転ロッド115が動くのを防ぐ静止状態を提供する。加えてバネモータ540は回転ロッド115の回転に対応する第2の方向に揚力を発生して、コードスプール515および530を巻き付け、それによってカバー502が上方向に動く。バネモータ540はブレーキ要素(例えば均衡)として機能してもよく、ブレーキ要素は、カバー502の延長長さに沿って実質的にあらゆる選択された位置においてカバーの動き(例えば回転)に抵抗するために、カバー502の重量の均衡を保つことにより、操作者がカバー502を所望の場所に下降または上昇させることができる。バネモータ540は、回転ロッド11がモータ105および/または手動操作を介して回転されていないときは、常に回転ロッド115の回転に抵抗する。例えばバネモータ540は、モータ105が回転ロッド115から係脱されているまたは係脱されようとしている間、回転ロッド115の回転に抵抗する。カバー502の手動操作(例えば押しかつ/もしくは引く)、および/または回転ロッド115のモータ操作は、バネモータ540によって加えられた回転ロッド115の限界(例えば保持する)に優ってよい。別法として、バネモータ540は、回転ロッド115に静止効果を提供する(例えば動きを防ぐ)ことができるあらゆるデバイスであってもよい。
【0057】
クラッチ110は
図1〜
図3のクラッチ110と関連して記載される。モータ105が作動すると(これはギアボックス506の出力部を駆動させてもよい)、クラッチ110は(例えばクラッチの入力部が部分的な回転、例えば約4分の1だけ作動された後)係脱合状態になる。クラッチ110が係合されると、モータ105は、カバー502を上昇または下降させるために回転ロッド115を回転させる。例えばモータ105は回転ロッド115を回転させ、回転ロッド115はスプール515、530を巻き付け、または巻き解くことによりカバー502が上昇または下降する。モータ操作が止まると、モータ105はクラッチ110を介して(例えば
図1と関連して記載された建築カバー制御装置108などの制御装置により)モータ105を係脱するために反対方向に作動される。モータエンコーダ106は、モータ105が完全に係脱されるときを決定するためにモータ105の位置を追跡する。モータ105がクラッチ110によって係脱されている間、バネモータ540は、回転ロッド115の動き(例えばカバー502の重量からもたらされる重力に起因する回転)に抵抗することにより、カバー502の位置を維持する。回転ロッド115の回転に抵抗することにより、クラッチ110はモータ105を回転ロッド115から適切に係脱させることができ、カバー502をその現在の設定点に維持する。モータ105が係脱されている間、操作者は、バネモータ540によって及ぼされた力に勝ることにより、カバー502を下降または上昇させてもよい。カバー502を下降または上昇させている間、回転ロッド115は、コードスプール515および530からコードを巻き付け、または巻き解くために回転する。
【0058】
回転ロッド115が手動操作によって回転しているか、またはモータ105の操作によって駆動されているかに関わらず、カバー位置エンコーダ120はカバーの位置を監視し、位置データを制御装置に送信する。加えてカバー502の位置は、
図14にさらに記載されたように、モータ操作中にモータエンコーダ(例えば
図1のモータエンコーダ106など)によって監視されてもよい。したがって水平スタッキング建築カバー組立体500では、カバー502の位置は手動およびモータのどちらの操作についても追跡される。
【0059】
図6は、本開示の態様に従って構築されたローラ建築カバー組立体600の一例示的実装形態を示す。
図6は、ローラ建築カバー組立体600を示す。ローラ建築カバー組立体600は、筐体ユニット605(例えば筐体板)、ギアボックス607に結合されたモータ105、制御装置108、管620、クラッチ110、および管接触面630を備える。ローラ建築カバー組立体600は管620の周囲を包んだカバー602を含む。管620は、カバー602を巻き解くために(例えば建築構造を覆うために)一方向に回転し、カバー602を巻き付けるために(例えば建築構造の覆いを外すために)他方向に回転する。上記のように、モータ105および/または建築カバー制御装置108は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、DC電源、および/または電源の組合せによって電力供給されてもよい。
【0060】
固定筐体ユニットまたはブラケット605は、ローラ建築カバー組立体600を装着するために、ローラ建築カバー組立体600を壁または別の構造に取り付ける。固定筐体ユニット605は管接触面606を備え、管接触面606は管620とともに回転する一方で、固定筐体ユニット605は静止したままである。管接触面606は管620に取り付けるためにキーで留められるが、別法としてネジ、クリップ、接着剤を通して、かつ/または片を一緒に取り付けるあらゆる他の方法を通して取り付けられてもよい。
【0061】
管接触面630は、管接触面630の回転により管620の回転を駆動し、管620の回転により管接触面630の回転を駆動する(例えば駆動軸および/またはモータ105からの回転トルクを管620に伝送する)ように、管620にキーで留め、または別法として係合される。
【0062】
図6のクラッチ110は、
図2および
図3に関連して記載されたクラッチ110により実装される。したがってクラッチ110は、モータ105およびギアボックス607が管接触面630を回転させ、それによって管620を回転させることができるために係合される。ローラ建築カバー組立体600の手動操作を促進するために、クラッチ110は、モータ操作が終了した後、モータ105を一瞬逆転させることにより回転ロッド115からモータ105を係脱させる。
【0063】
一部の実施形態では、ローラ建築カバー組立体600は、カバーの位置を追跡し制御装置108に送信するために、管接触面630の端部に(または管接触面630に沿った別の位置に)取り付けられたカバー位置エンコーダ(例えば
図1のカバー位置エンコーダ120など)を含む。例えば重力センサは管620の回転数、ひいてはカバー602の位置を追跡するために利用されてもよい。
【0064】
ローラ建築カバー組立体600は、筐体ユニット605に取り付けられたコードを引くことにより手動で操作されてもよい。別法として、ローラ建築カバー組立体600は、例として管620を回転させるワームネジに取り付けられたワンドを回転する、ユーザがカバー602を引き、または持ち上げることにより、手動クランクにより、その他などの別の手動操作によって操作されてもよい。加えてローラ建築カバー組立体600は、モータを操作中にカバー602の位置を決定し、クラッチ110がモータ105を管接触面630から係脱させている間にモータ105の位置を追跡するために、モータエンコーダ106(例えばモータエンコーダ106など)を含んでもよい。例えばモータ105が管接触面630から係脱されるべきときに、モータ105はその前の作動方向の反対方向に作動される。このような逆転作動が始まると、モータ105の回転によりクラッチ110のカムフォロア220(
図2)は回転せず、ひいては管620は回転しない/動かない。したがって例えばモータエンコーダ(例えばモータエンコーダ106など)のようなモータエンコーダは、モータ105がカムフォロア220(
図2)を駆動ギア230(
図2)から係脱するのに十分な距離だけ(例えば4分の1回転)細長部材210(
図2)を回転させたときを決定するために、モータ105の作動を追跡するために利用される。
【0065】
ローラ建築カバー組立体600は、モータ105が係脱している間および/または係脱した後、(例えばカバー602上の)重力に起因して管620が回転するのを抑制し、または回転するのに抵抗するために、バネモータ(例えば
図5のバネモータ515、530など)または他の型のブレーキもしくは保持デバイスを追加として含んでもよい。
【0066】
図7は、アナログエンコーダ720によって実装される例示的位置追跡デバイスを含む、建築カバー組立体を作動するためのモータ組立体700の一例示的実装形態を示す。モータ組立体700はアナログエンコーダ720を含む。アナログエンコーダ720は、筐体ユニット722を備え、筐体ユニット722は静止したままであり、ノッチホイール721を保持し、ノッチホイール721はキーハブを介して回転ロッド115に取り付けられる。ノッチホイール721は回転ロッド115の回転とともに回転する。回転ロッド115の回転数は、ノッチ723が回転してセンサを通過する回数を数えることによって監視することができる。別法として、例えばホイール721に取り付けられた磁石、ホイール721内の孔、その他などのあらゆる他の特性を監視することができる。例えば回転ロッド115の作動によって動かされるカバーの位置を追跡し、かつ/または決定するために、回転データを制御装置108に送信することができる。例えばアナログエンコーダ720は、
図1のモータ組立体100のカバー位置エンコーダ120(
図1)を実装するために利用されてもよく、
図5の水平スタッキング建築カバー組立体500のカバー位置エンコーダ120を実装するために利用されてもよく、
図6のローラ建築カバー組立体600またはあらゆる他の型の建築カバー組立体内にカバー位置エンコーダを実装するために利用されてもよい。電力を節約するために、カバー位置エンコーダ120の電源を切り、
図16および
図17を参照にさらに記載されるように、手動操作中に覚醒されてもよい。
【0067】
本開示の一態様によれば、例えば電力を節約するために、第1の位置追跡デバイス、第2の位置追跡デバイス、および/または処理デバイスは、建築カバー組立体の使用を中断した後または使用していない間、電源を切り、かつ/または休止モードで作動してもよい。この態様によれば、休止モードを終了するために(例えば制御装置の電源を入れ、または別法として休止モードから出るために)、建築カバー組立体は、第1の位置追跡デバイスおよび/または第2の位置追跡デバイスからのデータの変化に基づいて位置情報を更新する処理デバイスを含んでもよい。この方式では、第1の位置追跡デバイス、第2の位置追跡デバイス、および/または処理デバイスに定電力を提供することなく、位置を追跡するために様々時点で第1および/または第2の位置追跡デバイスから位置データを獲得することができる。本開示の一態様によれば、処理デバイスは、第1および/または第2の位置追跡デバイスからの処理データに基づいてカバー位置が変化したかどうかを決定するために、様々な時点で(例えばスケジュールに従って、定期的に、不定期に、その他)覚醒し、かつ/または電源が入るように構成される。例えば処理デバイスは、定期的に覚醒し、位置データを回収し、位置データが前の位置データの収集以降に変化したかどうかを決定し、位置データが変化していなかった場合に休止に戻り、または覚醒し、位置データが変化していた場合に位置データの追跡を続けてもよい。本開示の追加または代替の態様によれば、処理デバイスは、カバーの手動による動きに基づいて(例えばセンサからのトリガーに基づいて)覚醒し、かつ/または電源が入るように構成される。例えばセンサはモータ以外の構成要素(例えば手動による動き、別のモータによる動き、その他)によるカバーの動きによって始動されてもよい。センサは処理デバイスを覚醒させてもよい。例えばセンサは割り込みを処理デバイスに送信してもよく、処理デバイスは割り込みに応答して覚醒し、位置データを追跡し始めてもよい。
【0068】
図8は建築カバー組立体のためのモータ組立体800の例示的実装形態を示す。例示的モータ組立体800は休止モードから覚醒するように構成される。モータ組立体800は、クラッチ110およびカバー位置エンコーダ120が、作動位置を監視するための磁石815およびホール効果センサ822を含むクラッチ810に置換されていることを除き、
図1のモータ組立体100に類似した方式で作動する。
【0069】
モータ組立体800は、モータ105、トルク伝動装置407、モータエンコーダ106、および建築カバー制御装置108を含み、それらの例は
図1に関連して記載されている。加えてモータ組立体800は、クラッチ810、磁石815、印刷回路基板(PCB)820、リードスイッチ821、ホール効果センサ822、組立体筐体ユニット830、および回転ロッド支持部835を含む。
図1のクラッチ110と同様に、クラッチ810は係合/係脱用クラッチである。
【0070】
PCB820は、磁石815の回転を監視することにより、クラッチ810に結合された対象(例えばロッド)の回転を監視するためにホール効果センサ822を含む。磁石815は、磁石815の外周の周囲に多数の極(n個の極)を含む多極磁石である。n個の極は、磁石815をN極およびS極を交互に備えた360°/n部に分割する。磁石815が回転していないとき、PCB820のリードスイッチ821の状態は変わらない(例えば「オフ」状態である、「オン」状態である、その他)。磁石815が(例えばカバーの手動による動きに起因し、またはクラッチ810を駆動するモータ105の作動に起因して)回転しているとき、回転により、磁石815の交互の極がリードスイッチ821およびホール効果センサ(複数可)822の検知領域を通過する。極の変化はリードスイッチ821の状態に割り込み/修正する(例えば「オン」から「オフ」または「オフ」から「オン」)。リードスイッチ821の割り込み/状態の変化は、覚醒するために(例えば低電力の休止状態からホール効果センサ(複数可)822が磁石815の回転を検出するためにエネルギーを供給される作動状態に動くために)ホール効果センサ(複数可)822を始動させるように(例えば制御装置108によって)検出される。作動時に、ホール効果センサ(複数可)822は、(例えば取り付けられたロッド115の回転に起因して)磁石815の回転を決定し、それによって
図17と関連してさらに記載されるように、取り付けられたカバーの位置を決定するために、極の変化の数を追跡する。一部の実装形態では、モータ105がクラッチ810の回転を駆動するために作動されると、ホール効果センサ(複数可)822は、追加としてまたは別法としてモータ105にエネルギーを供給するための作動の一部として休止状態から作動状態に(例えば制御装置108によって)動かされてもよい。
【0071】
ホール効果センサ(複数可)822は、極の変化に対応する正弦波を出力するアナログホール効果センサである。複数のホール効果センサ822を利用してもよい。例えば2つのホール効果センサ822は、磁石815の回転方向を追跡するために利用されてもよい。一部の例では、2つのホール効果センサ822は90°に分離される。2つのホール効果センサ822の間の分離は、磁石815の回転中に分離されたホール効果センサ822に関連付けられた出力された正弦波内に位相進み/遅れをもたらす。どちらのホール効果センサ822の出力位相角度が進んでいる/遅れているかに基づいて磁石815の回転方向、およびそれによってクラッチ810に結合された対象が決定される。例えば第1のホール効果センサ822の進む位相は、時計回りの回転に対応してもよく、第2のホール効果センサ822の進む位相は、反時計回りの回転に対応してもよい。追加としてまたは別法として、複数のホール要素(例えば2つのホール要素)を備えた単一のホール効果センサを使用してもよい。
【0072】
一部の例では、ホール効果センサ(複数可)822は回転の正確な角度(例えば1度以内またはより良好な精度)を算出するためにアナログホール効果センサである。アナログホール効果センサ(複数可)822は、リードスイッチ821によって始動された後、誤った位置の変化を報告しないために磁界のない場合に定常信号を絶えず出力する。アナログホール効果センサ822を使用するとき、アナログデジタル変換器はアナログホール効果センサ822の出力に基づいて回転角度を決定してもよい。例えば第1のホール効果センサの出力は、A=K
Asin(θ)+E
OFFSETAと表されてもよく、この場合K
Aはある乗数(例えば2で割った最高電圧)であり、θは回転角度であり、E
OFFSETAは第1のホール効果センサと関連付けられた誤差である。加えて第2のホール効果センサの出力は、B=K
Bcos(θ‐E
ω)+E
OFFSETBと表されてもよく、この場合K
Bはある乗数(例えば2で割った最高電圧)であり、θは回転角度であり、E
OFFSETBは第1のホール効果センサと関連付けられた誤差であり、E
ωは2つのホール効果センサの間の角度である。三角関数の公式を使用して、回転角度を
【数1】
に基づいて決定することができる。ホール効果センサ822の間の誤差角度は、計算を単純化するために除去してもよい。2の引数型では、磁石815の角度は方程式1に従って算出されてもよい。
【0074】
方程式1を使用して、回転角度を浮動小数点演算の代わりに整数演算を使用して決定される(例えば回転角度は制御装置108によって決定される)。したがって、
【数3】
(例えば商)は、
【数4】
と定義された固定小数点形式で算出することができ、この場合aおよびbは2の補数整数である。固定小数点形式は−1≦q<1の範囲を表す少なくともm+1ビットの2の補数整数として実施される。加えて逆正接関数は2
m+1エントリを含むルックアップテーブルを使用して計算されてもよく、商に2
mを加えることによってインデックス化できる。
【0075】
PCB820は、組立体筐体ユニット830内に収納されたワイヤおよび/またはケーブルを介してリードスイッチ821およびホール効果センサ(複数可)822を制御装置(例えば
図11の建築カバー制御装置108)に通信可能に結合させる。PCB820は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、DC電源、その他から電力を受領する。加えてまたは別法として、PCB820は、建築カバー制御装置108から組立体筐体ユニット830内に収納されたワイヤを介して電力を受領してもよい。
【0076】
組立体筐体ユニット830は(例えばモータ式モジュラーユニットを形成するために)モータ組立体800の構成要素を収納する。一部の例では、組立体筐体ユニット830は、PCB820、建築カバー制御装置108、モータ105、その他を通信可能に結合するためにワイヤ接続も含んでもよい。組立体筐体ユニット830は、モータ組立体800を電源と結合するワイヤ、ケーブル、その他をさらに収納してもよい。先に記載されたように、電源は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、またはDC電源であってもよい。別法として、電源は、組立体筐体ユニット830内に含まれてもよい(例えば筐体ユニット830内に配置された電池(複数可))。組立体筐体ユニット830は、クラッチ810に結合されたロッドまたは他のドライバ(例えば回転ロッド115)を支持するために回転ロッド支持部835をさらに含む。
【0077】
図9は、
図8のクラッチ810の例示的実装形態を示す。
図9のクラッチ810は、
図8のモータ組立体800を参照して記載される。別法として、
図9のクラッチ810は、あらゆる他のモータ組立体またはロッド115もしくは他の駆動要素(例えば
図4の垂直スタッキング建築カバー組立体400、
図5の水平スタッキング建築カバー組立体500、
図6のローラ建築カバー組立体600、もしくはあらゆる型のカバー組立体)と選択的に係合されるべき他の型の組立体とともに利用されてもよい。
【0078】
図9のクラッチ810は、クラッチ筐体ユニット200、細長部材210、カムフォロア220、および駆動ギア900を含む。クラッチ筐体ユニット200、細長部材210、およびカムフォロア220は、
図2と関連して詳しく記載される。
【0079】
図9の駆動ギア900は、回転ロッド115を受領し、回転ロッド115をクラッチ810に結合させるためにキーハブ233を含む。駆動ギア900は孔234を含み、位置決めネジが孔234を通って駆動ギア900を回転ロッド115と結合させる。駆動ギア900は磁石815を支えるために磁石筐体905を含む。磁石815は、駆動ギア900の回転とともに回転するために磁石筐体905内に結合される(例えば磁石815は、磁石筐体905内に接着剤、摩擦篏合、その他で添付されてもよい)。駆動ギア900は好ましくは回転ロッド115に固定して結合されるので、駆動ギア900および磁石815は、回転ロッド115の回転とともに回転する。したがって
図8に関連して記載されたように、ホール効果センサ(複数可)822は、磁石815に関連付けられた磁界に基づいて回転ロッド115の回転を追跡してもよい。回転は、回転ロッド115が手動の動きによって回転されている(例えばモータにエネルギーが供給されていない間にユーザが手動でカバーを動かす)またはモータによって回転されているときに追跡される。
【0080】
図2および
図3のクラッチ110に関連して先に記載されたように、細長部材210の回転は、クラッチ810を係合させるために(例えばモータ105を回転ロッド115と係合させるために)カムフォロア220を駆動ギア900に向かって押す。クラッチ810を係脱させるために(例えばモータ105を回転ロッド115から係脱させるために)、細長部材210は、カムフォロア220を駆動ギア900から遠ざける部分的な回転(例えば4分の1回転)を前の回転の反対方向に回転される。
【0081】
図10は、モータ組立体800を含む垂直スタッキング建築カバー組立体1000を示す。垂直スタッキング建築カバー組立体1000は、トルク伝動装置407に結合されたモータ105、モータエンコーダ106、建築カバー制御装置108、回転ロッド115、変換ギアボックス425、移動レール組立体430、遮光駆動機構435、およびカバー440を含む。垂直スタッキング建築カバー組立体1000は、クラッチ810、PCB820、および組立体筐体ユニット830をさらに含む。カバー440は、遮光およびプライバシー、その他を提供するために建築構造を選択的に覆うように移動レール組立体430に取り付けられる。
図8に関連して記載されたように、組立体筐体ユニット830は、モータ105、モータエンコーダ106、建築カバー制御装置108、トルク伝動装置407、クラッチ810、およびPCB820を収納する。
【0082】
遮光駆動機構435が動く際に、遮光駆動機構435に取り付けられた移動レール組立体430は、カバー440を動かして建築構造に覆いをする、または覆いを取り外すために建築構造を垂直に摺動して横切る。移動レール組立体430は、モータなしに手動で(例えばユーザがカバー440を引くことにより、ユーザがカバー440および/もしくは移動レール組立体430に取り付けられたコード、ロッド、その他を引くことにより、その他)、ならびに/またはモータ105で遮光駆動機構435を駆動することにより動かされる。モータ105を作動させることにより、クラッチ810が係合し、回転ロッド115が回転し、それによって移動レール組立体430が変換ギアボックス425を介して動く。モータ操作が完了後、モータ105は、クラッチ810を係脱し、モータ105にトルクを加えない手動操作が可能になるように、モータ105を逆転させることなどによって係脱される。
【0083】
図8に関連して記載されたように、(例えば手動で動かし、またはモータ105によりモータで動かすことに起因する)回転ロッド115の回転は、PCB820のホール効果センサ(複数可)822(
図8)によって追跡される。ホール効果センサ(複数可)822は、クラッチ810内に含まれる磁石815(
図8)の回転に関連付けられた磁極変化を追跡する。またPCB820は、回転ロッド115が移動レール組立体430の手動の動きに起因して回転されると(例えばホール効果センサ(複数可)822は、モータ105が作動されていないとき、またリードスイッチ821が磁石815の回転によって始動されていないときに、低電力状態に移されてもよい)、ホール効果センサ(複数可)822を活性化するためにリードスイッチ821(
図8)も含む。モータ105、建築カバー制御装置108、モータエンコーダ106、および/またはPCB820は、電池(複数可)、電池パック(複数可)、AC電源、またはDC電源によって電力供給されてもよい。
【0084】
本開示の一態様によれば、モータの作動を制御し、かつ/またはカバーの位置を追跡するために、建築カバー組立体は制御装置を含む。一部の態様では、制御装置は建築カバー組立体内に含まれた位置追跡デバイス(複数可)から位置情報を収集する。一部の態様では、制御装置は、カバーを所望の位置(例えば上限、下限、中間位置、その他)に動かすために位置情報に基づいてモータの動きを命令する。一部の態様では、制御装置は、電力を節約するために、建築カバー組立体を使用していない期間の後に休止モードに移行する。本開示の一部の態様によれば、制御装置は、位置追跡デバイス(複数可)からの位置データが変化したかどうかを確認するために定期的または不定期に休止から覚醒する。このような態様では、位置データが変化していたときは、制御装置は覚醒したままであり、位置データに基づいてカバーの位置を追跡し続ける。位置データが変化していなかったときは、制御装置は休止モードに戻る。本開示の一態様によれば、カバーの動き(例えば手動で駆動した動き)を検出し、カバーの位置を追跡し続けるために覚醒するように制御装置を始動させるために、センサが含まれてもよい。
【0085】
図11は、
図1のモータ組立体100の建築カバー制御装置108の実装形態の一例のブロック図である。
図11の建築カバー制御装置108が
図1のモータ組立体100に関連して記載されているが、
図11の建築カバー制御装置108は、例えば
図12〜
図17に関連して記載された建築カバー組立体などのあらゆる他の建築カバー組立体の作動を制御するために利用されてもよい。
【0086】
図11の示された実施形態では、建築カバー制御装置108は、カバー位置決定装置1105、モータ位置決定装置1115、移動制御装置1120、メモリ1125、およびモータ制御装置1130を含む。
【0087】
カバー位置決定装置1105は、
図1のカバー位置エンコーダ120から情報を受信し、カバーの位置を決定する。
図1の実施形態を参照すると、カバー位置決定装置1105は、
図1のカバー位置エンコーダ120のスライダ122と接触している抵抗接触部(複数可)124についての情報を変換することによりカバーの位置を決定する。しかしカバーの位置は、本明細書に記載されたように他の方式でも同様に、また当業者に公知の方式でも決定されてよいことが理解されよう。カバーの位置は、カバーの作動限界および/またはカバー位置エンコーダ120の作動限界の間の位置として決定される。例えば位置は、前に記憶された位置、全開位置、全閉位置、下限位置、上限位置、および/またはあらゆる他の基準位置として決定されてもよい。カバー位置決定装置1105は、ローカルメモリ1125内で処理し、かつ/または記憶するための移動制御装置1120に位置情報を送信する。
【0088】
図11のモータ位置決定装置1115は、モータ位置情報(例えば
図1のモータ105の位置に対応する電圧)を決定する。例えば示された実施形態のモータ位置決定装置1115は、モータ105が何回転(または回転の一部)作動したかを決定するために、モータ105の出力部の回転を追跡する回転エンコーダを含む。別法として、モータ位置決定装置1115は、(例えば作動時間および(1分当たりの回転の)作動速度を使用して)モータ105の出力部の位置および/または回転を監視するために、モータ105の作動時間を監視してもよい。追加としてまたは別法として、あらゆる型のエンコーダが利用されてもよく、例えば重力センサは、モータ105の出力部の位置および/または回転を監視するためにモータ105の出力部に取り付けられてもよい。
【0089】
図11の示された実施形態の移動制御装置1120は、カバーを開位置および/または閉位置に動かすために操作者から命令を受信する。移動制御装置1120は、中央制御部(例えば建築制御部)から命令を受信してもよい。追加としてまたは別法として、移動制御装置1120はモータ組立体100に関連付けられた入力部(例えば遠隔制御部、入力ボタン、その他)から命令を受信してもよい。
【0090】
モータ組立体100を作動するように指令されると、移動制御装置1120はモータ105を駆動するようにモータ制御装置1130に命令する。移動制御装置1120は、カバーが入力部により移動制御装置1120に指令された位置(例えば予め設定した限界位置、全開位置、全閉位置)に到着したときを決定するために、カバー位置決定装置1105および/またはモータ位置決定装置1115から受信した情報を介して、カバーの動きを監視する。別法として、移動制御装置1120は、入力が停止するまで(例えば押されたままのボタン入力がもはや押されなくなるまで)モータ105を駆動し続けるようにモータ制御装置1130に指令してもよい。一旦カバーが所望の位置に到着すると(または別法としてモータ作動を終了するべきであると移動制御装置1120が決定すると)、移動制御装置1120は、モータ105を前の作動方向と反対方向に短期間作動させるようにモータ制御装置1130に命令する(例えば前の作動が時計回りであった場合、移動制御装置1120はモータ105を反時計回りの方向に作動させるようにモータ制御装置1130に命令する)。示された実施形態によれば、モータ105のこの短期間の逆作動の間、移動制御装置1120は、クラッチ110を介してモータ105を係脱するように、クラッチ110の細長部材210を部分回転(例えば4分の1回転)させるためにモータ105を正確に制御するように、モータ位置決定装置1115から受信した情報を使用してモータ105の回転を監視する。移動制御装置1120は、モータ105を動かすことなくモータ組立体100を手動で操作できるようにモータ105を係脱する。
【0091】
図11のメモリ1125は、建築カバー制御装置108を作動するために利用された情報を記憶する。メモリ1125は、カバー位置決定装置1105から受信した情報に基づいて移動制御装置1120によって決定されたカバーの現在の位置、モータ位置決定装置1115から受信した情報に基づいたモータ105の位置、モータ位置決定装置1115から受信した情報に基づいたモータ105の前のおよび/もしくは現在の作動方向、ならびに/またはカバーの予め設定された限界位置を記憶する。またメモリ1125はモータ組立体100に対する作動パラメータ、例えばカバーを開くモータ105の方向、カバーを閉じるモータ105の方向、クラッチ110にモータ105を回転ロッド115から係脱させるモータ105の回転の一部および/または回転数、ならびにカバー位置エンコーダ120のスライダの位置をカバーの位置に変換または相互関連させる表なども記憶する。メモリ1125は、追加としてまたは別法として建築カバー制御装置108に対するあらゆる他の作動情報および/またはパラメータを記憶してもよい。メモリ1125は、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、ディスク記憶装置、その他などのあらゆる型の記憶メモリであってもよい。別法として、ローカルメモリ1125は、複数のモータ組立体100によって共有される中央メモリ(例えばモータ組立体100に通信可能に結合された建築制御装置によって提供されたメモリ)であってもよい。
【0092】
モータ制御装置1130は、モータ105が移動制御装置1120からの指令/命令に従って作動するように、モータ105に信号を送信する。モータ制御装置1130は、モータ105を所望の速度で所望の期間作動させるモータ制御システムである。モータ制御装置1130は、追加としてまたは別法として速度制御装置(例えばパルス幅変調速度制御装置)、ブレーキ、および/またはモータ105を作動させるためのあらゆる他の構成要素を含んでもよい。一部の実施形態では、モータ制御装置1130は、モータ105の速度を調節するためにモータ105への電圧供給を制御する。
【0093】
図1の建築カバー制御装置108を実装する方式が
図11に示されているが、
図11に示された要素、工程、および/またはデバイスの1つまたは複数が、あらゆる他のやり方で組み合わされ、分割され、再配置され、割愛され、取り除かれ、かつ/または実装されてもよい。さらにカバー位置決定装置1105、モータ位置決定装置1115、移動制御装置1120、モータ制御装置1130、メモリ1125、および/またはより一般的には
図11の建築カバー制御装置108に、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ならびに/またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはファームウェアのあらゆる組合せが実装されてもよい。したがって例えばあらゆるカバー位置決定装置1105、モータ位置決定装置1115、カバー位置決定装置1105、移動制御装置1120、モータ制御装置1130、メモリ1125、および/またはより一般的には
図11の建築カバー制御装置108に、アナログもしくはデジタル回路(複数可)、論理回路(複数可)、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(複数可)、(ASIC(複数可))、プログラマブル論理デバイス(複数可)(PLD(複数可))、および/またはフィールド・プログラマブル論理デバイス(複数可)(FPLD(複数可))の1つまたは複数を実装することができる。純正ソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を網羅するために本特許のあらゆる装置またはシステムの特許請求の範囲を読むと、カバー位置決定装置1105、モータ位置決定装置1115、移動制御装置1120、モータ制御装置1130、メモリ1125の少なくとも1つ、および/またはより一般的には
図11の建築カバー制御装置108は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを記憶する、メモリ、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスク、その他などの有形コンピュータ可読記憶デバイスまたは記憶ディスクを含むように、本明細書に明白に定義されている。さらにその上、
図11の建築カバー制御装置108は、
図11に示された要素、工程および/もしくはデバイスに加えて、あるいは代わりに1つまたは複数の要素、工程および/もしくはデバイスを含んでもよく、ならびに/あるいは任意の複数のまたはすべての示された要素、工程およびデバイスを含んでもよい。
【0094】
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装するための機械可読命令を代表する流れ図が
図12〜
図17に示されている。これらの実施形態では、機械可読命令は、
図18に関連して以下に論じるプロセッサ・プラットフォーム1800内に示されたプロセッサ1812などのプロセッサによって実行するための1つまたは複数のプログラムを備える。プログラム(複数可)は、CD−ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、またはプロセッサ1812に関連付けられたメモリなどの有形コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたソフトウェア内で具現化されてもよいが、プログラム(複数可)全体および/またはその一部は、別法としてプロセッサ1812以外のデバイスによって実行され、かつ/またはファームウェアもしくは専用ハードウェア内で具現化されることが可能である。さらにプログラム(複数可)は
図12〜
図17に示された流れ図を参照して記載されているが、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装する多くの他の方法を別法として使用してもよい。例えばブロックの実行の順番は変更されてもよく、かつ/または記載されたブロックの一部は変更され、削除され、もしくは組み合わされてもよい。
【0095】
上述のように、
図12〜
図17の工程は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または情報があらゆる期間(例えば延長された期間、永久に、短期間、一時的なバッファリング、および/または情報をキャッシュする間)記憶されるあらゆる他の記憶デバイスもしくは記憶ディスクなどの有形コンピュータ可読記憶媒体上に記憶された符号化命令(例えばコンピュータおよび/または機械可読命令)を使用して実装されてもよい。本明細書で使用される場合、用語有形コンピュータ可読記憶媒体は、あらゆる型のコンピュータ可読記憶デバイスおよび/または記憶ディスクを含み、信号を伝搬することを除外し、送信媒体を除外するように明瞭に定義されている。本明細書で使用される場合、「有形コンピュータ可読記憶媒体」および「有形機械可読記憶媒体」は交換可能に使用される。追加としてまたは別法として、
図12〜
図17のプロセッサは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、および/もしくは情報があらゆる期間(例えば延長された期間、永久に、短期間、一時的なバッファリング、および/または情報をキャッシュする間)記憶されるあらゆる他の記憶デバイスもしくは記憶ディスクなどの持続性コンピュータならびに/または機械可読媒体上に記憶される符号化命令(例えばコンピュータおよび/もしくは機械可読命令)を使用して実装されてもよい。本明細書で使用される場合、持続性コンピュータ可読媒体という用語は、あらゆる型のコンピュータ可読記憶デバイスおよび/または記憶ディスクを含み、信号を伝搬することを除外し、送信媒体を除外するように明瞭に定義されている。本明細書で使用される場合、語句「少なくとも」は特許請求の範囲の前文において接続句として使用されるとき、この語句は用語「comprising(備える)」が非制限であるのと同じように非制限である。
【0096】
図12〜
図17は、
図1のモータ組立体100の要素と関連して記載されている。別法として、
図12〜
図17によって示された流れ図によって代表される機械可読命令は、あらゆる他の型の建築カバー組立体または係合/係脱用クラッチによるモータ操作を利用する他の組立体(例えば
図4〜
図6および
図10に関連して記載された建築カバー組立体)の作動を制御するために利用されてもよい。
【0097】
図12は、
図1のモータ組立体100を開閉するために実行されてもよい機械可読命令を代表する流れ図である。
【0098】
ブロック1200では、建築カバー制御装置108の移動制御装置1120は、モータ組立体100のカバーを動かす命令を受信する。例えば移動制御装置1120は、建築カバー制御装置108内に含まれる無線受信機を介して無線遠隔制御から、有線遠隔制御から、制御盤上のボタンから、中央制御装置その他から命令を受信してもよい。ブロック1205では、命令に応答して、移動制御装置1120はカバー位置エンコーダ120からカバーの位置を決定する。例えば移動制御装置1120は、カバー位置エンコーダ120によって送信された現在の情報に基づいて、かつ/またはローカルメモリ1125から前に記憶した位置情報を検索することによって位置を決定してもよい。別法として、移動制御装置1120は、モータ位置決定装置1115から受信した回転情報に基づいて、かつ/またはローカルメモリ1125から前に記憶した回転情報を検索することによってカバーの位置を決定してもよい。
【0099】
ブロック1210では、移動制御装置1120は、次いでカバーが限界閾値にあるかどうかを決定する。例えば移動制御装置1120は、移動制御装置1120が閉位置に移動するように命令されたときにカバーが全閉位置にあるかどうかを決定し、かつ/または移動制御装置1120が開位置に移動するように命令されたときにカバーが全開位置にあるかどうかを決定する。カバーが限界閾値にある場合、移動制御装置1120によって受信された情報に基づいてモータ組立体100を損傷する可能性なしに命令を実行することができないので、
図12の工程は終了する。一部の実施形態では、カバーは実際に限界閾値にないことがある(例えばカバー位置エンコーダ120が損傷している、または較正を逃れた場合)。このような場合は、モータ組立体100および/またはカバー位置エンコーダ120を修理し、かつ/またはさらなる作動の前に再較正することができる。
【0100】
ブロック1210でカバーは限界閾値にないと移動制御装置1120が決定した場合、
図11の移動制御装置1120はブロック1215で、モータ制御装置1130がモータ105を指令された作動(例えばモータ組立体100のカバーを閉じる、モータ組立体100のカバーを開く、予め設定された位置に動かす、その他)に基づいた方向に駆動させるように命令する。示された実施形態によれば、モータ105の出力部が作動する際、クラッチ110の細長部材210が回転することによりカムフォロア220が駆動ギア230に係合し、それにより回転ロッド115が回転してカバーを動かす。
【0101】
ブロック1220では、移動制御装置1120は、カバーが所望の位置(例えば移動制御装置1120への入力によって指令された位置)にあるかどうかを決定するために、カバー位置エンコーダ120および/またはモータエンコーダ106からの情報に基づいたカバー位置決定装置1105および/またはモータ位置決定装置1115からの情報を使用してカバーの位置を監視する。カバーが所望の場所にある場合、工程はクラッチ110を介してモータ105を係脱するためにブロック1225に進む。
【0102】
ブロック1230では、カバーが所望の位置にないと移動制御装置1120が決定した(または移動制御装置1120がカバーの移動を引き続き命令している)場合、移動制御装置1120は、カバーが限界閾値にあるかどうかを決定する。カバーが限界閾値にない場合、制御はブロック1215に戻ってカバーを動かし続けるために回転ロッド115を引き続き回転させる。
【0103】
ブロック1235では、カバーが所望の場所にある、カバーが限界閾値にある、またはカバーの移動があらゆる他の理由で終了するべきであると決定した後、移動制御装置1120は、クラッチ110を介してモータ105を回転ロッド115から係脱するためにモータ105を逆方向(例えばカバーを動かすために使用された方向から逆の方向)に一時的に回転させるようにモータ制御装置1130に命令する。次いで
図12の工程を終了する。クラッチ110を介してモータ105を回転ロッド115から係脱するためにブロック1235を実施するための工程は
図13に示されている。
【0104】
図13の工程は、モータ組立体100のモータ操作を終了するべきであると移動制御装置1120が(例えばブロック1235において、および/または
図12のブロック1235において)決定したときに始まる。別法として、移動制御装置1120は、制御装置内に含まれた無線受信機を介して無線遠隔制御から、有線遠隔制御から、制御盤上のボタンから、中央制御装置から、安全センサその他からモータ操作を終了する命令を受信してもよい。
【0105】
ブロック1300では、モータ操作を終了する命令および/または決定に応答して、移動制御装置1120はモータ105の駆動を停止するようにモータ制御装置1130に命令する。この時点では、モータ105は依然としてクラッチ110を介して回転ロッド115に係合されている。モータ105が係合されている間、モータ組立体100の手動操作はモータ105の出力軸にトルクを加える。
【0106】
ブロック1305では、移動制御装置1120はモータ位置決定装置1115からモータ105の現在の回転位置を決定する。例えばモータ位置決定装置1115はモータエンコーダ106から受信した情報に基づいてゼロ位置からの度単位でモータ105の現在の位置を示してもよい。ブロック1310では、一旦モータ105の位置が決定されると、モータ105を逆方向(例えばカバーを動かすために前に使用された方向の逆の方向)に駆動させるようにモータ制御装置1130に命令する。モータ105が逆方向に回転している間、ブレーキ要素(例えばブレーキ、バネモータ、その他)は、回転ロッド115が動かないように(例えば重力に起因して回転しないように)、かつ/またはモータが係脱しないように利用されてもよい。
【0107】
次いでブロック1315では、移動制御装置1120はモータ位置決定装置1115を介してモータ105の位置を決定する。移動制御装置1120は、モータ105がクラッチ110を介してモータ105を係脱するのに十分なだけ回転したかどうかを決定する。ブロック1320では、移動制御装置1120は、モータ105の位置が後退位置(例えば係脱した位置)にあるかどうかを決定する。例えば移動制御装置1120は、カム面214により駆動ギア230のキー面224からカムフォロア220が係脱するために駆動ギア230から遠ざかることができる位置まで、
図2、
図3、および
図9のクラッチ110の細長部材210を回転させるのに十分なだけモータ105が回転したとき、モータ105の位置が後退位置にあるかどうかを決定してもよい。例えば
図2、
図3、および
図9の示された実施形態によれば、クラッチ110が係合された(例えばカムフォロアノブ322が停止部216に対して駆動された)後、カムフォロア220は、細長部材を部分回転(例えば4分の1)だけ回転させることにより駆動ギア230から係脱される。クラッチ110を介してモータ105を係脱するためにモータ105が十分な量を回転していないと移動制御装置1120が決定した場合、制御はブロック1310に戻ってモータを引き続き駆動させる。モータ105が、クラッチ110を介してモータ105を係脱する位置まで細長部材210を回転させたと移動制御装置1120が決定した場合、
図13の工程は終了し、モータ105は回転ロッド115から係脱される。
【0108】
図14は、
図1のカバー位置エンコーダ120およびモータエンコーダ106を較正し、かつ/または再較正するために、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装するために実行されてもよい、例示的機械可読命令を代表する流れ図である。例えば
図14の工程は、2つのエンコーダ120、106によって報告された読取り値を較正し/関連付けるために連続的に、定期的に、および/または非定期的に行われてもよい。
【0109】
ブロック1400では、
図11の移動制御装置1120は、カバーを第1の基準位置に動かすためにモータ105を駆動するようにモータ制御装置1130に命令する。この例では、移動制御装置1120は、カバー位置エンコーダ120(カバー位置エンコーダ120は、例えば電力が遮断されたときに位置を見失わない)によって示されたように全閉位置にモータ105を駆動させるようにモータ制御装置1130に命令する。別法として、モータ105は、全開位置またはあらゆる他の基準位置に駆動されてもよい。
【0110】
ブロック1405では、カバー位置決定装置1105は、ローカルメモリ1125内に第1の基準位置(例えばゼロ点)としてカバー位置エンコーダ120によって示されたようにカバーの位置を記憶する。例えばカバー位置エンコーダ120は、カバー位置エンコーダ120のポテンショメータからの電圧値として位置を報告する。ブロック1410では、モータ位置決定装置1115は、ローカルメモリ1125内に第1の基準位置(例えばゼロ点)としてモータエンコーダ106によって示されたようにカバーの位置を記憶する。例えばモータ位置決定装置1115は、基準位置(例えば全閉位置はゼロ基準位置として規定されてもよい)からの回転数としてカバー位置を決定する。
【0111】
ブロック1415では、移動制御装置1120は、さらに評価するべき位置があるかどうかを決定する。さらに評価するべき位置がある場合、ブロック1420では、移動制御装置1120は、例示的カバー位置決定装置1105によって示されたようにカバーを次の位置に移動させるためにモータ105を駆動し、ローカルメモリ1125内のルックアップテーブルに位置情報を記憶するためにブロック1405に戻って制御するようにモータ制御装置1130に命令する。
【0112】
さらに評価するべき位置がない場合、
図14の工程はルックアップテーブルをローカルメモリ1125内に記憶して終了する。
【0113】
したがって
図14の工程により、移動制御装置1120は、エンコーダ120、106によって報告されたあらゆる数の位置の値に関連付け、かつ/または関連するルックアップテーブルを生成してもよい。例えば以下のルックアップテーブルを生成してもよい。
【表1】
関連からのデータおよび/またはルックアップデータを使用して、2つのエンコーダを較正し、いずれかのエンコーダによって報告された値に基づいてカバーが位置付けられる場所を決定し、かつ/または所望の場所に到着するためにカバーが移動する必要がある距離を決定する。
【0114】
図15は、
図11のカバー位置決定装置1105およびモータ位置決定装置1115を使用して建築カバー組立体のカバーを動かすために、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装するために実行されてもよい機械可読命令を代表する流れ図である。
【0115】
ブロック1500では、移動制御装置1120はカバーを所望の位置に動かす命令を受信する。命令はユーザから送信されてもよく、または自動的化された命令(例えば設定した時間、設定した光量、その他でカバーを自動的に動かすための命令)であってもよい。ブロック1505では、移動制御装置1120は、カバー位置決定装置1105から例示的カバーの位置を受信する。カバーが前に手動で変更された場合であっても(例えばモータ105が係脱されていた間)、手動および/またはモータによって動いている間、カバー位置エンコーダ120がカバーの動きを追跡し続けるので、カバー位置決定装置1105によって報告された位置は正確である。
【0116】
ブロック1510では、一旦カバーの位置が決定されると、移動制御装置1120は、カバーの現在の位置に基づいてカバーを所望の位置に動かすために必要な回転数を決定する。例えば移動制御装置1120は、ローカルメモリ1125内に記憶されたルックアップテーブルにアクセスすることにより回転数を決定する。ブロック1515では、移動制御装置1120は、カバーを所望の位置に動かすために決定された回転数だけモータ105を駆動するようにモータ制御装置1130に命令する。別法として、所望の場所に到着するまでモータ105が駆動されている間、カバー位置決定装置1105はカバー位置エンコーダ120をポーリングしてもよい。この方式では、移動制御装置1120は、カバーを所望の場所に駆動するためにモータ位置決定装置1115を使用する必要がない。
【0117】
加えて一旦カバーが所望の位置に動かされると、移動制御装置1120は、カバー位置決定装置1105からカバー位置情報を獲得してもよい。この方式では、移動制御装置1120は誤差分析を行う可能性がある。例えばカバー位置決定装置1105からの位置が所望の位置に一致しない場合、移動制御装置1120は誤差が生じたことを決定することがある。モータ105の回転がもはやカバーを動かさない、カバー位置エンコーダ120が動かない、カバー位置エンコーダ120がもはやカバー位置を正確に追跡しない、カバー位置エンコーダ120に関連付けられた電圧が(例えば時間、温度、作動電圧、その他の変化に起因して)変化を位置付ける、モータエンコーダ106がもはやモータ105の動きを正確に追跡しない、ならびに/またはあらゆる他の電子的、機械的、および/もしくはソフトウェアの誤差の場合に、誤差が生じることがある。さらに制御装置1120は誤差にフラグを立て、誤差をユーザに示し(例えば可聴警報などの通知を出力し)、かつ/または
図14に記載されたようにカバー位置エンコーダ120およびモータエンコーダ106を再較正してもよい。
【0118】
ブロック1520では、カバーを所望の位置に駆動させた後、移動制御装置1120は、モータ105を駆動要素115から係脱するようにモータ制御装置1130に命令する。一部の実施形態では、移動制御装置1120は、モータ105を逆方向(例えば前に作動された方向と反対方向)に駆動させることにより、モータ105を係脱するようにモータ制御装置1130に命令する。ブロック1525では、移動制御装置1120は、クラッチ110を介してモータ105を係脱するためにモータ105が十分な距離ならびに/または十分な時間および/もしくは回転を作動したかどうかを決定するために、モータ位置決定装置1115から回転位置情報を受信する。例えばクラッチ110を介してモータ105を係脱するためにモータ105を逆転させるとき、カバー位置エンコーダ120は動かされないことがあるが、モータエンコーダ106はモータ105の回転を(例えばトルク伝動装置の出力を監視することによって)検出し続ける。クラッチ110を介してモータ105を係脱するためにモータ105が十分な距離を動かされなかったと、モータ位置決定装置1115から移動制御装置1120が決定すると、制御はブロック1520に戻ってモータ105を引き続き作動させる。
【0119】
クラッチ110を係脱するためにモータ105が十分な距離を動いたと、モータ位置決定装置1115から移動制御装置1120が決定すると、
図15の工程は終了する。換言すると、モータ105を回転させることなくカバーを手動で動かすことができるように、クラッチ110は係脱され、それによりモータ105を係脱させる。
【0120】
図16は、(例えばカバー位置エンコーダ120がアナログエンコーダ(例えば
図7のアナログエンコーダ720)である実装形態において)手動および/またはモータ操作に起因する
図1のモータ組立体100のカバーの位置の変化を監視するために、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装するために実行されてもよい機械可読命令を代表する流れ図である。
図16の工程は、カバー位置を追跡するために連続的に、定期的に、および/または非定期的に行われてもよい。
【0121】
ブロック1600では、建築カバー制御装置108の移動制御装置1120はモータ組立体100(例えばカバー位置エンコーダ120、モータエンコーダ106、その他)のエンコーダの電源を切る。電力を節約するためにエンコーダの電源を切ってもよい。節電は、モータ組立体100が電池(複数可)および/または電池パック(複数可)によって電力供給される場合に特に重要であることがある。ブロック1605では、移動制御装置1120はタイマーを開始させる。
【0122】
ブロック1610では、一旦タイマーが開始すると、移動制御装置1120はタイマーが切れるまで休止モードに入る。タイマーの期限が切れている場合、ブロック1615では、割り込み信号がタイマーにより移動制御装置1120に送信される。タイマーの期限が切れていない場合、移動制御装置1120は、タイマーが切れるまで休止を続ける。移動制御装置1120が割り込み信号を受信した場合、ブロック1620では移動制御装置1120は休止モードから出る。タイマーに対する有効期限はあらゆる時間(例えば10ミリ秒、1秒、その他)で送信することができる。
【0123】
ブロック1625では、一旦建築カバー制御装置108が休止モードから出ると、移動制御装置1120はエンコーダ(例えばカバー位置エンコーダ120、モータエンコーダ106、その他)の電源を入れる。ブロック1630では、移動制御装置1120はエンコーダから信号をサンプリングする。移動制御装置1120は、カバー位置エンコーダ120から送信されたカバー位置情報に基づいてカバーの場所を決定する。加えてまたは別法として、モータエンコーダ106は、モータ位置エンコーダから送信されたモータ位置情報に基づいてカバーの場所を決定するために使用されてもよい。
【0124】
ブロック1635では、移動制御装置1120は、(例えばカバーの手動またはモータによる動きに起因して)エンコーダから送信された信号に変化があるかどうかを決定する。例えば現在受信した信号は、カバーの最後に認識した位置に対してローカルメモリ1125内に記憶された信号と比較される。現在の信号がローカルメモリ1125内に記憶された信号と同じ(例えばカバーが動かなかった)場合、制御はブロック1600に戻ってエンコーダの電源を切り、新しいタイマーの期限が切れるまで建築カバー制御装置108を休止モードに戻す。現在の信号がローカルメモリ1125内に記憶された信号と同じではない(例えばカバーが動いている、かつ/または動いた)場合、ブロック1640では移動制御装置1120は信号をカバー位置情報に変換し、ローカルメモリ1125内にカバー位置を記憶させる。制御はブロック1612に戻って、信号の変化が止まる(例えばカバーの動きが停止する)までエンコーダから信号をサンプリングし続ける。
【0125】
図17は、手動および/またはモータ操作に起因する
図1のモータ組立体100のカバーの位置の変化を監視するために、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/または
図11の建築カバー制御装置108を実装するために実行されてもよい機械可読命令を代表する流れ図である。例えば
図17の工程は、
図16の工程の代替案として利用されてもよい。
【0126】
ブロック1700では、建築カバー制御装置108の移動制御装置1120はモータ組立体100のエンコーダ(例えばカバー位置エンコーダ120、モータエンコーダ106、その他)の電源を切る。
【0127】
ブロック1705では、建築カバー制御装置108は休止モードに入る。ブロック1710では、センサ割り込みが確認される。センサは、リードスイッチ、磁気抵抗センサ、ホール効果センサ、または動きを決定できるあらゆる他のデバイスであってもよい。センサは、モータ組立体100が作動されている(例えば回転ロッド115が動かされている)ときを決定するために、回転ロッド115、および/またはモータ組立体100の作動によって動かされることがある別の構成要素に取り付けられてもよい。(例えばカバーを動かす)回転ロッド115の回転はセンサを始動することにより、割り込み信号が建築カバー制御装置108に送信される。センサが割り込みを始動しない(例えばカバーが動いていない)場合、建築カバー制御装置108は休止モードのままである。センサが割り込みを始動した(例えばカバーが動いた)場合、ブロック1715では建築カバー制御装置108は休止モードから出る。
【0128】
ブロック1720では、一旦建築カバー制御装置108が休止モードから出ると、移動制御装置1120はエンコーダ(例えばカバー位置エンコーダ120、モータエンコーダ106、その他)の電源を入れる。ブロック1725では、移動制御装置1120はエンコーダから信号をサンプリングする。移動制御装置1120は、カバー位置エンコーダ120から送信されたカバー位置情報に基づいてカバーの場所を決定する。加えてまたは別法として、モータエンコーダ106を使用して、モータ位置エンコーダから送信されたモータ位置情報に基づいてカバーの場所を決定してもよい。
【0129】
ブロック1730では、移動制御装置1120は、(例えばカバーの手動またはモータによる動きに起因して)エンコーダから送信された信号に変化があるかどうかを決定する。例えば現在受信した信号は、カバーの最後に認識した位置に対してローカルメモリ1125内に記憶された信号と比較される。現在の信号がローカルメモリ1125内に記憶された信号と同じ(例えばカバーが動いていない)場合、制御はブロック1700に戻ってエンコーダの電源を切り、エンコーダから送信された信号に変化があるまで建築カバー制御装置108を休止モードに戻す。現在の信号がローカルメモリ1125内に記憶された信号と同じではない(例えばカバーが動いている、かつ/または動いた)場合、ブロック1735では移動制御装置1120は信号をカバー位置情報に変換し、ローカルメモリ1125内にカバー位置を記憶させる。制御はブロック1725に戻って、信号の変化が止まる(例えばカバーの動きが停止する)までエンコーダから信号をサンプリングし続ける。
【0130】
図18は、
図1、
図4、
図6、
図7、
図8、
図10、および/もしくは
図11の建築カバー制御装置108ならびに/または建築カバー制御装置108と通信する制御装置(例えば中央制御装置)を実装するために、
図12〜
図17の命令を実行できるプロセッサ・プラットフォーム1800のブロック図である。プロセッサ・プラットフォーム1800は、例えばサーバ、パーソナルコンピュータ、携帯機器(例えば携帯電話、スマートフォン、iPad(登録商標)などのタブレット)、パーソナルデジタル端末(PDA)、インターネット家電、またはあらゆる他の型のコンピューティングデバイスであることが可能である。
【0131】
示された実施形態のプロセッサ・プラットフォーム1800はプロセッサ1812を含む。示された実施形態のプロセッサ1812はハードウェアである。例えばプロセッサ1812は、1つまたは複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ、またはあらゆる所望のファミリーもしくは製造業者からの制御装置を実装することができる。
【0132】
示された実施形態のプロセッサ1812はローカルメモリ1813(例えばキャッシュ)を含む。
図18のプロセッサ1812は、建築カバー制御装置108を実装するための
図11のカバー位置決定装置1105、モータ位置決定装置1115、移動制御装置1120、およびモータ制御装置1130を実装するために、
図12、
図13、
図14、
図15、
図16、ならびに/または
図17の命令を実行する。示された実施形態のプロセッサ1812は、バス1818を介して揮発性メモリ1814および非揮発性メモリ1816を含むメインメモリと通信する。揮発性メモリ1814は、シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミック・ランダムアクセスメモリ(RDRAM)、および/またはあらゆる他の型のランダムアクセスメモリデバイスが実装されてもよい。非揮発性メモリ1816は、フラッシュメモリおよび/またはあらゆる他の所望の型のメモリデバイスを実装されてもよい。メインメモリ1814、1816へのアクセスは、メモリ制御装置によって制御される。非揮発性メモリ1816は、
図11のローカルメモリ1125を追加として含む。
【0133】
また示された実施形態のプロセッサ・プラットフォーム1800は、インターフェース回路1820も含む。インターフェース回路1820は、イーサネットインターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、および/またはPCIエクスプレス・インターフェースなどのあらゆる型のインターフェース規格を実装されてもよい。
【0134】
示された実施形態では、1つまたは複数の入力デバイス1822はインターフェース回路1820に連結される。入力デバイス1822(複数可)により、ユーザがデータを入力しプロセッサ1812に指令することができる。入力デバイス(複数可)は、例えばセンサ、マイクロホン、カメラ(静止画または動画)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、アイソポイント、および/または音声認識システムを実装することができる。
【0135】
また1つまたは複数の出力デバイス1824も、示された実施形態のインターフェース回路1820に連結される。出力デバイス1824は、例えば表示デバイス(例えば発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶表示装置、陰極線管表示装置(CRT)、タッチスクリーン、触覚出力デバイス、および/またはスピーカ)を実装することができる。したがって示された実施形態のインターフェース回路1820は、通常グラフィック・ドライバカード、グラフィック・ドライバチップ、またはグラフィック・ドライバプロセッサを含む。
【0136】
また示された実施形態のインターフェース回路1820は、ネットワーク1826(例えばイーサネット接続、デジタル加入者線(DSL)、電話線、同軸ケーブル、携帯電話システム、その他)を介して外部機械(例えばあらゆる種類のコンピューティングデバイス)とのデータの交換を促進するために、送信機、受信機、トランシーバ、モデム、および/またはネットワーク・インターフェース・カードなどの通信デバイスも含む。
【0137】
また示された実施形態のプロセッサ・プラットフォーム1800は、ソフトウェアおよび/またはデータを記憶するために1つまたは複数の大容量記憶デバイス1828も含む。このような大容量記憶デバイス1828の実施形態は、フロッピーディスクドライブ、ハードドライブディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAIDシステム、およびデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブを含む。
【0138】
図12、
図13、
図14、
図15、
図16、および
図17の符号化命令1832は、大容量記憶デバイス1828内、揮発性メモリ1814内、非揮発性メモリ1816内、および/またはCDもしくはDVDなどの取り外し可能な有形コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されてもよい。
【0139】
図1〜
図3および
図8〜
図9のクラッチ110は建築カバー組立体に関連して記載されたが、クラッチ110は別法として他の装置とともに利用されてもよい。例えばクラッチ110は、1つの構成要素の回転出力(例えばモータ)を別の構成要素(例えば回転ロッド)と選択的に結合するためにあらゆる装置とともに利用されてもよい。
【0140】
本明細書に開示された建築カバー組立体の二重操作は、(1)モータ操作および(2)手動操作として記載されているが、二重操作は、操作モードの他の組合せ(例えば2形式のモータ操作(例えば太陽光発電モータおよび電池式モータ)、2形式の手動操作、その他)を含んでもよい。加えて3形式以上の操作を利用してもよい(例えば2形式のモータ操作を1形式の手動操作と組み合わせてもよい)。本開示は1つ、2つ、または3つの制御機構の特定の組合せに限定されない。
【0141】
前述から、上に開示された方法、装置および製品は、建築カバーを(例えばローカルおよび/もしくは中央制御装置によって制御された)モータによって上昇または下降させることができる一方で、ローカルユーザがカバーをモータからの抵抗なしに手動で下降ならびに/または上昇させることもできることが理解されよう。開示された係合/係脱用クラッチは、建築カバー組立体内の二重制御機構(例えばモータおよび手動制御装置、2つのモータ制御装置、その他)を含む技術問題に対処し、制御装置はモータおよび手動操作中にカバーの位置を追跡し続ける。建築カバー組立体のモータ操作の後にクラッチを係脱することにより、手動操作で回転ロッドを駆動させ、位置エンコーダによって監視される回転ロッドがモータにトルクを加えるまたは別法としてモータを回転させることなく回転するので、回転ロッドの位置を監視することができる。開示された係合/係脱用クラッチは、建築カバー組立体の回転ロッドからモータを係合もしくは係脱するために複雑な電気機械クラッチまたは他の回路の必要なしに、二重操作の利益を提供する。
【0142】
ある特定の方法、装置、および製品が本明細書に開示されているが、本特許のカバーの範囲はそれに限定されない。反対に本特許は、本特許の請求の範囲に十分に収まるすべての方法、装置、および製品を網羅する。