(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記カートリッジの長手方向軸に沿って、前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に運んで、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項1に記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、ねじ機構を含み、前記ねじ機構が、前記長手方向軸の周りの前記ねじ機構の回転に基づいて、前記長手方向軸に沿って前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に運ぶように構成される、請求項2に記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、ばね要素を含み、前記ばね要素が、前記少なくとも一つの香味材料にばね力を加えて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項1または2に記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、シース要素を移動させて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項1に記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記カートリッジの長手方向軸の周りに前記シース要素を回転させて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項5に記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの香味材料が、液状風味剤を封入する少なくとも一つの浸透管を含み、前記浸透管が、前記浸透管を通じた前記液状風味剤の浸透に基づいて、前記発生した蒸気に前記液状風味剤を溶出させるように構成される、請求項1〜6のいずれかに記載の交換可能なカートリッジ。
前記香味組立品が、前記露出制御機構に結合される駆動モータを含み、前記駆動モータが、前記露出制御機構が前記駆動モータに基づいて前記気化器組立品に前記香味材料を調節可能に露出するように、前記露出制御機構を制御するように動作可能である、請求項1〜10のいずれかに記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの香味材料が、少なくとも一つの植物性物質を含み、前記少なくとも一つの植物性物質が、前記少なくとも一つの風味剤を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の交換可能なカートリッジ。
前記少なくとも一つの露出制御機構を制御して、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、制御回路をさらに備える、請求項13に記載のeベイピング装置。
前記制御回路が、前記気化器組立品によって形成された発生した蒸気の量に基づいて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項14または15に記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記カートリッジの長手方向軸に沿って、前記少なくとも一つの香味材料を運んで、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項13〜16のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、ねじ機構を含み、前記ねじ機構が、前記長手方向軸の周りの前記ねじ機構の回転に基づいて、前記長手方向軸に沿って前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に運ぶように構成される、請求項17に記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、ばね要素を含み、前記ばね要素が、前記少なくとも一つの香味材料にばね力を加えて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項13〜17のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、シース要素を移動させて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項13〜16のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記カートリッジの長手方向軸の周りに前記シース要素を回転させて、前記気化器組立品に前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出するように構成される、請求項20に記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの香味材料が、液状風味剤を封入する少なくとも一つの浸透管を含み、前記浸透管が、前記浸透管を通じた前記液状風味剤の浸透に基づいて、前記発生した蒸気に前記液状風味剤を溶出させるように構成される、請求項13〜21のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記香味組立品が、複数の香味材料を含み、前記香味材料のうちの少なくとも二つが、異なる風味剤を保持する、請求項13〜23のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの香味材料が、少なくとも一つの植物性物質を含み、前記少なくとも一つの植物性物質が、前記少なくとも一つの風味剤を含む、請求項13〜25のいずれかに記載のeベイピング装置。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記香味組立品モジュールの長手方向軸に沿って、前記少なくとも一つの香味材料を運んで、前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出させて、前記境界面と流体連通するように構成される、請求項27に記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、ねじ機構を含み、前記ねじ機構が、前記長手方向軸の周りの前記ねじ機構の回転に基づいて、前記長手方向軸に沿って前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に運ぶように構成される、請求項28に記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、シース要素を移動させて、それにより、前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出させて、前記境界面と流体連通するように構成される、請求項27に記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記香味組立品モジュールの長手方向軸の周りに前記シース要素を回転させて、それにより、前記少なくとも一つの香味材料を調節可能に露出させて、前記境界面と流体連通するように構成される、請求項30に記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの香味材料が、液状風味剤を封入する少なくとも一つの浸透管を含み、前記香味組立品モジュールが、前記浸透管を通じた前記液状風味剤の浸透に基づいて、前記香味材料から前記液状風味剤を溶出させるように構成される、請求項27〜31のいずれかに記載の香味組立品モジュール。
前記香味組立品が、複数の香味材料を含み、前記香味材料のうちの少なくとも二つが、異なる風味剤を保持する、請求項27〜33のいずれかに記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの露出制御機構が、前記香味材料のうち選択された一つを露出させて、前記境界面と流体連通するように構成される、請求項34に記載の香味組立品モジュール。
前記少なくとも一つの香味材料が、少なくとも一つの植物性物質を含み、前記少なくとも一つの植物性物質が、前記少なくとも一つの風味剤を含む、請求項27〜35のいずれかに記載の香味組立品モジュール。
前記香味組立品が、前記露出制御機構に結合される駆動モータを含み、前記駆動モータが、前記露出制御機構が前記駆動モータに基づいて前記香味材料を調節可能に露出させて、前記境界面と流体連通するように、前記露出制御機構を制御するように動作可能である、請求項27〜36のいずれかに記載の香味組立品モジュール。
【発明を実施するための形態】
【0045】
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、例示的な実施形態を説明することを目的とした単なる典型である。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0046】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明する。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、例示的な実施形態の範囲の中に収まるあらゆる修正、均等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体で同様の要素を意味する。
【0047】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に結合される」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の上に直接ある、それに直接的に接続される、それに直接的に結合される、またはそれを直接的に覆う、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に結合される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、明細書の全体で同様の要素を指す。
【0048】
第一の、第二の、第三のなどという用語は、様々な要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されないことを理解するべきである。これらの用語は、一つの要素、領域、層、またはセクションを別の要素、領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。それ故、下記で考察される第一の要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0049】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に図示されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていることを理解するべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、用語「下方に」は上方および下方の両方の方向を包含する場合がある。装置は、その他の方法で(90度回転して、または他の方向で)方向付けられる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0050】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は本明細書で使用される場合、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合はその限りではない。本明細書で使用される時、「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は述べられた特徴、整数、工程、動作、または要素の存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、またはこれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0051】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の理想的な実施形態の概略図(および中間構造)である断面図を参照して本明細書で説明される。このように、例えば製造技法または許容差の結果として得られた図の形状からの変化が予想される。従って、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、例えば製造に起因する形状の逸脱を含む。
【0052】
その他の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が通常理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0053】
図1Aは、一部の例示的な実施形態によるeベイピング装置60の側面図である。
図1Bは、
図1Aの、線IB−IB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。eベイピング装置60は、2013年1月31日に出願されたU.S.Patent Application Publication No.2013/0192623 to Tucker et al.、および2013年1月14日に出願されたU.S.Patent Application Publication No.2013/0192619 to Tucker et al.において述べられる特徴のうち一つ以上を含み得、そのそれぞれの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で使用される「eベイピング装置」という用語は、形態、大きさ、または形状にかかわらず、すべての種類の電子ベイピング装置を含む。
【0054】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、eベイピング装置60は、交換可能なカートリッジ(すなわち第1セクション)70および再利用可能な電源セクション(すなわち第2セクション)72を含む。セクション70、72は、それぞれのセクション70、72の相補的な境界面74、84で一緒に連結されうる。
【0055】
いくつかの例示的な実施形態では、境界面74、84は、ねじ状のコネクタである。境界面74、84が、限定されないが、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、差込みピン、または留め金のうちの少なくとも一つを含む、任意のタイプのコネクタであってもよいことは認識されるべきである。
【0056】
いくつかの例示的な実施形態では、境界面74および境界面84のうち一つ以上は、陰極コネクタ素子および陽極コネクタ素子のうち一つ以上を含む。
図1Bに示す例示的な実施形態では、例えば、導線68−2は境界面74に結合される。さらに
図1Bに示すように、電源セクション72は、制御回路11を境界面84に結合するリード線92を含む。境界面74と境界面84が互いに結合された時に、結合された境界面74、84は、互いにリード線68−2およびリード線92に電気的に結合され得る。
【0057】
いくつかの例示的な実施形態では、カートリッジ70はコネクタ素子91を含む。コネクタ素子91は、陰極コネクタ要素および陽極コネクタ要素のうち一つ以上を含み得る。
図1Bに示す例示的な実施形態では、例えば、電気リード線68−1はコネクタ素子91に結合される。
図1Bにさらに示すように、コネクタ素子91は、電源セクション72に含まれる電源12と結合するよう構成される。境界面74、84が一緒に結合される場合、コネクタ素子91および電源12が一緒に連結されてもよい。コネクタ素子91と電源12を一緒に連結することによって、リード線68と電源12が一緒に電気的に連結されうる。
【0058】
コネクタ素子91は、絶縁材料91bと導電性材料91aを含みうる。導電性材料91aは、リード線68−1を電源12に電気的に結合してもよく、リード線68−1と境界面74との間の電気的短絡の可能性が低減されるか防止されるように、絶縁材料91bは導電性材料91aを境界面74から絶縁してもよい。例えば、コネクタ素子91がeベイピング装置60の長手方向軸に直交する円筒形の断面を含む場合、コネクタ素子91に含まれる絶縁材料91bは、コネクタ素子91の外側環状部分にあってもよく、導電性材料91aは、絶縁材料91bが導電性材料91aを囲んで導電性材料91aと境界面74との間の電気的短絡の可能性を低減または防止するように、コネクタ素子91の内側円筒形部分にあってもよい。
【0059】
図1Aおよび
図1Bに示すように、例示的な実施形態によっては、出口端インサート20がカートリッジ70の出口端に位置付けられ得る。出口端インサート20は、eベイピング装置60の長手方向軸から離れて位置され得る、少なくとも一つの出口ポート21を含む。出口ポート21のうち一つ以上は、eベイピング装置60の長手方向軸に関して外側に曲がりうる。複数の出口ポート21は、ベイピングの間に出口端インサート20を通して引き出される蒸気を実質的に均一に分配するように、出口端インサート20の周囲に均一に、または実質的に均一に分布されてもよい。したがって、蒸気が出口端インサート20を通して引き出されるのに従って、蒸気は、異なる方向に移動し得る。
【0060】
カートリッジ70は、長手方向に延在する外側ハウジング16と、外側ハウジング16の中に同軸に位置付けられる内側管62と、を含む。電源セクション72は、長手方向に延在する外側ハウジング17を含む。いくつかの例示的な実施形態では、外側ハウジング16は、カートリッジ70と電源セクション72の両方を収容する単一の管であってもよく、またeベイピング装置60全体を使い捨てとすることができる。外側ハウジング16は、全体的に円柱状の断面を持ち得る。いくつかの例示的な実施形態では、外側ハウジング16は、カートリッジ70および電源セクション72のうち一つ以上に沿う全体的に三角形の断面を持ち得る。いくつかの例示的な実施形態では、外側ハウジング16は、eベイピング装置60の出口端における円周または寸法よりも大きい先端部における円周または寸法を有し得る。
【0061】
カートリッジ70は、気化器組立品22および香味組立品24を含む。気化器組立品22は、発生した蒸気を形成することができ、香味組立品24は、気化器組立品22によって形成された発生した蒸気95への一つ以上の風味剤の溶出に基づいて、香味付きの蒸気97を形成することができる。
【0062】
気化器組立品22は、内側管62、ガスケット14、ガスケット18、プレベイパー製剤を保持するように構成される貯蔵部32、貯蔵部32からプレベイパー製剤を引き出すように構成される分配境界面34、および引き出されたプレベイパー製剤を気化するように構成されるヒーター36を含みうる。
【0063】
内側管62の一方の端において、ガスケット(またはシール)14のノーズ部は、内側管62の端部分に嵌合される。ガスケット14の外周は、外側ハウジング16の内部表面との実質的な気密シールを提供し得る。ガスケット14は、流路66を画定する内側管62の内部に開口する、通路15を含む。ガスケット14の背面部分にある空間38は、通路15と、ガスケット14とコネクタ素子91との間に位置される一つ以上の空気吸込み口ポート44との間の連通を確実にする。コネクタ素子91は、境界面74内に含まれ得る。
【0064】
いくつかの例示的な実施形態では、ガスケット18のノーズ部は、内側管62の別の端部分に嵌合される。ガスケット18の外周は、外側ハウジング16の内部表面との実質的な気密シールを提供し得る。ガスケット18は、内側管62の流路66と出口端インサート20の内部との間に配置された通路19を含む。通路19は、香味組立品24を介して、中央流路66から出口端インサート20へと蒸気を輸送しうる。いくつかの例示的な実施形態では、気化器組立品22と香味組立品24は、それらの間に空間40を画定する。通路19は、中央流路66から空間40へと蒸気を輸送することができ、そこから蒸気が香味組立品24と流体連通して出口端インサート20へと引き出されうる。
【0065】
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも一つの空気吸込み口ポート44は、境界面74に隣接して外側ハウジング16に形成され、成人eベイピング装置使用者の指が空気吸込み口ポート44のうちの一つを塞ぐ可能性を最小にし、またベイピングの間の引き出し抵抗(RTD)を制御しうる。例示的な実施形態によっては、空気吸込み口44は、その直径が厳密に制御され、製造中にeベイピング装置60を次から次へと複製するように、精密な工作設備を用いて、外側ハウジング16に加工されてもよい。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態では、空気吸込み口ポート44は、超硬合金ドリルビットまたはその他の高精密な道具もしくは技術を用いて穴をあけられ得る。いくつかの例示的な実施形態では、外側ハウジング16は、空気吸込み口ポート44のサイズおよび形状が、製造作業、包装および蒸気の吸引の間に変化しなくなり得るように、金属または金属合金で形成され得る。したがって、空気吸込み口44は、一定したRTDを提供することができる。いくつかの例示的な実施形態では、空気吸込み口ポート44は、eベイピング装置60が約60ミリメートルの水〜約150ミリメートルの水の範囲においてRTDを有するように、サイズ設定され、また構成され得る。
【0067】
さらに
図1Aおよび
図1Bを参照すると、貯蔵部32は、プレベイパー製剤を含み得る。ガスケット14およびガスケット18と外側ハウジング16および内側管62との間に画定される空間は、貯蔵部32の境界を確立することができ、したがって、貯蔵部32は、内側管62および外側ハウジング16とガスケット14およびガスケット18との間の外側環状部に含まれ得る。したがって、貯蔵部32は、流路66を少なくとも部分的に囲み得る。
【0068】
分配境界面34は、分配境界面34が貯蔵部32の対向する部分の間の流路66にわたって横軸方向に延在しうるように、貯蔵部32に結合される。分配境界面34は、貯蔵部32からプレベイパー製剤を引き出すよう構成される。
【0069】
ヒーター36は、分配境界面34に結合され、熱を発生するように構成される。
図1Bに示す例示的な実施形態に示すように、ヒーター36は、貯蔵部32の対向する部分間の流路66にわたって横軸方向に延在しうる。いくつかの例示的な実施形態では、ヒーター36は、流路66の長手方向軸に平行に延在しうる。
【0070】
分配境界面34は、貯蔵部32からプレベイパー製剤を引き出すように構成され、したがって、プレベイパー製剤は、ヒーター36による分配境界面34の加熱に基づいて、分配境界面34から気化されうる。
【0071】
蒸気の吸引の間、プレベイパー製剤は、分配境界面34の毛細管作用によって、貯蔵部32および貯蔵媒体のうちの少なくとも一つからヒーター36の近傍に移動されうる。分配境界面34は、第一の端部分と、第二の端部分と、を含みうる。分配境界面34の第一および第二の端部分は、貯蔵部32の対向する側部内に延在しうる。分配境界面34の端部分は、ルートとして本明細書で言及されてもよい。ヒーター36が作動されて、熱を発生した時に、分配境界面34のその中央部分の中のプレベイパー製剤がヒーター36によって気化され、蒸気を形成しうるように、ヒーター36は分配境界面34の中央部分を少なくとも部分的に囲みうる。分配境界面34の中央部分は、トランクとして本明細書で言及されうる。
【0072】
貯蔵部32は、風味剤を含まないプレベイパー製剤を含んでもよく、したがって、ヒーター36によるプレベイパー製剤の気化によって、気化器組立品22が蒸気95を形成した時に、蒸気95は、実質的に香味がなく、その結果、それは「発生した蒸気」でありうる。こうした気化器組立品22の貯蔵部32内に風味剤がないことは、ヒーター36によるプレベイパー製剤の加熱の結果の気化に基づく、貯蔵部32内のプレベイパー製剤材料と風味剤との間の化学反応の軽減をもたらしうる。
【0073】
図1Aおよび
図1Bをさらに参照すると、香味組立品24は、気化器組立品22と出口端インサート20との間に位置付けられる。香味組立品24は、気化器組立品22によって形成された発生した蒸気95への風味剤の溶出に基づいて、香味付きの蒸気97を形成するように構成される。
【0074】
香味組立品24は、気化器組立品22と空間40と出口端インサート20の両方と流体連通して位置付けられる。カートリッジ70は、気化器組立品22によって形成された発生した蒸気95を方向付けて、出口ポート21を介して、カートリッジ70を抜け出るように構成されうる。カートリッジ70は、発生した蒸気95を方向付けて、それが出口ポート21の方へ香味組立品24と流体連通して空間40を通過するようにさらに構成されうる。香味組立品24と流体連通して通ることは、香味組立品24の少なくとも一部分を通過することを含みうる。
【0075】
香味組立品24は、少なくとも一つの香味材料28および少なくとも一つの露出制御機構26を含む。香味材料28は、一つ以上の風味剤を保持する。空間40を通過する発生した蒸気95は、溶出剤として作用し、香味材料28から、発生した蒸気95へ風味剤を溶出して、溶出物を形成しうる。溶出物は、発生した蒸気95および風味剤を含みうる。こうした溶出物は、香味付きの蒸気97として言及されうる。
【0076】
香味材料28は、香味材料28の表面と流体連通して空間40を通過する発生した蒸気95内に一つ以上の風味剤を放出するように構成される吸収材料でありうる。例えば、香味材料28は、フェルト材料の内部構造内に吸収された風味剤を貯蔵するフェルト材料であってもよい。吸収された風味剤は、発生した蒸気95が吸収材料と流体連通して通る時に放出されうる。例えば、通過する発生した蒸気95は、吸収材料から風味剤を溶出して、香味付きの蒸気97を形成しうる。
【0077】
香味材料28は、溶出によって、香味材料28と流体連通して通過する発生した蒸気95内に一つ以上の風味剤を放出するように構成される多孔性構造でありうる。多孔性構造は、発生した蒸気95を方向付けて、それが多孔性構造の内部構造を通って流れるようにし、発生した蒸気95へ風味剤を溶出するように構成されうる。
【0078】
香味材料28は、モノリシック構造を少なくとも部分的に備える(例えば、「含む」)ことができる。こうしたモノリシック構造は、単一の処理工程で作られうる。こうした単一の処理工程には、(押し出し成形の間またはその後に)香味を含有する熱可塑性プラスチック材料の押し出し成形、モノリシック構造内に多孔性流路を形成するまたは形成しない成形、いくつかのそれらの組み合わせ等が含まれうる。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタン、いくつかのそれらの組み合わせ等のうち一つ以上を含む熱可塑性プラスチックまたは熱硬化性材料を含む一つ以上の材料を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、一つ以上の香味を含浸しうる一つ以上のポリマーの組み合わせ、充填材、添加剤、いくつかのそれらの組み合わせ等を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、一つ以上の位相変化材料を含みうる。位相変化材料は、パラフィンワックスおよび脂肪酸のうち一つ以上を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、気化器組立品22により形成される発生した蒸気95は、香味材料28と比較して高温であってもよく、そのため発生した蒸気95は、香味材料28と比較して「温かい」発生した蒸気95である。香味材料28に含まれる位相変化材料は、それとともに流体連通して通る気化器組立品22からの温かい発生した蒸気95のように軟性または溶解であってもよく、その結果、蒸気95の流れへの香味溶出を促進する。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、海綿体であるモノリシック材料であってもよい。海綿体は、セルロース系ポリマー、合成ポリマー、いくつかのそれらの組み合わせ等を少なくとも部分的に含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、海綿状の香味材料28は、海綿状の香味材料28がその一つ以上の風味剤が涸渇した、または実質的に涸渇した時に、一つ以上の風味剤で再補充されるように構成される。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、香味材料28のホルダーに適合するモノリシック構造に結合した個々の香味を含有した粒子を含みうる。香味含有粒子は、シリカ、ゼオライト、活性炭、無機塩タイプの粒子、造粒プロセスを通じて作られる粒子、微結晶セルロース球状体、スターチ系粒子、香味(「風味剤」)の噴霧乾燥封入で作られる粒子のうち一つ以上を含んでもよく、その他のタイプの粒子は、香味を運ぶように含浸されてもよく、結合剤を用いて一緒に結合されて、香味システム28の構造、いくつかのそれらの組み合わせ等を形成してもよい。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28はゲルを含みうる。ゲルは、軟性および硬質の固体ゲルのうちの少なくとも一つを含みうる。ゲルは、水溶性(ヒドロゲル)システム、アルコール(アルコゲル)システムまたはその両方においてゲルを形成する天然ポリマー、合成ポリマー、いくつかのそれらの組み合わせ等を含みうる。ゲルは、一つ以上の天然ポリマーを含んでもよく、こうした一つ以上の天然ポリマーは、カラギーナン、プルラン、アルギネート、寒天、ペクチン酸塩および一つ以上の天然ガムのうち一つ以上を含みうる。ゲルは、一つ以上の合成ポリマーを含んでもよく、こうした一つ以上の合成ポリマーは、修飾されたセルロース、ポリアクリレート、いくつかのそれらの組み合わせ等のうち一つ以上を含みうる。ゲルは、ゲル化を促進するように構成される一つ以上の塩またはpH変性剤を含みうる。ゲルは、発生した蒸気95がゲルを(例えば、それとともに流体連通して)通過するのに従って、ゲルがそのゲル状態を変えて、発生した蒸気95の流れへの香味溶出を促進するように構成されるように、そのpHを変えうる発生した蒸気95内のいくつかのpH変性剤の存在による影響を受けるように構成されうる。ゲルは、一つ以上の風味剤をそれぞれ含有する(例えば、注入される、含浸される等)、一つ以上の分散配置される粒子を含みうる。
【0082】
露出制御機構26は、香味付きの蒸気97を形成するための発生した蒸気95への風味剤の溶出が調節可能に制御されるように、気化器組立品22に少なくとも一つの香味材料28を調節可能に露出するように構成される。発生した蒸気95への風味剤溶出を調節可能に制御することは、香味付きの蒸気97により提供される香味の一つ以上の属性を調節可能に制御することを含みうる。こうした属性は、香味付きの蒸気97に含まれる一つ以上の風味剤の選択および香味付きの蒸気97内の前記一つ以上の風味剤の濃縮のうちの少なくとも一つを含みうる。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態では、香味付きの蒸気97の属性の調節可能な制御は、香味付きの蒸気97によって提供される知覚体験を制御することを可能にしうる。知覚体験は、向上した知覚体験を提供するように制御されうる。例えば、風味剤の溶出は、香味組立品24および気化器組立品22のそれぞれに保持されている風味剤およびプレベイパー製剤の量が連続的なベイピングにより漸進的に涸渇するのに従って、香味付きの蒸気97内の風味剤の実質的に一様な濃縮を維持することを調節可能に制御しうる。連続的なベイピングによる香味付きの蒸気97内の風味剤の実質的に一様な濃縮は、一貫した知覚体験を提供しうる。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26の少なくとも一部分は、露出制御機構26がカートリッジ70の外部に突出するように、外側ハウジング16内の一つ以上の開口部(
図1に示されない)を通じて少なくとも部分的に延在する。露出制御機構26の一部分は、手動で調節されて、気化器組立品22に香味材料28を調節可能に露出しうる。結果として、香味付きの蒸気97の一つ以上の属性は、種々の成人eベイピング装置使用者の好みに従って、成人eベイピング装置使用者により手動で制御されて、向上した知覚体験をもたらしうる。
【0085】
いくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26は、駆動モータ(
図1に示されない)を含み、一つ以上の電気リンク(
図1に示されない)を通じて電源12に結合される。露出制御機構26は、駆動モータの動作に基づいて、気化器組立品22および空間40のうちの少なくとも一つに香味材料28を調節可能に露出しうる。
【0086】
さらに
図1Aおよび
図1Bを参照すると、電源セクション72は、自由端またはeベイピング装置60、少なくとも一つの電源12、および制御回路11の先端に隣接する空気吸込み口ポート44aを介して電源セクション72に引き込まれる空気に反応するセンサー13を含む。電源12は再充電可能電池を含みうる。センサー13は、圧力センサー、微小電気機械システム(MEMS)センサー等のうち一つ以上であってもよい。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、電源12は、eベイピング装置60内で陽極が陰極の下流となるように配置された電池を含む。コネクタ素子91は電池の下流端部と接触する。ヒーター36は、少なくとも二つの間隔をおいて配置される電気リード線68−1〜68−2によって電源12に結合される。
【0088】
電源12は、リチウム−イオン電池またはその別形のうちの一つ、例えばリチウム−イオンポリマーバッテリーでもよい。あるいは、電源12は、ニッケル・水素電池、ニッケル・カドミウム電池、リチウムマンガン電池、リチウム・コバルト電池、または燃料電池であり得る。eベイピング装置60は、電源12のエネルギーが消耗されるまで、またはリチウムポリマー電池の場合には、最小の電圧カットオフレベルが達成されるまで、成人eベイピング装置使用者によって有用であり得る。
【0089】
さらに、電源12は再充電可能であってもよく、外部充電装置による電池の充電を可能にする回路を含んでもよい。eベイピング装置60を再充電するため、ユニバーサルシリアルバス(USB)充電器または他の適切な充電器アセンブリが使用されてもよい。
【0090】
カートリッジ70と電源セクション72との間の接続の完成に基づいて、少なくとも一つの電源12は、センサー13の作動に基づいて、カートリッジ70のヒーター36に電気的に接続されうる。空気は、主に一つ以上の空気吸込み口ポート44を通じて、カートリッジ70内に引き出される。一つ以上の空気吸込み口ポート44は、第一のセクション70と第二のセクション72の外側ハウジング16と外側ハウジング17に沿って、または結合される境界面74、84のうち一つ以上に、位置され得る。
【0091】
センサー13は、空気圧力の降下を感知し、電源12からヒーター36への電圧の印加を開始するように構成されうる。
図1Bに示した例示的な実施形態に示すように、電源セクション72のいくつかの例示的な実施形態は、ヒーター36が作動した時に点灯するように構成される、ヒーター作動灯48を含む。ヒーター作動灯48は、発光ダイオード(LED)を含み得る。さらに、ヒーター作動灯48は、ベイピングの間、成人eベイピング装置使用者から見えるように配置され得る。加えて、ヒーター作動灯48は、eベイピングシステムの診断に、または再充電の進行を示すために利用することができる。ヒーター作動灯48を、成人eベイピング装置使用者がプライバシーのためにヒーター作動灯48を作動する、作動停止する、または作動および作動停止するようにも構成することもできる。
図1Aおよび
図1Bに示すように、ヒーター作動灯48は、eベイピング装置60の先端部に位置してもよい。例示的な実施形態によっては、ヒーター作動灯48は、外側ハウジング17の側部に位置してもよい。
【0092】
さらに、少なくとも一つの空気吸込み口ポート44aは、センサー13が、eベイピング装置60の出口端を通して引き出された蒸気を示す気流を感知しうるように、センサー13に隣接して位置されうる。センサー13は、電源12およびヒーター作動灯48を起動させて、ヒーター36が作動していることを示しうる。
【0093】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、センサー13に応答してヒーター36への電力の供給を制御しうる。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、最大時間リミッターを含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、成人eベイピング装置使用者が手動でベイピングを開始するための手動で操作可能なスイッチを含んでもよい。ヒーター36への電流供給の時間は、気化されるプレベイパー製剤の所望の量に応じて予め設定されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、センサー13が圧力降下を検出する限り、ヒーター36への電力の供給を制御しうる。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、露出制御機構26を制御して、気化器組立品22への香味材料28の露出を調節可能に制御しうる。制御回路11は、電源12から露出制御機構26への電力供給を制御して、露出制御機構26を制御しうる。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、自動的に(例えば、手動の介入なしに)露出制御機構26を制御しうる。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、気化器組立品22によって形成される発生した蒸気95の量に基づいて、露出制御機構26を制御しうる。例えば、香味材料28に保持されている風味剤の量は、風味剤が連続的に形成された発生した蒸気95へ漸進的に溶出されうるのに従って、発生した蒸気95の量と反比例して減少しうる。
【0096】
気化器組立品22によって形成される発生した蒸気95の累積量が増加するのに従って、露出される香味材料28の表面領域が増加するように、制御回路11は、露出制御機構26を制御して、気化器組立品22への香味材料28の露出を漸進的に増加させうる。
【0097】
気化器組立品22への香味材料28の向上した露出は、香味材料28からの向上した風味剤溶出をもたらしうる。例えば、香味材料28に保持されている風味剤の量が漸進的に涸渇するのに従って、制御回路11は、気化器組立品22への香味材料28の露出を増加させて、各ベイピングの間に発生した蒸気95へ溶出される実質的に均一な量の風味剤を維持しうる。結果として、制御回路11は、香味材料28の風味剤が漸進的に涸渇する間に、露出制御機構26を制御して、香味付きの蒸気97内の均一な風味剤含有量を維持しうる。
【0098】
制御回路11は、気化器組立品22により支持されるベイピングの量、気化器組立品22により支持される1回以上のベイピングの継続時間、および気化器組立品22により支持されるベイピングの累積継続時間のうちの少なくとも一つに基づいて、気化器組立品22によって形成された発生した蒸気95の量を決定しうる。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、累積ベイピング継続時間に関連付けられる値および形成された発生した蒸気95の量に対応する値を記憶するルックアップテーブル(「LUT」)に基づいて、形成された発生した蒸気95の量を決定しうる。LUTに含まれる関連付けられた値は、実証研究を通じて決定されうる。制御回路11は、気化器組立品22により支持されるベイピングの量、および気化器組立品22により支持される1回以上のベイピングの継続時間のうちの少なくとも一つを追跡することに基づいて、気化器組立品22により支持されるベイピングの累積継続時間を追跡しうる。制御回路11は、LUTにアクセスして、LUTにおいて決定された累積ベイピング継続時間に対応する発生した蒸気95の量の値を識別しうる。
【0100】
制御回路11は、記憶装置に、気化器組立品22により支持されるベイピングの量、気化器組立品22により支持される一回以上のベイピングの継続時間、および気化器組立品22により支持されるベイピングの累積継続時間のうちの少なくとも一つの過去の記録を記憶しうる。制御回路11は、気化器組立品22によって支持される連続的なベイピングに従う過去の記録を更新することに基づいて、気化器組立品22によって支持される累積ベイピング継続時間を追跡しうる。
【0101】
さらに
図1Aおよび
図1Bを参照すると、例示的な実施形態によっては、制御回路11は、露出制御機構26への電力供給を制御することに基づいて、露出制御機構26を制御しうる。制御回路11は、特定の量の電力が、露出制御機構26に選択的に供給されて、露出制御機構26に香味材料28の露出に対する特定の大きさの調節を実行させるように、電力供給を制御しうる。
【0102】
制御回路11は、露出制御機構26に供給される電力の量と、気化器組立品22により支持されるベイピングの量および気化器組立品22により形成される発生した蒸気95の累積量のうち一つ以上との間の関係に従って、露出制御機構26への電力供給を制御しうる。こうした関係は、ルックアップテーブル(LUT)に記憶されうる。LUTに含まれる関連付けされる値は、実証研究を通じて決定されてもよく、ここにおいて、電力量は、露出制御機構26によって引き起こされた気化器組立品22への香味材料28の露出に対する調節量と関連付けられる。LUTは、ベイピングの量、ベイピングの継続時間またはその両方と形成された発生した蒸気95の量との間の関係が記憶されるLUTと同じであってもよい。
【0103】
制御回路11は、制御回路11が気化器組立品22によって形成された発生した蒸気95の累積量を決定した時に、LUTにアクセスしうる。制御回路11は、LUTに従って、露出制御機構26に供給された電力の量に関して対応する値を識別しうる。制御回路11は、ある量の電力が露出制御機構26に供給されるように、電力の量に関して識別された値に従って、露出制御機構26への電力供給を制御しうる。
【0104】
ヒーター36への電力供給および露出制御機構26への電力供給のうちの少なくとも一つを制御するために、制御回路11は、コンピュータ実行可能プログラムコードの一つ以上のインスタンスを実行してもよい。制御回路11は、プロセッサおよびメモリを含んでもよい。メモリは、コンピュータ実行可能コードを保存するコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0105】
制御回路11は、プロセッサ、中央処理装置(CPU)、コントローラ、算術論理演算装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理装置、マイクロプロセッサ、または規定の方法で、命令に応答し実行可能な任意の他の装置を含むがそれに限定されない、処理回路を含んでもよい。例示的な実施形態によっては、制御回路11は、特定用途向け集積回路(ASIC)とASICチップの少なくとも一つであってもよい。
【0106】
制御回路11は、記憶装置に保存されたコンピュータ可読プログラムコードを実行することにより専用機械として構成されてもよい。プログラムコードは、上述の制御回路11の一つ以上のインスタンスなどの一つ以上のハードウエア装置により実装可能なプログラムまたはコンピュータ可読命令、ソフトウェア構成要素、ソフトウェアモジュール、データファイル、データ構造などのうちの少なくとも一つを含んでもよい。プログラムコードの例として、コンパイラによって作成される機械コードおよびインタープリタを使用して実行される高水準プログラムコードの両方が挙げられる。
【0107】
制御回路11は、一つ以上の記憶装置を含んでもよい。一つ以上の記憶装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、永久大容量記憶装置(ディスクドライブなど)、ソリッドステート(例えば、NANDフラッシュ)装置のうちの少なくとも一つなどの有形の、または非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、またはデータを記憶し、また記録することができる任意のその他の同様なデータ記憶機構でありうる。一つ以上の記憶装置は、一つ以上のオペレーティングシステム用、本明細書に説明する例示的な実施形態の実施用、またはその両方用にコンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはその一部の組み合わせを保存するよう構成されてもよい。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはその一部の組み合わせはまた、ドライブ機構を使用して、独立したコンピュータ可読記憶媒体から一つ以上の記憶装置、一つ以上のコンピュータ処理装置、またはその両方にロードされてもよい。こうした独立したコンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、メモリスティック、ブルーレイ/DVD/CD−ROMドライブ、メモリカード、またはその他のコンピュータ可読記憶媒体のようなものの少なくとも一つを含んでもよい。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組み合わせは、ローカルなコンピュータ可読記憶媒体を介するのではなくネットワーク境界面を介して、リモートデータ記憶装置から、一つ以上の記憶装置、一つ以上のコンピュータ処理装置またはその両方へロードされ得る。その上、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはその一部の組み合わせは、ネットワークを通じてコンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはその一部の組み合わせを伝送、分配、または伝送および分配するよう構成されるリモートコンピューティングシステムから、一つ以上の記憶装置、一つ以上のプロセッサ、またはその両方に、ロードされてもよい。リモートコンピューティングシステムは、有線インターフェース、無線インターフェースまたは任意のその他の同様の媒体のうちの少なくとも一つを介して、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組み合わせを伝送する、分配する、または伝送し、かつ分配し得る。
【0108】
制御回路11は、コンピュータ実行可能コードを実行して、ヒーター36への電力の供給および露出制御機構26への電力の供給のうちの少なくとも一つを制御するように構成される、特殊用途機械であってもよい。ヒーター36への電力の供給を制御することは、ヒーター36を作動させることとして互換的に本明細書で言及されうる。露出制御機構26への電力の供給を制御することは、露出制御機構26を作動させることとして互換的に本明細書で言及されうる。
【0109】
プレベイパー製剤は、ベイパーへと変換されうる材料または材料の組み合わせである。例えば、プレベイパー製剤は、水、ビーズ、溶媒、活性成分、エタノール、植物抽出物、天然または人工の香料、グリセリンおよびプロピレングリコールなどのベイパー形成体、ならびにこれらの組み合わせ(ただしこれらに限定されない)を含む、液体製剤、固体製剤、またはゲル製剤のうちの少なくとも一つであってもよい。プレベイパー製剤は、2014年7月16日に出願されたU.S.Patent Application Publication No.2015/0020823 to Lipowicz et al.、および2015年1月21日に出願されたU.S.Patent Application Publication No.2015/0313275 to Anderson et al.において説明されるものを含んでもよく、そのそれぞれの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0110】
いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤は、プロピレングリコール、グリセリンおよびその組み合わせのうち一つ以上である。
【0111】
プレベイパー製剤は、ニコチンを含んでもよく、またはニコチンを含まなくてもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味を含んでもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味とは別の一つ以上の風味を含んでもよい。
【0112】
一部の例示的な実施形態において、ニコチンを含むプレベイパー製剤はまた、一つ以上の酸も含んでもよい。一つ以上の酸の組み合わせは、ピルビン酸、ギ酸、シュウ酸、グリコール酸、酢酸、イソ吉草酸、吉草酸、プロピオン酸、オクタン酸、乳酸、ソルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、オレイン酸、アコニット酸、酪酸、ケイ皮酸、デカン酸、3,7−ジメチル−6−オクテン酸、1−グルタミン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、3−ヘキサン酸、トランス−2−ヘキサン酸、イソ酪酸、ラウリン酸、2−メチル酪酸、2−メチル吉草酸、ミリスチン酸、ノナン酸、パルミチン酸、4−ペンテン酸、フェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、塩酸、リン酸、硫酸およびそれらの組み合わせのうちの一つ以上を含み得る。
【0113】
いくつかの例示的な実施形態では、気化器組立品22で形成される発生した蒸気95は、気相である一つ以上の材料を実質的に含まなくてもよい。例えば、発生した蒸気95は、実質的に微粒子相であり、実質的に気相ではない一つ以上の材料を含みうる。
【0114】
貯蔵部32の貯蔵媒体は、綿、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、およびこれらの組み合わせのうちの少なくとも一つを含む繊維質材料であってもよい。繊維は、約6ミクロン〜約15ミクロン(例えば、約8ミクロン〜約12ミクロン、または約9ミクロン〜約11ミクロン)のサイズの範囲である直径を有してもよい。貯蔵媒体は、焼結材料、多孔性材料、または発泡性材料であってもよい。また、繊維は無関係にサイズ設定されてもよく、またY字形状、十字形状、クローバー形状、または任意の他の好適な形状の断面を有してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵部32は、いくつかの貯蔵媒体が不足しており、プレベイパー製剤のみを収容して充填されたタンクを含みうる。
【0115】
貯蔵部32は、eベイピング装置60が少なくとも約200秒間の蒸気の吸引のために構成され得るように、十分なプレベイパー製剤を保持するようにサイズ設定され、また構成されてもよい。eベイピング装置60は、各ベイピングが最大で約5秒持続することが可能となるように構成され得る。
【0116】
分配境界面34は、芯を含みうる。分配境界面34は、プレベイパー製剤を引き出す能力を有するフィラメント(またはスレッド)を含みうる。例えば、分配境界面34は、一束のガラス(またはセラミック)フィラメント、ガラスフィラメント等の一群の巻回を含む束である芯であってもよく、そのすべての配置は、フィラメント間の隙間間隔による毛細管作用によって、プレベイパー製剤を引き出すことを可能にしうる。フィラメントは、eベイピング装置60の長軸方向に対して垂直な(横軸する)方向に概して整列されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、分配境界面34は、1〜8のフィラメントストランドを含んでもよく、各ストランドは、互いにねじれた複数のガラスフィラメントを含む。分配境界面34の端部は、可撓性で、貯蔵部32の境界内に折り畳めてもよい。フィラメントは、略十字型、クローバー型、Y字型、または任意の他の好適な形状の断面を有する。
【0117】
分配境界面34は、芯の材料として本明細書でまた言及される、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含みうる。好適な材料の例として、ガラス、セラミック系、黒鉛系材料を挙げることができるが、それに限定されない。分配境界面34は、密度、粘性、表面張力および蒸気圧といった異なる物理特性を有するプレベイパー製剤に適応するように、適切な任意の毛細管引出し作用を有する場合がある。
【0118】
いくつかの例示的な実施形態では、ヒーター36は、気化器組立品22において分配境界面34を少なくとも部分的に囲む、ワイヤーコイルを含みうる。ワイヤーは、金属ワイヤーであってもよい。ワイヤーコイルは、分配境界面34の長さに沿って全体的または部分的に延在しうる。ワイヤーコイルは、分配境界面34の周囲に全体的または部分的にさらに延びうる。いくつかの例示的な実施形態では、ワイヤーコイルは、分配境界面34との直接的な接触から分離されていてもよい。
【0119】
ヒーター36は、任意の適切な電気抵抗性材料で形成されうる。好適な電気抵抗性材料の例としては、限定するものではないが、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族由来の金属が挙げられる。好適な合金の実施例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロミウム含有、アルミニウム−チタン−ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル系、鉄系、コバルト系、およびステンレス鋼系の超合金が挙げられるがそれに限定されない。例えば、ヒーター36は、ニッケルアルミナイド、表面上にアルミナの層を有する材料、鉄アルミナイドおよび他の複合材料で形成されてもよく、電気抵抗性の材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的性質に応じて、随意に断熱材料に埋め込まれ、封入され、または断熱材料で被覆されてもよく、もしくはその逆であってもよい。ヒーター36は、ステンレス鋼、銅、銅合金、ニッケル−クロム合金、超合金、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つの材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ヒーター36はニッケル−クロム合金または鉄−クロム合金で形成されうる。いくつかの例示的な実施形態では、ヒーター36は、その外側表面上に電気的抵抗性層を有するセラミックヒーターであることができる。
【0120】
ヒーター36は、分配境界面34内のプレベイパー製剤を熱伝導によって加熱してもよい。あるいは、ヒーター36からの熱は、熱伝導要素によってプレベイパー製剤へと伝導されてもよく、またはヒーター36は、蒸気の吸引の間にeベイピング装置60を通して引き出される入ってくる周囲空気へと熱を伝達してもよく、その結果プレベイパー製剤を対流によって加熱する。
【0121】
分配境界面34を使用する代わりに、気化器組立品22は、多孔性材料であり、迅速に熱を生成することができる高い電気抵抗を有する材料で形成された抵抗ヒーターと一体となるヒーター36を含んでもよいことが認識されよう。
【0122】
いくつかの例示的な実施形態では、カートリッジ70は交換可能であってもよい。別の言い方をすると、カートリッジ70の風味剤またはプレベイパー製剤が涸渇すると、カートリッジ70だけを取り替えればよい。いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置60は、貯蔵部32または香味組立品24のうちの一つが涸渇されるとすべてが処分されうる。
【0123】
いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置60は、約80ミリメートル〜約110ミリメートルの長さ、および約7ミリメートル〜約8ミリメートルの直径としうる。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置60は、約84ミリメートルの長さであってもよく、約7.8ミリメートルの直径を有してもよい。
【0124】
本明細書で使用される場合、「風味剤」という用語は、香味およびアロマのうちの少なくとも一つを成人eベイピング装置使用者に提供しうる、化合物または化合物の組み合わせを説明するために使用される。いくつかの例示的な実施形態では、風味剤は、少なくとも一つの成人eベイピング装置使用者の知覚受容体と相互作用するように構成される。風味剤は、オルソネイザル刺激およびレトロネイザル刺激のうちの少なくとも一つを介して、知覚受容体と相互作用するように構成され得る。風味剤は、一つ以上の揮発性香味物質を含み得る。
【0125】
少なくとも一つの風味剤は、天然風味剤または人工(「合成」)風味剤のうち一つ以上を含み得る。少なくとも一つの風味剤は、一つ以上の植物抽出物材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも一つの風味剤は、タバコフレーバ、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、ハーブフレーバ、フルーツフレーバ、ナッツフレーバ、リカーフレーバ、およびその組み合わせのうち一つ以上である。いくつかの例示的な実施形態では、風味剤は、植物性材料に含まれる。植物性材料は、一つ以上の植物の材料を含み得る。植物性材料は、一つ以上のハーブ、スパイス、果実、根、葉、草等を含み得る。例えば、植物性材料は、オレンジ皮材料およびセイヨウコウボウ材料を含み得る。別の実施例では、植物性材料はたばこ材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ風味(「たばこ風味剤」)である風味剤は、合成材料および植物抽出物材料のうちの少なくとも一つを含む。たばこ風味剤に含まれる植物抽出物材料は、一つ以上のたばこ材料から抽出され得る。
【0126】
いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料はタバコ属に属する任意の数の材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料は二つ以上の異なるたばこ品種のブレンドを含む。使用されうる適切なタイプのたばこ材料の例には、火力乾燥たばこ、バーレー種たばこ、メリーランド種たばこ、オリエント葉たばこ、希少たばこ、特殊たばこ、ダークたばこ、その混合物、およびこれに類するものが含まれるが、これに限定されない。たばこ材料は、たばこラミナ、加工たばこ材料(ボリュームエクスパンデッドまたはパフトたばこなど)、加工たばこ茎(カットロールドまたはカットパフトステムなど)、再生たばこ材料、その混合物、およびこれに類するものを含め、これに限定されない適切な任意の形態で提供されうる。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料は実質的に乾燥したたばこの塊の形態である。
【0127】
いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気95に溶出される風味剤は、微粒子相である。微粒子相は、液相、位相等を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気95に溶出される風味剤は、蒸気相、気相等である。風味剤は、揮発性香味物質を含んでもよく、揮発性香味物質は、発生した蒸気95に溶出されうる。いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気95に溶出される風味剤は、不揮発性香味物質を含む。
【0128】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24が、気化器組立品22から分離される風味剤を保持し、カートリッジ70が、発生した蒸気95の形成に続いて香味組立品24を通る発生した蒸気95を導くように構成される場合、発生した蒸気95は、気化器組立品22での形成における初期段階での温度から冷却されうる。香味組立品24を通過する発生した蒸気95が初期段階での温度から冷却される場合、発生した蒸気95に溶出される風味剤と発生した蒸気95の要素との間の化学反応は、少なくとも部分的に軽減され、それにより、香味付きの蒸気97の望ましい香味の損失を軽減することができる。
【0129】
いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置60が、気化器組立品22から分離される風味剤を保持する香味組立品24を含む場合、eベイピング装置60は、風味剤と気化器組立品22の一つ以上の要素との間の化学反応の可能性を軽減するように構成されうる。そのような化学反応の不存在は、香味付きの蒸気97における反応生成物の不存在をもたらし得る。こうした反応生成物は、香味付きの蒸気97によって提供される知覚体験を損ない得る。結果として、こうした化学反応の可能性を軽減するように構成されるeベイピング装置60は、香味付きの蒸気97を通じたより一貫した、かつ向上した知覚体験を提供しうる。
【0130】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、香味組立品24を通る発生した蒸気95を冷却するように構成される。香味組立品24は、発生した蒸気95から発生した蒸気95に溶出される風味剤および香味組立品24に含まれる材料のうちの少なくとも一つへの熱伝達に基づいて、発生した蒸気95を冷却しうる。いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気95から香味組立品24に含まれる風味剤および材料のうちの少なくとも一つへの熱伝導は、発生した蒸気95に溶出される風味剤の量を増加する。増加した量の溶出された風味剤を有する香味付きの蒸気97は、向上した知覚体験を提供しうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24を出る香味付きの蒸気97は、香味組立品24に入る発生した蒸気95よりも冷たくありうる。香味組立品24に入る発生した蒸気95よりも冷たい香味付きの蒸気97は、香味付きの蒸気97の減少した温度に基づいて、向上した知覚体験を提供しうる。
【0131】
いくつかの例示的な実施形態では、風味剤は、eベイピング装置60に含まれる風味剤は、カートリッジ70内のプレベイパー製剤と無関係に交換可能でありうる。風味剤は、プレベイパー製剤がその中に含まれた気化器組立品22から分離される香味組立品24に含まれる。香味組立品24は、別の香味組立品24と取り替えられて、それにより、成人eベイピング装置使用者にとって望ましいeベイピング装置60に含まれる風味剤と取り替えられうる。香味組立品24は、気化器組立品22を取り替えることなく、eベイピング装置60の風味剤を補充するために別の香味組立品24と取り替えられてもよく、ここにおいて、気化器組立品22は、十分なプレベイパー製剤を含み、追加的なベイピングを支持しうる。
【0132】
図1Aおよび
図1Bをさらに参照すると、ヒーター36が作動した時に、作動したヒーター36は、約10秒未満の間、ヒーター36によって囲まれる分配境界面34の一部分を加熱しうる。したがって、電力サイクル(または最大ベイピング長さ)は、約2秒間〜約10秒間(例えば、約3秒間〜約9秒間、約4秒間〜約8秒間、または約5秒間〜約7秒間)の時間の範囲とすることができる。
【0133】
図2Aは、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品の断面図である。
図2Bは、
図2Aの、線IIB−IIB’に沿った香味組立品の断面図である。
図2Cは、
図2Aの、線IIC−IIC’に沿った香味組立品の断面図である。
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示す香味組立品24は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0134】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、香味組立品24がその中に含まれるカートリッジ70の一つ以上の部分に対して固定位置にある香味材料28を含む。
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示すように、例えば、香味組立品24は、カートリッジ70の空間40内に位置付けられ、香味組立品24は、固定位置において香味材料28を保持するように構成される露出制御機構26を含む。
【0135】
露出制御機構26は、その一つ以上の要素を調節可能に移動させて、香味組立品24の外部環境に香味材料28を調節可能に露出するように構成されうる。こうした露出は、気化器組立品22に香味材料28を調節可能に露出することを含みうる。
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示す例示的な実施形態では、例えば、露出制御機構26は、空間40に香味材料28を調節可能に露出するように構成され、香味組立品24と気化器組立品22は、
図1Bに示すように、空間40を通じて流体連通する。
【0136】
図2A、
図2Bおよび
図2Cをさらに参照すると、露出制御機構26は、端部ガスケット206aおよび206b、固定リング230、ならびにシース208aおよび208bを含む、固定(すなわち、不動の)構造を含む。端部ガスケット206aおよび206bは、香味材料28の対向する端部に結合する。固定リング230ならびに固定シース208aおよび208bは、香味材料28の一つ以上の側部表面の一部分を囲む。固定構造は、支持構造により囲まれない香味材料28の部分が香味材料28の側部表面の部分232aおよび232bに限定されるように、香味材料28を部分的に囲む。囲まれない部分232aおよび232bは、固定構造の要素によって少なくとも部分的に画定される。例えば、囲まれない部分232aおよび232bは、固定シース208aおよび208bによって少なくとも部分的に画定される。
【0137】
いくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26は、固定構造を外部要素に結合して、外部要素に対して適所に少なくとも香味材料28を固定する、ポスト212を含む。
図2Aおよび
図2Cに示す例示的な実施形態では、例えば、露出制御機構26は、カートリッジ70の外側ハウジング16に端部ガスケット206bを結合して、それにより、外側ハウジング16およびその中に含まれる空間40に対して適所に香味材料28および露出制御機構26の固定構造を固定する、ポスト212を含む。
【0138】
図2A、
図2Bおよび
図2Cをさらに参照すると、露出制御機構26は、一つ以上の移動可能な要素を調節可能に移動させることに基づいて、香味材料28の囲まれない部分232aおよび232bを調節可能に露出するように構成されうる。
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示す例示的な実施形態では、例えば、露出制御機構26は、シース222aおよび222bを調節可能に移動させることに基づいて、香味材料28の囲まれない部分232aおよび232bを空間40に調節可能に露出するように構成される。
【0139】
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示すように、露出制御機構26は、香味組立品24の長手方向軸200の周りを回転するように構成される移動可能な構造を含む。移動可能な構造は、回転可能なリング228、移動可能なシース222aおよび222b、手動の境界面要素220、ならびにポスト226を含む。移動可能な構造は、長手方向軸200の周りに移動可能なシース222aおよび222bを回転させて、その結果、移動可能なシース222aおよび222bが、香味材料28の囲まれない部分232aおよび232bを調節可能に覆う、または露出しうるように構成される。
【0140】
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示すように、露出制御機構26の移動可能な構造は、移動可能なシース222aおよび222bが結合される回転可能なリング228を含む。回転可能なリング228は、長手方向軸200の周りで回転して、移動可能なシース222aおよび222bを移動させるように構成される。
【0141】
回転可能なリング228は、個々のポスト226を通じて手動の境界面要素220に結合される。手動の境界面要素220は、成人eベイピング装置使用者により手動で操作されて、回転可能なリング228を回転させ、その結果、移動可能なシース222aおよび222bが香味材料28の囲まれない部分232aおよび232bを空間40に調節可能に露出することを引き起こしうる。したがって、
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示す露出制御機構26は、露出制御機構26の手動の境界面要素220の手動の操作に基づいて、香味材料28を空間40に調節可能に露出するように構成される。
【0142】
示されるように、手動の境界面要素220およびポスト226は、少なくとも手動の境界面要素220がカートリッジ70に対する外部環境に露出するように、外側ハウジング16における一つ以上の開口部を通じて少なくとも部分的に突出しうる。シール要素224は、外側ハウジング16を通じて突出する露出制御機構26の要素の間の隙間を実質的に密封しうる。隙間の実質的な密封は、隙間を通る蒸気の流れが実質的に妨げられるように、隙間を密封することを含みうる。
【0143】
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも手動の境界面要素220およびポスト226は、香味組立品24になくてもよい。例えば、香味組立品24は、駆動モータ(
図2A、
図2Bおよび
図2Cに示されない)を含んでもよく、それは、香味組立品24が、駆動モータが移動可能なリングを長手方向軸200の周りを回転させることに基づいて、香味材料28の囲まれない部分232aおよび232bを空間40に調節可能に露出するように構成されるように、回転可能なリング228に結合される。
【0144】
図3は、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品の斜視図である。
図3に示す香味組立品24は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0145】
いくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26は、ねじ機構が長手方向軸200の周りを回転することに基づいて、長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運ぶように構成されるねじ機構を含む。ねじ機構は、回転可能に調節されて、香味材料28の移動を調節しうる。香味材料28の移動は、気化器組立品22および発生した蒸気95がそれを通じて気化器組立品22から通りうる空間40のうちの少なくとも一つから香味材料28を分離するように構成される、シースの内部から香味材料28が調節可能に延在することを含みうる。ねじ機構の回転は、したがって、香味材料28の露出を調節可能に制御しうる。
【0146】
図3に示す例示的な実施形態では、香味組立品24は、露出制御機構26および香味材料28を含む。露出制御機構26は、ねじ機構302を含む。ねじ機構302は、ねじ機構302が長手方向軸200の周りを回転することに基づいて、長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運ぶように構成される。
図3の例示的な実施形態に示されるように、香味材料28は、一つ以上の線状のガイド28aを含んでもよく、線状のガイドは、香味材料28に含まれる線状の溝および香味材料28の線状の突出部のうち一つ以上であってもよい。線状のガイド28は、突出部の線状長さに沿って一連の歯隙間を含む、歯付きの線状の突出部を含んでもよい。ねじ機構302は、軸200周りのねじ機構302の回転に基づいて、一つ以上の線状のガイド28と相互作用する(「係合する」)ように構成される、一つ以上のねじ切り要素(「スレッド」)を含みうる。例えば、ねじ切り要素は、歯付きの線状の突起ガイド28aにおける歯隙間を通じて延在して、軸200周りのねじ機構302の回転に基づいて、線状のガイド28aに直線力を加えうる。ねじ機構302のねじ切り要素と香味材料28の一つ以上の線状のガイド28aとの間の相互作用(「係合」)に基づいて、ねじ機構302の回転運動は、香味材料28の直線運動に転換されうる。したがって、露出制御機構26は、長手方向軸200の周りの露出制御機構26の少なくとも一部分の回転に基づいて、空間40に香味材料28を調節可能に露出するように構成される。
【0147】
図3に示す例示的な実施形態では、露出制御機構26は、内部空間310を有するシースを集合的に備える、管308および端部ガスケット306を含む。管308および端部ガスケット306は、シースの内部空間310を画定する。示されるように、シースは、端部ガスケット306から遠位な端に開口部311を含む。シースは、香味材料28が空間40から少なくとも部分的に分離されるように、空間310内に香味材料28を封入するように構成される。露出制御機構26は、ねじ機構302の回転に基づいて、シースの開口部311を通じて香味材料28を調節可能に延在させて、空間40に調節可能に露出するように構成される。香味材料28が空間40に露出された時に、風味剤は、空間40を通過する発生した蒸気95内に香味材料28から溶出されて96、香味付きの蒸気97を形成しうる。
【0148】
示されるように、管308は線状のガイド308aを含みうる。線状のガイド308aは、管308の内側表面に含まれる線状の溝および管308の内側表面からの線状の突出部のうち一つ以上でありうる。線状のガイド308は、ねじ機構302と香味材料28の一つ以上の個々の線状のガイド28aとの間の相互作用に基づいて、香味材料28の線状のガイド28aと相互作用して、香味材料28の回転運動を低減する、または防ぐように構成されうる。
【0149】
例えば、線状のガイド308aが管308の内側表面における線状の溝である場合、線状のガイド308aは、香味材料28からの突出部である線状のガイドを受けるように構成されうる。突出した線状のガイド28aは、線状のガイド28aおよび308aが線状の香味材料28の運動を可能にするように、溝の線状のガイド308aに摺動しうる。溝の線状のガイド308aは、溝の外への突出した線状のガイド28aの動きを軽減し、それにより、長手方向軸200の周りの香味材料28の回転運動を軽減しうる。香味材料28の回転運動を低減する、または防ぐことに基づいて、線状のガイド308aは、ねじ機構302の回転運動の香味機構28の直線運動への転換を向上しうる。
【0150】
香味材料28は、少なくとも部分的に空間310内に運ばれて、それにより、香味材料28は、空間40から分離されうる。空間40から香味材料28を分離することは、香味材料28がシースの一つ以上の要素によって空間40から分離されうるのに従って、空間40を通過する発生した蒸気95内への風味剤溶出96を少なくとも部分的に抑制しうる。結果として、香味付きの蒸気97を形成するための香味材料28からの風味剤溶出96は、香味材料28がシースの内部空間310に対して調節可能に位置付けられるように長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運ぶことに基づいて、調節可能に制御されうる。
【0151】
いくつかの例示的な実施形態では、ねじ機構302は、ねじ機構302を調節可能に回転させるために成人eベイピング装置使用者によって手動で操作され、それにより、香味材料28を調節可能に運びうる、手動の境界面要素220に結合される。
図3に示す例示的な実施形態では、例えば、露出制御機構26は、ポスト226を通じてねじ機構302に結合される、手動の境界面要素220を含む。手動の境界面要素220は、手動の境界面要素220が成人eベイピング装置使用者による手動の操作を受けるように、外側ハウジング16の一つ以上の隙間を通じて少なくとも部分的に突出する。したがって、ねじ機構302は、手動の境界面要素220の手動で始動される回転に基づいて、回転するように構成される。外側ハウジング16と手動の境界面要素220との間の隙間は、一つ以上のシール要素224によって少なくとも部分的に密封されうる。
【0152】
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも手動の境界面要素220およびポスト226は、香味組立品24になくてもよい。例えば、香味組立品24は、ねじ機構302に結合される駆動モータ(
図3に示されない)を含んでもよく、そのためねじ機構302は、駆動モータに基づいて、長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運ぶように構成される。
【0153】
図3に示す例示的な実施形態では、露出制御機構26は、外側ハウジング16にシースを固定して、さらに外側ハウジング16によって画定された空間40内にシースを位置付ける、一つ以上のポスト212を含む。
【0154】
図4Aは、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品の断面図である。
図4Bは、
図4Aの、線IVB−IVB’に沿った香味組立品の断面図である。
図4Aおよび
図4Bに示す香味組立品24は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0155】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、固定シース構造内で一つ以上の香味材料28を回転させて、気化器組立品22および気化器組立品22により形成された発生した蒸気95がそれを通じて通りうる空間40のうちの少なくとも一つに、一つ以上の香味材料28を調節可能に露出するように構成される、露出制御機構26を含む。
【0156】
図4Aおよび
図4Bを参照すると、露出制御機構26は、ポスト212を通じて外側ハウジング16に結合される、固定シース構造を含む。固定構造は、端部ガスケット406aおよび406bならびに固定シース要素401aおよび401bを含み、それらは、内部空間410を集合的に画定する。
【0157】
図4Aおよび
図4Bにさらに示すように、露出制御機構26は、内部空間410内に少なくとも部分的に位置される、回転可能な部材411を含む。回転可能な部材411は、回転可能なディスク402、ポスト412、香味材料28、ならびにシース要素404aおよび404bを含む。回転可能な部材411は、長手方向軸200の周りを回転するように構成される。長手方向軸200は、回転可能な部材411の中心回転軸でありうる。いくつかの例示的な実施形態では、回転可能な部材411は、香味材料28、回転可能なディスク402、ポスト412、ならびにシース要素404aおよび404bのうち一つ以上を省いてもよい。
【0158】
図4Bに示すように、シース要素401aおよび401bは、シース要素401aと401bとの間に隙間空間490aおよび490bを画定する。隙間空間490aおよび490bは、内部空間410と空間40との間の流体連通を可能にし、それにより、内部空間410に含まれる香味材料28から空間40を通過する発生した蒸気95への風味剤溶出を可能にする。
図4Aおよび
図4Bに示す例示的な実施形態では、香味材料28は、長手方向軸200の周りの回転可能な部材411の回転に基づいて、空間40に調節可能に露出されうる。空間40に香味材料28を調節可能に露出することに基づいて、空間40を通過する発生した蒸気95への香味材料28からの風味剤の溶出は、調節可能に制御されうる。例えば、回転可能な部材411が、香味材料28がシース要素401a、401b、404aおよび404bのうち一つ以上によって隙間空間490aおよび490bから分離されるように回転する時に、香味材料28と空間40との間の風味剤溶出は、実質的に抑制されうる。
【0159】
図4Aおよび
図4Bに示す例示的な実施形態では、露出制御機構26は、ポスト226を通じて回転可能なディスク402に結合される、手動の境界面要素220を含む。手動の境界面要素220は、外側ハウジング16を通じて突出する。手動の境界面要素220と外側ハウジング16との間の隙間は、シール要素224により密封されうる。シース要素401aおよび401bは、ポスト226がそれを通じて延在して、回転可能なディスク402と結合しうる、開口部を有しうる。
【0160】
回転可能な部材411は、手動の境界面要素220の手動の操作に基づいて、長手方向軸200の周りを調節可能に回転しうる。こうした手動の操作は、長手方向軸200の周りに手動の境界面要素220を手動で回転させて、回転可能な部材411が長手方向軸200の周りで回転することを引き起こすことを含みうる。
【0161】
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも手動の境界面要素220およびポスト226は、香味組立品24になくてもよい。例えば、香味組立品24は、回転可能なディスク402およびポスト412のうちの少なくとも一つに結合される駆動モータ(
図4Aおよび
図4Bに示されない)を含んでもよく、そのため回転可能な部材411は、駆動モータに基づいて、長手方向軸200の周りを調節可能に回転しうる。
【0162】
図5は、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品の断面図である。
図5に示す香味組立品24は、
図4Aおよび
図4Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0163】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、複数の個々の香味材料28を含む。香味材料28のうち二つ以上は、個々の風味剤を含みうる。個々の香味材料28は、香味材料28のうち一つ以上に結合された露出制御機構26の調節可能な制御に基づいて、空間40、気化器組立品22等に選択的に露出されうる。結果として、発生した蒸気95内への風味剤溶出は、選択的に制御されうる。
【0164】
図5に示す例示的な実施形態では、例えば、香味組立品24は、四つの個々の香味材料502a、502b、502cおよび502dをさらに含む、回転可能な部材411を含む。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料502a、502b、502cおよび502dのそれぞれは、一つ以上の風味剤を保持するように構成される、共通の材料を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料502a、502b、502cおよび502dのうち二つ以上は、異なる材料を含んでもよい。例えば、香味材料502aは、フェルト材料を含んでもよく、香味材料502bは、繊維質の芯材料を含んでもよい。
【0165】
香味材料502a、502b、502cおよび502dのうち二つ以上は、異なる風味剤を保持しうる。例えば、香味材料502a、502b、502cおよび502dのそれぞれは、異なる風味剤を保持しうる。
【0166】
図5に示す例示的な実施形態では、回転可能な部材411は、ポスト506と、相互に隣接する香味材料502a、502b、502cおよび502dを仕切る、仕切り壁504と、を含む。隣接する香味材料502a、502b、502cおよび502dが異なる風味剤を保持する場合、仕切り壁504およびポスト506は、隣接する香味材料の間の異なる風味剤の予気化混合を軽減しうる。
【0167】
図5に示す例示的な実施形態において、香味組立品24は、回転可能な部材411を少なくとも部分的に囲み、固定シースの内部と空間40との間の流体連通を可能にする隙間空間510を画定する、固定シース508を含む。回転可能な部材411は、長手方向軸200の周りを調節可能に回転して、隙間空間510を通じて香味材料502a、502b、502cおよび502dのうち一つ以上を空間40に調節可能に露出しうる。香味材料28は、香味材料28が隙間空間510を通じて空間40に露出されることに基づいて、その中に保持されている風味剤が空間40を通過する発生した蒸気95内へ溶出することを可能にしうる。
【0168】
いくつかの例示的な実施形態では、仕切り壁504およびポスト506のうち一つ以上は、回転可能な部材411の位置に基づいて、隙間空間510から一つ以上の香味材料502a、502b、502cおよび502dを分離するように構成されうる。
図5の示される例示的な実施形態では、例えば、香味材料502cは、隙間空間510を通じて空間40に露出され、仕切り壁504、ポスト506およびシース508は、材料502a、502bおよび502dを空間40から分離する。
【0169】
回転可能な部材411の調節可能な回転に基づいて、一つ以上の特定の風味剤を保持する一つ以上の香味材料502a、502b、502cおよび502dは、隙間空間510を通じて空間40に選択的に露出され、それにより、空間40を通過する発生した蒸気95に一つ以上の香味材料502a、502b、502cおよび502dに保持されている選択された風味剤を放出するように香味組立品24が構成されうる。
【0170】
図6Aは、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品の断面図である。
図6Bは、
図6Aの、線VIB−VIB’に沿った香味組立品の断面図である。
図6Aおよび
図6Bに示す香味組立品24は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0171】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、長手方向軸200と平行に、または実質的に平行に加えられた横力に基づいて、長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運んで、香味材料28を空間40に調節可能に露出するように構成されうる。
【0172】
図6Aおよび
図6Bに示す香味組立品24は、香味材料28に結合される移動可能な要素608を含む、移動可能な要素620を含む。移動可能な要素620は、移動可能な要素608に加えられた一つ以上の力に基づいて、長手方向軸200に沿って調節可能に運ばれるように構成される。
【0173】
図6Aおよび
図6Bの示される例示的な実施形態では、例えば、香味組立品24は、長手方向軸200に沿った移動可能な要素608の移動に基づいて、長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運ぶように構成される。移動可能な要素608は、ばね要素610によって加えられるばね力、手動で操作された手動の境界面要素220から移動可能な要素608に与えられる横力、および駆動モータ(
図6Aおよび
図6Bに示されない)によって移動可能な要素608に与えられる力のうちの少なくとも一つに基づいて、長手方向軸200に沿って運ばれうる。
【0174】
図6Aおよび
図6Bに示す例示的な実施形態において、香味組立品24は、固定シース601によって画定される内部空間602内に香味材料28を囲むように構成される、固定シース601を含む。固定シース601は、隙間空間604および開口部630を含む。香味組立品24は、開放空間630を通じて長手方向軸200に沿って香味材料28を調節可能に運んで、空間40に香味材料28を調節可能に露出するように構成される。
【0175】
香味組立品24は、固定シース601内に隙間空間604を通じて、かつ外側ハウジング16内に隙間空間624を通じて突出して、外側ハウジング16の外部にある手動の境界面要素220に移動可能な要素608を結合する、ポスト226を含みうる。手動の境界面要素220の手動の操作に基づいて、移動可能な要素620は、内部空間602を通じて調節可能に運ばれて(220aおよび220bのうち一方または両方)、香味材料28を空間40に調節可能に露出しうる。いくつかの例示的な実施形態では、隙間空間604および624のうち一つ以上は、一つ以上のシール要素(
図6Aおよび
図6Bに示されない)によって少なくとも部分的に密封されうる。
【0176】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、ばね要素610を含む。ばね要素610は、移動可能な要素620にばね力を加えるように構成されうる。香味材料28を含む移動可能な要素620は、ばね要素610により加えられたばね力に基づいて、長手方向軸200に沿って運ばれうる。いくつかの例示的な実施形態では、ばね要素610は、移動可能な要素608に引張力を加えるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、ばね要素610は、移動可能な要素608に圧縮力を加えるように構成される。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態では、移動可能な要素608は、移動可能な要素620になくてもよく、そのため移動可能な要素620は、香味材料28に与えられた力に基づいて、長手方向軸200に沿って調節可能に運ばれるように構成される。例えば、手動の境界面要素220は、ポスト226を通じて香味材料28に結合されうる。
【0178】
図7は、いくつかの例示的な実施形態による香味材料28の斜視図である。
図7に示す香味材料28は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0179】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24に含まれる少なくとも一つの香味材料28は、液状風味剤を封入する浸透管を含む。例えば、
図7に示す例示的な実施形態では、香味材料28は、浸透管702およびその中に封入された液状風味剤704を含む。
【0180】
浸透管702は、液状風味剤704が浸透管702の内部から浸透管702の外部へと浸透することを可能にし、そのため液状風味剤704が香味材料28との流体連通において、空間40を通過する発生した蒸気95内に溶出されうる96ように構成される、材料を含む。
【0181】
図8は、いくつかの例示的な実施形態による香味材料の斜視図である。
図8に示す香味材料28は、
図1Bに示した香味組立品24を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0182】
いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、広い表面積形状を有する一つ以上の材料を含んでもよい。広い表面積形状の材料は、広い表面積形状の材料をもつ共通の内部容積を有する円柱形状の材料の表面積と比較して、増加した表面積を含む材料でありうる。広い表面積形状を有する香味材料は、広い表面積の香味材料の増加した表面積に基づいて、円柱状の香味材料と比較して、発生した蒸気内への向上した風味剤溶出を可能にするように構成されうる。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態では、広い表面積形状を有する香味材料は、長手方向軸200の周りを延在する螺旋でありうる。
図8に示す例示的な実施形態では、例えば、香味材料28は、一つ以上の螺旋形材料の構造802−1〜802−Nを含み、ここにおいて、Nは自然数である。
図8に示すように、材料構造802−1〜802−Nのそれぞれは、共通の長手方向軸200の周りを延在する螺旋である。材料構造802−1〜802−Nのそれぞれは、風味剤を保持しうる。いくつかの例示的な実施形態では、材料構造802−1〜802−Nのうち二つ以上は、異なる風味剤を保持しうる。発生した蒸気95は、材料構造802−1〜802−Nのうち一つ以上と流体連通して通りうる。一つ以上の風味剤は、発生した蒸気95内へ材料構造802−1〜802−Nのうち一つ以上から溶出されて、それにより、香味付きの蒸気97が形成されうる。
【0184】
図9は、いくつかの例示的な実施形態による、駆動モータを有する香味組立品を含むeベイピング装置の概略図である。
図1Bに示すeベイピング装置60は、
図1Aおよび
図1Bに示したeベイピング装置60を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。
【0185】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、露出制御機構26に結合される駆動モータ98を含む。香味組立品24は、駆動モータ98が露出制御機構26の位置を調節可能に制御することに基づいて、気化器組立品22への香味材料28の露出を調節可能に制御するように構成されうる。
【0186】
いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置60は、リンク99を通じて駆動モータ98を制御するように構成される、制御回路11を含む。リンク99は、制御回路11を駆動モータ98に通信可能に結合する通信リンク、および制御回路11を駆動モータ98に電気的に結合する電気リンクのうちの少なくとも一つでありうる。
【0187】
制御回路11は、リンク99を通じた駆動モータ98への電力供給を制御することに基づいて、駆動モータ98を制御しうる。制御回路11は、したがって、駆動モータ98への電力供給を制御することに基づいて、気化器組立品22および空間40のうちの少なくとも一つへの香味材料28の露出を調節可能に制御しうる。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路11は、自動的に(例えば、手動の介入なしに)駆動モータ98を調節可能に制御して、それにより、露出制御機構26を自動的に制御して、気化器組立品22および空間40のうちの少なくとも一つへの香味材料28の露出を調節可能に制御しうる。
【0188】
図10は、いくつかの例示的な実施形態による香味組立品モジュール1002および気化器組立品モジュール1012の概略図である。
図10に示すように、カートリッジ70のいくつかの例示的な実施形態は、一緒に結合される香味組立品モジュール1002および気化器組立品モジュール1012を含みうる。香味組立品モジュール1002および気化器組立品モジュール1012のうち一つ以上を含むカートリッジ70は、
図1Aおよび
図1Bに示したeベイピング装置60のカートリッジ70を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態に含まれうる。いくつかの例示的な実施形態では、
図10に示すカートリッジ70は、
図1Aおよび
図1Bに示した電源セクション72に結合されて、eベイピング装置60を形成しうる。
【0189】
いくつかの例示的な実施形態では、カートリッジ70は、一緒に結合して、カートリッジ70を構成し、香味付きの蒸気97を提供する複数のモジュールを含みうる。香味組立品24は、香味組立品モジュール1002に含まれうる。香味組立品モジュール1002は、気化器組立品モジュール1012と取り外し可能に結合するように構成されうる。気化器組立品モジュール1012は気化器組立品22を含んでもよい。
【0190】
図10に示すように、カートリッジ70は、香味組立品モジュール1002および気化器組立品モジュール1012を含みうる。モジュール1002、1012は、相補的な境界面1006、1016を介して、一緒に結合されうる。境界面1006、1016は、本明細書に記載のいくつかのタイプの境界面を含みうることが理解されよう。各モジュール1002、1012は、それぞれのハウジング1004、1014を含みうる。
【0191】
気化器組立品モジュール1012は、ハウジング1014内に気化器組立品22を含みうる。
図10に示す気化器組立品22は、
図1Bに示した気化器組立品22でありうる。
【0192】
図10に示すように、気化器組立品モジュール1012の境界面1016は、気化器組立品モジュール1012のハウジング1014内に保持される気化器組立品22が気化器組立品モジュール1012の外部と流体連通して保持されるように、導管1018を含みうる。
【0193】
気化器組立品モジュール1012は、境界面1016から遠位な一方の端において、境界面74を含みうる。境界面74は、eベイピング装置60の別個の電源セクション72に含まれる電源12と気化器組立品22を電気的に結合するように構成されうる。
【0194】
香味組立品モジュール1002は、ハウジング1004内に香味組立品24を含みうる。
図10に示す香味組立品24は、本明細書に含まれるいくつかの例示的な実施形態に含まれる香味組立品24でありうる。
【0195】
図10に示すように、香味組立品モジュール1002の境界面1006は、導管1008を含みうる。導管1008は、香味組立品モジュール1002のハウジング1004内に保持される香味組立品24が導管1008を通じて香味組立品モジュール1002の外部と流体連通して保持されるように、境界面1006とハウジング1004の内部との間に延在しうる。ハウジング1004の内部は、香味組立品区画1003として本明細書で言及されうる。香味組立品モジュール1002は、香味組立品モジュール1002の出口端における出口端インサート20と、出口端インサート20内の一つ以上の出口ポート21の組と、を含みうる。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態では、モジュール1002および1012が、境界面1006および1016を介して結合された時に、モジュール1002および1012は、カートリッジ70を形成することができ、ここにおいて、カートリッジ70は、出口端に出口端インサート20および先端に境界面74を含む。カートリッジ70は、結合した境界面1006および1016内の結合した導管1008および1018を介して、気化器組立品22と流体連通して保持される、香味組立品24をさらに含みうる。カートリッジ70は、出口ポート21と流体連通する香味組立品24をさらに含んでもよく、そのため気化器組立品22によって生成された発生した蒸気は、導管1018および1008を通って、かつ香味組立品24を通って延在する経路から出口ポート21へと通り、続いてカートリッジ70の外へ出ることができる。ハウジング1004内の香味組立品区画1003は、導管1018および1008を通って香味組立品区画1003内に受けられる発生した蒸気95を導き、それが香味組立品24を通過するようにしうる。
【0197】
示されるように、香味組立品モジュール1002は、香味組立品24を通る香味組立品モジュール1002の流体連通を制限するように構成されてもよく、そのため形成されたカートリッジ70内で気化器組立品22から出口ポート21へと通る発生した蒸気が、香味組立品24を通過することを制限する。香味組立品モジュール1002のハウジング1004は、香味組立品24の外側表面との物理的な接触を確立するようにサイズ設定されうる。
【0198】
香味組立品モジュール1002は、香味組立品モジュール1002が気化器組立品モジュール1012から取り替えられうるように、気化器組立品モジュール1012と取り外し可能に結合されるように構成されうる。
【0199】
香味組立品モジュール1002は、異なる香味組立品モジュール1002等と取り替えるために、気化器組立品モジュール1012から分離されうる。異なる香味組立品モジュール1002は、異なる香味組立品24、異なる風味剤、異なる揮発性香味物質、それらの組み合わせ等を含みうる。異なる香味組立品24は、異なる香味と関係付けられる異なる香味付きの蒸気97を形成するように構成されうる。結果として、カートリッジ70内の異なる香味組立品モジュール1002を取り替えることは、成人eベイピング装置使用者が、すべてのカートリッジ70を取り替えることと無関係にベイピングの間に提供される香味付きの蒸気97と関係付けられる香味を取り替えることを可能にし、それにより、ベイピングの間に提供される知覚体験を向上することができる。
【0200】
図11は、いくつかの例示的な実施形態による、風味剤貯蔵部を含む香味組立品24の概略図である。
【0201】
いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24は、香味貯蔵部1102を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味組立品24の一つ以上の部分は、カートリッジ70から取り替えられるように構成されうる。例えば、香味材料28がモノリシック材料である場合、香味材料28は、香味材料の風味剤が涸渇した、または実質的に涸渇した時に、香味組立品24、カートリッジ70またはその両方から取り替えられうる。いくつかの例示的な実施形態では、風味剤貯蔵部1102は、eベイピング装置60のハウジング16内に取り外し可能に取り付けられるように構成されうる。いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵部1102内に含まれる香味材料28を含む、香味組立品24内に含まれる香味材料28は、香味組立品に取り外し可能に取り付けられるように構成されてもよく、そのため香味材料28は、香味材料28に保持されている風味剤が涸渇した、または実質的に涸渇した時に取り替えられうる。
図11に示すように、風味剤貯蔵部1102は、香味材料28がその中に含まれうる内部貯蔵空間1120を少なくとも部分的に画定する、ハウジング1101を含みうる。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は、貯蔵空間1120に風味剤を保持するように構成される貯蔵媒体を含む。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料28は液状風味剤材料であり、そのため香味材料28は風味剤である。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵部1102は、風味剤で再充填されるように構成され、そのため貯蔵部1102は、再使用可能である。例えば、
図11に示すように、貯蔵部1102のいくつかの例示的な実施形態は、貯蔵空間1120内へ風味剤を方向付けるように構成される、貯蔵部境界面1104を含みうる。境界面1104は、境界面1104が外部環境と貯蔵空間1120との間の流体連通を可能にするように、貯蔵部ハウジング1101とカートリッジ70の外側ハウジング16との間に延在する。
【0203】
図11に示すように、境界面1104は、外部環境から貯蔵空間1120内へ風味剤を方向付けるように構成される、導管1106を含みうる。境界面1104は、境界面導管1106を通じる貯蔵空間1120から外部環境内への風味剤の逆流を軽減するように構成される、弁組立品(
図11に示されない)を含みうる。例えば、境界面1104は、逆止め弁組立品を含みうる。
【0204】
境界面1104は、導管を通じて外部環境から貯蔵部1102の内部空間内に注入組立品(例えば、注入針)を方向付けるように構成されてもよく、そのため風味剤は、注入組立品を介して貯蔵部1102の内部空間内に取り入れられうる(例えば、注入されうる)。境界面1104は、導管1106を通じた注入組立品の挿入なしに、貯蔵部1102内への流体を含む要素の導入を防ぐように構成されうる。
【0205】
香味組立品24は、露出制御機構26が風味剤のフィルム1110を空間40に調節可能に露出するように、貯蔵空間1120から風味剤の少なくとも一部分を調節可能に運ぶように構成される、露出制御機構26を含みうる。例えば、
図11に示す例示的な実施形態では、露出制御機構26は、貯蔵空間1120の少なくとも一部分を画定するローラー要素である。ローラー要素は、ローラー要素の表面が貯蔵空間1120への露出と空間40への露出との間を移動するように、少なくとも一つの軸に沿って回転するように構成されうる。
【0206】
図11に示すように、露出制御機構26のいくつかの例示的な実施形態は、回転して、貯蔵空間1120から風味剤を運び、それにより、空間40へ風味剤のフィルム1110を調節可能に露出しうる。風味剤のフィルム1110は、蒸気95内に溶出されてもよく、露出制御機構26は、回転して、空間40への露出に追加的な風味剤を運び、それにより、フィルム1110を補充しうる。
【0207】
図11に示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26は、露出制御機構26が手動の境界面要素220との手動の相互作用に基づいて、風味剤の一部分を空間40に調節可能に露出するように構成されるように、手動の境界面要素220に結合されうる。手動の境界面要素220は、一つ以上のリンク機構を通じて露出制御機構26に結合されうる。リンク機構は、
図11に示されるシャフト1106を含んでもよく、シャフト1106は、手動の境界面要素220にローラー要素の露出制御機構26を結合する。露出制御機構26は、一つ以上のリンク機構を通じる手動の境界面要素との手動の相互作用に基づいて、調節可能に回転し、それにより、フィルム1110として空間40に露出させるために貯蔵部1102の内部から風味剤を運ぶように構成されうる。
【0208】
いくつかの例示的な実施形態では、露出制御機構26は、駆動モータ98(
図11に示されない)に結合されうる。駆動モータ98は、一つ以上のリンク機構を通じて露出制御機構26に結合されうる。リンク機構は、
図11に示されるシャフト1106を含んでもよく、シャフト1106は、駆動モータ98にローラー要素の露出制御機構26を結合する。駆動モータ98は、一つ以上のリンク機構を通じて、露出制御機構26を調節可能に回転させ、それにより、フィルム1110として空間40に露出させるために貯蔵部1102の内部から風味剤を運ぶように構成されうる。
【0209】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることを理解するべきである。こうした変形は、本開示の範囲を逸脱するものと見なされず、当業者にとって明らかであろうすべての変更は、以下の請求項の範囲内に含まれることが意図される。