特許第6976989号(P6976989)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6976989端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976989
(24)【登録日】2021年11月12日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/70 20060101AFI20211125BHJP
   H01R 4/18 20060101ALI20211125BHJP
   H01R 43/24 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   H01R4/70 K
   H01R4/18 A
   H01R43/24
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-95019(P2019-95019)
(22)【出願日】2019年5月21日
(65)【公開番号】特開2020-191194(P2020-191194A)
(43)【公開日】2020年11月26日
【審査請求日】2020年12月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】大沼 雅則
(72)【発明者】
【氏名】松岡 豊
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−006205(JP,A)
【文献】 特開2015−153716(JP,A)
【文献】 特開2011−192530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/70
H01R 4/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯線と、前記芯線の端部を露出させて前記芯線を覆っている被覆と、を有する電線と、
前記芯線に対して圧着された芯線圧着部と、前記被覆に対して圧着された被覆圧着部と、前記芯線圧着部から前記被覆圧着部まで延在している接続部と、を有する圧着端子と、
前記芯線および前記圧着端子を一体に覆う樹脂と、
を備え、
前記芯線は、前記芯線圧着部と前記被覆圧着部との間に延在している中間部を有し、
前記接続部は、底壁部と、前記底壁部における幅方向の端部から前記圧着端子の高さ方向に沿って延出している一対の側壁部と、を有し、
前記樹脂は、前記側壁部の先端面および前記中間部を一体に覆う第一被覆部を有し、
前記第一被覆部は、幅方向の両側に、前記側壁部の外側面と連続しており、かつ前記高さ方向に沿って延在する側面を有する
ことを特徴とする端子付き電線。
【請求項2】
前記第一被覆部の側面と前記側壁部の外側面とが一つの平面を形成している
請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
端子付き電線における芯線圧着部から被覆圧着部まで延在している接続部を保持する保持部と、
前記保持部によって保持されている前記接続部に対して樹脂を塗布し、前記樹脂によって前記接続部および電線の芯線を一体に覆う塗布部と、
を備え、
前記保持部は、前記接続部が有する一対の側壁部の外側面に当接して前記接続部を幅方向の両側から保持する板状の一対の押さえ部を有する
ことを特徴とする塗布装置。
【請求項4】
端子付き電線における芯線圧着部から被覆圧着部まで延在している接続部を板状の一対の押さえ部によって幅方向の両側から保持する保持工程と、
前記一対の押さえ部によって保持されている前記接続部に対して樹脂を塗布し、前記接続部が有する一対の側壁部の先端面および電線の芯線を前記樹脂によって一体に覆う塗布工程と、
を含むことを特徴とする端子付き電線の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端子付き電線において樹脂を塗布する技術がある。特許文献1には、被覆電線と、導体圧着部と、被覆圧着部とを具備する端子と、絶縁被覆から露出した導体を覆う紫外線硬化性の樹脂部材と、を備えた端子付き電線が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−181387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、端子付き電線において、芯線圧着部から被覆圧着部まで延在する接続部が樹脂によって適切に被覆されることが望ましい。接続部は、底壁部と、底壁部から高さ方向に沿って延出した側壁部とを有している。側壁部の先端面は、圧着端子が製造される際に形成された切断面である。側壁部の先端面が露出していると、端子付き電線の防食性能の低下を招く可能性がある。一方、側壁部の外側面まで樹脂が塗布されてしまうと、圧着端子の端子幅の増加につながってしまう。
【0005】
本発明の目的は、端子幅の低減と、防食性能の向上とを両立できる端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の端子付き電線は、芯線と、前記芯線の端部を露出させて前記芯線を覆っている被覆と、を有する電線と、前記芯線に対して圧着された芯線圧着部と、前記被覆に対して圧着された被覆圧着部と、前記芯線圧着部から前記被覆圧着部まで延在している接続部と、を有する圧着端子と、前記芯線および前記圧着端子を一体に覆う樹脂と、を備え、前記芯線は、前記芯線圧着部と前記被覆圧着部との間に延在している中間部を有し、前記接続部は、底壁部と、前記底壁部における幅方向の端部から前記圧着端子の高さ方向に沿って延出している一対の側壁部と、を有し、前記樹脂は、前記側壁部の先端面および前記中間部を一体に覆う第一被覆部を有し、前記第一被覆部は、幅方向の両側に、前記側壁部の外側面と連続しており、かつ前記高さ方向に沿って延在する側面を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子付き電線において、樹脂は、側壁部の先端面および芯線の中間部を一体に覆う第一被覆部を有し、第一被覆部は、幅方向の両側に、側壁部の外側面と連続しており、かつ圧着端子の高さ方向に沿って延在する側面を有する。本発明に係る端子付き電線によれば、側壁部の先端面を全体的に覆いつつ接続部の幅を最小化できる。よって、端子幅の低減と、防食性能の向上とを両立できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る端子付き電線の平面図である。
図2図2は、樹脂が塗布される前の端子付き電線の平面図である。
図3図3は、樹脂が塗布される前の芯線圧着部の断面図である。
図4図4は、樹脂が塗布される前の接続部の断面図である。
図5図5は、樹脂が塗布される前の被覆圧着部の断面図である。
図6図6は、実施形態に係る塗布装置の概略構成図である。
図7図7は、実施形態に係る塗布装置の側面図である。
図8図8は、実施形態の保持工程を説明する平面図である。
図9図9は、実施形態の塗布工程を説明する断面図である。
図10図10は、実施形態の塗布工程を説明する他の断面図である。
図11図11は、芯線圧着部に塗布された樹脂を示す断面図である。
図12図12は、接続部に塗布された樹脂を示す断面図である。
図13図13は、被覆圧着部に塗布された樹脂を示す断面図である。
図14図14は、実施形態に係る端子付き電線の芯線圧着部の断面図である。
図15図15は、実施形態に係る端子付き電線の接続部の断面図である。
図16図16は、実施形態に係る端子付き電線の被覆圧着部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
図1から図16を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、端子付き電線、塗布装置、および端子付き電線の製造方法に関する。図1は、実施形態に係る端子付き電線の平面図、図2は、樹脂が塗布される前の端子付き電線の平面図、図3は、樹脂が塗布される前の芯線圧着部の断面図、図4は、樹脂が塗布される前の接続部の断面図、図5は、樹脂が塗布される前の被覆圧着部の断面図、図6は、実施形態に係る塗布装置の概略構成図、図7は、実施形態に係る塗布装置の側面図、図8は、実施形態の保持工程を説明する平面図、図9は、実施形態の塗布工程を説明する断面図、図10は、実施形態の塗布工程を説明する他の断面図である。
【0011】
図11は、芯線圧着部に塗布された樹脂を示す断面図、図12は、接続部に塗布された樹脂を示す断面図、図13は、被覆圧着部に塗布された樹脂を示す断面図、図14は、実施形態に係る端子付き電線の芯線圧着部の断面図、図15は、実施形態に係る端子付き電線の接続部の断面図、図16は、実施形態に係る端子付き電線の被覆圧着部の断面図である。
【0012】
図3には、図2のIII−III断面が示されている。図4には、図2のIV−IV断面が示されている。図5には、図2のV−V断面が示されている。図9および図11には、図8のIX−IX断面が示されている。図10および図12には、図8のX−X断面が示されている。図13には、図8のXIII−XIII断面が示されている。図14には、図1のXIV−XIV断面が示されている。図15には、図1のXV−XV断面が示されている。図16には、図1のXVI−XVI断面が示されている。
【0013】
図1に示すように、実施形態の端子付き電線2は、電線60と、圧着端子1と、樹脂3と、を有する。電線60は、芯線61と、芯線61を覆う絶縁性の被覆62とを有する。芯線61の材料は、例えば、銅やアルミニウムである。電線60は、端部の被覆62が取り除かれて芯線61が所定の長さ露出している。本実施形態の芯線61は、複数本の素線の集合体である。ただし、芯線61は、同軸ケーブルのような単線であってもよい。圧着端子1は、電線60の端部に圧着されることで、露出している芯線61に対して電気的に接続される。
【0014】
圧着端子1は、端子接続部11、芯線圧着部12、接続部15、および被覆圧着部13を有する。端子接続部11、芯線圧着部12、接続部15、および被覆圧着部13は、この順序で圧着端子1の長手方向に沿って配置されている。圧着端子1は、母材としての導電性の金属板(例えば銅板、銅合金板)から形成される。圧着端子1は、母材に対する打ち抜き加工や折り曲げ加工等により所定の形状に形成される。母材の表面には、スズ(Sn)等のメッキがなされていてもよい。
【0015】
本明細書では、圧着端子1の説明において、相手側端子との接続方向、すなわち相手側端子との挿入方向を第一方向Lと称する。第一方向Lは、圧着端子1の長手方向である。圧着端子1の幅方向を第二方向Wと称する。第二方向Wは、第一方向Lと直交している。圧着端子1において、第一方向Lおよび第二方向Wの何れとも直交する方向を第三方向Hと称する。第三方向Hは、圧着端子1が圧着される際の圧縮方向である。第三方向Hは、圧着端子1の高さ方向である。
【0016】
端子接続部11は、相手側端子と電気的に接続される部分である。本実施形態の端子接続部11の形状は、角筒形状である。芯線圧着部12は、電線60の芯線61に対して圧着されている。被覆圧着部13は、電線60の被覆62に対して圧着されている。接続部15は、第一方向Lに沿って延在しており、芯線圧着部12と被覆圧着部13とをつないでいる。端子接続部11と芯線圧着部12とは、中間部14を介してつながっている。
【0017】
本実施形態に係る端子付き電線2の製造方法では、まず、図2に示すように、電線60に対して圧着端子1が圧着される。電線60に圧着端子1を圧着する圧着工程では、クリンパとアンビルとを有する端子圧着装置が用いられる。端子圧着装置は、芯線61に対して芯線圧着部12を加締め、かつ被覆62に対して被覆圧着部13を加締める。芯線61の先端61aは、芯線圧着部12から端子接続部11に向けて突出している。また、芯線61の一部である中間部61bは、芯線圧着部12と被覆圧着部13との間において外部空間に露出する。中間部61bは、接続部15の内方に位置している部分である。
【0018】
図3に示すように、芯線圧着部12は、略B字形状をなすようにして芯線61に対して圧着されている。芯線圧着部12は、底壁部21、第一加締め片22、および第二加締め片23を有する。底壁部21は、芯線圧着部12の底壁をなす部分である。第一加締め片22および第二加締め片23は、芯線61に加締められる一対の導体加締片である。第一加締め片22は、底壁部21の幅方向の一端から第三方向Hに沿って延出している側壁部である。第二加締め片23は、底壁部21の幅方向の他端から第三方向Hに沿って延出している側壁部である。
【0019】
加締め後の第一加締め片22および第二加締め片23の断面形状は、それぞれ底壁部21側とは反対側に向けて凸の湾曲形状である。より詳しくは、第一加締め片22は、湾曲部22bおよび基端部22cを有する。基端部22cは、底壁部21から第三方向Hに沿って直線状に延出している部分である。湾曲部22bは、第一加締め片22における基端部22cよりも先端側の部分であり、外側に向けて湾曲している。第一加締め片22および第二加締め片23は、先端面22a,23aを底壁部21と対向させるようにして芯線61に巻き付けられている。第一加締め片22の外側面22dと第二加締め片23の外側面23dとが当接する部分には、溝部24が形成される。溝部24は、第一方向Lに沿って延在している。
【0020】
図5に示すように、被覆圧着部13は、略B字形状をなすようにして被覆62に対して圧着されている。被覆圧着部13は、底壁部31、第一加締め片32、および第二加締め片33を有する。底壁部31は、被覆圧着部13の底壁をなす部分である。第一加締め片32および第二加締め片33は、被覆62に加締められる一対の被覆加締め片である。第一加締め片32は、底壁部31の幅方向の一端から第三方向Hに沿って延出している側壁部である。第二加締め片33は、底壁部31の幅方向の他端から第三方向Hに沿って延出している側壁部である。
【0021】
加締め後の第一加締め片32および第二加締め片33の形状は、それぞれ底壁部31側とは反対側に向けて凸の湾曲形状である。より詳しくは、第一加締め片32は、湾曲部32bおよび基端部32cを有する。基端部32cは、底壁部31から第三方向Hに沿って直線状に延出している部分である。湾曲部32bは、第一加締め片32における基端部32cよりも先端側の部分である。湾曲部32bは、外側に向けて湾曲している。
【0022】
第二加締め片33は、湾曲部33bおよび基端部33cを有する。基端部33cは、底壁部31から第三方向Hに沿って直線状に延出している部分である。湾曲部33bは、第二加締め片33における基端部33cよりも先端側の部分であり、外側に向けて湾曲している。第一加締め片32および第二加締め片33は、先端面32a,33aを底壁部31と対向させるようにして被覆62に巻き付けられている。第一加締め片32の外側面32eと第二加締め片33の外側面33eとが当接する部分には、溝部34が形成される。溝部34は、第一方向Lに沿って延在している。
【0023】
図4に示すように、接続部15の断面形状は、略U字形状である。接続部15は、底壁部15a、および一対の側壁部15bを有する。底壁部15aは、接続部15の底壁をなす部分である。底壁部15aは、芯線圧着部12の底壁部21と、被覆圧着部13の底壁部31とをつないでいる。
【0024】
一対の側壁部15bの一方は、底壁部15aの幅方向の一端から第三方向Hに沿って延出している。一対の側壁部15bの他方は、底壁部15aの幅方向の他端から第三方向Hに沿って延出している。側壁部15bは、例えば、第二方向Wと直交している。一対の側壁部15bの一方は、第一加締め片22の基端部22cと、第一加締め片32の基端部32cとをつないでいる。一対の側壁部15bの他方は、第二加締め片23の基端部23cと、第二加締め片33の基端部33cとをつないでいる。側壁部15bの先端面15cは、底壁部15aとは反対側を向いている。先端面15cは、例えば、第三方向Hと直交している。
【0025】
端子付き電線2に対する樹脂3の塗布は、図6および図7に示す塗布装置70によって実行される。本実施形態において塗布される樹脂3は、紫外線硬化型樹脂である。なお、樹脂3として、例えば、熱硬化型樹脂や、二液混合式の硬化型樹脂が用いられてもよい。
【0026】
本実施形態に係る塗布装置70は、保持部71および塗布部76を有する。保持部71は、端子付き電線2を保持するチャックとして機能する。保持部71は、一対の押さえ部72および駆動部73を有する。一対の押さえ部72は、第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bを有する。第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bは、それぞれ弾性部材74および剛性部材75を有する。
【0027】
弾性部材74は、板状に形成された部材である。本実施形態の弾性部材74は、平面形状が長方形の平板状に形成されている。弾性部材74は、端子付き電線2を保持する保持面74aを有する。保持面74aは、例えば、平面である。第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bは、それぞれの保持面74aを対向させている。弾性部材74は、圧着端子1の形状に応じて弾性変形する物質で形成されている。また、弾性部材74は、硬化した樹脂3から容易に外れる物質で形成されている。すなわち、本実施形態の弾性部材74は、樹脂3からの離型性がよい反発材である。紫外線硬化型樹脂に対しては、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴムが弾性部材74として用いられる。
【0028】
剛性部材75は、板状に形成された部材であり、弾性部材74を支持している。本実施形態の剛性部材75は、平面形状が長方形の平板状に形成されている。剛性部材75は、弾性部材74よりも高い剛性を有しており、例えば、金属板である。剛性部材75は、弾性部材74の背面74bに固定されている。背面74bは、弾性部材74における保持面74aとは反対側の面である。
【0029】
駆動部73は、第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bのそれぞれに配置されている。駆動部73は、一対の押さえ部72を駆動する機構である。本実施形態の駆動部73は、エアシリンダである。駆動部73は、シリンダ73aおよびロッド73bを有する。シリンダ73aおよびロッド73bは、第二方向W、言い換えると二つの保持面74aが対向する方向に沿って延在している。ロッド73bの先端は、剛性部材75の背面に接続されている。駆動部73は、ロッド73bを第二方向Wに沿って進退させることにより、第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bを第二方向Wに移動させる。
【0030】
塗布部76は、端子付き電線2に対して液状の樹脂3を吐出する機構である。図7に示すように、本実施形態の塗布部76は、ノズル76aを有する。塗布装置70は、塗布部76に向けて樹脂3を圧送する圧送機構77を有している。圧送機構77は、樹脂3の流量や圧力を調節する機能を有している。
【0031】
本実施形態に係る端子付き電線の製造方法について説明する。端子付き電線の製造方法は、保持工程および塗布工程を含む。保持工程は、保持部71によって端子付き電線2を保持する工程である。保持部71は、図8に示すように、第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bによって圧着端子1を幅方向の両側から押圧して保持する。駆動部73は、弾性部材74を圧着端子1に対して押し付ける。第一押さえ部72Aおよび第二押さえ部72Bを圧着端子1に向けて押圧する押圧力の大きさは、弾性部材74を圧着端子1の側面に密着させることができるように設定されている。従って、弾性部材74は、圧着端子1の形状に応じて弾性変形し、圧着端子1との隙間が生じないように圧着端子1を保持する。
【0032】
本実施形態の保持部71は、二つの弾性部材74により、中間部14、芯線圧着部12、接続部15、および被覆圧着部13を挟み込む。弾性部材74は、圧着端子1における中間部14から被覆圧着部13の端面13aまでの範囲を保持する。図9および図10に示すように、弾性部材74の高さHt1は、圧着端子1の高さよりも大きい。保持部71は、保持面74aの上部が圧着端子1よりも上方に突出するように圧着端子1を保持する。
【0033】
二つの弾性部材74は、圧着端子1を挟み込み、樹脂3を貯留する貯留部4を形成する。貯留部4は、二つの保持面74aと、圧着端子1とによって囲まれた空間部である。例えば、図9に示すように、芯線圧着部12では、二つの保持面74aと、第一加締め片22の湾曲部22bと、第二加締め片23の湾曲部23bとによって貯留部4が形成される。保持部71は、芯線圧着部12が保持面74aの上端74cよりも下方に位置するように圧着端子1を保持する。同様に、保持部71は、被覆圧着部13が保持面74aの上端74cよりも下方に位置するように圧着端子1を保持する(図13参照)。
【0034】
図10に示すように、接続部15では、二つの保持面74aと、接続部15とによって貯留部4が形成される。保持部71は、芯線61が保持面74aの上端74cよりも下方に位置するように圧着端子1を保持する。保持面74aは、側壁部15bの外側面15dに密着し、外側面15dを保持する。
【0035】
塗布工程は、端子付き電線2に対して樹脂3を塗布する工程である。塗布装置70は、一対の押さえ部72によって保持されている端子付き電線2に対して樹脂3を塗布する。図9および図10に示すように、塗布部76は、ノズル76aから連続的に樹脂3を吐出する。塗布装置70は、ノズル76aと端子付き電線2とを相対移動させながら、ノズル76aから樹脂3を塗布する。塗布装置70は、ノズル76aを移動させてもよく、保持部71を移動させてもよい。
【0036】
図9に示すようにノズル76aが芯線圧着部12と対向している場合、ノズル76aから吐出された樹脂3は、芯線圧着部12に塗布される。塗布部76は、例えば、溝部24に向けて樹脂3を吐出する。吐出される樹脂3は、溝部24から芯線圧着部12の全体に広がりながら貯留部4に溜まっていく。その結果、図11に示すように、芯線圧着部12の上面を全体的に覆う樹脂3の層が形成される。樹脂3は、芯線圧着部12の上面を第二方向Wの一端から他端まで覆う。
【0037】
図10に示すようにノズル76aが接続部15と対向している場合、ノズル76aから吐出された樹脂3は芯線61および接続部15に塗布される。塗布部76は、例えば、芯線61に向けて樹脂3を吐出する。吐出される樹脂3は、接続部15の全体に広がりながら貯留部4に溜まっていく。その結果、図12に示すように、芯線61を内包し、かつ接続部15の全体を覆う樹脂3の層が形成される。樹脂3は、側壁部15bの先端面15cを全体的に覆い、先端面15cを水との接触から保護する。図13に示すように、被覆圧着部13に塗布された樹脂3は、被覆圧着部13の上面を全体的に覆う樹脂3の層を形成する。樹脂3は、被覆圧着部13の上面を第二方向Wの一端から他端まで覆う。
【0038】
塗布装置70は、図1に示すように、芯線61の先端61aから被覆圧着部13までを一体に覆うように樹脂3を塗布する。塗布された樹脂3は、第一被覆部30a、第二被覆部30b、第三被覆部30c、および第四被覆部30dを有する。第一被覆部30aは、芯線61の中間部61bおよび接続部15の先端面15cを一体に覆う部分である。第一被覆部30aは、平面視した場合に、接続部15における第二方向Wの一端から他端までの範囲を覆っている。すなわち、平面視した場合に、第一被覆部30aの形状は、接続部15の形状と実質的に同一である。
【0039】
第二被覆部30bは、芯線圧着部12を覆う部分である。第二被覆部30bは、平面視した場合に、芯線圧着部12における第二方向Wの一端から他端までの範囲を覆っている。すなわち、平面視した場合に、第二被覆部30bの形状は、芯線圧着部12の形状と実質的に同一である。
【0040】
第三被覆部30cは、芯線61の先端61aおよび中間部14を一体に覆う部分である。第三被覆部30cは、芯線61の端面61cよりも端子接続部11側まで形成されており、先端61aの全体を覆っている。より詳しくは、第三被覆部30cは、中間部14の底部14aと、端面14bと、先端61aとを一体に覆っている。
【0041】
第四被覆部30dは、被覆圧着部13を覆う部分である。第四被覆部30dは、平面視した場合に、被覆圧着部13における第二方向Wの一端から他端までの範囲を覆っている。すなわち、平面視した場合に、第四被覆部30dの形状は、被覆圧着部13の形状と実質的に同一である。
【0042】
図1に示すように、樹脂3の塗布範囲は、第一方向Lに沿って、中間部14の底部14aから、芯線61の先端61a、芯線圧着部12、接続部15、被覆圧着部13、および被覆62までを含んでいる。また、第二方向Wにおける樹脂3の塗布範囲は、圧着端子1の一端から他端までである。
【0043】
塗布工程が完了すると、樹脂3を硬化させる硬化工程が実行される。硬化工程は、塗布装置70によって実行されてもよく、塗布装置70とは別の装置によって実行されてもよい。本実施形態の硬化工程は、一対の押さえ部72によって端子付き電線2が保持されている状態で実行される。樹脂3が紫外線硬化型樹脂である場合、硬化工程において樹脂3に紫外線が照射される。本実施形態では、塗布装置70が有する照射部によって端子付き電線2に対して紫外線が照射される。硬化工程により、樹脂3が芯線61、被覆62、および圧着端子1に定着し、芯線61、被覆62、および圧着端子1を一体に覆う樹脂部材が形成される。
【0044】
塗布装置70は、樹脂3を硬化させると、一対の押さえ部72による保持状態を解除して、端子付き電線2を一対の押さえ部72から解放する。より詳しくは、保持部71は、二つの保持面74aを遠ざけるように、駆動部73のロッド73bを後退させる。これにより、一対の押さえ部72が圧着端子1を押圧していた押圧力が解放され、端子付き電線2が取り外し可能となる。
【0045】
硬化工程によって硬化した樹脂3は、図14から図16に示すように、保持面74aに対応する側面3B,3Cを有している。より詳しくは、樹脂3は、頂面3A、第一側面3B、および第二側面3Cを有する。第一側面3Bは、第一押さえ部72Aの保持面74aに対応する側面である。第二側面3Cは、第二押さえ部72Bの保持面74aに対応する側面である。頂面3Aは、貯留部4に貯留された樹脂3の液面に対応する面である。第一側面3Bおよび第二側面3Cには、保持面74aの表面形状が転写されている。
【0046】
図14に示すように、芯線圧着部12において、第一側面3Bは、第一加締め片22の外側面22eと連続している。外側面22eは、基端部22cにおける芯線61とは反対側を向く面である。外側面22eは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。第一側面3Bは、例えば、外側面22eと滑らかにつながっている。第一側面3Bは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。本実施形態の第二被覆部30bでは、第一側面3Bと基端部22cの外側面22eとが一つの平面を形成していてもよい。
【0047】
第二側面3Cは、第二加締め片23の外側面23eと連続している。外側面23eは、基端部23cにおける芯線61とは反対側を向く面である。外側面23eは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。第二側面3Cは、外側面23eと連続した面であり、例えば、外側面23eと滑らかにつながっている。第二側面3Cは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。本実施形態の第二被覆部30bでは、第二側面3Cと基端部23cの外側面23eとが一つの平面を形成していてもよい。
【0048】
図15に示すように、接続部15において、第一側面3Bおよび第二側面3Cは、側壁部15bの外側面15dと連続している。外側面15dは、側壁部15bにおける芯線61とは反対側を向く面である。外側面15dは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。第一側面3Bおよび第二側面3Cは、例えば、外側面15dと滑らかにつながっている。第一側面3Bと外側面15dとが一つの平面を形成していてもよく、第二側面3Cと外側面15dとが一つの平面を形成していてもよい。第一側面3Bおよび第二側面3Cは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。
【0049】
図16に示すように、被覆圧着部13において、第一側面3Bは、第一加締め片32の外側面32fと連続している。外側面32fは、基端部32cにおける被覆62とは反対側を向く面である。第二側面3Cは、第二加締め片33の外側面33fと連続している。外側面33fは、基端部33cにおける被覆62とは反対側を向く面である。外側面32f,33fは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。第一側面3Bは、例えば、外側面32fと滑らかにつながっている。第二側面3Cは、例えば、外側面33fと滑らかにつながっている。第一側面3Bおよび第二側面3Cは、第一方向Lと直交する断面において、第三方向Hに沿って延在しており、例えば、第二方向Wと直交している。第一側面3Bと外側面32fとが一つの平面を形成していてもよく、第二側面3Cと外側面33fとが一つの平面を形成していてもよい。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る端子付き電線2は、電線60と、圧着端子1と、樹脂3と、を有する。電線60は、芯線61と、芯線61の端部を露出させて芯線61を覆っている被覆62と、を有する。圧着端子1は、芯線61に対して圧着された芯線圧着部12と、被覆62に対して圧着された被覆圧着部13と、芯線圧着部12から被覆圧着部13まで延在している接続部15と、を有する。樹脂3は、芯線61および圧着端子1を一体に覆っている。
【0051】
芯線61は、芯線圧着部12と被覆圧着部13との間に延在している中間部61bを有する。接続部15は、底壁部15aと、一対の側壁部15bと、を有する。一対の側壁部15bは、底壁部15aにおける幅方向の端部から圧着端子1の高さ方向に沿って延出している。
【0052】
樹脂3は、側壁部15bの先端面15cおよび中間部61bを一体に覆う第一被覆部30aを有する。第一被覆部30aは、幅方向の両側に側面3B,3Cを有する。側面3B,3Cは、側壁部15bの外側面15dと連続しており、かつ圧着端子1の高さ方向に沿って延在している。本実施形態に係る端子付き電線2では、第一被覆部30aによって側壁部15bの先端面15cの全体が覆われる。よって、先端面15cに水が付着することが抑制され、端子付き電線2の防食性能が向上する。先端面15cは、圧着端子1が製造される際に形成された切断面であるため、一般的にメッキがなされていない。本実施形態によれば、先端面15cが適切に保護される。なお、先端面15cにおける外側の一部が樹脂3によって覆われずに露出していることも許容される。弾性部材74は、接続部15に向けて押し付けられることで弾性変形し、保持面74aが先端面15cの一部を覆う可能性がある。この場合、先端面15cにおける一部分に樹脂3が塗布されないことがある。しかしながら、先端面15cのほぼ全域に樹脂3が塗布されることで、十分な防食性能が確保される。
【0053】
また、本実施形態の端子付き電線2では、側壁部15bの外側面15dには樹脂3が塗布されていない。よって、外側面15dに樹脂3が塗布される場合と比較して、接続部15における端子幅を小さくすることができる。また、外側面15dに樹脂3が塗布される場合と比較して、接続部15において端子幅のバラツキが生じにくい。
【0054】
本実施形態に係る塗布装置70は、保持部71と、塗布部76と、を有する。保持部71は、端子付き電線2における芯線圧着部12から被覆圧着部13まで延在している接続部15を保持する。塗布部76は、保持部71によって保持されている接続部15に対して樹脂3を塗布し、樹脂3によって接続部15および電線60の芯線61を一体に覆う。
【0055】
保持部71は、板状の一対の押さえ部72を有する。一対の押さえ部72は、接続部15が有する一対の側壁部15bの外側面15dに当接して接続部15を幅方向の両側から保持する。一対の押さえ部72によって保持された状態で樹脂3が塗布されることで、側壁部15bの外側面15dに樹脂3を付着させることなく先端面15cに樹脂3を塗布することが可能である。よって、本実施形態に係る塗布装置70は、端子幅の増加を抑制しつつ端子付き電線2の防食性能を向上させることができる。
【0056】
本実施形態に係る端子付き電線の製造方法は、保持工程と、塗布工程と、を含む。保持工程は、端子付き電線2における芯線圧着部12から被覆圧着部13まで延在している接続部15を板状の一対の押さえ部72によって幅方向の両側から保持する工程である。塗布工程は、一対の押さえ部72によって保持されている接続部15に対して樹脂を塗布する工程である。塗布工程では、接続部15が有する一対の側壁部15bの先端面15cおよび電線60の芯線61が樹脂3によって一体に覆われる。本実施形態に係る端子付き電線の製造方法によれば、端子幅の増加を抑制しつつ端子付き電線2の防食性能を向上させることができる。
【0057】
[実施形態の変形例]
実施形態の変形例について説明する。樹脂3の断面形状は、図14から図16に例示された形状には限定されない。樹脂3の断面形状は、樹脂3が塗布されるときの保持面74aの形状に応じて形成される。第一側面3Bおよび第二側面3Cは、第三方向Hに対して傾斜していてもよい。第一側面3Bおよび第二側面3Cの断面形状は、直線でなくてもよく、例えば、湾曲部を有する形状であってもよい。
【0058】
端子付き電線2において、樹脂3が塗布される範囲は、上記実施形態で例示された範囲には限定されない。例えば、第二被覆部30bは、少なくとも芯線圧着部12の溝部24を塞いでいればよい。この場合、第二被覆部30bは、第一側面3Bおよび第二側面3Cを有していなくてもよい。例えば、第四被覆部30dは、少なくとも被覆圧着部13の溝部34を塞いでればよい。この場合、第四被覆部30dは、第一側面3Bおよび第二側面3Cを有していなくてもよい。
【0059】
樹脂3は、第二被覆部30b、第三被覆部30c、および第四被覆部30dのうち、少なくとも一つを有していなくてもよい。一例として、樹脂3は、第一被覆部30a、第二被覆部30b、および第三被覆部30cで構成され、第四被覆部30dを有していなくてもよい。
【0060】
一対の押さえ部72が圧着端子1を保持する範囲は、上記実施形態で例示された範囲には限定されない。例えば、一対の押さえ部72は、接続部15を保持し、かつ芯線圧着部12および被覆圧着部13を保持しなくてもよい。例えば、一対の押さえ部72は、中間部14、芯線圧着部12、および接続部15を保持し、かつ被覆圧着部13を保持しなくてもよい。
【0061】
芯線圧着部12および被覆圧着部13の圧着形状は、上記実施形態で例示された形状には限定されない。例えば、被覆圧着部13は、第一加締め片32と第二加締め片33とを重ねながら被覆62に巻き付けられてもよい。
【0062】
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 圧着端子
2 端子付き電線
3 樹脂
3A:頂面、 3B:第一側面、 3C:第二側面
30a:第一被覆部、 30b:第二被覆部、 30c:第三被覆部、 30d:第四被覆部
4 貯留部
11 端子接続部
12 芯線圧着部
13 被覆圧着部
13a 端面
14,15 中間部
14a:底部、 14b:端面
15a:底部、 15b:側壁部、 15c:端面、 15d:外側面
21,31 底壁部
22,32 第一加締め片
23,33 第二加締め片
22b,23b,32b,33b 湾曲部
22c,23c,32c,33c 基端部
22d,23d 外側面
22e,23e 外側面
24,34 溝部
32a,33a 先端面
32d,33d 側面
32e,33e 外側面
32f,33f 外側面
60 電線
61 芯線
61a:先端、 61b:中間部、 61c:端面
62 被覆
62a 先端
70 塗布装置
71 保持部
72 一対の押さえ部
72A:第一押さえ部、 72B:第二押さえ部
73 駆動部
73a:シリンダ、 73b:ロッド
74 弾性部材
74a:保持面、 74b:背面
75 剛性部材
76 塗布部
76a ノズル
L 第一方向
W 第二方向
H 第三方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16