【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、搬送方向を有する搬送装置と、少なくとも2つのキャビティを有する射出成形金型とにより、フィルムウエブ、特に、IMDフィルムウエブを製造する方法により達成される。この方法は、モチーフを有し、搬送方向に略直交する方向に隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブを設けるステップと、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブを射出成形金型に搬送するステップと、それぞれのモチーフがそれぞれのキャビティに対して正確に配置されるように、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブをアライメントさせるステップと、を備える。これらのステップは、上記の順番で行われることが好ましい。また、この目的は、モチーフを有し、搬送方向に略直交する方向に隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブを搬送するための搬送方向を有する搬送装置により達成される。この装置は、少なくとも2つのフィルム巻戻器と、少なくとも2つのフィルム巻取器と、を備える。1つのフィルム巻戻器と、1つのフィルム巻取器とは、それぞれのフィルムウエブに割り当てられている。更に、この目的は、モチーフを有する少なくとも2つのフィルムウエブをバックインジェクション成形するための射出成形金型により達成される。平面図において、フィルムウエブは、フィルムウエブの搬送方向に略直交する方向に隣り合って配置されている。射出成形金型は、少なくとも2つのキャビティを有する。更に、この目的は、特に、請求項15乃至19のいずれか1項に記載の搬送装置と、特に、請求項20乃至25のいずれか1項に記載の射出成形金型とを備えるシステムにより達成される。
【0007】
これにより、ユニット数の増加に関わらず、許容誤差を上げることなく、フィルムに配置されたモチーフを、射出成形金型により容易且つ正確に位置決めすることができる。これにより、消耗を減らすと同時にユニットの数を全体として増やすことができる。このような効果は、ユニット費用の削減をもたらす。
【0008】
ここでは、搬送方向とは、フィルムウエブがフィルム巻戻器からフィルムの巻取器方向へ搬送される方向を意図する。例えば、フィルム巻戻器と、フィルム巻取器とをxy座標による平面に配置することができる。その結果、フィルム巻戻器と、フィルム巻取器との間を移動するフィルムウエブは、特に、y軸に沿って移動する。したがって、フィルムウエブを、例えば、上から下へ、すなわち、垂直方向の搬送方向へ送ることができ、又は、フィルムウエブを、右から左若しくは左から右へ、すなわち、水平方向の搬送方向へ送ることができる。
【0009】
ここでは、略直交とは、80°〜100°、好ましくは85°〜95°、特に90°の角度範囲を意図する。
【0010】
ここでは、平面図とは、隣り合って配置された2つのフィルムウエブの平面図を意図する。したがって、平面図とは、面法線の方向、すなわち、隣り合って配置された2つのフィルムウエブによる平面に直交する方向、及び/又は、射出成形金型の開閉方向から観察した図とすることができる。例えば、互いに隣り合って配置された2つのフィルムウエブがxy座標による平面に設けられている場合、平面図の方向は、xy座標による平面に直交するz方向である。
【0011】
モチーフを、例えば、グラフィック形成されたアウトライン、図形表示、画像、視認可能デザインエレメント、シンボル、ロゴ、ポートレイト、パターン、英数字、テキスト、カラーデザインとすることができる。
【0012】
フィルムウエブは、それぞれのモチーフがモチーフのないエリアにより囲まれるように形成されることが好ましい。特に、それぞれの場合において、モチーフのないエリアは、モチーフと、フィルムウエブの側端との間、及び/又は、モチーフの間に形成されている。したがって、モチーフのないエリアは、それぞれのモチーフの周りに、フレーム、特に、周囲フレームを形成することが好ましい。モチーフのないエリアの幅は、好ましくは10mm〜550mmの間、特に25mm〜300mmの間である。
【0013】
モチーフのないエリアは、第1部分エリア及び第2部分エリアを有することが好ましい。特に、第1部分エリアは、クランプ装置、特に、クランプフレームを位置決めするためのスペースを形成し、かつ/又は、第2部分エリアは、レジスターマークを位置決めするためのスペースを形成する。
【0014】
ここでは、クランプ装置により、フィルムウエブをモチーフに近接して直接固定するために、第1部分エリアをモチーフに直接近接して配置することができ、特に、第1部分エリアをモチーフに隣に配置することができる。その結果、フィルムの伸縮、しわのような妨害要因が最小限になる。第2部分エリアと、モチーフとは、互いに離れて配置されていることが好ましい。特に、第1部分エリアは、モチーフと第2部分エリアとの間に設けられている。これにより、センサにより、第2部分エリアに設けられたレジスターマークをより容易に検出することができる、又は、センサをより容易に位置決めすることができる。
【0015】
しかしながら、逆の順番も可能である。すなわち、レジスターマークのための第2部分エリアをモチーフの直接近接、特に、モチーフの隣に配置することができる。クランプ装置によりフィルムを固定するための第1部分エリアは、それに対して更に外側に設けられる。
【0016】
第1部分エリアは、好ましくは5mm〜500mmの間、特に好ましくは15mm〜200mmの間の幅を有する。第2部分エリアは、好ましくは5mm〜50mmの間、特に好ましくは15mm〜30mmの間の幅を有する。
【0017】
したがって、フィルムウエブは、異なるモチーフ、特に、搬送方向に連続するモチーフを有することができる。隣り合って配置された2つのフィルムウエブがマッチングモチーフを有することが更に有益である。しかしながら、フィルムウエブは、互いに異なるモチーフを有することもできる。
【0018】
モチーフを、好ましくは、個別画像及びエンドレスモチーフとすることができる。モチーフは、キャビティに重なることが好ましい。したがって、モチーフを、キャビティよりも少なくとも1%大きくすることができる。特に、モチーフは、全ての方向において、1mm〜20mmの間でキャビティに重なることが好ましい。モチーフのこのような若干の重なりにより、少量のニス又は塗料がキャビティの外側に存在する。その結果、射出成形金型の不要な付着及び汚染を防ぐことができる。
【0019】
正確な位置決めとは、2つ以上のエレメント、ここでは、特に、フィルムウエブのモチーフ及びキャビティの互いの正確な位置決めを意図する。正確な位置決めは、所定の許容誤差内で変化し、その変化量はできるだけ小さい。同時に、互いの複数のエレメントの正確な位置決めは、加工の安定性を向上させるために重要な特徴である。特に、センサによる光学的に検出可能なレジストレーションマーク又はレジスターマークにより、正確な位置決めを行うことができる。これらのレジスターマークは、特定の個別エレメント、エリア、又は、層のいずれかを表すことができる、又は、位置決めされるエレメント、特に、フィルムウエブの一部とすることができる。
【0020】
好ましい実施例は従属項に記載する。
【0021】
隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブは、別々に、設けられ、搬送され、及び/又は、アライメントされることが有益である。したがって、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブが別々に、設けられ、搬送され、及び/又は、アライメントされるように、搬送装置を構成することができる。これにより、キャビティに対するモチーフの高い位置決め精度がそれぞれのフィルムウエブで達成される。したがって、互いに異なるフィルムウエブのモチーフ、及び/又は、フィルムウエブのモチーフの異なる許容誤差に個別に対応することができる。これにより、更に正確な位置決めを行うことができる。
【0022】
しかしながら、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブを、互いに同調するように、設け、搬送し、及び/又は、アライメントすることもできる。
【0023】
隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブは、少なくとも1つのレジスターマークを用いて、アライメント及び/又は搬送されることが有益である。
【0024】
レジスターマークにより、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの搬送方向に直交する方向及び/又は搬送方向における位置が決まるように、レジスターマークが形成されることが好ましい。
【0025】
少なくとも1つのレジスターマークは、隣り合って配置された2つのフィルムウエブのそれぞれのモチーフに割り当てられていることが好ましい。したがって、単一のレジスターマークをモチーフに対して割り当てることができる。その結果、搬送方向、及び、搬送方向に直交する方向における割り当てられたモチーフの位置を決めることができる。更に、2つのレジスターマークを1つのモチーフに割り当てることができる。その結果、一方のレジスターマークにより、搬送方向における割り当てられたモチーフの位置を決めることができ、他方のレジスターマークにより、搬送方向に直交する方向における割り当てられたモチーフの位置を決めることができる。
【0026】
更に、レジスターマークから割り当てられたモチーフへの距離をできるだけ小さくすることが有益である。この距離は、5mm〜500mmの間、特に、15mm〜200mmの間である。これにより、位置決め精度が更に向上する。
【0027】
少なくとも1つのレジスターマークと、割り当てられたモチーフとの間の位置関係は、隣り合って配置された2つのフィルムウエブのそれぞれの全てのモチーフで同じであることが好ましい。
【0028】
レジスターマークは、それぞれ、搬送方向において、隣り合って配置された2つのフィルムウエブの少なくとも1つの側端に配置されていることが有益である。レジスターマークは、それぞれ、搬送方向において、隣り合って配置された2つのフィルムウエブの両側端に配置されていることが有益である。レジスターマークは、両側端に同等に配置されていることが理想的である。これにより、フィルムウエブを搬送装置若しくはシステム、又は、射出成形金型に挿入する時に、どちらのフィルムウエブをどちらに挿入する必要があるかについて注意を払う必要がなくなる。したがって、2つのフィルムデザインは不要になる。隣り合って配置された2つのフィルムウエブは、ミラー対称に形成されていることが好ましい。
【0029】
隣り合って配置された2つのフィルムウエブは、両側又は対向側にレジスターマークを有することができる。
【0030】
レジスターマークの形状は固定されていない。レジスターマークを矩形状とすることが有益である。更に、レジスターマークを、点、罰点、矢印、多角形、又は、四角として形成することができる。更に、レジスターマークを、フィルムウエブ、特に、搬送方向に沿って実質的に延びるストリップとして形成することができる。
【0031】
隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブは、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブのそれぞれの少なくとも1つのモチーフにより、アライメントされ、かつ/又は搬送される。これにより、レジスターマークを使用することなく、キャビティに対してモチーフが正確に配置される。モチーフは、それら自身がレジスターマークとしての役割をほとんど果たしていることから、レジスターマークとモチーフとの間のフィルムウエブの可能な伸張は、役割を果たすことはない。したがって、レジスターマークを用いることなくフィルムウエブを加工することができる。更に、レジスターマークを用いてもフィルムウエブを加工することができ、レジスターマークを用いることなくフィルムウエブを加工することもできる。
【0032】
搬送装置及び/又はシステムは、少なくとも1つのレジスターマーク及び/又は少なくとも1つのモチーフを検出するための少なくとも1つのセンサを備えることが有益である。これにより、センサを透過光及び/又は反射光センサとすることができる。透過光センサは、フォークライトバリアであることが好ましく、反射光センサは、反射センサであることが好ましい。
【0033】
少なくとも1つのセンサは、キャビティの少なくとも1つからの距離が5mm〜200mmの間、好ましくは、15mm〜50mmの間であることが有益である。フィルムのねじれの制御不能な影響をできるだけ小さくできることから、この最少距離により、キャビティに対するモチーフの位置決め精度が更に向上する。
【0034】
更に、少なくとも1つのセンサがフィルムウエブのエリア、特に、フィルムウエブの端部エリアを検出するように、少なくとも1つのセンサを配置することができる。平面図において、それぞれの場合において、これらのエリアは、一方のフィルムウエブと反対側の他方のフィルムウエブの端部である。これにより、特に、射出成形金型に対するセンサの破壊的影響が防止される。特に、射出成形金型の開閉時に、センサの射出成形金型との衝突が防止される。
【0035】
隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの搬送及び/又はアライメントは、第1及び第2位相を有することが好ましい。これらの位相は、特に、フィルム搬送平均速度及び/又はフィルム搬送距離において、互いに異なっている。これにより、モチーフがキャビティのエリアに迅速に挿入され、キャビティ内での正確な位置決めが達成される。その結果、加工時間を更に短縮することができる。
【0036】
第1位相で搬送され、第2位相でアライメントが行われることが有益である。特に、搬送は、搬送方向において、隣り合って配置された2つのフィルムウエブの射出成形金型への搬送を表す。搬送方向に直交する方向は、従属的な役割を果たすか、又は果たさない。アライメントは、特に、隣り合って配置された2つのフィルムのモチーフのキャビティに対する正確な配置を表す。搬送方向におけるアライメントに加え、搬送方向に直交する方向へのアライメントが役割を果たすか、あるいは、実行される。
【0037】
更に、第1位相において、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムは、第2位相よりも高速なフィルム搬送平均速度及び/又は長いフィルム搬送距離でアライメントされていることが有益である。
【0038】
第1位相において、フィルム搬送平均速度を、1mm/s〜1000mm/sの間、好ましくは250mm/s〜750mm/sの間、更に好ましくは450mm/s〜550mm/sの間とすることができる、及び/又は、フィルム搬送距離を、10mm〜5000mmの間、好ましくは1500mm〜3500mmの間、更に好ましくは2500mm〜3000mmの間とすることができる。
【0039】
第2位相において、フィルム搬送平均速度は、1mm/s〜100mm/sの間、好ましくは5mm/s〜50mm/sの間であり、かつ/又は、フィルム搬送距離は、3mm〜50mmの間、好ましくは3mm〜10mmの間である。第2位相におけるフィルム搬送距離は、特に、レジスターマークのサイズに依存している。レジスターマークは、約3mm×3mm〜20mm×20mm、特に、約3mm×3mm〜10mm×10mmのサイズを有することが好ましい。ストリップ形状の「エンドレス」レジスターマークの場合、幅は、約3mm〜20mm、特に、約3mm〜10mmが好ましい。ストリップ形状の「エンドレス」レジスターマークとは、特に、フィルムウエブ、特に、搬送方向に沿ってストリップとして延びるレジスターマークを意図する。レジスターマークの長さ及び幅は、それぞれの場合において異なり、例えば、レジスターマークは、10mm×8mmのサイズを有することができる。
【0040】
少なくとも1つのレジスターマーク及び/又は少なくとも1つのモチーフが検出された場合、第1位相から第2位相に切り替わることが特に好ましい。これにより、高い装置費用をかけずに第1位相を迅速に克服することができる。第1位相において移動する距離は、特に、ブラインド部分を含むことができる。ここでは、ブラインド部分は、第1位相のフィルム搬送距離よりも短いことが好ましい。特に、ブラインド部分は、第1位相のフィルム搬送距離の開始点で始まる。しかしながら、ブラインド部分は、第1位相のフィルム搬送距離の終了点の前で終了することが好ましい。これにより、第1位相の終了点において次のレジスターマークを確実に認識することができる。
【0041】
レジスターマーク及び/又はモチーフが認識されるとすぐに、第2位相に切り替わり、しがって、より正確な位置決めに切り替わることが好ましく、フィルム搬送
平均速度が下がる。ここでは、第2位相は、特に、レジスターマークの第1認識外端で開始し、特に、レジスターマークの最終認識外端で終了する。低フィルム搬送
平均速度により、レジスターマークの最終認識外端を特に正確に検出することができる。
【0042】
第1及び第2位相の間に、特に、フィルム搬送平均速度を上げるか又は下げるための変換位相を設けることができる。
【0043】
ブラインド部分は、2つのレジスターマーク及び/又はモチーフの間の所定のエリアを意図する。ここでは、センサは、レジスターマーク及び/又は位置情報としての可能な信号を中断することはないが、これらを無視する。
【0044】
したがって、ブラインド部分に存在する装飾エレメント、フィルムデザイン、又は、他の光学特徴は、センサにより検出されることはない。少なくとも1つのレジスターマークの第1レジスターマーク端、及び/又は、少なくとも1つのモチーフの第1モチーフ端が検出されるまで、例えば、隣り合って配置された2つのフィルムウエブは、高フィルム搬送平均速度でブラインド部分に移動することができる。第1レジスターマーク端及び/又は第1モチーフ端が検出された後、低フィルム搬送平均速度に切り替わる。少なくとも1つのレジスターマークの第2レジスターマーク端、及び/又は、少なくとも1つのモチーフの第2モチーフ端に到達するか、又は、検出されると、フィルムウエブ搬送が停止する。
【0045】
更に、フィルムウエブ搬送の停止後、フィルムウエブを所定量だけ前進させ、かつ/又は後退させることができる。これにより、正確且つ効果的な調整が可能となり、フィルムウエブの製造許容誤差に個別に対応することができる。手動及び自動、特に、制御装置により、所定量を決めることができる。
【0046】
隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブを、少なくとも1つのレジスターマークの位置及び/又は少なくとも1つのモチーフの位置と、キャビティの所定の位置とを比較することにより、アライメントすることが有益である。ここでは、所定とは、射出成形金型におけるキャビティの固定配置を意図する。キャビティの所定の位置は、部材の固定形状の検出、又は、キャビティに自由に位置決め可能なエレメントの検出により決定することができる。部材の固定形状は、例えば、外端又は内端である。自由に位置決め可能なエメントは、必要に応じて又は有益な場合に再度位置決め可能な、例えば、投影レーザ光スポット、ラベル、又は、同様のエレメントである。
【0047】
それぞれのキャビティに対してそれぞれのモチーフを正確に配置した後、それぞれの場合において、解放信号が生成されることが有益である。これにより、隣り合って配置された2つのフィルムウエブのバックインジェクション成形される全てのモチーフがキャビティに関して正確にアライメントされるまで、モチーフのバックインジェクション成形が実際に行われないことが保証される。更に、全ての製造された成形プラスチック部品において、低い許容誤差値が達成され、浪費を極めて少なくすることができる。したがって、搬送方向、及び/又は、搬送方向に直交する方向において、±0.1mm未満、好ましくは±0.05mm未満の偏差の場合にのみ、キャビティに対してアライメントされたそれぞれのモチーフのために解放信号が生成される。
【0048】
偏差は、複数の異なる許容誤差、特に、搬送装置の機械的許容誤差、フィルムウエブの製造における製造許容誤差、特に、フィルムウエブの圧力許容誤差及び材料特性、特に、その伸張係数を有する。
【0049】
方法は、更に、解放信号の生成後に行われる以下のステップの少なくとも1つを備えることが有益である。
−射出成形金型を閉じるステップ、
−少なくともエリアにおいて、プラスチック化合物を用いて、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブのモチーフをバックインジェクション成形するステップ、モチーフは、キャビティに対して正確に配置されている。
−射出成形金型を開くステップ、
−バックインジェクション成形モチーフから隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブのキャリア層を剥がすステップ、
−成形プラスチック部品を取り出すステップ
【0050】
フィルムウエブは、転写フィルムであることが好ましい。それぞれのフィルムウエブは、キャリア層と、転写プライとを備える。転写プライをキャリア層から取り外すことができる。
【0051】
フィルムウエブを積層フィルムとすることもできる。射出成形金型は、特に、フィルムウエブが積層フィルムの場合、少なくとも1つの打ち抜き型を備えることが好ましい。打ち抜き型は、特に、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブから、それぞれのキャビティに割り当てられたフィルムエリアを打ち抜くためのものである。ここでは、それぞれのキャビティに割り当てられたフィルムエリアは、1つのモチーフを備える。
【0052】
積層フィルムの加工において、打ち抜き型を射出成形金型に設けることが有益である。それぞれのキャビティに割り当てられた少なくとも1つのフィルムエリアを、閉じたフィルムウエブから取り外すことができるように、打ち抜き型により、積層フィルムが打ち抜かれる。ここでは、少なくともエリアにおいて、打ち抜き型の打ち抜き輪郭がそれぞれのキャビティの外輪に従い、打ち抜き型がそれぞれのキャビティに割り当てられていることが有益である。
【0053】
更に、異なるフィルムウエブを加工することができる。異なるフィルムウエブは、射出成形金型の異なるキャビティにおける、例えば、少なくとも1つの転写フィルムウエブ及び少なくとも1つの積層フィルムウエブである。したがって、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの少なくとも一方を、転写フィルムとすることができ、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの他方を、積層フィルムとすることができる。
【0054】
少なくとも2つのキャビティを有する射出成形金型が特に好ましい。少なくとも1つのキャビティは、それぞれのフィルムウエブに割り当てられていることが好ましい。射出成形金型が2つのキャビティを有する場合、1つのキャビティは、各フィルムウエブに割り当てられている。2つのキャビティは、平面図において、搬送方向に略直交する方向に配置されている。更に、射出成形金型は、2つ以上のキャビティを有することができる。2つ以上のキャビティは、平面図において、搬送方向に略直交する方向に配置されている。
【0055】
射出成形金型は、搬送方向において、1つ以上のキャビティを有することが有益である。これにより、隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブのそれぞれには、それぞれのキャビティに対して同時にいくつかのモチーフを正確に配置することができる。したがって、搬送方向において前後に配置された少なくとも2つのキャビティを、それぞれのフィルムウエブに割り当てることもできる。
【0056】
キャビティは、グリッド、特に、1次元又は2次元グリッドに応じて配置されていることが有益である。ここでは、搬送方向におけるグリッド幅は、好ましくは1mm〜100mmの間、特に好ましくは10mm〜40mmの間である。更に、搬送方向に直交する方向におけるグリッド幅は、好ましくは10mm〜2000mmの間、特に好ましくは100mm〜1000mmの間である。
【0057】
更に、射出成形金型は、クランプ装置、特に、クランプフレーム、及び/又は、真空吸着を有することができる。これにより、キャビティにおいて隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブのモチーフは、搬送方向及び/又は搬送方向に直交する方向において、±0.05mm、好ましくは±0.02mm、特に好ましくは±0.01mmの許容誤差で固定されている。
【0058】
搬送装置は、少なくとも1つの調整装置を有することが有益である。調整装置は、特に、モチーフを有し、互いに隣り合って配置された2つのフィルムウエブをアライメントするためのものである。搬送装置は、2つの調整装置を有することが有益であり、それぞれの場合において、調整装置は、1つのフィルムウエブに割り当てられている。
【0059】
調整装置は、少なくとも1つのステッピングモータを備えることが好ましい。ステッピングモータは、互いに隣り合って配置された2つのフィルムウエブのアライメント、又は、互いに隣り合って配置された2つのフィルムウエブの1つのアライメントのためのものである。
【0060】
調整装置は、第1ステッピングモータと、第2ステッピングモータとを備えることが有益である。第1ステッピングモータは、搬送方向における一方又は両方のフィルムウエブのアライメントのために設けられており、第2ステッピングモータは、搬送方向に直交する方向における一方又は両方のフィルムウエブのアライメントのために設けられている。
【0061】
ステッピングモータは、0.005mm、好ましくは0.001mmの最小ステップサイズを有することが有益である。更に、ステッピングモータは、2000mm/sの最大速度を有する。これにより、モチーフを有し、互いに隣り合って配置された2つのフィルムウエブの効果的且つ正確なアライメントが可能になる。
【0062】
ステッピングモータの代わりに、調整装置は、1つ以上のサーボモータを有することもできる。サーボモータは、搬送方向及び/又は搬送方向に直交する方向における2つのフィルムウエブを調整するためのものである。サーボモータは、2000mm/sの最大速度を有することが好ましい。サーボモータは、固定ステップ長とは関係なく正確に位置決めできることから、固定位置に到達する、及び/又は、制御信号に正確に対応することができる。
【0063】
フィルムウエブのモチーフの形成に応じて、搬送方向又は搬送方向に直交する方向におけるフィルムウエブの2つの調
整装置の少なくとも1つを省略することができる。
【0064】
例えば、モチーフは、搬送方向に直交する方向に延びる複数の平行ストリップを有することができる。この方向において、ストリップは、それぞれのキャビティよりも大きく、特に、フィルム端からフィルム端に延びている。この例では、搬送方向に直交する方向において、モチーフは、実際には、エンドレス、すなわち、特に、中断なく又は連続して存在することから、搬送方向に直交する方向における調整を省略することができる。反対に、この例では、搬送方向において、それぞれのキャビティに対しモチーフを正確に位置決めする必要があることから、搬送方向における調整は必要である。
【0065】
例えば、モチーフは、搬送方向に延びる複数の平行ストリップを有することができる。この方向において、ストリップは、それぞれのキャビティよりも大きい。この例では、搬送方向において、モチーフは、実際には、エンドレスであり、すなわち、特に、中断なく又は連続して存在することから、搬送方向における調整を省略することができる。反対に、この例では、搬送方向に直交する方向において、それぞれのキャビティに対しモチーフを正確に位置決めする必要があることから、搬送方向に直交する方向における調整は必要である。
【0066】
例えば、モチーフは、全ての方向において、それぞれのキャビティよりも小さいエリア、円形エリア、又は、矩形エリアを有することができる。この例では、両方向において、それぞれのキャビティに対しモチーフを正確に位置決めする必要があることから、それぞれのフィルムウエブを、搬送方向及び搬送方向に直交する方向に調整する必要がある。
【0067】
更に、少なくとも1つの調整装置を、フィルム巻戻器の一部及び/又はフィルム巻取器の一部とすることができる。調整装置及び/又はフィルム巻戻器及び/又はフィルム巻取器は、10mm〜2000mmの間、好ましくは100mm〜1000mmの間の幅を有するフィルムウエブを加工することができるように、設計されていることが好ましい。
【0068】
搬送装置及び/又はシステムが少なくとも1つの制御装置を有することが有益である。搬送装置及び/又はシステムの制御装置は、互いに隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの搬送を制御、特に、互いに隣り合って配置された少なくとも2つのフィルムウエブの搬送を別々に制御するように設計されていることが好ましい。
【0069】
システムの制御装置は、射出成形金型を制御するように設計されていることが有益である。更に、それぞれのキャビティに対してそれぞれのモチーフを正確に配置した後、制御装置が射出成形金型を動かし、これにより、特に、射出成形金型が閉じられるように、制御装置を形成することができる。それぞれのキャビティに対しそれぞれのモチーフが正確に配置された後、それぞれの場合において、解放信号が生成されるまで、制御装置は射出成形金型を動かさないことが有益である。
【0070】
以下、本発明の実施形態について、以下の実施例及び図面を参照して詳細に説明する。図面は、正確な縮尺ではない。