(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、内部に、所要箇所に向けた光を発する照明用光源と、前記照明器具の周囲の外光を検知する照度センサと、前記照度センサの検出に基づき前記照明用光源の発光を制御する制御部を備え、
前記照度センサへ前記外光を取り入れる採光部は、前記照明器具の後方に向くと共に、前記照明器具の側面視において、少なくとも一部が前記取り付け部よりも上方に位置し、
前記採光部は、
前記照明器具の後壁に貫通形成された採光孔に挿入されると共に、前記照度センサを囲む円筒状の挿入部と、
前記挿入部に連なると共に、前記採光孔を塞ぐ大きさを有し前記後壁の外面に当接する頭部と、
を備え、
前記挿入部の外面に、前記採光孔の周縁部に係止される係止突起が形成され、
前記採光部は、
前記照度センサを収容包囲し、前記挿入部の内面に密着する第1円筒状部と、前記第1円筒状部を取り囲んで前記挿入部を覆うと共に、前記係止突起に密着し、且つ、前記後壁の内面における前記周縁部の近傍位置に当接する第2円筒状部を有する筒状遮光カバーを備える
ことを特徴とする照明器具。
照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、内部に、所要箇所に向けた光を発する照明用光源と、前記照明器具の周囲の外光を検知する照度センサと、前記照度センサの検出に基づき前記照明用光源の発光を制御する制御部を備え、
前記照度センサへ前記外光を取り入れる採光部は、前記照明器具の側面視において、少なくとも一部が前記取り付け部よりも上方に位置し、中央採光軸線の前記照明器具の後方に延びる部分が、前記取り付け部の延在方向に対して斜め上方に向き、
前記採光部は、
前記照明器具の後壁に貫通形成された採光孔に挿入されると共に、前記照度センサを囲む円筒状の挿入部と、
前記挿入部に連なると共に、前記採光孔を塞ぐ大きさを有し前記後壁の外面に当接する頭部と、
を備え、
前記挿入部の外面に、前記採光孔の周縁部に係止される係止突起が形成され、
前記採光部は、
前記照度センサを収容包囲し、前記挿入部の内面に密着する第1円筒状部と、前記第1円筒状部を取り囲んで前記挿入部を覆うと共に、前記係止突起に密着し、且つ、前記後壁の内面における前記周縁部の近傍位置に当接する第2円筒状部を有する筒状遮光カバーを備える
ことを特徴とする照明器具。
前記採光部は、前記取り付け部の近傍の上部領域にて採光部を通して前記照度センサへ至る外光の中央採光軸線が、後方に行くに従って前記取り付け部よりも後方斜め上方に離れる向きとなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明器具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように特許文献1のものは、支柱6への取り付け用ブラケット14は2枚の板状部材14A、14Bで構成され、透光性センサーカバー17は、支持部本体13の天面13Dに形成した採光用開口15に挿入され、この2枚の板状部材14A、14B間に埋もれる状態である。
このため、降り掛かる雪にセンサーカバー17が埋もれる虞があり、また、照明器具の周囲から飛来する落ち葉によってセンサーカバー17が塞がれる虞があり、更には、2枚の板状部材14A、14B間に亘る蜘蛛の巣によっても塞がれる虞がある。
このような事態になれば、明るさセンサ65による正規の照度検知作用が損なわれ、発光素子の正規の点灯・消灯制御ができなくなることが懸念される。
【0006】
また、特許文献1のものは、センサーカバー17は天面13Dに存在するため、鳥類に発見され易く、鳥類によりセンサーカバー17が損傷され易く、降雨時にはこの損傷したセンサーカバー17から侵入した雨水が、明るさセンサ65の表面に付着し或いは雨水が溜まり、明るさセンサ65による正規の照度検知作用が損なわれ、発光素子の正規の点灯・消灯制御ができなくなる懸念がある。また、センサーカバー17が損傷された場合、照明器具内に侵入した雨水が電気回路に付着することにより、電気回路の故障の原因にもなる。
【0007】
更に、特許文献1のものは、センサーカバー17は支持部本体13の天面13Dに存在するため、その上面に塵埃が溜まり易く、この塵埃によって光透過性能が低下し、挙げ句の果ては、明るさセンサ65による正規の照度検知作用が損なわれ、発光素子の正規の点灯・消灯制御ができなくなる懸念があり、これらの点を解決することが一つの課題である。
【0008】
本発明は、このような点に鑑み、屋外設置の道路灯等の照明器具に関し、照明器具を電柱やポール等に取り付ける取り付け部を照明器具の後方へ突出して設けられた形態において、照明器具の外面に形成される蜘蛛の巣や、照明器具に降りかかる雪や落ち葉により、照度センサの採光が遮られ難い構成とし、照度センサによる照明器具周囲の外光検出に適した照明器具を提供する。
【0009】
本発明は、また、上記課題の解決のために、照明器具を電柱やポール等に取り付ける取り付け部が、照明器具の後方へ突出して設けられた形態において、照度センサへの採光部を照明器具の後壁に配置する場合、この採光部の配置によって照明器具の小型化が制限され難い技術を提供する。
【0010】
このため、本発明は、照明器具の後方へ突出して設けられた形態において、この取り付け部で囲まれた上部領域に照度センサへの採光部が配置され、前記採光部は、前記照明器具の側面視において、少なくともその一部が前記取り付け部よりも上方に位置する配置とする。
【0011】
また、本発明は、照明器具の後壁外面に後方へ突出する左右配置の取り付け部を備え、この左右配置の取り付け部で囲まれた上部領域に照度センサへの採光部が配置され、前記採光部は、前記照明器具の側面視において、少なくともその一部が前記左右配置の取り付け部よりも上方に位置する配置とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の本発明の照明器具は、
照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、内部に、所要箇所に向けた光を発する照明用光源と、照明器具の周囲の外光を検知する照度センサと、前記照度センサの検出に基づき前記照明用光源の発光を制御する制御部を備え、
前記照度センサへ前記外光を取り入れる採光部は、前記照明器具の後方に向くと共に、前記照明器具の側面視において、少なくとも一部が前記取り付け部よりも上方に位置する、
ことを特徴とする。
【0013】
第2の本発明の照明器具は、
照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、内部に、所要箇所に向けた光を発する照明用光源と、照明器具の周囲の外光を検知する照度センサと、前記照度センサの検出に基づき前記照明用光源の発光を制御する制御部を備え、
前記照度センサへ前記外光を取り入れる採光部は、前記照明器具の側面視において、少なくとも一部が前記取り付け部よりも上方に位置し、中央採光軸線が前記照明器具の後方斜め上方に向く、
ことを特徴とする。
【0014】
第3の本発明の照明器具は、
前記第1または第2において、
前記採光部は、前記取り付け部の近傍の上部領域にて採光部26を通して前記照度センサへ至る外光の中央採光軸線が、後方に行くに従って前記取り付け部よりも後方斜め上方に離れる向きとなる、
ことを特徴とする。
【0015】
第4の本発明の照明器具は、
前記第1乃至第3のいずれかにおいて、
前記取り付け部は、前記照明器具から後方へ並行に延びる左右配置の板状取り付け部で構成され、
前記採光部は、前記左右配置の板状取り付け部の上端部間に配置された、
ことを特徴とする。
【0016】
第5の本発明の照明器具は、
前記第1乃至第4のいずれかにおいて、
前記採光部は、透光性部材で構成され、上部が斜め前方へ傾斜する前記照明器具の後壁に貫通形成された採光孔に挿入される挿入部と、前記採光孔を塞ぐ大きさを有し前記照明器具の後壁外面に当接する頭部とを有し、
前記挿入部に密着し前記採光部から取り入れた外光以外の光を遮断する筒状遮光カバーを備える、
ことを特徴とする。
【0017】
第6の本発明の照明器具は、前記第1乃至第4のいずれかにおいて、
前記照度センサが配置されたセンサ基板と、
前記照明用光源が下側面に配置された発光部基板と、
前記制御部が配置された制御基板と、を備え、
前記照明器具は内部空間を有し前後方向に長い形態をなし、
前記内部空間のうち、前部空間に前記発光部基板が配置され、後部空間に前記制御基板が配置され、
前記センサ基板は、前記照度センサが前記採光部に対向し、前記制御基板の後方に位置にて前記照明器具の後壁内面に沿って縦向き配置である、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の照明器具は、照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、照明器具の周囲の外光を検知する照度センサへの採光部は、照明器具の後方に向くと共に、照明器具の側面視において、少なくとも一部が取り付け部よりも上方に位置する。このため、照明器具に降りかかる雪や落ち葉によって採光部が塞がり難く、また、取り付け部に蜘蛛の巣が形成されても、取り付け部よりも上方に位置する採光部の部分から外光の取り入れができることとなり、照度センサによる外光検出不良が生じ難くなる。
【0019】
本発明の照明器具は、照度センサへの採光部は、その中央採光軸線が照明器具の後方斜め上方に向く構成、更に、中央採光軸線が後方に行くに従って取り付け部よりも後方斜め上方に離れる向きとなる配置によって、上記同様の効果を奏するとともに、取り付け部が照度センサによる外光検出の邪魔にならない。
【0020】
本発明の照明器具は、取り付け部が照明器具から後方へ並行に延びる左右配置の板状取り付け部で構成され、採光部が左右配置の板状取り付け部の上端部間に配置されることによって、上記同様の効果を奏する。
【0021】
本発明の照明器具は、採光部は、透光性部材で構成され、照明器具の前傾後壁に貫通形成された採光孔に挿入される挿入部と、前記採光孔を塞ぐ大きさを有し照明器具の後壁外面に当接する頭部とを有し、挿入部に密着し採光部から取り入れた外光以外の光を遮断する筒状遮光カバーを備える。
これによって、照度センサは採光部から取り入れた外光のみを感知でき、安定した検出動作が得られる。
【0022】
本発明の照明器具は、内部空間のうち、前部空間に発光部基板が配置され、後部空間に制御基板が配置され、センサ基板は、照度センサが採光部に対向し、制御基板の後方に位置にて照明器具の後壁内面に沿って縦向き配置である。
これによって、センサ基板は、制御基板の取り付けに規制されることなく、照度センサが採光部に対向する状態の配置がし易くなり、採光部が照明器具の斜め上後方に向く配置に好適となる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の照明器具は、照明器具の後方へ突出する取り付け部を備え、内部に、所要箇所に向けた光を発する照明用光源と、照明器具の周囲の外光を検知する照度センサと、前記照度センサの検出に基づき前記照明用光源の発光を制御する制御部を備え、前記照度センサへの採光部は、前記照明器具の後方に向くと共に、前記照明器具の側面視において、少なくとも一部が前記取り付け部よりも上方に位置する構成である。
以下、本発明の実施形態として、所要箇所に向けた光を発する照明用光源7であるLED素子(発光ダイオード)7が2列配置された照明器具1について、図面を参照して説明する。
【0025】
本発明の照明器具1は、不透光性の本体2の下面側の開口部2Aの周縁部で囲まれた領域に照明用光源をなすLED素子7が放射する光を所定の配光にて出射する発光部6が取り付けられ、LED素子7の出射光が道路方向に配光される照明器具である。
その一つ形態として、
図1〜
図9に示すように、照明器具1は、開口部2Aを塞ぐように本体2に組み合わされる透光性カバー3を備える前後方向に長い形態であり、開口部2Aに沿って発光部6を配置している。本体2は、下面の略全域が開口するように開口部2Aを形成し内外両面に防錆効果のある熱伝導性塗装を施した金属製等の熱伝導良好な不透光性で構成され、合成樹脂製の透光性カバー3は、この本体2の開口部2Aを塞ぐように開口部2Aの周縁部に組み合わされる。
【0026】
本体2は、アルミニウムを材料としてダイキャスト成形され、上壁2Tと上壁2Tから下降する周囲壁2Sで囲まれ上方に膨らむ形態の前後方向に長い内部空間4を有し、内部空間4は周囲壁2Sで囲まれ下側に開口する開口部2Aを形成し、支柱PL等への取り付け部10を後部に備える。透光性カバー3は下方に膨らんだ形態をなし、上端周縁部には上方へ突出する環状フランジ3Fが形成されている。本体2の開口部2Aの周縁部を巡るように、下方へ突出する環状フランジ2Fを形成している。開口部2Aの周縁部には、フランジ2Fの内側に透光性カバー3のフランジ3Fが嵌り込む溝2Mを有する。
【0027】
図2に示すように、溝2Mにフランジ3Fが嵌り込むように、透光性カバー3を本体2の開口部2Aに組み合わせた状態で、4隅をネジNJで開口部2Aの周縁部に透光性カバー3を固定する。溝2Mとフランジ3Fのように嵌り合う凹凸構成によって、本体2と透光性カバー3との間が防水構造をなしている。なお、溝2Mの上底にパッキンを収容し、このパッキンがフランジ3Fによって圧縮される構成によって、更に好ましい防水効果が得られる。
【0028】
図1等に示すように、発光部6は、LED素子7が放射する光を所定の配光にて所要箇所に向けて光を照射する部分であり、LED素子7と、下側面にLED素子7が配置された発光部基板5と、LED素子7を覆うように発光部基板5の下側面に組み合わされLED素子7が放射する光を所定の配光にて出射する配光ユニット8とを備える。
【0029】
電気絶縁性の発光部基板5は、発光部6を構成する複数のLED素子7を下面に実装し、LED素子7への電路が同じ下面にプリント配線として形成され、このプリント配線を絶縁被膜で覆っている。発光部基板5の下面には、発光部基板5と重ね合わせ状態に配光ユニット8が配置されている。
【0030】
図1等に示すように、本体2は、内部空間4のうちの前部空間4Aには、発光部基板5の上面を支える前後方向に並行に延びる複数の熱伝導リブ11と、発光部基板5の4隅に前記プリント配線とは接続しない位置に形成した孔5Pを介して発光部基板5を取り付ける取り付けボス13、13Aが、上壁2Tから垂下するように本体2に一体に形成されている。取り付けボス13、13Aは、それぞれ対角位置に配置され、取り付けボス13Aは先端に形成したボスが孔5Pに嵌合した状態で発光部基板5を支持する長さであり、取り付けボス13は孔5Pを通してネジ9にて発光部基板5を取り付ける長さである。
【0031】
一対の取り付けボス13と一対の取り付けボス13Aは、対角位置に配置されており、取り付けボス13、13Aに発光部基板5を取り付けた状態で、LED素子7の裏側(上面側)に対向する位置で熱伝導リブ11が発光部基板5の上面に当接し、発光部基板5が本体2に伝熱的に取り付けられた状態となり、LED素子7の発熱が、発光部基板5を介して本体2に伝熱され、本体2から放散される。
なお、発光部基板5の上面には、下面のプリント配線とは電気的接続とならない状態に放熱用の熱伝導被膜(図示せず)が形成されており、この熱伝導被膜が熱伝導リブ11に当接することにより、より一層の本体2への伝熱効果が得られる。
【0032】
また、このように取り付けボス13、13Aに発光部基板5を取り付けた状態で、発光部基板5は、開口部2Aよりも若干空間4側へ入った位置(前部空間4A側へ入った位置)において、開口部2Aに略並行に沿った状態である。本体2の内部空間4は、前部から後部に向けて次第に深くなる(開口部2Aを基準とすれば次第に上方に高くなる)ように形成され、熱伝導リブ11の左右両側で、本体2の上壁2T及び周囲壁2Sと発光部基板5との間に、本体2の後部から斜め上前方へ延び熱伝導リブ11の前端と後端で連通する空気通路が形成されている。この空気通路を流れる空気によって、本体2内の熱が本体2から有効に放散される。
【0033】
配光ユニット8は透光性合成樹脂製であり、板状部81に複数の配光部82を一体形成した構成である。配光部82は、LED素子7ごとに所定の配光となる出射光を形成する部分であり、実施例ではレンズ形態をなす。配光部82は、照明器具1の左右方向への配光特性を有する第1配光部82Aと、照明器具1の略真下方向への配光特性を有する第2配光部82B とを選択可能としている。
【0034】
このため、上壁2Tから垂下するように本体2に一体に取り付けボス13Bが形成されており、発光部基板5と板状部81の中央部に形成した孔14A、14Bを通してネジ12が、取り付けボス13Bに螺合することによって、配光ユニット8が発光部基板5の下側面に取り付けられる。
この取り付けは、ネジ12による取り付けによって、第1配光部82Aの裏側の凹部にLED素子7が位置し照明器具1の左右方向への配光となる第1配光状態と、第2配光部82Bの裏側の凹部にLED素子7が位置し照明器具1の略真下方向への配光となる第2配光状態とに選択可能である。
【0035】
照明器具1は、LED素子7に点灯電力を供給する電源部と、LED素子7の点灯と消灯の制御を行う制御回路とを含む制御部16が、前部空間4Aの後方に位置する後部空間4Bに配置されている。このため、制御部16は、発光部基板5よりも後方配置となる。制御部16は、前記電源部を構成する電気部品及び前記制御回路を構成する電気部品EPが、上面に形成したプリント配線と接続される状態で制御基板17の下側面に取り付けられる。
【0036】
図1及び
図2に示すように、制御基板17は、発光部基板5の後方位置において、後部空間4Bに上壁2Tから垂下するように本体2から一体に突出する4個の取り付けボス18A、18Bに支持される。一対の取り付けボス18Aと一対の取り付けボス18Bは、対角位置に配置されており、制御基板17をこれらボスに載置した状態で、その対角線上の2か所の取り付けボス18Aをネジ19で固定し、本体2と熱伝導状態となる。残りの対角線上の2か所の取り付けボス18Bは、制御基板17に形成した対角線上の2か所の孔に嵌合する突起を中央部に備えた位置決めボスである。
この取り付け状態で、制御基板17は、開口部2Aから深く空間4側へ入った位置(後部空間4Bの上壁に近く入った上方位置)であり、発光部基板5よりも上方位置となるように、内部空間4内へ深く入った位置(本体2の上壁に近い位置)を維持する。
【0037】
制御部16とLED素子7とは、発光部基板5の下面の後端部に配置した発光部基板5側のコネクタ20Cと、制御部16の前端部に配置した制御部16側のコネクタ21Cとが電気的に接続されることにより、制御部16の動作によってLED素子7の点灯・消灯が制御される。
【0038】
照明器具1の内部点検等のために透光性カバー3が本体2から取り外された状態で、作業者が制御部16の電気回路部分に触れると危険であるため、その危険防止のために、制御部16を下側から全体的に覆う保護カバー22を設けている。
【0039】
後部空間4Bには、後部の取り付けボス13と対角配置に上壁2Tから垂下するように本体2から一体に突出する取り付けボス23Aと、後部の取り付けボス13Aと対角配置に上壁2Tから垂下するように本体2から一体に突出する取り付けボス23Bを有する。保護カバー22は、前端側を取り付けボス13、13Aに載置し、後端側を取り付けボス23A、23Bに載置する。対角配置の取り付けボス13A、23Bは、保護カバー22に形成した対角線上の2か所の孔に嵌合する突起を中央部に備えた位置決めボスであり、対角配置の取り付けボス13、23Aは、保護カバー22に形成した対角線上の2か所の孔を通してネジ9、24で固定する固定ボスである。
【0040】
この取り付けによって、保護カバー22は、制御基板17及び電気部品EPを含む制御部16と離間した状態であり、制御基板17及び電気部品EPに作業者が触れることによる感電を防いでいる。
保護カバー22は、金属板か不透明状態の合成樹脂板で構成され、透光性カバー3を通して外部から制御部16が見えないようにする効果もある。
【0041】
照明器具1は、周囲の外光照度を検知する照度センサ(光センサともいう)SSを備える。照度センサSSは、制御部16の制御回路を構成する電気部品EPと電気的に接続されるセンサ基板25に取り付けられている。制御部16は、照度センサSSが検出した照度に基づく照度検出信号を発する照度センサ回路を含む。
センサ基板25に前記照度センサ回路を配置する構成とし、この照度センサ回路から制御部16へ照度検出信号を出力する構成でもよい。
【0042】
これによって、照度センサSSの外光検知によって、日暮れ時から夜明けまでの夜間はLED素子7が点灯し、夜明けから日暮れ時までの昼間はLED素子7が消灯するように、制御部16によって制御される。
【0043】
照明器具1は、本体2の周囲壁2Sの一部である後壁2Bと一体に形成され後壁2Bから後方へ突出する取り付け部10を備える。取り付け部10は、電柱等の支柱PLに取り付けバンド30によって取り付ける形態であり、照明器具1の後壁2Bから後方へ並行に延びる左右配置の板状取り付け部101Bで構成される。
【0044】
左右の板状取り付け部101Bの後端面101Rは、支柱PLの柱面(周面)に縦方向に沿う直線状をなす。左右取り付け板部101Bは、取り付けバンド30が挿通され係止する縦方向に長い取り付け孔31を有する。
【0045】
このように第1取り付け部101により支柱PLにLED照明器具1を取り付けた状態は、
図7に示す。これにおいて、照明器具1は、水平ラインに対して開口部2Aのラインが、後部1Aより前部1Bが角度αだけ若干高くなる傾斜状態を保つ。この状態で、透光性カバー3の下面は前部から後部に向けて次第に下方となる傾斜をなしており、後部から急峻に本体2に向けた立ち上がり部3Gを形成する形態をなし、透光性カバー3の最低部には、排水孔15を備える。
【0046】
このような取り付け状態において、第1配光部82がLED素子7に対応する状態では、第1配光部82のレンズ効果により、LED照明器具1の前後方向軸に対して左右方向に長い配光が形成されるため、左右方向に長い道路面を照射することができる。また、第2配光部82BがLED素子7に対応する状態では、第2配光部82Bのレンズ効果によって、LED照明器具1の略直下の地面を照射する配光が形成される。
【0047】
照明器具1は、LED素子7の消灯時に内部空間4の温度が低下して圧力変動が起こり、下部の排水孔15から空気が流入する際に雨水が内部空間4に吸引され、照明器具1内が浸水する虞がある。
これを防止するために、4隅をネジNJで本体2の開口部2Aの周縁部に透光性カバー3を固定した状態で、ネジNJで固定した4隅の部分では、
図9に示すように、本体2の開口部2Aの周縁部2S1と透光性カバー3の周縁部3Hの裏面は当接しているが、その他の本体2の開口部2Aの周縁部の前後・左右の4辺部分では、
図8に示すように、溝2Mとフランジ3Fの嵌り合う凹凸構成部分で内部空間4と外気とが連通する呼吸用空気通路50が形成されている構成である。
この呼吸用空気通路50によって、
図8に矢印で示すように、LED素子7の点灯・消灯や外気温度の変化等に応じて、内部空間4と外気との間で空気が出入りする呼吸作用が行われるため、排水孔15からの内部空間4への浸水の虞はなくなる。
【0048】
また、照明器具1上方からの降水時に透光性カバー3を伝わった雨水が排水孔15から流入し難くする構成を採用している。
図10乃至
図12に示すように、排水孔15は透光性カバー3の底壁の最低部に、下方側に凸となる肉厚の半球状部位40を一体形成し、この半球状部位40に前後方向に並行に延びる複数の排水用のスリット42が設けられる。このスリット42の幅は、排水可能な範囲内で小さい方がよく、下部よりも上部の幅が小さく、最小部分で0.5mm程度であり、スリット42間に隔壁41の部分が半球状で残る。
スリット42は左右方向に形成することもできるが、
図7に示すように、照明器具1は前部が高く取り付けられるため、スリット42も前後方向に形成した方が排水し易くなる。
【0049】
このような構成によって、排水孔15部分では、肉厚の半球状部位40によって透光性カバー3の底壁が厚くなった状態であり、実質的な排水孔となるスリット42の上下長さ(高さ)は、透光性カバー3の底壁が均一な厚さである場合に比して長く(高く)なる。
【0050】
このように、半球状部位40に排水用のスリット42を設けるため、照明器具1上方からの降水時に透光性カバー3を伝わった雨水が半球状部位40に到達した際、平面状部位に排水孔が設けられた場合に比して、水が滞留し難く水切れが良好となり、更に、上記のような雨水の吸引の虞を低減することができる。
また、厚肉の半球状部位40に排水用のスリット42を設けるため、実質的な排水孔15がスリット42となり、半球状部位40の下面から透光性カバー3の内部空間までの距離が排水孔の上下長さとなり、実質的な排水孔の長さ(高さ)が確保されこととなるため、透光性カバー3の表面を伝って流れる雨水の巻き込み侵入や、照明器具1の下方側からの飛沫水などの巻き込み侵入が抑制され、照明器具1内が浸水する虞を低減することができる。
【0051】
照明器具1の周囲の外光を照度センサSSへ取り入れる採光部26は、照明器具1の後方に向くと共に、照明器具1の側面視において、少なくとも一部が取り付け部101Bよりも上方に位置する。
その具体的な一つの構成を記載する。
【0052】
図2、
図5及び
図6に示すように、採光部26を取り付ける照明器具1の後壁2Bは、下部から上部に向けて斜め前上方に傾斜し、左右配置の板状取り付け部101Bの上端部間に採光部26が配置される。照度センサSSを取り付けたセンサ基板25は、照度センサSSが採光部26に対向配置となるように、制御基板17の後方位置にて照明器具1の後壁2Bの内面に沿って配置され、センサ基板25の上部が斜め前上方に傾斜した縦向き配置である。
【0053】
図2に示すように、採光部26は、シリコンゴム製の透光性部材で構成され、照明器具1の後壁2Bに貫通形成された円形の採光孔27に挿入される円筒状の挿入部26Aと、採光孔27を塞ぐ大きさの直径を有する円形状の頭部26Bとを有し、頭部26Bは照明器具1の後壁2Bの外面に密着状態で当接する。採光部26を後壁2Bに安定的に保持するために、挿入部26Aの外面に形成した係止突起26Tが、後壁2Bの内面で採光孔27の周縁部に係止する。
【0054】
採光部26は、左右配置の板状取り付け部101Bの上端部間に配置され、照明器具1の側面視において、少なくともその一部である頭部26Bが取り付け部101Bよりも上方に位置する。
【0055】
LED素子7の発光時の光を照度センサSSが検出しないようし、採光部26から取り入れた外光が照度センサSSへ導かれるようにするために、採光部26を覆い採光部26から取り入れた外光以外の光を遮断する筒状遮光カバー28を備える。筒状遮光カバー28は、センサ基板25に取り付けられており、照度センサSSを収容包囲し挿入部26Aの内面に密着する第1円筒状部28Aと、挿入部26Aを覆う第2円筒状部28Bを有する。第2円筒状部28Bは、第1円筒状部28Aを取り囲み、係止突起26Tの外面と、後壁2Bの内面で採光孔27の周縁部とに密着状態にて挿入部26Aを覆う。
【0056】
後部空間4Bへ突出するように本体2の上壁2Tに支持突起2Pが一体形成されている。挿入部26Aと筒状遮光カバー28の結合は、挿入部26Aの柔軟性を利用して筒状遮光カバー28を嵌め合わせると共に、挿入部26Aの柔軟性を利用して突起2Pの後部へセンサ基板25の上部を侵入させることにより、センサ基板25が前方向への移動が阻止され、挿入部26Aと筒状遮光カバー28の結合が維持される。
このように、挿入部26Aと筒状遮光カバー28の結合によって、照度センサSSが採光部26に対向配置状態となる。
【0057】
照度センサSSは、センサ基板25のプリント配線に接続状態であり、センサ基板25のプリント配線は、制御基板17と電気的に接続された状態である。センサ基板25は、照度センサSSが採光部26に対向配置状態となるようにセンサ基板25の表面が本体2の後壁2B側に向き、後壁2Bの内側に後壁2Bに沿ってセンサ基板25の上部が斜め前上方に傾斜した縦向き配置である。
この状態において、
図2に示すように、採光部26は、取り付け部101Bの近傍の上部領域にて照明器具1の斜め上後方に向く配置であり、採光部26を通して照度センサSSへ至る外光の中央採光軸線HSが、後方に行くに従って取り付け部101Bよりも後方斜め上方に離れる向きとなる。
【0058】
上記のように、採光部26は、上部が斜め前方へ傾斜する後壁2Bに貫通形成された採光孔27に挿入支持される構成によって、従来のような照明器具1に降りかかる雪や落ち葉によって採光部26が塞がる虞がなく、照度センサSSによる外光検出が良好に行える。また、採光部26が取り付け部101Bに完全に囲まれた状態では、左右の取り付け部101Bに亘って蜘蛛の巣が形成される等によって、採光部26全体が塞がれれば、採光部26から外光の取り入れが困難となるが、本発明では、採光部26の上部が取り付け部101Bより上方に張り出しているため、その張り出し部分から外光が入り、照度センサSSにてその外光検出が可能となる。
【0059】
取り付け部101Bの形態や最高部の形態は、上記実施形態に限定されず、取り付け部101Bと採光部26の関係が本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0060】
照明器具1へ外部電源から電力供給を行うために、照明器具1へ供給される外部電源ラインは、本体2の後壁2Bに形成した貫通孔34に挿入される絶縁ゴム製のブッシング35を貫通し、外部電源ラインのその先端に取り付けた電源コネクタが制御部16の電源部に電気的に接続される構成である。
貫通孔34は、採光部26の下方位置にあって、左右の取り付け部101B間の上下左右の中間部に位置し、照明器具1の側面視において、完全に取り付け部101Bに隠れた状態である。照明器具1のアース用端子37が、左右の取り付け部101Bの下部に亘っても受けられる。
【0061】
実施形態では透光性カバー3を備えるが、本発明は、透光性カバー3を設けずに、配光ユニット8が透光性カバー3の役目を兼用するように、配光部82を一体形成する板状部81の平面積を広くして、配光ユニット8が本体2の開口部2Aの周縁を巡るフランジ2Fの内側において、開口部2Aの全体を覆う大きさに形成する形態でもよい。