特許第6978031号(P6978031)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978031
(24)【登録日】2021年11月15日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】含水率の高い残渣物の回収装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 45/26 20060101AFI20211125BHJP
   B65G 45/10 20060101ALI20211125BHJP
   B65G 15/16 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   B65G45/26
   B65G45/10 A
   B65G15/16
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-42924(P2017-42924)
(22)【出願日】2017年3月7日
(65)【公開番号】特開2018-144966(P2018-144966A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】504385982
【氏名又は名称】株式会社JRC
(74)【代理人】
【識別番号】100077470
【弁理士】
【氏名又は名称】玉利 冨二郎
(72)【発明者】
【氏名】近藤 實
【審査官】 福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3195653(JP,U)
【文献】 特開昭50−047374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 45/26
B65G 45/10
B65G 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトコンベヤに於けるヘッドプーリにより反転したリターンベルトの表面付着物を除去するクリーニング手段を設けると共に、この除去した付着物の残渣物を荷受けするようにテール側水平部が上記コンベヤのリターン側ベルトの下を横切り、上記水平部から連なって中間部が上方に延びて、この中間部から連なるヘッド部が上記ベルトコンベヤのキャリヤ側ベルトに残渣物を戻すヘッド側水平部を有する主回収コンベヤを設け、また、この主回収コンベヤのキャリヤベルトの中間部及び上記ヘッド側水平部にキャリヤ側が上記主回収コンベヤのキャリヤ側に重なって上記ベルトコンベヤに残渣物を払い出す副回収コンベヤを設け、さらに、上記主回収コンベヤ及び副回収コンベヤの残渣物挟持キャリヤ側裏面のベルト走行方向点在位置に複数の強制駆動される回転体を設けて、この回転体の周縁複数の等間隔位置に上記主回収コンベヤ及び副回収コンベヤの上記キャリヤ側ベルトの裏面に当接して前記キャリヤ側のベルトを押し出しにともない連続波状に屈曲する加圧体を設けたことを特徴とする含水率の高い残渣物の回収装置。
【請求項2】
ベルトコンベヤに於けるヘッドプーリにより反転したリターンベルトの表面付着物を除去するクリーニング手段を設けると共に、この除去した付着物の残渣物を荷受けするようにテール側水平部が上記コンベヤのリターン側ベルトの下を横切り、上記水平部から連なって中間部が上方に延びて、この中間部から連なるヘッド部が上記ベルトコンベヤのキャリヤ側ベルトに残渣物を戻すヘッド側水平部を有する主回収コンベヤを設け、また、この主回収コンベヤのキャリヤベルトの中間部及び上記ヘッド側水平部にキャリヤ側が上記主回収コンベヤのキャリヤ側に重なって上記ベルトコンベヤに残渣物を払い出す副回収コンベヤを設け、さらに、上記主回収コンベヤと副回収コンベヤの少なくとも片方の残渣物挟持キャリヤ側ベルトの裏面側高所と低所との間でキャリヤ側が上方に走行するドライブ機能付きの無端状の並列二条の走行体を設けると共に、この走行体の全長点在位置に上記キャリヤ側のベルトを押し出して連続波状に屈曲する加圧体を設けたことを特徴とする含水率の高い残渣物の回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ベルトコンベヤのリターン側ベルトから落下する含水率の高い残渣物を良好に回収するようにした回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既知のように、搬送物を搭載したベルトコンベヤのキャリヤ側ベルトは、ヘッドプーリにより反転してリターン側ベルトになる。
【0003】
すると、キャリヤ側ベルトの表面(上側)に付着した残渣物が、リターン側では、表面が下側になるので、付着残渣物がリターン側ベルトの走行路に落ち、落下にともない上記走行路に堆積する。
【0004】
この堆積した落下物は、運転の経過にともない増加するので、人手などにより堆積物の除去作業が必要になる。
【0005】
そこで、リターン側ベルトの付着物を残渣物として回収するようにした方式が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3195653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、コンベヤ設備では、屋外設備の雨天時、あるいは飛散拡大防止上、搬送物に直接、間接的に搬送物に散水されることが多く、その結果、搬送物の含水率が非常に多くなる場合が多々ある。
【0008】
するとリターン側ベルトの表面に対する付着物の付着量が多くなって、リターン側ベルトの走行路に対する堆積物の堆積量が増加する。
【0009】
リターン側ベルトに付着した付着物でも立派な原料であり、リターン側ベルトの走行路に堆積する残渣物でも立派な原料である。
【0010】
そこで、特許文献1の方式を採用して付着による残渣物を効率よくキャリヤ側ベルト上に戻すようにしているが、前述の含水率の多い残渣物を、主回収コンベヤを副回収コンベヤとの並行する両ベルトで挟持しながら上送する際、両ベルトによる挟持圧がベルトの全長にわたって一定でない。
【0011】
すなわち、挟圧を必要とする(上送の範囲)部分に並列ローラを点在的に配置する関係上、ローラの配置部分とローラの配置されていない部分とで全長にわたって挟圧が一定でない。
【0012】
このため、上述の含水率の高い残渣物には、流動性が著しく高くなるので、上送の際流下することになる。
この流下にともない安定よく(能率よく)上送されない問題があった。
【0013】
そこで、この発明は、含水率の高い残渣物であっても極めて安定よく挟圧しながら上送するようにして、含水率の高い残渣物を回収するようにしたことにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、この発明は、ベルトコンベヤに於けるヘッドプーリにより反転したリターンベルトの表面付着物を除去するクリーニング手段を設けると共に、この除去した付着物の残渣物を荷受けするようにテール側水平部が上記コンベヤのリターン側ベルトの下を横切り、上記水平部から連なって中間部が上方に延びて、この中間部から連なるヘッド部が上記ベルトコンベヤのキャリヤ側ベルトに残渣物を戻すヘッド側水平部を有する主回収コンベヤを設け、また、この主回収コンベヤのキャリヤベルトの中間部及び上記ヘッド側水平部にキャリヤ側が上記主回収コンベヤのキャリヤ側に重なって上記ベルトコンベヤに残渣物を払い出す副回収コンベヤを設け、さらに、上記主回収コンベヤ及び副回収コンベヤの残渣物挟持キャリヤ側裏面のベルト走行方向点在位置に複数の強制駆動される回転体を設けて、この回転体の周縁複数の等間隔位置に上記主回収コンベヤ及び副回収コンベヤの上記キャリヤ側ベルトの裏面に当接して前記キャリヤ側のベルトを押し出しにともない連続波状に屈曲する加圧体を設けた構成を採用する。
【0015】
また、ベルトコンベヤに於けるヘッドプーリにより反転したリターンベルトの表面付着物を除去するクリーニング手段を設けると共に、この除去した付着物の残渣物を荷受けするようにテール側水平部が上記コンベヤのリターン側ベルトの下を横切り、上記水平部から連なって中間部が上方に延びて、この中間部から連なるヘッド部が上記ベルトコンベヤのキャリヤ側ベルトに残渣物を戻すヘッド側水平部を有する主回収コンベヤを設け、また、この主回収コンベヤのキャリヤベルトの中間部及び上記ヘッド側水平部にキャリヤ側が上記主回収コンベヤのキャリヤ側に重なって上記ベルトコンベヤに残渣物を払い出す副回収コンベヤを設け、さらに、上記主回収コンベヤと副回収コンベヤの少なくとも片方の残渣物挟持キャリヤ側ベルトの裏面側高所と低所との間でキャリヤ側が上方に走行するドライブ機能付きの無端状の並列二条の走行体を設けると共に、この走行体の全長点在位置に上記キャリヤ側のベルトを押し出して連続波状に屈曲する加圧体を設けた構成を採用することもある。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、この発明の含水率の高い残渣物の回収装置によれば、ベルトコンベヤのベルトに付着した付着物をクリーニング手段により除去して、この除去残渣物を回収コンベヤのテール側水平部で荷受けし、そしてこの主回収コンベヤと副回収コンベヤの両キャリヤ側ベルトで残渣物(付着物)を挟持しながら上送し、副回収コンベヤのヘッド側水平部からコンベヤのキャリヤ側に戻すようにしてあるので、コンベヤのリターン側に残渣物が落下して回収作業が必要になる不都合や残渣物でも立派な原料であり、回収できれば十分再利用できる特有な効果がある。
【0017】
そして、主回収コンベヤと副回収コンベヤのキャリヤ側で挟持しながら上送する残渣物の水分含水率が高い場合回転移動する各加圧体によりキャリヤ側ベルトを強く押圧して挟圧力を大幅に向上するので、含水率の高い残渣物であっても両キャリヤベルト間で流下することなく、極めて良好な挟圧を維持して安定した上送ができる特有な効果がある。
【0018】
特に、加圧体による押圧でキャリヤ側ベルトが連続波状に屈曲することになるので、流下を抑止しようとする効果もある。
【0019】
また、主回収コンベヤと副回収コンベヤとの少なくとも片方のリターン側ベルトの裏面側(高所と低所との間に)に設けたドライブ機能付き無端状の走行体の点在位置に設けてある加圧体でベルトを押圧するようにしてあるので、残渣物の挟持力を大幅に向上することができる。
【0020】
このため、含水率の高い残渣物であっても両キャリヤ側ベルトで良好に挟持して、ベルト間で流下を抑止しつつ安定した上送を維持する特有の効果があり、そして加圧体での加圧にともないベルトを連続波状屈曲させて流下を阻止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】この発明の第1の実施形態を示す縦断正面図である。
図2】同上の要部を示す一部切欠拡大正面図である。
図3】同上の側面図である。
図4】同拡大平面図である。
図5】同拡大正面図である。
図6】ローラユニットの作用を示す一部切欠拡大正面図である。
図7】同上の作用を示す一部切欠拡大正面図である。
図8】第2の実施形態を示す縦断拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の第1の実施形態の図1に示すAは、ベルトコンベヤである。
【0023】
上記のベルトコンベヤAは、ヘッドプーリとテールプーリ(図示省略)との間にかけ渡した無端状のベルト1と、このベルト1のキャリヤ側裏面を前後に並列して支承するキャリヤローラ2と、ベルト1のリターン側裏面を前後に並列して支承するリターンローラ3とで構成されている。
【0024】
また、このベルトコンベヤAのリターン側ベルト1の表面に付着している付着物(搬送物の)は、ベルトコンベヤAのヘッドプーリの手前でクリーニング手段Bで除去するようにしてある。
【0025】
上記のクリーニング手段Bとしては、図示の場合、円周上に複数本並設した杆材4と、この杆材4の外周中央から片端に右巻し、中央からもう片端に左巻した螺旋杆5とで掻き取り回転体6を構成し、例えばベルトコンベヤAのヘッドプーリと回転体6のプーリとにチェーンをかけ渡した伝達機構(図示省略)を介し回転を伝達するようにするが、その他の方式(回転刷子などで)により付着物を除去することもある。
【0026】
また、上記除去した回収付着物の残渣物は、ベルトコンベヤA上に主回収コンベヤCと副回収コンベヤDとで戻す(払い出す)ようにしてある。
【0027】
上記の主回収コンベヤCは、図1に示すように、テール側水平部がベルトコンベヤAのクリーニング手段Bにより除去された残渣物を荷受けするように、ベルトコンベヤAのリターン側の下を横切り、次いで上方に延びる上送部と、この上送部から連なってベルトコンベヤAのサイドに延びるヘッド側水平部とで構成され、副回収コンベヤDは、図1に示すように、テール部が主回収コンベヤCのテール側途中の上側に位置して、主回収コンベヤCのキャリヤ側上送部にキャリヤ側が重なって上方に延びる上送部と、この上送部から連なってベルトコンベヤAのキャリヤ側に挟持残渣物(この残渣物は、主回収コンベヤCと副回収コンベヤDの両キャリヤ側ベルトで挟持して上送される)を払い出し、ベルトコンベヤA上に荷受けされるようになっている。
【0028】
そして、主回収コンベヤCと副回収コンベヤDとの重なる挟持用キャリヤ側ベルトの裏面側には、ベルトの走行方向点在位置で、キャリヤ側ベルトを押圧しつつ回転する加圧体Eが設けてある。
【0029】
上記の加圧体Eは、図1、2、3、4、5に示すように、左右のフレーム11に円板12の中心支軸13を軸承し、この片側の支軸13に設けてあるスプロケット14にチェーン15をかけ渡してチェーン15をドライブ(モーターにより1つのスプロケット14を駆動し)することで、各円板12がドライブされ、左右一対の円板12の周縁等間隔位置に加圧体Eとしてのローラ16のセンタ軸17を支持させて設けたが、これに限定されず、その他の構成の加圧する方式を採用してもよい。
【0030】
そして、主回収コンベヤCと副回収コンベヤDの加圧体Eは、図6に示すように主回収コンベヤCのキャリヤ側ベルトC′に二条の加圧体Eが当接した際、副回収コンベヤDのキャリヤ側ベルトD′に一条の加圧体Eが当接して、良好な加圧による挟圧力を作用させるようにしてあるが、図7に示すように主回収コンベヤCのキャリヤ側ベルトC′と副回収コンベヤDのキャリヤ側ベルトD′とにそれぞれ一条の加圧体Eを当接することでも同様の作用を得ることができる。
【0031】
また、図示のように、、主回収コンベヤCと、副回収コンベヤDとの上下多段の並列加圧体Eを上下方向に千鳥状に配列することで、キャリヤ側ベルトC′、D′を波状に連続した屈曲にすることができ、この屈曲によりキャリヤ側ベルトC′、D′による挟圧力を一層向上することができる。
【0032】
なお、図4、5に示すように、円板12の周縁等間隔に周縁から内方に向くU字状の切欠き18を設けて、この切欠き18にセンタ軸17の端部外周の対向位置に設けてある切欠溝19を落とし込みにより係合関係になるよう嵌め込むことで、センタ軸17が不回転状態に支持できて、センタ軸17に対しローラ16がフリー回転し、また、切欠き18からセンタ軸17が脱出しないようビス止めしたストッパ板20を設けておく。
【0033】
図中21は主回収コンベヤC及び副回収コンベヤDのテールプーリ、22は主回収コンベヤC及び副回収コンベヤDのヘッドプーリで、このヘッドプーリ22をドライブしてベルトを走行させるようになっている。
【0034】
上記のように構成すると、ベルトコンベヤAのリターン側に付着した付着物は、クリーニング手段Bによって除去され、除去された残渣物を主回収コンベヤCのテール上に荷受けする。
【0035】
この荷受けした残渣物は、前方に搬送されて、主回収コンベヤCと副回収コンベヤDとの重なるキャリヤ側ベルトC′、D′とで挟持されながら上送される。
【0036】
このとき、加圧体Eによりキャリヤ側ベルトを押圧して連続する波状に屈曲するので、挟持された残渣物の含水率が高くても流下を極力抑止して、良好な挟持を維持しつつ上送し、主回収コンベヤCのヘッドからベルトコンベヤAに払い出すことができる。
【0037】
次に、この発明の第2の実施形態の含水率の高い残渣物の回収装置について説明するが、この第2の実施形態のベルトコンベヤA、クリーニング装置B、主回収コンベヤC及び副回収コンベヤDは、第1の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。すなわち、第1の実施形態の定位置で回転する加圧体Eの無い構成に改良を付加したものである。
【0038】
図8に示すように、主回収コンベヤCと副回収コンベヤDとの少なくとも片方の回収残渣物の挟持キャリヤ側ベルトC′、D′の裏面には、キャリヤ側ベルトC′、D′の低所から高所の範囲に走行するドライブ機能付きの無端状の並列二条の走行体31を設け、この走行体31の全長点在位置に挟持キャリヤ側のベルトC′、D′に挟持力を付与する押圧加圧体Fを設ける。
【0039】
上記の走行体31は、押圧加圧体Fを必要とする上下に片方にドライブ機能(モーターによる)付のスプロケット32を配置して、この上下のスプロケット32に走行体31としての無端状のチェーン33をかけ渡し、この左右のチェーン33の全長点在位置に押圧加圧体Fとしてのローラ34のセンタ軸35を取付金具(図示省略)を介し不回転状態に取り付けて、センタ軸35に対しローラ34がフリーに回転するようになっている。
【0040】
そして、押圧加圧体Fは、図示の場合、主回収コンベヤC側にのみ設けたが、副回収コンベヤDとの両方に設けることもある。
【0041】
その際、主回収コンベヤCのみに押圧加圧体Fを設けた場合、押圧加圧体Fによる押圧力で副回収コンベヤDのキャリヤ側が押し逃がされないよう副回収コンベヤDのリターン側ベルトD′をガイドローラ36でガイドする。
【0042】
上記のように構成すると、ベルトコンベヤAのリターン側に付着した付着物は、クリーニング手段Bによって除去され、除去された残渣物は主回収コンベヤCのテール上に荷受けする。
【0043】
この荷受けした残渣物は、前方に搬送されて主回収コンベヤCと副回収コンベヤDとの重なるキャリヤ側ベルトC′、D′とで挟持されながら上送される。
このとき、走行体31の押圧加圧体Fとしての各ローラ34でキャリヤ側ベルトを押圧して連続する波状に屈曲するので、挟持された残渣物の含水率が高くても流下を極力抑止して、良好な挟持を維持しつつ上送し、主回収コンベヤCのヘッドからベルトコンベヤAに払い出すことができる。
【符号の説明】
【0044】
A ベルトコンベヤ
B クリーニング手段
C 主回収コンベヤ
D 副回収コンベヤ
E 加圧体
F 押圧加圧体
1 ベルト
2 キャリヤローラ
3 リターンローラ
4 杆材
5 螺旋杆
6 回転体
11 フレーム
12 円板
13 支軸
14 スプロケット
15 チェーン
16 ローラ
17 センタ軸
18 切欠き
19 切欠き溝
20 ストッパ板
31 走行体
32 スプロケット
33 チェーン
34 ローラ
35 センタ軸
36 ガイドローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8