特許第6978041号(P6978041)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978041
(24)【登録日】2021年11月15日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】グリル付きコンロ
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/12 20060101AFI20211125BHJP
   F23N 5/26 20060101ALI20211125BHJP
   F24C 3/02 20060101ALI20211125BHJP
   F24C 15/00 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   F24C3/12 V
   F23N5/26 101C
   F24C3/02 Q
   F24C15/00 H
   F24C15/00 M
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-164433(P2017-164433)
(22)【出願日】2017年8月29日
(65)【公開番号】特開2019-44978(P2019-44978A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年7月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】特許業務法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 匠
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 浩也
【審査官】 山本 崇昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−046897(JP,A)
【文献】 特開2014−215009(JP,A)
【文献】 特開2003−068440(JP,A)
【文献】 特開2017−003245(JP,A)
【文献】 特開2006−014801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/00−3/14
F24C 7/00
F24C 7/04−7/06
F24C 9/00−15/14
F23N 1/00
F23N 5/26
F22K 5/00−5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリルバーナを備えたグリル庫と、
前記グリル庫を収容する構成をなし、前面側に前面パネルが配置されてなる筐体部と、
前記前面パネル側から露出する構成をなし、前記グリルバーナの点火操作及び消火操作に使用されるグリルスイッチと、
前記グリルバーナの火力を調整する操作に用いられる調整操作部と、
前記グリルバーナの火力を調整する火力調整部と、
前記前面パネルにおける前記グリルスイッチの周囲に表示領域が構成された火力表示部と、
予め定められた方式で前記グリルバーナを燃焼させる燃焼工程と前記燃焼工程の後に前記グリルバーナの燃焼を停止させて余熱で調理を行う余熱工程とが行われるモードである所定の自動調理モードに設定するためのモード設定操作に少なくとも使用される設定操作部と、
前記火力調整部を制御することで、前記グリルバーナの制御を行う調理制御部と、
前記火力表示部の表示を制御する表示制御部と、
を有し、
前記調理制御部は、
前記設定操作部によって前記モード設定操作がなされた場合に前記自動調理モードで動作し、前記燃焼工程と前記余熱工程とを行い、
前記設定操作部によって前記モード設定操作がなされていない場合に通常モードで動作し、前記グリルバーナの火力を前記調整操作部の操作状態に応じた火力とするように前記火力調整部を制御し、
前記表示制御部は、
前記調理制御部が前記通常モードで動作する場合には、前記火力表示部の表示を、前記火力調整部で調整される火力に対応する表示とし、
前記調理制御部が前記自動調理モードで動作する場合には、前記通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなるように前記火力表示部の表示を制御し、
前記グリル庫内には、前記グリルバーナとして、前記グリル庫内の所定位置に配置される上グリルバーナと、前記上グリルバーナよりも下側に配置される下グリルバーナと、が設けられ、
前記火力表示部は、複数の第1発光表示部を具備する上側表示部群と、複数の第2発光表示部を具備するとともに前記上側表示部群の下側に配置される下側表示部群と、を備え、
前記表示制御部は、
前記調理制御部が前記通常モードで動作する場合、前記上側表示部群の表示を、前記火力調整部で調整される前記上グリルバーナの火力に対応する表示とし、前記下側表示部群の表示を、前記火力調整部で調整される前記下グリルバーナの火力に対応する表示とし、
前記調理制御部が前記自動調理モードで動作する場合において、少なくとも前記余熱工程のときには、前記上側表示部群及び前記下側表示部群での表示位置を時間経過に応じて変化させる表示制御を行うグリル付きコンロ。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記調理制御部が前記自動調理モードで動作する場合において、少なくとも前記余熱工程のときには、前記上側表示部群及び前記下側表示部群での表示パターンを定期的に切り替える表示制御を行い、且つ、切り替える複数の表示パターンの中に、前記通常モードのときに表示されない表示パターンを含ませる請求項1に記載のグリル付きコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリル付きコンロに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グリル付きコンロの一例が開示されている。特許文献1で開示されるグリル付きコンロは、制御部によって調理タイマを用いた自動調理工程を実行することが可能となっており、自動調理工程の一部に、グリルバーナを停止させて余熱による加熱を行う余熱調理工程が含まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−46897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のグリル付きコンロ(グリル庫内で自動調理を行うモードを実行し得るグリル付きコンロ)は、自動調理モードの実施中であるか否かをユーザが把握しにくいという問題がある。例えば、自動調理モードの実施中にグリルバーナの燃焼が停止して余熱工程に移行した場合、ユーザは、グリルバーナの燃焼が停止しているのを見て、既に調理が終了していると誤解してしまう虞がある。このような誤解が生じると、例えば、ユーザが余熱工程の実施中であることに気付かずにグリル庫内から調理物を取り出してしまい、本来予定された余熱工程を正常に終了することなく強制的に終わらせるような事態が生じることが懸念される。
【0005】
このような問題を解消する方法としては、例えば、自動調理モードの実施中(例えば余熱工程中)に当該モードであることを知らしめるための所定の報知を行うことなどが考えられる。しかし、このような報知を行うために専用の報知手段(例えば、専用のLEDなど)やそれに付随する専用回路などを設けると、部品点数が増大し、構成の複雑化やコストの高騰を招く虞がある。
【0006】
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、自動調理モードを実行し得るグリル付きコンロにおいて、自動調理モードが実行中であることをユーザに報知し得る構成を、部品点数を抑えた形で実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つであるグリル付きコンロは
グリルバーナを備えたグリル庫と、
前記グリル庫を収容する構成をなし、前面側に前面パネルが配置されてなる筐体部と、
前記前面パネル側から露出する構成をなし、前記グリルバーナの点火操作及び消火操作に使用されるグリルスイッチと、
前記グリルバーナの火力を調整する操作に用いられる調整操作部と、
前記グリルバーナの火力を調整する火力調整部と、
前記前面パネルにおける前記グリルスイッチの周囲に表示領域が構成された火力表示部と、
予め定められた方式で前記グリルバーナを燃焼させる燃焼工程と前記燃焼工程の後に前記グリルバーナの燃焼を停止させて余熱で調理を行う余熱工程とが行われるモードである所定の自動調理モードに設定するためのモード設定操作に少なくとも使用される設定操作部と、
前記火力調整部を制御することで、前記グリルバーナの制御を行う調理制御部と、
前記火力表示部の表示を制御する表示制御部と、
を有し、
前記調理制御部は、
前記設定操作部によって前記モード設定操作がなされた場合に前記自動調理モードで動作し、前記燃焼工程と前記余熱工程とを行い、
前記設定操作部によって前記モード設定操作がなされていない場合に通常モードで動作し、前記グリルバーナの火力を前記調整操作部の操作状態に応じた火力とするように前記火力調整部を制御し、
前記表示制御部は、
前記調理制御部が前記通常モードで動作する場合には、前記火力表示部の表示を、前記火力調整部で調整される火力に対応する表示とし、
前記調理制御部が前記自動調理モードで動作する場合には、前記通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなるように前記火力表示部の表示を制御する。
【発明の効果】
【0008】
上記グリル付きコンロは、火力表示部の表示を制御する表示制御部を有し、この表示制御部は、調理制御部が通常モードで動作する場合には、火力表示部の表示を、火力調整部で調整される火力に対応する表示とし、調理制御部が自動調理モードで動作する場合には、通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなるように火力表示部の表示を制御する。
このように構成されるため、ユーザは、火力表示部の表示が火力対応表示とは異なる表示パターンとなっている様子を見たときに、グリル付きコンロが自動調理モードで動作していることを把握することができる。
しかも、通常モードのときに火力対応表示(火力調整部で調整される火力に対応する表示)を行う火力表示部を、自動調理モードの報知に兼用することができるため、自動調理モードが実行中であることをユーザに報知し得る構成を、部品点数を抑えた形で実現し得る。
また、自動調理モードで余熱工程に移行し、グリルバーナが消火状態となると、調理が完了しているとユーザが誤認識し、余熱調理中の被調理物を誤って取り出してしまう等の誤操作がなされる懸念があるが、本発明によれば、余熱工程中に特徴的な表示を行うことで調理中であることを報知することができるため、上述の誤操作などがなされにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1のガスコンロ(グリル付きコンロ)を概略的に例示する斜視図である。
図2】実施例1のガスコンロの正面図を部分的に拡大して示す拡大図である。
図3】実施例1のガスコンロの各ガスバーナへのガス供給路等を概念的に示す説明図である。
図4】実施例1のガスコンロの電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
図5】実施例1のガスコンロの操作パネルを概略的に説明する説明図である。
図6】(A)は、通常モードにおける第1の火力状態のときの火力表示部の表示を説明する説明図であり、(B)は、第2の火力状態のときの火力表示部の表示を説明する説明図であり、(C)は、第3の火力状態のときの火力表示部の表示を説明する説明図であり、(D)は、第4の火力状態のときの火力表示部の表示を説明する説明図である。
図7】自動調理モードのときの火力表示部の表示を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい形態を以下に例示する。
グリル庫内には、グリルバーナとして、グリル庫内の所定位置に配置される上グリルバーナと、上グリルバーナよりも下側に配置される下グリルバーナと、が設けられていてもよい。火力表示部は、複数の第1発光表示部を具備する上側表示部群と、複数の第2発光表示部を具備するとともに上側表示部群の下側に配置される下側表示部群と、を備えていてもよい。表示制御部は、調理制御部が通常モードで動作する場合、上側表示部群の表示を、火力調整部で調整される上グリルバーナの火力に対応する表示とし、下側表示部群の表示を、火力調整部で調整される下グリルバーナの火力に対応する表示とし、前記調理制御部が前記自動調理モードで動作する場合において、少なくとも余熱工程のときには、上側表示部群及び下側表示部群での表示位置を時間経過に応じて変化させる表示制御を行うように動作してもよい。
このグリル付きコンロは、調理制御部が通常モードで動作する場合、上グリルバーナ及び下グリルバーナのそれぞれの火力状態を、火力表示部の表示によって具体的に知らせ得る。一方、このグリル付きコンロは、調理制御部が自動調理モードで動作する場合、少なくとも余熱工程のときに上側表示部群及び下側表示部群の表示を時間経過に応じて動的に変化させ得る。このように、調理が完了しているとユーザが誤認識しやすい余熱工程において特徴的な動的表示を行うことができるため、自動調理モードが継続中であることをユーザがより認識しやすくなる。
【0011】
表示制御部は、調理制御部が自動調理モードで動作する場合において、少なくとも余熱工程のときには、上側表示部群及び下側表示部群での表示パターンを定期的に切り替える表示制御を行い、且つ、切り替える複数の表示パターンの中に、通常モードのときに表示されない表示パターンを含ませるように動作してもよい。
このグリル付きコンロは、少なくとも余熱工程のときに、通常モードのときに表示されない表示パターンを含んだ動的表示がなされるため、ユーザはこの動的表示を見たときに、通常モードではなく自動調理モードであることを一層確実に認識しやすくなる。
【0012】
<実施例1>
(基本構成)
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
まず、図1図4等を参照し、グリル付きコンロ1の基本構成を説明する。
図1に示すグリル付きコンロ1は、ビルトインコンロとして構成され、上端部が開放した箱状の筐体部2と、筐体部2の上端部に固定される天板5(トッププレート)とを備え、天板5から露出するように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4Cが設けられている。筐体部2は、グリル庫3などを収容する構成をなし、前面側に前面パネル7A(図2も参照),7Bなどが配置されてなる。グリル庫3は、筐体部2の左右方向中央部付近に設けられ、グリル付きコンロ1の前面部に設けられたグリル扉3Bを前面部とする構成で箱状形態をなす収容部(箱状部)と、この収容部の内部に収容されるグリルバーナ(ガスバーナ54:図3)とを備え、収容部の内部に収容された被調理物を加熱調理するように機能する。グリル庫3を構成する収容部は、グリル扉3Bによって開閉可能とされている。
【0013】
右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル庫3のそれぞれには、図3で示すガスバーナ51,52,53,54がそれぞれ設けられている。筐体部2内には、ガス配管として、共通のガス流路である共通供給路60と、共通供給路60から分岐したガス流路である複数の分岐供給路61,62,63,64とが設けられ、共通供給路60を通って流れたガスが、各分岐供給路61,62,63,64を通って各ガスバーナ51,52,53,54に導かれるようになっている。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられている。分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51G及び閉止弁51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられている。分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52G及び閉止弁52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられている。分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53G及び閉止弁53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられている。
【0014】
グリルバーナとして機能するガスバーナ54は、グリル庫3内において上側の所定位置(具体的には、被調理物の載置位置よりも上側)に配置される上グリルバーナ54A(以下の説明では、ガスバーナ54Aともいう)と、グリル庫3内において上グリルバーナ54Aよりも下側(被調理物の載置位置よりも下側)に配置される下グリルバーナ54B(以下の説明では、ガスバーナ54Bともいう)とを備える。共通供給路60から分岐したガス流路である分岐供給路64には、分岐供給路64から分岐して上グリルバーナ54Aにガスを導くガス流路である第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下グリルバーナ54Bにガスを導くガス流路である第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54G及び閉止弁54Fが設けられ、第1供給路65Aには第1供給路65Aを開閉可能な複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには第2供給路65Bを開閉可能な電磁弁54Kが設けられている。電磁弁54J,54Kは、ガスバーナ54(グリルバーナ)の火力を調整する火力調整部の一例に相当する。
【0015】
図1に示すように、グリル付きコンロ1の前面部付近には、右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル庫3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dがそれぞれ設けられている。第1の回転操作部6A、第4の回転操作部6Dは、筐体部2の前面部の一部を構成する右側の前面パネル7Aから露出するように設けられ、第2の回転操作部6B、第3の回転操作部6Cは、筐体部2の前面部の一部を構成する左側の前面パネル7Bから露出するように設けられている。第1の回転操作部6Aは、右こんろ部4Aを構成するガスバーナ51の点火、消火、火力調整を行うものであり、第2の回転操作部6Bは、左こんろ部4Bを構成するガスバーナ52の点火、消火、火力調整を行うものであり、第3の回転操作部6Cは、小こんろ部4Cを構成するガスバーナ53の点火、消火、火力調整を行うものである。第4の回転操作部6Dは、ガスバーナ54(グリルバーナ)の点火、消火、火力調整を行うものである。図1の例では、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。
【0016】
次に、図4等を参照してグリル付きコンロ1の電気的構成について説明する。
図4において制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、図4のように、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェイスなどを備える。なお、図示はしていないが、制御回路10の内部又は外部に不揮発性メモリを設けてもよい。
【0017】
図4で示すように、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するようにスイッチ30A,30B,30C,30Dがそれぞれ設けられ、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部が退避位置(消火位置)のときには対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。また、回転操作部が突出位置(点火位置)のときには対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。例えば、図1のように、回転操作部6Dが退避位置にあるときにはスイッチ30Dがオフ状態となり、このとき点火信号入力回路40Dは制御回路10に対してオフ状態を示す信号(オフ信号)を入力する。また、図1の二点鎖線6D’のように回転操作部6Dが突出位置にあるときにはスイッチ30Dがオン状態となり、このとき点火信号入力回路40Dは、制御回路10にオン状態を示す信号(オン信号)を入力する。
【0018】
更に、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するように変位検出部32A,32B,32C,32Dがそれぞれ設けられ、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路42A,42B,42C,42Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部の変位(回転位置)を対応する変位検出部(エンコーダ等の回転角度センサなど)が検出し、この変位検出部に対応する火力信号入力回路から変位検出部が検出した変位(回転位置)に応じた信号が制御回路10に与えられる。例えば、回転操作部6Dに対応して設けられた変位検出部32Dは、回転操作部6Dの変位(回転位置)を検出し得るようになっており、この変位検出部32Dに対応する火力信号入力回路42Dから制御回路10に対し、変位検出部32Dが検出した変位(即ち、回転操作部6Dの回転位置)に応じた信号が与えられる。
【0019】
図3図4のように、各ガスバーナ51,52,53,54A,54Bのそれぞれに隣接して熱電対51C,52C,53C,54C、54Dがそれぞれ設けられ、熱電対51C,52C,53C,54C、54Dのそれぞれに対応して温度信号入力回路44A,44B,44C,44D,44Eがそれぞれ設けられている。更に、各ガスバーナ51,52,53,54のそれぞれに隣接してイグナイタ28A,28B,28C,28Dがそれぞれ設けられ、イグナイタ28A,28B,28C,28Dのそれぞれに対応してイグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。
【0020】
図4のように、複数の表示装置21,22,23,24が制御回路10によって制御されるようになっている。図1のように、表示装置21,22,23,24は、回転操作部6A,6B,6C,6Dに対応してそれぞれ設けられ、表示装置21,22,23,24はいずれも、LEDなどの表示部を複数備えるとともに表示部を駆動する駆動回路をも備える。ブザー装置12は、圧電ブザー装置などの公知のブザー装置として構成される。音声装置14は、制御回路10からの指示に応じて、メロディ、メッセージなどの音声を発する装置である。更に、制御回路10には電磁弁54H,54J,54Kをそれぞれ駆動する電磁弁駆動回路48H,48J,48Kがそれぞれ接続されており、電磁弁駆動回路48H,48J,48Kはいずれも、制御回路10から駆動指示が与えられているときに対応する電磁弁を開放状態とし、制御回路10から駆動停止指示が与えられているときに対応する電磁弁を閉塞状態とするように動作し得る。なお、図3で示す元電磁弁N1や、火力調整弁51E,52E,53E、閉止弁51F,52F,53F、電磁弁51G,52G,53Gなども制御回路10によって制御され得るが、図4では、これらを制御するための構成は省略している。電源回路50は電池ボックスに収容された2つの乾電池49からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有し、電源回路50で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
【0021】
(モード設定)
次に、グリル庫3で行う調理のモード設定に説明する。
図4のように、グリル付きコンロ1は、設定操作部18を備える。設定操作部18は、グリル庫3で行う調理のモードを設定する操作に使用される操作部であり、操作パネル18Aと、操作情報入力回路18Bとを備える。図1のように、回転操作部6Dの下方側に前面パネル7Cが設けられ、図1のような初期位置のときに前面パネル7Cに対して押圧操作がなされると、二点鎖線7C’のように前面パネル7Cが前側に傾倒した状態となり、この傾倒状態のときに、二点鎖線18A’で示す視認可能位置に操作パネル18Aが現れるようになっている。操作パネル18Aは、例えば図5のような構成をなし、グリル庫3の調理のための設定領域と、右コンロ部4Aの調理のための設定領域とを含む。グリル庫3の調理のための設定領域には、表示部74や複数の操作部71,72,73A,73Bなどが設けられている。
【0022】
設定操作部18では、グリル庫3で行う調理のモードを「自動調理モード」に設定するモード設定操作を行うために少なくとも用いられる操作部である。以下の説明では、「自動調理モード」として、予め定められた方式でガスバーナ54(グリルバーナ)を燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程の後にガスバーナ54の燃焼を停止させて余熱で調理を行う余熱工程と、を行う調理モードを例示する。具体的には、複数の自動調理モードが用意され、例えば、操作パネル18Aのメニューボタン(操作部71)に対して所定の押圧操作が行われた場合に、制御回路10は、グリル庫3でのモードを、自動調理モードの一つであるあたためモードに設定するようになっている。また、トーストモード、干物モード、切り身モード、姿焼きモードなどの各種自動調理モードも用意され、メニューボタン(操作部71)に対して各モードに対応する操作がなされた場合に、制御回路10は、グリル庫3での調理モードを操作に対応するモードに設定する。なお、操作パネル18Aに対して所定の解除操作がなされた場合、自動調理モードから通常モードに切り替わるようになっている。また、グリル付きコンロ1の電源投入時には、グリル庫3の調理モードが通常モードに設定されるようになっている。
【0023】
(通常モードでの動作)
次に、通常モードのときのグリル庫3及び関連部分の動作について説明する。
回転操作部6Dは、グリルスイッチの一例に相当し、パネル側から露出する構成をなし、ガスバーナ54(グリルバーナ)の点火操作及び消火操作に使用されるスイッチとなっている。ガスバーナ54の消火時には、図1の実線のように、円筒状に構成された回転操作部6Dの前面部が後方に退避するようになっており、この退避状態のときに回転操作部6Dの前面部に対して押圧操作(点火操作)がなされると、この押圧操作(点火操作)に応じて回転操作部6Dが退避位置から突出位置に切り替わって突出位置で維持される。そして、このように回転操作部6Dが退避位置から突出位置に切り替わることに応じて、スイッチ30Dがオフ状態からオン状態に切り替わってオン状態で維持され、スイッチ30Dがオフ状態からオン状態に切り替わると、制御回路10は、イグナイタ28Dを動作させてガスバーナ54を点火する。なお、突出位置にある回転操作部6Dの前面部に対して押圧操作がなされると、回転操作部6Dが退避位置に変位するとともに、この変位に応じてスイッチ30Dがオフ状態に切り替わり、これに応じて制御回路10は、ガスバーナ54を消火状態に切り替える。
【0024】
回転操作部6Dは、調整操作部の一例に相当し、ガスバーナ54(グリルバーナ)の火力を調整する操作に用いられる。制御回路10は、調理制御部の一例に相当し、設定操作部18によって自動調理モードに設定するモード設定操作がなされていない状態で回転操作部6Dに対して上述の点火操作(退避状態からの押圧操作)がなされた場合、通常モードで動作し、ガスバーナ54の火力を、回転操作部6D(調整操作部)の操作状態に応じた火力(具体的には、回転操作部6Dの回転位置に応じた火力)とするように、電磁弁54J,54K(火力調整部)を制御する。回転操作部6Dは、突出状態のとき、二点鎖線6D’のように、回転操作部6Dの前面部が退避状態(消火時の状態)のときよりも前方位置になるように構成されており、制御回路10が通常モードで動作する場合、回転操作部6Dが突出状態のときに回転操作部6Dに対して回転操作がなされると、制御回路10は、ガスバーナ54の火力状態を回転操作部6Dの回転角度に対応した状態とするように電磁弁54J,54Kを制御する。具体的には、回転操作部6Dの回転角度を検出する変位検出部32D(図1等では図示略)が設けられており、変位検出部32Dは、回転操作部6Dの回転角度が第1の角度範囲、第2の角度範囲、第3の角度範囲、第4の角度範囲のいずれに該当するかを検出し得る。制御回路10は、変位検出部32Dによって検出される回転操作部6Dの回転角度に応じて電磁弁54J,54Kの開閉の組み合わせを定める。なお、回転操作部6Dに対して点火操作がなされた場合、制御回路10は、消火操作がなされるまでの間、元電磁弁N1、電磁弁(安全弁)54G、閉止弁54Fを開放状態で維持する。
【0025】
図3のように、上グリルバーナ54Aにガスを導く主経路として第1供給路65Aが構成され、この第1供給路65Aに設けられた電磁弁54Jを迂回するように、電磁弁54Jの経路と並列の経路であるバイパス路66Aが設けられている。電磁弁54Hが開放した状態で電磁弁54Jが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Aを通って上グリルバーナ54Aに供給される。この場合、上グリルバーナ54Aの火力は相対的に弱い状態(弱状態)となる。また、電磁弁54H,54Jがいずれも開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第1供給路65A又はバイパス路66Aを通って上グリルバーナ54Aに供給される。この場合、上グリルバーナ54Aの火力は相対的に強い状態(強状態)となる。また、下グリルバーナ54Bにガスを導く主経路として第2供給路65Bが構成され、この第2供給路65Bに設けられた電磁弁54Kを迂回するように、電磁弁54Kの経路と並列の経路であるバイパス路66Bが設けられている。電磁弁54Kが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Bを通って下グリルバーナ54Bに供給される。この場合、下グリルバーナ54Bでの火力は相対的に弱い状態(弱状態)となる。また、電磁弁54Kが開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第2供給路65B又はバイパス路66Bを通って下グリルバーナ54Bに供給される。この場合、下グリルバーナ54Bでの火力は相対的に強い状態(強状態)となる。
【0026】
ここで表示装置24による表示について説明する。なお、図2は、グリル付きコンロ1の前面部の一部をなす前面パネル7Aの領域を前側から見た状態を示している。図1図2のように、表示装置24は、前面パネル7Aを介して前面パネル7Aよりも前側に光を照射する構成をなしている。表示装置24は、火力表示部の一例に相当し、図2のように前面パネル7Aにおけるグリルスイッチの周囲(具体的には回転操作部6Dの上側)に表示領域が構成され、複数の第1発光表示部25A,25B,25Cを具備する上側表示部群24Aと、複数の第2発光表示部26A,26B,26Cを具備するとともに上側表示部群24Aの下側に配置される下側表示部群24Bとを備えている。なお、以下の説明では、表示装置24を火力表示部24ともいう。また、図6図7では、複数の第1発光表示部25A,25B,25C及び複数の第2発光表示部26A,26B,26Cのそれぞれの表示を白丸又は黒丸にて簡略的に示す。具体的には、点灯状態である場合を白丸で示し、消灯状態である場合を黒丸で示す。
【0027】
制御回路10は、通常モードで動作する場合において回転操作部6Dの回転角度が第1の角度範囲(所定の基準角度からの回転角度が0°〜15°の角度範囲)であることが変位検出部32Dによって検出された場合、ガスバーナ54の火力を第1火力状態(上グリルバーナ54Aの火力が弱状態であり、下グリルバーナ54Bの火力が弱状態である状態)にするとともに、図6(A)のように、火力表示部24の表示を第1の火力表示とする。制御回路10は、通常モードで動作する場合において回転操作部6Dの回転角度が第2の角度範囲(所定の基準角度からの回転角度が15°〜45°の角度範囲)であることが変位検出部32Dによって検出された場合、ガスバーナ54の火力を第2火力状態(上グリルバーナ54Aの火力が強状態であり、下グリルバーナ54Bの火力が弱状態である状態)にするとともに、図6(B)のように、火力表示部24の表示を第2の火力表示とする。制御回路10は、通常モードで動作する場合において回転操作部6Dの回転角度が第3の角度範囲(所定の基準角度からの回転角度が45°〜75°の角度範囲)であることが変位検出部32Dによって検出された場合、ガスバーナ54の火力を第3火力状態(上グリルバーナ54Aの火力が弱状態であり、下グリルバーナ54Bの火力が強状態である状態)にするとともに、図6(C)のように、火力表示部24の表示を第3の火力表示とする。制御回路10は、通常モードので動作する場合において回転操作部6Dの回転角度が第4の角度範囲(所定の基準角度からの回転角度が75°〜90°の角度範囲)であることが変位検出部32Dによって検出された場合、ガスバーナ54の火力を第4火力状態(上グリルバーナ54Aの火力が強状態であり、下グリルバーナ54Bの火力が強状態である状態)にするとともに、図6(D)のように、火力表示部24の表示を第4の火力表示とする。なお、この例では、回転操作部6Dが所定の回転位置にあるときを基準角度とし、変位検出部32Dは、基準角度からの回転角度がどの角度範囲になっているかを特定し得る構成であればよい。
【0028】
制御回路10は、火力表示部24の表示を制御する「表示制御部」の一例に相当し、通常モードの場合には、火力表示部24の表示を、火力調整部(電磁弁54J、54K)で調整されるガスバーナ54の火力に対応する表示とするように機能し、具体的には、上側表示部群24Aの表示を、火力調整部で調整される上グリルバーナ54Aの火力に対応する表示とし、下側表示部群24Bの表示を、火力調整部で調整される下グリルバーナ54Bの火力に対応する表示とする。図6の例では、通常モードのときに上グリルバーナ54Aが弱状態である場合、上側表示部群24Aのうち第1発光表示部25Bのみを点灯状態とし、第1発光表示部25A,25Cを消灯状態とする。通常モードのときに下グリルバーナ54Bが弱状態である場合、下側表示部群24Bのうち第2発光表示部26Bのみを点灯状態とし、第2発光表示部26A,26Cを消灯状態とする。通常モードのときに上グリルバーナ54Aが強状態である場合、上側表示部群24Aの第1発光表示部25A,25B,25Cを全て点灯状態とする。通常モードのときに下グリルバーナ54Bが強状態である場合、下側表示部群24Bの第2発光表示部26A,26B,26Cを全て点灯状態とする。
【0029】
(自動調理モードでの動作)
次に、自動調理モードのときのグリル庫3及び関連部分の動作について説明する。
本構成では、制御回路10が調理制御部の一例に相当し、設定操作部18によって自動調理モードに設定するモード設定操作がなされた状態で回転操作部6Dに対して上述の点火操作(退避状態からの押圧操作)がなされた場合、モード設定操作に対応する自動調理モードで動作し、予め定められた方式でガスバーナ54(グリルバーナ)を燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程の後にガスバーナ54の燃焼を停止させて余熱で調理を行う余熱工程と、を行う。なお、ここでは、燃焼工程の後に余熱工程を行うような自動調理モードについて説明するが、燃焼工程の後に余熱工程を行わないような自動調理モードが用意されていてもよい。
【0030】
自動調理モードは、燃焼工程において火力状態と燃焼時間の条件を定めた1種類の燃焼制御のみを行うような自動調理モードであってもよい。この場合、その1種類の燃焼制御における火力状態と燃焼時間の条件が、「予め定めた方式」となる。また、自動調理モードは、燃焼工程において複数種類の燃焼制御を行うような自動調理モードであってもよい。複数種類の燃焼制御を組み合わせる場合、燃焼制御毎に火力状態と燃焼時間の条件を定めておけばよい。この場合、燃焼制御毎の火力状態及び燃焼時間の条件が「予め定めた方式」となる。なお、いずれの場合でも、火力状態と燃焼時間の条件は、「第1火力状態で一定時間(例えば、10分)」「第2火力状態でグリル庫3内の温度が閾値温度(例えば、一定温度、或いは、所定の演算式で定まる閾値温度など)に達するまでの時間」など、様々な組み合わせを採用し得る。余熱工程は、自動調理モードでの動作中に、ガスバーナ54の消火後、グリル庫3内の余熱によって被調理物を調理する工程であり、例えば、燃焼工程の終了によってガスバーナ54が消火した後、所定の終了条件が成立したときに余熱工程の終了を報知する工程とすることができる。制御回路10は、余熱工程を行う場合、予め定められた余熱方式で行い得る。余熱方式としては、「ガスバーナ54が消火状態となってから一定時間経過したときに終了を報知」「ガスバーナ54が消火状態となってからグリル庫3内の温度が一定温度以下に低下したときに終了を報知」「ガスバーナ54の消火後、グリル庫3内の温度が一定温度以下となってから一定時間で終了を報知」など、様々な余熱方式を採用し得る。例えば、自動調理モードの一つである「あたためモード」に設定されている場合、制御回路10は、ガスバーナ54の点火後、所定の火力状態(第1〜第4火力状態のうちの予め定められた火力状態)で所定の終了条件(例えば、グリル庫内の温度が閾値を超える条件)が成立するまでガスバーナ54を燃焼させた後、ガスバーナ54を消火し、余熱工程(例えば、ガスバーナ54の消火後、一定時間経過したときに所定方法(ブザー音や表示部による所定表示など)で終了を報知する余熱工程)を行うようになっている。
【0031】
表示制御部として機能する制御回路10は、設定操作部18によって自動調理モードに設定された場合(制御回路10が自動調理モードで動作する場合)、いずれの自動調理モードの場合でも、図7のように、通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなるように火力表示部24の表示を制御する。例えば、「あたためモード」のように、余熱工程を含んだ自動調理モードに設定されている場合、制御回路10は、ガスバーナ54の燃焼中の工程(燃焼工程)でも、ガスバーナ54の燃焼後の工程(余熱工程)でも、図7のように上側表示部群24A及び下側表示部群24Bでの表示位置を時間経過に応じて変化させるように表示制御を行う。図7の制御では、上側表示部群24A及び下側表示部群24Bでの表示パターンを定期的に切り替える表示制御を行い、且つ、切り替える複数の表示パターンの中に、通常モードのときに表示されない表示パターンを含ませるようにしている。具体的には、上述した第1の火力表示(上側表示部群24Aにおいて第1発光表示部25Bのみを点灯させ、下側表示部群24Bにおいて第2発光表示部26Bのみを点灯させた表示状態)と同様の第1表示状態を一定時間継続した後、通常モードのときにはなされない表示パターンである第2表示状態(上側表示部群24Aにおいて第1発光表示部25Bのみを消灯させ、下側表示部群24Bにおいて第2発光表示部26Bのみを消灯させた表示状態)を一定時間継続し、再び第1表示状態を一定時間継続するといった方式で、第1表示状態と第2表示状態とを一定時間毎に切り替える。このような表示を余熱工程の終了まで行うようにすれば、余熱工程中も、自動調理モードが継続していることをユーザに知らせることができる。
【0032】
なお、火力表示部24は、所定の異常状態が発生したときのエラー表示にも兼用されるようになっている。制御回路10は、火力表示部24によってエラー表示を行う場合、通常モードのときの表示態様ではなく、自動調理モードのときの表示態様でもない、エラー表示用の表示態様で表示を行うようにすればよい。なお、エラー表示の場合の表示態様は、例えば、自動調理モードのときよりも点滅間隔を短くしたり長くしたりしてもよく、自動調理モードのときの表示パターンと異なる表示パターン(点灯する表示部の組み合わせ)で表示させるようにしてもよい。具体的には、例えば、火力表示部24の全表示部(複数の第1発光表示部25A,25B,25C、及び複数の第2発光表示部26A,26B,26Cの全て)を点灯させる点灯状態と、全表示部を消灯させる消灯状態とを、所定の時間間隔(余熱工程のときに第1表示状態と第2表示状態とを切り替える時間間隔よりも短い又は長い時間間隔)で切り替えるようにすると良い。
【0033】
ここで、本構成の効果を例示する。
グリル付きコンロ1は、火力表示部24の表示を制御する表示制御部(制御回路10)を有し、この表示制御部は、調理制御部(制御回路10)が通常モードで動作する場合には、火力表示部24の表示を、火力調整部で調整される火力に対応する表示とし、調理制御部(制御回路10)が自動調理モードで動作する場合には、通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなるように火力表示部24の表示を制御する。このように構成されるため、ユーザは、火力表示部24の表示が火力対応表示(通常モード時に行われる表示であり、火力調整部で調整される火力に対応する表示)とは異なる表示パターンとなっている様子を見たときに、グリル付きコンロ1において自動調理モードの動作がなされていることを把握することができる。しかも、通常モードのときに火力対応表示を行う火力表示部24を、自動調理モードの報知に兼用することができるため、自動調理モードが実行中であることをユーザに報知し得る構成を、部品点数を抑えた形で実現し得る。また、自動調理モードの動作中に余熱工程に移行した場合、グリルバーナ(ガスバーナ54)が消火状態になると、調理が完了しているとユーザが誤認識し、余熱調理中の被調理物を誤って取り出してしまう等の誤操作がなされる懸念があるが、本構成によれば、余熱工程中に特徴的な表示を行うことで自動調理中であることを報知することができるため、上述の誤操作などがなされにくくなる。
【0034】
本構成のグリル付きコンロ1は、調理制御部(制御回路10)が通常モードで動作する場合、上グリルバーナ54A及び下グリルバーナ54Bのそれぞれの火力状態を、火力表示部24の表示によって具体的に知らせ得る。一方で、グリル付きコンロ1は、調理制御部(制御回路10)が自動調理モードで動作する場合、少なくとも余熱工程のときに、上側表示部群24A及び下側表示部群24Bの表示を時間経過に応じて動的に変化させ得る。このように、調理が完了しているとユーザが誤認識しやすい余熱工程において特徴的な動的表示を行うことができるため、自動調理モードが継続中であることをユーザがより確実に認識しやすくなる。
【0035】
また、グリル付きコンロ1は、少なくとも余熱工程の実行中に、通常モードのときに表示されない表示パターンを含んだ動的表示がなされるため、ユーザはこの動的表示を見たときに、通常モードであると誤認識しにくく、自動調理モードであることを一層確実に認識しやすくなる。
【0036】
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0037】
上述した実施例では、余熱工程を含んだ自動調理モードにおいて、燃焼工程及び余熱工程のときに図7のような表示(通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなる表示)を行う例を示したが、自動調理モードにおいて余熱工程のときにのみ、図7のような表示(通常モードのときの火力対応表示とは異なる表示パターンとなる表示)を行ってもよい。
【0038】
上述した実施例では、回転操作部6Dの回転変位をエンコーダなどの回転角度センサ等として構成される変位検出部32Dによって検出する例を示したが、変位検出部32Dは、回転操作部6Dの回転角度(予め定められた基準回転位置(基準角度)から回転した角度)が、第1の角度範囲、第2の角度範囲、第3の角度範囲、第4の角度範囲のいずれに該当するかを特定し得る構成であればよい。例えば、複数のスイッチ(例えば、第1スイッチ及び第2スイッチ)を用い、これらのオンオフの組み合わせが回転操作部6Dの回転角度範囲に対応した組み合わせとなるように構成してもよい。一例を挙げると、回転操作部6Dの基準位置(基準角度)からの回転角度が第1の角度範囲内のときに第1スイッチ及び第2スイッチがいずれもオフとなり、第2の角度範囲内のときに第1スイッチのみがオンとなり、第3の角度範囲内のときに第1スイッチ及び第2スイッチがいずれもオンとなり、第4の角度範囲内のときに第2スイッチのみがオンとなるような第1スイッチ及び第2スイッチを変位検出部32Dとしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1…グリル付きコンロ、2…筐体部、3…グリル庫、6D…回転操作部(グリルスイッチ、調整操作部)、7A,7B…前面パネル、10…制御回路(調理制御部、表示制御部)、18…設定操作部、24…火力表示部、24A…上側表示部群、24B…下側表示部群、25A,25B,25C…第1発光表示部、26A,26B,26C…第2発光表示部、54…ガスバーナ(グリルバーナ)、54A…上グリルバーナ、54B…下グリルバーナ、54J…電磁弁(火力調整部)、54K…電磁弁(火力調整部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7