(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記右側画像表示モジュールおよび前記左側画像表示モジュールにおける前記レンズは、それぞれ、前記画像出力デバイスに対して、所定値に偏心した状態で配置されていて、
前記所定値は、前記右側画像表示モジュールの前記画像を表示させる方向である右側の画像表示方向と、前記左側画像表示モジュールの前記画像を表示させる方向である左側の画像表示方向とが、前記右目と前記左目とを結ぶ直線の垂直二等分線上の1点において交わる、値である、
ことを特徴とする請求項1に記載のウエアラブル画像表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明にかかるウエアラブル画像表示装置の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は、この発明にかかるウエアラブル画像表示装置を示す概略図であるから、この発明にかかるウエアラブル画像表示装置の詳細な部分は、図面においては省略されている。また、図面において、構成部品の一部にハッチングを施してその他の構成部品のハッチングを省略する。
【0018】
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置の構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置である。符号Xは、使用者(または、装着者。以下、使用者と称する)を基準とする左右方向である。符号Yは、使用者を基準とする前後方向である。符号Zは、使用者を基準とする上下方向である。
【0019】
(ウエアラブル画像表示装置1の説明)
図1〜
図4に示すように、ウエアラブル画像表示装置1は、両眼タイプのウエアラブル画像表示装置であって、装着モジュール5と、右側画像表示モジュール10Rと、左側画像表示モジュール10Lと、調整機構8と、を備える。
【0020】
装着モジュール5は、使用者の顔面(または、頭部。以下、顔面と称する)に装着するものである。右側画像表示モジュール10Rは、使用者の右目ERに対応させて、装着モジュール5の右側に、調整機構8を介して、配置されている。左側画像表示モジュール10Lは、使用者の左目ELに対応させて、装着モジュール5の左側に、調整機構8を介して、配置されている。
【0021】
(装着モジュール5の説明)
図2〜
図4に示すように、装着モジュール5は、この例では、使用者の顔面に装着するメガネ型をなす。装着モジュール5は、フロント部分50と、左右のテンプル部分51、51とからなる。左右のテンプル部分51、51は、フロント部分50の左右両端に、左右のヒンジ52、52を介して、折り畳み可能に取り付けられている。フロント部分50の中央の下部には、ノーズパッド53が設けられている。
【0022】
フロント部分50の右側には、右側画像表示モジュール10Rが調整機構8を介して取り付けられている。フロント部分50の左側には、左側画像表示モジュール10Lが調整機構8を介して取り付けられている。
【0023】
(調整機構8の説明)
図2、
図4〜
図6に示すように、調整機構8は、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの位置を、装着モジュール5に対して、左右方向Xに、調整できる。左右方向Xは、使用者の右目ERと左目ELとを結ぶ方向である。
【0024】
調整機構8は、固定部80と、移動部81と、調整部としての調整ネジ82およびスプリング83と、を有する。固定部80の中央部分には、矩形の空間部84が設けられている。固定部80の上下両壁部の内面(空間部84に対向する面)には、ガイド部85が設けられている。
【0025】
移動部81は、固定部80の空間部84中に収納されている。移動部81の上下寸法は、空間部84の上下寸法よりも大きく、一方、移動部81の左右寸法は、空間部84の左右寸法よりも小さい。移動部81の上下両端部は、固定部80の上下のガイド部85にガイドされている。この結果、移動部81は、固定部80にガイド部85を介して左右方向に移動可能に取り付けられている。
【0026】
調整ネジ82は、固定部80の外側壁部の中央部に取り付けられている。調整ネジ82の外側の頭部は、固定部80から外側に突出している。一方、調整ネジ82の内側のネジ部の先端は、移動部81の外側面に当接している。
【0027】
スプリング83は、固定部80の内側壁部の内面と移動部81の内側面との間に、圧縮された状態で介在されている。この結果、調整ネジ82をスプリング83のスプリング力に抗してねじ込むと、移動部81を内側に移動させることができる。一方、調整ネジ82をねじ戻すと、スプリング83のスプリング力により、移動部81を外側に移動させることができる。
【0028】
ここで、外側とは、右側画像表示モジュール10Rの場合右側であり、左側画像表示モジュール10Lの場合左側である。一方、内側とは、右側画像表示モジュール10Rの場合左側であり、左側画像表示モジュール10Lの場合右側である。
【0029】
固定部80は、装着モジュール5のフロント部分50の左右両端に取り付けられている。一方、移動部81は、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの導光板34に取付ブラケット86を介して取り付けられている。この結果、調整機構8は、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを左右方向Xに移動させることができる。
【0030】
(右側画像表示モジュール10R、左側画像表示モジュール10Lの説明)
以下、
図7〜
図11を参照して右側画像表示モジュール10Rについて詳細に説明する。なお、左側画像表示モジュール10Lは、右側画像表示モジュール10Rを左右反転させた構造からなるものである。すなわち、右側画像表示モジュール10Rの構造と左側画像表示モジュール10Lの構造とは、左右反転させただけであって、同一の構造をなす。従って、左側画像表示モジュール10Lについての説明は、省略する。
【0031】
右側画像表示モジュール10Rは、画像光出力部2と、画像光伝達部3と、画像光出射部4と、を備える。
【0032】
画像光出力部2および画像光伝達部3の一部は、入射側部分である画像源側部分(第2構成部品)6を構成する。画像光伝達部3の残りおよび画像光出射部4は、出射側部分すなわち見る側の部分である画像表示側部分(第1構成部品)7を構成する。画像源側部分6と画像表示側部分7とは、それぞれ、別個に分かれていてユニット構造に構成されている。この結果、画像源側部分6と画像表示側部分7とは、相互に着脱可能である。
【0033】
(画像光出力部2の説明)
図7〜
図10に示すように、画像光出力部2は、制御光L1を媒体として画像光L2を出力する。なお、画像(または、虚像。以下、画像と称する)は、具体的に、図示されていない。画像光出力部2は、光源20と、光制御部品21と、画像出力デバイスとしての反射型画像変調デバイス22と、を有する。
【0034】
光源20は、バックライトであって、光を照射(放射)する。光源20は、この例では、基板200と、基板に実装された1個もしくは複数個のLED201と、からなる。
【0035】
光制御部品21は、光源20からの光を制御して制御光L1とする。光制御部品21は、この例では、光源20側から、第1拡散シート211と、反射シート筒210と、第2拡散シート212と、プリズムシート213と、ワイヤグリッドフィルム214と、偏光板215と、からなる。
【0036】
反射シート筒210は、反射シートを筒形状に形成し、内側面が反射面をなす。反射シート筒210は、この例では、筒の中心線に対して垂直な断面形状が正方形の筒形状をなす。なお、反射シート筒210は、断面形状が正方形以外の形状、例えば、長方形、円形、楕円形などの筒形状であっても良い。
【0037】
第1拡散シート211、反射シート筒210、第2拡散シート212およびプリズムシート213は、光源20からの光を、均一に反射型画像変調デバイス22に対して集中して当てる。すなわち、光源20からの赤色光と緑色光と青色光とを白色光として正方形に収束させて反射型画像変調デバイス22に当てる。
【0038】
ワイヤグリッドフィルム214および偏光板215は、光源20からの光を、後述する偏光ビームスプリッタ30に対して、偏光方向を合せた光、この例では、S偏光成分の光とする。
【0039】
反射型画像変調デバイス22は、この例では、反射型液晶(LCOS)である。反射型画像変調デバイス22は、光制御部品21からの制御光L1であって、後述する偏光ビームスプリッタ30から反射された制御光L1を反射させて、その制御光L1を媒体として画像光L2を出力する。すなわち、反射型画像変調デバイス22は、制御光L1のうち画像光L2のみを90度回転させてP偏光成分とする。なお、反射型画像変調デバイス22としては、反射型液晶の他に、有機ELデバイスであっても良い。
【0040】
(画像光伝達部3の説明)
図7〜
図11に示すように、画像光伝達部3は、画像光出力部2から出力された画像光L2を伝達する。画像光伝達部3は、偏光ビームスプリッタ30と、レンズ31と、1/4λ波長板(1/4波長板あるいはλ/4波長板)32と、中継光学体33と、導光板34と、を有する。
【0041】
偏光ビームスプリッタ30は、この例では、キューブ型の偏光ビームスプリッタ30であって、2個の直角プリズム300の斜面にワイヤグリッドフィルム301を挟み込んでなる。偏光ビームスプリッタ30は、光(制御光L1および画像光L2)のうちP偏光成分を透過させ、一方、光(制御光L1および画像光L2)のうちS偏光成分を反射させる。この結果、偏光ビームスプリッタ30は、光制御部品21からの制御光L1(S偏光成分の光)を反射型画像変調デバイス22側に反射させる。また、偏光ビームスプリッタ30は、反射型画像変調デバイス22からの画像光L2(P偏光成分の光)を1/4λ波長板32およびレンズ31側に透過させる。さらに、偏光ビームスプリッタ30は、レンズ31および1/4λ波長板32からの画像光L2(S偏光成分の光)を中継光学体33側に反射させる。
【0042】
レンズ31は、拡大レンズであって、反射面310を有するレンズ部(非球面光学レンズ)311からなる。レンズ31は、偏光ビームスプリッタ30を透過した反射型画像変調デバイス22からの画像光L2を偏光ビームスプリッタ30側に反射させる。また、レンズ31は、画像PC、PL、PRの位置(画像PC、PL、PRのピント)を合せる。なお、レンズ31による画像PC、PL、PRの位置合せについては、後記で
図12を参照して詳細に説明する。
【0043】
1/4λ波長板32は、偏光ビームスプリッタ30とレンズ31との間に配置されている。1/4λ波長板32は、反射型画像変調デバイス22からの画像光L2の偏光方向を、レンズ31への入射前とレンズ31からの反射後とにおいて、90度回転させる。
【0044】
この結果、反射型画像変調デバイス22からの画像光L2は、偏光ビームスプリッタ30側からレンズ31側に1/4λ波長板32を透過し、かつ、レンズ31側から偏光ビームスプリッタ30側に1/4λ波長板32を透過する。これにより、1/4λ波長板32を2度透過した反射型画像変調デバイス22からの画像光L2は、P偏光成分の光からS偏光成分の光となり、偏光ビームスプリッタ30において中継光学体33側に反射される。
【0045】
中継光学体33は、この例では、三角プリズムからなる。中継光学体33は、偏光ビームスプリッタ30を透過し、1/4λ波長板32を透過し、レンズ31で反射され、1/4λ波長板32を再度透過し、かつ、偏光ビームスプリッタ30で反射されて出射した反射型画像変調デバイス22からの画像光L2を導光板34に伝達中継する。
【0046】
導光板34は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの無色透明樹脂材、または、無色透明なガラスからなる。導光板34は、中継光学体33から伝達中継されて入射した画像光L2を画像光出射部4に導光作用(全反射作用)により導く。
【0047】
導光板34は、板形状をなし、主要な2面(すなわち、表面341および裏面340)と、補助的な4面(すなわち、上面、下面、左端面および右端面)と、を有する。導光板34は、表面341および裏面340の主要な2面において、画像光L2を画像光出射部4に導光作用により導く。ここで、
図11に示すように、導光板34の表面341は、使用者の右目ER側に対向し、導光板34の裏面340は、背景側(画像が結像して表示される空間側)に対向する。
【0048】
導光板34の表面341または裏面340の少なくとも一方には、導光板34を保護するための透明板(図示せず)を固定しても良い。また、導光板34は、調整機構8の取付ブラケット86を介して調整機構8の移動部81に取り付けられている。導光板34の取付箇所は、導光板34の導光作用および導光板34の画像視認に対してなんら影響が無い箇所である。
【0049】
(画像光出射部4の説明)
図11に示すように、画像光出射部4は、画像光伝達部3から伝達された画像光L2を外に出射させる。画像光出射部4は、導光板34中に配置されていて、導光板34中を導かれた画像光L2を外に出射させる複数枚のハーフミラー(以下、画像光出射部をハーフミラーと称す)からなる。
【0050】
ハーフミラー4は、誘電体層膜を積層してなる。また、ハーフミラー4の表面は、導光板34の表面341に対向し、ハーフミラー4の裏面は、導光板34の裏面340に対向する。
【0051】
ハーフミラー4の表面で反射した画像光L2は、導光板34の表面341から外に出射して使用者の右目ERに入射する。使用者の右目ERに入射した画像光L2は、導光板34の裏面340側の空間において画像として結像する。これにより、使用者は、画像を視認することができる。
【0052】
ここで、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、AR(現実の背景に情報を重ね合わせる技術)として使用するものである。このため、使用者が導光板34中の複数枚のハーフミラー4から出射された画像を視認する時に、背景光(図示せず)も導光板34および複数枚のハーフミラー4を透過して使用者の右目ERに入射する。
【0053】
(画像源側部分(第2構成部品)6の説明)
図7〜
図10に示すように、画像源側部分(第2構成部品)6は、光源20、光制御部品21、反射型画像変調デバイス22、レンズ31および1/4λ波長板32からユニット構造に構成されている。画像源側部分6は、取付部材60を有する。
【0054】
取付部材60は、中空形状のハウジングもしくはケーシングからなる。取付部材60の面には、面処理が施されている。面処理は、光源20からの光、制御光L1および画像光L2が反射して迷光となるのを防ぐ面処理、例えば、面を黒色とする。
【0055】
取付部材60には、反射型画像変調デバイス22とレンズ31および1/4λ波長板32とが、空間61を挟んで相互に対向してそれぞれ取り付けられている。取付部材60には、光源20および光制御部品21が、反射型画像変調デバイス22とレンズ31および1/4λ波長板32との対向方向に対して交差する方向においてそれぞれ取り付けられている。
【0056】
取付部材60のうち、光源20および光制御部品21に空間61を挟んで対向する部分には、開口部62が設けられている。開口部62は、画像表示側部分7の偏光ビームスプリッタ30が空間61中に出し入れ可能に収納されるように、空間61に連通している。
【0057】
(画像表示側部分(第1構成部品)7の説明)
図7〜
図10に示すように、画像表示側部分(第1構成部品)7は、偏光ビームスプリッタ30、中継光学体33、導光板34および複数枚のハーフミラー4からユニット構造に構成されている。画像表示側部分7は、偏光ビームスプリッタ30と中継光学体33とが相互に固定されていて、中継光学体33と導光板34とが相互に固定されている。
【0058】
偏光ビームスプリッタ30、中継光学体33、導光板34のうち少なくともいずれか1つには、カバー(図示せず)を設けることがある。カバーは、制御光L1および画像光L2の光路の妨げとならず、また、導光板34から画像が使用者の右目ERに入るのに妨げとならない。
【0059】
(取付構造の説明)
ユニット構造の画像源側部分6とユニット構造の画像表示側部分7とを着脱可能に取り付ける取付構造は、画像源側部分6の取付部材60と、画像表示側部分7のカバーとに設けられている。取付構造としては、例えば、凹凸の弾性嵌合構造、ねじ止め構造、別個の止めねじを使用した構造などがある。なお、画像表示側部分7の取付構造は、カバーではなく、偏光ビームスプリッタ30、中継光学体33、導光板34のうち少なくともいずれか1つに設けたり、あるいは、装着モジュール5に設けたりしても良い。
【0060】
(レンズ31が所定値に偏心する前の状態(以下、「基準状態」と称する)の説明)
以下、基準状態について、右側画像表示モジュール10Rにおいて、
図11を参照して説明する。なお、
図11に示す基準状態の右側画像表示モジュール10Rは、単眼タイプのウエアラブル画像表示装置(画像表示モジュール)と、同様に作用する。
【0061】
図11において、導光板34中の画像光L2は、導光板34の導光作用により右側から左側に導かれ、途中で、ハーフミラー4の表面において反射する。このハーフミラー4の表面で反射した画像光L2は、導光板34の表面341から外に出射して使用者の右目ERに入射する。使用者の右目ERに入射した画像光L2は、導光板34の裏面340側の空間において画像として結像する。これにより、画像が表示されて、使用者は、画像を視認することができる。
【0062】
ここで、
図11に示すように、使用者の右目ERと表示された画像PRとを結ぶ右側の視線GRは、導光板34に対して垂直な垂線である。また、画像PRは、右側の視線GR上であって、使用者の右目ERから画像表示距離D分離れた位置に表示される。この画像表示距離Dは、右目ERから画像PRを表示させた位置までの距離である。なお、この右側の視線GRは、右側の画像表示方向(画像PRを表示させる方向)と一致する。また、左側の視線GLも、右側の視線GRと同様である。
【0063】
(基準状態における画像の位置(画像のピント)合わせの説明)
以下、基準状態における右側画像表示モジュール10Rの画像の位置合わせについて、
図12を参照して説明する。なお、
図12に示す基準状態における右側画像表示モジュール10Rは、単眼タイプのウエアラブル画像表示装置(画像表示モジュール)と、同様に作用する。
【0064】
図12において、画像PRの位置合わせは、レンズ31を、反射型画像変調デバイス22に対して、移動させることによって、調整される。
【0065】
すなわち、レンズ31を反射型画像変調デバイス22に対して実線矢印X1方向に移動させることにより、画像PRは、左右方向Xにおいて調整される。
【0066】
また、レンズ31を反射型画像変調デバイス22に対して実線矢印Y1方向に移動させることにより、画像PRは、前後方向Yにおいて調整される。
【0067】
さらに、レンズ31を反射型画像変調デバイス22に対して実線矢印Z1方向に移動させることにより、画像PRは、上下方向Zにおいて調整される。
【0068】
このように、左右方向Xの調整および上下方向Zの調整により、レンズ31および反射型画像変調デバイス22の中心が合わせられる。かつ、前後方向Yの調整により、画像PRが画像表示距離Dにおいて合わせられて表示される。
【0069】
以上のようにして、画像PRの位置合わせが調整される。なお、画像PRの位置合わせは、ウエアラブル画像表示装置の製造工程(製造過程)において、調整される。そして、基準状態における右側画像表示モジュール10Rの画像PRは、前記の通り、導光板34に対して垂直な右側の視線GR上であって、画像表示距離D分離れた位置に表示される。このように、基準状態における右側画像表示モジュール10R(すなわち、単眼タイプのウエアラブル画像表示装置(画像表示モジュール))は、導光板34に対して垂直にピントを合わせるものである。
【0070】
(両眼タイプのウエアラブル画像表示装置のピント合わせの説明)
以下、両眼タイプのウエアラブル画像表示装置のピント合わせについて、
図1を参照して説明する。
【0071】
単眼タイプのウエアラブル画像表示装置は、
図11、
図12に示すように、導光板34に対して垂直に、単眼すなわち右目ERのピントを画像PRに合わせるものである。一方、両眼タイプのウエアラブル画像表示装置は、
図1に示すように、内側に所定角度を持って傾斜させて、両眼すなわち右目ERおよび左目ELのピントを画像PCに合わせるものである。なお、この画像PC(両眼タイプのウエアラブル画像表示装置の画像PC)は、
図1に示すように、右目ERと左目ELとを結ぶ直線の垂直二等分線である中心線CL上の1点に位置する。
【0072】
そして、一般の両眼タイプのウエアラブル画像表示装置は、単眼タイプのウエアラブル画像表示装置同士を左右に組み合わせて、左右の単眼タイプのウエアラブル画像表示装置自体を、それぞれ、内側に所定角度を持って傾斜させて、ピントを合わせていた。
【0073】
(この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1における画像の位置合わせの説明)
ここで、前記の単眼タイプのウエアラブル画像表示装置(画像表示モジュール)の画像の位置合わせが完了した状態においては、レンズ31の中心と反射型画像変調デバイス22の中心とが一致している、状態にある。
【0074】
これに対して、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、
図1に示すように、中心が一致している状態にあるレンズ31の中心を、反射型画像変調デバイス22の中心に対して、所定値に偏心させた状態で配置させるものである。
【0075】
すなわち、
図1中の右側画像表示モジュール10Rにおいて、レンズ31を、反射型画像変調デバイス22に対して、X1R方向に所定値に偏心させた状態で配置させる。
【0076】
これにより、基準状態における右側の画像PRが、
図1に示すように、実線矢印XR方向(左方向)に移動して、中心線CL上に、画像PCとして位置する。これに伴って、導光板34に対して垂直な基準状態における右側の視線GRが、
図1に示すように、中心線CL側であって左側に向いた右側の視線GRCとなる。
【0077】
また、
図1中の左側画像表示モジュール10Lにおいて、レンズ31を、反射型画像変調デバイス22に対して、X1L方向に所定値に偏心させた状態で配置させる。
【0078】
これにより、基準状態における左側の画像PLが、
図1に示すように、実線矢印XL方向(右方向)に移動して、中心線CL上に、画像PCとして位置する。これに伴って、導光板34に対して垂直な基準状態における左側の視線GLが、
図1に示すように、中心線CL側であって右側に向いた左側の視線GLCとなる。
【0079】
そして、右側の視線GRCと左側の視線GLCとは、中心線CL上の画像PCすなわち1点において、結ばれている。この結果、両眼すなわち右目ERおよび左目ELのピントが、
図1に示すように、内側に所定角度を持って傾斜して、画像PCに合わせられている。
【0080】
(レンズ31を偏心状態で配置させるための所定値の説明)
以下、レンズ31を偏心状態で配置させるための所定値について、
図13、
図14を参照して説明する。
【0081】
図13は、右側画像表示モジュール10Rにおいて、レンズ31が所定値に偏心した状態であって、その所定値が満足する下式(1)の条件を示す説明図である。
図14は、日本人の右目ER、ER1、ER2、ER3と左目EL、EL1、EL2、EL3との間の幅(瞳孔間幅)d、d1、d2、d3の寸法(単位mm)を示す説明図である。
【0082】
所定値は、基準状態の右側画像表示モジュール10Rの画像PRおよび左側画像表示モジュール10Lの画像PLが、それぞれ、中心線CL上に両眼の画像PC、PC1、PC2、PC3として位置するものである。
【0083】
また、所定値は、基準状態の右側画像表示モジュール10Rまたは左側画像表示モジュール10Lの少なくとも一方における画像表示距離Dと、右目ERと左目ELとの間の幅(または、間隔。以下、「左右両目間の幅」と称する)dの2分の1と、から求められるものである。
【0084】
そして、所定値は、下式(1)を満足する、値である。
すなわち、
θ=arctan{(d/2)/D} ……… (1)
ただし、θは、中心線CLと、右側の視線GRC(または、左側の視線GLC)と、のなす角度である(
図13を参照)。dは、左右両目間の幅である(
図13を参照)。Dは、基準状態の右側画像表示モジュール10Rまたは左側画像表示モジュール10Lにおける画像表示距離である(
図11、
図13を参照)。
【0085】
ここで、上式(1)において、具体的な数値を代入して、レンズ31を偏心させる所定値の具体的な数値を求める。
【0086】
まず、左右両目間の幅dは、性別、年齢別または地域別の少なくともいずれか1つにおいて、複数人の平均値とする。この例においては、
図14に示すように、日本人の平均値の64mmとする。
【0087】
図14は、東京在住の複数人の日本人の平均値を示す説明図である。すなわち、高齢群女性(A)において、100人の平均値は、61.1mmである。高齢群男性(B)において、100人の平均値は、64.4mmである。青年群女性(C)において、61人の平均値は、61.7mmである。青年群男性(D)において、56人の平均値は、64.1mmである。このように、日本人の左右両目間の幅dの平均値は、約64mmであって、その範囲は、約55mm〜約71mmと言われている。
【0088】
つぎに、画像表示距離Dを決定すれば、レンズ31を偏心させる所定値の具体的な数値が求まる。画像表示距離Dは、この例において、4000mm(4m)とする。すなわち、左右両目間の幅dが約64mmである人における画像表示距離Dを、4000mmに調整する。この結果、角度θは、約0.4°となる。
【0089】
そして、中心線CLと、右側の視線GRC、左側の視線GLCと、のなす角度θが、約0.4°となるように、レンズ31を、反射型画像変調デバイス22に対して、X1R方向、X1L方向に偏心させる。角度θが、約0.4°となった時点において、レンズ31を取付部材60に固定する。
【0090】
(画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の説明)
以上のようにして、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1における画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4は、
図15に示すように、合わせられる。
【0091】
すなわち、左右両目間の幅d2が約64mmである人の場合において、右目ER2からの右側の視線GRC2と左目EL2からの左側の視線GLC2とが、中心線CL上の画像PC、PC2において結ばれている。この場合における画像表示距離Dは、4000mmである。
【0092】
また、左右両目間の幅d1が約64mmよりも狭い人の場合において、右目ER1からの右側の視線GRC1と左目EL1からの左側の視線GLC1とが、中心線CL上の画像PC1において結ばれている。この場合における画像表示距離Dは、4000mmよりも短い距離である。
【0093】
さらに、左右両目間の幅d1が約64mmよりも広い人の場合において、右目ER3からの右側の視線GRC3と左目EL3からの左側の視線GLC3とが、中心線CL上の画像PC3において結ばれている。この場合における画像表示距離Dは、4000mmよりも長い距離である。
【0094】
さらにまた、右目ER3と中心線CLとの間の幅が(d3/2)であり、かつ、左目EL2と中心線CLとの間の幅が(d2/2)である人の場合において、右目ER3からの右側の視線GRC3と左目EL2からの左側の視線GLC2(
図15中の実線矢印および二点鎖線矢印を参照)とが、中心線CLから右側にずれた位置上の画像PC4において結ばれている。この場合における画像表示距離Dは、4000mmよりも長い距離である。
【0095】
以上のようにして、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像表示距離Dを、左右両目間の幅dが約64mmである人向けに、約4000mmに調整する。この場合においても、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、
図15に示すように、左右両目間の幅d1、d3が約55mm〜約71mmである人であっても、画像表示距離Dが約4000mmではないが、中心線CLもしくは中心線CLの左右両側の近傍において、画像PC1、PC3、PC4が合わせられる。
【0096】
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0097】
光源20を点灯する。すると、
図10に示すように、光源20から照射された光は、光制御部品21で制御されて制御光L1(S偏光成分の光)となる。制御光L1は、偏光ビームスプリッタ30で反射型画像変調デバイス22側に反射され、かつ、反射型画像変調デバイス22で反射されて画像光L2となる。
【0098】
反射型画像変調デバイス22からの画像光L2は、偏光ビームスプリッタ30および1/4λ波長板32を透過してレンズ31で反射されて1/4λ波長板32を透過する。これにより、1/4λ波長板32を2度透過した反射型画像変調デバイス22からの画像光L2は、S偏光成分の光となり、偏光ビームスプリッタ30で中継光学体33側に反射される。
【0099】
中継光学体33側に反射された画像光L2は、
図10、
図11に示すように、中継光学体33から導光板34に中継伝達されて、導光板34中を導かれて伝達される。導光板34中を導かれて伝達された画像光L2は、導光板34中に配置されている複数枚のハーフミラー4の表面で反射される。
【0100】
ハーフミラー4の表面で反射された画像光L2は、導光板34の表面341から外に出射して使用者の右目ER、左目ELに入射する。これにより、画像光L2は、導光板34の裏面340側の空間において画像として結像して表示される。この結果、使用者は、画像を視認することができる。この時、背景光も導光板34および複数枚のハーフミラー4を透過して使用者の右目ER、左目ELに入射する。このように、使用者は、画像と共に背景を視認することができる。
【0101】
ここで、調整機構8の調整ネジ82を適宜に回してねじ込んだりあるいはねじ戻したりする。すると、移動部81が固定部80に対して左右方向Xに移動する。この結果、調整機構8を介して、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを左右方向Xに移動させることができる。
【0102】
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0103】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、レンズ31を、反射型画像変調デバイス22に対して、所定値に偏心した状態で配置した、ものである。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置(画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4のピント)が大多数の使用者に合うように調整されている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、使用する都度、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を調整する必要がない。
【0104】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、所定値として、基準状態における右側の画像PR、左側の画像PLが、
図1に示すように、実線矢印XR方向(左方向)、実線矢印XR方向(左方向)に移動して、中心線CL上に、画像PCとして位置して表示される、値とする、ものである。
【0105】
しかも、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、所定値として、右側の視線GRC、GRC1、GRC2、GRC3と左側の視線GLC、GLC1、GLC2、GLC3とが、中心線CL上で結ばれる、値である。
【0106】
この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置がさらに大多数の使用者に合うように調整されている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、使用する都度、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を調整する必要がない。
【0107】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、所定値として、画像表示距離Dと、左右両目間の幅dの2分の1と、から求められる、値である。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置がさらに大多数の使用者に合うように調整されている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、使用する都度、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を調整する必要がない。
【0108】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、所定値として、θ=arctan{(d/2)/D}を満足する、値である。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置がさらに大多数の使用者に合うように調整されている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、使用する都度、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を調整する必要がない。
【0109】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、左右両目間の幅dとして、日本人の平均から求められている、ものである。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置が大多数の日本人の使用者に合うように調整されている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、使用する都度、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を調整する必要がない。
【0110】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、偏光ビームスプリッタ30、導光板34および複数枚のハーフミラー4を有する画像表示側部分7(第1構成部品)と、反射型画像変調デバイス22およびレンズ31を有する画像源側部分6(第2構成部品)とが、それぞれ、別個に分かれていてユニット構造に構成されていて、画像表示側部分7が装着モジュール5に取り付けられていて、画像源側部分6が画像表示側部分7に着脱可能に取り付けられている、ものである。
【0111】
この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像表示側部分7に対して、画像源側部分6を任意に自由に変更設定することができる。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、FOV(視野角)および解像度を、任意に自由に変更設定することができ、FOV(視野角)および解像度の違う製品を容易に製造することができる。しかも、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、レンズ31の焦点距離、反射型画像変調デバイス22(画像出力デバイス)のサイズなどを、任意に自由に組み合わせることができる。
【0112】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像源側部分6と画像表示側部分7とが、それぞれ別個にユニット構造に分かれている。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像源側部分6と画像表示側部分7とを相互に着脱することが可能となる。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、容易にメンテナンスすることができ、また、簡便に使用することができる。
【0113】
すなわち、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像源側部分6と画像表示側部分7と取り外すことにより、画像源側部分6と画像表示側部分7とをそれぞれ別個に容易にメンテナンスすることができる。また、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像源側部分6と画像表示側部分7とを取り付けることにより、画像源側部分6と画像表示側部分7とを一体化して、簡便に使用することができる。さらに、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像源側部分6と画像表示側部分7とをそれぞれ別個に効率良く製造することができる。
【0114】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、調整機構8を介して、右側画像表示モジュール10R、左側画像表示モジュール10Lの位置を、装着モジュール5に対して、使用者の右目ERと左目ELとを結ぶ方向である左右方向Xに、調整することができるものである。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、画像PC、PC1、PC2、PC3、PC4の位置を大多数の使用者に合うように調整することができる。
【0115】
しかも、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、右側画像表示モジュール10R、左側画像表示モジュール10Lの位置を、装着モジュール5に対して、左右方向Xに移動調整することができるものであるから、導光板34の左右方向Xの長さを、短くすることができる。これにより、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、導光板34から目に入射する光の損失を抑制することができる。
【0116】
以下、導光板34の左右方向Xの長さと導光板34から目に入射する光の損失との相対関係について、
図16を参照して説明する。
図16は、右側画像表示モジュールにおいて、右側画像表示モジュールの位置の調整による効果を示す説明図である。
図16(A)は、導光方向(左右方向)の長さが異なる導光板を示す説明図である。
図16(B)は、導光方向(左右方向)の長さが異なる導光板による光量の損失(減衰)状態を示す説明図である。
図16(C)は、導光方向(左右方向)の長さが短い導光板を調整している状態を示す説明図である。
図16(D)は、導光方向(左右方向)の長さが長い導光板を固定した状態を示す説明図である。
【0117】
図16(A)において、符号「34A」は、導光方向(矢印A方向であって、左右方向)の長さTAが短いこの実施例の導光板である。符号「34B」は、導光方向の長さTBがこの実施例の導光板34Aの長さTAよりも長い比較例の導光板である。導光板34A、34B中に入射した光は、矢印A方向に導かれる。
【0118】
図16(B)において、縦軸は、導光板34A、34Bの表面から出射された光の光量Qを示す。また、横軸は、導光板34A、34Bの表面の矢印A方向の長さTを示す。さらに、この実施例の導光板34Aの右端(光が入射される側の端)と比較例の導光板34Bの右端とは、揃えられている。導光板34A、34Bの右端の長さTを「0」とする。この実施例の導光板34Aの長さTは、「T1」と「T2」との間の長さを有する。一方比較例の導光板34Bの長さTは、「T3」より長い長さを有する。
【0119】
ここで、導光板34A、34Bの右端から出射された光の光量は、最大である。一方、導光板34A、34Bの左端から出射された光の光量は、最小である。この結果、導光板34A、34Bの長さT1の箇所から出射された光の光量Q1は、大である。また、導光板34Bの長さT2の箇所から出射された光の光量Q2は、光量Q1に対して、小さい。さらに、導光板34Bの長さT3の箇所から出射された光の光量Q3は、光量Q1、Q2に対して、小さい。
【0120】
このように、導光方向の長さTAが短いこの実施例の導光板34Aは、導光方向の長さTBがこの実施例の導光板34Aの長さTAよりも長い比較例の導光板34Bと比較して、目に入射する光の損失を抑制することができる。
【0121】
図16(C)において、導光方向の長さTAが短いこの実施例の導光板34Aは、前記の通り、調整機構8により、装着モジュール5に対して左右方向Xに移動可能である。この結果、この実施例の導光板34Aは、光量Q1が大である光を、大多数の使用者の目ER1、ER2、ER3に、入射させることができる。
【0122】
一方、
図16(D)において、導光方向の長さTBがこの実施例の導光板34Aの長さTAよりも長い比較例の導光板34Bは、固定式であって、光を大多数の使用者の目ER1、ER2、ER3に入射させることができる。しかしながら、比較例の導光板34Bは、導光方向の長さTBがこの実施例の導光板34Aの長さTAよりも長いので、左端に行くに従って、光量Q2、Q3が箇所T1から出射される光の光量Q1に比較して小さい。この結果、比較例34Bによれば、目ER3の使用者は、光量Q1が大である光で画像を見ることができるが、目ER2、ER1の使用者は、光量Q2、Q3が小である光でしか画像を見ることができない。
【0123】
これに対して、この実施例の導光板34Aによれば、調整機構8を必要とするが、目ER1、ER2、ER3の大多数の使用者は、光量Q1が大である光で画像を見ることができる。
【0124】
この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、調整機構8が、装着モジュール5に取り付けられている固定部80と、右側画像表示モジュール10R、左側画像表示モジュール10Lが取り付けられていて、かつ、固定部80に左右方向Xに移動可能に取り付けられている移動部81と、移動部81の位置を固定部80に対して調整できる調整部としての調整ネジ82およびスプリング83と、を有する、ものである。この結果、この実施形態にかかるウエアラブル画像表示装置1は、調整機構8を介して、右側画像表示モジュール10R、左側画像表示モジュール10Lの位置を、装着モジュール5に対して、左右方向Xに、確実に調整することができる。
【0125】
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、使用者の顔面に着脱可能に装着するメガネ型の装着モジュール5を使用する。しかしながら、この発明においては、装着モジュールとして、メガネ型以外の装着モジュールであっても良い。例えば、ゴーグル型やキャップ型のような装着モジュールであっても良い。
【0126】
また、前記の実施形態においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの両方において、それぞれ、レンズ31を偏心させたものである。しかしながら、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rまたは左側画像表示モジュール10Lの片方において、レンズ31を偏心させたものであっても良い。この場合において、両眼(右目ER、ER1、ER2、ER3および左目EL、EL1、EL2、EL3)から見た画像は、右目ER、ER1、ER2、ER3と左目EL、EL1、EL2、EL3とを結ぶ直線の垂直二等分線の中心線CLに対して右側(
図15の画像PC4を参照)あるいは左側にずれた位置に表示される。
【0127】
さらに、前記の実施形態においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、それぞれ、装着モジュール5に調整機構8を介して取り付けたものである。しかしながら、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rまたは左側画像表示モジュール10Lを、装着モジュール5に調整機構8を介して取り付けたものであっても良い。また、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、それぞれ、調整機構8を介さずに装着モジュール5に直接取り付けたものであっても良い。
【0128】
さらにまた、前記の実施形態においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの画像表示側部分(第1構成部品)7側の導光板34を、調整機構8を介して、装着モジュール5のフロント部分50の左右両端に、取り付けるものである。しかしながら、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの画像源側部分(第2構成部品)6側の例えば取付部材60を、調整機構8を介してまたは調整機構8を介さずに直接、装着モジュール5のフロント部分50の左右両端に、取り付けるものであっても良い。この場合においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lの画像表示側部分(第1構成部品)7と画像源側部分(第2構成部品)6とが一体構造をなす。
【0129】
さらにまた、前記の実施形態においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、調整機構8を介して、装着モジュール5のフロント部分50の左右両端に、取り付けるものである。しかしながら、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、調整機構8を介さずに直接、装着モジュール5のフロント部分50の左右両端以外の箇所に、取り付けるものであっても良い。
【0130】
さらにまた、前記の実施形態においては、調整機構8により、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、装着モジュール5に対して、左右方向Xに、調整できるものである。しかしながら、この発明においては、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、装着モジュール5に対して、左右方向X以外の方向に、調整できるものであっても良い。
【0131】
たとえば、調整機構により、右側画像表示モジュール10Rおよび左側画像表示モジュール10Lを、装着モジュール5に対して、上下方向Zあるいはその他の方向に、調整できるものであっても良い。この場合の調整機構は、前記の実施形態の調整機構8を使用しても良い。
【0132】
さらにまた、前記の実施形態においては、左右両目間の幅dとして、日本人の平均から求めるものである。しかしながら、この発明においては、左右両目間の幅dとして、日本人の平均以外から求めても良い。この場合は、性別、年齢別または地域別の少なくともいずれか1つにおいて、複数人の平均値から、求めるものとする。
【0133】
さらにまた、前記の実施形態においては、画像出力デバイスとして、反射型液晶(LCOS)の反射型画像変調デバイス22について説明するものである。しかしながら、この発明においては、画像出力デバイスとして、反射型液晶(LCOS)の反射型画像変調デバイス22以外のデバイであっても良い。たとえば、「DLP」などの反射型ミラーのデバイス、または、透過型のデバイス、または、有機ELなどである。なお、透過型のデバイスを使用する場合において、レンズを透過型のレンズを使用する。
【0134】
さらにまた、前記の実施形態においては、ウエアラブル画像表示装置1を装着モジュール5を介して使用者の顔面に装着した時、導光板34の表面341および裏面340が左右方向Xに平行である例について説明するものである。しかしながら、この発明においては、ウエアラブル画像表示装置1を装着モジュール5を介して使用者の顔面に装着した時、導光板34の表面341および裏面340が左右方向Xに対して傾斜(若干の傾斜)したものであっても良い。
【0135】
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。例えば、左右両面間の幅dの具体的数値64mm、また、画像表示距離Dの具体的数値4000mmは、限定されない。