【実施例】
【0066】
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明するが、当業者は、従来技術の教示に基づいて対応する技術的特徴を変更または置換しても、本発明の特許請求の範囲に属することを理解すべきである。
【0067】
実施例1 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【0068】
【化18】
【0069】
工程1:3−(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0070】
【化19】
【0071】
21mlのn−ブタノールと7mlの水に、3−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン 2.7g、1−(1−エトキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール 3.2g、炭酸カリウム 3g、Pd(dppf)Cl
2 90mgを溶解し、100℃に加熱し20時間反応させ、反応を終了させた後、濃縮して乾燥させ、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過、濃縮、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで油状物1.2gを得た。
【0072】
工程2:3−(1H−ピラゾール−4−イル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【0073】
【化20】
【0074】
工程1の生成物1.2gをテトラヒドロフラン 9ml、H
2O 22.5mlに加え、10%の希塩酸3mlを添加し、室温で撹拌して反応させ、1時間後に反応を完了させた後、30%の水酸化ナトリウムを加えてPhを7に調整し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濃縮して油状物1.0gを得た。
【0075】
工程3:2−(1−(エチルスルホニル)−3−(4−(1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【0076】
【化21】
【0077】
工程2で生成した生成物0.5g、2−(1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イリデン)アセトニトリル0.2gをアセトニトリル20mlに加え、室温でDBU 10mgを加え、5時間反応させ、反応を完了させた後、酢酸エチルで抽出し、水洗し、有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで目的物0.6gを得た。
【0078】
工程4:2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
工程3の生成物0.5gにトリフルオロ酢酸5mlを加え、室温で3h反応させ、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル1:2)を行い、反応を完了させた後、乾燥まで濃縮し、エチレンジアミン 1mlを加え、2h反応させ、乾燥まで濃縮し、濾過、濃縮して、カラムクロマトグラフィーで目的物0.3gを得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.74(s,1H),8.51(s,1H),8.33(d,J=7.9Hz,1H),8.26(d,J=4.6Hz,1H),8.09(s,1H),7.80(d,J=1.8Hz,1H),7.15(dd,J=7.9,4.7Hz,1H),4.55(d,J=8.8Hz,2H),4.22(d,J=8.8Hz,2H),3.64(s,2H),3.25(q,J=7.3Hz,2H),1.25(t,J=7.3Hz,3H).
MS(ESI):367.14(M+1)
【0079】
実施例2 2−(4−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトニトリル
【0080】
【化22】
【0081】
実施例1の方法を参照して合成した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.72(s,1H),8.50(s,1H),8.36−8.31(m,1H),8.26(dd,1H),8.06(s,1H),7.79(d,1H),7.14(dd,1H),3.29(d,4H),3.13−2.96(m,4H),2.55(d,2H).
MS(ESI):356.11(M+1)
【0082】
実施例3 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトニトリル
【0083】
【化23】
【0084】
実施例1の方法を参照して合成するか、または以下の工程で合成する。
工程1:2−(1,1−ジオキソ−4−(4−(7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトニトリル
【0085】
【化24】
【0086】
250mlの丸底フラスコに、室温で4−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン 15g、アセトニトリル 100mlを加え、窒素保護下、氷浴で0℃に冷却した後、DBU 0.72g、2−(1,1−ジオキソジヒドロ−2H−チオピラン−4(3H)−イリデン)アセトニトリル 9.0gを添加し、更に0℃で5時間反応させ、その後、室温20℃で一晩反応させ、原料がほぼ完全に反応するまで、薄層クロマトグラフィーでモニタリングを行った。固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を乾燥まで濃縮させ、酢酸エチルで固体を析出し、酢酸エチル/n−ヘキサンで洗浄し、固体を得た。固体を合わせて乾燥させ、生成物8gを得た。
【0087】
工程2:2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトニトリル
工程1の産物5gに、トリフルオロ酢酸30mlを加え、室温で3h反応させ、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル1:2)を行い、反応を完了させ、乾燥まで濃縮し、エチレンジアミン1mlを加え、2h反応させ、乾燥まで濃縮し、濾過、濃縮して、カラムクロマトグラフィーで目的物2.6gを得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ12.15(s,1H),8.91(s,1H),8.71(s,1H),8.47(s,1H),7.62(m,1H),7.10(m,1H),3.41(s,2H),3.29(m,2H),3.00−3.17(m,4H),2.54−2.60(m,2H).
MS(ESI):356.11(M+1)
【0088】
実施例4 2−(4−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトニトリル
【0089】
【化25】
【0090】
実施例1の方法を参照して合成した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.72(s,1H),8.78(s,1H),8.33(s,1H),8.20(d,1H),7.53(d,1H),7.36(d,1H),6.90(d,1H),3.38(s,2H),3.28−3.33(m,2H),3.12(m,2H),3.02(m,2H),2.56(m,2H).
MS(ESI):356.11(M+1)
【0091】
実施例5 2−(4−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトニトリル
【0092】
【化26】
【0093】
実施例1の方法を参照して合成した。
MS(ESI):385.14(M+1)
【0094】
実施例6 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトアミド
【0095】
【化27】
【0096】
実施例(1)の生成物0.3gに、メタノール10ml、1Mの水酸化ナトリウム2mlを加え、50℃で2時間反応させ、塩酸でPHを7に調整し、メタノールを除去し濾過して、目的物を得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.70(s,1H),8.33-8.23(m,3H),7.99(s,1H),7.74(d,J=2.5Hz,1H),7.47(s,1H),7.12(dd,J=7.9,4.7Hz,1H),6.97(s,1H),4.46(d,J=8.9Hz,2H),4.35(d,J=8.9Hz,2H),3.20(q,J=7.1Hz,2H),3.08(s,2H),1.24(t,J=7.3Hz,3H).
MS(ESI):389.14(M+1)
【0097】
実施例7 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0098】
【化28】
【0099】
工程1:2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)酢酸
【0100】
【化29】
【0101】
実施例(1)の生成物0.6gに、1Mの水酸化ナトリウム4ml、メタノール20mlを加え、10時間還流して反応させ、塩酸でPH6に調整し、メタノールを除去し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥、濃縮、濾過して目的物0.4gを得た。
【0102】
工程2:2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
工程1の生成物0.4gを乾燥DMF 5mlに溶解し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)0.18gを加え、1時間撹拌した後、トリフルオロエチルアミン0.1gを加え、2時間で反応を完了させた後、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥させ、濃縮してカラムクロマトグラフィーで目的物0.3gを得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.68(s,1H),8.76(m,1H),8.24−8.28(m,3H),7.98(s,1H),7.12(m,1H),4.47(d,2H),4.35(d,2H),3.83(m,2H),3.20(m,4H),1.24(t,3H).
MS(ESI):471.14(M+1)
【0103】
実施例8 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0104】
【化30】
【0105】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.12(s,1H),8.73(m,1H),8.71(m,1H),8.68(m,1H),8.39(s,1H),7.59(d,1H),7.02(d,1H),4.53(d,2H),4.36(d,2H),3.81(m,2H),3.27(s,2H),3.18−3.23(m,2H),1.23(t,3H).
MS(ESI):472.13(M+1)
【0106】
実施例9 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0107】
【化31】
【0108】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):471.14(M+1)
【0109】
実施例10 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)-N−メチルアセトアミド
【0110】
【化32】
【0111】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):403.15(M+1)
【0112】
実施例11 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトアミド
【0113】
【化33】
【0114】
実施例6の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.72(s,1H),8.52(s,1H),8.21(s,1H),8.14(d,J=5.0Hz,1H),7.46(dd,J=8.5,5.4Hz,2H),7.27(d,J=5.0Hz,1H),6.94(s,1H),7.79(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),3.64(s,2H),4.47(d,J=9.0Hz,2H),4.32(d,J=9.0Hz,2H),3.17(q,J=7.3Hz,2H),3.08(s,2H),1.20(t,J=7.3Hz,3H).
MS(ESI):389.14(M+1)
【0115】
実施例12 2−(3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0116】
【化34】
【0117】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):458.12(M+1)
【0118】
実施例13 2−(3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルアセトアミド
【0119】
【化35】
【0120】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):390.13(M+1)
【0121】
実施例14 2−(3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトアミド
【0122】
【化36】
【0123】
実施例6の方法を参照して調製した。
MS(ESI):376.11(M+1)
【0124】
実施例15 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0125】
【化37】
【0126】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):457.12(M+1)
【0127】
実施例16 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)-N−メチルアセトアミド
【0128】
【化38】
【0129】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):389.14(M+1)
【0130】
実施例17 2−(3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)アセトアミド
【0131】
【化39】
【0132】
実施例6の方法を参照して調製した。
MS(ESI):375.12(M+1)
【0133】
実施例18 2−(4−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)アセトアミド
【0134】
【化40】
【0135】
実施例6の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.67(s,1H),8.37−8.27(m,2H),8.25(dd,J=4.6Hz,1.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.75(d,J=2.5Hz,1H),7.31(s,1H),7.12(dd,J=7.9,4.7Hz,1H),6.91(s,1H),3.21(d,J=13.2Hz,2H),2.55(d,J=11.9Hz,2H).3.08(d,J=14.7Hz,2H),3.08(t,J=13.4Hz,2H),2.95(t,J=13.4Hz,2H),2.69(t,J=12.5Hz,2H),2.61(s,2H).
MS(ESI):374.12(M+1)
【0136】
実施例19 2−(4−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0137】
【化41】
【0138】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.68(s,1H),8.61(m,1H),8.28−8.32(m,2H),8.24−8.25(m,1H),7.98(s,1H),7.74(d,1H),7.12(m,1H),3.82(m,2H),2.65−3.34(m,8H),2.50(m,2H).
MS(ESI):456.13(M+1)
【0139】
実施例20 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0140】
【化42】
【0141】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ12.11(s,1H),8.72(s,1H),8.67(s,1H),8.59(m,1H),8.39(s,1H),7.59(d,1H),7.05(d,1H),3.81(m,2H),3.24(m,2H),3.12(m,2H),2.97(m,2H),2.83(s,2H),2.67(m,2H).
MS(ESI):457.12(M+1)
【0142】
実施例21 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0143】
【化43】
【0144】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):456.12(M+1)
【0145】
実施例22 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0146】
【化44】
【0147】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):485.15(M+1)
【0148】
実施例23 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0149】
【化45】
【0150】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):486.15(M+1)
【0151】
実施例24 2−(4−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0152】
【化46】
【0153】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):485.15(M+1)
【0154】
実施例25 2−(1−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロペンチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0155】
【化47】
【0156】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δ11.60(s,1H),8.42(m,1H),8.22(m,2H),8.10(s,1H),7.84(s,1H),7.66(d,1H),7.10(m,1H),3.79(m,2H),2.86(s,2H),2.50(m,2H),2.07(m,2H),1.71(m,2H),1.58(m,2H).
MS(ESI):485.15(M+1)
【0157】
実施例26 2−(1−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロペンチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0158】
【化48】
【0159】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):485.15(M+1)
【0160】
実施例27 2−(1−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロペンチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド
【0161】
【化49】
【0162】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):392.17(M+1)
【0163】
実施例28 3−(4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ブタンアミド
【0164】
【化50】
【0165】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):366.15(M+1)
【0166】
実施例29 3−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ブタンアミド
【0167】
【化51】
【0168】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):367.14(M+1)
【0169】
実施例30 3−(4−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ブタンアミド
【0170】
【化52】
【0171】
実施例7の工程2の方法を参照して調製した。
MS(ESI):367.14(M+1)
【0172】
実施例31 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0173】
【化53】
【0174】
工程1:3−((2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−ギ酸メチル
【0175】
【化54】
【0176】
2,4−ジクロロピリミジン3.3g、3−アミノ−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−ギ酸メチル5gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、5mlのDIPEAを加え、40℃で3時間反応させ、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥させ、ろ過、濃縮してカラムクロマトグラフィーで目的物6gを得た。
【0177】
工程2:3−((2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−ギ酸
【0178】
【化55】
【0179】
工程1の生成物2gを10mlに溶解し、2Mの水酸化カリウム4mlを加え、室温で2時間撹拌して反応させ、溶媒を除去し、塩酸でPHを6に調整し、ろ過して乾燥させ、目的物1.6gを得た。
【0180】
工程3:1−(メチルスルホニル)−3−((2−(1−p−トルエンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)アゼチジン−3−ギ酸
【0181】
【化56】
【0182】
ジオキサン/水(5:1)24mlに、工程2の生成物2g、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキソラン−2−イル)−1−p−トルエンスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン1.26g、炭酸カリウム1.0g、Pd(dppf)Cl
2 0.1gを加え、90℃まで加熱し三時間反応させ、塩酸でPHを6に調整し、ろ過し、減圧下でろ液からジオキサンを除去し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出を行い、乾燥させ、濃縮してカラムクロマトグラフィーで目的物1.8gを得た。
【0183】
工程4:3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−ギ酸
【0184】
【化57】
【0185】
工程3の生成物0.8gに、2Mの水酸化カリウム3ml、メタノール10mlを加え、2時間還流し、溶媒を除去し、塩酸でPHを6に調整し、ろ過して目的物0.5gを得た。
【0186】
工程5:3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
工程4の生成物0.3gを乾燥DMF 5mlに溶解し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)0.16gを加え、2時間撹拌した後、2,2,2−トリフルオロエチルアミン0.098gを加え、1時間で反応を完了させた後、水で希釈し、ジクロロメタン抽出し、乾燥させ、濃縮してカラムクロマトグラフィーで目的物0.2gを得た。
MS(ESI):470.12(M+1)
【0187】
実施例32 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0188】
【化58】
【0189】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):484.13(M+1)
【0190】
実施例33 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(シクロプロパンスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0191】
【化59】
【0192】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):496.13(M+1)
【0193】
実施例34 3−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0194】
【化60】
【0195】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):488.10(M+1)
【0196】
実施例35 3−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0197】
【化61】
【0198】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):502.12(M+1)
【0199】
実施例36 3−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(シクロプロパンスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【0200】
【化62】
【0201】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):514.12(M+1)
【0202】
実施例37 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0203】
【化63】
【0204】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):498.15(M+1)
【0205】
実施例38 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0206】
【化64】
【0207】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):412.16(M+1)
【0208】
実施例39 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(シクロプロパンスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0209】
【化65】
【0210】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):524.16(M+1)
【0211】
実施例40 4−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0212】
【化66】
【0213】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):516.16(M+1)
【0214】
実施例41 4−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0215】
【化67】
【0216】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):530.16(M+1)
【0217】
実施例42 4−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(シクロプロパンスルホニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【0218】
【化68】
【0219】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):542.16(M+1)
【0220】
実施例43 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)テトラヒドロ−2Hチオピラン−4−カルボキサミド1,1−ジオキシド
【0221】
【化69】
【0222】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):469.12(M+1)
【0223】
実施例44 4−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)テトラヒドロ−2Hチオピラン−4−カルボキサミド1,1−ジオキシド
【0224】
【化70】
【0225】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):487.11(M+1)
【0226】
実施例45 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0227】
【化71】
【0228】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):384.12(M+1)
【0229】
実施例46 3−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0230】
【化72】
【0231】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):385.12(M+1)
【0232】
実施例47 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0233】
【化73】
【0234】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):385.12(M+1)
【0235】
実施例48 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0236】
【化74】
【0237】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):370.1(M+1)
【0238】
実施例49 3−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0239】
【化75】
【0240】
実施例32の方法を参照して調製した。
MS(ESI):371.1(M+1)
【0241】
実施例50 3−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【0242】
【化76】
【0243】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):370.1(M+1)
【0244】
実施例51 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボニトリル1,1−ジオキシド
【0245】
【化77】
【0246】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):369.1(M+1)
【0247】
実施例52 4−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボニトリル1,1−ジオキシド
【0248】
【化78】
【0249】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):370.1(M+1)
【0250】
実施例53 4−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボニトリル1,1−ジオキシド
【0251】
【化79】
【0252】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):369.1(M+1)
【0253】
実施例54 1−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブタン−3−カルボニトリル
【0254】
【化80】
【0255】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):291.13(M+1)
【0256】
実施例55 1−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブタン−3−カルボニトリル
【0257】
【化81】
【0258】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):292.13(M+1)
【0259】
実施例56 1−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブタンカルボニトリル
【0260】
【化82】
【0261】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):291.13(M+1)
【0262】
実施例57 1−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロペンタンカルボニトリル
【0263】
【化83】
【0264】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):305.15(M+1)
【0265】
実施例58 1−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロペンタンカルボニトリル
【0266】
【化84】
【0267】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):306.14(M+1)
【0268】
実施例59 1−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロペンタンカルボニトリル
【0269】
【化85】
【0270】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):305.14(M+1)
【0271】
実施例60 (R)−2−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ2−メチルブチロニトリル
【0272】
【化86】
【0273】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):293.14(M+1)
【0274】
実施例61 (R)−2−((2−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ−2−メチルブチロニトリル
【0275】
【化87】
【0276】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):294.15(M+1)
【0277】
実施例62 (R)−2−((2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ−2−メチルブチロニトリル
【0278】
【化88】
【0279】
実施例31の方法を参照して調製した。
MS(ESI):293.15(M+1)
【0280】
実施例63 JAKに対する阻害作用
化合物が精製された組換えJAK活性に及ぼす影響を研究するのは、酵素レベルでJAKに対する化合物の阻害活性を研究することである。その実験の原理は、JAKと基質であるPoly(4:1Glu、Tyr)ペプチドとの反応によって生成されるADP含有量を検出するための発光法キナーゼアッセイを使用することである。ADPがATPに変換されると、ATPはUltra−GLOルシフェラーゼ触媒反応の基質として発光シグナルを発生する。発光シグナルはADPの量およびキナーゼの活性と正の相関がある。したがって、化合物がJAKと基質との反応で発生する発光シグナルを観察することで、組換えJAKに対する化合物の阻害効果を判定し、IC
50で表した。
実験方法:10種類の異なる濃度の化合物を37℃でJAK1、JAK2、JAK3とそれぞれ60分間インキュベートした後、基質とATPを加えて混合し、37℃で50分間反応させた後、25μlのADP−Glo
TMを加えて2分間混合し、室温で50分間反応させた。さらに、50μlの検出試薬を加えて2分間混合し、室温で50分間インキュベートし、化学発光器で測定した。結果を表1〜3に示す。
【0281】
【表1】
【0282】
【表2】
【0283】
【表3】
【0284】
(注)1.(a)20nM以下;
2.(b)>20nM、50nM以下;
3.(c)>50nM
【0285】
その中で、実施例3を例として、同じ実験条件下での従来のJAK阻害剤の実験結果と比較し、その結果を表4に示す。
【0286】
【表4】
【0287】
(注)Ruxolitinib
*、Baricitinib
*の実験結果は、FDAの新薬申請資料から得られたものである。
【0288】
その結果、実施例3の化合物は、JAK1に対する阻害活性が高く、JAK2に対する阻害活性が低く、該化合物のJAK1に対する選択性はBaricitinib及びRuxolitinib(CN101448826Aに開示された化合物)より高く、後者の2つの陽性薬物はJAK1、JAK2に選択性がないことが示された。
【0289】
実施例64 本発明の化合物の繰り返し投与がラットにおける血液学的指標に及ぼす影響
雌雄半々の健康なWistarラットを48匹用意した。体重によりランダムで下記の組に分ける:コントロール組(Veh)、実施例3の化合物を1.5mg・kg
−1・d
−1及び4.5mg・kg
−1・d
−1の用量で胃内投与する組、Ruxolitinibを4.5mg・kg
−1・d
−1の用量で胃内投与する組。各組は12匹で、雌雄半々である。毎日1回胃内投与し、4週間連続投与し、最後の投与の1dおよび2d後に、血液学的指標を調べた。結果として、投与終了の時に、実施例3の化合物を1.5mg・kg
−1・d
−1で胃内投与した投与組および4.5mg・kg
−1・d
−1で胃内投与した投与組は、コントロール組(Veh)に比べて、動物血液学的指標であるWBC値が明らかに低下しなかった(P<0.05);Ruxolitinib(CN101448826Aに開示された化合物)を4.5mg・kg
−1・d
−1で胃内投与した投与組は、コントロール組(Veh)に比べて、動物血液学指標であるWBC値が明らかに低下した(P<0.05)。これらの結果は、本発明の化合物が関節リウマチを治療する際の副作用が少ないことを示唆した。
その結果から、実施例3の化合物はJAK1に対する阻害活性が高く、JAK2に対する阻害活性が低く、該化合物のJAK1に対する選択性はBaricitinibとRuxolitinib(CN101448826Aに開示された化合物)より高く、後者の2つの陽性薬物はJAK1、JAK2に選択性がないことが示唆された。