特許第6978124号(P6978124)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6978124ドローン用X線検査装置、ドローンを用いたX線検査装置、ドローン用X線発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978124
(24)【登録日】2021年11月15日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】ドローン用X線検査装置、ドローンを用いたX線検査装置、ドローン用X線発生装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/04 20180101AFI20211125BHJP
【FI】
   G01N23/04
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-508928(P2020-508928)
(86)(22)【出願日】2018年3月31日
(86)【国際出願番号】JP2018014028
(87)【国際公開番号】WO2019187166
(87)【国際公開日】20191003
【審査請求日】2021年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】511006476
【氏名又は名称】つくばテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093816
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 邦雄
(72)【発明者】
【氏名】王 波
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 典生
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 修一
(72)【発明者】
【氏名】劉 小軍
(72)【発明者】
【氏名】郭 文康
【審査官】 嶋田 行志
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−274083(JP,A)
【文献】 特開2017−191057(JP,A)
【文献】 特開2012−154627(JP,A)
【文献】 特開2017−015412(JP,A)
【文献】 特表2005−534151(JP,A)
【文献】 特開2004−239815(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0329037(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 23/00−G01N 23/2276
JSTPlus/JST7580/JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドローンに備えられる吊下装置と、
前記吊下装置によって上下移動可能でX線を被検体に照射するX線源を含むドローン用X線発生装置と、
前記吊下装置によって上下移動可能で前記被検体を透過した前記X線を検出する検出器と、
を含むことを特徴とするドローン用X線検査装置。
【請求項2】
前記X線源と、前記検出器を、前記被検体を挟み対向させ、位置保持する固定具を備えることを特徴とする請求項1に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項3】
前記固定具が、前記X線源に備えられ、伸縮して、前記X線源と前記検出器を連結、着脱することを特徴とする請求項に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項4】
前記吊下装置が、
前記ドローンに取り付けられる枠と、
前記枠に備えられる第一モータ及び第二モータと、
前記第一モータの駆動で伸縮し端部に前記ドローン用X線発生装置を備える第一吊具と、
前記第二モータの駆動で伸縮し端部に前記検出器を備える第二吊具と
からなることを特徴とする請求項1に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項5】
前記第二モータが、レール及び前記レールをスライド可能な可動部を介して、前記枠に取り付けられ、前記検出器をスライドさせ、前記X線源と前記検出器の焦点距離を可変としたことを特徴とする請求項4に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項6】
前記レール及び前記レールをスライド可能な可動部が、リニアモータテーブルであることを特徴とする請求項5に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項7】
前記枠に、前記吊下装置の駆動用の電源を備えることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項8】
前記枠に、前記吊下装置の駆動を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項9】
前記固定具が、前記X線源の電源で駆動することを特徴とする請求項3に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項10】
前記X線源に、前記被検体を撮影する第二カメラを備えることを特徴とする請求項1に記載のドローン用X線検査装置。
【請求項11】
ドローンと、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のドローン用X線検査装置と、前記ドローンの動作を制御するリモコンと、前記検出器で検出したX線画像を無線で取得しリアルタイムに表示するモニタを備えたPCと、からなることを特徴とするドローンを用いたX線検査装置。
【請求項12】
ドローンと、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のドローン用X線検査装置とからなり、
前記吊下装置に備えられた第一カメラ及び前記X線源に備えられた第二カメラの画像を元に、前記被検体の検査箇所に向かって、自動飛行することを特徴とするドローンを用いたX線検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所に設置された被検体、例えば、鉄塔に張られた電線、その電線端、高所配管などを、無人飛行体(以下、「ドローン」という)を利用してX線検査する、ドローン用X線検査装置、ドローンを用いたX線検査装置、ドローン用X線発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄塔などの高所の電線端や配管は人が登り、目視で検査していた。しかし、そのような検査では、定量的な検査ができず、記録も残らず、1日に検査できる数も限られている。さらに、その作業は危険である。
【0003】
他方、出願人は、電線、配管のX線検査として、既に、特許文献1、2に係る発明を出願している。
【0004】
特許文献1の発明は、小型で、薄く、軽いX線非破壊検査に用いられる解像度の高いポータブルX線検査装置というものである。
しかしながら、特許文献1であっても、高所では、人による作業が必要で、危険である。
【0005】
特許文献2の発明は、軽量かつ設置が容易で、さらにX線被爆なく、直線状の被検査物をその場で非破壊に多方向からのX線透過像を取得し、被検査物の劣化状況等を高精度で検査できるX線非破壊検査装置であり、高所の電線などの線状物を自動走行で、リアルタイムでX線検査可能であるというものである。
しかしながら、高所への設置には、やはり人による作業が必要で、危険である。
【0006】
他方、ドローンは、空間に静止可能で、人の無線操作、自動で飛行制御できる無人飛行体である。空撮、配達など、種々の産業、サービスへの応用がなされている。しかしながら、無人飛行による高所でのX線検査に応用されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2017−191057号公報・・・ポータブルX線検査装置
【特許文献2】特開2012−154627号公報・・・X線非破壊検査装置
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、高所に設置された被検体、例えば、鉄塔に張られた電線、その電線端、高所配管などを、ドローンを利用してX線検査可能なドローン用X線検査装置、ドローンを用いたX線検査装置、ドローン用X線発生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、
(1)
ドローンに備えられる吊下装置と、
前記吊下装置によって上下移動可能でX線を被検体に照射するX線源を含むドローン用X線発生装置と、
前記吊下装置によって上下移動可能で前記被検体を透過した前記X線を検出する検出器と、
を含むことを特徴とするドローン用X線検査装置。
(2)
前記X線源と、前記検出器を、前記被検体を挟み対向させ、位置保持する固定具を備えることを特徴とする(1)に記載のドローン用X線検査装置。
(3)
前記固定具が、前記X線源に備えられ、伸縮して、前記X線源と前記検出器を連結、着脱することを特徴とする()に記載のドローン用X線検査装置。
(4)
前記吊下装置が、
前記ドローンに取り付けられる枠と、
前記枠に備えられる第一モータ及び第二モータと、
前記第一モータの駆動で伸縮し端部に前記ドローン用X線発生装置を備える第一吊具と、
前記第二モータの駆動で伸縮し端部に前記検出器を備える第二吊具と
からなることを特徴とする(1)に記載のドローン用X線検査装置。
(5)
前記第二モータが、レール及び前記レールをスライド可能な可動部を介して、前記枠に取り付けられ、前記検出器をスライドさせ、前記X線源と前記検出器の焦点距離を可変としたことを特徴とする(4)に記載のドローン用X線検査装置。
(6)
前記レール及び前記レールをスライド可能な可動部が、リニアモータテーブルであることを特徴とする(5)に記載のドローン用X線検査装置。
(7)
前記枠に、前記吊下装置の駆動用の電源を備えることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載のドローン用X線検査装置。
(8)
前記枠に、前記吊下装置の駆動を制御する制御装置を備えることを特徴とする(4)〜(7)のいずれかに記載のドローン用X線検査装置。
(9)
前記固定具が、前記X線源の電源で駆動することを特徴とする(3)に記載のドローン用X線検査装置。
(10)
前記X線源に、前記被検体を撮影する第二カメラを備えることを特徴とする(1)に記載のドローン用X線検査装置。
(11)
ドローンと、(1)〜(10)のいずれかに記載のドローン用X線検査装置と、前記ドローンの動作を制御するリモコンと、前記検出器で検出したX線画像を無線で取得しリアルタイムに表示するモニタを備えたPCと、からなることを特徴とするドローンを用いたX線検査装置。
(12)
ドローンと、(1)〜(10)のいずれかに記載のドローン用X線検査装置とからなり、
前記吊下装置に備えられた第一カメラ及び前記X線源に備えられた第二カメラの画像を元に、前記被検体の検査箇所に向かって、自動飛行することを特徴とするドローンを用いたX線検査装置。
(13)
X線を被検体に照射するX線源と、前記被検体を撮影する第二カメラと、検出器と連結する固定具を含むことを特徴とするドローン用X線発生装置。
とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上記構成であるので、高所に設置された被検体、例えば、鉄塔に張られた電線、その電線端、高所配管などを、人の高所作業なしに、ドローンを利用してX線検査可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明であるドローンX線検査装置の全体構成を示す一側面の模式図である。
図2図2は、本発明であるドローン用X線発生装置の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明はそれら実施形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0013】
図1に示すように、ドローンを用いたX線検査装置1は、ドローン用X線検査装置2と、ドローン3と、リモコン7と、PC8とからなる。
【0014】
ドローン3は、無人飛行可能なプロペラ、動力を含む本体3aと、本体3aに搭載された枠体、からなる。カメラ(写真機、又は/及びビデオ装置)を備えることもある(図示省略)。リモコン7は、無線7aでドローン3の飛行制御(移動、その速度、ホバリングなど)する装置である。
【0015】
ドローン3は、吊下装置4、ドローン用X線発生装置5及び検出器6等の重量を持ち上げられるものであれば、特に限定されない。リモコン7は、市販のドローンの専用のリモコンを用いることができる。
【0016】
なお、リモコン7は、PC8に接続してPC8の無線機能を用いて、ドローン3の飛行制御をしてもよい。また、PC8に一体に組み込まれていてもよく、他方、リモコン7にPCの機能を備えてもよい。
【0017】
ドローン3は、リモコン7或いはPC8で操作できるが、後述の第一カメラ4k、第二カメラが取得するカメラ画像データ4m、5g(映像)を元に、被検体9に対し、予め定められた、X線源5a、検出器6の特定の位置を維持するよう、また、ドローン3の本体3aが障害物に回避するよう、PC8によって自動飛行制御も可能とする。
【0018】
PC8は、主に、後述のカメラの映像、検出器6が取得したX線画像データ6cを、デジタル表示するモニタ8aを備え、さらに、吊下装置4の駆動制御、ドローン用X線発生装置5の駆動制御及びX線5cの照射制御を行う。
【0019】
ドローン用X線検査装置2は、ドローン3に備えられる吊下装置4と、吊下装置4によって上下移動可能でX線5cを被検体9に照射するドローン用X線発生装置5と、吊下装置4によって上下移動可能で被検体9を透過したX線5cを検出する検出器6とからなる。
【0020】
吊下装置4は、ドローン3に取り付けられる枠4aと、枠4aに備えられる第一モータ4d及び第二モータ4eと、第一モータ4dの駆動で伸縮し端部にドローン用X線発生装置5を備える第一吊具4gと、第二モータ4eの駆動で伸縮し端部に検出器6を備える第二吊具4hとからなる。枠4aを採用することで、異なる形状の市販のドローンへの着脱が容易になり、さらに後述のように、第一カメラ4k、制御装置4i、電源4cを搭載でき、PC8からの制御信号8cで駆動系を容易に無線制御可能であるため、汎用性が高まる。
【0021】
第二モータ4eが、レール4b及び前記レールをスライド可能な可動部4fを介して、枠4aに取り付けられ、検出器6を水平方向にスライドさせ、X線源5aと検出器6の焦点距離を可変にできる。その結果、高精度なX線画像8bを取得することができる。
【0022】
検出器6の方が一般的に軽量であるため、検出器6側をスライスする方が容易である。もちろん、第一モータ4dを第二モータ4e同様にスライドさせてもよい。また、第一モータ4d及び第二モータ4eの双方ともスライド可能にしてもよい。
【0023】
レール4b及びレール4bに沿ってスライド可能な可動部4f(プレートなど)としては、例えば、モータ(図示省略)の駆動をベルトに伝達して可動部4fを左右に移動させる、リニアモータテーブルが採用できる。
【0024】
さらに、枠4aには、吊下装置4の駆動用の電源4cを備えることが望ましい。また、枠4aに、吊下装置4の駆動を制御する制御装置4iを備えるとよい。さらに、第一カメラ4kも枠4aに備える。このようにユニット化することで、市販のドローンへの汎用性が高まる。
第一カメラ4kで取得した画像、映像は、PC8にカメラ画像データ4mとして無線で送られ、リアルタイムにモニタ8aで確認できる。カメラ画像データ4mは、後述の制御装置4iとPC8との制御信号8cを介して送信してもよい。
【0025】
電源4cは、リード線(図示省略)で、第一モータ4d、第二モータ4e、可動部4fの駆動用モータ(図示省略)、制御装置4iに接続し、それらに駆動用の電力を供給する。
【0026】
制御装置4iは、PC8からの制御信号8cに基づき、リード線(図示省略)で接続された第一モータ4dの回転数(第一吊具4gの伸縮、ドローン用X線発生装置5の高さ位置)及び第二モータ4eの回転数(第二吊具4hの伸縮、検出器6の高さ位置)、可動部4fのスライド幅(検出器6の位置、X線5cの焦点距離)を制御する。また、第一カメラ4kの映像のリアルタイム表示も仲介する。もちろん、第一カメラ4kは、制御装置4iから独立した第一カメラ4kの独自の無線機能によって、PC8に映像を送信してもよい。
【0027】
第一吊具4g及び第二吊具4hは、ワイヤー、帯状のベルト、巻き尺のメジャー用素材などが例示される。それらは、第一モータ4d及び第二モータ4eの回転で、巻き取られ、巻き出され、伸縮して、ドローン用X線発生装置5及び検出器6を、それぞれ、ドローン3から所望の位置に位置決めする。第一モータ4dと第二モータ4eは、それぞれ、独立して回転制御され、第一吊具、第二吊具の長さも異なってもよい。
【0028】
ドローン用X線発生装置5は、図1、2に示すように、筐体内部に収納されX線5cを被検体9に照射するX線管5b、X線管5bに電圧を印加する回路(図示省略)、それらを駆動させる電源(図示省略)を含むX線源5aと、さらに、必要に応じて、被検体9を撮影する第二カメラ5fと、検出器6と連結し、X線源5aと検出器6を、被検体9を挟み対向させ、回転を防止し、位置(距離)保持する固定具(ここでは、上固定具5d、下固定具5eの2種、2本)を含む。
【0029】
X線源5aは、特許文献1のX線源[2]などが使用できる。X線管5bは、同様に、特許文献1のX線管[5](カーボンナノ構造体三極式冷陰極X線管)を用いることができる。その他、三極式冷陰極X線管以外のX線管も利用できる。
【0030】
また、X線源5aは、アンテナ5mを介して、PC8からの制御信号8dにより駆動制御され、第二カメラ5fのからのカメラ画像データ5gもPC8に無線送信される。もちろん、X線源5aから独立した第二カメラ5fの独自の無線機能によって、PC8に映像を送信してもよい。
【0031】
第二カメラ6cは、被検体9に近しい箇所にあり、そのカメラ画像データ5g(映像)を利用して、X線源5a及び検出器6の高精度位置決め、すなわち、リモコン7、PC8の手動操作による手動位置決め、或いはそれらの自動制御による自動位置決めに利用する。
【0032】
上固定具5d及び下固定具5eは、X線源5aと検出器6を連結、着脱することができれば、特に、構造、機構、位置は限定されない。また第一吊具4g、第二吊具4hに渡されてもよい。上固定具5d及び下固定具5eは、図2のように、X線源5aに備えられ、X線源5aの電源で駆動できるようにすると、容易に着脱を制御できる。
【0033】
例えば、ここでは、上固定具5dは、図2に示すように、X線源5aの上面に一端が接続した伸縮部5hと他端の先端部5iとからなる。先端部5iは二股になっており、第二吊具4hを挟持することができる。そして、上固定具5dの伸縮、挟持(開閉)動作は、PC8からの制御信号8dによって行うことができる。
【0034】
下固定具5eは、図2に示すように、X線源5aの底部に一端が接続した伸縮部5kと他端の先端部5lとからなる。先端部5lは電磁石で、検出器6の鉄素材部分に、磁着できる。そして、下固定具5eの伸縮、磁着、脱離動作は、PC8からの制御信号8dによって行うことができる。すなわち、X線源5aの電源の通電のオンオフで、検出器6の鉄素材部に磁着、脱離を制御できる。
【0035】
固定具としては、上固定具5d及び下固定具5eの何れか一方、或いは双方、そして、一方の機構を2種、また側面にそれらを設けることもできる。
【0036】
上固定具5d及び下固定具5eを備えることで、ドローン3の揺れ、風の影響を低減し、X線源5a及び検出器6を所望の位置(距離)に維持し、より鮮明なX線画像8bを取得することができる。
【0037】
検出器6は、被検体9を透過したX線5cを検出する検出面6bと、検出面6bと電気的に接続し、X線画像データ6cを取得、記録、PC8に無線で送信する本体6aとからなり、本体特許文献1のX線検出器[3]などが使用できる。検出器6としては、例えば、シンチレータ、CCD、CMOS、CdTe半導体などが採用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 ドローンを用いたX線検査装置
2 ドローン用X線検査装置
3 ドローン
3a 本体
4 吊下装置
4a 枠
4b レール
4c 電源
4d 第一モータ
4e 第二モータ
4f 可動部
4g 第一吊具
4h 第二吊具
4i 制御装置
4k 第一カメラ
4m カメラ画像データ
5 ドローン用X線発生装置
5a X線源
5b X線管
5c X線
5d 上固定具
5e 下固定具
5f 第二カメラ
5g カメラ画像データ
5h 伸縮部
5i 先端部
5k 伸縮部
5l 先端部
5m アンテナ
6 検出器
6a 本体
6b 検出面
6c X線画像データ
7 リモコン
7a 無線
8 PC
8a モニタ
8b X線画像
8c 制御信号
8d 制御信号
9 被検体
図1
図2