(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、実施形態にかかる安否情報管理システム100の構成を示す図である。安否情報管理システム100は、本部サーバ6と、店舗サーバ4(4a,4b…)と、POS端末1(1a,1b…)とを主に備えている。系列店舗はそれぞれ、POS端末1と店舗サーバ4とを備えており、これらPOS端末1と店舗サーバ4とは、店舗内に設けられたLAN(Local Area Network)回線等の接続回線3を介してデータ通信可能に接続されている。尚、
図1では、店舗サーバ4にPOS端末1をそれぞれ1台ずつ接続した図を例示したが、店舗サーバ4には複数台のPOS端末1を接続してもよい。
【0008】
以下では、本部サーバ6を本実施形態にかかる情報処理装置として適用する例について説明するが、本実施形態にかかる情報処理装置はこれに限定されない。以下で述べる、情報の登録、検索条件の受付、情報の出力、情報入力の受付、表示出力などの、処理の主体をPOS端末1側で行うと捉え、POS端末1を本実施形態にかかる情報処理装置と捉えてもよい。
【0009】
POS端末1は、商品の販売登録、および会計処理を行う。また、本実施形態にかかるPOS端末1は、本部サーバ6との協働により、災害時伝言サービスにおける伝言登録処理、および、伝言検索処理、伝言閲覧処理を行う。
【0010】
店舗サーバ4は、チェーン店の各店舗に設けられ、各店舗の売上管理や在庫管理、商品の発注処理を行うサーバ装置である。店舗サーバ4は、店舗のPOS端末1で登録された売上データを本部サーバ6に送付したり、商品の注文を登録して本部サーバ6に注文データを送信したりする処理を行う。
【0011】
本部サーバ6は、系列店舗の本部で用いられるサーバ装置であり、系列店舗における売上管理、在庫管理、店舗会員の管理等を統括的に行うサーバ装置である。また、本実施形態に係る本部サーバ6は、地震や火災等の災害発生時、あるいは、大規模テロ事件等の非常事態に、家族や関係者間の伝言サービスを提供する。本部サーバ6と、店舗サーバ4とはVPN(Virtual Private Network)接続等の専用回線8で接続されている。
【0012】
従来一般的には、電話回線、携帯電話回線等を利用する災害時伝言サービスや、スマートフォンや携帯電話等の携帯型電子機器を利用する災害時伝言サービスが展開されている。しかしながらこのような従来型の伝言サービスにおいては、災害発生時に回線が混雑して繋がりにくい。また、停電時には電子機器の充電がままならなくなるため、災害時伝言サービスの脆弱性が危惧されていた。一方、チェーン店舗の各店舗や、本部サーバセンタでは、非常時でも情報処理装置(例えば、本部サーバ6、店舗サーバ4、POS端末1)等が稼働できるよう、非常用電源を備えている場合も多い。また、店舗間のネットワークは専用回線で接続されているため、非常時に回線が混雑してダウンする可能性も低い。
【0013】
そこで本実施形態では、このようなネットワーク資源を災害時伝言サービスに活用するとしたものである。そして、本実施形態は、系列店舗のPOS端末1(例えば、店舗aのPOS端末1a)で登録された伝言を、他の系列店舗のPOS端末1(例えば、店舗bのPOS端末1b)で検索し、閲覧できる伝言サービスを提供するとした。
【0014】
また、多くの客が多目的に利用することとなるレジカウンタでは、伝言登録処理、伝言検索処理等によって他の客が滞留することは望ましくなく、より効率的にこれら処理を行うことが望まれる。そこで、本実施形態では、伝言登録時に、登録者の氏名や個人情報とともに、検索キーとなる店舗を「指定店舗」として登録する。そして、伝言閲覧時には、指定店舗の名称あるいは店舗コードとともに、遠方の家族や知人を検索するように構成した。ここで、検索キーとなる指定店舗としては、例えば、伝言登録者がよく利用する店舗aとするとよい。尚、指定店舗は、伝言を検索する際の検索キーとして用いるものであるから、店舗aに限定する必要はなく、伝言を検索して閲覧する閲覧者側で日ごろよく利用している店舗b(例えば、登録者の家族や知人がよく利用する店舗b)としてもよいし、その他の店舗を指定してもよい。
【0015】
しかるに、本実施形態では、伝言登録時に、登録データとして、登録者の氏名とともに、検索キーとなる指定店舗を特定した指定店舗情報を登録する。そして、伝言検索時には、登録者の氏名と指定店舗情報(店舗名、店舗コード等)とにより登録者の伝言を検索する。これにより本実施形態は、災害時伝言を検索する際の効率化を図ることができる。尚、指定店舗は、家族間、あるいは、知人同士で予め決めておき、知らせておくことで災害時の連絡をより効率的に、より確実に行うことができる。
【0016】
また、本実施形態では、登録者の氏名のほか、指定店舗、および、氏名以外の個人情報を登録する。氏名以外の個人情報としては、登録者を特定する少なくとも1つのユニークな個人情報であって登録者の氏名以外の個人情報を用いる。これにより、指定店舗を同じくする、同姓同名の登録者がいても、登録者を識別しやすくできる。
【0017】
尚、本実施形態では、安否情報に伝言を含めて登録する例を挙げて説明するが、伝言は登録者自身が入力するメッセージには限定されず、登録者(被災者)の状況を端的に示す情報であればよい。即ち、伝言の内容としては、例えば、自宅待機、避難所へ避難、その他地域へ避難中、負傷、病院等を示す情報を選択して登録するとしてもよい。
【0018】
次に、各装置のハードウェア構成および機能的構成について説明する。まず、本部サーバ6について説明する。
【0019】
図2は、本部サーバ6のハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。本部サーバ6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部61を備える。また、制御部61にはバス62及びI/O機器制御部64を介して、キーボード65、表示器66、プリンタ67及びHDD(Hard Disk Drive)68が接続されている。制御部61は、通信I/F(Interface)63及び専用回線8を介して店舗サーバ4との間でデータ通信を行う。
【0020】
HDD68は、制御部61のCPUを動作させる各種プログラムの他、会員マスタ681、安否情報管理ファイル682および店舗マスタ683を格納している。
【0021】
会員マスタ681は、会員番号、会員氏名、連絡先の電話番号や住所、ポイント数等の会員情報を管理するためのマスタファイルである。
【0022】
安否情報管理ファイル682は、系列店舗のPOS端末1から登録された安否情報を管理するためのファイルである。
【0023】
店舗マスタ683は、店舗が属する地区、店舗名称、店舗コードを対応付けたマスタファイルである。
【0024】
本部サーバ6は会員マスタ681、店舗マスタ683を更新、管理し、更新後のデータを系列店舗の店舗サーバ4(4a,4b…)に配布する。店舗サーバ4は配布されたデータにより、自装置の会員マスタ481、店舗マスタ483(ともに
図5参照)を更新する。
【0025】
次に、本部サーバ6の制御部61が実行するプログラムの機能的構成について説明する。本実施形態の本部サーバ6で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0026】
また、本実施形態の本部サーバ6で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の本部サーバ6で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の本部サーバ6で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0027】
本実施形態の本部サーバ6で実行されるプログラムは、
図2に示すように、通信制御部611、情報管理部612を含むモジュール構成となっている。制御部61のCPU(プロセッサ)は、制御部61のROMからプログラムを読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、通信制御部611、情報管理部612が、主記憶装置上に生成される。
【0028】
通信制御部611は、専用回線8を介して、系列店舗の店舗サーバ4との間のデータ通信を制御する。また、通信制御部611は、専用回線8を介して、系列店舗のPOS端末1(1a,1b…)との間のデータ通信を制御する。
【0029】
情報管理部612は、概略的には、POS端末1から送信された安否情報(即ち、災害時伝言システムに登録する各種データ)に、各々の安否情報を識別可能とする伝言ID(安否情報識別情報)を付して、安否情報管理ファイル682に登録する(安否情報登録手段)。また、情報管理部612は、POS端末1から問合せされた検索条件を受付けて(検索条件受付手段)、検索条件を満たす安否情報を検索し、検索結果をPOS端末1に送信出力する(安否情報出力手段)。
【0030】
また、情報管理部612は、POS端末1から安否情報の更新データを受信すると、当該更新データにより安否情報管理ファイル682を更新する。例えば、安否情報を閲覧した閲覧者が、登録者に伝言を応答した場合、情報管理部612は応答内容を示した応答情報を、安否情報の伝言IDに対応付けて安否情報管理ファイル682に格納する。また、初回登録者が避難の状況等に応じて、2回目以降に伝言を再度登録する際に、情報管理部612は初回の安否情報に付した伝言IDに対応づけて再登録時の安否情報を記録することにより、安否情報管理ファイル682を更新する。
【0031】
このように情報管理部612は、単一の登録者に対して安否情報や応答情報が追加登録される際に、伝言IDによって初回登録者を特定した上で、追加の情報を登録する。これにより、同一の初回登録者に関する情報を一本化して管理することができ、非常時に情報が錯綜してしまうことを回避できる。また、安否情報や応答情報の登録日時順に情報を出力することで、登録者と閲覧者のやり取りを時系列に並べて出力することができる。
【0032】
図3は、安否情報管理ファイル682のデータ構成例を示す説明図である。
図3に示すように、安否情報管理ファイル682は、安否情報として、伝言IDと、指定店舗コードと、登録者氏名と、登録者の連絡先情報と、伝言メッセージとを対応付けて格納するデータファイルである。
【0033】
伝言IDとは、各安否情報を特定するための識別子である。指定店舗コードは、指定店舗を特定するコードである。登録者の連絡先情報は、登録者を特定するユニークな個人情報として、例えば、電話番号、メールアドレス等を用いることができる。連絡先情報としては、住所の全部あるいは一部、SNS(Social Network Service)のアカウント名等も用いることができるが、他者から検索しやすいよう、且つ、検索時に入力しやすいような情報であることが望ましい。尚、各情報の登録処理については後述する。
【0034】
図4は、店舗マスタ683のデータ構成例を示す説明図である。
図4に示すように、店舗マスタ683は、店舗コードと、店舗が属する地区名と、店舗名称とを対応付けて格納している。
【0035】
次に、店舗サーバ4について説明する。
【0036】
図5は、店舗サーバ4のハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。店舗サーバ4は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部41を備えている。また、制御部41にはバス42及びI/O機器制御部44を介して、キーボード45、表示器46、プリンタ47及びHDD48が接続されている。
【0037】
制御部41は、通信I/F431及び接続回線3を介してPOS端末1との間でデータ通信を行う。また、制御部41は、通信I/F432及び専用回線8を介して本部サーバ6との間でデータ通信を行う。また、制御部41は、POS端末1からの要求に応じて、本部サーバ6に各種データを送信するように要求する。加えて、制御部41は、本部サーバ6から受信したデータを、要求のあったPOS端末1に送信応答する。
【0038】
HDD48は、制御部41のCPUを動作させる各種制御プログラムの他、会員マスタ481、安否情報通信ログ482、店舗マスタ483、商品マスタ(不図示)、売上データファイル(不図示)等の各種データファイルを格納している。制御部41は所定時刻となると、あるいは店員が指示を入力すると、本部サーバ6から最新の会員マスタ681、店舗マスタ683、商品マスタをダウンロードし、HDD48内の会員マスタ481、店舗マスタ483、商品マスタを更新する。安否情報通信ログ482は、POS端末1および本部サーバ6の双方からそれぞれ受信した安否情報等を保存することで、通信ログを記録するためのデータファイルである。
【0039】
次に、店舗サーバ4の制御部41が実行するプログラムの機能的構成について説明する。本実施形態の店舗サーバ4で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0040】
また、本実施形態の店舗サーバ4で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の店舗サーバ4で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の店舗サーバ4で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0041】
本実施形態の店舗サーバ4で実行されるプログラムは、
図5に示すように、通信制御部411を含む。制御部41のCPU(プロセッサ)は、制御部41のROMからプログラムを読み出して、通信制御部411を主記憶装置上にロードする。これにより、通信制御部411が主記憶装置上に生成される。
【0042】
通信制御部411は、POS端末1とのデータ通信、および、本部サーバ6とのデータ通信を制御する。また、通信制御部411は、安否情報の通信記録を安否情報通信ログ482に記録する。
【0043】
次に、POS端末1について説明する。
【0044】
図6は、POS端末1のハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。POS端末1は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部11を備える。また、制御部11には、バス12及びI/O機器制御部14を介して、キーボード15、スキャナ16、店員用表示器17、客用表示器18、プリンタ19、マイク20、HDD21が接続されている。他にも、制御部11には、バス12およびI/O機器制御部14を介して、磁気カードRW(リーダライタ)22、非接触式RW23等が接続されている。
【0045】
店員用表示器17は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。店員用表示器17の表示画面上には、タッチパネル171が積層されている。客用表示器18は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。客用表示器18の表示画面上には、タッチパネル181が積層されている。
【0046】
HDD21には、制御部11が実行する各種プログラムの他、商品マスタ等が格納される。尚、POS端末1は、本部サーバ6または店舗サーバ4から、会員マスタ681、481、安否情報管理ファイル682、店舗マスタ683、483をダウンロードし、HDD21に格納しておくとしてもよい。
【0047】
磁気カードRW22は、磁気記憶式の会員カード等に対してデータの読み書きを行う。尚、会員カードは磁気記憶式に限定されず、その他の記憶方式のカードを用いてもよい。その場合、会員カードのRWとしては、カードの記憶方式に沿うタイプのRWを用いる。非接触式RW23は、非接触式ICカード、あるいは、非接触式ICチップを搭載した携帯型電子機器に対してデータの読み書きを行う。
【0048】
制御部11は、通信I/F13及び接続回線3を介して店舗サーバ4との間でデータ通信を行う。また、制御部11は、更に専用回線8を介して本部サーバ6とデータ通信を行う。次に、制御部11が実行するプログラムについて説明する。
【0049】
本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、制御部11のROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0050】
さらに、本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0051】
本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、
図6に示すように、表示制御部111、入力受付部112、通信制御部113、印字制御部114を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPUが制御部11のROMから本実施形態のプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされる。そして、CPUが主記憶装置上に表示制御部111、入力受付部112、通信制御部113、印字制御部114を生成する。
【0052】
表示制御部111は、店員用表示器17および客用表示器18における表示動作を制御する。例えば、表示制御部111は、客用表示器18に、
図7〜
図15に示すような画面を表示する。
【0053】
入力受付部112は、キーボード15、スキャナ16、磁気カードRW22、非接触式RW23、タッチパネル171、タッチパネル181、マイク20からの入力を受付ける。
【0054】
通信制御部113は、接続回線3を介して、店舗サーバ4との間のデータ通信を制御する。また、通信制御部113は、接続回線3および専用回線8を介して、本部サーバ6との間のデータ通信を制御する。
【0055】
印字制御部114は、プリンタ19を制御して、レシート、ジャーナル等の印字動作を制御する。また、印字制御部114は、安否情報をレシート用紙に印字する動作を制御する。
【0056】
次に、表示制御部111がPOS端末1の客用表示器18に表示する、災害時伝言登録システムの各種画面の構成例、および、画面遷移例について説明する。尚、以降の図面で示す画面構成例は一例であり、これにより本実施形態の画面構成が限定されるものではない。
【0057】
まず、
図7ないし
図12を用いて、安否情報を登録する際に用いる登録画面例について説明する。
【0058】
図7は、登録者氏名を登録する登録画面81の一例を示した図である。商品の登録画面あるいはメニュー画面(ともに不図示)には、災害時伝言登録システムの利用を開始する操作キーが設けられている。入力受付部112がタッチパネル181を介して当該操作キーの操作を受付けると、表示制御部111は、登録画面81を客用表示器18に表示する。
【0059】
登録画面81には、登録者氏名の入力欄811と、テキスト入力キー812とが設けられている。登録者(例えば、店舗aに出向いた客)は、テキスト入力キー812から自分の氏名を入力する。入力受付部112はテキスト入力キー812における入力を受付け、表示制御部111は当該入力に応じて入力欄811に氏名を表示する。登録画面81には、音声入力キー810も設けられており、音声入力キー810がタッチ操作されると、入力受付部112はマイク20からの音声入力を受付ける。次へキー813が操作されると、表示制御部111は、客用表示器18の表示を、
図8に示す登録画面82に切替える。
【0060】
図8は、電話番号を登録する登録画面82の一例を示した図である。登録画面82には、音声入力キー810、登録者の電話番号の入力欄821、テンキー822が設けられている。入力受付部112は、テンキー822に対する入力を受付け、表示制御部111は入力された電話番号を入力欄821に表示する。音声入力キー810が操作された場合には、入力受付部112はマイク20からの音声入力を受付ける。次へキー823が操作されると、表示制御部111は、客用表示器18の表示を、
図9に示す登録画面83に切替える。
【0061】
図9は、指定店舗を登録する登録画面83の一例を示した図である。登録画面83には、例えば、指定店舗を選択するためのプルダウンメニュー831が設けられる。プルダウンメニュー831の初期値(即ち、一番上の行に表示される選択肢)としては、POS端末1が設置されている店舗aの店名「AAA店(当店)」が表示される。プルダウンメニュー831の次の行には、店舗a以外を選択するための選択肢として「当店以外」の選択肢832が表示される。入力受付部112は、プルダウンメニュー831を介して、指定店舗の選択操作を受付ける。
【0062】
図10は、指定店舗を選択するプルダウンメニュー例を示した図である。
図9において、「当店以外」の選択肢832が操作されると、通信制御部113は店舗サーバ4の店舗マスタ483に近隣地区の店舗名を問い合わせる。表示制御部111は
図10に示すように、プルダウンメニュー831を展開して、店舗マスタ483の応答データに基づいて、当店以外の店舗名を店舗aに近い順に並べたプルダウンメニュー833を表示する。入力受付部112は、プルダウンメニュー833に対する選択操作に応じて、指定店舗の選択操作を受付ける。
【0063】
図9に戻って、登録画面83には、店舗検索を行うためのテキスト入力キー812と、音声入力キー810が設けられている。テキスト入力キー812または音声入力キー810に入力があった場合には、POS端末1の通信制御部113は、入力された検索条件を店舗サーバ4の店舗マスタ483に随時問合せる。通信制御部113が店舗マスタ483から店舗名の候補を受け取ると、表示制御部111は店舗名の候補を随時、客用表示器18に表示し、入力受付部112はオペレータ(客)による確定操作を受付ける。次へキー834が操作されると、表示制御部111は、客用表示器18の表示を、
図11に示す登録画面84に切替える。
【0064】
図11は、伝言メッセージを選択する登録画面84の一例を示した図である。登録画面84には、伝言メッセージの選択肢841〜843が設けられている。選択肢841、842が選択操作されると、入力受付部112は選択肢に応じた伝言メッセージを受付ける。「その他」の選択肢843が選択操作されると、表示制御部111は
図12に示す登録画面86を、客用表示器18に表示する。
【0065】
尚、登録画面84において登録キー844が操作されると、表示制御部111は、
図7〜
図11で入力された各項目を表示した確認画面を客用表示器18に表示し、登録処理を終了する。入力受付部112は
図7〜
図11で入力された各項目の情報を一まとまりのデータとして合成し、安否情報を生成する。通信制御部113は、生成された安否情報を、店舗サーバ4および専用回線8を介して、本部サーバ6に送信する。
【0066】
図12は、伝言メッセージを入力する登録画面85の一例を示した図である。登録画面85には、伝言メッセージの入力欄851、テキスト入力キー852、音声入力キー810が設けられている。表示制御部111は、テキスト入力キー852からの入力されたテキストを随時、入力欄851に表示出力する。登録画面85において、もどるキー853が操作されると、表示制御部111は客用表示器18の表示を
図11で示した表示に切替える。また、登録画面85において登録キー854が操作されると、表示制御部111は、
図7〜
図11の登録画面81〜85で入力された各項目を表示した確認画面を客用表示器18に表示し、登録処理を終了する。また、入力受付部112は、
図7〜
図11の登録画面81〜85で入力された各項目の情報を、一まとまりのデータとして合成し、安否情報を生成する。通信制御部113は、生成された安否情報を、店舗サーバ4および専用回線8を介して、本部サーバ6に送信する。
【0067】
次に、
図13ないし
図15を用いて、安否情報を検索、閲覧する際の画面について説明する。尚、
図13〜
図15は、安否情報を検索、閲覧する側の店舗のPOS端末1(例えば
図1において、店舗bのPOS端末1b)に表示される。
【0068】
図13は、安否情報を検索する検索画面86の一例を示した図である。検索画面86には、安否を確認したい対象者の、氏名の入力欄861、電話番号の入力欄862、指定店舗の入力欄863が設けられている。各入力欄861〜863がタッチ操作されると、表示制御部111は、テキスト入力キー(例えば、
図7等で示したようなテキスト入力キー812)を客用表示器18に表示する。そして、表示制御部111は、入力されたテキストを各入力欄861〜863に表示する。尚、各入力欄861〜863には音声入力を開始する音声入力キー810が設けられており、入力受付部112はマイク20を介して音声入力を受付けてもよい。検索開始キー864が操作されると、入力受付部112は、入力欄861〜863に表示されているテキストを検索条件として受付ける。通信制御部113は、当該検索条件を本部サーバ6に問い合わせて、安否情報の検索結果を要求する。通信制御部113が、本部サーバ6から検索結果を受信すると、表示制御部111は、検索結果を客用表示器18に表示する。
【0069】
図14は、検索結果を表示した表示画面87の一例を示す図である。表示画面87には、本部サーバ6から受信した情報に基づいて、検索条件に該当する検索結果871が表示される。検索結果871には、登録者が
図7〜
図11で説明した各種画面から登録した、氏名、電話番号、指定店舗、伝言メッセージが表示される。尚、表示画面87の検索結果には、本部サーバ6により付された伝言IDを表示してもよい。検索結果871の表示欄には、当該安否情報の確認操作を受ける確認キー872と、安否情報を印刷するための印刷キー873とが設けられている。
【0070】
入力受付部112が印刷キー873の操作を受付けると、印字制御部114は、検索結果871に表示されている各項目を、レシート用紙に印字する。印字内容としては、伝言ID、指定店舗コード、指定店舗の名称、登録者氏名、登録者の連絡先情報、伝言メッセージが印刷されるが、印字項目は選択可能としてもよい。
【0071】
本実施形態では、このように安否情報をレシート用紙に印字することができるので、閲覧者は当該レシート用紙を持ち帰って、他の関係者に登録者の安否情報を見せることができる。また、閲覧者がPOS端末1bの前で情報を書き写したり、写真に撮って画像データを保存したりする等の手間を省きつつ、確実に安否情報を持ち帰ることができる。
【0072】
一方、入力受付部112が確認キー872の操作を受付けると、表示制御部111は客用表示器18の表示を、
図15に示す入力画面88に切替える。
【0073】
図15は、応答メッセージを入力する入力画面88の一例を示した図である。入力画面88からは、登録者(AA AAAさん)に対して、閲覧者からの応答メッセージを入力することができる。入力画面88には、応答者の氏名の入力欄881、応答者の電話番号の入力欄882、応答メッセージの入力欄883が設けられている。各入力欄881〜883への入力については、
図13と同様の入力方法を用いればよい。入力画面88に設けられた戻るキー884の操作を受付けると、表示制御部111は、
図14の表示画面87を表示する。一方、入力画面88に設けられた送信キー885の操作を受付けると、入力受付部112は、入力画面88の各入力欄881〜883に入力された情報を、
図14で表示した安否情報871に対する応答情報として受付ける。この際に入力受付部112は、
図14で検索結果として表示した安否情報871の伝言IDを付して、応答情報を生成する。
【0074】
通信制御部113は、入力受付部112が生成した応答情報を、店舗サーバ4bを介して本部サーバ6に送信する。本部サーバ6は、応答情報を受信し(応答受付手段)、対応する伝言IDの安否情報と関連づけて安否情報管理ファイル682に格納する(応答登録手段)。
【0075】
図16は、応答情報が追加して登録された、安否情報管理ファイル682のデータ構成例を示した説明図である。
図3とともに上述したように、安否情報管理ファイル682には、伝言IDに対応付けて、登録者がPOS端末1aから登録した初回登録データ6821が格納されている。
【0076】
そして、店舗bにおいて閲覧者(応答者)が上述のように応答情報を登録すると、POS端末1bは、応答対象の安否情報の伝言IDを付して、本部サーバ6に送信する。本部サーバ6の情報管理部612は、受信した応答情報に含まれる伝言IDを読み込んで、当該伝言IDで管理されている安否情報に関連付けて、応答情報6822a(応答日時1、応答者氏名1、応答者の連絡先情報1、応答メッセージ1等)を追加登録する。
【0077】
同様に、本部サーバ6は、更なる応答情報6822b(応答日時2、応答者氏名2、応答者の連絡先情報2、応答メッセージ2等)を受信すると、応答対象の伝言IDに関連付けて、当該応答情報6822bを追加登録する。このように、本部サーバ6は、伝言IDで関連する安否情報および応答情報を一本化しつつ、災害時の伝言を管理する。
【0078】
図16に示すように、安否情報管理ファイル682には、同一の伝言IDで管理されている安否情報6821および応答情報6822a,6822b等が時系列で保存される。従って、POS端末1において安否情報または応答情報が要求されると、本部サーバ6は、安否情報6821および応答情報6822a,6822bを当該情報が登録された日時の情報を付して、POS端末1に送信応答する。これにより、POS端末1は検索結果の表示画面上において、安否情報6821および安否情報6821および応答情報6822a,6822bを当該情報が登録された日時順に、時系列に並べて表示出力することができる。
【0079】
本実施形態では、このように伝言IDを用いて安否情報と応答情報を関連付けるので、登録者、閲覧者(応答者)の双方が系列店舗のPOS端末1から登録した情報を互いに本システムを利用して各店舗のPOS端末1から検索、閲覧することができる。
【0080】
次に、安否情報管理システム100における動作例について説明する。まず、安否情報を安否情報管理システム100に登録する処理の手順例について説明する。
【0081】
図17は、安否情報を登録する場合の処理手順例を示したシーケンス図である。店舗aのPOS端末1aにおいて、表示制御部111は、上述したように、入力操作に応じて
図7〜
図12に示した登録画面81〜85を客用表示器18に表示する(ステップS1)。登録者(客)は、登録画面81〜85に表示されたガイダンスに従って、登録事項を順次入力する。
図12の登録画面85において登録キー854が操作されると、入力受付部112は、
図7〜
図12の登録画面81〜85で入力された各項目の情報を受付けて、一まとまりのデータに合成し、安否情報を生成する(ステップS2)。そして、POS端末1aの通信制御部113は、生成された安否情報を店舗サーバ4aに送信する(ステップS3)。店舗サーバ4aの通信制御部411は、受信した安否情報を通信記録として自装置の安否情報通信ログ482に保存するとともに、本部サーバ6に送信する(ステップS4)。本部サーバ6の通信制御部611は、受信した安否情報に伝言IDを付して、安否情報管理ファイル682に格納し、登録する(ステップS5)。
【0082】
次に、安否情報管理システム100において、安否情報を検索、閲覧する処理の手順例について説明する。
【0083】
図18は、安否情報を閲覧する場合の処理手順例を示したシーケンス図である。店舗bのPOS端末1bにおいて、表示制御部111は上述したように検索画面86(
図13参照)を客用表示器18に表示する。閲覧者(店舗bの客)は検索画面86において、検索条件として、登録者(検索対象者)の氏名、電話番号、指定店舗を入力する。検索画面86において検索開始キー864(
図13参照)が操作されると、入力受付部112は、検索画面86に入力された検索条件を受付ける(ステップS6)。通信制御部113は、受付けた検索条件を店舗サーバ4bに送信する(ステップS7)。店舗サーバ4bの通信制御部411は、受信した検索条件を本部サーバ6に送信する(ステップS8)。本部サーバ6の通信制御部611(
図2参照)が検索条件を受信すると、情報管理部612は当該検索条件を用いて安否情報管理ファイル682を検索する(ステップS9)。そして、情報管理部612は、検索条件に該当する安否情報があれば、当該安否情報を抽出する。即ち、情報管理部612は、例えば
図3に例示した安否情報管理ファイル682から、伝言ID、指定店舗コード、登録者氏名、登録者の連絡先情報、伝言メッセージを抽出する。そして、通信制御部611は、検索要求元の店舗サーバ4bに、抽出された安否情報を送信する(ステップS10)。
【0084】
店舗サーバ4bの通信制御部411は、受信した安否情報を、検索要求元のPOS端末1bに送信する(ステップS11)。POS端末1bの通信制御部113が当該安否情報を受信すると、表示制御部111は、
図14に示したように、表示画面87に検索結果を表示する(ステップS12)。上述したように、表示画面87において、印刷キー873が操作されると、印字制御部114は当該検索結果をレシート用紙に印字する。
【0085】
また、
図14の表示画面87において、確認キー872が操作されると、表示制御部111は
図15で示したように、応答メッセージの入力画面88を表示する。入力欄881〜883に情報が入力された後に、送信キー885(ともに
図15参照)が操作されると、入力受付部112は各入力欄881〜883を介して入力された各項目の情報を受付ける(ステップS13)。そして、入力受付部112は、各項目の情報に、ステップS11で受信した安否情報の伝言IDを付して応答情報を生成する。そして、通信制御部113は、生成した応答情報を店舗サーバ4bに送信する(ステップS14)。
【0086】
店舗サーバ4bの通信制御部411は、受信した応答情報を安否情報通信ログ482に保存し、本部サーバ6に送信する(ステップS15)。本部サーバ6の通信制御部611が応答情報を受信すると、情報管理部612は、受信した応答情報を、当該応答情報に含まれる伝言IDに対応付けて、安否情報管理ファイル682に登録する(ステップS16)。
【0087】
ステップS16の後、店舗aのPOS端末1aから、登録者(初回登録者)が自身の登録した安否情報について応答がないか確認をする場合の手順について説明する。ステップS17において、POS端末1aの表示制御部111は、検索画面86(
図13参照)を表示する。安否情報の初回登録者は、検索画面86において、自身の氏名と、電話番号と、指定店舗とを入力し、検索開始キー864を操作する。入力受付部112は、検索画面86において入力された検索条件を受付ける。
【0088】
通信制御部113は、入力受付部112が受付けた検索条件を、店舗サーバ4aに送信する(ステップS18)。店舗サーバ4aの通信制御部411は、受信した検索条件を本部サーバ6に送信する(ステップS19)。本部サーバ6の通信制御部611が検索条件を受信すると、情報管理部612は当該検索条件を用いて安否情報管理ファイル682の検索を開始する(ステップS20)。そして、通信制御部611は検索結果を店舗サーバ4aに送信する(ステップS21)。店舗サーバ4aの通信制御部411は、受信した検索結果を安否情報通信ログ482に記録し、当該検索結果を、検索要求元のPOS端末1aに送信する(ステップS22)。POS端末1aにおいて通信制御部113が検索結果を受信すると、表示制御部111は、当該検索結果に基づいて、客用表示器18に検索結果を表示する(ステップS23)。
【0089】
尚、上述では、店舗bのPOS端末1bにおいて、閲覧者である客が入力操作を行うとしたが、入力操作は店員が行ってもよい。また、表示制御部111は、検索画面86等の各種画面を、店員用表示器17に表示して、タッチパネル171から各種入力を受付けてもよい。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0091】
例えば、ステップS17では、伝言IDを入力して、関連する安否情報および応答情報の検索を受付けてもよい。これにより、検索条件を入力する手間を省くことができ、検索処理の効率化をより向上させることができる。
【0092】
また、これに関して、POS端末1は初回の情報登録時に、伝言IDをコード化して印字した受付票をレシート用紙に印字し、次回のシステム利用時(例えば
図18のステップS17)に、当該受付票のコードを読み込むことにより、伝言IDの入力を受付けるとしてもよい。
【0093】
図19は、受付票の印字構成例を示した図である。例えば、POS端末1の通信制御部113は、本部サーバ6に安否情報を送信した後に、本部サーバ6から当該安否情報を登録できたことを示す確認情報とともに、本部サーバ6が当該安否情報に割り当てた伝言IDを受信する。そして、POS端末1の印字制御部114は、伝言IDをエンコードしたコードシンボル1911と、登録済みの安否情報1912とをレシート用紙に印字し、受付票190として発行する。
【0094】
このような受付票190を発行することで、登録者は次回のシステム利用時に、受付票190を提示すれば、店員が当該受付票190に付されたコードシンボル1911をスキャナ16でスキャンすることにより、より簡便に情報の閲覧を開始することができる。これにより、安否情報を検索、閲覧する際の利便性をより向上することができる。尚、同様の受付票190を、閲覧者側のPOS端末1bにおいて発行し、2回目以降のシステム利用において、当該受付票190を用いて情報を読み込むようにしてもよい。
【0095】
尚、
図19では、コードシンボル1911としてバーコードを印字した例を示したが、コードシンボル1911としては二次元コードを印字してもよい。
【0096】
また、災害時に先だって、登録者の氏名や連絡先、避難先等を予め登録しておくとしてもよい。例えば、POS端末1の入力受付部112は、客用表示器18に表示させた入力画面を介して、上述のような安否情報の一部の情報を、平常時に予め受付けて本部サーバ6に送信する。本部サーバ6の情報管理部612は、受信した情報を、会員マスタ681(
図2参照)に登録しておく(事前登録手段)。尚、安否情報の少なくとも一部を事前に登録する際の登録先データベースとしては、会員マスタ681ではなく、安否情報管理ファイル682(
図2参照)としてもよい。
【0097】
図20は、予め災害時指定店舗等の情報を登録しておく場合の、会員マスタ681のデータ構造例を示した図である。
図20に示す例では、会員マスタ681において、会員ID、会員氏名、会員の連絡先電話番号、連絡先住所、メールアドレス、累計ポイント等の会員情報に加えて、災害時に検索キーとして用いられる指定店舗を示す情報が登録されている例を示した。また、図示するように、災害時に避難する予定の場所として、災害時指定避難場所を登録しておいてもよい。
【0098】
災害発生時に、POS端末1の入力受付部112は、スキャナ16により会員カードから会員IDを読み取って受付けて、本部サーバ6に送信する。本部サーバ6の情報管理部612は、受信した会員IDを受付けて(識別情報受付手段)、会員IDに対応付けて予め登録されている会員情報、および、事前登録された少なくとも一部の安否情報を、会員マスタ681から読み込む。そして、通信制御部611(表示出力手段)は、読み込んだ情報を、POS端末1に送信することにより、POS端末1の客用表示器18に表示された登録画面上に、当該情報を表示出力する。
【0099】
このように構成することで、登録者は災害時に安否情報を入力する手間を省くことができ、登録処理をより効率的に行うことができる。
【0100】
尚、本実施形態のプログラムを複数言語対応のプログラムとして提供してもよい。この場合には、本実施形態の災害時伝言登録システムのトップ画面、あるいは、上述した各登録画面、検索画面において、言語を選択する言語選択キーを設けておく。そして、当該言語選択キーで選択された言語により上述した各画面を表示し、当該言語により安否情報および応答情報を登録、検索、閲覧するように構成すればよい。
【0101】
また、上述では、指定店舗を1店舗選択して、検索キーとして用いる例について説明したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、検索する際においては、被災者側の地区を検索条件として受付けるよう構成してもよい。本部サーバ6は、検索条件として指定された地区内に所属する複数の店舗を指定店舗として、安否情報管理ファイル682を検索すればよい。検索条件を満たす登録者がいる場合には、POS端末1は「AAA市、AAA店、氏名:AA AAA」のように、地区名、指定店舗名を含めて、検索結果を表示するとよい。
【0102】
また、上述では、本部サーバ6が伝言IDを付す構成としたが、POS端末1あるいは店舗サーバ4が伝言IDを付した後、安否情報を本部サーバ6に送信してもよい。この際には、伝言IDが安否情報管理ファイル682にて重複しないよう、店舗を特定する店舗情報、あるいは、店舗内のPOS端末1を特定するPOS識別情報等を用いた上で、各安否情報を特定する識別情報を付すものとする。
【0103】
また、上述では、安否情報の出力方法として、客用表示器18に表示出力する例、およびレシート用紙に印字出力する例を説明したが、出力先はこれに限定されない。例えば、非接触式データ通信を介して、閲覧者の有する電子機器に安否情報の表示データを出力して、当該電子機器にディスプレイに安否情報を表示出力させてもよい。
【0104】
以上説明したように、本実施形態によれば、指定店舗を検索キーとして用いることで、安否情報を検索、閲覧する処理の効率化を図ることができる情報処理装置およびプログラムを提供することができる。