特許6978774IP Force 特許公報全文掲載

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新規な心不全を治療又は予防するための医薬組成物に関する。本発明は特には、アンジオポエチン様タンパク質2(ANGPTL2)の遺伝子を分子標的とすることにより、心不全を治療又は予防するための医薬組成物

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の目的は、新たな心不全を治療又は予防するための医薬組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、心不全を治療又は予防するための医薬組成物に用いることができるsiRNA及び該siRNAを発現するベクターを提供することである。
本発明の他の目的はまた、本発明の医薬組成物を適用する対象を選択するための方法及び本発明の医薬組成物の効果を確認するための方法を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、心筋細胞及び微小血管内皮細胞など、心臓組織においてアンジオポエチン様タンパク質2(ANGPTL2)が発現しており、アンジオテンシンII(AngII)負荷マウス心肥大モデルや、横行大動脈縮窄圧負荷(TAC)マウス心肥大・心不全モデルにおいてその発現が有意に増強していること、そして、ヒト心不全患者においても健常心に比較しその発現が増強していることを発見し、病的心でANGPTL2が何・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明により、心筋細胞においてアンジオポエチン様タンパク質2遺伝子の発現を抑制することができ、心不全の治療又は予防に有効な医薬組成物が提供される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】左図は、野生型マウスのTAC処置6週間後の、心臓でのANGPTL2タンパク質の発現を、ウェスタンブロットを用いて定量した結果である。Shamは、擬似コントロールマウスを表す。グラフは、各グループn=5の平均である。右図は、アンジオテンシンII(Ang II)で誘導した病的肥大のマウスモデルの心臓でのANGPTL2タンパク質の発現を、誘導2週間後に、ウェスタンブロットを用いて定量した結果である。Vehicleは、コントロールマウスを示す。グラフは、各グループn=8の平均である。コントロールの値を1とした。データは、平均±SEMで表した。**:p<0.01である。

【図2】GFP+心筋細胞及びGFP-心筋細胞におけるANGPTL2の発現を確認した結果である。図2aは、Myh6−EGFP TgマウスからのGFP+心筋細胞及びGFP-非心筋筋細胞での、ANGPTL2及びGFPをウェスタンブロットにより分析した結果である。Hsc70は、コントロールとして用いた。GFP+の値を1とした。グラフは、各グループn=3の平均である。図2bは、TAC処置又は擬似コントロール処置(Sham)の6週間後の、GFP+及びGFP-細胞中のAngptl2発現を定量的RT−PCR分析した結果である。各グループn=3の平均である。コントロールの値を1とした。図2cは、Ang II処置又はビークル処置の2週間後の、GFP+及びGFP-細胞中のAngptl2発現を定量的RT−PCR分析した結果である。各グループn=3の平均である。コントロールの値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05である。

【図3】図3aは、8週齢及び12週齢のαMHC−Angptl2 Tgマウス及び野生型同腹子の心収縮機能障害を確認した結果である。図3aの上段は、M−モードの超音波検査の記録である。図3aの中段は、小麦胚芽凝集素(WGA)で染色した左心室切片の結果であり、心筋細胞の大きさを示している(スケールバー:50μm)。図3aの下段は、DAPIで染色した左心室切片の結果であり、心筋細胞の大きさを示している(スケールバー:200μm)。図3bは、8週齢、12週齢及び18週齢のαMHC−Angptl2 Tgマウス及び野生型同腹子(各群n=5−7)の、拡張期左室後壁の厚さ(LVPW;d)、左心室拡張末期内径(LVID;d)、及びパーセント短縮率(%FS)の結果である。図3cは、12週齢のαMHC−Angptl2 Tgマウス及び野生型同腹子(各群n=5−7)の心臓におけるHF及び線維症と関連する遺伝子の相対的発現の結果である。野生型(WT)の値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05である。

【図4】αMHC−Angptl2のTg及び野生型対照マウスから単離した単一細胞を用いて心筋細胞の興奮収縮(EC)カップリングを評価した結果である。図4aは、αMHC−Angptl2のTg(n=31、N=3)及び野生型対照マウス(n=40、N=3)から単離した心筋細胞の短縮率を、図4bは、1Hzの刺激での平均Ca2+移行を、図4cは、Ca2+移行のピーク値を、図4dは、ピーク[Ca2+]iに達する時間を、図4eは、αMHC−Angptl2のTg(n=54、N=3)及び野生型対照マウス(n=35、N=3)からの心筋細胞におけるCa2+移行減衰の時定数τを示している。図4fは、αMHC−Angptl2 Tgマウス(n=54,N=3)及び野生型マウス(n=35,N=3)からの心筋細胞中の平均SR Ca+値を示している。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。Nは、独立した実験の回数である。

【図5】αMHC−Angptl2 Tgマウス及び野生型マウスの、TAC処置の3週間後の心臓組織切片を、Masson's Trichrome染色した結果である(スケールバー:100μm)。

【図6】αMHC−Angptl2 Tgマウス及び野生型マウスの、TAC処置の3週間後の心臓組織における、心不全及び心臓線維症関連遺伝子の相対的発現を確認した結果である。各群n=6である。WTの値を1とした。

【図7】αMHC−Angptl2 Tgマウス(n=13)及び野生型マウス(n=28)のTAC処置後の生存率を示している。

【図8】12週齢のAngptl2 KOマウス及び野生型同腹子マウス(WT)の、心不全及び線維症関連遺伝子の相対発現を確認した結果である。WTの値を1とした。

【図9】Angptl2 KO及び同腹子マウス(WT)の心臓における種々のシグナル因子及びSERCA2aのイムノブロッティングの結果を定量的に示している。各群n=3−6である。対照の値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図10】αMHC−Angptl2 Tg及び同腹子マウス(WT)の心臓における種々のシグナル因子及びSERCA2aの免疫ブロッティングの結果を定量的に示している。各群n=3−6である。対照の値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図11】Angptl2又は対照のsiRNAで形質転換したNRCMsにおける、各因子の免疫ブロッティングの結果を定量的に示している。各群n=2−4である。対照の値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図12】Ad−Angptl2又は対照Ad−LacZで形質転換したNRCMsにおける、各因子の免疫ブロッティングの結果を定量的に示している。各群n=2−4である。対照の値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図13】運動負荷を行っていない対照マウス、トレッドミルランニングによる急性の訓練及び持続訓練を受けたマウス、の心臓からのANGPTL2タンパク質の免疫ブロッティングの結果である。Hsc70を、泳動コントロールとして用いた。運動負荷を行っていない対照マウスの値を1とした。各群n=6−8である。

【図14】FLuc−Angptl2−3’UTR構築物のマウスAngptl2 3’UTR上の、miR−135a、miR−204、miR−211、miR−221、及びmiR−222の結合部位の予測である。FLuc−Angptl2−3’UTR構築物を有し、対照のpcDNA3.1ベクター、或いはmiR−221、miR−222、miR−211、miR−204又はmiR−135aを発現するベクターで形質転換したNRCMsの相対ルシフェラーゼ活性を示している。対照のpcDNA3.1ベクターで形質転換したNRCMsの値を1とした。各群n=10−12である。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図15】図15aの模式図は、miR−221/222結合部位を有する(上段)又は有しない(下段)FLuc−Angptl2−3’UTR構築物を模式的に示した図である。図15aのグラフは、WT又は欠失したFLuc−Angptl2−3’UTR構築物を有し、対照ベクター或いはmiR−221又はmiR−222を発現するベクターで形質転換したNRCMsの相対ルシフェラーゼ活性を示している。対照のpcDNA3.1ベクターで形質転換したNRCMsの値を1とした。各群n=10−12である。図15bは、持久運動トレーニング後の、対照及びmiR−221/222KOマウスの心臓のANGPTL2のウェスタンブロット(左図)及び定量(右図)の結果を示した図である。Hsc70は、泳動コントロールである。運動負荷を行っていないmiR−221/222非KO対照マウスのレベルを1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図16】野生型マウスに、マウスAngptl2のshRNA(AAV6−shAngptl2−A及び−B)を、1×1010vg/マウス及び3×1010vg/マウスで静脈内投与した2週間後の、ANGPTL2の免疫ブロティングの結果である。投与していないマウスの値を1とした。各群n=4である。

【図17】図16と同様に、図17aは、shRNA投与の2週間後の、PGC−1α及びPPARα転写物の測定結果であり、図17bは、shRNA投与の2週間後の、AKT及びSERCA2aタンパク質レベルの測定結果である。

【図18】ウイルスなし(コントロール)、或いは、1×1010 vg/マウス又は3×1010 vg/マウスにてAAV6−shAngptl2−Bを静脈内投与した4週間後の、TAC誘導異常肥大心臓におけるANGPTL2の免疫ブロッティングの結果を示している。Hsc70を泳動コントロールとして用いた。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図19】ウイルスなし(コントロール)、或いは、1×1010 vg/マウス又は3×1010 vg/マウスにてAAV6−shAngptl2−Bを静脈内投与したマウス間の指標パラメーターの比較結果である。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01である。

【図20】対照、TAC処置マウス、及びAAV6−shAngptl2−B投与4週間のTAC処置マウスの、M−モード心臓エコー検査の記録、心臓の中央部の切片のHE染色の結果(スケールバー:1mm)、及び全心臓の形状である。

【図21】TAC処置及びウイルス投与なし(コントロール)、或いは、TACモデルに、3×1010 vg/マウスにてAAV−shScramble又はAAV6−shAngptl2−Aを静脈内投与したマウス間の指標パラメーターの比較結果である。各グループn=10。データは、平均±SEMで表した。**:p<0.01、+:p<0.001である。

【図22】ANGPTL2を標的とするsiRNA(siANGPTL2−B:s23854)又はコントロールsiRNAで形質転換したヒトiPS由来心筋細胞における、ANGPTL2、AKT及びSERCA2Aの発現を確認した結果である。図22aは、培地中のANGPTL2タンパク質レベルを測定した結果である。各群n=4である。図22bは、ANGPTL2、AKT及びSERCA2Aのウェスタンブロットの結果(左図)、及びAKT及びSERCA2Aの相対タンパク質レベルである。実験は、少なくとも3回行った。Hsc70を泳動コントロールとして用いた。コントロールsiRNAの値を1とした。図22cは、エネルギー関連遺伝子、PGC−1α及びPPARαの発現の結果である。コントロールsiRNAの値を1とした。データは、平均±SEMで表した。*:p<0.05,**:p<0.01、+:p<0.001である。

【図23】ANGPTL2を標的とする7種類のsiRNA(siANGPTL2−A〜G)又はコントロールsiRNAで形質転換したヒトiPS由来心筋細胞における、培地中のANGPTL2タンパク質レベルをウェスタンブロットにより検出した結果である。Hsc70を泳動コントロールとして用いた。

【図24】実施例で用いたヒトANGPTL2を標的としたsiRNAのそれぞれの配列のヒトANGPTL2配列上の位置を示している。線で囲った部分は、翻訳領域を示す。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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