特許第6978786号(P6978786)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978786
(24)【登録日】2021年11月16日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】自立袋包装装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/36 20060101AFI20211125BHJP
   B65B 43/52 20060101ALI20211125BHJP
   B65B 35/18 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   B65B43/36 A
   B65B43/52 A
   B65B35/18
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-76056(P2019-76056)
(22)【出願日】2019年4月12日
(65)【公開番号】特開2020-172310(P2020-172310A)
(43)【公開日】2020年10月22日
【審査請求日】2021年3月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】597123870
【氏名又は名称】株式会社トーヨー
(74)【代理人】
【識別番号】100110537
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 繁
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 均
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 祐輔
【審査官】 ▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−135119(JP,A)
【文献】 特開平10−081313(JP,A)
【文献】 特開2000−191156(JP,A)
【文献】 特開2011−240962(JP,A)
【文献】 特開平06−099955(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3185544(JP,U)
【文献】 特開2014−000999(JP,A)
【文献】 特開2006−111346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 35/00−35/58
B65B 43/00−43/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェーンコンベアにより多数等間隔で搬送され、進行方向と直交する方向へ移動する往復移動台に載せられた進退可能な袋開きホルダー及び前記往復移動台と共に袋開きホルダーに載せられた被包装物を開口袋位置へ押出する押出プッシャーを備えた搬入装置と、
前記袋開きホルダーの開口袋位置への前進に連動して前記袋開きホルダーの開口補助舌片へ向けて噴射風を斜めに送風する、角度位置調整可能に固定されたジェットノズル装置と、該ジェットノズル装置を前記袋開きホルダーの前進に連動して下降させ、噴射風を斜めに送風した後、上昇させる送風噴射装置と、マガジントレーの底面の中央部にベルトコンベアが露出する開口部を形成し、自立袋を確実に1枚ずつ供給できるように、開口部を前方に、二重に形成した底部を後方にして、ドミノ倒し状にマガジントレーに縦列積層状に並べた給袋装置と、該給袋装置から自立袋を一枚吸着し、袋開口位置へ持ち上げ横搬送する吸着ホルダーを備えた吸着装置と前記袋開口位置で押出プッシャーにより被包装物を充填された自立袋の吸着を解除して搬出ベルトコンベアに載せて搬出する搬出装置と、からなることを特徴とする自立袋包装装置。
【請求項2】
前記送風噴射装置は、上下に往復動する往復動ロッドと、該往復動ロッドの先端に取り付けられた取付枠と、該取付枠に角度位置調整可能に固定されるジェットノズル装置とからなり、袋開きホルダーの開口袋位置への前進に連動してジェットノズル装置を下降させ、袋開きホルダーの開口補助舌片へ向けて瞬時噴射風を斜めに送風し、前記開口補助舌片に当たった噴射風が自立袋の底部方向に向かって送風されて自立袋の底部を確実に拡開させた後、上昇することを特徴とする請求項1記載の自立袋包装装置。
【請求項3】
前記マガジントレーは、自立袋と略同等幅の底面を有し、該底面の中央部に駆動軸及び従動軸に掛け渡されたベルトコンベアが露出するように前記ベルトコンベアを囲むように開口部を形成し、さらに底面を前方へ延出して前記ベルトコンベアより突出して形成すると共に、前記底面の長さ方向全体の両側に直立するマガジンガイドを設けることを特徴とする請求項1記載の自立袋包装装置。
【請求項4】
前記マガジンガイドには、先端側に自立袋の両側縁をガイドする細幅の舟形の袋押えガイドを設け、かつ前記マガジントレーの底面には、先端側にストッパー板に突き当たった自立袋を検出するリミットスイッチを設けるためのリミットスイッチ用切欠きを形成することを特徴とする請求項3記載の自立袋包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材として金属箔を積層した自立袋の二重に形成した底部を確実に拡開させ、自動袋詰めすることができる自立袋包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、底部及び開口部を熱シールする二方シール袋、底部を二重に形成した自立型袋、開口部をチャック止めされるチャック袋等の表面形状が平坦でない或いは嵩張った種類の包装袋をベルトにより1枚ずつ分離して繰出すようにした包装袋の繰出し装置が知られている(特許文献1を参照)。
【0003】
この公知技術は、送りベルト上を送られてくる包装袋は、まず前記送りベルトの送り速度より速い周速で回転する早送りベルトと接触し、摩擦抵抗を受けて早送りされて従動軸下方を通過し、続いて同じく回動する爪車の爪によって繰出され、ストッパーによって停止され位置決めされる包装袋の繰出し装置である。
なお、同様な公知技術として、特開2000−168729号公報、特許第4023533号公報、特許第3639199号公報等がある。
【0004】
また、他の公知技術として、袋口部から吹き込まれた送風圧によって離脱することなく、かつ、包装袋に充填物を供給する袋開きホルダーによる袋詰め不良を事前に検知できる袋詰め包装装置が知られている(特許文献2を参照)。
【0005】
この公知技術は、エアーノズルから袋開きホルダーの先端部に吹き当てた弱風によって袋口部が予備開口され、袋口押え舌片を回動して前記袋口押え舌片と吸着ホルダーの袋押え座とによって、包装袋の袋口部の上面側を挟持し、この状態で搬出テーブルが前進端まで前進すると、前記袋開きホルダーが包装袋の袋口部から所要分挿入され、エアーノズルからの強風状態のエアーによって包装袋全体が開口される袋詰め包装装置である。
【0006】
しかしながら、前記送風圧による袋開口技術の場合には、底部を二重に形成した自立袋をエアーノズルからの強風エアーによって包装袋全体、すなわち二重に形成した底部を確実に開口させることができない不良を生じるため、この不具合を防ぐと共に、給袋装置として、マガジントレーを導入し、底部を二重に形成した自立袋を確実に1枚ずつ繰出供給できるように改良する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第2603186号公報
【特許文献2】実用新案登録第3185544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、給袋装置として、マガジントレーを導入し、底部を二重に形成した自立袋を確実に1枚ずつ繰出し供給できるようにし、かつ上下移動するジェットノズルにより自立袋の底部を確実に拡開させることができる自立袋包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の自立袋包装装置は、チェーンコンベアにより多数等間隔で搬送され、進行方向と直交する方向へ移動する往復移動台に載せられた進退可能な袋開きホルダー及び前記往復移動台と共に袋開きホルダーに載せられた被包装物を開口袋位置へ押出する押出プッシャーを備えた搬入装置と、
前記袋開きホルダーの開口袋位置への前進に連動して前記袋開きホルダーの開口補助舌片へ向けて噴射風を斜めに送風する、角度位置調整可能に固定されたジェットノズル装置と、該ジェットノズル装置を前記袋開きホルダーの前進に連動して下降させ、噴射風を斜めに送風した後、上昇させる送風噴射装置と、マガジントレーの底面の中央部にベルトコンベアが露出する開口部を形成し、自立袋を確実に1枚ずつ供給できるように、開口部を前方に、二重に形成した底部を後方にして、ドミノ倒し状にマガジントレーに縦列積層状に並べた給袋装置と、該給袋装置から自立袋を一枚吸着し、袋開口位置へ持ち上げ横搬送する吸着ホルダーを備えた吸着装置と、該吸着装置により前記給袋装置から自立袋を一枚吸着して、持ち上げ横搬送する途中で自立袋の下部に製造月日等を印字する印字装置と、
前記袋開口位置で押出プッシャーにより被包装物を充填された自立袋の吸着を解除して搬出ベルトコンベアに載せて搬出する搬出装置と、からなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の自立袋包装装置の送風噴射装置は、上下に往復動する往復動ロッドと、該往復動ロッドの先端に取り付けられた取付枠と、該取付枠に角度位置調整可能に固定されるジェットノズル装置とからなり、袋開きホルダーの開口袋位置への前進に連動してジェットノズル装置を下降させ、袋開きホルダーの開口補助舌片へ向けて瞬時噴射風を斜めに送風し、前記開口補助舌片に当たった噴射風が自立袋の底部方向に向かって送風されて自立袋全体を開口させた後、上昇するため、底部を二重に形成した自立袋をエアーノズルからの強風エアーによって包装袋全体、すなわち二重に形成した底部を確実に拡開させることができるし、被包装物の充填の際には、上方に退避するので邪魔にならない。
本発明の自立袋包装装置のマガジントレーは、自立袋と略同等幅の底面を有し、該底面の中央部に駆動軸及び従動軸に掛け渡されたベルトコンベアが露出するように前記ベルトコンベアを囲むように開口部を形成し、さらに底面を前方へ延出して前記ベルトコンベアより突出して形成すると共に、長さ方向全体の両側に直立するマガジンガイドを設けるため、自立袋の開口部を前方に、二重に形成した底部を後方に、ドミノ倒し状に縦列に並べて集積することができ、マガジントレーを交換するだけでベルトコンベアに載せることができ、自立袋の補充やサイズ交換を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の自立袋包装装置の正面図である。
図2】本発明の自立袋包装装置の一部省略拡大斜視図である。
図3】本発明の自立袋包装装置の一部省略拡大正面図である。
図4】本発明の自立袋包装装置の一部省略拡大平面図である。
図5】本発明の自立袋包装装置の一部省略正面図である。
図6】マガジントレーの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の自立袋包装装置の一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1の正面図に示すように、本発明の自立袋包装装置は、チェーンコンベア1により搬送され、袋開きホルダー2に載せられた被包装物を開口袋位置へ押出する押出プッシャー(図示省略)を備えた搬入装置3と、前記袋開きホルダー2の開口袋位置への前進に連動して強風を噴射するジェットノズル装置4を上下往復動させる送風噴射装置5と、開口部を前方に、二重に形成した底部を後方に、ドミノ倒し状に斜めにマガジントレー6に縦列積層状に並べた自立袋を確実に1枚ずつ供給できるようにした給袋装置7と、該給袋装置7から自立袋を一枚吸着し、袋開口位置へ搬送する吸着ホルダー8を備えた吸着装置9と、該吸着装置9による搬送途中に自立袋の下部に製造月日等を印字する印字装置10と、袋開口位置で押出プッシャー(図示省略)により被包装物を充填された自立袋を搬出ベルトコンベア11で搬出する搬出装置12とからなる。
なお、13は機枠、14は基台、15は電子制御装置である。
【0013】
図2の一部拡大斜視図に示すように、前記搬入装置3は、チェーンコンベア1により搬送され、チェーンコンベア1の進行方向と直交する方向へ移動する往復移動台16に載せられた袋開きホルダー2と、該袋開きホルダー2に載せられた被包装物を開口袋位置へ押出する押出プッシャー17とを備える。
前記袋開きホルダー2は、両側に脱落防止のサイドガイド18を備え、先端に開口補助舌片19を備えて、後端を解放状としたトレーからなる。
前記押出プッシャー17は、前記袋開きホルダー2に載せられた被包装物の崩れを防止し形を整えながら押し出すための逆L字状の押出片20を備えている。
なお、単体被包装物の場合には、逆L字状の押出片20は必要とせず、通常の平板でも良い。
【0014】
前記送風噴射装置5は、上下に往復動する往復動ロッド21と、該往復動ロッド21の先端に取り付けられた取付枠22と、該取付枠22に角度位置調整可能に固定され、前記袋開きホルダー2の開口補助舌片19へ向けて噴射風を送風するジェットノズル23とからなる。
【0015】
図3の一部拡大正面図に示すように、前記給袋装置7は、機枠13に取り付けられた駆動モーター24と、該駆動モーター24から駆動ベルト25を介して回転可能に軸支された駆動軸26と、該駆動軸26と水平に配置された従動軸27と、前記駆動軸26及び従動軸27に掛け渡されたベルトコンベア28と、該ベルトコンベア28を囲み、前記ベルトコンベア28より前方へ延出して形成されたマガジントレー6と、機枠13の取付部材29に取り付けされ、前記ベルトコンベア28の終端部の上方に配置された主モーター30と、該主モーター30から補助ベルト31を介して駆動される主従動ローラー32と、該主従動ローラー32と揺動自在に取り付けされる副従動ローラー33と、前記主従動ローラー32、副従動ローラー33及び補助従動ローラー34により三角形状に掛け渡された早送りベルト35とからなる。
【0016】
図4の一部平面図に示すように、機枠13の取付部材29に取り付けされた主モーター30の駆動軸36に掛け渡された補助ベルト37により駆動軸38が回転される主従動ローラー32は、3本の並列する早送りベルト35を揺動自在の副従動ローラー33及び補助従動ローラー34に掛け渡している。
図5の一部省略正面図に示すように、前記早送りベルト35は、バランス錘39(図4を参照)により、開口部を前方に、二重に形成した底部を後方に、ドミノ倒し状に斜めにマガジントレー6に縦列積層状に並べた自立袋の最上位の表面に軽く接触するようにバランス錘39により圧力調節し、下方のベルトコンベア28より速い周速で早送りベルト35は回転して1枚の自立袋のみを前方へ供給する。
【0017】
図6の拡大斜視図に示すように、前記マガジントレー6は、自立袋と略同等幅の底面40を有し、該底面40の中央部に駆動軸26及び従動軸27に掛け渡されたベルトコンベア28が露出するように前記ベルトコンベア28を囲むように開口部41を形成し、さらに底面40を前方へ延出して前記ベルトコンベア28より突出して形成すると共に、長さ方向全体の両側に直立するマガジンガイド42を設ける。
さらに、前記マガジンガイド42には、先端側に自立袋の両側縁をガイドする細幅の舟形の袋押えガイド43を設け、かつ底面40の先端側にストッパー板48に突き当たった自立袋を検出するリミットスイッチ49を設けるためのリミットスイッチ用切欠き44を形成する。
なお、自立袋の寸法に合わせてマガジントレー6の幅の違うものを準備し、長さ方向は、図3及び図4に示すように、機枠13に形成したガイドレール45を移動可能なコロ46で支持された取付部材29を移動させて早送りベルト35の位置変更を行う。なお、47は、マガジントレー6の持ち運び用把手である。
【0018】
次に、本発明の自立袋包装装置の操作動作を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1において、本発明の自立袋包装装置の搬入装置3は、図面の手前から奥側に向かって搬送されるチェーンコンベア1であり、そのチェーンコンベア1には進行方向に直交する方向に移動する往復移動台16に載せられた、進退可能な袋開きホルダー2が多数等間隔で配備されている。
前記袋開きホルダー2は、図2に示す両側に脱落防止のサイドガイド18を備え、先端に開口補助舌片19を備えて、後端を解放状としたトレーからなる。
前記袋開きホルダー2の中央部分に被包装物を手作業で載せ、前記チェーンコンベア1は、間欠的に駆動されて包装充填位置へ運ばれる。
【0019】
包装充填位置では、図2に示すように、送風噴射装置5と押出プッシャー17が複数個並列に配置されており、前記袋開きホルダー2に載せられてチェーンコンベア1で運ばれてきた被包装物は、図外のプッシャー装置により往復移動台16がチェーンコンベア1の進行方向と直交する方向に押し出され、それにより袋開きホルダー2もチェーンコンベア1の進行方向と直交する方向に押し出される。
すると、図1に示す吸着装置9により保持された自立袋の開口部へ袋開きホルダー2の開口補助舌片19が挿入される一方、送風噴射装置5の往復移動ロッド21が下降し、それに伴って取付枠22及びジェットノズル23が所定位置まで下降停止し、前記開口補助舌片19へ向けて瞬時噴射風を斜めに送風し、自立袋の底部へ強風を瞬時噴射して自立袋全体を開口させる。
袋開口動作が終了すると、往復移動ロッド21が上昇し、それに伴って取付枠22及びジェットノズル23が所定位置まで上昇停止する。
【0020】
次に、前記往復移動台16がさらに押し出され、袋開きホルダー2全体が自立袋に挿入され、袋開きホルダー2の中央部分に載せられた被包装物も自立袋内に挿入される。
押出プッシャー17が自立袋内に押し出され、押出片20が被包装物を自立袋の底部付近まで押し出し停止すると、図外のプッシャー装置が後退すると往復移動台16が戻りスプリングの作用により戻り、袋開きホルダー2も後退する。
これにより、押出プッシャー17の押出片20により被包装物の戻りが制限されて被包装物が自立袋内に残留され、その後押出プッシャー17が後退して自立袋から脱出される。
そして、前記吸着装置9の自立袋の吸着が解除され、自立袋は搬出装置12の搬出ベルトコンベア11に載せられて、次工程のシール装置へ搬出される。
【0021】
一方、自立袋の給袋装置7は、図6に示すマガジントレー6に、自立袋の開口部を前方に、二重に形成した底部を後方に、ドミノ倒し状に斜めに縦列積層状に並べて集積する。
このマガジントレー6の開口部41をベルトコンベア28に嵌合させて、図5に示すようにマガジントレー6に縦列積層した自立袋をベルトコンベア28により前方へ移送できるようにする。
前記ベルトコンベア28の終端側の上方には、早送りベルト35が配置されており、図5に示すように、ベルトコンベア28により移送されてきた最先端の自立袋は、前記早送りベルト35に接触して1枚だけ前方に早送りされる。
その際に、マガジントレー6のマガジンガイド42の袋サイド押えガイド43により自立袋の両側面が保持されて浮き上がることなく、図3に示す先端のストッパー板48まで運ばれ、リミットスイッチ49に接触すると、前記早送りベルト35の駆動が停止される。
【0022】
次に、吸着装置9が作動して自立袋を吸着して持ち上げ、持ち上げ横搬送する途中で印字装置10により自立袋の下部に製造年月日等を印字し、さらに搬出装置12の上方へ平行移送される。
前記吸着装置9に保持された自立袋は、搬出装置12の包装位置で自立袋が開口され、自立袋に被包装物が充填される。
前記給袋装置7では、自立袋が前記吸着装置9により吸着移送されると、リミットスイッチ49がオフになり、早送りベルト35が駆動されて次の自立袋が供給され、早送りベルト35に接触する自立袋がなくなると、ベルトコンベア28が駆動されて縦列積層状の自立袋が早送りベルト35位置まで移送される。
このようにして、本発明の自立袋包装装置は、給袋装置として、マガジントレーを導入し、底部を二重に形成した自立袋を確実に1枚ずつ繰出し供給できるようにし、かつ上下移動するジェットノズルにより自立袋の底部を確実に拡開させることができるものである。
【符号の説明】
【0023】
1 チェーンコンベア
2 袋開きホルダー
3 搬入装置
4 ジェットノズル装置
5 送風噴射装置
6 マガジントレー
7 給袋装置
8 吸着ホルダー
9 吸着装置
10 印字装置
11 搬出ベルトコンベア
12 搬出装置
13 機枠
14 基台
15 電子制御装置
16 往復移動台
17 押出プッシャー
18 サイドガイド
19 開口補助舌片
20 押出片
21 往復動ロッド
22 取付枠
23 ジェットノズル
24 駆動モーター
25 駆動ベルト
26 駆動軸
27 従動軸
28 ベルトコンベア
29 取付部材
30 主モーター
31 補助ベルト
32 主従動ローラー
33 副従動ローラー
34 補助従動ローラー
35 早送りベルト
36 駆動軸
37 補助ベルト
38 駆動軸
39 バランス錘
40 底面
41 開口部
42 マガジンガイド
43 袋押えガイド
44 リミットスイッチ用切欠き
45 ガイドレール
46 コロ
47 持ち運び用把手
48 ストッパー板
49 リミットスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6