特許第6978825号(P6978825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978825
(24)【登録日】2021年11月16日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】風力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03D 80/00 20160101AFI20211125BHJP
   F03D 1/06 20060101ALI20211125BHJP
   F03D 3/06 20060101ALI20211125BHJP
   F03D 9/11 20160101ALI20211125BHJP
   H02P 9/00 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   F03D80/00
   F03D1/06 A
   F03D3/06 G
   F03D9/11
   H02P9/00 F
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-57572(P2015-57572)
(22)【出願日】2015年3月20日
(65)【公開番号】特開2016-176414(P2016-176414A)
(43)【公開日】2016年10月6日
【審査請求日】2018年2月26日
【審判番号】不服2020-195(P2020-195/J1)
【審判請求日】2020年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【弁理士】
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 政彦
【合議体】
【審判長】 佐々木 芳枝
【審判官】 小川 恭司
【審判官】 田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−34361(JP,A)
【文献】 特開2006−118384(JP,A)
【文献】 特開2003−314429(JP,A)
【文献】 米国特許第5183386(US,A)
【文献】 特開2008−118744(JP,A)
【文献】 特開2014−23421(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03D 7/04
F03D 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
翼端部が主軸方向へ傾斜する傾斜部を形成した揚力型ブレードを備えた風車の主軸を発電機の主軸に直結させるとともに、その主軸に、前記発電機とは別体の電動機を、前記電動機の減速機の出力軸に設けた伝動手段と、前記主軸に設けた伝動手段とは、自動制御可能のクラッチからなる連係手段を介して前記主軸を回転可能に連係させ、
前記電動機と蓄電池の間に、自動風速検知器を備えた自動制御器により切替え可能な自動スイッチを配して前記電動機の駆動・停止を制御するようにし、前記蓄電池と前記発電機の間に、前記電動機の負荷の増減変化に対応した前記発電機からの取出し電流量を自動調節するコントローラを配設し、
前記電動機を前記主軸の定格回転数と同じ回転数に設定し、風力で前記揚力型ブレードを回転させている状態で、風速の高低に関わりなく前記電動機により前記主軸を定格回転数で回転させて前記発電機により定格電圧の発電を維持させるようにするとともに、
風力による回転数の上乗せにより、前記主軸の定格回転数を超える前記主軸の回転数の変化を生じさせる一定の高速風を前記自動風速検知器が検知したときは、前記自動制御器によって、前記電動機に関する自動スイッチをオフに作動させて前記電動機を停止させるようにし、前記コントローラの作用により前記発電機の出力側の電流取出し量を増加させて前記発電機に大きな負荷をかけて前記主軸を停止させ、
風速が一定(平均)以下に低下したことを前記自動風速検知器が検知したときは、前記発電機の負荷を前記コントローラの作用により解除し、前記自動制御器により前記電動機の自動スイッチをオンにして前記主軸を、定格回転数を維持して回転したまま、前記コントローラにより発電機の出力側の電流取出し量を減少させて、定格電圧の出力を維持させるようにしてなることを特徴とする風力発電装置。
【請求項2】
前記電動機と風力により前記揚力型ブレードを常時回転させ、前記電動機により前記主軸を定格回転数で回転させて、前記発電機により定格電圧の発電を維持させている状態において、
前記電動機にかかる負荷の増減変化に対応して前記発電機からの取出し電流量を自動調節する前記コントローラの作用による、前記発電機からの取出し電流量の自動調節は、低風速によって前記発電機による発電量が低下して、前記電動機にかかる負荷が増大したことを前記コントローラが検知したとき、前記発電機からの取出し電流量を前記コントローラの作用により減少させ、高風速によって前記発電機による発電量が増加し、前記電動機にかかる負荷が減少したときは、前記コントローラの作用により前記発電機からの取出し電流量を増大させるように設定され、前記発電機からの安定した定格電圧の出力を得るようにしてなることを特徴とする、請求項1に記載の風力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電機の定格回転数を、風車の主軸に接続した電動機の回転力で維持させ、ロータが受ける風力によって生じる主軸のトルクの増減変化を、取出し電流量の自動調節によって一定化し、定格回転数を維持し、安定した電圧の出力を得るようにした風力発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
風力発電機においては、風速の変化によって電圧と電流が変動し、安定した電力の供給が困難である。
また、風力発電機は、一般的に機械的ロスが大であり、低風速では回転しにくく、回転効率は低い。更に風切り音や低周波などの問題もある。騒音の生じない風車が、特許文献1に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−204801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の風車は、回転効率が優れており、騒音の発生も小さいものである。高速回転させるには、強風を必要とするが、強風は持続して吹くことがない。しかし、風速が大であるほど、風車の回転数は大となり、低風速時における発電量との差が開き、電圧と電流の変動が大となるので、継続して安定した電力は得難いものであった。
本発明は、電動機により主軸を定格回転数で回転させることによって、風力発電機における定格電圧を維持させ、かつ風車のロータの回転に伴い、揚力型ロータブレードの揚力によって生じる主軸のトルクの増減変化を、取出し電流量を自動調節することによって一定化させて、安定した電圧を得るようにした風力発電装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の具体的な内容は、次の通りである。
【0006】
(1) 翼端部が主軸方向へ傾斜する傾斜部を形成した揚力型ブレードを備えた風車の主軸を発電機の主軸に直結させるとともに、その主軸に、前記発電機とは別体の電動機を、前記電動機の減速機の出力軸に設けた伝動手段と、前記主軸に設けた伝動手段とは、オン・オフ作動を自動制御器により制御される自動制御可能のクラッチからなる連係手段を介して前記主軸を回転可能に連係させ、
前記電動機と蓄電池の間に、自動風速検知器を備えた自動制御器により切替え可能な自動スイッチを配して前記電動機の駆動・停止を制御するようにし、前記蓄電池と前記発電機の間に、前記電動機の負荷の増減変化に対応した前記発電機からの取出し電流量を自動調節するコントローラを配設し、
前記電動機を前記主軸の定格回転数と同じ回転数に設定し、風力で前記揚力型ブレードを回転させている状態で、風速の高低に関わりなく前記電動機により前記主軸を定格回転数で回転させて前記発電機により定格電圧の発電を維持させるようにするとともに、
風力による回転数の上乗せにより、前記主軸の定格回転数を超える前記主軸の回転数の変化を生じさせる一定の高速風を前記自動風速検知器が検知したときは、
前記自動制御器によって、前記電動機に関する自動スイッチをオフに作動させて前記電動機を停止させるようにし前記コントローラの作用により前記発電機の出力側の電流取出し量を増加させて前記発電機に大きな負荷をかけて前記主軸を停止させ、
風速が一定以下に低下したことを前記自動風速検知器が検知したときは、前記発電機の負荷を前記コントローラの作用により解除し、前記自動制御器により前記電動機の自動スイッチをオンにして前記主軸を、定格回転数を維持して回転したまま、前記コントローラにより発電機の出力側の電流取出し量を減少させて、定格電圧の出力を維持させるようにしてなる風力発電装置。
【0007】
(2) 前記電動機と風力により前記揚力型ブレードを常時回転させ、前記電動機により前記主軸を定格回転数で回転させて、前記発電機により定格電圧の発電を維持させている状態において、
前記電動機にかかる負荷の増減変化に対応して前記発電機からの取出し電流量を自動調節する前記コントローラの作用による前記発電機からの取出し電流量の自動調節は、低風速によって前記発電機による発電量が低下して、前記電動機にかかる負荷が増大したことを前記コントローラが検知したとき、記発電機からの取出し電流量を前記コントローラの作用により減少させ、高風速によって前記発電機による発電量が増加し、前記電動機にかかる負荷が減少したときは、前記コントローラの作用により前記発電機からの取出し電流量を増大させるように設定され、前記発電機からの安定した定格電圧の出力を得るようにしてなる前記(1)に記載の風力発電装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
【0009】
前記(1)に記載の風力発電装置は、風速の遅速に関わらず、電動機によって発電機の定格回転数が維持され、常時一定の電圧を取出すことが出来る。
従って、高速風が続くと、電動機による回転数に上乗せされて、揚力型ブレードが回転することによって生じる揚力が増大し、風車の回転数と発電量が増加するので、電力の取出し量が一定であれば、電動機にかかる負荷は減少する。
また、低風速となって、揚力型ブレードの揚力が低下すると、風車の回転数が低下するので、発電量を減少させなければ、電動機にかかる負荷は増大する。
従って、電動機の負荷の増減を検知し、コントローラによって電力の取出し量を低下させると、電動機にかかる負荷は減少するので、主軸の回転数の変化が生じた時には、電動機の負荷を自動調節し、主軸の定格回転数を一定に維持することによって安定した電圧を、小さな電動機の少ない消費電力で得ることができる。
例えば、フライホイールを電動機で回転させると、回転抵抗によるエネルギーの損失が生じるが、揚力型ブレードを備える風車を、電動機で回転させると、揚力型ブレードに必然的に生じる揚力が、風車の回転力を生み出し、エネルギーの上積みが得られる。
【0010】
前記(2)に記載の風力発電装置は、電動機により主軸を回転させ、発電機により定格電圧の発電を維持させている状態において、低風速になって、揚力型ブレードの揚力が低下し電動機の負荷が増加した時には、取出し電流量を減少させ、かつ負荷が減少した時には、取出し電流量を増加させて、電動機の負荷を一定に維持させるように、自動調節することによって、発電機の主軸の回転数を定格回転数に維持させ、電流の増減変化があっても、安定した電圧の出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の風力発電装置の実施例1の正面図である。
図2】本発明の風力発電装置の実施例2の要部縦断側面図である。
図3図2における揚力型ブレードのIII−III線横断拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施例を、以下に図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0013】
図1において、風力発電装置1は、発電機2と風車3とを備えている。発電機2に立設した垂直の主軸4の上端に、縦軸ロータ5のハブ5Aが固定され、ハブ5Aで支持された複数の水平の支持腕5Bの先端に、垂直の揚力型ブレード6(以下単にブレードという)が装着されている。
【0014】
主軸4の下端部は、任意の伝動手段8A、8Bを介して、電動機7と連係されている。すなわち、電動機7に設けた減速機7Aの出力軸7Cに設けた伝動手段8Bと、主軸4に設けた伝動手段8Aとは、適宜の連係手段8Cを介して連係されている。連係手段8Cには、必要に応じて、自動制御のクラッチも使用する。 電動機7は、例えば、定格出力100w仕様で、内部に、定格回転数を例えば、300rpmとする減速機7Aが組込まれている。
【0015】
外部からコード7Dを介して電力を供給し、自動スイッチ7Bを遠隔操作して電動機7を起動させると、無負荷での風車3は、トルクの大きな電動機7によって、容易に高速回転し、発電機2は、この回転に伴う発電量の発電をする。
【0016】
なお、発電機2の出力コード2Aには、コントローラ9及び蓄電池10が連結されている。上記の風力発電装置1を、風況のよい場所に設置し、電動機7による駆動によって、風車3を支持する発電機2の主軸4を、定格回転数で回転させる。
【0017】
一般的な電動機の回転数は、2500rpm〜3000rpmであるから、これを、例えば300rpmに減速して風車3を回転させると、トルクが大きく作用するので、風車3が大型であっても、容易に回転させることができる。
【0018】
風速の変化に伴い、高速の風が吹けば、揚力型ブレード6の揚力が大となって、主軸4は風力で回転し、発電量は増加するので、電動機7にかかる負荷は100w以下の小となる。
従って、コントローラ9の作用によって、取出す電流量を増加させ、電動機7の負荷を100wに維持して、蓄電池10に蓄電するか消費する。
【0019】
風速が低下すれば、発電量が低下し、風車3によって回転する主軸4の定格回転数を、例えば300rpmに維持させると、発電機2の発電量が増加して、電動機7にかかる負荷は増加する。
【0020】
その場合には、コントローラ9の作用によって、発電機2から取出す電流量を、自動的に減少させて、定格回転数を例えば300rpmに維持させ、一定の電圧を維持して出力をする。
【0021】
風車3の回転によって、主軸4が300rpmの定格回転数で回転するためには、風速をどの程度必要とするのかを例示すると、例えば縦軸ロータ5の大きさが、半径1m、揚力型ブレード6の長さ2.7m、受風面積5.4m、翼幅0.5m、翼枚数2枚として、風速約16m/sの時の数値に該当する。
【0022】
この風速で回転する風車3による発電機2の発電量は、約6000wとなる。すなわち、100wの電力を消費して電動機7を駆動し、風力発電装置1を回転させることにより、発電機2によって約6000wの発電をすることが可能となる。
【0023】
一般の風力発電機においては、風速が常に変化しているため、回転数を一定にすることは不可能であり、常に電圧と電流の変動が生じている。
従って、従来の小型風力発電機においては、定電圧の出力が困難である。
【0024】
しかし、本発明における風力発電装置1においては、電動機7によって風車3の主軸4を回転させて、常に定格回転数を維持させるので、縦軸ロータ5の回転によって生じる主軸4のトルクの増減変化も、取出す電流量の増減を調節することによって一定化させ、電圧を一定にして取出すことが出来る。
【0025】
風力で風車3を回転させると、風車3の回転速度が加速される時のエネルギー損失が生じるが、電動機7によって風車3を常に回転させておき、電動機7側の負荷変動を起さないように、出力側の電流取出し量を、コントローラ9により調節をすることによって、回転速度が加速した状態から出力を得られるため、風車3の加速時のエネルギー損が生じない。
【0026】
揚力型ブレード6のスパンを、回転直径より長くしておくと、次第に縦軸ロータ5の回転数が上って、回転している揚力型ブレード6の外側の空気が、遠心力で移動し、内側の空気は外側方向に引寄せられるため、揚力型ブレード6の回転軌跡よりも内側では、負圧となる。
【0027】
その結果、縦軸ロータ5の上下方向から、負圧となったハブ5Aの方向へ、外部から空気が引込まれ、回転する揚力型ブレード6によって、遠心方向へ吸い出される気流は、揚力型ブレード6の後縁に沿って外方へ流出し、その反動で、揚力型ブレード6は、回転方向へ揚力(推進力)が生じて回転する。
【0028】
この風力発電装置1は、単純に発電するだけではなく、他の方法で発電された外部電力を使用して電動機7を駆動させ、風力発電装置1を回転させて発電することによって、他の方法で発電された電力の余剰分を、ロスを少なくして保存すると共に、揚力型ブレード6に生じる揚力による回転力によって、新たな発電を継続的に行うこともできる。
【0029】
なお、この風車3における揚力型ブレード6を、1本の主軸4に多層状(例えば特開2005-188468号記載のよう)に固定することもできる。
また、揚力型ブレード6の翼端部を、主軸4方向へ傾斜する傾斜部6Aとすることによって、翼端外方向へ気流が拡散することを抑止し、回転効率を高めることができる。
【0030】
更に、台風対策として、自動風速検知器21を発電機2の横に臨設し、台風等により、一定の高速風を検知した時は、自動制御器22によって、電動機7の自動スイッチ7Bをオフに作動させて、電動機7を停止させると共に、発電機2に大きな負荷をかけて、主軸4を停止させる。
【0031】
また、一定(平均)以下の風速を、自動風速検知器21が検知した時には、発電機2の負荷を、自動的に解除すると共に、電動機7の自動スイッチ7Bを、自動制御器22によって自動的にオンにして、風車3の回転の復元を図る。
【実施例2】
【0032】
図2は、本発明の風力発電装置の実施例2の要部縦断正面図である。前例と同じ部分は、同じ符号を付して説明を省略する。
この実施例2においては、横軸風車13を使用してある。支柱11Aの上端に、風車筐体11Bが、垂直軸11Dの周りを旋回可能に装着されている。
【0033】
風車筐体11Bは、前部が大きく、後端へかけて次第に細く形成してあり、後部に横軸風車13を装着してある。
風車筐体11Bの内部の、前方部分に配した発電機12から、水平に後方へ突出する主軸14の後端に、横軸ロータ15のハブ15Aを固定してある。
【0034】
ハブ15Aには、2枚〜5枚の揚力型ブレード16を、放射方向に向けて装着してある。揚力型ブレード16の断面は、図3に示すように、前縁16Aが厚く、最大翼厚部16Cから後縁16Bにかけて、次第に薄く形成してある。
【0035】
揚力型ブレード16の前面16Dは、前縁16Aから後縁16Bへかけて、ほぼ直線的であるが、背面16Eは、最大翼厚部16Cを頂点として、後縁16Bへかけて緩く湾曲しており、回転すると、前面16Dに沿って流れる気流の速度よりも、背面16Eに沿って流れる気流の速度の方が早くなり、背面16E部分が負圧となる。
【0036】
従って、電動機17によって、横軸ロータ15を高速で空回転させると、揚力型ブレード16の前面16D方向から、後縁16B方向へ向かう気流が生じ、図3におけるX矢示方向へ流れて、その反動で横軸ロータ15の、前縁16A方向への回転が助長される。また湾曲面をなす背面16Eへ、後縁16B方向から押す気流が生じて、回転に伴って、回転を助長する。
【0037】
風力によって、揚力型ブレード16が回転する時には、風力によって回転することに加えて、回転する揚力型ブレード16自体によって生じる揚力により、回転力が付加され、横軸ロータ15が風速よりも早く回転し、発電量が増加する。
【0038】
風車筐体11Bの後部内側に、減速機を備える電動機17を配設してあり、電動機17の出力軸17Cの回転力は、伝動手段18A、18Bを介して主軸14に伝達される。風車筐体11Bの前部内側に、コントローラ19と蓄電池20を収容してあり、発電機12から延出するコード12Aを、蓄電池20に接続してある。
【0039】
蓄電池20に接続したコード20Aは、支柱11Aの内部を通して下方へ導かれ、図示しない蓄電池に接続してある。電動機17には、電源に接続したコード17Aに、遠隔操作のための自動スイッチ17Bを介在させてあり、始動当初において、スリップリング、もしくは、無線による遠隔操作によってスイッチオンさせ、電動機17を始動させる。風車筐体11Bの上面に、図示するように避雷針11Cを設ける。
【0040】
この実施例2において、電動機17により、風車13の主軸14を定格回転させることによって、揚力型ブレード16に揚力が生じ、回転速度が高められる。揚力型ブレード16が風を受けて回転すると、揚力によって回転速度が加速される。
定格回転数の維持のために、取出し電流量を自動調節するコントローラ19の作用は、前例と同じである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
電動機によって、風車を定格回転数で回転させて、安定した電圧を取出すことができるので、風力発電のみならず、他の発電方法で得た電力の余剰分で電動機を駆動させて、風車を回転させて発電し、余剰電力の蓄電を、ロスを少なくして行うことができる。
【符号の説明】
【0042】
1.風力発電装置
2.発電機
2A.出力コード
3.風車
4.主軸
5.縦軸ロータ
5A.ハブ
5B.支持腕
5C.筋交
6.揚力型ブレード
6A.翼端部
7.電動機
7A.変速機
7B.自動スイッチ
7C.出力軸
7D.コード
8A.8B.伝動手段
8C.連係手段
9.コントローラ
10.蓄電池
11.風力発電装置
11A.支柱
11B.風車筐体
11C.避雷針
11D.垂直軸
12.発電機
12A.コード
13.横軸風車
14.主軸
15.横軸ロータ
15A.ハブ
16.揚力型ブレード
16A.前縁
16B.後縁
16C.最大翼厚部
16D.前面
16E.背面
17.電動機
17A.コード
17B.自動スイッチ
17C.出力軸
18A、18B.伝動手段
19.コントローラ
20.蓄電池
20A.コード
21.自動風速検知器
22.自動制御器
図1
図2
図3