(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1の構成を示す図である。基板処理装置1は、半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)を1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板9に処理液を供給して処理を行う。
図1では、基板処理装置1の構成の一部を断面にて示す。
【0019】
基板処理装置1は、チャンバ11と、基板保持部31と、基板回転機構33と、カップ部4と、処理液供給部5と、吸引部6とを備える。チャンバ11の内部には、基板保持部31およびカップ部4等が収容される。
【0020】
基板保持部31は、上下方向を向く中心軸J1を中心とする略円板状の部位および略円柱状の部位を備える部材である。基板9は、基板保持部31の上方に配置される。基板9は、チャンバ11内において略水平状態にて基板保持部31により下側から吸着保持される。
図1に示す例では、基板9は下向きに凸状に反っている。換言すれば、基板9の中央部が下向きに凹んでいる。吸引部6は、基板保持部31に接続される。吸引部6は、基板保持部31と基板9との間に存在するガス(例えば、空気)を吸引して、基板9を基板保持部31に吸着させる。
【0021】
基板回転機構33は、基板保持部31の下方に配置される。基板回転機構33は、中心軸J1を中心として基板9を基板保持部31と共に回転する。基板回転機構33は、有蓋略円筒状の回転機構収容部331の内部に収容される。
【0022】
処理液供給部5は、基板9に処理液を供給する。処理液供給部5は、ノズル51と、ノズル回転機構52とを備える。ノズル51は、基板9の上側の主面である上面91に向けて処理液を吐出する。ノズル回転機構52は、ノズル51を基板9の上方において略水平に移動する。基板処理装置1では、例えば、基板回転機構33により回転する基板9に対してノズル51から処理液が吐出されている状態で、ノズル回転機構52により、ノズル51が基板9の中央部上方と外縁部上方との間で継続的に往復移動される。これにより、基板9の上面91全体に処理液が供給される。基板処理装置1では、例えば、基板9の中央部上方にて静止するノズル51から、基板9に処理液が供給されてもよい。また、処理液供給部5は、基板9の下方に配置されて基板9の下側の主面である下面92に処理液を供給する下部ノズルを備えていてもよい。
【0023】
カップ部4は、中心軸J1を中心とする環状の部材であり、基板9および基板保持部31の周囲に配置される。カップ部4は、回転中の基板9から周囲に向かって飛散する処理液を受ける。カップ部4により受けられた処理液は、カップ部4の下端部に設けられた排液ポート(図示省略)を介して、チャンバ11の外部へと排出される。
【0024】
図2は、基板保持部31を拡大して示す断面図である。
図3は、基板保持部31を示す平面図である。基板保持部31は、ベース部34と、吸引ポート35と、支持部36と、シール部37と、ベース基部38とを備える。ベース部34は、中心軸J1を中心とする略円板状の部位である。ベース部34は、中心軸J1に略垂直な上面341を有する。ベース部34の直径は、例えば、基板保持部31により保持される基板9(
図1参照)の直径の20%以上かつ100%以下である。
図1および
図2に示す例では、基板9の直径は約300mmであり、ベース部34の直径は約100mmである。
【0025】
ベース基部38は、中心軸J1を中心とする略円柱状の部位である。ベース基部38は、ベース部34の下面に接続され、ベース部34を下側から支持する。ベース基部38の直径は、ベース部34の直径よりも小さい。
図2に示す例では、ベース基部38とベース部34とは一繋がりの部材である。
【0026】
支持部36は、ベース部34の上面341から上方に突出し、基板9の下面92を下側から支持する。支持部36は、ベース部34の中央部342の周囲において周状(すなわち、略環状)に配置される。支持部36は、ベース部34の中央部342を避けて配置される。換言すれば、ベース部34の中央部342には、上方に突出する凸部は設けられない。これにより、反った基板9が当該凸部に押しつけられて破損することが防止される。
【0027】
ベース部34の中央部342とは、ベース部34において、中心軸J1を中心とする所定の直径の円内の部位である。ベース部34の中央部342の直径は、例えば、ベース部34の直径の20%以上かつ50%以下である。ベース部34の中央部342の直径は、例えば、基板9の直径の5%以上かつ20%以下である。
図2に示す例では、ベース部34の中央部342の直径は約40mmである。また、ベース部34の中央部342の直径は、ベース基部38の直径におよそ等しい。
【0028】
支持部36は、第1支持部361と、第2支持部362と、第3支持部363とを備える。第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363はそれぞれ、ベース部34の上面341から上方に突出する略円周状の部位である。
図2に示す例では、第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363のそれぞれの上端の上下方向の位置は、略同じである。第1支持部361の上端と、ベース部34の上面341との間の上下方向の距離は、例えば約2mmである。
【0029】
第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363は、中心軸J1を中心として同心円状に配置される。第1支持部361は、第2支持部362よりも中心軸J1を中心とする径方向(以下、単に「径方向」という。)の内側に位置する。第2支持部362は、第3支持部363よりも径方向内側に位置する。換言すれば、第1支持部361は、支持部36において最も径方向内側に位置する内側支持部である。第3支持部363は、支持部36において最も径方向外側に位置する外側支持部である。第2支持部362は、第1支持部361と第
3支持部36
3との間に位置する中間支持部である。
【0030】
第1支持部361は、ベース部34の中央部の外周に隣接して略周状に配置される。換言すれば、第1支持部361の内径は、ベース部34の中央部342の外径に等しい。第1支持部361は、複数の線状部364を備える。複数の線状部364はそれぞれ、中心軸J1を中心とする略円弧状である。複数の線状部364はそれぞれ、ベース部34の上面341から上方に突出する。
図3に示す例では、4つの線状部364は、中心軸J1を中心とする周方向(以下、単に「周方向」という。)において、互いに離間しつつ略等角度間隔に配置される。各線状部364の周方向の長さは、例えば、周方向にて隣接する2つの線状部364間の間隙よりも大きい。
図3に示す例では、第1支持部361の径方向の幅(すなわち、各線状部364の幅)は約2mmであり、第1支持部361の外径は約40mmである。
【0031】
第2支持部362は、第1支持部361から径方向外側に離間して略周状に配置される。第2支持部362は、複数の線状部365を備える。複数の線状部365はそれぞれ、中心軸J1を中心とする略円弧状である。複数の線状部365はそれぞれ、ベース部34の上面341から上方に突出する。
図3に示す例では、4つの線状部365は、周方向において互いに離間しつつ略等角度間隔に配置される。各線状部365の周方向の長さは、例えば、周方向にて隣接する2つの線状部365間の間隙よりも大きい。
図3に示す例では、第2支持部362の径方向の幅(すなわち、各線状部365の幅)は約2mmであり、第2支持部362の外径は約60mmである。
【0032】
第3支持部363は、第2支持部362から径方向外側に離間して略周状に配置される。第3支持部363は、複数の線状部366を備える。複数の線状部366はそれぞれ、中心軸J1を中心とする略円弧状である。複数の線状部366はそれぞれ、ベース部34の上面341から上方に突出する。
図3に示す例では、4つの線状部366は、周方向において互いに離間しつつ略等角度間隔に配置される。各線状部366の周方向の長さは、例えば、周方向にて隣接する2つの線状部366間の間隙よりも大きい。
図3に示す例では、第3支持部363の径方向の幅(すなわち、各線状部366の幅)は約2mmであり、第3支持部363の外径は約80mmである。
【0033】
図2に例示する基板保持部31では、ベース部34のうち第3支持部363を含む略円環板状の部位が、ベース部34の他の部位とは別部材として形成されており、当該他の部位上に配置されてビス等により当該他の部位に固定されている。当該第3支持部363を含む部位と、当該他の部位との間には、略円環状のシール部37の内周部が上下方向に挟まれている。これにより、シール部37がベース部34に固定される。なお、シール部37をベース部34に固定する構造は、様々に変更されてよい。例えば、シール部37の内周部が、ビス等によりベース部34に直接的に固定されてもよい。
【0034】
ベース部34、支持部36およびベース基部38は、通常の荷重によって撓むことのない硬質な材料により形成されている。また、ベース部34、支持部36およびベース基部38は、導電性材料製である。例えば、ベース部34、支持部36およびベース基部38は、導電性PEEK(導電性ポリエーテルエーテルケトン)等の導電性樹脂により形成されている。ベース部34、支持部36およびベース基部38は、アース線等を介して電気的に接地されている。
【0035】
ベース部34の上面341には、複数の吸引ポート35が配置される。
図3に示す例では、複数の吸引ポート35は、第1支持部361と第2支持部362との間に配置される。複数の吸引ポート35は、周方向において略等角度間隔に配列される。各吸引ポート35は、例えば、平面視において略円形である。吸引ポート35の形状は、様々に変更されてよい。各吸引ポート35は、吸引部6(
図1参照)に接続される。
図2では、図の簡略化のために、各吸引ポート35と吸引部6とを接続する流路の図示を省略している。
【0036】
基板保持部31では、吸引ポート35の数は、適宜変更されてよい。例えば、吸引ポート35の数は、1であってもよい。また、ベース部34の上面341上における吸引ポート35の位置は、シール部37よりも径方向内側であれば、適宜変更されてよい。
【0037】
シール部37は、支持部36の周囲に全周に亘って配置される。シール部37は、可撓性を有する環状の板部材である。
図2および
図3に示す例では、シール部37は、略円環板状である。シール部37は、第3支持部363の外周に隣接して配置される。換言すれば、第3支持部363は、シール部37の内周に隣接して周状に配置される。したがって、シール部37の内径は第3支持部363の外径に等しい。第3支持部363に外接するシール部37の内周部の上端は、第3支持部363の上端と上下方向において略同じ位置に位置する。第3支持部363よりも径方向外側では、シール部37は、ベース部34の上面341から上方に離れている。換言すれば、第3支持部363よりも径方向外側において、シール部37はベース部34とは非接触である。
【0038】
図2に示すように、基板保持部31に基板9が吸着されていない状態(すなわち、シール部37が変形していない状態)では、シール部37は、支持部36から径方向に離れるに従って(すなわち、径方向外方に向かうに従って)上方に延びる。また、シール部37の上下方向の厚さは、支持部36から離れるに従って漸次薄くなる。シール部37の上端部371(
図2に示す例では、シール部37の外周部)は、支持部36よりも上側に位置する。具体的には、シール部37の上端部371は、第1支持部361の上端、第2支持部362の上端、および、第3支持部363の上端よりも上側に位置する。シール部37の上端と、第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363の上端との間の上下方向の距離は、例えば、0.5mm以上かつ3mm以下であり、本実施の形態では約1mmである。
【0039】
シール部37は、可撓性が高く、高い耐薬品性および高い耐熱性を有し、さらに、基板9の下面92に対する粘着性が低い(すなわち、基板9の下面92に対して高い剥離性能を有する)材料により形成されることが好ましい。シール部37は、例えば、フッ素樹脂製またはシリコーン樹脂製である。本実施の形態では、シール部37は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製である。
【0040】
図4および
図5は、基板保持部31による基板9の吸着の様子を示す図である。
図4および
図5では、基板保持部31の右半分を拡大して示す(後述する
図6および
図7においても同様)。基板保持部31により基板9が吸着される際には、まず、
図4に示すように、基板9がシール部37上に載置され、シール部37の上端部371が、基板9の下面92に環状に接触する。これにより、基板9の下面92と、基板保持部31のベース部34およびシール部37との間の空間が密閉される。このとき、支持部36およびベース部34は、基板9の下面92から下方に離れており、基板9と非接触である。
【0041】
続いて、吸引部6(
図1参照)が駆動され、ベース部34およびシール部37と基板9との間の密閉空間に存在するガスが、吸引ポート35を介して吸引されて当該密閉空間外に排出される。これにより、
図5に示すように、基板9が、シール部37を下向きに撓ませつつ下方へと移動し、支持部36およびベース部34に近づく。詳細には、基板9に接触しているシール部37の上端部371(すなわち、外周部)が下向きに移動し、シール部37と基板9の下面92との接触領域が、シール部37の外周部から径方向内方へと拡がる。シール部37は、基板9の下面92に沿って変形する。なお、シール部37の主な変形は、シール部37のうちベース部34から上方に離れている部位の撓みであり、シール部37がベース部34に押し付けられることにより変形する圧縮変形ではない。
【0042】
基板9の下方への移動、および、シール部37の下方への変形は、基板9が支持部36に接触するまで継続される。そして、基板9が支持部36に接触することにより、基板9の下方への移動、および、シール部37の下方への変形が停止し、基板9が基板保持部31に吸着保持される。基板9が基板保持部31に吸着保持された状態において、基板9の下面92はベース部34の上面341よりも上方に位置し、基板9とベース部34とは非接触である。
図5に示す例では、第3支持部363よりも径方向外側において、シール部37は、ベース部34から上方に離れている。なお、基板9が基板保持部31に吸着保持された状態において、シール部37の一部または全部が、ベース部34に接触してもよい。
【0043】
基板9が基板保持部31に吸着保持された状態において、基板9は、第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363の全てと接触していてもよく、第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363の一部と接触していてもよい。
図5に示すように、基板9の中央部が下方に凹んでいる場合、基板9の下面92は、支持部36のうち少なくとも第1支持部361に接触する。また、基板保持部31に吸着保持された基板9の形状は、基板保持部31に保持される前の形状と異なっていてもよく、同じであってもよい。
【0044】
以上に説明したように、基板処理装置1は、基板保持部31と、吸引部6と、基板回転機構33とを備える。基板保持部31は、基板9を水平状態で下側から保持する。吸引部6は、基板保持部31と基板9との間に存在するガスを吸引して、基板9を基板保持部31に吸着させる。基板回転機構33は、上下方向を向く中心軸J1を中心として基板保持部31を回転する。基板保持部31は、ベース部34と、吸引ポート35と、支持部36と、シール部37とを備える。板状のベース部34は、中心軸J1に垂直な上面341を有する。吸引ポート35は、ベース部34の上面341に配置されて、吸引部6に接続される。支持部36は、ベース部34の中央部342の周囲において周状に配置され、ベース部34の上面341から上方に突出する。支持部36は、基板9の下面92を支持する。可撓性のシール部37は、支持部36の周囲に全周に亘って配置される。シール部37の上端部371は、支持部36よりも上側に位置する。
【0045】
基板保持部31が基板9を吸着する際には、シール部37の上端部371が基板9の下面92に接触した状態で、ベース部34と基板9との間に存在するガスが、吸引ポート35を介して吸引される。これにより、シール部37を下向きに撓ませつつ基板9がベース部34に近づいて支持部36に接触する。
【0046】
このように、基板処理装置1では、吸引部6の吸引による基板9の下降により、シール部37が基板9の下面92に倣って撓む。このため、基板9とベース部34およびシール部37との間の空間の密閉性を維持することができるとともに、シール部37により常に基板9を支持することができる。その結果、基板9が反っている場合であっても、簡素な構造で基板9を好適に保持することができる。したがって、基板回転機構33により基板9を回転する際に、基板9が基板保持部31上にてずれること等を防止することができる。また、基板9の外周部に向けて処理液が吐出される際に、処理液の衝突によるモーメントにより、基板9が基板保持部31から外れること等を防止することもできる。
【0047】
基板保持部31では、基板9がベース部34に近づく際にシール部37が撓むため、シール部37により基板9が過剰に押し上げられることを防止することもできる。その結果、基板9の吸着保持の際に、基板9が破損することを防止することができる。
【0048】
シール部37は、支持部36から離れるに従って上方に延びる環状板部材である。これにより、シール部37の構造を簡素化することができる。また、基板9が基板保持部31に吸着される際に、シール部37が意図しない方向に変形することを抑制し、シール部37を好適に撓ませることができる。上述のように、シール部37の上下方向の厚さは、支持部36から離れるに従って薄くなる。これにより、シール部37が基板9に倣って容易に変形することができる。
【0049】
支持部36は、ベース部34の中央部342の外周に隣接して周状に配置される第1支持部361(すなわち、内側支持部)を備える。第1支持部361は、複数の線状部364を備える。複数の線状部364は、それぞれが中心軸J1を中心とする円弧状である。これにより、第1支持部361と基板9の下面92との接触領域を、比較的長くすることができる。その結果、基板9を安定して保持することができる。
【0050】
また、支持部36は、第1支持部361に加えて、シール部37の内周に隣接して周状に配置される第3支持部363(すなわち、外側支持部)を備える。これにより、保持された基板9の安定性を向上することができる。
【0051】
上述のように、シール部37は、フッ素樹脂製またはシリコーン樹脂製である。これにより、基板9に対するシール部37の剥離性能を高くすることができる。したがって、基板9をを基板保持部31上から移動させる際に、シール部37が基板9に貼り付くことを抑制することができる。その結果、基板9を基板保持部31から容易に取り外すことができる。
【0052】
基板保持部31では、シール部37のうち、基板9との接触部の表面が、フッ素樹脂製またはシリコーン樹脂製であればよい。これにより、上記と同様に、基板9に対するシール部37の剥離性能を高くすることができ、基板9を基板保持部31から容易に取り外すことができる。この場合、シール部37のうち、基板9との接触部の表面を除く他の部位は、可撓性を有する様々な材料により形成されてよい。
【0053】
上述のように、支持部36およびベース部34は導電性材料製である。これにより、基板9が基板保持部31に保持された状態において、基板9の電荷が、支持部36およびベース部34を介して除去される。その結果、基板9の帯電を低減することができる。
【0054】
基板保持部31では、支持部36の形状は様々に変更されてよい。例えば、
図6に示すように、第3支持部363の上端が、第1支持部361の上端よりも上側に位置してもよい。これにより、第1支持部361および第3支持部363の双方が、下向きに凸状に反っている基板9の下面92(
図2参照)に接触しやすくなる。その結果、基板保持部31による基板9の保持の安定性を向上することができる。また、
図6に示す例では、第2支持部362の上端は、第1支持部361の上端よりも上側、かつ、第3支持部363の上端よりも下側に位置する。これにより、第2支持部362も、下向きに凸状に反っている基板9の下面92に接触しやすくなる。その結果、基板保持部31による基板9の保持の安定性を、さらに向上することができる。
【0055】
基板保持部31では、
図7および
図8に示すように、第1支持部361が、基板9の下面92に点接触する複数の突起部367を備えていてもよい。これにより、第1支持部361と基板9の下面92との接触部の数を、比較的多くすることができる。その結果、基板9を安定して保持することができる。
図7および
図8に示す例では、第2支持部362および第3支持部363もそれぞれ、複数の突起部367を備える。第1支持部361、第2支持部362および第3支持部363ではそれぞれ、複数の突起部367が周方向に略等角度間隔にて配列される。各突起部367は略半球状である。突起部367の形状は様々に変更されてよい。突起部367は、例えば、中央部が周囲に比べて隆起している山型であってもよい。平面視における突起部367の形状は、様々に変更されてよく、例えば略矩形であってもよい。
【0056】
上述の基板処理装置1では、様々な変更が可能である。
【0057】
例えば、基板保持部31のベース部34の形状は、円板状には限定されず、略板状であればよい。ベース部34は、例えば、略矩形板状であってもよい。
【0058】
支持部36では、第3支持部363は、必ずしもシール部37の内周に隣接して配置される必要はなく、例えば、シール部37の内周縁から径方向内方に離れた位置に設けられてもよい。また、支持部36から第2支持部362は省略されてもよい。
本願発明の関連技術では、第3支持部363も支持部36から省略されてよい。
【0059】
シール部37の形状は、様々に変更されてよい。例えば
、シール部37は、支持部36の周囲に全周に亘って配置されるのであれば円環状には限定されず、例えば、略矩形環状であってもよい。
また、本願発明の関連技術では、シール部37は、外周部がベース部34に固定され、径方向内側に向かうに従って上方に延びる円環状板部材であってもよい
。
【0060】
ベース部34、支持部36およびベース基部38の材料は、適宜変更されてよい。また、シール部37の材料も、適宜変更されてよい。例えば、シール部37は、導電性材料により形成されてもよい。これにより、基板9の帯電をさらに低減することができる。
【0061】
基板保持部31は、基板処理装置1以外の様々な装置(例えば、基板搬送装置)において、あるいは、単独で、基板9を水平状態で下側から保持する基板保持装置として利用されてもよい。当該基板保持装置は、上述の基板保持部31と同様に、ベース部34と、吸引ポート35と、支持部36と、シール部37とを備える。板状のベース部34は、上下方向を向く中心軸J1に垂直な上面341を有する。吸引ポート35は、ベース部34の上面341に配置されて、吸引部6に接続される。吸引部6は、ベース部34と基板9との間に存在するガスを吸引する。支持部36は、ベース部34の中央部342の周囲において周状に配置され、ベース部34の上面341から上方に突出する。支持部36は、基板9の下面92を支持する。可撓性のシール部37は、支持部36の周囲に全周に亘って配置される。シール部37の上端部371は、支持部36よりも上側に位置する。
【0062】
基板9を吸着する際には、シール部37の上端部371が基板9の下面92に接触した状態で、ベース部34と基板9との間に存在するガスが、吸引ポート35を介して吸引される。これにより、シール部37を下向きに撓ませつつ基板9がベース部34に近づいて支持部36に接触する。これにより、上記と同様に、基板9が反っている場合であっても、基板9を好適に保持することができる。
【0063】
上述の基板保持装置、および、基板処理装置1の基板保持部31は、反りのない平坦な基板9、および、上向きに凸状に反っている基板9の保持にも利用可能である。
【0064】
上述の基板処理装置1は、半導体基板以外に、液晶表示装置、プラズマディスプレイ、FED(field emission display)等の表示装置に使用されるガラス基板の処理に利用されてもよい。あるいは、上述の基板処理装置1は、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板および太陽電池用基板等の処理に利用されてもよい。また、上述の基板保持装置も、様々な種類の基板の保持に利用されてよい。
【0065】
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。