(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2表示パネルは、さらに、複数の第4薄膜トランジスタと、複数の第5薄膜トランジスタと、前記各第4薄膜トランジスタに電気的に接続された複数の第4画素電極と、前記各第5薄膜トランジスタに電気的に接続された複数の第5画素電極と、前記各第4画素電極の駆動領域を規定する複数の第4画素と、前記各第5画素電極の駆動領域を規定する複数の第5画素と、を含み、
前記第2画素グループは、前記第2画素と前記第3画素と前記第4画素と前記第5画素とを含み、
前記第2画素電極と前記第3画素電極と前記第4画素電極と前記第5画素電極とが、同一の前記第2ソース線に電気的に接続され、同一の前記第2ゲート線に電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。本発明の液晶表示装置は、画像を表示する複数の表示パネルと、それぞれの表示パネルを駆動する複数の駆動回路(複数のソースドライバ、複数のゲートドライバ)と、それぞれの駆動回路を制御する複数のタイミングコントローラと、外部から入力される入力映像信号に対して画像処理を行い、それぞれのタイミングコントローラに画像データを出力する画像処理部と、複数の表示パネルに背面側から光を照射するバックライトと、を含んでいる。表示パネルの数は限定されず2枚以上であればよい。また複数の表示パネルは、観察者側から見て前後方向に互いに重ね合わされて配置されており、それぞれが画像を表示する。以下では、2枚の表示パネルを備える液晶表示装置LCDを例に挙げて説明する。
【0016】
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、液晶表示装置LCDは、観察者に近い位置(前側)に配置された表示パネルLCP1と、表示パネルLCP1より観察者から遠い位置(後側)に配置された表示パネルLCP2と、表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を貼り合わせる接着層SEFILと、表示パネルLCP2の背面側に配置されたバックライトBLと、表示面側から表示パネルLCP1及び表示パネルLCP2を覆うフロントシャーシFSとを含んでいる。
【0017】
図2は、実施形態1に係る液晶表示装置LCDの概略構成を示す平面図である。
図2に示すように、表示パネルLCP1は、第1ソースドライバSD1と第1ゲートドライバGD1とを含み、表示パネルLCP2は、第2ソースドライバSD2と第2ゲートドライバGD2とを含んでいる。また液晶表示装置LCDは、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1を制御する第1タイミングコントローラTCON1と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2を制御する第2タイミングコントローラTCON2と、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に画像データを出力する画像処理部IPUと、を含んでいる。例えば、表示パネルLCP1は入力映像信号に応じたカラー画像を第1画像表示領域DISP1に表示し、表示パネルLCP2は入力映像信号に応じた白黒画像を第2画像表示領域DISP2に表示する。画像処理部IPUは、外部のシステム(図示せず)から送信された入力映像信号Dataを受信し、所定の画像処理を実行した後、第1タイミングコントローラTCON1に第1画像データDAT1を出力し、第2タイミングコントローラTCON2に第2画像データDAT2を出力する。また画像処理部IPUは、第1タイミングコントローラTCON1及び第2タイミングコントローラTCON2に同期信号等の制御信号CS1,CS2(
図3及び
図4参照)を出力する。第1画像データDAT1はカラー画像表示用の画像データであり、第2画像データDAT2は白黒画像表示用の画像データである。
【0018】
図3は表示パネルLCP1の概略構成を示す平面図であり、
図4は表示パネルLCP2の概略構成を示す平面図である。
図5は、
図3及び
図4のA−A´断面図である。
【0019】
図3及び
図5を用いて、表示パネルLCP1の構成について説明する。
図5に示すように、表示パネルLCP1は、バックライトBL側に配置された薄膜トランジスタ基板TFTB1と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板TFTB1に対向する対向基板CF1と、薄膜トランジスタ基板TFTB1及び対向基板CF1の間に配置された液晶層LC1と、を含んでいる。表示パネルLCP1のバックライトBL側には偏光板POL2が配置されており、観察者側には偏光板POL1が配置されている。
【0020】
薄膜トランジスタ基板TFTB1には、
図3に示すように、第1方向(例えば列方向)に延在する複数のソース線SL1と、第1方向とは異なる第2方向(例えば行方向)に延在する複数のゲート線GL1とが形成され、複数のソース線SL1と複数のゲート線GL1とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFT1が形成されている。表示パネルLCP1において、表示の最小単位(ドット)、すなわち薄膜トランジスタTFT1に電気的に接続された画素電極PIT1の駆動領域(ドット表示領域)が、1個の画素PIX1として規定され、該画素PIX1がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のソース線SL1は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GL1は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFTB1には、画素PIX1ごとに画素電極PIT1が形成されており、複数の画素PIX1に共通する1つの共通電極(図示せず)が形成されている。薄膜トランジスタTFT1を構成するドレイン電極はソース線SL1に電気的に接続され、ソース電極は画素電極PIT1に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GL1に電気的に接続されている。
【0021】
図5に示すように、対向基板CF1には、各画素PIX1に対応して複数の着色部FILが形成されている。各着色部FILは、光の透過を遮断するブラックマトリクスBM1で囲まれており、例えば矩形状に形成されている。また、複数の着色部FILは、赤色(R色)の材料で形成され、赤色の光を透過する赤色部と、緑色(G色)の材料で形成され、緑色の光を透過する緑色部と、青色(B色)の材料で形成され、青色の光を透過する青色部と、を含んでいる。赤色部、緑色部、及び青色部は、行方向にこの順に繰り返し配列され、同一色の着色部FILが列方向に配列され、行方向及び列方向に隣り合う着色部FILの境界部分にブラックマトリクスBM1が形成されている。各着色部FILに対応して、複数の画素PIX1は、
図3に示すように、赤色部に対応する赤色画素PIXRと、緑色部に対応する緑色画素PIXGと、青色部に対応する青色画素PIXBと、を含んでいる。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBが行方向にこの順に繰り返し配列されており、列方向には同一色の画素PIX1が配列されている。赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXBを含む3個の画素PIX1が、1個の画素グループPG1(画素組)を構成している。1個の画素グループPG1に、他の色(白色、黄色等)の画素PIX1が含まれてもよい。
【0022】
図3に示すように、第1タイミングコントローラTCON1は、画像処理部IPUから受信した第1画像データDAT1と第1制御信号CS1(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第1画像データDA1と、第1ソースドライバSD1及び第1ゲートドライバGD1の駆動を制御するためのタイミング信号(データスタートパルスDSP1、データクロックDCK1、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK1)とを生成する。第1タイミングコントローラTCON1は、第1画像データDA1と、データスタートパルスDSP1と、データクロックDCK1とを第1ソースドライバSD1に出力し、ゲートスタートパルスGSP1とゲートクロックGCK1とを第1ゲートドライバGD1に出力する。
【0023】
第1ソースドライバSD1は、データスタートパルスDSP1及びデータクロックDCK1に基づいて、第1画像データDA1に応じたデータ信号(データ電圧、階調電圧)をソース線SL1に出力する。第1ゲートドライバGD1は、ゲートスタートパルスGSP1及びゲートクロックGCK1に基づいて、ゲート信号(ゲート電圧)をゲート線GL1に出力する。
【0024】
各ソース線SL1には、第1ソースドライバSD1からデータ電圧が供給され、各ゲート線GL1には、第1ゲートドライバGD1からゲート電圧が供給される。共通電極には、コモンドライバ(図示せず)から共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線GL1に供給されると、ゲート線GL1に接続された薄膜トランジスタTFT1がオンし、薄膜トランジスタTFT1に接続されたソース線SL1を介して、データ電圧が画素電極PIT1に供給される。画素電極PIT1に供給されたデータ電圧と、共通電極に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP1では、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG、青色画素PIXBそれぞれの画素電極PIT1に接続されたソース線SL1に、所望のデータ電圧を供給することにより、カラー画像表示が行われる。
【0025】
次に、
図4及び
図5を用いて、表示パネルLCP2の構成について説明する。
図5に示すように、表示パネルLCP2は、バックライトBL側に配置された薄膜トランジスタ基板TFTB2と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板TFTB2に対向する対向基板CF2と、薄膜トランジスタ基板TFTB2及び対向基板CF2の間に配置された液晶層LC2と、を含んでいる。表示パネルLCP2のバックライトBL側には偏光板POL4が配置されており、観察者側には偏光板POL3が配置されている。表示パネルLCP1の偏光板POL2と、表示パネルLCP2の偏光板POL3との間には、接着層SEFILが配置されている。
【0026】
薄膜トランジスタ基板TFTB2には、
図4に示すように、列方向に延在する複数のソース線SL2と、行方向に延在する複数のゲート線GL2とが形成され、複数のソース線SL2と複数のゲート線GL2とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタTFT2が形成されている。表示パネルLCP2において、表示の最小単位(ドット)、すなわち薄膜トランジスタTFT2に電気的に接続された画素電極PIT2の駆動領域(ドット表示領域)が、1個の画素PIX2として規定される。
図4に示す例では、表示パネルLCP2を平面的に見て、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより囲まれた領域に、2個の画素PIX2(PIX2a,PIX2b)が行方向に並んで配置されている。複数の画素PIX2は、マトリクス状(行方向及び列方向)に配置されている。複数のソース線SL2は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線GL2は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板TFTB2には、画素PIX2ごとに画素電極PIT2が形成されており、複数の画素PIX2に共通する1つの共通電極(図示せず)が形成されている。また、ソース線SL2を介して行方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2は、同一のゲート線GL2に電気的に接続されるとともに、同一のソース線SL2に電気的に接続されている。言い換えると、1本のソース線SL2の両側に配置された2個の薄膜トランジスタTFT2が、当該1本のソース線SL2に電気的に接続されるとともに、同一の1本のゲート線GL2に電気的に接続されている。薄膜トランジスタTFT2を構成するドレイン電極はソース線SL2に電気的に接続され、ソース電極は画素電極PIT2に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GL2に電気的に接続されている。ソース線SL2を介して行方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2のそれぞれのドレイン電極は、互いに電気的に接続されるとともに、該ソース線SL2に電気的に接続されている。
【0027】
図5に示すように、対向基板CF2には、各画素PIX2の境界部分に対応する位置に、光の透過を遮断するブラックマトリクスBM2が形成されている。ブラックマトリクスBM2で囲まれた領域には、着色部は形成されておらず、例えばオーバーコート膜OC2が形成されている。
【0028】
図4に示すように、第2タイミングコントローラTCON2は、画像処理部IPUから受信した第2画像データDAT2と第2制御信号CS2(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第2画像データDA2と、第2ソースドライバSD2及び第2ゲートドライバGD2の駆動を制御するためのタイミング信号(データスタートパルスDSP2、データクロックDCK2、ゲートスタートパルスGSP2、ゲートクロックGCK2)とを生成する。第2タイミングコントローラTCON2は、第2画像データDA2と、データスタートパルスDSP2と、データクロックDCK2とを第2ソースドライバSD2に出力し、ゲートスタートパルスGSP2とゲートクロックGCK2とを第2ゲートドライバGD2に出力する。
【0029】
第2ソースドライバSD2は、データスタートパルスDSP2及びデータクロックDCK2に基づいて、第2画像データDA2に応じたデータ電圧をソース線SL2に出力する。第2ゲートドライバGD2は、ゲートスタートパルスGSP2及びゲートクロックGCK2に基づいて、ゲート電圧をゲート線GL2に出力する。
【0030】
各ソース線SL2には、第2ソースドライバSD2からデータ電圧が供給され、各ゲート線GL2には、第2ゲートドライバGD2からゲート電圧が供給される。共通電極には、コモンドライバから共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線GL2に供給されると、ゲート線GL2に接続された薄膜トランジスタTFT2がオンし、薄膜トランジスタTFT2に接続されたソース線SL2を介して、データ電圧が画素電極PIT2に供給される。画素電極PIT2に供給されたデータ電圧と、共通電極に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライトBLの光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネルLCP2では、白黒画像表示が行われる。表示パネルLCP2では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された2個の画素電極PIT2に、同時にデータ電圧が供給される。
【0031】
液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP2の単位面積当たりの画素PIX2の数が、表示パネルLCP1の単位面積当たりの画素PIX1の数より少なくなっている。
図6は、平面視で互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素グループPG1と、表示パネルLCP2の画素グループPG2との関係を示す平面図である。各画素PIX1に1個の画素電極PIT1が配置されており、各画素PIX2に1個の画素電極PIT2が配置されている。
【0032】
図6に示すように、表示パネルLCP1の各画素PIX1と、表示パネルLCP2の各画素PIX2とは、互いに3対2の関係で配置されており、表示パネルLCP1の画素グループPG1と表示パネルLCP2の画素グループPG2とが平面視で互いに重なっている。例えば、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB(画素グループPG1)と、画素PIX2a及び画素PIX2b(画素グループPG2)とが平面視で重なっている。また、3個の画素PIX1の面積の合計と、2個の画素PIX2の面積の合計とが、略等しくなっている。
【0033】
図6に示す例では、画素グループPG2に含まれる2個の画素PIX2a、PIX2bのうち、画素PIX2aが、画素グループPG1に含まれる3個の画素PIXR、PIXG、PIXBのうちの2個の画素PIXR、PIXGに平面視で重なり、画素PIX2bが、画素グループPG1に含まれる3個の画素PIXR、PIXG、PIXBのうちの2個の画素PIXG、PIXBに平面視で重なっている。より詳細には、画素PIX2aが、画素PIXRの全体と画素PIXGの一部とに平面視で重なり、画素PIX2bが、画素PIXGの残りの部分と画素PIXBの全体とに平面視で重なっている。
【0034】
また、表示パネルLCP2において、画素PIX2aでは、薄膜トランジスタTFT2aのドレイン電極と薄膜トランジスタTFT2bのドレイン電極とが、同一のソース線SL2に電気的に接続されており、薄膜トランジスタTFT2aのゲート電極と薄膜トランジスタTFT2bのゲート電極とが、同一のゲート線GL2に電気的に接続されている。画素電極PIT2aは、薄膜トランジスタTFT2aのソース電極に電気的に接続されており、画素電極PIT2bは、薄膜トランジスタTFT2bのソース電極に電気的に接続されている。
【0035】
図7は、
図6(a)及び
図6(b)のB−B´断面図である。
図7を用いて画素PIX1,PIX2の断面構造について説明する。
【0036】
表示パネルLCP1の画素PIX1を構成する薄膜トランジスタ基板TFTB1では、透明基板SUB2(ガラス基板)上にゲート線GL1(
図6(a)参照)が形成されており、ゲート線GL1を覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上にはソース線SL1が形成されており、ソース線SL1を覆うように保護膜PAS及び有機膜OPASが形成されている。有機膜OPAS上には共通電極CIT1が形成されており、共通電極CIT1を覆うように保護膜UPASが形成されている。保護膜UPAS上には画素電極PIT1が形成されており、画素電極PIT1を覆うように配向膜(図示せず)が形成されている。画素電極PIT1は、コンタクトホール(図示せず)を介して薄膜トランジスタTFT1(
図6(a)参照)のソース電極に電気的に接続されている。画素電極PIT1には、所定の方向に延在する複数のスリットが形成されていてもよい。対向基板CF1では、透明基板SUB1(ガラス基板)上に、格子状のブラックマトリクスBM1と、カラーフィルタFIL(赤色カラーフィルタFILR、緑色カラーフィルタFILG、及び青色カラーフィルタFILB)が形成されている。カラーフィルタFILの表面にはオーバーコート膜OC1が被覆されており、オーバーコート膜OC1上に配向膜(図示せず)が形成されている。各カラーフィルタFILは、平面視で、隣り合うカラーフィルタFILの境界部分がソース線SL1に重なるように配置されている。
【0037】
表示パネルLCP2の画素PIX2を構成する薄膜トランジスタ基板TFTB2では、透明基板SUB4上にゲート線GL2(
図6(b)参照)が形成されており、ゲート線GL2を覆うようにゲート絶縁膜GSNが形成されている。ゲート絶縁膜GSN上にはソース線SL2が形成されており、ソース線SL2を覆うように保護膜PAS及び有機膜OPASが形成されている。有機膜OPAS上には共通電極CIT2が形成されており、共通電極CIT2を覆うように保護膜UPASが形成されている。保護膜UPAS上には画素電極PIT2が形成されており、画素電極PIT2を覆うように配向膜(図示せず)が形成されている。画素電極PIT2は、コンタクトホール(図示せず)を介して薄膜トランジスタTFT2(
図6(b)参照)のソース電極に電気的に接続されている。ソース線SL2は、平面視で表示パネルLCP1の画素PIX1の行方向の中央付近に位置するように配置されている。
図7に示す例では、ソース線SL2は、平面視で緑色画素PIXGの中央付近に位置するように配置されている。画素電極PIT2には、所定の方向に延在する複数のスリットが形成されていてもよい。対向基板CF2では、透明基板SUB3(ガラス基板)上に格子状のブラックマトリクスBM2が形成されており、ブラックマトリクスBM2を覆うようにオーバーコート膜OC2が被覆されており、オーバーコート膜OC2上に配向膜(図示せず)が形成されている。ブラックマトリクスBM2は、平面視でソース線SL2に重なるように配置されている。
【0038】
以上のように、液晶表示装置LCDでは、表示パネルLCP1の画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)(
図6(a)参照)に平面視で重なる、表示パネルLCP2の画素グループPG2(
図6(b)参照)が、2個の画素PIX2a、PIX2b(2個の画素電極PIT2a、PIT2b)に分割されている。また、分割された2個の画素電極PIT2a、PIT2bは、同一のゲート線GL2及び同一のソース線SL2に電気的に接続されている。このため、例えば一方の画素PIX2a(画素電極PIT2a)に欠陥が生じたとしても、他方の画素PIX2bが正常であれば、他方の画素PIX2bにおいて正常に表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の略半分の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0039】
尚、ソース線SL2は、視感度が低い赤色画素PIXR又は青色画素PIXBの中央付近に位置するように配置されてもよい。
【0040】
[実施形態2]
本発明の実施形態2について、図面を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1において示した構成要素と構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施形態1において定義した用語については特に断らない限り本実施形態においてもその定義に則って用いるものとする。なお、後述の各実施形態についても同様である。
【0041】
実施形態2に係る表示パネルLCP1は、実施形態1に係る表示パネルLCP1(
図3参照)と同一の構成を有している。
図8は、実施形態2に係る表示パネルLCP2の構成を示す平面図である。
図9は、実施形態2に係る液晶表示装置LCDにおいて、平面視で互いに重なり合う、表示パネルLCP1の画素グループPG1と、表示パネルLCP2の画素グループPG2との関係を示す平面図である。
【0042】
実施形態2に係る表示パネルLCP2では、平面的に見て、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより囲まれた領域に、2個の画素PIX2(PIX2a,PIX2b)が列方向に並んで配置されている。また、ゲート線GL2を介して列方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2が、同一のゲート線GL2に電気的に接続されるとともに、同一のソース線SL2に電気的に接続されている。言い換えると、1本のゲート線GL2の両側に配置された2個の薄膜トランジスタTFT2が、当該1本のゲート線GL2に電気的に接続されるとともに、同一の1本のソース線SL2に電気的に接続されている。薄膜トランジスタTFT2を構成するドレイン電極はソース線SL2に電気的に接続され、ソース電極は画素電極PIT2に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線GL2に電気的に接続されている。ゲート線GL2を介して列方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2のそれぞれのドレイン電極は、互いに電気的に接続されるとともに、該ソース線SL2に電気的に接続されている。表示パネルLCP2では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された2個の画素電極PIT2に、同時にデータ電圧が供給される。
【0043】
図9に示すように、表示パネルLCP1の各画素PIX1と、表示パネルLCP2の各画素PIX2とは、互いに3対2の関係で配置されており、表示パネルLCP1の画素グループPG1と表示パネルLCP2の画素グループPG2とが平面視で互いに重なっている。例えば、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB(画素グループPG1)と、画素PIX2a及び画素PIX2b(画素グループPG2)とが平面視で重なっている。また、3個の画素PIX1の面積の合計と、2個の画素PIX2の面積の合計とが、略等しくなっている。
【0044】
図9に示す例では、画素グループPG2に含まれる2個の画素PIX2a、PIX2bのうち、画素PIX2aが、画素グループPG1に含まれる3個の画素PIXR、PIXG、PIXBに平面視で重なり、画素PIX2bが、画素グループPG1に含まれる3個の画素PIXR、PIXG、PIXBに平面視で重なっている。より詳細には、画素PIX2aが、画素PIXRの一部と画素PIXGの一部と画素PIXBの一部とに平面視で重なり、画素PIX2bが、画素PIXRの残りの部分と画素PIXGの残りの部分と画素PIXBの残りの部分とに平面視で重なっている。
【0045】
また、表示パネルLCP2において、画素PIX2aでは、薄膜トランジスタTFT2aのドレイン電極と薄膜トランジスタTFT2bのドレイン電極とが、同一のソース線SL2に電気的に接続されており、薄膜トランジスタTFT2aのゲート電極と薄膜トランジスタTFT2bのゲート電極とが、同一のゲート線GL2に電気的に接続されている。画素電極PIT2aは、薄膜トランジスタTFT2aのソース電極に電気的に接続されており、画素電極PIT2bは、薄膜トランジスタTFT2bのソース電極に電気的に接続されている。
【0046】
実施形態2に係る液晶表示装置LCDの構成によれば、実施形態1に係る液晶表示装置LCDと同様に、例えば一方の画素PIX2a(画素電極PIT2a)に欠陥が生じたとしても、他方の画素PIX2bが正常であれば、他方の画素PIX2bにおいて正常に表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の略半分の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。また、欠陥時に画像表示される上記半分の領域には、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXBが略均等に含まれるため、色バランスを維持することができる。
【0047】
[実施形態3]
図10は、実施形態3に係る表示パネルLCP1の画素グループPG1の構成を示す平面図であり、
図11は、平面視で画素グループPG1に重なる、実施形態3に係る表示パネルLCP2の画素グループPG2の構成を示す平面図である。
図12は、実施形態3に係る表示パネルLCP2の画素の配置を示す平面図である。
【0048】
図10に示すように、実施形態3に係る表示パネルLCP1では、9個の赤色画素PIXR、9個の緑色画素PIXG及び9個の青色画素PIXBを含む27個の画素PIX1が、1個の画素グループPG1を構成している。
図11に示すように、実施形態3に係る表示パネルLCP2では、4個の画素PIX2(PIX2a、PIX2b、PIX2c、PIX2d)が、1個の画素グループPG2を構成している。表示パネルLCP1の各画素PIX1と、表示パネルLCP2の各画素PIX2とは、互いに27対4の関係で配置されており、1個の画素グループPG1と1個の画素グループPG2とが平面視で互いに重なっている。27個の画素PIX1の面積の合計と、4個の画素PIX2の面積の合計とが、略等しくなっている。尚、
図12に示すように、表示パネルLCP2では、平面視で、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより囲まれた領域に、4個の画素PIX2がマトリクス状に配置されている。
【0049】
図11に示すように、表示パネルLCP2では、画素PIX2a及び画素PIX2bがソース線SL2を介して行方向に隣り合い、画素PIX2c及び画素PIX2dが該ソース線SL2を介して行方向に隣り合い、画素PIX2a及び画素PIX2cがゲート線GL2を介して列方向に隣り合い、画素PIX2b及び画素PIX2dが該ゲート線GL2を介して列方向に隣り合っている。薄膜トランジスタTFT2a、TFT2b、TFT2c、TFT2dのそれぞれのゲート電極は、同一のゲート線GL2に電気的に接続されており、それぞれのドレイン線は、同一のソース線SL2に電気的に接続されている。薄膜トランジスタTFT2aのソース電極は画素電極PIT2aに電気的に接続され、薄膜トランジスタTFT2bのソース電極は画素電極PIT2bに電気的に接続され、薄膜トランジスタTFT2cのソース電極は画素電極PIT2cに電気的に接続され、薄膜トランジスタTFT2dのソース電極は画素電極PIT2dに電気的に接続されている。表示パネルLCP2では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された4個の画素電極PIT2a、PIT2b、PIT2c、PIT2dに、同時にデータ電圧が供給される。
【0050】
実施形態3に係る液晶表示装置LCDの構成によれば、実施形態1に係る液晶表示装置LCDと同様に、例えば1個の画素PIX2a(画素電極PIT2a)に欠陥が生じたとしても、他の3個の画素PIX2b、PIX2c、PIX2dが正常であれば、他の3個の画素PIX2b、PIX2c、PIX2dにおいて正常に表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(
図10参照)の3/4の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0051】
実施形態3に係る表示パネルLCP2は上記構成に限定されない。
図13は、実施形態3に係る表示パネルLCP2の他の構成を示す平面図である。
図13に示すように、ゲート線GL2が第1ゲート線GL2A及び第2ゲート線GL2Bに分岐されており、薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bのそれぞれのゲート電極が、第1ゲート線GL2Aに電気的に接続され、薄膜トランジスタTFT2c、TFT2dのそれぞれのゲート電極が、第2ゲート線GL2Bに電気的に接続されていてもよい。
【0052】
[実施形態4]
図14(a)は、実施形態4に係る表示パネルLCP1の画素グループPG1の構成を示す平面図であり、
図14(b)は、平面視で画素グループPG1に重なる、実施形態4に係る表示パネルLCP2の画素グループPG2の構成を示す平面図である。実施形態4に係る表示パネルLCP1は、実施形態1に係る表示パネルLCP1(
図3参照)と同一の構成を有している。
【0053】
実施形態4に係る表示パネルLCP2では、平面的に見て、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより囲まれた領域に、1個の画素PIX2(1個の画素電極PIT2)と、2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bが配置されている。ソース線SL2を介して行方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bのそれぞれのゲート電極は、同一のゲート線GL2に電気的に接続され、それぞれのドレイン電極は同一の該ソース線SL2に電気的に接続され、それぞれのソース電極は同一の画素電極PIT2に電気的に接続されている。表示パネルLCP2では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された1個の画素電極PIT2に、2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bを介して、データ電圧が供給される。
【0054】
図14に示すように、表示パネルLCP1の各画素PIX1と、表示パネルLCP2の各画素PIX2とは、互いに3対1の関係で配置されており、赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB(画素グループPG1)と、画素PIX2(画素グループPG2)とが平面視で重なっている。3個の画素PIX1の面積の合計と、1個の画素PIX2の面積の合計とが、略等しくなっている。
【0055】
実施形態4に係る液晶表示装置LCDの構成によれば、例えば一方の薄膜トランジスタTFT2aに欠陥が生じたとしても、他方の薄膜トランジスタTFT2bが正常であれば、薄膜トランジスタTFT2bを介してデータ電圧が画素電極PIT2に供給され、画素PIX2において表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0056】
実施形態4に係る表示パネルLCP2は上記構成に限定されない。
図15は、実施形態4に係る表示パネルLCP2の他の構成を示す平面図である。
図15に示すように、ゲート線GL2を介して列方向に隣り合う2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bのそれぞれのゲート電極は、同一の該ゲート線GL2に電気的に接続され、それぞれのドレイン電極は同一のソース線SL2に電気的に接続され、それぞれのソース電極は同一の画素電極PIT2に電気的に接続されてもよい。上記構成においても、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された1個の画素電極PIT2に、2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bを介して、データ電圧が供給される。
【0057】
図16は、実施形態4に係る表示パネルLCP2の他の構成を示す平面図である。
図16に示すように、隣り合う2本のソース線SL2と隣り合う2本のゲート線GL2とにより囲まれた領域に、1個の画素PIX2(画素電極PIT2)と、1個の薄膜トランジスタTFT2が配置されてもよい。薄膜トランジスタTFT2のソース電極は、第1ソース電極SE1(第1分岐電極)と第2ソース電極SE2(第2分岐電極)とに分岐されている。薄膜トランジスタTFT2のゲート電極は、ゲート線GL2に電気的に接続され、ドレイン電極はソース線SL2に電気的に接続され、第1ソース電極SE1及び第2ソース電極SE2は同一の画素電極PIT2に電気的に接続されている。上記構成では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された1個の画素電極PIT2に、1個の薄膜トランジスタTFT2の第1ソース電極SE1と第2ソース電極SE2を介して、データ電圧が供給される。
図16に示す構成によれば、例えば第1ソース電極SE1と画素電極PIT2との接続部(例えばコンタクトホール)に欠陥が生じたとしても、第2ソース電極SE2と画素電極PIT2との接続部が正常であれば、第2ソース電極SE2を介して画素電極PIT2にデータ電圧を供給することができる。これにより、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0058】
図17は、実施形態4に係る表示パネルLCP2の他の構成を示す平面図である。
図17に示すように、2個の画素PIX2(PIX2a,PIX2b)が、1個の画素グループPG2を構成してもよい。
図17に示すように、表示パネルLCP2では、画素PIX2a及び画素PIX2bがゲート線GL2を介して列方向に隣り合っている。薄膜トランジスタTFT2a、TFT2b、TFT2c、TFT2dのそれぞれのゲート電極は、同一のゲート線GL2に電気的に接続されており、それぞれのドレイン線は、同一のソース線SL2に電気的に接続されている。薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bのそれぞれのソース電極は画素電極PIT2aに電気的に接続され、薄膜トランジスタTFT2c、TFT2dのそれぞれのソース電極は画素電極PIT2bに電気的に接続されている。上記構成では、画素電極PIT2aに2個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2bを介してデータ電圧が供給され、画素電極PIT2bに2個の薄膜トランジスタTFT2c、TFT2dを介してデータ電圧が供給される。
図17に示す構成によれば、例えば一方の画素PIX2a(画素電極PIT2a)に欠陥が生じたとしても、他方の画素PIX2bが正常であれば、他方の画素PIX2bにおいて正常に表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の略半分の領域で画像が表示される。また、例えば1個の薄膜トランジスタTFT2aに欠陥が生じたとしても、他の3個の薄膜トランジスタTFT2b、TFT2c、TFT2dが正常であれば、薄膜トランジスタTFT2b、TFT2c、TFT2dを介してデータ電圧が画素電極PIT2a、PIT2bに供給され、画素PIX2a、PIX2bにおいて表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0059】
図18は、実施形態4に係る表示パネルLCP2の他の構成を示す平面図である。
図18に示すように、画素グループPG2には、1個の画素PIX2(画素電極PIT2)と、4個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2b、TFT2c、TFT2dが配置されてもよい。薄膜トランジスタTFT2a、TFT2b、TFT2c、TFT2dのそれぞれのゲート電極は、同一のゲート線GL2に電気的に接続され、それぞれのドレイン電極は同一のソース線SL2に電気的に接続され、それぞれのソース電極は同一の画素電極PIT2に電気的に接続されている。上記構成では、1本のゲート線GL2及び1本のソース線SL2に電気的に接続された1個の画素電極PIT2に、4個の薄膜トランジスタTFT2a、TFT2b、TFT2c、TFT2dを介して、データ電圧が供給される。
図18に示す構成によれば、例えば1個の薄膜トランジスタTFT2aに欠陥が生じたとしても、他の3個の薄膜トランジスタTFT2b、TFT2c、TFT2dが正常であれば、薄膜トランジスタTFT2b、TFT2c、TFT2dを介してデータ電圧が画素電極PIT2に供給され、画素PIX2において表示動作(点灯)が行われるため、画素グループPG1(赤色画素PIXR、緑色画素PIXG及び青色画素PIXB)の領域で画像が表示される。このため、画素グループPG1全体が表示不良(例えば黒点)となることを防ぐことができる。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施形態から当業者が適宜変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。