(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6978987
(24)【登録日】2021年11月16日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】エアバッグ
(51)【国際特許分類】
B60R 21/231 20110101AFI20211125BHJP
B60R 21/205 20110101ALI20211125BHJP
B60R 21/2338 20110101ALI20211125BHJP
【FI】
B60R21/231
B60R21/205
B60R21/2338
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-144367(P2018-144367)
(22)【出願日】2018年7月31日
(65)【公開番号】特開2020-19354(P2020-19354A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2020年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】中島 豊
(72)【発明者】
【氏名】石垣 良太
(72)【発明者】
【氏名】室屋 崇也
【審査官】
神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−071704(JP,A)
【文献】
特開2010−163152(JP,A)
【文献】
特開2010−234882(JP,A)
【文献】
特開2005−280470(JP,A)
【文献】
特開2017−030679(JP,A)
【文献】
特表2019−516607(JP,A)
【文献】
国際公開第2017/090772(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0121462(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16 − 21/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内での膨張展開時に乗員の前位置に対向する主拘束面と、
該主拘束面の左右両側から後方に向けて突出する左突出部及び右突出部と、
前記主拘束面の上側から後方に向けて突出する上突出部と
を備え、
前記上突出部の左右両側の端部は、前記左突出部及び右突出部の上側の端部に夫々結合されている
エアバッグ。
【請求項2】
帯環状の中央パネルと、
前記中央パネルの両側縁に夫々結合している左右の外パネルと
を備え、
前記中央パネルは、車室内での膨張展開時に乗員の前位置に対向する主拘束面、該主拘束面の左右両側から後方に向けて突出する左突出部及び右突出部の内側面、並びに前記主拘束面の上側から後方に向けて突出する上突出部の上下側面を形成し、
前記外パネルは、前記左突出部又は右突出部の外側面、及び前記上突出部の左側面又は右側面を形成し、
前記左突出部又は右突出部の上端部と前記上突出部の左端部又は右端部とが相互に結合されている
エアバッグ。
【請求項3】
前記中央パネル及び外パネルは、縫い合わせにより結合されている請求項2に記載のエアバッグ。
【請求項4】
前記中央パネル及び外パネルの内面間に架設され、膨張展開時の形状を規制する複数の内部テザーを備える請求項2又は3に記載のエアバッグ。
【請求項5】
前記内部テザーは、前記中央パネルの内面と、該中央パネルの主拘束面と前記左突出部及び右突出部の内側面との境界部位との間に架設され、前記主拘束面の前後方向位置を規制する第1テザーを含む請求項4に記載のエアバッグ。
【請求項6】
前記内部テザーは、前記左右の外パネルの内面間に架設され、両外パネルの左右方向の拡がり幅を規制する第2テザーを含む請求項4に記載のエアバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員保護のために車両に装備されるエアバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの車両は、衝突時に乗員を保護することを目的としてエアバッグを装備している。エアバッグは、車室内の適宜位置に配置してあり、車両の衝突時にインフレータの噴射ガスを導入されて膨張展開する。車室内に搭乗する乗員は、膨張展開したエアバッグに受け止められ、車室内の各部への二次衝突から保護される。
【0003】
特許文献1には、左右のハーフエアバッグにより構成されたエアバッグが開示されている。左右のハーフエアバッグは、夫々のインナーパネルを縫合することで一体化されている。このエアバッグは、乗員の前位置で膨張展開し、車両衝突時の前方への乗員の移動を左右のハーフエアバッグ間で拘束すると共に、左前方又は右前方への乗員の移動を夫々の側のハーフエアバッグで拘束することができる。
【0004】
特許文献2には、運転席の前位置で膨張展開する運転席用エアバッグと、助手席の前位置で膨張展開する助手席用エアバッグと、これらの間で、これらよりも後方に突出するように膨張展開する中央エアバッグとを備える乗員保護装置が開示されている。この装置によれば、前方への乗員の移動を運転席用エアバッグ又は助手席用エアバッグで拘束すると共に、斜め前方への乗員の移動を中央エアバッグで拘束することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−018936号公報
【特許文献2】特開2015ー157602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2の開示によれば、車両の衝突時に、前方向だけでなく左右方向にも移動する乗員を保護することができる。しかしながら、走行中の車両においては多くの衝突形態が想定され、衝突に伴って乗員は種々の方向に移動する虞があり、特許文献1、2に開示された技術では乗員を良好に保護し得ない場合がある。
【0007】
本開示の目的は、種々の衝突形態において乗員を良好に保護し得るエアバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るエアバッグは、車室内での膨張展開時に乗員の前位置に対向する主拘束面と、該主拘束面の左右両側から後方に向けて突出する左突出部及び右突出部と、前記主拘束面の上側から後方に向けて突出する上突出部とを備える。
【0009】
本開示によれば、車両の衝突時における前方向への乗員の移動を主拘束面により受け止めて拘束し、左右方向への乗員の移動を左突出部又は右突出部により、更に上方向への乗員の移動を上突出部により夫々受け止めて拘束する。
【0010】
また、前記上突出部の左右両側の端部は、前記左突出部及び右突出部の上側の端部に夫々結合されている。
【0011】
上突出部及び左右の突出部は、夫々の端部で結合されている。上突出部は、左右の突出部の左右方向への拡がりを規制し、また左右の突出部は、上突出部の上方向への倒れを規制する作用をなし、種々の方向への乗員の移動を確実に拘束することができる。
【0012】
また、前記主拘束面、前記左突出部及び右突出部の内側面、並びに前記上突出部の上下側面を含む帯環状の中央パネルと、前記左突出部又は右突出部の外側面、及び前記上突出部の左側面又は右側面を含み、前記中央パネルの両側縁に夫々結合してある左右の外パネルとを備える。
【0013】
帯環状の中央パネルと、該中央パネルの両側縁に夫々結合された左右の外パネルとにより主拘束面の左右両側及び上側に突出部を有するエアバッグを構成できる。
【0014】
また、前記外パネルは、前記左突出部又は右突出部の上端部に対応する部位と前記上突出部の左端部又は右端部に対応する部位との間で相互に結合してある。
【0015】
上突出部及び左右の突出部の端部間の結合は、外パネルの該当部位を相互に結合することにより強固に実現される。
【0016】
また、前記中央パネル及び外パネルは、縫い合わせにより結合してある。
【0017】
中央パネル及び外パネルは、縫い合わせの採用により、簡易にしかも高強度に結合することができる。
【0018】
また、前記中央パネル及び外パネルの内面間に架設され、膨張展開時の形状を規制する複数の内部テザーを備える。
【0019】
内部テザーは、中央パネル及び外パネルの内面間に架設され、膨張展開時に架設部位間の相対位置を規制する。複数の内部テザーを適切に設けることにより、膨張展開時のエアバッグを所望の形状に保つことができる。
【0020】
また、前記内部テザーは、前記中央パネルの内面と、該中央パネルの主拘束面と前記左突出部及び右突出部の内側面との境界部位との間に架設され、前記主拘束面の前後方向位置を規制する第1テザーを含む。
【0021】
第1テザーは、膨張展開時に主拘束面の前後方向位置を規制する。主拘束面は、乗員の前方に適正な位置で対向し、車両衝突時における乗員の前方への移動を良好に拘束することができる。
【0022】
また、前記内部テザーは、前記左右の外パネルの内面間に架設され、両外パネルの左右方向の拡がり幅を規制する第2テザーを含む。
【0023】
第2テザーは、膨張展開時に左右の外パネルの左右方向の拡がり幅を規制する。これにより、左右の外パネルを外面とする左突出部及び右突出部の左右方向位置が適切に保たれ、車両衝突時における乗員の左右方向の移動を良好に拘束することができる。
【発明の効果】
【0024】
本開示に係るエアバッグによれば、種々の衝突形態において乗員を良好に保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施の形態に係るエアバッグを備える車両内部の側面図である。
【
図2】エアバッグが展開した状態を示す車両内部の側面図である。
【
図3】エアバッグが展開した状態を示す車両内部の平面図である。
【
図4】膨張展開したエアバッグを後方から見た正面図である。
【
図5】膨張展開したエアバッグを左上方から見た側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、実施の形態に係るエアバッグを備える車両内部の模式図である。実施の形態に係るエアバッグを含むエアバッグアッセンブリ100は、車両10に搭載されている。以下の説明では、図中に示すように、路面上を走行する車両10の前後、上下及び左右を使用する。
【0027】
車両10の車室内には、座席5上に前方を向いて乗員50が着座している。乗員50の前方、上方及び側方には、フロントガラス12、ルーフ14及びサイドドア15が設けられている。エアバッグアッセンブリ100は、フロントガラス12の下位置で乗員50に対面するダッシュボード11に装備されており、ハウジング102、インフレータ104及びエアバッグ2(
図2、3参照)を含む。なお、エアバッグアッセンブリ100は、ダッシュボード11に限らず、ステアリングホイール、サイドドア15、座席5等、車室内の様々な場所に装備されることがある。またダッシュボード11は、インストルメントパネル等の別名で呼ばれることがある。
【0028】
図2は、エアバッグが展開した状態を示す車両内部の側面図である。
図3は、エアバッグが展開した状態を示す車両内部の平面図である。エアバッグ2は、例えば、ナイロン繊維の編み込みにより強化された布地製の袋体であり、通常時には、適宜に折り畳まれてハウジング102内に収納され、インフレータ104に接続されている。インフレータ104は、車両10の衝突に応じて爆発的に動作し、エアバッグ2内にガスを噴射する。エアバッグ2は、インフレータ104の噴射ガスが導入されることにより、
図2、3に示すように車室内で膨張、展開する。座席5に着座した乗員50は、膨張展開したエアバッグ2により移動を拘束され、車室内の各部への二次衝突から保護される。
【0029】
ハウジング102は、ダッシュボード11の上面に連続するカバーを備えている。このカバーは、引裂継目、バースト継目等、所定の外力の作用により破断する継目を備えており、エアバッグ2の膨張展開は、前記カバーの破断を伴って生じる。インフレータ104は、エアバッグ2に直接的に接続されていてもよく、適宜のダクト、パイプを介して間接的に接続されていてもよい。
【0030】
エアバッグ2は、車室内での膨張展開時に乗員50の前位置に対向する主拘束面20を有しており、この主拘束面20の左右両側から後方に向けて夫々突出する左突出部21及び右突出部22を備え、更に、主拘束面20の上側から後方に向けて突出する上突出部23を備えている。
【0031】
主拘束面20は、
図2及び
図3に示すように、衝突時に前方に慣性移動する乗員50の頭部52を受け止め、当該移動を拘束する作用をなす。また左突出部21及び右突出部22は、
図2に示すように、衝突時に前方に慣性移動する乗員50の胴肩部54を受け止め、当該移動を拘束すると共に、
図3に示すように、乗員50の頭部52を左右両側から挟持し、該頭部52の左方又は右方への移動を拘束する作用をなす。更に上突出部23は、
図2に示すように乗員50の頭部52に上方から当接し、該頭部52の上方への移動を拘束する作用をなす。
【0032】
以上のようにエアバッグ2は、主拘束面20の左右両側に左突出部21及び右突出部22を備え、更に主拘束面20の上側に上突出部23を備えているから、車両10の衝突時に想定される前方向、左右方向への乗員50の移動に加えて、上方向への乗員50の移動も拘束することができ、乗員50は、種々の衝突形態において車室内の各部への二次衝突から保護される。
【0033】
図4は、膨張展開したエアバッグ2を後方から見た正面図、
図5は、膨張展開したエアバッグ2を左上方から見た側面斜視図である。これらの図に示すようにエアバッグ2は、主拘束面20を含む中央部分を構成する中央パネル3と、左右の外側面を構成する外パネル4、4とを備え、これらを縫い合わせにより結合して構成されている。なお
図5には、左側の外パネル4が示されているが、右側の外パネル4も略同形である。
【0034】
図6は、エアバッグ2の分解図であり、結合前の中央パネル3及び左右の外パネル4、4を簡略化して図示してある。なおエアバッグ2の構成部材は、中央パネル3及び左右の外パネル4、4以外のパネル、更には、パネル間の結合及び展開形状の規制のために使用する種々の補助部材を含んでいてもよい。
【0035】
中央パネル3は、
図6に示す分解状態において細長い帯体であり、長さ方向の一側の端部には、幅方向両側に張り出す張り出し部30、30が適長に亘って夫々設けてあり、他側の端部から適長離れた位置には、インフレータ104に接続するための接続孔31が形成されている。
【0036】
図7は、中央パネル3の組立形態を示す説明図である。中央パネル3は、
図6に示す形状を有する帯体を環状に丸め、長さ方向の両端部を重ねて結合して、
図7に示すように帯環状をなして構成される。端部の結合は、例えば、図中に破線により示す位置(結合端部35)での縫い合わせにより実現され得る。張り出し部30、30は、接続孔31から離れて位置し、夫々の位置で外向きに立ち上げてある。また、張り出し部30、30に対して結合端部35の逆側で、張り出し部30、30と連続して突出部となる部位は、山形に屈曲されており、張り出し部30、30と同向きに突出する屈曲部32を形成している。
【0037】
以上の如き中央パネル3の組立形態は、内面の適宜位置に内部テザーを架設することにより維持することができる。
図7中には、張り出し部30、30の立ち上げ部位37と接続孔31の形成部位との間に架設された第1テザー33が二点鎖線により示してある。第1テザー33は、細幅の帯体であり、中央部分を接続孔31の形成部位に結合し、左右の張り出し部30、30に向けて延ばした両端部を夫々の側の立ち上げ部位37に結合することにより架設されている。この立ち上げ部位37は、中央パネル3の主拘束面2aと左突出部21及び右突出部22との境界部位である。このように架設された第1テザー33は、後述するように、エアバッグ2の膨張展開時において主拘束面20の前後方向位置を規制する作用をなす。
【0038】
図6に示すように左右の外パネル4、4は、帯環状に組立てられた中央パネル3の両側の開口に夫々対応する形状を有し、中央パネル3の張り出し部30及び屈曲部32に夫々相当する突出部40、41を含んでいる。エアバッグ2は、中央パネル3の両側の開口に左右の外パネル4、4を夫々位置合わせし、夫々の周縁を全周に亘る縫い合わせにより結合して
図4及び
図5に示すように構成されている。
【0039】
中央パネル3の張り出し部30は、外パネル4の突出部40に結合されており、エアバッグ2の左突出部21及び右突出部22は、
図4に示すように、張り出し部30を内側面とし突出部40を外側面として構成され、左右の張り出し部30、30間を連絡する中央パネル3の外面が主拘束面20となる。
【0040】
前述のように設けられた第1テザー33の一端は、主拘束面20と左突出部21及び右突出部22の内側面との境界部位に、他端は、接続孔31の形成部位で中央パネル3の内面に夫々結合されている。エアバッグ2の膨張展開時に第1テザー33は、
図2及び
図3中に二点鎖線により示すように、主拘束面20の両側とダッシュボード11との間で張架され、ダッシュボード11を基準として主拘束面20の前後方向位置を規制する。これにより主拘束面20は、乗員50の頭部52を適切に受け止め、該頭部52の前方向への移動を確実に拘束することができる。
【0041】
一方、外パネル4の突出部41は、中央パネル3の屈曲部32に結合されており、エアバッグ2の上突出部23は、
図5に示すように、屈曲部32を上下側面とし、突出部41を外側面として構成される。また上突出部23の左端部は、
図5に示すように、左突出部21の上端部に結合されており、上突出部23の右端部は、右突出部22の上端部に同様に結合されている。
【0042】
この結合により上突出部23は、左突出部21及び右突出部22の左右方向への拡がりを規制する作用をなし、左突出部21及び右突出部22は、上突出部23の上方向への倒れを規制する作用をなす。従って、左突出部21及び右突出部22による左方又は右方への移動拘束と、上突出部23による上方への移動拘束とを確実に行わせ、乗員50を良好に保護することができる。左突出部21及び右突出部22と上突出部23との結合は、夫々の外側面となる突出部41、42、即ち、外パネル4の対応部位同士を相互に縫い合わせることにより高強度に実現することができる。
【0043】
また、左右の外パネル4、4には、
図6に示すように排気孔42が形成されている。排気孔42は、エアバッグ2内のガスを所定の抵抗下で外部に排気する作用をなす。衝突時にエアバッグ2に拘束された乗員50は、排気孔42からの排気により緩衝されて保護される。
図5には、左側の外パネル4に形成された排気孔42が示されている。排気孔42は、左右の外パネル4、4のいずれか一方に設けてもよく、また中央パネル3に設けてもよい。
【0044】
更にエアバッグ2は、左右の外パネル4、4の内面間に架設された第2テザー43を備えている。第2テザー43は、
図3中に二点鎖線により示すように、エアバッグ2の膨張展開時に内面間で左右方向に張架され、エアバッグ2の左右方向の拡がり幅を規制する。これにより、左右の外パネル4、4を外面とする左突出部21及び右突出部22の左右方向位置を適切に保つことができ、衝突時における乗員50の左右方向の移動を良好に拘束することができる。
図5には、第2テザー43の位置が、左側の外パネル4の外面に現出する縫線で示されている。
【0045】
エアバッグ2を構成する中央パネル3及び外パネル4、4の内面間には、第1テザー33、第2テザー43以外の内部テザーを適宜架設することができる。複数の内部テザーを適切に設けることにより、膨張展開時のエアバッグ2を所望の形状に保ち、乗員50の拘束をより確実に行わせることができる。
【0046】
なお、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
2 エアバッグ
3 中央パネル
4 外パネル
20 主拘束面
21 左突出部
22 右突出部
23 上突出部
33 第1テザー(内部テザー)
43 第2テザー(内部テザー)