(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備え、該ユーザが要求するコンテンツを提供するアトラクションシステムであって、
前記端末装置は、記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信する送信手段、を含み、
前記アトラクション装置は、前記コンテンツ情報を無線通信可能になった状態の前記端末装置から受信する受信手段、を含み、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御手段、を含み、
前記送信手段は、前記コンテンツ情報に加え、記憶部に記憶されている該コンテンツ情報に対応するコンテンツの進捗状況を特定可能な第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信し、
前記受信手段は、前記コンテンツ情報に加え、前記第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の該端末装置から受信し、
前記コンテンツ制御手段は、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、前記第一履歴情報に基づく状態から再開するように制御し、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第一履歴情報を更新し、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置から前記端末装置に送信させる、
アトラクションシステム。
前記第一履歴情報とは異なる情報を含む第二履歴情報であって前記ユーザの識別情報に対応付けられた該ユーザのコンテンツの第二履歴情報を管理する管理サーバ装置を、さらに備え、
前記送信手段は、前記コンテンツ情報及び第一履歴情報に加え、記憶部に記憶されている前記ユーザの識別情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信し、
前記受信手段は、前記コンテンツ情報及び第一履歴情報に加え、前記ユーザの識別情報を、無線通信可能になった状態の該端末装置から受信し、
前記コンテンツ制御手段は、
前記ユーザのコンテンツの第二履歴情報を、前記ユーザの識別情報に基づいて取得し、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、前記第一履歴情報及び第二履歴情報に基づく状態から再開するように制御し、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第二履歴情報を更新して前記管理サーバ装置に送信する、
請求項1に記載のアトラクションシステム。
前記コンテンツは、前記アトラクション装置の表示部にゲーム画像を表示させてユーザにプレイさせるビデオゲームである請求項1〜4のいずれかに記載のアトラクションシステム。
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備えたアトラクションシステムのコンピュータに、該ユーザが要求するコンテンツを提供させるためのコンテンツ提供プログラムであって、
無線通信可能になった状態の前記端末装置から前記アトラクション装置が受信した該端末装置の記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御機能、
を実現させ、
前記コンテンツ制御機能では、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、無線通信可能になった状態の前記端末装置から前記アトラクション装置が受信した該端末装置の記憶部に記憶されている該コンテンツの進捗状況を特定可能な第一履歴情報に基づく状態から再開するように制御する機能、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第一履歴情報を更新し、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置から前記端末装置に送信させる機能、
を実現させるためのコンテンツ提供プログラム。
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備え、該ユーザが要求するコンテンツの提供をアトラクションシステムに制御させるコンテンツ提供方法であって、
前記端末装置に、記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信させる送信処理、
前記アトラクション装置に、前記コンテンツ情報を無線通信可能になった状態の前記端末装置から受信する受信処理、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御処理、
を含み、
前記送信処理では、前記コンテンツ情報に加え、記憶部に記憶されている該コンテンツ情報に対応するコンテンツの進捗状況を特定可能な第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信し、
前記受信処理では、前記コンテンツ情報に加え、前記第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の該端末装置から受信し、
前記コンテンツ制御処理では、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、前記第一履歴情報に基づく状態から再開するように制御し、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第一履歴情報を更新し、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置から前記端末装置に送信させる、
コンテンツ提供方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する各実施形態の例における各種構成要素は、矛盾等が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。また、ある実施形態の例として説明した内容については、他の実施形態においてその説明を省略している場合がある。また、各実施形態の特徴部分に関係しない動作や処理については、その内容を省略している場合がある。さらに、以下で説明する各種フローを構成する各種処理の順序は、処理内容に矛盾等が生じない範囲で順不同である。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一の実施形態におけるアトラクションシステム100の構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、アトラクションシステム100は、例えば、複数のアトラクション装置10と、複数のユーザのそれぞれが使用する可搬型の端末装置20とを含む。アトラクション装置10と端末装置20とは、ブルートゥース(Bluetooth)等の通信方式によって、通信可能範囲Wにおいて無線通信が可能である。なお、アトラクションシステム100の構成はこれに限定されず、例えば、1以上のサーバ装置を含む構成としてもよい(例えば
図5参照)。
【0013】
アトラクションシステム100は、複数のコンテンツを実行するための各種機能を有する。本実施形態の例では、1のアトラクション装置10において、複数のコンテンツを実行可能である。ユーザは、自身の端末装置20を用いて、複数のコンテンツのうちから実行させたい少なくとも1のコンテンツを選択することができる。具体的には、ユーザは、端末装置20とともに、1のアトラクション装置10の通信可能範囲Wに移動すれば、このアトラクション装置20に希望のコンテンツを実行させることができる。端末装置20には、少なくとも1のコンテンツを特定するコンテンツ情報が記憶されている。端末装置20は、アトラクション装置10の通信可能範囲Wに位置している場合、このアトラクション装置10との無線通信を開始する。そして、端末装置20は、無線通信を開始したアトラクション装置10に、コンテンツ情報を自動的に送信する。これにより、アトラクション装置10は、受信したコンテンツ情報に対応するコンテンツのユーザへの提供(実行)を開始する。
【0014】
本実施形態の例では、アトラクションシステム100を構成する複数のアトラクション装置10のそれぞれは、複数のコンテンツをユーザに提供可能である。ユーザは、いずれのアトラクション装置10でも同一のコンテンツの提供を受けることができる。したがって、ユーザは、端末装置20を所持していれば、複数のアトラクション装置10のいずれか1つに近づけば、近づいたアトラクション装置10によってコンテンツ情報に対応するコンテンツが実行される。なお、コンテンツは、例えば、ビデオゲーム(ゲームコンテンツ)、映画等の映像コンテンツ等がある。
【0015】
アトラクション装置10は、遊園地、体験施設、アミューズメントパーク等のアミューズメント(娯楽)施設に設けられる。アトラクション装置10としては、例えば、ヘッドマウントディスプレイを装着してVR空間を体験できるコンテンツを提供する装置、業務用のビデオゲーム装置等がある。なお、複数のアトラクション装置10は、同一の構成である。
【0016】
アトラクション装置10は、複数のコンテンツを実行するべく、操作部(タッチパネル、操作用コントローラなど)、ハードディスクドライブ等の記憶部、CPU等から構成される制御部、画像を表示させる表示部、端末装置20等と無線通信する通信制御部等を備えるが、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。また、アトラクション装置10には、実行するコンテンツを特定し、特定したコンテンツを実行するとともにこのコンテンツの進行を制御するためのソフトウェア(プログラム)が記憶部に記憶されている。なお、ソフトウェアには、各種データも含まれる。
【0017】
次に、アトラクション装置10の構成の例であるアトラクション装置10Aの構成について
図2を参照しつつ説明する。アトラクション装置10Aは、制御部がプログラムを実行することで受信部11及びコンテンツ制御部12を少なくとも備える。
【0018】
受信部11は、コンテンツ情報を無線通信可能になった状態の端末装置20から受信する。コンテンツ制御部12は、受信したコンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、このコンテンツをユーザに提供する。例えば、コンテンツ情報に対応するコンテンツのソフトウェアを実行する。
【0019】
次に、端末装置20について説明する。端末装置20は、アトラクション装置10との無線通信が可能な携帯型(可搬型)の端末装置である。端末装置20としては、例えば、スマートフォン及びPDA(Personal Digital Assistants)等のスマートデバイス等がある。なお、複数の端末装置20は、同一の構成である。
【0020】
端末装置20は、アトラクション装置10にコンテンツ情報を送信するべく、操作部(タッチパネル、操作用コントローラなど)、ハードディスクドライブ等の記憶部、CPU等から構成される制御部画像を表示させる表示部、アトラクション装置10等と無線通信する通信制御部等を備えるが、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。また、端末装置20には、アトラクション装置の探索、コンテンツ情報の送信等を制御するためのソフトウェア(プログラム)が記憶部に記憶されている。なお、ソフトウェアには、各種データも含まれる。
【0021】
次に、端末装置20の構成の例である端末装置20Aの構成について
図3を参照しつつ説明する。端末装置20Aは、制御部がプログラムを実行することで、コンテンツ情報の送信を制御するための送信部21を少なくとも備える。
【0022】
送信部21は、少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態のアトラクション装置に送信する。コンテンツ情報は、端末装置20Aの記憶部に記憶される。コンテンツ情報としては、例えば、コンテンツの識別情報である。なお、無線通信可能とは、アトラクション装置10Aと端末装置20Aとの通信セッションが確立され、データ等の送信が可能な状態である。
【0023】
なお、端末装置20Aは、通信セッションが確立されるまでアトラクション装置10を継続して探索する。なお、アトラクション装置10を探索し、通信セッションを確立する構成は一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。以下、アトラクションシステム100の構成の例として、複数のアトラクション装置10A及び複数の端末装置20Aを含むアトラクションシステム100Aとして説明する。
【0024】
図4は、アトラクションシステム100Aが実行するコンテンツの進行処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における進行処理では、複数のコンテンツのうちから特定された少なくとも1のコンテンツを進行させるための処理が行われる。なお、
図4においては、主として、複数のコンテンツのうちから少なくとも1のコンテンツを特定する処理について説明し、その他の処理は一部省略する。また、1のアトラクション装置10Aと1の端末装置20Aとが進行処理を実行する場合を例にして説明する。
【0025】
本実施形態の例の進行処理は、例えば、アトラクション装置10A及び端末装置20Aの起動中に実行される。
【0026】
端末装置20Aは、いずれかのアトラクション装置10の通信可能範囲Wに位置し、通信が開始されるまで(ステップS21:YES)、探索処理を実行する(ステップS20)。1のアトラクション装置10Aとの通信が開始された場合(ステップS21:YES)、端末装置20Aは、送信処理を実行する(ステップSS22)。端末装置20Aは、コンテンツ情報を、アトラクション装置10Aに送信する。その後、端末装置20Aは、例えば、アトラクション装置10Aの通信可能範囲Wから外れて、通信が切断されるまで(ステップS25:YES)、待機状態とすればよい。そして、通信が切断された場合(ステップS25:YES)、端末装置20Aは、ステップS20の処理に戻る。
【0027】
一方、アトラクション装置10Aは、1の端末装置20Aとの通信が開始され、コンテンツ情報を受信するまで(ステップS10:YES)待機する。コンテンツ情報を受信した場合(ステップS10:YES)、アトラクション装置10Aは、決定処理を実行する(ステップS11)。決定処理では、コンテンツ情報に基づいて、アトラクション装置10Aが実行するコンテンツが決定される。
【0028】
次に、アトラクション装置10Aは、コンテンツ進行処理を実行する(ステップS12)。コンテンツ進行処理では、決定されたコンテンツの進行が制御される。例えば、ゲームコンテンツの場合、ゲーム画像が表示され、ユーザの操作入力に応じてゲームを進行させていく。なお、コンテンツの進行は、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。アトラクション装置10Aは、コンテンツが終了した場合、コンテンツ進行処理を終了してステップS10の処理に戻る。例えば、ゲームコンテンツの場合、ユーザがゲームをクリアした場合にコンテンツが終了となる。
【0029】
以上のように、第1の実施形態の一側面として、アトラクションシステム100Aが、アトラクション装置10A及び端末装置20Aを備える構成としているので、ユーザの操作負担を抑制しつつ、1のアトラクション装置10Aにおいて複数のコンテンツをユーザに提供することができる。
【0030】
なお、本実施形態の例では、アトラクション装置が、コンテンツの進行を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、
図5に示すようなコンテンツサーバ装置を含むアトラクションシステムとしてもよい。この場合、アトラクション装置に代えて、コンテンツサーバ装置がコンテンツ制御部12を備える構成としてもよい。
【0031】
コンテンツサーバ装置は、図示しないハードディスクドライブ等の記憶部及びCPU等から構成される制御部などをを備えるが、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。また、コンテンツサーバ装置は、記憶部に記憶されている上述のソフトウェア(プログラム)を制御部が実行することで、アトラクション装置10Aと同様にコンテンツの進行を制御する。
【0032】
なお、コンテンツサーバ装置は、アトラクション装置10Aのようにコンテンツを実行しない。コンテンツサーバ装置は、例えば、インターネット回線(通信ネットワーク)等を介してコンテンツを実行するアトラクション装置と通信を行う。例えば、ゲームコンテンツの場合、コンテンツサーバ装置は、アトラクション装置からユーザによる操作信号(操作情報)等を受信し、またコンテンツの進行に関する情報(ゲーム画像情報等)をアトラクション装置に送信する。なお、複数のコンテンツサーバ装置が協働して上記プログラムを実行してもよく、コンテンツサーバ装置及びアトラクション装置が協働してコンテンツの進行を制御してもよい。
【0033】
図6は、サーバ装置が
図4に示す進行処理を実行する場合のコンテンツサーバ装置、アトラクション装置、端末装置の動作の例を示すフローチャートである。
【0034】
端末装置の動作であるステップS20〜S23の処理は、
図4に示すステップS20〜23の処理と同様である。一方、アトラクション装置は、コンテンツ情報を受信した場合(ステップS60:YES)、決定処理を実行する(ステップS61)。決定処理では、コンテンツ情報に基づいて、アトラクション装置で実行されるコンテンツが決定される。また、決定処理では、決定されたコンテンツの進行処理の開始要求がコンテンツサーバ装置に送信される。例えば、コンテンツ情報等を含めて開始要求が送信される。
【0035】
コンテンツサーバ装置は、いずれかのアトラクション装置から開始要求を受信した場合(ステップS50:YES)、このアトラクション装置に対するコンテンツ進行処理を実行する(ステップS51)。コンテンツ進行処理では、
図4のステップS13に示すコンテンツ進行処理と同様に、開始要求されたコンテンツの進行が制御される。また、コンテンツ進行処理では、定期的に、コンテンツの画像を生成するための画像情報等を上記アトラクション装置に送信する。アトラクション装置は、受信した画像情報に基づくコンテンツの画像を出力(表示部に表示)する(ステップS64)。これにより、アトラクション装置においてコンテンツが実行される。
【0036】
その後、コンテンツが終了した場合、コンテンツサーバ装置は、コンテンツ進行処理を終了してステップS50の処理に戻る。また、アトラクション装置は、ステップS60の処理に戻る。
【0037】
なお、上述の実施形態の例では、ブルートゥースによる通信方式を適用しているが、特にこれに限定されるものではない。端末装置とアトラクション装置とが近距離通信可能であれば、Wi−Fi等の種々の通信方式を適用可能である。
【0038】
上述の実施形態の例では、端末装置は、ユーザから希望するコンテンツの選択を受け付け、選択されたコンテンツのコンテンツ情報を記憶するようにしてもよい。これにより、ユーザは、事前にコンテンツを選択しておけば、アトラクション装置においてすぐにコンテンツの提供を受けることができる。
【0039】
上述の実施形態の例では、アトラクション装置は、1の端末装置との通信を開始した場合、例えば通信が切断されるまでは、他の端末装置20とは通信を行わないようにすればよい。この場合、1のアトラクション装置は、通信中の1の端末装置20(ユーザ)に対してのみコンテンツを提供する構成となる。
【0040】
上述の実施形態の例では、アトラクション装置は、複数のコンテンツを特定するコンテンツ情報を受信した場合、コンテンツ情報に対応する複数のコンテンツを同時並行的に実行するようにしてもよいし、あるいは順に実行するようにしてもよい。
【0041】
上述の実施形態の例では、端末装置は、アトラクション装置との通信を開始した場合、自動的にコンテンツ情報を送信するが、特にこれに限定されるものではない。例えば、通信開始後、ユーザの許可を得た場合にコンテンツ情報を送信するようにしてもよい。この場合、許可するか否かの選択を受け付ける選択画像を、端末装置の画面に表示させればよい。
【0042】
上述の実施形態の例のコンテンツ情報は、実行するコンテンツを特定できる情報であれば、任意の情報を採用可能である。例えば、アトラクション装置に、或るユーザが実行したいコンテンツの識別情報を、このユーザの識別情報に対応付けて登録しておく。そして、このユーザの識別情報を、端末装置からアトラクション装置に送信する。アトラクション装置は、受信したユーザの識別情報に対応するコンテンツの識別情報を特定し、実行すればよい。
【0043】
上述の実施形態の例では、複数のアトラクション装置及び複数の端末装置を含むアトラクションシステムについて説明したが、アトラクション装置及び端末装置のそれぞれは1以上であればよい。例えば、1のアトラクション装置と複数の端末装置を含むアトラクションシステムとしてもよい。
【0044】
[第2の実施形態]
本実施形態の例では、アトラクションシステム100の例であるアトラクションシステム100Bについて説明する。アトラクションシステム100Bは、複数のアトラクション装置10B及び複数の端末装置20B等から構成される。
【0045】
本実施形態の例では、端末装置20Bは、コンテンツ情報及び履歴情報(第一履歴情報)をアトラクション装置に送信する。履歴情報は、コンテンツ情報に対応するコンテンツの進捗状況を特定可能な情報である。履歴情報としては、例えば、複数のゲームステージから構成されるゲームコンテンツの場合、「セーブデータ(セーブファイル)」が該当する。セーブデータは、ユーザのゲームプレイの履歴であり、中断したゲームのプレイを再開する際に使用される。例えば、セーブデータには、ユーザがプレイを中断した場合に最後にプレイしていたゲームステージの識別情報が含まれる。
【0046】
アトラクション装置10Bは、コンテンツ情報及び履歴情報を受信すると、コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、この履歴情報に基づく状態から再開させる。上記ゲームコンテンツの例の場合、アトラクション装置10Bは、セーブデータ(履歴情報)に基づいて前回のプレイ中断時のゲームステージからプレイを再開させる。
【0047】
また、アトラクション装置10Bは、今回のコンテンツの実行において、コンテンツの進捗状況に基づいて履歴情報を更新し、端末装置20Bに送信する。上記ゲームコンテンツの例の場合、アトラクション装置10Bにおいてゲームコンテンツが再開され、今回のプレイで最後にプレイしていたゲームステージの識別情報がセーブデータ(履歴情報)として更新され、プレイしていたユーザの端末装置10Bに送信される。
【0048】
図7は、アトラクション装置10の例であるアトラクション装置10Bの構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の例において、アトラクション装置10Bは、受信部11B及びコンテンツ制御部12Bを少なくとも備える。
【0049】
受信部11Bは、コンテンツ情報及び履歴情報を無線通信可能になった状態の端末装置20から受信する。コンテンツ制御部12Bは、受信したコンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、このコンテンツをユーザに提供する。例えば、コンテンツ情報に対応するコンテンツのソフトウェアを実行する。本実施形態の例では、コンテンツ制御部12Bは、コンテンツ情報に対応するコンテンツを、履歴情報に基づく状態から再開するように制御する。また、コンテンツ制御部12Bは、再開したコンテンツの進捗状況に基づいて履歴情報を更新し、アトラクション装置10Bから端末装置20Bに送信させる。
【0050】
図8は、端末装置20の例である端末装置20Bの構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の例において、端末装置20Bは、送信部21Bを少なくとも備える。
【0051】
送信部21Bは、少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態のアトラクション装置10Bに送信する。また、本実施形態の例では、送信部21Bは、コンテンツ情報とともに、このコンテンツ情報に対応するコンテンツの履歴情報もアトラクション装置10Bに送信する。履歴情報は、コンテンツ情報とともに端末装置20Aの記憶部に記憶されている。コンテンツ情報としては、例えば、コンテンツの識別情報である。履歴情報としては、例えば、ゲームコンテンツにおけるゲームステージの識別情報である。
【0052】
なお、ユーザが初めてコンテンツの提供を受ける場合、履歴情報には初期値が設定される。上記ゲームコンテンツの例の場合、1番目にプレイさせるゲームステージの識別情報が初期値として設定される。
【0053】
次に、アトラクションシステム100Bの動作について説明する。
【0054】
図9は、アトラクションシステム100Bが実行するコンテンツの進行処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における進行処理では、複数のコンテンツのうちから特定された少なくとも1のコンテンツを進行させるための処理が行われる。なお、
図9においては、主として、複数のコンテンツのうちから少なくとも1のコンテンツを特定する処理について説明し、その他の処理は一部省略する。また、1のアトラクション装置10Bと1の端末装置20Bとが進行処理を実行する場合を例にして説明する。また、
図6で例示したサーバ装置を有するシステムの動作を示すフローチャートについては、重複説明を避ける観点から記載を省略する。
【0055】
本実施形態の例の進行処理は、例えば、アトラクション装置10B及び端末装置20Bの起動中に実行される。
【0056】
端末装置20Bは、いずれかのアトラクション装置10の通信可能範囲Wに位置し、通信が開始されるまで(ステップS21:YES)、探索処理を行う(ステップS20)。アトラクション装置10Aとの通信が開始された場合(ステップS21:YES)、端末装置20Bは、送信処理を実行する(ステップSS22−B)。端末装置20Bは、コンテンツ情報及び履歴情報を、アトラクション装置10Bに送信する。その後、端末装置20Bは、更新された履歴情報をアトラクション装置10Bから受信するまで(S23−B:YES)待機する。
【0057】
一方、アトラクション装置10Bは、端末装置20Bとの通信が開始され、コンテンツ情報及び履歴情報を受信するまで(ステップS10−B:YES)待機する。コンテンツ情報等を受信した場合(ステップS10−B:YES)、アトラクション装置10Bは、決定処理を実行する(ステップS11)。決定処理では、コンテンツ情報に基づいて、アトラクション装置10Bが実行するコンテンツが決定される。
【0058】
次に、アトラクション装置10Bは、コンテンツ進行処理を実行する(ステップS12−B)。コンテンツ進行処理では、決定されたコンテンツの進行が制御される。本実施形態の例のコンテンツ進行処理では、コンテンツが履歴情報に基づく状態から再開するように進行が制御される。上記ゲームコンテンツの例の場合、前回のプレイ中断時のゲームステージから再開される。
【0059】
また、本実施形態の例のコンテンツ進行処理では、コンテンツが終了した場合、履歴情報が更新される。上記ゲームコンテンツの例の場合、今回のプレイで最後にプレイしていたゲームステージの識別情報を履歴情報とする。その後、アトラクション装置10Bは、履歴情報を端末装置20Bに送信し(ステップS13−B)、ステップS10の処理に戻る。
【0060】
一方、端末装置20Bは、更新された履歴情報をアトラクション装置10Bから受信した場合(ステップSS23−B:YES)、例えば、記憶部に記憶されている履歴情報を、受信した履歴情報に変更(更新)すればよい。その後、端末装置20Bは、例えば、アトラクション装置10Bの通信可能範囲Wから外れて、通信が切断されるまで(ステップS25:YES)、待機状態とすればよい。そして、通信が切断された場合(ステップS25:YES)、端末装置20Bは、ステップS20の処理に戻る。
【0061】
以上のように、第2の実施形態の一側面として、アトラクションシステム100Bが、アトラクション装置10B及び端末装置20Bを備える構成としているので、ユーザの操作負担を抑制しつつ、1のアトラクション装置10Bにおいて複数のコンテンツをユーザに提供することができる。
【0062】
しかも、アトラクション装置10Bにおいて履歴情報に基づく状態からコンテンツの提供が再開されるので、コンテンツを再開する場合においても、ユーザの操作負担の増加が抑制される。
【0063】
なお、上述の実施形態の例では、アトラクション装置が、コンテンツの進行を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。
図5で例示したように、コンテンツサーバ装置を含むアトラクションシステムとしてもよい。この場合、アトラクション装置に代えて、コンテンツサーバ装置がコンテンツ制御部12Bを備える構成としてもよい。そして、コンテンツサーバ装置は、更新された履歴情報を、アトラクション装置から端末装置に送信させればよい。
【0064】
上述の実施形態の例では、端末装置は、ユーザから希望するコンテンツの選択を受け付け、選択されたコンテンツのコンテンツ情報を記憶するようにしてもよい。この場合、コンテンツ情報とともに、選択されたコンテンツに対応する履歴情報を記憶しておけばよい。この場合、履歴情報としては、初期値を設定しておけばよい。これにより、ユーザは、事前にコンテンツを選択しておけば、アトラクション装置においてすぐにコンテンツの提供を受けることができる。
【0065】
[第3の実施形態]
図10は、アトラクションシステム100の構成の例であるアトラクションシステム100Cの構成を示すブロック図である。アトラクションシステム100Cは、複数のアトラクション装置10C、複数の端末装置20C、管理サーバ装置30C及びゲームサーバ装置40Cを含む。管理サーバ装置30C、ゲームサーバ装置40C及び複数のアトラクション装置10Cは、ローカルエリアネットワーク、インターネットなどの通信ネットワークに無線接続されている。アトラクション装置10Cと端末装置20Cとは、ブルートゥース(Bluetooth)等の通信方式によって、通信可能範囲Wにおいて無線通信が可能である。
【0066】
本実施形態の例では、アトラクション装置10Cは、アミューズメント施設に配置され、複数のビデオゲームのコンテンツ(ゲームコンテンツ)を実行する。端末装置20Cは、タッチスクリーンを有するスマートフォンである。管理サーバ装置30Cは、各ユーザの第二セーブデータを管理する。ゲームサーバ装置(コンテンツサーバ装置)40Cは、アトラクション装置10Cで実行されるゲームコンテンツの進行を制御する。なお、管理サーバ装置30C及びゲームサーバ装置40Cは、アミューズメント施設に配置されていなくても、別の施設に配置されていてもよい。
【0067】
図11は、アトラクション装置10Cの概略の構成を示す図である。アトラクション装置10Cは、カメラ装置50C及びプロジェクタ51C及びスクリーン52Cに接続される。カメラ装置50Cは、ゲームコンテンツをプレイするユーザを撮像することで、ユーザの動きを検出する。これにより、ゲームコンテンツにおけるユーザの操作を受け付ける操作部として機能する。プロジェクタは、ゲームコンテンツのゲーム画像をスクリーンに投影する投影部として機能する。スクリーン52Cは、ゲーム画像を表示する表示部として機能する。
【0068】
本実施形態の例のゲームコンテンツは、第一セーブデータ(第一履歴情報)及び第二セーブデータ(第二履歴情報)も用いて実行される。第一セーブデータと第二セーブデータは、ユーザのゲームコンテンツのプレイ履歴の情報である。第一セーブデータ及び第二セーブデータは、中断したゲームコンテンツのプレイを再開するために使用される。第一セーブデータは、ゲームコンテンツの進捗状況を特定する情報であり、端末装置20Cにおいて記憶される履歴情報である(
図13(A)参照)。本実施形態の例では、ゲームコンテンツを構成するゲームステージの識別情報が設定される。第二セーブデータは、第一セーブデータとは異なる情報を含み、管理サーバ装置30Cによってユーザ毎に管理される(
図13(B)参照)。第二セーブデータには、例えば、ゲームコンテンツでのユーザの生命力等の各種パラメータの情報等が含まれる。
【0069】
アトラクション装置10Cは、通信可能範囲Wに位置する端末装置20Cと、ブルートゥース(Bluetooth)等の通信方式によって無線通信を行う。端末装置20Cは、コンテンツ情報及び第一セーブデータ等を通信を開始したアトラクション装置10Cに送信する。アトラクション装置10Cは、端末装置20Cから受信したコンテンツ情報によって特定されたゲームコンテンツの実行を開始する。その際、アトラクション装置10Cは、第一セーブデータ及び第二セーブデータに基づく状態からゲームコンテンツを再開する。
【0070】
例えば、
図12(A)に示すように、端末装置20C−Aを所持したユーザAが、アトラクション装置10C−1の通信可能範囲Wに入った場合について説明する。端末装置20C−Aは、通信開始したアトラクション装置10C−1に、ゲームコンテンツG1のコンテンツ情報、第一セーブデータ等を自動的に送信する。アトラクション装置10C−1は、コンテンツ情報、第一セーブデータ及び第二セーブデータに基づいて、自動的にゲームコンテンツG1を実行する。ゲームコンテンツG1は、敵キャラクタとユーザとが1対1で戦う対戦ゲームである。ゲームコンテンツG1は、複数の対戦ステージがある。ユーザAは、勝利する毎に次の対戦ステージに進むことができる。スクリーン52C−1には、対戦ステージの敵キャラクタECが表示される。ユーザAは、自身の身体を動かして、敵キャラクタECへの攻撃を行う。例えば、ユーザAがパンチをする動作を行った場合、敵キャラクタECにダメージが与えられる。
【0071】
また、例えば、第一セーブデータが第3対戦ステージの識別情報であった場合、アトラクション装置10C−1は、第3対戦ステージからゲームコンテンツG1を再開する。また、敵キャラクタECに与えるダメージの大きさ等の算出には、第二セーブデータに含まれる攻撃力等のパラメータが参照される。なお、ゲームコンテンツG1において、ユーザAが敗北した場合、ゲームコンテンツG1の一回の実行が終了となる。あるいは、ユーザAが、最後の対戦ステージまで勝利した場合にも一回の実行が終了となる。また、プレイの終了時、第一セーブデータ及び第二セーブデータは更新される。
【0072】
また、ユーザAによるゲームコンテンツG1が終了した後、
図12(B)に示すように、端末装置20C−Bを所持したユーザBがアトラクション装置10C−1の通信可能範囲Wに入った場合について説明する。端末装置20C−Bは、通信開始したアトラクション装置10C−1に、ゲームコンテンツG2のコンテンツ情報、第一セーブデータ等を自動的に送信する。アトラクション装置10C−1は、コンテンツ情報、第一セーブデータ及び第二セーブデータに基づいて、自動的にゲームコンテンツG2を実行する。ゲームコンテンツG2は、野球の打撃ゲームである。ユーザBは、バッターとなって、複数の敵ピッチャーPCと対戦する。ゲームコンテンツG2は、複数の対戦ステージがある。ユーザは、ホームランを打つ毎に、次の対戦ステージに進むことができる。スクリーン52C−1には、対戦ステージの敵ピッチャーPCが表示される。ユーザBは、ゲームコンテンツ用のバットを持ち、敵ピッチャーPCがボールを投げたタイミングに合わせてバットを振る。例えば、バットを振ったタイミングに基づく結果がスクリーン52C−1に表示される。
【0073】
また、例えば、ユーザBがゲームコンテンツG2を初めてプレイする場合、第一セーブデータ及び第二セーブデータには初期値が設定されている。そのため、アトラクション装置10C−1は、ユーザBは初めてゲームコンテンツG2をプレイするものとして、第1対戦ステージから実行する。なお、ゲームコンテンツG2において、ユーザBが三振等のホームラン以外の打撃結果であった場合、ゲームコンテンツG2の一回の実行が終了となる。あるいは、ユーザが、最後のステージまでクリアした場合にも一回の実行が終了となる。また、プレイの終了時、第一セーブデータ及び第二セーブデータは更新される。。
【0074】
なお、ユーザの動作検出や、ゲームコンテンツの進行制御については、一般的な内容であるので詳細な説明は省略する。
【0075】
次に、第一セーブデータ及び第二セーブデータについて、
図13(A)及び
図13(B)を参照しつつ説明する。
【0076】
第一セーブデータは、アトラクション用のユーザデータに含まれ、端末装置20Cの記憶部に記憶される。
図13(A)は、ユーザデータの一例を示す図である。ユーザデータは、ユーザの端末装置20Cの記憶部に記憶され、ユーザID、コンテンツID及び第一セーブデータ等のフィールドから構成される。ユーザIDには、端末装置20Cを所持するユーザの識別情報が設定される。コンテンツIDのフィールドには、1のゲームコンテンツの識別情報(コンテンツ情報)が設定される。第一セーブデータのフィールドには、コンテンツIDに対応するゲームコンテンツの第一セーブデータが設定される。具体的には、ゲームコンテンツにおいて再開すべきゲームステージの識別情報が設定される。なお、ゲームコンテンツを初めてプレイする場合には、第一セーブデータのフィールドには初期値が設定される。例えば、ユーザが最初にプレイするべき第一ステージの識別情報が初期値である。
【0077】
第二セーブデータは、管理サーバ装置30Cのデータベース(記憶部)に記憶される。管理サーバ装置30Cは、ユーザ毎に第二セーブデータを管理する。
図13(B)は、第二セーブデータの一例を示す図である。
【0078】
第二セーブデータは、ユーザID、コンテンツID、パラメータ、所有アイテム等のフィールドから構成されている。ユーザIDには、ユーザの識別情報が設定される。コンテンツIDには、ゲームコンテンツの識別情報が設定される。このコンテンツIDに対応するゲームコンテンツのプレイ履歴の情報が、パラメータ、所有アイテム等として設定される。
【0079】
パラメータのフィールドには、ユーザ(プレイヤキャラクタ)の生命力(HP)、攻撃力、防御力等の各種パラメータが設定される。所有アイテムのフィールドには、ゲーム空間でユーザが使用可能なゲーム内アイテムの識別情報が設定される。例えば、武器及び防具等の装備アイテム等の識別情報が設定される。なお、ゲームコンテンツの種別に応じて、第二セーブデータの構成は異なっていてもよい。また、第二セーブデータは、第一セーブデータの内容を重複して含んでいてもよい。
【0080】
図13(A)は、上述したユーザAの端末装置20C−Aに記憶されているユーザデータである。第一セーブデータには、第三対戦ステージの識別情報(ST−03)が設定されている。また、管理サーバ装置30Cには、ユーザA(ユーザID:J01−001)のゲームコンテンツG1の第二セーブデータが記憶されている。
【0081】
図14は、アトラクション装置10の例であるアトラクション装置10Cの構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の例において、アトラクション装置10Cは、受信部11C、送信部13C及び表示制御部14Cを少なくとも備える。
【0082】
受信部11Cは、ユーザデータを無線通信可能になった状態の端末装置20Cから受信する。また、受信部11Cは、ゲームサーバ装置40Cから各種情報を受信する。例えば、受信部11Cは、ゲームコンテンツのゲーム画像を生成するための画像情報をゲームサーバ装置40Cから受信する。また、例えば、受信部11Cは、ゲームコンテンツの終了後、更新された第一セーブデータをゲームサーバ装置40Cから受信する。
【0083】
送信部13Cは、端末装置20C及びゲームサーバ装置40Cに各種情報を送信する。例えば、送信部13Cは、ゲームコンテンツの終了後、更新された第一セーブデータを端末装置20Cに送信する。また、例えば、送信部13Cは、ゲームコンテンツの進行処理の開始要求をユーザデータとともにゲームサーバ装置40Cに送信する。また、例えば、送信部13Cは、ゲームコンテンツの実行中、ユーザの操作情報をゲームサーバ装置40Cに送信する。例えば、カメラ装置50Cによって撮像された画像情報が操作情報である。表示制御部14Cは、画像情報に基づくゲーム画像をプロジェクタ51Cからスクリーン52Cに投影させる。
【0084】
図15は、端末装置20の例である端末装置20Cの構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の例において、端末装置20Cは、送信部21C、受信部22C、設定部23C及び探索部24Cを少なくとも備える。
【0085】
送信部21Cは、記憶部のユーザデータを、無線通信可能になった状態のアトラクション装置10Cに送信する。受信部22Cは、更新された第一セーブデータをアトラクション装置10Cから受信する。設定部23Cは、記憶部のユーザデータの内容を変更(更新)する。具体的には、設定部23Cは、ユーザデータの第一セーブデータを、アトラクション装置10Cから受信した第一セーブデータに更新する。また、設定部23Cは、ユーザによるゲームコンテンツの選択操作に基づくコンテンツの識別情報に、ユーザデータのコンテンツIDの内容を変更する。この選択操作によって、ユーザは、希望のゲームコンテンツをユーザデータに設定できる。なお、選択操作によってコンテンツIDが更新された場合、設定部23Cは、記憶部の第一セーブデータを、上記選択操作に基づくコンテンツの第一セーブデータ(初期値)に変更する。探索部24Cは、近距離通信可能なアトラクション装置10Cを探索し、通信セッションを確立させる。
【0086】
図16は、管理サーバ装置30Cの構成を示す機能ブロック図である。管理サーバ装置30Cは、図示しないデータベース等の記憶部及びCPU等から構成される制御部などを備えるが、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。また、管理サーバ装置30Cは、記憶部に記憶されているソフトウェア(プログラム)を制御部が実行することで、ユーザ毎の第二セーブデータを管理する。管理サーバ装置30Cは、制御部がプログラムを実行することで、DB管理部31C、送信部32C及び受信部33Cを少なくとも備える。
【0087】
DB管理部31Cは、
図13(B)で例示したように、ユーザ毎の第二セーブデータをデータベースに登録し、適宜更新する。送信部32Cは、ゲームサーバ装置40Cからのデータ送信要求に応じて、指定されたユーザの第二セーブデータをゲームサーバ装置40Cに送信する。受信部33Cは、更新された第二データベースをゲームサーバ装置40Cから受信する。
【0088】
図17は、ゲームサーバ装置40Cの構成を示す機能ブロック図である。ゲームサーバ装置40Cは、図示しないハードディスクドライブ等の記憶部及びCPU等から構成される制御部などを備えるが、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。ゲームサーバ装置40Cは、記憶部に記憶されているソフトウェア(プログラム)を制御部が実行することで、ゲームコンテンツの進行を制御する。
【0089】
ゲームサーバ装置40Cは、アトラクション装置10Cのようにゲームコンテンツを実行しない。ゲームサーバ装置40Cは、アトラクション装置10Cからユーザによる操作信号(操作情報)等を受信し、またゲームコンテンツの進行に関する情報(画像情報等)をアトラクション装置10Cに送信する。ゲームサーバ装置40Cは、制御部がプログラムを実行することで、コンテンツ制御部41C、送信部42C及び受信部43Cを少なくとも備える。
【0090】
コンテンツ制御部41Cは、アトラクション装置10Cが実行するゲームコンテンツの進行を制御する。例えば、コンテンツ情報に対応するコンテンツのソフトウェアを実行する。コンテンツ制御部41Cは、ゲームコンテンツの進行処理の開始要求をユーザデータとともにアトラクション装置10Cから受信した場合、コンテンツ情報に対応するゲームコンテンツの進行を開始する。この場合、送信部42Cは、第二セーブデータのデータ送信要求を管理サーバ装置30Cに送信する。コンテンツ制御部41Cは、第一セーブデータ及び第二セーブデータに基づく状態から再開するようにゲームコンテンツの進行を制御する。また、コンテンツ制御部41Cは、ユーザによる操作情報等に基づいてゲームコンテンツを進行させ、画像情報等を生成する。送信部41Cは、画像情報等をアトラクション装置10Cに送信する。
【0091】
また、コンテンツ制御部41Cは、ゲームコンテンツの終了時、第一セーブデータ及び第二セーブデータを更新する。送信部42Cは、更新された第一セーブデータをアトラクション装置10Cに送信する。また、送信部42Cは、更新された第二セーブデータを管理サーバ装置30Cに送信する。
【0092】
送信部42Cは、アトラクション装置10C及び管理サーバ装置30Cにデータを送信する。受信部43Cは、アトラクション装置10C及び管理サーバ装置30Cからデータを受信する。
【0093】
次に、アトラクションシステム100Cの動作について説明する。
【0094】
図18は、アトラクションシステム100Cが実行するコンテンツの進行処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における進行処理では、複数のゲームコンテンツのうちから特定された少なくとも1のゲームコンテンツを進行させるための処理が行われる。なお、
図18においては、主として、複数のコンテンツのうちから少なくとも1のコンテンツを特定する処理について説明し、その他の処理は一部省略する。また、1のアトラクション装置10Cと1の端末装置20Cとが通信を行って、1のゲームコンテンツの進行処理が実行される場合を例にして説明する。
【0095】
本実施形態の例の進行処理は、例えば、アトラクション装置10C及び端末装置20Cの起動中に実行される。
【0096】
端末装置20Cは、いずれかのアトラクション装置10Cの通信可能範囲Wに位置し、通信が開始されるまで(ステップS21C:YES)、探索処理を行う(ステップS20−C)。1のアトラクション装置10Cとの通信が開始された場合(ステップS21−C:YES)、端末装置20Cは、送信処理を実行する(ステップSS22−C)。端末装置20Cは、ユーザデータをアトラクション装置10Cに送信する。その後、端末装置20Cは、更新された第一セーブデータをアトラクション装置10Cから受信するまで(S23−C:YES)待機する。
【0097】
一方、アトラクション装置10Cは、1の端末装置20Cとの通信が開始され、ユーザデータを受信するまで(ステップS60−C:YES)待機する。ユーザデータを受信した場合(ステップS60−C:YES)、アトラクション装置10Cは、決定処理を実行する(ステップS61−C)。決定処理では、ユーザデータに含まれるコンテンツ情報(コンテンツID)に基づいて、アトラクション装置10Cで実行されるゲームコンテンツが決定される。また、決定処理では、決定されたゲームコンテンツの進行処理の開始要求がゲームサーバ装置40Cに送信される。アトラクション装置10Cは、ユーザデータを含めて開始要求をゲームサーバ装置40Cに送信する。
【0098】
ゲームサーバ装置40Cは、いずれかのアトラクション装置10Cから開始要求を受信した場合(ステップS50−C:YES)、送信処理を実行する(ステップS51−5C)。送信処理では、受信したユーザデータに含まれるユーザID及びコンテンツIDとともにデータ取得要求が管理サーバ装置30Cに送信される。その後、ゲームサーバ装置40Cは、管理サーバ装置30Cからユーザ(ユーザID)の第二セーブデータを受信する。なお、管理サーバ装置30Cに該当する第二セーブデータがない場合、ゲームサーバ40Cが初期値が設定された第二セーブデータを生成すればよい。
【0099】
次に、ゲームサーバ装置40Cは、コンテンツ進行処理を実行する(ステップS51−10C)。コンテンツ進行処理では、アトラクション装置10Cで実行させるゲームコンテンツの進行が制御される。本実施形態の例のコンテンツ進行処理では、ゲームコンテンツが第一セーブデータ及び第二セーブデータに基づく状態から再開するように進行が制御される。また、コンテンツ進行処理では、定期的に、ゲーム画像を生成するための画像情報等をアトラクション装置10Cに送信する。アトラクション装置10Cは、受信した画像情報に基づくゲーム画像を出力(スクリーン52に投影)する(ステップS64−C)。また、図示しないが、アトラクション装置10Cは、定期的に、ユーザの操作情報をゲームサーバ装置40Cに送信する。
【0100】
また、本実施形態の例のコンテンツ進行処理では、ゲームコンテンツが終了した場合、第一セーブデータ及び第二セーブデータが更新される。上記ゲームコンテンツの例の場合、今回のプレイで最後にプレイしていたステージの識別情報が第一セーブデータとして更新される。また、今回のプレイで変更された生命力等のパラメータ等も第二セーブデータに反映される。更新された第一セーブデータは、アトラクション装置10Cに送信される。更新された第二セーブデータは、管理サーバ装置30Cに送信される。管理サーバ装置30Cは、受信した第二セーブデータを最新のデータとして、データベースを更新する。
【0101】
上記セーブデータの送信後、ゲームサーバ装置40Cは、コンテンツ進行処理を終了してステップS50−Cの処理に戻る。また、アトラクション装置10Cは、受信した第一セーブデータを端末装置20Cに送信する送信処理を実行する(ステップS65−C)。その後、アトラクション装置10Cは、ステップS60の処理に戻る。
【0102】
一方、端末装置20Bは、更新された第一セーブデータをアトラクション装置10Cから受信した場合(ステップSS23−C:YES)、更新処理を実行する(ステップS24−C)。更新処理では、記憶部の第一セーブデータを、受信した第一セーブデータに変更(更新)する。その後、端末装置20Cは、例えば、アトラクション装置10Cの通信可能範囲Wから外れて、通信が切断されるまで(ステップS25−C:YES)、待機状態とすればよい。そして、通信が切断された場合(ステップS25−C:YES)、端末装置20Cは、ステップS20−Cの処理に戻る。
【0103】
以上のように、第3の実施形態の一側面として、アトラクションシステム100Cが、アトラクション装置10C、端末装置20C、管理サーバ装置30C及びゲームサーバ装置40Cを備える構成としているので、ユーザの操作負担を抑制しつつ、1のアトラクション装置10Cにおいて複数のコンテンツをユーザに提供することができる。
【0104】
しかも、アトラクション装置10Cにおいて第一セーブデータ(第一履歴情報)及び第二セーブデータ(第二履歴情報)に基づく状態からコンテンツの提供が再開されるので、コンテンツを再開する場合においても、ユーザの操作負担の増加が抑制される。
【0105】
なお、上述の実施形態の例では、ゲームサーバ装置がコンテンツの進行を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態と同様に、アトラクション装置がコンテンツ制御部を備え、コンテンツの進行を制御するようにしてもよい。
【0106】
上述の実施形態の例では、端末装置が第一セーブデータを記憶しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、管理サーバ装置が、第二セーブデータと合わせて第一セーブデータを記憶するようにしてもよい。この場合、端末装置は、ユーザの識別情報を記憶しておき、ユーザの識別情報をコンテンツ情報としてアトラクション装置に送信すればよい。アトラクション装置は、ユーザの識別情報に対応付けられた第一セーブデータを取得することで、実行するべきコンテンツを特定できる。
【0107】
上述の実施形態の例では、管理サーバ装置がユーザの第二セーブデータを記憶しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、ゲームサーバ装置が管理してもよい。あるいは、各ユーザの端末装置で、第一セーブデータと同様に管理してもよい。
【0108】
上述の実施形態の例では、一人プレイ用のゲームコンテンツを例に説明したが、同時に複数ユーザがプレイ可能なゲームコンテンツにも適用可能である。また、ネットワークを経由してユーザと他のユーザとが対戦又は協力するゲームコンテンツであってもよい。
【0109】
[付記]
上述した実施形態の説明は、少なくとも下記発明を、当該発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0110】
[1]
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備え、該ユーザが要求するコンテンツを提供するアトラクションシステムであって、
前記端末装置は、記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信する送信手段、を含み、
前記アトラクション装置は、前記コンテンツ情報を無線通信可能になった状態の前記端末装置から受信する受信手段、を含み、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御手段、を含む、
アトラクションシステム。
【0111】
[2]
前記送信手段は、前記コンテンツ情報に加え、記憶部に記憶されている該コンテンツ情報に対応するコンテンツの進捗状況を特定可能な第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信し、
前記受信手段は、前記コンテンツ情報に加え、前記第一履歴情報を、無線通信可能になった状態の該端末装置から受信し、
前記コンテンツ制御手段は、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、前記第一履歴情報に基づく状態から再開するように制御し、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第一履歴情報を更新し、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置から前記端末装置に送信させる、
[1]に記載のアトラクションシステム。
【0112】
[3]
前記第一履歴情報とは異なる情報を含む第二履歴情報であって前記ユーザの識別情報に対応付けられた該ユーザのコンテンツの第二履歴情報を管理する管理サーバ装置を、さらに備え、
前記送信手段は、前記コンテンツ情報及び第一履歴情報に加え、記憶部に記憶されている前記ユーザの識別情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信し、
前記受信手段は、前記コンテンツ情報及び第一履歴情報に加え、前記ユーザの識別情報を、無線通信可能になった状態の該端末装置から受信し、
前記コンテンツ制御手段は、
前記ユーザのコンテンツの第二履歴情報を、前記ユーザの識別情報に基づいて取得し、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの提供を、前記第一履歴情報及び第二履歴情報に基づく状態から再開するように制御し、
前記再開したコンテンツの進捗状況に基づいて前記第二履歴情報を更新して前記管理サーバ装置に送信する、
[2]に記載のアトラクションシステム。
【0113】
[4]
前記端末装置及び前記アトラクション装置は、通信可能な相手装置を探索し、探索した相手装置と通信接続を開始し、
前記送信手段は、前記アトラクション装置との通信接続が開始されて通信可能な状態となった場合、該アトラクション装置に送信し、
前記コンテンツ制御手段は、前記受信手段が前記コンテンツ情報を受信した場合、該受信手段のアトラクション装置にコンテンツの提供を開始させる、
[1]〜[3]のいずれかに記載のアトラクションシステム。
【0114】
[5]
前記コンテンツは、前記アトラクション装置の表示部にゲーム画像を表示させてユーザにプレイさせるビデオゲームである[1]〜[3]のいずれかに記載のアトラクションシステム。
【0115】
[6]
コンテンツの進行を制御するゲームサーバ装置を、さらに備え、
前記ゲームサーバ装置は、前記コンテンツ制御手段を含んでいる[5]に記載のアトラクションシステム。
【0116】
[7]
前記アトラクション装置は、前記コンテンツ制御手段を含んでいる[1]〜[5]のいずれかに記載のアトラクションシステム。
【0117】
[8]
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備えたアトラクションシステムのコンピュータに、該ユーザが要求するコンテンツを提供させるためのコンテンツ提供プログラムであって、
無線通信可能になった状態の前記端末装置から前記アトラクション装置が受信した該端末装置の記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御機能、
を実現させるためのコンテンツ提供プログラム。
【0118】
[9]
ユーザが使用する可搬型の端末装置と通信可能範囲において無線通信可能であって、複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置であって、
前記端末装置の記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態の前記端末装置から受信する受信手段、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御するコンテンツ制御手段、
を実現させるためのアトラクション装置。
【0119】
[10]
ユーザが使用する可搬型の端末装置、及び、通信可能範囲に位置する該端末装置と無線通信可能であって複数のコンテンツを実行可能なアトラクション装置を備え、該ユーザが要求するコンテンツの提供をアトラクションシステムに制御させるコンテンツ提供方法であって、
前記端末装置に、記憶部に記憶されている少なくとも1のコンテンツを特定可能なコンテンツ情報を、無線通信可能になった状態の前記アトラクション装置に送信させる送信処理、
前記アトラクション装置に、前記コンテンツ情報を無線通信可能になった状態の前記端末装置から受信する受信処理、
前記コンテンツ情報に対応するコンテンツの進行を制御して、前記コンテンツ情報を受信したアトラクション装置に該コンテンツを提供させるコンテンツ制御処理、
を含む、コンテンツ提供方法。