(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定部は、予め設定された、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能な領域に、前記配送先の位置が含まれているか否かに基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
前記判定部は、複数の前記飛行体それぞれの配送可能重量を少なくとも含む飛行体情報に基づいて、複数の前記飛行体のうち少なくともいずれかが前記配送対象物品を配送可能であると判定した場合に、前記配送対象物品を前記飛行体が配送可能であると判定する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
前記飛行体を用いて前記配送対象物品を配送先に配送する予定の時刻である飛行体配送時刻と、前記飛行体と異なる移動体を用いて前記配送対象物品を前記配送先に配送する予定の時刻である代替配送時刻とを特定する時刻特定部をさらに有し、
前記表示制御部は、前記飛行体配送時刻が前記代替配送時刻よりも早いことを条件として、前記配送方法指定画面を前記情報端末に表示させる、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無人飛行体は、例えばトラック等の配送車両と異なり、道路の混雑による配送時間の遅延が生じないため、配送時間を短くするための配送方法として有用である。しかしながら、無人飛行体は、配送可能な重量又はサイズが限られるため、物品の重量又はサイズによっては配送できない場合がある。その結果、物品の配送先ユーザは、無人飛行体を用いた配送を利用できるか否かを知ることが困難であるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、配送する物品が無人飛行体で配送できるか否かを容易に知ることができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、配送する対象である配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する情報端末から、前記配送対象物品を識別するための物品識別情報を取得する情報取得部と、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、前記情報取得部により取得された1以上の前記物品識別情報に対応する1以上の配送対象物品の重量合計値を特定する特定部と、前記重量合計値に少なくとも基づいて、飛行体が前記複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する判定部と、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であると前記判定部が判定した場合、前記飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を前記情報端末に表示させる表示制御部と、を有する。
【0007】
前記物品データベースには、前記複数の物品それぞれのサイズと前記重量とが関連づけられており、前記特定部は、前記1以上の配送対象物品のサイズ合計値を特定し、前記判定部は、前記重量合計値と前記サイズ合計値とに基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0008】
前記情報取得部は、複数の前記飛行体それぞれの使用状況を示す使用状況情報をさらに取得し、前記判定部は、前記使用状況情報が示す前記飛行体の使用状況に基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0009】
前記使用状況情報には、前記飛行体が所定の場所に帰還する予定の日時を示す帰還日時情報が含まれており、前記判定部は、前記帰還日時情報が示す日時に基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0010】
前記情報取得部は、前記配送対象物品の配送先の位置を示す位置情報を含む配送先情報をさらに取得し、前記判定部は、前記配送先情報が示す前記配送先の位置に基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0011】
前記判定部は、予め設定された、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能な領域に、前記配送先の位置が含まれているか否かに基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0012】
前記情報取得部は、前記配送対象物品の配送元と前記配送先との距離、又は前記飛行体が前記配送先の位置まで飛行する飛行時間の少なくともいずれかを取得し、前記判定部は、前記配送元と前記配送先との距離、又は前記飛行時間の少なくともいずれかに基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0013】
前記情報取得部は、前記ユーザに関連付けられたユーザ種別情報を取得し、前記判定部は、前記ユーザ種別情報が所定の種別であるか否かに基づいて、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であるか否かの判定、及び、前記表示制御部による前記配送方法指定画面の前記情報端末への表示、の少なくともいずれかを実行するか否かを制御してもよい。
【0014】
前記判定部は、複数の前記飛行体それぞれの配送可能重量を少なくとも含む飛行体情報に基づいて、複数の前記飛行体のうち少なくともいずれかが前記配送対象物品を配送可能であると判定した場合に、前記配送対象物品を前記飛行体が配送可能であると判定してもよい。
【0015】
前記飛行体を用いて前記配送対象物品を配送先に配送する予定の時刻である飛行体配送時刻と、前記飛行体と異なる移動体を用いて前記配送対象物品を前記配送先に配送する予定の時刻である代替配送時刻とを特定する時刻特定部をさらに有し、前記表示制御部は、前記飛行体配送時刻が前記代替配送時刻よりも早いことを条件として、前記配送方法指定画面を前記情報端末に表示させてもよい。
【0016】
現在の時刻と前記飛行体配送時刻とに基づいて複数の前記飛行体それぞれが前記配送対象物品を配送するために要する配送時間を算出する配送時間算出部をさらに有し、前記表示制御部は、複数の前記飛行体に対応する複数の配送時間が異なる場合、配送時間が異なる複数の配送方法を示す前記配送方法指定画面を前記情報端末に表示させてもよい。
【0017】
前記物品データベースにおいて、前記複数の物品それぞれと、前記飛行体による配送可否を示す情報とが関連付けられており、前記判定部は、前記複数の配送対象物品のうち、前記配送可否を示す情報が配送可能であることを示している一以上の配送対象物品を前記飛行体が配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0018】
前記物品データベースにおいて、前記複数の物品それぞれと、前記飛行体による配送可否を示す情報とが関連付けられており、前記判定部は、前記1以上の配送対象物品のうち少なくとも一つが配送可能でないことを、前記配送可否を示す情報が示している場合に、前記1以上の配送対象物品が配送可能でないと判定してもよい。
【0019】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、配送する対象である配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する情報端末から、前記配送対象物品を識別するための物品識別情報を取得するステップと、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、1以上の前記物品識別情報に対応する1以上の配送対象物品の重量合計値を特定するステップと、前記重量合計値に少なくとも基づいて、飛行体が前記複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定するステップと、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であると判定した場合、前記飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を前記情報端末に表示させるステップと、を有する。
【0020】
本発明の第3の態様に係る情報処理システムは、配送する対象である配送対象物品を飛行体が配送可能か否かを判定する情報処理装置と、前記情報処理装置から受信した情報を表示する情報端末と、を備え、前記情報処理装置は、前記配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する前記情報端末から、前記配送対象物品を識別するための物品識別情報を取得する情報取得部と、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、前記情報取得部により取得された1以上の前記物品識別情報に対応する1以上の配送対象物品の重量合計値を特定する特定部と、前記重量合計値に少なくとも基づいて、前記飛行体が前記複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する判定部と、前記飛行体が前記配送対象物品を配送可能であると前記判定部が判定した場合、前記飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を前記情報端末に表示させる表示制御部と、を有し、前記情報端末は、1以上の前記物品識別情報を前記情報処理装置に送信する情報送信部と、前記配送方法指定画面を表示する表示部と、を有する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、配送する物品が無人飛行体で配送できるか否かを容易に知ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの構成を示す図である。情報処理システムSは、情報端末1を使用するユーザが、配送先に配送して欲しい物品(以下、「配送対象物品」という。)の配送を依頼できるようにするためのシステムである。情報処理システムSは、複数の情報端末1(1a〜1c)と、情報処理装置2と、を備える。情報端末1は、例えばコンピュータ又はスマートフォンであり、情報処理装置2から受信した情報を表示する。情報処理装置2は、例えばコンピュータである。情報処理装置2は、単一の情報処理装置でもよいし、例えばクラウド型サーバのように複数の情報処理装置で構成されてもよい。
【0024】
図1に示すように、情報端末1と情報処理装置2とは、ネットワークNを介してデータを送受信することができる。ネットワークNは、例えばインターネットである。ネットワークNは、無線ネットワークを含んでもよい。
【0025】
ユーザは、情報端末1において、配送対象物品を配送する方法を指定することができる。情報処理システムSは、配送する対象である配送対象物品を飛行体が配送可能か否かを判定し、配送可能であると判定した場合、配送を依頼したユーザが飛行体により配送対象物品を配送する配送方法を指定できるようにする。飛行体は、例えばドローンであるが、配送対象物品を配送できる飛行体であれば他の種類の飛行体であってもよい。
【0026】
情報端末1は、例えばユーザが情報端末1を操作することによりショッピングサイトで物品を購入した場合に、購入した物品の配送を依頼するための画面を表示する。情報端末1は、当該画面においてユーザの操作を受けたことに応じて、配送依頼を情報処理装置2に送信する(
図1における(1))。配送依頼には、購入した物品を識別するための物品識別情報(以下、「物品ID」という。)が含まれている。
【0027】
情報処理装置2は、配送依頼を受信すると、配送対象物品を飛行体が配送可能か否かを判定する。情報処理装置2は、情報端末1から受信した物品IDが示す物品を飛行体が配送可能であると判定した場合、飛行体により物品を配送する配送方法を示す情報を情報端末1に送信する(
図1における(2))。
【0028】
情報処理装置2は、物品IDと、物品IDが示す物品の重量と、当該物品のサイズとが関連付けられた物品データベースを参照することにより、情報端末1から受信した物品IDが示す物品が飛行体により配送可能であるか否かを判定する。情報処理装置2は、例えば、物品に関するデータが登録された物品データベースを参照することにより、情報端末1から受信した物品IDに関連付けられた物品の重量を特定し、特定した重量の物品を飛行体が配送可能か否かを判定する。
【0029】
情報端末1は、配送可能な配送方法を示す情報を情報処理装置2から受信した場合、受信した情報が示す一以上の配送方法のいずれかを指定可能な配送方法指定画面を表示する。情報端末1が表示する一以上の配送方法は、例えば飛行体による配送方法と飛行体とは異なる移動体による配送方法とを含む。飛行体と異なる移動体は、例えば車両、又は船舶である。
【0030】
図2は、情報端末1が表示する画面の一例を示す。
図2(a)は、情報端末1のユーザがショッピングサイトで購入する物品を選択した後に購入手続きを開始するための画面である。
図2(b)及び
図2(c)は、購入手続きが開始された後に、配送方法をユーザが指定するための画面である。
図2(b)は、ユーザが購入する物品を飛行体が配送できない場合に情報端末1が表示する配送方法指定画面である。
図2(c)は、ユーザが購入する物品を飛行体が配送可能である場合に情報端末1が表示する配送方法指定画面である。
【0031】
図2(a)に示すように、情報端末1は、ユーザが購入するために選択した複数の物品の物品名である商品A、商品B、及び商品Cと複数の物品それぞれの金額と複数の物品の合計金額とを表示する。情報端末1は、例えば情報端末1のユーザが「購入手続きへ」を示す操作画像Aを押下することにより、複数の物品それぞれに対応する複数の物品IDを情報処理装置2に送信する。
【0032】
情報処理装置2が、複数の物品(商品A、商品B、及び商品C)を飛行体が配送できないと判定した場合、情報端末1は、
図2(b)に示すように、飛行体と異なる移動体により配送する配送方法である「通常便1」を示す操作画像B1と「通常便2」を示す操作画像B2とを表示する。一方、情報処理装置2が、複数の物品を飛行体が配送可能と判定した場合、情報端末1は、
図2(c)に示すように、飛行体により配送する配送方法である「特急便」を示す操作画像B3と操作画像B1と操作画像B2とを表示する。情報端末1が表示する操作画像B3は、例えば「ドローン配送」のように配送方法を明示する操作画像であってもよい。
【0033】
情報端末1と情報処理装置2とが以上のように動作することで、情報端末1は、配送対象物品を飛行体が配送可能である場合、飛行体により配送対象物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を表示する。一方、配送対象物品を飛行体が配送できない場合、情報端末1は、飛行体により配送対象物品を配送する配送方法を選択できない配送方法指定画面を表示する。その結果、物品の配送を依頼するユーザは、配送対象物品が飛行体で配送可能な物品である場合に限って、飛行体を用いて配送する方法を選択することが可能になる。
【0034】
[情報端末1の構成]
図3は、情報端末1の構成を示す図である。情報端末1は、通信部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、制御部15と、を有する。制御部15は、情報受信部151と情報送信部152とを有する。
【0035】
通信部11は、ネットワークNを介して情報を受信するための通信デバイスを含む。通信デバイスは、例えばLAN(Local Area Network)コントローラ又は無線LANコントローラである。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、制御部15が実行するプログラムを記憶している。
【0036】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)等の表示デバイスを有する。表示部13は、情報受信部151が情報処理装置2から受信した配送対象物品を配送する方法を示す情報に基づいて配送方法指定画面を表示する。表示部13は、例えば
図2(b)又は
図2(c)に示す配送方法指定画面を表示する。操作部14は、例えばタッチパネルであり、情報端末1のユーザから入力操作を受け付ける。
【0037】
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部15は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、情報受信部151及び情報送信部152として機能する。情報受信部151は、情報処理装置2から通信部11を介して受信した配送方法を示す情報に基づいて表示部13に配送方法指定画面を表示させる。情報受信部151は、例えば飛行体により配送する配送方法を示す情報を受信した場合、
図2(c)に示す配送方法指定画面を表示部13に表示させる。
【0038】
情報送信部152は、操作部14が受け付けた情報端末1のユーザの入力操作に基づいて1以上の物品IDを情報処理装置2に送信する。情報送信部152は、例えば表示部13が
図2(a)に示す購入手続きを開始する画面を表示している場合、ユーザが操作画像Aを押下したことを操作部14が受け付けたことに基づいて、
図2(a)に表示された複数の物品に対応する物品IDを情報処理装置2に送信する。
【0039】
[情報処理装置2の構成]
図4は、情報処理装置2の構成を示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を有する。制御部23は、情報取得部231と、特定部232と、判定部233と、時刻特定部234と、配送時間算出部235と、表示制御部236と、を有する。
【0040】
通信部21は、ネットワークNを介して情報を受信するための通信デバイスを含む。通信デバイスは、例えばLANコントローラ又は無線LANコントローラである。記憶部22は、ROM、RAM及びSSD等の記憶媒体を有する。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。記憶部22は、情報端末1から受信した1以上の物品IDそれぞれが示す1以上の物品それぞれの重量を特定するための物品データベースを記憶している。
【0041】
図5は、記憶部22が記憶している物品データベースの一例を示す図である。
図5に示す物品データベースにおいては、物品IDと、物品のサイズと、物品の重量とが関連付けられている。サイズは、物品の縦幅と横幅と高さとを「(縦幅)×(横幅)×(高さ)」の順序で示しており、単位はセンチメートルである。
図5に示すように、物品データベースには、複数の物品それぞれのサイズと重量とが関連づけられていてもよい。
【0042】
さらに、物品データベースにおいては、複数の物品それぞれと、飛行体による配送可否を示す情報とが関連付けられていてもよい。飛行体による配送可否は、例えば物品の種別に基づいて決定される。具体的には、物品の種別が冷蔵庫又は洗濯機等の大型家電である場合、当該物品を示す物品IDは、飛行体により配送できないことを示す情報が関連付けられる。
【0043】
配送可否は、例えば複数の物品それぞれの重量又はサイズの少なくともいずれかに基づいて決定されてもよい。例えば、飛行体が配送可能な最大重量が5kgである場合、
図5に示す物品ID「P003」が示す物品は、飛行体が配送可能な最大重量を超えているため物品IDと飛行体が配送可能ではないことを示す情報とが関連付けられる。
【0044】
物品データベースにおいては、飛行体が配送可能ではない物品を示す物品IDは、当該物品の重量又はサイズを示す情報と関連付けられていなくてもよい。例えば、
図5に示す物品データベースにおいて、飛行体が、物品ID「P001」が示す物品を配送可能である場合、物品データベースには、物品ID「P001」が示す物品の重量とサイズとが物品ID「P001」と関連付けられる。一方、飛行体が、物品ID「P003」が示す物品を配送可能ではない場合、物品データベースには、物品ID「P003」が示す物品の重量とサイズとが物品ID「P003」と関連付けられない。
【0045】
制御部23は、例えばCPUである。制御部23は、記憶部22に記憶されているプログラムを実行することにより、情報取得部231、特定部232、判定部233、時刻特定部234、配送時間算出部235、及び表示制御部236として機能する。
【0046】
情報取得部231は、配送方法を決定するために用いられる各種の情報を情報端末1又は外部の装置から取得する。情報取得部231は、例えば、配送する対象である配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する情報端末1から、通信部21を介して、ユーザが選択した配送方法を示す情報、及び配送対象物品を識別するための物品IDを取得する。情報取得部231は、配送対象物品の配送先の位置を示す位置情報を含む配送先情報をさらに取得してもよい。
【0047】
情報取得部231は、複数の飛行体それぞれの使用状況を示す使用状況情報をさらに取得してもよい。使用状況情報は、例えば飛行体が「配送中」であるか「待機中」であるかの状態を示す情報である。使用状況情報には、飛行体が所定の場所に帰還する予定の日時を示す帰還日時情報が含まれていてもよい。情報取得部231は、例えば複数の飛行体の状況を管理する外部装置から使用状況情報を取得する。情報処理装置2が飛行体の状況を管理する処理部を有しており、情報取得部231は、当該処理部から使用状況情報を取得してもよい。
【0048】
情報取得部231は、配送対象物品の配送元と配送先との距離、又は飛行体が配送先の位置まで飛行する飛行時間の少なくともいずれかを取得してもよい。情報取得部231は、例えば、配送元と配送先との距離、又は配送元と配送先との飛行時間が登録されたデータベースから、これらの情報を取得する。
【0049】
特定部232は、配送対象物品の重量を特定する。特定部232は、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、情報取得部231により取得された1以上の物品IDに対応する1以上の配送対象物品の重量合計値を特定する。特定部232は、例えば情報取得部231が
図5(a)に示す物品ID「P001」及び「P002」を取得した場合、物品ID「P001」に関連付けられた重量「300g」と物品ID「P002」に関連付けられた重量「500g」に基づいて重量合計値を「800g」と特定する。
【0050】
特定部232は、1以上の配送対象物品のサイズ合計値を特定してもよい。特定部232は、例えば情報取得部231が
図5(a)に示す物品ID「P002」及び「P003」を取得した場合、物品ID「P002」に関連付けられたサイズ「20×45×45」と物品ID「P003」に関連付けられたサイズ「20×40×45」とに基づいてサイズ合計値を特定する。特定部232は、例えば物品ID「P002」及び「P003」が示す物品を横に並べた場合のサイズ合計値である「40×45×45」若しくは「20×85×45」、又は物品を縦に積む場合のサイズ合計値である「20×45×90」を特定する。
【0051】
判定部233は、重量合計値に少なくとも基づいて、飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する。判定部233は、例えば物品を配送する飛行体の配送可能重量を示す飛行体情報を参照し、特定部232が特定した重量合計値が飛行体の配送可能重量以下である場合に飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であると判定する。飛行体情報は、例えば記憶部22に記憶されている。判定部233は、例えば飛行体の配送可能重量が5kgであり、特定部232が特定した複数の配送対象物品の重量合計値が800gである場合、当該複数の配送対象物品を配送可能と判定する。
【0052】
判定部233は、サイズ合計値に基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えば物品を配送する飛行体の配送可能サイズを示す飛行体情報を参照し、特定部232が特定したサイズ合計値が飛行体の配送可能サイズ以下である場合に飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であると判定してもよい。
【0053】
判定部233は、重量合計値とサイズ合計値とに基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えば特定部232が特定した重量合計値が飛行体の配送可能重量以下であり、かつ特定部232が特定したサイズ合計値が飛行体の配送可能サイズ以下である場合に、飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であると判定する。このように判定部233が動作することで、判定部233は、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを高い精度で判定できる。
【0054】
判定部233は、使用状況情報が示す複数の飛行体の使用状況に基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えば情報取得部231が取得した使用状況情報より「待機中」を示す飛行体が少なくとも1台以上ある場合、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定し、使用状況情報よりすべての飛行体が「配送中」であることを示す場合、飛行体が配送対象物品を配送可能ではないと判定する。
【0055】
判定部233は、情報取得部231が取得した使用状況情報に帰還日時情報が含まれている場合、帰還日時情報が示す日時に基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えばすべての飛行体の使用状況情報が「配送中」を示す場合であっても、帰還日時情報が現在の時刻から所定の時間の範囲内である飛行体が存在する場合、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定する。所定の時間は、例えば配送対象物品を梱包する時間であり、配送対象物品を配送可能な状態にするための時間である。このように判定部233が動作することで、判定部233は、飛行体が配送中であっても、当該飛行体を使用可能であると判定できる。その結果、配送に使用可能な飛行体の数が増えるので、配送方法指定画面において、飛行体を用いた配送方法をユーザが指定できるようにすることができる確率を高めることができる。
【0056】
判定部233は、情報取得部231が取得した配送先情報が示す配送先の位置に基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えば予め設定された、飛行体が配送対象物品を配送可能な領域に、配送先の位置が含まれているか否かに基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する。判定部233は、配送先情報が示す配送先の位置が、飛行体が配送対象物品を配送可能な領域に含まれている場合、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定する。一方、配送先の位置が、飛行体が配送対象物品を配送可能な領域に含まれていない場合、又は飛行体が配送対象物品を配送できない領域に含まれている場合、飛行体が配送対象物品を配送可能ではないと判定する。
【0057】
配送対象物品を配送できない領域を示す情報は、予め記憶部22に記憶されている。配送対象物品を配送できない領域は、例えば、障害物が多くて飛行体が飛行することが困難な領域又は着陸する場所を確保することが困難な領域である。
【0058】
判定部233は、配送元と配送先との距離、又は飛行時間の少なくともいずれかに基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、例えば情報取得部231が取得した配送元と配送先との距離が所定の距離以下である場合、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定する。所定の距離は、例えば飛行体の電池の残量で往復できる距離である。このように判定部233が動作することで、配送先までの距離が、飛行体が飛行できない距離であるにもかかわらず、飛行体を用いた配送方法が指定可能な配送方法指定画面が情報端末1に表示されてしまうことを防げる。
【0059】
判定部233は、配送元から配送先まで飛行体が飛行するために要する飛行時間が所定の時間以下である場合、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定してもよい。所定の時間は、例えばトラック等の飛行体と異なる移動体が移動する時間である。このように判定部233が動作することで、飛行体以外の移動体で配送対象物品を配送する方が短時間で配送できるにもかかわらず、飛行体を用いた配送方法が指定可能な配送方法指定画面が情報端末1に表示されてしまうことを防げる。
【0060】
判定部233は、複数の飛行体それぞれの配送可能重量を少なくとも含む飛行体情報に基づいて、複数の飛行体のうち少なくともいずれかが配送対象物品を配送可能であると判定した場合に、配送対象物品を飛行体が配送可能であると判定してもよい。判定部233は、例えば記憶部12から取得した飛行体情報が示す複数の飛行体の配送可能重量それぞれと配送対象物品の重量合計値とを比較する。続いて、判定部233は、一以上の飛行体の配送可能重量が配送対象物品の重量合計値以上である場合、飛行体により配送対象物品を配送可能であると判定する。
【0061】
判定部233は、複数の配送対象物品のうち、配送可否を示す情報が配送可能であることを示している一以上の配送対象物品を飛行体が配送可能であるか否かを判定してもよい。判定部233は、物品データベースを参照することにより、複数の配送対象物品それぞれの物品IDに関連付けられた配送可否を示す情報を特定する。続いて、判定部233は、配送可能であることを示す配送可否を示す情報に関連付けられた物品IDが示す配送対象物品に限定して飛行体が配送可能であるか否かを判定する。
【0062】
このように判定部233が動作することで、判定部233は、飛行体により配送可能な物品に限定して飛行体により配送対象物品が配送可能か否かを判定できる。例えば、判定部233は、冷蔵庫のように、飛行体により配送できないということが予め物品データベースに登録されている配送対象物品に対して、重量又はサイズ等に基づいて配送可否を判定しないので、判定処理に要する時間を短縮することができる。
【0063】
判定部233は、情報端末1において指定された複数の配送対象物品のうち少なくとも一つが配送可能でないことを、配送可否を示す情報が示している場合に、複数の配送対象物品が配送可能でないと判定してもよい。判定部233は、例えば複数の配送対象物品の物品IDそれぞれに関連付けられた配送可否を示す情報のうち、一以上の情報が配送可能ではないことを示す場合、当該複数の配送対象物品の全てを飛行体により配送可能ではないと判定する。このように判定部233が動作することで、一つの物品が配送可能でないと判定した場合に、他の物品の配送可否を判定する必要がないので、判定処理に要する時間を短縮することができる。
【0064】
判定部233は、あるユーザが配送を依頼した配送対象物品を、他のユーザが配送を依頼した配送対象物品とともに配送するか否かを判定してもよい。具体的には、判定部233は、情報取得部231に物品IDを送信した情報端末1と異なる他の情報端末1から取得した配送情報に基づいて、物品IDを送信した情報端末1のユーザが配送を依頼した配送対象物品の配送方法を決定してもよい。
【0065】
判定部233は、例えば、情報取得部231が取得した情報端末1bの配送情報に基づいて、情報端末1aのユーザが配送を依頼した第1配送対象物品を、情報端末1bのユーザが配送を依頼した第2配送対象物品とともに配送するか否かを決定する。判定部233は、例えば、第1配送対象物品を第2配送対象物品とともに配送することにより配送料金を低く抑えることができる場合、第1配送対象物品を第2配送対象物品とともに配送するように決定する。
【0066】
判定部233は、例えば情報端末1bの配送情報が示す配送先と情報端末1aの配送情報が示す配送先とが所定の範囲内であり、かつ情報端末1bの配送情報が示す配送方法指定画面において飛行体による配送が指定されている場合に、情報端末1aのユーザの配送対象物品を情報端末1bのユーザの配送対象物品とともに配送するように決定してもよい。所定の範囲は、徒歩で移動することが容易な範囲であり、例えば複数の集合住宅が建つ敷地内である。
【0067】
ところで、飛行体による配送の配送料金は、飛行体と異なる他の移動体による配送の配送料金よりも高い。そのため、配送先ユーザは、飛行体が配送先に到着する日時よりも飛行体と異なる他の移動体が配送先に到着する日時が早い場合は、飛行体と他の異なる移動体による配送を選択することが多い。そこで、情報処理装置2は、飛行体と異なる他の移動体よりも飛行体が配送する時刻が早いことを条件として情報端末1に飛行体を選択可能な配送方法指定画面を表示させるために、飛行体の配送時刻と飛行体と異なる他の移動体の配送時刻を特定するための時刻特定部234を有する。
【0068】
時刻特定部234は、飛行体を用いて配送対象物品を配送先に配送する予定の時刻である飛行体配送時刻と、飛行体と異なる移動体を用いて配送対象物品を配送先に配送する予定の時刻である代替配送時刻とを特定する。時刻特定部234は、例えば情報取得部231が取得した使用状況情報に含まれる飛行体の飛行開始時刻と情報取得部231が取得した当該飛行体の飛行時間とに基づいて飛行体配送時刻を特定する。時刻特定部234は、例えば情報取得部231が取得した飛行体と異なる移動体の移動開始時刻と当該移動体の移動時間とに基づいて代替配送時刻を特定する。時刻特定部234は、飛行体配送時刻と代替配送時刻とを表示制御部236に出力する。
【0069】
複数の飛行体が飛行体と異なる他の移動体よりも早く配送可能な場合、配送先ユーザは、配送先に配送される予定の複数の時刻それぞれを参照することにより、配送方法を選択したい。そこで、情報処理装置2は、複数の飛行体それぞれの配送時間を算出するための時刻特定部234を有する。
【0070】
配送時間算出部235は、現在の時刻と飛行体配送時刻とに基づいて複数の飛行体それぞれが配送対象物品を配送するために要する配送時間を算出する。配送時間算出部235は、例えば時刻特定部234が特定した複数の飛行体の飛行体配送時刻それぞれと現在の時刻との差である複数の飛行体それぞれの配送時間を算出する。例えば、現在の時刻が「15時」であり、15時以降に飛行する飛行体が配送する飛行体配送時刻が「17時」と「18時」である場合、配送時間算出部235は、配送時間である「2時間」と「3時間」とを算出する。配送時間算出部235は、情報取得部231が取得した使用状況情報に含まれる複数の飛行体の飛行開始時刻それぞれと情報取得部231が取得した当該複数の飛行体の飛行時間それぞれとに基づいて配送時間を算出してもよい。
【0071】
表示制御部236は、
図2に示したような配送方法指定画面を情報端末1に表示させる。表示制御部236は、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定部233が判定した場合、飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を情報端末1に表示させる。表示制御部236は、例えば飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定部233が判定した場合、情報端末1に
図2(c)に示すような配送方法指定画面を表示させ、飛行体が配送対象物品を配送可能ではないと判定部233が判定した場合、情報端末1に
図2(b)に示すような配送方法指定画面を表示させる。飛行体を用いた配送方法を表示する画面は、
図2(b)に示す画面に飛行体により物品を配送する配送方法をポップアップ表示させる画面であってもよい。
【0072】
表示制御部236は、飛行体配送時刻が飛行体と異なる移動体を用いて配送対象物品を配送先に配送する予定の時刻である代替配送時刻よりも早いことを条件として、飛行体を用いた配送方法を含む配送方法指定画面を情報端末1に表示させてもよい。表示制御部236は、時刻特定部234が特定した飛行体配送時刻が、時刻特定部234が特定した代替配送時刻よりも早い場合に限り、飛行体を用いた配送方法を含む配送方法指定画面を情報端末1に表示させてもよい。飛行体による配送の配送料金は、飛行体と異なる他の移動体による配送の配送料金よりも高い。そこで、表示制御部236は、配送料金が高い飛行体による配送が飛行体と異なる他の移動体による配送よりも早い場合に限って飛行体を用いた配送方法を情報端末1に表示させてもよい。このように表示制御部236が動作することで、情報端末1は、他の移動体より配送時間が長いにもかかわらず配送料金が高い飛行体をユーザが指定することを抑制できる。
【0073】
表示制御部236は、複数の飛行体に対応する複数の配送時間が異なる場合、配送時間が異なる複数の配送方法を示す配送方法指定画面を情報端末1に表示させてもよい。表示制御部236は、例えば配送時間算出部235が算出した配送時間が「10分」と「30分」である場合、「10分」の配送時間である配送方法と「30分」の配送時間である配送方法とを示す配送方法指定画面を情報端末1に表示させてもよい。配送方法指定画面が示す複数の配送方法それぞれは、配送時間を表示してもよい。このように表示制御部236が動作することで、情報端末1のユーザは、複数の配送時間から希望する配送時間を指定することができる。
【0074】
表示制御部236は、記憶部22に記憶されているユーザに関する情報が登録されたデータベースを参照し、情報端末1のユーザが配送料金とは別の追加料金を支払っているユーザであると判定した場合、追加料金を支払うことにより利用可能になる飛行体(以下、「特別便」という。)を使用した配送方法を配送方法選択画面にさらに表示させてもよい。特別便は、追加料金を支払ったユーザが利用でき、追加料金を支払っていないユーザが利用できない便であり、例えば特別便以外の便よりも高速に飛行できたり、より多くの物品を配送できたりする便である。表示制御部236は、追加料金を支払ったユーザが使用する情報端末1には、「通常便」、「特急便」の他に、特別便に対応する「超特急便」といった配送方法を表示させ、ユーザは、特別便を含む所望の配送方法を選択することができる。このような特別便を利用可能なサービスは、短期間で物品を配送する必要があるユーザにとって好適である。
【0075】
ところで、ユーザが、飛行体により配送可能な第1物品、及び飛行体により配送できない第2物品の両方を同一の配送先に配送したいという場合がある。表示制御部236は、情報端末1のユーザが、飛行体により配送可能な第1物品と飛行体により配送できない第2物品との配送を依頼した場合、第1物品と第2物品とを同じ移動体により配送するか否かを選択可能な選択画面を情報端末1に表示させてもよい。情報端末1のユーザが第1物品と第2物品とを同じ移動体で配送する方法を選択した場合、表示制御部236は、
図2(b)に示すような、飛行体以外の移動体による配送方法のみを選択できる配送方法指定画面を情報端末1に表示させる。
【0076】
一方、情報端末1のユーザが第1物品と第2物品とを異なる移動体により配送する方法を選択した場合、表示制御部236は、例えば第1物品の配送方法指定画面として
図2(c)に示す画面を情報端末1に表示させ、第2物品の配送方法指定画面として
図2(b)に示す画面を情報端末1に表示させる。一例として、第1物品と第2物品とを異なる移動体により配送する場合の料金は、第1物品と第2物品とを同じ移動体により配送する場合の料金よりも高く設定されている。このように表示制御部236が動作することで、情報端末1のユーザは、予算と配送の緊急度に応じて、最適な配送方法を指定できる。
【0077】
[情報処理装置2のフローチャート]
図6は、情報処理装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートは、情報処理装置2が情報端末1から物品IDを取得してから、情報処理装置2が情報端末1に配送方法指定画面を表示させるまでの動作を示す。
【0078】
情報取得部231は、情報端末1から配送対象物品の物品IDを取得する(S11)。判定部233は、配送先の位置が、飛行体が配送可能な位置である場合(S12のYES)、特定部232が特定した重量合計値を取得する(S13)。
【0079】
判定部233は、特定部232が特定したサイズ合計値を取得する(S14)。判定部233は、情報取得部231が取得した複数の飛行体それぞれの使用状況を示す使用状況情報を取得する(S15)。判定部233は、取得した重量合計値、サイズ合計値及び飛行体の使用状況に基づいて飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する。判定部233が配送可能であると判定した場合(S16のYES)、表示制御部236は、飛行体による配送を指定可能な配送方法指定画面を情報端末1に表示させるように、情報端末1に通知する(S17)。
【0080】
判定部233は、配送先の位置が、飛行体が配送可能ではない位置である場合(S12のNO)、又は重量合計値とサイズ合計値と飛行体の使用状況とに基づいて飛行体が配送可能ではないと判定した場合(S16のNO)、処理を終了する。
【0081】
[変形例]
以上の説明においては、情報処理装置2が情報端末1から取得した物品IDに基づいて飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する動作を例示したが、情報処理装置2は、情報端末1のユーザに関連付けられた情報に基づいて飛行体が配送可能であるか否かを判定してもよい。
【0082】
この場合、情報取得部231は、ユーザに関連付けられたユーザ種別情報を取得する。ユーザ種別情報は、例えばユーザが物品を購入したショッピングサイトの会員種別である。会員種別には、例えばユーザがショッピングサイトにユーザ情報を登録することで加入できる一般会員、及びユーザ情報を登録した後に会費を支払うことにより加入できるプレミアム会員がある。ユーザは、例えばユーザがショッピングサイトと異なるサービスに加入していることにより、会費を支払わなくてもプレミアム会員に加入できる場合がある。情報取得部231は、例えばユーザ種別情報を情報端末1又はショッピングサイトを管理する情報処理装置から取得する。
【0083】
判定部233は、ユーザ種別情報が所定の種別であるか否かに基づいて、飛行体が配送対象物品を配送可能であるか否かの判定、及び、表示制御部236による配送方法指定画面の情報端末1への表示、の少なくともいずれかを実行するか否かを制御する。所定の種別は、例えば飛行体により配送対象物品を配送することを選択可能な種別である。所定の種別は、具体的にはプレミアム会員である。
【0084】
判定部233は、例えば情報取得部231が取得したユーザ種別情報が、飛行体による配送対象物品の配送を選択できない会員種別を示している場合、配送対象物品の重量が飛行体の配送可能重量以下であっても配送可能ではないと判定する。このように判定部233が動作することで、例えばショッピングサイトに会員登録されたユーザの会員種別に対応して飛行体を用いた配送が可能になるので、会員登録をするようにユーザが動機づけられる。
【0085】
[情報処理装置2の効果]
以上説明したように、情報処理装置2は、配送する対象である配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する情報端末1から、配送対象物品を識別するための物品IDを取得する情報取得部231と、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、情報取得部231により取得された複数の物品IDに対応する複数の配送対象物品の重量合計値を特定する特定部232と、を有する。
【0086】
そして、判定部233が重量合計値に少なくとも基づいて、飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定し、表示制御部236が、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定部233が判定した場合、飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を情報端末1に表示させることで、情報端末1のユーザは、配送を依頼した物品が飛行体により配送可能であるか否かを容易に知ることができる。
【0087】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0088】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【解決手段】情報処理装置2は、配送する対象である配送対象物品の配送を依頼するユーザが使用する情報端末1から、配送対象物品を識別するための物品識別情報を取得する情報取得部231と、複数の物品それぞれの重量を含む物品データベースを参照することにより、情報取得部231により取得された1以上の物品識別情報に対応する1以上の配送対象物品の重量合計値を特定する特定部232と、重量合計値に少なくとも基づいて、飛行体が複数の配送対象物品を配送可能であるか否かを判定する判定部233と、飛行体が配送対象物品を配送可能であると判定部233が判定した場合、飛行体により物品を配送する配送方法を指定可能な配送方法指定画面を情報端末1に表示させる表示制御部236と、を有する。