(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記報告受付部は、前記報告を受け付けるか否かを、前記ショッパーによる前記商品の購入及び前記投稿のタイミング、並びに、前記他のショッパーによる前記商品の購入及び前記確認のタイミングが、所定条件を満たすか否かに応じて判断する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の特典付与装置。
前記報告受付部は、前記報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が所定値よりも少ない場合、前記報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が増加するように、前記所定条件を緩和する
ことを特徴とする請求項5に記載の特典付与装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、ショッパーに特典を付与するだけでなく、ショッパー同士の行動を利用することにより、ショッパーが商品を継続して購入する動機をより高めたいという要望もある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、同じ商品を購入したショッパー同士で、商品に関連付けられた活動をしたことを投稿及び確認し合うことにより、商品を継続して購入する動機を与えることが可能な特典付与装置、特典付与方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点に係る特典付与装置は、
商品を購入したショッパーから、前記ショッパーが前記商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付ける投稿受付部と、
前記受け付けた投稿を公開する公開部と、
前記商品を購入した他のショッパーが、前記公開された投稿を閲覧し、前記閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受け付ける報告受付部と、
前記ショッパーが前記商品を再度購入すると、前記報告を受け付けたか否かに応じて、前記ショッパーに付与する特典を決定する決定部と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記公開部は、前記商品と、前記商品に関連付けられた活動とを、ショッピングサイトにおいて予め公開する
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記公開部は、前記ショッパーにより前記活動が選択されると、前記選択された活動に関連付けられる商品を、前記ショッパーに提示する
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記報告受付部は、前記報告を受け付けるか否かを、前記ショッパーによる前記商品の購入及び前記投稿のタイミング、並びに、前記他のショッパーによる前記商品の購入及び前記確認のタイミングが、所定条件を満たすか否かに応じて判断する
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記報告受付部は、前記報告を受け付けると判断される他のショッパーの数に応じて、前記所定条件を緩和する
ことを特徴とする。
【0012】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記報告受付部は、前記報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が所定値よりも少ない場合、前記報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が増加するように、前記所定条件を緩和する
ことを特徴とする。
【0013】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記所定条件は、前記ショッパーによる前記購入から前記投稿までの期間が、第1範囲内にあるという条件である
ことを特徴とする。
【0014】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記所定条件は、前記他のショッパーによる前記商品の購入から前記投稿の確認までの期間が、第2範囲内にあるという条件である
ことを特徴とする。
【0015】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記所定条件は、前記ショッパーによる前記商品の購入から前記他のショッパーによる前記商品の購入までの期間が、第3範囲内にあるという条件である
ことを特徴とする。
【0016】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記所定条件は、前記ショッパーによる前記投稿から前記他のショッパーによる前記投稿の確認までの期間が、第4範囲内にあるという条件である
ことを特徴とする。
【0017】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記決定部は、
前記ショッパーによる前記投稿から、前記ショッパーが前記商品を再度購入するまでの期間が、第5範囲内の場合、前記ショッパーに付与する特典を決定する
ことを特徴とする。
【0018】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記決定部は、
前記ショッパーによる前記商品の購入及び前記投稿のタイミング、並びに、前記他のショッパーによる前記商品の購入及び前記確認のタイミングが、所定条件を満たすか否か、
及び、
前記ショッパーによる前記投稿から、前記ショッパーが前記商品を再度購入するまでの期間が、第5範囲内にあるか否か、
に応じて、前記ショッパーに付与する特典を決定する
ことを特徴とする。
【0019】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記商品に関連付けられた活動は、前記商品の使用である
ことを特徴とする。
【0020】
また、上記観点に係る特典付与装置において、
前記商品に関連付けられた活動は、前記商品の使用による予め定められた目標の達成である
ことを特徴とする。
【0021】
本発明の第2の観点に係る特典付与方法は、
特典付与装置が実行する特典付与方法であって、
前記特典付与装置が、商品を購入したショッパーから、前記ショッパーが前記商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付ける投稿受付工程と、
前記特典付与装置が、前記受け付けた投稿を公開する公開工程と、
前記特典付与装置が、前記商品を購入した他のショッパーが、前記公開された投稿を閲覧し、前記閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受け付ける報告受付工程と、
前記特典付与装置が、前記ショッパーが前記商品を再度購入すると、前記報告を受け付けたか否かに応じて、前記ショッパーに付与する特典を決定する決定工程と、
を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
商品を購入したショッパーから、前記ショッパーが前記商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付ける投稿受付部、
前記受け付けた投稿を公開する公開部、
前記商品を購入した他のショッパーが、前記公開された投稿を閲覧し、前記閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受け付ける報告受付部、
前記ショッパーが前記商品を再度購入すると、前記報告を受け付けたか否かに応じて、前記ショッパーに付与する特典を決定する決定部、
として機能させることを特徴とする。
【0023】
上記プログラムは、非一時的な(non-transitory)記録媒体に記録されてもよい。非一時的な記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、同じ商品を購入したショッパー同士で、商品に関連付けられた活動をしたことを投稿及び確認し合うことにより、商品を継続して購入する動機を与えることが可能な特典付与装置、特典付与方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(1.全体構成)
本発明の実施形態に係る特典付与装置100は、
図1に示すように、複数の端末装置200−1,・・・,200−N(Nは2以上の自然数)と、ネットワーク300を介して、通信可能に接続されている。以下では、特定の端末装置について説明する場合を除き、端末装置200−1,・・・,200−Nを総称して端末装置200と表記する。
【0027】
特典付与装置100は、端末装置200から、商品に関する投稿及び投稿の確認を受信する装置である。例えば、特典付与装置100は、ショッピングサイトを管理するショッピングサーバである。
【0028】
端末装置200は、ショッパーが使用する装置である。端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ等である。
【0029】
ネットワーク300は、無線又は有線による通信ネットワークである。ネットワーク300は、いかなるものであってもよく、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、電話回線網等である。
【0030】
(2.特典付与装置のハードウェア構成)
図2は、特典付与装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0031】
特典付与装置100は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM13と、記録媒体14と、出力デバイス15と、通信デバイス16と、操作デバイス17と、を備える。各構成要素は、バス18により接続されている。
【0032】
CPU11は、特典付与装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。
【0033】
ROM12には、特典付与装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングのプログラムや各種のデータが記録される。
【0034】
RAM13は、データやプログラムを一時的に記録するためのもので、記録媒体14から読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0035】
記録媒体14は、ハードディスクやフラッシュメモリ等から構成され、特典付与装置100で処理するデータを記録する。
【0036】
出力デバイス15は、LCD(Liquid Crystal Display)及びバックライト等の表示装置や、スピーカ等の音声出力装置を備える。出力デバイス15は、CPU11による制御の下、例えば、CPU11から出力されたデータを出力する。
【0037】
通信デバイス16は、特典付与装置100をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するための通信インターフェースを含み、通信デバイス16を介して他の情報処理装置等とやりとりをする。
【0038】
操作デバイス17は、ボタン、キーボード、タッチパネル、マイク等の入力装置を備える。操作デバイス17は、特典付与装置100の使用者からの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する信号をCPU11に出力する。
【0039】
本実施形態に係る特典付与装置100は、特典付与装置100の電源を投入し、本実施形態に係る特典付与装置100として機能させるプログラムが実行されることにより、実現される。
【0040】
(3.実施形態の特典付与装置の機能構成)
特典付与装置100は、
図3に示すように、機能的には、投稿受付部101と、公開部102と、報告受付部103と、決定部104と、を備える。本実施形態において、CPU11及び通信デバイス16が協働して、投稿受付部101、公開部102及び報告受付部103として機能し、CPU11が、決定部104として機能する。
【0041】
投稿受付部101は、商品を購入したショッパーから、ショッパーが商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付ける。
【0042】
商品は、継続的な購入が期待されるものであれば、どのようなものでもよい。商品は、例えば、サプリメント、飲料、食品、学習教材等である。商品に関連付けられた活動とは、商品の使用による予め定められた目標の達成である。例えば、商品を、減量効果が期待されるサプリメントXとすると、予め定められた目標とは減量であり、目標の達成とは、減量の達成である。後述するように、商品と商品に関連付けられた活動とは、予めショッピングサイトにおいて公開されている。なお、目標の詳細は、ショッパーが適宜設定できてもよい。例えば、予め定められた目標が減量の場合、何kg減量するかを、ショッパーが設定できるようにしてもよい。
【0043】
例えば、サプリメントXを購入したショッパーAが、端末装置200−Aを用いて、体重計に乗って体重を計測した画像と、2kgの減量を達成したことを示すテキストとを投稿すると、投稿受付部101は、ショッパーAから、当該投稿を受け付ける。
【0044】
公開部102は、投稿を公開する。例えば、
図4に示すように、公開部102は、ショッパーAから受け付けた投稿を、ショッピングサイトにおいて公開する。
図4のページ410には、ショッパーAが購入したサプリメントXの画像411と、ショッパーAが投稿した画像412と、ショッパーAが投稿したテキスト413と、ページ410を閲覧した者が投稿内容を確認したことを通知するためのボタン414と、が含まれる。
【0045】
また、公開部102は、商品と、商品に関連付けられた活動とを、ショッピングサイトにおいて予め公開する。したがって、ショッパーは商品の購入前に、商品に関連付けられた活動を知ることができる。例えば、公開部102は、ショッパーにより活動が選択されると、選択された活動に関連付けられる商品を、ショッパーに提示する。
【0046】
例えば、ショッピングサイトにおいて、商品の使用により、予め定められた目標を達成すると、特典が得られるというキャンペーンが行われているとする。この場合、活動に関連付けられる商品とは、例えば、予め定められた目標の達成に有用な商品である。
【0047】
図5に、ショッピングサイトにおいて予め公開されるページ420の例を示す。ページ420には、商品に関連付けられた活動(目標の達成)のリスト421が含まれる。リスト421のうち、マウスオーバ等により、いずれかの活動を選択すると、選択された活動に関連付けられる商品のリスト422が表示される。例えば、ショッパーAが、減量の達成を選択した場合、減量の達成に有用な商品であって、ショッピングサイトで扱われるサプリメントや飲料の商品のリストが提示される。
【0048】
報告受付部103は、商品を購入した他のショッパーが、公開された投稿を閲覧し、閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受け付ける。
【0049】
閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告は、例えば、
図4のページ410のボタン414の選択によりなされる。例えば、サプリメントXを購入したショッパーBが、端末装置200−Bにおいて、
図4のページ410を閲覧し、ボタン414を選択すると、報告受付部103は、ショッパーBから、ショッパーAの投稿内容を閲覧し、確認した旨の報告を受け付ける。
【0050】
ここで、報告受付部103は、報告を受け付けるか否かを、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たすか否かに応じて判断する。例えば、ショッパーAとショッパーBの購入の時期が離れすぎてしまったり、ショッパーAの投稿からショッパーBが投稿を確認するまでの期間が長すぎると、ショッパーBの行動が、ショッパーAが商品を継続して購入しようとする動機付けにはなりにくい。したがって、上記タイミングが所定条件を満たす場合、報告受付部103は、報告を受け付けるとする。
【0051】
例えば、同一商品を購入した複数のショッパーの行動を、商品を継続して購入する動機付けとするには、複数のショッパーが同一商品を同時期に購入及び使用し、同時期に使用について投稿及び確認をし合うという条件を設けることが効果的である。したがって、報告受付部103は、所定条件を、以下の条件(A)−(D)とし、これら条件のうちいずれかを満たすか否か、又は、任意の条件の組み合わせを満たすか否かにより、報告を受け付けるか否かを判断する。
【0052】
図6に、ショッパーAのサプリメントXの購入及び投稿のタイミングと、ショッパーBのサプリメントXの購入及び確認のタイミングの例を示す。なお、
図6は一例であり、ショッパーBの購入時刻t3は、ショッパーAの投稿時刻t2の前であってもよい。
【0053】
所定条件は、ショッパーによる購入から投稿までの期間が、第1範囲内にあるという条件(A)である。例えば、条件(A)は、ショッパーAによるサプリメントXの購入時刻t1から、ショッパーAによる、サプリメントXを使用して目標を達成したことを示す投稿の投稿時刻t2までの期間aが、“1週間以上1ヶ月以内”であるという条件である。報告受付部103は、購入時刻t1から投稿時刻t2までの期間が“1週間以上1ヶ月以内”の場合に、他のショッパーから報告を受け付ける。
【0054】
購入時刻t1から投稿時刻t2までの期間aが短すぎると、ショッパーAが購入した商品を使用せずに投稿した可能性がある。また、購入時刻t1から投稿時刻t2までの期間aが長すぎると、投稿内容が購入した商品の使用による影響を反映していない可能性がある。例えば、ショッパーAが30日分のサプリメントXを購入してから半年後に2kg減量したことを投稿したとすると、減量の効果は、サプリメントXの摂取によってではなく、他の要因により得られた可能性が高くなる。したがって、条件(A)を設けることにより、ショッパーが購入した商品を使用したこと、及び、投稿が使用を反映していることの信頼性を担保する。
【0055】
また、所定条件は、他のショッパーによる商品の購入から投稿の確認までの期間が、第2範囲内にあるという条件(B)である。例えば、条件(B)は、ショッパーBによるサプリメントXの購入時刻t3から、ショッパーBによるショッパーAの投稿の確認時刻t4までの期間bが、“1週間以上1ヶ月以内”であるという条件である。報告受付部103は、購入時刻t3から確認時刻t4までの期間が“1週間以上1ヶ月以内”の場合に、ショッパーBから報告を受け付ける。
【0056】
購入時刻t3から確認時刻t4までの期間bが短すぎると、ショッパーBが商品を使用せずに確認した可能性がある。また、購入時刻t3から確認時刻t4までの期間bが長すぎると、ショッパーBは商品の使用を終えてから長時間経過した後に確認した可能性がある。例えば、ショッパーBが30日分のサプリメントXを購入した後、半年後にボタン414を選択したとすると、ショッパーBは、既にサプリメントXを使い切っており、同時期に同一商品を使用したショッパーによる反応ではなくなってしまうため、ショッパーAに対する動機付けとしての効果が薄れてしまう。したがって、条件(B)を設けることにより、他のショッパーが購入した商品を使用したこと、及び、使用中に確認したことの信頼性を担保する。
【0057】
また、所定条件は、ショッパーによる商品の購入から他のショッパーによる商品の購入までの期間が、第3範囲内にあるという条件(C)である。例えば、条件(C)は、ショッパーAによるサプリメントXの購入時刻t1から、ショッパーBによる購入時刻t3までの期間cが、“0日以上1ヶ月以内”であるという条件である。報告受付部103は、購入時刻t1から購入時刻t3までの期間が“0日以上1ヶ月以内”の場合に、ショッパーBから報告を受け付ける。
【0058】
購入時刻t1から購入時刻t3までの期間cが長すぎると、同時期に購入したとみなすことができない。また、例えば、継続して購入する対象の商品が生鮮食品のように購入した時期によって品質に差が生じるような商品の場合は、同じ商品を購入したと見なすことができない。同時期に同じ商品を購入したショッパー同士でない場合、投稿及び確認による継続購入の動機付けの効果が少なくなる可能性がある。したがって、条件(C)を設けることにより、同時期に購入したショッパーからの報告のみを受け付ける。
【0059】
また、所定条件は、ショッパーによる投稿から他のショッパーによる投稿の確認までの期間が、第4範囲内にあるという条件(D)である。例えば、条件(D)は、ショッパーAによる投稿時刻t2から、ショッパーBによる確認時刻t4までの期間dが、“0日以上1ヶ月以内”であるという条件である。報告受付部103は、投稿時刻t2から確認時刻t4までの期間が“0日以上1ヶ月以内”の場合に、ショッパーBから報告を受け付ける。
【0060】
投稿時刻t2から確認時刻t4までの期間dは、短い程、投稿したショッパーにとって高い動機付けとなり得る。また、投稿時刻t2から確認時刻t4までの期間dが長すぎると、投稿したショッパーAに対する継続購入の動機付けになりにくくなる。例えば、ショッパーAが投稿した後、2ヶ月後にショッパーBがボタン414を選択したとしても、ショッパーAは既にサプリメントXについての関心が無くなっており、ショッパーBによる反応が動機付けとなりにくくなる可能性がある。したがって、条件(D)を設けることにより、継続購入の動機付けとなる報告のみを受け付ける。
【0061】
また、報告受付部103は、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数に応じて、所定条件を緩和する。
【0062】
具体的には、報告受付部103は、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が所定値よりも少ない場合、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が増加するように、所定条件を緩和する。
【0063】
報告を受け付けると判断される他のショッパーの数は、ショッパーを識別するためのID及びショッパーの投稿を識別するためのIDと紐付けて記録媒体14に格納される。報告受付部103は、記録媒体14に格納された情報を参照して、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数を特定する。
【0064】
例えば、報告受付部103が、報告を受け付ける条件として、条件(A)−(D)の全てを満たすという条件を採用している場合であって、ショッパーAのページ410の投稿に対して報告を受け付けると判断された他のショッパーが“2名”よりも少ない場合、報告受付部103は、報告を受け付ける条件を、条件(A)のみに変更する。このように条件を緩和すると、他のショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミングについての条件が無くなるので、報告受付部103はより多くの報告を受け付けたと判断することになる。
【0065】
決定部104は、ショッパーが商品を再度購入すると、報告受付部103が報告を受け付けたか否かに応じて、ショッパーに付与する特典を決定する。
【0066】
特典は、例えば、ショッピングサイトで使用できるポイント、割引きの権利等である。
【0067】
例えば、決定部104は、ショッパーAがサプリメントXを購入(購入時刻t1)した後、再度サプリメントXを購入(購入時刻t5)した場合であって、サプリメントXを使用して目標を達成したことを示す投稿が掲載されたページ410において、他のショッパーからボタン414が選択されて、報告を受け付けたとみなされた場合、ショッパーAに所定のポイントを付与する。具体的には、記録媒体14を参照して、ページ410において報告を受け付けると判断される他のショッパーの数を特定し、特定された数が1以上の場合、決定部104は、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数に応じて、ショッパーAに所定のポイントを付与する。
【0068】
ここで、ショッパーによる投稿から、ショッパーが商品を再度購入するまでの期間が、第5範囲内の場合、ショッパーに付与する特典を決定する。以下、ショッパーによる投稿から、ショッパーが商品を再度購入するまでの期間が、第5範囲内であるという条件を、条件(E)とする。
【0069】
例えば、ショッパーAによる投稿時刻t2から、ショッパーAによるサプリメントXの再購入の購入時刻t5までの期間eが、“0日以上3ヶ月以内”である場合、決定部104は、ショッパーAにポイントを付与する。投稿時刻t2から購入時刻t5までの期間eが長い場合は、商品の使用後に継続的に購入しているとは見なせないので、ポイントを付与しない。したがって、条件(E)を設けることにより、商品を継続して購入したとみなし、ショッパーに特典を付与する。
【0070】
決定された特典の情報は、ショッパーを識別するためのIDと紐付けて記録媒体14に格納される。また、決定された特典の内容は、ショッパーに、電子メールにより、又は、ショッピングサイトへのログイン後にショッピングサイト内のページにおいて通知される。なお、ショッパーへの通知方法については、任意の方法を採用することができ、上記の他に、例えば、プッシュ通知、バナー通知、音声通知、アプリ画面での通知、特典獲得履歴画面(特典がポイントの場合は、ポイント履歴画面)での通知、又は、SNS(Social Networking Service)、メッセージアプリなどの各種の媒体の利用による通知等を採用することができる。
【0071】
(4.実施形態の特典付与装置の動作)
本実施形態の特典付与装置100の動作について、
図7を用いて説明する。例えば、特典付与装置100は、電源が投入されると、
図7に示す特典付与処理を開始する。
【0072】
投稿受付部101は、商品を購入したショッパーから、ショッパーが商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付けたか否かを判断する(ステップS101)。投稿受付部101が、当該投稿を受け付けたと判断すると(ステップS101;YES)、公開部102は投稿を公開する(ステップS102)。一方、投稿受付部101が、当該投稿を受け付けていないと判断すると(ステップS101;NO)、ステップS108に進む。
【0073】
例えば、サプリメントXを購入したショッパーAが、体重計に乗って体重を計測した画像と、2kgの減量を達成したことを示すテキストを投稿すると、投稿受付部101は投稿を受け付けたと判断し、公開部102は、
図4のページ410をショッピングサイトにおいて公開する。一方、投稿受付部101は、ショッピングサイトにおいて商品を購入したショッパーから、
図5のページ420のリスト421に含まれる活動をしたことを示す投稿を受け付けない場合、そのまま待機する。
【0074】
次に、報告受付部103は、商品を購入した他のショッパーが、公開された投稿を閲覧し、閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受信したか否かを判断する(ステップS103)。報告受付部103は、当該報告を受信したと判断すると(ステップS103;YES)、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たすか否かを判断する(ステップS104)。一方、報告受付部103は、当該報告を受信していないと判断すると(ステップS103;NO)、ステップS101に戻る。
【0075】
例えば、サプリメントXを購入したショッパーBが、
図4のページ410を閲覧し、ボタン414を選択すると、報告受付部103は、ショッパーBの端末装置200−Bから、ボタン414が選択されたことを示す信号を受信したと判断する。そして、所定条件が条件(A)−(D)を全て満たすという条件の場合、報告受付部103は、ショッパーAによるサプリメントXの購入及びページ410の投稿のタイミング、並びに、ショッパーBによるサプリメントXの購入及びボタン414が選択されたタイミングが、条件(A)−(D)を満たすか否かを判断する。一方、報告受付部103は、ページ410においてボタン414が選択されたことを示す信号を受信しない場合、ステップS101に戻る。
【0076】
ステップS104において、報告受付部103が、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たすと判断すると(ステップS104;YES)、報告受付部103は、他のショッパーから投稿の内容を確認した旨の報告を受け付けると判断する(ステップS105)。そして、ステップS101に戻る。一方、報告受付部103が、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たしていないと判断すると(ステップS104;NO)、ステップS104の処理の時点で、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が所定値よりも少ないか否かを判断する(ステップS106)。
【0077】
例えば、ショッパーAの購入時刻t1及び投稿時刻t2、並びに、ショッパーBの購入時刻t3及び確認時刻t4が、条件(A)−(D)を全て満たす場合、報告受付部103は、ショッパーBからページ410を閲覧し確認した旨を示す報告を受け付けると判断する。そして、ステップS101に戻る。一方、ショッパーAの購入時刻t1及び投稿時刻t2、並びに、ショッパーBの購入時刻t3及び確認時刻t4が、条件(A)−(D)のいずれかを満たさない場合、報告受付部103は、それまでに、ショッパーAの投稿に関して、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が“2名”よりも少ないか否かを判断する。
【0078】
ステップS106において、報告受付部103が、ステップS104の処理の時点で報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が、所定値よりも少ないと判断した場合(ステップS106;YES)、所定条件を緩和する(ステップS107)。一方、報告受付部103が、ステップS104の処理の時点で、報告を受け付けると判断された他のショッパーの数が所定値以上と判断した場合(ステップS106;NO)、ステップS101に進む。
【0079】
例えば、報告受付部103は、各タイミングが条件(A)−(D)を全て満たすか否かを判断した時点で、ショッパーAの投稿に関して、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が“2名”よりも少ないと判断すると、報告受付部103は、所定条件を、条件(A)のみを満たすこととする。一方、報告受付部103は、条件(A)−(D)を全て満たすか否かを判断した時点で、ショッパーAの投稿に関して、報告を受け付けると判断された他のショッパーの数が“2名”以上である判断すると、ステップS101に進む。
【0080】
ステップS101において、投稿受付部101が、商品を購入したショッパーから、ショッパーが商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付けていないと判断すると(ステップS101;NO)、次に、決定部104は、ショッパーが活動した旨を投稿した商品を再度購入したか否かを判断する(ステップS108)。決定部104が、ショッパーが活動した旨を投稿した商品を再度購入したと判断すると(ステップS108;YES)、特典付与装置100が報告を受け付けたか否かに応じて、ショッパーに付与する特典を決定する(ステップS109)。一方、決定部104が、ショッパーが活動した旨を投稿した商品を再度購入していないと判断すると(ステップS108;NO)、ステップS103に進む。
【0081】
例えば、決定部104は、ショッパーAがサプリメントXを購入した後、再度サプリメントXを購入したとすると、記録媒体14を参照して、ページ410において、他のショッパーから報告を受け付けると判断された他のショッパーの数が1以上の場合、報告を受け付けると判断された他のショッパーの数に応じて、ショッパーAに所定のポイントを付与する。一方、決定部104は、ショッパーAがサプリメントXを購入した後、再度サプリメントXを購入していない場合は、ステップS103に進む。
【0082】
本実施形態によれば、同じ商品を購入したショッパー同士で、商品に関連付けられた活動をしたことを投稿及び確認し合い、これにより特典が付与されることにより、商品を継続して購入する動機を与えることができる。例えば、目標を達成することを効果として販売されている商品の場合、ショッパーは目標の達成状況を公表し他のショッパーから反応が得られれば、特典が付与されるので、商品を使用して目標を達成した旨を示す投稿を促すことができる。そして、同じ商品を購入したショッパー同士が目標の達成状況を公表して反応を返し合うことにより、ショッパー同士で励まし合う効果が期待できる。これにより、ショッパーに、さらなる目標の達成のために商品の継続購入を促すことができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、同時期に同一商品を購入したショッパー同士による投稿及び確認が行われた場合に、ショッパーに特典が付与されるようにすることにより、ショッパー同士に一体感を生じさせ、さらに継続購入を促すことができる。
【0084】
(5.変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
【0085】
上記実施形態において、商品に関連付けられた活動は、商品の使用による予め定められた目標の達成であるとしたが、これに限らない。商品に関連付けられた活動は、商品の使用であってもよい。例えば、商品をサプリメントXとすると、商品に関連付けられた活動は、サプリメントXの摂取及び消費である。同じ商品を購入したショッパー同士が商品の使用状況を公表して確認したという反応を返し合うことにより、ショッパーに、商品を継続して使用し、継続して購入することを促すことができる。
【0086】
また、上記実施形態の第1範囲、第2範囲、第3範囲、第4範囲及び第5範囲は、任意に設定することができる。これらの範囲は、商品及び商品に関連付けられた活動の内容に応じて、変更することができる。例えば、活動の内容が、商品の使用によるある目標の達成の場合は、ショッパーが目標の達成に要すると想定される期間を考慮して、上記範囲を設定する。例えば、活動内容が英語の検定試験での900点以上の取得であり、商品が書籍の場合、第1範囲を“1ヶ月以上3ヶ月以内”と設定する。
【0087】
また、上記実施形態において、所定条件の緩和を、条件(A)−(D)のうち採用する条件の数を減少することしたが、これに限らない。例えば、所定条件の緩和を、第1範囲、第2範囲、第3範囲又は第4範囲の始点及び終点を変更して期間を延ばすこととしてもよい。また、所定条件の緩和の内容は、商品及び商品に関連付けられた活動の内容に応じて、変更してもよい。
【0088】
また、上記実施形態において、決定部104は、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数に応じて、ショッパーAに所定のポイントを付与するとしたが、これに限らない。例えば、決定部104は、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たすか否か、及び、ショッパーによる投稿から、ショッパーが商品を再度購入するまでの期間が、第5範囲内にあるか否か、に応じて、ショッパーに付与する特典を決定してもよい。例えば、決定部104は、上記条件(A)−(E)のうち、満たす条件が多い程、ショッパーAに付与するポイントの量を多く決定する。
【0089】
また、上記実施形態において、決定部104は、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が1以上の場合、ショッパーに付与する特典を決定するとしたがこれに限らない。例えば、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数が0であっても、決定部104は、活動した旨を投稿したショッパーに付与する特典を決定してもよい。ただし、この場合、決定部104は、報告を受け付けると判断される他のショッパーが1以上の場合よりも少ない量の特典を決定する。これにより、ショッパーに活動した旨の投稿を促すことができる。
【0090】
また、上記実施形態において、特典付与装置100の動作を
図7に示すフローチャートを用いて説明したが、特典付与装置100の動作はこれに限らない。例えば、ステップS104,S106,S107は、省略可能である。すなわち、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングに条件を設けなくてもよい。或いは、ステップS106,S107を省略してもよい。すなわち、報告を受け付けると判断される他のショッパーの数に基づいて、所定条件を緩和しなくてもよい。この場合、ステップS104において、報告受付部103が、ショッパーによる商品の購入及び投稿のタイミング、並びに、他のショッパーによる商品の購入及び確認のタイミングが、所定条件を満たしていないと判断すると(ステップS104;NO)、ステップS101に戻る。
【0091】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
【課題】同じ商品を購入したショッパー同士で、商品に関連付けられた活動をしたことを投稿及び確認し合うことにより、商品を継続して購入する動機を与えることが可能な特典付与装置、特典付与方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】投稿受付部101は、商品を購入したショッパーから、ショッパーが商品に関連付けられた活動をした旨の投稿を受け付ける。公開部102は、受け付けた投稿を公開する。報告受付部103は、商品を購入した他のショッパーが、公開された投稿を閲覧し、閲覧された投稿の内容を確認した旨の報告を受け付ける。決定部104は、ショッパーが商品を再度購入すると、報告を受け付けたか否かに応じて、ショッパーに付与する特典を決定する。