(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979562
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】エネルギーデータベースシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20211202BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20211202BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06F21/62 354
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-69655(P2017-69655)
(22)【出願日】2017年3月31日
(65)【公開番号】特開2018-173691(P2018-173691A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2020年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】川内 章嘉
(72)【発明者】
【氏名】白澤 忠徳
(72)【発明者】
【氏名】田村 吉邦
(72)【発明者】
【氏名】村林 信明
【審査官】
藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】
欧州特許出願公開第02565585(EP,A1)
【文献】
特開2008−147844(JP,A)
【文献】
特開2008−310575(JP,A)
【文献】
特開2017−033305(JP,A)
【文献】
特開2002−189779(JP,A)
【文献】
特開2014−191617(JP,A)
【文献】
特開2017−045234(JP,A)
【文献】
特開2002−108987(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0072476(KR,A)
【文献】
特開2014−241098(JP,A)
【文献】
"スマートシティにおけるプライバシー影響評価の適用",電気学会論文誌C,第133巻, 第7号,日本,一般社団法人電気学会,2013年07月01日,P.1427〜1435
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス・電気・水道等のユーティリティの使用者と契約し、前記ユーティリティの使用量に応じて料金を徴収する事業者が運営する第2サーバと、
前記使用者の住居に設置され、前記ユーティリティの使用量を計測する計測装置と、
前記計測装置で計測された使用量を受信し、前記使用量に基づくサービスを提供する事業者が運営する第1サーバとからなり、
前記第2サーバは、前記使用者を特定できる個人情報とこの個人情報に割り当てたユニークな紐付情報とを記憶すると共に、前記個人情報から得られる個人が特定できない属性情報を前記紐付情報と管理して前記第1サーバに送信し、
前記計測装置は、前記使用量を送信する際に、前記紐付情報を合わせて送信し、
前記第1サーバは、前記紐付情報毎に前記ユーティリティの使用量を管理すると共に、前記属性情報に応じた前記ユーティリティの使用状況を分析した結果を前記サービスとして前記第2サーバに送信することを特徴とするエネルギーデータベースシステム。
【請求項2】
前記属性情報は、個人情報の住所に基づく地域情報、年齢に基づく年代情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のエネルギーデータベースシステム。
【請求項3】
前記第1サーバは、前記使用量に基づいて異常を検知する異常検知部を備え、
前記サービスは、前記異常検知部で異常を検知した場合に、前記紐付情報に対応した前記使用者の連絡先を前記第2サーバから取得して、前記使用者に報知することを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギーデータベースシステム。
【請求項4】
前記計測装置は、前記使用量に基づいて異常を検知する異常検知部を備え、異常検知時に前記ユーティリティの供給を遮断すると共に、前記第1サーバに通報する機能を備え、
前記第1サーバは、前記計測装置からの通報を受信した場合に、前記紐付情報に対応した前記使用者の連絡先を前記第2サーバから取得して、前記使用者に報知することを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギーデータベースシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス・電気・水道等のユーティリティの使用量を計測するメータを管理・監視する為のエネルギーデータベースシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のエネルギーデータベースシステムは、メータを管理し使用量に応じて料金を徴収するユーティリティ供給会社(例えば、ガス会社)と異常発生を監視するメータ監視システムを運用する管理システム運用会社が同一企業、もしくはグループ企業という関係であることが多く、メータに関連する個人情報を扱うことに大きな障壁はなかった。
【0003】
しかし、ユーティリティ供給会社と管理システム運用会社が別企業となると、例えば、会社によって個人情報を扱う管理レベルは異なり、ユーティリティ供給会社はと管理システム運用会社に個人情報を任せることが困難な場合も生じてくる。
【0004】
この対策として、個人情報の漏洩を防ぐために個人情報を分散して記憶、保管し、個人情報が必要な場合には紐付情報から個人情報を特定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特許文献1による方法は、氏名、住所、年齢、連絡先といった複数の属性のデータから構成される個人情報を属性毎に分割した各データに対して第1アルゴリズムに基づいてユニークな第1キーを割り当て、この各第1キーとこれらに各々対応するデータとが一対でランダムな位置に記憶する第1記憶部と、個人情報に対して第2アルゴリズムに基づいてユニークな第2キーを割り当て、更に暗号化し、各第2キーと暗号化済みのデータとを一対で記憶する第1記憶部と、第1及び第2キーと第1及び第2アルゴリズムと情報を構成するデータ間の紐付情報とを記憶する第3記憶部とから構成されるものである。
【0006】
従って、個人情報を取得するには、第1〜第3記憶部の全ての記憶内容が必要となり、個人情報の漏洩を防止することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−209974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来技術では、個人情報を分散して記憶すること個人情報の漏洩対策としては有利であるが、メータ及びこのメータに紐つく使用者の個人情報を管理するユーティリティ供給会社と、個人情報を管理せずメータ監視システムを運用する管理システム運用会社の2つの独立した会社で監視システムを運営する場合、管理システム運用会社は容易に個人情報を特定できなくなるが、それにより、ガス使用状況や利用傾向から導き出せる省エネアドバイスなどの付加価値情報をユーティリティの使用量のデータ分析で演算する際に、住所や年齢等の個人データを用いて行うことができなくなり、きめ細や省エネアドバイスを行うことが困難となる。
【0009】
本発明は、運用会社が個人情報を扱うことなくメータ監視を行うことを可能とし、更に、省エネアドバイスなどの付加価値情報をデータ分析により提案できるエネルギーデータベースシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記従来の課題を解決するために、本発明のエネルギーデータベースシステムは、ガス・電気・水道等のユーティリティの使用者と契約し、前記ユーティリティの使用量に応じて料金を徴収する事業者が運営する第2サーバと、前記使用者の住居に設置され、前記ユーティリティの使用量を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された使用量を受信し、前記使用量を前記第2サーバに送信する事業者が運営する第1サーバとからなり、前記第2サーバは、前記使用者を特定できる個人情報とこの個人情報に割り当てたユニークな紐付情報とを管理し、前記第1サーバと前記計測装置は前記使用量を送信する際に、前記紐付情報を合わせて送信することを特徴とするものである。
【0011】
これによって、個人情報は第2サーバのみで管理され、第1サーバでは個人情報を管理することなくユーティリティ使用量の監視を行うことが出来る。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエネルギーデータベースシステムは、ガス・電気・水道等のユーティリティ供給会社とは異なる管理システム運用会社が個人情報を扱うことなくメータ監視を行うことを可能とし、更に、省エネアドバイスなどの付加価値情報をデータ分析により提案できるエネルギーデータベースシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態1におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図
【
図2】本発明の実施の形態2におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図
【
図3】本発明の実施の形態2における属性情報の一例を示す図
【
図4】本発明の実施の形態3におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図
【
図5】本発明の実施の形態4におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の発明は、ガス・電気・水道等のユーティリティの使用者と契約し、前記ユーティリティの使用量に応じて料金を徴収する事業者が運営する第2サーバと、前記使用者の住居に設置され、前記ユーティリティの使用量を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された使用量を受信し、前記使用量を前記第2サーバに送信する事業者が運営する第1サーバとからなり、前記第2サーバは、前記使用者を特定できる個人情報とこの個人情報に割り当てたユニークな紐付情報とを管理し、前記第1サーバと前記計測装置は前記使用量を送信する際に、前記紐付情報を合わせて送信することを特徴とするエネルギーデータベースシステムである。
【0015】
第2の発明は、第1の発明において、前記第2サーバは、事業者毎に運営される複数のサーバで構成されたことを特徴とするものである。
【0016】
第3の発明は、ガス・電気・水道等のユーティリティの使用者と契約し、前記ユーティリティの使用量に応じて料金を徴収する事業者が運営する第2サーバと、前記使用者の住居に設置され、前記ユーティリティの使用量を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された使用量を受信し、前記使用量に基づくサービスを提供する事業者が運営する第1サーバとからなり、前記第2サーバは、前記使用者を特定できる個人情報とこの個人情報に割り当てたユニークな紐付情報とを記憶すると共に、前記個人情報から個人が特定できな
い属性情報を生成して前記第1サーバに送信し、前記計測装置は、前記使用量を送信する際に、前記紐付情報を合わせて送信し、前記第1サーバは、前記紐付情報毎に前記ユーティリティの使用量を管理すると共に、前記属性情報に応じた前記ユーティリティの使用状況を分析した結果を前記サービスとして前記第2サーバに送信することを特徴とするエネルギーデータベースシステムである。
【0017】
第4の発明は、特に第3の発明において、前記属性情報は、個人情報の住所に基づく地域情報、年齢に基づく年代情報の少なくとも1つを含むことを特徴とするものである。
【0018】
第5の発明は、第1又は4の発明において、前記第1サーバは、前記使用量に基づいて異常を検知する異常検知部を備え、前記サービスは、前記異常検知部で異常を検知した場合に、前記紐付情報に対応した前記使用者の連絡先を前記サーバ2から取得して、前記使用者に報知することを特徴とするものである。
【0019】
第6の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記計測装置は、前記使用量に基づいて異常を検知する異常検知部を備え、異常検知時に前記ユーティリティの供給を遮断すると共に、前記第1サーバに通報する機能を備え、前記第1サーバは、前記計測装置からの通報を受信した場合に、前記紐付情報に対応した前記使用者の連絡先を前記サーバ2から取得して、前記使用者に報知することを特徴とするものである。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図を示すものである。
【0022】
図1において、第1サーバ101は、ガス・電気・水道等のユーティリティの使用量を後述の計測装置から取得して、電気、ガス、水道等のユーティリティの使用量を管理する事業者(以降、管理システム運用会社と称す。)が運営している。
【0023】
第2サーバ201は、ガス会社や電力会社等のユーティリティの供給を行う事業者(以降、ユーティリティ供給会社と称す。)が運営しており、ユーティリティの使用者401である顧客の氏名、年齢、性別、住所、家族構成、等の個人情報402を管理している。なお、使用者401は複数存在するが、本図においては、便宜上、1つの使用者のみを表記している。
【0024】
計測装置301は、ユーティリティ供給会社と契約した使用者401の住居に設置され、ユーティリティの使用量を計測している。
【0025】
上記構成において、第2サーバ201では、使用者401の個人情報402とこの個人情報402に紐付いたユニークな紐付情報203としてユーザーIDを付与し、記憶部204に記憶している。なお、ユーザーIDは、計測装置301個々に付与されたメータIDで代用することも可能であり、この場合、メータIDを別途管理する必要がないので、管理を簡素化することができる。
【0026】
この紐付情報203は、共通情報として、第1サーバ101の記憶部102及び計測装置301の記憶部302に記憶されている。
【0027】
そして、計測装置301は、ユーティリティの使用量を計測して得られた計測データ3
03に紐付情報203を付加して第1サーバ101に送信する。
【0028】
第1サーバ101は、計測装置301から送信された計測データ303を紐付情報203毎に使用量として管理し、第2サーバ201に定期的、若しくは、第2サーバからの要求に応じて、紐付情報203と共に使用量103を送信する。
【0029】
第2サーバ201は、第1サーバ101から受信した紐付情報203と使用量103に基づいて、個人情報402と紐付情報203で特定される使用者401に対して、ユーティリティの使用量に応じて料金を請求する。
【0030】
以上のような構成において、第1サーバ101を運営する管理システム運用会社は、使用者401の個人情報402を管理することなく、計測装置301から計測データ303に基づき、ユーティリティの使用量103を管理することが可能となる。
【0031】
一方、第2サーバ201を運営するユーティリティ供給会社は、使用者401の個人情報402を提供することなく検針業務を第3者である管理システム運用会社に委託することが可能となる。
【0032】
更に、1つの第1サーバに対して複数の第2サーバで構成することも可能であり、この場合、第1サーバを運営する第3者である管理システム運用会社は、第2サーバの運営会社である複数のユーティリティ供給会社から検針業務の委託を受けた場合でも個人情報を管理する必要がないので、第1サーバの運営を簡素化することが可能となる。
【0033】
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図を示すものである。
【0034】
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、第2サーバにおいて、個人情報402に基づいた属性情報202を保持する点であり、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0035】
本実施の形態における属性情報202とは、その情報だけでは個人を特定できない抽象化された情報であり、個人情報402の内の住所であれば、番地等を除いた町名等或いはそれより上位の名称であり、年齢であれば、40代、50代といった年齢層を示す情報であり、後述するデータ分析を行う際に必要となる情報を意図したものである。
【0036】
図3は、属性情報202の一例を示す図であり、個人情報402から得られる情報を紐付情報203と管理されており、これだけでは個人を特定できない情報である。
図3において、紐付情報203であるユーザーID毎に、年齢は年代のみが分かる値であり、地区は住所から特定される番地等を除くデータであり、性別はMが男性、Fが女性を示している。建築タイプは、戸建やマンション或いは、木造といった建物を特定する情報である。
【0037】
この属性情報202は、第1サーバ101に保存されており、第2サーバ201では、使用量103と属性情報202を元に、各種の分析を行う。
【0038】
例えば、省エネアドバイスなどの付加価値情報の提案に当たり、ユーティリティの使用状況や利用傾向を住所や年齢等の属性情報202に基づいて分析することで、個人データを用いることなく行うことができる。
【0039】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図を示すものである。
【0040】
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、計測装置301において、ユーティリティの計測データ303に基づいて異常を検知する異常検知部304を備えた点であり、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0041】
ここで、異常検知部304は、計測されるユーティリティの使用量から使用状態を監視し、異常を検知する機能を有している。例えば、計測装置301がガスメータであれば、継続して特定の流量範囲のガスの流量が継続して検出した場合に漏洩を検知する漏洩検知機能や計測された流量が想定される最大流量を超えたことを検知する最大流量検知機能、或いは、想定される最大使用時間を越えて長時間に渡り流量が計測される長時間使用検知機能などの異常検知機能を有している。
【0042】
そして、異常検知部304で異常が検知されると計測装置301から第1サーバ101に異常発生の報知を行う。異常発生の報知を受けた第1サーバ101は使用者401の個人情報402を保持していないので、第2サーバ201に対して紐付情報203と共に電話番号等の連絡先を問い合わせ、第2サーバ201から送信される連絡先に通報する。
【0043】
このように構成することにより、第1サーバ101は電話番号等の個人情報402を保持することなく、必要な際には紐付情報203を介して連絡先を問い合わせ、この連絡先に通報することができる。なお、第1サーバ101ではこの電話番号を保持することなく一時的なデータとして扱うことはいうまでもない。
【0044】
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態におけるエネルギーデータベースシステムのブロック図を示すものである。
【0045】
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、第1サーバ101において、使用量に基づいて異常を検知する異常検知部104を備えた点であり、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0046】
異常検知部104は、計測装置301から送信される計測データ303に基づいて、通常と異なる異常な使用量になっていないかを検知する機能を有しており、例えば、ユーティリティがガスであれば、ガス漏れが無いか、或いは異常な大流量が無いか等の通常と異なる使用状況を監視し、異常と判断された場合に、使用者401に通報する機能を有している。
【0047】
この場合、第1サーバ101は使用者401の個人情報402を保持していないので、異常検知部104で異常を検知した場合、第2サーバ201に対して紐付情報203と共に電話番号等の連絡先を問い合わせ、第2サーバ201から送信される連絡先に通報することになる。
【0048】
以上の構成によれば、実施の形態3で説明した計測装置301単独で異常検知を行う場合に比べ、第1サーバ101で異常検知を行うことで、多くの情報(例えば、時系列で蓄積した流量データなど)を用いて判断できるので、高精度の異常検知を行うことが可能となる。
【0049】
例えば、日々の時間帯別の使用パターンを記憶しておいて、異なる使用パターンが発生した場合に何らかの異常が発生していると判断することも可能となる。
【0050】
なお、本実施の形態では、第1サーバ101にのみ異常検知部104を備えた構成として説明したが、実施の形態3と同様に計測装置301にも異常検知部304を設ける構成とすれば、計測装置301がガスメータであれば、想定以上の流量が流れるなどの最大流量を検知した場合には、ガスメータ側で内蔵している遮断装置(図示せず)を用いてガスを遮断することが出来、更に、安全性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように、本発明にかかるエネルギーデータベースシステムは、管理システム運用会社が個人情報を扱うことなくメータ監視を行うことを可能とし、更に、省エネアドバイス付加価値情報をデータ分析により提案できるエネルギーデータベースシステムを提供することができる。
【符号の説明】
【0052】
101 第1サーバ
103 使用量
104 異常検知部
201 第2サーバ
202 属性情報
203 紐付情報
301 計測装置
303 計測データ
304 異常検知部
401 使用者
402 個人情報