(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
ハロゲンはF、Cl、BrおよびIであり得る。
Xは好ましくは各場合において同じである。
Qは好ましくは各場合において同じである。
R
2は好ましくは各場合において同じである。
R
*は好ましくは各場合において同じである。
【0016】
C
1〜4アルキル、C
1〜10アルキル、C
1〜20アルキル、C
1〜30アルキル、C
1〜36アルキル、C
1〜50アルキル、C
1〜60アルキルおよびC
1〜100アルキルは分枝鎖状または非分枝鎖状であり得る。C
1〜4アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルである。C
1〜10アルキルの例は、C
1〜4アルキル、n−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、n−(1−エチル)プロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−(2−エチル)ヘキシル、n−ノニル、およびn−デシルである。C
1〜20アルキルの例は、C
1〜10アルキルおよびn−ウンデシル、n−ドデシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシルおよびn−イコシル(C
20)である。C
1〜30アルキル、C
1〜36アルキル、C
1〜50アルキル、C
1〜60アルキルおよびC
1〜100アルキルの例は、C
1〜20アルキル、およびn−ドコシル(C
22)、n−テトラコシル(C
24)、n−ヘキサコシル(C
26)、n−オクタコシル(C
28)およびn−トリアコンチル(C
30)である。
【0017】
C
2〜10アルケニル、C
2〜20アルケニル、C
2〜30アルケニル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜100アルケニルは、分枝鎖状または非分枝鎖状であり得る。C
2〜10アルケニルの例は、ビニル、プロペニル、シス−2−ブテニル、トランス−2−ブテニル、3−ブテニル、シス−2−ペンテニル、トランス−2−ペンテニル、シス−3−ペンテニル、トランス−3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−メチル−3−ブテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニルおよびドセニルである。C
2〜20アルケニル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜100アルケニルの例は、C
2〜10アルケニルならびにリノレイル(C
18)、リノレニル(C
18)、オレイル(C
18)、およびアラキドニル(C
20)である。C
2〜30アルケニルの例は、C
2〜20アルケニルおよびエルシル(C
22)である。
【0018】
C
2〜10アルキニル、C
2〜20アルキニル、C
2〜30アルキニル、C
2〜60アルキニルおよびC
2〜100アルキニルは分枝鎖状または非分枝鎖状であり得る。C
2〜10アルキニルの例は、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニルおよびデシニルである。C
2〜20アルキニル、C
2〜30アルケニル、C
2〜60アルキニルおよびC
2〜100アルキニルの例は、ウンデシニル、ドデシニル、ウンデシニル、ドデシニル、トリデシニル、テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニル、ヘプタデシニル、オクタデシニル、ノナデシニルおよびイコシニル(C
20)である。
【0019】
C
5〜6シクロアルキルの例は、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。C
5〜8シクロアルキルの例は、C
5〜6シクロアルキルおよびシクロヘプチルおよびシクロオクチルである。C
5〜12シクロアルキルは、C
5〜8シクロアルキルおよびシクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシルおよびシクロドデシルである。
【0020】
C
6〜10アリールの例は、フェニル、
【化8】
である。
【0021】
C
6〜14アリールの例は、C
6〜10アリールおよび
【化9】
である。
【0022】
C
6〜18アリールの例は、C
6〜14アリールおよび
【化10】
である。
【0023】
5〜10員ヘテロアリールは、5〜10員の単環式または多環式、例えば、二環式、三環式または四環式の環系であり、該環系は少なくとも1つの複素芳香族環を含み、さらに非芳香族環を含んでいてよく、O=によって置換されていてもよい。
【0024】
5〜14員ヘテロアリールは、5〜14員の単環式または多環式、例えば、二環式、三環式または四環式の環系であり、該環系は少なくとも1つの複素芳香族環を含み、さらに非芳香族環を含んでいてよく、O=によって置換されていてもよい。
【0025】
5〜20員ヘテロアリールは、5〜20員の単環式または多環式、例えば、二環式、三環式または四環式の環系であり、該環系は少なくとも1つの複素芳香族環を含み、さらに非芳香族環を含んでいてよく、O=によって置換されていてもよい。
【0026】
5〜10員ヘテロアリールの例は
【化11-1】
【化11-2】
【化11-3】
であり;
5〜14員ヘテロアリールの例は5〜10員ヘテロアリールについて示された例および
【化12-1】
【化12-2】
であり;
5〜20員ヘテロアリールの例は5〜14員ヘテロアリールについて示された例および
【化13】
であり;
ここで、
R
100およびR
101は、独立して各場合においてH、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールからなる群から選択されるか、またはR
100およびR
101は、同じ原子に結合される場合、それらが結合される原子と一緒に5〜12員の環系を形成し、
ここで、
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
q、OC(O)−R
q、C(O)−OR
q、C(O)−R
q、NR
qR
r、NR
q−C(O)R
r、C(O)−NR
qR
r、N[C(O)R
q][C(O)R
r]、SR
q、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
q、OC(O)−R
q、C(O)−OR
q、C(O)−R
q、NR
qR
r、NR
q−C(O)R
r、C(O)−NR
qR
r、N[C(O)R
q][C(O)R
r]、SR
q、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
q、OC(O)−R
q、C(O)−OR
q、C(O)−R
q、NR
qR
r、NR
q−C(O)R
r、C(O)−NR
qR
r、N[C(O)R
q][C(O)R
r]、SR
q、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
5〜12員の環系は、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
q、OC(O)−R
q、C(O)−OR
q、C(O)−R
q、NR
qR
r、NR
q−C(O)R
r、C(O)−NR
qR
r、N[C(O)R
q][C(O)R
r]、SR
q、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで、
R
qおよびR
rは、H、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0027】
C
6〜30アリーレンは、6〜30員の単環式または多環式、例えば、二環式、三環式、四環式、五環式または六環式の環系であり、該環系は少なくとも1つのC−芳香族環を含み、さらに非芳香族環または複素芳香族環を含んでいてよく、O=によって置換されていてもよい。
【0028】
C
6〜30アリーレンの例は、
【化14-1】
【化14-2】
であり、
ここで
R
1は、各場合においてH、C
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニル、C
2〜100アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、C(O)−C
1〜100アルキル、C(O)−C
5〜12シクロアルキルおよびC(O)−OC
1〜100アルキルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
aR
b、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、N[C(O)R
a][C(O)R
b]、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜40個の置換基で置換することができ;かつC
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜12シクロアルキルは、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
aR
b、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、N[C(O)R
a][C(O)R
b]、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ;かつC
5〜12シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NR
aまたはNR
a−COによって置き換えることができ、
C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールは、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
aR
b、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、N[C(O)R
a][C(O)R
b]、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ、
ここで
R
aおよびR
bは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
Sicは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、O−C
1〜60アルキル、O−C
2〜60アルケニル、O−C
2〜60アルキニル、O−C
5〜8シクロアルキル、O−C
6〜14アリール、O−5〜14員ヘテロアリール、−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sif、NR
5R
6、ハロゲンおよびO−C(O)−R
5からなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、O−C
1〜60アルキル、O−C
2〜60アルケニル、O−C
2〜60アルキニル、O−C
5〜8シクロアルキル、O−C
6〜14アリール、O−5〜14員ヘテロアリール、−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Sii、NR
50R
60、ハロゲンおよびO−C(O)−R
50からなる群から独立して選択され;
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、O−Si(CH
3)
3、NR
500R
600、ハロゲンおよびO−C(O)−R
500からなる群から独立して選択され、
R
5、R
6、R
50、R
60、R
500およびR
600は、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
cR
d、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、N[C(O)R
c][C(O)R
d]、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
cR
d、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、N[C(O)R
c][C(O)R
d]、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;かつC
5〜8シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NR
cまたはNR
c−COによって置き換えることができ、
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
cR
d、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、N[C(O)R
c][C(O)R
d]、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで、
R
cおよびR
dは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
Sij、R
SikおよびR
Silは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、−[O−SiR
SimR
Sin]
q−R
Sio、NR
7R
8、ハロゲン、およびO−C(O)−R
7からなる群から独立して選択され、
ここで、
qは1〜50の整数であり、
R
Sim、R
SinおよびR
Sioは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、−[O−SiR
SipR
Siq]
r−R
Sir、NR
70R
80、ハロゲン、およびO−C(O)−R
70からなる群から独立して選択され;
ここで
rは1〜50の整数であり、
R
Sip、R
SiqおよびR
Sirは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、O−Si(CH
3)
3、NR
700R
800、ハロゲンおよびO−C(O)−R
700からなる群から独立して選択され、
R
7、R
8、R
70、R
80、R
700およびR
800は、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、および5〜10員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができ、
R
102およびR
103は、独立して各場合においてH、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールからなる群から選択されるか、またはR
102およびR
103は、同じ原子に結合される場合、それらが結合される原子と一緒に5〜12員の環系を形成し、
ここで
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
5〜12員の環系は、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
sおよびR
tはH、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0029】
5〜30員ヘテロアリールは、5〜30員の単環式または多環式、例えば、二環式、三環式、四環式、五環式または六環式の環系であり、該環系は少なくとも1つの複素芳香族環を含み、さらに芳香族環または非芳香族環を含んでいてよく、O=によって置換されていてもよい。
【0030】
5〜30員ヘテロアリーレンの例は、
【化15-1】
【化15-2】
【化15-3】
【化15-4】
【化15-5】
であり、
ここで
R
1は上記の通り定義されており、
X’は各場合においてO、S、SeまたはTe、好ましくはO、SまたはSe、より好ましくはSまたはSe、最も好ましくはSからなる群から選択され;
R
104およびR
105は、独立して各場合においてH、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールからなる群から選択されるか、またはR
104およびR
105は、同じ原子に結合される場合、それらが結合される原子と一緒に5〜12員の環系を形成し、
ここで
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
5〜12員の環系は、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで、
R
sおよびR
tはH、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0031】
5〜12員の環系は、R
100およびR
101、R
102およびR
103、R
104およびR
105がそれぞれ結合している原子に加えて、CH
2、O、SおよびNR
uからなる群から選択される環員を含むことができ、ここでR
uは、各場合においてH、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から選択される。
【0032】
好ましくは、本発明のポリマーは、ポリマーの質量を基準として少なくとも60質量%の式(1)の単位を含む。
【0033】
より好ましくは、本発明のポリマーは、ポリマーの質量を基準として少なくとも80質量%の式(1)の単位を含む。
【0034】
最も好ましくは、本発明のポリマーは実質的に式(1)の単位からなる。
【0035】
好ましくは、R
1は、各場合においてH、C
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニル、C
2〜100アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、および5〜20員ヘテロアリールからなる群から選択され、
ここで
C
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲンおよびCNからなる群から独立して選択される1〜40個の置換基で置換することができ;かつC
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜12シクロアルキルは、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ;かつC
5〜12シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
aまたはNR
a−COによって置き換えることができ、
C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールは、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ、
ここで
R
aおよびR
bは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
SicはH、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、O−C
1〜60アルキル、O−C
2〜60アルケニル、O−C
2〜60アルキニル、O−C
5〜8シクロアルキルおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、およびCNからなる群から選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、およびCNからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;かつC
5〜8シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
cまたはNR
c−COによって置き換えることができ、
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲンおよびCNからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで、
R
cおよびR
dは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
Sij、R
SikおよびR
Silは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SimR
Sin]
q−R
Sioからなる群から独立して選択され、
ここで、
qは1〜50の整数であり、
R
Sim、R
SinおよびR
Sioは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、−[O−SiR
SipR
Siq]
r−R
Sir、NR
70R
80、ハロゲン、およびO−C(O)−R
70からなる群から独立して選択され;
ここで
rは1〜50の整数であり、
R
Sip、R
SiqおよびR
Sirは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、O−C
1〜30アルキル、O−C
2〜30アルケニル、O−C
2〜30アルキニル、O−C
5〜6シクロアルキル、O−C
6〜10アリール、O−5〜10員ヘテロアリール、O−Si(CH
3)
3、NR
700R
800、ハロゲンおよびO−C(O)−R
700からなる群から独立して選択され、
R
70、R
80、R
700およびR
800は、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、および5〜10員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができる。
【0036】
より好ましくは、R
1は各場合においてC
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
a、OC(O)−R
a、C(O)−OR
a、C(O)−R
a、NR
a−C(O)R
b、C(O)−NR
aR
b、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜40個の置換基で置換することができ;かつC
1〜100アルキル、C
2〜100アルケニルおよびC
2〜100アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
aおよびR
bは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
SicはH、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニル、C
2〜60アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、およびCNからなる群から選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜60アルキル、C
2〜60アルケニルおよびC
2〜60アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜30アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、およびCNからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;かつC
5〜8シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
cまたはNR
c−COによって置き換えることができ、
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、OR
c、OC(O)−R
c、C(O)−OR
c、C(O)−R
c、NR
c−C(O)R
d、C(O)−NR
cR
d、SR
c、Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、−O−Si(R
Sij)(R
Sik)(R
Sil)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
cおよびR
dは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
Sij、R
SikおよびR
Silは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SimR
Sin]
q−R
Sioからなる群から独立して選択され、
ここで
qは1〜50の整数であり、
R
Sim、R
SinおよびR
Sioは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SipR
Siq]
r−R
Sirからなる群から独立して選択され、
ここで
rは1〜50の整数であり、
R
Sip、R
SiqおよびR
Sirは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができる。
【0037】
さらにより好ましくは、R
1は各場合においてC
1〜50アルキル、C
2〜50アルケニルおよびC
2〜50アルキニルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜50アルキル、C
2〜50アルケニルおよびC
2〜50アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
a、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜50アルキル、C
2〜50アルケニルおよびC
2〜50アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
aは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキルおよびC
6〜10アリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
Sicは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができる。
【0038】
最も好ましくは、R
1は各場合においてC
1〜36アルキル、C
3〜36アルケニルおよびC
3〜36アルキニルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜36アルキル、C
3〜36アルケニルおよびC
3〜36アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
a、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜36アルキル、C
2〜36アルケニルおよびC
2〜36アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
aは、H、C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニル、C
3〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキルおよびC
6〜10アリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
Sicは、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができる。
【0039】
特に、R
1は各場合において非置換のC
1〜36アルキルである。
【0040】
好ましくは、R
2、R
2’およびR
*は、各場合において水素、C
1〜30アルキル、およびハロゲンからなる群から選択され、
ここで
C
1〜30アルキルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
e、OC(O)−R
e、C(O)−OR
e、C(O)−R
e、NR
eR
f、NR
e−C(O)R
f、C(O)−NR
eR
f、N[C(O)R
e][C(O)R
f]、SR
e、ハロゲン、CN、SiR
SisR
SitR
SiuおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜10個の置換基で置換することができ;かつC
1〜30アルキルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
Sis、R
SitおよびR
Siuは、互いに独立してH、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、フェニルおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から選択され、
R
eおよびR
fは、H、C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニル、C
3〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニルおよびC
3〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
g、OC(O)−R
g、C(O)−OR
g、C(O)−R
g、NR
gR
h、NR
g−C(O)R
h、C(O)−NR
gR
h、N[C(O)R
g][C(O)R
h]、SR
g、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
g、OC(O)−R
g、C(O)−OR
g、C(O)−R
g、NR
gR
h、NR
g−C(O)R
h、C(O)−NR
gR
h、N[C(O)R
g][C(O)R
h]、SR
g、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
g、OC(O)−R
g、C(O)−OR
g、C(O)−R
g、NR
gR
h、NR
g−C(O)R
h、C(O)−NR
gR
h、N[C(O)R
g][C(O)R
h]、SR
g、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
gおよびR
hは、H、C
1〜10アルキル、C
3〜10アルケニルおよびC
3〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
3〜10アルケニルおよびC
3〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0041】
より好ましくは、R
2、R
2’およびR
*は、各場合において水素、非置換C
1〜30アルキルおよびハロゲンからなる群から選択される。
【0042】
特に、R
2、R
2’およびR
*は、各場合において水素である。
【0043】
好ましくは、nは0、1または2である。より好ましくは、nは0または1である。最も好ましくは、nは0である。
【0044】
好ましくは、mは0、1または2である。
【0045】
一実施形態では、L
1およびL
2は、互いに独立して各場合において好ましくはC
6〜30アリーレン、5〜30員ヘテロアリーレン、
【化16】
からなる群から選択され、
ここで
C
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、OR
31、OC(O)−R
31、C(O)−OR
31、C(O)−R
31、NR
31R
32、NR
31−C(O)R
32、C(O)−NR
31R
32、SR
31、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびOHからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化17】
は各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、C(O)−R
41、C(O)−NR
41R
42、C(O)−OR
41およびCNからなる群から選択される1つまたは2つの置換基R
4で置換することができ、
ここで
R
31、R
32、R
41およびR
42は、互いに独立して各場合においてH、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールからなる群から選択され、
ここで
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜10個の置換基で置換することができ;かつC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜12シクロアルキルは、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ;かつC
5〜12シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
iまたはNR
i−COによって置き換えることができ、
C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールは、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ、
ここで
R
Siv、R
SiwおよびR
Sixは、互いに独立して、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、フェニルおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から選択され、
R
iおよびR
jは、H、C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニル、C
3〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニルおよびC
3〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
kおよびR
lはH、C
1〜10アルキル、C
3〜10アルケニルおよびC
3〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
3〜10アルケニルおよびC
3〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0046】
さらにより好ましくは、L
1およびL
2は互いに独立して各場合においてC
6〜30アリーレン、5〜30員ヘテロアリーレン、
【化18】
からなる群から選択され、
ここでC
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは
【化19-1】
【化19-2】
からなる群から選択され、
ここで
R
104およびR
105は、独立して各場合においてH、またはC
1〜20アルキルおよびC
6〜14アリールからなる群から選択され、
ここで
C
1〜20アルキルは、OR
sおよびハロゲンからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールは、C
1〜10アルキル、OR
sおよびハロゲンからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
sは、HおよびC
1〜10アルキルからなる群から独立して選択され、
R
1は、各場合においてC
1〜36アルキル、C
3〜36アルケニルおよびC
3〜36アルキニルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜36アルキル、C
3〜36アルケニルおよびC
3〜36アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
a、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜36アルキル、C
2〜36アルケニルおよびC
2〜36アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
aは、H、C
1〜20アルキル、C
3〜20アルケニル、C
3〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキルおよびC
6〜10アリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
Sicは、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができ、
ここで
C
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキル、C
1〜30アルコキシ、CNおよびハロゲンからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化20】
は各場合においてC
1〜30アルキル、C(O)−R
41、C(O)−OR
41およびCNからなる群から選択される1つまたは2つの置換基R
4で置換することができ、
ここで
R
41は各場合においてC
1〜30アルキルである。
【0047】
最も好ましくは、L
1およびL
2は互いに独立して各場合においてC
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレン
【化21】
であり、
ここでC
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは
【化22-1】
【化22-2】
からなる群から選択され、
ここで
R
104およびR
105は、独立して各場合においてHおよびC
1〜20アルキルからなる群から選択され、
X’は、O、S、またはSeであり、
R
1は、独立して各場合において基C
1〜36アルキルであり、
ここで
5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキル、C
1〜30アルコキシ、CNおよびハロゲンからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化23】
は非置換である。
【0048】
特に、L
1およびL
2は互いに独立して各場合においてC
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレン
【化24】
であり、
ここでC
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは、
【化25】
からなる群から選択され、
ここで
5〜30員ヘテロアリーレンは非置換であり、
X’はO、SまたはSeであり、
R
1は独立して各場合において基C
1〜36アルキルである。
【0049】
式(1)の少なくとも1つの単位を含む好ましいポリマーにおいて、
nは、0、1、2または3であり、
mは、0、1、2または3であり、
L
1およびL
2は、互いに独立して各場合においてC
6〜18アリーレン、5〜20員ヘテロアリーレン、
【化26】
からなる群から選択され、
ここで
C
6〜30アリーレンおよび5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、OR
31、OC(O)−R
31、C(O)−OR
31、C(O)−R
31、NR
31R
32、NR
31−C(O)R
32、C(O)−NR
31R
32、SR
31、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびOHからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化27】
は各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、C(O)−R
41、C(O)−NR
41R
42、C(O)−OR
41およびCNからなる群から選択される1つまたは2つの置換基R
4で置換することができ、
ここで
R
31、R
32、R
41およびR
42は、互いに独立して各場合においてH、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールからなる群から選択され、
ここで
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜10個の置換基で置換することができ;かつC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜12シクロアルキルは、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ;かつC
5〜12シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
iまたはNR
i−COによって置き換えることができ、
C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールは、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ、
ここで
R
Siv、R
SiwおよびR
Sixは、互いに独立して、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、フェニルおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から選択され、
R
iおよびR
jは、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
k、OC(O)−R
l、C(O)−OR
k、C(O)−R
k、NR
kR
l、NR
k−C(O)R
l、C(O)−NR
kR
l、N[C(O)R
k][C(O)R
l]、SR
k、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
kおよびR
lは、H、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができる。
【0050】
R
2は、各場合において水素、非置換C
1〜30アルキルおよびハロゲンからなる群から選択され、
L
1およびL
2は、互いに独立して各場合において5〜30員ヘテロアリーレン、
【化28】
からなる群から選択され、
ここで
5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、OR
31、OC(O)−R
31、C(O)−OR
31、C(O)−R
31、NR
31R
32、NR
31−C(O)R
32、C(O)−NR
31R
32、SR
31、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびOHからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化29】
は各場合においてC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリール、5〜20員ヘテロアリール、C(O)−R
41、C(O)−NR
41R
42、C(O)−OR
41およびCNからなる群から選択される1つまたは2つの置換基R
4で置換することができ、
ここで
R
31、R
32、R
41およびR
42は、互いに独立して各場合においてH、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、C
6〜18アリールおよび5〜20員ヘテロアリールからなる群から選択され、
ここで
C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルは、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜10個の置換基で置換することができ;かつC
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニルおよびC
2〜30アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
C
5〜12シクロアルキルは、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、5〜14員ヘテロアリール、OR
i、OC(O)−R
j、C(O)−OR
i、C(O)−R
i、NR
iR
j、NR
i−C(O)R
j、C(O)−NR
iR
j、N[C(O)R
i][C(O)R
j]、SR
i、ハロゲン、CN、SiR
SivR
SiwR
SixおよびNO
2からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基で置換することができ;かつC
5〜12シクロアルキルの1つまたは2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はO、S、OC(O)、CO、NR
iまたはNR
i−COによって置き換えることができる。
【0051】
少なくとも1つの式(1)の単位を含むさらにより好ましいポリマーにおいて、
R
1は、各場合においてC
1〜36アルキル、C
2〜36アルケニルおよびC
2〜36アルキニルからなる群から選択され、
ここで
C
1〜36アルキル、C
2〜36アルケニルおよびC
2〜36アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
a、SR
a、Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、−O−Si(R
Sia)(R
Sib)(R
Sic)、ハロゲン、およびCNからなる群から独立して選択される1〜20個の置換基で置換することができ;かつC
1〜36アルキル、C
2〜36アルケニルおよびC
2〜36アルキニルの少なくとも2つのCH
2基(ただし、隣接するCH
2基ではない)はOまたはSによって置き換えることができ、
ここで
R
aおよびR
bは、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキルおよびC
6〜10アリールからなる群から独立して選択され、
R
Sia、R
SibおよびR
Sicは、H、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SidR
Sie]
o−R
Sifからなる群から独立して選択され、
ここで
oは1〜50の整数であり、
R
Sid、R
SieおよびR
Sifは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよび−[O−SiR
SigR
Sih]
p−R
Siiからなる群から独立して選択され、
ここで
pは1〜50の整数であり、
R
Sig、R
SihおよびR
Siiは、H、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリールおよびO−Si(CH
3)
3からなる群から独立して選択され、
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、ハロゲンおよびCNからなる群から選択される1〜10個の置換基で置換することができ、
R
2は、各場合において水素、非置換のC
1〜30アルキルおよびハロゲンからなる群から選択され、
nは、0または1であり、
mは、0、1または2であり、
L
1およびL
2は、互いに独立して各場合において5〜30員ヘテロアリーレン、
【化30】
からなる群から選択され、
ここで5〜30員ヘテロアリーレンは、
【化31-1】
【化31-2】
からなる群から選択され、
ここで
R
104およびR
105は、独立して各場合においてH、C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニル、C
2〜20アルキニル、C
5〜8シクロアルキル、C
6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールからなる群から選択されるか、またはR
104およびR
105は、同じ原子に結合される場合、それらが結合される原子と一緒に5〜12員の環系を形成し、
ここで
C
1〜20アルキル、C
2〜20アルケニルおよびC
2〜20アルキニルは、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
5〜8シクロアルキルは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
C
6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールは、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
5〜12員の環系は、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニル、C
2〜10アルキニル、C
5〜6シクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、OR
s、OC(O)−R
t、C(O)−OR
s、C(O)−R
s、NR
sR
t、NR
s−C(O)R
t、C(O)−NR
sR
t、N[C(O)R
s][C(O)R
t]、SR
s、ハロゲン、CN、およびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ;
ここで
R
sおよびR
tは、H、C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルからなる群から独立して選択され、
ここで
C
1〜10アルキル、C
2〜10アルケニルおよびC
2〜10アルキニルは、ハロゲン、CNおよびNO
2からなる群から選択される1〜5個の置換基で置換することができ、
ここで
5〜30員ヘテロアリーレンは、各場合においてC
1〜30アルキルおよびハロゲンからなる群から選択される1〜6個の置換基R
3で置換することができ、
ここで
【化32】
は各場合においてC
1〜30アルキル、C(O)−R
41、C(O)−OR
41およびCNからなる群から選択される1つまたは2つの置換基R
4で置換することができ、
ここで
R
41は各場合においてC
1〜30アルキルである。
【0052】
少なくとも1つの式(1)の単位を含む最も好ましいポリマーにおいて、
R
1は、各場合において非置換C
1〜36アルキルであり、
R
2は、水素であり、
nは、0であり、
mは、0、1または2であり、
L
1およびL
2は、互いに独立して各場合において5〜30員ヘテロアリーレンであり、
ここで5〜30員ヘテロアリーレンは
【化33】
からなる群から選択され、
ここで
5〜30員ヘテロアリーレンは非置換である。
【0053】
別の好ましい実施形態では、L
1およびL
2は
【化34】
から選択され、
ここで
R
1は各場合において非置換のC
1〜36アルキルであり、
R
3およびR
4は水素であり、
nは0、1または2であり、
mは0、1または2である。
【0054】
特に好ましい本発明のポリマーは、少なくとも1つの式
【化35-1】
【化35-2】
の単位を含み、
ここで、Q、R、R
1、R
2およびR
2’は上記の通り定義されており、
Rは好ましくは各場合においてC
1〜30アルキル、特にC
1〜12アルキルであり、
R
2およびR
2’は各場合において好ましくは水素であり、
Qは好ましくは各場合において炭素であり、
Xは好ましくは各場合においてSであり、
X’は好ましくは各場合においてSまたはSe、特にSであり、
R
1は好ましくは各場合において非置換C
1〜36アルキルである。
【0055】
本発明のポリマーは、好ましくは1〜10000kDaの質量平均分子量(M
w)および1〜10000kDaの数平均分子量(M
n)を有する。本発明のポリマーはより好ましくは1〜1000kDaの質量平均分子量(M
w)および1〜100kDaの数平均分子量(M
n)を有する。本発明のポリマーは最も好ましくは10〜100kDaの質量平均分子量(M
w)および5〜60kDaの数平均分子量(M
n)を有する。質量平均分子量(M
w)および数平均分子量(M
n)は、例えば、80℃でクロロベンゼンを使用してまたは好ましくは150℃で溶離剤としてトリクロロベンゼンおよび標準物質としてポリスチレンを使用して、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定することができる。
【0056】
本発明のポリマーは、当該技術分野において公知の方法によって製造することができる。
【0057】
例えば、少なくとも1つの式(1)の単位を含む本発明のポリマーであって、
前記式中、nは0であり、かつ式(1−I)
【化36】
のものであり、
ここで
R、R
2、R
2’、R
3、R
4およびL
2は上記で定義された通りであり、
mは0、1、2、3または4である、
前記本発明のポリマーは、式(2)の化合物
【化37】
[前記式中、Yは各場合においてI、Br、ClまたはO−S(O)
2CF
3であり、かつR、R
2およびR
2’は上記で定義された通りである]を、
1モル当量の式(3)の化合物
【化38】
[前記式中、
L
2は、式(1−I)の化合物について定義された通りであり、
Z
aおよびZ
bは、B(OZ
1)(OZ
2)、SnZ
1Z
2Z
3、
【化39】
からなる群から独立して選択され、
ここで、Z
1、Z
2、Z
3、Z
4、Z
5およびZ
6は、互いに独立して各場合においてHまたはC
1〜4アルキルである]と反応させることによって製造することができる。
【0058】
式(1−I)の化合物を含むポリマーは、化合物(2’)および(3’)から、同様にして得ることもでき、ここでR、R
2、R
2’、Q、X、L
2、Y、Z
aおよびZ
bの意味は上記で定義されている:
【化40】
【0059】
例えば、少なくとも1つの式(1)の単位を含む本発明のポリマーであって、
前記式中、nおよびmは0であり、かつ式(1−II)
【化41】
[前記式中、R、R
2およびR
2’は上記で定義された通りである]
のものである、前記本発明のポリマーは、
式(2)の化合物
【化42】
[前記式中、Yは各場合においてI、Br、ClまたはO−S(O)
2CF
3であり、かつR、R
2およびR
2’は上記で定義された通りである]を、
式(2’)の化合物
【化43】
[前記式中、
R、R
2およびR
2’は、式(1−II)の化合物について定義された通りであり、かつ
Z
aおよびZ
bは、B(OZ
1)(OZ
2)、SnZ
1Z
2Z
3、
【化44】
からなる群から独立して選択され、
ここで、Z
1、Z
2、Z
3、Z
4、Z
5およびZ
6は互いに独立して各場合においてHまたはC
1〜4アルキルである]と反応させることによって製造することができる。
【0060】
Z
aおよびZ
bが、B(OZ
1)(OZ
2)、
【化45】
[前記式中、Z
1、Z
2、Z
3、Z
4、Z
5およびZ
6は互いに独立して各場合においてHまたはC
1〜4アルキルである]
からなる群から独立して選択される場合、
反応は、通常、触媒、好ましくはPd触媒、例えばPd(P(Ph)
3)
4、Pd(OAc)
2およびPd
2(dba)
3、ならびに塩基、例えばK
3PO
4、Na
2CO
3、K
2CO
3、LiOHおよびNaOMeの存在下で行われる。Pd触媒に応じて、反応は、P(Ph)
3、P(o−トリル)
3およびP(tert−Bu)
3などのホスフィン配位子の存在を必要とすることもある。反応は、通常、40〜250℃、好ましくは60〜200℃の範囲の温度などの高められた温度でも行われる。反応は、テトラヒドロフラン、トルエンまたはクロロベンゼンなどの適切な溶媒の存在下で行うことができる。反応は通常、不活性ガスの下で行われる。
【0061】
Z
aおよびZ
bが独立してSnZ
1Z
2Z
3であり、Z
1、Z
2およびZ
3が互いに独立してC
1〜4アルキルである場合、反応は、通常、触媒、好ましくはPd触媒、例えばPd(P(Ph)
3)
4およびPd
2(dba)
3の存在下で行われる。Pd触媒に応じて、反応は、P(Ph)
3、P(o−トリル)
3およびP(tert−Bu)
3などのホスフィン配位子の存在を必要とすることもある。反応は、通常、40〜250℃、好ましくは60〜200℃の範囲の温度などの高められた温度でも行われる。反応は、トルエンまたはクロロベンゼンなどの適切な溶媒の存在下で行うことができる。反応は、通常、不活性ガスの下で行われる。
【0062】
式(2)の化合物は、式(4)の化合物から当該技術分野で公知の方法により製造することができる。
【0063】
例えば、式(2)の化合物
【化46】
[前記式中、YはI、Br、ClまたはO−トリフラートであり、Rは各場合においてC
1〜30アルキルであり、かつR
2およびR
2’は水素である]は、式(4)の化合物
【化47】
[前記式中、Rは各場合においてC
1〜30アルキルであり、R
2およびR
2’は水素である]を、Y供与体で処理することによって製造することができる。
【0064】
例えば、YがBrである場合、Y供与体はN−ブロモスクシンイミドであり得る。N−ブロモスクシンイミドをY供与体として用いる場合、反応は溶媒としてCHCl
3/酢酸の存在下にて0℃で行うことができる。
【0065】
式(4)の化合物(式中、Qは炭素原子である)は、以下の合成経路によって製造することができる。R
2、R
2’、XおよびRは上記で定義された意味を有する。
【0066】
ここで、R
2は好ましくは水素であり、
R
2’は好ましくは水素であり、
Xは好ましくはO、SまたはSe、より好ましくはSまたはSe、特にSであり、
Rは好ましくはC
1〜30アルキルであり、
R
LはRとして定義されているが、好ましくはC
1〜29アルキルであり;
合成経路は、
【化48-1】
【化48-2】
【化48-3】
である。
【0067】
また、本発明の一部は、式:
【化49】
[前記式中、
R
2,R
2’、X、Q、Z
a、Z
bおよびRは上記で定義された意味を有し、
Yは各場合においてI、Br、ClまたはO−S(O)
2CF
3である]
の中間体である。
【0068】
式(2)、(2’)および(4)の各場合の好ましい中間体において、
R
2およびR
2’は水素、非置換C
1〜30アルキルまたはハロゲンであり;
XはO、SまたはSeであり;
Qは炭素原子であり;
Rは水素、C
1〜30アルキル、C
2〜30アルケニル、C
2〜30アルキニル、C
5〜12シクロアルキル、またはフェニル、好ましくはC
1〜30アルキルであり;
Yは各場合においてIまたはBrであり;
Z
a、Z
bは
【化50】
であり、ここでZ
1〜Z
4はメチルである。
【0069】
式(2)および(4)の各場合のより好ましい中間体において、
R
2およびR
2’は水素またはハロゲンであり;
XはSまたはSeであり;
Qは炭素原子であり;
RはC
1〜30アルキルであり、
YはIまたはBrである。
【0070】
式(2)および(4)の各場合の最も好ましい中間体において、
R
2およびR
2’は水素であり、
XはSであり、
Qは炭素原子であり;
RはC
1〜30アルキルであり、
YはIまたはBrである。
【0071】
特に好ましい式(2)の中間体は
【化51】
であり、
前記式中、Rは各場合においてC
1〜30アルキルであり、かつR
2は水素である。
【0072】
また、本発明の一部は、本発明のポリマーを含む電子デバイスである。
【0073】
電子デバイスは、有機光起電力デバイス(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機発光ダイオード(OLED)または有機フォトダイオード(OPD)であり得る。
【0074】
好ましくは、電子デバイスは、有機光起電力デバイス(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)または有機フォトダイオード(OPD)である。
【0075】
より好ましくは、電子デバイスは有機電界効果トランジスタ(OFET)である。
【0076】
通常、有機電界効果トランジスタは、誘電体層、半導体層および基材を含む。また、有機電界効果トランジスタは、通常、ゲート電極およびソース/ドレイン電極を含む。
【0077】
好ましくは、半導体層は、本発明のポリマーを含む。半導体層は、5〜500nm、好ましくは10〜100nm、より好ましくは20〜50nmの厚さを有し得る。
【0078】
誘電体層は、誘電体材料を含む。誘電体材料は、二酸化ケイ素または酸化アルミニウム、または有機ポリマー、例えばポリスチレン(PS)、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリ(4ビニルフェノール)(PVP)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ベンゾシクロブテン(BCB)、またはポリイミド(PI)であり得る。誘電体層は、10〜2000nm、好ましくは50〜1000nm、より好ましくは100〜800nmの厚さを有し得る。
【0079】
誘電体層は、誘電体材料に加えて、有機シラン誘導体または有機リン酸誘導体の自己組織化単層を含み得る。オルガノシラン誘導体の例はオクチルトリクロロシランである。有機リン酸誘導体の例は、オクチルデシルリン酸である。誘電体層に含まれる自己組織化単層は、通常、半導体層と接している。
【0080】
ソース/ドレイン電極は、任意の適切な有機または無機ソース/ドレイン材料から作ることができる。無機ソース/ドレイン材料の例は、金(Au)、銀(Ag)、または銅(Cu)、およびこれらの金属の少なくとも1つを含む合金である。ソース/ドレイン電極は、1〜100nm、好ましくは20〜70nmの厚さを有し得る。
【0081】
ゲート電極は、高ドープシリコン、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、インジウムスズ酸化物または金(Au)などの任意の適切なゲート材料、またはこれらの材料の少なくとも1つを含む合金から作ることができる。ゲート電極は、1〜200nm、好ましくは5〜100nmの厚さを有し得る。
【0082】
基材は、ガラスなどの適切な基材、またはポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのプラスチック基材であり得る。有機電界効果トランジスタの設計に応じて、ゲート電極、例えば高ドープシリコンも基材として機能し得る。
【0083】
有機電界効果トランジスタは、当該技術分野において公知の方法によって製造することができる。
【0084】
例えば、ボトムゲート−トップコンタクト有機電界効果トランジスタは、次のようにして製造することができる:誘電体材料、例えばAl
2O
3または二酸化ケイ素は、原子層堆積または熱蒸着などの適切な堆積方法によって、基材としても機能する高ドープシリコンウェハなどのゲート電極上に層として適用することができる。有機リン酸誘導体または有機シラン誘導体の自己組織化単層は、誘電体材料の層に適用することができる。例えば、有機リン酸誘導体または有機シラン誘導体は、溶液析出技術を用いて溶液から適用することができる。半導体層は、本発明のポリマーの溶液析出または真空中での熱蒸着のいずれかによって、有機リン酸誘導体または有機シラン誘導体の自己組織化単層上に形成することができる。ソース/ドレイン電極は、適切なソース/ドレイン材料、例えばタンタル(Ta)および/または金(Au)を、シャドウマスクを介して半導体層上に堆積することによって形成することができる。チャネル幅(W)は、通常、10〜1000μmであり、チャネル長(L)は、通常、5〜500μmである。
【0085】
例えば、トップゲート−ボトムコンタクト有機電界効果トランジスタは、次のようにして製造することができる:適切なソース/ドレイン材料、例えば金(Au)を、適切な基材、例えばガラス基材上のフォトリソグラフィーによって規定された電極上に蒸着させることによってソース/ドレイン電極を形成することができる。半導体層は、本発明のポリマーの溶液を、例えばスピンコーティングによって、ソース/ドレイン電極上に堆積させた後、80〜360℃の範囲の温度などの高められた温度で層をアニールすることによって形成することができる。半導体層をクエンチした後、ポリ(メチルメタクリレート)などの適切な誘電体材料の溶液を、半導体層上に適用する、例えばスピンコーティングによって誘電体層を形成することができる。適切なゲート材料、例えば金(Au)のゲート電極は、誘電体層上のシャドウマスクを通して蒸着させることができる。
【0086】
本発明の一部は、本発明のポリマーの半導体材料としての使用である。
【0087】
本発明のポリマーは高い電荷キャリア移動度を示す。本発明のポリマーは、高い正孔移動度および電子移動度を有する両極性を示し得る。
【0088】
また、本発明のポリマーは、高い安定性、特に高い熱安定性を示す。さらに、本発明のポリマーは、液体処理技術と適合性がある。また、本発明のポリマーは、近赤外光の強い吸収を示す。
【実施例】
【0089】
実施例1
ナフタレン−2,6−ジイルビス(ジエチルカルバメート)
【化52】
ナフタレン2,6−ジオール10g(62.4ミリモル)をTHF100mlに溶解し、0℃でTHF(80ml)中のNaH(鉱油中50%、9g、187.3ミリモル、3当量)の撹拌懸濁液に加えた。次に、得られた懸濁液を0℃で1時間撹拌した後、塩化ジエチルカルバモイル23.7ml(187.3ミリモル、3当量)を滴加した。反応液を室温まで温め、一晩撹拌した。次に、反応液を、数滴の水を加えて注意深くクエンチした。その後、THFを留去し、残渣をH
2Oおよび酢酸エチルで抽出した。有機層を水性KOH(1M)およびH
2Oで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥し、蒸発させた。回収された生成物は、さらに精製することなく使用することができた。収量22.2g(約99%)
【数1】
【0090】
実施例2
N2,N2,N6,N6−テトラエチル−3,7−ジヒドロキシナフタレン−2,6−ジカルボキサミド
【化53】
アルゴン雰囲気下にて、LDA溶液162mL(323.6ミリモル、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M、5当量)を、−78℃でTHF(600ml)中の23.2g(64.7ミリモル、1.0当量)のナフタレン−2,6−ジイルビス(ジエチルカルバメート)の溶液にシリンジでゆっくりと加えた。得られた混合物を、深緑色になるまで一晩かけて室温まで温めた。その後、反応混合物を、HCl(2M)溶液で注意深くクエンチし、形成した沈殿物を濾別し、Et
2Oで洗浄した。乾燥後、さらに精製せずに使用できる淡黄色の固形物11.29g(49%)が得られた。
【数2】
【0091】
実施例3
3,7−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N
2,N
2,N
6,N
6−テトラエチルナフタレン−2,6−ジカルボキサミド
10.54gのN
2,N
2,N
6,N
6−テトラエチル−3,7−ジヒドロキシナフタレン−2,6−ジカルボキサミドを50mlのDMFに溶かし、8gのイミダゾールを加えた。次に、TBSClを少しずつ加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応液を水に注いでクエンチし、得られた白色沈殿を濾別し、多量の水で洗浄し、真空中で乾燥させた。収量16.85g(98%)。
【数3】
【0092】
実施例4
ジメチル3,7−ジヒドロキシナフタレン−2,6−ジカルボキシレート
【化54】
3,7−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N
2,N
2,N
6,N
6−テトラエチルナフタレン−2,6−ジカルボキサミド(16.85g、28.7ミリモル)を無水DCMに溶かし、(CH
3)
3OBF
4(10.19g、68.9ミリモル、2.4当量)を少しずつ加えた。TLCで示されるように、アミドの消費が完了した後(約18時間)、反応混合物を蒸発乾固し、メタノール(100ml)を加え、続いて飽和Na
2CO
3溶液(100ml)および固体Na
2CO
3(1g)を加えた。得られた混合物をろ過し、HClで酸性化してpHを1にした。形成した固形物を、さらに精製せずに使用できる第1画分としてろ過によって回収した(2.7g、34%)。有機層を乾燥し、蒸発させ、シリカゲルろ過(溶離液としてクロロホルム)で精製して、第2画分(1.2g)を得た。合計49%の収率を得た。
【数4】
【0093】
実施例5
3,7−ビス(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
【化55】
ジメチル3,7−ジヒドロキシナフタレン−2,6−ジカルボキシレート1.58g(5.7ミリモル)をDCM(50ml)に溶解(懸濁)し、乾燥ピリジン2.5mlを加えた。次に、反応混合物を0℃に冷却し、無水トリフリック酸2.10ml(3.514g、12.5ミリモル、2.2当量)を滴加した。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。次に、水(20ml)および2MのHCl(20ml)を加え、続いて水相を2×50mLのDCMで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3溶液(50ml)およびブライン(飽和食塩水)で抽出し、MgSO
4で乾燥し、蒸発乾固した。次の工程に直接使用できる白色の固形物を回収した。収量:2.63g(85%)
【数5】
【0094】
実施例6
3,7−ジ(チオフェン−2−イル)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
【化56】
3,7−ビス(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステル(2.59g、4.79ミリモル)、臭化2−チエニル亜鉛(THF中0.50M、24ml、12.16ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(265mg、0.243ミリモル)の混合物を3時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、飽和NH
4Cl溶液を加えた後、白色の沈殿物が形成した。生成物をろ過により回収し、水およびメタノールで洗浄し、真空中で乾燥させて、ジメチル3,7−ジ(チオフェン−2−イル)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステルを淡黄色の固形物として得た(1.62g、82%)。
【数6】
13C−NMRはクロロホルムに難溶性のため記録できなかった。
【0095】
実施例7
3,7−ジ(チオフェン−2−イル)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸
【化57】
エタノール(50ml)中の3,7−ジ(チオフェン−2−イル)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステル(1.28g、3.13ミリモル)の溶液に、水酸化ナトリウム(水15ml中、2.0gのNaOH)を加えた。反応混合物を15時間加熱還流した。その後、エタノールをロータリーエバポレーターで除去した。残りの水溶液を次いで濃塩酸で酸性化した。沈殿した生成物をろ過により単離し、水およびメタノールで洗浄し、真空中で乾燥させた。さらに精製せずに使用できる黄色の固形物1.1g(92%)が得られた。
【数7】
【0096】
実施例8
4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]ジチオフェン−4,10−ジオン
【化58】
無水DCM(50ml)中の3,7−ジ(チオフェン−2−イル)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸(1.1g、2.89ミリモル)の懸濁液に、塩化オキサリル(1.48g、11.56ミリモル)を加え、続いて無水DMF(200μl)を滴加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その後、溶媒を真空下で除去し、乾燥後、形成した粗酸塩化物(黄色の固形物)を無水DCM(80ml)に再溶解した。この溶液を、次いで0℃に冷却されたDCM(50ml)中の無水AlCl
3(2g)の懸濁液に(カニューレを介して)滴加した。反応混合物を室温まで温めながら一晩撹拌した。その後、これを、HClを含む氷に注いだ。赤色の沈殿が形成し、これをろ過して回収し、2MのHCl溶液、水およびアセトンで洗浄した。真空中で乾燥させた後、赤色の固形物が得られた(748mg、75%)。
【数8】
13Cスペクトルは難溶性のために記録できなかった。
【0097】
実施例9
4,10−ビス(ヘキサデシリデン)−4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]ジチオフェン
【化59】
ヘキサデシルホスホニウムトリブロミド2.712g(4.78ミリモル、2.2当量)をTHF60mlに溶かし、−78℃に冷却した。次に、3ml(4.78,2.2当量)のn−BuLiをシリンジで滴加し、得られた溶液を−78℃で30分間撹拌した。その後、748mgの4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]ジチオフェン−4,10−ジオン(2.17ミリモル、1当量)を100mlのTHFに懸濁し、カニューレを介して滴加した。反応を−78℃で1時間放置し、次いで室温に温め、水を加えて注意深くクエンチした。水相を2×40mlのEtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥し、真空中で乾燥させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(PET/EtAc20/1)で精製し、3種のジアステレオマーの混合物を含む黄色の固形物788mg(48%収率)を得た。
【数9】
【0098】
実施例10
4,4,10,10−テトラキス−(ヘキサデシル)−4,10−ジヒドロ−ナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]−ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]−ジチオフェン
【化60】
250mLのフラスコに、LiAlH
4(78.55mg、2.07ミリモル)、ヘキサデシルブロミド(632mg、2.07ミリモル)および乾燥THF60mLを装入した。溶液を氷/水浴中で撹拌して約15℃に冷却した後、乾燥THF60mL中の4,10−ビス(ヘキサデシリデン)−4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]ジチオフェン(788mg、1.04ミリモル)の溶液をシリンジでゆっくりと加えた。さらにLiAlH
4(30mg)および臭化ヘキサデシル(200μl)を、出発物質が完全に消費されるまで加え、次いで室温でさらに1時間撹拌した。その後、反応混合物を、H
2Oを注意深く加えてクエンチし、THFを留去した。残渣を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサンを使用)で精製し、続いてヘキサンから再結晶させた。収量:194mg(15%)。
【数10】
【0099】
実施例11
2,8−ジブロモ−4,4,10,10−テトラキス−(ヘキサデシル)−4,10−ジヒドロ−ナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]−ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]−ジチオフェン
【化61】
クロロホルム(20ml)中の4,4,10,10−テトラキス−(ヘキサデシル)−4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]−ジチオフェン(104mg、0.086ミリモル)の溶液を、光の不在下にてアルゴン下で0℃に冷却した。クロロホルム(5ml)に溶解したN−ブロモスクシンイミド(33.6mg、0.189ミリモル)を少しずつ加え、反応の進行をTLCでモニターした。完全な転換が検出された後、反応混合物を水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサンを移動相として使用)で精製した。収量:107mgの白色の固形物(90%)。
【数11】
【0100】
実施例12
P1(ポリマー)
【化62】
2,8−ジブロモ−4,4,10,10−テトラキス(ヘキサデシル)−4,10−ジヒドロナフト[3’’,2’’:3,4;7’’,6’’:3’’,4’]ジシクロペンタ[2,1−b:2’,1’−b’]−ジチオフェン(85.63mg、0.06241ミリモル)および4,7−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール(24.23mg、0.06243ミリモル)を、20mLのマイクロ波バイアルに入れた。Pd
2(dba)
3(3.01mg、3.3×10
−3ミリモル)、(o−tol)
3P(4.03mg、0.0132ミリモル)、アリコート336(1滴)およびトルエン(5ml)を加えた。この溶液をアルゴンで30分間脱気した。次に、脱ガスしたNa
2CO
3溶液(1M)を加え、得られた混合物をさらに10分間脱気した。その後、バイアルを密封し、120℃で48時間加熱した。ポリマー鎖をエンドキャップするために、数滴のブロモベンゼンをシリンジで加え(約100μl)、反応混合物を2時間還流し続けた。次に、フェニルボロン酸(100mg)を加え、反応混合物を一晩還流させた。得られた青色の溶液をメタノール中に沈殿させ、沈殿したポリマーを抽出シンブル中に直接ろ過して回収した。ソックスレー抽出をアセトン、ヘキサンおよびクロロホルムで行った。大部分のポリマーがヘキサン画分に溶けた。したがって、ヘキサンおよびクロロホルムの画分を合わせ、クロロホルムに再溶解した。この溶液をジエチルアンモニウムジチオカルバメートで処理してパラジウム塩を除去した後、有機相を水で3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、約2mlに濃縮した。この濃縮液をメタノールに沈殿させ、この沈殿を2回繰り返した。
【0101】
紫色の反射を有する式P1の濃い青色の金属固体67mg(79%)が得られた。
【数12】
【表1】
【0102】
実施例13
P2(ポリマー)
【化63】
ポリマーP2を、ポリマーP1と同様に合成した。
【0103】
バックコンタクト−トップゲートFETの製造
半導体化合物またはポリマーを、オルトジクロロベンゼン中に0.75質量%の濃度で溶解し、続いてPET基材上にコーティングする。該基材は、FETのソースおよびドレインコンタクトとして機能する、リソグラフィーにより予めパターン形成された金コンタクトを有している。
【0104】
配合物をスピンコーティング(1200rpm、30秒)により塗布する。コーティングが完了した後、基材を直ちに予熱されたホットプレート上に移し、90℃で60秒間加熱した。次に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に溶解した4質量%のPSからなるゲート誘電体層を、有機半導体上にスピンコートする(2500rpm、30秒間)。スピンコーティング後、基材を再びホットプレートに移し、90℃でさらに5分間アニールする。誘電体層の厚さは、プロフィロメーターで測定して450nmである。最後に、厚さ50nmのシャドウマスクパターンの金のゲート電極を真空蒸着により堆積させてBCTG(バックコンタクト−トップゲート)構成のFET(電界効果トランジスタ)を完成させる。
【0105】
電気特性決定
移動度μを、飽和領域で計算された伝達特性曲線(実線の灰色曲線)のルート表現から計算する。勾配mを、
図1の破線の黒い線から決定する。
図1の破線の黒い線を、ルート表現の直線勾配との良好な相関が得られるように、電流特性IDのルート表現の領域にフィットさせる。
【0106】
閾値電圧U
Thは、
図1の黒い破線とX軸部分(V
GS)との交差点から取ることができる。
【0107】
OFET(有機電界効果トランジスタ)の電気的特性を計算するために、以下の式を使用する:
【数13】
ここでε
0は8.85×10
−12As/Vmの真空誘電率である。Cytopのε
r=2.6、d=450nmは誘電体の厚さである。W/L比は25である。
【表2】
【0108】
図1は、V
GS(ゲートソース電圧)=10V〜−30V(刻み幅0.5V)、V
DS(ドレインソース電圧)=−30Vでの、ポリマーP1から製造されたFETの代表的な伝達特性を示す:ドレイン電流(黒い実線の曲線)、ゲート電流(灰色の点線の曲線)、ドレイン電流の平方根(灰色の実線の曲線)、およびフィッティングされた平方根の勾配(黒い破線の曲線)。
【0109】
図2は、V
GS(ゲートソース電圧)=10V〜−30V(刻み幅0.5V)、V
DS(ドレインソース電圧)=−30Vでの、ポリマーP2から製造されたFETの代表的な伝達特性を示す:ドレイン電流(黒い実線の曲線)、ゲート電流(灰色の点線の曲線)、ドレイン電流の平方根(灰色の実線の曲線)、およびフィッティングされた平方根の勾配(黒い破線の曲線)。