(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記セラミックマトリックス複合材プライが、予備含浸されたセラミックマトリックス複合材プライである、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の方法(500)。
【背景技術】
【0002】
従来の超合金材料から形成されるタービンブレード及びベーンと同様に、CMCブレード及びベーンは、主として、構成要素の軽量化、遠心荷重の低減
及び作動温度の低温下のためキャビティ及び冷却ボイド(空隙)を備えている。これらの特徴要素は、通常、取り外し可能工具と使い捨て工具の
組合せを用いてCMC構成要素にて形成される。金属及びCMC高温ガス経路ハードウェアの両方を冷却するためには、冷却流要件及び熱勾配/応力を低減する理由から、内部冷却チャンネルが有利である。
【0003】
炭化ケイ素(SiC)
系セラミックマトリックス複合材(CMC)材料は、タービンブレード、ベーン、ノズル及びバケットなど、ガスタービンエンジンの特定の構成要素向けの材料として提案されてきた。Silicomp、溶融浸透(MI)、化学蒸気浸透(CVI)、ポリマー膨張熱分解(PIP)
及び酸化物/酸化物プロセスを
始めとする、SiC
系構成要素を製造するための様々な方法が知られている。これらの製造
技術は、互いに
大きく異な
っているが、各々
、様々な処理段階で
の加熱を含むプロセス
によってニアネットシェイプ部品を生成するために、ハンドレイアップ及び治工具又はダイの使用を
伴っている。
【0004】
CMC構成要素に内部通路又はキャビティを形成する現行の製造方法は、バーンアウトサイクル
の際に内部通路から「溶出」
させるか或いは除去する必要
のある材料を使用している。キャビティを有するCMC構成要素の形成
には、プリフォーム
の使用を含
めて、数多くステップ
が含
まれる。最初に、複数のセラミックプライ(その
幾つかは、強化材料を含むことができ、
或いはマトリックス
で予備含浸
する)を、
構成要素の所望の最終形状又はニアネット形状並びに所望の機械的特性をもたらすようにマンドレル又はモールド上
で所定のパターンにレイアップ
する。マンドレルは一般に、スズ、ビニル
又は他の溶融可能材料のような材料から選択される。レイアッププライは、SiCのようなマトリックス材料
で予備含浸(プリプレグ)
してもよいし、或いはプライのレイアップ後にマトリックス
で含浸
してもよい。
CMCプリフォームの緻密化の前に
、バーンアウトサイクルにより
マンドレルを除去
する。バーンアウトサイクルにおいて、CMCプリフォームが反転され、スズ、ビニル又は他の溶融可能材料のようなマンドレル形成材料は、プリフォームCMCの開放先端
から溶出されて、開放先端領域が
残る。
【発明を実施するための形態】
【0010】
可能な限り、図面全体を通じて同じ要素を示すために同じ参照符号が使用される。
【0011】
本開示の実施形態は、例えば、本明細書で開示される特徴の1
以上を含まない概念と比較して、壁貫通熱勾配を低減する壁近傍冷却並びに高温ガス経路ハードウェアのより効率的な冷却を可能にし、また、部品の冷却要求及び流量を軽減する能力を有するより効率的な冷却を可能にする。本開示の実施形態はまた、より少ない冷却流で高いタービン性能を得ることを可能にする。加えて、本開示の構成要素はより低い熱勾配を有し、結果として、より小さな応力、長寿命
及び製品寿命コストの低減、並びにより優れた設計の柔軟性をもたらす。本開示による方法は、低コストで複雑さが低減され、コスト及び時間のかかる冷却チャンネルの浸出を必要としない。更に、本開示による方法は、加工処理後に冷却チャンネルに残る残留犠牲材料のリスクがない。
【0012】
本発明の
様々な実施形態の
構成要素
について紹介する際に、
単数形で記載したものは、
その構成要素が
1以上存在することを意味す
る。
「備える」、「含む」
及び「有する」
という用語は内包的なものであり、記載した
構成要素以外の
追加の構成要素が存在し
ていてもよいことを意味する。
【0013】
出力を発生させるのに使用されるシステムは、限定
されるものではないが、発電用の
陸用航空機転用エンジンのようなガスタービン、蒸気タービン
及び他のタービン組立体を含む。特定の用途において、ターボ機械(例えば、タービン、圧縮機
及びポンプ)を含む発電システム及び他の機械は、過酷な摩耗条件に晒される構成要素を含む場合がある。例えば、ブレード、バケット、ケーシング、ロータホイール、シャフト、シュラウド、ノズル
及びその他
の特定の発電システム構成要素は、高
温及び高回転環境で作動する場合がある。これらの構成要素は、セラミックマトリックス複合材を用いて製造され、これらの構成要素はまた、冷却通路を含むことができる。本開示は、冷却通路を含むセラミックマトリックス複合材(CMC)構成要素を形成する方法を提供する。本開示の例示的な実施形態は、
図1〜
図3
ではタービンブレードとして示されているが、本開示は、例示の構造に限定されない。
【0014】
図1は、限定
されるものではないが、タービンブレード又はタービンベーンなどの構成要素10の斜視図である。
図1は、タービンブレードを示しているが、本開示による他の好適な構成要素には、限定
されるものではないが、ライナ、ブレード、シュラウド、ノズル、燃焼器、ノズル端壁、ブレードプラットフォーム
又は他の高温ガス経路構成要素が挙げられる。構成要素10は、好ましくは、セラミックマトリックス複合材(CMC)材料から形成される。構成要素10の材料には、限定
されるものではないが、アルミナ、ムライト、窒化ホウ素、炭化ホウ素、サイアロン(ケイ素、アルミニウム、酸素
及び窒素)、金属間化合物
及びこれらの
組合せなどの酸化物
系のCMCを含む。構成要素10の材料の好適な実施例は、限定
されるものではないが、AN−720(酸化物−酸化物
系、カリフォルニア州
サンディエゴ所在のCOI Ceramics, Inc.,から入手可能)
又はハイブリッド酸化物CMC材料を含む。構成要素10を作るのに使用される材料の好適な実施例は、限定
されるものではないが、種々のバインダーと共にSiC及び炭素マトリックスが含浸されたSiC繊維を含む。構成要素10は、高温排気ガスの流れが
導かれる翼形部22を含む。翼形部22は、先端30からダブテール24まで
延在する。構成要素10は、ダブテール24によってタービンディスク(図示せず)に装着され、該ダブテール24は、翼形部22から下向きに
延在してタービンディスク上のスロットに係合する。プラットフォーム26は、翼形部22がダブテール24に接合される領域から横方向外向きに
延在する。構成要素10は、
図2に示すように、翼形部22の内部に沿って
延在する少なくとも1つのプレナム50を含む。発電システムの作動中、冷却空気の流れは、プレナム50を通って
導かれて、翼形部22の温度を低下させる。
【0015】
図2は、形成された構成要素10の内部キャビティ70を示す、
図1の構成要素10の
矢視2−2断面図である。複数のセラミックマトリックス複合材プライ60(明確にするために
少数しか示
していない)
で周囲を囲んで内部キャビティ70を形成する。
図2に示すように、セラミックマトリックス複合材プライ60は、セラミックマトリックス複合材プライ60内に形成され且つこれらプライ60間に
延在するキャビティ70を含む。また、
図2で分かるように、構成要素
内に形成されるキャビティは、テーパー付き幾何形状を含む。テーパー付き幾何形状は、セラミックマトリックス複合材プライの一方
の端
部で大きな直径を含み、セラミックマトリックス複合材プライ60の反対側の端部
で小さな直径を含む。
【0016】
図3は
、図1
の構成要素10の
矢視3−3断面図であ
り、キャビティ70が内部に形成されたセラミックマトリックス複合材プライ60を示す。キャビティ70は、セラミックマトリックス複合材プライ60を通って
延在して、
流体の流れを
通すことができる十分な開口を形成する。
【0017】
セラミックマトリックス複合材プライ60及びキャビティ70の配列は、概略的に示され、例示の目的で拡大されている。セラミックマトリックス複合材プライ及びボイドのサイズ及び幾何形状は、
図1〜
図3に示すものに限定されない。加えて、キャビティ70は、構成要素10の内部にあるように図示されているが、別の実施形態では、キャビティ70は、プレナム50、構成要素10の外部にある他のキャビティ70
又はこれらの
組合せに開放されて流体連通している。
【0018】
図4は、本開示による構成要素10の斜視図を示し、
構成要素10の内部に
キャビティ70が存在している。
図4に示すように、構成要素10は、キャビティ70において
栓又は
閉塞部を形成する緻密化されたマトリックス材料402を含む。キャビティ70は、
構成要素10内に中空で且つ流体の流れを可能にす
る部分と、流体の流れを阻止又は実質的に阻止する緻密化されたマトリックス材料402の部分とを
含むテーパー付き幾何形状を含む。
【0019】
図5は、本開示による、内部キャビティ70(同様に
図4を参照)を有するCMC構成要素10を形成するプロセスを概略的に示している。
図5に示すように、構成要素10は、レイアップ
技術を用いて形成される。プロセス500は、セラミックマトリックス複合材プライ60を
用意するステップを含む(ステップ501)。セラミックマトリックス複合材プライ60は、単一のプライ
、又は積層スタックに形成された連続プライのような複数のプライとすることができる。プライ60の1つの実施例は、限定
されるものではないが、例えば、
製織炭素繊維、バインダー材料及びコーティングSiC繊維を含む、プリプレグ複合材プライを含む。プライ60用の他の好適な材料は、アルミナ、ジルコニア、チタニア、マグネシウム、シリカ、ムライト
及び/又はスピネルを含有する酸化物、ケイ素、ホウ素
及び/又はチタンを含有する炭化物、ケイ素を含有する窒化物
及びホウ素を含む。プライ60で使用するのに好適な他の
公知の繊維は、Nextel(ネクステル)、Nicalon(ニカロン)、Hi−Nicalon、Tyranno
及びSylramic繊維を含む。セラミックマトリックス複合材プライ60を
用意するステップの後、セラミックマトリックス複合材プライ60にボイド502
を形成
する(ステップ503)。ボイド502は、CMC材料
に開口を形成する
のに好適な
技術を用いて形成される。ボイドの幾何形状は、冷却流を受け取るため、円形、湾曲、楕円、直線状
又は他の好適な幾何形状を含む
任意の好適な幾何形状を含む。1つの実施形態において、ボイド502は直線状スロットである。好適なボイド形成
技術は、セラミックマトリックス複合材プライ60のセラミックマトリックス複合材のレーザ
穿孔、放電加工
及びカッティング又は機械加工を含む。1つの実施形態において、ボイド502は、
図5に示
すように連続シート状に形成される。別の実施形態において、ボイド502は、
縁部に沿ってカット又は除去した部分を各々有する複数のプライ60
で開口を不連続的に形成
し、それらのプライ60
を貼り合わせてボイド502を形成する
ことによって形成される。セラミックマトリックス複合材プライ60の各々におけるボイド502は
、形成され
るキャビティの寸法の1つ
に終端直径510がもたらされるように構成される。
終端直径510は、
緻密化の
際に
マトリックス材料が流動し
かつ固化し
てキャビティ70の
栓又は閉塞部を形成することができ
る直径である。
「終端直径」
という用語を
用いるが、断面の直径は、特定の断面幾何形状に基づ
く水力直径であり、
水力直径は濡れ縁と断面積の関数であ
る。
【0020】
セラミックマトリックス複合材プライ60にボイド502
を形成
した後、
セラミックマトリックス複合材プライ504、506
及び508
を、それぞれのセラミックマトリックス複合材プライ60のボイドが整列して、キャビティの少なくとも一部に沿って
終端直径をもたらす幾何形状を有するキャビティ70を
画成するように、互い
に配置する(ステップ505)。整列したボイド502のスタックにより、キャビティ70が形成される。この整列は、ボイド502が、隣接するセラミックマトリックス複合材プライに
対応する幾何形状を有
し、かつボイドの直径が変化するように整列してキャビティ70内のある
地点で終端直径510を含
むように
する。
図5に示すように、
終端直径510は、重力方向に対してスタック512の底部から
キャビティ70に沿って所定
の距離515
の地点にある。本開示は、
図5に示すセラミックマトリックス複合材プライ60の数に限定されない。セラミックマトリックス複合材プライ60の数は、構成要素10の所望のサイズ及び構成に基づいて変化し、
特に限定されるものではない。
図5には図示
していないが、1つの実施形態において、キャビティ70は、複数のセラミックマトリックス複合材プライ60のスタック512
に形成される。キャビティ70の形成は、限定
されるものではないが、レーザ
穿孔、放電加工
及びカッティング又は機械加工などの形成
技術によるものとすることができる。
【0021】
キャビティの
終端直径510は、マトリックス材料が
毛細管力に応じて
キャビティ70内に移動し
、固化し
て栓又は
閉塞部を
もたらすのに十分に小さな寸法を有するキャビティ
内の寸法として定義される。1つの実施形態において、
終端直径510は、1000分の約80(0.080インチ)未満の
水力直径である。1つの実施形態において、キャビティは、1000分の約5(0.005インチ)〜1000分の約80(0.080インチ)、1000分の約20(0.020インチ)〜1000分の約75(0.075インチ)
、又は1000分の約30(0.030インチ)〜1000分の約70(0.070インチ)の範囲である。
【0022】
キャビティ70は、該キャビティを囲むセラミックマトリックス複合材プライ
のスタック512において形成される(ステップ507)。スタック512
をオートクレーブ
内に
配置して、オートクレーブサイクル
を完遂する(ステップ509)。スタック512は、
セラミック複合材材料
産業で用いられる典型的なオートクレーブ圧力及び温度サイク
ルに付される。オートクレーブ
処理は、プライに残存す
る揮発性物質を
放出させるが、
オートクレーブ条件はプライ材料に応じ
て変更することができる。オートクレーブ後、バーンアウトプロセスを実施して、スタック512
内に残留するマンドレル材料又は追加のバインダーを除去する。バーンアウトプロセスは、一般に、約426〜648
℃(約800〜1200°F)の温度で実施される。
【0023】
バーンアウト後、緻密化のためプリフォーム構成要素
を真空炉内に
配置する(ステップ511)。緻密化は、限定
されるものではないが、Silicomp、溶融浸透(MI)、化学蒸気浸透(CVI)、ポリマー膨張熱分解(PIP)
及び酸化物/酸化物プロセスを
始めとする公知の緻密化
技術を用いて実施される。緻密化は、ケイ素又は他の溶浸材料がプリフォーム構成要素内に溶融浸透
できるようにするため、1200
℃を超える温度の設定大気を有する真空炉
内で実施することができる。
図5に示すように、1つの好適な緻密化方法は、溶融マトリックス材料
をスタック512内に
吸引させて固化
せしめる溶融浸透である。スタックは、マトリックス材料が
浸透しかつ固化して緻密
化マトリックス材料402の
栓又は
閉塞部を形成することが
できるようなキャビティ70の
終端直径510を含む。
ただし、キャビティ70の内
部中空部分517は、緻密化後
も開
放されたまま中空であり、冷却流体の流れを
通するのに十分である。緻密化後、緻密化されたスタック512又は緻密体は、
図4に示すように内部キャビティ70を含み、構成要素10の少なくとも一部を形成する。
【0024】
1つの実施形態において、キャビティ70の内部の中空部分517
は、構成要素10において十分に大きく且つ開放され
ており、冷却材又は他の流体がそこを通って
導かれて構成要素10に冷却を
もたらすことができる。
ただし、
終端直径510を有するセラミックマトリックス複合材プライ60
で形成された緻密
化マトリックス材料402は、冷却材又は他の流体の流れを実質的に阻止する
閉塞部を形成する。例えば、
図5に示すプロセスに従って製造されるキャビティ70は閉鎖され、構成要素10の内部にある。1つの実施形態において、構成要素10に機械加工又は他の方法で開口
を形成
して、キャビティ
へと通じる入口及び/又は出口を提供する。冷却用のキャビティ70は、送給孔及び高温ガス経路ダンプ孔のような開口を機械加工又は他の方法で構成要素10内に形成することによって、プレナム50、構成要素の外部にある他のキャビティ70との間の送給及び/又は排出を可能にすることができる。
【0025】
別の実施形態において、キャビティ70は、該キャビティ70の全体又は大部分が
終端直径510を含
んでいて、溶融マトリックス材料513の流れ
を促進又は強化
し、緻密化
の際にマトリックス材料
の分配が
より迅
速及び/又はより均一
になるように、形成することもできる。
【0026】
1つの実施形態において、キャビティの端部における複数のセラミックマトリックス複合材プライの繊維は、キャビティの中心軸に対して10度よりも大きな角度を形成する。
【0027】
1以上の実施形態を参照し
て本発明を説明してきたが、本発明の
技術的範囲から逸脱することなく
、様々な変更を
なすことができ
、本発明の要素を均等物で置き換えることができる
ことは当業者
には明らかであろう。
さらに、本発明の本質的な
技術的範囲内で、特定の状況又は
材料を本発明の教示に適合
させるべく数多くの修正を
加えることができる。従って、本発明は、本発明を実施するため
の最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく
、特許請求の範囲に属するあらゆる実施形態を包含する。
【0028】
最後に、代表的な実施態様を以下に示す。
[実施態様1]
セラミックマトリックス複合材構成要素を製造する方法であって、
複数のセラミックマトリックス複合材プライを互いに重ねて
配置して、緻密化材料
を浸透させることができるほど十分に小さい
終端直径をその一部が含むキャビティを形成するステップと、
上記複数のセラミックマトリックス複合材プライを緻密化して緻密体を形成するステップと、
を含み、上記緻密化により、上記
終端直径を有する上記キャビティの一部が緻密化材料で充填され、上記緻密体内に上記キャビティが存在する、方法。
[実施態様2]
上記キャビティが、上記緻密体内に完全に密封される、実施態様1に記載の方法。
[実施態様3]
上記キャビティが、テーパー付き幾何形状を含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様4]
上記テーパー付き幾何形状が、上記複数のセラミックマトリックス複合材プライの少なくとも一部の間にボイド幾何形状の差違を含む、実施態様3に記載の方法。
[実施態様5]
上記セラミックマトリックス複合材プライが、予備含浸されたセラミックマトリックス複合材プライである、実施態様1に記載の方法。
[実施態様6]
上記キャビティを形成するステップが、レーザ
穿孔、放電加工、カッティング及び機械加工からなる群から選択される方法に基づいている、実施態様1に記載の方法。
[実施態様7]
上記複数のセラミックマトリックス複合材プライを互いに重ねて
配置して上記キャビティを形成するステップが、上記複数のセラミックマトリックス複合材プライの各々にボイドを形成し、該ボイドを上記それぞれのセラミックマトリックス複合材プライにおいて整列させて、上記構成要素にキャビティを少なくとも部分的に
画成するようにするステップを含み、上記整列が、上記複数のセラミックマトリックス複合材プライを整列させることを含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様8]
上記緻密化が、溶融浸透又は化学蒸着を含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様9]
上記キャビティの端部での上記複数のセラミックマトリックス複合材プライの繊維が、上記キャビティの中心軸に対して10度よりも大きな角度を形成する、実施態様1に記載の方法。
[実施態様10]
上記緻密化材料がケイ素である、実施態様1に記載の方法。
[実施態様11]
上記
終端直径は、毛細管力によりケイ素が吸い込まれる直径よりも小さい、実施態様1に記載の方法。
[実施態様12]
上記セラミックマトリックス複合材構成要素が、ライナ、ブレード、シュラウド、ノズル、燃焼器、ノズル端壁
及びブレードプラットフォームからなる群から選択される、実施態様1に記載の方法。
[実施態様13]
セラミックマトリックス複合材構成要素であって、
緻密体を形成する複数のセラミックマトリックス複合材プライを備え、該複数のセラミックマトリックス複合材プライが、上記緻密体内にキャビティを形成し、該キャビティの一部が、溶浸された緻密化材料を有する
終端直径を含む、セラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様14]
上記キャビティが、緻密体内に完全に密封される、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様15]
上記キャビティが、テーパー付き幾何形状を含む、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様16]
上記テーパー付き幾何形状が、上記複数のセラミックマトリックス複合材プライの少なくとも一部の間にボイド幾何形状の差違を含む、実施態様14に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様17]
直線状の境界が、レーザ
穿孔された境界、放電加工された境界、カッティング境界及び機械加工境界からなる群から選択された境界である、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様18]
高温ガス経路タービン構成要素が、ライナ、ブレード、シュラウド、ノズル、燃焼器、ノズル端壁
及びブレードプラットフォームからなる群から選択される、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様19]
上記キャビティの端部での上記複数のセラミックマトリックス複合材プライの繊維が、上記キャビティの中心軸に対して10度よりも大きな角度を形成する、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。
[実施態様20]
上記
終端直径は、毛細管力によりケイ素が吸い込まれる直径よりも小さい、実施態様8に記載のセラミックマトリックス複合材構成要素。