特許第6979820号(P6979820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979820
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】可動ホーム柵
(51)【国際特許分類】
   B61B 1/02 20060101AFI20211202BHJP
   E05F 15/643 20150101ALI20211202BHJP
【FI】
   B61B1/02
   E05F15/643
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-146026(P2017-146026)
(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公開番号】特開2019-26024(P2019-26024A)
(43)【公開日】2019年2月21日
【審査請求日】2020年5月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】延本 和夫
【審査官】 諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−003843(JP,A)
【文献】 特開2012−254714(JP,A)
【文献】 特開2002−322863(JP,A)
【文献】 中国実用新案第204716001(CN,U)
【文献】 特許第5325536(JP,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0323122(US,A1)
【文献】 特開昭54−015344(JP,A)
【文献】 米国特許第06352097(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 1/02
E05F 15/00−15/79
F16H 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所に固定される戸袋と、
前記戸袋に進退自在に支持される扉体と、
前記戸袋に固定される回転機と、
前記回転機によって回転駆動される駆動プーリと、
前記駆動プーリに巻き回されて、前記駆動プーリが回転駆動されると、自身の長さ方向に移動する駆動ベルトと、
前記扉体を前記駆動ベルトに連結する連結手段と、
前記戸袋に取り付けられて、前記駆動ベルトの移動経路における前記駆動プーリの入口と出口において、前記駆動ベルトの変位を規制する変位規制手段と、を備える、
可動ホーム柵。
【請求項2】
前記駆動ベルトは、有端ベルトであって、
前記連結手段は、前記扉体の戸先側の部位と戸尻側の部位に配置されて、前記駆動ベルトの両端をそれぞれ固定している、
請求項1に記載の可動ホーム柵。
【請求項3】
前記戸袋に軸支されて自在に回転する2台の遊転プーリが、前記駆動ベルトの移動経路における前記駆動プーリの前後にそれぞれ配置されていて、
前記遊転プーリは、前記駆動ベルトの背面に当接されている、
請求項に記載の可動ホーム柵。
【請求項4】
2個の前記変位規制手段が、前記駆動ベルトの移動経路において、前記駆動プーリの前方に配置された第1の前記遊転プーリの前方と、前記駆動プーリの後方に配置された第2の前記遊転プーリの後方に、それぞれ配置されている、
請求項に記載の可動ホーム柵。
【請求項5】
2個の前記変位規制手段が、前記駆動ベルトの移動経路における前記駆動プーリの前後に、それぞれ配置されている、
請求項1に記載の可動ホーム柵。
【請求項6】
設置場所に固定される戸袋と、
前記戸袋に進退自在に支持される扉体と、
前記戸袋に固定される回転機と、
前記回転機によって回転駆動される駆動プーリと、
前記戸袋に軸支されて自在に回転する従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリの間に巻き回されて、前記駆動プーリと前記従動プーリの間を循環移動する駆動ベルトと、
前記扉体を前記駆動ベルトに連結する連結手段と、
前記駆動ベルトの移動経路における前記駆動プーリの入口と出口、あるいは前記従動プーリの入口と出口において、前記駆動ベルトの変位を規制する変位規制手段と、を備える、
可動ホーム柵。
【請求項7】
2個の前記変位規制手段が、前記駆動ベルトの移動経路における前記従動プーリの入口と出口に、それぞれ配置されている、
請求項に記載の可動ホーム柵。
【請求項8】
4個の前記変位規制手段が、前記駆動ベルトの移動経路における前記駆動プーリの入口と出口、及び前記駆動ベルトの移動経路における前記従動プーリの入口と出口にそれぞれ配置されている、
請求項に記載の可動ホーム柵。
【請求項9】
前記変位規制手段は、
前記駆動ベルトに当接して前記駆動ベルトの変位を規制するガイドプレートである、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の可動ホーム柵。
【請求項10】
前記ガイドプレートは、
前記駆動ベルトの背面に当接して前記駆動ベルトの高さ方向の変位を規制する背面当接片と、
前記駆動ベルトの両側面にそれぞれに当接して前記駆動ベルトの幅方向の変位を規制する2枚の側面当接片と、を備え、
前記背面当接片と2枚の前記側面当接片は、互いに結合されて、横断面において角溝形をなしている、
請求項9に記載の可動ホーム柵。
【請求項11】
前記ガイドプレートは、
前記駆動ベルトが出入りする端部の近傍において、前記背面当接片と2枚の前記側面当接片が、横断面の外側に曲げられていて、
前記端部の横断面形が中間部の横断面形に比べて拡大されている、
請求項10に記載の可動ホーム柵。
【請求項12】
前記変位規制手段は、
転動面を前記駆動ベルトに当接させて前記駆動ベルトの変位を規制するガイドローラである、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の可動ホーム柵。
【請求項13】
前記ガイドローラは、
転動面を前記駆動ベルトの背面に当接させて前記駆動ベルトの厚さ方向の変位を規制するガイドローラ本体と、
前記ガイドローラ本体に固定されて、前記駆動ベルトの両側面にそれぞれ当接して前記駆動ベルトの幅方向の変位を規制するフランジと、を備える、
請求項12に記載の可動ホーム柵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可動ホーム柵に関する。
【背景技術】
【0002】
可動ホーム柵は鉄道駅のプラットホームに設置される一種の自動ドア装置である。可動ホーム柵はプラットホームに隣接する軌道に列車が到着すると開扉されて、乗客の列車への乗降を可能にし、乗降客の乗降が終わると閉扉される。一般に、可動ホーム柵は、プラットホームに固定された戸袋と、戸袋に進退自在に支持される扉体を備えている。
【0003】
扉体を戸袋に対して進退させる駆動機構として、ベルト・プーリ機構を可動ホーム柵に備えることが知られている。特許文献1に記載されたホーム柵装置は、ホーム柵装置本体に固定された駆動モータによって回転駆動される駆動プーリと、ホーム柵装置本体に軸支されて自在に回転する従動プーリを備えている。駆動プーリと従動プーリの間には駆動ベルトが巻き掛けられていて、駆動プーリと従動プーリの間で循環移動する。そして、駆動ベルトは、ベルトクランプを介して、扉体に連結されていて、駆動ベルトが駆動プーリと従動プーリの間で移動すると、扉体は戸袋に対して進退する。
【0004】
可動ホーム柵が備えるベルト・プーリ機構は、無端ベルトを備えるものには限定されない。ベルト・プーリ機構は、有端ベルトを備えるものであっても良い。特許文献2に記載されたホームドア装置は、一方端が扉体の戸先側端部に固定され、他方端が扉体の戸尻側端部に固定されるベルト部材を備えている。ベルト部材は駆動プーリに噛み合わされていて、駆動プーリは、ホームドア装置のガイドボックスに固定されたモータの出力軸に固定されている。また、ベルト部材の移動経路における駆動プーリの前後には2台のアイドラプーリが配置されている。アイドラプーリはガイドボックスに回転自在に軸支されていて、駆動ベルトを駆動プーリと噛み合う方向に誘導している。ホームドア装置は、このように構成されているので、駆動プーリが回転駆動されると、扉体はガイドボックスに対して進退する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−254714号公報
【特許文献2】特許第5325536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ベルト・プーリ機構を構成する駆動ベルトは、歯の形状を維持する程度の剛性は有するものの、基本的には可撓性部材である。そもそも、駆動ベルトが可撓性を有していなければ、ベルト・プーリ機構は機能しない。
【0007】
駆動ベルトは可撓性部材であるので、ベルト・プーリ機構を備える可動ホーム柵において、駆動ベルトに曲がりや捩じれが生じることがある。つまり、駆動ベルトに変位が生じることがある。駆動ベルトの変位は、さまざまな原因によって生じる。例えば、自重によって駆動ベルトが撓んで、駆動ベルトが曲がることがある。また、駆動プーリと従動プーリの間に相対的な位置ずれがある場合に、駆動ベルトが捩じれることがある。あるいは、可動ホーム柵が外力を受けて、可動ホーム柵に変形が生じた場合に、駆動ベルトに変位が生じることもある。
【0008】
駆動ベルトの変位が大きくなると、つまり駆動ベルトの曲がりや捩じれが大きくなると、駆動ベルトが駆動プーリあるいは従動プーリに対して傾いたり、ずれたりすることがある。その結果、駆動ベルトと駆動プーリあるいは従動プーリと噛み合わなくなることがある。あるいは、駆動ベルトが駆動プーリあるいは従動プーリから外れることがある。そのために、可動ホーム柵が動作しなくなることがある。なお、一般に、駆動ベルトの長さを長くすると、駆動ベルトの曲がりや捩じれが大きくなる。そのため、上記の問題は、扉体の移動ストロークが長い可動ホーム柵において生じやすい。
【0009】
本発明は、このような背景の下でなされたものであり、ベルト・プーリ機構を備える可動ホーム柵であって、駆動ベルトの駆動プーリあるいは従動プーリに対する噛み合い不良や脱落が生じにくい可動ホーム柵を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る可動ホーム柵は、設置場所に固定される戸袋と、戸袋に進退自在に支持される扉体と、戸袋に固定される回転機と、回転機によって回転駆動される駆動プーリと、駆動プーリに巻き回されて、駆動プーリが回転駆動されると、自身の長さ方向に移動する駆動ベルトと、扉体を駆動ベルトに連結する連結手段と、戸袋に取り付けられて、駆動ベルトの移動経路における駆動プーリの入口と出口において、前駆動ベルトの変位を規制する変位規制手段と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る可動ホーム柵は、駆動ベルトの移動経路における駆動プーリの入口と出口において、駆動ベルトの変位を規制する変位規制手段を備えるので、駆動ベルトに曲がりや捩じれが生じても、駆動ベルトが、駆動プーリあるいは従動プーリに対して傾いたり、ずれたりすることがない。そのため、駆動ベルトの駆動プーリあるいは従動プーリに対する噛み合い不良や脱落の発生が抑制される。その結果、可動ホーム柵の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る可動ホーム柵をプラットホームに配列した状態を示す外形図であって、(A)は可動ホーム柵が出入口を閉鎖した状態をホーム側から見る正面図、(B)は可動ホーム柵が出入口を開放した状態をホーム側から見る正面図
図2図1に示した可動ホーム柵の戸袋の内部に配置された内部機構の構成を示す図であって、(A)は可動ホーム柵が出入口を閉鎖した状態を示す正面図、(B)は可動ホーム柵が出入口を開放した状態を示す正面図
図3図2に示した可動ホーム柵が備える電動機と駆動プーリの周りの詳細な構成を示す斜視図
図4図2に示した可動ホーム柵が備える従動プーリの周りの詳細な構成を示す斜視図
図5図2に示した可動ホーム柵が備えるガイドプレートの詳細な構成を示す斜視図
図6図2に示した可動ホーム柵が備える従動プーリの周りの詳細な構成の変形例を示す斜視図
図7】本発明の第2の実施の形態に係る可動ホーム柵の戸袋の内部に配置された内部機構の構成を、図2に準じて示す図であって、(A)は可動ホーム柵が出入口を閉鎖した状態を示す正面図、(B)は可動ホーム柵が出入口を開放した状態を示す正面図
図8図7に示した可動ホーム柵が備える電動機と駆動プーリの周りの詳細な構成を示す斜視図
図9】本発明の第3の実施の形態に係る可動ホーム柵の戸袋の内部に配置された内部機構の構成を、図2に準じて示す図であって、可動ホーム柵が出入口を閉鎖した状態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る可動ホーム柵について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
【0014】
(第1の実施の形態)
(全体構成)
図1(A)と図1(B)は、この発明の第1の実施の形態に係る複数台の可動ホーム柵1を、設置場所である鉄道駅のプラットホームの床面2に設置した状態をホームから見た外形図である。図1(A)は、プラットホームに列車5が到着していない状態を示していて、図1(B)はプラットホームに列車5が到着している状態を示している。
【0015】
図1(A)に示すように、床面2には、3台の可動ホーム柵1が直列に配列されている。可動ホーム柵1は戸袋3と扉体4を備えている。プラットホームに列車5が到着していない状態、つまり図1(A)に示す状態においては、扉体4は戸袋3の外に引き出されている。そして、隣接する可動ホーム柵1の扉体4の戸先は、出入口6の中央において、互いに当接している。その結果、出入口6は2枚の扉体4によって閉鎖される。
【0016】
プラットホームに列車5が到着すると、図1(B)に示すように、各可動ホーム柵1の扉体4は戸袋3の中に引き込まれる。その結果、出入口6が開放されて、乗降客の乗降が可能になる。乗降客の乗降が完了すると、各扉体4は、再び、戸袋3から引き出されて、出入口6は再び閉鎖される。つまり、図1(A)に示す状態に戻る。なお、可動ホーム柵1は、図示しない制御装置で制御されて自動的に運転される。
【0017】
(内部機構)
図2(A)と図2(B)は、第1の実施の形態に係る可動ホーム柵1の内部機構を示す説明図であって、戸袋3のプラットホーム側の正面を覆うパネルを取り外した状態を示している。図2(A)は全閉状態にある可動ホーム柵1を示している。つまり図2(A)は、扉体4が戸袋3から完全に引き出された状態を示している。一方、図2(B)は全開状態にある可動ホーム柵1を示している。つまり図2(B)は、扉体4が戸袋3に完全に引き込まれた状態を示している。
【0018】
なお、図2(A)と図2(B)においては、可動ホーム柵1が備える2枚の扉体4の内、戸袋3の右側に引き出される扉体4と、当該扉体4に関わる内部機構のみを図示している。図示を省略した扉体4とその内部機構、つまり戸袋3の左側に引き出される扉体4とその内部機構は、図示された扉体4とその内部機構に対して、左右対称に配置される。
【0019】
図2(A)と図2(B)に示すように、可動ホーム柵1の戸袋3は、4本の水平フレーム3hと2本の垂直フレーム3vを備えている。4本の水平フレーム3hは上下方向に配列されていて、その両端は垂直フレーム3vに固定されている。そのため、水平フレーム3hと2本の垂直フレーム3vは、全体として、梯子型のフレーム3fを構成している。なお、フレーム3fは、図示しないアンカーボルトによって、床面2に固定されている。
【0020】
フレーム3fの最下部に配置された水平フレーム3hの上面には、リニアガイドレール7が固定されている。リニアガイドレール7は扉体4の進退方向に延びる案内レールである。リニアガイドレール7には2台のリニアガイドブロック8が摺動自在に取り付けられている。リニアガイドブロック8はリニアガイドレール7に摺動自在に支持されて、扉体4の進退方向に移動する部材である。そして、リニアガイドブロック8は、扉体4の戸尻側に固定されたブラケット4aに固定されている。このように、扉体4は、ブラケット4aとリニアガイドブロック8を介して、リニアガイドレール7に摺動自在に支持されている。そのため、扉体4は、図2(A)に示す位置と図2(B)に示す位置の間を移動することができる。
【0021】
図2(A)と図2(B)において戸袋3の左側、つまり戸袋3の戸尻側に配置された垂直フレーム3vには、電動機9が固定されていて、電動機9の図示しない出力軸には駆動プーリ10が固定されている。つまり、電動機9は戸袋3に固定されて、駆動プーリ10を回転駆動する回転機である。戸袋3の右側、つまり戸袋3の戸先側に配置された垂直フレーム3vには従動プーリ11が軸支されている。つまり、戸袋3の戸先側には従動プーリ11が配置されていて、従動プーリ11は自由に回転する。そして、駆動プーリ10と従動プーリ11の間には駆動ベルト12が巻き掛けられている。このように構成されているので、電動機9によって駆動プーリ10が回転駆動されると、駆動ベルト12は駆動プーリ10と従動プーリ11の間で循環移動する。なお、駆動ベルト12は歯付きの無端ベルトである。また、駆動プーリ10と従動プーリ11は、駆動ベルト12の歯と噛み合う歯溝を備えている。
【0022】
扉体4には、合計4個のガイドプレート13が固定されている。ガイドプレート13は、駆動ベルト12の変位、つまり駆動ベルト12の曲がりやねじれを規制して、駆動ベルト12の駆動プーリ10あるいは従動プーリ11に対する傾きやずれを解消する変位規制手段である。本実施例では、ガイドプレート13は、駆動ベルト12の、駆動プーリ10に巻き回される部位の前後と、従動プーリ11に巻き回される部位の前後に、配置されている。ガイドプレート13の詳細な構成と作用については後述する。
【0023】
また、駆動ベルト12は、ベルトクランプ14を介して扉体4に連結されている。つまり、ベルトクランプ14は扉体4を駆動ベルト12に連結する連結手段である。そのため、図2(A)に示す状態において、駆動プーリ10を矢印CWで示す方向に、つまり時計回りに、回転させると、駆動ベルト12は駆動プーリ10と従動プーリ11の間を時計回りに循環移動する。そのため、ベルトクランプ14は駆動ベルト12に曳かれて矢印BWDで示す方向に移動する。その結果、扉体4はベルトクランプ14に曳かれて戸袋3の内部に引き込まれる。つまり、扉体4は図2(B)に示す位置に移動する。一方、図2(B)に示す状態において、駆動プーリ10を矢印CCWで示す方向に、つまり反時計回りに、回転させると、駆動ベルト12は駆動プーリ10と従動プーリ11の間を反時計回りに循環移動する。そのため、ベルトクランプ14は駆動ベルト12に曳かれて矢印FWDで示す方向に移動する。その結果、扉体4はベルトクランプ14に押されて戸袋3の外部に押し出される。つまり、扉体4は図2(A)に示す位置に移動する。可動ホーム柵1は、このようなベルト・プーリ機構を備えている。扉体4はベルト・プーリ機構によって駆動されて、戸袋3に対して進退する。
【0024】
図3は、図2に記載の可動ホーム柵1が備える電動機9と駆動プーリ10の周りの詳細な構成を示す斜視図である。図3に示すように、電動機9はブラケット15に固定されていて、ブラケット15は垂直フレーム3vに固定されている。つまり、電動機9はブラケット15を介して垂直フレーム3vに固定されている。駆動ベルト12は駆動プーリ10に巻き回されていて、駆動ベルト12が備える歯は、駆動プーリ10が備える歯溝に噛み合わされている。ガイドプレート13は、駆動ベルト12の移動経路における駆動プーリ10の前後、つまり、駆動ベルト12の駆動プーリ10に巻き回された部位W1の前後に配置されている。また、ガイドプレート13は、図示しないブラケットを介して、戸袋3に固定されている。後述するように、ガイドプレート13は横断面において、角溝形あるいは「コ」字形をなす部材であって、駆動プーリ10がガイドプレート13の角溝形断面の中を通るように配置されている。そのため、駆動プーリ10と従動プーリ11(図3において図示せず)の間で循環移動する駆動ベルト12は、一方のガイドプレート13の角溝形断面の中を通って、部位W1の中に入り、他方のガイドプレート13の角溝形断面の中を通って、部位W1の外に出る。その結果、駆動ベルト12の変位、つまり、駆動ベルト12の曲がりや捩じれは、ガイドプレート13によって規制されるので、部位W1においては、駆動ベルト12に曲がりや捩じれは存在しない。そのため、駆動ベルト12の駆動プーリ10に対する噛み合い不良や脱落の発生が抑制される。つまり、駆動ベルト12は駆動プーリ10に確実に噛み合う。
【0025】
図4は、図2に記載の可動ホーム柵1が備える従動プーリ11の周りの詳細な構成を示す斜視図である。図4に示すように、従動プーリ11はブラケット16に軸支されていて、ブラケット16は垂直フレーム3vに固定されている。駆動ベルト12は従動プーリ11に巻き回されていて、駆動ベルト12が備える歯は、従動プーリ11が備える歯溝に噛み合わされている。ガイドプレート13は、駆動ベルト12の移動経路における従動プーリ11の前後、つまり、駆動ベルト12の従動プーリ11に巻き回された部位W2の前後に配置されている。また、ガイドプレート13は、図示しないブラケットを介して、戸袋3に固定されている。駆動プーリ10(図4において図示せず)と従動プーリ11の間で循環移動する駆動ベルト12は、一方のガイドプレート13の角溝形断面の中を通って、部位W2の中に入り、他方のガイドプレート13の角溝形断面の中を通って、部位W2の外に出る。その結果、駆動ベルト12の変位、つまり、駆動ベルト12の曲がりや捩じれは、ガイドプレート13によって規制され、部位W2においては、駆動ベルト12に曲がりや捩じれは存在しない。そのため、駆動ベルト12の従動プーリ11に対する噛み合い不良や脱落の発生が抑制される。つまり、駆動ベルト12は従動プーリ11に確実に噛み合う。
【0026】
図5は、図2に記載の可動ホーム柵1が備えるガイドプレート13の詳細な構成を示す斜視図である。図5に示すように、ガイドプレート13は、全体として、樋型をなす部材であって、背面当接片13aと2枚の側面当接片13bを備えている。背面当接片13aと2枚の側面当接片13bは、互いに結合されて、横断面において角溝形をなしている。背面当接片13aは、駆動ベルト12の背面、つまり、駆動ベルト12の歯を備える面の反対面が当接する部位である。側面当接片13bは、駆動ベルト12の側面が当接する部位である。駆動ベルト12が正規の位置に対して、駆動ベルト12の厚さ方向に変位している場合、背面当接片13aが駆動ベルト12の背面に当接して、駆動ベルト12の厚さ方向の変位を規制する。駆動ベルト12が正規の位置に対して、駆動ベルト12の幅方向に変位している場合、側面当接片13bが駆動ベルト12の側面に当接して、駆動ベルト12の幅方向の変位を規制する。そのため、駆動ベルト12に曲がりや捩じれがあっても、曲がりや捩じれはガイドプレート13によって規制される。その結果、駆動ベルト12の曲がりや捩じれが解消されるので、駆動ベルト12の駆動プーリ10あるいは従動プーリ11からの脱落や、駆動プーリ10の空回りの発生が抑制される。そのため、駆動ベルト12は駆動プーリ10及び従動プーリ11と確実に噛み合う。
【0027】
また、図5に示すように、ガイドプレート13の両端部、つまり駆動ベルト12が出入りする端部の近傍において、背面当接片13aと側面当接片13bは、横断面の外側に曲げられている。その結果、ガイドプレート13の両端部の横断面形は中間部に比べて拡大されている。つまり、ガイドプレート13の出入り口は中間部に比べて拡げられている。そのため、駆動ベルト12に大きな曲がりや捩じれがあっても、駆動ベルト12をガイドプレート13に導くことができる。
【0028】
(変形例)
上記においては、可動ホーム柵1が備える変位規制手段の具体例としてガイドプレート13を例示したが、変位規制手段はガイドプレート13には限定されない。変位規制手段は図6に示すようなガイドローラ17であっても良い。図6に示すように、ガイドローラ17は、転動面を備えて、駆動ベルト12の背面に転動面が当接するガイドローラ本体17aと、ガイドローラ本体17aの両側面に固定されて、駆動ベルト12の側面に当接する2枚のフランジ17bを備えている。なお、ガイドローラ本体17aはガイドプレート13の背面当接片13aに相当する部位であって、駆動ベルト12の厚さ方向の変位を規制する部位である。フランジ17bはガイドプレート13の側面当接片13bに相当する部位であって、駆動ベルト12の幅方向の変位を規制する部位である。
【0029】
(第2の実施の形態)
上記の第1の実施の形態においては、駆動ベルト12が無端ベルトであって、駆動ベルト12が駆動プーリ10と従動プーリ11の間で循環移動する例を示したが、可動ホーム柵1が備える駆動ベルト12は無端ベルトには限定されない。駆動ベルト12は有端ベルトであっても良い。第2の実施の形態においては、可動ホーム柵1が有端ベルトを備える例を示す。
【0030】
図7(A)と図7(B)は、第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1の内部機構を示す説明図であって、戸袋3と扉体4のプラットホーム側の正面を覆うパネルを取り外した状態を示している。図7(A)は全閉状態にある可動ホーム柵1を示している。つまり図7(A)は、扉体4が戸袋3から完全に引き出された状態を示している。一方、図7(B)は全開状態にある可動ホーム柵1を示している。つまり図7(B)は、扉体4が戸袋3に完全に引き込まれた状態を示している。
【0031】
図7(A)と図7(B)に示すように、可動ホーム柵1の扉体4には、2本のリニアガイドレール7が、上下方向に、間隔を空けて固定されている。2本のリニアガイドレール7にはリニアガイドブロック8がそれぞれ、摺動自在に支持されている。そして、リニアガイドブロック8は戸袋3に固定されている。このように、扉体4は、リニアガイドレール7とリニアガイドブロック8を介して、戸袋3に進退自在に、つまり図7(A)に示す位置と図7(B)に示す位置の間で移動自在に、支持されている。
【0032】
戸袋3には、電動機9が固定されていて、電動機9の図示しない出力軸には駆動プーリ10が固定されている。つまり、電動機9は戸袋3に固定されて、駆動プーリ10を回転駆動する回転機である。駆動プーリ10の上方には、2個の遊転プーリ18が水平方向に配列されていて、戸袋3に回転自在に軸支されている。
【0033】
第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1が備える駆動ベルト12は歯付きの有端ベルトである。駆動ベルト12の一方の端部は、図7(A)と図7(B)における扉体4の左端、つまり扉体4の戸尻側の端において、継手部材19を介して扉体4に連結されている。要するに、継手部材19は駆動ベルト12の一方の端部を扉体4に連結する連結手段である。駆動ベルト12は戸尻側の端部から戸先側に向かって水平方向に延びて、戸尻側に配置された遊転プーリ18に巻き回されている。遊転プーリ18に巻き回された駆動ベルト12は下方に延びて、駆動プーリ10に巻き回されている。駆動プーリ10に巻き回された駆動ベルト12は上方に延びて、戸先側に配置された遊転プーリ18に巻き回されている。戸先側の遊転プーリ18に巻き回された駆動ベルト12は、戸先側に向かって水平方向に延びている。そして、駆動ベルト12の他方の端部は、扉体4の右端、つまり扉体4の戸先側の端において、継手部材20を介して扉体4に連結されている。要するに、継手部材20は駆動ベルト12の他方の端部を扉体4に連結する連結手段である。なお、駆動プーリ10は、駆動ベルト12の歯と噛み合う歯溝を備えている。
【0034】
図7(A)と図7(B)に示すように、戸尻側に配置された遊転プーリ18の戸尻側と、戸先側に配置された遊転プーリ18の戸先側には、それぞれ、ガイドプレート13が配置されている。ガイドプレート13は図示しないブラケットを介して、戸袋3に固定されている。なお、ガイドプレート13の構成と作用は、第1の実施の形態で説明したガイドプレート13と同一である。
【0035】
第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1は上記のように構成されているので、図7(A)に示す状態において、駆動プーリ10を時計回りに回転させると、駆動ベルト12の駆動プーリ10よりも右側にある部分、つまり、駆動ベルト12の駆動プーリ10よりも戸先側にある部分において、継手部材20を矢印BWDで示す方向に牽引する張力が生じる。その結果、扉体4は戸袋3の内部に引き込まれる。つまり、扉体4は図7(B)に示す位置に移動する。一方、図7(B)に示す状態において、駆動プーリ10を反時計回りに回転させると、駆動ベルト12の駆動プーリ10よりも左側にある部分、つまり、駆動ベルト12の駆動プーリ10よりも戸尻側にある部分において、継手部材19を矢印FWDで示す方向に牽引する張力が生じる。その結果、扉体4は矢印FWDで示す方向に移動し、戸袋3の外部に引き出される。つまり、扉体4は図7(A)に示す位置に移動する。
【0036】
図8図7に示した可動ホーム柵1が備える電動機9と駆動プーリ10の周りの詳細な構成を示す斜視図である。図8に示すように、第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1は、駆動ベルト12の移動経路において、駆動プーリ10の前方に配置された遊転プーリ18の前方と、駆動プーリ10の後方に配置された遊転プーリ18の後方に、ガイドプレート13を備えている。つまり、可動ホーム柵1は、一方の遊転プーリ18から駆動プーリ10を通って他方の遊転プーリ18に至る部位W3の前後に、ガイドプレート13を備えている。そのため、継手部材19と継手部材20の間において、駆動ベルト12に曲がりや捩じれが生じることがあっても、曲がりや捩じれは、ガイドプレート13によって規制される。その結果、駆動ベルト12の駆動プーリ10に対するずれや傾きの発生が抑制されるので、駆動ベルト12は駆動プーリ10に確実に噛み合う。つまり、駆動ベルト12が駆動プーリ10から脱落したり、駆動プーリ10が空回りしたりすることが抑制される。
【0037】
(第3の実施の形態)
上記の第2の実施の形態においては、駆動ベルト12の移動経路における駆動プーリ10の前後に遊転プーリ18を備える例を示したが、有端ベルトを備える可動ホーム柵1は、遊転プーリ18を備えるものには限定されない。第3の実施の形態においては、遊転プーリ18を備えない可動ホーム柵1の構成例を示す。
【0038】
図9は、第3の実施の形態に係る可動ホーム柵1の内部機構を示す説明図であって、戸袋3と扉体4のプラットホーム側の正面を覆うパネルを取り外した状態を示している。第3の実施の形態に係る可動ホーム柵1の基本的な構成は、第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1と全く同一であって、遊転プーリ18を備えない点でのみ、第2の実施の形態に係る可動ホーム柵1と相違する。第3の実施の形態に係る可動ホーム柵1においては、図9に示すように、駆動ベルト12は、継手部材19と継手部材20の間に、水平に張り渡されている。そして、駆動ベルト12は駆動プーリ10に噛み合わされていて、駆動ベルト12の駆動プーリ10と噛み合う部位W4の前後には、ガイドプレート13が配置されている。また、ガイドプレート13は、図示しないブラケットを介して戸袋3に固定されている。
【0039】
第3の実施の形態に係る可動ホーム柵1は、このように構成されているので、駆動プーリ10を反時計回り又は時計回りに回転させると、扉体4は矢印BWD又は矢印FWDで示す方向に移動する。そして、第3の実施の形態に係る可動ホーム柵1においては、駆動ベルト12の移動経路における駆動プーリ10の前後、つまり、駆動ベルト12の駆動プーリ10と噛み合う部位W4の前後に、ガイドプレート13が配置されている。そのため、継手部材19と継手部材20の間において、駆動ベルト12に曲がりや捩じれが生じることがあっても、曲がりや捩じれは、ガイドプレート13によって規制される。その結果、駆動ベルト12の駆動プーリ10に対するずれや傾きの発生が抑制されるので、駆動ベルト12は駆動プーリ10に確実に噛み合う。つまり、駆動ベルト12が駆動プーリ10から脱落したり、駆動プーリ10が空回りしたりすることが抑制される。
【0040】
以上説明したように、上記各実施の形態と変形例に係る可動ホーム柵1は、 ガイドプレート13又はガイドローラ17を変位規制手段として備える。そのため、可動ホーム柵1において駆動ベルト12の曲がりや捩じれが生じても、曲がりや捩じれは、ガイドプレート13又はガイドローラ17によって規制されるので、駆動ベルト12が駆動プーリ10又は従動プーリ11に対して、ずれたり傾いたりすることがない。その結果、駆動ベルト12の駆動プーリ10又は従動プーリ11に対する噛み合い不良や脱落の発生が抑制され、可動ホーム柵1の信頼性が向上する。
【0041】
なお、本発明の技術的範囲は、上記各実施の形態と変形例によっては限定されない。本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想の限りにおいて、自由に応用、変形あるいは改良して、実施することができる。
【0042】
上記第1の実施の形態においては、駆動ベルト12の移動経路における、駆動プーリ10の前後と、従動プーリ11の前後に、ガイドプレート13又はガイドローラ17を配置する例を示したが、本発明の技術的範囲は、このようなものには限定されない。ガイドプレート13又はガイドローラ17は、駆動プーリ10又は従動プーリ11のいずれか一方の前後に配置されていても良い。
【0043】
図5に示したガイドプレート13の形状は、ガイドプレート13の具体的な形状の例示であって、本発明の技術的範囲は、図5に示したガイドプレート13の形状によっては限定されない。また、図5においては、ガイドプレート13が背面当接片13aと2枚の側面当接片13bを備える例を示したが、ガイドプレート13は、背面当接片13aと側面当接片13bの両方を備えるものには限定されない。ガイドプレート13は背面当接片13a又は側面当接片13bのいずれか一方を備えるものであっても良い。
【0044】
図6に示したガイドローラ17の形状は、ガイドローラ17の具体的な形状の例示であって、本発明の技術的範囲は、図6に示したガイドローラ17の形状によっては限定されない。また、図6においては、ガイドローラ本体17aの転動面が駆動ベルト12の背面に当接して転動する例を示したが、ガイドローラ17は、ガイドローラ本体17aの転動面が駆動ベルト12の側面に当接して転動するように配置されても良い。あるいは、ガイドローラ17は、ガイドローラ本体17aの転動面が駆動ベルト12の正面、つまり歯を備える面に当接して転動するように配置されても良い。
【0045】
図6においては、従動プーリ11の前後にガイドローラ17を配置する例を示したが、ガイドローラ17は、駆動プーリ10の前後に配置されても良い。
【0046】
第2及び第3の実施の形態においては、可動ホーム柵1がガイドプレート13を備える例を示したが、第2及び第3の実施の形態においても、可動ホーム柵1が備える変位規制手段は、ガイドプレート13には限定されない。第2及び第3の実施の形態において、可動ホーム柵1にガイドローラ17を備えるようにしても良い。
【0047】
上記各実施の形態と変形例においては、駆動ベルト12を歯付ベルトとし、駆動プーリ10と駆動ベルト12に歯溝を備える例を示したが、本発明の技術的範囲は、歯付ベルトと歯付プーリを備えるものには限定されない。駆動ベルト12は平ベルトであっても良いし、駆動プーリ10と駆動ベルト12は歯溝を備えないものであっても良い。
【0048】
図2図7及び図9に示した可動ホーム柵1の内部機構の構成は、可動ホーム柵1が備える内部機構の例示である。したがって、本発明の技術的範囲は、図2図7及び図9によっては限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、可動ホーム柵に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 可動ホーム柵、2 床面、3 戸袋、3f フレーム、3h 水平フレーム、3v 垂直フレーム、4 扉体、4a ブラケット、5 列車、6 出入口、7 リニアガイドレール、8 リニアガイドブロック、9 電動機、10 駆動プーリ、11 従動プーリ、12 駆動ベルト、13 ガイドプレート、13a 背面当接片、13b 側面当接片、14 ベルトクランプ、15,16 ブラケット、17 ガイドローラ、17a ガイドローラ本体、17b フランジ、18 遊転プーリ、19,20 継手部材、W1,W2,W3,W4 部位


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9