(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、相乗効果を生成する、請求項1に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、in vitroで少なくとも4の相乗スコアを生成する、請求項1〜2に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、0.5未満の組合せ指数値を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記がんが、NHLを含むB細胞リンパ腫、前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、例えばB細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、低悪性度、中悪性度、および高悪性度FLを含む濾胞性リンパ腫(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫(cutaneous follicle center lymphoma)、辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTタイプ、結節性および脾性タイプ)、ヘアリーセル白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、ならびに未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)からなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体が、同時に投与されることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が別々の医薬組成物中で投与されることを特徴とする、請求項26に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が同じ医薬組成物中で投与されることを特徴とする、請求項26に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、逐次的に投与されることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、3週スケジュールの1週目の1日目に投与されることを特徴とする、請求項1〜50のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、28日毎に1回投与されることを特徴とする、請求項1〜47および49のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、静脈内投与されることを特徴とする、請求項1〜50のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの投与の約1日〜約4日後に少なくとも1回の追加回数、投与されることを特徴とする、請求項57、58、または60のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの投与の約1日〜約3日後に少なくとも1回の追加回数、投与されることを特徴とする、請求項57、58、または60のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記副腎皮質ステロイドがさらに、前記イムノコンジュゲートの投与後2日目および3日目に投与されることを特徴とする、請求項57、58、または60に記載の組み合わせ物。
前記副腎皮質ステロイドは、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ベクロメタゾン(beclamethasone)、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、およびトリアムシノロンからなる群より選択される、請求項56〜65のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記増殖因子は、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、フィルグラスチム、およびペグフィルグラスチムからなる群より選択される、請求項68に記載の組み合わせ物。
前記増殖因子が、前記イムノコンジュゲートの投与後1日目〜12日目に少なくとも1回投与されることを特徴とする、請求項68〜70のいずれか一項に記載の組み合わせ物。
前記イムノコンジュゲートが、3週毎に1回約0.7mg/kgの用量で投与されることを特徴とし、CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、リツキシマブであり、CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、3週スケジュールの1週目の1日目に約375mg/m2の用量で投与されることを特徴とする、請求項1に記載の組み合わせ物。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本発明は、CD37結合イムノコンジュゲートとCD20結合抗体との組合せ、およびその使用を提供する。
【0056】
I.定義
本発明の理解を促進するために、いくつかの用語および句を以下に定義する。
【0057】
「CD37」という用語は、本明細書で使用されるとき、別に示されない限り、任意の天然CD37ポリペプチドを指す。また、CD37は、GP52−40、白血球抗原CD37、およびテトラスパニン−26とも呼ばれる。「CD37」という用語は、「全長の」プロセシングされていないCD37ポリペプチド、および細胞内でのプロセシングから生じるCD37ポリペプチドの任意の形態またはアイソフォームを包含する。また、この用語は、CD37ポリペプチドの天然に存在する改変体、例えばスプライス改変体および対立遺伝子改変体によりコードされるものを包含する。本明細書で説明するCD37ポリペプチドは、様々な供給源から、例えばヒト組織の種類から、もしくは別の供給源から単離するか、または組換えもしくは合成法により調製することができる。具体的に示される場合、「CD37」は、CD37ポリペプチドをコードする核酸を指すために使用することができる。
【0058】
「CD20」という用語は、本明細書で使用されるとき、別に示されない限り、任意の天然CD20ポリペプチドを指す。また、CD20は、膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー1(MS4A1)、Bリンパ球表面抗原B1、および白血球表面抗原Leu−16とも呼ばれる。「CD20」という用語は、「全長の」プロセシングされていないCD20ポリペプチド、および細胞内でのプロセシングから生じるCD20ポリペプチドの任意の形態またはアイソフォームを包含する。また、この用語は、CD20ポリペプチドの天然に存在する改変体、例えばスプライス改変体および対立遺伝子改変体によりコードされるものを包含する。本明細書で説明するCD20ポリペプチドは、様々な供給源から、例えばヒト組織の種類から、もしくは別の供給源から単離するか、または組換えもしくは合成法により調製することができる。具体的に示される場合、「CD20」は、CD20タンパク質をコードする核酸を指すために使用することができる。
【0059】
「抗体」という用語は、免疫グロブリン分子の可変領域内の少なくとも1つの抗原認識部位を通して、標的、例えばタンパク質、ポリペプチド、ペプチド、炭水化物、ポリヌクレオチド、脂質、または上記のものの組合せを認識し、特異的に結合する免疫グロブリン分子を意味する。本明細書で使用されるとき、「抗体」という用語は、抗体が所望の生物学的活性を示す限り、無傷のポリクローナル抗体、無傷のモノクローナル抗体、多特異性抗体、例えば少なくとも2つの無傷の抗体から生産した二重特異性抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、抗体を含む融合タンパク質、および任意の他の改変した免疫グロブリン分子を包含する。抗体は、それぞれ、アルファ、デルタ、イプシロン、ガンマ、およびミューと呼ばれるそれらの重鎖定常ドメインの同一性に基づいて、免疫グロブリンのいずれかの5つの主要なクラス、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgM、またはそれらのサブクラス(アイソタイプ)(例えばIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)のものである場合がある。異なるクラスの免疫グロブリンは、異なる、周知のサブユニット構造および三次元配置を有する。抗体は、そのままであってもよく、毒素、放射性同位体等の他の分子にコンジュゲートしてもよい。
【0060】
「抗体断片」という用語は、無傷の抗体の一部を指す。「抗原結合性断片」は、抗原に結合する無傷の抗体の一部を指す。抗原結合性断片は、無傷の抗体の抗原決定可変領域を含有する場合がある。抗体断片の例として、Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFv断片、直鎖抗体、ならびに単鎖抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
「ブロッキング」抗体または「アンタゴニスト」抗体は、それが結合する抗原、例えばCD37またはCD20の生物学的活性を阻害または低減する抗体である。一部の実施形態では、ブロッキング抗体またはアンタゴニスト抗体は、実質的にまたは完全に、抗原の生物学的活性を阻害する。生物学的活性は、10%、20%、30%、50%、70%、80%、90%、95%、またはさらに100%低減することができる。
【0062】
「抗CD37抗体」または「CD37に結合する抗体」という用語は、抗体がCD37を標的化することにおける診断および/または療法剤として有用であるのに十分なアフィニティでCD37に結合することができる抗体を指す。無関係の非CD37タンパク質への抗CD37抗体の結合度は、例えば放射免疫測定法(RIA)により測定すると、CD37への抗体の結合の約10%未満である場合がある。ある特定の実施形態では、CD37に結合する抗体は、≦1μM、≦100nM、≦10nM、≦1nM、または≦0.1nMの解離定数(Kd)を有する。同様に、「抗CD20抗体」または「CD20に結合する抗体」という用語は、抗体がCD20を標的化することにおける診断および/または療法剤として有用であるのに十分なアフィニティでCD20に結合することができる抗体を指す。無関係の非CD20タンパク質への抗CD20抗体の結合度は、例えば放射免疫測定法(RIA)により測定すると、CD20への抗体の結合の約10%未満である場合がある。ある特定の実施形態では、CD20に結合する抗体は、≦1μM、≦100nM、≦10nM、≦1nM、または≦0.1nMの解離定数(Kd)を有する。
【0063】
「モノクローナル抗体」は、単一の抗原決定基またはエピトープの高度に特異的な認識および結合に関連する均質な抗体集団を指す。これは、典型的に様々な抗原決定基を対象とする様々な抗体を含むポリクローナル抗体と対照的である。「モノクローナル抗体」という用語は、無傷のモノクローナル抗体および全長モノクローナル抗体の両方、ならびに抗体断片(例えばFab、Fab’、F(ab’)2、Fv)、単鎖(scFv)突然変異体、抗体部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む任意の他の改変免疫グロブリン分子を包含する。さらに、「モノクローナル抗体」は、ハイブリドーマ、ファージ選択、組換え発現、およびトランスジェニック動物による様式を含むが、これらに限定されない、任意の数の様式で作製されたかかる抗体を指す。
【0064】
「ヒト化抗体」という用語は、最小限の非ヒト(例えばマウス)配列を含有する、特異的免疫グロブリン鎖、キメラ免疫グロブリン、またはその断片である、非ヒト(例えばマウス)抗体の形態を指す。典型的に、ヒト化抗体は、相補性決定領域(CDR)からの残基が、所望の特異性、アフィニティ、および能力を有する非ヒト種(例えばマウス、ラット、ウサギ、ハムスター)のCDRからの残基により置き換えられている(「CDR移植」)ヒト免疫グロブリンである(Jonesら、1986年、Nature、321巻:522〜525頁;Riechmannら、1988年、Nature、332巻:323〜327頁;Verhoeyenら、1988年、Science、239巻:1534〜1536頁)。一部の場合、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基は、所望の特異性、アフィニティ、および能力を有する非ヒト種からの抗体の対応する残基で置き換えられる。ヒト化抗体はさらに、抗体の特異性、アフィニティ、および/または能力を改良し、最適化するために、Fvフレームワーク領域内、および/または置き換えられた非ヒト残基内のいずれかの追加の残基の置換により改変することができる。一般的に、ヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンに対応するCDR領域の全てまたは実質的に全てを含有する、少なくとも1つ、および典型的には2つまたは3つの可変ドメインの実質的に全てを含み、一方で、FR領域の全てまたは実質的に全ては、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列の領域である。また、ヒト化抗体は、典型的にヒト免疫グロブリンの定常領域またはドメインである免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部を含む場合がある。ヒト化抗体を生産するために使用される方法の例は、米国特許第5,225,539号;Roguskaら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、91巻(3号):969〜973頁(1994年);およびRoguskaら、Protein Eng.、9巻(10号):895〜904頁(1996年)で説明されている。一部の実施形態では、「ヒト化抗体」は、再表面化抗体である。
【0065】
抗体の「可変領域」は、単独または組合せいずれかの、抗体軽鎖の可変領域、または抗体重鎖の可変領域を指す。重鎖および軽鎖の可変領域の各々は、4つのフレームワーク領域(FR)からなり、超可変領域としても公知の3つの相補性決定領域(CDR)により接続されている。各鎖内のCDRは、FRにより極めて接近して保持されており、他の鎖からのCDRと共に、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。CDRを決定するための少なくとも2つの技術:(1)交差種配列可変性に基づくアプローチ(すなわち、Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest、(第5版、1991年、National Institutes of Health、Bethesda Md.));および(2)抗原抗体複合体の結晶学的研究に基づいたアプローチ(Al−lazikaniら、(1997年)、J. Molec. Biol.、273巻:927〜948頁)がある。加えて、これらの2つのアプローチの組合せは、ときにはCDRを決定するために本分野で使用される。
【0066】
Kabat番号付けシステムは一般的に、可変ドメインの残基(およそ軽鎖の残基1〜107および重鎖の残基1〜113)を言及するときに使用される(例えば、Kabatら、Sequences of Immunological Interest.、第5版、Public Health Service、National Institutes of Health、Bethesda, Md.(1991年))。
【0067】
Kabatのアミノ酸位置番号付けは、Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest.、第5版、Public Health Service、National Institutes of Health、Bethesda, Md.(1991年)における、収集された抗体の重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインについて使用される番号付けシステムを指す。この番号付けシステムを使用して、実際の直鎖アミノ酸配列は、可変ドメインのFRまたはCDRの短縮またはこれらへの挿入に対応する、より少ないまたは追加のアミノ酸を含有することができる。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後に単一のアミノ酸インサート(Kabatに従って残基52a)、および重鎖FR残基82の後に挿入された残基(Kabatに従って例えば残基82a、82b、および82c等)を含むことができる。残基のKabat番号付けは、所与の抗体について、抗体配列と「標準」Kabat番号付け配列とのホモロジー領域での整列により、決定することができる。Chothiaは、その代わりに、構造ループの位置を指す(ChothiaおよびLesk、J. Mol. Biol.、196巻:901〜917頁(1987年))。Chothia CDR−H1ループの末端は、Kabat番号付けの慣例を使用して番号付けすると、ループの長さによってH32〜H34の間で変動する(これは、Kabat番号付けスキームが、H35AおよびH35Bに挿入を置くためであり;35Aも35Bも存在しない場合、ループは32で終了し;35Aのみが存在する場合、ループは33で終了し;35Aおよび35Bの両方が存在する場合、ループは34で終了する)。AbM超可変領域は、Kabat CDRとChothia構造ループとの間の折衷案であり、Oxford Molecular’s AbM抗体モデリングソフトウェアにより使用される。
【表A】
【0068】
「ヒト抗体」という用語は、ヒトにより生成される抗体、または本分野で公知の任意の技術を使用して作製されるヒトにより生成される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体を意味する。このヒト抗体の定義は、無傷もしくは全長の抗体、その断片、ならびに/または少なくとも1つのヒト重鎖および/もしくは軽鎖ポリペプチドを含む抗体、例えばマウス軽鎖およびヒト重鎖ポリペプチドを含む抗体を含む。
【0069】
「キメラ抗体」という用語は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列が2つまたはそれ超の種に由来する抗体を指す。典型的に、軽鎖および重鎖両方の可変領域は、所望の特異性、アフィニティ、および能力を有する哺乳動物の1つの種(例えばマウス、ラット、ウサギ等)に由来する抗体の可変領域に対応し、一方で、定常領域は、別の種での免疫応答を誘発することを避けるためにその種(通常ヒト)に由来する抗体の配列に相同である。
【0070】
「エピトープ」または「抗原決定基」という用語は、本明細書で相互交換可能に使用され、特定の抗体が認識し、特異的に結合することができる抗原の部分を指す。抗原がポリペプチドである場合、エピトープは、隣接するアミノ酸、およびタンパク質の三次フォールディングにより並置される非隣接アミノ酸の両方から形成される場合がある。隣接するアミノ酸から形成されたエピトープは典型的に、タンパク質変性に際して保持されるが、一方で、三次フォールディングにより形成されたエピトープは典型的に、タンパク質変性に際して失われる。エピトープは典型的に、独特の空間的コンフォメーションに少なくとも3個の、より通常には少なくとも5個または8〜10個のアミノ酸を含む。
【0071】
「結合アフィニティ」は一般的に、分子(例えば抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば抗原)との間の非共有結合相互作用の総計の強さを指す。別に示されない限り、本明細書で使用されるとき、「結合アフィニティ」は、結合ペアのメンバー(例えば抗体および抗原)の間の1:1の相互作用を反映する本質的な結合アフィニティを指す。分子Xの、そのパートナーYについてのアフィニティは一般的に、解離定数(Kd)により表すことができる。アフィニティは、本明細書で説明する方法を含む、本分野で公知の通常の方法により測定することができる。低アフィニティ抗体は一般的に、抗原にゆっくりと結合し、容易に解離する傾向があり、一方で、高アフィニティ抗体は一般的に、抗原により速く結合し、より長く結合したままである傾向がある。結合アフィニティを測定する様々な方法は、本分野で公知であり、そのうちのいずれかを本発明の目的のために使用することができる。特定の例示的な実施形態を以下に説明する。
【0072】
「またはそれより優れた」は、結合アフィニティについて言及するために本明細書で使用されるとき、分子とその結合パートナーとの間のより強い結合を指す。「またはそれより優れた」は、本明細書で使用されるとき、より小さい数のKd値により表される、より強い結合を指す。例えば、「0.6nMまたはそれより優れた」抗原についてのアフィニティを有する抗体で、抗原についての抗体のアフィニティは、<0.6nM、すなわち、0.59nM、0.58nM、0.57nM等、または0.6nM未満の任意の値である。
【0073】
「特異的に結合する」により、一般的に、抗体がその抗原結合ドメインを介してエピトープに結合すること、およびその結合が抗原結合ドメインとエピトープとの間のいくらかの相補性を必要とすることを意味する。この定義に従って、抗体は、それがランダムな無関係のエピトープに結合するより容易に、その抗原結合ドメインを介してエピトープに結合するとき、そのエピトープに「特異的に結合する」と言われる。「特異性」という用語は、ある特定の抗体がある特定のエピトープに結合する相対的アフィニティを認定するために本明細書で使用される。例えば、抗体「A」は、所与のエピトープについて抗体「B」より高い特異性を有すると見なすことができるか、または抗体「A」は、それが関連エピトープ「D」について有するより高い特異性でエピトープ「C」に結合すると言うことができる。
【0074】
「優先的に結合する」により、抗体が関連する同様の相同な、または類似のエピトープに結合するより容易に、エピトープに特異的に結合することを意味する。したがって、所与のエピトープに「優先的に結合する」抗体は、かかる抗体が関連するエピトープと交差反応し得るとしても、関連するエピトープよりそのエピトープにより結合しやすいであろう。
【0075】
抗体は、それがエピトープへの参照抗体の結合をある程度までブロックするほど、そのエピトープに優先的に結合する場合、所与のエピトープへの参照抗体の結合を「競合的に阻害する」と言われる。競合阻害は、本分野で公知の任意の方法、例えば競合ELISAアッセイにより決定することができる。抗体は、所与のエピトープへの参照抗体の結合を少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%競合的に阻害すると言うことができる。
【0076】
「実質的に同様」または「実質的に同じ」という句は、本明細書で使用されるとき、当業者が2つの数値(一般的に、本発明の抗体と関連付けられる1つおよび参照/比較抗体と関連付けられる他方)の間の差が、前記値(例えばKd値)により測定される生物学的特徴に関して生物学的および/または統計的有意性がほとんどまたは全くないものと考え得るほど十分に高い程度の、2つの数値の間の類似性を示す。前記2つの値の間の差は、参照/比較抗体についての値の関数として、約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、または約10%未満である場合がある。
【0077】
「単離された」ポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、天然で見られない形態のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物である。単離されたポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、もはやそれらが天然で見られる形態ではない程度まで精製されたポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物である。一部の実施形態では、単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、実質的に純粋である。
【0078】
本明細書で使用されるとき、「実質的に純粋」は、少なくとも50%純粋(すなわち、汚染物質を含まない)、少なくとも90%純粋、少なくとも95%純粋、少なくとも98%純粋、または少なくとも99%純粋な物質を指す。
【0079】
「イムノコンジュゲート」または「コンジュゲート」という用語は、本明細書で使用されるとき、細胞結合剤(すなわち、抗CD37抗体またはその断片)に結合される化合物またはその誘導体を指し、一般式:C−L−Aにより定義され、ここでC=細胞毒、L=リンカー、およびA=抗CD37抗体または抗体断片である。また、イムノコンジュゲートは、逆の順序の一般式:A−L−Cにより定義することができる。
【0080】
「IMGN529」という用語は、huCD37−3抗体(配列番号4〜9により表されるCDR、配列番号12のVH、および配列番号15のVLを含む)と、SMCCリンカーと、DM1マイタンシノイドとを含有する、本明細書で説明するイムノコンジュゲートを指す。
【0081】
「リンカー」は、化合物、通常は薬物、例えばマイタンシノイドを、細胞結合剤、例えば抗CD37抗体またはその断片に、安定な共有結合様式で、結合することができる任意の化学部分である。リンカーは、化合物または抗体が活性なままである条件で、例えばジスルフィド結合切断に感受性であるか、またはそれに対して実質的に抵抗性である場合がある。好適なリンカーは、本分野で周知であり、例えばジスルフィド基およびチオエーテル基を含む。
【0082】
「がん」および「がん性」という用語は、細胞の集団が制御されていない細胞増殖により特徴付けられる、哺乳動物における生理学的状態を指すか、または説明する。がんの例として、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病が挙げられるが、これらに限定されない。「B細胞がん」という用語は、B細胞の集団が制御されていない細胞増殖により特徴付けられる、哺乳動物における生理学的状態を指すか、または説明する。「腫瘍」および「新生物」は、前がん病変を含む、良性(非がん性)または悪性(がん性)いずれかの、過剰な細胞増殖または増殖から生ずる1つまたは複数の細胞を指す。処置および/または予防され得る「がん」および「腫瘍形成性」疾患の例としては、NHLを含むB細胞リンパ腫、前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、例えばB細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、低悪性度、中悪性度、および高悪性度FLを含む濾胞性リンパ腫(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫(cutaneous follicle center lymphoma)、辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTタイプ、結節性および脾性タイプ)、ヘアリーセル白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、ならびに未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)が挙げられる。
【0083】
「がん細胞」、「腫瘍細胞」という用語、および文法的等価物は、腫瘍または前がん性病変に由来する全細胞集団を指し、バルクの腫瘍細胞集団を含む非腫瘍形成性細胞および腫瘍形成性幹細胞(がん幹細胞)の両方を含む。本明細書で使用されるとき、「腫瘍細胞」という用語は、単に、再生し、分化してがん幹細胞からそれらの腫瘍細胞を区別する能力を欠く腫瘍細胞を指す場合、「非腫瘍形成性」という用語により修飾される。
【0084】
「対象」という用語は、任意の動物(例えば哺乳動物)を指し、特定の治療の受容者になるヒト、非ヒト霊長類、げっ歯類等を含むが、これらに限定されない。典型的に、「対象」および「患者」という用語は、ヒト対象に関連して本明細書で相互交換可能に使用される。
【0085】
1つまたは複数のさらなる療法剤「との組合せの」投与は、同時の(併用の)投与および任意の順序の連続した投与を含む。
【0086】
組合せ療法は、「相乗作用」を提供し、「相乗的である」と証明することができる、すなわち、活性成分が共に使用された場合に達成される効果が、これらの化合物を別々に使用したことから生じる効果の合計より大きい。相乗効果は、活性成分が:(1)組み合わせた単位投薬製剤中に共調合(co−formulate)され、同時に投与もしくは送達される場合;(2)別々の製剤として逐次的に、交互に、もしくは並行して送達される場合;または(3)いくつかの他のレジメンによる場合に得ることができる。交互療法で送達される場合、相乗効果は、化合物が、例えば別々のシリンジ中の異なる注射により、連続して投与または送達される場合、得ることができる。「相乗スコア」は、以下の実施例1でより詳細に説明する、式、相乗スコア=log f
x log f
Y Σ max(O,I
データ)(I
データ−I
Loewe)を使用して計算することができる。
【0087】
「医薬製剤」という用語は、活性成分の生物学的活性が有効であることを可能にするような形態であり、かつその製剤が投与されるであろう対象にとって許容できない毒性を有する追加の成分を含有しない調製物を指す。製剤は、無菌である場合がある。
【0088】
本明細書で開示される抗体またはイムノコンジュゲートの「有効量」は、具体的に示される目的を行うのに十分な量である。「有効量」は、示される目的に関連して、経験的に、かつ慣例的な様式で決定することができる。
【0089】
「治療有効量」という用語は、対象または哺乳動物において疾患または障害を「治療する」ために有効な抗体または他の薬物の量を指す。がんの場合、治療有効量の薬物は、がん細胞の数を低減し;腫瘍サイズもしくは負荷を低減し;周辺器官へのがん細胞浸潤を阻害し(すなわち、ある程度遅延させ、ある特定の実施形態では停止させ);腫瘍転移を阻害し(すなわち、ある程度遅延させ、ある特定の実施形態では停止させ);腫瘍増殖をある程度阻害し;がんと関連付けられる症状の1つもしくは複数をある程度軽減し;および/または有利な応答、例えば無増悪生存(PFS:progression−free survival)、無病生存(DFS:disease−free survival)、もしくは全生存(OS:overall survival)の増大、完全応答(CR:complete response)、部分応答(PR:partial response)、もしくは一部の場合安定病態(SD:stable disease)、進行性疾患(PD:progressive disease)の減少、進行までの時間(TTP:time to progression)の低減、もしくはこれらの任意の組合せをもたらすことができる。「治療すること」の本明細書の定義を参照のこと。薬物が存在するがん細胞の増殖を妨げ、および/または殺滅することができる限り、薬物は細胞増殖抑制性および/または細胞毒性である場合がある。「予防的有効量」は、所望の予防的結果を達成するために、必要な投与量でかつ必要な期間の間の、有効な量を指す。必ずではないが、典型的に、予防的用量は、疾患の初期段階前または初期段階に対象において使用されるので、予防的有効量は、治療有効量より少ないであろう。
【0090】
「化学療法剤」は、作用機構にかかわらず、がんの治療において有用な化学化合物である。化学療法剤として、例えばシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン(predinisone)、フルダラビン、エトポシド、メトトレキセート、レナリドミド、クロラムブシル、ベンダムスチン(bentamustine)、および/またはかかる化学療法剤の改変したバージョンが挙げられる。
【0091】
「有利に応答する」という用語は一般的に、対象において有益な状態をもたらすことを指す。がん治療について、この用語は、対象に療法的効果を提供することを指す。がんにおける陽性の療法的効果は、いくつかの方法で測定することができる(W.A. Weber、J. Nucl. Med.、50巻:1S〜10S(2009年)を参照のこと)。例えば、腫瘍増殖阻害、分子マーカー発現、血清マーカー発現、および分子イメージング技術は、全て抗がん療法剤の療法的効力を評価するために使用することができる。腫瘍増殖阻害について、NCI標準に従って、T/C≦42%が、抗腫瘍活性の最低レベルである。T/C<10%は、高い抗腫瘍活性レベルと考えられ、T/C(%)=治療される腫瘍体積の中央値/対照の腫瘍体積の中央値×100である。有利な応答は、例えば無増悪生存(PFS)、無病生存(DFS)、もしくは全生存(OS)の増大、完全応答(CR)、部分応答(PR)、もしくは一部の場合安定病態(SD)、進行性疾患(PD)の減少、進行までの時間(TTP)の低減、またはこれらの任意の組合せにより評価することができる。
【0092】
PFS、DFS、およびOSは、新規薬物の承認について国立がん研究所および米国食品医薬品局により定められた標準により測定することができる。Johnsonら、(2003年)、J. Clin. Oncol.、21巻(7号):1404〜1411頁を参照のこと。
【0093】
「無増悪生存」(PFS)は、登録から疾患進行または死亡までの時間を指す。PFSは一般的に、カプラン・マイヤー法および固形腫瘍の応答評価基準(RECIST:Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)1.1標準を使用して測定される。一般的に、無増悪生存は、患者が、がんが悪化せず生存している状況を指す。
【0094】
「腫瘍進行までの時間」(TTP)は、登録から疾患進行までの時間として定義される。TTPは一般的に、RECIST 1.1基準を使用して測定される。
【0095】
「完全応答」または「完全寛解」または「CR」は、治療に応答した、腫瘍またはがんの全ての徴候の消失を示す。これは必ずしも、がんが治ったことを意味しない。
【0096】
「部分応答」または「PR」は、治療に応答した、1つもしくは複数の腫瘍もしくは病変のサイズもしくは体積の減少、または体内のがんの程度の減少を指す。
【0097】
「安定病態」は、進行または再発を伴わない疾患を指す。安定病態では、部分応答に認定するのに十分な腫瘍収縮も、進行性疾患として認定するのに十分な腫瘍増大もない。
【0098】
「進行性疾患」は、もう1つの新しい病変もしくは腫瘍の出現、および/または存在する非標的病変の明白な進行を指す。また、進行性疾患は、腫瘍のかさの増大または腫瘍の広がりの増大いずれかのための、治療を開始して以来の20パーセント超の腫瘍増殖を指す場合がある。
【0099】
「無病生存」(DFS)は、患者が疾患を有しないままである治療中および治療後の時間の長さを指す。
【0100】
「全生存」(OS)は、患者の登録から死亡または最後に生存していたことが知られる日で打ち切ったときまでの時間を指す。OSは、未処置または治療していない個体または患者と比較した、平均余命の延長を含む。全生存は、患者が、例えば診断または治療の時間から、規定された期間の間、例えば1年、5年等、生存したままである状況を指す。
【0101】
特定の腫瘍、組織、または細胞試料におけるCD37またはCD20の「過剰発現」という用語は、同じ種類または起源の非疾患組織または細胞に存在するより高いレベルで存在するCD37またはCD20(CD37もしくはCD20ポリペプチドまたはかかるポリペプチドをコードする核酸)を指す。かかる過剰発現は、例えば突然変異、遺伝子増幅、転写の増大、または翻訳の増大により引き起こされる場合がある。
【0102】
「治療すること」もしくは「治療」もしくは「治療するため」または「緩和すること」もしくは「緩和するため」等の用語は、診断された病理的状態または障害を治す、減速させる、その症状を減らす、および/またはその進行を止める療法的手段を指す。したがって、治療の必要な者は、既に障害と診断されたか、または障害を有する疑いがある者を含む。ある特定の実施形態では、患者が以下の:がん細胞の数の低減もしくはがん細胞が完全にないこと;腫瘍負荷の低減;例えば軟組織および骨へのがんの広がりを含む、周辺器官へのがん細胞浸潤の阻害もしくはその浸潤がないこと;腫瘍転移の阻害もしくは腫瘍転移がないこと;腫瘍増殖の阻害もしくは腫瘍増殖がないこと;特定のがんと関連付けられる1つもしくは複数の症状の軽減;罹患率および死亡率の低減;クオリティ・オブ・ライフの改善;腫瘍の腫瘍形成能、腫瘍形成頻度、もしくは腫瘍形成能力の低減;腫瘍におけるがん幹細胞の数もしくは頻度の低減;腫瘍形成性細胞の非腫瘍形成状態への分化;無増悪生存(PFS)、無病生存(DFS)、もしくは全生存(OS)の増大、完全応答(CR)、部分応答(PR)、安定病態(SD)、進行性疾患(PD)の減少、進行までの時間(TTP)の低減、またはこれらの任意の組合せの1つまたは複数を示す場合、対象は、本発明の方法に従ってがんをうまく「治療される」。
【0103】
予防的または防止的手段は、標的化された病態または障害の発達を防止する、および/または遅延させる手段を指す。したがって、予防的または防止的手段の必要な者は、障害を有する傾向がある者、および障害が防止されるべき者を含む。
【0104】
「指示すること」という用語は、任意の手段により、例えば書面で、例えばパッケージインサートまたは他の書面の販売促進材料の形態で、適用可能な療法、薬物療法、治療、治療レジメン等についての指図を提供することを意味する。
【0105】
「事前治療する」および「事前治療」という用語は、抗CD37療法剤および/または抗CD20療法剤の投与前に起こる療法的手段を指す。例えば、本明細書でより詳細に説明するように、予防剤、例えばステロイド(例えば副腎皮質ステロイド)は、抗CD37療法剤および/または抗CD20療法剤の投与前の約1週間、約5日、約3日、約2日、または約1日もしくは24時間以内に投与することができる。また、予防剤は、抗CD37療法剤および/または抗CD20療法剤と同じ日に抗CD37療法剤および/または抗CD20療法剤の前に投与することができる。
【0106】
「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」という用語は、本明細書で相互交換可能に使用されて、任意の長さのアミノ酸のポリマーを指す。ポリマーは、直鎖であっても、分岐鎖であってもよく、改変されたアミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸により中断されてもよい。また、この用語は、天然に、または介入、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質付加、アセチル化、リン酸化、もしくは任意の他の操作もしくは改変、例えば標識化成分とのコンジュゲートにより改変されたアミノ酸ポリマーを包含する。また、例えばアミノ酸の1つまたは複数のアナログ(例えば非天然アミノ酸等を含む)および本分野で公知の他の改変を含有するポリペプチドがこの定義に含まれる。本発明のポリペプチドは抗体に基づいているので、ある特定の実施形態では、ポリペプチドは単鎖または会合鎖として生じる場合があることが理解される。
【0107】
2つまたはそれ超の核酸またはポリペプチドに関する「同一の」またはパーセント「同一性」という用語は、配列同一性の部分として任意の保存的アミノ酸置換を考慮せず、最大一致で(必要に応じてギャップを導入して)比較および整列した場合、同じであるか、または同じであるヌクレオチドもしくはアミノ酸残基の特定の割合を有する2つまたはそれ超の配列またはサブ配列を指す。パーセント同一性は、配列比較ソフトウェアもしくはアルゴリズムを使用して、または目視検査により測定することができる。アミノ酸またはヌクレオチド配列の整列を得るために使用され得る様々なアルゴリズムおよびソフトウェアは、本分野で公知である。かかる配列整列アルゴリズムの1つの非限定的な例は、Karlinら、1990年、Proc. Natl. Acad. Sci.、87巻:2264〜2268頁で説明され、Karlinら、1993年、Proc. Natl. Acad. Sci.、90巻:5873〜5877頁で改変され、かつNBLASTおよびXBLASTプログラム(Altschulら、1991年、Nucleic Acids Res.、25巻:3389〜3402頁)に組み込まれるアルゴリズムである。ある特定の実施形態では、ギャップBLASTは、Altschulら、1997年、Nucleic Acids Res.、25巻:3389〜3402頁で説明されるように使用することができる。BLAST−2、WU−BLAST−2(Altschulら、1996年、Methods in Enzymology、266巻:460〜480頁)、ALIGN、ALIGN−2(Genentech社、South San Francisco、California)、またはMegalign(DNASTAR社)は、配列を整列させるために使用され得る追加の公に入手可能なソフトウェアプログラムである。ある特定の実施形態では、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアのGAPプログラムを使用して決定される(例えばNWSgapdna.CMPマトリックス、ならびに40、50、60、70、または90のギャップ重みおよび1、2、3、4、5、または6の長さ重みを使用して)。ある特定の代替の実施形態では、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムは、NeedlemanおよびWunschのアルゴリズム(J. Mol. Biol.(48巻):444〜453頁(1970年))を組み込んでおり、2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性を決定するために使用することができる(例えばBlossum62マトリックスまたはPAM250マトリックスのいずれか、ならびに16、14、12、10、8、6、または4のギャップ重みおよび1、2、3、4、5の長さ重みを使用して)。あるいは、ある特定の実施形態では、ヌクレオチドまたはアミノ酸配列の間のパーセント同一性は、MyersおよびMillerのアルゴリズム(CABIOS、4巻:11〜17頁(1989年))を使用して決定される。例えば、パーセント同一性は、ALIGNプログラム(バージョン2.0)を使用して、かつ残基表を有するPAM120、12のギャップ長ペナルティ、および4のギャップペナルティを使用して決定することができる。特定の整列ソフトウェアによる最大整列に適切なパラメータは、当業者が決定することができる。ある特定の実施形態では、整列ソフトウェアのデフォルトパラメータを使用する。ある特定の実施形態では、第1のアミノ酸配列の第2の配列アミノ酸に対する同一性割合「X」は、100×(Y/Z)として計算され、ここでYは(目視検査または特定の配列整列プログラムにより整列される)第1および第2の配列の整列内の同一マッチとしてスコア付けされるアミノ酸残基の数であり、Zは第2の配列内の残基の総数である。第1の配列の長さが第2の配列より長い場合、第1の配列の第2の配列に対するパーセント同一性は、第2の配列の第1の配列に対するパーセント同一性より長いであろう。
【0108】
非限定的な例として、任意の特定のポリヌクレオチドが、参照配列に対してある特定の配列同一性割合を有する(例えば少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、および一部の実施形態では、少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である)かどうかは、ある特定の実施形態では、Bestfitプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package、Unix(登録商標)用バージョン8、Genetics Computer Group、University Research Park、575 Science Drive、Madison、WI 53711)を使用して決定することができる。Bestfitは、SmithおよびWaterman、Advances in Applied Mathematics、2巻:482〜489頁(1981年)の局所ホモロジーアルゴリズムを使用して、2つの配列間の最も良いホモロジーの区分を見つける。特定の配列が、例えば本発明に従う参照配列に対して95%同一であるかどうかを決定するためにBestfitまたは任意の他の配列整列プログラムを使用する場合、パラメータは、同一性の割合が参照ヌクレオチド配列の全長にわたり計算され、参照配列のヌクレオチドの総数の最大5%のホモロジーにおけるギャップが許容されるように設定される。
【0109】
一部の実施形態では、本発明の2つの核酸またはポリペプチドは、実質的に同一であり、このことは、それらは、最大一致について比較および整列した場合、配列比較アルゴリズムを使用してまたは目視検査により測定すると、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、および一部の実施形態では、少なくとも95%、96%、97%、98%、99%のヌクレオチドまたはアミノ酸残基同一性を有することを意味する。同一性は、長さが少なくとも約10、約20、約40〜60残基、またはその間の任意の整数値の配列の領域にわたり存在することができ、60〜80残基より長い領域、例えば少なくとも約90〜100残基にわたり存在することができ、一部の実施形態では、配列は、比較される配列、例えばヌクレオチド配列のコード領域の全長にわたり実質的に同一である。
【0110】
「保存的アミノ酸置換」は、1つのアミノ酸残基が、同様の側鎖を有する別のアミノ酸残基で置き換えられる置換である。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、本分野で定義されており、塩基性側鎖(例えばリシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えばアスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えばグリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えばアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、ベータ分岐側鎖(例えばスレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖(例えばチロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含む。例えば、チロシンのフェニルアラニンでの置換は、保存的置換である。一部の実施形態では、本発明のポリペプチドおよび抗体の配列内の保存的置換は、アミノ酸配列を含有するポリペプチドまたは抗体の、抗原(複数可)、すなわち、ポリペプチドまたは抗体が結合するCD37またはCD20への結合を抑止しない。抗原結合を除去しないヌクレオチドおよびアミノ酸の保存的置換を特定する方法は、本分野で周知である(例えばBrummellら、Biochem.、32巻:1180〜1187頁(1993年);Kobayashiら、Protein Eng.、12巻(10号):879〜884頁(1999年);およびBurksら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、94巻:412〜417頁(1997年)を参照のこと)。
【0111】
本開示および特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別に示さない限り、複数形を含む。
【0112】
実施形態が、本明細書で「含むこと(comprising)」という言語で説明される場合、そうでなければ「からなること(consisting of)」および/または「から本質的になること(consisting essentially of)」の用語で説明される類似の実施形態もまた提供されることが理解される。
【0113】
本明細書の「Aおよび/またはB」等の句で使用される「および/または」という用語は、「AおよびB」、「AまたはB」、「A」、および「B」を含むことが意図される。同様に、「A、B、および/またはC」等の句で使用される「および/または」という用語は、以下の実施形態:A、B、およびC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;AおよびC;AおよびB;BおよびC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)の各々を包含することが意図される。
【0114】
II.抗CD37イムノコンジュゲート
本明細書で説明する方法は、CD37に特異的に結合するイムノコンジュゲート(例えばIMGN529)を投与する方法を提供する。これらの薬剤は、「CD37イムノコンジュゲートまたは抗CD37イムノコンジュゲート」と本明細書で呼ばれる。ヒト、マカク、およびマウスCD37の全長アミノ酸配列は、本分野で公知であり、またそれぞれ、配列番号1〜3により表すように、本明細書で提供する。
【0119】
マウスCD37(NP_031671):
【0121】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、抗体、例えばヒト化抗体であるCD37結合剤を含有する。
【0122】
ある特定の実施形態では、CD37結合剤(例えばIMGN529)は、以下の効果:腫瘍細胞の増殖を阻害すること、腫瘍内のがん幹細胞の頻度を低減させることにより腫瘍の腫瘍形成能を低減させること、腫瘍増殖を阻害すること、生存を増大させること、腫瘍細胞の細胞死を誘発すること、腫瘍形成性細胞を非腫瘍形成状態へと分化させること、または腫瘍細胞の転移を防止することの1つまたは複数を有する。
【0123】
ある特定の実施形態では、ヒトCD37に特異的に結合するイムノコンジュゲートまたは他の薬剤(例えばIMGN529)は、細胞毒性剤を介して細胞死を誘発する。例えば、ある特定の実施形態では、ヒトCD37抗体に対する抗体がマイタンシノイドにコンジュゲートされ、これはタンパク質内部移行によりCD37を発現する腫瘍細胞で活性化される。ある特定の代替の実施形態では、薬剤または抗体はコンジュゲートされない。
【0124】
ある特定の実施形態では、CD37結合剤(例えばIMGN529)は、腫瘍増殖を阻害することができる。ある特定の実施形態では、CD37結合剤は、in vivoで(例えば異種移植片マウスモデルで、および/またはがんを有するヒトで)腫瘍増殖を阻害することができる。
【0125】
CD37結合剤は、米国特許公開公報第2011/0256153号で以前に説明される抗体huCD37−3ならびにその断片、改変体および誘導体を含み、当該公報は、その全体を参照により本明細書に組み込む。また、CD37結合剤は、huCD37−3と同じCD37エピトープに特異的に結合するCD37結合剤を含む。また、CD37結合剤は、huCD37−3を競合的に阻害するCD37結合剤を含む。
【0126】
また、CD37結合剤は、huCD37−3の重鎖および軽鎖CDR配列を含むCD37結合剤を含む。huCD37−3のCDR配列は、以下の表1および2で説明する。
【表1】
【表2】
【0127】
CD37結合分子は、1つのCDR当たり最大4個(すなわち、0、1、2、3、または4個)の保存的アミノ酸置換を有するマウス、キメラ、またはヒト化CD37−3のCDRを含むCD37に特異的に結合する抗体または抗原結合性断片である場合がある。一部の実施形態では、CD37結合剤は、配列番号4、5、および6を含む可変重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、ならびに配列番号7、8、および9を含む可変軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む。
【0128】
ポリペプチドは、本明細書で説明する可変軽鎖または可変重鎖を含む場合がある。また、抗体およびポリペプチドは、可変軽鎖および可変重鎖の両方を含む場合がある。マウス、キメラ、およびヒト化CD37−3抗体の可変軽鎖および可変重鎖配列を、以下の表3および4に示す。
【表3】
【表4-1】
【表4-2】
【0129】
また、(a)配列番号10〜12および22の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するVHポリペプチド、ならびに/または(b)配列番号13〜15の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む、抗体およびその抗原結合性断片が提供される。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、(a)配列番号10〜12および22の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するVHポリペプチド、ならびに(b)配列番号13〜15の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、(a)配列番号10〜12および22の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するVHポリペプチド、ならびに(b)配列番号13〜15の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、(a)配列番号10〜12および22の1つのアミノ酸配列を有するVHポリペプチド、ならびに(b)配列番号13〜15の1つのアミノ酸配列を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD37に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD37に特異的に結合するマウス、キメラ、またはヒト化抗体である。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD37に特異的に結合するヒト抗体である。ある特定の実施形態では、配列番号10〜12および22ならびに13〜15に対してある特定の割合の配列同一性を有するポリペプチドを含有する抗体または抗原結合性断片は、保存的アミノ酸置換によってのみ配列番号10〜12および13〜15とは異なる。
【0130】
また、抗体およびその抗原結合性断片は、軽鎖および重鎖の両方を含む場合がある。マウス、キメラ、およびヒト化CD37−3抗体の軽鎖および可変鎖配列を、以下の表5および6に示す。
【表5-1】
【表5-2】
【表6】
【0131】
また、(a)配列番号16〜18および37の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するポリペプチド、ならびに(b)配列番号19〜21の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するポリペプチドを含む、抗体およびその抗原結合性断片が提供される。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、配列番号16〜18および37の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するポリペプチド、ならびに配列番号19〜21の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。したがって、ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、(a)配列番号16〜18および37の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するポリペプチド、ならびに/または(b)配列番号19〜21の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、(a)配列番号16〜18および37の1つのアミノ酸配列を有するポリペプチド、ならびに/または(b)配列番号19〜21の1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、CD37に特異的に結合するマウス、キメラ、またはヒト化抗体または断片である。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、保存的アミノ酸置換によってのみ配列番号16〜18および37ならびに19〜21とは異なるポリペプチドを含む。
【0132】
ある特定の実施形態では、CD37抗体は、2010年2月18日に、10801 University Boulevard、Manassas、VA 20110に位置するアメリカンタイプカルチャーコレクション(American Type Culture Collection)(ATCC)に寄託されたATCC寄託名称PTA−10664からなる群より選択されるハイブリドーマから生成される抗体である場合がある。ある特定の実施形態では、抗体は、PTA−10664からなる群より選択されるハイブリドーマから生成した抗体のVH−CDRおよびVL−CDRを含む。
【0133】
ある特定の実施形態では、CD37抗体は、組換えプラスミドDNAphuCD37−3LC(2010年3月18日にATCCに寄託されたATCC寄託名称PTA−10722)によりコードされる軽鎖を含む場合がある。ある特定の実施形態では、CD37抗体は、組換えプラスミドDNAphuCD37−3HCv.1.0(2010年3月18日にATCCに寄託されたATCC寄託名称PTA−10723)によりコードされる重鎖を含む場合がある。ある特定の実施形態では、CD37抗体は、組換えプラスミドDNAphuCD37−3LC(PTA−10722)によりコードされる軽鎖、および組換えプラスミドDNAphuCD37−3HCv.1.0(PTA−10723)によりコードされる重鎖を含む場合がある。ある特定の実施形態では、CD37抗体は、組換えプラスミドDNAphuCD37−3LC(PTA−10722)によりコードされるVL−CDR、および組換えプラスミドDNAphuCD37−3HCv.1.0(PTA−10723)によりコードされるVH−CDRを含む場合がある。
【0134】
また、抗体および他のタンパク質を精製するための本分野で公知の方法は、例えば米国特許公開公報第2008/0312425号、同第2008/0177048号、および同第2009/0187005号で説明する方法を含み、当該公報の各々は、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0135】
また、薬物またはプロドラッグに結合またはコンジュゲートした、本明細書で開示する抗CD37抗体、抗体断片、およびそれらの機能的等価物を含むコンジュゲート(本明細書でイムノコンジュゲートとも呼ばれる)を、本明細書で説明する。好適な薬物またはプロドラッグは、本分野で公知である。薬物またはプロドラッグは、細胞毒性剤である場合がある。本発明の細胞毒性コンジュゲートで使用される細胞毒性剤は、細胞死をもたらす、もしくは細胞死を誘発する、または一部の様式で細胞生存率を減少させる、任意の化合物である場合があり、例えばマイタンシノイドおよびマイタンシノイドアナログを含む。かかるコンジュゲートは、薬物またはプロドラッグを抗体または機能的等価物に結合するために結合基を使用することにより調製することができる。好適な結合基は、本分野で周知であり、例えばジスルフィド基およびチオエーテル基を含む。
【0136】
薬物またはプロドラッグは、例えばジスルフィド結合を通して抗CD37抗体またはその断片に結合することができる。リンカー分子または架橋剤は、抗CD37抗体またはその断片と反応することができる反応性化学基を含む。細胞結合剤との反応のための反応性化学基は、N−スクシンイミジルエステルおよびN−スルホスクシンイミジルエステルである場合がある。加えて、リンカー分子は、ジチオピリジル基であり得る反応性化学基を含み、これは薬物と反応してジスルフィド結合を形成することができる。リンカー分子は、例えばN−スクシンイミジル3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)(例えばCarlssonら、Biochem. J.、173巻:723〜737頁(1978年)を参照のこと)、N−スクシンイミジル4−(2−ピリジルジチオ)ブタノエート(SPDB)(例えば米国特許第4,563,304号を参照のこと)、N−スクシンイミジル4−(2−ピリジルジチオ)2−スルホブタノエート(スルホ−SPDB)(米国特許公開公報第20090274713号を参照のこと)、N−スクシンイミジル4−(2−ピリジルジチオ)ペンタノエート(SPP)(例えばCAS登録番号341498−08−6を参照のこと)、2−イミノチオラン、またはアセチルコハク酸無水物を含む。例えば、抗体または細胞結合剤は、架橋試薬で改変することができ、これに由来する遊離の、または保護されたチオール基を含有する抗体または細胞結合剤を、その後ジスルフィドまたはチオール含有マイタンシノイドと反応させて、コンジュゲートを生成する。コンジュゲートは、非限定的にHPLC、サイズ排除、吸着、イオン交換、およびアフィニティ捕捉を含むクロマトグラフィー、透析、またはタンジェント流濾過(tangential flow filtration)により精製することができる。
【0137】
また、切断不可能リンカーを有する抗体−マイタンシノイドコンジュゲートを、調製することができる。かかる架橋剤は、本分野で説明されており(米国特許公開公報第2005/0169933号を参照のこと)、N−スクシンイミジル4−(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(SMCC)を含むが、これに限定されない。一部の実施形態では、抗体を、文献で説明されるように、架橋試薬、例えばスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)、スルホ−SMCC、マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、スルホ−MBS、またはスクシンイミジル−ヨードアセテートで改変して、1〜10個の反応基を導入する(Yoshitakeら、Eur. J. Biochem.、101巻:395〜399頁(1979年);Hashidaら、J. Applied Biochem.、56〜63頁(1984年);およびLiuら、Biochem.、18巻:690〜697頁(1979年))。改変した抗体をその後、チオール含有マイタンシノイド誘導体と反応させてコンジュゲートを生成する。コンジュゲートは、Sephadex G25カラムを通したゲル濾過により、または透析もしくはタンジェント流濾過により精製することができる。改変した抗体を、チオール含有マイタンシノイド(1〜2モル当量/マレイミド基)で処理し、抗体−マイタンシノイドコンジュゲートを、Sephadex G−25カラムを通したゲル濾過、セラミックヒドロキシアパタイトカラム上でのクロマトグラフィー、透析もしくはタンジェント流濾過、またはこれらの方法の組合せにより精製する。典型的に、抗体当たり平均1〜10個のマイタンシノイドが結合される。1つの方法は、スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)で抗体を改変してマレイミド基を導入し、続いて改変した抗体をチオール含有マイタンシノイドと反応させてチオエーテル結合コンジュゲートを得ることである。ここでもまた、抗体分子当たり1〜10個の薬物分子を有するコンジュゲートが得られる。抗体、抗体断片、および他のタンパク質のマイタンシノイドコンジュゲートは、同じ方法で製造される。
【0138】
一部の実施形態では、リンカーは、例えば米国特許公開公報第2012/0282282号で説明される少なくとも1つの荷電基を含有するリンカーであり、当該公報の内容は参照により全体として本明細書に組み込む。一部の実施形態では、荷電架橋剤または前荷電架橋剤(pro−charged cross−linker)は、とりわけ、抗体当たり2〜20個の薬物が結合したモノクローナル抗体−薬物コンジュゲートについては、改変された細胞結合剤および細胞結合剤−薬物コンジュゲートの溶解度を顕著に増大させるスルホネート、ホスフェート、カルボキシル、または4級アミン置換基を含有する架橋剤である。前荷電部分を含有するリンカーから調製したコンジュゲートは、コンジュゲートが細胞内で代謝された後、1つまたは複数の荷電部分を生成する。一部の実施形態では、リンカーは、N−スクシンイミジル4−(2−ピリジルジチオ)−2−スルホペンタノエート(スルホ−SPP)およびN−スクシンイミジル4−(2−ピリジルジチオ)−2−スルホブタノエート(スルホ−SPDB)からなる群より選択される。
【0139】
本明細書で開示するリンカーの多くは、米国特許公開公報第2005/0169933号、同第2009/0274713号、および同第2012/0282282号で、ならびにWO2009/134977で詳細に説明されており、当該公報の内容は、参照によりそれらの全体を本明細書に組み込む。
【0140】
本発明は、約2〜約8個の薬物分子(「薬物ロード」)、例えばマイタンシノイドが、抗CD37抗体またはその断片に結合され、このコンジュゲートの抗腫瘍効果が、より少ないまたはより多い数の薬物が同じ細胞結合剤に結合された薬物ロードと比較して、はるかにより有効である、態様を含む。「薬物ロード」は、本明細書で使用されるとき、細胞結合剤(例えば抗CD37抗体またはその断片)に結合することができる薬物分子(例えばマイタンシノイド)の数を指す。一態様では、細胞結合剤に結合することができる薬物分子の数は、平均すると約2〜約8(例えば1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1)個である場合がある。N
2’−デアセチル−N
2’−(3−メルカプト−1−オキソプロピル)−マイタンシン(DM1)を使用することができる。
【0141】
抗CD37抗体またはその断片は、二官能性架橋試薬を抗CD37抗体またはその断片と反応させ、これにより抗CD37抗体またはその断片へのリンカー分子の共有結合をもたらすことにより改変することができる。本明細書で使用されるとき、「二官能性架橋試薬」は、細胞結合剤を薬物、例えば本明細書で説明する薬物に共有結合する任意の化学部分である。別の方法では、結合部分の一部は、薬物により提供される。この点で、薬物は、細胞結合剤を薬物に接合するために使用される、より大きなリンカー分子の部分である結合部分を含む。例えば、マイタンシノイドDM1を形成するために、マイタンシンのC−3ヒドロキシル基の側鎖は、遊離スルフヒドリル基(SH)を有するように改変される。このマイタンシンのチオール化形態は、改変した細胞結合剤と反応して、コンジュゲートを形成することができる。それゆえ、最終的なリンカーは、2つの構成成分から組み立てられ、そのうちの1つは架橋試薬により提供され、一方で、他方はDM1の側鎖により提供される。
【0142】
したがって、一態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり1個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり2個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり3個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり4個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり5個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり6個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり7個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり8個のマイタンシノイドを含む。
【0143】
一態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約1〜約8個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約2〜約7個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約2〜約6個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約2〜約5個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約3〜約5個のマイタンシノイドを含む。別の態様では、イムノコンジュゲートは、抗体当たり約3〜約4個のマイタンシノイドを含む。
【0144】
一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約2〜約8(例えば1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1)個の結合した薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約1〜約8個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約2〜約7個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約2〜約6個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約2〜約5個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約3〜約5個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約3〜約4個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。
【0145】
一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約2±0.5、約3±0.5、約4±0.5、約5±0.5、約6±0.5、約7±0.5、または約8±0.5個の結合した薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。一態様では、イムノコンジュゲートを含む組成物は、抗体当たり平均約3.5±0.5個の薬物分子(例えばマイタンシノイド)を有する。
【0146】
また、薬物分子は、中間担体分子(intermediary carrier molecule)、例えば血清アルブミンを通して抗体分子に結合することができる。
【0147】
本明細書で使用されるとき、「細胞結合剤に結合した」または「抗CD37抗体もしくは断片に結合した」という表現は、好適な結合基を介して細胞結合剤抗CD37抗体もしくは断片に結合した少なくとも1つの薬物誘導体を含むコンジュゲート分子、またはその前駆体を指す。1つの結合基は、SMCCである。
【0148】
ある特定の実施形態では、本発明において有用な細胞毒性剤は、マイタンシノイドおよびマイタンシノイドアナログである。好適なマイタンシノイドの例として、マイタンシノールのエステルおよびマイタンシノールアナログが挙げられる。微小管形成を阻害し、かつ哺乳動物細胞に対して高い毒性を有する任意の薬物が含まれ、マイタンシノールおよびマイタンシノールアナログも含まれる。
【0149】
好適なマイタンシノールエステルの例として、改変した芳香環を有するもの、および他の位置に改変を有するものが挙げられる。かかる好適なマイタンシノイドは、米国特許第4,424,219号、同第4,256,746号、同第4,294,757号、同第4,307,016号、同第4,313,946号、同第4,315,929号、同第4,331,598号、同第4,361,650号、同第4,362,663号、同第4,364,866号、同第4,450,254号、同第4,322,348号、同第4,371,533号、同第5,208,020号、同第5,416,064号、同第5,475,092号、同第5,585,499号、同第5,846,545号、同第6,333,410号、同第7,276,497号、および同第7,473,796号で開示されている。
【0150】
ある特定の実施形態では、本発明のイムノコンジュゲートは、細胞毒性剤として、正式にはN
2’−デアセチル−N
2’−(3−メルカプト−1−オキソプロピル)−マイタンシンと呼ばれるチオール含有マイタンシノイド(DM1)を利用する。DM1は、以下の構造式(I):
【化4】
により表される。
【0151】
別の実施形態では、本発明のコンジュゲートは、細胞毒性剤として、チオール含有マイタンシノイドN
2’−デアセチル−N
2’(4−メチル−4−メルカプト−1−オキソペンチル)−マイタンシン(例えばDM4)を利用する。DM4は、以下の構造式(II):
【化5】
により表される。
【0152】
立体障害チオール結合を含有する側鎖を含む別のマイタンシノイドは、N
2’−デアセチル−N
2’−(4−メルカプト−1−オキソペンチル)−マイタンシン(DM3と呼ばれる)であり、以下の構造式(III):
【化6】
により表される。
【0153】
また、米国特許第5,208,020号および同第7,276,497号で教示されるマイタンシノイドの各々は、本発明のコンジュゲートで使用することができる。この点で、第5,208,020号および第7,276,697号の全開示は、参照により本明細書に組み込む。
【0154】
マイタンシノイドの多くの位置は、結合部分を化学的に結合するための位置として働くことができる。例えば、ヒドロキシル基を有するC−3位、ヒドロキシメチルで改変したC−14位、ヒドロキシで改変したC−15位、およびヒドロキシ基を有するC−20位は、全て有用であると期待される。一部の実施形態では、C−3位は、結合部分を化学的に結合するための位置として働き、一部の特定の実施形態では、マイタンシノールのC−3位は、結合部分を化学的に結合するための位置として働く。
【0155】
いくつかのコンジュゲートの構造描写を以下:
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
に示す。
【0156】
また、上記のいずれかの構造により示される任意の化合物またはコンジュゲートの任意の立体異性体およびその混合物が本発明に含まれる。
【0157】
かかる抗体−マイタンシノイドコンジュゲートの生成のためのいくつかの説明は、米国特許第6,333,410号、同第6,441,163号、同第6,716,821号、および同第7,368,565号で示され、当該特許の各々は、その全体を本明細書に組み込む。
【0158】
一般的に、水性緩衝液中の抗体溶液を、反応基を有するジスルフィド部分を有するモル過剰量のマイタンシノイドとインキュベートすることができる。反応混合物を、過剰のアミン(例えばエタノールアミン、タウリン等)の添加によりクエンチすることができる。マイタンシノイド−抗体コンジュゲートをその後、ゲル濾過により精製することができる。
【0159】
抗体分子当たりの結合したマイタンシノイド分子の数は、252nmおよび280nmの吸光度の比を分光光度的に測定することにより決定することができる。マイタンシノイド分子/抗体の平均数は、例えば1〜10または2〜5である場合がある。マイタンシノイド分子/抗体の平均数は、例えば約3〜約4である場合がある。マイタンシノイド分子/抗体の平均数は、約3.5である場合がある。
【0160】
マイタンシノイドまたは他の薬物との抗体のコンジュゲートは、in vitroで様々な望まれない細胞株の増殖を抑制するそれらの能力について評価することができる。例えば、ヒトリンパ腫細胞株Daudiおよびヒトリンパ腫細胞株Ramos等の細胞株は、これらの化合物の細胞毒性の評価のために容易に使用することができる。評価するべき細胞を、化合物に4〜5日間曝露し、細胞の生存の割合を公知の方法による直接アッセイで測定することができる。その後、アッセイの結果からIC
50値を計算することができる。
【0161】
イムノコンジュゲートは、本明細書で説明する一部の実施形態に従って、細胞内に内部移行することができる。それゆえ、イムノコンジュゲートは、それがCD37発現細胞により取り込まれまたは内部移行された場合、療法的効果を発揮することができる。一部の特定の実施形態では、イムノコンジュゲートは、切断可能なリンカーにより細胞毒性剤に結合された抗体、抗体断片、またはポリペプチドを含み、それがCD37発現細胞により内部移行されると、この細胞毒性剤は、抗体、抗体断片、またはポリペプチドから切断される。
【0162】
II.CD20結合剤
本明細書で説明する方法は、CD20に特異的に結合する薬剤を投与する方法を提供する。これらの薬剤は、本明細書で「CD20結合剤」と呼ばれる。ヒトCD20の全長アミノ酸配列を、配列番号36:
【化11】
として本明細書で示す。
【0163】
ある特定の実施形態では、CD20結合剤は、以下の効果:腫瘍細胞の増殖を阻害すること、腫瘍内のがん幹細胞の頻度を低減させることにより腫瘍の腫瘍形成能を低減させること、腫瘍増殖を阻害すること、生存を増大させること、腫瘍細胞の細胞死を誘発すること、腫瘍形成性細胞を非腫瘍形成状態へと分化させること、または腫瘍細胞の転移を防止することの1つまたは複数を有する。
【0164】
ある特定の実施形態では、CD20結合剤は、腫瘍増殖を阻害することができる。ある特定の実施形態では、CD20結合剤は、in vivoで(例えば異種移植片マウスモデルで、および/またはがんを有するヒトで)腫瘍増殖を阻害することができる。
【0165】
抗CD20抗体およびその抗原結合性断片は、本明細書で説明する可変軽鎖または可変重鎖を含むポリペプチドを含む場合がある。また、抗CD20抗体およびポリペプチドは、可変軽鎖および可変重鎖の両方を含む場合がある。抗CD20抗体の可変軽鎖および可変重鎖配列を、以下の表7および8に示す。
【表7-1】
【表7-2】
【表8】
【0166】
(a)配列番号23〜29の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するVHポリペプチド、および/または(b)配列番号30〜35の1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む、抗CD20抗体およびその抗原結合性断片が、本明細書で提供される。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、(a)配列番号23〜29の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するVHポリペプチド、および(b)配列番号30〜35の1つに対して少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合性断片は、(a)配列番号23〜29の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するVHポリペプチド、および(b)配列番号30〜35の1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、(a)配列番号23〜29の1つのアミノ酸配列を有するVHポリペプチド、および(b)配列番号30〜35の1つのアミノ酸配列を有するVLポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD20に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD20に特異的に結合するマウス、キメラ、またはヒト化抗体である。ある特定の実施形態では、抗体または抗原結合性断片は、CD20に特異的に結合するヒト抗体である。ある特定の実施形態では、配列番号23〜29および30〜35に対してある特定の割合の配列同一性を有するポリペプチドを含有する抗体または抗原結合性断片は、保存的アミノ酸置換によってのみ配列番号23〜29および30〜35とは異なる。
【0167】
抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用され得る抗CD20抗体は、例えばBorossら、Am J Cancer Res、2巻:676〜690頁(2012年);Robakら、BioDrugs、25巻:13〜25頁(2011年);およびLimら、Haematologica、95巻:135〜143頁(2010年)で示され、当該文献の全ては、それらを全体として参照により本明細書に組み込む。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲートとの組合せで使用される抗CD20抗体は、WO2011/100398またはWO2011/100403で説明される抗CD20抗体であり、当該公報の両方は、それらを全体として参照により本明細書に組み込む。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲートとの組合せで使用される抗CD20抗体は、オクレリズマブ、TRU−015、ベルツズマブ(IMMU−106)、リツキシマブ、オファツムマブ、オビヌツズマブ(GA101;RO5072759)、イブリツモマブチウキセタン、トシツモマブ、AME−133v(LY2469298)、オクレリズマブ、huCD20−4(WO2011/100398で説明される)、huCD20−7(WO2011/100403で説明される)、およびPro131921からなる群より選択される。
【0168】
抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用され得る抗CD20抗体は、例えばタイプI抗体またはタイプII抗体である場合がある(例えばBeersら、Blood、112巻:4170〜4177頁(2008年)およびPersら、Ann. Rheum. Dis.、70巻:A73(2011年)を参照のこと)。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、タイプI抗CD20抗体との組合せで使用される。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、タイプI抗CD20抗体との組合せで使用される。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、タイプI抗体ではない抗CD20抗体との組合せで使用される。したがって、一部の実施形態では、抗CD20抗体は、リツキシマブではない。一部の実施形態では、抗CD20抗体は、リツキシマブと同じエピトープに結合しない。一部の実施形態では、抗CD20抗体は、オファツムマブではない。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、タイプII抗CD20抗体との組合せで使用される。
【0169】
一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、ベルツズマブ、リツキシマブ、オファツムマブ、およびオビヌツズマブからなる群より選択される。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、リツキシマブ、オファツムマブ、およびオビヌツズマブからなる群より選択される。
【0170】
一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、ベルツズマブである。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、リツキシマブである。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、オファツムマブである。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)との組合せで使用される抗CD20抗体は、オビヌツズマブである。
【0171】
IV.使用方法および医薬組成物
本明細書で提供されるように、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体は、がん性細胞を枯渇させるために組合せで使用することができる。がん性細胞は、B細胞(B細胞悪性疾患)である場合がある。一部の実施形態では、B細胞は、CD37を発現する。一部の実施形態では、B細胞は、CD37を過剰発現する。
【0172】
本明細書で提供されるように、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体は、がんを治療するために組合せで使用することができる。がんは、B細胞がんである場合がある。がんは、白血病またはリンパ腫である場合がある。一部の実施形態では、がんは、CD37を発現する。一部の実施形態では、がんは、CD37を過剰発現する。
【0173】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、腫瘍増殖を阻害するのに有用である。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、腫瘍細胞の分化を誘導するのに有用である。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、腫瘍体積を減少するのに有用である。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、腫瘍の腫瘍形成性を低減するのに有用である。使用の方法は、in vivoの方法であり得る。
【0174】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)単独および抗CD20抗体単独の効力の合計より大きな効力を生成する。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、より少ない用量および/またはより少ない頻度の用量の抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および/または抗CD20抗体を使用して、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)単独および抗CD20抗体単独の効力の合計の効力を生成する。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)単独および抗CD20抗体単独の毒性の合計より低い毒性しか生成しない。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、抗CD20抗体の効力を増強する。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の効力を増強する。
【0175】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)とリツキシマブとの組合せは、リツキシマブの効力を増強するのに十分な量の抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)を含有する。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)とリツキシマブとの組合せは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の効力を増強するのに十分な量のリツキシマブを含有する。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)とリツキシマブとの組合せは、効力に必要な抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の量を低減させ、かつそれゆえ抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と関連付けられる毒性を低減させるのに十分な量のリツキシマブを含有する。
【0176】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、相乗効果を生成する。一部の実施形態では、この組合せについての相乗スコアを、例えば細胞生存率に対するこの組合せの効果に基づいて計算する。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも4である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも5である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも10である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも15である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも20である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも25である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも30である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも35である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも40である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも45である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも50である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも55である。一部の実施形態では、相乗スコアは、少なくとも60である。一部の実施形態では、相乗スコアは、4〜100である。一部の実施形態では、相乗スコアは、4〜80である。一部の実施形態では、相乗スコアは、4〜65である。一部の実施形態では、相乗スコアは、10〜100である。一部の実施形態では、相乗スコアは、10〜80である。一部の実施形態では、相乗スコアは、10〜65である。一部の実施形態では、相乗スコアは、20〜100である。一部の実施形態では、相乗スコアは、20〜80である。一部の実施形態では、相乗スコアは、20〜65である。
【0177】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)と抗CD20抗体との組合せは、1未満の組合せ指数を生成する。一部の実施形態では、組合せ指数は、0.4未満である。一部の実施形態では、組合せ指数は、0.3未満である。一部の実施形態では、組合せ指数は、0.2未満である。一部の実施形態では、組合せ指数は、0.2〜0.4である。一部の実施形態では、組合せ指数は、0.2〜0.3である。
【0178】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体の投与は、CD20に結合する抗体の投与より高い毒性を生成しない。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体の投与は、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与より高い毒性を生成しない。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体は、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)または抗CD20抗体のいずれかの投与より高い毒性を生成しない。
【0179】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体の投与は、R−CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)の投与より高い毒性を生成しない。ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体の投与は、R−CHOPの投与より低い毒性しかもたらさない。
【0180】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.1〜3.0mg(mg/kg)のCD37結合剤である。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり0.4〜0.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり0.7〜1.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり0.8〜1.4mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり0.8〜1.2mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり1.0〜3.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり1.0〜2.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり1.0〜1.4mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり1.4〜2.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.4〜約3.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.4〜約2.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.0〜約2.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.0〜約3.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.1mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、体重1kg当たり約0.2mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.3mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.4mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.5mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.6mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.7mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約0.9mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約。1.1mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.2mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.3mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.4mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.5mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.6mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.7mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約1.9mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.1mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.2mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.3mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.4mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.5mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.6mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.7mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.8mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約2.9mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、体重1kg当たり約3.0mgである。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、CD37への結合を飽和させるために十分である。ある特定の実施形態では、イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与量は、CD37への結合を過飽和させるために十分である。
【0181】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、(例えばNHLの治療のために)約375mg/m
2である。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、(例えばCLLの治療のために)第1の周期で約375mg/m
2、および周期2〜6(28日毎)で約500mg/m
2である。ある特定の実施形態では、リツキシマブの投与量は、(例えばNHLの治療のために)約375mg/m
2である。ある特定の実施形態では、リツキシマブの投与量は、(例えばCLLの治療のために)第1の周期で約375mg/m
2、および周期2〜6(28日毎)で約500mg/m
2である。
【0182】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、周期1の1日目に約100mg、周期1の2日目に約900mg、周期1の8および15日目に約1000mg、ならびに周期2〜6(28日周期)の1日目に約1000mgである。ある特定の実施形態では、オビヌツズマブの投与量は、周期1の1日目に約100mg、周期1の2日目に約900mg、周期1の8および15日目に約1000mg、ならびに周期2〜6(28日周期)の1日目に約1000mgである。
【0183】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、約300mgである。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、(例えば以前に治療していないCLLの治療のために)最小で最も良い応答までの3周期または最大で12周期の間、周期1の1日目に約300mg、続いて8日目に1,000mg、続く28日周期の1日目に約1,000mgである。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体の投与量は、(例えば難治性CLLのために)約300mgの開始用量、続いて1週間後に2,000mgを毎週、7回用量、続いて4週間後に2,000mgを4週毎に、4回用量である。ある特定の実施形態では、オファツムマブの投与量は、約300mgである。ある特定の実施形態では、オファツムマブの投与量は、(例えば以前に治療していないCLLの治療のために)最小で最も良い応答までの3周期または最大で12周期の間、周期1の1日目に約300mg、続いて8日目に1,000mg、続く28日周期の1日目に約1,000mgである。ある特定の実施形態では、オファツムマブの投与量は、(例えば難治性CLLのために)約300mgの開始用量、続いて1週間後に2,000mgを毎週、7回用量、続いて4週間後に2,000mgを4週毎に、4回用量である。
【0184】
ある特定の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、3週毎に1回投与される。
【0185】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、毎週1回投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、3週スケジュールの1週目の1日目に投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、毎週1回、4〜8回用量投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、毎週1回、4回用量投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、化学療法との周期で、例えば化学療法の各周期の1日目に最大8回用量投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、化学療法後に、例えば毎週1回、4回用量を、6ヶ月間隔で最大16回用量まで投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、毎週1回投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、3週スケジュールの1週目の1日目に投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、毎週1回、4〜8回用量投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、毎週1回、4回用量投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、化学療法との周期で、例えば化学療法の各周期の1日目に最大8回用量投与される。ある特定の実施形態では、リツキシマブは、化学療法後に、例えば毎週1回、4回用量を、6ヶ月間隔で最大16回用量まで投与される。
【0186】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、28日周期で投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、28日周期で、第1の周期の1、2、8、および15日目に、ならびに周期2〜6の1日目に投与される。ある特定の実施形態では、オビヌツズマブは、28日周期で投与される。ある特定の実施形態では、オビヌツズマブは、28日周期で、第1の周期の1、2、8、および15日目に、ならびに周期2〜6の1日目に投与される。
【0187】
ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、28日周期で投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、最小で3周期または最大で12周期の間、周期1の1および8日目に、ならびに続く28日周期の1日目に、投与される。ある特定の実施形態では、抗CD20抗体は、毎週1回投与される。ある特定の実施形態では、オファツムマブは、28日周期で投与される。ある特定の実施形態では、オファツムマブは、最小で3周期または最大で12周期の間、周期1の1および8日目に、ならびに続く28日周期の1日目に、投与される。ある特定の実施形態では、オファツムマブは、毎週1回投与される。
【0188】
本発明は、対象(例えば治療の必要な対象)に治療有効量のCD37結合剤を投与することを含む、がんを治療する方法を提供する。ある特定の実施形態では、がんは、B細胞悪性疾患である。ある特定の実施形態では、がんは、白血病またはリンパ腫である。ある特定の実施形態では、がんは、B細胞リンパ腫、NHL、前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、小細胞性リンパ腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、低悪性度、中悪性度、および高悪性度(FL)を含む濾胞性リンパ腫(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALTタイプ辺縁帯B細胞リンパ腫、結節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾性タイプ辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリーセル白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、および未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)からなる群より選択される。ある特定の実施形態では、がんは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、不特定のNHL、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、バーキットリンパ腫(BL)、および慢性リンパ球性白血病(CLL)からなる群より選択される。ある特定の実施形態では、がんは、NHLである。ある特定の実施形態では、がんは、再発性または難治性NHLである。ある特定の実施形態では、がんは、CLLである。ある特定の実施形態では、がんは、難治性CLLである。ある特定の実施形態では、がんは、以前に治療していないCLLである。ある特定の実施形態では、対象は、ヒトである。
【0189】
ある特定の実施形態では、がんは、転写因子MYCを過剰発現する。ある特定の実施形態では、MYCを過剰発現するがんは、DLBCLである。ある特定の実施形態では、がんは、抗アポトーシスタンパク質BCL2を過剰発現する。ある特定の実施形態では、BCL2を過剰発現するがんは、DLBCLである。ある特定の実施形態では、がんは、MYCおよびBCL2を過剰発現する。ある特定の実施形態では、MYCおよびBCL2を過剰発現するがんは、DLBCLである。ある特定の実施形態では、MYCおよびBCL2を過剰発現するがんは、GCB DLBCLである。ある特定の実施形態では、MYCおよびBCL2を過剰発現するがんは、ABC DLBCLである。MYCおよび/またはBCL−2過剰発現は、予後が不良であることと関連付けられる。過剰発現は、非限定的に免疫組織化学(IHC)を含む、タンパク質レベルを検出するために使用される任意の方法によって検出することができる。一部の実施形態では、MYCおよび/またはBCL−2過剰発現は、タンパク質過剰発現を引き起こすゲノム変化のためである。かかる場合、例えばFISHによるゲノム変化の検出を使用することができる。MYCおよび/またはBCL−2の過剰発現は、当業者が決定することができる(例えばGreenら、J. Clin. Oncol.、30巻:3460〜3467頁(2012年);Huら、Blood、121巻:4021〜4031頁(2013年);およびFriedberg、J. Clin. Oncol.、30巻:3439〜3443頁(2012年)を参照のこと)。
【0190】
加えて、本発明は、対象に治療有効量の抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体を投与することを含む、対象において腫瘍の腫瘍形成能を低減させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がん幹細胞を含む。ある特定の実施形態では、腫瘍内のがん幹細胞の頻度は、薬剤の投与により低減される。
【0191】
本発明はさらに、抗CD20抗体との組合せで使用される本明細書で説明する抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の1つまたは複数を含む医薬組成物を提供する。本発明はさらに、抗CD37抗体との組合せで使用される本明細書で説明する抗CD20抗体の1つまたは複数を含む医薬組成物を提供する。本発明はさらに、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体を含む医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本医薬組成物はさらに、薬学的に許容されるビヒクルを含む。ある特定の実施形態では、本医薬組成物はさらに、保存剤を含む。これらの医薬組成物は、ヒト患者における腫瘍増殖の阻害およびがんの治療において使用を見出す。
【0192】
本明細書で提供される使用のための医薬組成物は、局所治療または全身治療のいずれかのための任意の数の方法で投与することができる。投与は、局所、例えば経皮パッチ、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、ドロップ、坐剤、スプレー、液体、および粉末;肺(例えば、噴霧器によるものを含む、粉末またはエーロゾルの吸入またはガス注入による;気管内、鼻内、表皮、および経皮);経口;または静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、もしくは筋内注射もしくは注入を含む非経口;または頭蓋内(例えば髄腔内または脳室内)投与である場合がある。一部の実施形態では、投与は静脈内である。
【0193】
一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)および抗CD20抗体は、第3、第4、または追加の化合物と、医薬組合せ製剤、または組合せ療法としての投薬レジメンで組合せることができる。
【0194】
一部の実施形態では、本方法はさらに、患者に副腎皮質ステロイドを投与することを含む。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ベクロメタゾン(beclamethasone)、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、およびトリアムシノロンからなる群より選択され得る。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、デキサメタゾンである場合がある。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、事前治療として、すなわち、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与前に、投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中に投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約1日後〜約5日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約1日後〜約4日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約1日後〜約3日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約1日後〜約2日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約2日後〜約5日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約2日後〜約4日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約2日後〜約3日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約2日後および約3日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与中、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約2日後および約3日後に少なくとも1回の追加回数投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、周囲注入により投与することができる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前に投与される。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前、および抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与後1〜3日目に少なくとも1回の追加回数投与される。事前注入静脈内ステロイド投与は、サイトカイン媒介有害作用を除去することが分かった。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、注入後2および3日目の少なくとも1つに投与される。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前にIVにより、ならびに注入後2および3日目に経口投与される。
【0195】
一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、IVにより投与される。一部の実施形態では、ステロイドは、経口投与される。
【0196】
一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前に静脈内投与され、副腎皮質ステロイドは、3週の抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)投与周期の2および3日目に経口投与される。
【0197】
一部の実施形態では、投与される副腎皮質ステロイドは、デキサメタゾンである場合がある。一部の実施形態では、投与される副腎皮質ステロイドは、メチルプレドニゾロンである場合がある。一部の実施形態では、投与される副腎皮質ステロイドは、プレドニゾロンである場合がある。
【0198】
一部の実施形態では、約5mg〜約10mgのデキサメタゾンが投与される。一部の実施形態では、約8mg〜約10mgのデキサメタゾンが投与される。一部の実施形態では、約10mgのデキサメタゾンが投与される。一部の実施形態では、約8mgのデキサメタゾンが投与される。一部の実施形態では、約10mgのデキサメタゾンが、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前にIVにより投与される。一部の実施形態では、約10mgのデキサメタゾンが、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の時間に、および再び抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の約1〜約5日後に、IVにより投与される。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前にIVにより投与され、1用量の8mgのデキサメタゾンは、注入後2および3日目に経口送達される。
【0199】
一部の実施形態では、10mgのデキサメタゾンは、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与の30〜60分前に静脈内投与され、8mgのデキサメタゾンは、3週の抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)投与周期の2および3日目に経口投与される。
【0200】
一部の実施形態では、本方法はさらに、患者に増殖因子を投与することを含む。白血球増殖因子を投与する方法は、例えばSmithら、J. Clin. Oncol.、24巻:3187〜3205頁(2006年)で概略されており、当該文献はその全体を参照により本明細書に組み込む。増殖因子治療は、好中球減少症の可能性を減少させることができる。一部の実施形態では、増殖因子は、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)である場合がある。一部の実施形態では、増殖因子は、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)である場合がある。一部の実施形態では、増殖因子は、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)である場合がある。一部の実施形態では、増殖因子は、フィルグラスチムである場合がある。一部の実施形態では、増殖因子は、ペグ化されたもの、例えばペグ化G−CSFである場合がある。一部の実施形態では、増殖因子は、Neulasta(登録商標)として市販されているペグフィルグラスチムである場合がある。
【0201】
一部の実施形態では、増殖因子は、事前治療として、すなわち、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)の投与前に投与することができる。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、3週(約21日)周期で投与され、増殖因子は、この3週(約21日)周期中のいずれの点でも投与することができる。一部の実施形態では、抗CD37イムノコンジュゲート(例えばIMGN529)は、3週(約21日)周期で投与され、増殖因子は、この3週(約21日)周期の周期初期〜周期中期に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約21日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約20日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約19日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約18日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約17日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約16日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約14日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約12日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の1日目〜約8日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約15日目〜約21日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約3日目〜約10日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約3日目〜約10日目の少なくとも2回に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約3日目〜約10日目の少なくとも3回に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約4日目〜約10日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約5日目〜約8日目の少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約5日目、約6日目および約8日目から選択される少なくとも1日に投与することができる。一部の実施形態では、増殖因子は、3週(約21日)周期の約5日目、約6日目および約8日目に投与することができる。
【0202】
一部の実施形態では、G−CSFは、増殖因子が投与される日当たり、約1μg/体重kg〜約15μg/体重kgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、約5μg/kg/日の用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、約10μg/kg/日の用量で投与される。
【0203】
一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約200μg〜約600μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約300μg〜約500μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約300μg〜約480μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約300μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約400μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約480μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約500μgの用量で投与される。
【0204】
一部の実施形態では、GM−CSFは、増殖因子が投与される日当たり、約100μg/m
2〜約500μg/m
2の用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、約250μg/m
2/日の用量で投与される。
【0205】
一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約200μg〜約600μgの用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約300μg〜約500μgの用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約300μg〜約480μgの用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約300μgの用量で投与される。一部の実施形態では、G−CSFは、1日当たり約400μgの用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約480μgの用量で投与される。一部の実施形態では、GM−CSFは、1日当たり約500μgの用量で投与される。
【0206】
一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約6mgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約10μg/kg〜約500μg/kgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約10μg/kg〜約400μg/kgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約50μg/kg〜約300μg/kgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約50μg/kg〜約200μg/kgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約50μg/kg〜約150μg/kgの用量で投与される。一部の実施形態では、ペグフィルグラスチムは、1周期当たり約100μg/kgの用量で投与される。
【0207】
一部の実施形態では、投薬プロトコールへの副腎皮質ステロイドおよび/またはG−CSFの投与は、より高い用量が投与されることを可能にする。一部の実施形態では、患者は、副腎皮質ステロイドおよび/またはG−CSFの投与のためにより長く治療にとどまる。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドおよび/またはG−CSFの投与のために、より少ない好中球減少症しか観察されない。一部の実施形態では、副腎皮質ステロイドおよび/またはG−CSFの投与のために、より臨床的な利益が観察される。
【0208】
本開示の実施形態はさらに、本開示のある特定の抗体の調製および本開示の抗体を使用するための方法を詳細に説明する、以下の非限定的な実施例を参照して画定することができる。材料および方法の両方に対する多くの改変は、本開示の範囲から逸脱することなく実行することができることが、当業者に明らかであろう。
【実施例】
【0209】
本明細書に記載された実施例および実施形態は、説明の目的のみのためであり、それに照らした様々な修正または変更が当業者に示唆され、本出願の精神および範囲内に含まれるものであることが理解される。
【0210】
(実施例1)
IMGN529は、NHL細胞株のパネルにわたって抗CD20抗体と相乗的に作用する
IMGN529は、メイタンシノイド抗有糸分裂薬、DM1にコンジュゲートしたCD37結合抗体を含むCD37標的化抗体−薬物コンジュゲート(ADC)である。IMGN529はhuCD37−3−SMCC−DM1であり、huCD37−3抗体は配列番号12のアミノ酸配列を有する可変重鎖および配列番号15のアミノ酸配列を有する可変軽鎖を含む。
【0211】
IMGN529は、72時間の処理時間にわたって8×6または8×8の組合せ用量応答マトリックスを使用して、20の非ホジキンリンパ腫(NHL)細胞株のパネルにわたって104の化合物(エンハンサー化合物と呼ぶ)と組み合わせた。本試験においては、5種のNHLサブタイプを代表させた:胚中心B細胞びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Germinal center B−cell diffuse large B−cell lymphoma;GCB DLBCL)、活性化B細胞びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(activated B−cell diffuse large B cell lymphoma;ABC DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)およびバーキットリンパ腫。各々のNHLサブタイプを代表する細胞株については、表9を参照のこと。
【表9】
1DOHH2は文献において、一般に濾胞性リンパ腫モデルとして記載されているが、細胞の起源を決定するための遺伝的特徴付けはDOHH2がDLBCLであることを示した。
【0212】
各々の化合物およびIMGN529と各々の化合物の組合せの細胞生存率に対する効果を評価するために、抗増殖アッセイを行った。384−または1536−ウェルの組織培養処理プレート中の適切な増殖培地に、200〜1500の範囲の細胞密度で、各々の細胞株の倍化時間に基づいて、細胞を播種した。細胞を遠心分離によってアッセイプレート中で平衡化し、処理前に24時間37℃で投薬モジュールに取り付けたインキュベーターに設置した。IMGN529およびエンハンサー化合物を細胞株に同時に添加した。処理の時点で、(処理を受けなかった)一式のアッセイプレートを収集し、ATPLite(Perkin Elmer)を添加することによってATPレベルを測定した。これらのTzero(T
0)プレートは、Envisionプレートリーダー上で、超高感度発光を使用して読み取られた。処理したアッセイプレートを化合物と共に72時間インキュベートした。72時間後、ATPLiteを使用したエンドポイント分析のためにプレートを展開した。全てのデータポイントは、自動化されたプロセスによって収集され、品質管理され、Horizon CombinatoRx専売ソフトウェアを使用して分析された。アッセイプレートは、以下の品質管理標準を満たしている場合に、受容された:相対ルシフェラーゼ値は実験全体にわたって一貫しており、Z因子スコアは0.6より大きく、未処理/ビヒクル対照はプレート上で一貫して挙動していた。相乗スコアの計算は、以下に記載される。
【0213】
Horizon CombinatoRxは、細胞生存率の尺度として増殖阻害(GI)を利用する。ビヒクルの細胞生存率は、投薬時(T
0)および72時間後(T
72)に測定される。Horizon CombinatoRxは以下の試験と方程式を適用することにより、GIを計算する。
【数1】
ここで、Tは試験品についてのシグナル測定値、Vはビヒクル処理された対照測定値、V
oは時間ゼロでのビヒクル対照測定値である。この式は、国立がん研究所(National Cancer Institute)のNCI−60ハイスループットスクリーニングで使用されている増殖阻害計算から導き出されたものである。全ての組合せデータ分析は、この増殖阻害の測定値を使用して行った。
【0214】
0%のGI読み取り値は増殖阻害を示さない、すなわち化合物で処理した細胞およびT
72ビヒクルシグナルは一致している。GI 100%は完全な増殖阻害を表す。すなわち、化合物により処理された細胞およびT
0ビヒクルシグナルは一致している。100%のGIは、処理期間の間にウェル中の細胞数が増加しなかったことを示し、この効果レベルでプラトーに到達する化合物についての細胞増殖抑制効果を示唆し得る。GI 200%は、培養ウェル中の全ての細胞の完全な死滅を表す。GI 200%の活性プラトーに到達する化合物は、細胞傷害性であると考えられる。
【0215】
細胞増殖抑制性および細胞傷害性処理の両方が、100%の阻害率をもたらすことができる。阻害率は以下のように計算される:
【数2】
ここで、Tは処理されたもので、Uは未処理のものである。
【0216】
Loewe相加性を上回る組合せ効果を測定するために、相乗的相互作用の強さを特徴付けるスカラー尺度であるHorizon CombinatoRxの相乗スコア計算を使用した。相乗スコアは以下のように計算された:
相乗スコア=log f
x log f
Y Σ max(O,I
データ)(I
データ−I
Loewe)
【0217】
マトリックス中の各々の成分薬剤および組合せ点についての部分阻害(fractional inhibition)を、全てのビヒクル処理対照ウェルの中央値と比較して計算した。相乗スコア方程式は、相加性のためのLoeweモデルを使用して、成分薬剤の活性から数値的に由来するモデル表面を超えるマトリックスの各々の点における実験的に観察された活性量(activity volume)を積分する。相乗スコア方程式(上記)の追加の項は、個々の薬剤に使用される様々な希釈係数を正規化し、実験全体にわたる相乗スコアの比較を可能にするために使用された。陽性阻害ゲーティングまたはI
データ乗数を含めることにより、ゼロ効果レベル近辺のノイズを除去し、高活性レベルで生じる相乗的相互作用の結果を偏らせる。より高い最大GI効果との組合せまたは低濃度で相乗的である組合せは、より高い相乗スコアを有するであろう。ベースラインの自己交差値(self−cross value)と統計的に取って代わる相乗スコアとのそれらの組合せは、相乗的であるとみなすことができる。各々の細胞株において互いに組み合わされた25の化合物を使用して、自己交差値を生成した。
【0218】
効力のシフトは、アイソボログラムを使用して評価した。これは、所望の効果レベルを達成するために組み合わせて使用するときの、その効果に達するのに必要な単剤用量と比較した場合の薬物の減少を示す。指定された阻害レベルの横断に対応する濃度の位置を特定することにより、イソボログラムを描いた。これは、他の単剤の濃度を横切る用量マトリックス中の各々の単剤濃度の交点を見いだすことによって行われた。実際には、各々の垂直濃度C
Yは固定されたままにしておき、二等分アルゴリズムを使用して、応答面Z(C
X,C
Y)における選択された効果レベルを与える、その垂直用量と組み合わせた水平濃度C
Xを同定した。その後、これらの濃度は、線形内挿によって結ばれ、アイソボログラムディスプレイを生成する。相乗的相互作用については、アイソボログラムの輪郭は、相加性閾値を下回り、原点に近づき、拮抗的相互作用は、相加性閾値を上回るだろう。エラーバーは、アイソボログラムを生成するために使用される個々のデータポイントから生じる不確実性を表す。濃度を求めるための二分法を使用して応答誤差から各々の交点の不確実性を推定する。ここで、Z−σ
Z(C
X,C
Y)およびZ+σ
Z(C
X,C
Y)は、I
cutを横断し、σ
Zは効果スケール上の残余誤差の標準偏差である。
【0219】
104種のエンハンサー化合物とともにIMGN529を用いて生成された全ての相乗スコアを調査することにより、抗CD20抗体で最も高い相乗スコアが得られることが示された。3つの抗CD20抗体リツキシマブ、オビヌツズマブ(obinutuzumab)、およびオファツムマブ(ofatumumab)の平均相乗スコアは、他のエンハンサー化合物について得られた平均相乗スコアよりほぼ3倍高かった。相乗作用は、NHLにおいて使用される他の標準治療処置を含む複数のクラスのエンハンサー化合物にわたって見られたが、全ての標準治療薬剤で見られるわけではなかった。例えば、ドキソルビシン(Doxorubicin)およびエトポシド(Etoposide)のようなトポイソメラーゼII阻害剤は、IMGN529と組み合わせた場合に相乗作用を示さなかった。
【0220】
IMGN529+リツキシマブ、IMGN529+オビヌツズマブ、およびIMGN529+オファツムマブの組合せについて得られた相乗スコアを表10に示す。影付きボックスの相乗スコアは、平均自己交差プラス標準偏差の2倍(2σ)に取って代わるものを表す。統計的に有意な相乗スコアの範囲は4.07〜62.9である。3つの抗CD20抗体は全て、NHLの全てのサブタイプを代表する11種の細胞株にわたって有意な相乗作用を示した。抗増殖アッセイを、NHL細胞株のサブセットにおいて、IMGN529+リツキシマブ、IMGN529+オビヌツズマブ、およびIMGN529+オファツムマブの組合せについて繰り返した。IMGN529+リツキシマブの細胞生存率の低下に対する相乗効果が再現され、相乗スコアが統計的に有意であることが確認された。3つの追加的な細胞株において、オファツムマブおよびリツキシマブについてもまた、有意な相乗作用が観察された。
【表10】
影付きボックスは、自己交差×2標準偏差を超える相乗スコアを示す
【0221】
IMGN529およびリツキシマブについての組合せデータは、NHLの各々のサブタイプを代表する5つの細胞株について提供される。データは、IMGN529およびリツキシマブの各々の用量でのパーセント(%)増殖阻害(
図1、パネルa−f)、アイソボログラム(
図2、パネルa−f)、および最良の組合せ指数(CI)値(表11)として示す。この試験の条件下で達成できる最大増殖阻害は200%である。
【表11-1】
【表11-2】
【0222】
1未満のCI値は、相乗作用を示す;CI=1は相加性を示す;1より大きいCIは拮抗作用を示す。代表的なアイソボログラムは、全て相乗的な相互作用を示し(アイソボログラムの輪郭が相加性閾値を下回る)、各々の組合せの最良のCI値は0.4未満である。
【0223】
IMGN529とリツキシマブとの組合せもまた、その分子特性に基づいて治療することが困難なDLBCL患者集団を表すOCI−Ly18細胞株モデルにおいて試験した。この細胞株は、転写因子MYCおよび抗アポトーシスタンパク質BCL2を過剰発現し、この発見は、IHCを使用して内部で確認された(BCL2についてのHスコア275およびMYCについてのHスコア230)。Hスコアは、染色強度スコア(例えば、0から3のスコア。ここで、0は無染色を表し、3は強い染色を表す)を染色について陽性である細胞の百分率と組み合わせる(すなわち、均一性)。Hスコアは、以下のように計算することができる:
Hスコア=[0
*(強度0で染色された細胞の百分率)]+[1
*(強度1で染色された細胞の百分率)]+[2
*(強度2で染色された細胞の百分率)]+[3
*(強度3で染色された細胞の百分率)]。
したがって、Hスコアは、0(細胞染色なし)から300(強度3での全細胞染色)の範囲であり得る。予後不良のDLBCL患者においては、MYCとBCL2の両方の過剰発現が記載されている。OCI−Ly18におけるリツキシマブ+IMGN529の組合せについて得られた相乗スコアは11.3であり、これは、統計学的に有意である。
図3、パネルAおよびBに示されるアイソボログラムおよびパーセント増殖阻害は相乗作用を示し、最良のCIは0.23として決定された。
【0224】
IMGN529の個々の成分の寄与を見るために、IMGN529、非コンジュゲート細胞透過性DM1−Me、およびhuCD37−3抗CD37抗体と組み合わせたリツキシマブを、以下の代表的細胞株:DOHH2、GRANTA−51、OCI−Ly18、SUDHL−4およびU2932において、評価するための実験を行った。
図4の棒グラフは、得られた相乗スコアを示す。統計的に有意な相乗スコアをアスタリスクで示す。リツキシマブは、試験した5つの細胞株全てにおいて、IMGN529との相乗作用を示す。huCD37−3抗体は、試験した5つの細胞株のいずれにおいても統計的に有意な相乗作用を示さなかった。DM1−Meコンジュゲートは、2つの細胞株:SUDHL−4およびU2932において有意な相乗作用を示したが、より少ない程度であった。これらのデータは、完全な相乗作用のために、IMGN529におけるhuCD37−3抗体およびDM1−Me活性の両方が必要とされることを示唆している。
【0225】
IMGN529とリツキシマブの組合せの相乗作用がいずれかの単剤活性によって引き起こされたか否かを同定するために、いずれかの単剤の活性を、NHL細胞株のパネルについての相乗スコアと比較した。Horizon discoveryによる72時間生存度アッセイ(ATP lite、Perkin Elmer)を使用して、NHL細胞株のパネルの感度を決定した。
【0226】
応答曲線の曲線下面積(AUC)を使用して、細胞株の感受性を測定した。黒色の384ウェル組織培養処理プレート中の増殖培地に、ウェル当たり500個の細胞で細胞を播種した。処理時(播種48時間後(T
0))、一式のアッセイプレート(処理を受けていない)を集め、ATPLite(Perkin Elmer)を添加することにより、ATPレベルを測定した。これらのTzero(T
0)プレートは、Envisionプレートリーダー上で、超高感度発光を使用して読み取られた。処理したアッセイプレートを化合物と共に72時間インキュベートした。120時間後、ATPLiteを使用してエンドポイント分析のためにプレートを展開した。全てのデータポイントは、自動化されたプロセスによって収集され、品質管理され、Horizon CombinatoRx専売ソフトウェアを使用して分析された。下記の品質管理標準を満たした場合に、アッセイプレートを受け入れた:(1)実験全体を通して一貫した相対ルシフェラーゼ値、(2)0.6より大きいZ因子スコア、および(3)プレート上で一貫した未処理/ビヒクル対照。GIを細胞生存率の尺度として利用した。ビヒクルの細胞生存率は、投薬時(T
0)および120時間後(T
72)に測定した。
【0227】
図9に示すように、IMGN529+リツキシマブの組合せの相乗作用は、いずれの薬物の単剤活性によっても予測されず、合成−致死型相互作用を示唆している。
【0228】
細胞生存率を低下させることについてのIMGN529とリツキシマブとの組合せは、U2932(ABC DLBCL)、Farage(GCB DLBCL)、OCI−Ly−7(GCB DLBCL)、OCI−Ly−10(ABC DLBCL)およびDOHH2(GCB DLBCL)細胞株において再現した。結果を
図10、パネルA〜Eに示す。高い相乗スコアの細胞株(例えば、U2932、OCI−Ly7、およびFarage、
図10、パネルA〜C)においては、低用量のリツキシマブは、最大の細胞殺滅に必要となるIMGN529の用量を減少させた。これらの結果はまた、ABCおよびGCB DLBCLサブタイプの両方におけるIMGN529+リツキシマブの組合せによる強力な細胞殺滅能力を示唆する。低い相乗スコアの細胞株(例えば、DOHH2、
図10、パネルD)においては、リツキシマブと比較して用量依存的な相乗作用があった。低い/有意でない相乗作用を有する細胞株(例えば、OCI−Ly−10、
図10、パネルE)においては、リツキシマブの添加による利益はなかった。
【0229】
(実施例2)
in vivo効力 IMGN529およびリツキシマブ組合せ療法
in vivoで腫瘍負荷を低下させる能力についてのIMGN529の効力を試験するために、以下のプロトコールに記載されるように、播種性腫瘍生存モデルを使用した。
【0230】
雌SCIDマウスに、それぞれ、1×10
7個のFarage細胞、ヒトDLBCL細胞株を、側方尾静脈に静脈内接種した。接種後7日目に、マウスを群に分け、以下の表12に概説するようにIMGN529単独またはリツキシマブと組み合わせて静脈内注射により処置した。IMGN529を7日目に2.5または5mg/kgの用量で1回投与した。リツキシマブは、単独療法アームでは接種後7日目および21日目に、組合せアームでは7、14および21日目に投与した。動物を毎日モニターし、測定されたエンドポイントは生存であった。後肢麻痺が存在し、体重が処置前体重の>20%だけ減少したときか、または何らかの苦痛の徴候が見られたときに動物を屠殺した。
【0231】
結果を
図5に示す。ビヒクル処置動物の生存期間中央値は27日間であった。単独療法としてのリツキシマブは、生存期間中央値を32日に延長した。2.5mg/kgおよび5mg/kgで投与された単独療法としてのIMGN529は、生存中央値をそれぞれ、34.5および42日に延長させた。リツキシマブとIMGN529の組合せで処置した動物の生存期間中央値は決定されなかった。リツキシマブと組み合わせて2.5mg/kgでのIMGN529で処置した10匹の動物のうち7匹およびリツキシマブと組み合わせて5mg/kgでのIMGN529で処置した10匹の動物のうち10匹が、Farage細胞の接種後90日目に生存していたからである。したがって、IMGN529とリツキシマブとの組合せは、生存期間を劇的に延長した。
【表12】
【0232】
(実施例3)
SU−DHL−4、DLBCLモデルにおけるIMGN529およびリツキシマブ組合せ療法の改善された効力および毒性
IMGN529の抗腫瘍活性は、SU−DHL−4 DLBCLリンパ腫異種移植片を有する雌SCIDマウスにおける、単独療法として、およびリツキシマブとの組合せとして、およびR−CHOP組合せ化学療法として評価された。マウスを腫瘍体積により群へ無作為化し(群当たりn=8)、続いて、接種後20日目に投与した。これらの群は、ビヒクル(PBS)を投与された対照群、10mg/kgで投与されたIMGN529単剤群、10mg/kgで投与された単剤リツキシマブ群、10mg/kg用量のIMGN529と10mg/kgのリツキシマブの単回用量との組合せからなるIMGN529+リツキシマブ組合せ群、およびR−CHOP組合せ化学療法を併用した群を含んだ。R−CHOP化学療法レジメンは、単一の10mg/kg用量のCD20標的化抗体リツキシマブ、単一の30mg/kg用量のDNAアルキル化剤シクロホスファミド、単一の2.5mg/kg用量のDNAインターカレート剤ドキソルビシン、単一の0.375mg/kg用量の微小管阻害剤ビンクリスチン、および5回の毎日0.15mg/kg用量の、副腎皮質ステロイドであるプレドニゾンからなった。
【0233】
腫瘍体積は、週に1〜2回、キャリパーを使用して3次元で測定した。腫瘍体積は、式V=長さ×幅×高さ×1/2を使用して、mm
3で表された(TomaykoおよびReynolds、Cancer Chemother. Pharmacol.24巻:148〜54頁(1989年))。試験薬剤の毒性の大まかな指標として、体重を週に2回測定した。活性は、Bisseryら、Cancer Res.51巻:4845〜52頁(1991年)に記載されているように評価した。
【0234】
腫瘍増殖阻害(T/C値)もまた、以下の式を使用して評価した:
T/C(%)=処置の腫瘍体積中央値/対照の腫瘍体積中央値×100
腫瘍体積は、PBS対照の腫瘍体積が所定の大きさに達したときに、処置(T)群およびPBS対照(C)群について同時に決定した。(Bisseryら、Cancer Res.51巻:4845〜52頁(1991年)。)腫瘍を含まないマウス(0mm
3)を含む、各々の処置群の日々の腫瘍体積中央値を測定した。NCI基準に従うと、T/C≦42%が抗腫瘍活性の最小レベルである。T/C<10%は、高い抗腫瘍活性レベルと考えられる。
【0235】
腫瘍増殖遅延(T−C)もまた、評価した。腫瘍増殖遅延(T−C)計算について、TおよびCは、それぞれ処置群(T)およびPBS対照(C)群の腫瘍が所定の大きさに達するのに必要な時間(日)の中央値である。腫瘍のない生存者は計算から除外される。
【0236】
腫瘍倍化時間(T
d)もまた、PBS対照群の日々の腫瘍体積中央値の非線形指数関数曲線フィッティングから推定される。
【0237】
対数細胞殺滅(LCK)も評価した。皮下増殖腫瘍について、全対数細胞殺滅(LCK)は、以下の式から計算される:
LCK=(日数でのT−C値)/(3.32×T
d)
ここで、T−Cは、上に記載のような腫瘍増殖遅延であり、T
dは、日数での腫瘍体積倍加時間である。対数細胞殺滅値は、サザン研究施設(Southern Research Institute;SRI)の基準に従って、活性評点に変換することができる。
【表B】
【0238】
腫瘍退縮もまた、評価した。腫瘍体積が50%またはそれを超えて減少した場合、対象は部分的退縮(PR)を有するとみなされ、触知できる腫瘍が検出されなかった場合、完全な腫瘍退縮(CR)を有するとみなされた。無腫瘍生存者(TFS)の数は、試験終了時(接種後90日)に無腫瘍であった対象の数である。全てのマウスの体重を薬物毒性の指標として1週間に1から2回測定した。
【0239】
IMGN529は、単独療法(16%のT/C、1/8 CRおよび0/8 TFS)として活性であった。単回用量リツキシマブもまた、単独療法(42%のT/C、2/8 CRおよび2/8 TFS)として活性であった。R−CHOP療法は、モデル(25% T/C、2/8 CRおよび1/8 TFS)において、活性であった。IMGN529+リツキシマブの組合せは非常に活性であった(0% T/C、5/8 CRおよび4/8 TFS)。単剤療法ならびにIMGN529+リツキシマブ組合せ療法は、最小限の最下点体重減少(BWL)をもたらした(IMGN529、リツキシマブおよびIMGN529+リツキシマブ群においては、それぞれ2.5、1.4および2.0%)。R−CHOP処置は、IMGN529+リツキシマブの組合せ(2.0%)と比較して、最下点で認識できるほど大きなBWL(7.5%)をもたらした(
図6)。
【0240】
(実施例4)
DOHH2、濾胞性リンパ腫(FL)モデルにおけるIMGN529およびリツキシマブ組合せ療法の効力の改善
IMGN529の抗腫瘍活性は、DoHH2 FL異種移植片を有する雌SCIDマウスにおける単独療法として、およびリツキシマブと組み合わせて評価した。マウスを腫瘍体積により群(群当たりn=8)へ無作為化し、続いて接種後10日目に投与した。これらの群は、ビヒクル(PBS)を投与した対照群、10mg/kgを3週毎に1回(qwx3)および5mg/kgをqwx3で投与した2つのIMGN529単剤群、10mg/kgをqwx3で投与したリツキシマブ単剤群、R−CHOP群、ならびに10mg/kgをqwx3または5mg/kgをqwx3でのIMGN529と組み合わせて10mg/kgをqwx3用量のリツキシマブを投与された2つのIMGN529+リツキシマブ組合せ群を含んだ。R−CHOP化学療法レジメンは、単一の10mg/kg用量のCD20標的化抗体リツキシマブ、単一の30mg/kg用量(iv)のDNAアルキル化剤シクロホスファミド、単一の2.5mg/kg用量(iv)のDNAインターカレート剤ドキソルビシン、単一の0.375mg/kg用量の微小管阻害剤ビンクリスチン(iv)、および5回の毎日0.15mg/kg用量(qdx5po)の、副腎皮質ステロイドであるプレドニゾンからなった。
【0241】
腫瘍体積および体重を上に記載のように測定した。
【0242】
図7にデータを提示する。IMGN529は、それぞれ10および5mg/kg qwx3用量について、14%および30% T/C、1.14および2.13 LCK、1/8および0/8 PR、1/8および0/8 CR、1/8および0/8 TFSでの用量依存活性を示した。IMGN529の両方の用量は、T/C値によって活性であった。SRI基準を用いると、5mg/kgは+であり、10mg/kgは++であった。単独療法として、リツキシマブもまた、10mg/kg qwx3(13% T/C、1.69LCK、3/8 PR、3/8 CR、および2/8 TFS)で活性であった。10mg/kgリツキシマブqwx3と5mg/kg qwx3 IMGN529との組合せは、単独療法IMGN529またはリツキシマブ(18% T/C、1.69 LCK、1/8 PR、1/8 CR、0/8 TFS)と同じくらい活性であった。単独療法(4% T/C、2.13 LCK、7/8 PR、7/8 CR、7/8 TFS)として投与された薬剤よりも10mg/kgリツキシマブqwx3と10mg/kg qwx3 IMGN529との組合せがより活性であった。この組合せはSRI標準によると+++活性であった。したがって、LCK++活性用量のIMGN529(10mg/kg)およびリツキシマブの組合せは高度に有効であった。R−CHOPを本試験の比較のために使用した。両方の薬剤を10mg/kg qwx3で投与した場合の組合せIMGN529+リツキシマブの活性は、R−CHOP(4%対0% T/C、2.13対3.11 LCK、7/8対8/8 PR、7/8対8/8 CR、7/8対5/8 TFS)と同等であった。IMGN529対リツキシマブの組合せ処置マウスは、R−CHOP処置マウスよりも、わずかに軽い体重減少を示した(3%対5%)。
【0243】
(実施例5)
IMGN529およびリツキシマブはカスパーゼ活性化によるアポトーシスを誘導する
IMGN529およびhuCD37−3の両方とも、架橋の非存在下、in vitroでアポトーシスを誘導することができる。IMGN529は、抗体成分の機能的活性と標的化DM1ペイロード送達とを組み合わせるため、細胞殺滅活性の増強を示す。IMGN529単独またはリツキシマブと組み合わせた細胞殺滅の機構を、カスパーゼ3および7の活性の誘導を評価することによって試験した。
【0244】
これらの試験においては、加湿した37℃のインキュベーター内で、1日間、様々な処理の存在下、10%ウシ胎仔血清(FBS)を補充したRPMI−1640培地100μL中で、ウェル当たり10,000細胞で細胞をインキュベートした。処理は、10nMのhuIgG1アイソタイプ対照抗体、10nMのリツキシマブ、10nMのhuCD37−3抗体、1nMのIMGN529、またはそれらの組合せであった。アポトーシスの強力な誘導物質であるスタウロスポリン(Sigma−Aldrich)を、2μM濃度で、陽性対照として使用した。Caspase−Glo(登録商標)3/7アッセイキット(Promega)を使用して、製造業者の取扱説明書に従いカスパーゼ3/7活性を検出した。簡潔には、Caspase−Glo(登録商標)3/7緩衝液および凍結乾燥Caspase−Glo(登録商標)3/7基質を、使用前に室温(RT)に平衡化し、次いで完全に混合した。アッセイプレートをインキュベーターから取り出し、室温に平衡化させ、100μLのCaspase−Glo(登録商標)3/7試薬を各々のウェルに添加した。プレートを、オービタルプレートシェーカーを使用して30秒間穏やかに混合し、細胞溶解を誘導した。アッセイプレートをホイルで覆って、室温で1時間インキュベートした。各々の試料の発光をVictor3マイクロプレートリーダー(PerkinElmer)で相対発光単位(RLU)において測定した。対照試料からの平均RLUで割った各々の処理についての平均RLUとして、huIgG1アイソタイプ対照抗体処理試料と比較した各々の処理について、カスパーゼ3/7の倍数誘導(fold−induction)を計算した。GraphPad Prism v5(GraphPad Software,Inc.)を使用してデータをプロットした。
【0245】
これらのアッセイの結果は、
図8、パネルA〜Eに表されている。IMGN529はCD37+ヒトリンパ腫細胞株のパネルにおいて、カスパーゼ3/7活性を誘導した。IMGN529処理は、DOHH2、Farage、SU−DHL−4、U2932およびOCI−Ly7細胞におけるhuIgG1アイソタイプ対照抗体によって誘導される活性より、およそ1.8から2.5倍高いカスパーゼ3/7活性をもたらした。リツキシマブと組み合わせて、IMGN529のカスパーゼ3/7活性の誘導は、これらの細胞株において上昇し、対照抗体によって誘導された活性よりも3.4から5.2倍の範囲高いものであった。これらの結果は、IMGN529誘導細胞死がカスパーゼ媒介経路と関連していることを示している。これは、細胞死のアポトーシス機構と一致し、タイプ1抗CD20抗体の例であるリツキシマブの存在によって、活性を増強することができる。
【0246】
カスパーゼ3/7活性化に対するIMGN529とリツキシマブの組合せ効果もまた、DOHH−2、OCI−Ly7、SU−DHL−4、およびU2932細胞株中、用量−組合せマトリックスとしてのゼロを含む一連の濃度で、単剤についておよび2つの薬剤の対での組合せについて、反復して測定した。4×10
−8Mの4×作業ストックとして、両方の単剤を調製した。完全RPMI−1640培地において、IMGN529の1/3連続希釈およびリツキシマブについての1/4連続希釈液を生成した。試験試料(IMGN529、リツキシマブまたは両方)を、白壁の96ウェルアッセイプレート(Costa 3917)に、25μL/ウェルで二連で加えた。未処理の細胞を有するウェルを増殖対照として使用した。指数関数的に増殖する細胞を、完全RPMI1640培地中で3×10
5個/mLで再懸濁し、50μL/ウェルをアッセイプレートに添加した。最終アッセイ条件は、1×10
−8Mから1.4×10
−11MまでのIMGN529を有し、1×10
−8Mから3.9×10
−11Mまでのリツキシマブを有する/有さない、ウェル当たり15,000個の細胞に対応した。プレートを、加湿した37℃インキュベーター中で1日(24時間)、示したようにインキュベートした。この試験を通して、Caspase−Glo(登録商標)3/7アッセイキット(Promega、Cat#PAG8092)を使用して、カスパーゼ3/7活性を製造業者の取扱説明書に従って検出した。
図11、パネルA〜Dにおけるこれらの実験の結果は、IMGN529+リツキシマブでの処理が劇的なカスパーゼ3/7活性化をもたらし、細胞死を導くことを示している。
【0247】
PARP切断もまた、IMGN529+リツキシマブによる処理後に調べた。指数関数的に増殖する細胞を、1,200rpmで5分間、室温で遠心分離することにより回収し、完全RMPI−1640培地中で0.5×10
6個/mLで再懸濁した。1ペトリ皿(Corning 430167)当たり10mL、5×10
6細胞/皿に等しくなるように細胞を移した。IMGN529またはリツキシマブまたはその両方を、各々の細胞株について、Caspase−Glo(登録商標)3/7アッセイの結果に基づく濃度で添加した。0.5時間、2時間および18時間のインキュベーションの後、試料を収集し、10mLの氷冷1×PBSで洗浄した。Pathscanストレスおよびアポトーシスシグナル伝達抗体アレイキットおよびPathScan細胞内シグナル伝達アレイキット(Cell Signaling #12856および#7323)を、製造業者の取扱説明書に従って使用して、処理により影響を受けたシグナル伝達分子を検出した。簡潔に述べると、Haltプロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤カクテル(thermo Scientific、prod#1861281)とともにキットにより提供された溶解緩衝液を用いて、細胞を溶解した。溶解物を1mg/mLに標準化し、50〜75μLの溶解物をアレイ膜とともにインキュベートした。アレイを、室温で1時間、検出抗体カクテルとともにインキュベートし、続いて室温で30分間、HRP結合ストレプトアビジンとともにインキュベートした。スライドをLumiGlo/ペルオキシド試薬とともにインキュベートし、Bio−Rad chemiDoc MP画像システムを使用してイメージングした。デンシトメトリー分析を行い、データをエクスポートしてマイクロソフトExcelで分析した。未処理の対照試料に対する各々の処理についてのRLUを、各々の時点での各々の処理についての平均RLUから、未処理試料の平均RLUを引いたものとして計算した。
図11、パネルE〜Hに示すように、IMGN529+リツキシマブと細胞の18時間のインキュベーションにより、PARPの切断が増加し、細胞がアポトーシスを受けていることを示した。
【0248】
(実施例6)
再発性または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を有する患者におけるリツキシマブと組み合わせたIMGN529の試験
IMGN529とリツキシマブとの組合せは、ヒト患者における再発性および/または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫および他の形態の非ホジキンリンパ腫に対するその効力および耐容性について試験される。
【0249】
試験デザイン
オープンラベル、多施設、非無作為化フェーズII(安全性ランイン(run−in)フェーズとともに)試験において、IMGN529は、再発性および/または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)および他の形態の非ホジキンリンパ腫を有する患者に、リツキシマブと組み合わせて投与される。この試験は、スクリーニング期間、治療期間、治療来診の終了、およびフォローアップ期間からなる。DLBCL、濾胞性NHL(FL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、または辺縁帯/粘膜関連リンパ組織(MZL/MALT)、または他のNHLサブタイプを有する患者は、試験の安全性ランインフェーズに登録する資格がある。安全性ランインの間、少なくとも6人のDLBCL患者および6人のFL NHL患者が登録されている。試験のフェーズ2においては、患者は疾患の診断に従って、2つの並行したコホートに登録される:コホート1、R/R DLBCL(およそ30人の患者;新規またはがん化)およびコホート2、R/R NHLの他のサブタイプ(およそ30人の患者)。
【0250】
IMGN529注入のおよそ30〜60分前に、10mgでのデキサメタゾンIV(または同等のもの)、抗ヒスタミン薬および解熱薬を患者に投与する。患者は、注入後2日目および3日目に経口デキサメタゾンを8mg/日で服用するように指示される。必要であれば、患者は顆粒球増殖因子補助物で治療される。顆粒球増殖因子補助物が与えられる場合、それは、好中球減少症を緩和するために治療医師が必要と考える日数の間、各々の周期の6〜10日目の間に開始して投与される。高い腫瘍負荷および/または高い循環リンパ球数(>25×10
9個/L)を有する患者は、腫瘍崩壊症候群(TLS)のリスクが高く、治療の前、12〜24時間に開始して十分に水分補給させる。患者は施設のガイドラインに従って、予防的抗ウイルス治療を受ける。
【0251】
少なくとも1つであるが6つを超えない先行療法/前治療レジメン(単独または組合せの、先行の抗CD20療法が許可される)を受けていた、難治性または再発性DLBCL、FL、MZL/MALT、MCL、または他の形態のNHLを有する成人患者が登録される。患者は、リンパ腫のための国際ワーキンググループガイドライン(Chesonら、J. Clin. Oncol.25巻(5号)、2007年)に従って、評価可能または測定可能な疾患を有していなければならない。FDG−avid疾患を有する患者は、ベースラインから試験の終了までPET−CTによって追跡が可能であるべきである。患者は、十分な血球数と器官機能を有していなければならず、試験登録以前の年内に収集された生検材料から保存組織が利用可能でない限り、新鮮な腫瘍生検を提供する意思が無ければならない。原発性の難治性疾患は、最初の療法においてのPR未満の達成、または安全性ランインフェーズのみについて6ヶ月以内の第一選択療法への応答からの再発と定義される。以前の同種幹細胞移植を受けた患者は、試験の安全性ランインフェーズから除外されている;しかしながら、移植片対宿主病(GVHD)が管理され、試験依頼者が承認した場合、フェーズ2に登録することが認められている。≧グレード2末梢神経障害、妊娠、授乳、または活動性肝炎A、B、もしくはC感染または他の制御されていない間質性疾患を有する患者は除外される。他の抗CD37標的化抗体薬物コンジュゲートでの先行療法を受けた患者は除外される。
【0252】
IMGN529およびリツキシマブは、それぞれ、フェーズI IMGN529試験で定義される最大耐用量(MTD)(0.7mg/kgまたは試験の期間中に安全性データのレビューを担当する参加サイトからのメディカルディレクターおよび研究者で構成された安全審査委員会(SRC)によって決定される代替用量)、および375mg/m
2で、3週スケジュールの1週目の1日目(すなわち、Q3W)に静脈内投与される。安全性ランインフェーズに登録された患者に発生する治療中に発生した有害事象(TEAE)は、SRCによってレビューされ、組合せ治療の安全性プロファイルを決定する際に考慮される。フェーズ2の用量がSRCによって決定されると、コホート1および2が同時に開かれて(open)登録され、リツキシマブおよびIMGN529は安全性ランインフェーズで使用されるものと同じスケジュールで投与される。組合せ療法は、容認できない毒性、疾患の進行または同意の撤回がない場合に、耐容される限り提供される。この試験の主な目的は、IMGN529およびリツキシマブ組合せレジメンによる治療の抗腫瘍活性および耐容性を、客観的応答率(ORR)および有害事象の発生率によって評価されるように、決定することである。抗腫瘍活性は、ルガーノ分類(Lugano Classification)によって評価される。有害事象を等級付けするためには、CTCAEバージョン4.03を使用することとなるであろう。
【0253】
胸部、頸部、腹部、および骨盤のCT/PETスキャンを使用した疾患評価は、ベースライン時(試験治療の初回用量前28日以内)に行われ、周期1、1日目から開始して6週間±1週間ごとに繰り返し評価が行われ、試験治療の遅延を、結果としてシフトせず、治療終了時(EOT、試験治療の最後の投与の28日後)に行われる。あまり好ましくはないが、磁気共鳴イメージング(MRI)は許容される。FDG−avid疾患の患者には、[18F]−FDG−PETスキャンによって追跡される。必要に応じてPETを繰り返す。組み入れ前の3ヶ月以内に行われない場合、骨髄生検はベースラインで行われる。完全応答(CR)を確認するためにベースラインで含まれる場合にのみ、それは繰り返される。療法の終了時に、応答者は、進行性疾患が記録されるかまたは新たなリンパ腫特異的療法が開始されるかのいずれかが先に起きた時まで、12週間ごとに腫瘍評価を継続する(+/−3(±4週間))。全ての患者を、少なくとも24ヶ月間の生存について追跡する。
【0254】
安全性データ
バイタルサイン、身体検査、ECOGパフォーマンスステータス(PS)、および実験室安全性試験は、全患者の試験を通して、薬物投与の前に、および指定間隔で得られる。血液学、血液化学、バイタルサイン、およびECG結果におけるベースラインからの変化は、治療によって要約される。血液学および血液化学におけるベースライン値からのシフトが要約される。血漿もまた、ヒト化抗CD37抗体成分またはDM1成分に対する液性応答の存在について評価される。有害事象は、規制活動のための医学辞典(Medical Dictionary for Regulatory Activities)でコード化され、器官別大分類(system organ class)(SOC)ごとに要約される。併用薬は世界保健機関薬物辞典を使用してコード化される。薬物動態は、治療中に指定された間隔で行われる。PKパラメータ(C
max、T
max、終末半減期(t
1/2)、定常状態での分布体積(V
ss)、クリアランス(Cl)、AUC
0−t、AUC
inf)は、実際のサンプリング時間を使用して、IMGN529、総ヒト化CD37モノクローナル抗体、DM1、および総リツキシマブの血漿濃度から由来する。個々の血漿濃度対各々の患者および処理の実時間プロファイルならびに、平均(+/−STD)血漿濃度対各々の用量レベルの予定時間プロファイルは、通常および半対数スケールでグラフ表示される。腫瘍組織試料は、患者の腫瘍の特徴付けおよび疾患結果との相関付けのために使用される。
【0255】
効力データ
データを分析して、第1および第2の目的を評価する。第1の目的は、リツキシマブと組み合わせたIMGN529の効力および耐容性の決定である。客観的応答率(ORR)は、各々の評価可能患者についての研究者によって、完全応答(CR)、部分応答(PR)、安定病態(SD)、または再発性疾患/進行性疾患(PD)と決定される。応答は、割り当てられた用量コホート、ならびに95%信頼区間(CI)とともに応答が生じた用量によって表にされている。応答−評価可能の定義を満たすために、患者は、ベースライン時に放射線の評価を受けていた必要があり、少なくとも1用量のIMGN529およびリツキシマブを受けており、少なくとも1つの用量後の腫瘍評価を受けていた必要がある。第2の目的には、組合せレジメンの薬物動態および薬力学の特徴が含まれる。患者を評価し、無増悪生存(PFS)、進行までの時間(TTP)、および全生存(OS)の増加を実証する。PFSはKaplan−Meier方法を使用して分析されるであろう。PFS中央値および95%CI(もし実行可能であるならば)ならびに6ヶ月でのPFS率およびその95%CIを推定し、提示する。OSはKaplan−Meier方法を使用して解析されるであろう。OS中央値および95%信頼間隔(もし実行可能であるならば)が提示される。95%CIとともに1年でのOS率を推定し、提示する。応答までの時間と応答持続時間(DOR)もまた、評価する。DORは、客観的な反応(PRまたはCR)を達成する全ての評価可能な患者について推定される。持続時間中央値および関連する95%CIが提示される。探索の目的としては、CD37とCD20抗原の発現との組合せレジメンの抗腫瘍活性とIMGN529およびリツキシマブの抗腫瘍活性との相関関係を調査すること、ならびに、起源分類(origin classification)の細胞、MYC、BCL2、およびIgVH状態、発現プロファイリングおよび関連遺伝子の突然変異分析ならびにFcγRIIIAおよび/またはFcγRIIA遺伝子型を含むが、これらに限定されない、可能性のある予測および予後バイオマーカーを探索することが挙げられる。
【0256】
(実施例7)
U2932腫瘍細胞を有するSCIDマウスにおけるIMGN529およびリツキシマブ組合せ療法の改善された効力
U2932腫瘍細胞、ABC DLBCLモデルを有する雌SCIDマウスにおいて、R−CHOPと比較した単独またはリツキシマブと組み合わせた様々な用量のIMGN529の抗腫瘍活性を評価した。接種の13日後、マウスを腫瘍体積により7つの群(群当たりn=8)に無作為化した。これらの群は、ビヒクル(PBS)を投与した対照群、5mg/kgまたは10mg/kgのIMGN529、10mg/kg QWx3のリツキシマブ、10mg/kg QWx3のリツキシマブと組み合わせた5mg/kgまたは10mg/kgのIMGN529、およびR−CHOP化学療法レジメン(単一の10mg/kg用量のCD20標的化抗体リツキシマブ、単一の30mg/kg用量(iv)のDNAアルキル化剤シクロホスファミド、単一の2.5mg/kg用量(iv)のDNAインターカレート剤ドキソルビシン、単一の0.375mg/kg用量(iv)の微小管阻害剤ビンクリスチン、5回の毎日0.15mg/kg用量(qdx5po)の、副腎皮質ステロイドであるプレドニゾンからなる)を含んだ。
【0257】
腫瘍体積および体重を上に記載のように測定し、その結果を
図12に示す。簡潔に述べると、5mg/kgまたは10mg/kgでのIMGN529単独療法は、このモデルでは不活性であった。5mg/kgでのIMGN529単独療法は、試験終了時に62%のT/C、0/8 PRおよび0/8 CRであった。10mg/kgでのIMGN529は、試験終了時に55%のT/C、0/8 PRおよび0/8 CRであった。リツキシマブ10mg/kg QWx3単独療法は、試験終了時に32%のT/C、0/8 PRおよび0/8 CRで活性であった。IMGN529 5mg/kgおよび10mg/kgとリツキシマブ10mg/kg QWx3の組合せアームは、このモデルにおいて、両方とも非常に活性であった。リツキシマブ10mg/kg QWx3と組み合わせた5mg/kgでのIMGN529は、試験終了時に2%のT/C、7/8 PR、および6/8 CRであった。リツキシマブ10mg/kg QWx3と組み合わせた10mg/kgでのIMGN529は、試験終了時に8%のT/C、4/8 PRおよび4/8 CRであった。標準治療としてのR−CHOPもまた、このモデルにおいて、試験終了時に12%のT/C、4/8 PR、および2/8 CRを有して活性であった。R−CHOP(4%最下点)においては、平均体重減少が観察されたが(データは示さず)、単独療法アームまたは組合せ療法アームにおいては、観察されなかった。
【0258】
この試験の結果および実施例2から4の試験は、IMGN529+リツキシマブの組合せが、DLBCLのABCおよびGCBサブタイプの両方において有効であることを示唆している。
【0259】
(実施例8)
IMGN529とリツキシマブの組合せは、ABCおよびGCB DLBCL NHL細胞株両方における抗アポトーシスタンパク質および増殖シグナル伝達を下方制御する
IMGN529とリツキシマブとの組合せは、腫瘍増殖阻害に対して相乗効果を有する。この相乗作用の根底にある分子機構は、DOHH2(GCB DLBCL)およびU2932(ABC DLBCL)細胞株の両方における様々な抗アポトーシスおよび増殖性分子シグナル伝達経路のレベルおよび活性によって評価された。
【0260】
1×10
7個の細胞をIMGN529およびリツキシマブを単独または組み合わせて24時間処理した。細胞をPBSで洗浄し、遠心分離によって集めた。細胞は、周期的にボルテックスを行いながら、4℃で10分間、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤の両方を含むM−PER(Pierce)中で再懸濁および溶解した。タンパク質溶解物を遠心分離して残渣を除去し、タンパク質濃度を、BCAアッセイ(Pierce)を使用して測定した。ウェスタンブロッティングのために、XT−試料緩衝液とXT−還元剤(BioRad)を使用して、ヒートブロック上、100℃で10分間加熱することにより、等量の直鎖状タンパク質を調製した。ゲル電気泳動およびウェスタンブロッティングを、Criterionゲルおよび装置(BioRad)を使用して、製造業者の取扱説明書に記載されているように実行した。タンパク質をPVDF膜に移し、適切な一次および二次抗体(Cell Signaling Technologies)を使用してタンパク質レベルを評価した。等しいタンパク質ローディングは、参照遺伝子GAPDHおよびベータ−アクチンのブロッティングによって確認された。結果を
図13、パネルAおよびBに示す。
【0261】
細胞をそれぞれ1nMおよび20μg/mLのIMGN529およびリツキシマブで処理した。GCB DLBCL細胞株DOHH2およびABC DLBCL細胞株U2932において、IMGN529およびリツキシマブの組合せは、抗アポトーシスタンパク質(BCL−XL、BCL−2、MCL−1)発現を単剤活性単独よりも大きな程度まで減少させた(
図13、パネルA)。同様に、組合せ処理は、PI3K/AKT軸の活性(ホスホ−AKTおよびホスホ−S6レベルによって測定される)を、単剤処理よりも大きな程度まで下方制御した(
図13、パネルB)。
【0262】
(実施例9)
OCI−Ly18二重ヒットDLBCL腫瘍異種移植片におけるIMGN529およびリツキシマブ組合せ療法の改善された効力
IMGN529とリツキシマブの組合せの抗腫瘍活性を、OCI−Ly18二重ヒットDLBCL腫瘍異種移植片を有する雌SCIDマウスにおいて評価した。マウスを腫瘍体積により群に無作為化し(群当たりn=8)、続いて接種後12日目に投与した。全ての処置は、単回投与からなっていた。これらの群には、ビヒクル(リン酸緩衝生理食塩水(PBS))を投与した対照群、10mg/kgで投与したIMGN529単剤群、10mg/kgで投与したリツキシマブ単剤群、それぞれ10mg/kgおよび10mg/kgで投与したIMGN529+リツキシマブ群が含まれていた。
【0263】
腫瘍体積は、キャリパーを使用して週に1から2回、3次元で測定した。腫瘍体積は、式V=長さ×幅×高さ×1/2を使用してmm3で表した(Tomayko 1989年)。試験薬剤の毒性の大まかな指標として、体重を週に2回測定した。活性は、Bisseryら(1991年)において記載されているように評価した。
【0264】
IMGN529単剤は不活性であった(88%のT/C、0/8 CRおよび0/8 TFS)。リツキシマブ単剤は活性であった(12%のT/C、0/8 CRおよび0/8 TFS)。IMGN529+リツキシマブの組合せは非常に活性であった(0.1%のT/C、2/8 CRおよび1/8 TFS)。IMGN529+リツキシマブの組合せは、全ての単剤処置よりも活性であった(
図14を参照されたい)。
【0265】
(実施例10)
IMGN529とリツキシマブ組合せ療法のin vitroプロセシングモデルは、リツキシマブ共処理により、プロセシングされている抗CD37抗体の量が増加することを示す
IMGN529単独およびリツキシマブとの組合せでの細胞上標的結合、取り込みおよびリソソーム分解を評価するために、以前に記載された
3H−プロピオンアミド標識抗体プロセシング方法を使用した(Laiら、Pharm Res.2015年11月;32巻(11号):3593〜603頁)。このモデルを使用して、IMGN529、huCD37−3抗体の抗CD37標的化部分を、リシン残基を介してトリチウム化プロピオネートで微量標識した。本発明者らは以前に、細胞の結合、取り込み、およびリソソームへの輸送の際に、[
3H]プロピオネート標識Ab(
3H−Ab)が分解され、リシン−[
3H]プロピオンアミドが放出されることを示した。この単一異化代謝産物は、IMGN529のようなAb−SMCC−DM1コンジュゲートからのlys−SMCC−DM1単一異化代謝産物と同様の量で同定および定量されている。したがって、in vitroでのIMGN529+/−リツキシマブ細胞プロセシングを調べるために、DLBCL細胞株のパネルを[
3H]プロピオネート標識huCD37−3抗体で処理した。
【0266】
以下のDLBCL細胞株、U2932、OCI−Ly7、SU−DHL−4、SU−DHL−6、FarageおよびDOHH2を、結合曲線を介した抗原飽和の決定の後、10nMの
3H−huCD37−3抗体で処理した。一部の細胞を、500nM(50×)の非標識huCD37−3抗体で事前ブロックし、一方、他は処理しなかった。追加の複製物を、抗CD19特異的抗体、抗CD20特異的抗体(リツキシマブまたはGA101)、および抗CD22特異的抗体、または非標的化アイソタイプ対照Ab(chKTI)のいずれかと共処理した。CD19、CD20およびCD22は、DLBCL細胞上で共発現されるB細胞マーカーである。先に記載したように、細胞を試薬でパルス処理した。簡潔に述べると、スピンさせ、新鮮な培地で3回洗浄する前に、細胞を
3H−huCD37−3抗体+/−Ab(s)と共に30分間インキュベートした。細胞を6ウェルプレートに播き、37℃、5%CO
2で終夜インキュベートした。20−24時間のインキュベーション後、細胞を収集し、タンパク質を4:3体積のアセトン:培地/細胞混合物で沈殿させた。試料を解凍し、遠心分離により分離する前に、−80℃で最低1時間凍結した。ペレットをTri−Carb液体シンチレーションカウンター(LSC)中で5分間カウントする前に、タンパク質を可溶化処理した。製造業者のプロトコールに従って、1mLのSOLVABLE(Perkin Elmer)を各々のペレット試料に添加し、50℃の水浴中で終夜インキュベートした。試料を水浴から取り出し、20mLのガラスシンチレーションバイアルに移し、EDTAおよびH
2O
2を試料に添加し、続いて1時間50℃で追加のインキュベーションを行った。試料をHClでクエンチし、15mLのOptima Gold液体シンチレーション液(Perkin Elmer)を添加し、試料を十分にボルテックスした。LSCによるカウントの前に、試料を暗所で最低4時間保持した。タンパク質を含まないアセトン抽出試料を、真空下で1mL未満の体積まで乾燥させ、LSCの前に上に記載のようにSolvableを使用して加工処理した。結合し、分解し、無傷の標識抗体の量を、得られた試料CPM値から計算した。
【0267】
3H−huCD37−3抗体を単独でまたはB細胞標的化または非標的化抗体と組み合わせてパルス処理すると、CD37の細胞表面発現(細胞当たりに結合した抗体(ABC))は一定のままであった。GCBサブタイプの、SU−DHL−4細胞での結果を、
図15に示す。GCBサブタイプSU−DHL−6、Farage、DOHH2、OCI−Ly7およびABCサブタイプU2932細胞で、同様の結果が見られた。これらの結果は、
3H−huCD37−3抗体結合によって測定された、CD37の細胞表面発現が、B細胞標的化または無関係なAbとの共処理にかかわらず、パルス処理の過程で同じのままであることを実証する。
【0268】
3H−huCD37−3抗体単独あるいはB細胞または非標的化抗体との組合せのプロセシングレベルを、パルス処理および37℃での終夜のインキュベーション後に決定した。
3H−huCD37−3抗体プロセシングは、大過剰の非標識huCD37−3抗体での前処理によって完全にブロックすることもできた。試験した細胞株に依存して、中程度の8〜25%の結合した
3H−huCD37−3抗体が、単剤パルス処理の下で24時間後にプロセシングされた。このレベルは、タイプII抗CD20抗体、GA101、抗CD19抗体、抗CD22抗体、またはchKTI Abとの共処理の際に同様のままであった。しかしながら、試験した6種の細胞株(OCI−Ly7、SUDHL−4、SUDHL−6、U2932、およびFarage)のうち5種におけるリツキシマブ共インキュベーションでレベルがさらに8〜21%上昇し、プロセシングされた
3H−huCD37−3抗体全体において1.4から3.4倍の増加がもたらされした。DOHH2細胞において、
3H−huCD37−3抗体単独またはリツキシマブ(rixutimab)とのプロセシングのレベルは同様であった:それぞれ25%および29%。SU−DHL−4細胞のプロセシング結果の説明については、
図16を参照されたい。これらの結果は、リツキシマブ(タイプ1抗CD20抗体)の共処理では、内部移行および分解された受容体結合
3H−huCD37−3抗体の量が増加するが、他のB−細胞発現抗体または非標的化chKTI抗体での共処理では増加しないことを実証する。
【0269】
リツキシマブ共処理によるプロセシングの増加がCD37抗原に特有であるか否かを探索するために、本発明者らは、放射性標識抗CD19特異的抗体を用いた同じ一連の実験を行った。標識抗CD19抗体を単独、またはB細胞標的化抗体または非標的化抗体と組み合わせてパルス処理したSU−DHL−4細胞(および他の細胞株で観察された、データは示さず)において、CD19の表面発現は一定のままであった。パルス処理後にプロセシングされた標識抗CD19抗体のパーセントは、単独または、GA101、huCD37−3抗体、抗CD22抗体、またはchKTI抗体との組合せでインキュベーションしたものと同様のままであった(データは示さず)。これらの結果は、上に記載された
3H−huCD37−3抗体+リツキシマブの観察が、抗CD37抗体/リツキシマブに特異的であり、抗CD19抗体/リツキシマブに特異的ではないことを実証している。
【0270】
(実施例11)
フローサイトメトリーに基づく内部移行実験は、リツキシマブとの共処理の際の抗CD37抗体の内部移行の増加を実証する
huCD37−3抗体、抗CD19特異的抗体、およびリツキシマブAlexa488抗体コンジュゲートを、製造業者の取扱説明書(Thermofisher)に従ってAlexa Fluor 488テトラフルオロフェニルエステルを使用し、生成した。コンジュゲートを、アジ化ナトリウムを含まないPBS、pH7.2中に溶出し、内部移行アッセイができるようにした。標識の濃度および程度は、280nmおよび494nmでの吸収測定値から計算した。Alexa488標識が標的結合に悪影響を及ぼさないことを確証するために、FACS結合アッセイを行った。
【0271】
U2932、OCI−Ly7、SU−DHL−4、SU−DHL−6、FarageおよびDOHH2細胞を、氷上または37℃で指定された時間の長さの間、飽和濃度の指定されたAlexa488標識抗体単独または非標識の抗CD37、抗CD19、抗CD20(リツキシマブ、オファツムマブまたはオビヌツズマブ)または非結合アイソタイプ対照抗体(chKTI)との組合せで処理した。細胞を氷冷したPBSで2回洗浄し、複製ウェルを300nMの抗A488抗体なし(クエンチしない試料)またはあり(クエンチした試料)で、氷冷したPBSに再懸濁した。全ての試料を氷上で30分間インキュベートした。その後、細胞をペレット化し、1%パラホルムアルデヒドで固定した。細胞をフローサイトメトリーで分析した。抗Alexa488抗体の存在下、氷上で30分間インキュベートした細胞の蛍光は、クエンチ不能な蛍光画分を表しており、内部移行を計算する前に、他の全ての試料から差し引かれた。内部移行は、クエンチしない細胞の蛍光(全蛍光)で割った不完全な表面クエンチ(細胞内蛍光)で補正したクエンチした試料の蛍光として計算した。
【0272】
抗CD20抗体、リツキシマブのIMGN529の内部移行に対する効果を評価するために、DLBCL細胞株を、Alexa488で標識したhuCD37−3抗体、IMGN529の抗CD37標的化部分、単独またはリツキシマブまたは非標的化アイソタイプ対照抗体(chKTI)との組合せとインキュベートした。示された時間に、全体の蛍光および細胞内蛍光について、フローサイトメトリーによって細胞を評価した。2時間の間、単独でインキュベートした場合、全huCD37−3抗体−Alexa488の約18%がFarage細胞内に内部移行された(
図17、パネルAを参照されたい)。内部移行された量は、非標的化対照抗体(chKTI)で共処理した場合にも同様のままであった。細胞をhuCD37−3抗体−Alexa488およびリツキシマブと共インキュベートした場合は、huCD37−3抗体の内部移行は約35%まで増加した(
図17、パネルAを参照されたい)。huCD37−3抗体の内部移行の増加は、タイプII(オビヌツズマブ)抗CD20抗体とは反対に、タイプI(リツキシマブおよびオファツムマブ)でインキュベートした場合に最大であった(
図17、パネルAを参照されたい)。興味深いことに、リツキシマブの存在下においては、B細胞標的化抗CD19抗体の内部移行の増加はなかった(データは示さず)。huCD37−3抗体の内部移行の増加が30分後に観察され、実験の経過中、維持された。リツキシマブでの細胞の処理が、huCD37−3抗体の内部移行を増加させた一方で、単独またはhuCD37−3抗体、抗CD19抗体、または非標的化抗体の存在下でインキュベートしても、リツキシマブの内部移行は変化しなかった(
図17、パネルBを参照されたい)。DLBCL−GCBサブタイプSU−DHL−6、Farage、DOHH2、OCI−Ly7およびDLBCL−ABCサブタイプU2932細胞株において、リツキシマブとインキュベートした場合、huCD37−3抗体内部移行における同様の増加が観察された。IMGN529の効力は、抗体薬物コンジュゲートの内部移行、細胞内輸送、および分解に依存する。IMGN529およびリツキシマブ共処理の効力の増加は、より多量の細胞傷害性異化代謝産物の生成をもたらす可能性がある、IMGN529の内部移行の増加によって部分的に説明することができる。
【0273】
「発明の概要」および「要約」の節ではなく、「発明を実施するための形態」の節は、特許請求の範囲を解釈するために使用されると意図されることが理解されるべきである。「発明の概要」および「要約」の節は、発明者(複数可)により企図される本発明の1つまたは複数の、しかし全てではない、例示的な実施形態を示し、したがって、本発明および添付の特許請求の範囲をいかなるようにも限定するとは意図されない。
【0274】
本発明は、特定の機能の実行およびそれらの関係を例示する機能的構築ブロックを補助として、上記に説明されている。これらの機能的構築ブロックの境界は、説明の便利のために本明細書で任意に画定されている。特定の機能およびそれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を画定することができる。
【0275】
特定の実施形態の上記説明は、本発明の一般的性質を完全に明らかにするので、当業者の技術の範囲内の知識を適用することにより、本発明の一般的概念から逸脱することなく、過度の実験を行うことなく、かかる特定の実施形態を様々な適用に容易に改変および/または適合することが可能である。それゆえ、かかる適合および改変は、本明細書で示す教示およびガイダンスに基づいて、開示される実施形態の均等物の意味および範囲内であることが意図される。本明細書中の語法または用語法は、本明細書の用語法または語法が教示およびガイダンスに照らして当業者により解釈されるように説明する目的のためであり、限定の目的のためではないことが理解されるべきである。
【0276】
本発明の幅および範囲は、上記に説明する例示的な実施形態のいずれによっても限定さ
れるべきではないが、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物に従ってのみ画定され
るべきである。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
B細胞がんを有する患者を治療するための方法であって、治療を必要とする前記患者に
それぞれ配列番号4〜9に示す、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体を含むCD37に結合するイムノコンジュゲート、ならびに
抗CD20抗体またはその抗原結合性断片
を投与することを含む、方法。
(項目2)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲートは、配列番号12および15の配列を有する抗体の、CD37への結合を競合的に阻害する抗体を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲートは、配列番号12に示す可変重鎖配列および配列番号15に示す可変軽鎖配列を含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記抗体が、huCD37−3である、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記イムノコンジュゲートが、マイタンシノイドを含む、項目1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記マイタンシノイドが、DM1である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記イムノコンジュゲートが、切断不可能リンカーを含む、項目1〜6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記リンカーが、SMCCである、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記イムノコンジュゲートが、IMGN529である、項目1〜8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、リツキシマブ、オファツムマブ、オビヌツズマブ、およびベルツズマブからなる群より選択される、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、ベルツズマブ(vetuzuamb)である、項目10に記載の方法。
(項目12)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブ、オファツムマブおよびオビヌツズマブからなる群より選択される、項目10に記載の方法。
(項目13)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブである、項目12に記載の方法。
(項目14)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、オファツムマブである、項目12に記載の方法。
(項目15)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、オビヌツズマブである、項目12に記載の方法。
(項目16)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプI抗体またはその抗原結合性断片である、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブでない、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、オファツムマブでない、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプII抗体またはその抗原結合性断片である、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、相乗効果を生成する、項目1〜19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、in vitroで少なくとも4の相乗スコアを生成する、項目1〜19のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記相乗スコアが、少なくとも10である、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記相乗スコアが、少なくとも20である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記相乗スコアが、少なくとも30である、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記相乗スコアが、少なくとも40である、項目24に記載の方法。
(項目26)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、0.5未満の組合せ指数値を有する、項目1〜25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片の投与が、CD37に結合する前記イムノコンジュゲート単独の投与より高い毒性を生成しない、項目1〜26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片の投与が、CD20に結合する前記抗体単独の投与より高い毒性を生成しない、項目1〜27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片の投与が、R−CHOPの投与より高い毒性を生成しない、項目1〜28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片の投与が、R−CHOPの投与より低い毒性しか生成しない、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記がんが、白血病またはリンパ腫である、項目1〜30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記がんが、NHLを含むB細胞リンパ腫、前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、例えばB細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、低悪性度、中悪性度、および高悪性度FLを含む濾胞性リンパ腫(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫(cutaneous follicle center lymphoma)、辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTタイプ、結節性および脾性タイプ)、ヘアリーセル白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、ならびに未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)からなる群から選択される、項目1〜31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記がんが、NHLである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記NHLが、再発性または難治性NHLである、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記NHLが、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である、項目33または34に記載の方法。
(項目36)
前記DLBCLが、GCB DLBCLである、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記DLBCLが、ABC DLBCLである、項目35に記載の方法。
(項目38)
前記NHLが、マントル細胞リンパ腫(MCL)である、項目33または34に記載の方法。
(項目39)
前記NHLが、慢性リンパ球性白血病(CLL)である、項目33または34に記載の方法。
(項目40)
前記NHLが、濾胞性リンパ腫である、項目33または34に記載の方法。
(項目41)
前記がんが、MYCを過剰発現する、項目1〜40のいずれか一項に記載の方法。
(項目42)
前記がんが、BCL2を過剰発現する、項目1〜41のいずれか一項に記載の方法。
(項目43)
前記がんが、MYCおよびBCL2を過剰発現する、項目41または42に記載の方法。
(項目44)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体が、同時に投与される、項目1〜43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が別々の医薬組成物中で投与される、項目44に記載の方法。
(項目46)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が同じ医薬組成物中で投与される、項目44に記載の方法。
(項目47)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、逐次的に投与される、項目1〜43のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記イムノコンジュゲートが、約0.1mg/kg〜約2.8mg/kgの用量で投与される、項目1〜47のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
前記イムノコンジュゲートが、約0.4mg/kg〜約2.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記イムノコンジュゲートが、約0.4mg/kg〜約2.0mg/kgの用量で投与される、項目49に記載の方法。
(項目51)
前記イムノコンジュゲートが、約0.4mg/kg〜約1.4mg/kgの用量で投与される、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記イムノコンジュゲートが、約0.7mg/kg〜約1.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目53)
前記イムノコンジュゲートが、約1.4mg/kg〜約2.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目54)
前記イムノコンジュゲートが、約1.4mg/kg〜約2.0mg/kgの用量で投与される、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記イムノコンジュゲートが、約2.0mg/kg〜約2.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目56)
前記イムノコンジュゲートが、約0.7mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目57)
前記イムノコンジュゲートが、約1.0mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目58)
前記イムノコンジュゲートが、約1.4mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目59)
前記イムノコンジュゲートが、約1.6mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目60)
前記イムノコンジュゲートが、約1.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目61)
前記イムノコンジュゲートが、約2.0mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目62)
前記イムノコンジュゲートが、約2.2mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目63)
前記イムノコンジュゲートが、約2.4mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目64)
前記イムノコンジュゲートが、約2.8mg/kgの用量で投与される、項目48に記載の方法。
(項目65)
前記イムノコンジュゲートが、約3.0mg/kgの用量で投与される、項目1〜47のいずれか一項に記載の方法。
(項目66)
前記イムノコンジュゲートが、3週毎に1回投与される、項目1〜65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
前記イムノコンジュゲートが、21日周期の1日目に投与される、項目66に記載の方法。
(項目68)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、約375mg/m2の用量で投与される、項目1〜67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、毎週1回投与される、項目1〜68のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、3週スケジュールの1週目の1日目に投与される、項目1〜68のいずれか一項に記載の方法。
(項目71)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、約500mg/m2の用量で投与される、項目1〜67のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、28日毎に1回投与される、項目1〜65および67のいずれか一項に記載の方法。
(項目73)
CD37に結合する前記イムノコンジュゲート、およびCD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、静脈内投与される、項目1〜68のいずれか一項に記載の方法。
(項目74)
さらに前記患者に副腎皮質ステロイドを投与することを含む、項目1〜73のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの前記投与前に投与される、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの投与の約30〜約60分前に投与される、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記副腎皮質ステロイドが、周囲注入で投与される、項目74に記載の方法。
(項目78)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの前記投与中に投与される、項目74に記載の方法。
(項目79)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの投与の約1日〜約4日後に少なくとも1回の追加回数、投与される、項目75、76、または78のいずれか一項に記載の方法。
(項目80)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの投与の約1日〜約3日後に少なくとも1回の追加回数、投与される、項目75、76、または78のいずれか一項に記載の方法。
(項目81)
前記副腎皮質ステロイドが、少なくとも2回の追加回数、投与される、項目75、76、または78のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記副腎皮質ステロイドがさらに、前記イムノコンジュゲートの投与後2日目および3日目に投与される、項目75、76、または78に記載の方法。
(項目83)
前記副腎皮質ステロイドが、前記イムノコンジュゲートの前記投与後に投与される、項目74に記載の方法。
(項目84)
前記副腎皮質ステロイドは、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ベクロメタゾン(beclamethasone)、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、およびトリアムシノロンからなる群より選択される、項目74〜83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記副腎皮質ステロイドが、デキサメタゾンである、項目83に記載の方法。
(項目86)
さらに、前記患者に増殖因子を投与することを含む、項目1〜85のいずれか一項に記載の方法。
(項目87)
前記増殖因子は、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、フィルグラスチム、およびペグフィルグラスチムからなる群より選択される、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記増殖因子が、G−CSFである、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記増殖因子が、周期初期〜周期中期に投与される、項目86〜88のいずれか一項に記載の方法。
(項目90)
前記増殖因子が、前記イムノコンジュゲートの投与後1日目〜12日目に少なくとも1回投与される、項目86〜88のいずれか一項に記載の方法。
(項目91)
前記がんが、CD37を発現する、項目1〜90のいずれか一項に記載の方法。
(項目92)
前記がんが、CD20を発現する、項目1〜90のいずれか一項に記載の方法。
(項目93)
前記がんが、CD37およびCD20を発現する、項目1〜90のいずれか一項に記載の方法。
(項目94)
前記イムノコンジュゲートが、IMGN529であり、前記イムノコンジュゲートが、3週毎に1回約0.7mg/kgの用量で投与され、CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、リツキシマブであり、CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片が、3週スケジュールの1週目の1日目に約375mg/m2の用量で投与される、項目1に記載の方法。
(項目95)
医薬組成物を含むキットであって、前記キットが
それぞれ配列番号4〜9に示す、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体を含むCD37に結合するイムノコンジュゲート、ならびに
前記イムノコンジュゲートおよび抗CD20抗体またはその抗原結合性断片を投与するための指示
を含む、キット。
(項目96)
医薬組成物を含むキットであって、前記キットが
抗CD20抗体またはその抗原結合性断片ならびに
前記抗CD20抗体またはその抗原結合性断片ならびにそれぞれ配列番号4〜9に示す、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体を含むCD37に結合するイムノコンジュゲートを投与するための指示
を含む、キット。
(項目97)
前記イムノコンジュゲートが、IMGN529である、項目95または96に記載のキット。
(項目98)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブ、オファツムマブ、オビヌツズマブ、およびベルツズマブ(vetuzuamb)からなる群より選択される、項目95〜97のいずれか一項に記載のキット。
(項目99)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブ、オファツムマブ、およびオビヌツズマブからなる群より選択される、項目98に記載のキット。
(項目100)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブである、項目99のいずれか一項に記載のキット。
(項目101)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプI抗体またはその抗原結合性断片であるである、項目95〜97のいずれか一項に記載のキット。
(項目102)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプII抗体またはその抗原結合性断片であるである、項目95〜97のいずれか一項に記載のキット。
(項目103)
がんを有するヒト対象に指示を与える方法であって、CD37に結合するイムノコンジュゲートおよびCD20に結合する抗体またはその抗原結合性断片でのがん治療を受けるように指示を提供することを含む、方法。
(項目104)
前記イムノコンジュゲートが、IMGN529である、項目103に記載の方法。
(項目105)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブ、オファツムマブ、オビヌツズマブ、およびベルツズマブ(vetuzuamb)からなる群より選択される、項目103または104に記載のキット。
(項目106)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブ、オファツムマブ、およびオビヌツズマブからなる群より選択される、項目103または104に記載のキット。
(項目107)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、リツキシマブである、項目103または104に記載のキット。
(項目108)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプI抗体またはその抗原結合性断片であるである、項目103または104に記載のキット。
(項目109)
CD20に結合する前記抗体またはその抗原結合性断片は、タイプII抗体またはその抗原結合性断片であるである、項目103または104に記載のキット。