特許第6979894号(P6979894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979894
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】トリガー式液体吐出器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20211202BHJP
   B05B 11/00 20060101ALI20211202BHJP
   B65D 47/40 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   B65D47/34 100
   B05B11/00 102G
   B05B11/00 102E
   B05B11/00 102C
   B65D47/40
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-15885(P2018-15885)
(22)【出願日】2018年1月31日
(65)【公開番号】特開2019-131259(P2019-131259A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2020年8月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】石塚 徹也
【審査官】 杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−100052(JP,A)
【文献】 特開平10−043648(JP,A)
【文献】 特開2002−192026(JP,A)
【文献】 特開2016−123910(JP,A)
【文献】 特開2003−137329(JP,A)
【文献】 特開平7−96956(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0174843(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/34
B05B 11/00
B65D 47/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容液が収容された容器体に装着される吐出器本体と、
前記吐出器本体の前方に配設され、前記内容液を吐出する吐出孔が形成されたノズル部と、を備え、
前記吐出器本体は、
上下方向に延在し、前記容器体内の内容液を吸上げる縦供給筒部と、
前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部に形成された上側連絡孔を通じて前記縦供給筒部内の内容液を前記吐出孔に導く射出筒部と、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部と、
前記トリガー部の揺動に連動して前後方向に移動するピストンと、
前記ピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が前記縦供給筒部に形成された下側連絡孔を通じて前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、
前記シリンダ内と前記容器体内との、前記縦供給筒部内を通じた連通およびその遮断を切り替える切替弁と、を有し、
前記縦供給筒部内において、前記上側連絡孔と前記下側連絡孔との間に位置する部分には、上下方向に移動する球状の移動体が設けられている、トリガー式液体吐出器。
【請求項2】
前記ノズル部が、内周面が前記吐出孔となるノズル筒をさらに有し、
前記ノズル筒のノズル軸に沿う断面視において、前記ノズル筒の内周面が全周にわたって前記ノズル軸方向に延びている、請求項1に記載のトリガー式液体吐出器。
【請求項3】
前記容器体が正立姿勢および倒立姿勢のいずれにおいても、前記容器体内の内容液を前記縦供給筒部内に供給可能とする正倒立両用機構をさらに備え、
前記縦供給筒部内に、上方移動した前記移動体を下方に向けて付勢する付勢部材が設けられている、請求項1または2に記載のトリガー式液体吐出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体吐出器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1に示されるようなトリガー式液体吐出器が知られている。このトリガー式液体吐出器は、内容液が収容された容器体に装着される吐出器本体と、吐出器本体の前方に配設され、内容液を吐出する吐出孔が形成されたノズル部と、を備える。また、吐出器本体は、縦供給筒部と、射出筒部と、トリガー部と、ピストンと、シリンダと、を有している。
縦供給筒部は容器体内の内容液を吸上げ、射出筒部は縦供給筒部内の内容液を吐出孔に導く。トリガー部は縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設され、ピストンはトリガー部の揺動に連動して前後方向に移動し、シリンダはピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が縦供給筒部内に連通している。
この構成により、トリガー部が後方に揺動すると、吐出孔から内容液が吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−175609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のトリガー式液体吐出器では、ノズル部の先端から内容液が垂れる液だれの発生を抑制することが求められている。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、液だれの発生を抑制したトリガー式液体吐出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るトリガー式液体吐出器は、内容液が収容された容器体に装着される吐出器本体と、前記吐出器本体の前方に配設され、前記内容液を吐出する吐出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記吐出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の内容液を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部に形成された上側連絡孔を通じて前記縦供給筒部内の内容液を前記吐出孔に導く射出筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部と、前記トリガー部の揺動に連動して前後方向に移動するピストンと、前記ピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が前記縦供給筒部に形成された下側連絡孔を通じて前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、前記シリンダ内と前記容器体内との、前記縦供給筒部内を通じた連通およびその遮断を切り替える切替弁と、を有し、前記縦供給筒部内において、前記上側連絡孔と前記下側連絡孔との間に位置する部分には、上下方向に移動する球状の移動体が設けられている。
【0007】
上記態様によれば、縦供給筒部内における上側連絡孔と下側連絡孔との間に位置する部分に、移動体が設けられている。このため、内容液がシリンダ内から下側連絡孔を通じて射出筒部に向かう際に、移動体は内容液の流動圧によって上昇する。そして、内容液が吐出孔から吐出されると、移動体は自重などによって下方に向けて復元変位する。この復元変位に伴って射出筒部内に負圧が生じるため、吐出孔近傍の内容液を、射出筒部内に向けて吸引する(サックバックする)ことができる。このようなサックバック機構を設けることで、液だれの発生を抑制することができる。
【0008】
ここで、前記ノズル部が、内周面が前記吐出孔となるノズル筒をさらに有し、前記ノズル筒のノズル軸に沿う断面視において、前記ノズル筒の内周面が全周にわたって前記ノズル軸方向に延びていてもよい。
【0009】
この場合には内容液がノズル筒の内周面を伝って外部に向けて流動しやすくなるが、先述の通りサックバック機構を設けることにより液だれの発生を抑制することができる。
【0010】
また、前記容器体が正立姿勢および倒立姿勢のいずれにおいても、前記容器体内の内容液を前記縦供給筒部内に供給可能とする正倒立両用機構をさらに備え、前記縦供給筒部内に、上方移動した前記移動体を下方に向けて付勢する付勢部材が設けられていてもよい。
【0011】
この場合、正倒立両用機構によって、容器体が正立姿勢および倒立姿勢のいずれにおいても、内容液を吐出させることができる。
また、容器体が倒立姿勢で使用された場合でも、付勢部材によって移動体が付勢されることで、内容液を吐出後に移動体が復元変位し、上述のサックバック効果を生じさせることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の上記態様によれば、液だれの発生を抑制したトリガー式液体吐出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態に係るトリガー式液体吐出器の縦断面図である。
図2】第2実施形態に係るトリガー式液体吐出器の縦断面図である。
図3図2の正倒立両用機構近傍の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るトリガー式液体吐出器1Aについて、図面を参照して説明する。
図1に示されるように、トリガー式液体吐出器1Aは、内容液が収容された容器体Aに装着され、内容液を吸上げる縦供給筒部10を有する吐出器本体2と、内容液を吐出させる吐出孔4aが形成されたノズル部3と、を備えている。吐出器本体2は、縦供給筒部10と、射出筒部11と、装着キャップ14と、トリガー部51と、ピストン52と、シリンダ53と、を有している。
【0015】
(方向定義)
ここで、本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線O1に沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿って容器体A側を下方、その反対側を上方という。また、上下方向から見た平面視において、中心軸線O1に交差する方向を径方向といい、径方向のうちの一方向を前後方向といい、上下方向および前後方向の双方に直交する方向を左右方向という。また、中心軸線O1に沿うトリガー式液体吐出器1Aの断面を縦断面という。
前後方向のうち、縦供給筒部10から射出筒部11が延びる方向を前方といい、その反対方向を後方という。ノズル部3は、吐出器本体2の前方に配設されている。本実施形態では、中心軸線O1が、容器体Aの中心軸に対して後方に偏心している。
【0016】
装着キャップ14は、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される。
射出筒部11は、前後方向に沿って配設され、縦供給筒部10内の液体を吐出孔4aに導く。トリガー部51は、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されている。吐出器本体2は、トリガー部51の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通じて吐出孔4a側に向けて流通させるトリガー機構50を備えている。
【0017】
縦供給筒部10は、上下方向に延在する有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合された内筒13と、を備えている。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備えている。小径部12bの上端開口部は、外筒12の頂壁部12dによって塞がれている。頂壁部12dには、下方に向けて延びる軸部12eが形成されている。軸部12eの下端部は、上下方向において、後述する上側連絡孔17と同等の位置に配置されている。軸部12eは、円柱状に形成され、中心軸線O1と同軸上に配置されている。
【0018】
外筒12において、射出筒部11よりも下方に位置する部分には、前方に向けて突出するシリンダ用筒部40が一体に形成されている。シリンダ用筒部40は、前方に向けて開口するとともに、部分的に外筒12のフランジ部12cと一体に形成されている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、かつ大径部13aよりも縮径した小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下端部とを連結するフランジ部13cと、を備えている。
【0019】
内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。内筒13の大径部13aの外周面には、径方向外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、内筒13の大径部13aのうち、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分に形成されている。鍔部13dは、装着キャップ14の上端部内に配設され、装着キャップ14の上端部に回転自在に係止されている。鍔部13dは、下方にパッキンを介在させた状態で装着キャップ14と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
【0020】
内筒13の内周面の上下方向における中間部には、径方向内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。テーパ筒部35は、下方に向かうに従って漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の切替弁36が配置されている。切替弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通および遮断する。これにより、切替弁36は、シリンダ53内と容器体A内との縦供給筒部10内を通じた連通およびその遮断を切り替える。
内筒13の内周面のうち、テーパ筒部35よりも下方に位置する部分には、パイプ15が嵌合されている。パイプ15の下端部は、容器体Aの底部近傍で開口している。
【0021】
射出筒部11は、縦供給筒部10から前方に向けて突出している。射出筒部11の後端部は、縦供給筒部10における上端部の前側に接続されている。射出筒部11の内部は、外筒12に形成された外側連絡孔16、および内筒13に形成された上側連絡孔17を通じて縦供給筒部10の内部に連通している。射出筒部11は、外側連絡孔16および上側連絡孔17を通じて、縦供給筒部10内の内容液を吐出孔4aに導く。
【0022】
トリガー機構50は、切替弁36と、トリガー部51の揺動に連動して前後方向に移動するピストン52と、ピストン52の移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が縦供給筒部10内に連通したシリンダ53と、を有している。
【0023】
シリンダ53は、前方に向けて開口する外筒部60と、外筒部60の後端開口部を塞ぐ後壁部61と、後壁部61の中央部分から前方に向けて突設されるとともに前端が閉塞されたピストンガイド62と、外筒部60の前端開口縁から外筒部60の径方向における外側に突出するフランジ部53aと、を備えている。
【0024】
シリンダ53は、縦供給筒部10に装着されている。本実施形態では、シリンダ53の外筒部60が、縦供給筒部10のシリンダ用筒部40における内側に嵌合されている。後壁部61の後端面は、シリンダ用筒部40における後壁(縦供給筒部10の小径部12b)に前方から当接している。シリンダ用筒部40における後壁には、前方に向けて突設された嵌合突部41が形成されている。ピストンガイド62は、内側が後方に開口しており、この開口内に嵌合突部41が嵌合されている。
シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
【0025】
外筒部60には、外筒部60の内側と上記隙間S2とを連通させる第1通気孔63が形成されている。外筒12のフランジ部12cには、上記隙間S2と、外筒12のフランジ部12cと内筒13のフランジ部13cとの間に画成された隙間S1と、を連通させる第2通気孔64が形成されている。さらに、内筒13のフランジ部13cには、上記隙間S1と、装着キャップ14の内側と、を連通させる第3通気孔65が形成されている。
【0026】
シリンダ53の後壁部61のうち、ピストンガイド62の上方に位置する部分には、後壁部61を前後方向に貫く貫通孔66が形成されている。貫通孔66の開口周縁部には、後方に向けて突出する筒部が形成されており、この筒部が、外筒12の小径部12bの孔の内側に嵌合されている。貫通孔66は、縦供給筒部10の内筒13に形成された下側連絡孔67を通じて、内筒13内のうち、後述する移動体30と切替弁36との間に位置する空間に連通している。
【0027】
これにより、シリンダ53の内側は、貫通孔66および下側連絡孔67を通じて、縦供給筒部10内のうち、移動体30と切替弁36との間に位置する空間に連通している。移動体30は、射出筒部11内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切替え、切替弁36は、容器体A内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切替える。
【0028】
ピストン52は、トリガー部51に連結される円柱状の連結部70と、連結部70よりも後方に位置し、連結部70よりも大径とされたピストン筒71と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、シリンダ53およびピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
【0029】
ピストン筒71は、後方に向けて開口し、かつ内部にピストンガイド62が挿入されるピストン本体部72と、ピストン本体部72の後端部からその径方向の外側に向けて突出するフランジ部74と、フランジ部74の径方向における外端部から前方および後方に突出し、かつ外筒部60の内周面に密に当接する摺動筒部73と、を備えている。
【0030】
ピストン本体部72の内径は、ピストンガイド62の外径よりも大きい。図示の例では、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間には、若干の隙間が設けられている。
フランジ部74は前後方向から見て環状に形成されており、ピストン本体部72と摺動筒部73とを連結している。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方および後方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが外筒部60の内周面に当接している。
【0031】
ピストン52の連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、ピストン52は、トリガー部51とともに後述する弾性部材54の付勢力によって前方に付勢されているとともに、トリガー部51の後方への揺動に伴って後方に移動してシリンダ53内に押し込まれる。
【0032】
また、トリガー部51が、その揺動しうる範囲のうち最前方の位置(以降、待機位置という)にあるときに、ピストン52の摺動筒部73は第1通気孔63を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への揺動によってピストン52が所定量だけ後方に移動したときに、摺動筒部73が第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、隙間S1、第2通気孔64、隙間S2、および第1通気孔63を通じて外部に連通する。
【0033】
トリガー部51は、射出筒部11から下方に向けて延設されるとともに、トリガー部51の上端部を中心に揺動自在に支持されている。トリガー部51は、左右方向から見て後方に向けて凹状に湾曲する前面を有する主板部材80と、主板部材80の左右の側縁部から後方に向けて起立する一対の側板部材81と、を備えている。
【0034】
一対の側板部材81の上端部には、射出筒部11の側方に至るまで上方に延出し、射出筒部11を左右方向から挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて突出する回転軸部83がそれぞれ突設されている。これら回転軸部83は、後述する上板部材84の一対の軸受け部84bに回動可能に支持されている。これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に前後方向に揺動自在に支持されている。
【0035】
トリガー部51には、主板部材80を前後方向に貫通する開口部51aが形成されているとともに、開口部51aの周縁部から後方に向けて延びる連結筒85が形成されている。
連結筒85の内周面のうち後方に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。一対の連結軸86は、ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に各別に挿入されている。これにより、トリガー部51とピストン52とは、互いに連結されている。なお、連結部70の左右方向における両側面から、左右方向の内側に向けて窪む一対の連結凹部を形成し、この一対の連結凹部内に一対の連結軸86を各別に挿入することで、トリガー部51とピストン52とを連結してもよい。
【0036】
なお、ピストン52の連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、かつ上下方向で所定量だけ移動可能に連結されている。これにより、トリガー部51の前後方向への揺動に伴って、ピストン52は前後方向に移動可能とされている。
【0037】
射出筒部11の上面には上板部材84が取り付けられている。上板部材84は、上下方向から見て略矩形状に形成され、かつ射出筒部11の上面に固定された上面板84aと、上面板84aの左右方向の両端部から、下方に向けて各別に突出する一対の弾性部材54および一対の軸受け部84bと、を備える。一対の弾性部材54は、互いに同一形状をなしている。また、一対の軸受け部84bは、互いに同一形状をなしている。一対の弾性部材54は、トリガー部51および射出筒部11の左右方向の両側に各別に配置されるとともに、トリガー部51を前方付勢状態で支持している。
なお、本実施形態では上面板84aと、一対の軸受け部84bと、一対の弾性部材54と、が一体に形成されているが、それぞれが別体として形成されていてもよい。
【0038】
一対の弾性部材54は、左右方向から見て前方に凸の円弧状に形成され、射出筒部11の上端部からピストン52における連結部70の下端部まで上下方向に延在している。
一対の弾性部材54は、上下方向に延びるとともに左右方向から見て同心の円弧状に形成された主板ばね54aおよび副板ばね54bと、これら板ばね54a、54bの上端部同士を接続する固定部54eと、これら板ばね54a、54bの下端部同士を接続する折り返し部54cと、折り返し部54cから下方に向けて突設された係止部54dと、を備えている。
【0039】
主板ばね54aは副板ばね54bよりも前方に位置している。折返し部54cは下方に向けて突の円弧状に形成されている。
係止部54dは、トリガー部51の側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて、このポケット部81aに係止されている。これにより、弾性部材54は、係止部54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方付勢状態で支持している。
【0040】
固定部54eは、折り返し部54cと同様の円弧状に形成されている。固定部54eは上面板84aに固定されており、上面板84aは射出筒部11に固定されている。このため、主板ばね54aおよび副板ばね54bは、射出筒部11に固定された固定部54eを固定端として弾性変形する。
【0041】
一対の軸受け部84bは、一対の弾性部材54よりも後方に配置されている。一対の軸受け部84bは後方に向けて開口するC字状に形成されており、トリガー部51の回転軸部83を回転可能に支持している。
【0042】
なお、トリガー部51が待機位置から後方に向けて牽引されると、弾性部材54はトリガー部51のポケット部81aおよび係止部54dを介して後方に向けた力を受ける。この力により、弾性部材54は固定部54eが固定された状態で折り返し部54cが後方に移動するように弾性変形させられる。このとき、主板ばね54aが副板ばね54bよりも大きく弾性変形する。
また、係止部54dは、弾性部材54の弾性変形に伴ってポケット部81aに対して漸次上方に移動するが、トリガー部51が、その揺動しうる範囲のうち最後方の位置に至ってもポケット部81aへの係合状態を維持する。
【0043】
また、図1に示すように、吐出器本体2は、射出筒部11に対して前方から装着されて射出筒部11の前端開口部11aを閉塞するとともに、射出筒部11内と吐出孔4aとを連通する連通孔25が形成された連結部材20を備えている。
【0044】
連結部材20は、射出筒部11の前端開口部11aよりも前側に位置し、前端開口部11aに対して対向配置された対向板部21と、対向板部21から後方に向けて延び、射出筒部11に外嵌された第1筒部22と、対向板部21から前方に向けて延びる第2筒部23と、第2筒部23の内側に位置し、かつ対向板部21から前方に向けて延びる中央突部24と、を備えている。
【0045】
対向板部21は前後方向から見て略矩形状に形成されている。中央突部24は、第2筒部23よりも前方に突出することなく、第2筒部23の内側に収まるように形成されている。
【0046】
第2筒部23および中央突部24は、射出筒部11の中心軸線に対して下方に偏心した位置に配置されている。連通孔25は、対向板部21のうち、中央突部24の上方に位置し、かつ第2筒部23の内側に位置する部分に形成されている。連通孔25は、対向板部21を前後方向に貫通している。これにより、第2筒部23の内部は、連通孔25を通じて射出筒部11の内部に連通している。
【0047】
連結部材20の第2筒部23には、ノズル体152が装着されている。ノズル体152は、前後方向を向く板状に形成されたノズル壁部170と、ノズル壁部170から後方に向けて延び、第2筒部23に対して前方から外嵌される外嵌筒部221と、を備えている。
なお、外嵌筒部221は、第2筒部23に対して前方に抜け止めがされた状態で回転可能に装着されている。つまり、ノズル体152は第2筒部23の軸線回りに回転可能とされている。
【0048】
ノズル壁部170のうち外嵌筒部221の内側に位置する部分には、連結部材20の中央突部24に対して回転可能に外嵌する被支持筒部172が後方に向けて突設されている。被支持筒部172の内周面には、前後方向に沿って延びる第1凹溝172aが形成されている。
ノズル壁部170の前面には、前方に向けて延びるノズル筒4が形成されている。ノズル筒4の内周面は、先述の吐出孔4aとされている。ノズル筒4の中心軸(以下、ノズル軸O2という)に沿う断面視において、吐出孔4aは、全周にわたってノズル軸O2方向に延びている。吐出孔4aは、平滑に形成されている。
【0049】
中央突部24の外周面における前端部には、第1凹溝172aと吐出孔4aを連通可能な第2凹溝182aが形成されている。第1凹溝172aと第2凹溝182aとは、ノズル体152の、中央突部24回りに沿う所定の回転位置で連通し、それ以外の回転位置で非連通状態となる。
なお、被支持筒部172と外嵌筒部221との間には、第2筒部23の内側に密接するシール筒部178が設けられている。
【0050】
第2筒部23と、ノズル体152の被支持筒部172と、の間には、筒状の通過空間183が形成されている。通過空間183は、上述した第1凹溝172aおよび第2凹溝182aが互いに連通したときに、第1凹溝172a、第2凹溝182aを通じて吐出孔4aに連通する。
【0051】
ここで、本実施形態のトリガー式液体吐出器1Aでは、縦供給筒部10内において、上側連絡孔17と下側連絡孔67との間に位置する部分には、移動体30および台座31が設けられている。台座31は、下方に向かうに従って漸次縮径する筒状に形成されている。台座31は、下側連絡孔67および切替弁36よりも上方に配置されている。台座31の外周縁には、上下方向に延びる筒状の取付部32が設けられている。取付部32は、縦供給筒部10の内筒13の上端部内に嵌合されている。これにより、台座31は縦供給筒部10内に固定されている。取付部32の上端部は、上側連絡孔17よりも下方に位置している。
【0052】
移動体30は、台座31、切替弁36、貫通孔66、および下側連絡孔67よりも上方に位置している。貫通孔66および下側連絡孔67は、上下方向において、移動体30と切替弁36との間に位置している。
移動体30は、切替弁36と略同径の球状に形成されている。移動体30の材質としては、金属や合成樹脂などを用いることができる。本実施形態の移動体30は、ステンレス鋼(SUS)により形成されている。移動体30の外径は取付部32の内径よりも小さく、台座31の下端部の内径よりも大きい。移動体30は、台座31の内周面に、上方に離間可能な状態で接触している。この構成により、移動体30は、縦供給筒部10内を上下方向に移動可能であり、台座31における上方の空間と下方の空間との連通および遮断を切り替える。また、移動体30および台座31の形状は適宜変更してもよい。
【0053】
次に、上述のように構成されたトリガー式液体吐出器1Aの作用について説明する。
なお、以下の説明においては、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体吐出器1Aの各部内に内容液が充填され、縦供給筒部10から内容液を吸い上げることができる状態になっているものとする。
【0054】
トリガー部51を操作し、弾性部材54の付勢力に抗して後方に揺動させると、このトリガー部51の後方への揺動に伴ってピストン52が後方に向けて移動する。これにより、シリンダ53内の内容液が、貫通孔66および下側連絡孔67を通じて縦供給筒部10の内筒13内に導入される。このとき、内筒13内に導入された内容液は、その流動圧によって切替弁36を押し下げて閉弁させるとともに、移動体30を台座31から上方に押し上げる。これにより、シリンダ53内と射出筒部11とが連通し、内容液が上側連絡孔17および外側連絡孔16を通じて射出筒部11内に導入される。なお、移動体30が軸部12eの下端に当接することで、移動体30の上昇は停止する。
【0055】
射出筒部11内に内容液が導入されることで、射出筒部11の内圧が上昇する。これにより、連通孔25、通過空間183、第1凹溝172a、および第2凹溝182aを通じて、吐出孔4aから前方に向けて内容液を吐出あるいは噴射することができる。
【0056】
そして、トリガー部51を解放すると、弾性部材54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて待機位置に復帰するので、これに伴ってピストン52が前方移動する。このため、シリンダ53内に負圧が生じ、この負圧によってパイプ15を通じて容器体A内の内容液を縦供給筒部10内に吸い上げることができる。
すると、新たに吸い上げられた内容液は、切替弁36を押し上げて開弁させ、シリンダ53内に導入される。これにより、次の吐出に備えることができる。
【0057】
また、吐出孔4aからの内容液の吐出が停止すると、縦供給筒部10内の移動体30は、自重によって下方に向けて復元変位する。このとき、射出筒部11内には負圧が生じるため、この負圧によって吐出孔4a近傍の内容液を射出筒部11内に吸引することができる。このように、移動体30の復元変位に伴って内容液を吸引することで、吐出孔4aから内容液が垂れてしまうことが抑えられる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、縦供給筒部10内において上側連絡孔17と下側連絡孔67との間に位置する部分に、上下方向に移動する移動体30が設けられている。これにより、内容液を吐出した後にサックバック効果を生じさせて、液だれの発生を抑制することができる。また、本実施形態ではノズル部3内にスピン溝を設けていないので、内容液を霧状に噴射する機構となっておらず、ノズル筒4の孔径やノズル筒4と連結部材20間の連通路の大きさ(孔径)などを調整して内圧を抑えて勢いのない状態で内容液を直射状に吐出させる構造を採用している。このため、ノズル部3の先端からの液だれが発生しやすいが、上述のサックバク効果により、液だれの発生を抑えることができる。
さらに、ノズル部3が、内周面が吐出孔4aとなるノズル筒4を有しており、ノズル軸O2に沿う断面視において、吐出孔4aが全周にわたってノズル軸O2に沿って延びている。このような構成では、内容液がノズル筒4の内周面を伝って外部に向けて流動しやすくなるが、先述の通りサックバック機構を設けることにより、液だれの発生を抑制することができる。
【0059】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図2に示すように、本実施形態のトリガー式液体吐出器1Bは、第1実施形態のトリガー式液体吐出器1Aに加え、付勢部材8および正倒立両用機構9を備えている。
【0060】
付勢部材8は、縦供給筒部10内において、外筒12の頂壁部12dと移動体30との間に配置されている。付勢部材8は、移動体30が上方移動したときに、移動体30を下方に向けて付勢する。付勢部材8としては、コイルバネや合成樹脂製のバネなどを用いることができる。
【0061】
図3に示すように、本実施形態のトリガー式液体吐出器1Bは、縦供給筒部10とパイプ15とを接続する接続部90を有している。接続部90は、装着キャップ14の内側に設けられている。接続部90は、嵌合筒部91と、上板部92と、周壁部93と、下板部94と、取付筒部95と、弁座部96と、を有している。
嵌合筒部91は、内筒13の小径部13b内に嵌合されている。上板部92は、嵌合筒部91の外周面から径方向外側に延びている。周壁部93は、上板部92の外周縁から下方に延びている。下板部94は、周壁部93の下端開口部を閉塞している。取付筒部95は、下板部94から下方に向けて延びている。取付筒部95の内部には、パイプ15の上端部が取り付けられている。弁座部96は、筒状に形成され、周壁部93内に設けられている。
【0062】
弁座部96は、上下方向に延びており、下方に向かうに従って漸次縮径している。上板部92、周壁部93、および弁座部96により、上下方向に延びる弁室97が画成されている。弁座部96の内側(弁室97内)には、弁座部96の下端開口部(以下、倒立時連通孔96aという)を開放可能に閉塞する弁体98が配設されている。弁体98は、球状に形成され、弁室97内を上下方向に移動可能となっている。弁座部96と下板部94との間には、倒立時流路R2が設けられている。倒立時流路R2は、倒立時連通孔96aを通じて、弁室97内に連通している。なお、容器体Aが正立姿勢にある場合には、弁体98が弁座部96に着座しているため、弁室97と倒立時流路R2との倒立時連通孔96aを通じた連通は遮断される。
また、接続部90には、周壁部93を径方向に貫通する倒立時供給孔93aが形成されている。倒立時供給孔93aは、装着キャップ14内と弁室97とを連通させる。倒立時供給孔93aは、パイプ15の不図示の下端開口(正立時供給孔)よりも上方に位置している。
【0063】
また、接続部90には、下板部94を上下方向に貫通する貫通孔94aと、下板部94から上方に向けて延びる接続筒部99と、が形成されている。接続筒部99は、貫通孔94aを径方向外側から囲っている。接続筒部99の内部(以下、共通流路R1という)は貫通孔94aを通じて、パイプ15内に連通している。
また、接続筒部99の周壁には、開口部99aが設けられており、この開口部99aを通じて共通流路R1と倒立時流路R2とが連通している。すなわち、共通流路R1は、パイプ15内および倒立時流路R2の双方に連通している。
【0064】
次に、以上のように構成されたトリガー式液体吐出器1Bの作用について説明する。
【0065】
まず、容器体Aが正立時の各部の動作について説明する。
トリガー部51を操作すると、第1実施形態と同様に、ピストン52およびシリンダ53の作用によって、シリンダ53内が負圧となる。これにより、パイプ15の下端開口部(正立時供給孔)を通じて内容液が吸い上げられる。このとき内容液は、パイプ15、下板部94の貫通孔94a、共通流路R1、および嵌合筒部91内を通じて、縦供給筒部10内に流入する。
内容液が縦供給筒部10内に吸い上げられる際、倒立時流路R2内は負圧となる。このため、弁体98は倒立時連通孔96aを上方から閉塞した状態となる。このように、正倒立両用機構9は、容器体Aの正立時に、倒立時連通孔96aを通じた容器体Aと縦供給筒部10内との連通を遮断する。
【0066】
トリガー部51の操作を繰り返すと、第1実施形態と同様に、内容液が射出筒部11に向かう。このとき、内容液は付勢部材8の付勢力に抗して移動体30を押し上げる。その後、内容液は、射出筒部11および吐出孔4aを通じて吐出される。吐出が停止されると、移動体30の自重および付勢部材8の付勢力によって、移動体30が復元変位する。移動体30の復元変位に伴い、射出筒部11内が負圧となり、吐出孔4a近傍の内容液を吸い込むことができる。
【0067】
次に、容器体Aが倒立時の各部の動作について説明する。
容器体Aを倒立姿勢とすると、内容液が装着キャップ14内に溜まった状態となる。また、弁体98は自重によって弁室97内を上方に移動するため、倒立時連通孔96aを通じて弁室97内と倒立時流路R2とが連通する。弁室97は、倒立時供給孔93aを通じて装着キャップ14内(容器体A内)に連通している。このように、正倒立両用機構9は、容器体Aの倒立時に、倒立時連通孔96aを通じて装着キャップ14内と縦供給筒部10内とを連通させる。この状態でトリガー部51を操作すると、装着キャップ14内の内容液が、先述の倒立時供給孔93a、弁室97、および倒立時流路R2を通じて、共通流路R1内に流入する。トリガー部51の操作を繰り返すと、容器体Aが正立時の場合と同様に、内容液が縦供給筒部10および射出筒部11を通じて、吐出孔4aから吐出される。このとき、内容液は移動体30を台座31から押し上げる。
内容液の吐出が停止すると、付勢部材8の付勢力によって、移動体30が復元変位する。これにより、射出筒部11内が負圧となり、吐出孔4a近傍の内容液を吸い込むことができる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体吐出器1Bは、容器体Aの正立時に容器体A内と縦供給筒部10内との連通を遮断し、かつ容器体Aの倒立時に容器体A内と縦供給筒部10内とを連通させる正倒立両用機構9を備えている。このため、容器体Aが正立姿勢および倒立姿勢のいずれにおいても、容器体A内の内容液を縦供給筒部10内に供給して吐出孔4aから吐出させることができる。
【0069】
さらに、縦供給筒部10内には、移動体30を下方に向けて付勢する付勢部材8が設けられている。このため、容器体Aが倒立姿勢で用いられた場合にも、付勢部材8の付勢力によって、内容液が押し上げた移動体30を復元変位させることができる。従って、移動体30の復元変位に伴って射出筒部11内に負圧を発生させて、吐出孔4a近傍の内容液を吸引(サックバック)して液だれの発生を抑制することができる。
【0070】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0071】
例えば、正倒立両用機構9の構成は図3の例に限らず、正立姿勢および倒立姿勢のいずれにおいても内容液を縦供給筒部10に供給可能な構成であれば適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では台座31と内筒13とが別体に形成されていたが、これらは一体に形成されていてもよい。この場合、台座31が内筒13の内周面から径方向内側に向けて突出していてもよい。
また、ノズル筒4内に、吐出される内容液の勢いを抑える突部を設けてもよい。
【0072】
また、前記実施形態ではノズル体152とノズル筒4とが一体に形成されていたが、これらは別体であってもよい。
また、前記実施形態におけるノズル筒4に、別体のノズル部材を嵌合させてもよい。
また、前記実施形態におけるノズル筒4は、直線状のノズル軸O2に沿って延びているが、例えばノズル筒4の先端部を上方や下方に曲がった形状にする(ノズル軸O2を湾曲させる)ことで、内容液の吐出方向を適宜変更してもよい。
また、ノズル部3には、ノズル筒4の先端部を開閉可能に覆う蓋体が設けられていてもよい。この場合、蓋体はノズル体152などに対してヒンジにより接続され、ノズル体152などと一体に形成されていてもよい。あるいは、蓋体はノズル体152などと別体であってもよい。
【0073】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1A、1B…トリガー式液体吐出器 2…吐出器本体 3…ノズル部 4…ノズル筒 4a…吐出孔 8…付勢部材 9…正倒立両用機構 10…縦供給筒部 11…射出筒部 17…上側連絡孔 36…切替弁 51…トリガー部 52…ピストン 53…シリンダ 67…下側連絡孔 A…容器体 O2…ノズル軸
図1
図2
図3