(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979903
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】感震リレー盤
(51)【国際特許分類】
H02B 1/40 20060101AFI20211202BHJP
H01H 83/02 20060101ALI20211202BHJP
H01H 83/20 20060101ALI20211202BHJP
H01H 73/20 20060101ALI20211202BHJP
H02B 1/20 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
H02B1/40 D
H01H83/02 Z
H01H83/20
H01H73/20 B
H02B1/20 M
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-36474(P2018-36474)
(22)【出願日】2018年3月1日
(65)【公開番号】特開2019-154110(P2019-154110A)
(43)【公開日】2019年9月12日
【審査請求日】2021年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】三輪 貴大
【審査官】
北岡 信恭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2017−216777(JP,A)
【文献】
特開2001−256848(JP,A)
【文献】
特開2004−071197(JP,A)
【文献】
実開昭61−126712(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/00− 1/44
H01H 73/20
H01H 73/60−83/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電路の引き込み線が一次側に接続され、二次側が外部に設けられた分電盤の第1主幹漏電ブレーカに接続される第2主幹漏電ブレーカと、
地震による所定以上の振動を感知したときに、前記第2主幹漏電ブレーカに疑似漏電信号を付与する感震リレーを有し、
前記感震リレーの入力端子が、前記第2主幹漏電ブレーカの二次側の中性相端子に接続され、
前記感震リレーの出力端子が前記第2主幹漏電ブレーカの入力線端子に接続される感震リレー盤において、
前記感震リレーの前記入力端子と、前記第2主幹漏電ブレーカの前記二次側の中性相端子とを接続する接続バーの中間位置に、中性線欠相保護リード線の一端が固定される中間固定端子部を備えること、
を特徴とする感震リレー盤。
【請求項2】
請求項1に記載する感震リレー盤において、
前記中間固定端子部を覆う樹脂カバーを有し、
前記樹脂カバーの両側面に、前記第2主幹漏電ブレーカ側の前記接続バーを覆う接続バーカバーの一部を進入させるための凹部が生成され、前記凹部の底部がテーパ形状として形成されていること、
を特徴とする感震リレー盤。
【請求項3】
請求項1に記載する感震リレー盤において、
前記第2主幹漏電ブレーカが取り付けられるベースパネルを有し、
前記ベースパネルに係合孔が形成されていること、
前記接続バーを覆う接続バーカバーに、前記係合孔と係合する凸部を備えること、
を特徴とする感震リレー盤。
【請求項4】
請求項1に記載する感震リレー盤において、
前記接続バーを覆う接続バーカバーを有し、
前記接続バーカバーが、一対の凸状係合部を備え、
前記第2主幹漏電ブレーカが、複数の凹部係合部を備え、
前記接続バーカバーの前記一対の凸状係合部が、前記第2主幹漏電ブレーカの前記複数の凹部係合部のいずれかに係合していること、
を特徴とする感震リレー盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電路の引き込み線が一次側に接続され、二次側が外部に設けられた分電盤の第1主幹漏電ブレーカに接続される第2主幹漏電ブレーカと、地震による所定以上の振動を感知したときに、第2主幹漏電ブレーカに疑似漏電信号を付与する感震リレーを有し、感震リレーの入力端子が、第2主幹漏電ブレーカの二次側に接続され、感震リレーの出力端子が第2主幹漏電ブレーカの入力線端子に接続される感震リレー盤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大規模な地震が発生した場合に、送電は中断される。そして、地震が収まった後は深夜等、電灯をつけて被害状況等を確認する必要があるため、送電が再開されている。しかし、家庭内の配線等で漏電が発生している場合には、送電による漏電事故により火災が発生する恐れがあった。
それを回避するために、特許文献1及び2に示すように、分電盤内に感震リレーを設置し主幹漏電ブレーカをオフして送電を遮断し、地震が発生した後においては、人が主幹漏電ブレーカを操作しない限り、家庭内の機器に電気が流れないようにされている。
【0003】
既存の家屋の分電盤においては、感震リレーを設けるスペースがない場合がある。その場合には、第1主幹漏電ブレーカを備える既存の分電盤に隣接して、感震リレーと第2の主幹漏電ブレーカを備える感震リレー盤を新たに設置することが行われている。
感震リレーは、地震による所定以上の振動を感知したときに、第2主幹漏電ブレーカに疑似漏電信号を付与して、家庭内の機器への送電を中断する。そして、人が家庭内の安全を確認した後、第2主幹漏電ブレーカをオンにすることにより始めて家庭内の機器に電気が送られるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-208884号公報
【特許文献2】特開2017-216777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の感震リレー盤には、次のような問題があった。
(1)既存の分電盤に隣接して感震リレー盤を取り付けたときに、分電盤と感震リレー盤との間で線の接続を行う必要がある。このとき、第2主幹漏電ブレーカ本体から外部へ出ている中欠リード線(中性線欠相保護リード線)は、本ブレーカの二次側の中性相端子に接続されている。
第2主幹漏電ブレーカの二次側の3相端子と、第1主幹漏電ブレーカの一次側の3相端子とを3本の線で各々接続する必要がある。この作業では、本ブレーカの二次側の中性線端子のねじを外して、既に中性線端子に接続されている中欠リード線と共に、3相の中性線を接続する必要がある。
しかしながら、中性線端子のねじを外して、中性線と共に中欠リード線端子を共に固定することは、作業に時間がかかり全体の作業効率を低下させる問題があった。また、中欠リード線端子を付け忘れる恐れがあった。
【0006】
(2)また、中欠リード線を固定したときに、絶縁用の樹脂シート(厚み0.5mm)をバーカバーの一部に侵入させて樹脂シートを固定している。作業としては、樹脂シートを外して、中欠リード線をねじで固定し、その後、樹脂シートをはめ込んでいる。
しかし、樹脂シートは、バーカバーの一部に侵入しているため、樹脂シートを外そうとするときに樹脂シートの凹部と、バーカバーとが直線の全ての点で接触しているため、外すのに手間取る問題があった。
【0007】
(3)第2主幹漏電ブレーカの二次側に取り付けられている接続バー、及び接続バーを覆って保護している接続バーカバーは、二次側の3本のねじによりブレーカ本体に固定されている。配線を二次側の端子に接続するために、3本のねじを同時に取り外すと、接続バー及び接続バーカバーが自重により脱落する恐れがあった。1本のねじを残して順次ねじを取り外せば、脱落の恐れはないが、作業性が悪くなり作業効率が低下する問題があった。
【0008】
(4)第2主幹漏電ブレーカの二次側に取り付けられている接続バー、及び接続バーを覆って保護しているバーカバーは、二次側の3本のねじによりブレーカ本体に固定されている。3本のねじの締め付け方向は同じであるため、ねじを強く締めると、バーカバーが捩れてズレを生じ、次のねじを締めるのに手間取る問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、既存の分電盤に隣接して感震リレー盤を取り付け、分電盤と感震リレー盤との間で線の配線接続を行うときに、作業性が良く短時間で配線可能な感震リレー盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の感震リレー盤は、次のような構成を有している。
(1)電路の引き込み線が一次側に接続され、二次側が外部に設けられた分電盤の第1主幹漏電ブレーカに接続される第2主幹漏電ブレーカと、地震による所定以上の振動を感知したときに、第2主幹漏電ブレーカに疑似漏電信号を付与する感震リレーを有し、感震リレーの入力端子が、第2主幹漏電ブレーカの二次側の中性相端子に接続され、感震リレーの出力端子が第2主幹漏電ブレーカの入力線端子に接続される感震リレー盤において、感震リレーの入力端子と、第2主幹漏電ブレーカの二次側に接続される接続バーの中間位置に、中性線欠相保護リード線の一端が固定される中間固定端子部を備えること、を特徴とする。
【0011】
(2)(1)に記載する感震リレー盤において、前記中間固定端子部を覆う樹脂カバーを有し、前記樹脂カバーの両側面に、前記第2主幹漏電ブレーカ側の前記接続バーを覆う接続バーカバーの一部を進入させるための凹部が生成され、前記凹部の底部がテーパ形状として形成されていること、を特徴とする。
(3)(1)に記載する感震リレー盤において、前記第2主幹漏電ブレーカが取り付けられるベースパネルを有し、前記ベースパネルに係合孔が形成されていること、前記接続バーを覆う接続バーカバーに、前記係合孔と係合する凸部を備えること、を特徴とする。
【0012】
(4)(1)に記載する感震リレー盤において、前記接続バーを覆う接続バーカバーを有し、前記接続バーカバーが、一対の凸状係合部を備え、前記第2主幹漏電ブレーカが、複数の凹部係合部を備え、前記接続バーカバーの前記一対の凸状係合部が、前記第2主幹漏電ブレーカの前記複数の凹部係合部のいずれかに係合していること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の感震リレー盤は、次のような作用・効果を奏する。
(1)電路の引き込み線が一次側に接続され、二次側が外部に設けられた分電盤の第1主幹漏電ブレーカに接続される第2主幹漏電ブレーカと、地震による所定以上の振動を感知したときに、第2主幹漏電ブレーカに疑似漏電信号を付与する感震リレーを有し、感震リレーの入力端子が、第2主幹漏電ブレーカの二次側に接続され、感震リレーの出力端子が第2主幹漏電ブレーカの入力線端子に接続される感震リレー盤において、感震リレーの入力端子と、第2主幹漏電ブレーカの二次側の中性相端子を接続する接続バーの中間位置に、中性線欠相保護リード線の一端が固定される中間固定端子部を備えること、を特徴とするので、中性線欠相保護リード線を第2主幹漏電ブレーカの中間固定端子部に直接接続しておけば、本ブレーカの二次側の中性線を接続するときに、中性線のみを接続すれば良いため、作業性を高め作業時間を短縮して作業効率を高めることができる。また、中性線欠相保護リード線を付け忘れる恐れがない。
【0014】
(2)(1)に記載する感震リレー盤において、前記中間固定端子部を覆う樹脂カバーを有し、前記樹脂カバーの両側面に、前記第2主幹漏電ブレーカ側の前記接続バーを覆う接続バーカバーの一部を進入させるための凹部が生成され、前記凹部の底部がテーパ形状として形成されていること、を特徴とするので、樹脂カバーの凹部底部テーパ形状の一部のみが、接続バーカバーと接触しているだけなので、薄い樹脂カバーを少し湾曲させることで破損なく効率よく取り外し、または取り付けることができる。
【0015】
(3)(1)に記載する感震リレー盤において、前記第2主幹漏電ブレーカが取り付けられるベースパネルを有し、前記ベースパネルに係合孔が形成されていること、前記接続バーを覆う接続バーカバーに、前記係合孔と係合する凸部を備えること、を特徴とするので、配線を二次側の端子に接続するために、3本のねじを同時に取り外しても、ベースパネルの係合孔に、接続バーカバーの凸部が常に係合しているため、接続バー及び接続バーカバーが一体的に自重で脱落する恐れがない。
【0016】
(4)(1)に記載する感震リレー盤において、前記接続バーを覆う接続バーカバーを有し、前記接続バーカバーが、一対の凸状係合部を備え、前記第2主幹漏電ブレーカが、複数の凹部係合部を備え、前記接続バーカバーの前記一対の凸状係合部が、前記第2主幹漏電ブレーカの前記複数の凹部係合部のいずれかに係合していること、を特徴とするので、ねじを強く締めても、ブレーカの凹部係合部と接続バーカバーの一対の凸状係合部が係合しているため、バーカバーが捩ることがなく、ズレを生じることがない。したがって、次のねじを締めるのに手間取ることもない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】既設の分電盤に隣接して感震リレー盤を後付けした場合の配置図を示す図である。
【
図3】第2ブレーカの取付構造を示す分解斜視図である。
【
図5】
図4から、接続バーカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図7】(a)は、
図6の(a)矢視図であり、(b)は、
図6の(b)矢視図であり、(c)は、
図6の(c)矢視図である。
【
図8】第2ブレーカ20に接続バーカバーを取り付ける構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態である感震リレー盤10について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に感震リレー盤10の内部構造を示す。
図2に既設の分電盤50に隣接して感震リレー盤10を後付けした場合の配置図を示す。
図2に示すように、分電盤50には、第1主幹漏電ブレーカである第1ブレーカ51が配設され、第1ブレーカ51の二次側配線53には、複数の分岐ブレーカ52が接続されている。
感震リレー盤10には、第2主幹漏電ブレーカである第2ブレーカ20が配設されている。第2ブレーカ20には、感震リレー30が横に設けられている。感震リレー盤10を新設したときには、従来第1ブレーカ51の一次側に接続されていた入力配線17を第2ブレーカ20の一次側に接続する。そして、第2ブレーカ20の二次側の出力配線18を第1ブレーカ51の一次側に接続する。
【0019】
次に、感震リレー盤10の構造を
図1に基づいて説明する。
図3に、第2ブレーカ20の取付構造を分解斜視図で示す。
全体は、上面が開口した図示しない収納ケースに収納されている。収納ケースの下面には、ベースパネル70が付設され、ベースパネル70の上面に、第2ブレーカ20と感震リレー30が横に付設されている。
図3に示すように、感震リレー30の入力側の凹部端子32は、第2ブレーカ20の二次側の第1端子26が第1接続バー62により接続されている。すなわち、第1接続バー62の本体部62bは、第1端子26と接続される端子部62aと、感震リレー30の凹部端子32に接続する凸状端子62cを両端に備えている。
また、感震リレー30の入力側の別の凹部端子31は、第2ブレーカ20の二次側の中性相端子25が第2接続バー61により接続されている。すなわち、第2接続バー61の本体部61bは、中性相端子25と接続される端子部61aと、感震リレー30の凹部端子31に接続する凸状端子61cを両端に備えている。
【0020】
また、本体部61bの中央付近には、中間固定端子部61dが設けられている。
図1に示すように、中間固定端子部61dは、第2ブレーカ20の側面から出ている中性線欠相保護リード線である中欠リード線12の端部に設けられた端子13を取り付けるための端子部である。第1接続バー62及び第2接続バー61は、第2ブレーカ20に取り付けられる接続バーカバー40により覆われる。
図4に、第2ブレーカの構造を斜視図で示す。
図5に、
図4から、接続バーカバー40を取り外した状態を斜視図で示す。
接続バーカバー40の構造を
図6に斜視図で示す。また、
図6の(a)矢視図を
図7の(a)に示し、
図6の(b)矢視図を
図7の(b)に示し、
図6の(c)矢視図を
図7の(c)に示す。また、第2ブレーカ20に接続バーカバー40を取り付ける構造を
図8に示す。
【0021】
接続バーカバー40には、第2ブレーカ20の凹部係合部20aに係合するための凸状係合部44と、凹部20bに係合するための凸状係合部43が形成されている。凹部係合部20aに凸状係合部44が係合し、凹部20bに凸状係合部43が係合しているので、
図3に示すねじ60をドライバーで締め付けたときに、接続バーカバー40が捩れて変形することがない。
また、
図7(c)に示すように、凸状係合部43、44の外側に凸部45が形成されている。凸部45は、下面が垂直に形成され、上面はテーパ形状に形成されている。接続バーカバー40を第2ブレーカ20に取り付けるときに、ベースパネル70に形成された係合孔71(
図5に示す。)に、凸部45を係合させる。これにより、接続バーカバー40は、ベースパネル70の係合孔71に常に係合しているため、ねじを外しても接続バーカバー40がベースパネル70から脱落することがない。
【0022】
接続バーカバー40には、中間固定端子部61dと端子13とを回避する開口が形成され、開口の外部には、中間固定端子部61dと端子13とを保持する端子保持部42が形成されている。接続バーカバー40は、中間固定端子部61dに端子13をねじで取り付けた状態で、脱着可能である。
図3に示すように、中間固定端子部61dに端子13をねじで取り付けた状態で、樹脂カバー14を取り付ける。樹脂カバー14の詳細形状を
図9に示す。(a)は正面図であり、(b)は側面図である。樹脂カバー14は、樹脂製であり、厚みが0.5mmである。樹脂カバー14の両側面には、凹部14aが形成されている。凹部14aの底部14bは、図中下に行くほど幅が広くなっており、底部14bは、テーパ形状として形成されている。
一方、接続バーカバー40の端子保持部42に形成された、樹脂カバー14を進入させるための両側凹部42aは、平行な直線形状である。
樹脂カバー14の凹部14aの底部14bのテーパ形状の一部のみが、接続バーカバー40の端子保持部42に形成された両側凹部42aと接触しているだけなので、薄い樹脂カバー14を少し湾曲させることで破損なく効率よく取り外し、取り付けることができる。
【0023】
図1において示すように、第2ブレーカ20の二次側端子24、25、26に配線を接続するときに、
図3に示す3本のねじ60を取り外すが、中間固定端子部61dに接続されている端子13は取り外す必要がないため、作業性が良く作業を短時間で終了させることができる。
一方、感震リレー30の出力側から出ている出力端子11は、第2ブレーカ20の入力側の第2端子21に接続されている。感震リレー30が所定以上の振動を感知(所定震度以上の地震の発生を感知)したときに、感震リレー30は、第2ブレーカ20の第2端子21に疑似漏電信号を付与する。第2ブレーカ20は、第2端子21に疑似漏電信号が入力すると、漏電が発生したと判断して、第2ブレーカ20を遮断し、第1ブレーカ51への電流の流れを遮断する。
なお、感震リレー盤10は、
図1の状態から、上カバー、開閉蓋等の部品が追加されて完成する。
【0024】
以上詳細に説明したように、本実施形態の感震リレー盤10によれば、(1)電路の引き込み線が一次側に接続され、二次側が外部に設けられた分電盤50の第1ブレーカ51に接続される第2ブレーカ20と、地震による所定以上の振動を感知したときに、第2ブレーカ20に疑似漏電信号を付与する感震リレー30を有し、電路が単相3線式電路であって、感震リレー30の凹部端子32が、第2ブレーカ20の二次側の中性相端子25に接続され、感震リレー30の出力配線11が第2ブレーカ20の第2端子21に接続される感震リレー盤10において、感震リレー30の凹部端子32と、第2ブレーカ20の二次側の中性相端子25とを接続する第2接続バー61の中間位置に、中性線欠相保護リード線(中欠リード線)12の一端が固定される中間固定端子部61dを備えること、を特徴とするので、中欠リード線12を第2ブレーカ20の中間固定端子部61dに直接接続しておけば、第2ブレーカ20の二次側の中性線を接続するときに、中性線のみを接続すれば良いため、作業性を高め作業時間を短縮して作業効率を高めることができる。また、中欠リード線12を付け忘れる恐れがない。
【0025】
(2)(1)に記載する感震リレー盤10において、中間固定端子部61dを覆う樹脂カバー14を有し、樹脂カバー14の両側面に、第2ブレーカ20側の接続バー61を覆う接続バーカバー40の一部を進入させるための凹部14aが生成され、凹部14aの底部14bがテーパ形状として形成されていること、を特徴とするので、樹脂カバー14の凹部14aの底部14bのテーパ形状の一部のみが、接続バーカバー40の端子保持部42に形成された両側凹部42aと接触しているだけなので、薄い樹脂カバー14を自由に変形させることができるため、樹脂カバー14を効率よく取り外し、取り付ることができる。
【0026】
(3)(1)に記載する感震リレー盤10において、第2ブレーカ20が取り付けられるベースパネル70を有し、ベースパネル70に係合孔71が形成されていること、第2接続バー61を覆う接続バーカバー40に、係合孔71と係合する凸部45を備えること、を特徴とするので、配線を二次側の端子に接続するために、3本のねじを同時に取り外しても、ベースパネル70の係合孔71に、接続バーカバー40の凸部45が常に係合しているため、接続バーカバー40はベースパネル70に常に係合されており、第2接続バー61及び接続バーカバー40が一体的に自重で脱落する恐れがない。
【0027】
(4)(1)に記載する感震リレー盤10において、第2接続バー61を覆う接続バーカバー40を有し、接続バーカバー40が、一対の凸状係合部43、44を備え、第2ブレーカ20が、複数の凹部係合部20a、20bを備え、接続バーカバー40の一対の凸状係合部43、44が、第2ブレーカ20の複数の凹部係合部20a、20bのいずれかに係合していること、を特徴とするので、ねじ60を強く締めても、第2ブレーカ20の凹部係合部20a、20bと接続バーカバー40の一対の凸状係合部43、44が係合しているため、接続バーカバー40が捩ることがなく、ズレを生じることがない。したがって、次のねじ60を締めるのに手間取ることもない。
【0028】
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、感震リレー30と第2ブレーカ20とが隣接して配置された感震リレー盤10について説明したが、分電盤50内に余裕があれば、感震リレー30と第2ブレーカ20とを分電盤50内に配置しても良い。
また、実施例の説明中は電路を単相3線式で説明を行っているが単相2線式で行うことも可能である。
【符号の説明】
【0029】
10 感震リレー盤
12 中欠リード線(中性線欠相保護リード線)
14 樹脂カバー
20 第2ブレーカ
20a 凹部係合部
30 感震リレー
40 接続バーカバー
43、44 凸状係合部
50 分電盤
51 第1ブレーカ
61 第2接続バー
61d 中間固定端子部
62 第1接続バー
70 ベースパネル
71 係合孔