特許第6979934号(P6979934)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6979934移動通信システム、基地局装置を構成する処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979934
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】移動通信システム、基地局装置を構成する処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20211202BHJP
   H04W 24/06 20090101ALI20211202BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20211202BHJP
   H04L 7/00 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   H04W56/00 110
   H04W24/06
   H04W88/08
   H04L7/00 930
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-168709(P2018-168709)
(22)【出願日】2018年9月10日
(65)【公開番号】特開2020-43448(P2020-43448A)
(43)【公開日】2020年3月19日
【審査請求日】2020年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100131886
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 隆志
(74)【代理人】
【識別番号】100170667
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩次
(72)【発明者】
【氏名】塚本 優
(72)【発明者】
【氏名】難波 忍
(72)【発明者】
【氏名】石村 昇太
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−133643(JP,A)
【文献】 特開2008−136002(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0056167(US,A1)
【文献】 特開2016−127384(JP,A)
【文献】 特開2001−274761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04L 7/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理装置と、前記処理装置とレディオオーバファイバ方式で通信する無線装置と、を有し、第1セルを提供する第1基地局装置と、
前記第1セルと重複領域を有する第2セルを提供する第2基地局装置と、
を有する移動通信システムであって、
前記第2基地局装置と通信し、前記第1セルに在圏しているユーザ装置に対して、前記無線装置が受信できる周波数の試験信号の送信タイミングを通知する第1通知手段と、
前記ユーザ装置に通知した前記試験信号の前記送信タイミングを前記処理装置に通知する第2通知手段と、
を備え
前記無線装置は、前記ユーザ装置が前記送信タイミングにおいて送信した前記試験信号を前記処理装置に送信し、
前記処理装置は、前記第2通知手段から通知された前記送信タイミングと、前記無線装置から受信した前記試験信号の受信タイミングと、に基づき前記処理装置が前記無線装置に信号を送信するタイミングを決定することを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
前記第2基地局装置が、前記第1通知手段及び前記第2通知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項3】
前記第1基地局装置及び前記第2基地局装置を制御する制御装置をさらに備え、
前記制御装置が、前記第1通知手段及び前記第2通知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項4】
前記第1通知手段は、前記ユーザ装置が前記第2基地局装置に繰り返し送信する前記ユーザ装置の位置情報に基づき前記ユーザ装置が前記第1セルに在圏しているかを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の移動通信システム。
【請求項5】
前記処理装置は、
ベースバンド信号処理を行う第1処理手段と、
無線周波数信号処理を行う第2処理手段と、
前記第2処理手段が出力する無線周波数信号で光搬送波を変調して光変調信号を生成する光変調手段と、
を備え、
前記無線装置は、前記処理装置から受信する前記光変調信号の光電変換を行う光電変換手段を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の移動通信システム。
【請求項6】
レディオオーバファイバ方式で通信する処理装置と無線装置とを有し、第1セルを提供する第1基地局装置の前記処理装置であって、
前記第1セルと重複領域を有する第2セルを提供する第2基地局装置が前記第1セルに在圏しているユーザ装置に対して通知した、前記無線装置が受信できる周波数の試験信号の送信タイミングを取得する取得手段と、
前記送信タイミングにおいて前記ユーザ装置が送信した前記試験信号を、前記無線装置を介して受信する受信手段と、
前記送信タイミングと前記試験信号の受信タイミングとに基づき、前記処理装置が前記無線装置に信号を送信するタイミングを決定する決定手段と、
を備えていることを特徴とする処理装置
【請求項7】
処理装置の1つ以上のプロセッサで実行されると、前記処理装置を請求項6に記載の処理装置として動作させることを特徴とするプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムにおけるタイミング同期技術に関する。
【背景技術】
【0002】
TDD(時分割複信)方式を使用する移動通信システムにおいて、基地局装置とユーザ装置(UE)は、同じ帯域を使用して上り方向と下り方向の無線通信を行う。TDD方式においては、移動通信システムの各基地局装置が無線信号を送受信するタイミングを同期させる必要がある。例えば、基地局装置は、GPS等により時刻情報を受信してタイミングを同期させることができる。
【0003】
現在、図1に示す様に、基地局装置を、ベースバンド信号処理を行う装置(以下、BBU(Base Band Unit)と呼ぶ)と、無線周波数信号処理及び無線信号の送受信処理を行う装置(以下、RRH(Remote Radio Head)と呼ぶ。)と、に分離し、BBUとRRHとを異なる地理的位置に配置する構成が使用されている。なお、ベースバンド信号処理とは、下り方向においては、データにより変調を行ってアナログのベースバンド信号を生成する処理を含む処理を意味する。また、無線周波数信号処理とは、下り方向においては、ベースバンド信号の周波数変換を行って、無線周波数帯域の信号を生成する処理を含む処理を意味する。さらに、無線信号の送受信処理とは、下り方向においては、無線周波数帯域の信号に基づき無線信号を送信する処理を含む処理を意味する。なお、基地局装置をBBUとRRHに分割する構成において、BBUは、アナログのベースバンド信号をデジタル信号に変換してRRHに送信し、RRHは、デジタルのベースバンド信号からアナログのベースバンド信号を生成した後、周波数変換等の処理を行って無線信号を送信する。基地局装置をBBUとRRHとに分割する構成において、BBUとRRHとは光伝送路で接続され、非特許文献1に記載のCPRIプロトコルで通信を行う。
【0004】
ここで、TDDを使用する場合、基地局装置をBBUとRRHに分割する構成では、各RRHが無線信号を送受信するタイミングを同期させる必要がある。例えば、図1に示す様に、RRHが下り無線信号の送信を開始するタイミングを基準タイミングとする。また、BBUが送信した信号は、遅延時間kだけ後のタイミングでRRHから無線信号として送信されるものとする。この場合、BBUは、基準タイミングより遅延時間kだけ早いタイミングから下りに関するベースバンド信号の送信を開始する必要がある。このため、CPRIプロトコルは、遅延時間kの測定を行う機能を実装している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】CPRI Specfication V7.0、Common Public Radio Interface(CPRI);Interface Specification、2015年10月9日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今後の移動通信システムにおいては、大容量の通信を行う必要性からミリ波等の高周波数の使用が検討されている。ミリ波等の高周波数を使用する場合、その伝送距離が短くなる。したがって、今後の移動通信システムにおいては、小さいセルを高密度で配置する必要がある。これは、無線信号の送受信ポイントを、高密度で配置する必要があることを意味する。例えば、RRHは、デジタル伝送されるベースバンド信号をアナログのベースバンド信号に変換する機能や、アナログベースバンド信号を無線周波数帯の信号に周波数変換する機能等、多くの機能を実装する必要があり、この様な多くの機能を有するRRHを、高密度で配置することは困難である。なお、ベースバンド信号処理から無線信号の送受信処理までを行う従来の基地局装置は、RRHより多くの機能を有するため、従来の基地局装置を高密度で配置することも困難である。そのため、基地局装置を、ベースバンド信号処理及び無線周波数信号処理を行う装置と、無線信号の送受信処理を行う装置とに分割する構成が検討されている。図2に示す様に、以下の説明において、ベースバンド信号処理及び無線周波数信号処理を行う機能を有する装置を処理装置と呼び、無線信号の送受信処理を行う機能を有する装置を無線装置と呼ぶものとする。
【0007】
基地局装置の機能を処理装置と無線装置に分割する構成において、処理装置と無線装置との間の信号伝送には、所謂、レディオオーバファイバ(RoF:Radio over Fiber)方式が使用される。図2は、下り方向における処理装置と無線装置の構成図である。処理装置は、ベースバンド信号処理及び無線周波数信号処理を行うベースバンド信号処理部及び無線周波数信号処理部と、光変調部と、を有する。光変調部は、光搬送波(連続光)を、無線周波数信号処理部が出力する無線周波数信号で変調して光変調信号を生成し、生成した光変調信号を無線装置に送信する。無線装置の光電変換部は、受信する光変調信号を光電変換することで無線周波数信号を取り出し、増幅等の必要な処理を行った後、無線周波数信号をアンテナに出力する。そして、アンテナは、無線周波数信号を無線信号として送信する。上り方向においては、その逆の処理が行われる。
【0008】
基地局装置の機能を処理装置と無線装置に分割する構成においても、TDDを使用する場合には、無線装置が無線信号を送受信するタイミングを同期させなければならない。したがって、処理装置は、対応する無線装置が無線信号を送信するタイミングより遅延時間kだけ早いタイミングで光変調信号を送信しなければならない。ここで、デジタル伝送であるBBUとRRHとの間の通信とは異なり、RoFはアナログ伝送であり、CPRIプロトコルの様な、伝搬遅延を測定するプロトコルを実装し難い。
【0009】
本発明は、RoFを使用する移動通信システムにおいて無線信号の送信タイミングを同期させる技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によると、処理装置と、前記処理装置とレディオオーバファイバ方式で通信する無線装置と、を有する第1基地局装置と、前記第1基地局装置が提供する第1セルと重複領域を有する第2セルを提供する第2基地局装置と、を有する移動通信システムは、前記第2基地局装置と通信し、前記第1セルに在圏しているユーザ装置に対して、前記無線装置が受信できる周波数の試験信号の送信タイミングを通知する第1通知手段と、前記ユーザ装置に通知した前記試験信号の前記送信タイミングを前記処理装置に通知する第2通知手段と、を備え、前記無線装置は、前記ユーザ装置が前記送信タイミングにおいて送信した前記試験信号を前記処理装置に送信し、前記処理装置は、前記第2通知手段から通知された前記送信タイミングと、前記無線装置から受信した前記試験信号の受信タイミングと、に基づき前記処理装置が前記無線装置に信号を送信するタイミングを決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、RoFを使用する移動通信システムにおいて無線信号の送信タイミングを同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】基地局装置をBBUとRRHに分割する構成におけるBBUの送信タイミングの説明図。
図2】一実施形態による処理装置と無線装置の構成図。
図3】一実施形態による移動通信システムの構成図。
図4】一実施形態による遅延時間の測定処理のシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
【0014】
<第一実施形態>
図3は、本実施形態による移動通信システムの構成図である。基地局装置4は、セル41を提供する。なお、本実施形態において、基地局装置4は、ベースバンド信号処理、無線周波数信号処理及び無線信号の送受信処理の総てを行う従来の基地局装置とする。処理装置2は、上述した様に、ベースバンド信号処理部及び無線周波数信号処理部に加えて、下り方向においては、無線周波数帯の信号により光搬送波を変調する光変調部を、上り方向においては光電変換部を備えている。同様に、無線装置3は、アンテナに加えて、下り方向においては光電変換部を、上り方向においては、光変調部を備えている。図3に示す様に、処理装置2は無線装置3と光伝送路により接続され、所謂、RoF方式の通信を行う。無線装置3は、セル31を提供する。本実施形態では、処理装置2及び基地局装置4と制御線で接続され、処理装置2及び基地局装置4を制御する制御装置1が設けられる。なお、基地局装置4が送受信する無線信号の周波数帯は、無線装置3が送受信する無線信号の周波数帯とは異なるものとする。ユーザ装置(UE)5は、基地局装置4と通信でき、かつ、無線装置3が受信できる周波数帯の信号を送信可能に構成されている。
【0015】
なお、図3の構成において、基地局装置4は、既に、移動通信サービスを提供するために使用されているものとする。つまり、基地局装置4は、TDDにおける下り方向の無線信号の送信を開始する基準タイミングを知っており、当該基準タイミングで下り方向の無線信号の送信を開始しているものとする。また、本実施形態では、無線装置3が提供するセル31は、基地局装置4が提供するセル41内に含まれるものとする。
【0016】
図4は、本実施形態による処理装置2に対する遅延時間の設定処理のフローチャートである。本設定処理により、処理装置2は、処理装置2が送信した光信号が無線装置3において無線信号に変換されて送信されるまでの遅延時間を測定する。そして、処理装置2は、基準タイミングと遅延時間とに基づき無線装置3に光信号を送信するタイミングを判定する。なお、処理装置2は、例えば、GPS等を使用することで、基準タイミングを知っているものとする。また、無線装置3は、対応する処理装置2に遅延時間の設定が行われるまでは、無線信号の受信のみを行い、送信は行わないものとする。
【0017】
本実施形態では、設定処理においてUE5を使用する。UE5は、例えば、図3に示す移動通信システムの事業者の作業員が設定処理において使用する。まず、処理装置2は、S1で、制御装置1に対して開始通知を行う。開始通知は、遅延時間の測定の開始を要求する信号である。制御装置1は、処理装置2から開始通知を受信すると、S2で、処理装置2に対応する無線装置3のセル31を含むセル41の基地局装置4に対して、測定通知を行う。この測定通知には、セル31の領域を示す情報が含まれる。
【0018】
一方、作業員は、UE5を所持してセル41内に移動する。これにより、S3で、UE5は基地局装置4に接続する。また、作業員は、設定処理を行うためにUE5にインストールされたアプリケーションを起動する。これにより、UE5は、S4で、繰り返しその位置情報を基地局装置4に通知する。なお、UE5は、例えば、GPSによりその位置情報を取得する。さらに、UE5は、位置情報を送信中であることをディスプレイに表示することができる。作業員は、UE5を所持してセル31に向けて移動する。なお、アプリケーションを起動するタイミングは任意である。つまり、セル31内に移動した後、アプリケーションを起動して位置情報を基地局装置4に送信しても、セル41内に進入する以前からアプリケーションを起動して、その時に接続している基地局装置に位置情報を送信しても良い。
【0019】
基地局装置4は、UE5から繰り返し受信する位置情報と、S2で受信したセル31の領域を示す情報とに基づきUE5がセル31内にいるかを判定する。そして、UE5がセル31内にいると判定すると、S5で、UE5が送信する試験信号の周波数及び送信タイミングをUE5に通知する。なお、この周波数は、無線装置3が受信できる周波数である。また、S6で、基地局装置4は、UE5に通知したタイミングを処理装置2にも通知する。なお、基地局装置4は、処理装置2と例えば制御装置1を介して通信することができる。或いは、基地局装置4は、図示しない基地局装置4と処理装置2とを接続する通信線により直接通信することができる。UE5は、S7で、基地局装置4から通知された送信タイミングになると、通知された周波数の試験信号を送信する。この試験信号は、無線装置3で受信され、処理装置2に送信される。処理装置2は、S8において、S6で通知された送信タイミングと、S7で実際に試験信号を受信した受信タイミングとの差を判定し、これを遅延時間kとする。遅延時間kを判定すると、処理装置2は、S9で、測定処理の終了を制御装置1に通知する。
【0020】
以上の構成により、処理装置2に対して適切な遅延時間を設定することができる。なお、本実施形態において、基地局装置4は、ベーバンド信号処理から無線信号の送受信処理までを行う従来の基地局装置としたが、既に通信サービスの提供に使用され、遅延時間の設定対象である処理装置2に対応する無線装置3とは異なる周波数の信号を送受信するのであれば、基地局装置4の態様に制限はない。つまり、基地局装置4として、処理装置と無線装置とに分割された基地局装置を使用することも、BBUとRRHとに分割された基地局装置を使用することもできる。また、本実施形態では、遅延時間の設定対象である処理装置2に対応する無線装置3が提供するセル31は、基地局装置4が提供するセル41に含まれるものとしたが、セル31とセル41が重複領域を有すればよい。
【0021】
また、本実施形態では、基地局装置4がUE5の位置を監視し、UE5がセル31内に進入するとUE5に試験信号の周波数及び送信タイミングを通知したが、制御装置1が行っても良い。つまり、基地局装置4は、UE5が繰り返し送信する位置情報を制御装置1に送信し、制御装置1はUE5の位置を監視し、UE5がセル31内に進入すると基地局装置4を介してUE5に試験信号の周波数及び送信タイミングを通知する構成とすることもできる。
【0022】
また、本実施形態では、UE5には設定処理を行うためのアプリケーションがインストールされており、作業員がアプリケーションを起動することで、UE5は、位置情報の送信と、通知されたタイミングにおいて通知された周波数の試験信号の送信を行うものとしたが、本発明はその様な構成に限定されない。例えば、周期的に位置情報を基地局装置4又は制御装置1に送信する様にUEを構成しておき、基地局装置4又は制御装置1は、設定処理を開始すると、セル31に在圏しているUEの内の任意の1つに対して試験信号を送信させる構成とすることもできる。また、UEが位置情報を送信するのではなく、基地局装置4が、例えば、受信する信号強度及び受信する信号の方角に基づきセル31に在圏しているUEを推定し、推定したUEのうちの1つに試験信号を送信させる構成とすることもできる。
【0023】
なお、TDD方式における無線信号の送受信タイミングの同期を例にして本実施形態の説明を行ったが、FDD(周波数分割複信)方式であっても、無線信号の送受信タイミングの同期が必要な場合には、本発明を適用することができる。
【0024】
また、本発明による制御装置1、基地局装置4及UE5は、1つ以上のプロセッサを有する装置(又はコンピュータ)の当該1つ以上のプロセッサで実行されると、当該装置を、上記制御装置1、基地局装置4又は上記UE5として動作させるコンピュータプログラムにより実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。
【符号の説明】
【0025】
1:制御装置、2:処理装置、3:無線装置、4:基地局装置、5:ユーザ装置
図1
図2
図3
図4