(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記燃焼器アセンブリ係合フレーム(240)が、1又は複数のボルトを介して前記燃焼器アセンブリ(20)の少なくとも一部に一時的に固定されるように構成される、請求項1又は請求項2に記載の燃焼器アセンブリリフトシステム(200)。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンは、圧縮機セクションと、燃焼セクションと、タービンセクションとを含むことができる。圧縮機セクションは、タービンに流入する空気を加圧する。圧縮機セクションから吐出された加圧空気は、一般に複数の燃焼器によって特徴付けられる燃焼セクションに流入する。複数の燃焼器の各々は、燃焼器の燃焼チャンバを画定する燃焼ライナを含む。したがって、各燃焼器に入る空気は、燃料と混合され、燃焼ライナ内で燃焼される。高温の燃焼ガスは、燃焼ライナからトランジションピースを通ってガスタービンのタービンセクションに流れ、タービンを駆動して発電する。
【0003】
より具体的には、ガスタービン燃焼器は、大量の燃料と圧縮空気を混合し、得られた混合物を燃焼させる。産業用ガスタービンの燃焼器は、空気と燃料が混合されて燃焼が起こる円筒状の燃焼「缶」の環状アレイを含むことができる。軸流圧縮機からの圧縮空気は、燃焼器に流入する。燃料は、各缶内に延びる燃料ノズルアセンブリを通って噴射される。燃料と空気の混合物は、各缶の燃焼チャンバで燃焼する。燃焼ガスは、各缶からタービンに通じるダクト内に吐出される。
【0004】
いくつかの実施形態では、低エミッション用に設計された燃焼器アセンブリは、予混合チャンバと、燃焼チャンバとを含むことができる。各燃焼器アセンブリの燃料ノズルアセンブリは、燃料および空気を缶のチャンバ内に噴射する。ノズルアセンブリからの燃料の一部は、缶の予混合チャンバ内に吐出され、空気が燃料に加えられて燃料と予混合される。予混合チャンバで空気と燃料を予混合することにより、各缶の燃焼チャンバでの急速かつ効率的な燃焼および燃焼による低エミッションを促進する。空気と燃料の混合物は、予混合チャンバから燃焼チャンバへと下流に流れ、燃焼チャンバは燃焼を支え、いくつかの条件下で燃料ノズルアセンブリの前部から吐出される追加の燃料を受け取る。追加の燃料は、低出力動作のための火炎を安定させる手段を提供し、高出力条件では完全に遮断することができる。
【0005】
燃焼器アセンブリは、ガスタービンの初期建造中に設置される必要があり、続いて、その後のメンテナンス作業中に除去することができる。しかし、燃焼器アセンブリを設置、除去、または再設置するためには、燃焼器アセンブリに関して燃焼器アセンブリを適切に持ち上げ、配置し、および/または位置合わせするためにかなりの量の力が必要とされ得る。したがって、ターボ機械に関して燃焼器アセンブリを設置および除去するための代替のシステムが、当技術分野では歓迎されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の1つまたは複数の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、実際の実施のすべての特徴が、本明細書中に記載されていない可能性がある。あらゆるエンジニアリングまたは設計プロジェクトにあるような何らかのそのような実際の実施の開発では、システム関連の制約およびビジネス関連の制約の尊守など開発者の特定の目標を実現するために実施に特有の多数の決定がなされなければならず、これは実施により異なり得ることを理解されたい。さらに、そのような開発努力は、複雑で時間がかかり得るが、それにもかかわらず本開示の利益を有する当業者にとって設計、製作、および製造に関する日常的な作業であることを理解されたい。
【0014】
本発明の様々な実施形態の要素を導入するとき、冠詞「1つの(a、an)」、「その(the)」、および「前記(said)」は、要素が1つまたは複数があることを意味することが意図される。用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」は、包括的であり、挙げた要素以外の追加の要素があり得ることを意味することが意図される。
【0015】
次に
図1を参照すると、ガスタービン、航空機転用型などなどのいくつかのターボ機械は、燃焼プロセス中に燃料と空気の混合物を燃焼してエネルギーを生成する。
図1は、ターボ機械100の一例を示す。一般に、ターボ機械100は、圧縮機ケーシング110に収容された圧縮機に向かって気流を導く入口プレナム105を含む。気流は圧縮され、次いで燃焼システム115に吐出され、ここで天然ガスなどの燃料が燃焼されて高エネルギー燃焼ガスを与え、タービンセクション120を駆動する。タービンセクション120において、高温ガスのエネルギーは仕事に変換され、その一部が圧縮機を駆動するために使用され、残りは発電機、機械的駆動装置など(いずれも図示されていない)のような負荷を駆動するための有用な仕事に利用可能である。
【0016】
次に
図2をさらに参照すると、燃焼システム115の実施形態は、少なくとも1つの燃焼器アセンブリ20を備えることができる。
図2に示すようないくつかのターボ機械100は、中心軸Aの周りに環状アレイに配置された複数の燃焼器アセンブリ20を備えることができる。一般に、各燃焼器アセンブリ20内で、より具体的には、燃焼器アセンブリ20の燃焼缶125内で、前述の燃焼プロセスが行われる。いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリ20は、燃焼器アセンブリ20のいくつかの火炎燃焼を監視する火炎検出システムなどの1つまたは複数の補助システム130を備えることができる。そのような火炎検出システムは、火炎スキャナの形態であってもよく、その一部は、燃焼器アセンブリ20内に挿入されてもよい。さらなるまたは代替の補助システム130は、燃焼器アセンブリプロセスの1つまたは複数を監視、制御および/または影響を及ぼすために、燃焼器アセンブリ20に同様に組み込まれてもよい。
【0017】
さらに
図3を参照すると、ターボ機械100の燃焼器アセンブリ20の一実施形態の断面側面図が示されている。燃焼器アセンブリ20は、一般に、少なくとも燃焼缶125と、圧縮機吐出ケーシングまたは燃焼ラッパケーシングなどのガスタービンケーシング24の一部に固定された潜在的にほぼ円筒形の燃焼ケーシング22とを含むことができる。図示されているように、フランジ26は、燃焼ケーシング22の上流端部から外側に延びることができる。フランジ26は、一般に、燃焼器アセンブリ20のエンドカバーアセンブリが燃焼ケーシング22に固定することができるように構成することができる。たとえば、フランジ26は、エンドカバーアセンブリを燃焼ケーシング22に取り付けるための複数のフランジ孔72を画定することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリ20はまた、流れスリーブ28内でほぼ同心に配置された内部流れスリーブ28および/または燃焼ライナ30を含むこともできる。燃焼器アセンブリ20は、燃焼缶125と、燃焼缶125に接続された流れスリーブ28または燃焼ライナ30の少なくとも1つとを単一の事前組み立てされた構造として備える単体の燃焼器アセンブリ20を備えることができ、または燃焼器アセンブリ20は、燃焼缶125、流れスリーブ28および燃焼ライナ30すべてがタービンケーシング24(燃焼吐出ケーシングまたは「CDC:combustion discharge casing」と呼ばれる場合もある)などのターボ機械100に直接接続するアセンブリを備えることができる。たとえば、流れスリーブ28および燃焼ライナ30は、その下流端部において、インピンジメントスリーブ32とインピンジメントスリーブ32内に配置されたトランジションピース34とを含む二重壁トランジションダクトに延びることができる。いくつかの実施形態では、インピンジメントスリーブ32および流れスリーブ28は、それらの表面の一部の上に複数の空気供給孔36を設けることができ、それによって圧縮機セクション12からの加圧空気が燃焼ライナ30と流れスリーブ28との間の半径方向空間に入ることを許容することを理解されたい。
【0019】
燃焼器アセンブリ20の燃焼ライナ30は、一般に、ほぼ円筒形の燃焼チャンバ38を画定することができ、燃料および空気は、噴射されて燃焼し、高温の燃焼ガスを発生する。さらに、燃焼ライナ30は、燃焼ライナ30およびトランジションピース34が各燃焼器アセンブリ20からタービンアセンブリ10のタービンセクション16に流れる高温の燃焼ガスの流路を概して画定するように、その下流端部でトランジションピース34に結合することができる。
【0020】
図32に示すようないくつかの実施形態では、トランジションピース34は、シール40(たとえば、圧縮シール)を用いて燃焼ライナ30の下流端部に結合されてもよい。たとえば、シール40は、トランジションピース34および燃焼ライナ30の重なり合う端部に配置され、2つの構成要素の間の境界をシールすることができる。たとえば、シール40は、嵌め合う部分の内径と外径との間に荷重がかけられるバネ/圧縮であるように構成された円周金属シールを備えることができる。しかし、燃焼ライナ30とトランジションピース34との間の境界は、圧縮シール40でシールされる必要はないが、当技術分野で知られている任意の適切なシールによって全体的にシールすることができることを理解されたい。
【0021】
いくつかの実施形態では、燃焼ライナ30はまた、流れスリーブ28に固定された、または流れスリーブ28のない燃焼器アセンブリ20で燃焼ケーシング22に固定された1つまたは複数の雌型ライナストップ44に係合する1つまたは複数の雄型ライナストップ42を含むことができる。特に、雄型ライナストップ42は、燃焼ライナ30の適切な設置深さを示すために、ならびにタービンアセンブリ10の動作中にライナ30の回転を防止するために、燃焼ライナ30が燃焼器アセンブリ20内に設置されるときに雌型ライナストップ44内にスライドするように適合され得る。さらに、いくつかの実施形態では、さらにまたは代替として、雄型ライナストップ42は、流れスリーブ28または燃焼ケーシングに配置することができ、雌型ライナストップ44は、燃焼ライナ30に配置されることを理解されたい。
【0022】
いくつかの実施形態では、燃焼ライナ30は、まず、燃焼器アセンブリ20内に押し込まれることによって、燃焼器アセンブリ20内に設置することができる。たとえば、燃焼ライナ30は、力がトランジションピース34内へのさらなる設置深さを制限するまで燃焼器アセンブリ20内に押し込むことができる。
図2を続けて参照すると、燃焼缶125は、次いで各それぞれの燃焼器アセンブリ20内に設置することができる。具体的には、燃焼缶125は、そのエンドカバーアセンブリが燃焼器アセンブリ20のフランジ26に当接するように配置、位置合わせ、および挿入することができる。
【0023】
特定の実施形態を本明細書に示してきたが、ターボ機械100となされた個々の接続に関して、燃焼器アセンブリ20は、様々な異なる順序で組み立てられる様々な異なる構成要素を備えることができることを理解されたい。たとえば、燃焼器アセンブリ20は、ターボ機械100(たとえば、単体の燃焼器アセンブリ20)に設置する前に完全に組み立てられてもよく、ターボ機械100への設置前に一部組み立てられてもよく、ターボ機械100に接続されている間に完全に組み立てられてもよく、またはそれらの組合せである。
【0024】
図4および
図5をさらに参照すると、燃焼器アセンブリリフトシステム200は、ターボ機械100への燃焼器アセンブリ20の設置、除去または再設置を助けるように設けることができる。具体的には、燃焼器アセンブリリフトシステム200は、燃焼器アセンブリ20が輸送用容器にある間に燃焼器アセンブリ20を把持することを可能にすることによって連続的な設置および/または除去プロセスを可能にし、燃焼器アセンブリ20を適切な位置に移動させてターボ機械100と位置合わせさせ、複数の異なるリフトアセンブリの間で燃焼器アセンブリ20を交換することを必要とせずにプロセス全体を逆にすることもできる。
【0025】
燃焼器アセンブリリフトシステム200は、一般に、燃焼器アセンブリリフトトラック210と、燃焼器アセンブリリフトアーム220とを備えることができる。燃焼器アセンブリリフトトラック210は、一般に、燃焼器アセンブリリフトアーム220が接続される場所を提供し、かつ前記接続が横断する経路を提供するように組み合わされる1つまたは複数のレール212およびレールコネクタ218を備えることができる。燃焼器アセンブリリフトアーム220は、一般に、可動支持アーム230の第1の端部236および第2の端部238にそれぞれ接続され、1つまたは複数の燃焼器アセンブリ20の持ち上げ、輸送、回転、位置合わせ、設置および/または除去の全体を容易にするように組み合わさる燃焼器アセンブリ係合フレーム240および接続固定具222を備えることができる。燃焼器アセンブリリフトシステム200およびその構成要素については、本明細書でより詳細に説明する。
【0026】
図4に最もよく示されているように、燃焼器アセンブリリフトアーム220は、一般に、第1の端部236および第2の端部238を備える可動支持アーム230を備える。燃焼器アセンブリリフトアーム220は、可動支持アーム230の第1の端部236に接続された燃焼器アセンブリ係合フレーム240をさらに備えることができ、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、燃焼器アセンブリ20の少なくとも一部に一時的に固定されるように構成される。燃焼器アセンブリリフトアーム220はまた、可動支持アーム230の第2の端部238に接続された接続固定具222を備えることができ、接続固定具222は、燃焼器アセンブリリフトアーム220をベース構造(たとえば、フランジ26またはターボ機械100に接続された燃焼器アセンブリリフトトラック210などのターボ機械100の一部)に接続するように構成される。
【0027】
可動支持アーム230は、一般に、燃焼器アセンブリ20の重量を支持して第1の位置(たとえば、床または輸送用容器)および第2の位置(たとえば、ターボ機械100)から移動させることができる任意の支持構造を備えることができる。可動支持アーム230はさらに、その特定の構成に基づいて少なくとも2つの位置の間で回転、関節接合、伸長、屈曲、伸縮および/または他の方法で移行することができるように可動であってもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、可動支持アーム230は、
図4に示すような様々な構成で、たとえば第1の部分231、第2の部分232、および潜在的に第3の部分233などの複数の部分を備えることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の部分231、第2の部分232および第3の部分233は、互いに連続して接続されてもよい(たとえば、第1の部分231および第3の部分233が、第2の部分232の反対側の端部に接続される)。そのような実施形態では、第1の部分231、第2の部分232および第3の部分233は、単一の線形構成と蛇行した(たとえば、屈曲した)構成との間で移行するように組み合わせることができるように順序通りに位置合わせすることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、可動支持アーム230は、単一の部分(たとえば、第1の部分231)に接続された複数の部分(たとえば、第2の部分232および第3の部分233)を備えることができる。たとえば、第2の部分232および第3の部分233は、第2の部分232と第3の部分233との間の燃焼器アセンブリ20に接続するのを助けるために、V字構成における第1の部分231から離れるように分割してもよい。さらにいくつかの実施形態では、第2の部分232および第3の部分233は、第1の部分231の単一の端部に接続されてもよい。あるいは、第2の部分232および第3の部分233は、第1の部分231へのそれぞれの接続を伴って互いにオフセットしてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、可動支持アーム230は、1つまたは複数の回転可能な接続を備えることができる。たとえば、可動支持アーム230が第1の部分231および第2の部分232を備える場合、第1の部分231は、第2の部分232に回転可能に接続されてもよい。同様に、第1の部分231および第2の部分232の一方または両方は、可動支持アーム230の第3の部分233などの1つまたは複数の追加の部分に回転可能に接続されてもよい。回転可能な接続は、2つの構成要素(たとえば、第1の部分231と第2の部分232)の間の角度の変更を容易にする任意の接続を備えることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、回転可能な接続は、2つの構成要素の間の相対回転を容易にするピン接続またはボールソケット接続を備えてもよい。そのような実施形態は、さらにまたは代替として、所与の角度を一時的に調整および固定するためのボルト、ねじ、テンション装置または任意の他の適切な機構を備えることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、可動支持アーム230は、伸縮構造を備えることができ、可動支持アーム230の一部またはすべては、伸縮部分を介して伸長および収縮することができる。たとえば、第1の部分231は、可動支持アーム230の第2の部分232から離れて、また可動支持アーム230の第2の部分232へと伸縮することができる。そのような実施形態では、可動支持アーム230の全体が、伸縮構造を備えることができ、または可動支持アーム230の一部のみが、伸縮構造を備えることができる。
【0032】
可動支持アーム230の特定の構成が本明細書に開示されているが、これらは例示的なものに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。さらなるまたは代替の構成もまた、燃焼器アセンブリ20の重量の支持および2つ以上の位置の間での移動を容易にするために実現することができる。
【0033】
さらに
図4を参照すると、燃焼器アセンブリリフトアーム220は、燃焼器アセンブリ20の少なくとも一部に一時的に固定するように構成される可動支持アーム230の端部に接続された燃焼器アセンブリ係合フレーム240をさらに備えることができる。
【0034】
燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、燃焼器アセンブリ20への一時的な固定を容易にするための様々な構成を備えることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、開いた状態と閉じた状態との間で移行して燃焼器アセンブリ20に一時的に固定することができるクラムシェル構成を備えることができる。より具体的には、そのような実施形態では、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、少なくとも部分的に互いに離れて回転して開放するか、あるいは完全に互いに離れて燃焼器アセンブリ20の少なくとも一部を受け入れることができる2つ以上の部分を備えることができる。次いで、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、燃焼器アセンブリ20を一時的に固定するために、燃焼器アセンブリ20の周りで共に閉じて戻ることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、1つまたは複数のボルト、クランプなどを介して燃焼器アセンブリ20の少なくとも一部に一時的に固定するように構成されてもよい。たとえば、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、燃焼器アセンブリ20の対応する孔と位置合わせされ得る複数の孔を備えることができる。位置合わせされると、ボルトは、燃焼器アセンブリ20を燃焼器アセンブリ係合フレーム240に一時的に固定するために、対応する孔の両方のセットを通過することができる。
【0036】
燃焼器アセンブリ係合フレーム240と燃焼器アセンブリ20との間の可能な一時的な固定構成を示すために、燃焼器アセンブリ係合フレーム240の特定の実施形態が本明細書に開示されているが、これらは例示的なものに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。さらなるまたは代替の構成もまた、燃焼器アセンブリリフトアーム220の燃焼器アセンブリ係合フレーム240への燃焼器アセンブリ20の一時的な固定を容易にするために実現することができる。
【0037】
燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、ターボ機械100に関して前記燃焼器アセンブリ20の除去または設置のためのような固定された燃焼器アセンブリ20の持ち上げおよび移動を容易にするために、様々な構成および様々な位置で可動支持アーム230に接続されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、燃焼器アセンブリ係合フレーム240および可動支持アーム230が互いに対して回転することができるように可動支持アーム230に回転可能に接続することができる。回転接続は、ターボ機械100の燃焼器アセンブリ20とそれぞれのスロットとの間の回転配向を容易にするのを助けることができる。回転接続は、限定はしないが、燃焼器アセンブリ係合フレーム240を可動支持アーム230に接続する回転可能なピン、ボルト、ねじまたはボールソケットなどの任意の適切な構成によって容易にすることができる。
【0038】
燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、様々な位置で可動支持アーム230に接続されてもよい。たとえば、可動支持アーム230が第1の端部236および第2の端部238を備える場合、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、可動支持アーム230の第1の端部236に接続することができ、一方、接続固定具222(可動支持アーム230をターボ機械100などのベース構造に接続する)は、第2の端部238に接続することができる。
【0039】
さらに
図4を参照すると、燃焼器アセンブリリフトアーム220は、接続固定具222をさらに備えることができる。接続固定具222は、可動支持アーム230に接続することができ、燃焼器アセンブリリフトアーム220をベース構造に接続するように構成することができる。
【0040】
接続固定具222は、可動支持アーム230の様々な位置に配置することができ、様々な構成を備えることができる。たとえば、可動支持アーム230が第1の端部236および第2の端部238を備える場合、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、可動支持アーム230の第1の端部236に接続することができ、一方、接続固定具222は、第2の端部238に接続することができる。さらに、接続固定具222は、燃焼器アセンブリ20が燃焼器アセンブリ係合フレーム240に一時的に固定されたときに可動支持アームをベース構造に適切に固定する任意の構成を備えることができる。たとえば、接続固定具222は、1つまたは複数のプレート、キャップ、クランプ、グリップ、車輪、ディスクまたはそれらの組合せを備えることができる。
【0041】
接続固定具222は、可動支持アーム230(および燃焼器アセンブリリフトアーム220全体)と様々なベース構造(および前記ベース構造の位置)との接続を容易にすることができる。
【0042】
たとえば、ベース構造は、ターボ機械100自体を備えることができる。そのような実施形態では、接続固定具222は、可動支持アーム230を、その外部構造の1つまたは複数の位置などのターボ機械100の1つまたは複数の点に接続することができる。いくつかの実施形態では、ベース構造は、フランジ26を備えることができる。たとえば、接続固定具222は、可動支持アーム230を、取り付けられる燃焼器アセンブリ20を有さないフランジ26に接続することができる。接続固定具222は、フランジ26のフランジ孔72を通過する1つまたは複数のボルトを使用してフランジ26に固定されたプレート、キャップなどを備えてもよい。次いで、燃焼器アセンブリリフトアーム220は、取り付けられた接続固定具222に直接隣接する燃焼器アセンブリ20または環状アレイの周りの他の場所のような、ターボ機械100の他のスロットおよびフランジ26に対して燃焼器アセンブリ20を設置または除去するために利用することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、ベース構造は、ターボ機械100に固定された燃焼器アセンブリリフトトラック210を備えることができ、それにより燃焼器アセンブリリフトアーム220は、燃焼器アセンブリリフトトラック210に沿って移動して、燃焼器アセンブリ20をターボ機械100のそれぞれのスロットに輸送し、持ち上げ、位置合わせし、設置し、かつ除去するのを助けることができる。
【0044】
図4および
図5を参照すると、燃焼器アセンブリリフトトラック210は、一般に、1つまたは複数のレール212と、1つまたは複数のレール212をターボ機械100の少なくとも一部に接続するように構成されたレールコネクタ218とを備えることができる。
【0045】
1つまたは複数のレール212は、燃焼器アセンブリ20を一時的に固定した状態で、燃焼器アセンブリリフトアーム220の移動を支持して導くことができる非線形経路に延びるように組み合わされる1つまたは複数の部分を備えることができる。非線形経路は、ターボ機械100の燃焼器アセンブリ20の環状アレイのすべてまたは一部の周りの燃焼器アセンブリリフトアーム220および固定された燃焼器アセンブリ20の移動を容易にすることができる様々なレイアウトを備えることができる。
【0046】
たとえば、いくつかの実施形態では、非線形経路は、燃焼器アセンブリ20の環状アレイのすべてまたは一部の周りに連続的な曲線を含むように湾曲した経路を備えることができる。そのような実施形態では、1つまたは複数のレール212は、1つの連続的な部分を備えることができ、または連続的な湾曲した経路を形成するために組み合わされる複数の部分を備えることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、非線形経路は、湾曲または傾斜した経路を備えることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のレール212は、ある角度で互いに接続された少なくとも2つの部分を備えることができる。そのような実施形態は、燃焼器アセンブリリフトトラック210の1つまたは複数の別個の角度の燃焼器アセンブリ20の環状アレイの周りに部分的または完全な経路を形成することができる。
【0048】
非線形経路は、ターボ機械の燃焼器アセンブリ20の環状アレイの任意の部分に対してさらに延びてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、燃焼器アセンブリリフトトラック210の非線形経路は、燃焼器アセンブリ20の環状アレイ全体を覆う円を含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、1つまたは複数のレール212は、円を形成する単一の部分を備えることができる。他の実施形態では、1つまたは複数のレール212は、円を形成するように組み合わされる複数の部分を備えることができる。さらに、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のレール212は、燃焼器アセンブリの環状アレイの円の一部のみを横断する非線形経路を備えることができる。たとえば、1つまたは複数のレール212は、燃焼器アセンブリ20の半分、4分の1または他の有限の量のような少数の燃焼器アセンブリに対してのみ延びることができる。
【0049】
燃焼器アセンブリリフトトラック210は、非線形経路を形成する様々なレール構成を備えることができる。たとえば、
図5を参照すると、第1のレール構成213は、ターボ機械100の1つまたは複数の燃焼器アセンブリ20の上に配置される単一のレールを備えてもよい。いくつかの実施形態では、第2のレール構成214は、ターボ機械100の1つまたは複数の燃焼器アセンブリ20の上に配置される2つ以上の平行なレールを備えてもよい。いくつかの実施形態では、第3のレール構成215は、1つまたは複数の燃焼器アセンブリ20に隣接して(たとえば、燃焼器アセンブリリフトトラック210がターボ機械100のフランジ26に直接接続されていないときのように、1つまたは複数の燃焼器アセンブリ20の外周に)配置される単一のレールを備えてもよい。
【0050】
燃焼器アセンブリリフトトラック210の1つまたは複数のレール212の特定の構成が本明細書に開示されているが、これらは例示的なものに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。さらなるまたは代替の構成もまた、実現することができる。
【0051】
燃焼器アセンブリリフトトラック210のレールコネクタ218は、1つまたは複数のレール212の1つまたは複数の部分の少なくとも1つに取り付けることができ、レールコネクタ218は、1つまたは複数のレール212をターボ機械100の少なくとも一部に接続するように構成される。
【0052】
いくつかの実施形態では、レールコネクタ218は、(
図5の第1のレール構成213および第2のレール構成214によって示されるように)1つまたは複数のレール212をターボ機械100の少なくとも1つのフランジ26に接続するように構成されてもよい。そのような実施形態は、ボルトを前記フランジ孔72に通すことによって1つまたは複数のレール212を固定することによってなど、開いたフランジ孔72を1つまたは複数
のフランジ26に利用することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、レールコネクタ218は、(
図5の第3のレール構成215によって示されるように)1つまたは複数のレール212をターボ機械100の少なくとも1つの外部装着点に接続するように構成することができる。外部装着点は、燃焼器アセンブリ20の周り、またはターボ機械100の外部ケーシング全体の周りのどこかのものを含むターボ機械100の任意の外部構造を含むことができる。そのような実施形態は、他の燃焼器アセンブリ20のための任意のスロットへのアクセスを妨げることなく、燃焼器アセンブリ20の設置または除去を容易にすることができる。
【0054】
これにより、燃焼器アセンブリリフトトラック210および燃焼器アセンブリリフトアーム220は、ターボ機械100に沿ってまたは組み合わせて使用され、燃焼器アセンブリ20のターボ機械100への輸送、持ち上げ、位置合わせ、設置および/または除去を容易にすることができる。たとえば、ターボ機械100は、中心軸Aの周りに環状アレイに配置された複数の燃焼器アセンブリ20を備えることができる。ターボ機械は、中心軸の周りの非線形経路に延びるように組み合わされる1つまたは複数の部分を備える1つまたは複数のレール212をさらに備えることができ、1つまたは複数のレール212の1つまたは複数の部分の少なくとも1つは、ターボ機械100の一部に接続される(すなわち、燃焼器アセンブリリフトトラック210を形成する)。いくつかの実施形態では、ターボ機械100は、第1の端部236および第2の端部238を備える可動支持アーム230を備える燃焼器アセンブリリフトアーム220をさらに備えることができ、燃焼器アセンブリ係合フレーム240は、第1の端部236に接続され、接続固定具222は、第2の端部238に接続される。
【0055】
本明細書で開示されるような燃焼器アセンブリリフトアーム、燃焼器アセンブリリフトトラック、燃焼器アセンブリリフトシステムおよびターボ機械は、燃焼器アセンブリをターボ機械に輸送し、持ち上げ、位置合わせし、設置し、かつ除去するのを助けるために設けることができることを理解されたい。そのような実施形態は、各燃焼器アセンブリに特有の適切な位置合わせを容易にしながら、単一の燃焼器アセンブリリフトシステムを介した連続的な輸送、設置および/または除去プロセスを可能にすることができる。これにより、これらの燃焼器アセンブリリフトアーム、燃焼器アセンブリリフトトラック、燃焼器アセンブリリフトシステムおよびターボ機械は、より簡単で迅速な全体的な設置および除去作業を行うことができる。
【0056】
本発明は、限られた数の実施形態に関して詳細に説明してきたが、本発明が、このような開示された実施形態に限定されないことは容易に理解されよう。むしろ、本発明は、これまでに説明していないが、本発明の趣旨および範囲に相応する、任意の数の変形、変更、置換または等価な構成を組み込むように修正されてもよい。さらに、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、本発明の態様が、説明した実施形態の一部しか含まなくてもよいことが理解されるべきである。したがって、本発明は、前述の説明によって限定されるとみなされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。