特許第6980113号(P6980113)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6980113オンライン支払プロセスにおけるデータ処理方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980113
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】オンライン支払プロセスにおけるデータ処理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/02 20120101AFI20211202BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20211202BHJP
【FI】
   G06Q20/02
   G06Q20/40
【請求項の数】19
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2020-536511(P2020-536511)
(86)(22)【出願日】2019年2月28日
(65)【公表番号】特表2021-515285(P2021-515285A)
(43)【公表日】2021年6月17日
(86)【国際出願番号】CN2019076502
(87)【国際公開番号】WO2019223388
(87)【国際公開日】20191128
【審査請求日】2020年8月26日
(31)【優先権主張番号】201810495894.4
(32)【優先日】2018年5月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】カイ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リホン・リ
【審査官】 速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0372301(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0096354(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン支払データ処理のためのコンピュータにより実施される方法であって、
支払人クライアントデバイスによって、オンライン支払要求を受信するステップと、
支払人の支払口座から、かつ前記支払人クライアントデバイスから前記オンライン支払要求を受信したことに応答して、支払資産を受取人の回収口座に送金するステップと、
前記受取人の前記回収口座において前記支払資産を凍結するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、指定されたアイテムの回収情報を要求する支払合意要求を受取人クライアントデバイスに送信するステップであって、
記指定されたアイテムの前記回収情報が前記受取人との支払合意を確立するために使用される、ステップと、
前記受取人クライアントデバイスによって、前記回収情報に基づいて前記支払合意を生成するステップと、
前記受取人クライアントデバイスによって、前記支払人クライアントデバイスへの前記回収情報に基づく前記支払合意を前記支払人クライアントデバイスに送信するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記支払人クライアントデバイスによってかつ前記受取人クライアントデバイスから受信された前記回収情報に基づいて前記受取人クライアントデバイスによって戻された前記支払合意を取得するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記支払人からの前記回収情報についての承認命令を受信するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記受取人の前記回収口座における前記支払資産の凍結を解除するように要求するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記支払人クライアントデバイスによって、前記指定されたアイテムの前記回収情報を前記受取人クライアントデバイスに要求するステップの前に、
動作インターフェース上で回収情報アイテムを選択するためのポップアップウィンドウをプッシュするステップと、
前記ポップアップウィンドウ上の前記支払人の選択命令を受信するステップと、
前記選択命令に基づいて、指定されたアイテムを決定するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
支払情報を前記受取人クライアントデバイスに送信するステップ
をさらに含み、
前記支払情報は、前記支払人の識別情報、支払方法、前記支払口座、または支払金額のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記回収情報は、前記受取人の識別情報を含み、
前記受取人の前記識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、または前記受取人の識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、または返済期限のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記返済期限の前に、前記支払金額および前記返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報を受信したことに応答して、返済承認情報を前記受取人クライアントデバイスに戻すステップ、または
前記返済期限の前に、前記支払金額および前記返済方法情報に基づいて前記返済資産を送信することに関する前記情報を受信していないことに応答して、前記支払人クライアントデバイスによって、前記受取人の前記回収口座を凍結するように要求するステップ
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記支払人クライアントデバイスによって、前記指定されたアイテムの前記回収情報を前記受取人クライアントデバイスに要求するステップは、
支払情報および前記指定されたアイテムに基づいて前記支払合意を生成するステップと、
前記回収情報を要求するために、前記支払合意を前記受取人クライアントデバイスに送信するステップと
さらにむ、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記回収口座に前記支払資産を支払うステップは、
前記支払資産を前記回収口座に送金するようサードパーティ口座に要求するステップ
を含み、
前記支払資産は、前記オンライン支払要求が受信された後、前記支払口座から前記サードパーティ口座に送金される資産である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記回収口座に前記支払資産を支払うステップの前に、
前記支払人によって入力された支払パスワードを受信するステップと、
前記支払パスワードを検証するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータにより実施されるシステムであって、
1つまたは複数のコンピュータと、
前記1つまたは複数のコンピュータに相互動作可能に結合され、1つまたは複数の命令を記憶したコンピュータ可読記録媒体を有する1つまたは複数のコンピュータメモリデバイスと
を備え、
前記1つまたは複数の命令は、前記1つまたは複数のコンピュータによって実行されると、前記1つまたは複数のコンピュータに、
支払人クライアントデバイスによって、オンライン支払要求を受信するステップと、
支払人の支払口座から、かつ前記支払人クライアントデバイスから前記オンライン支払要求を受信したことに応答して、支払資産を受取人の回収口座に送金するステップと、
前記受取人の前記回収口座において前記支払資産を凍結するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、指定されたアイテムの回収情報を要求する支払合意要求を受取人クライアントデバイスに送信するステップであって、
前記指定されたアイテムの前記回収情報が前記受取人との支払合意を確立するために使用される、ステップと、
前記受取人クライアントデバイスによって、前記回収情報に基づいて前記支払合意を生成するステップと、
前記受取人クライアントデバイスによって、前記支払人クライアントデバイスへの前記回収情報に基づく前記支払合意を前記支払人クライアントデバイスに送信するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記支払人クライアントデバイスによってかつ前記受取人クライアントデバイスから受信された前記回収情報に基づいて前記受取人クライアントデバイスによって戻された前記支払合意を取得するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記支払人からの前記回収情報についての承認命令を受信するステップと、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記受取人の前記回収口座における前記支払資産の凍結を解除するように要求するステップと
を含む、オンライン支払データ処理のための動作を実行させる、システム。
【請求項11】
前記動作は、
前記支払人クライアントデバイスによって、前記指定されたアイテムの前記回収情報を前記受取人クライアントデバイスに要求するステップの前に、
動作インターフェース上で回収情報アイテムを選択するためのポップアップウィンドウをプッシュするステップと、
前記ポップアップウィンドウ上の前記支払人の選択命令を受信するステップと、
前記選択命令に基づいて、指定されたアイテムを決定するステップと
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記動作は、
支払情報を前記受取人クライアントデバイスに送信するステップ
をさらに含み、
前記支払情報は、前記支払人の識別情報、支払方法、前記支払口座、または支払金額のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記回収情報は、前記受取人の識別情報を含み、
前記受取人の前記識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、または前記受取人の識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、または返済期限のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記動作は、
前記返済期限の前に、前記支払金額および前記返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報を受信したことに応答して、返済承認情報を前記受取人クライアントデバイスに戻すステップ、または
前記返済期限の前に、前記支払金額および前記返済方法情報に基づいて前記返済資産を送信することに関する前記情報を受信していないことに応答して、前記支払人クライアントデバイスによって、前記受取人の前記回収口座を凍結するように要求するステップ
をさらに含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記支払人クライアントデバイスによって、前記指定されたアイテムの前記回収情報を前記受取人クライアントデバイスに要求するステップは、
支払情報および前記指定されたアイテムに基づいて前記支払合意を生成するステップと、
前記回収情報を要求するために、前記支払合意を前記受取人クライアントデバイスに送信するステップと
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記回収口座に前記支払資産を支払うステップは、
前記支払資産を前記回収口座に送金するようサードパーティ口座に要求するステップ
を含み、
前記支払資産は、前記オンライン支払要求が受信された後、前記支払口座から前記サードパーティ口座に送金される資産である、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記動作は、
前記回収口座に前記支払資産を支払うステップの前に、
前記支払人によって入力された支払パスワードを受信するステップと、
前記支払パスワードを検証するステップと
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、データ処理技術の分野に関し、詳細には、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の継続的な開発により、より多くのユーザはオンライン支払方法を使用し始めている。オンライン支払方法によって、キャッシュレス取引を実現するために、支払人ユーザ(payer user)のオンライン銀行口座またはサードパーティ電子支払システム口座(すなわち、支払口座)の資産を受取人ユーザ(payee user)のオンライン銀行口座またはサードパーティ電子支払システム口座(すなわち、回収口座(collection account))に送金し、それによって、支払の利便性を向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、オンライン支払は、次第に重要な支払方法になっている。より安全で信頼性の高いオンライン支払方法を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
関連技術の問題を軽減するために、本明細書の1つまたは複数の実装形態は、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法および装置を提供する。
【0005】
本明細書の実装形態の第1の態様によれば、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法が提供され、この方法は、オンライン支払要求を受信した後、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求するステップであり、受取人ユーザとの支払合意(payment agreement)を確立するために、指定されたアイテムの回収情報が使用される、ステップと、回収情報に基づいて受取人クライアントデバイスによって戻された支払合意を取得した後、回収情報についての支払人ユーザの承認命令(acknowledgment instruction)を受信した場合、回収口座に金額を支払うステップとを含む。
【0006】
さらに、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求する前に、この方法は、動作インターフェース上で回収情報アイテムを選択するためのポップアップウィンドウをプッシュするステップと、ポップアップウィンドウ上の回収情報アイテムについての支払人ユーザの選択命令を受信するステップと、選択命令に基づいて、指定されたアイテムを決定するステップとをさらに含む。
【0007】
さらに、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求する前に、この方法は、支払人ユーザによってアップロードされたファイルを受信するステップであり、指定されたアイテムがファイルに記録されている、ステップをさらに含む。
【0008】
さらに、この方法は、支払情報を受取人クライアントデバイスに送信するステップをさらに含む。
【0009】
さらに、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求するステップは、支払情報および指定されたアイテムに基づいて支払合意を生成するステップと、回収情報を要求するために、支払合意を受取人クライアントデバイスに送信するステップとを含む。
【0010】
さらに、支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0011】
さらに、回収口座に金額を支払うステップは、支払資産を回収口座に送金するようサードパーティ口座に要求するステップであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である、ステップを含む。
【0012】
さらに、回収口座に金額を支払うステップは、支払資産の凍結を解除するようサーバに要求するステップであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である、ステップを含む。
【0013】
さらに、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含む。
【0014】
さらに、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0015】
さらに、回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0016】
さらに、この方法は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報を受信した場合、返済承認情報を受取人クライアントデバイスに戻すステップをさらに含む。
【0017】
さらに、この方法は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報を受信していない場合、回収口座を凍結するようサーバに要求するステップをさらに含む。
【0018】
さらに、この方法は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報を受信していない場合、回収口座の口座クレジットスコアを差し引くようサーバに要求するステップをさらに含む。
【0019】
さらに、この方法は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報を受信していない場合、タイムアウトプロンプト情報を受取人クライアントデバイスに送信するステップをさらに含む。
【0020】
さらに、この方法は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報を受信していない場合、支払資産取出し要求をサードパーティ口座に送信するステップであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である、ステップをさらに含む。
【0021】
さらに、この方法は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報を受信していない場合、支払資産取出し要求をサーバに送信するステップであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である、ステップをさらに含む。
【0022】
さらに、回収口座に金額を支払う前に、この方法は、支払人ユーザによって入力された支払パスワードを受信するステップと、支払パスワードを検証するステップとをさらに含む。
【0023】
本明細書の実装形態の第2の態様によれば、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法が提供され、この方法は、支払人クライアントデバイスによって送信された回収情報取得要求を受信するステップであり、回収情報取得要求は、指定されたアイテムの回収情報を取得するために使用され、指定されたアイテムの回収情報は、支払人ユーザと支払合意を確立するために使用される、ステップと、回収情報取得要求に基づいて対応する回収情報を取得し、回収情報に基づいて支払合意を生成し、回収情報を支払人クライアントデバイスに送信するステップと、支払資産を受信するステップであり、支払資産は、支払人クライアントデバイスが回収情報についての支払人ユーザの承認命令を受信した後に支払人クライアントデバイスによって支払われる、ステップとを含む。
【0024】
さらに、回収情報取得要求に基づいて対応する回収情報を取得するステップは、回収口座にバインドされた回収情報を読み取るステップと、回収情報取得要求に基づいて、回収情報から対応する回収情報を選択するステップとを含む。
【0025】
さらに、この方法は、支払人クライアントデバイスによって送信された支払情報を受信するステップをさらに含む。
【0026】
さらに、支払合意は、支払情報をさらに含む。
【0027】
さらに、支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0028】
さらに、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含む。
【0029】
さらに、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0030】
さらに、この方法は、IDカードの写真、パスポートの写真、企業のクレジットコード証明書の写真、企業の公式のスタンプ写真、および/または、受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオを取得するために、回収情報取得要求に基づいて撮影するためのカメラを呼び出すステップをさらに含む。
【0031】
さらに、この方法は、指紋情報を取得するために、回収情報取得要求に基づいて、指紋認識のために指紋認識装置を呼び出すステップをさらに含む。
【0032】
さらに、回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0033】
さらに、この方法は、返済リマインダ情報を受取人ユーザにプッシュするステップであり、返済リマインダ情報は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて支払口座に返済資産を送信するように受取人ユーザを促すために使用される、ステップをさらに含む。
【0034】
本明細書の実装形態の第3の態様によれば、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置が提供され、この装置は、オンライン支払要求が受信された後、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求するように構成された第1の要求モジュールであり、受取人ユーザとの支払合意を確立するために、指定されたアイテムの回収情報が使用される、第1の要求モジュールと、回収情報に基づいて受取人クライアントデバイスによって戻された支払合意が取得された後、回収情報についての支払人ユーザの承認命令が受信された場合、回収口座に金額を支払うように構成された支払モジュールとを含む。
【0035】
さらに、この装置は、動作インターフェース上で回収情報アイテムを選択するためのポップアップウィンドウをプッシュするように構成された表示モジュールと、ポップアップウィンドウ上の回収情報アイテムについての支払人ユーザの選択命令を受信するように構成された第2の受信モジュールと、選択命令に基づいて指定されたアイテムを決定するように構成された決定モジュールとをさらに含む。
【0036】
さらに、この装置は、支払人ユーザによってアップロードされたファイルを受信するように構成された第3の受信モジュールであり、指定されたアイテムはファイルに記録される、第3の受信モジュールをさらに含む。
【0037】
さらに、この装置は、支払情報を受取人クライアントデバイスに送信するように構成された第1の送信モジュールをさらに含む。
【0038】
さらに、第1の要求モジュールは、支払情報および指定されたアイテムに基づいて支払合意を生成するように構成された合意生成ユニットと、回収情報を要求するために、支払合意を受取人クライアントデバイスに送信するように構成された第1の要求ユニットとを含む。
【0039】
さらに、支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0040】
さらに、支払モジュールは、支払資産を回収口座に送金するようサードパーティ口座に要求するように構成された第2の要求ユニットであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である、第2の要求ユニットを含む。
【0041】
さらに、支払モジュールは、支払資産の凍結を解除するようサーバに要求するように構成された第3の要求ユニットであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である、第3の要求ユニットを含む。
【0042】
さらに、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含む。
【0043】
さらに、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0044】
さらに、回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0045】
さらに、この装置は、返済期限前に、支払金額および返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報が受信された場合、返済承認情報を受取人クライアントデバイスに戻すように構成された返却モジュールをさらに含む。
【0046】
さらに、この装置は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて返済資産を送信することに関する情報が受信されていない場合、回収口座を凍結するようサーバに要求するように構成された第2の要求モジュールをさらに含む。
【0047】
さらに、この装置は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて送信された返済資産が受信されていない場合、回収口座の口座クレジットスコアを差し引くようサーバに要求するように構成された第3の要求モジュールをさらに含む。
【0048】
さらに、この装置は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報が受信されていない場合、タイムアウトプロンプト情報を受取人クライアントデバイスに送信するように構成された第2の送信モジュールをさらに含む。
【0049】
さらに、この装置は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報が受信されていない場合、支払資産取出し要求をサードパーティ口座に送信するように構成された第3の送信モジュールであり、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である、第3の送信モジュールをさらに含む。
【0050】
さらに、この装置は、所定の時間期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報が受信されていない場合、支払資産取出し要求をサーバに送信するように構成された第4の送信モジュールであり、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である、第4の送信モジュールをさらに含む。
【0051】
さらに、この装置は、支払人ユーザによって入力された支払パスワードを受信するように構成された第4の受信モジュール、および支払パスワードを検証するように構成された検証モジュールをさらに含む。
【0052】
本明細書の実装形態の第4の態様によれば、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置が提供され、この装置は、支払人クライアントデバイスによって送信された回収情報取得要求を受信するように構成された第1の受信モジュールであり、回収情報取得要求は、指定されたアイテムの回収情報を取得するために使用され、指定されたアイテムの回収情報は、支払人ユーザと支払合意を確立するために使用される、第1の受信モジュールと、回収情報取得要求に基づいて対応する回収情報を取得し、回収情報に基づいて支払合意を生成し、回収情報を支払人クライアントデバイスに送信するように構成された取得モジュールと、支払資産を受信するように構成された回収モジュール(collection module)であり、支払資産は、支払人クライアントデバイスが回収情報についての支払人ユーザの承認命令を受信した後に支払人クライアントデバイスによって支払われる、回収モジュールとを含む。
【0053】
さらに、取得モジュールは、回収口座にバインドされた回収情報を読み取るように構成された読取りユニットと、回収情報取得要求に基づいて、回収情報から対応する回収情報を選択するように構成された選択ユニットとを含む。
【0054】
さらに、この装置は、支払人クライアントデバイスによって送信された支払情報を受信するように構成された第5の受信モジュールをさらに含む。
【0055】
さらに、支払合意は、支払情報をさらに含む。
【0056】
さらに、支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0057】
さらに、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含む。
【0058】
さらに、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0059】
さらに、この装置は、IDカードの写真、パスポートの写真、企業のクレジットコード証明書の写真、企業の公式のスタンプ写真、および/または、受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオを取得するために、回収情報取得要求に基づいて撮影するためのカメラを呼び出すように構成された撮影モジュールをさらに含む。
【0060】
さらに、この装置は、指紋情報を取得するために、回収情報取得要求に基づいて、指紋認識のために指紋認識装置を呼び出すように構成された指紋認識モジュールをさらに含む。
【0061】
さらに、回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0062】
さらに、この装置は、返済リマインダ情報を受取人ユーザにプッシュするように構成されたリマインダモジュールであり、返済リマインダ情報は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて支払口座に返済資産を送信するように受取人ユーザを促すために使用される、リマインダモジュールをさらに含む。
【0063】
本明細書の実装形態の第5の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、プログラムがプロセッサによって実行されると、本明細書の実装形態のうちのいずれか1つによる方法が実施される。
【0064】
本明細書の実装形態の第6の態様によれば、コンピュータデバイスが提供され、コンピュータデバイスは、メモリ、プロセッサ、およびメモリに記憶され、プロセッサ上で実行することができるコンピュータプログラムを含み、プロセッサは、プログラムを実行すると、本明細書の実装形態のうちのいずれか1つによる方法を実施する。
【0065】
本明細書の実装形態において提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を達成することができる。
【0066】
本明細書の実装形態では、オンライン支払プロセスにおいて、支払人は、最初に、必要な回収情報を取得し、次いで、受取人が対応する回収情報を戻し、支払人が回収情報を承認した後にのみ、回収口座に金額を支払う。したがって、オンライン支払プロセスのセキュリティが向上する。
【0067】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、単なる例および説明であり、本明細書を限定することはできないことを理解する価値がある。
【0068】
本明細書での添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本明細書と一致する実装形態を示し、本明細書とともに本明細書の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1】本明細書の一実装形態による、オンライン支払システムを示すアーキテクチャの図である。
図2】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法を示すフローチャートである。
図3(A)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(B)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(C)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(D)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(E)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(F)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(G)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(H)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図3(I)】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおける動作インターフェースの概略図である。
図4】本明細書の別の実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法を示すフローチャートである。
図5】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置を示す概略構造図である。
図6】本明細書の別の実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置を示す概略構造図である。
図7】本明細書の一実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置が配置されているコンピュータデバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
本明細書では、例示的な実装形態が詳細に記載され、実装形態の例が添付の図面に提示されている。以下の説明が添付の図面に関するとき、別段の指定がない限り、異なる添付の図面の同じ番号は、同じまたは同様の要素を表す。以下の例示的な実装形態において記載される実装形態は、本明細書と一致するすべての実装形態を表すものではない。むしろ、実装形態は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載され、本明細書のいくつかの態様と一致する装置および方法の例にすぎない。
【0071】
本明細書の実装形態で使用される用語は、特定の実装形態を記載するためにのみ使用され、本明細書を限定するものではない。本明細書の実装形態および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「a」および「the」の用語は、文脈で明確に指定されていない限り、複数形も含むものとする。本明細書で使用される「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連する列挙された項目のありとあらゆる可能な組合せを示し、含むことをさらに理解する価値がある。
【0072】
様々なタイプの情報を説明するために、本明細書の実装形態において「第1」、「第2」、「第3」などの用語が使用され得るが、情報は、これらの用語に限定されないことを理解する価値がある。これらの用語は、同じタイプの情報を区別するためにのみ使用される。たとえば、本明細書の範囲から逸脱することなく、「第1の情報」は「第2の情報」と呼ぶこともでき、同様に、「第2の情報」は「第1の情報」と呼ぶこともできる。たとえば、本明細書で使用される「〜の場合」という単語は、状況に応じて、「〜の間」、「〜のとき」、または「決定に応じて」と説明することができる。
【0073】
オンライン支払は、ネットワークを介して資産決済サービスが実行される支払方法である。オンライン支払プロセスでは、資産をある口座から別の口座に送金することができる。資産を支払う当事者は支払人であり、資産を支払う口座は支払口座である。資産を回収する当事者は受取人であり、資産を回収する口座は回収口座である。口座は、ユーザ名、口座番号、口座残高などの情報を含み得る。資産は、RMBやドルなど国の法定通貨、またはQB、ビットコイン、JingBean、Taoゴールドコインなどの仮想通貨とすることができる。
【0074】
図1に示されるように、本明細書の一実装形態におけるオンライン支払システム100は、支払人クライアントデバイス102、および受取人クライアントデバイス108を含むことができる。支払人クライアントデバイス102および受取人クライアントデバイス108は各々、インテリジェント端末にインストールされ、たとえば、ALIPAY APP、WeChat APP、およびオンライン銀行APPなどのオンライン支払機能を実装するように構成されたアプリケーション(APP)とすることができる。図1は、この実装形態における支払人クライアントデバイスの動作インターフェースおよび受取人クライアントデバイスの動作インターフェースを示す。支払人クライアントデバイスの動作インターフェースは、ユーザ名(たとえば、Zhang San)、関連する携帯電話番号(たとえば、136****00)、総資産、および支払人の口座残高などの情報を含み得る。同様に、受取人クライアントデバイスの動作インターフェースは、ユーザ名(たとえば、Li Si)、関連する携帯電話番号(たとえば、138****88)、総資産、および受取人の口座残高などの情報を含み得る。もちろん、実際のクライアントデバイスの動作インターフェースは、これに限定されない。
【0075】
図1に示されるように、支払人クライアントデバイス102は、インテリジェント端末104にインストールされ、受取人クライアントデバイス108は、インテリジェント端末110にインストールされる。インテリジェント端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、またはノートブックコンピュータなど、データ処理および通信機能を有する電子デバイスとすることができる。オンライン支払プロセスでは、インテリジェント端末104の支払人クライアントデバイス102は、ネットワークを介してインテリジェント端末110の受取人クライアントデバイス108と直接または間接的にデータを交換することができる。たとえば、支払人クライアントデバイス102は、ネットワークを介してデータをサーバに送信することができ、次いで、サーバは、ネットワークを介してデータを受取人クライアントデバイス108に転送する。支払人クライアントデバイス102は、支払口座の資産を取得することもできる。データ交換および資産取得を介して、口座資金の変更を制御したり、リマインドしたりすることができる。支払人ユーザ106は、インテリジェント端末104を操作して、支払人クライアントデバイス102を使用して、支払人クライアントデバイスの開始、オンライン支払の実行、支払口座へのログインなどの操作を実行することができる。支払口座は、ある量の資産を有し、オンライン支払を実施するために、その資産を支払口座から回収口座に送金することができる。同様に、受取人ユーザ112は、インテリジェント端末110を操作して、受取人クライアントデバイス108を使用して、受取人クライアントデバイスの開始、オンライン資産回収の実行、および回収口座へのログインなどの操作を実行することができる。
【0076】
前のシステムアーキテクチャは、本明細書の実装形態が適用可能である唯一のアーキテクチャとして使用され、本明細書の解決策に対する制限として解釈されないものとする。
【0077】
図2に示されるように、本明細書の一実装形態は、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法を提供する。この方法は、図1に示されるシステムにおける支払人クライアントデバイスによって実行することができる。この方法は、以下のステップ202およびステップ204を含むことができる。
【0078】
ステップ202:オンライン支払要求を受信した後、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求し、受取人ユーザとの支払合意を確立するために、指定されたアイテムの回収情報が使用される。
【0079】
ステップ204:回収情報に基づいて受取人クライアントデバイスによって戻された支払合意を取得した後、回収情報についての支払人ユーザの承認命令を受信した場合、回収口座に金額を支払う。
【0080】
ステップ202において、支払人クライアントデバイスは、支払人クライアントデバイスにおける支払制御に関して支払人ユーザによって実行された操作を受信することによってオンライン支払要求を受信することができ、または、受取人クライアントデバイス上に表示された回収コードをスキャンすることによってオンライン支払要求を受信することができ、または支払人ユーザによって送信されたオーディオ情報を解析することによってオンライン支払要求を受信することができる。あるいは、支払人クライアントデバイスは、支払コードを受取人クライアントデバイスに表示し、受取人クライアントデバイスが支払コードをスキャンした後に受取人クライアントデバイスによって送信されたオンライン支払要求を受信することができる。回収コードと支払コードの両方は、QRコード(登録商標)、バーコードなどとすることができる。一実装形態では、支払制御を使用してオンライン支払要求を受信する概略図が図3(A)に示されている。支払人ユーザが支払制御302をクリックしたことが検出されると、オンライン支払要求が受信されたことが示される。
【0081】
指定されたアイテムの回収情報を使用して、オンライン支払の証拠として、受取人ユーザと支払人ユーザとの間の支払合意を確立することができる。指定されたアイテムは、支払人ユーザのニーズに基づいて決定することができる。様々な場合には、支払人ユーザは、異なるアイテムの回収情報を必要とする場合がある。たとえば、受取人ユーザが企業ユーザであるとき、支払人ユーザによって必要とされる回収情報は、企業情報に関連している可能性がある。別の例として、いくつかの場合には、1つまたは複数のタイプの回収情報が無効になる可能性があり、この場合、支払人ユーザは、他のアイテムの回収情報を提供するよう受取人ユーザに要求することができる。様々な適用シナリオに適応するように、実際のニーズに基づいて回収情報が指定され、それによって、解決策の柔軟性が向上する。
【0082】
一実装形態では、オンライン支払要求が受信された後、回収情報アイテムを選択するためのポップアップウィンドウを支払人クライアントデバイスの動作インターフェースにおいてプッシュすることができ、ポップアップウィンドウ上の回収情報アイテムについての支払人ユーザの選択命令を受信することができ、選択命令に基づいて、指定されたアイテムを決定することができる。図3(B)に示されるように、オンライン支払要求が受信された後、支払人クライアントデバイスの動作インターフェース上でポップアップウィンドウ304がプッシュされ得る。ポップアップウィンドウ304は、オンライン支払目的を表すために使用される送金合意アイテムを含むことができ、必要な受取人識別情報をさらに含むことができる。送金合意アイテムは、ローンオプション、賃借オプション、およびカスタマイズされたオプション(内容を入力するためにユーザによって使用される)など複数のオプションをさらに含むことができる。識別情報アイテムは、指紋オプション、署名オプション、IDカードオプション、ビデオ検証オプションなどを含むことができる。この実装形態では、アイテムを選択するためのポップアップウィンドウが支払人ユーザに直接プッシュされ、したがって、ユーザは、必要な回収情報アイテムを手動で入力する必要がなく、それによって、操作の複雑さが軽減され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0083】
別の実装形態では、オンライン支払要求が受信された後、支払人ユーザによってアップロードされたファイルを受信することができ、指定されたアイテムがファイルに記録されている。この実装形態では、ユーザは、必要な回収情報を独立して選択することができ、したがって、ユーザのニーズを可能な限り満たすことができる。加えて、ファイルのアップロードはまた、ユーザの選好に基づいて、ユーザが回収情報オプションの内容およびフォーマットを編集するのを容易にする。
【0084】
一実装形態では、支払人クライアントデバイスは、さらに、支払情報を受取人クライアントデバイスに送信することができる。支払情報は、オンライン支払要求で運ぶことができる、またはオンライン支払要求の送信前または送信後に送信することができる。支払情報は、支払人が受取人に資産を支払った証拠として使用することができる。支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの1つまたは複数を含むことができる。支払人ユーザの識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または支払人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。支払方法は、支払人ユーザが受取人ユーザに資産を支払うために使用される方法である。たとえば、支払人ユーザは、WeChatやALIPAYなどのサードパーティを使用して資産を受取人ユーザに支払う、またはオンライン銀行を使用して資産を受取人ユーザに支払う。
【0085】
支払情報が受取人クライアントデバイスに送信され、したがって、受取人は、支払ユーザを承認することができる。あるいは、支払情報は、ユーザによって指定された情報、たとえば、受取人ユーザによって指定された情報とすることができる。図3(C)に示されるように、オンライン支払要求が受信された後、支払インターフェースを支払人ユーザにプッシュすることができ、したがって、支払人ユーザは、支払金額などの支払情報を入力する。
【0086】
一実装形態では、支払人クライアントデバイスは、支払情報および指定されたアイテムに基づいて支払合意を生成し、回収情報を要求するために支払合意を受取人クライアントデバイスに送信することができる。
【0087】
図3(D)に示されるように、支払人クライアントデバイスが回収情報を要求した後、サーバは、要求に基づいて支払メッセージを生成し、表示のために支払メッセージを受取人クライアントデバイスに送信することができる。支払人クライアントデバイスが支払金額を送信する場合、支払メッセージは、支払金額(たとえば、図3(D)に示される「12,345円」)を含むことができる。加えて、支払メッセージは、いくつかのテキスト情報(たとえば、図3(D)に示される「支払人が合意の転送を開始する」)をさらに含み、受取人ユーザに時間内に回収情報を提供するように促すことができる。
【0088】
ステップ204において、回収情報が受信された後、回収情報は支払人ユーザによって承認することができ、次いで、資産が回収口座に支払われ、それによって、オンライン支払セキュリティが向上する。
【0089】
一実装形態では、オンライン支払中、支払人は、最初に、資産を支払口座からサードパーティ口座に支払うことができ、次いで、資産は、サードパーティ口座から回収口座に支払われる。さらに、回収口座に金額を支払うとき、支払人クライアントデバイスは、支払資産を回収口座に送金するようサードパーティ口座に要求することができ、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である。
【0090】
別の実装形態では、オンライン支払中、支払人は、最初に、資産を支払口座から回収口座に支払うことができ、資産は、支払人ユーザが回収情報を承認するまで、回収口座において凍結される。したがって、回収口座に金額を支払うとき、支払人クライアントデバイスは、支払資産の凍結を解除するようサーバに要求することができ、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である。
【0091】
前の支払方法のいずれでも、支払人ユーザが回収情報を承認した後にのみ、支払口座から支払われた資産を回収口座に正常に支払うことができ、それによって、オンライン取引セキュリティが向上する。
【0092】
前述の実装形態のうちのいずれか1つでは、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含むことができる。具体的には、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、回収情報は、支払目的情報(オンライン支払目的および使用を表すために使用される)、保証情報(口座クレジットスコア、保証人の識別情報などとすることができる)、返済方法情報(たとえば、分割払いまたは1回限りの返済、オンライン支払またはオフライン支払など)、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含むことができる。
【0093】
いくつかの実装形態では、支払人クライアントデバイスが支払金額を受取人クライアントデバイスに送信し、受取人クライアントデバイスが返済方法情報および返済期限を支払人クライアントデバイスに送信する場合、支払人クライアントデバイスが、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて、返済資産の送信に関する情報を受信した場合、支払人クライアントデバイスは、返済承認情報を受取人クライアントデバイスに戻すことができる。返済承認情報は、受取人によって返済された金額を、支払人によって受信するための証拠として使用することができる。むしろ、支払人クライアントデバイスが、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて送信された返済資産を受信していない場合、支払人クライアントデバイスは、回収口座を凍結するようサーバに要求する、または、回収口座の口座クレジットスコアを差し引くようサーバに要求することができる。
【0094】
一実装形態では、支払人クライアントデバイスが、所定の期間内に、受取人クライアントデバイスによって戻された回収情報を受信していない場合、支払人クライアントデバイスは、タイムアウトプロンプト情報を受取人クライアントデバイスに送信することができる。所定の時間期間は、1時間、3日などとすることができる。タイムアウトプロンプト情報は、受取人クライアントデバイスに送信され、したがって、受取人ユーザは、取引の遅延を回避するために、時間内に回収情報を提供するようにリマインドされ得る。
【0095】
一実装形態では、指定されたアイテムの回収情報が受取人クライアントデバイスに要求されるとき、受取人によって回収情報を戻すための期限をさらに送信することができる。オンライン支払要求が受信された後、支払資産が支払口座からサードパーティ口座に支払われたが、指定された時間内に受取人クライアントデバイスによって送信された回収情報が受信されていない場合、支払資産取出し要求をサードパーティ口座に送信することができ、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座からサードパーティ口座に送金される資産である。
【0096】
オンライン支払要求が受信された後、支払資産が支払口座から回収口座に支払われ、回収口座の資産が凍結されたが、指定された時間内に受取人クライアントデバイスによって送信された回収情報が受信されていない場合、支払資産取出し要求をサーバに送信することができ、支払資産は、オンライン支払要求が受信された後、支払口座から回収口座に送金され、凍結される資産である。
【0097】
前の資産取出し方法のいずれにおいても、支払われた資産は、受取人が時間内に回収情報を返却できなかったときに、取り出すことができる。資産が間違った回収口座に支払われたとき、支払人の資金の安全性は資産取出しを介して保証することができる。
【0098】
一実装形態では、金額が回収口座に支払われる前に、支払人ユーザによって入力された支払パスワードを受信することができ、支払パスワードを検証することができる。支払パスワードの検証が成功した後にのみ、金額が回収口座に支払われ、これによって、他のユーザが支払口座をオンライン支払に使用するリスクが軽減され、それによって、オンライン支払のセキュリティがさらに向上する。
【0099】
図4に示されるように、本明細書の一実装形態は、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法を提供する。この方法は、図1に示されるシステムにおける受取人クライアントデバイスによって実行することができる。この方法は、以下のステップ402からステップ406を含むことができる。
【0100】
ステップ402:支払人クライアントデバイスによって送信された回収情報取得要求を受信し、回収情報取得要求は、指定されたアイテムの回収情報を取得するために使用され、指定されたアイテムの回収情報は、支払人ユーザと支払合意を確立するために使用される。
【0101】
ステップ404:回収情報取得要求に基づいて対応する回収情報を取得し、回収情報に基づいて支払合意を生成し、回収情報を支払人クライアントデバイスに送信する。
【0102】
ステップ406:支払資産を受信し、支払資産は、支払人クライアントデバイスが回収情報についての支払人ユーザの承認命令を受信した後に支払人クライアントデバイスによって支払われる。
【0103】
一実装形態では、回収情報を回収口座にバインドすることができる。したがって、受取人クライアントデバイスは、回収情報を取得すると、回収口座にバインドされた回収情報を読み取り、次いで、支払人クライアントデバイスによって送信された回収情報取得要求に基づいて回収情報から対応する回収情報を選択することができる。さらに、回収口座にバインドされた回収情報が受取人クライアントデバイスによって要求された回収情報を含まない場合、受取人クライアントデバイスは、別の方法を使用することによって必要な回収情報を取得することができる。たとえば、受取人クライアントデバイスは、インテリジェント端末から回収情報を読み取ることができ、または、受取人クライアントデバイスは、対応する装置を呼び出して回収情報を取得することができ、または、受取人クライアントデバイスは、回収情報を入力するようユーザに要求することができ、または、受取人クライアントデバイスは、回収情報を含むファイルを受信することができる。
【0104】
一実装形態では、受取人クライアントデバイスは、支払人クライアントデバイスによって送信された支払情報をさらに受信することができる。さらに、支払合意は、支払情報をさらに含むことができる。任意選択で、支払情報は、支払人ユーザの識別情報、支払方法、支払口座、および/または支払金額のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0105】
前述の実装形態のうちのいずれか1つでは、回収情報は、受取人ユーザの識別情報を含むことができる。具体的には、識別情報は、指紋情報、署名情報、IDカード情報、パスポート情報、企業のクレジットコード情報、企業の公式のスタンプ情報、および/または受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0106】
一実装形態では、支払メッセージを受信した後、受取人ユーザは、さらに、支払メッセージをクリックして、支払情報および必要な回収情報を閲覧することができる。図3(E)に示されるように、支払メッセージは、支払時間情報(2017年1月1日)、支払人(Zhang San)、受取人(Li Si)、支払金額(12,345円)、返済期間(6か月)、および保証情報(Zhima Credit(Jiebei limit))を含む。支払メッセージは、支払人によって必要とされる回収情報アイテム(指紋、署名、IDカード)をさらに含む。
【0107】
回収情報が指紋情報を含む場合、受取人クライアントデバイスは、指紋情報を取得するために、回収情報取得要求に基づいて、指紋認識のために指紋認識装置を呼び出すことができる。図3(F)に示されるように、受取人クライアントデバイスは、指紋取得プロンプトを受取人ユーザに送信して、受取人ユーザの指紋を取得することができ、支払人ユーザは、ホームボタンを押し続けて、指紋入力を完了することができる。
【0108】
図3(G)に示されるように、回収情報が署名情報を含んでいる場合、受取人クライアントデバイスは、署名取得プロンプトを受取人ユーザに送信して、受取人ユーザの署名を取得することができ、受取人ユーザは、署名の入力を完了するために、クライアントデバイスの動作インターフェースにおいて署名を手書きすることができる。
【0109】
回収情報が写真またはビデオを含んでいる場合、受取人クライアントデバイスは、IDカードの写真、パスポートの写真、企業のクレジットコード証明書の写真、企業の公式のスタンプ写真、および/または、受取人ユーザの識別を承認するために使用されるビデオを取得するために、回収情報取得要求に基づいて撮影するためのカメラを呼び出すことができる。カメラは、内蔵カメラまたは外部カメラとすることができる。図3(H)に示されるように、受取人クライアントデバイスは、ユーザにIDカード写真取得プロンプトを送信して、表および裏のIDカード写真を取得することができる。受取人ユーザの口座がIDカード番号にバインドされている場合、ユーザはさらに、バインドされたIDカード番号と一致するIDカードの写真を入力するように促され得る。
【0110】
一実装形態では、回収情報は、支払目的情報、保証情報、返済方法情報、および/または返済期限のうちの少なくともいずれか1つをさらに含むことができる。さらに、受取人クライアントデバイスはさらに、返済リマインダ情報を受取人ユーザにプッシュすることができ、返済リマインダ情報は、返済期限の前に、支払金額および返済方法情報に基づいて支払口座に返済資産を送信するように受取人ユーザを促すために使用される。
【0111】
回収情報が支払人クライアントデバイスに送信された後、受取人が資産を受け取ったことを通知するために、回収メッセージが支払人クライアントデバイスにさらに送信され得る。加えて、受取人ユーザは、クリックして合意および受信記録を閲覧することができる。図3(I)に示されるように、支払メッセージは、テキスト情報「合意が完了し、回収が成功したことを承認し、合意および受信記録を閲覧する」を含む。
【0112】
本明細書の一実装形態におけるオンライン支払プロセスでのデータ処理のための方法の全体的なプロセスは、以下の通りである。
【0113】
ステップ1:支払人は「合意」の転送を開始する。
【0114】
ステップ2:支払人は、ローンなどの合意方法を選択する。
【0115】
ステップ3:支払人は、指紋やIDカード番号(住宅ローン保証、たとえばYu'E Bao残高保証を含む)など証拠として受取人が提供する必要のある回収情報を選択する。
【0116】
ステップ4:合意の選択後、支払人は、支払金額およびパスワードを入力して、受取人に金額を支払う。
【0117】
ステップ5:支払人は、受取人から「合意」支払プロンプトを受信する。
【0118】
ステップ6:受取人が合意転送ダイアログボックスをクリックして、合意内容を閲覧する。
【0119】
ステップ7:受取人は、支払人によって必要とされると、指紋やIDカードなどの回収情報を提供し、合意を承認する。
【0120】
ステップ8:受取人は、合意が完了したことを承認し、金額を受け取り、支払人は、受取人によって承認された法的に有効な合意(約束手形など)を受け取る。
【0121】
オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法の以前の実装形態に対応して、本明細書の実装形態は、オンライン支払プロセスにおいてデータをデータ処理するための装置、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータデバイスの実装形態をさらに提供する。
【0122】
図5は、本明細書の例示的な実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置500を示すブロック図である。装置は、オンライン支払要求が受信された後、指定されたアイテムの回収情報を受取人クライアントデバイスに要求するように構成された第1の要求モジュール502であり、受取人ユーザとの支払合意を確立するために、指定されたアイテムの回収情報が使用される、第1の要求モジュール502と、回収情報に基づいて受取人クライアントデバイスによって戻された支払合意が取得された後、回収情報についての支払人ユーザの承認命令が受信された場合、回収口座に金額を支払うように構成された支払モジュール504とを含む。
【0123】
装置内の各モジュールの機能の特定の実装プロセスについては、支払人クライアントデバイスによって実行された以前の方法の対応するステップの実装プロセスを参照することができる。簡単のために、ここでは詳細は省略する。
【0124】
図6は、本明細書の例示的な実装形態による、オンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための別の装置600を示すブロック図である。装置は、支払人クライアントデバイスによって送信された回収情報取得要求を受信するように構成された第1の受信モジュール602であり、回収情報取得要求は、指定されたアイテムの回収情報を取得するために使用され、指定されたアイテムの回収情報は、支払人ユーザと支払合意を確立するために使用される、第1の受信モジュール602と、回収情報取得要求に基づいて対応する回収情報を取得し、回収情報に基づいて支払合意を生成し、回収情報を支払人クライアントデバイスに送信するように構成された取得モジュール604と、支払資産を受信するように構成された回収モジュール606であり、支払資産は、支払人クライアントデバイスが回収情報についての支払人ユーザの承認命令を受信した後に支払人クライアントデバイスによって支払われる、回収モジュール606とを含む。
【0125】
装置内の各モジュールの機能の特定の実装プロセスについては、受取人クライアントデバイスによって実行された以前の方法の対応するステップの実装プロセスを参照することができる。簡単のために、ここでは詳細は省略する。
【0126】
本明細書におけるオンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置の実装形態は、たとえば、サーバまたは端末デバイスなどのコンピュータデバイスに適用可能である。装置実装形態は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せによって実装することができる。ソフトウェアの実装が一例として使用される。論理装置として、装置は、対応するコンピュータプログラム命令を、装置が配置されているコンピュータデバイスのプロセッサによって不揮発性メモリからメモリに読み取ることによって形成される。ハードウェアに関して、図7は、本明細書においてオンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための装置が配置されているコンピュータデバイスを示す構造ハードウェア図である。図7に示されるプロセッサ702、メモリ704、ネットワークインターフェース706、および不揮発性メモリ708に加えて、通常、本実装形態において装置が配置されるサーバまたは電子デバイスは、コンピュータデバイスの実際の機能に基づいて、他のハードウェアをさらに含むことができる。簡単のために、ここでは詳細は省略する。
【0127】
装置実装形態は、基本的に、方法実装形態に対応するので、関連する部分については、方法実装形態のいくつかの説明を参照できる。前に説明した装置実装形態は、一例にすぎない。別々の部分として記載されているモジュールは、物理的に別個であってもなくてもよく、モジュールとして表示されている部分は、物理モジュールであってもなくてもよく、すなわち、1つの位置に配置されても複数のネットワークモジュールに分散されてもよい。本明細書の解決策の目的を達成するために、モジュールの一部または全部を、実際のニーズに基づいて選択することができる。当業者は、創造的な取り組みなしに本明細書の実装形態を理解し実施することができる。
【0128】
これに対応して、本明細書の一実装形態は、さらにコンピュータ記憶媒体を提供し、記憶媒体は、プログラムを記憶し、前述の実装形態のうちのいずれか1つにおけるオンライン支払プロセスにおけるデータ処理のための方法は、プログラムがプロセッサによって実行されるときに実装される。
【0129】
これに対応して、本明細書の一実装形態は、メモリ、プロセッサ、およびメモリに記憶され、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムを含むコンピュータデバイスをさらに提供し、プロセッサは、プログラムの実行時に、以前の実装形態のうちのいずれか1つでのオンライン支払プロセスでのデータ処理のための方法を実行する。
【0130】
本出願は、プログラムコードを含む1つまたは複数の記憶媒体(限定はしないが、磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含む)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。コンピュータ使用可能記憶媒体は、任意の方法または技術を使用して情報を記憶することができる持続的、非持続的、移動可能、および移動不能の媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータとすることができる。コンピュータ記憶媒体の例には、限定はしないが、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)または別のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは別のメモリ技術、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または別の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ/磁気ディスクメモリまたは別の磁気記憶デバイス、あるいは任意の他の非送信媒体がある。コンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を記憶するように構成することができる。
【0131】
たとえば、本明細書の実装形態における支払関連の技術キャリアは、たとえば、近距離通信(NFC)、WIFI、3G/4G/5G、POSカードリーダ技術、QRコード(登録商標)走査技術、バーコード走査技術、Bluetooth、赤外線、ショートメッセージサービス(SMS)、およびマルチメディアメッセージサービス(MMS)を含むことができる。
【0132】
当業者は、本明細書を熟考し、本明細書に開示された本明細書を実践した後、本明細書の他の実装形態を容易に理解することができる。本明細書は、本明細書のあらゆる変形、使用、または適合をカバーするためのものであり、これらの変形、使用、または適合は、本明細書の一般原則に準拠し、本明細書の技術分野に開示されていない一般的な知識または従来の技術を含む。本明細書および実装形態は単に例として考慮され、本明細書の実際の範囲および意図は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0133】
本明細書は、添付の図面に示される前述の正確な構造に限定されず、本明細書の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解する価値がある。本明細書の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0134】
前述の説明は、本明細書の好適な実装形態にすぎず、本明細書を限定するためのものではない。本明細書の意図および原理から逸脱することなく行われる任意の変更、等価の置換、または改良は、本明細書の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0135】
100 オンライン支払システム
102 支払人クライアントデバイス
104 インテリジェント端末
106 支払人ユーザ
108 受取人クライアントデバイス
110 インテリジェント端末
112 受取人ユーザ
302 支払制御
304 ポップアップウィンドウ
500 装置
502 第1の要求モジュール
504 支払モジュール
600 装置
602 第1の受信モジュール
604 取得モジュール
606 回収モジュール
702 プロセッサ
704 メモリ
706 ネットワークインターフェース
708 不揮発性メモリ
図1
図2
図3(A)】
図3(B)】
図3(C)】
図3(D)】
図3(E)】
図3(F)】
図3(G)】
図3(H)】
図3(I)】
図4
図5
図6
図7