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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980181
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】情報分電盤
(51)【国際特許分類】
   H04B 3/02 20060101AFI20211202BHJP
【FI】
   H04B3/02
【請求項の数】9
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-65250(P2017-65250)
(22)【出願日】2017年3月29日
(65)【公開番号】特開2018-170587(P2018-170587A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2020年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000113665
【氏名又は名称】マスプロ電工株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】517123173
【氏名又は名称】KAIフォトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】平岡 佑一
(72)【発明者】
【氏名】坂本 徹
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 達也
【審査官】 鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−177235(JP,A)
【文献】 特開2010−220190(JP,A)
【文献】 特開2011−229137(JP,A)
【文献】 特表2015−509299(JP,A)
【文献】 特開2012−222696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、一つ以上の接続ユニットと、を備え、
前記本体は、
入力信号を入力するための共通入力端子と、
前記共通入力端子から入力された入力信号に基づいて、複数の分配信号を生成する分配器と、
前記分配器により生成された前記複数の分配信号をそれぞれ入力するための複数の接続端子と、を備え、
前記複数の接続端子のそれぞれは、前記接続ユニットが接続可能に構成されており、
前記接続ユニットは、
前記複数の接続端子のいずれかに取り外し可能な状態で接続されて、前記複数の分配信号のうちの1つが入力される個別入力端子と、
前記個別入力端子から入力された分配信号から生成される出力信号であって、複数種類の伝送媒体のうちの前記出力信号を伝送する伝送媒体に適した前記出力信号を出力する出力部と、を備える、
ことを特徴とする、情報分電盤。
【請求項2】
前記一つ以上の接続ユニットは、第1の接続ユニットと、第2の接続ユニットと、を含み、
前記複数種類の伝送媒体は、第1の伝送媒体と、前記第1の伝送媒体と異なる第2の伝送媒体とを含み、
前記第1の接続ユニットの前記出力部は、前記第1の伝送媒体に適した前記出力信号を出力し、
前記第2の接続ユニットの前記出力部は、前記第2の伝送媒体に適した前記出力信号を出力する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の情報分電盤。
【請求項3】
前記本体は、内部に、前記接続端子に接続された前記接続ユニットの全部又は一部を保持する収容部を備える、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報分電盤。
【請求項4】
前記複数の接続端子は、前記本体の外部へ突出するように設けられている、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報分電盤。
【請求項5】
前記本体は、電源に接続された電源供給ラインと、
前記電源供給ラインと前記複数の接続端子のそれぞれとの間に設けられ、閉状態にて接続状態になり、開状態にて切断状態になる開閉部と、を備え、
前記開閉部は、当該開閉部に接続された前記接続端子に、前記接続ユニットが接続されていない場合には、前記開状態になっており、前記接続ユニットが接続された場合には、自動的に前記開状態から前記閉状態へ切り替えられる、
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報分電盤。
【請求項6】
前記分配器は、電気信号である複数の分配信号を生成し、
前記複数種類の伝送媒体は、光信号を伝送する光ケーブル、電気信号を伝送する電気ケーブル、及び無線信号を伝送する電波のいずれかであり、
前記接続ユニットは、前記分配信号から光信号である前記出力信号を生成する光ユニット、前記分配信号をそのまま前記出力信号とする電気ユニット、増幅した前記分配信号を前記出力信号とする増幅ユニット、及び前記分配信号から無線信号である前記出力信号を生成する無線ユニット、のいずれかである、
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報分電盤。
【請求項7】
前記分配器は、光信号である複数の分配信号を生成し、
前記複数種類の伝送媒体は、光信号を伝送する光ケーブル、電気信号を伝送する電気ケーブル、及び無線信号を伝送する電波のいずれかであり、
前記接続ユニットは、前記分配信号をそのまま前記出力信号とする光ユニット、前記分配信号から電気信号である前記出力信号を生成する電気ユニット、及び前記分配信号から無線信号である前記出力信号を生成する無線ユニット、のいずれかである、
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報分電盤。
【請求項8】
前記共通入力端子は、電気信号を入力するための端子である、
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報分電盤。
【請求項9】
前記共通入力端子と前記分配器との間に前記共通入力端子から入力された前記電気信号を増幅する増幅器を備える、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報分電盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力信号から伝送路に応じた出力信号を生成して出力する情報分電盤に関する。
【背景技術】
【0002】
入力された電気信号を光信号に変換し、低損失な光ケーブルを介して送信する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載のRF合成分配装置は、親局と子局との間を光ケーブルで接続して光信号を伝送するための装置であり、親局に入力されたRF信号を光信号に変換し、変換した光信号を光カプラで分配して、複数の光ケーブルを介して子局へ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−352692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建物内の1か所で受信した受信信号を、建物内に分散して設けられた複数の受信装置へ伝送する際にも、損失を低減するために光ケーブルを用いることが考えられる。しかしながら、全ての受信装置が光信号に対応している建物もあれば、光信号に対応している受信装置と対応していない受信装置とが混在している建物もある。そのため、上記RF合成分配装置のように、出力信号が全て光信号に固定されていると、適用できる建物が限られてしまう。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、汎用性の高い情報分電盤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、情報分電盤であって、本体と、一つ以上の接続ユニットと、を備え、前記本体は、入力信号を入力するための共通入力端子と、前記共通入力端子から入力された入力信号に基づいて、複数の分配信号を生成する分配器と、前記分配器により生成された前記複数の分配信号をそれぞれ入力するための複数の接続端子と、を備え、前記接続ユニットは、前記複数の接続端子のいずれかに取りつけ可能な状態で接続される個別入力端子と、前記個別入力端子から入力された分配信号から生成される出力信号であって、複数種類の伝送媒体のうちの前記出力信号を伝送する伝送媒体に適した前記出力信号を出力する出力部と、を備える、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報分電盤であって、前記本体は、内部に、前記接続端子に接続された前記接続ユニットの全部又は一部を保持する収容部を備える、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報分電盤であって、前記複数の接続端子は、前記本体の外部へ突出するように設けられている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報分電盤であって、前記本体は、電源に接続された電源供給ラインと、前記電源供給ラインと前記複数の接続端子のそれぞれとの間に設けられ、閉状態にて接続状態になり、開状態にて切断状態になる開閉部と、を備える。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報分電盤であって、前記開閉部は、当該開閉部に接続された前記接続端子に、前記接続ユニットが接続されていない場合には、前記開状態になっており、前記接続ユニットが接続された場合には、自動的に前記開状態から前記閉状態へ切り替えられる、ことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報分電盤であって、前記分配器は、電気信号である複数の分配信号を生成し、前記複数種類の伝送媒体は、光信号を伝送する光ケーブル、電気信号を伝送する電気ケーブル、及び無線信号を伝送する電波のいずれかであり、前記接続ユニットは、前記分配信号から光信号である前記出力信号を生成する光ユニット、前記分配信号をそのまま前記出力信号とする電気ユニット、増幅した前記分配信号を前記出力信号とする増幅ユニット、及び前記分配信号から無線信号である前記出力信号を生成する無線ユニット、のいずれかである、ことを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報分電盤であって、前記分配器は、光信号である複数の分配信号を生成し、前記複数種類の伝送媒体は、光信号を伝送する光ケーブル、電気信号を伝送する電気ケーブル、及び無線信号を伝送する電波のいずれかであり、前記接続ユニットは、前記分配信号をそのまま前記出力信号とする光ユニット、前記分配信号から電気信号である前記出力信号を生成する電気ユニット、及び前記分配信号から無線信号である前記出力信号を生成する無線ユニット、のいずれかである、ことを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報分電盤であって、前記共通入力端子は、電気信号を入力するための端子である、ことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報分電盤であって、前記共通入力端子と前記分配器との間に前記共通入力端子から入力された前記電気信号を増幅する増幅器を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、接続端子に接続された接続ユニットにより、個別入力端子に入力された電気信号から、複数種類の伝送媒体うちの出力信号を伝送する伝送媒体に応じた出力信号が生成され、生成された出力信号が出力される。また、接続ユニットは、取りつけ可能な状態で接続端子に接続される。つまり、複数の接続端子のそれぞれには、情報分電盤に接続する伝送先の数及び伝送媒体の種類に応じて、伝送媒体に応じた出力信号を生成する接続ユニットを接続したり、接続ユニットを接続しなかったりすることができる。したがって、高い汎用性を実現することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、接続ユニットの全部又は一部が本体の収容部に保持されるため、本体を金属で形成すれば、高いEMC性能を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、本体の外側に接続端子が突出しているため、接続端子に接続ユニットを着脱しやすい。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、開閉部を閉状態に操作することで、電源供給ラインから接続端子を介して接続ユニットへ給電することができる。
請求項5に記載の発明によれば、接続ユニットを情報分電盤に接続するだけで、自動的に電源供給ラインから接続端子を介して接続ユニットへ給電される。よって、ユーザは、動作電源の必要な接続ユニットであっても、動作電源の必要ない接続ユニットと同様に、情報分電盤に接続するだけで使用することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、接続端子に、光ユニット、電気ユニット、増幅ユニット、及び無線ユニットのいずれかを接続することにより、電気信号である分配信号から、光信号である出力信号、分配信号そのままの出力信号、分配信号を増幅した出力信号、及び無線信号である出力信号のいずれかを生成して出力することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明によれば、接続端子に、光ユニット、電気ユニット、及び無線ユニットのいずれかを接続することにより、光信号である分配信号から、分配信号そのままの出力信号、電気信号である出力信号、及び無線信号である出力信号のいずれかを生成して出力することができる。
【0018】
請求項8に記載の発明によれば、衛星テレビ放送の受信用アンテナや、地上波テレビ放送の受信用アンテナで受信された受信信号を入力して、伝送媒体に応じた出力信号を出力することができる。
【0019】
請求項9に記載の発明によれば、入力信号を増幅してから分配することができる。すなわち、各接続ユニットに増幅器を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1施形態に係る情報分電盤を備えたテレビ放送信号の伝送システム全体の構成を示す図である。
図2】情報分電盤へ入力されるテレビ放送信号の他の例を示す図である。
図3】情報分電盤へ入力されるテレビ放送信号の他の例を示す図である。
図4】情報分電盤へ入力されるテレビ放送信号の他の例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る情報分電盤の概略構成を示す図である。
図6】情報分電盤に直接給電する場合の情報分電盤の構成を示す図である。
図7】情報分電盤の自動給電スイッチがオフ状態になっている様子を示す図である。
図8】情報分電盤へのE/Oユニットの接続に伴い、自動給電スイッチがオン状態になった様子を示す図である。
図9】入力信号に電源を重畳させて給電する場合の情報分電盤の構成を示す図である。
図10】E/Oユニットへ直接電源を供給する様子の一例を示す図である。
図11】第1電気出力ユニット又は第2電気出力ユニットの出力端子から給電する場合の情報分電盤の構成を示す図である。
図12】E/Oユニットへ電源を供給する様子の一例を示す図である。
図13】E/Oユニットへ電源を供給する様子の一例を示す図である。
図14】第2実施形態に係る情報分電盤の概略構成を示す図である。
図15】第3実施形態に係る情報分電盤の概略構成を示す図である。
図16】他の実施形態に係る情報分電盤の概略構成を示す図である。
図17】他の実施形態に係る情報分電盤の概略構成を示す図である。
図18】ノブの別例を示す図である。
図19】給電用コネクタを備えたE/Oユニットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
(第1実施形態)
<システム構成>
まず、本実施形態に係るテレビ放送信号の伝送システム100の構成について、図1を参照して説明する。伝送システム100は、建造物や施設の一箇所で受信されたテレビ放送信号を、建造物や施設内に分散して設けられた複数のテレビ61,71,210まで伝送するシステムである。
【0022】
伝送システム100は、アンテナ20、共通同軸ケーブル21、情報分電盤50、個別光ケーブル60、個別同軸ケーブル70、及びテレビ61,71,210を備える。
アンテナ20は、BS、CS等の衛星テレビ放送の受信用のパラボラアンテナや、地上波テレビ放送の受信用のUHFアンテナであり、衛星放送信号や地上放送信号といったテレビ放送信号を受信する。
【0023】
共通同軸ケーブル21は、アンテナ20の出力端子と情報分電盤50の共通入力端子11とに接続されており、アンテナ20で受信されたRF電気信号である受信信号を情報分電盤50へ伝送する。本実施形態では、アンテナ20で受信された受信信号が、情報分電盤50に入力される入力信号となる。
【0024】
なお、共通入力端子11へ入力される入力信号の種類や数は問わない。例えば、図2に示すように、衛星テレビ放送の受信用のパラボラアンテナ20aで受信された受信信号と、地上波テレビ放送の受信用のUHFアンテナ20bで受信された受信信号とを混合器22で混合し、混合した信号を共通入力端子11への入力信号としてもよい。また、図3に示すように、パラボラアンテナ20aで受信された受信信号と、CATVシステムのヘッドエンドから同軸ケーブルを介して電気入力端子20cへ入力された電気信号とを混合器22で混合し、混合した信号を共通入力端子11への入力信号としてもよい。また、図4に示すように、ヘッドエンドから光ケーブルを介して光入力端子20dへ入力された光信号を、光/電気変換部(以下、O/E部)20eで電気信号に変換し、変換した電気信号と、パラボラアンテナ20aで受信された受信信号とを混合器22で混合して、混合した信号を共通入力端子11への入力信号としてもよい。
【0025】
図1に戻り、情報分電盤50は、共通入力端子11から入力された入力信号から、テレビ61,71,210までの伝送媒体に適した出力信号を生成して出力する。本実施形態では、テレビ61は、光信号を入力するための光入力端子を備え、テレビ71は、電気信号を入力するための電気入力端子を備えている。また、テレビ210は、無線信号を入力するための無線入力端子を備えている。つまり、情報分電盤50からテレビ61,71,210までの伝送媒体は、光信号を伝送する光伝送路と、電気信号を伝送する電気伝送路と、無線信号を伝送する電波とが混在している。よって、情報分電盤50は、入力信号から光出力信号を生成して光伝送路に出力するとともに、入力信号から電気出力信号を生成して電気伝送路に出力する。また、情報分電盤50は、入力信号から無線信号を生成して外部へ放射する。なお、情報分電盤50の詳細については後述する。
【0026】
個別光ケーブル60は、光伝送路を構成しており、情報分電盤50から出力された光出力信号をテレビ61へ伝送する。また、個別同軸ケーブル70は、電気伝送路を構成しており、情報分電盤50から出力された電気出力信号をテレビ71へ伝送する。
【0027】
テレビ61は、光入力端子を備え、個別光ケーブル60を介して光入力端子に入力された光信号を電気信号に変換して用いる。また、テレビ71は、電気入力端子を備え、個別同軸ケーブル70を介して電気入力端子に入力された電気信号を用いる。テレビ210は、無線入力端子を備え、電波を介して無線入力端子に入力された無線信号を用いる。
【0028】
<情報分電盤>
次に、情報分電盤50の構成について、図1及び図5を参照して説明する。情報分電盤50は、本体10と、電気/光変換ユニット(以下、E/Oユニット)30と、第1電気出力ユニット40と、第2電気出力ユニット40Aと、無線ユニット90と、を備える。
【0029】
本体10は、金属製の直方形状の筐体であり、図1に示すように、正面に開閉扉18を備える。開閉扉18は、本体10の正面の下端から中央付近にわたって設けられており、下から上に向かって開く扉である。図5は、開閉扉18を取り外した状態を示している。そして、開閉扉18の内側には、収容部15が形成されている。
【0030】
収容部15は、本体10の背面を底面とし、底面から本体10の正面に向かって立設した4つの側面で囲まれた空間である。そして、収容部15の上面側の側面から収容部15へ向かって突出するように、後述する複数の接続端子14が設けられている。複数の接続端子14は、収容部15の上面側の側面に沿う方向に所定の間隔で配列されており、収容部15は、接続端子14に接続されたE/Oユニット30、第1電気出力ユニット40、第2電気出力ユニット40A、及び無線ユニット90を着脱可能に保持する。以下では、E/Oユニット30、第1電気出力ユニット40、第2電気出力ユニット40A、及び無線ユニット90を総称して、接続ユニットUと称する。
【0031】
さらに、収容部15には、底面から本体10の正面に向かって突出するように、案内用突起17が設けられている。案内用突起17は、略直方形状に形成されており、長手方向の長さが、接続ユニットUの長手方向の長さよりも短く形成されている。そして、案内用突起17は、長手方向が収容部15の左右の側面に沿う方向となるように、隣り合う接続端子14と接続端子14との間、一番左側の接続端子14と左側面との間、及び一番右側の接続端子と右側面との間に設けられている。よって、収容部15に挿入された接続ユニットUは、接続対象の接続端子14を挟むように設けられた左右の案内用突起17により、接続対象の接続端子14へ案内される。したがって、接続ユニットUを、接続端子14に容易に接続することができる。
【0032】
また、本体10は、共通入力端子11、増幅器12、分配器13、複数の接続端子14を備える。
共通入力端子11は、本体10の上面に設けられており、共通同軸ケーブル21を介して伝送された受信信号を、入力信号として入力するための端子である。
【0033】
増幅器12は、本体10の内部において、共通入力端子11と分配器13との間に設けられており、共通入力端子11から入力された入力信号を増幅し、増幅した入力信号を分配器13へ出力する。
【0034】
分配器13は、本体10の内部に設けられており、入力された入力信号から、複数の分配信号を生成する。具体的には、分配器13は、入力信号から接続端子14の数分の分配信号を生成する。本実施形態では、本体10は5個の接続端子14を備えているため、分配器13は、入力信号から5個の分配信号を生成する。
【0035】
接続端子14は、収容部15へ向かって突出するように設けられており、分配器13により生成された5個の分配信号を、それぞれ入力するための5個の端子である。接続端子14は、金属製の筐体の内部に設けられているため、どのようなコネクタでもよい。つまり、接続端子14は、シールド性の高い同軸コネクタでもよいし、同軸コネクタよりもシールド性の低い他のコネクタでもよい。
【0036】
接続端子14には、テレビ61,71,210までの伝送先の数及び伝送媒体の種類に応じて、接続ユニットUのいずれかが接続される、あるいは、何も接続されない。例えば、テレビ放送信号の伝送先であるテレビが、すべて光入力端子を備えて光信号に対応している場合は、接続端子14にはE/Oユニット30のみが接続される。一方、テレビがすべて光信号に対応していない場合は、接続端子14には第1電気出力ユニット40、第2電気出力ユニット40A及び無線ユニット90のいずれかが接続される。つまり、必要な分だけ出力信号を光信号にできるため、安価で拡張性の高い伝送システム100を実現できる。また、電気信号や無線信号の出力も選択できるようにすることで、既存設備を有効に利用することができる。
【0037】
本実施形態に係る伝送システム100では、光信号に対応した1つのテレビ61と、電気信号に対応した2つのテレビ71と、無線信号に対応した1つのテレビ210が存在する。よって、1個の接続端子14にE/Oユニット30が接続され、1個の接続端子14に無線ユニット90が接続される。また、2個の接続端子14に、第1電気出力ユニット40又は第2電気出力ユニット40Aが接続される。
【0038】
次に、接続ユニットUのそれぞれについて説明する。E/Oユニット30は、略直方形状のユニットで、個別入力端子32、出力端子31、及び発光素子を備える。個別入力端子32は接続端子14に合わせた端子となっており、出力端子31は光出力端子となっている。そして、個別入力端子32は、接続端子14に取りつけ可能な状態で接続され、出力端子31は、個別光ケーブル60に接続される。発光素子は、個別入力端子32から入力された分配信号に応じた光信号を出力して、分配信号から光出力信号を生成する。つまり、E/Oユニットは、光出力信号を生成し、生成した光出力信号を出力端子31から個別光ケーブル60へ出力する。さらに、E/Oユニット30は、個別入力端子32から入力された分配信号を増幅する増幅器を備えていてもよい。つまり、E/Oユニット30は、入力信号を増幅し、増幅した分配信号から光出力信号を生成してもよい。本実施形態では、E/Oユニット30が光ユニットに相当する。
【0039】
第1電気出力ユニット40は、略直方形状のユニットで、個別入力端子42、出力端子41、及び増幅器を備える。個別入力端子42は接続端子14に合わせた端子となっており、出力端子41は同軸コネクタとなっている。そして、個別入力端子42は、接続端子14に取りつけ可能な状態で接続され、出力端子41は、個別同軸ケーブル70に接続される。第1電気出力ユニット40は、増幅器により個別入力端子42から入力された分配信号を増幅して電気出力信号を生成し、生成した電気出力信号を出力端子41から個別同軸ケーブル70へ出力する。また、第2電気出力ユニット40Aは、第1電気出力ユニット40から増幅器を除いた構成になっており、分配信号をそのまま電気出力信号として出力する。本実施形態では、第1電気出力ユニット40が増幅ユニットに相当し、第2電気出力ユニット40Aが電気ユニットに相当する。
【0040】
無線ユニット90は、略直方形状のユニットで、個別入力端子92、アンテナ91、及び無線送信機を備える。個別入力端子92は、接続端子14に合わせた端子となっており、接続端子14に取りつけ可能な状態で接続される。無線送信機は、個別入力端子92から入力された分配信号から無線信号を生成する。アンテナ91は、生成された無線信号を情報分電盤50の外へ放射する。接続ユニットUは、それぞれ、接続端子14に取りつけたり、取り外したりできるようになっている。
【0041】
なお、E/Oユニット30が増幅器を備え、第2電気出力ユニット40A以外の接続ユニットUを接続する場合、本体10は、増幅器12を備えていなくてもよい。また、本体10が増幅器12を備えている上に、接続ユニットUが増幅器を備えていてもよい。
【0042】
また、接続端子14のうち、接続ユニットUのいずれも接続しない空端子は、ダミー端子にしてもよい。すなわち、図5に示すように、接続端子14のうちの空端子には、終端抵抗器80を接続してもよい。
【0043】
収容部15には、E/Oユニット30の出力端子31及び第1電気出力ユニット40,40Aの出力端子41が完全に収容される。出力端子31に接続された個別光ケーブル60、及び出力端子41に接続された個別同軸ケーブル70は、本体10の底面に形成されたケーブル孔から外部へ取り出される。
【0044】
なお、本実施形態では、E/Oユニット30、第1電気出力ユニット40、第2電気出力ユニット40A、及び無線ユニット90が接続ユニットに相当する。また、出力端子31、出力端子41、及びアンテナ91が出力部に相当する。
【0045】
<接続ユニットへの電源供給>
接続ユニットUのうち、発光素子を備えるE/Oユニット30、増幅器を備える第1電気出力ユニット40、及び送信機を備える無線ユニット90は、動作電源を必要とする。よって、動作電源が必要な接続ユニットUへの電源供給について、図6図13を参照して説明する。ここでは、E/Oユニット30への電源供給の6つの例について説明するが、他の動作電源が必要な接続ユニットUへの電源供給も同様にすればよい。
【0046】
図6に、電源供給の第1例を示す。第1例では、図6に示すように、本体10は、電源回路53と、接続端子14のそれぞれに接続された複数の電源分離フィルタ55aと、電源回路53に接続された電源供給ラインLaと、電源供給ラインLaと電源分離フィルタ55aのそれぞれとに接続された複数のスイッチSWaと、を備える。スイッチSWaは、閉状態すなわちオン状態で接続状態となり、開状態すなわちオフ状態で切断状態となる。
【0047】
電源回路53は、コネクタ54が電源コンセントに差し込まれることで、外部電源の供給を受け、供給された外部電源から直流電源を生成する。そして、電源回路53は、生成した直流電源を、電源供給ラインLa、オン状態のスイッチSWa及び電源分離フィルタ55aを介して、各接続端子14へ供給する。スイッチSWaがオフ状態の場合には、各接続端子14へ直流電源は供給されない。
【0048】
ここで、スイッチSWaは、E/Oユニット30の個別入力端子32を接続端子14に接続させた際に、自動的にオフ状態からオン状態に切り替わるようになっている。詳しくは、図7に示すように、本体10は、接続端子14と同様に、収容部15へ向かって突出するように設けられたノブKnを備える。ノブKnは、接続端子14ごとに設けられており、各接続端子14の近傍に設けられている。ノブKnの一端は収容部15へ突出しており、ノブKnの他端は、バネSpの一端に取り付けられている。バネSpの他端は、本体10に固定されたストッパに取り付けられている。つまり、ノブKnは、バネSpにより、収容部15へ向けて付勢されている。また、ノブKnは、スイッチSWaに摺動可能に取り付けられたスイッチつまみSWapに固定されている。
【0049】
図8に示すように、個別入力端子32を接続端子14に接続すると、ノブKnはE/Oユニット30の上面により収容部15外へ押され、バネSpの付勢方向と反対方向に移動する。これに伴い、スイッチつまみSWapが移動し、スイッチSWaがオフ状態からオン状態に切り替わる。また、図8に示すように、動作電源の必要ない第2電気出力ユニット40Aには、個別入力端子42を接続端子14に接続してもスイッチSWaがオン状態にならないように、上面にノブKnを収容する凹部43が形成されていてもよい。本実施形態では、スイッチSWaが開閉部に相当する。
【0050】
図6に戻り、電源回路53と共通入力端子11とは、スイッチSWb、電源供給ラインLb、及び電源分離フィルタ55bを介して接続されている。共通入力端子11に、動作電源が必要なパラボラアンテナ20a又はO/E部20eが接続されている場合には、スイッチSWbをオン状態にして、電源回路53から、スイッチSWb、電源供給ラインLb、電源分離フィルタ55b及び共通入力端子11を介して、パラボラアンテナ20a又はO/E部20eへ直流電源を供給する。共通入力端子11に、動作電源が必要ないUHFアンテナ20bが接続されている場合には、スイッチSWbをオフ状態にする。
【0051】
なお、共通入力端子11から入力された入力信号は、電源分離フィルタ55bを介して増幅器12へ入力され、分配器13で分配されて、電源分離フィルタ55aを介して接続端子14に入力される。つまり、接続端子14には、電源分離フィルタ55aを介して、分配信号及び電源が入力されうる。
【0052】
次に、図9に、電源供給の第2例を示す。第2例では、図9に示すように、E/Oユニット30は、共通入力端子11を介して、入力信号に重畳された直流電源の供給を受ける。本体10は、共通入力端子11に接続された電源分離フィルタ55bと、接続端子14のそれぞれに接続された複数の電源分離フィルタ55aと、電源分離フィルタ55bに接続された電源供給ラインLaと、電源供給ラインLaと電源分離フィルタ55aのそれぞれとに接続された複数のスイッチSWaと、を備える。
【0053】
スイッチSWaは、第1例のスイッチSWaと同様のスイッチである。スイッチSWaがオン状態になると、共通入力端子11から、電源分離フィルタ55b、電源供給ラインLa及び電源分離フィルタ55aを介して、接続端子14へ電源が供給される。
【0054】
次に、図10に、電源供給の第3例を示す。第3例では、図10に示すように、E/Oユニット30が発光素子に接続された電源回路53を備え、電源回路53が発光素子に直流電源を供給する。電源回路53は、コネクタ54が電源コンセントに差し込まれることで、外部電源の供給を受け、供給された外部電源から直流電源を生成して、直流電源を発光素子に供給する。
【0055】
また、本体10は、接続端子14の近傍に受電用コネクタ141を備え、E/Oユニット30は上面から上方に突出した給電用コネクタ33を備えていてもよい。そして、第1例のように、共通入力端子11に、動作電源が必要なパラボラアンテナ20a又はO/E部20eが接続されている場合には、電源回路53から、給電用コネクタ33、受電用コネクタ141及び共通入力端子11を介して、動作電源を供給してもよい。
【0056】
図11に電源供給の第4例を示す。第4例では、図11に示すように、E/Oユニット30は、第1電気出力ユニット40又は第2電気出力ユニット40Aを介して、直流電源の供給を受ける。第1電気出力ユニット40又は第2電気出力ユニット40Aは、出力端子41に接続される個別同軸ケーブル70を介して直流電源の供給を受ける。
【0057】
本体10は、接続端子14のそれぞれに接続された複数の電源分離フィルタ55aと、電源供給ラインLaと、電源供給ラインLaと電源分離フィルタ55aのそれぞれとに接続された複数のスイッチSWaと、を備える。スイッチSWaは、第1例のスイッチSWaと同様のスイッチである。さらに、本体10は、共通入力端子11に接続された電源分離フィルタ55bと、電源分離フィルタ55bに接続された電源供給ラインLbと、電源供給ラインLbと電源供給ラインLaとに接続されたスイッチSWbとを備える。
【0058】
なお、第4例では、第2電気出力ユニット40Aには、ノブKnを収容する凹部へ形成されておらず、第2電気出力ユニット40Aの個別入力端子42を接続端子14に接続すると、スイッチSWaがオン状態になる。また、図11に示すように、第2電気出力ユニット40Aの増幅器は、電源分離フィルタ55cを介して個別入力端子42に接続されているとともに、電源分離フィルタ55dを介して出力端子41に接続されている。そして、電源分離フィルタ55cと電源分離フィルタ55dは、増幅器を介さずに直接接続されている。つまり、第2電気出力ユニット40Aは、増幅器を迂回するバイパス回路を備える。そのため、出力端子41から入力された直流電源は、増幅器を迂回して、電源分離フィルタ55d及び電源分離フィルタ55cを介して、個別入力端子42に入力される。
【0059】
第1電気出力ユニット40又は第2電気出力ユニット40Aが接続端子14に接続されると、第1電気出力ユニット40又は第2電気出力ユニット40Aから、電源分離フィルタ55a、スイッチSWaを介して、電源供給ラインLaに直流電源が供給される。そして、E/Oユニット30が接続端子14に接続されると、電源供給ラインLaから、スイッチSWa及び電源分離フィルタ55aを介して、E/Oユニット30に直流電源が供給される。
【0060】
また、スイッチSWbは、第1例のスイッチSWbと同じ条件でオン状態にされる。これにより、電源供給ラインLaから、スイッチSWb、電源供給ラインLb及び共通入力端子11を介して、パラボラアンテナ20a又はO/E部20eへ直流電源が供給される。
【0061】
図12に電源供給の第5例を示す。第5例では、図12に示すように、E/Oユニット30は、テレビ61が備える光/電気変換部(以下、O/E部)67から、電源供給を受ける。O/E部67は、受光素子を備え、入力された光信号を電気信号に変換する。O/E部67は、E/Oユニット30の出力端子31と個別光ケーブル60で接続されているとともに、E/Oユニット30の発光素子と電源線65で接続されている。テレビ61は、電源がONされることで外部電源の供給を受け、供給された外部電源から直流電源を生成して、直流電源をO/E部67に供給する。そして、O/E部67は、電源線65を介して、直流電源をE/Oユニットへ供給する。
【0062】
また、図13に電源供給の第6例を示す。第6例では、図13に示すように、E/Oユニット30は、O/E部67に接続された電源回路53から、O/E部67を介して電源供給を受ける。電源回路53は、コネクタ54が電源コンセントに差し込まれることで、外部電源の供給を受け、供給された外部電源から直流電源を生成する。そして、電源回路53は、生成した直流電源を、O/E部67及び電源線65を介してE/Oユニット30へ供給するとともに、O/E部67を介してテレビ61へ供給する。
【0063】
<効果>
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)情報分電盤50に接続する伝送先の数及び伝送媒体の種類に応じて、接続端子14のそれぞれに、接続ユニットUのいずれかを接続したり、何も接続しなかったりすることで、入力信号から伝送先の数及び伝送媒体の種類に応じた出力信号を生成することができる。
【0064】
(2)接続ユニットUを、金属製の本体10の収容部15に収容したことにより、高いEMC性能を実現することができる。
(3)接続ユニットUの接続端子14への接続に伴い、スイッチSWaが自動的にオフ状態からオン状態へ切り替わるため、自動的に接続ユニットUへ直流電源を供給することができる。
【0065】
(4)接続ユニットUのいずれかを接続端子14に接続することで、光出力信号、増幅していない電気出力信号、増幅した電気出力信号、及び無線信号のいずれかを、伝送媒体へ出力することができる。
【0066】
(5)共通入力端子11を電気信号入力用の端子としたことにより、衛星放送信号や地上放送信号から、伝送路に応じた出力信号を生成して、生成した出力信号を伝送路に出力することができる。
【0067】
(第2実施形態)
<第1実施形態との相違点>
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0068】
前述した第1実施形態に係る情報分電盤50の本体10は、接続ユニットUを収容する収容部15を備えていた。これに対し、第2実施形態に係る情報分電盤50Aの本体10Aは、収容部15を備えていない点で、本体10と相違する。
【0069】
第2実施形態に係る本体10Aの構成について、図14を参照して説明する。本体10Aは、第1実施形態に係る本体10と同様に、共通入力端子11、増幅器12、及び分配器13を備える。そして、本体10Aは、本体10Aの下面から外側に突出するように設けられた複数の接続端子14Aを備える。
【0070】
接続ユニットUの個別入力端子32,42,92は、本体10Aの下面から突出した接続端子14Aに接続される。つまり、接続ユニットUは、本体10Aの内部には保持されず、本体10Aの下面の下側に保持される。この場合、EMC対策として、接続端子14A及び個別入力端子32,42,92には、シールド性の高いコネクタ、例えば同軸コネクタを用いることが望ましい。
【0071】
<効果>
以上説明した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1),(3)〜(5)に加え、以下の効果が得られる。
【0072】
(6)接続端子14Aが本体10の外側に突出しているため、接続端子14Aに、接続ユニットを着脱しやすい。
(第3実施形態)
<第1実施形態との相違点>
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0073】
第3実施形態に係る情報分電盤50Bの本体10Bの構成について、図15を参照して説明する。本体10Bの構成は、本体10と本体10Bとの中間のタイプであり、本体10Bは収容部15よりも小さい収容部15Bを備える。収容部15Bの上下方向の長さは、接続ユニットUの長手方向の長さよりも短くなっている。また、本体10Bの底面には、孔が形成されている。そのため、情報分電盤50Bに接続された接続ユニットUは、その一部分が本体10Bの底面の孔から下方へ飛び出すように、収容部15Bに保持される。
【0074】
<効果>
以上説明した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1)〜(5)に加え、以下の効果が得られる。
【0075】
(7)収容部15Bの大きさを、高いEMC性能が得られる必要最小限の大きさにすることができる。ひいては、情報分電盤50Bを小型化することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0076】
(a)上記実施形態では、共通入力端子11は電気信号を入力するための端子であったが、これに限定されるものではない。図16に示す情報分電盤50Cのように、本体10Cは、電気信号を入力するための共通入力端子11の代わりに、光信号を入力するための共通入力端子110を備えていてもよい。
【0077】
この場合、共通入力端子110と分配器13との間には、光信号を電気信号に変換するO/E部19が接続される。また、共通入力端子110は、共通光ケーブル23を介して、CATVシステムのヘッドエンドや、専用の受信アンテナ又は受信施設に接続される。そして、共通入力端子110には、CATVシステムから伝送されるCATV光信号や、専用の受信アンテナ又は受信施設から伝送されるスーパーハイビジョンいわゆる8Kの広帯域放送光信号が入力される。共通入力端子110に入力された光信号である入力信号は、O/E部19により電気信号に変換され、分配器13により複数の電気信号に分配される。
【0078】
このように、共通入力端子110を光信号入力用の端子とすることにより、CATV光信号や広帯域放送光信号から、伝送路に応じた出力信号を生成して、生成した出力信号を伝送路に出力することができる。
【0079】
(b)図17に示す情報分電盤50Dのように、電気信号が入力される共通入力端子11と光信号が入力される共通入力端子110とを、それぞれ備えていてもよい。また、情報分電盤は、複数の共通入力端子11を備えていてもよいし、複数の共通入力端子110を備えていてもよい。
【0080】
(c)図17に示す情報分電盤50Dのように、第1〜第3実施形態に係る情報分電盤50,50A,50Bにおける電気信号を分配する分配器13の代わりに、光信号を分配する分配器13Dを備えていてもよい。情報分電盤50Dは、共通入力端子11,110と、共通入力端子11と分配器13Dとの間に接続されたE/O部136と、を備える。また、情報分電盤50Dは、電気信号である分配信号を出力する複数の接続端子14の代わりに、光信号である分配信号を出力する複数の接続端子14Dを備える。
【0081】
情報分電盤50Dには、共通入力端子11及び共通入力端子110のいずれか一方が選択され、選択された方の入力端子から入力信号が入力される。共通入力端子11から電気信号である入力信号が入力された場合は、入力信号はE/O部136により光信号に変換された後、分配器13Dへ入力される。共通入力端子110から光信号である入力信号が入力された場合は、そのまま分配器13Dへ入力される。分配器13Dは、入力信号から光信号である複数の分配信号を生成し、生成した複数の分配信号を複数の接続端子14Dへ供給する。
【0082】
情報分電盤50Dの接続端子14Dには、E/Oユニット30の代わりに、光ユニット30Dが接続され、無線ユニット90の代わりに無線ユニット90Dが接続される。また、接続端子14Dには、第1電気出力ユニット40及び第2電気出力ユニット40Aの代わりに、電気出力ユニット40Dが接続される。
【0083】
光ユニット30Dは、光信号である分配信号を入力する個別入力端子32Dと、分配信号を出力する出力端子31と、を備える。電気出力ユニット40Dは、光信号である分配信号を入力する個別入力端子42Dと、分配信号を電気信号に変換するO/E部と、変換された電気信号を出力する出力端子41と、を備える。無線ユニット90Dは、光信号である分配信号を入力する個別入力端子92Dと、分配信号を電気信号に変換するO/E部と、変換された電気信号から無線信号を生成する無線送信機と、生成された無線信号を放射するアンテナ91と、を備える。このようにしても、上記(1)〜(7)と同様の効果が得られる。
【0084】
(d)第1例、第2例、及び第4例では、本体10は、収容部15へ向かって突出するように設けられたノブKnを備えていたが、これに限らない。図18に示すように、本体10は、収容部15の上面よりも上側に設けられ、収容部15へ突出していないノブKnaを備えていてもよい。この場合、E/Oユニット30は、必要に応じて、上面に上方に突出した凸部35を備えていればよい。E/Oユニット30の個別入力端子32を接続端子14に接続すると、凸部35によりノブKnaが上方へ押されて、スイッチSWaがオフ状態からオン状態に切り替わる。他の電源供給が必要な接続ユニットUについても同様である。
【0085】
(e)第1例、第2例、及び第4例では、接続端子14に直流電源を重畳させて、E/Oユニット30などに電源を供給していたが、これに限らない。図19に示すように、本体10は、接続端子14とは別に、電源を供給するための給電用コネクタ142を備えていてもよい。給電用コネクタ142は、接続端子14の近傍に設けておけばよい。そして、図19に示すように、E/Oユニット30Eは、給電用コネクタ142に接続される受電用コネクタ34を備えていればよい。これにより、E/Oユニット30Eは、給電用コネクタ142及び受電用コネクタ34を介して、直接給電を受けることができる。他の電源供給が必要な接続ユニットUについても同様である。
【0086】
(f)第1例、第2例、及び第4例では、スイッチSWaは、E/Oユニット30などを接続端子14に接続することで、自動的にオン状態に切り替わる構成であったが、これに限らない。スイッチSWaは、手動でオンオフを切り替える構成にしてもよい。つまり、ユーザが、E/Oユニット30を接続端子14に接続した後、スイッチSWaをオフ状態からオン状態に切り替えて給電を開始するようにしてもよい。他の電源供給が必要な接続ユニットUについても同様である。
【0087】
(g)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
【符号の説明】
【0088】
10,10A,10B,10C…本体、11,110…共通入力端子、12…増幅器、13,13D…分配器、14,14A,14D…接続端子、15,15B…収容部、17…案内用突起、18…開閉扉、19,20e,67…O/E部、20…アンテナ、20a…パラボラアンテナ、20b…UHFアンテナ、20c…電気入力端子、20d…光入力端子、21…共通同軸ケーブル、22…混合器、23…共通光ケーブル、30,30E…E/Oユニット、30D…光ユニット、31,41…出力端子、32,42,92,32D,42D,92D…個別入力端子、33…給電用コネクタ、34…受電用コネクタ、35…凸部、40…第1電気出力ユニット、40A…第2電気出力ユニット、40D…電気出力ユニット、43…凹部、50,50A,50B,50C,50D…情報分電盤、51…PS用コネクタ、53…電源回路、54…コネクタ、55a,55b,55c,55d…電源分離フィルタ、60…個別光ケーブル、61,71,210…テレビ、65…電源線、70…個別同軸ケーブル、80…終端抵抗器、90,90D…無線ユニット、91…アンテナ、100…伝送システム、136…E/O部、141…受電用コネクタ、142…給電用コネクタ、SWa,SWb…スイッチ、La,Lb…電源供給ライン、Kn,Kna…ノブ、Sp…バネ、SWap…スイッチつまみ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19