特許第6980192号(P6980192)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980192
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】給紙装置および紙葉体の重送防止方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/12 20060101AFI20211202BHJP
   B65H 3/52 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   B65H3/12 310A
   B65H3/52 310G
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-1231(P2018-1231)
(22)【出願日】2018年1月9日
(65)【公開番号】特開2019-119565(P2019-119565A)
(43)【公開日】2019年7月22日
【審査請求日】2020年10月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】500240977
【氏名又は名称】東京ラミネックス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000163121
【氏名又は名称】極東産機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】特許業務法人平和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075144
【弁理士】
【氏名又は名称】井ノ口 壽
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 峰彦
(72)【発明者】
【氏名】八幡 陽介
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲士
【審査官】 飯田 義久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−166642(JP,A)
【文献】 特開2009−001392(JP,A)
【文献】 特開2017−226544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00− 3/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数枚重ねてセットされた紙葉体を1枚ずつ給送する給紙装置であって、
前記紙葉体の搬送路上部に設けられ、紙葉体を吸引浮上させる吸引ファンによる吸引機構と、
吸引浮上させた紙葉体を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構により搬送される吸引浮上させた紙葉体の先端を検出するセンサと、
前記センサにより紙葉体の先端を検出したとき吸引ファンの吸引を停止させる手段と、
前記吸引機構の排気を、浮上させた前記紙葉体の先端部の下面に導き前記浮上を維持する排気ダクト手段と、
前記排気ダクト手段の排気の一部を、浮上させた前記紙葉体の側端側の下面に導き前記浮上を維持する通気路と、
前記搬送機構の搬送ベルトを回転させるプーリの下部付近に設けられた摩擦部材であって、前記プーリの方向に付勢された斜面を形成する摩擦部材と、を備え、
1枚目の紙葉体を吸引させて搬送し、紙葉体先端が前記プーリ下部を通過するとき、搬送している紙葉体に前記摩擦部材により前記搬送ベルトへの押圧力を発生させ吸引搬送される紙葉体の下面に摩擦力を与え、
該吸引した紙葉体が所定の量搬送されたとき、前記吸引を停止させ、吸引ファンによる吸着を停止させた後も前記摩擦部材により前記紙葉体を前記搬送ベルトに押し付けた状態で紙葉体を前記搬送ベルトの摩擦力で搬送することにより前記搬送機構による搬送を継続する
ことを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
請求項1記載の給紙装置において、
前記吸引機構は2個有し、
それぞれの吸引機構が排出する空気は紙葉体両側端方向に導くことを特徴とする給紙装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の給紙装置において、
前記2個の吸引機構を搬送される紙葉体の中央を中心に両側対に設けたことを特徴とする給紙装置。
【請求項4】
多数枚重ねてセットされた紙葉体を1枚ずつ給送する給紙装置の重送防止方法であって、
紙葉体の搬送路上に紙葉体を吸引浮上させる吸引機構と、
吸引された紙葉体を吸引させて搬送する搬送機構と、
紙葉体の先端を検出するセンサと、
前記吸引機構の排気を紙葉体の下面に送る排気ダクト手段と、
前記搬送機構の搬送ベルトを回転させるプーリの下部付近に設けられた摩擦部材であって、前記プーリの方向に付勢された斜面を形成する摩擦部材と、を設け、
紙葉体を搬送路に吸引させて搬送し、紙葉体先端が前記プーリ下部を通過するとき、搬送している紙葉体に前記摩擦部材により前記搬送ベルトへの押圧力を発生させ吸引搬送される紙葉体の下面に摩擦力を与え、
紙葉体の先端部を検出したとき、吸引を解除し、吸引ファンによる吸着を停止させた後も前記摩擦部材により前記紙葉体を前記搬送ベルトに押し付けた状態で紙葉体を前記搬送ベルトの摩擦力で搬送することを特徴とする重送防止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネートフィルムを加熱圧着するラミネートマシンにラミネートされる紙葉体を供給する給紙装置および給紙装置で給送される紙葉体の重送を防止する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラミネート装置は一般に紙葉体などを保護するため紙葉体の表面側にラミネートフィルムを貼着したり、紙葉体全体をラミネートシートで加熱貼着して封入したりして保護対象物を透明フィルムで覆うマシンである。
かかるラミネート装置には保護されるべき文書や写真、図形などを印刷した紙葉体(「ワーク」などと呼ばれている)を供給する装置が設置される。紙葉体はその大きさ(寸法)、厚さおよび素材(紙製品の表面摩擦力は製造方法や材質によって異なる)は様々であり、給紙装置には、これら紙葉体を多数セットし重送することなく送り出されることが必要である。
【0003】
ラミネート装置は一枚づつラミネート処理をするものであり、例えば、多数枚セットされた紙葉体の一部が搬送すべき紙葉体に連れて送られてくると、正常なラミネートができないことになる。処理が正常に行われなかった場合、ラミネートフィルム、保護されるベき紙葉体が無駄になる。
【0004】
そこで、重送を防止するための種々の機構が考えられている。例えば、搬送すべき1枚目の紙葉体を2枚目の紙葉体と分離するためある方向から空気を当てて分離を促進する機構を備えることが考えられる。また、次以降の紙葉体の先端部が一枚目送出中に制限を加えたりする工夫が施されている。
【0005】
特許文献1は、上下の紙葉を早期に離間させることが可能な給紙装置を開示するものである。この装置は載置台に紙葉を一枚ずつ分離供給する供給部に対応して紙葉撓み規制部材を備えて紙葉間の分離を図るものである。
【0006】
特許文献2は、紙粉の発生量が多い粗悪紙を給紙するようにしても、本来の重送防止性能を長期間維持することができる給紙装置の重送防止機構用給紙ローラを開示するものである。これは重送を防止するために給紙ローラの表面に凹凸を設けたものである。
【0007】
しかしながら、特許文献1,2による給紙装置や重送防止機構用給紙ローラなどの機構はラミネータ装置に結合できる構造に対応するものではなくラミネータ装置に紙葉体を重送なく給送する機構を作ることは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2013−014419号公報
【特許文献2】特開2004−299842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、ラミネータ用紙葉体などを1枚づつ給紙する装置において、紙葉体が重ねて送り出される重送を確実に防止でき、容易にラミネータ装置に組み合わせることができる給紙装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は紙葉体の重送を防止する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の給紙装置は、多数枚重ねてセットされた紙葉体を1枚ずつ給送する給紙装置であって、前記紙葉体の搬送路上部に設けられ、紙葉体を吸引浮上させる吸引ファンによる吸引機構と、吸引浮上させた紙葉体を搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される吸引浮上させた紙葉体の先端を検出するセンサと、前記センサにより紙葉体の先端を検出したとき吸引ファンの吸引を停止させる手段と、前記吸引機構の排気を、浮上させた前記紙葉体の先端部の下面に導き前記浮上を維持する排気ダクト手段と、前記排気ダクト手段の排気の一部を、浮上させた前記紙葉体の側端側の下面に導き前記浮上を維持する通気路と、前記搬送機構の搬送ベルトを回転させるプーリの下部付近に設けられた摩擦部材であって、前記プーリの方向に付勢された斜面を形成する摩擦部材と、を備え、1枚目の紙葉体を吸引させて搬送し、紙葉体先端が前記プーリ下部を通過するとき、搬送している紙葉体に前記摩擦部材により前記搬送ベルトへの押圧力を発生させ吸引搬送される紙葉体の下面に摩擦力を与え、該吸引した紙葉体が所定の量搬送されたとき、前記吸引を停止させ、吸引ファンによる吸着を停止させた後も前記摩擦部材により前記紙葉体を前記搬送ベルトに押し付けた状態で紙葉体を前記搬送ベルトの摩擦力で搬送することにより前記搬送機構による搬送を継続することを特徴とする。
本発明の請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記吸引機構は2個有し、それぞれの吸引機構が排出する空気は紙葉体両側端方向に導くことを特徴とする。
本発明の請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記2個の吸引機構を搬送される紙葉体の中央を中心に両側対に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項記載の発明は、多数枚重ねてセットされた紙葉体を1枚ずつ給送する給紙装置の重送防止方法であって、紙葉体の搬送路上に紙葉体を吸引浮上させる吸引機構と、吸引された紙葉体を吸引させて搬送する搬送機構と、紙葉体の先端を検出するセンサと、前記吸引機構の排気を紙葉体の下面に送る排気ダクト手段と、前記搬送機構の搬送ベルトを回転させるプーリの下部付近に設けられた摩擦部材であって、前記プーリの方向に付勢された斜面を形成する摩擦部材と、を設け、紙葉体を搬送路に吸引させて搬送し、紙葉体先端が前記プーリ下部を通過するとき、搬送している紙葉体に前記摩擦部材により前記搬送ベルトへの押圧力を発生させ吸引搬送される紙葉体の下面に摩擦力を与え、紙葉体の先端部を検出したとき、吸引を解除し、吸引ファンによる吸着を停止させた後も前記摩擦部材により前記紙葉体を前記搬送ベルトに押し付けた状態で紙葉体を前記搬送ベルトの摩擦力で搬送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
上記構成によれば、ラミネータへの紙葉体の重送を確実に防止することができると共にラミネータ装置へ簡易に組み込む構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】本発明による給紙装置の実施の形態を示す平面図である。
図1B】本発明による給紙装置の実施の形態を示す正面図である。
図1C】本発明による給紙装置の実施の形態を示す左側面図である。
図1D】本発明による給紙装置の実施の形態を示す右側面図である。
図2】重送防止機構の一部を構成する重送解除部の詳細を示す図である。
図3A】紙葉体吸引と空気送出分離機構の詳細を示す平面図である。
図3B】A−A断面図である。
図3C】B−B断面図である。
図4】本発明による給紙装置のラミネータ装置への組み込み状態を説明するための図で、(a)は組み込み時の平面図、(b)は組み込み時の正面図、(c)はラミネータ装置の正面図をそれぞれ示す。
図5】本発明による給紙装置をラミネータ装置に組み込んだ状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1A図1B図1Cおよび図1Dは、本発明による給紙装置の実施の形態を示す平面図,正面図,左側面図および右側面図をそれぞれ示している。この図は、複数のワーク(紙葉体)をセットした状態を示している。本発明による給紙装置は、A3,A4,B4,B5などのサイズの紙葉体に対応することができる。
給紙装置1は紙葉体152を1枚ずつ搬送する搬送機構,紙葉体4を1枚ずつ吸引し排気ダクト部10,11によって吸気した空気を、吸引した紙葉体4の先端下面に導く吸引・分離機構,紙葉体4の搬送位置を検出するセンサ機構,紙葉体をセットするテーブル機構ならびに給紙装置1を操作するための操作部および電気回路部を有している。これら各機構は給紙装置枠体35に組み込まれている。
【0014】
4個のプーリ20がプーリ軸25に回転可能に支持され、同様に4個のプーリ21がプーリ軸26に回転可能に支持されている。プーリ20および21の間は搬送ベルト(丸ベルト)29が掛け渡され、モータ2の回転駆動力がモータ連結軸(図示せず)によってプーリ軸26に伝達される。運転スイッチ5aのオンによって吸引される紙葉体4が搬送ベルトに接して搬送される。図2に紙葉体151が吸引力によって搬送ベルト29の押し付けられて搬送される状態が示されている。
ファン6a,6bは搬送機構の2個のプーリ20,20の間に位置付けされてファンベース27に取り付けられ、ファンベース27はステー(アルミ角棒)36に止めネジ109(図3C参照)で固定されている。ファン6a,6bの下面が吸引口102(図3C参照)になっており、吸引された空気は排気ダクト部10,11に導かれる。
【0015】
排気ダクトを構成するノズル103はファン6a,6bの送風口101(図3A参照)に接続されている。ノズル103はファン6a,6bから装置側面方向に送られてくる空気の方向を曲げ紙葉体の下面に導く矩形筒部に類似した形状に形成されている。形状の詳細は図3A図3B図3Cに示す。ノズル103は、ファン6a,6bの送風口101への取り付けを給紙装置枠体35の側面に接するように長さを調整して取り付けられ、ノズル固定ネジ16a,16bで固定される。
【0016】
先端検出センサ8、後端検出センサ9はセンサ保持部31によってステー(アルミ角棒)36に取り付けられている。先端検出センサ8は紙葉体151の先端部を検出するもので、先端を検出するとファンの吸引を停止させる信号を電気回路部に送出する。後端検出センサ9は紙葉体151の後端部を検出するもので、ラミネータ装置に送られた紙葉体の次の紙葉体を吸引するためのファンを起動するための信号を送出する。
【0017】
紙葉体をセットするテーブル14の両側面側には紙葉体の幅方向を規定調整可能なガイド12,13が設けられ、このガイド12,13の内外方向の移動により種々の大きさの紙葉体サイズに対応可能である。テーブル14には延長テーブル17が延設されており、紙葉体の後面を規定するストッパ15が設けられている。
【0018】
給紙装置枠体35の上部の操作部には運転を開始/停止する運転スイッチ5a,紙葉体の速度を切り替える速度切替スイッチ5b,運転に異常が生じたとき直ちに停止させる非常静止ボタン5cおよび速度を調整する速度コントローラ5dが設けられている。給紙装置枠体35の4隅下面に脚30を有している。プーリ20の下側には進行してくる吸引した紙葉体の先端部を搬送ベルト29に押し付ける重送解除部を備えている。重送解除部は摩擦面を有する板ゴム22を含んで構成される。
【0019】
図2は、重送防止機構の一部を構成する重送解除部の詳細を示す図である。プーリ21のプーリ軸26の下側を軸26に沿って重送解除部が配置されている。ゴム板22は傾斜面になるように取り付けられており、板バネ23はゴム板22の下面に設けられ板バネ23に上に向けて移動習性を与えている。紙葉体先端が重送解除部を通過するとき、重送搬送している紙葉体をせき止め、搬送ベルト(丸ベルト)29に接している紙葉体のみを搬送する役割を果たす。すなわち、重送解除部は重送されそうな紙葉体がある場合、その紙葉体を引き剥がすだけでなく、搬送されている紙葉体に搬送ベルト(丸ベルト)29の押し付け力を働かせて安定した搬送を可能にする。ゴム板22は丸ベルトより摩擦力が低いものを採用する。この他にゴム板に変えて毛丈の長いブラシを用いれば押し付け力を幅広く調整が可能である。
【0020】
この図はファンの吸引力により紙葉体151が搬送ベルト(丸ベルト)29に押し付けられ搬送され、紙葉体の先端がゴム板22の斜面により上方に導びかれ先端検出センサ8の下まで達している状態を示している。この位置に達するまでは吸引力が働いており、かつ紙葉体151の下面と多数の紙葉体152の上面との間には、吸引して導びかれた空気が送り込まれている。先端検出センサ8が紙葉体先端を検出すると、吸引・空気送り込みは停止し、紙葉体151は搬送ベルトの摩擦力により送られる。
【0021】
図3A図3Bおよび図3Cは、紙葉体吸引と空気送出分離機構の詳細を示す平面図,A−A断面図およびB−B断面図をそれぞれ示している。ファン6bの送風口101は長さ調整部104に接続されている。ノズル103の長さ調整部104に被さる部分には長溝110を有しており、この長溝110を通してノズル固定ネジ16a,16bが長さ調整部104にネジ止めで固定できるようになっている。ノズル103は給紙装置枠体の側面に接するように取り付け位置を調整することができる。
【0022】
捌き送風ダクト(ノズル)103は長さ調整部104と接続する矩形筒部(矩形筒部103aの断面は矩形状、以下の矩形筒部の断面も同様の矩形状)103aと、矩形筒部103aを下部に90度折り曲げた矩形筒部103bと、この矩形筒部103bを左(図3Aから見て)に90度折り曲げた矩形筒部103cと、この矩形筒部103cを右(図3Aから見て)に90度曲げた矩形筒部(送風ダクト先端部)103dとが結合された形状である。ファン6bから出た空気はダクト送風方向108の矢印のように進み、さらに送風ダクト先端部103dに導かれて紙葉体の先端下部に達する。また、送風ダクト先端部103dは側面開口になっており、紙葉体側面よりその裏面にも空気が送られ、1枚目とその次の紙葉体の間に空気が送り込まれる。
【0023】
図4は、本発明による給紙装置のラミネータ装置への組み込み状態を説明するための図である。(a)は組み込み時の平面図、(b)は組み込み時の正面図、(c)はラミネータ装置の正面図である。給紙装置のラミネータ装置への嵌合により組み込んだときの境界を一点鎖線で示している。ラミネータ装置の一部は給紙装置のラミネータ結合空間部に収容された状態で組み込まれている。
【0024】
図5は、本発明による給紙装置をラミネータ装置に組み込んだ状態を示す斜視図である。図1A図1Bの点線で示すように、ラミネータ接続ガイド24にラミネータ枠50を嵌合することにより給紙装置より1枚ずつ送られてくる紙葉体がガイド28でガイドされてラミネータ装置の所定位置に供給される。
【0025】
次に、図1A図1B図1Cおよび図1Dならびに図3A図3Bおよび図3Cを用いて給紙装置の操作および動作について説明する。紙葉体支持部19を有するテーブル14に多数枚の紙葉体をセットする。運転スイッチ5aをオンすると、モータ2はプーリ軸26を回転駆動させ、プーリ20,21に掛け渡された4本の搬送ベルト29をラミネータ装置方向に駆動させる。略同時にファン6a,6bは駆動し、吸引を開始すると共に吸引した空気を捌き送風ダクト103内に導く。紙葉体は搬送ベルト29に押し当てられ搬送ベルトの動きによって搬送が開始する。このとき、送風ダクト先端部103dに捌き送風ダクト103内の空気が導びかれ、紙葉体の先端部裏面に吹き出される。また、紙葉体側面側からも捌き送風ダクト103内の空気が吹き出される。
【0026】
上記の動作によりファンの吸気は紙葉体先端上面部を浮上させ搬送ベルトに引き寄せ、ファンの排気は、紙葉体先端側面と正面に吹き付けることにより紙葉体先端部を浮き上がらせる。紙葉体の先端が板ゴム22に達すると、搬送されてくる紙葉体の下面に他の紙葉体が連添いされてきた場合、板ゴム22の部分で連添いを阻止する。紙葉体がさらに進行し先端検出センサ8が紙葉体先端を検知すると、検知信号は電子回路に送られ、ファンが停止する。この後は重送解除部の押し付け力と搬送ベルトの摩擦力で搬送される。搬送された紙葉体の後端が後端検出センサ9で検知されると、搬送機構には吸引された紙葉体は存在しなくなったので、次の紙葉体を搬送するためファン6a,6bを駆動し吸引を開始させる。
【0027】
以上の実施の形態では2個の吸引ファンを用いた例を示したが、吸引ファンは3個以上用いてもよく、また1個のファンを用いて複数の吸引口を設ける場合も本発明は同様に実施可能である。また、搬送ベルトおよび搬送ベルトを回転させるプーリの数を任意に設定することもできる。さらに排気ダクトの排気方向を両ファンのそれぞれ外側方向に導いてから吸引した1枚目先端部下面および側面側下面に誘導する通風のダクトを設けているが、両ファンの排気方向はそれぞれ外側方向ではなく、直接的に1枚目先端部下面および側面側下面に誘導する通路を設けることも可能である。本発明はこれら変形例も含めて特許請求の範囲すべてに及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0028】
ラミネートフィルムを加熱圧着するラミネートマシンにラミネートされる紙葉体を一枚ずつ供給する給紙装置である。
【符号の説明】
【0029】
1 給紙装置
2 モータ
3 モータ連結軸
4,151,152 紙葉体(メディア)
5a 運転スイッチ
5b 速度切替スイッチ
5c 非常静止ボタン
5d 速度コントローラ
6a,6b 吸気ファン
7 センサ保持部
8 先端検出センサ
9 後端検出センサ
10,11 排気ダクト部
12,13,28 ガイド
14 テーブル
15,18 ストッパ
16a,16b ノズル固定ネジ
17 延長テーブル
19 紙葉体支持部
20,21 プーリ
22 ゴム板
23 板バネ
24 ラミネータ接続ガイド
25,26 プーリ軸
27 ファンベース
29 搬送ベルト(丸搬送ベルト)
30 脚
31 センサ保持部
35 給紙装置枠体
36 ステー(アルミ角棒)
50 ラミネータ枠
101 送風口
103 捌き送風ダクト(ノズル)
103a,103b,103c,103d 矩形筒部(送風ダクト先端部)
104 長さ調整部
105 調整ネジ
106 送風方向印
108 ダクト送風方向
109 止めネジ
110 長溝
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5