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特許6980197減速機構、及び減速機構付きフレームアレスタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980197
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】減速機構、及び減速機構付きフレームアレスタ
(51)【国際特許分類】
   F23D 14/82 20060101AFI20211202BHJP
   A62C 4/02 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   F23D14/82 B
   A62C4/02
【請求項の数】6
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-547806(P2018-547806)
(86)(22)【出願日】2017年10月27日
(86)【国際出願番号】JP2017039007
(87)【国際公開番号】WO2018079749
(87)【国際公開日】20180503
【審査請求日】2020年10月5日
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2016/082143
(32)【優先日】2016年10月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】592115504
【氏名又は名称】金子産業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504190548
【氏名又は名称】国立大学法人埼玉大学
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】沖野 史岳
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和臣
(72)【発明者】
【氏名】小原 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】前田 慎市
【審査官】 藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/114335(WO,A2)
【文献】 米国特許第02277294(US,A)
【文献】 特開平09−303305(JP,A)
【文献】 米国特許第05816333(US,A)
【文献】 米国特許第05415233(US,A)
【文献】 特開2010−284530(JP,A)
【文献】 米国特許第01701805(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23D 14/82
A62C 4/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可燃性の流体が流れる配管に設けられて当該配管内を伝播する火炎を消炎するためのフレームアレスタの前記配管の軸方向の少なくとも一方側に設けられて、この配管内を伝播する火炎伝播速度を減速させるための減速機構であって、
前記配管の軸方向に連通するように構成され、
その内面が、軸に対して傾斜した非平行面を複数有し、
複数の前記非平行面が、前記軸方向に並んで設けられ、
前記配管の軸方向に連通する第1連通部と第2連通部とを交互に備え、
前記第1連通部が、前記非平行面から構成された1つの開口からなり、
前記第2連通部が、前記開口より狭い貫通領域に、複数の貫通孔が穿たれてなることを特徴とする減速機構。
【請求項2】
前記貫通領域における前記複数の貫通孔の開口率が、20%〜60%の範囲内であることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の減速機構。
【請求項3】
各前記貫通孔は、内径が1mm〜10mmの平面視が円形状、または、円相当径が同一の多角形状、楕円形状あるいは不定形状であることを特徴とする請求項2に記載の減速機構。
【請求項4】
複数の前記非平行面は、それぞれ、当該非平行面と前記軸との成す角が略等しいことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の減速機構。
【請求項5】
請求項1乃至請求項に記載の減速機構と、
前記配管内を伝播する火炎を消炎するための前記フレームアレスタと、を備えたことを特徴とする減速機構付きフレームアレスタ。
【請求項6】
前記減速機構が、前記フレームアレスタの前記配管の軸方向の両側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の減速機構付きフレームアレスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減速機構、及び減速機構付きフレームアレスタに関する。
【背景技術】
【0002】
可燃性ガスを輸送する配管、可燃性液体を貯蔵するタンク等においては、何らかの原因により発火が生じると、配管内あるいはタンク内に火炎が伝播し、爆発や爆轟が生じる大事故を引き起こす可能性がある。
【0003】
この危険性を防ぐ手段として、例えば、配管内を伝播する火炎を途中で消炎させるためのフレームアレスタがある。その原理は火炎を細分化して消滅させることにある。このため、一般的なフレームアレスタは、所定の軸寸法を有して構成されているとともに、波形を有する板金が渦巻き状に巻かれて構成されている。
【0004】
このようなフレームアレスタは、平常時においては可燃性ガスを通過させるが、火炎が発生した場合には、消炎性能を発揮することが要求される。従ってその設計には、消炎性能と圧力損失の二つを考慮する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−207108公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、所望の消炎性能を確保するためには、火炎を消滅させるための距離が必要であり、フレームアレスタの軸寸法を増加させることが考えられる。即ち、フレームアレスタが配管の軸方向に大型化するため、圧力損失が増加してしまう。圧力損失を減少させるために、フレームアレスタを配管の軸方向に小型化させることが考えられるが、そうすると所望の消炎性能を確保することができない。即ち、所望の消炎性能を確保しつつ、圧力損失の低減を図るのは困難だった。
【0007】
本発明の目的は、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減との両立を図ることを目的とした減速機構、及び減速機構付きフレームアレスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の減速機構は、可燃性の流体が流れる配管に設けられて当該配管内を伝播する火炎を消炎するためのフレームアレスタの前記配管の軸方向の少なくとも一方側に設けられて、この配管内を伝播する火炎伝播速度を減速させるための減速機構であって、前記配管の軸方向に連通するように構成され、その内面が、軸に対して傾斜した非平行面を複数有し、複数の前記非平行面が、前記軸方向に並んで設けられ、前記配管の軸方向に連通する第1連通部と第2連通部とを交互に備え、前記第1連通部が、前記非平行面から構成された1つの開口からなり、前記第2連通部が、前記開口より狭い貫通領域に、複数の貫通孔が穿たれてなることを特徴とする。
【0009】
以上のような本発明によれば、その内面が、軸に非平行な非平行面を複数有し、複数の非平行面が、軸方向に並んで設けられている。ここで、配管内に火炎が発生した場合、火炎は流体の流れ方向に逆流するが、非平行面が設けられていることで、非平行面の面延在方向に沿って、中心軸Pから離れる方向に回り込む。非平行面が、軸方向に並んで設けられているから、火炎が、中心軸Pから離れる方向に回りこむ現象が繰り返される。このようにして、配管を伝播する火炎は、細分化されつつ抑制されて、火炎伝播速度が減速される。このように配管内を伝播する火炎伝播速度を減速させる減速機構を、フレームアレスタにおいて可燃性の流体の流れ方向の下流側(軸方向の一方側)に設けた場合には、フレームアレスタに到達する火炎は、火炎伝播速度が減速される。または、減速機構を、フレームアレスタにおいて流体の流れ方向の上流側(軸方向の他方側)に設けた場合には、フレームアレスタにより消炎されずに当該フレームアレスタを通過した火炎の火炎伝播速度が十分に減速される。このため、フレームアレスタを配管の軸方向に小型化した場合においても、圧力損失の低減を図りつつ、所望の消炎性能を確保することができる。従って、減速機構を、フレームアレスタにおいて可燃性の流体の流れ方向の少なくとも側に設けることで、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減との両立を図ることができる。
【0010】
さらに、配管の軸方向に連通する第1連通部と第2連通部とを交互に備え、第1連通部が、1つの開口からなり、第2連通部が、開口より狭い貫通領域に、複数の貫通孔が穿たれてなる。このような構成によれば、非平行面を含みつつ1つの開口からなる体積が大きい第1連通部と、複数の貫通孔を有して構成された体積が小さい第2連通部とが、軸方向に交互に連続して形成されている。これにより、配管内を伝播する火炎は、大小の空間を繰り返し通過する。従って、配管内を伝播する火炎の火炎伝播速度が十分に減速させることができる。
【0011】
また、貫通領域における貫通孔の開口率が、20%〜60%の範囲内であることが好ましい。即ち、開口率が小さくなれば、圧力損失が増加してしまうので、開口率の上限は、40%が好ましく、50%がさらに好ましく、60%がさらにより一層好ましい。逆に、開口率が大きくなれば、所望の減速性能を確保するのが困難となる為、開口率の下限は、20%が好ましく、30%がさらにより一層好ましい。
【0012】
また、本発明の減速機構では、各貫通孔は、内径が1mm〜10mmの平面視が円形状、または、円相当径が同一の多角形状、楕円形状あるいは不定形状であることが好ましい。このような構成によれば、配管内を伝播する火炎を、より一層、効率よく減速させることができる。
【0013】
また、本発明の減速機構では、複数の前記非平行面は、それぞれ、当該非平行面と前記軸との成す角が略等しいことが好ましい。このような構成によれば、配管を伝播する火炎は、細分化されつつ抑制されて、火炎伝播速度が減速される。
【0014】
また、本発明の減速機構では、前記非平行面と前記軸との成す角が、略90度であることが好ましい。このような構成によれば、非平行面を構成面とする空間の体積を十分な大きさにすることができるから、配管内を伝播する火炎の火炎伝播速度が、十分に減速される。
【0015】
一方、本発明の減速機構付きフレームアレスタは、前記減速機構と、前記配管内を伝播する火炎を消炎するためのフレームアレスタと、を備えたことを特徴とする。
【0016】
以上のような本発明によれば、配管内を伝播する火炎伝播速度を減速させる減速機構を設けることで、配管内を伝播する火炎は火炎伝播速度が減速される。このため、フレームアレスタを配管の軸方向に小型化した場合においても、圧力損失の低減を図りつつ、所望の消炎性能を確保することができる。従って、減速機構を、フレームアレスタにおいて可燃性の流体の流れ方向の少なくとも側に設けることで、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減との両立を図ることができる。
【0017】
また、本発明の減速機構付きフレームアレスタは、前記減速機構が、前記フレームアレスタの可燃性の流体が流れる方向の両側に設けられていることが好ましい。このような構成によれば、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減との両立を十分に図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の減速機構及び、減速機構付きフレームアレスタによれば、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施形態に係る減速機構付きフレームアレスタを示す断面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る減速機構を示す図であり、(A)は減速機構の断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
図3】本発明の効果を確認するための実験結果を示すグラフである。
図4図1に示された減速機構付きフレームアレスタの変形例を示す断面図である。
図5図2に示された減速機構の変形例を示す図であり、(A)は減速機構の断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
図6図2に示された減速機構の他の変形例を示す図であり、(A)は減速機構の断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
図7図2に示された減速機構のさらに他の変形例を示す図であり、(A)は減速機構の断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
図8】本発明の参考例に係る減速機構を示す図であり、(A)は、減速機構を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。
図9図8に示された減速機構の変形例を示す図であり、(A)は、減速機構を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。
図10図8に示された減速機構の他の変形例を示す図であり、(A)は、減速機構を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る減速機構付きフレームアレスタを、図1図2を参照して説明する。本実施形態の減速機構付きフレームアレスタ1は、図1に示すように、可燃性ガス(可燃性の流体)が流れる配管2と、この配管2に連通するフレームアレスタ3と、フレームアレスタ3に連通して設けられた減速機構4と、配管2、フレームアレスタ3、及び減速機構4の間に介在するリング状のガスケット6と、を有して構成されている。フレームアレスタ3は、何らかの原因により配管2内で発火が生じた際に、配管2内を可燃性ガスの流れに逆流して火炎伝播方向に伝播する火炎を消炎するための機構であり、減速機構4は、配管2内を伝播する火炎を減速させるための機構である。図1は、本発明の第1実施形態に係る減速機構付きフレームアレスタ1を示す断面図である。図1において、配管2、フレームアレスタ3の断面を示すハッチングは省略する。
【0021】
配管2は、一対のボディ20、21と、一対のボディ20、21を固定する固定部材7と、を有して構成されている。一対のボディ20、21は、軸方向に離間して設けられ、互いの間にフレームアレスタ3及び減速機構4を支持した状態で、固定部材7により固定されている。一対のボディ20、21のうち、流体の流れ方向の上流側に位置する一方を「上流側ボディ20」と記し、下流側に位置する他方を「下流側ボディ21」と記す。
【0022】
上流側ボディ20は、筒状の上流側ボディ本体22と、上流側ボディ本体22の流れ方向の下流側に位置する上流側フランジ23と、を一体に有して構成されている。上流側ボディ本体22は、外部と内部とが当該上流側ボディ本体22の軸方向の両側に連通するように構成されているとともに、内径が、流れ方向の上流から下流に向かうにしたがって大きくなるように形成されている。
【0023】
上流側フランジ23には、固定部材7を構成するボルト71を挿入するための一対の上流側ボルト孔24が形成されている。一対の上流側ボルト孔24は、上流側フランジ23の径方向(軸に直交方向)に離間して設けられている。また、各上流側ボルト孔24と、下流側ボディ21の後述する下流側ボルト孔25とは、軸方向に離間する位置にあり、これらの上流側ボルト孔24及び下流側ボルト孔25に、固定部材7のボルト71が挿入される。上流側フランジ23は、流れ方向の下流側に、上流側ボディ20の軸に直交する直交面23Aを有している。この直交面23Aに、フレームアレスタ3の消炎素子フレーム31が、ガスケット6を介して当接されている。
【0024】
下流側ボディ21は、筒状の下流側ボディ本体26と、下流側ボディ本体26の流れ方向の上流側に位置する下流側フランジ27と、を一体に有して構成されている。下流側ボディ本体26は、外部と内部とが当該下流側ボディ本体26の軸方向の両側に連通するように構成されているとともに、流れ方向の上流側の端部から下流側の端部まで、内径寸法φ4が略一定となるように形成されている。下流側フランジ27には、固定部材7を構成するボルト71を挿入するための一対の下流側ボルト孔25、25が形成されている。一対の下流側ボルト孔25、25は、下流側フランジ27の径方向(軸に直交方向)に離間して設けられている。また、下流側フランジ27は、流れ方向の上流側に、下流側ボディ21の軸に直交する直交面27Aを有している。この直交面27Aに、減速機構4の減速機構フレーム41が、ガスケット6を介して当接されている。
【0025】
固定部材7は、一対のボルト71と、各ボルト71の両端部に螺合される各一対のナット72、72と、を有して構成されている。ボルト71は、減速機構付きフレームアレスタ1の組立て状態において、上流側ボルト孔24及び下流側ボルト孔25に挿入され、両端部に各ナット72が螺合されている。こうして、ボルト71、及び一対のナット72、72により、上流側ボディ20、フレームアレスタ3、減速機構4、及び下流側ボディ21は、流れ方向の上流側から、上流側ボディ20、フレームアレスタ3、減速機構4、及び下流側ボディ21の順で、互いに同軸に固定されている。
【0026】
フレームアレスタ3は、火炎を細分化して熱を奪い消炎するためのものであり、通気性のある消炎素子を有して構成されている。本実施形態では、フレームアレスタ3として、クリンプリボン(波板)構造の消炎素子30が用いられている。なお、本実施形態では、クリンプリボン(波板)構造の消炎素子30が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。フレームアレスタとして、火炎を細分化して熱を奪い消炎するための消炎素子を有して構成されていれば、如何なる形状や構造を有していてもよい。
【0027】
フレームアレスタ3は、複数(図示例では2個)の消炎素子30、30と、2個の消炎素子30、30を収容するための筒状の消炎素子フレーム31と、当該消炎素子30、30を位置決めするための消炎素子スペーサ32と、を有して構成されている。なお、本実施形態では、フレームアレスタ3は、2個の消炎素子30、30を備えて構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。フレームアレスタは、1個以上の消炎素子30を備えて構成されていればよい。
【0028】
2個の消炎素子30、30は、略同一構成や略同一機能を有して構成されている。各消炎素子30は、板厚方向に凹凸形状を有し、凹凸形状が板延在方向に並んで設けられた板金を渦巻き状に巻くことで形成されたものであり、配管2の軸方向に厚みを有する円盤状に設けられている。各消炎素子30は、配管2の軸方向に可燃性ガスが通気するように、軸方向の外部と内部とが連通して設けられているとともに、配管2の中心軸Pと同軸に設けられている。
【0029】
消炎素子フレーム31は、配管2の軸方向に外部と内部とが連通するように当該軸方向の両端に開口を有する筒状に構成されている。
【0030】
消炎素子フレーム31は、上流側ボディ20の下流側開口部20aの内径寸法φ1以下の第1内径寸法φ2を有する第1消炎空間33と、第1内径寸法φ2より大きいとともに消炎素子30の外径寸法と略等しい第2内径寸法φ3を有する第2消炎空間34と、第2内径寸法φ3より大きいとともに減速機構4の減速機構フレーム41の外径寸法と略等しい第3内径寸法φ5を有する第3消炎空間35と、を有して構成されている。消炎素子フレーム31には、流れ方向の上流側から、第1消炎空間33、第2消炎空間34、第3消炎空間35の順で設けられている。
【0031】
第2消炎空間34は、2個の消炎素子30、30及び、消炎素子スペーサ32を収容可能に構成されている。また、第2消炎空間34の軸寸法は、2個の消炎素子30、30及び、消炎素子スペーサ32が収容された状態で、第3消炎空間35との間に隙間が形成されるような寸法に形成されている。また、第2消炎空間34の周面には、その上流側端部から消炎素子2つ分の軸寸法だけ離間した位置から、下流側端部まで、消炎素子スペーサ32が螺合可能なようにねじが切られている。
【0032】
第3消炎空間35は、ガスケット6及び、減速機構4の(後述する)減速機構フレーム41の上流側開口部41Aを収容可能に構成されている。
【0033】
消炎素子スペーサ32は、配管2の軸方向に厚みを有する円盤状に設けられている。消炎素子スペーサ32は、配管2の軸方向に可燃性ガスが通気するように、その軸方向の外部と内部とが連通して設けられている。また、消炎素子スペーサ32は、消炎素子フレーム31の第2消炎空間34の周面において、ねじ切られた部分に螺合可能なように構成されている。そして、消炎素子スペーサ32は、消炎素子フレーム31の第2消炎空間34に2個の消炎素子30、30が収容された状態で、第2消炎空間34の周面において、ねじ切られた部分に螺合されている。消炎素子スペーサ32により、2個の消炎素子30、30は、第2消炎空間34における所定の位置に固定される。消炎素子スペーサ32が第2消炎空間34の周面に螺合した状態で、消炎素子スペーサ32と、第3消炎空間35との軸方向の間は、何れの部材も収容されない空間となっている。
【0034】
なお、本実施形態では、第2消炎空間34の軸寸法は、2個の消炎素子30、30及び、消炎素子スペーサ32が収容された状態で、第3消炎空間35との間に何れの部材も収容されない空間Sが形成されるような寸法に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。第2消炎空間34の軸寸法は、2個の消炎素子30、30及び、消炎素子スペーサ32が収容された状態で、第3消炎空間35との間に空間Sが形成されないような寸法に形成されていてもよい。即ち、第2消炎空間34の軸寸法は、2個の消炎素子30、30及び、消炎素子スペーサ32の軸寸法と略等しい寸法となるように形成されていてもよい。
【0035】
このようなフレームアレスタ3は、消炎素子フレーム31の下流側開口部31Bから、第3消炎空間35を通過して第2消炎空間34に2個の消炎素子30、30を挿入し、消炎素子スペーサ32を、第2消炎空間34の周面において、ねじ切られた部分に螺合する。こうしてフレームアレスタ3を組み立てる。このような組立て状態のフレームアレスタ3にあっては、消炎素子フレーム31の上流側開口部31Aは、上流側ボディ20の上流側フランジ23の直交面23Aに、ガスケット6を挟んで当接されることで、上流側ボディ20に支持され、消炎素子フレーム31の下流側開口部31Bは、第3消炎空間35に、ガスケット6及び、減速機構4の減速機構フレーム41の流れ方向の上流側開口部41Aが挿入されることで、減速機構4に支持される。フレームアレスタ3が、上流側ボディ20と減速機構4との間で支持された状態で、消炎素子30、消炎素子フレーム31、及び消炎素子スペーサ32は、配管2の中心軸Pと同軸に固定されている。
【0036】
なお、本実施形態において、2個の消炎素子30、30及び消炎素子スペーサ32と、消炎素子フレーム31との固定は、消炎素子フレーム31に対して、消炎素子スペーサ32を直接螺合することにより成立させていたが、本発明はこれに限定されるものではない。2個の消炎素子30、30及び消炎素子スペーサ32と、消炎素子フレーム31との固定を、例えば、ボルト等の固定部材を用いて成立させてもよく、これとは別の公知の固定方法を用いて行ってもよい。さらに、フレームアレスタ3と減速機構4とをガスケットを介して密接させた状態で、上流側ボディ20の上流側フランジ23と下流側ボディ21の下流側フランジ27とで挟み込み、一対のボルト71で締め付けることで、消炎素子30、30が固定される構成であってもよい。
【0037】
減速機構4は、図1に示すように、複数(図示例では4個)のオリフィス部材15(部材)と、4個のオリフィス部材15を収容するための筒状の減速機構フレーム41と、4個のオリフィス部材15を位置決めするオリフィススペーサ42と、を有して構成されている。減速機構4は、本実施形態では、フレームアレスタ3の流れ方向の下流側に隣接する位置に設けられている。なお、本実施形態では、減速機構4は、4個のオリフィス部材15を備えて構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。減速機構は、1個以上のオリフィス部材(部材)を備えて構成されていればよい。
【0038】
4個のオリフィス部材15は、図1に示すように、略同一構成や略同一機能を有して構成されている。4個のオリフィス部材15は、組立て前の状態では、互いに別体に構成されている。各オリフィス部材15は、軸方向に厚みを有する円盤状に設けられている。各オリフィス部材15は、軸方向に可燃性ガスが通気するように、各オリフィス部材15の軸方向の外部と内部とが連通して設けられているとともに、配管2の中心軸Pと同軸に設けられている。
【0039】
各オリフィス部材15は、図2に示すように、減速機構フレーム41における第1減速空間43を構成する周面に接触する円筒面である外周面5Aを有し、外径寸法φ6を有する円盤状に形成されている。また、各オリフィス部材15は、図1に示すように、可燃性ガスを通過させるための第1オリフィス空間50A(第1連通部)と、第1オリフィス空間50Aの流れ方向の下流側に設けられて、第1オリフィス空間50Aに連続する第2オリフィス空間150B(第2連通部)と、を有している。また、本実施形態において、第1オリフィス空間50Aの軸寸法L1と、及び第2オリフィス空間150Bの軸寸法L2は、略等しい寸法となるように形成されているとともに、軸寸法L1、L2は30mm程度となるように形成されている。また、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7が150mm程度となるように形成されている。また、第1オリフィス空間50Aの体積は、第2オリフィス空間150Bの体積よりも大きくなるように形成されている。4個のオリフィス部材15は、組立て状態で、流れ方向の上方側から、第1オリフィス空間50Aと第2オリフィス空間150Bとが、交互に繰り返されるように、並んで設けられている。
【0040】
このようなオリフィス部材15は、図1に示すように、組立て状態で、可燃性ガスを通過させる内面40の一部(オリフィス内面4A)を構成する。オリフィス内面4Aは、第1オリフィス空間50Aと第2オリフィス空間150Bとの境界に位置するとともに軸に直交する直交面5B、5C(非平行面)と、直交面5Cの外縁bから軸と平行に延在する上流側内周面5Dと、直交面5B、5C間に位置するとともに内縁aから軸と平行に延在する貫通部5Eの各貫通孔150と、を有し、これらが、流れ方向の上方側から、上流側内周面5D、直交面5C、貫通部5E、直交面5Bの順で連続されるとともに、繰り返し設けられることで構成されている。また、各オリフィス部材15において、第1オリフィス空間50Aは、上流側内周面5Dの内側に位置する空間であり、第2オリフィス空間150Bは、貫通部5Eの内側に位置する空間である。第2オリフィス空間150Bは、貫通部5Eに形成された複数(37個)の貫通孔150から構成されている。以下では、貫通部5Eにおいて、中心軸P(軸)に直交する方向から見た領域を、貫通領域Tと記す。本実施形態において、貫通領域Tは、図2(B)中の一点鎖線で示すように、円形状となるように形成されている。貫通部5E(貫通領域T)の内径寸法φ8は20mm程度となるように形成されている。また、各貫通孔150は、図2(B)に示すように、オリフィス部材15の軸に直交する断面が円形状となるように形成されている。また、本実施形態では、各貫通孔150は、内径寸法φ10が2mm程度となるように形成されている。貫通孔150は、貫通部5E(貫通領域T)に37個形成されている。
【0041】
また、本実施形態において各貫通孔150は、内径寸法φ10が2mm程度となるように形成されているが、本発明はこれに限定されない。各貫通孔150の内径寸法φ10が2mm以下であってもよい。また、各貫通孔150の内径寸法φ10が1mm以上であればよい。また、各貫通孔150は内径寸法φ10が2mm以上であってもよい。また、各貫通孔150は内径寸法φ10が5mm以上であってもよく、8mm以上であってもよい。各貫通孔150の内径寸法φ10は10mm以下であればよい。
【0042】
各オリフィス部材15の直交面5Cは、オリフィス部材15の中心軸Pに対して略直交して設けられている。即ち、各オリフィス部材15の直交面5Cは、オリフィス部材15の中心軸Pに非平行な面(平面)である。各オリフィス部材15の上流側内周面5Dは、オリフィス部材15の中心軸Pを軸とする開口(円筒面)を有して構成されている。各オリフィス部材15の上流側内周面5Dは、オリフィス部材15の中心軸Pに平行な面(曲面)から構成されている。また、図1図2に示すように、各オリフィス部材15の貫通部5Eの内径寸法φ8(図2に示す)と、下流側ボディ21の内径寸法φ4(図1に示す)は、略等しい寸法となるように形成されている。なお、本実施形態において、「中心軸Pに平行な面(曲面)」とは、当該面の軸方向の何れの位置においても、中心軸Pからの距離が略等しい面のことであり、「中心軸Pに非平行な面(平面)」とは、中心軸Pに対して所定の角度を有する面のことである。
【0043】
本実施形態では、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7は150mm程度となるように規定しているが、本発明はこれに限定されない。内径寸法φ7として、100mm以下であっても構わない。内径寸法φ7として、略100mm以下であってもよく、80mm以下であってもよい。また、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7は、60mm以上であればよい。また、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7は、100mm以上であっても構わない。内径寸法φ7として、100mm以上であってもよく、200mm以上であってもよい。第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7は、略300mm以下であればよい。
【0044】
また、本実施形態では、各オリフィス部材15の軸寸法L1、L2は、30mm程度となるように規定しているが、本発明はこれに限定されない。軸寸法L1、L2として、30mm以下であっても構わない。軸寸法L1、L2として、20mm以下であってもよく、10mm以下であってもよく、5mm以下であってもよい。各オリフィス部材15の軸寸法L1、L2は、略2mm以上であればよい。
【0045】
減速機構フレーム41は、図1に示すように、上流側ボディ20及び下流側ボディ21の軸方向に外部と内部とが連通するように軸方向の両端に開口部41A、41Bを有する筒状に構成されている。減速機構フレーム41の開口部41A、41Bのうち、流体の流れ方向の上流側に位置する一方を「上流側開口部41A」と記し、下流側に位置する他方を「下流側開口部41B」と記す。
【0046】
減速機構フレーム41は、図1図2に示すように、各オリフィス部材15の外径寸法φ6(図2に示す)と略等しい内径寸法を有する第1減速空間43と、第1減速空間43の内径寸法より小さい第5内径寸法φ9を有する第2減速空間44と、を有して構成されている。第1減速空間43は、第2減速空間44の流れ方向の上流側に設けられている。第2減速空間44を構成する内周面44Aは、各オリフィス部材15の中心軸Pと平行な曲面から構成されている。第2減速空間44を構成する内周面44A、及び各オリフィス部材15の上流側内周面5Dは、減速機構フレーム41及び各オリフィス部材15の中心軸Pから当該各内周面44A、5Dまでの距離D1が略等しい距離となるように形成されている。
【0047】
第1減速空間43は、4個のオリフィス部材15及び、オリフィススペーサ42を収容可能に構成されている。また、第1減速空間43の軸寸法は、4個のオリフィス部材15及び、オリフィススペーサ42が収容された状態で、減速機構フレーム41の上流側開口部41Aとの間に隙間が形成されるような寸法に形成されている。また、第1減速空間43の周面において、その下流側開口部41Bからオリフィス部材15、4個分の軸寸法だけ離間した位置から、上流側開口部41Aまで、オリフィススペーサ42が螺合可能なようにねじが切られている。
【0048】
オリフィススペーサ42は、図2に示すように、配管2の軸方向に厚みを有する円盤状に設けられている。オリフィススペーサ42は、配管2の軸方向に可燃性ガスが通気するように、その軸方向の外部と内部とが連通して設けられている。
【0049】
オリフィススペーサ42は、互いに対向する上流側直交面42A及び下流側直交面42Cと、上流側直交面42A及び下流側直交面42Cの各内縁aに連続される内周面42Bと、を有して構成されている。上流側直交面42A及び下流側直交面42Cは、オリフィススペーサ42の軸に直交して設けられ、内周面42Bは、当該軸に平行に設けられている。オリフィススペーサ42の中心軸Pから内周面42Bまでの距離D2、及び各オリフィス部材15の貫通部5E(貫通領域T)から内縁aまでの距離D2は略等しい距離となるように形成されている。
【0050】
このようなオリフィススペーサ42は、減速機構フレーム41の第1減速空間43の周面において、ねじ切られた部分に螺合可能なように構成されている。そして、オリフィススペーサ42は、減速機構フレーム41の第1減速空間43に4個のオリフィス部材15が収容された状態で、第1減速空間43の周面において、ねじ切られた部分に螺合されている。オリフィススペーサ42により、4個のオリフィス部材15は、第1減速空間43における所定の位置に固定される。
【0051】
また、オリフィススペーサ42は、図1に示すように、組立て状態で、減速機構4において、可燃性ガスを通過させる内面40の一部(スペーサ内面4B)を構成する。スペーサ内面4Bは、組立て状態で最も上流側に位置するオリフィス部材52(15)の上流側内周面5Dに連続される下流側直交面42Cと、下流側直交面42Cの内縁aから軸と平行に延在する内周面42Bと、内周面42Bの上縁に連続されるとともに、軸に直交する上流側直交面42Aと、を有して構成されている。
【0052】
このような減速機構4は、減速機構フレーム41の上流側開口部41Aから、第1減速空間43に4個のオリフィス部材15を挿入し、この状態で、オリフィススペーサ42を第1減速空間43の周面に螺合させる。こうして、4個のオリフィス部材15及びオリフィススペーサ42を、減速機構フレーム41に固定する。
【0053】
なお、本実施形態において、4個のオリフィス部材15及びオリフィススペーサ42と、減速機構フレーム41との固定は、減速機構フレーム41に対して、オリフィススペーサ42を直接螺合することにより成立させていたが、本発明はこれに限定されるものではない。4個のオリフィス部材15及びオリフィススペーサ42と、減速機構フレーム41との固定を、例えば、ボルト等の固定部材を用いて成立させてもよく、これとは別の公知の固定方法を用いて行ってもよい。さらに、フレームアレスタ3と減速機構4とをガスケットを介して密接させた状態で、上流側ボディ20の上流側フランジ23と下流側ボディ21の下流側フランジ27とで挟み込み、一対のボルト71で締め付けることで、オリフィス部材15が固定される構成であってもよい。
【0054】
オリフィススペーサ42が第1減速空間43の周面に螺合した状態で、オリフィススペーサ42の螺合位置と、減速機構フレーム41の上流側開口部41Aとの間は、何れの部材も収容されない空間となっている。即ち、減速機構4の組立て状態で、オリフィススペーサ42の螺合位置と、減速機構フレーム41の上流側開口部41Aとの間(空間)は、減速機構フレーム41の第1減速空間43の周面のうち上流側の一部43Aから構成されている。この上流側の一部43Aは、オリフィススペーサ42の上流側直交面42Aに連続されて、減速機構4の内面40の一部を構成する。
【0055】
なお、本実施形態では、減速機構フレーム41の第1減速空間43の周面のうち上流側の一部43Aは、何れの部材も収容されない空間が設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。減速機構フレーム41の第1減速空間43の周面のうち上流側の一部43Aにある空間はなくてもよい。即ち、第1減速空間43の軸寸法は、4個のオリフィス部材15及びオリフィススペーサ42の軸寸法と略等しい寸法となるように形成されていてもよい。
【0056】
また、オリフィススペーサ42が第1減速空間43の周面に螺合した状態で、最も下流側に位置するオリフィス部材51(15)と、減速機構フレーム41の下流側開口部41Bとの間は、何れの部材も収容されない空間(第2減速空間44)となっている。即ち、第2減速空間44は、当該空間44を構成する内周面44Aから構成されている。当該内周面44Aは、最も下流側に位置するオリフィス部材51の直交面5Bに連続されて、減速機構の内面40の一部を構成する。
【0057】
こうして、減速機構フレーム41の周面の一部43A、スペーサ内面4B、オリフィス内面4A、及び減速機構フレーム41の内周面44A、を有する内面40を有する減速機構4を組み立てる。
【0058】
減速機構4の組立て状態では、各オリフィス部材15の直交面5B、5C、及びオリフィススペーサ42の下流側直交面42Cが、「非平行面」として機能する。以下では、各オリフィス部材15の直交面5B、5C、及びオリフィススペーサ42の下流側直交面42Cを総称して「非平行面」と記す場合がある。
【0059】
次に、減速機構付きフレームアレスタ1を組み立てる手順について説明する。
【0060】
フレームアレスタ3及び減速機構4は、それぞれ、予め組み立てられている。フレームアレスタ3は、消炎素子フレーム31の上流側開口部31Aを、上流側ボディ20の上流側フランジ23の直交面23Aに、ガスケット6を挟んで当接させ、消炎素子フレーム31の下流側開口部31Bを、第3消炎空間35に挿入する。また、減速機構4は、減速機構フレーム41の下流側開口部41Bを、下流側ボディ21の下流側フランジ27の直交面27Aに、ガスケット6を挟んで当接させる。この状態で、上流側ボディ20及び下流側ボディ21の各ボルト孔24、25にボルト71を挿入し、ボルト71の両端に各ナット72を螺合する。こうして、上流側ボディ20及び下流側ボディ21から構成された配管2、フレームアレスタ3、及び減速機構4が、配管2の中心軸Pと同軸に設けられた減速機構付きフレームアレスタ1を組み立てる。
【0061】
このような減速機構付きフレームアレスタ1によれば、その内面4A、4B、43A、44Aが、軸に非平行な非平行面5B、5C、42Cを複数有し、複数の非平行面5B、5C、42Cが、軸方向に並んで設けられている。ここで、配管2内に火炎が発生した場合、火炎は流体の流れ方向に順流又は、逆流するが、非平行面5B、5C、42Cが設けられていることで、非平行面5B、5C、42Cの面延在方向(配管2の径方向)に沿って、中心軸Pから離れる方向に回り込む。非平行面5B、5C、42Cが、軸方向に並んで設けられているから、火炎が、中心軸Pから離れる方向に回りこむ現象が繰り返される。このようにして、配管2を伝播する火炎は、回り込む現象が繰り返されることにより、火炎が減速される。このように配管2内を伝播する火炎を減速させる減速機構4を、フレームアレスタ3において可燃性の流体の流れ方向側(軸方向の一方側)に設けることで、フレームアレスタ3に到達する火炎は減速される。このため、フレームアレスタ3を配管2の軸方向に小型化した場合においても、圧力損失の低減と流量確保を図りつつ、所望の消炎性能を確保することができる。さらに、このような減速機構4を、フレームアレスタ3の可燃性の流体の流れ方向の少なくとも一方側に設けることにより、フレームアレスタ3を配管2の径方向に小型化することができ、この場合においても、圧力損失の低減と流量確保を図りつつ、所望の消炎性能を確保することができる。従って、減速機構4を、フレームアレスタ3において可燃性の流体の流れ方向の少なくとも一方側に設けることで、所望の消炎性能の確保と、圧力損失の低減(流量の確保)との両立を図ることができる。
【0062】
さらに、配管2の軸方向に連通する第1オリフィス空間50A(第1連通部)と第2オリフィス空間150B(第2連通部)とを交互に備え、第1オリフィス空間50Aが、1つの開口からなり、第2オリフィス空間150Bが、開口より狭い貫通領域Tに、複数(37個)の貫通孔150が穿たれてなる。このような構成によれば、非平行面5B、5Cを含みつつ1つの開口からなる体積が大きい第1オリフィス空間50Aと、複数(37個)の貫通孔150を有して構成された体積が小さい第2オリフィス空間150Bとが、軸方向に交互に連続して形成されている。これにより、配管2内を伝播する火炎は、大小の空間を繰り返し通過する。従って、配管2内を伝播する火炎の火炎伝播速度が十分に減速させることができる。
【0063】
また、貫通領域Tにおける貫通孔150の開口率が、20%〜60%の範囲内であることが好ましい。即ち、開口率が大きくなれば、圧力損失が増加してしまうので、開口率の上限は、60%が好ましく、50%がさらに好ましく、40%がさらにより一層好ましい。逆に、開口率が小さくなれば、所望の減速性能を確保するのが困難となる為、開口率の下限は、20%が好ましく、30%がさらにより一層好ましい。
【0064】
また、本発明の減速機構4では、各貫通孔150は、内径が1mm〜10mmの平面視が円形状、または、円相当径が同一の多角形状、楕円形状あるいは不定形状であることが好ましい。このような構成によれば、配管2内を伝播する火炎を、より一層、効率よく減速させることができる。
【0065】
次に、本発明の発明者らは、数多くの実験乃至シミュレーションを行った結果、貫通部5Eにおける開口率の適切な範囲を見出した。即ち、開口率は、20%〜60%が好ましい。開口率が小さくなれば、圧力損失が増加してしまうので、開口率の上限は、40%が好ましく、50%がさらに好ましく、60%がさらにより一層好ましい。逆に、開口率が大きくなれば、所望の減速性能を確保するのが困難となる為、開口率の下限は、20%が好ましく、30%がさらにより一層好ましい。
【0066】
また、本発明の減速機構4では、各貫通孔150は、内径が1mm〜10mmの平面視が円形状である。このような構成によれば、配管2内を伝播する火炎を、より一層、効率よく減速させることができる。
【0067】
また、本実施形態の減速機構4では、複数の非平行面5B、5C、42Cは、それぞれ、当該非平行面5B、5C、42Cと中心軸P(軸)との成す角が略等しくなるように形成されている。このような構成によれば、配管2を伝播する火炎は、回り込む現象が繰り返されることにより、火炎を減速させることができる。
【0068】
また、本実施形態の減速機構4では、非平行面5B、5C、42Cと中心軸P(軸)との成す角が、略90度となるように形成されている。このような構成によれば、非平行面5B、5C、42Cを構成面とする空間の体積を十分な大きさにすることができるから、配管2内を伝播する火炎を、十分に減速させることができる。
【0069】
また、本実施形態の減速機構4は、配管2の軸方向に連通する複数のオリフィス部材15(部材)を有して構成され、複数のオリフィス部材15(部材)が、それぞれ、非平行面5B、5C、42Cを少なくとも2つ有していることが好ましい。このような構成によれば、求められる性能に応じて、部材の個数を変更することができる。従って、汎用性が高いものとすることができる。
【0070】
本発明の発明者らが行った数多くの実験乃至シミュレーションのうちの一部について、以下説明する。本実施形態の減速機構付きフレームアレスタ1において、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7を30〜60mmの範囲で適宜設定し、貫通部5Eの内径寸法φ8を20mmとなるように設定し、各オリフィス部材15の軸寸法L1を7〜42mmの範囲で適宜設定し、各貫通孔150は直径2mmとして、貫通部5Eに貫通孔150を37個形成した。このため、貫通部5Eにおける開口率は37%となっている。
【0071】
減速機構4を構成するオリフィス部材15の枚数を1〜15、20の範囲で適宜設定して、火炎伝播速度を計測した。結果を図3の丸印に記す。オリフィス部材15の枚数(n)を、1〜15、20の各枚数に設定し、各枚数で3回ずつ取得した。オリフィス部材15の枚数(n)が、5、10、15の場合のみ、5回ずつ取得した。
【0072】
図3において、縦軸は、火炎速度(Flame velocity)[m/s]であり、横軸は、オリフィス部材の枚数(Number of Orifice:n)である。第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7を60mmに設定し、各オリフィス部材15の軸寸法L1を14mmに設定し、貫通部5Eの内径寸法φ8を20mmとなるように設定し、貫通部5Eにおける開口率は37%となるように設定した際に、火炎伝播速度が減速することが確認された。
【0073】
減速機構4を構成するオリフィス部材15の枚数が、n≧8のとき、オリフィス部材15の枚数(n)の変化による火炎伝播速度への影響の差異がほぼ見られない。なお、オリフィス部材15の枚数が、n≧8のとき、オリフィス部材15の枚数が増えるにしたがって、火炎伝播速度が、より一層減速することが確認された。
【0074】
また、本発明の発明者らは、本実施形態の減速機構付きフレームアレスタ1において、第1オリフィス空間50Aの内径寸法φ7を30〜60mmの範囲で適宜設定し、貫通部5Eの内径寸法φ8を20mmとなるように設定し、各オリフィス部材15の軸寸法L1を7〜42mmの範囲で適宜設定し、各貫通孔150は直径2mmとして、貫通部5Eに貫通孔150を58個形成した。このため、貫通部5Eにおける開口率が58%となるようにし、減速機構4を構成するオリフィス部材15の枚数を1〜20の範囲で適宜設定して、火炎伝播速度を計測した。結果を図3の×印に記す。オリフィス部材15の枚数(n)を、1〜20の各枚数に設定し、各枚数で2回ずつ取得した。なお、結果にばらつきが出ると予想した条件では数発追加して取得した。
【0075】
貫通部5Eにおける開口率が58%となるように設定した際に、火炎伝播速度が減速することが確認された。また、減速機構4を構成するオリフィス部材15の枚数が、n≧4のとき、枚数が増加するにしたがって、火炎伝播速度が緩やかに減速することが確認された。また、開口率が37%となるようにした場合と開口率が58%となるようにした場合を比較すると、オリフィス部材15の枚数が少ない条件では、開口率が37%となるようにした方が効果的であり、オリフィス部材15の枚数がn≧5のとき、火炎伝播速度の減速に差は見られないことが確認された。
【0076】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形例も本発明に含まれる。
【0077】
また、上述した第1実施形態では、減速機構4の組立て状態で、4個のオリフィス部材15は、流れ方向の上方側から、第1オリフィス空間50Aと第2オリフィス空間150Bとが、交互に繰り返されるように並んで設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。4個のオリフィス部材15は、流れ方向の上方側から、第2オリフィス空間150Bと第1オリフィス空間50Aとが、交互に繰り返されるように並んで設けられるように、減速機構4は、軸方向の一端と他端とを反転して用いてもよい。
【0078】
また、上述した第1実施形態では、減速機構4は、フレームアレスタ3の流れ方向の下流側に隣接する位置に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。減速機構4は、図4に示すように、フレームアレスタ3の両側に当該フレームアレスタ3に隣接して設けられていてもよい。即ち、図4に示すように、減速機構付きフレームアレスタ10は、可燃性ガス(可燃性の流体)が流れる配管2と、この配管2に連通するフレームアレスタ3と、フレームアレスタ3の両側に、当該フレームアレスタ3に連通して設けられた一対の減速機構4、4と、配管2、フレームアレスタ3、及び減速機構4の間に介在するリング状のガスケット6と、を有して構成されていてもよい。また、減速機構4は、フレームアレスタ3の流れ方向の下流側に設けられていてもよい。また、減速機構4と、フレームアレスタ3とは、隣接する位置になくともよい。即ち、減速機構4と、フレームアレスタ3との間には、他の部材が設けられていてもよい。図4は、図1に示された減速機構付きフレームアレスタ1の変形例を示す断面図である。なお、図4において、第1実施形態と略同一機能や略同一構成を有する部材には、同一符号を付して、説明を省略する。このような構成によれば、所望の消炎性能を十分に確保しつつ、圧力損失の低減を図ることができる。
【0079】
また、各オリフィス部材15´において、第1オリフィス空間50Aは、上流側内周面5Dの内側に位置する空間であり、第2オリフィス空間150Bは、貫通部5E´の内側に位置する空間である。本実施形態において、貫通部5E´は、図5(B)中の一点鎖線で示すように、正六角形状に形成されている。図5は、図2に示された減速機構4の変形例を示す図である。なお、図5において、上述した実施形態と略同一機能や略同一構成を有する部材には、同一符号を付して、説明を省略する。これによれば、第1実施形態と略同様の効果が奏される。
【0080】
上述した第1実施形態では、各貫通孔150は、オリフィス部材15の軸に直交する断面が円形となるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。貫通部5E´´に形成された各貫通孔250Bは、図6に示すように、オリフィス部材15´´の軸に直交する断面が正六角形状(正多角形状)となるように形成されていてもよい。または、各貫通孔は、オリフィス部材の軸に直交する断面が多角形状、楕円形状あるいは不定形状であってもよい。この際、各貫通孔の円相当径が、各貫通孔150の内径寸法φ10と略等しい寸法となるように形成されていてもよい。このような構成によれば、配管2内を伝播する火炎を、より一層、効率よく減速させることができる。
【0081】
また、第1実施形態では、組立て状態のオリフィス部材15は、流れ方向の上方側から、上流側内周面5D、直交面5C、貫通部5E、直交面5Bの順で連続されるとともに、繰り返し設けられることで構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。組立て状態のオリフィス部材105は、図7に示すように、流れ方向の上流側から、上流側内周面105E(非平行面)、貫通部105F、直交面105C(非平行面)の順で連続されるとともに、繰り返し設けられることで構成されていていてもよい。各オリフィス部材105の上流側内周面105Eと、貫通部105Fとの境界mは、各オリフィス部材105の軸方向の中間に位置している。上流側内周面105Eは、流体の流れ方向の下流に向かうにしたがって、径寸法が徐々に小さくなるような傾斜を有して構成されている。貫通部105Fは、配管2の中心軸Pと平行に延在している。
【0082】
また、各オリフィス部材105において、第1オリフィス空間350Aは、上流側内周面105Eの内側に位置する空間であり、第2オリフィス空間350Bは、貫通部105Fの内側に位置する空間である。本実施形態において、貫通部105Fは、図7(B)中の一点鎖線で示すように、正六角形状に形成されているとともに、複数の貫通孔350を有して構成されている。また、各貫通孔350は、図7(B)に示すように、オリフィス部材105の軸に直交する断面が円形となるように形成されている。
【0083】
(参考例)
続いて、参考例に係る減速機構を、図8(A)(B)を参照して説明する。図8(A)は、減速機構144を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。なお、図8(A)(B)において、第1実施形態と略同一機能や略同一構成を有する部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。参考例に係る減速機構144は、内部に複数の空間145A〜145Dを有するとともに、連続する1つの部材から構成された1個のオリフィス部材145を有して構成されている。
【0084】
オリフィス部材145は、図8(A)に示すように、配管2の軸方向に可燃性ガスが通気するように、その軸方向の外部と内部とが連通して設けられているとともに、配管2の中心軸Pと同軸に設けられている。このオリフィス部材145は、第1オリフィス空間145Aと、第1オリフィス空間145Aの流体の流れ方向の下流側に設けられて、第1オリフィス空間145Aに連続する第2オリフィス空間145Bと、第2オリフィス空間145Bの流れ方向の下流側に設けられて、第2オリフィス空間145Bに連続する第3オリフィス空間145Cと、第3オリフィス空間145Cの流れ方向の下流側に設けられて、第3オリフィス空間145Cに連続する第4オリフィス空間145Dと、を有し、これらの空間145A、145B、145C、145D、が繰り返し形成されている。また、これらのオリフィス空間145A〜145Dは、略同じ大きさの体積となるように形成された空間である。
【0085】
これらの各オリフィス空間145A〜145Dを形成する4つの空間形成部は、流れ方向の上方側から見て、90度ずつ時計回りに位置をずらして設けられている。即ち、オリフィス空間145A〜145Dそれぞれを形成する4つの空間形成部は、相互に偏心して設けられている。
【0086】
第1オリフィス空間145Aは、中心軸Pに平行な内面14A1と、内面14A1の軸方向の両端に連続するとともに、中心軸Pに直交する直交面14A2、14A3(非平行面)と、を有して構成された空間形成部の内部空間である。直交面14A2が、流れ方向の上流側に設けられ、直交面14A3が、直交面14A2より、流れ方向の下流側に設けられている。第2オリフィス空間145Bは、中心軸Pに平行な内面14B1と、内面14B1の軸方向の両端に連続するとともに、中心軸Pに直交する直交面14B2、14B3(非平行面)と、を有して構成された空間形成部の内部空間である。直交面14B2が、流れ方向の上流側に設けられ、直交面14B3が、直交面14B2より、流れ方向の下流側に設けられている。第3オリフィス空間145Cは、中心軸Pに平行な内面14C1と、内面14C1の軸方向の両端に連続するとともに、中心軸Pに直交する直交面14C2、14C3(非平行面)と、を有して構成された空間形成部の内部空間である。直交面14C2が、流れ方向の上流側に設けられ、直交面14C3が、直交面14C2より、流れ方向の下流側に設けられている。第4オリフィス空間145Dは、中心軸Pに平行な内面14D1と、内面14D1の軸方向の両端に連続するとともに、中心軸Pに直交する直交面14D2、14D3(非平行面)と、を有して構成された空間形成部の内部空間である。直交面14D2が、流れ方向の上流側に設けられ、直交面14D3が、直交面14D2より、流れ方向の下流側に設けられている。
【0087】
このようなオリフィス部材145を有する減速機構144によれば、火炎を十分に減速させることができる。即ち、上述した第1実施形態の減速機構4では、体積が大きいオリフィス空間50Aと、体積が小さいオリフィス空間50Bとが、軸方向に交互に連続して形成され、配管2内を伝播する火炎は、大小の空間50A、50Bを繰り返し通過することで、配管2内を伝播する火炎が、十分に減速されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。略同じ大きさの体積となるように形成されたオリフィス空間145A〜145Dを繰り返し通過するように構成されていてもよい。
【0088】
また、上述した参考例では、各オリフィス空間145A〜145Dを形成する4つの空間形成部は、流れ方向の上方側から見て、90度ずつ時計回りに位置をずらして設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、減速機構244のオリフィス部材245は、各オリフィス空間245A〜245Dが、図9(A)(B)に示すように、流れ方向の上方側から軸方向に、オリフィス空間245A、オリフィス空間245C、オリフィス空間245B、オリフィス空間245D、の順に形成されていてもよく、中心軸Pを挟んで対向する位置にあるオリフィス空間245A及びオリフィス空間245Cと、中心軸Pを挟んで対向する位置にあるオリフィス空間245B及びオリフィス空間245Dと、が中心軸Pを中心として90度変位した位置にあってもよい。図9は、図8に示された減速機構の変形例を示す図であり、(A)は、減速機構を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。
【0089】
また、例えば、減速機構344のオリフィス部材345は、各オリフィス空間345A、345Cが、図10(A)(B)に示すように、流れ方向の上方側から軸方向に、オリフィス空間345A、オリフィス空間345C、の順に形成されていてもよく、オリフィス空間345A、345Cが、中心軸Pを挟んで対向する位置にあるように、並んで設けられていてもよい。図10は、図8に示された減速機構の変形例を示す図であり、(A)は、減速機構を示す断面図であり、(B)は、(A)の平面図である。
【0090】
なお、本実施形態では、減速機構144、244、344は、4つの空間形成部を有して構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。減速機構は、2以上(複数)の空間形成部を備えて構成されていればよい。また、減速機構144、244、344は、複数の空間形成部を有する1つの部材から構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。減速機構は、少なくとも1つの空間形成部を有する部材を複数有して構成されていてもよい。また、減速機構144、244、344は、隣接する空間形成部の境界に、複数の貫通孔が形成された不図示の板部材を設けてもよい。即ち、板部材の複数の貫通孔を有する貫通領域に、所定の開口率となるように複数の貫通孔が形成されていてもよい。これによれば、第1実施形態の減速機構4と略同様の効果が奏される。
【0091】
また、複数の空間形成部は、流れ方向の上方側から軸方向に、中心軸Pを含むように互いに偏心して設けられていればよく、これらの空間形成部は、規則性なく(ランダムに)軸方向に並んで設けられていてもよい。これによれば、第1実施形態の減速機構4と略同様の効果が奏される。
【0092】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び、目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0093】
1、10 減速機構付きフレームアレスタ
2 配管
3 フレームアレスタ
4、104 減速機構
15、15´、15´´、105 オリフィス部材(部材)
5B、5C 直交面(非平行面)
42C オリフィススペーサの下流側直交面(非平行面)
5E、5E´、105F 貫通部
50A、350A 第1オリフィス空間(第1連通部)
150、250、350 複数の貫通孔
150B、250B、350B 第2オリフィス空間(第2連通部)
P 中心軸
T 貫通領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10