特許第6980260号(P6980260)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6980260ダンパーおよびダンパーのモニタリング方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980260
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】ダンパーおよびダンパーのモニタリング方法
(51)【国際特許分類】
   F16F 9/12 20060101AFI20211202BHJP
   G08C 15/00 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   F16F9/12
   G08C15/00 D
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-184238(P2017-184238)
(22)【出願日】2017年9月25日
(65)【公開番号】特開2019-60379(P2019-60379A)
(43)【公開日】2019年4月18日
【審査請求日】2020年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】592264101
【氏名又は名称】下西技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】特許業務法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】保富 英雄
(72)【発明者】
【氏名】下西 孝
【審査官】 杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−025631(JP,A)
【文献】 特表2011−500402(JP,A)
【文献】 特開2004−271198(JP,A)
【文献】 特開2000−018304(JP,A)
【文献】 特開平05−044763(JP,A)
【文献】 特開2008−304044(JP,A)
【文献】 特開2017−160017(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 9/12
G08C 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一対象物に連結されるケーシングと、前記第一対象物に回転可能に取り付けられた第二対象物に連結される回転部と、を備え、前記第二対象物の閉じる方向または開く方向のいずれか一方の回転を減衰するダンパーであって、
前記ダンパー内または前記ダンパーの周囲の所定の外部環境の変化を検知するセンサと、
前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を通信ネットワークを通じて外部に通信する制御部と、を備え、
前記センサは、前記ケーシングに対する前記回転部の回転速度を検知する回転速度センサ、振動量を検知する振動センサ、荷重を検知する荷重センサ、前記ケーシングに対する前記回転部の開き角度を検知する角度センサ、温度を検知する温度センサ、気圧を検知する気圧センサ、匂いを構成する所定の成分を検知する匂いセンサ、所定のガスを検知するガスセンサ、埃の量を検知する埃センサ、または、明るさを検知する照度センサ、のうち少なくともいずれか一つで構成され、
前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断し、前記センサが検知した外部環境の変化が所定の閾値よりも高い場合に当該所定の閾値よりも高い場合の前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を外部に通信するものであり、
前記所定の閾値が複数段階に設定され、
前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が前記複数段階の所定の閾値よりも高いか否かについてそれぞれ判断する、
ダンパー。
【請求項2】
第一対象物に連結されるケーシングと、第二対象物に連結される回転部と、を備え、前記第一対象物に前記第二対象物を回動可能に連結するダンパーにおいて、前記ダンパーに設けられたセンサが、前記ダンパー内またはダンパーの周囲の所定の外部環境の変化を検知し、制御部が、前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を通信ネットワークを通じて外部に通信する、ダンパーのモニタリング方法であって、
前記センサは、前記ケーシングに対する前記回転部の回転速度を検知する回転速度センサ、振動量を検知する振動センサ、荷重を検知する荷重センサ、前記ケーシングに対する前記回転部の開き角度を検知する角度センサ、温度を検知する温度センサ、気圧を検知する気圧センサ、匂いを構成する所定の成分を検知する匂いセンサ、所定のガスを検知するガスセンサ、埃の量を検知する埃センサ、または、明るさを検知する照度センサ、のうち少なくともいずれか一つで構成され、
前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断し、前記センサが検知した外部環境の変化が所定の閾値よりも高い場合に当該所定の閾値よりも高い場合の前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を外部に通信するものであり、
前記所定の閾値が複数段階に設定され、
前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が前記複数段階の所定の閾値よりも高いか否かについてそれぞれ判断する、
ダンパーのモニタリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一対象物に回転可能に取り付けられた第二対象物の閉じる方向または開く方向のいずれか一方の回転を減衰するダンパーおよびダンパーのモニタリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第一対象物に連結されるケーシングと、第一対象物に回転可能に取り付けられた第二対象物に連結される回転部と、を備え、第二対象物の閉じる方向または開く方向のいずれか一方の回転を減衰するダンパーに関する技術は公知となっている(特許文献1参照)。
前記ダンパーが設けられる用途の具体例としては、複合機の原稿読取装置等を備える本体に回転可能に取り付けられた原稿圧着版の閉じる方向を減衰する用途、プリンターの本体に回転可能に取り付けられたトナーカートリッジを交換するためのハッチ(蓋)の閉じる方向を減衰する用途、ノートパソコンや携帯電話の本体に回転可能に取り付けられた画面部の閉じる方向を減衰用途、自動車の車体に回転可能に取り付けられたボンネットを開閉可能に連結する用途、便器に便座に回転可能に取り付けられた蓋部の閉じる方向を減衰する用途、炊飯器の窯部を備える本体に回転可能に取り付けられた蓋部の閉じる方向を減衰する用途、また、炉や作業部屋等内部に連通する開口部に窓や扉の閉じる方向を減衰する用途、等が挙げられる。
前記ダンパーでは、不具合や故障等のダンパーの状態またはダンパーの周囲の状況については、主に、定期的に行う点検作業やユーザーが通報すること等によって、メンテナンス業者等の外部の者が把握していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−2278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記ダンパーでは、設置されている環境や使用状態等によって、ダンパーの状態またはダンパーの周囲の状況は大きく異なる。また、ダンパーの状態またはダンパーの周囲の状況を把握する点検者やユーザー等の点検技術や注意力にはバラツキがある。
このため、定期的に行う点検作業やユーザーから通報を受けた時点では、既に手遅れの状況となっていたり、大掛かりな修理を要する場合があった。また、定期的に行う点検作業やユーザーから通報を受けること等によって、修理等を必要としない状態でも点検作業または修理作業等を行う場合もあった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、不具合や故障等をより確実に未然に防止することができ、また、修理点検作業を効率良くおこなうことができる、ダンパー、および、ダンパーのモニタリング方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、第一対象物に連結されるケーシングと、前記第一対象物に回転可能に取り付けられた第二対象物に連結される回転部と、を備え、前記第二対象物の閉じる方向または開く方向のいずれか一方の回転を減衰するダンパーであって、前記ダンパー内または前記ダンパーの周囲の所定の外部環境の変化を検知するセンサと、前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を通信ネットワークを通じて外部に通信する制御部と、を備え、前記センサは、前記ケーシングに対する前記回転部の回転速度を検知する回転速度センサ、振動量を検知する振動センサ、荷重を検知する荷重センサ、前記ケーシングに対する前記回転部の開き角度を検知する角度センサ、温度を検知する温度センサ、気圧を検知する気圧センサ、匂いを構成する所定の成分を検知する匂いセンサ、所定のガスを検知するガスセンサ、埃の量を検知する埃センサ、または、明るさを検知する照度センサ、のうち少なくともいずれか一つで構成され、前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断し、前記センサが検知した外部環境の変化が所定の閾値よりも高い場合に当該所定の閾値よりも高い場合の前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を外部に通信するものであり、前記所定の閾値が複数段階に設定され、前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が前記複数段階の所定の閾値よりも高いか否かについてそれぞれ判断するものである。
【0008】
請求項2においては、第一対象物に連結されるケーシングと、第二対象物に連結される回転部と、を備え、前記第一対象物に前記第二対象物を回動可能に連結するダンパーにおいて、前記ダンパーに設けられたセンサが、前記ダンパー内またはダンパーの周囲の所定の外部環境の変化を検知し、制御部が、前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を通信ネットワークを通じて外部に通信する、ダンパーのモニタリング方法であって、前記センサは、前記ケーシングに対する前記回転部の回転速度を検知する回転速度センサ、振動量を検知する振動センサ、荷重を検知する荷重センサ、前記ケーシングに対する前記回転部の開き角度を検知する角度センサ、温度を検知する温度センサ、気圧を検知する気圧センサ、匂いを構成する所定の成分を検知する匂いセンサ、所定のガスを検知するガスセンサ、埃の量を検知する埃センサ、または、明るさを検知する照度センサ、のうち少なくともいずれか一つで構成され、前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断し、前記センサが検知した外部環境の変化が所定の閾値よりも高い場合に当該所定の閾値よりも高い場合の前記センサにおいて検知した外部環境の変化に関する情報を外部に通信するものであり、前記所定の閾値が複数段階に設定され、前記制御部は、前記センサが検知する外部環境の変化が前記複数段階の所定の閾値よりも高いか否かについてそれぞれ判断するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、不具合や故障等をより確実に未然に防止することができ、また、修理点検作業を効率良くおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例に係るダンパーを具備する箱部材を示す右側面図。
図2】同じくダンパーを示すブロック図。
図3】同じくダンパーを示す斜視図。
図4】同じくダンパーを分解した状態を示す斜視図。
図5】同じくダンパーのクラッチ部材とローターを示す斜視図。
図6】同じくダンパーを示す断面図。
図7】同じくダンパーを示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態に係るダンパーについて、図1から図7を用いて説明する。
【0012】
ダンパーは、第一対象物に回転可能に取り付けられた第二対象物の閉じる方向または開く方向のいずれか一方の回転を減衰する。
ダンパーが設けられる用途の具体例としては、複合機の原稿読取装置等を備える本体に回転可能に取り付けられた原稿圧着版の閉じる方向を減衰する用途、プリンターの本体に回転可能に取り付けられたトナーカートリッジを交換するためのハッチ(蓋)の閉じる方向を減衰する用途、ノートパソコンや携帯電話の本体に回転可能に取り付けられた画面部の閉じる方向を減衰用途、自動車の車体に回転可能に取り付けられたボンネットを開閉可能に連結する用途、便器に便座に回転可能に取り付けられた蓋部の閉じる方向を減衰する用途、炊飯器の窯部を備える本体に回転可能に取り付けられた蓋部の閉じる方向を減衰する用途、また、炉や作業部屋等内部に連通する開口部に窓や扉の閉じる方向を減衰する用途、等が挙げられる。
【0013】
次に、ダンパーが設けられるものの一例として、箱部材2について説明する。
図1に示すように、箱部材2は、本体2aと蓋体2bとを具備し、ダンパーを介して本体2aに蓋体2bが回動可能に連結される。
本体2aは、ダンパーが連結される第一対象物の実施の一形態である。本体2aは、一部(上部)に開口部を備え、内部に所定のものを収納すること、または、内部において所定の作業を可能に構成される。
蓋体2bは、ダンパーが連結される第二対象物の実施の一形態である。蓋体2bは、本体2aの上部に配置され、本体2aに対して相対的に回動することによって、本体2aの開口部を開閉する。
なお、ダンパーが設けられるものとしては、このような構成に限定されるものではなく、ダンパーを介して一方の部材に他方の部材が回動可能に連結されているものを広く含むものとする。
【0014】
次に、ダンパーの一例として、ダンパー1について説明する。
図1から図7に示すように、ダンパー1は、ロータリーダンパーであり、箱部材2の本体2aに回転可能に取り付けられた蓋体2bの閉じる方向の回転を減衰する。 ダンパー1は、筒状部材10及び蓋部材11からなるケーシング1Aと、軸部材12、クラッチ部材13、及び、ローター14からなる回転部1Bと、で構成される。クラッチ部材13、及び、ローター14は、ケーシング1Aの内部に収容される。ケーシング1Aは箱部材2の本体2aに連結され、回転部1Bは箱部材2の蓋体2bに連結される。
【0015】
筒状部材10は有底の円筒状に形成され、底部の反対側の開口には開口部11aを有する蓋部材11によって封止されて、円筒状のケーシング1Aが構成される。筒状部材10(ケーシング1A)の底部には箱部材2の本体2aが固定される。
【0016】
軸部材12は、ケーシング1Aの内部上側に収容されて、ケーシング1Aの軸心A(図3を参照)を中心に回動可能に構成される。軸部材12の一端部である上端部には入力部12aが形成され、ケーシング1Aの開口部11aからは入力部12aが延出されている。軸部材12の下端部における外周面には、雄ねじ部12bが形成されている。入力部12a(回転部1B)には箱部材2の蓋体2bが固定される。
【0017】
クラッチ部材13は、軸部材12の下方に隣接してケーシング1Aに収容される、上方が開口した有底円筒状の部材である。クラッチ部材13は、ケーシング1Aの軸方向(図3における上下方向)に変位可能に配設される。クラッチ部材13の内周面には雌ねじ部13aが形成されている。軸部材12の下端部がクラッチ部材13の内側に挿入され、雄ねじ部12bが雌ねじ部13aに螺入される。
【0018】
また、クラッチ部材13の外周面には、筒状部材10の内周面に当接するOリング13b・13bが配設されている。これにより、クラッチ部材13と筒状部材10の内周面との間に摺動抵抗を生じさせるとともに、クラッチ部材13の下側に充填される粘性流体が上側に洩れることを防止している。また、クラッチ部材13における軸部材12と反対側の面(下面)にはクラッチ側ギア部13cが突出して形成されている。
【0019】
ローター14は、クラッチ部材13の下方に隣接してケーシング1Aの内部下側に収容される部材である。ローター14は、上側が略円板状に形成され、その下方に円筒状の本体部14aがケーシング1Aの半径方向内側に配設される。ローター14は、ケーシング1Aの内部でケーシング1Aの軸心Aを中心に回動可能とされる。
【0020】
また、ローター14におけるクラッチ部材13側の面(上面)には、クラッチ側ギア部13cと噛みあうローター側ギア部14cが形成される。即ち、クラッチ部材13とローター14とが対向する面には、互いに噛みあうギア部(クラッチ側ギア部13c及びローター側ギア部14c)が形成されている。
【0021】
ローター14の本体部14aと筒状部材10の内周面との間(空間S)に粘性流体(作動油)を充填することにより、ローター14が回動した際にローター14(詳細には、ローター14における抵抗部14b)に回動抵抗を生じさせる構成としている。
【0022】
このように構成されるダンパー1では、軸部材12の回動に伴ってクラッチ部材13は軸方向(上下方向)に変位する。クラッチ部材13の下方への移動に伴って、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとが噛みあう。一方、クラッチ部材13の上方への移動に伴って、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとは離間する。
【0023】
クラッチ部材13とローター14とが離間した状態の場合、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとは噛みあっていない。この状態から軸部材12を図3中の矢印R2の方向(時計回り)に回動させた場合、クラッチ部材13は軸部材12に当接するまで上方に変位する。この際はクラッチ部材13とローター14とは離間したままであるため、ローター14の回動抵抗は軸部材12に伝達されない。即ち、軸部材12はクラッチ部材13の摺動抵抗のみを回動抵抗として受けることとなる。
【0024】
クラッチ部材13とローター14とが離間した状態から軸部材12を図3中の矢印R1の方向(反時計回り)に回動させた場合、クラッチ部材13は下方に変位し、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとが噛みあう。この際はクラッチ部材13とローター14とが連結されるため、ローター14の回動抵抗はクラッチ部材13を介して軸部材12に伝達される。即ち、軸部材12はクラッチ部材13の摺動抵抗に加えて、ローター14の回動抵抗を受けるため、軸部材12には大きな回動抵抗が生じる(回動抵抗が増大する)ことになる。
【0025】
クラッチ部材13とローター14とが連結した状態の場合、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとは噛みあっている。この状態から軸部材12を図3中の矢印R1の方向(反時計回り)に回動させた場合、クラッチ部材13はローター14と連結したままであるため、ローター14の回動抵抗は軸部材12に伝達され続ける。即ち、軸部材12はクラッチ部材13の摺動抵抗に加えて、ローター14の回動抵抗を受けるため、軸部材12には大きな回動抵抗を受け続けることになる。
【0026】
クラッチ部材13とローター14とが連結した状態から軸部材12を図3中の矢印R2の方向(時計回り)に回動させた場合、クラッチ部材13は上方に変位し、クラッチ側ギア部13cとローター側ギア部14cとが互いに離間する。この際はクラッチ部材13とローター14との連結が解除されるため、ローター14の回動抵抗は軸部材12には伝達されない。即ち、軸部材12はクラッチ部材13の摺動抵抗のみを回動抵抗として受ける(回動抵抗が減少する)こととなる。
なお、ダンパー1は、このような構成に限定されるものではなく、二つの部材のうちの一方の部材(第一対象物)に回転可能に取り付けられた他方の部材(第二対象物)の回転を減衰するものを広く含むものとする。
また、ダンパー1は、箱部材2の本体2aに回転可能に取り付けられた蓋体2bの閉じる方向の回転を減衰するものに限らず、蓋体2bの開く方向の回転を減衰する構成とすることもできる。
【0027】
また、ダンパー1は、センサ20と、制御部21と、を備える。
【0028】
センサ20は、ダンパー1内、またはダンパー1の周囲の所定の外部環境の変化を検知する。センサ20は、本体2aに対する蓋体2bの回転速度(ケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度)を検知する回転速度センサ(例えば、磁気エンコーダ、光学式エンコーダまたはジャイロセンサ等)、ダンパー1(ケーシング1Aまたは回転部1B)の振動量を検知する振動センサ、ダンパー1の所定の場所(例えば、筒状部材10内に配置されるクラッチ部材13またはローター14)が受ける荷重を検知する荷重センサ、本体2aに対する蓋体2bの開き角度(ケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度)を検知する角度センサ(例えば、磁気エンコーダ、光学式エンコーダまたはジャイロセンサ等)、ダンパー1の温度(ダンパー1内の温度またはダンパー1の周囲の温度)を検知する温
度センサ、ダンパー1の周囲の気圧を検知する気圧センサ、匂いを構成する所定の成分を検知する匂いセンサ、所定のガスを検知するガスセンサ、埃の量を検知する埃センサ、または、明るさを検知する照度センサのうち少なくともいずれか一つで構成される。
センサ20は、センサ配置室22に配置される。センサ配置室22は、ダンパー1内(例えば、ケーシング1A内)においてセンサ20が外部環境の変化を検知可能な所定の場所に設けられる。なお、センサ20は、ダンパー1の外側(例えば、ケーシング1A外)に配置される構成とすることもできる。
【0029】
制御部21は、ダンパー1(センサ20)の各種の動作を制御する。制御部21は、各種の情報を記憶する記憶装置、時計機能(例えばリアルタイムクロック)、有線または無線等によって各種情報を外部へ通信する通信回路21a、A/D変換回路、および、MPU(Micro Processing Unit)等を備える。制御部21は、箱部材2の蓋体2bの回転状態(開閉状態)に関する情報、センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報、または、センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報等を記憶装置に記憶する。制御部21は、箱部材2の蓋体2bの回転状態に関する情報、センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報、または、センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報等を、通信回路21aからインターネット等の通信ネットワークを通じて外部(例えば、管理サーバー、外部通信機器、または、管理センター等)に通信する。また、制御部21は、外部から受付けたセンサ20の動作態様に関する情報を記憶し、また、外部から受付けた指示情報(センサ20が外部環境の変化を検知するタイミングに関する情報、制御部21が判断する所定の閾値に関する情報、また、センサ20が検知した外部環境の変化に関する情報等を制御部21が送信するタイミングに関する情報等)に基づいて動作可能に構成される。
なお、制御部21は、ダンパー1に備えられる構成ではなく、箱部材2に内臓されるマイコン等で構成、または、箱部材2に電気的に接続されるPC(Personal Computer)等の接続機器で構成することもできる。このように制御部21をダンパー1の外部に配置する構成とすることにより、ダンパー1をコンパクトに構成することができる。
また、制御部21は、センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報またはセンサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報等を、ダンパー1内またはダンパー1外に配置されて制御部21に接続される接続機器(例えば、ビーコン装置または無線モジュール等)に通信回路21aから通信し、当該接続機器を経由して外部に通信する構成とすることもできる。
【0030】
センサ20は外部環境の変化を検知する動作を常時おこなう。「センサ20が外部環境の変化を検知する動作を常時おこなう」とは、厳密な意味において常時センサ20が外部環境の変化を検知する動作を行うことの他に、極めて短い間隔毎(例えば1秒未満の間隔毎)にセンサ20が外部環境の変化を検知する動作をおこなうことも含むものとする。
制御部21は、センサ20が外部環境の変化を検知する動作をおこなう毎に、当該センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を外部に通信する。外部の者は、センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報およびセンサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を、管理サーバー等を経由してまたはダンパー1から直接受け取る。
このようにして、センサ20が検知した外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を基に、ダンパー1の状態またはダンパー1の周囲の状況を遠隔地の外部の者に常時把握させることができる。このため、ダンパー1によれば、不具合や故障等をより確実に未然に防止することができ、また、修理点検作業を効率良くおこなうことができる。
【0031】
センサ20は、外部環境の変化を検知する動作を所定時間毎(少なくとも数秒間隔毎(例えば、10分間隔毎または180分間隔毎))に行う設定とすることもできる。このように構成することによって、センサ20が検知した外部環境の変化に関する情報等を所定時間毎に外部に通信しつつ、センサ20が外部環境の変化を検知する動作による消費電力を抑制することができる。
また、センサ20は、外部環境の変化を検知する動作を、箱部材2の蓋体2bの開状態時または回転している状態時にのみ行う設定とすることもできる。このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bの閉状態時にダンパー1の不具合でないにも関わらず外部環境の変化が大きく表れてしまうものの場合には、このような蓋体2bの閉状態時の紛らわしい情報が外部に通信されることを防止することができる。
また、センサ20は、外部環境の変化を検知する動作を、箱部材2の蓋体2bの閉状態時にのみ行う設定とすることもできる。このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bの開状態時にダンパー1の不具合でないにも関わらず外部環境の変化が大きく表れてしまうものの場合には、このような蓋体2bの開状態時の紛らわしい情報が外部に通信されることを防止することができる。
【0032】
制御部21は、所定時間毎(少なくとも数秒間隔毎(例えば、10分間隔毎、180分間隔毎、または、数日毎))に、センサ20において検知した外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を外部に通信する設定とすることもできる。このように構成することによって、センサ20が検知した外部環境の変化に関する情報等を所定時間毎に外部に通信してダンパー1の状態またはダンパー1の周囲の状況を遠隔地の外部の者に所定時間毎に把握させつつ、外部環境の変化に関する情報等を制御部21が外部に通信する動作による消費電力を抑制することができる。
【0033】
センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて、制御部21が判断する設定とすることもできる。前記所定の閾値は、予め設定されて制御装置の記憶装置に記憶され、また、外部からの通信等によってその値を変更することもできる。
このとき、制御部21は、センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高い場合に、当該所定の閾値よりも高い場合のセンサ20において検知した外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を外部に通信する設定とすることもできる。このように構成することによって、センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値を超える場合に(例えば、センサ20が検知する外部環境の変化が異常度の高いものである場合にのみ)、当該センサ20が検知した外部環境の変化に関する情報等を外部に通信してダンパー1の状態またはダンパー1の周囲の状況を遠隔地の外部の者にセンサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値を超えたことを把握させつつ、外部環境の変化に関する情報等を制御部21が外部に通信する動作による消費電力を抑制することができる。
【0034】
例えば、ノートパソコン等にダンパー1が設けられて、センサ20がケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度(例えば、ノートパソコンの本体に対する画面部の回転速度)を検知可能な回転速度センサで構成されるとき、センサ20が検知するケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度が所定の閾値よりも高い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度に関する情報および当該センサ20がケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、ケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度が長期使用等によって良好な状態とされる初期値よりも速くまたは遅くなっている不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このようにして、不具合
(ケーシング1Aと回転部1Bとのズレ、または、ダンパー1の劣化等の不具合)によってケーシング1Aに対する回転部1Bの回転速度が速くまたは遅くなっている虞があることを外部の者に把握させて、メンテナンス等を促すことができる。
【0035】
また例えば、ノートパソコン等にダンパー1が設けられて、ダンパー1の振動量を検知可能な振動センサで構成されるとき、センサ20が検知するダンパー1の振動量(例えば、ケーシング1Aに対する回転部1Bの振幅や振動量等)が所定の閾値よりも高い値となった場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したダンパー1の振動量に関する情報および当該センサ20がダンパー1の振動量を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、ダンパー1の振動量が長期使用等によって良好な状態とされる初期値よりも高い値となった不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このようにして、不具合(ケーシング1Aと回転部1Bとのズレ、または、ダンパー1の劣化等の不具合)によってダンパー1の振動量が高い値となっている虞があることを外部の者に把握させて、メンテナンス等を促すことができる。
【0036】
また例えば、ノートパソコン等にダンパー1が設けられて、センサ20がダンパー1の所定の場所が受ける荷重を検知する荷重センサで構成されるとき、センサ20が検知した荷重(例えば、ノートパソコンの本体に対して画面部が回動するときの、軸部材12、クラッチ部材13、またはローター14が受ける荷重)が所定の閾値よりも高い値となった場合に、制御部21は、当該センサ20が検知した荷重に関する情報および当該センサ20が荷重を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、ダンパー1の所定の場所が受ける加重が長期使用等によって良好な状態とされる初期値よりも高くなっている不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このようにして、不具合(ケーシング1Aと回転部1Bとのズレ、または、ダンパー1の劣化等によって回転部1B(軸部材12)にかかる蓋体2bの荷重が想定していたものよりも大きくなる等の不具合)によってダンパー1の所定の場所が受ける加重が高くなっている虞があることを外部の者に把握させて、メンテナンス等を促すことができる。
【0037】
また例えば、ノートパソコン等にダンパー1が設けられて、センサ20がケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度(例えば、ノートパソコンの本体に対する画面部の開き角度)を検知する角度センサで構成され、回転部1Bが予め設定された角度で開いた状態で静止する構成の場合において、センサ20が検知するケーシング1Aに対する回転部1Bの前記予め設定された開き角度が所定の閾値とずれている場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度に関する情報および当該センサ20がケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、ケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度が長期使用等によって良好な状態とされる初期値(予め設定された開き角度)からずれている不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このようにして、不具合(ケーシング1Aと回転部1Bとのズレ、または、ダンパー1の劣化等の不具合)によってケーシング1Aに対する回転部1Bの開き角度が予め設定されたものからずれている虞があることを外部の者に把握させて、メンテナンス等を促すことができる。
【0038】
また例えば、センサ20がダンパー1の温度を検知可能な温度センサで構成されるとき、センサ20が検知するダンパー1(ダンパー1内またはダンパー1の周囲)の温度が所定の閾値よりも高いまたは低い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したダンパー1の温度に関する情報および当該センサ20がダンパー1の温度を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、長期使用等によって、ダンパー1を構成する部材同士において異常な摩擦が生じて発熱したり、冷凍庫等の庫内から冷気が漏れている等、ダンパー1の温度が高くまたは低くなっている不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このようにして、不具合(ダンパー1のズレ等の不具合)によってダンパー1の温度が高くまたは低くなっている虞があることを外部の者に把握させて、メンテナンス等を促すことができる。
【0039】
また例えば、センサ20がダンパー1の周囲の気圧を検知する気圧センサで構成されるとき、センサ20が検知するダンパー1の周囲の気圧が所定の閾値よりも高いまたは低い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したダンパー1の周囲の気圧に関する情報および当該センサ20がダンパー1の周囲の気圧を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、窯部内ダンパー1またはダンパー1が設けられる機器が想定している環境よりも高い(蓋体2bが閉じている状態でも炊飯器等の内部の圧力が以上に高い等)または低い気圧環境で使用されていることを外部の者に把握させることができる。
【0040】
また例えば、センサ20が空間Sに充填される作動油の匂いを検知可能な匂いセンサで構成されるとき、センサ20が検知する作動油の成分の匂いが所定の閾値よりも高い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知した作動油の成分の匂いに関する情報および当該センサ20が作動油の成分の匂いを検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、作動油漏れが生じている不具合が発生している虞があることを外部の者に把握させることができる。このことから、例えば、出荷時に生じていなかった空間Sに充填される作動油漏れの不具合を、納品初期時等に検知して外部に通報することができ、作動油漏れによるダンパー1の不具合の状況が悪化することを早期に解消することができる。
【0041】
また例えば、炉の壁にダンパー1が設けられて、センサ20が、可燃性ガスが炉の開口部から炉外に漏れていることを検知可能なガスセンサで構成されるとき、センサ20が検知する可燃性ガスが所定の閾値よりも高い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知した可燃性ガスに関する情報および当該センサ20が可燃性ガスを検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、不具合(ダンパー1のズレ等の不具合)によって可燃性ガスが炉内から炉外に漏れている虞があることを外部の者に把握させることができる。
【0042】
また例えば、センサ20、ダンパー1内部の埃を検知可能な埃センサで構成されるとき、センサ20が検知するダンパー1内部の埃の量が所定の閾値よりも高い場合に、制御部21は、当該センサ20が検知した埃の量に関する情報および当該センサ20が埃の量を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、不具合(ダンパー1のズレ等の不具合)によって埃がダンパー1内に入り込んでいる虞があることを外部の者に把握させることができる。
【0043】
また例えば、センサ20が、ダンパー1内部の照度を検知可能な照度センサで構成されるとき、センサ20が検知するダンパー1内部の明るさが処置の閾値よりも高い(明るい)場合に、制御部21は、当該センサ20が検知したダンパー1内部の照度に関する情報および当該センサ20がダンパー1内部の照度を検知した時間に関する情報を外部に通信する。このようにして、不具合(ダンパー1のズレ等の不具合)によって光がダンパー1内に入り込んでいる虞があることを外部の者に把握させることができる。
【0044】
前記所定の閾値が複数段階に設定され、センサ20が検知する外部環境の変化が前記複数段階の所定の閾値よりも高いか否かについて、制御部21がそれぞれ判断する設定とすることもできる。例えば、前記複数段階の所定の閾値は、比較的低い値の第一段階の閾値と比較的高い値の第二段階の閾値との二段階で構成される。このように構成することによって、センサ20が検知する外部環境の変化の異常度が比較的低い状態と比較的高い状態とを順に、外部の者に把握させることができる。
【0045】
前記所定の閾値がダンパー1の状態(例えば、箱部材2の蓋体2bの開閉状態、箱部材2の蓋体2bの開閉角度、または、時間帯等)に応じて変更され、センサ20が検知する外部環境の変化が前記変更される所定の閾値よりも高いか否かについて、制御部21がそれぞれ判断する設定とすることもできる。例えば、所定の閾値は、蓋体2bの閉状態時において比較的低い値の第一段階の閾値に設定され、蓋体2bの開状態時において比較的高い値の第二段階の閾値に設定される。このように構成することによって、例えば、センサ20が検知する外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を、蓋体2bの閉状態時においてはセンサ20が検知する外部環境の変化の異常度が比較的低い状態で外部に通信し、箱部材2の蓋体2bの開状態時においてはセンサ20が検知する外部環境の変化の異常度が比較的高い状態で外部に通信する。
【0046】
センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて制御部21が判断する設定とする場合において、制御部21は、「センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高い」と所定時間以内に複数回(例えば、10分以内に3回)連続して判断した場合に、当該所定の閾値よりも高い場合のセンサ20において検知した外部環境の変化に関する情報および当該センサ20が外部環境の変化を検知した時間に関する情報を外部に通信する設定とすることもできる。このように構成することによって、センサ20が検知する外部環境の変化の異常度が実際には高くない場合に、ノイズ等によってセンサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いと制御部21によって判断されて、外部に通信されることを防止することができる。
【0047】
センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて制御部21が判断する設定とする場合において、制御部21は、センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断する動作を、箱部材2の蓋体2bの閉状態時にのみ行う設定とすることもできる。このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bの開状態時に不具合でないにも関わらず外部環境の変化が大きく表れてしまうものの場合には、このような蓋体2bの開状態時の紛らわしい情報が外部に通信されることを防止することができる。
【0048】
センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて制御部21が判断する設定とする場合において、制御部21は、センサ20が検知する外部環境の変化が所定の閾値よりも高いか否かについて判断する動作を、箱部材2の蓋体2bの開状態時(蓋体2bの所定の開閉角度のとき)にのみ行う設定とすることもできる。このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bの閉状態時に不具合でないにも関わらず外部環境の変化が大きく表れてしまうものの場合には、このような蓋体2bの閉状態時の紛らわしい情報が外部に通信されることを防止することができる。
【0049】
センサ配置室22は、蓋体2bの閉状態時に密閉状態となる構成とすることもできる。即ち、蓋体2bの閉状態時においては、センサ配置室22が密閉状態となることから、センサ20は、センサ配置室22外の外部環境の変化を検知することができない。また、蓋体2bの開状態時にセンサ配置室22の密閉状態が解消されて、センサ20は、センサ配置室22外の外部環境の変化を検知することができる。
このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bが閉じているときには被検知ガスの濃度が比較的低く、蓋体2bが開いているときには被検知ガスの濃度が比較的高いものである場合、蓋体2bの開状態時にはセンサ配置室22の気密状態を解除してセンサ20が被検知ガスを検知し得る状態とし、また、蓋体2bの閉状態時には高濃度の被検知ガス等によって曝露されてセンサ20が早期に劣化すること等を防止することができる。
【0050】
センサ配置室22は、蓋体2bの開状態時(または蓋体2bの開状態の最大時(例えば、回動角度θ=180度)に、密閉状態となる構成とすることもできる。即ち、蓋体2bの開状態時においては、センサ配置室22が密閉状態となることから、センサ20は、センサ配置室22外の外部環境の変化を検知することができない。また、蓋体2bの閉状態時にセンサ配置室22の密閉状態が解消されて、センサ20は、センサ配置室22外の外部環境の変化を検知することができる。
このように構成することによって、例えば、ダンパー1が設けられる箱部材2等の各種の機器が、蓋体2bが開いているときには被検知ガスの濃度が比較的低く、蓋体2bが閉じているときには被検知ガスの濃度が比較的高いものである場合、蓋体2bの開状態時にはセンサ配置室22の気密状態を解除してセンサ20が被検知ガスを検知し得る状態とし、また、蓋体2bの開状態時には高濃度の被検知ガス等によって曝露されてセンサ20が早期に劣化すること等を防止することができる。
【符号の説明】
【0051】
1 ダンパー
1A ケーシング
1B 回転部
2 箱部材
2a 本体
2b 蓋体
10 筒状部材
11 蓋部材
12 軸部材
13 クラッチ部材
14 ローター
20 センサ
21 制御部
22 センサ配置室
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7