特許第6980307号(P6980307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980307
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】板状物品
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/10 20060101AFI20211202BHJP
   F24C 15/12 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   F24C15/10 E
   F24C15/12 D
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-82751(P2020-82751)
(22)【出願日】2020年5月8日
(65)【公開番号】特開2021-177110(P2021-177110A)
(43)【公開日】2021年11月11日
【審査請求日】2021年5月24日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社セイコーが、株式会社フラトショップに、村下清幸及び村下正樹が発明した折りたたみ可能な板状物品(シングルバーナー用遮熱板)を発売した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505273213
【氏名又は名称】株式会社セイコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村下 清幸
(72)【発明者】
【氏名】村下 正樹
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−154048(JP,A)
【文献】 特開2001−220846(JP,A)
【文献】 特開2011−179691(JP,A)
【文献】 特開2014−224678(JP,A)
【文献】 特開2008−025943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 9/10−15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の板状体と、
前記第1の板状体に回動可能に取付けられる第2の板状体と、を備えており、
前記第1の板状体に対して前記第2の板状体が折り畳まれた折り畳み状態と、前記第1の板状体に対して前記第2の板状体が展開された展開状態とに切り替え可能に構成されており、
前記第1の板状体には、前記第2の板状体側の縁にピンを回転可能に支持する第1軸受け部が形成されており、
前記第2の板状体には、前記第1の板状体側の縁に前記ピンを回転可能に支持する第2軸受け部が形成されており、
前記ピンの一端が前記第1軸受け部に挿入され、前記ピンの他端が前記第2軸受け部に挿入されることで、前記第1の板状体が前記第2の板状体に対して回動可能となっており、
前記第1軸受け部の前記第2軸受け側の端部には、前記第2軸受け側に突出する第1突出片が形成されており、
前記第2軸受け部の前記第1軸受け側の端部には、前記第1軸受け側に突出する第2突出片が形成されており、
前記折り畳み状態では、前記第1の板状体と前記第2の板状体とが当接して前記第1の板状体に対する前記第2の板状体の折り畳み方向の回動が規制され、
前記展開状態では、前記第1突出片と前記第2突出片とが当接して前記第1の板状体に対する前記第2の板状体の展開方向の回動が規制され、
前記展開状態では、前記第1の板状体の表面と前記第2の板状体の表面とが面一となっている、板状物品。
【請求項2】
前記第1軸受け部は、前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁を曲げ加工することで形成されており、
前記第2軸受け部は、前記第2の板状体の前記第1の板状体側の縁を曲げ加工することで形成されている、請求項1に記載の板状物品。
【請求項3】
前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁の両端部には、前記第1軸受け部がそれぞれ形成されており、
前記第2の板状体の前記第1の板状体側の縁の両端部には、前記第2軸受け部が形成されており、
前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁の一方の端部では、前記第1軸受け部と前記第2軸受け部に第1のピンが挿入されており、
前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁の他方の端部では、前記第1軸受け部と前記第2軸受け部に第2のピンが挿入されており、
前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁の両端部において、前記第2の板状体が回動可能に取付けられている、請求項1又は2に記載の板状物品。
【請求項4】
前記展開状態では、前記第1の板状体と前記第2の板状体とで構成される平面の中心に貫通孔が形成されるように、前記第1の板状体の前記第2の板状体側の縁の中央と、前記第2の板状体の前記第1の板状体側の縁の中央が切り欠かれており、
前記展開状態の前記第1の板状体と前記第2の板状体によって、アウトドア用コンロの五徳カバーが形成される、請求項2に記載の板状物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、板状物品(例えば、コンロの五徳カバー等)に関する。詳しくは、保管時や運搬時等には折り畳んだ状態とすることができ、使用時には展開した状態とすることができる板状物品に関する。
【背景技術】
【0002】
板状物品としては、例えば、コンロの五徳の汚れ防止等のために用いられる五徳カバーが知られている。特許文献1には、従来例に係る五徳カバーが開示されている。この五徳カバーは、五徳の形状に合わせて成形された板状体を備えている。板状体は、五徳の支持片(鍋などを載せる部分)の形状に合わせて一部が打ち抜かれている。使用時においては打ち抜かれた部分に五徳の支持片が差し込まれ、これによって五徳カバー(板状体)が五徳に固定される。五徳カバーによって五徳の本体部がカバーされるため、五徳の本体部の汚れ(例えば、鍋の吹きこぼれ等による汚れ)が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−14584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
板状物品の中には、使用しないときは保管場所に保管しておき、使用するときに使用場所まで運搬して使用されるものがある。例えば、アウトドア用コンロに用いられる五徳カバーは、通常時は物置等に保管しておき、キャンプやバーベキューを行うときにキャンプ場等まで運搬して使用される。特許文献1の五徳カバーは、アウトドア用の用途を想定しておらず、1枚の板状体から構成されていた。このため、運搬時に嵩張り、取り扱い難いという問題を有していた。
【0005】
本明細書は、2枚の板状体を折り畳まれた状態と展開された状態とに切り替え可能とすることによって、運搬時等に嵩張ることを抑制することができる板状物品を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する板状物品は、第1の板状体と、第1の板状体に回動可能に取付けられる第2の板状体と、を備えている。そして、第1の板状体に対して第2の板状体が折り畳まれた折り畳み状態と、第1の板状体に対して第2の板状体が展開された展開状態とに切り替え可能に構成されている。第1の板状体には、第2の板状体側の縁にピンを回転可能に支持する第1軸受け部が形成されている。第2の板状体には、第1の板状体側の縁にピンを回転可能に支持する第2軸受け部が形成されている。ピンの一端が第1軸受け部に挿入され、ピンの他端が第2軸受け部に挿入されることで、第1の板状体が第2の板状体に対して回動可能となっている。第1軸受け部の第2軸受け側の端部には、第2軸受け側に突出する第1突出片が形成されている。第2軸受け部の第1軸受け側の端部には、第1軸受け側に突出する第2突出片が形成されている。折り畳み状態では、第1の板状体と第2の板状体とが当接して、第1の板状体に対する第2の板状体の折り畳み方向の回動が規制される。展開状態では、第1突出片と第2突出片とが当接して、第1の板状体に対する第2の板状体の展開方向の回動が規制される。展開状態では、第1の板状体の表面と第2の板状体の表面とが面一となっている。
【0007】
上記の板状物品では、第1の板状体の縁に第2の板状体が回動可能に取付けられており、第1の板状体に対して第2の板状体が折り畳まれた折り畳み状態と、第1の板状体に対して第2の板状体が展開された展開状態とに切り替えられる。このため、運搬時等においては折り畳み状態とし、板状物品が嵩張ることを抑制することができる。また、展開状態においては、第1軸受け部に形成された第1突出片と第2軸受け部に形成された第2突出片とが当接することで、第1の板状体に対する第2の板状体の展開方向の回動を規制する。これによって、第1の板状体と第2の板状体は、展開状態を安定して維持することができる。第1、第2軸受け部に第1突出片と第2突出片を形成するだけなので、第1の板状体の表面と第2の板状体の表面とを面一とすることができ、第1の板状体と第2の板状体とを1枚の板状体として扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例に係る五徳カバーの展開状態を示す正面図。
図2】実施例に係る五徳カバーの折り畳み状態を示す図。
図3図2に示す状態の五徳カバーを上方から見た図。
図4】第1軸受け部22aと第2軸受け部32aを拡大して示す斜視図。
図5】第1軸受け部22aを拡大して示す正面図(図5(a))及び図5(a)に示される状態のときの底面図(図5(b))。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(特徴1)本明細書が開示する板状物品では、第1軸受け部は、第1の板状体の第2の板状体側の縁を曲げ加工することで形成されていてもよい。第2軸受け部は、第2の板状体の第1の板状体側の縁を曲げ加工することで形成されていてもよい。このような構成によると、板状体の縁を曲げ加工するだけなので、省スペース化を図ることができ、また、コストの増加を抑えることもできる。
【0010】
(特徴2)本明細書が開示する板状物品では、第1の板状体の第2の板状体側の縁の両端部には、第1軸受け部がそれぞれ形成されていてもよい。第2の板状体の第1の板状体側の縁の両端部には、第2軸受け部が形成されていてもよい。第1の板状体の第2の板状体側の縁の一方の端部では、第1軸受け部と第2軸受け部に第1のピンが挿入されていてもよい。第1の板状体の第2の板状体側の縁の他方の端部では、第1軸受け部と第2軸受け部に第2のピンが挿入されていてもよい。そして、第1の板状体の第2の板状体側の縁の両端部において、第2の板状体が回動可能に取付けられていてもよい。このような構成によると、第1の板状体に対して第2の板状体を安定した状態で回動可能に取付けることができる。
【0011】
(特徴3)本明細書が開示する板状部品では、展開状態では、第1の板状体と第2の板状体とで構成される平面の中心に貫通孔が形成されるように、第1の板状体の第2の板状体側の縁の中央と、第2の板状体の第1の板状体側の縁の中央が切り欠かれていてもよい。展開状態の第1の板状体と第2の板状体によって、アウトドア用コンロの五徳カバーが形成されていてもよい。このような構成によると、第1の板状体と第2の板状体とで構成される平面の中心に貫通孔が形成されるため、この貫通孔を利用して五徳に対して板状物品を設置することができる。
【実施例】
【0012】
以下、本実施例に係る板状物品について説明する。本実施例に係る板状物品は、アウトドア用コンロに用いられる五徳カバー10である。図1〜5に示すように、五徳カバー10は、第1金属板20と、第2金属板30と、連結ピン40a,40b(図2,3,4等で図示)を備えている。なお、以下の説明において、上下左右というときの方向は、図1における上下左右の方向を意味する。
【0013】
第1金属板20は、平面視すると略方形状の鋼製の板材である。図1において、第1金属板20の上辺(上側の縁)には、その両端の角部が面取りされることでコーナ部21a,21bが形成されている。第1金属板20の下辺(図1の下側の縁)の中央には、切り欠き部28が形成されている。切り欠き部28は、中央に位置する半円部26と、半円部26から径方向外側に伸びる2本のスリット部27を備えている。半円部26は、図示しないアウトドア用コンロのバーナーに対応した形状を有している。スリット部27は、同じく図示しないアウトドア用コンロの五徳の支持片(鍋等を載置する部分)に対応する形状を有している。
【0014】
さらに、第1金属板20の下辺には、第1軸受け部22a,22bと第1突出片24a,24bが形成されている。第1軸受け部22aは、第1軸受け部22bと同一の構造を有しており、第1突出片24aは、第1突出片24bと同一の構造を有している。第1軸受け部22a,22bは、半円部26の左右両側の隣接した位置に設けられている。第1軸受け部22a,22bは、第1金属板20の下辺の部分を曲げ加工することで形成されている。すなわち、第1金属板20と第1軸受け部22a,22bは一体に成形されている。図4に示すように、第1軸受け部22a(22b)には貫通孔23a(23b)が形成されている。貫通孔23a(23b)には、連結ピン40a(40b)の一端がそれぞれ挿入されている(図4等参照)。連結ピン40a,40bは、貫通孔23a,23bに回転可能に保持されている。なお、第2軸受け部22a,22bの半円部26側の端部はカシメられており、連結ピン40a、40bが貫通孔23a,23bから脱落することが防止されている。
【0015】
第1軸受け部22a,22bの半円部26と反対側の端部(すなわち、後述する第2軸受け部32a,32b側)には、第2軸受け32a,32b側に突出する第1突出片24a,24bが形成されている。第1突出片24a,24bの左右方向の寸法は、第1軸受け部22a(又は22b)から第2軸受け部32a(又は32b)までの距離と略同一となっている。第1突出片24a,24bの上下方向の寸法は、第1軸受け部22a,22bの径方向の寸法の約1/2となっている。第1突出片24a,24bは、第1金属板20の下辺(下側の縁)側に位置しており、第1金属板20と一体に成形されている。したがって、第1金属板20の上面と、第1突出片24a,24bの上面は、連続した一つの平面を形成している。
【0016】
第2金属板30は、第1金属板20と略同一の構成を備えており、平面視すると略方形状の鋼製の板材である。第2金属板20の下辺(図1の下側の縁)の両端部には、第1金属板20と同様にコーナ部31a,31bが形成されている。第2金属板30の上辺(図1の上側の縁)の中央には、切り欠き部38が形成されている。切り欠き部38は、中央に位置する半円部36と、半円部36から径方向外側に伸びる2本のスリット部37を備えている。半円部36は半円部26と線対象の位置にあり、スリット部37はスリット部27と線対象の位置にある。
【0017】
第2金属板30の上辺には、第2軸受け部32a,32bと第2突出片34a,34bが形成されている。第2軸受け部32aは、第2軸受け部32bと同一の構造を有しており、第2突出片34aは、第2突出片34bと同一の構造を有している。第2軸受け部32a,32bは、第2金属板30の上辺の両端部に位置し、半円部36から所定の距離だけ離間した位置に設けられている。第2軸受け部32a,32bは、第2金属板30と一体に成形されており、第2金属板30の一部を曲げ加工することで形成されている。図4に示すように、第2軸受け部32a(32b)には貫通孔33a(33b)が形成されている。貫通孔33a(33b)には、連結ピン40a(40b)の他端がそれぞれ挿入されている(図4等参照)。連結ピン40a,40bは、貫通孔33a,33bに回転可能に保持されている。また、第2軸受け部32a,32bの径方向外側の端部はカシメられており、連結ピン40a、40bが貫通孔33a、33bから脱落することが防止されている。
【0018】
第2軸受け部32a,32bの半円部36側の端部(すなわち、第1軸受け部22a,22b側)には、第1軸受け22a,22b側に突出する第2突出片34a,34bが形成されている。第2突出片34a,34bの寸法は、第1突出片22a,22bの寸法と同一となっている。第2突出片34a,34bは、第2金属板30の上辺(上側の縁)側に位置しており、第2金属板30と一体に成形されている。したがって、第2金属板30の上面と、第2突出片34a,34bの上面は、連続した一つの平面を形成している。
【0019】
上述したように、連結ピン30a(30b)の一端は第1軸受け部22a(22b)に挿入され、連結ピン30a(30b)の他端は第2軸受け部32a(32b)に挿入されている。連結ピン30a,30bは、第1軸受け部22a,22b及び第2軸受け部32a,32bに回転可能となっていることから、第2金属板30は第1金属板20に対して回動可能となっている。第1軸受け部22a,22b及び第2軸受け部32a,32bが半円部26,36の両側に設けられていることから、第2金属板30は第1金属板20に対して半円部26,36の両側2か所において回動可能に取付けられている。これによって、本実施例の五徳カバー10は、第1金属板20に対して第2金属板30が折り畳まれた折り畳み状態(図2に示す状態)と、第1金属板20に対して第2金属板30が展開された展開状態(図1に示す状態)とに切り替え可能となっている。
【0020】
図1から明らかなように、第1金属板20と第2金属板30は、軸受け部22,32を除いて回動軸に対して対称な形状を有している。このため、図2,3に示すように、折り畳み状態では、第1金属板20の上辺(上側の縁)と第2金属板30の下辺(下側の縁)とが当接し、第1金属板20に対する第2金属板30の折り畳み方向の回動が規制されている。
【0021】
一方、図1から明らかなように、展開状態では、第1軸受け部22a,22bの第1突出片24a、24bの端面と、第2軸受け部32a,32bの第2突出片34a,34bの端面とが当接し、第1金属板20に対する第2金属体30の展開方向の回動が規制される。また、展開状態では、第1金属板20の上面と第2金属板30の上面とが面一となっており、第1金属板20と第2金属板30とで段差の無い平面が形成されている。なお、第1金属板20の上面と第1突出片24a、24bの上面が連続しており、第2金属板30の上面と第2突出片34a、34bの上面が連続しているため、第1突出片24a,24bと第2突出片34a,34bの上面も連続し、第1金属板20、第1突出片24a,24b、第2金属板30及び第2突出片34a,34bによって段差の無い平面が形成される。
【0022】
また、第1金属板20の切り欠き部28と第2金属板30の切り欠き部38とが回動軸に対して対称な形状を有しているため、第1金属板20と第2金属板30とで形成される平面の中央に円形状の貫通孔(26,36)が形成され、その貫通孔(26,36)から放射状に伸びる4本のスリット部(27,37)が形成されている。したがって、五徳カバー10として使用するときは、五徳カバー10を展開状態とし、アウトドア用コンロのバーナーの部分が貫通孔(26,37)に嵌り、アウトドア用コンロの五徳の支持片が4本のスリット(27,37)に嵌るように、五徳カバー10をアウトドア用コンロに取付ける。これによって、アウトドア用コンロの五徳の本体部を汚れから防止することができる。この際、展開状態では第1金属板20に対する第2金属体30の展開方向の回動が規制され、4本のスリット部(27,37)に五徳の支持片が嵌るため、五徳カバー10を安定してアウトドア用コンロに取付けることができる。
【0023】
本実施例の五徳カバー10では、第1金属板20に対して第2金属板30が折り畳まれた折り畳み状態(図2に示す状態)と、第1金属板20に対して第2金属板30が展開された展開状態(図1に示す状態)とに切り替え可能となっている。このため、保管時や運搬時には折り畳み状態とすることで、五徳カバー10が嵩張ることが抑制され、容易に取り扱うことができる。また、使用時には展開状態とすることで、出っ張りの無い1枚の板材となるため、汚れを落とす清掃作業を容易に行うことができる。
【0024】
なお、本実施例では、板状物品として五徳カバー10を開示したが、本明細書に開示の技術(すなわち、軸受け部及び突出片の構成)は、種々の板状物品に適用することができる。例えば、キャンプ用のテントや、侵入防止やペットが入れないようにする柵に、本明細書に開示の技術を適用することができる。
【0025】
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0026】
10:五徳カバー
20:第1金属板
21a,21b:コーナ部
22a,22b:第1軸受け部
24a,24b:第1突出片
26:半円部
27:スリット部
28:除去部
30:第2金属板
31a,31b:コーナ部
32a,32b:第2軸受け部
34a,34b:第2突出片
36:半円部
37:スリット部
38:除去部
40a,40b:連結ピン
図1
図2
図3
図4
図5