特許第6980573号(P6980573)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6980573情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6980573
(24)【登録日】2021年11月19日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20211202BHJP
【FI】
   G06Q30/02 300
   G06Q30/02 378
   G06Q30/02 398
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-48098(P2018-48098)
(22)【出願日】2018年3月15日
(65)【公開番号】特開2019-160039(P2019-160039A)
(43)【公開日】2019年9月19日
【審査請求日】2020年3月12日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】谷川 奈穂
(72)【発明者】
【氏名】山谷 真貴子
(72)【発明者】
【氏名】西村 純
【審査官】 上田 威
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−079331(JP,A)
【文献】 特開2007−188285(JP,A)
【文献】 特表2015−509222(JP,A)
【文献】 特開2005−309714(JP,A)
【文献】 特開2011−154550(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0286989(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引において商品を購入したことのあるユーザを、前記商品の購入頻度と最後の購入日から現在までの期間である購入停止期間とのそれぞれを一以上の閾値で区切った範囲のいずれに該当するかに基づいて、予め決められているユーザタイプに分類する分類部と、
前記ユーザタイプのうち、前記購入頻度が最も高く、且つ、前記購入停止期間が最も短い第1タイプに属するユーザと、前記第1タイプのユーザ以外の第2タイプに属するユーザとの間で、前記電子商取引において購入した商品あるいは店舗の差異を解析する解析部と、
前記第2タイプに属するユーザに対して、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い、商品あるいは店舗のうち少なくとも一方を推奨し、或いはインセンティブを付与するアプローチを決定する決定部と、
を備え、
前記決定部は、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い傾向を示さない商品カテゴリに含まれる商品を除外して、前記第2タイプに属するユーザに対するアプローチを決定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、前記第1タイプに属するユーザに対して、満足度を向上させるための前記アプローチを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記満足度を向上させるための前記アプローチには、インセンティブの付与、お買い得商品の販売、限定商品の販売のうち少なくとも一つが含まれる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記第1タイプに属するユーザの利用状況と前記第2タイプに属するユーザの利用状況との比較において、前記第2タイプに属するユーザにおいて不足している利用を促進させるための前記アプローチを決定する、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザのうち前記アプローチの対象に対して、前記決定部により決定された前記アプローチに基づく配信情報を配信する配信部をさらに備える、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記配信部は、前記電子商取引の利用度合に応じた頻度、あるいは、前記購入停止期間の長さに応じた頻度で、前記配信情報を配信する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記分類部は、前記ユーザによる前記電子商取引における所定条件下での購入数が基準を満たすか否かに基づいて前記ユーザに含まれる業者ユーザを分類し、前記ユーザから前記業者ユーザを除外した個人ユーザを前記ユーザタイプに分類する、
請求項1から6のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、
電子商取引において商品を購入したことのあるユーザを、前記商品の購入頻度と最後の購入日から現在までの期間である購入停止期間とのそれぞれを一以上の閾値で区切った範囲のいずれに該当するかに基づいて、予め決められているユーザタイプに分類し、
前記ユーザタイプのうち、前記購入頻度が最も高く、且つ、前記購入停止期間が最も短い第1タイプに属するユーザと、前記第1タイプのユーザ以外の第2タイプに属するユーザとの間で、前記電子商取引において購入した商品あるいは店舗の差異を解析し、
前記第2タイプに属するユーザに対して、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い、商品あるいは店舗のうち少なくとも一方を推奨し、或いはインセンティブを付与するアプローチを決定し、
前記アプローチを決定する処理において、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い傾向を示さない商品カテゴリに含まれる商品を除外して、前記第2タイプに属するユーザに対するアプローチを決定する、
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
電子商取引において商品を購入したことのあるユーザを、前記商品の購入頻度と最後の購入日から現在までの期間である購入停止期間とのそれぞれを一以上の閾値で区切った範囲のいずれに該当するかに基づいて、予め決められているユーザタイプに分類させ、
前記ユーザタイプのうち、前記購入頻度が最も高く、且つ、前記購入停止期間が最も短い第1タイプに属するユーザと、前記第1タイプのユーザ以外の第2タイプに属するユーザとの間で、前記電子商取引において購入した商品あるいは店舗の差異を解析させ、
前記第2タイプに属するユーザに対して、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い、商品あるいは店舗のうち少なくとも一方を推奨し、或いはインセンティブを付与するアプローチを決定させ、
前記アプローチを決定する処理において、前記第1タイプに属するユーザの購入頻度が前記第2タイプに属するユーザの購入頻度に比べて高い傾向を示さない商品カテゴリに含まれる商品を除外して、前記第2タイプに属するユーザに対するアプローチを決定させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、顧客による商品等の購入状況を考慮して、販売促進のための様々な施策が提案されている。例えば、商品の販売条件や販売数などのさまざまな情報を用いて、顧客による商品等の購入状況がどのような状況(例えば、反復的に購入している状況、反復的に購入していたが離反して購入しなくなった状況など)であるかを推定するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−73189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術は実店舗へ来店する顧客に関するものであり、ネットワークを利用したサービスでは、取り扱う商品数も店舗数も膨大であり、顧客の利用環境も実店舗とは異なるため、従来技術を適用することは難しかった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ネットワークを利用したサービスを利用する顧客の利用状況について、適切に解析することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ネットワークを介したサービスを利用したことのあるユーザを、前記サービスの利用度合と前記サービスの最後の利用日から現在までの利用停止期間との関係に基づいて、予め決められているユーザタイプに分類する分類部と、前記分類部により分類された前記ユーザタイプに属するユーザごとに、前記サービスの利用状況について解析する解析部と、を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ネットワークを利用したサービスを利用する顧客の利用状況について、適切に解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る情報処理システム1の概略図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置300の構成図である。
図3】ユーザ別利用状況データ322の内容の一例を示す図である。
図4】予め決められているユーザタイプの一例を示す図である。
図5】ユーザタイプ定義情報323の内容の一例を示す図である。
図6】ユーザタイプ別利用状況324の内容の一例を示す図である。
図7】「一人当たりの商品カテゴリー数」の一例を示す図である。
図8】「ベストストア購入割合」の一例を示す図である。
図9】「商品カテゴリー別購入者割合」の一例を示す図である。
図10】実施形態に係る情報処理装置300において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システムの構成]
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略図である。情報処理システム1は、例えば、一以上の端末装置100と、サービス提供サーバ200と、情報処理装置300とを含む。これらの構成は、ネットワークNWによって互いに接続されており、このネットワークNWを介して互いに通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、専用回線、無線基地局、プロバイダなどのうちの一部または全部を含む。
【0011】
端末装置100は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末、ノート型あるいはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などの、少なくとも通信機能と表示機能を有する端末装置である。端末装置100は、サービス提供サーバ200により提供されるサービスを利用するユーザAによって使用される。
【0012】
サービス提供サーバ200は、ネットワークNWを介したサービスを提供する。以下、サービス提供サーバ200がショッピングサービスを提供する例について説明する。また、サービス提供サーバ200は、ユーザAによるショッピングサービスの利用状況を示すログデータを取得し、所定のタイミングで、情報処理装置300に送信する。このログデータには、例えば、お気に入りに登録されている商品(あるいはショップ)に関する情報、ショッピングカートに入っている商品等に関する情報、購入履歴、閲覧履歴、検索履歴、会員のランクなどが含まれる。なお、購入履歴には、例えば、購入日時、購入した商品、商品の金額、ショップなどに関する情報が含まれる。閲覧履歴には、例えば、閲覧した商品、ショップなどに関する情報が含まれる。
【0013】
[情報処理装置の構成]
次に、図2を参照して、実施形態に係る情報処理装置300の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置300の構成図である。
【0014】
情報処理装置300は、例えば、通信部310と、記憶部320と、取得部330と、導出部340と、分類部350と、解析部360と、決定部370と、配信部380とを備える。通信部310は、例えば、NICなどの通信インターフェースを含む。記憶部320は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSDなどのフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などである。記憶部320には、例えば、ログデータ321、ユーザ別利用状況データ322、ユーザタイプ定義情報323、ユーザタイプ別利用状況データ324などが格納される。記憶部320は、情報処理装置300がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)などの外部記憶装置であってもよい。
【0015】
取得部330、導出部340、分類部350、解析部360、決定部370、および配信部380のうち一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが、記憶部320に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。
【0016】
取得部330は、例えば、ログデータの送信リクエストをサービス提供サーバ200に対して送信する。取得部330は、サービス提供サーバ200から受信したログデータを、ログデータ321として記憶部320に格納する。これに代えて、サービス提供サーバ200が自発的にログデータを情報処理装置300に送信してもよい。
【0017】
導出部340は、ログデータ321に基づいて、対象期間における利用度合を導出し、導出した結果をユーザ別利用状況データ322の一部として記憶部320に格納する。対象期間は、例えば1年である。ショッピングサービスの利用度合とは、ユーザがショッピングサービスをどのくらい利用するユーザであるかを示す情報である。以下、ショッピングサービスの利用度合が、一年間当たりの購入回数である例について説明する。これに限られず、ショッピングサービスの利用度合は、一年間当たりの購入金額、一年間当たりの閲覧回数、一年間当たりのログイン回数、一年間当たりのキャンペーン等への参加回数などであってもよい。キャンペーンには、ポイントの付与率がアップするキャンペーン、ポイントが付与されるキャンペーン、たくさんのセール商品を販売するキャンペーンなどが含まれる。また、ショッピングサービスの利用度合は、これらの情報に基づいて総合的に評価された数値であってもよい。
【0018】
また、導出部340は、ログデータ321に基づいて、ショッピングサービスの利用停止期間を導出し、導出した結果をユーザ別利用状況データ322の一部として記憶部320に格納する。ショッピングサービスの利用停止期間とは、ショッピングサービスにおける最後の利用日から現在までの期間である。以下、最後の利用日が、購入履歴に含まれる最も新しい日付である例について説明する。これに限られず、最後の利用日は、閲覧履歴に含まれる最も新しい日付や、検索履歴に含まれる最も新しい日付などであってもよい。図3は、ユーザ別利用状況データ322の内容の一例を示す図である。ユーザ別利用状況データ322は、例えば、ユーザIDに、利用度合と、利用停止期間とを対応付けた情報である。
【0019】
分類部350は、ユーザAのうち対象となるユーザを、ショッピングサービスの利用度合と利用停止期間との関係に基づいて、予め決められているユーザタイプに分類する。
【0020】
ここで、ユーザタイプの一例について、図4を参照して説明する。図4は、予め決められているユーザタイプの一例を示す図である。図4には、一年間当たりの購入回数と購入停止期間(最後の購入日から現在までの期間)との関係を示す。この関係は、図4の例に限られず、閲覧回数と閲覧停止期間との関係、検索回数と検索停止期間との関係などであってもよい。
【0021】
図4に示す例では、一年間当たりの購入回数と購入停止期間との関係に応じた9つのユーザタイプが定義されている。ユーザタイプには、例えば、ファン層、ファンからの離反層、優良ユーザ層、安定ユーザ層、離反ファン層、安定からの離反層、新規層、新規からの離反層、完全離反層が含まれる。各ユーザタイプは、購入回数と購入停止期間との関係に応じて、図4に示す通り定義されている。例えば、ファン層は、ユーザタイプのうち、一年間当たりの購入回数が最も多く、且つ、購入停止期間が最も短いユーザタイプである。安定ユーザ層は、ユーザタイプのうち、一年間当たりの購入回数が中間的な数値であり、且つ、購入停止期間も中間的な数値であるユーザタイプである。
【0022】
なお、複数のユーザタイプの間では、順位が決められていてもよい。例えば、上述した9つのユーザタイプは、ファン層に近い順に並べられている。この順位を図4に表示する。ファン層との距離は、以下に説明する定義に基づいて決定される。例えば、年間の購入回数が多い程、ファン層に近く、年間の購入回数が少ない程、ファン層から遠いと定義する。また、購入停止期間が短い程、ファン層に近く、購入停止期間が長い程、ファン層から遠いと定義する。また、購入停止期間が長くなる程、離反傾向が強いと定義する。また、購入停止期間がファン層並みに短いユーザタイプよりも、購入回数がファン層並みに多いユーザタイプの方が、ファン層に近いと定義する。また、年間の購入回数が中間的な数値であり、且つ、購入停止期間が中間的な数値である方が、年間の購入回数あるいは購入停止期間のいずれかが中間的な数値以下であるものよりも、ファン層に近いと定義する。分類部350は、このような定義のうち少なくとも一つに基づいて、ファン層からの距離を総合的に評価することにより、各ユーザタイプの順番を決定してもよい。
【0023】
なお、図4において、ファンからの離反層、優良ユーザ層、および安定ユーザ層は、ファン層に近いユーザタイプの一例であり、以下、準ファン層と記す。離反ファン層、安定からの離反層、新規層、新規からの離反層、および完全離反層は、ファン層から遠いユーザタイプの一例であり、以下、遠ファン層と記す。
【0024】
図5は、ユーザタイプ定義情報323の内容の一例を示す図である。ユーザタイプ定義情報323は、図4に示すユーザタイプの一例を定義した情報である。図5に示す通り、ユーザタイプ定義情報323は、ユーザタイプIDに、一年間当たりの購入回数と、購入停止期間と、ユーザタイプの名称とを対応付けた情報である。ユーザタイプIDは、各ユーザタイプを識別するための識別情報である。なお、ユーザタイプ定義情報323において、各ユーザタイプに関する情報は、ファン層に近い順に上から並べられている。
【0025】
分類部350は、ユーザタイプ定義情報323を参照し、ユーザ別利用状況データ322に基づいて、対象となるユーザを、ショッピングサービスの利用度合と利用停止期間との両方が合致するユーザタイプに分類する。
【0026】
なお、分類部350は、ユーザタイプに分類する前に、全てのユーザAを、所定の条件を満たす対象ユーザと所定の条件を満たさない非対象ユーザとに分類してもよい。そして、分類部350は、対象ユーザに分類されたユーザだけを、ユーザタイプに分類する。所定の条件には、例えば、対象期間内におけるショッピングサービスの利用があること、業者に該当しないことなどが含まれる。
【0027】
例えば、分類部350は、ユーザAによるショッピングサイトの利用傾向に基づいてユーザAに含まれる業者ユーザを分類し、ユーザAから業者ユーザを除外した個人ユーザをユーザタイプに分類する。例えば、分類部350は、ショッピングサービスの利用状況が個人ユーザによる利用状況とかけ離れている場合、そのユーザを業者ユーザに分類する。ショッピングサービスの利用状況が個人ユーザによる利用状況とかけ離れている場合には、例えば、所定期間における購入数が閾値以上である場合、同じ商品カテゴリーに含まれる商品の購入数が閾値以上である場合、複数の商品カテゴリーにわたって商品の購入数が閾値以上である場合、一度の購入における購入数が閾値以上である場合などが含まれる。なお、閾値は、商品カテゴリーや商品ごとに決定されていてもよい。
【0028】
解析部360は、ユーザタイプに属するユーザのグループごとに、ユーザタイプに属するユーザによるショッピングサービスの利用状況について解析する。なお、分類部350により、ユーザAが個人ユーザあるいは業者ユーザのいずれか分類されている場合、解析部360は、個人ユーザだけの利用状況について解析し、あるいは業者ユーザだけの利用状況について解析してもよい。解析部360は、例えば、予め決められた項目ごとに解析する。予め決められた項目には、例えば、「一人当たりの商品カテゴリー数」、「ベストストア購入割合」、「商品カテゴリー別購入者割合」、「ユーザタイプ別購入者割合」などが含まれる。
【0029】
図6は、ユーザタイプ別利用状況324の内容の一例を示す図である。ユーザタイプ別利用状況324は、ユーザタイプごとの解析部360による解析結果を示す情報である。図6に示す通り、ユーザタイプ別利用状況324は、ユーザタイプIDに、一人当たりの商品カテゴリー数と、ベストストア購入割合と、商品カテゴリー別購入者割合と、ユーザタイプ別購入者割合とを対応付けた情報である。ユーザタイプIDは、各ユーザタイプを識別するための識別情報である。
【0030】
「一人当たりの商品カテゴリー数」は、ショッピングサービスにおいて用意されている複数の商品カテゴリーのうち、各ユーザタイプに属するユーザが対象期間において購入した商品が含まれる商品カテゴリーの数である。複数の商品カテゴリーは、例えば、商品を分類する最も上位のカテゴリー(第一カテゴリー)であって、例えば、食品、ファッション、家電、スポーツ、AV機器などが含まれる。なお、第一カテゴリーには、さらに下位のカテゴリー(第二カテゴリー)が含まれており、例えばファッションには、レディースファッション、メンズファッション、腕時計・アクセサリーなどが含まれる。以下、「一人当たりの商品カテゴリー数」が、第一カテゴリーの数である例について説明するが、第二カテゴリーの数であってもよく、第二カテゴリーよりも下位のカテゴリーの数であってもよい。
【0031】
図7は、「一人当たりの商品カテゴリー数」の一例を示す図である。図7において、横軸がユーザタイプであり、縦軸が一年以内に購入した商品が含まれる商品カテゴリー数の一人当たりの平均値である。例えば、解析部360は、図7に示す「一人当たりの商品カテゴリー数」に基づいて、ファン層に近づく程に多くなり、且つ、ファン層から遠ざかる程に少なくなるという傾向を解析結果として得る。また、解析部360は、安定ユーザ層がこの傾向に該当しないという解析結果を得てもよい。また、解析部360は、ファン層の一人当たりの商品カテゴリー数は、平均8個以上であるという解析結果を得てもよい。これらの解析結果から、安定ユーザ層を除いて、ファン層に近い程より広いジャンルで商品を購入していることがわかる。また、この解析結果から、ファン層は、よい商品を見つけて様々なジャンルの商品を購入したいという意欲が比較的強いことがわかる。
【0032】
「ベストストア購入割合」は、各ユーザタイプに属するユーザが利用した全てのネットストアのうち、ベストストアが占める割合である。ベストストアとは、例えばショッピングサービスにおいて優良なショップに与えられるマークである。優秀なショップであるか否かは、例えば、ユーザAによる評価、コンテンツの質、ショップの対応などの基準の下で判定される。解析部360は、例えば、各ユーザタイプに属するユーザが利用したベストストアの数(同じショップは重複してカウントしない)を、各ユーザタイプに属するユーザが利用した全てのネットショップの数(同じショップは重複してカウントしない)で除算することにより、ベストストア購入割合を導出する。
【0033】
図8は、「ベストストア購入割合」の一例を示す図である。図8において、横軸がユーザタイプであり、縦軸がベストストア購入割合である。例えば、解析部360は、図8に示す「ベストストア購入割合」について、ファン層に近づく程に高くなり、且つ、ファン層から遠ざかる程に低くなる傾向を解析結果として得る。この解析結果から、ファン層は、ベストストアでよく買い物をしていることがわかる。
【0034】
「商品カテゴリー別購入者割合」は、ユーザタイプごとに各商品カテゴリーの購入者数の割合を示す購入者割合を、商品カテゴリー別に表した情報である。なお、購入者割合を、ユーザタイプ別に表した情報が、ユーザタイプ別購入者割合である。購入者割合は、利用頻度の一例である。
【0035】
図9は、「商品カテゴリー別購入者割合」の一例を示す図である。図9において、横軸がユーザタイプであり、縦軸が購入者割合である。なお、図9には、5つの商品カテゴリーについて例示するが、解析部360は5以上の商品カテゴリーについても、解析可能である。例えば、解析部360は、図9に示す「商品カテゴリー別購入者割合」について、商品単価が比較的高いものが多い商品カテゴリー(例えば、AV機器、家電など)では、ファン層に近づく程に高くなり、且つ、ファン層から遠ざかる程に低くなるという傾向を解析結果として得る。また、解析部360は、図9に示す「商品カテゴリー別購入者割合」について、商品単価が比較的低いものが多い商品カテゴリー(例えば、ファッション、食品など)では、ファン層に近づく程に低くなり、且つ、ファン層から遠ざかる程に高くなるという傾向を解析結果として得る。この解析結果から、ファン層に近づく程、AV機器や家電などの商品単価が比較的高いものを購入しており、ファン層から遠ざかる程、ファッションや食品などの商品単価が比較的低いものを購入していることがわかる。また、これらの解析結果から、ファン層に近づく程、よい商品があれば例え高額商品であっても購入したいという意欲が比較的高いことがわかる。
【0036】
なお、図9に示す「スポーツ」の購入者割合では、ユーザタイプごとの違いが所定の傾向を示していない。所定の傾向には、例えば、上述したような傾向であって、ファン層に近くなるほど購入者数が多くなる傾向や、ファン層から遠くなるほど購入者数が多くなる傾向などが含まれる。解析部360は、解析結果のうち、ユーザタイプごとの違いが所定の傾向を示す解析結果だけを、決定部370に出力してもよい。こうすることにより、ユーザタイプごとの違いが所定の傾向を示さない解析結果を次のステップの対象から除外することができる。
【0037】
決定部370は、解析部360による解析結果に基づいて、ショッピングサービスの利用を促進するためのアプローチを決定する。アプローチには、ショッピングサービスにおいて実施されるプロモーションや、プロモーションをユーザに通知する手段等が含まれる。プロモーションには、広告、インセンティブの付与、セールなどが含まれる。広告には、商品やショップの告知が含まれる。インセンティブには、ポイント付与、割引の付与などが含まれる。なお、インセンティブは、対象ユーザを例えばくじ引きにあった人に限定したり、期間を限定して、付与されてもよい。
【0038】
例えば、決定部370は、それぞれのユーザタイプに応じて、異なるアプローチを決定する。例えば、決定部370は、ファン層に属するユーザに対して、ファン層に定着してもらうためのアプローチ(以下、ファン定着アプローチと記す)を決定する。また、準ファン層に属するユーザに対して、ファン層になってもらいためのアプローチ(以下、ファン養成アプローチと記す)を決定する。また、遠ファン層に属するユーザに対しては、準ファン層になってもらうためのアプローチ(以下、準ファン養成アプローチと記す)を決定する。
【0039】
また、ファン養成アプローチの対象は、準ファン層に含まれる一部のタイプであってもよく、準ファン養成アプローチの対象は、遠ファン層に含まれる一部のタイプであってもよい。例えば、解析部360が、ユーザタイプごとに図4において隣接する他のユーザタイプに移行する確率を解析結果として得たとする。決定部370は、解析部360は、導出した確率に基づいて、準ファン層(あるいは遠ファン層)の中で導出した確率が最も高いユーザタイプに関して、アプローチを決定してもよい。
【0040】
[ファン定着アプローチ]
ファン定着アプローチには、例えば、ファン層の満足度を向上させるためのアプローチや、ファン層の購入頻度を向上させるためのアプローチ等が含まれる。満足度を向上させるためのアプローチには、例えば、インセンティブの付与や、お買い得商品の販売(セール商品などを含む)、限定商品の販売などが含まれる。また、さらに満足度を向上させるために、ファン層以外のユーザよりも先にアプローチの告知を通知するようにしてもよい。つまり、決定部370は、ファン定着アプローチの配信タイミングを、ショッピングサービスの利用を促進するために効果的なタイミング(例えば、ファン層以外のユーザよりも一週間前)としてもよい。また、さらに満足度を向上させるために、ファン層だけにインセンティブの付与等の施策が実施されることを通知するようにしてもよい。こうすることにより、ファン層に特別感を与え、満足度を向上させることができる。
【0041】
ファン層の購入頻度を向上させるためのアプローチには、例えば、ファン層の購入者割合の低い商品カテゴリーに属する商品に関する広告や、ベストストアに関する広告などが含まれる。例えば、解析部360が、ファン層の一人当たりの商品カテゴリー数が平均8以上であって、ユーザタイプの中で最も商品カテゴリー数が多いという解析結果が得たとする。決定部370は、この解析結果に基づいて、商品カテゴリーのうちファン層の購入者割合が低い(例えば、順位が中間位以下)商品カテゴリーに関する広告を、ファン定着アプローチに決定する。また、解析部360が、ベストストア購入割合がファン層において最も高いという解析結果が得たとする。決定部370は、この解析結果に基づいて、ベストストアに関する広告を、ファン定着アプローチに決定する。こうすることにより、よい商品があれば例え高額商品であっても購入したいというファン層の購買意欲を満足させることができる。また、ファン層の購入者割合の低い商品カテゴリーに属する商品をレコメンドすることにより、ファン層がまだ購入したことのない商品の広告を展開することとなり、上述したようなファン層の購買意欲を満足させることができる。
【0042】
[ファン養成アプローチ]
ファン養成アプローチには、例えば、ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチなどが含まれる。ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチには、例えば、ファン層の利用状況と準ファン層の利用状況との比較において準ファン層において不足している利用を促進させるためのアプローチなどが含まれる。例えば、解析部360が、ファン層と比較して準ファン層の「一人当たりの商品カテゴリー数」が不足していることや、不足している数を解析結果として得たとする。また、解析部360が、ファン層と比較して準ファン層の「商品カテゴリー別購入者割合」が低い商品カテゴリーを解析結果として得たとする。決定部370は、これらの解析結果に基づいて、商品カテゴリーのうち、準ファン層と比較してファン層の「商品カテゴリー別購入者割合」が高い商品カテゴリーに属する商品に関する広告を、ファン養成アプローチに決定する。また、決定部370は、この商品に関する広告の数を、ファン層に比較して準ファン層が不足している商品カテゴリーの数に相当するものとして決定してもよい。
【0043】
また、ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチには、例えば、ファン層の利用頻度が準ファン層の利用頻度に比べて高い商品等に関するアプローチなどが含まれる。商品等には、商品あるいは店舗のうち少なくとも一方が含まれる。例えば、解析部360が、ベストストア購入割合がファン層において最も高いという解析結果を得たとする。決定部370は、この解析結果に基づいて、ベストストアに関する広告を、ファン養成アプローチに決定する。また、解析部360が、商品カテゴリーの「家電」の購入者割合がファン層において最も高いという解析結果を得たとする。決定部370は、この解析結果に基づいて、商品カテゴリーの「家電」に含まれる商品に関する広告を、ファン養成アプローチに決定する。
【0044】
[準ファン養成アプローチ]
準ファン養成アプローチには、例えば、準ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチなどが含まれる。準ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチには、例えば、準ファン層の利用状況と遠ファン層の利用状況との比較において遠ファン層において不足している利用を促進させるためのアプローチなどが含まれる。なお、このアプローチは、上述したファン層の利用状況に近づけるためのアプローチと同様にして決定されてもよい。
【0045】
また、準ファン層の利用状況に近づけるためのアプローチには、遠ファン層の購入頻度を向上させるためのアプローチが含まれていてもよい。遠ファン層の購入頻度を向上させるためのアプローチには、例えば、遠ファン層が購入しやすい商品カテゴリーに属する商品に関する広告や、遠ファン層が購入しやすい価格帯の商品に関する広告などが含まれる。例えば、解析部360が、ファン層や準ファン層と比較して遠いファン層の「商品カテゴリー別購入者割合」が比較的高い商品カテゴリーを解析結果として得たとする。決定部370は、これらの解析結果に基づいて、商品カテゴリーのうち、ファン層や準ファン層と比較して遠いファン層の「商品カテゴリー別購入者割合」が比較的高い商品カテゴリーに属する商品に関する広告を、準ファン養成アプローチに決定する。また、決定部370は、ファン層に比べて準ファン層の「商品カテゴリー別購入者割合」が比較的高い商品カテゴリーに属する商品に関する広告を、準ファン養成アプローチに決定してもよい。
【0046】
また、決定部370は、解析部360による解析結果において、ユーザタイプごとの違いが所定の傾向を示す商品カテゴリーに関して、解析結果に基づくアプローチを決定してもよい。例えば、決定部370は、図9に示す「スポーツ」の購入者割合に基づく解析結果を全ての解析結果から除外した残りに基づいて、アプローチを決定する。
【0047】
また、決定部370は、解析部360により解析された個人ユーザだけの利用状況に基づいて、個人ユーザに対するアプローチを決定してもよい。また、決定部370は、解析部360により解析された業者ユーザだけの利用状況に基づいて、業者ユーザに対するアプローチを決定してもよい。こうすることにより、個人ユーザの利用状況と業者ユーザの利用状況の違いに応じて、各ユーザの利用状況に適したアプローチを決定することができる。例えば、業者ユーザに比べて個人ユーザの方がポイント付与による購買率が高くなるという傾向が解析結果として得られた場合、個人ユーザに対してポイント付与を行う。また、個人ユーザに比べて業者ユーザの方がまとめ買いによる割引によって購買率が高くなるという傾向が解析結果として得られた場合、業者ユーザに対してまとめ買いによる割引を実施する。こうすることにより、効率的にアプローチすることができる。
【0048】
また、決定部370は、アプローチの対象であるユーザタイプに応じて、アプローチの回数を決定してもよい。また、決定部370は、ショッピングサービスの利用度合や、利用停止期間の長さに応じて、アプローチの回数を決定してもよい。例えば、ファン層の定着を重要視する場合、決定部370は、ファン定着アプローチの回数を、その他のアプローチよりも多くする。
【0049】
配信部380は、通信部310を用いて、全てのユーザAのうちアプローチの対象に対して、決定部370により決定されたアプローチに基づく情報(以下、アプローチ情報)を配信する。アプローチ情報は、メールであってもよく、ウェブページに埋め込まれたコンテンツであってもよく、アプリケーションソフトを用いて表示されるコンテンツであってもよい。例えば、配信部380は、ファン定着アプローチのアプローチ情報を、ファン層に属するユーザに配信する。例えば、配信部380は、ファン養成アプローチのアプローチ情報を、準ファン層に属するユーザに配信する。例えば、配信部380は、準ファン養成アプローチのアプローチ情報を、遠ファン層に属するユーザに配信する。
【0050】
また、決定部370によりショッピングサービスの利用度合に応じてアプローチの回数が決定された場合、配信部380は、ショッピングサービスの利用度合に応じた頻度で、アプローチ情報を配信する。決定部370により利用停止期間の長さに応じてアプローチの回数が決定された場合、配信部380は、利用停止期間の長さに応じた頻度で、アプローチ情報を配信する。
【0051】
[フローチャート]
次に、図10を参照して、実施形態に係る情報処理装置300において実行される処理について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理装置300において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0052】
まず、取得部330は、サービス提供サーバ200から受信したログデータを、ログデータ321として記憶部320に格納する(S1)。導出部340は、ログデータ321に基づいて、対象期間における利用度合と利用停止期間をユーザAごとに導出し、導出した結果をユーザ別利用状況データ322の一部として記憶部320に格納する(S2)。分類部350は、ユーザAのうち対象となるユーザを決定し(S3)、ユーザ別利用状況データ322とユーザタイプ定義情報323とを参照して、ユーザAのうち対象となるユーザを、予め決められているユーザタイプに分類する(S4)。ユーザAのうち対象となるユーザには、例えば、個人ユーザだけ、業者ユーザだけなどが含まれる。
【0053】
解析部360は、ユーザタイプに属するユーザのグループごとに、ユーザタイプに属するユーザによるショッピングサービスの利用状況について解析する(S5)。決定部370は、解析部360による解析結果に基づいて、ショッピングサービスの利用を促進するためのアプローチを決定する(S6)。配信部380は、アプローチの配信対象に対して、決定部370により決定されたアプローチのアプローチ情報を配信する(S7)。
【0054】
以上説明した実施形態によれば、ネットワークを介したサービスを利用したことのあるユーザを、サービスの利用度合とサービスの最後の利用日から現在までの利用停止期間との関係に基づいて、予め決められているユーザタイプに分類する分類部350と、分類部350により分類されたユーザタイプに属するユーザごとに、サービスの利用状況について解析する解析部360と、を備えることにより、ネットワークを利用したサービスを利用する顧客の利用状況について解析することができる。これにより、サービスの販売促進のための様々な施策を提案する際に、ネットワークを利用したサービスを利用する顧客の利用状況を参考にすることができ、効果的である。
【0055】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0056】
本実施形態において、サービス提供サーバ200がショッピングサービスを提供する例について説明したが、これに限られない。サービス提供サーバ200は、ネットワークNWを介して提供される様々なサービスであって、例えば、オークション、フリーマーケット、eコマースサービス全般(株券や金融商品の売買など含む)、金融(口座振り込みや引き落としなどを含む)、保険、ニュースサイトなどに関するサービスを提供するものであってもよい。また、情報処理装置300も、これらのサービスに関して上述した処理を実行可能であり、これらサービスのいずれかを利用したことのあるユーザをユーザタイプに分類し、これらサービスのいずれかの利用状況について解析する。
【符号の説明】
【0057】
1…情報処理システム、100…端末装置、200…サービス提供サーバ、300…情報処理装置、310…通信部、320…記憶部、330…取得部、340…導出部、350…分類部、360…解析部、370…決定部、380…配信部、321…ログデータ、322…ユーザ別利用状況データ、323…ユーザタイプ定義情報、324…ユーザタイプ別利用状況データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10