【文献】
CATT,Discussion on SR[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1707915,2017年08月11日
【文献】
Nokia Networks, Nokia Corporation,SR on Scell[online],3GPP TSG-RAN WG2#89 R2-150129,2015年01月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
論理チャネルがスケジューリング要求の報告をトリガーするとき、前記論理チャネルが少なくとも1つのキャリアにおける少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされる場合、前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてスケジューリング要求送信リソースを選択し、選択されたスケジューリング要求送信リソースにおいてスケジューリング要求を送信することと、
前記スケジューリング要求を送信するとき、スケジューリング要求送信リソースの位置するスケジューリング要求の構成パラメータにおける対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値を増加させることと、を更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
カウント値が最大送信回数に達する場合、前記論理チャネルにマッピングされるスケジューリング要求の構成パラメータのスケジューリング要求送信リソースを解放して、ランダムアクセスプロセスを開始することを更に含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
前記論理チャネルに対応する前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータから各スケジューリング要求の構成パラメータにおける構成されたスケジューリング要求の最大送信回数を決定することと、
前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数からその1つを前記最大送信回数として選択することと、を更に含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてリソースを選択して、選択されたリソースにおいてスケジューリング要求を送信することは、更に、
前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づき、現在送信時刻に前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するスケジューリング要求送信物理リソースが有効であるかどうかを判断することと、
有効なスケジューリング要求送信物理リソースがある場合、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいてスケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にあるかどうかを判断することと、
前記スケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にない場合、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値が最大送信回数に達するかどうかを判断することと、
前記カウント値が最大送信回数に達しない場合、有効なスケジューリング要求送信物理リソースを選択して、選択された有効なスケジューリング要求送信物理リソースにおいてスケジューリング要求を送信することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
ネットワーク側によって構成された、論理チャネルと少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータとの間のマッピング関係を取得することを更に含み、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータのうちの異なるスケジューリング要求の構成パラメータがそれぞれ異なるキャリアに対応し、異なるスケジューリング要求の構成パラメータが同じ物理アップリンク制御チャネルリソースサイクル及び異なる物理アップリンク制御チャネル周波数領域リソースを有することを特徴とする
請求項2に記載の方法。
論理チャネルがスケジューリング要求の報告をトリガーするとき、前記論理チャネルが少なくとも1つのキャリアにおける少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされる場合、前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてスケジューリング要求送信リソースを選択し、選択されたスケジューリング要求送信リソースにおいてスケジューリング要求を送信するためのスケジューリングユニットと、
前記スケジューリング要求を送信するとき、スケジューリング要求送信リソースの位置するスケジューリング要求の構成パラメータにおける対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値を増加させるための処理ユニットと、を更に備えることを特徴とする
請求項8に記載の端末装置。
前記カウンター構成ユニットは、カウント値が最大送信回数に達する場合、前記論理チャネルにマッピングされるスケジューリング要求の構成パラメータのスケジューリング要求送信リソースを解放して、ランダムアクセスプロセスを開始することに用いられることを特徴とする
請求項9に記載の端末装置。
前記カウンター構成ユニットは、前記論理チャネルに対応する前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータから各スケジューリング要求の構成パラメータにおける構成されたスケジューリング要求の最大送信回数を決定し、前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数からその1つを前記最大送信回数として選択することに用いられることを特徴とする
請求項9に記載の端末装置。
前記カウンター構成ユニットは、前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数から最小値を選択して、選択された最小値を前記最大送信回数とすることに用いられることを特徴とする
請求項11に記載の端末装置。
前記スケジューリングユニットは、前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づき、現在送信時刻に前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するスケジューリング要求送信物理リソースが有効であるかどうかを判断し、
有効なスケジューリング要求送信物理リソースがある場合、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいてスケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にあるかどうかを判断し、
前記スケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にない場合、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値が最大送信回数に達するかどうかを判断し、
前記カウント値が最大送信回数に達しない場合、有効なスケジューリング要求送信物理リソースを選択して、選択された有効なスケジューリング要求送信物理リソースにおいてスケジューリング要求を送信することに用いられることを特徴とする
請求項9に記載の端末装置。
前記処理ユニットは、ネットワーク側によって構成された、論理チャネルと少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータとの間のマッピング関係を取得することに用いられ、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータのうちの異なるスケジューリング要求の構成パラメータがそれぞれ異なるキャリアに対応し、異なるスケジューリング要求の構成パラメータが同じ物理アップリンク制御チャネルリソースサイクル及び異なる物理アップリンク制御チャネル周波数領域リソースを有することを特徴とする
請求項9に記載の端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより詳しく理解できるために、以下に図面を参照しながら本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付図面は参照・説明のためのものであって、本発明の実施例を制限するためのものではない。
【0012】
実施例1
本願の実施例に係るスケジューリング要求の構成方法は端末装置に適用され、
図1に示すように、
有効時間内において、論理チャネルにマッピングされるすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対してスケジューリング要求の送信を禁止するために用いられる、スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを構成するステップ101と、
スケジューリング要求が前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいて送信される場合、いずれもカウント値を増加させるために用いられるスケジューリング要求カウンターを構成するステップ102と、を含む。
【0013】
ここで、前記端末装置はマルチキャリア(CA)シーンに適用できる端末装置であってもよい。
【0014】
なお、上記ステップ101及びステップ102の構成は順序通りに実行されなくてもよく、同時に実行されてもよく、ステップ101が実行されてからステップ102が実行されてもよく、ステップ102が実行されてからステップ101が実行されてもよい。
【0015】
論理チャネルが複数のスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされるとき、各スケジューリング要求の構成パラメータにおいていずれも1つのスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを維持してもよく、具体的にどのスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始するかは、現在どのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースを選択してSRの送信を行うかによって決定されてもよく、例えば、その1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおけるリソースを選択してSRの送信を行う場合、該スケジューリング要求の構成パラメータにおけるスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、更に、該スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始することにより、前記論理チャネルに対応するすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するすべてのリソースにおけるSRの送信を禁止することができる。
【0016】
また、本願の実施例は、更に、
ネットワーク側によって構成された、論理チャネルと少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータとの間のマッピング関係を取得することができ、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータのうちの異なるスケジューリング要求の構成パラメータがそれぞれ異なるキャリアに対応し、異なるスケジューリング要求の構成パラメータが同じ物理アップリンク制御チャネルリソースサイクル及び異なる物理アップリンク制御チャネル周波数領域リソースを有する。
【0017】
例えば、同じ論理チャネルには2つのスケジューリング要求の構成パラメータ(SR configuration)、すなわちSR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2がマッピングされると仮定すれば、具体的に、
RRCによって論理チャネルLCH aに論理チャネルグループ(LCG:Logical Channel Group)を構成し、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)が論理チャネルLCH aにSR configurationマッピング関係を構成し、LCH aがSR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2にマッピングされ、SR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2がそれぞれCarrier1及びCarrier2におけるSR構成に属する。
【0018】
ここで、SR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2は同じPUCCHリソースサイクル、異なるPUCCH周波数領域リソースがあってもよい。
【0019】
SR−CONFIG−1構成には、該SR configurationに対応するSRの最大送信回数を識別するための1つのdsr−TransMaxが含まれる。さらに、SR−CONFIG−1構成は、該SR configurationに対応するSRが送信した後、SRの再送信の禁止時間を識別するための1つのsr−ProhibiTimerに対応する(すなわち、sr−ProhibitTimerが実行されているとき、SRを禁止する必要がある)。SR−CONFIGU−2の構成も同様である。
【0020】
上記ステップ101及びステップ102の提供する構成条件に基づき、以下にタイマー及びカウンターの応用シーンと組み合わせて詳しく説明する。
【0021】
論理チャネルがスケジューリング要求の報告をトリガーするとき、前記論理チャネルが少なくとも1つのキャリアにおける少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされる場合、前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてスケジューリング要求送信リソースを選択し、選択されたリソースにおいてスケジューリング要求を送信し、
前記スケジューリング要求を送信するとき、スケジューリング要求送信リソースの位置するスケジューリング要求の構成パラメータにおける対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値を増加させる。
【0022】
前記スケジューリング要求送信リソースはスケジューリング要求の構成パラメータにおいて構成された物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースであってもよく、前記リソースは時間領域及び周波数領域の二次元の概念を含んでもよい。
【0023】
上記論理チャネルはある論理チャネルグループ(LCG)における論理チャネルであってもよく、且つ、上記処理を実行する前に、更に、前記選択された論理チャネルが2つ又はそれ以上のキャリアにおけるスケジューリング要求の構成パラメータ(SR configuration)にマッピングされるかどうかを判断することを含んでもよい。
【0024】
つまり、あるLCGに属する論理チャネルがSR報告をトリガーし、該論理チャネルが複数のキャリアにおけるSR configurationにマッピングされる場合、最も近いPUCCHリソースを選択してSRを送信する。ここで、最も近いPUCCHリソースを選択してSRを送信することは、
図2を参照してもよく、1つのLCHaがキャリア1、キャリア2におけるPUCCHリソース、特に時間領域リソースに対応する場合、それらがそれぞれPUCCH1及びPUCCH2であり、ただし、PUCCHリソースは時間領域における同じサイクルの一連の時間領域リソースであると理解されてもよく、現在時刻が時刻1である場合、SRを送信するよう、キャリア1及びキャリア2から時間領域において時刻1に最も近いリソースを選択されたリソースとして選択する。
【0025】
依然として
図2を参照して、(選択されたリソース)においてSRを送信するとともに、該SR configurationに対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマー(sr−ProhibitTimer)を開始する。該sr−ProhibitTimerがすべての該論理チャネルにマッピングされるSR configurationのSR送信に対していずれも有効であり、すなわち該論理チャネルにマッピングされるいずれか1つのSR configurationにおいてSR送信がいずれも該sr−ProhibitTimer有効時間内に禁止されることになる。該タイマーの有効時間は
図2における斜線部分を参照してもよく、すなわち、該斜線部分で示されるキャリア1及びキャリア2の各送信リソースにおいて、いずれも該論理チャネルのSR送信を行わない。
【0026】
また、スケジューリング要求カウンターを構成することは、MACが該論理チャネルにマッピングされるすべてのSR configurationに1つのスケジューリング要求カウンター(SR−COUNTER)を維持し、いずれか1つのSR configurationに属するSRが1回送信される場合、SR−COUNTERが1回増加するということであってもよい。
【0027】
更に、最大送信回数の決定方式は、前記論理チャネルに対応する前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータから各スケジューリング要求の構成パラメータにおける構成されたスケジューリング要求の最大送信回数を決定することと、前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数からその1つを前記最大送信回数として選択することと、を含んでもよい。
【0028】
すなわち、複数のキャリアに対応するスケジューリング要求の構成パラメータにおける最大送信回数のうちのいずれか1つを論理チャネルに対応する最大送信回数とする。
【0029】
また、更に前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数から最小値を選択して、選択された最小値を前記最大送信回数としてもよい。そうすると、このような場合、SR−COUNTERがいずれか1つのSR configurationにおける構成されたdrs−TransMaxを満足するまで増加する場合、端末が該論理チャネルに対応するすべてのSR configurationのPUCCHリソースに対してRRC解放を同時に実施して、ランダムアクセスプロセスを開始する。
【0030】
上記した少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてリソースを選択して、選択されたリソースにおいてスケジューリング要求を送信することは、更に、複数の判断条件を含んでもよく、具体的には、
前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づき、現在送信時刻に前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するスケジューリング要求送信物理リソースが有効であるかどうかを判断し、
有効なスケジューリング要求送信物理リソースがある場合、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいてスケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にあるかどうかを判断し、
前記スケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にない場合、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値が前記最大送信回数に達するかどうかを判断し、
前記カウント値が最大送信回数に達しない場合、有効なスケジューリング要求送信物理リソースを選択して、選択された有効なスケジューリング要求送信物理リソースにおいてスケジューリング要求を送信する。
【0031】
以下、一例を説明し、1つのSRがトリガーされる場合、該SRはまずペンディング(pending)状態にあるべきであり、すなわち、直ちにPUCCHにおいて送信されることがない。MACは該SRをトリガーする論理チャネルを決定して、構成されたマッピング関係に基づき、該SRがどの又はどれSR configurationを使用して送信されるかを決定する。該SRをトリガーする論理チャネルを決定する方法は従来のLTEに一致し、すなわち、Regular BSRのトリガーによって論理チャネルを見つける。
【0032】
該SRを送信するSR configurationが複数あり、すなわち、前記論理チャネルが複数のSR configurationにマッピングされる場合、
現在時刻に前記これらのSR configurationに属するいずれか1つのPUCCHリソースが有効であると決定し、
これらのSR configurationに属するいずれか1つのsr−ProhibitTimerが実行されていないと決定する。
【0033】
ここで注意すべきことは、同じ論理チャネルに対応する少なくとも1つのSR Configurationの各SR Configurationにおいていずれも1つのスケジューリング要求の送信禁止のタイマー(sr−ProhibitTimer)を構成してもよい。ただし、該論理チャネルに対して、同一時間に、1つのみのSR Configurationに対応するsr−ProhibitTimerが有効時間内に処理できる。すなわち、ある論理チャネルには同一時刻に多くとも1つだけの開始しているsr−ProhibitTimerがあることができる。
【0034】
SR−COUNTER<最大送信回数drx−TransMaxと判断する場合、
これらのSR configurationの共同で維持する1つのSR−COUNTERに1を累加し、
物理層が有効なPUCCHリソースのうちの最も近いPUCCHリソースにおいてSRを送信するように指示する。
【0035】
更に、SRを送信するとき、sr−ProhibitTimerを開始する。
【0036】
また、SR−COUNTER=drs−TransMaxの場合、すべてのSR configurationのPUCCHリソースを解放して、RA過程を開始することをRRCに通知する。
【0037】
以上によれば、上記解決手段を用いることにより、スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを構成することができ、該タイマーによって論理チャネルのすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースにおいてスケジューリング要求の送信を禁止するように制御して、スケジューリング要求カウンターを構成することにより論理チャネルのすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースにおけるスケジューリング要求の送信回数を記録することができる。このように、マルチキャリアシーンにおいて、スケジューリング要求の送信を行う間隔の制御及び回数の制御を提供することができ、それによりスケジューリング要求の送信を行うとき、より多い処理リソースを使用せずに送信等の操作を行えるように確保し、これにより、システムの処理効率を確保する。
【0038】
実施例2
本願の実施例に係る端末装置は、
図3に示されるとおり、
有効時間内において、論理チャネルにマッピングされるすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対してスケジューリング要求の送信を禁止するために用いられる、スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを構成することに用いられるタイマー構成ユニット31と、
スケジューリング要求が前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいて送信される場合、いずれもカウント値を増加させるために用いられるスケジューリング要求カウンターを構成することに用いられるカウンター構成ユニット32と、を備える。
【0039】
ここで、前記端末装置はマルチキャリア(CA)シーンに適用できる端末装置であってもよい。
【0040】
論理チャネルが複数のスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされるとき、各スケジューリング要求の構成パラメータにおいていずれも1つのスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを維持してもよく、具体的にどのスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始するかは、現在どのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースを選択してSRの送信を行うかによって決定されてもよく、例えば、その1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおけるリソースを選択してSR送信を行う場合、該スケジューリング要求の構成パラメータにおけるスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、更に、該スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始することにより、前記論理チャネルに対応するすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するすべてのリソースにおけるSR送信を禁止することができる。
【0041】
なお、
図3における端末装置の構造に基づき、本願の実施例に係る端末装置は、
図4に示されるとおり、更に、
ネットワーク側によって構成された、論理チャネルと少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータとの間のマッピング関係を取得し、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータのうちの異なるスケジューリング要求の構成パラメータがそれぞれ異なるキャリアに対応し、異なるスケジューリング要求の構成パラメータが同じ物理アップリンク制御チャネルリソースサイクル及び異なる物理アップリンク制御チャネル周波数領域リソースを有する処理ユニット33を備えてもよい。
【0042】
例えば、同じ論理チャネルには2つのスケジューリング要求の構成パラメータ(SR configuration)、すなわちSR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2がマッピングされると仮定すれば、具体的に、
RRCによって論理チャネルLCH aに論理チャネルグループ(LCG:Logical Channel Group)を構成し、RRCが論理チャネルLCH aにSR configurationマッピング関係を構成し、LCH aがSR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2にマッピングされ、SR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2がそれぞれCarrier1及びCarrier2におけるSR構成に属する。
【0043】
SR−CONFIG−1及びSR−CONFIG−2は同じPUCCHリソースサイクル、異なるPUCCH周波数領域リソースがあってもよい。
【0044】
SR−CONFIG−1構成には、該SR configurationに対応するSRの最大送信回数を識別するための1つのdsr−TransMaxが含まれる。さらに、SR−CONFIG−1構成は、該SR configurationに対応するSRが送信した後、SRの再送信の禁止時間を識別するための1つのsr−ProhibiTimerに対応する(すなわち、sr−ProhibitTimerが実行されているとき、SRを禁止する必要がある)。SR−CONFIGU−2の構成も同様である。
【0045】
図4に示すように、前記端末装置は、更に、
論理チャネルがスケジューリング要求の報告をトリガーするとき、前記論理チャネルが少なくとも1つのキャリアにおける少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにマッピングされる場合、前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてスケジューリング要求送信リソースを選択し、選択されたリソースにおいてスケジューリング要求を送信するスケジューリングユニット34と、
前記スケジューリング要求を送信するとき、スケジューリング要求送信リソースの位置するスケジューリング要求の構成パラメータにおける対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマーを開始し、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値を増加させるための処理ユニット33と、を備える。
【0046】
前記スケジューリング要求送信リソースはスケジューリング要求の構成パラメータにおいて構成された物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースであってもよく、前記リソースは時間領域及び周波数領域の二次元の概念を含んでもよい。
【0047】
上記論理チャネルはある論理チャネルグループ(LCG)における論理チャネルであってもよく、且つ、上記処理を実行する前に、更に、前記選択された論理チャネルが2つ又はそれ以上のキャリアにおけるスケジューリング要求の構成パラメータ(SR configuration)にマッピングされるかどうかを判断することを含んでもよい。
【0048】
すなわち、あるLCGに属する論理チャネルがSR報告をトリガーし、該論理チャネルが複数のキャリアにおけるSR configurationにマッピングされる場合、最も近いPUCCHリソースを選択してSRを送信し、最も近いPUCCHリソースを選択してSRを送信することは、
図2を参照してもよく、1つのLCHaがキャリア1、キャリア2におけるPUCCHリソース、特に時間領域リソースに対応する場合、それらがそれぞれPUCCH1及びPUCCH2であり、ただし、PUCCHリソースは時間領域における同じサイクルの一連の時間領域リソースであると理解されてもよく、現在時刻が時刻1である場合、SRを送信するよう、キャリア1及びキャリア2から時間領域において時刻1に最も近いPUCCHリソースAを選択する。
【0049】
SRを送信するとともに、該SR configurationに対応するスケジューリング要求の送信禁止のタイマー(sr−ProhibitTimer)を開始する。該sr−ProhibitTimerがすべての該論理チャネルにマッピングされるSR configurationのSR送信に対していずれも有効であり、すなわち該論理チャネルにマッピングされるいずれか1つのSR configurationにおいてSR送信がいずれも該sr−ProhibitTimer有効時間内に禁止されることになる。
【0050】
また、スケジューリング要求カウンターを構成することは、MACが該論理チャネルにマッピングするすべてのSR configurationに1つのスケジューリング要求カウンター(SR−COUNTER)を維持し、いずれか1つのSR configurationに属するSRが1回送信される場合、SR−COUNTERが1回増加するということであってもよい。
【0051】
更に、最大送信回数の決定方式は、前記カウンター構成ユニットが前記論理チャネルに対応する前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータから各スケジューリング要求の構成パラメータにおける構成されたスケジューリング要求の最大送信回数を決定することと、前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数からその1つを前記最大送信回数として選択することと、を含んでもよい。
【0052】
すなわち、複数のキャリアに対応するスケジューリング要求の構成パラメータにおける最大送信回数のうちのいずれか1つを論理チャネルに対応する最大送信回数とする。
【0053】
また、更に前記構成されたスケジューリング要求の最大送信回数から最小値を選択して、選択された最小値を前記最大送信回数としてもよい。そうすると、このような場合、SR−COUNTERがいずれか1つのSR configurationにおける構成されたdrs−TransMaxを満足するまで増加する場合、端末が該論理チャネルに対応するすべてのSR configurationのPUCCHリソースに対してRRC解放を同時に実施して、ランダムアクセスプロセスを開始する。
【0054】
少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づいてリソースを選択して、選択されたリソースにおいてスケジューリング要求を送信することは、更に、複数の判断条件を含んでもよく、具体的には、
前記スケジューリングユニットは、前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに基づき、現在送信時刻に前記少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するスケジューリング要求送信物理リソースが有効であるかどうかを判断し、
有効なスケジューリング要求送信物理リソースがある場合、少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいてスケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にあるかどうかを判断し、
前記スケジューリング要求の送信禁止のタイマーが有効時間内にない場合、前記スケジューリング要求カウンターのカウント値が前記最大送信回数に達するかどうかを判断し、
前記カウント値が最大送信回数に達しない場合、有効なスケジューリング要求送信物理リソースを選択して、選択された有効なスケジューリング要求送信物理リソースにおいてスケジューリング要求を送信することに用いられる。
【0055】
以下、一例を説明し、1つのSRがトリガーされる場合、該SRはまずペンディング(pending)状態にあるべきであり、すなわち、直ちにPUCCHにおいて送信されることがない。MACは該SRをトリガーする論理チャネルを決定して、構成されたマッピング関係に基づき、該SRがどの又はどれSR configurationを使用して送信されるかを決定する。該SRをトリガーする論理チャネルを決定する方法は従来のLTEに一致し、すなわち、Regular BSRのトリガーによって論理チャネルを見つける。
【0056】
該SRを送信するSR configurationが複数あり、すなわち、前記論理チャネルが複数のSR configurationにマッピングされる場合、
現在時刻に前記これらのSR configurationに属するいずれか1つのPUCCHリソースが有効であると決定し、
これらのSR configurationに属するいずれか1つのsr−ProhibitTimerが実行されていないと決定する。
【0057】
ここで注意すべきことは、同じ論理チャネルに対応する少なくとも1つのSR Configurationの各SR Configurationにおいていずれも1つのスケジューリング要求の送信禁止のタイマー(sr−ProhibitTimer)を構成してもよい。ただし、該論理チャネルに対して、同一時間に、1つのみのSR Configurationに対応するsr−ProhibitTimerが有効時間内に処理できる。すなわち、ある論理チャネルには同一時刻に多くとも1つだけの開始しているsr−ProhibitTimerがあることができる。
【0058】
SR−COUNTER<最大送信回数drx−TransMaxと判断する場合、
これらのSR configurationの共同で維持する1つのSR−COUNTERに1を累加し、
物理層が有効なPUCCHリソースのうちの最も近いPUCCHリソースにおいてSRを送信するように指示する。
【0059】
更に、SRを送信するとき、sr−ProhibitTimerを開始する。
【0060】
また、SR−COUNTER=drs−TransMaxの場合、すべてのSR configurationのPUCCHリソースを解放して、RA過程を開始することをRRCに通知する。
【0061】
以上によれば、上記解決手段を用いることにより、スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを構成することができ、該タイマーによって論理チャネルのすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースにおいてスケジューリング要求の送信を禁止するように制御して、スケジューリング要求カウンターを構成することにより論理チャネルのすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対応するリソースにおけるスケジューリング要求の送信回数を記録することができる。このように、マルチキャリアシーンにおいて、スケジューリング要求の送信を行う間隔の制御及び回数の制御を提供することができ、それによりスケジューリング要求の送信を行うとき、より多い処理リソースを使用せずに送信等の操作を行えるように確保し、これにより、システムの処理効率を確保する。
【0062】
本発明の実施例は更に端末装置のハードウェア構成アーキテクチャを提供し、
図5に示すように、該ハードウェア構成アーキテクチャは少なくとも1つのプロセッサ51、メモリ52、少なくとも1つのネットワークインターフェース53を備える。各コンポーネントはバスシステム54によって一体に結合される。理解されるように、バスシステム54はこれらのコンポーネント間の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム54はデータバスのほか、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。明確に説明するために、
図5では様々なバスがいずれもバスシステム54と記される。
【0063】
理解されるように、本発明の実施例のメモリ52は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、メモリ52には、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セット、すなわち
オペレーティングシステム521及びアプリケーションプログラム522が記憶される。
【0065】
前記プロセッサ51は、有効時間内において、論理チャネルにマッピングされるすべてのスケジューリング要求の構成パラメータに対してスケジューリング要求の送信を禁止するために用いられる、スケジューリング要求の送信禁止のタイマーを構成し、
スケジューリング要求が前記論理チャネルにマッピングされる少なくとも1つのスケジューリング要求の構成パラメータにおいて送信される場合、いずれもカウント値を増加させるために用いられるスケジューリング要求カウンターを構成するように構成される。
【0066】
具体的には、端末装置は上記実施例1の方法ステップを処理でき、ここで詳細な説明は省略する。
【0067】
本発明の実施例に係るコンピュータ記憶媒体は、前記コンピュータ記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、上記実施例1の方法ステップを実施する。
【0068】
本発明の実施例の上記装置はソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実施例の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。このように、本発明の実施例はいかなる特定のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせに制限されるものではない。
【0069】
それに対応して、本発明の実施例は更にコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、該コンピュータプログラムは本発明の実施例のデータスケジューリング方法を実行するように構成される。
【0070】
例示のために、本発明の好適な実施例を開示したが、当業者であれば理解されるように、様々な改良、追加及び置換も可能であり、従って、本発明の範囲は上記実施例に限らない。