(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の読取情報と、ラベル貼付領域に貼付けられたラベルに形成された第2の読取情報と、を有するカードの前記第1の読取情報と前記第2の読取情報を読取るカード読取部と、
前記第1の読取情報と前記第2の読取情報に応じた情報処理を実行する制御装置と、
前記第1の読取情報と前記ラベル貼付領域を有するカードの発行を行うカード発行部と、
を有し、券の発行を行う端末であって、
前記ラベルの前記第2の読取情報は、前記第2の読取情報を前記端末側で利用可能な期限である利用期限を示す情報を含み、前記カードは、前記券の発行に用いるものであり、前記第1の読取情報と前記第2の読取情報は、前記券の発行の際に用いられることを特徴とする端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のケースでは、発行されたカードに予め記録されたコードの情報でコンテンツの内容が決まってしまう為、自由度のない一律なものとなり、例えばゲーム筐体の場合であればゲームが飽きられやすいという課題があった。
【0006】
これは、カードに形成されたコードを用いて様々なサービスを提供するその他の端末においても同様であり、より自由度を高めて利用者の要望に合わせたサービスを提供できるような仕組みが求められている。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、カードを用いてゲーム等を行う際に、より自由度を高めて利用者の要望に合わせたサービスを提供できるカードおよび端末等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、端末で読取って前記端末での情報処理に用いられる第1の読取情報と、前記端末で読取って前記端末での情報処理に用いられる第2の読取情報が形成されたラベルを貼付けるためのラベル貼付領域と、を有し、
券の発行に用いるカードであって、前記ラベル貼付領域に前記ラベルが貼付され、前記ラベルの前記第2の読取情報は、前記第2の読取情報を前記端末側で利用可能な期限である利用期限を示す情報を含
み、前記第1の読取情報と前記第2の読取情報は、前記券の発行の際に用いられることを特徴とするカードである。
【0009】
第1の発明では、カードが有する第1の読取情報と、カードに貼付けるラベルが有する第2の読取情報を端末にて読取り、これらの読取情報に応じて端末が情報処理を行うことで、利用者へのゲーム等のサービスを提供できる。第1の読取情報はカードに形成され、第2の読取情報はラベルに形成されているため、これらの組合せにより自由度の高いカード作成が可能であり、利用者は、カードに貼付けるラベルを選ぶことでオリジナリティのあるカードを作成し、カードによって利用者の要望に応じたサービスを受けることができる。
【0010】
前記ラベル貼付領域は複数設けられ、前記カードは、前記ラベル貼付領域に貼付けるラベルを示すガイドを有することが望ましい。
これにより、カードとラベルの組合せのバリエーションを広げることができる。また、ガイドによってラベルを誤った領域に貼付けるのを防止することもできる。
【0011】
前記カードは、前記ラベル貼付領域に前記ラベルが貼付され
る。また前記ラベルは、剥離可能な接着層を有することが望ましい。さらに、前記ラベルの前記第2の読取情報は、前記第2の読取情報の利用期限を示す情報を含
む。
このように、本発明ではカードに様々なラベルを貼付けることで、オリジナリティのあるカードを作成することができる。また、ラベルが剥離可能な接着層を有することにより、利用者がカードに貼られたラベルを剥がし、別のカード等に貼り直すことができ、カード作成の自由度向上に寄与する。また、ラベルが有する第2の読取情報が、その利用期限を含むことで、端末側で利用期限を超えた情報を用いないようにすることができる。
【0012】
前記カードは、
前記券である食券の発行に用いるカードであり、前記第1、第2の読取情報は、メニューを示す情報であってもよい
。
このように、本発明では第1、第2の読取情報
を、券売機における券の発行などのサービスに用いることができる。
【0013】
第2の発明は、第1の読取情報と、ラベル貼付領域に貼付けられたラベルに形成された第2の読取情報と、を有するカードの前記第1の読取情報と前記第2の読取情報を読取るカード読取部と、前記第1の読取情報と前記第2の読取情報に応じた情報処理を実行する制御装置と、前記第1の読取情報と前記ラベル貼付領域を有するカードの発行を行うカード発行部と、を有し、
券の発行を行う端末であって、前記ラベルの前記第2の読取情報は、前記第2の読取情報を前記端末側で利用可能な期限である利用期限を示す情報を含
み、前記カードは、前記券の発行に用いるものであり、前記第1の読取情報と前記第2の読取情報は、前記券の発行の際に用いられることを特徴とする端末である。
前記端末は、例えば、前記券である食券の発行を行い、前記カードは、前記食券の発行に用いるカードであり、前記第1、第2の読取情報は、メニューを示す情報である。
【0014】
第2の発明に係る端末では、前記したようにカードとラベルの組み合わせにより自由度の高いサービスを提供できるほか、カードを発行して利用者に提供することができる。
【0015】
前記端末は、前記ラベルの発行を行うラベル発行部を有することが望ましい。
これにより、端末にてラベルを発行して利用者に提供することができる。
【0016】
前記カード読取部は、前記第1の読取情報と前記第2の読取情報を同時に読取ることが望ましい。
第2の発明の端末では、第1、第2の読取情報を別々でなく同時に読取ってその情報の組合せによりサービスを提供することができ、利用者に複数回の読取を行わせる必要がない。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、カードを用いてゲーム等を行う際に、より自由度を高めて利用者の要望に合わせたサービスを提供できるカードおよび端末等を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
(1.ゲーム筐体1)
図1は本発明の第1の実施形態に係るゲーム筐体1(端末)の外観を示す図であり、
図2はゲーム筐体1のシステム構成を示す図である。
【0021】
ゲーム筐体1は、カードを用いたサービスとしてゲームの進行を行うものであり、
図1、2に示すように、制御装置10、カード読取部11、操作部12、カード発行部13、ラベル発行部14、ディスプレイ15、スピーカー16、課金部17等を有する。
【0022】
制御装置10は、ゲーム筐体1の内部に設けられ、ゲーム筐体1が行うゲームの進行に係る情報処理全般を制御する。
【0023】
図3は制御装置10のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置10は、例えば制御部101、記憶部102、入力部103、通信制御部104等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0024】
制御部101はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部102、ROMなどの記憶媒体に格納された制御装置10の情報処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部102、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部101が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0025】
記憶部102はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する情報処理に際し制御装置10が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部101により必要に応じて読み出され実行される。
【0026】
入力部103は制御装置10に各種の設定入力を行うものである。
通信制御部104はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースである。
【0027】
図1、2の説明に戻る。カード読取部11は、カードを読取るものであり、各種のカードリーダを備える。読取ったカードの情報はゲームの進行に反映される。
【0028】
操作部12は、利用者がゲームにおける操作を行うものであり、ボタンやレバー、ハンドル等を備える。
【0029】
カード発行部13、ラベル発行部14は、ゲームのプレイ結果や利用者からの課金等に応じてゲームに用いるカードやカードに貼付けるラベルを発行するものであり、カードやラベルのプリントを行うプリンタ(不図示)等を備える。
【0030】
ディスプレイ15、スピーカー16は、ゲームの進行に応じた映像や音楽、音声や効果音等の再生を行うものである。
【0031】
課金部17は、ゲームの開始、カードやラベルの発行などのために利用者から課金を受付けるものである。
【0032】
(2.カード2)
図4(a)はカード2の例を示す図である。カード2は、紙等の基材上に、キャラクター画像21、ラベル貼付領域22、コード24などを印刷等により形成したものである。
【0033】
キャラクター画像21は、ゲーム内に登場するキャラクターや、利用者が操作するキャラクターの画像であり、後述するコード24の情報に対応する画像である。
【0034】
ラベル貼付領域22は、利用者が
図4(b)に示すようにラベル3を貼付けるための領域である。本実施形態ではラベル貼付領域22が複数(図の例では2つ)設けられるが、ラベル貼付領域22を1箇所のみ設けてもよい。
【0035】
コード24(第1の読取情報)は、ゲーム筐体1で読取ってゲーム進行の際の情報処理に用いる情報を記録したものであり、個々のカード2によって異なる。本実施形態では、コード24をキャラクター画像21のキャラクターを示す情報を記録したものとする。コード24は例えばバーコードや二次元コードであるが、これに限ることはなく、ゲーム筐体1で読取られる情報であればよい。これは以降のコードについても略同様である。
【0036】
図5(a)はラベル3を示す図である。ラベル3は、紙等の基材上にコード31などを印刷等によって形成したものである。
【0037】
コード31(第2の読取情報)は、上記のコード24と同様、ゲーム筐体1で読取ってゲーム進行の際の情報処理に用いる情報を記録したものであり、個々のラベル3によって異なる。コード31は、例えばコード24の情報と組合せてゲームの進行に反映される情報であり、本実施形態では、プレイ時に流れる楽曲やキャラクターの衣装の情報をコード31によって記録するものとする。また本実施形態では、コード31の情報に対応する画像やテキスト(例えば楽曲名や衣装の種類など)も印刷等によりラベル3に形成される。
【0038】
ラベル3は例えば
図5(a)に示すように台紙30上に設けられた状態で発行され、台紙30から剥がしてカード2のラベル貼付領域22に貼付けられる。
図5(b)に示すように、ラベル3の背面には剥離可能な接着層32が形成されており、ラベル貼付領域22上でラベル3を重ねて貼ることも、ラベル3を剥がして別のカード2や元のカード2に貼直すこともできる。このような接着層32としては、例えば各種の粘着剤を用いることができる。
【0039】
図4(a)、(b)に示すように、カード2では、各ラベル貼付領域22の下に、それぞれのラベル貼付領域22に貼付けるラベル3を示すガイド221が印刷等により形成されており、ラベル3を誤った領域に貼付けるのが防止される。例えば「衣装」のコード31のラベル3を、「楽曲」のコード31のラベル3を貼付けるべきラベル貼付領域22に貼ってしまう、といったことが防止される。
【0040】
(3.ゲーム筐体1におけるサービスの提供)
次に、
図6等を参照してゲーム筐体1におけるサービスの提供方法について説明する。前記したように、ゲーム筐体1は利用者に対するサービスとしてゲームの進行を行うものであり、
図6はその手順の概略について示すフローチャートである。
図6の各ステップは、制御装置10によってゲーム筐体1の各部での情報処理を実行することにより行われる。
【0041】
本実施形態では、利用者がゲーム筐体1の課金部17で課金を行う。ゲーム筐体1は、課金部17での課金を受付けると(S1)、ディスプレイ15に所定の画面を表示し、利用者に対しカード読取部11にカード2を配置するように促す。ゲーム筐体1は、カード読取部11にカード2が配置されると、カード読取部11でカード2を読取る(S2)。この時、カード読取部11では、カード2が有するコード24とラベル3が有するコード31を同時に読取る。
【0042】
ゲーム筐体1は、予め記憶部102に格納されたプログラムを実行し、読取ったコード24、31の情報や操作部12での利用者の操作に応じてゲームを進行する(S3)。利用者がゲームのプレイを終了すると、プレイ結果や課金部17での課金に応じてカード2あるいはラベル3、またはその両方をカード発行部13やラベル発行部14でプリントして発行する(S4)。
【0043】
本実施形態では、S3において、例えばS2で読取ったコード24に対応するキャラクターがディスプレイ15上でライブを行い、利用者がその楽曲のリズムに合わせて操作部12でボタン操作等を行う。
【0044】
楽曲やキャラクターの衣装は、ディスプレイ15に表示される選択画面(不図示)で利用者によって選択できるが、この際、S2で読取ったコード31に対応する衣装や楽曲も選択することができ、予め記憶部102に格納していたコード24、31に対応するデータをディスプレイ15やスピーカー16で映像や音楽として再生し、その組合せによりゲームを進行してプレイができる。
【0045】
利用者は、リズムに合わせた操作ができればディスプレイ15に
図7(a)に例示するような画面が表示されてライブ成功となり、
図7(b)に示すように新しいカード2やラベル3(「衣装」や「楽曲」のコード31を有するラベル3)の発行を選択する選択画面が表示される。利用者は、画面上に表示された選択領域151において、カード2やラベル3の発行を選択できる。
【0046】
本実施形態では、プレイ終了後、利用者の課金に応じてカード2やラベル3を発行することも可能であり、
図8(a)は課金に応じてカード2を発行する場合の表示画面の一例である。この例では、利用者がキャラクターを選択し、画面上に表示された「カードを入手」領域153を選択すると、選択されたキャラクターのコード24を有するカード2を、課金部17での課金を経て発行できるようになっている。ラベル3の発行を選択する場合も同様であり、例えば「衣装」のコード31を有するラベル3の発行を選択した場合は、利用者が衣装の選択を行った後、課金を経てその衣装のコード31を有するラベル3を発行する。
【0047】
また、プレイ結果に応じて異なるカード2やラベル3を発行することも可能であり、その例として、例えば高得点を得た場合に
図8(b)に示すような画面をディスプレイ15に表示させ、希少性のあるカード2等を発行することも可能である。利用者はこのようなカード2を得ることで自身のプレイの上達ぶりを実感でき、またカード2はコレクションの対象にもなる。なお、この例では画面上に表示された「カードを入手」領域153を選択し課金を行うことでカード2が発行されるが、無料で発行を行うことも可能である。以上はラベル3についても同様である。その他、発行されるカード2あるいはラベル3には、利用者がゲームにおいて獲得した点数やゲームにおける利用者のレベルなど、利用者のプレイ内容を示すデータを印刷等により形成しておくことも可能であり、利用者はこれを見て自身のゲームの成績や習熟度等を確認することが可能である。
【0048】
以上説明したように、本実施形態では、カード2が有するコード24と、カード2に貼付けるラベル3が有するコード31をゲーム筐体1にて読取り、これらのコード24、31に応じてゲーム筐体1がゲームの進行に係る情報処理(例えばコード24、31に応じた映像、音楽等の再生)を行うことで、利用者へのサービス提供を行うことができる。コード24はカード2に形成され、コード31はラベル3に形成されているため、これらの組合せにより自由度の高いカード作成が可能であり、利用者はカード2に貼付けるラベル3を選び、カード2に様々なラベル3を貼付けることでオリジナリティのあるカード2を作成し、カード2によって利用者の要望に応じたプレイを行うことができる。
【0049】
また、ラベル貼付領域22はカード2に複数設けられるのでカード2とラベル3の組合せのバリエーションを広げることができる。カード2はラベル貼付領域22に貼付けるラベル3を示すガイド221を有しており、利用者がラベル3を誤った領域に貼付けるのを防止することができる。
【0050】
ゲーム筐体1はカード発行部13を有しているのでプレイ結果等に応じてカード2を発行して利用者に提供することができる。ゲーム筐体1はさらにラベル発行部14も有しているので、上記と同様、プレイ結果等に応じてラベル3を発行し、利用者に提供することができる。
【0051】
また、カード読取部11は、カード2のコード24とラベル3のコード31を別々でなく同時に読取ってその情報の組合せによりゲームを進行させることができ、利用者に複数回の読取を行わせる必要がない。
【0052】
また、ラベル3は剥離可能な接着層32を有するので、利用者がカード2に貼られたラベル3を剥がし、別のカード2等に貼り直すことができ、カード作成の自由度向上に寄与する。
【0053】
しかしながら、本発明が以上の実施形態に限られることはない。例えば本実施形態ではラベル3をゲーム筐体1で発行しているが、利用者は、例えば雑誌の付録など、別の方法でラベル3を入手することも可能である。
【0054】
また、ゲーム筐体1にカメラ等の撮影装置を設けておき、利用者の顔を撮影してその撮影画像をカード2やラベル3に印刷等により形成して発行することもできる。
【0055】
この他、ラベル3のコード31が当該コード31の利用期限を示す情報を含むようにしておき、ゲーム筐体1側では利用期限を超えたコード31の情報を用いないようにすることもできる。
【0056】
[第2の実施形態]
(1.券売機4)
図9は本発明の第2の実施形態に係る券売機4(端末)の外観を示す図である。
【0057】
券売機4は、カードを用いたサービスとして食券の発行を行う食券機であり、
図9に示すように、制御装置40、カード読取部41、メニュー選択部42、食券発行部43、ディスプレイ44、課金部45等を有する。
【0058】
制御装置40は、券売機4の筐体内部に設けられ、券売機4が行う食券発行に係る情報処理全般を制御する。制御装置40は、
図3と同様、制御部、記憶部、入力部、通信制御部等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0059】
カード読取部41は、カードを読取るものであり、各種のカードリーダを備える。本実施形態では、読取ったカードの情報が食券の発行に反映される。
【0060】
メニュー選択部42は、利用者がメニューの選択を行うものであり、メニューごとのボタン等を備える。
【0061】
食券発行部43は、利用者からの課金等に応じて食券を発行するものである。また、食券発行部43は、カード発行部として後述するカードを発行することもできる。食券発行部43は、食券やカード等のプリントを行うプリンタ(不図示)等を備える。
【0062】
ディスプレイ44は、選択したメニューに応じた料金を表示するものである。
【0063】
課金部45は、食券を発行するために課金を受付けるものである。
【0064】
(2.カード5)
本実施形態では、券売機4のメニュー選択部42にてメニューを選択し課金を行うと、食券の他に、選択したメニューに対応するカード5を発行することができる。
【0065】
図10(a)はこのカード5の例を示す図である。カード5は、紙等の基材上に、メニュー名51、ラベル貼付領域52、コード54などを印刷等により形成したものである。
【0066】
メニュー名51は、利用者が選択したメニューの名称であり、後述するコード54の情報に対応するテキストである。本実施形態ではメニュー名51が「とんこつラーメン」であるものとする。
【0067】
ラベル貼付領域52は、利用者が
図10(b)に示すようにラベル6を貼付けるための領域である。本実施形態ではラベル貼付領域52が複数(図の例では3つ)設けられるが、ラベル貼付領域52を1箇所のみ設けてもよい。
【0068】
コード54(第1の読取情報)は、券売機4で読取って食券発行の際の情報処理に用いる情報を記録したものであり、個々のカード5によって異なる。本実施形態では、コード54を、利用者が選択したメニューを示す情報を記録したものとする。
【0069】
ラベル6は、紙等の基材上にコード61などを印刷等によって形成したものである。
【0070】
コード61(第2の読取情報)は、上記のコード54と同様、券売機4で読取って食券発行の際の情報処理に用いる情報を記録したものであり、個々のラベル6によって異なる。コード61は、例えば上記のメニューにトッピングするメニュー(例えば「チャーシュー」)や、上記のメニューとともに注文するメニュー(例えば「ギョーザ」)等、コード54の情報と組合せて食券の発行に反映される情報である。
【0071】
ラベル6は一般的にはクーポン券に相当するものであり、利用者は例えば店頭での配布や雑誌の付録などでラベル6を入手することが可能である。前記と同様、コード61が当該コード61の利用期限を示す情報を含むようにしておき、券売機4側で利用期限を超えたコード61の情報を用いないようにすることもできる。
【0072】
特に図示はしないが、前記と同様、ラベル6の背面には剥離可能な接着層が形成されており、ラベル貼付領域52上でラベル6を重ねて貼ることも、ラベル6を剥がして別のカード5や元のカード5に貼直すこともできる。また本実施形態では、コード61の情報に関する画像やテキスト(例えばメニュー名やその画像など)も印刷等によりラベル6に形成される。
【0073】
(3.券売機4におけるサービスの提供)
次に、
図11を参照して券売機4におけるサービスの提供方法について説明する。前記したように、券売機4は利用者に対するサービスとして食券の発行を行うものであり、
図11はその手順について示すフローチャートである。
図11(a)はメニュー選択部42でメニューの選択を行った場合、
図11(b)はカード5を読取らせた場合のフローチャートである。
図11(a)、(b)の各ステップは、制御装置40によって券売機4の各部での情報処理を実行することにより行われる。
【0074】
(3−1.メニュー選択部42でメニューの選択を行った場合)
本実施形態では、利用者が券売機4のメニュー選択部42でメニューを選択すると、券売機4はメニューの選択を受付け(S11)、選択されたメニューに対応する料金をディスプレイ44に表示する。
【0075】
利用者は、表示された料金を課金部45で課金する。券売機4は、課金部45での課金を受付けると(S12)、食券発行部43にて当該メニューに対応する食券とカード5をプリントして発行する(S13)。
【0076】
食券は店員等に示してメニューの注文に用いられ、カード5は次回以降に同じメニューを選択する際に用いられる。利用者は、次回来店時までに、店頭で配布される、もしくは雑誌広告などにより配布されるラベル6があれば、そのラベル6を
図10(b)に示すようにカード5のラベル貼付領域52に貼付ける。なお、ラベル6は食券発行部43における食券の発行時に同時に発行することも可能であり、このとき食券発行部43はラベル発行部としても機能する。
【0077】
(3−2.カード5を読取らせてメニューの選択を行った場合)
利用者は、次回来店時、上記と同じメニューを選択する場合は、券売機4のカード読取部41にカード5をかざす。券売機4は、カード読取部41でカード5を読取り(S21)、コード54が示すメニューに対応する料金をディスプレイ44に表示する。
【0078】
利用者は、表示された料金を課金部45で課金する。券売機4は、課金部45での課金を受付けると(S22)、食券発行部43にてコード54に対応するメニューの食券をプリントして発行する(S23)。
【0079】
カード5にラベル6が貼付されている場合は、S21で前記のコード54と同時にラベル6のコード61も読取り、S23でコード61に対応するメニューの食券も食券発行部43にてプリントして同時に発行する。食券発行部43で発行された各食券は、店員等に示してメニューの注文に用いられる。
【0080】
このように、本実施形態でも、カード5が有するコード54と、カード5に貼付けるラベル6が有するコード61を券売機4にて読取り、これらのコード54、61に応じて券売機4が食券の発行に係る情報処理(例えば料金の表示や食券のプリント処理)を行うことで、利用者へのサービス提供を行うことができる。前記と同様、利用者はカード5に様々なラベル6を貼付けることでオリジナリティのあるカード5を作成し、カード5によって利用者の要望に応じた食券の発行を行うことができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0081】
また本実施形態では、ラベル6が貼付けられたカード5を食券の発行に用いることで、利用者が都度クーポンをかざしたり、券売機4のメニュー選択部42でメニューを選んだりする手間が解消される。
【0082】
なお、本実施形態の券売機4は食券を発行する食券機であるが、これに限らず、食券以外の各種の券(チケット)を発行するものとできる。その場合は、例えばラベル6のコード61の情報を当該券の内容に追加するオプション等に関するものとすればよい。
【0083】
このように、本発明はゲーム筐体1だけでなく各種の券売機4にも適用でき、その他にも、カードを所持する利用者に対し様々なサービスを提供する端末に用いることができる。ここで、サービスとは最も広義に利用者のために行われるもの・こと全般を指すものとし、端末が実行する情報処理もそのようなサービスを提供するためのものであれば特に限定されない。
【0084】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。