(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、各色のトナー容器が水平方向に隣接して配置されている。このため、画像形成装置の装置本体の水平方向の幅が増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減するとともに、装置本体の水平方向における幅が増大することを抑止した画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、装置本体と、トナー像を形成する、少なくとも一つの画像形成部と、前記トナー画像をシートに転写する転写部と、を備え、前記画像形成部は、所定の軸回りに回転され、静電潜像が形成されることを許容するとともに前記静電潜像に応じたトナー像を担持する周面を有する感光体ドラムと、前記感光体ドラムにトナーを供給することで前記静電潜像を前記トナー像に顕在化する現像装置であって、トナーを内部に受け入れるトナー補給口を有する現像装置と、前記現像装置の上方に配置され、前記トナー補給口を通じて前記現像装置に前記トナーを補給するトナー補給ユニットと、を有し、前記トナー補給ユニットは、前記感光体ドラムの軸方向に沿って延びるとともに、内部に前記トナーを貯留しかつ前記トナーを排出可能な第1トナーコンテナと、前記軸方向に沿って延びるとともに、内部に前記トナーを貯留しかつ前記トナーを排出可能な第2トナーコンテナと、前記装置本体において前記現像装置の上方に間隔をおいて配置され、前記第1トナーコンテナが前記軸方向に沿って装着されることを許容するとともに前記第1トナーコンテナを受け入れる、第1コンテナ装着部と、前記装置本体において前記現像装置の上方かつ前記第1コンテナ装着部の下方に配置され、前記第2トナーコンテナが前記軸方向に沿って装着されることを許容するとともに前記第2トナーコンテナを受け入れる、第2コンテナ装着部と、前記第1コンテナ装着部に装着された前記第1トナーコンテナ、および前記第2コンテナ装着部に装着された前記第2トナーコンテナからそれぞれ排出される前記トナーを前記現像装置まで搬送するトナー搬送ユニットと、前記第1トナーコンテナおよび前記第2トナーコンテナのうちの一方のトナーコンテナから前記現像装置に前記トナーを供給するとともに、当該一方のトナーコンテナが空になると、前記第1トナーコンテナおよび前記第2トナーコンテナのうちの他方のトナーコンテナから前記現像装置に前記トナーを供給するように、前記トナー搬送ユニットを制御する補給制御部と、を備える。
【0008】
本構成によれば、装置本体内において、現像装置に対して2つのトナーコンテナが配置される。そして、第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナは、装置本体内において上下方向において隣接するように配置される。このため、2つのトナーコンテナが水平方向において隣接して配置される場合と比較して、装置本体の水平方向における幅が増大することが抑止される。また、補給制御部は、第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナのうちの一方のトナーコンテナから現像装置にトナーを供給するとともに、当該一方のトナーコンテナが空になると、第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナのうちの他方のトナーコンテナから現像装置にトナーを補給するように、トナー搬送ユニットを制御する。このため、第1トナーコンテナが空になった場合でも、速やかに第2トナーコンテナによって画像形成動作が実行可能とされる。この結果、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減することができる。
【0009】
上記の構成において、前記第1トナーコンテナは、前記第1コンテナ装着部に対する装着方向の先端側に形成された第1トナー排出口を有し、前記第2トナーコンテナは、前記第2コンテナ装着部に対する装着方向の先端側に形成された第2トナー排出口を有し、前記第2コンテナ装着部は、前記第1コンテナ装着部に装着された前記第1トナーコンテナの前記装着方向の先端部に対して、前記第2トナーコンテナの前記装着方向の先端部が、前記装着方向の後端側に所定の間隔をおいて配置されるように、前記第2トナーコンテナを前記装置本体内で位置決めし、前記トナー搬送ユニットの一部は、前記第1トナーコンテナよりも下方の空間であって、前記第1トナーコンテナの前記装着方向の先端部と前記第2トナーコンテナの前記装着方向の先端部との間の空間に形成されたコンテナ段差部に配置されていることが望ましい。
【0010】
本構成によれば、装置本体内において第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナは、装着方向において互いにずれた位置に配置される。そして、2つのトナーコンテナによって形成されるコンテナ段差部を利用して、トナー搬送ユニットを効率的に配置することができる。
【0011】
上記の構成において、前記トナー搬送ユニットは、前記第1トナーコンテナの前記装着方向の先端部と係合し、前記第1トナー排出口から排出された前記トナーを受け入れる第1トナー受け部と、前記第2トナーコンテナの前記装着方向の先端部と係合し、前記第2トナー排出口から排出された前記トナーを受け入れる第2トナー受け部と、前記コンテナ段差部に配置されるように前記第1トナー受け部から下方に延びるとともに、前記トナーを下方に搬送する第1縦搬送部と、前記第2トナー受け部から下方に延びるとともに、前記トナーを下方に搬送する第2縦搬送部と、前記第1縦搬送部および前記第2縦搬送部によって搬送されたトナーが合流するように前記トナーを受け入れるとともに、前記トナーを水平方向に沿って更に搬送する合流搬送部と、前記合流搬送部から下方に延びるとともに、前記現像装置に前記トナーを供給するトナー供給部と、を有することが望ましい。
【0012】
本構成によれば、第2トナーコンテナの上方に位置する第1トナーコンテナから排出されるトナーを下方に搬送するために、第1縦搬送部が備えられる。そして、コンテナ段差部を利用して、第1縦搬送部を配置することができる。このため、第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナの装着方向における位置が同じ場合と比較して、第1縦搬送部の配置スペースを縮小することができる。
【0013】
上記の構成において、前記トナー搬送ユニットは、前記第1縦搬送部から前記トナーを受け入れるとともに、前記トナーを水平方向に沿って搬送しながら、前記合流搬送部に前記トナーを受け渡す、第1横搬送部と、前記第2縦搬送部から前記トナーを受け入れるとともに、前記トナーを水平方向に沿って搬送しながら、前記合流搬送部に前記トナーを受け渡す、第2横搬送部と、を更に有することが望ましい。
【0014】
本構成によれば、第1縦搬送部および第2縦搬送部から合流搬送部に直接トナーが流入する場合と比較して、合流搬送部内を安定してトナーで充填することができる。この結果、トナー供給部を介した現像装置に対するトナー補給を安定して実行することができる。
【0015】
上記の構成において、前記合流搬送部は、前記第1トナーコンテナの前記装着方向の先端部よりも前記装着方向後端側に配置されていることが望ましい。
【0016】
本構成によれば、合流搬送部が第1トナーコンテナよりも装着方向の先端側に位置する場合と比較して、装着方向における装置本体のサイズを縮小することができる。
【0017】
上記の構成において、第1回転方向および前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転可能とされ、回転駆動力を発生するモータと、前記モータに連結され、前記モータが前記第1回転方向に回転されると前記回転駆動力を前記第1トナーコンテナに伝達することで前記第1トナー排出口からトナーが排出されることを許容し、前記モータが前記第2回転方向に回転されると前記回転駆動力を前記第2トナーコンテナに伝達することで前記第2トナー排出口からトナーが排出されることを許容する、駆動伝達部と、を更に備えることが望ましい。
【0018】
本構成によれば、単一のモータおよび駆動伝達部によって、第1トナーコンテナおよび第2トナーコンテナからトナーを選択的に供給することができる。
【0019】
上記の構成において、前記少なくとも一つの画像形成部は、複数色のトナーに応じてそれぞれ配置された複数の画像形成部を備え、前記複数の画像形成部の前記第1トナーコンテナが水平方向において互いに隣接して配置され、前記複数の画像形成部の前記第2トナーコンテナが水平方向において互いに隣接して配置されていることが望ましい。
【0020】
本構成によれば、複数色のトナーによってシートに画像が形成される場合であっても、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減するとともに、装置本体の水平方向における幅が増大することが抑止される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減するとともに、装置本体の水平方向における幅が増大することを抑止した画像形成装置が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10について詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンタを例示する。画像形成装置は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等であってもよい。また、画像形成装置は、単色(モノクロ)画像を形成するプリンタ、複写機などでもよい。
【0024】
図1は、画像形成装置10の内部構造を示す断面図である。この画像形成装置10は、箱形の筐体構造を備える装置本体11を備える。この装置本体11内には、シートPを給紙する給紙部12、給紙部12から給紙されたシートPに転写するためのトナー像を形成する画像形成部13、前記トナー像が一次転写される中間転写ユニット14、二次転写ローラー145、及び、シートP上に形成された未定着トナー像をシートPに定着する処理を施す定着部16が内装されている。さらに、装置本体11の上部には、定着部16で定着処理の施されたシートPが排紙される排紙部171が備えられている。
【0025】
装置本体11内には、さらに、画像形成部13より右側位置に、上下方向に延びるシート搬送路111が形成されている。シート搬送路111には、適所にシートPを搬送する搬送ローラー対が設けられている。また、シートPのスキュー矯正を行うと共に、後述する二次転写のニップ部に所定のタイミングでシートPを送り込むレジストローラー対113も、シート搬送路111における前記ニップ部の上流側に設けられている。シート搬送路111は、シートPを給紙部12から排紙部171まで、画像形成部13(二次転写ニップ部)及び定着部16を経由して搬送させる搬送路である。
【0026】
給紙部12は、給紙トレイ121、ピックアップローラー122を備える。給紙トレイ121は、装置本体11の下方位置に挿脱可能に装着され、複数枚のシートPが積層されたシート束を貯留する。ピックアップローラー122は、給紙トレイ121に貯留されたシート束の最上面のシートPを1枚ずつ繰り出す。
【0027】
画像形成部13は、シートPに転写するトナー像を形成するものであって、異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを備える。この画像形成ユニットとして、本実施形態では、後述する中間転写ベルト141の回転方向上流側から下流側へ(
図1に示す左側から右側へ)向けて、複数色のトナーに応じて順次配設された、イエロー(Y)色のトナーを用いるイエロー用ユニット13Y、シアン(C)色のトナーを用いるシアン用ユニット13C、マゼンタ(M)色のトナーを用いるマゼンタ用ユニット13M及びブラック(Bk)色のトナーを用いるブラック用ユニット13BKが備えられている。各ユニットは、それぞれ感光体ドラム20と、感光体ドラム20の周囲に配置された帯電装置21、現像装置23及びクリーニング装置25とを備える。また、各ユニット共通の露光装置22が、画像形成ユニットの下方に配置されている。
【0028】
感光体ドラム20は、前後方向に延びる所定の軸回りに回転駆動され、その周面に静電潜像が形成されることを許容するとともに、トナー像を担持する。帯電装置21は、感光体ドラム20の表面を均一に帯電する。露光装置22は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、均一に帯電された感光体ドラム20の周面に、画像データに基づき変調された光を照射して、静電潜像を形成する。また、クリーニング装置25は、トナー像転写後の感光体ドラム20の周面を清掃する。本実施形態では、感光体ドラム20、帯電装置21およびクリーニング装置25が、互いに一体とされドラムユニット2(
図1、
図2)を構成している。
【0029】
現像装置23は、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像(顕在化)するために、感光体ドラム20の周面にトナーを供給する。現像装置23は、現像剤として、磁性一成分トナーを収容している。なお、本実施形態では、トナーはプラスの極性に帯電する特性を備える。また、他の実施形態において、現像装置23は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤方式または非磁性一成分などの他の現像方式を採用するものでもよい。なお、現像装置23は、トナーを内部に受け入れるトナー補給口230(
図2参照)を有する。
【0030】
中間転写ユニット14は、画像形成部13の上方に配置される。中間転写ユニット14は、中間転写ベルト141と、駆動ローラー142と、従動ローラー143と、一次転写ローラー24と、を備える。
【0031】
中間転写ベルト141は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム20の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー142及び従動ローラー143に架け渡されている。中間転写ベルト141は、一の方向に周回駆動され、感光体ドラム20から転写されたトナー像を表面に担持する。
【0032】
駆動ローラー142は、中間転写ユニット14の左端側で中間転写ベルト141を張架し、中間転写ベルト141を周回駆動させる。駆動ローラー142は金属ローラーからなる。従動ローラー143は、中間転写ユニット14の右端側で中間転写ベルト141を張架する。従動ローラー143は、中間転写ベルト141に張力を付与する。
【0033】
一次転写ローラー24は、中間転写ベルト141を挟んで感光体ドラム20と一次転写ニップ部を形成し、感光体ドラム20上のトナー像を中間転写ベルト141上に一次転写する。各色の感光体ドラム20に対向して、それぞれ、一次転写ローラー24が配置される。
【0034】
二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141を挟んで駆動ローラー142に対向して配置されている。二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141の周面に圧接されて二次転写ニップ部を形成している。中間転写ベルト141上に一次転写されたトナー像は、給紙部12から供給されるシートPに、前記二次転写ニップ部において二次転写される。本実施形態の中間転写ユニット14および二次転写ローラー145は、本発明の転写部を構成する。転写部は、画像形成部13において形成されたトナー像を感光体ドラム20からシートPに転写する。
【0035】
定着部16へ供給されたシートPは、定着ニップ部を通過することで加熱加圧される。これにより、前記二次転写ニップ部でシートPに転写されたトナー像は、シートPに定着される。
【0036】
排紙部171は、装置本体11の頂部が凹没されることによって形成されている。定着処理が施されたシートPは、定着部16の上部から延設されたシート搬送路111を経由して、排紙トレイ171に排紙される。
【0037】
図2乃至
図6は、本実施形態に係る画像形成装置10の画像形成部13の斜視図、正面図、背面図、平面図および側面図である。また、
図7は、本実施形態に係る画像形成装置の画像形成部13の断面図であって、
図6のA−A断面を下方から見た図に相当する。
図8乃至
図11は、本実施形態に係る画像形成装置10のイエロー色のトナー補給ユニット5および現像装置23の斜視図、側面図、背面図および平面図である。
【0038】
図2乃至
図11を参照して、画像形成装置10は、更に、トナー補給ユニット5を備える。トナー補給ユニット5は、各色の現像装置23の上方に配置され、トナー補給口230を通じて現像装置23に前記トナーを補給する。
図2に示すように、本実施形態では、各色のトナー補給ユニット5(5BK、5M、5C、5Y)が水平方向に隣接して配置されている。
【0039】
各色のトナー補給ユニット5は、それぞれ、上トナーコンテナ51(第1トナーコンテナ)と、下トナーコンテナ52(第2トナーコンテナ)と、上ハウジング50A(第1コンテナ装着部)と、下ハウジング50B(第2コンテナ装着部)と、トナー搬送ユニット53と、上トナー受け部54(第1トナー受け部)と、下トナー受け部55(第2トナー受け部)と、を有する。
【0040】
上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、それぞれ、感光体ドラム20の軸方向に沿って延びるとともに、内部にトナーを貯留しかつトナーを排出可能とされている。上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、感光体ドラム20の軸方向に沿った装着方向(
図2の矢印DM)に沿って、画像形成装置10の装置本体11に装着される。本実施形態では、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、円筒形状を備えるとともに、その外周面には軸方向に沿って螺旋状に延びる螺旋溝が形成されている。当該螺旋溝は、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52の内部の空間に突出する螺旋状の突出部を形成する。そして、後記のとおり、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52がそれぞれ回転されることで、内部のトナーが、螺旋状の突起部によって後方に向かって搬送される。上トナーコンテナ51は、固定部51Aと、第1コンテナギア51Gと、を有する(
図6)。固定部51Aは、上トナー受け部54と係合し、上トナーコンテナ51内のトナーを上トナー受け部54に受け渡す。なお、固定部51Aは回転することなく、上トナーコンテナ51のうち固定部51Aよりも前方部分が固定部51Aに対して相対的に回転可能とされている。第1コンテナギア51Gは、固定部51Aの前方において上トナーコンテナ51の外周部に固定されたギアである。第1コンテナギア51Gに回転力が伝達されることで、上トナーコンテナ51の前方部分が回転する。
【0041】
下トナーコンテナ52も同様に、固定部52Aと、第2コンテナギア52Gと、を有する(
図6)。固定部52Aは、下トナー受け部55と係合し、下トナーコンテナ52内のトナーを下トナー受け部55に受け渡す。なお、固定部52Aは回転することなく、下トナーコンテナ52のうち固定部52Aよりも前方部分が固定部52Aに対して相対的に回転可能とされている。第2コンテナギア52Gは、固定部52Aの前方において下トナーコンテナ52の外周部に固定されたギアである。第2コンテナギア52Gに回転力が伝達されることで、下トナーコンテナ52の前方部分が回転する。
【0042】
なお、上トナーコンテナ51は、上ハウジング50Aに対する装着方向の先端側(固定部51A)に形成された不図示の第1トナー排出口を有し、下トナーコンテナ52は、下ハウジング50Bに対する装着方向の先端側(固定部52A)に形成された不図示の第2トナー排出口を有する。これらのトナー排出口からトナーが排出される。なお、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、各トナー排出口を封止する不図示のシャッターを備える。上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52が上ハウジング50Aおよび下ハウジング50Bに装着されると、これらのシャッターはスライド移動され各トナー排出口を開放する。また、本実施形態では、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、同一形状のトナーコンテナである。換言すれば、画像形成装置10に適用される各色のトナーコンテナは、対応する色のトナー補給ユニット5における上ハウジング50Aおよび下ハウジング50Bのいずれにも装着可能である。なお、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、
図1のコンテナ用空間Sに配置される。
【0043】
上ハウジング50Aは、装置本体11において現像装置23の上方に間隔をおいて配置され、上トナーコンテナ51が装着方向DMに沿って上ハウジング50Aの内部に装着されることを許容するとともに、上トナーコンテナ51を受け入れる。下ハウジング50Bは、装置本体11において現像装置23の上方かつ上ハウジング50Aの下方(直下)に配置され、下トナーコンテナ52が装着方向DMに沿って下ハウジング50Bの内部に装着されることを許容するとともに、下トナーコンテナ52を受け入れる。
【0044】
なお、
図6を参照して、本実施形態では、下ハウジング50Bは、上ハウジング50Aに装着された上トナーコンテナ51の前記装着方向の先端部(後端部)に対して、下トナーコンテナ52の前記装着方向の先端部(後端部)が、前記装着方向の後端側(前側)に所定の間隔をおいて配置されるように、下トナーコンテナ52を装置本体11内で位置決めする。この結果、上トナーコンテナ51よりも下方の空間であって、上トナーコンテナ51の前記装着方向の先端部と下トナーコンテナ52の前記装着方向の先端部との間の空間には、コンテナ段差部H(
図6)が形成される。
【0045】
トナー搬送ユニット53は、上ハウジング50Aに装着された上トナーコンテナ51、および下ハウジング50Bに装着された下トナーコンテナ52からそれぞれ排出されるトナーを現像装置23まで搬送する。なお、後記のとおり、トナー搬送ユニット53の一部は、前述のコンテナ段差部Hに配置されている。
【0046】
上トナー受け部54は、上ハウジング50Aよりも前記装着方向の先端側に配置され、上トナーコンテナ51の前記装着方向の先端部(固定部51A)と係合し、上トナーコンテナ51の第1トナー排出口から排出されたトナーを受け入れる。
【0047】
下トナー受け部55は、下ハウジング50Bよりも前記装着方向の先端側に配置され、下トナーコンテナ52の前記装着方向の先端部(固定部52A)と係合し、下トナーコンテナ52の第2トナー排出口から排出されたトナーを受け入れる。
【0048】
更に、トナー搬送ユニット53は、第1垂直搬送部56(第1縦搬送部)と、第2垂直搬送部57(第2縦搬送部)と、第1水平搬送部58(第1横搬送部)と、第2水平搬送部59(第2横搬送部)と、トナー貯留部60(合流搬送部)と、第3垂直搬送部65(トナー供給部)と、を有する。
【0049】
第1垂直搬送部56は、下トナー受け部55よりも前記装着方向先端側に配置されたパイプ状部材である。換言すれば、第1垂直搬送部56は、コンテナ段差部Hに配置されている。第1垂直搬送部56は、上トナー受け部54から下方に延びるとともに、トナーを下方に搬送する。このため、上トナー受け部54と第1垂直搬送部56とは互いに連通している。
【0050】
第2垂直搬送部57は、下トナー受け部55の下方に配置されたパイプ状部材である。第2垂直搬送部57は、下トナー受け部55から下方に延びるとともに、トナーを下方に搬送する。このため、下トナー受け部55と第2垂直搬送部57とは互いに連通している。
【0051】
第1水平搬送部58は、水平方向に延びるパイプ状部材である。第1水平搬送部58は、第1垂直搬送部56からトナーを受け入れるとともに、トナーを水平方向に沿って斜め前方に搬送しながら、第2水平搬送部59の一部を通じてトナー貯留部60にトナーを受け渡す。
【0052】
第2水平搬送部59は、水平方向に延びるパイプ状部材である。第2水平搬送部59は、第2垂直搬送部57からトナーを受け入れるとともに、トナーを水平方向に沿って斜め前方に搬送しながら、トナー貯留部60にトナーを受け渡す。
【0053】
トナー貯留部60は、パイプ状部材である。トナー貯留部60は、第1垂直搬送部56および第2垂直搬送部57によって搬送されたトナーが、第1水平搬送部58および第2水平搬送部59を通じて合流するように前記トナーを受け入れるとともに、トナーを水平方向に沿って更に搬送する。なお、
図6および
図9に示すように、トナー貯留部60は、上トナーコンテナ51の前記装着方向の先端部よりも前記装着方向後端側に配置されている。
【0054】
第3垂直搬送部65は、パイプ状部材である。第3垂直搬送部65は、トナー貯留部60から下方に延びるとともに、現像装置23のトナー補給口230にトナーを供給する。このため、第3垂直搬送部65は、トナー貯留部60および現像装置23と連通している。なお、各図では、説明のために、第3垂直搬送部65とトナー補給口230との位置を僅かにずらしている。
【0055】
なお、第1水平搬送部58、第2水平搬送部59およびトナー貯留部60の内部には、回転することでトナーを水平方向に搬送可能な不図示の搬送スクリューがそれぞれ配置されている。トナー貯留部60内にトナーが充満されている場合、搬送スクリューの回転量に応じて、現像装置23に対するトナー補給量が決定される。また、本実施形態では、第1垂直搬送部56、第2垂直搬送部57および第3垂直搬送部65の内部には、上記のような搬送部材が配置されていないが、他の実施形態において、搬送部内のトナーの凝集を防止するために回転または上下移動する攪拌部材が配置されてもよい。
【0056】
更に、トナー補給ユニット5は、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3、第4モータM4、第5モータM5、トナーセンサTSおよび補給制御部70を備える(
図10)。
【0057】
第1モータM1は、上トナーコンテナ51を回転させる回転駆動力を発生する。第1モータM1の不図示のモータ軸は、上トナーコンテナ51の第1コンテナギア51Gに連結される(
図10)。
【0058】
第2モータM2は、下トナーコンテナ52を回転させる回転駆動力を発生する。第2モータM2の不図示のモータ軸は、下トナーコンテナ52の第2コンテナギア52Gに連結される(
図10)。
【0059】
第3モータM3は、第1水平搬送部58の内部に備えられた搬送スクリューを回転させる回転駆動力を発生する。同様に、第4モータM4は、第2水平搬送部59の内部に備えられた搬送スクリューを回転させる回転駆動力を発生する。また、第5モータM5は、トナー貯留部60の内部に備えられた搬送スクリューを回転させる回転駆動力を発生する。
【0060】
トナーセンサTSは、第3垂直搬送部65に対向して配置されている。トナーセンサTSは、透磁率センサからなり、第3垂直搬送部65の内部に充填されているトナーを検知する。第3垂直搬送部65の内部にトナーが充分存在する場合は、トナーセンサTSはHIGH信号(+5V)を出力する。一方、第3垂直搬送部65の内部にトナーがほとんど存在しない場合は、トナーセンサTSはLOW信号(0V)を出力する。なお、他の実施形態において、トナーセンサTSは、PIセンサ(フォトセンサ)でもよい。この場合、第3垂直搬送部65は透明なパイプ部材からなり、PIセンサによって第3垂直搬送部65内のトナーの有無が検知される。
【0061】
補給制御部70は、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3、第4モータM4および第5モータM5の回転を制御する。特に、補給制御部70は、トナーセンサTSの出力に応じて、各モータを制御する。一例として、補給制御部70は、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52のうちの一方のトナーコンテナから現像装置23にトナーを供給するとともに、当該一方のトナーコンテナが空になると、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52のうちの他方のトナーコンテナから現像装置23にトナーが供給されるように、トナー補給ユニット5の各モータを制御する。上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52のトナーが空になったこと(トナーエンプティ)は、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52の回転時間によって検出してもよいし、トナーセンサTSの出力によって検出してもよい。まず、第1モータM1、第3モータM3、第5モータM5を回転させることによって、上トナーコンテナ51から現像装置23にトナーを供給する。やがて、上トナーコンテナ51が回転されているにも関わらず、トナーセンサTSがLOW信号を出力し続ける場合、補給制御部70は上トナーコンテナ51が空になったと判定し、トナー補給を上トナーコンテナ51から下トナーコンテナ52に切り換える。すなわち、補給制御部70は、第2モータM2、第4モータM4および第5モータM5を回転させることで、下トナーコンテナ52から現像装置23にトナーを供給する。
【0062】
以上のように、本実施形態では、装置本体11内において、現像装置23に対して2つのトナーコンテナが配置される。そして、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、装置本体11内において上下方向において隣接するように配置される。このため、2つのトナーコンテナが水平方向において隣接して配置される場合と比較して、装置本体11の水平方向における幅が増大することが抑止される。また、補給制御部70は、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52のうちの一方のトナーコンテナから現像装置23にトナーを供給するとともに、当該一方のトナーコンテナが空になると、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52のうちの他方のトナーコンテナから現像装置23にトナーを供給するように、トナー補給ユニット5の駆動系を制御する。このため、上トナーコンテナ51が空になった場合でも、速やかに下トナーコンテナ52によって画像形成動作が実行可能とされる。この結果、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減することができる。
【0063】
また、本実施形態では、装置本体11内において上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、装着方向において互いにずれた位置に配置される。そして、2つのトナーコンテナによって形成されるコンテナ段差部Hを利用して、トナー補給ユニット5(トナー搬送ユニット53)を効率的に配置することができる。
【0064】
また、本実施形態では、下トナーコンテナ52の上方に位置する上トナーコンテナ51から排出されるトナーを下方に搬送するために、第1垂直搬送部56が備えられる。そして、コンテナ段差部Hを利用して、第1垂直搬送部56を配置することができる。このため、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52の装着方向における位置が同じ場合と比較して、第1垂直搬送部56の配置スペースを縮小することができる。
【0065】
更に、本実施形態では、トナー補給ユニット5が第1水平搬送部58および第2水平搬送部59を備える。このため、第1垂直搬送部56および第2垂直搬送部57からトナー貯留部60に直接トナーが流入する場合と比較して、第1水平搬送部58および第2水平搬送部59の搬送スクリューの搬送力によりトナー貯留部60内を安定してトナーで充填することができる。この結果、第3垂直搬送部65を介した現像装置23に対するトナー補給を安定して実行することができる。
【0066】
更に、本実施形態では、トナー貯留部60は、上トナーコンテナ51の装着方向の先端部よりも前記装着方向後端側に配置されている。このため、トナー貯留部60が上トナーコンテナ51よりも装着方向の先端側に位置する場合と比較して、装着方向における装置本体11のサイズを縮小することができる。
【0067】
また、本実施形態では、画像形成部13は、複数色のトナーに応じてそれぞれ配置された複数の画像形成部13BK、13M、13C、13Yを備え、前記複数の画像形成部の上トナーコンテナ51が水平方向において互いに隣接して配置され、前記複数の画像形成部の下トナーコンテナ52が水平方向において互いに隣接して配置されている。このため、複数色のトナーによってシートPに画像が形成される場合であっても、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度を低減するとともに、装置本体11の水平方向かつ感光体ドラム20の回転軸と直交する方向における幅が増大することが抑止される。また、
図2に示すように、各色の上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52から現像装置23に対してトナーを補給する高さを利用して、中間転写ユニット14が配置されている。換言すれば、中間転写ユニット14の上方および後方の位置を利用して、各色のトナー補給ユニット5が配置されている。
【0068】
なお、
図2および
図4に示すように、トナー補給ユニット5BK、5M、5Cでは、第1垂直搬送部56の直下に隣接する他色のドラムユニット2(感光体ドラム20)が配置されている。そして、第1垂直搬送部56の直下よりも右方に位置する自らの色に対応する現像装置23のトナー補給口230に対してトナーを補給するために、第1水平搬送部58、第2水平搬送部59およびトナー貯留部60が水平方向にトナーを搬送する。この際、トナー貯留部60内がトナーで充満されることで、現像装置23に対するトナー補給量が安定して維持される。
【0069】
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10につき詳細に説明した。このような構成によれば、トナーコンテナの交換に伴って画像形成動作が停止する頻度や時間を低減するとともに、装置本体11の水平方向における幅が増大することを抑止した画像形成装置が提供される。なお、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
【0070】
(1)上記の実施形態では、4色のトナーに応じて、トナー補給ユニット5および現像装置23がそれぞれ配置される態様にて説明したが、
図8のような構造を備えた単色の画像形成装置に本発明が適用されるものでもよい。
【0071】
(2)上記の実施形態では、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52は、コンテナの本体部分が回転することで、内部のトナーを搬送する態様にて説明したが、トナーコンテナは、内部にスクリューなどの回転可能なトナー搬送部材を備えるものでもよい。
【0072】
(3)また、上記の実施形態では、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52をそれぞれ回転させる、第1モータM1および第2モータM2を備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図12は、本発明の変形実施形態に係るトナー補給ユニットのうち、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52を回転させる駆動系を示した背面図である。なお、
図12では、説明のために、上トナーコンテナ51と下トナーコンテナ52との水平方向における位置をずらして示している。当該トナー補給ユニットは、モータMと、駆動伝達部5Hと、を備える。モータMは、第1回転方向および前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転可能とされ、回転駆動力を発生する。駆動伝達部5Hは、モータMに連結される、第1伝達部51Rと、第2伝達部52Rと、を備える。第1伝達部51Rは、モータMの回転駆動力を上トナーコンテナ51の第1コンテナギア51Gに伝達する。一方、第2伝達部52Rは、モータMの回転駆動力を下トナーコンテナ52の第2コンテナギア52Gに伝達する。また、第1伝達部51Rおよび第2伝達部52Rは、それぞれ、ワンウェイクラッチ51W、52Wを有する。
【0073】
このような構成によれば、駆動伝達部5Hは、モータMが第1回転方向に回転されると前記回転駆動力を上トナーコンテナ51に伝達することで上トナーコンテナ51の第1トナー排出口からトナーが排出されることを許容する。この際、ワンウェイクラッチ52Wによって、下トナーコンテナ52の回転が規制される。したがって、下トナーコンテナ52からはトナーが補給されない。一方、駆動伝達部5Hは、モータMが第2回転方向に回転されると前記回転駆動力を下トナーコンテナ52に伝達することで下トナーコンテナ52の第2トナー排出口からトナーが排出されることを許容する。この際、ワンウェイクラッチ51Wによって、上トナーコンテナ51の回転が規制される。したがって、上トナーコンテナ51からはトナーが補給されない。このように、単一のモータMおよび駆動伝達部5Hによって、上トナーコンテナ51および下トナーコンテナ52からトナーを選択的に供給することができる。