特許第6981315号(P6981315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6981315画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6981315
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20211202BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20211202BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20211202BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   H04N1/00 912
   H04N1/00 838
   B41J29/00 E
   B41J29/38
   B41J29/00 Z
   G03G21/00 386
   G03G21/00 388
【請求項の数】14
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-46487(P2018-46487)
(22)【出願日】2018年3月14日
(65)【公開番号】特開2019-161475(P2019-161475A)
(43)【公開日】2019年9月19日
【審査請求日】2021年2月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【弁理士】
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】鹿島 洋三
【審査官】 野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−041298(JP,A)
【文献】 特開2004−193923(JP,A)
【文献】 特開2016−147475(JP,A)
【文献】 特開2002−189579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00
B41J 29/38
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段
を有し、
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された日時にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された順番に待ち行列に格納し、該待ち行列にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、一定時間毎に生成した前記待ち行列によって、一定時間毎の前記画像処理装置を利用する順序を管理する、
画像処理装置。
【請求項2】
前記出力手段は、利用可能になったユーザーにパスワードを通知し、
ユーザーから受け付けたパスワードによって、利用可能なユーザーを確認する確認手段
をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の一定時間において予約した第2のユーザーがいる場合は、該第1のユーザーの利用時間を制限する制限手段
をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制限手段は、前記第2のユーザーが、前記ユーザー検知手段によって検知された場合に、前記第1のユーザーの利用時間を制限する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像処理装置であって、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段と、
前記画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の一定時間において予約した第2のユーザーがいる場合は、該第1のユーザーの利用時間を制限する制限手段
を有する画像処理装置。
【請求項6】
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された日時にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された順番に待ち行列に格納し、該待ち行列にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記順序管理手段は、一定時間毎に生成した前記待ち行列によって、一定時間毎の前記画像処理装置を利用する順序を管理する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記出力手段は、利用可能になったユーザーにパスワードを通知し、
ユーザーから受け付けたパスワードによって、利用可能なユーザーを確認する確認手段
をさらに有する請求項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記制限手段は、前記第2のユーザーが、前記ユーザー検知手段によって検知された場合に、前記第1のユーザーの利用時間を制限する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
画像処理装置であるコンピュータを、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段
として機能させ
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された日時にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された順番に待ち行列に格納し、該待ち行列にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、一定時間毎に生成した前記待ち行列によって、一定時間毎の前記画像処理装置を利用する順序を管理する、
画像処理プログラム。
【請求項12】
画像処理装置と予約管理装置を有する画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、
前記予約管理装置から前記画像処理装置の予約情報を受信する受信手段と、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段
を有し
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された日時にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された順番に待ち行列に格納し、該待ち行列にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記順序管理手段は、一定時間毎に生成した前記待ち行列によって、一定時間毎の前記画像処理装置を利用する順序を管理し、
前記予約管理装置は、
ユーザーが前記画像処理装置を利用するための予約に関する予約情報を管理する管理手段と、
前記管理手段によって管理されている前記予約情報を前記画像処理装置に送信する送信手段
を有する、画像処理システム。
【請求項13】
画像処理装置であるコンピュータを、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段と、
前記画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の一定時間において予約した第2のユーザーがいる場合は、該第1のユーザーの利用時間を制限する制限手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【請求項14】
画像処理装置と予約管理装置を有する画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、
前記予約管理装置から前記画像処理装置の予約情報を受信する受信手段と、
近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、
前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、
前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段と、
前記画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の一定時間において予約した第2のユーザーがいる場合は、該第1のユーザーの利用時間を制限する制限手段
を有し、
前記予約管理装置は、
ユーザーが前記画像処理装置を利用するための予約に関する予約情報を管理する管理手段と、
前記管理手段によって管理されている前記予約情報を前記画像処理装置に送信する送信手段
を有する、画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、使用時間帯を予約登録できる画像形成装置における占有設定と複数ユーザーの操作性の両立を可能とする画像形成装置を提供することを課題とし、使用時間帯を予約登録できる画像形成装置であって、複数のユーザーが同じ時間帯に使用予約を入れてもその予約を受け付ける一方、同じ時間帯の使用予約を受け入れることに伴って生じる注意事項(予約時間帯にジョブを終了させられないといった注意事項)について予めユーザーに通報し、これらにより画像形成装置の占有設定と複数ユーザーの操作性の両立を可能とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−087201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複合機等の画像処理装置を利用するのに、順番待ちを解消するために予約して利用することが行われている。例えば、その予約として時間帯を指定することが行われている。しかし、同じ時間帯に複数人が予約し、予約した順番に利用を許可した場合、その画像処理装置に到着したのが早くても、予約した順番が遅いユーザーは順番を待つことになる。
本発明は、複数のユーザーが同一の時間帯に利用予約することができる画像処理装置において、その画像処理装置に到着した順番に利用することができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。なお、以下の「請求項」とあるのは、出願当初の請求項である。
請求項1の発明は、画像処理装置であって、近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段を有する画像処理装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された日時にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理する、請求項1に記載の画像処理装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記順序管理手段は、前記ユーザー検知手段によって検知された順番に待ち行列に格納し、該待ち行列にしたがって、前記画像処理装置を利用する順序を管理する、請求項2に記載の画像処理装置である。
【0008】
請求項4の発明は、前記順序管理手段は、一定時間毎に生成した前記待ち行列によって、一定時間毎の前記画像処理装置を利用する順序を管理する、請求項3に記載の画像処理装置である。
【0009】
請求項5の発明は、前記出力手段は、利用可能になったユーザーにパスワードを通知し、ユーザーから受け付けたパスワードによって、利用可能なユーザーを確認する確認手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0010】
請求項6の発明は、前記画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の一定時間において予約した第2のユーザーがいる場合は、該第1のユーザーの利用時間を制限する制限手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項7の発明は、前記制限手段は、前記第2のユーザーが、前記ユーザー検知手段によって検知された場合に、前記第1のユーザーの利用時間を制限する、請求項6に記載の画像処理装置である。
【0012】
請求項8の発明は、画像処理装置であるコンピュータを、近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【0013】
請求項9の発明は、画像処理装置と予約管理装置を有する画像処理システムであって、前記画像処理装置は、前記予約管理装置から前記画像処理装置の予約情報を受信する受信手段と、近距離無線通信を介して通信可能となった携帯端末に対応するユーザーを検知するユーザー検知手段と、前記ユーザー検知手段によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に前記画像処理装置を利用する予約をしたユーザーである場合に、該画像処理装置を利用する順序を管理する順序管理手段と、前記順序管理手段によって前記ユーザーが前記画像処理装置の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する出力手段を有し、前記予約管理装置は、ユーザーが前記画像処理装置を利用するための予約に関する予約情報を管理する管理手段と、前記管理手段によって管理されている前記予約情報を前記画像処理装置に送信する送信手段を有する、画像処理システムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の画像処理装置によれば、複数のユーザーが同一の時間帯に利用予約することができる画像処理装置において、その画像処理装置に到着した順番に利用することができる。
【0015】
請求項2の画像処理装置によれば、ユーザーを検知した日時にしたがって、本画像処理装置を利用する順序を管理することができる。
【0016】
請求項3の画像処理装置によれば、ユーザーを検知した順番に、本画像処理装置を利用する順序を管理することができる。
【0017】
請求項4の画像処理装置によれば、時間帯毎に生成した待ち行列で、時間帯毎の本画像処理装置を利用する順序を管理することができる。
【0018】
請求項5の画像処理装置によれば、利用可能になったユーザーにパスワードを通知し、ユーザーから受け付けたパスワードによって、利用可能なユーザーを確認することができる。
【0019】
請求項6の画像処理装置によれば、本画像処理装置を利用している第1のユーザーの後に、現在の時間帯において予約した第2のユーザーがいる場合は、その第1のユーザーの利用時間を制限することができる。
【0020】
請求項7の画像処理装置によれば、第2のユーザーが検知された場合に、第1のユーザーの利用時間を制限することができる。
【0021】
請求項8の画像処理プログラムによれば、複数のユーザーが同一の時間帯に利用予約することができる画像処理装置において、その画像処理装置に到着した順番に利用することができる。
【0022】
請求項9の画像処理システムによれば、複数のユーザーが同一の時間帯に利用予約することができる画像処理装置において、その画像処理装置に到着した順番に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2】本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
図3】ユーザーの予約順序の例を示す説明図である。
図4】時間帯予約管理データテーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図5】ユーザーの来店順序の例を示す説明図である。
図6】近隣ユーザー情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図7】利用待ちユーザーキューテーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図8】パスワードテーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図9】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図10】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図11】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図12】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0025】
本実施の形態であるシステムは、画像処理装置100を利用するものであって、図1の例に示すように、画像処理装置100と携帯端末150を有している。このシステムは、近距離通信を用いた画像処理装置100の予約、順序を制御する。
ユーザー195は、携帯端末150を所持しており、既に画像処理装置100を利用するための予約を行っており、その予約にしたがって画像処理装置100を利用しようとしている。
画像処理装置100として、例えば、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)、プロジェクタ−(オーバーヘッドプロジェクタ−等を含む)等が該当する。
携帯端末150として、例えば、通信機能を有するノートパソコン、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、ICカード等がある。
コンビニエンスストアやオフィス等に設置されている画像処理装置100に対して予め時間帯を指定して予約しておき、予約者であるユーザー195が画像処理装置100の近傍に入ったらBluetooth(登録商標、BLE(Bluetooth Low Energy)等を含む)等の近距離無線通信方式を使って、予約者間の順序制御を行う。
【0026】
例えば、ユーザー195は携帯端末150を用いて、画像処理装置100の予約を行う。携帯端末150が画像処理装置100の遠隔地にある場合、画像処理装置100と携帯端末150は通信回線190を介して通信を行う。携帯端末150が画像処理装置100の近隣に存在する場合には、近距離無線通信192を介した通信を行う。
【0027】
画像処理装置100は、ネットワーク通信I/F(インターフェース)モジュール105、近距離無線通信I/Fモジュール110、ユーザーインターフェースモジュール115、時間帯予約管理モジュール120、近隣ユーザー検知モジュール125、順序管理モジュール130、利用可能通知モジュール135、ユーザー確認モジュール140、利用時間制限モジュール145を有している。
【0028】
ネットワーク通信I/Fモジュール105は、時間帯予約管理モジュール120と接続されており、また、通信回線190を介して携帯端末150のネットワークI/Fモジュール155と接続されている。ネットワーク通信I/Fモジュール105は、通信回線190を介して、携帯端末150との通信を行う。なお、通信回線190は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。例えば、ネットワーク通信I/Fモジュール105は、通信回線190を介して、携帯端末150のネットワークI/Fモジュール155から「ユーザーID、予約時間帯157」を受信する。
【0029】
近距離無線通信I/Fモジュール110は、近隣ユーザー検知モジュール125、利用可能通知モジュール135と接続されており、また、近距離無線通信192を介して携帯端末150の近距離無線通信I/Fモジュール160と接続されている。近距離無線通信I/Fモジュール110は、近距離無線通信192を介して、携帯端末150と通信を行う。なお、近距離無線通信192として、例えば、Bluetooth、光通信、赤外線通信等である。例えば、近距離無線通信I/Fモジュール110は、近距離無線通信192を介して、携帯端末150の近距離無線通信I/Fモジュール160からユーザーID162を受信し、携帯端末150の近距離無線通信I/Fモジュール160にパスワード112、利用開始依頼114を送信する。
【0030】
ユーザーインターフェースモジュール115は、ユーザー確認モジュール140、ユーザー195と接続されている。ユーザーインターフェースモジュール115は、ユーザー195の操作を受け付け、ユーザー195に情報を通知する。例えば、ユーザーインターフェースモジュール115は、タッチパネルを兼ねる液晶ディスプレイを制御して、ユーザー195の操作を受け付け、ユーザー195に対してメッセージ等を提示する。この他、マウス、キーボード、カメラ、マイク等を用いたユーザー195の操作(視線、ジェスチャ、音声等も含む)を受け付けるようにしてもよいし、スピーカーによる音声出力、触覚デバイスを用いた触感によって、ユーザー195へのメッセージを提示するようにしてもよい。例えば、ユーザーインターフェースモジュール115は、ユーザー195の操作によってパスワード197を受け取る。このパスワード197は、近距離無線通信I/Fモジュール110が携帯端末150に送信したパスワード112である。
【0031】
時間帯予約管理モジュール120は、ネットワーク通信I/Fモジュール105、順序管理モジュール130と接続されている。時間帯予約管理モジュール120は、ユーザー195が本画像処理装置100を利用するための予約に関する予約情報を管理する。
ここで「予約情報」は、ユーザー195を一意に識別する情報、画像処理装置100を一意に識別する情報、利用する時間帯(以下、予約時間帯ともいう)を含む。なお、画像処理装置100に送る際には、予約情報として、画像処理装置100を一意に識別する情報を含めなくてもよい。つまり、送信する予約情報には、ユーザー195を一意に識別する情報、利用する時間帯を少なくとも含めればよい。さらに、利用する時間帯毎(利用する時間帯の直前等)に画像処理装置100に送る際には、予約情報として、画像処理装置100を一意に識別する情報、利用する時間帯を含めなくてもよい。つまり、送信する予約情報には、ユーザー195を一意に識別する情報を少なくとも含めればよい。
【0032】
具体的には、時間帯予約管理モジュール120に関連する処理として、以下のことを行う。
ユーザー195の操作にしたがって、通信回線190経由で携帯端末150から予約情報を時間帯予約管理モジュール120に通知する。予約要求情報は、「ユーザーID、予約時間帯」(「ユーザーID、予約時間帯157」)を有している。時間帯予約管理モジュール120は、指定された時間帯に予約追加が可能か否かを判定する。
予約可能である場合には、ユーザーIDと時間帯を関連付けて記憶する。具体的には、図3図4の例を用いて後述する。
【0033】
また、この時間帯予約管理モジュール120の機能を、図2の例に示すようにスケジュール管理装置220が有するようにしてもよい。例えば、スケジュール管理装置220は、複数の画像処理装置100の予約状況を管理するサーバーである。この場合、ネットワーク通信I/Fモジュール105は、スケジュール管理装置220から本画像処理装置100の予約情報を受信する。ユーザー195は予約時に、時間帯とともに予約対象の画像処理装置100を指定する。画像処理装置100内の時間帯予約管理モジュール120は、予約対象の画像処理装置100毎に予約状況を管理する。また、スケジュール管理装置220において、全ての画像処理装置100の予約状況をユーザー195が閲覧できるようにし、空いている画像処理装置100を選んで予約できるようにしてもよい。
【0034】
近隣ユーザー検知モジュール125は、近距離無線通信I/Fモジュール110、順序管理モジュール130と接続されている。近隣ユーザー検知モジュール125は、近距離無線通信192を介して通信可能となった携帯端末150に対応するユーザー195を検知する。ここでの検知として、例えば、近距離無線通信I/Fモジュール110が携帯端末150と通信可能になったことを契機として、携帯端末150のID(IDentification、本実施の形態において、携帯端末150を一意に識別する情報)とユーザーID(本実施の形態において、ユーザーを一意に識別する情報)の対応テーブルからユーザーIDを抽出すればよい。
【0035】
具体的には、近隣ユーザー検知モジュール125に関連する処理として、以下のことを行う。
近距離無線通信192を用いて画像処理装置100の近隣に存在するユーザー195の携帯端末150を検知する。ユーザー195が近隣に存在するか否かは、携帯端末150からの電波強度によって判断する。ユーザー195が近隣にいると判断できた場合、携帯端末150と通信し(近距離無線通信192を介した通信を行い)、ユーザーID162を取得する。新たな近隣のユーザー195が検知されたら、順序管理モジュール130にユーザーID162を通知する。
【0036】
順序管理モジュール130は、時間帯予約管理モジュール120、近隣ユーザー検知モジュール125、利用可能通知モジュール135、ユーザー確認モジュール140と接続されている。順序管理モジュール130は、近隣ユーザー検知モジュール125によって検知されたユーザーが、現時刻を含む一定時間内に本画像処理装置100を利用する予約をしたユーザーである場合に、本画像処理装置100を利用する順序を管理する。なお、「一定時間」とは、予め定められた時間帯をいう。例えば、13時から14時まで等が該当する。もちろんのことながら、1時間毎だけでなく、2時間毎、30分毎等であってもよい。以下、1時間毎の時間帯を例示して説明する。
なお「現時刻を含む一定時間内に本画像処理装置100を利用する予約をしたユーザーである」か否かの判断は、時間帯予約管理モジュール120が管理する予約情報を用いればよい。
また、順序管理モジュール130は、近隣ユーザー検知モジュール125によって検知された日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)にしたがって、本画像処理装置100を利用する順序を管理するようにしてもよい。ここで「検知された日時にしたがって」とは、単に検知された「順序」(本画像処理装置100に近づいた順序)ではなく、予約した時間帯における順序となる。したがって、ユーザーAの携帯端末150が検知されたとしても、予約した時間帯が次の時間帯である場合は、検知された時間帯における予約者が優先されることになる。
例えば、順序管理モジュール130は、近隣ユーザー検知モジュール125によって検知された順番に待ち行列に格納し、その待ち行列にしたがって、本画像処理装置100を利用する順序を管理するようにしてもよい。
さらに具体的には、順序管理モジュール130は、時間帯毎に生成した待ち行列によって、時間帯毎の本画像処理装置100を利用する順序を管理するようにしてもよい。
【0037】
具体的には、順序管理モジュール130に関連する処理として、以下のことを行う。
近隣ユーザー検知モジュール125で検知したユーザーID162が、現時刻が含まれる時間帯に対して予約済みか否かを判定し、予約済みと判定されたら、そのユーザー195を画像処理装置100の利用待ちユーザーキュー(待ち行列)の最後に追加する。
順序管理モジュール130は、画像処理装置100の利用状況も管理し、使用しているユーザー195が使用を完了したら、いったん画像処理装置100を利用できないようにロックし、ユーザー(もちろんのことながら、ユーザー195、他のユーザー195を含む)が利用できないようにする。次に、利用可能通知モジュール135を通して、利用待ちユーザーキューの先頭のユーザーIDに画像処理装置100の利用を促す。この時、ユーザー195を特定するためのパスワード112を生成し、利用可能メッセージ(利用開始依頼114)に添付する。ユーザー195が画像処理装置100の前にいることを確認できた場合(パスワード112とパスワード197が合致した場合)に、画像処理装置100のロックを解除し、利用可能状態にする。なお、ユーザー195の確認は、ユーザー確認モジュール140で行う。
【0038】
利用可能通知モジュール135は、近距離無線通信I/Fモジュール110、順序管理モジュール130と接続されている。利用可能通知モジュール135は、順序管理モジュール130によってユーザー195が本画像処理装置100の利用が可能になったことに応じて、利用可能になった旨を示す情報を出力する。出力する先として、近距離無線通信I/Fモジュール110、近距離無線通信192を介して、携帯端末150に出力し、その携帯端末150を所持しているユーザー195に出力することになる。
また、利用可能通知モジュール135は、パスワード112を生成し、画像処理装置100を利用可能になったユーザー195にそのパスワード112を通知するようにしてもよい。
【0039】
具体的には、利用可能通知モジュール135に関連する処理として、以下のことを行う。
画像処理装置100から携帯端末150に利用可能メッセージ(利用開始依頼114)を送信し、その利用可能メッセージを携帯端末150の画面に表示し、ユーザー195に画像処理装置100の利用が可能になったことを通知する。また画像処理装置100のロックを解除するパスワード112も同時に送信され、携帯端末150の画面に表示される。
【0040】
ユーザー確認モジュール140は、ユーザーインターフェースモジュール115、順序管理モジュール130と接続されている。ユーザー確認モジュール140は、ユーザー195から受け付けたパスワード197によって、利用可能なユーザー195を確認する。近距離無線通信I/Fモジュール110が送信したパスワード112とユーザーインターフェースモジュール115が受け付けたパスワード197とが合致するか否かを判断する。パスワードが合致する場合は、画像処理装置100のロック(利用不可状態)を解除し、そのユーザー195に、本画像処理装置100の利用を許可する。パスワードが合致しない場合は、そのユーザー195には、本画像処理装置100の利用を許可しないで(本画像処理装置100のロックをそのままにし)、その旨(パスワードが異なる等の理由を含めてもよい)を通知する。
【0041】
具体的には、順序管理モジュール130に関連する処理として、以下のことを行う。
利用可能通知を受け取ったユーザー195は、画像処理装置100の前に行く。画像処理装置100はUI画面にユーザー195にパスワードの入力を促す。ユーザー195は、受け取ったパスワード(本来ならば、パスワード112になるはずである)を入力する。入力されたパスワード197がパスワード112と合致した場合には、画像処理装置100の操作が可能となり、ユーザー195は画像処理装置100を利用できる。
【0042】
利用時間制限モジュール145は、本画像処理装置100を利用している第1のユーザーの後に、現在の時間帯において予約した第2のユーザーがいる場合は、その第1のユーザーの利用時間を制限する。
具体的には、利用時間制限モジュール145は、第2のユーザーが、近隣ユーザー検知モジュール125によって検知された場合に、第1のユーザーの利用時間を制限するようにしてもよい。
具体的には、利用時間制限モジュール145に関連する処理として、以下のことを行う。
利用時間制限モジュール145は、予約者による画像処理装置100を利用する時間を制限し、制限時間になったら次の予約者が利用できるように制御する。例えば、10分を制限時間として10分経ったら次の予約者に利用させる。このように時間制限を行うことにより、確実に時間内に全てのユーザーに画像処理装置100を使用させることができるようになる。
【0043】
携帯端末150は、ネットワークI/Fモジュール155、近距離無線通信I/Fモジュール160、画像処理装置予約アプリケーション165を有している。
携帯端末150は、ユーザー195からの時間帯予約処理を行い、画像処理装置100の近隣に移動した後は画像処理装置100と連携してユーザー195の順番制御を行う。携帯端末150には、画像処理装置100の予約を行うアプリケーション(画像処理装置予約アプリケーション165)がインストールされている。
【0044】
ネットワークI/Fモジュール155は、画像処理装置予約アプリケーション165の時間帯予約入力モジュール170と接続されており、また、通信回線190を介して画像処理装置100のネットワーク通信I/Fモジュール105と接続されている。ネットワークI/Fモジュール155は、通信回線190を介して、画像処理装置100との通信を行う。例えば、ネットワークI/Fモジュール155は、通信回線190を介して、画像処理装置100のネットワーク通信I/Fモジュール105に「ユーザーID、予約時間帯157」を送信する。
近距離無線通信I/Fモジュール160は、画像処理装置予約アプリケーション165のユーザー管理モジュール175、利用可能通知モジュール180と接続されており、また、近距離無線通信192を介して画像処理装置100の近距離無線通信I/Fモジュール110と接続されている。近距離無線通信I/Fモジュール160は、近距離無線通信192を介して、画像処理装置100と通信する。例えば、近距離無線通信I/Fモジュール160は、近距離無線通信192を介して、画像処理装置100の近距離無線通信I/Fモジュール110にユーザーID162を送信し、画像処理装置100の近距離無線通信I/Fモジュール110からパスワード112、利用開始依頼114を受信する。
【0045】
画像処理装置予約アプリケーション165は、時間帯予約入力モジュール170、ユーザー管理モジュール175、利用可能通知モジュール180、ユーザーインターフェースモジュール185を有している。
時間帯予約入力モジュール170は、ネットワークI/Fモジュール155、ユーザーインターフェースモジュール185と接続されている。時間帯予約入力モジュール170は、ユーザーインターフェースモジュール185を介して、ユーザー195から希望する予約時間帯を受信し、携帯端末150に登録されているユーザーIDと予約時間帯(「ユーザーID、予約時間帯157」)を有する予約要求情報を通信回線190経由で画像処理装置100に送信する。
【0046】
ユーザー管理モジュール175は、近距離無線通信I/Fモジュール160、ユーザーインターフェースモジュール185と接続されている。ユーザー管理モジュール175は、携帯端末150のユーザー195のユーザーIDを管理し、近距離無線通信192経由で画像処理装置100に送信する。
【0047】
利用可能通知モジュール180は、近距離無線通信I/Fモジュール160、ユーザーインターフェースモジュール185と接続されている。利用可能通知モジュール180は、画像処理装置100のロックを解除するためのパスワードとともに、画像処理装置100の利用可能通知を近距離無線通信192経由で受信する。ユーザー195に画像処理装置100の利用開始を促すメッセージとパスワードを携帯端末150の画面に表示する。
【0048】
ユーザーインターフェースモジュール185は、時間帯予約入力モジュール170、ユーザー管理モジュール175、利用可能通知モジュール180、ユーザー195と接続されている。ユーザーインターフェースモジュール185は、ユーザー195の操作を受け付け、ユーザー195に情報を通知する。例えば、ユーザーインターフェースモジュール185は、ユーザーインターフェースモジュール115と同様に、タッチパネルを兼ねる液晶ディスプレイを制御して、ユーザー195の操作を受け付け、ユーザー195に対してメッセージ等を提示する。例えば、ユーザーインターフェースモジュール185は、ユーザー195の操作によって予約情報を受け付け、ユーザー195に利用開始依頼114(パスワード112を含む)を通知する。
【0049】
ユーザー195は、画像処理装置100のユーザーインターフェースモジュール115、携帯端末150内の画像処理装置予約アプリケーション165のユーザーインターフェースモジュール185を介して、画像処理装置100、携帯端末150を操作し、通知等を受ける。例えば、ユーザー195は、画像処理装置100のユーザーインターフェースモジュール115にパスワード197を入力する。
【0050】
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
店舗210内には、画像処理装置100が設置されており、ユーザー195A、ユーザー195C、ユーザー195Dが入店している。
ユーザー195Aが所持している携帯端末150A、ユーザー195Cが所持している携帯端末150C、ユーザー195Dが所持している携帯端末150Dは、それぞれ画像処理装置100と近距離無線通信192によって通信可能に接続されている。
スケジュール管理装置220は、時間帯予約管理モジュール120を有している。スケジュール管理装置220の時間帯予約管理モジュール120は、ユーザーが本画像処理装置100を利用するための予約に関する予約情報を管理する。つまり、画像処理装置100の時間帯予約管理モジュール120は、画像処理装置100の外部(スケジュール管理装置220)にあってもよい。この場合、スケジュール管理装置220は、時間帯予約管理モジュール120によって管理されている予約情報を、画像処理装置100の時間帯予約管理モジュール120に送信する。つまり、画像処理装置100は、スケジュール管理装置220の時間帯予約管理モジュール120と通信を行い、その画像処理装置100の予約情報を取得する。
【0051】
本実施の形態を利用しない場合について説明する。特に、本段落の説明は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものであり、この説明を用いて限定解釈することは意図していない。そして、この説明部分のみを用いて、特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載したものであること(特許法第36条第6項第1号)の判断を行うべきではないことは当然である。
画像処理装置を利用する時、既に誰かが画像処理装置を使用している場合が想定される。このように利用者が重なった場合、先行する利用者が作業を完了するまで待つ必要がある。しかし、コンビニエンスストアのようなスペースが限られた場所では、待ちスペースがなく、順番待ちするのも困難になる場合がある。
そのため、従来から時間帯を指定して画像処理装置の利用を予約する技術が知られている。しかし、ジョブ(画像処理装置での処理、例えば、印刷処理等)にかかる時間の長さを予想するのは困難であるため、ユーザーは予約時に長めの時間を設定したりすることが多く、空き時間が発生してしまうという課題がある。
この課題を解決するため、特許文献1には、使用時間帯が重複している場合であっても予約を受け付け、予約を受け付けた順にその時間帯に投入されるジョブに優先順位を設けて処理する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の技術では、同一時間帯に複数の予約を設定することを許容するが、予約時刻が早いほど優先度が高く設定される。そのため、後から予約したユーザーが画像処理装置の近くに早く着いたとしても、優先度が低くなり、利便性を損ねることになる。
本実施の形態は、予め時間帯を指定して予約したユーザーが、画像処理装置の近隣に到着した順に画像処理装置の操作ができるようにスケジューリングしている。これによって、予約した場合において、利便性の高い画像処理装置となる。また、複数のユーザーが同一時間帯に予約した場合に、到着順に画像処理装置を利用できるようにスケジューリングし、利用可能になった場合に、携帯端末で通知することにより、利便性が高い画像処理装置の利用制御が可能となる。
【0052】
図3は、ユーザーの予約順序の例を示す説明図である。
時間軸は、予約した時間を示している。つまり、ユーザー195A等が、それぞれの携帯端末150A等を用いて、画像処理装置100の予約を行った例を示している。例えば、画像処理装置100を利用する前日の15時から、ユーザー195A、ユーザー195F、ユーザー195D、ユーザー195B、ユーザー195E、ユーザー195Cの順番に画像処理装置100の予約をしたとする。なお、これは予約を行った順番を示しているだけであり、予約時間帯(将来の画像処理装置100を利用する時間帯)は、異なる。予約時間帯については、図4の例を用いて説明する。
【0053】
図4は、時間帯予約管理データテーブル400のデータ構造例を示す説明図である。時間帯予約管理データテーブル400は、時間帯予約管理モジュール120によって作成される。
時間帯予約管理データテーブル400は、時間帯欄410、予約ユーザーID欄420を有している。時間帯欄410は、予約時間帯を記憶している。予約ユーザーID欄420は、その予約を行ったユーザーのユーザーIDを記憶している。
時間帯9:00−10:00には、予約したユーザーとして、ユーザーA、ユーザーB、ユーザーCがおり、時間帯10:00−11:00には、予約したユーザーとして、ユーザーD、ユーザーEがおり、時間帯11:00−12:00には、予約したユーザーとして、ユーザーFがいる。予約ユーザーID欄420内の順番は、予約を行った順番である。
【0054】
図5は、ユーザーの来店順序の例を示す説明図である。
時間軸は、店舗210に来店した時間(画像処理装置100に近づいた時間、より具体的には、ユーザーが有している携帯端末150と画像処理装置100が通信可能になった時間)を示している。つまり、9時台に、ユーザー195C、ユーザー195D、ユーザー195Aが来店している。なお、9時台に予約しているのは、図4の例に示すように、ユーザー195A、ユーザー195B、ユーザー195Cであるが、9時台にユーザー195Bは来店せず、ユーザー195Dは、10時台に予約しているが、9時台に来店している。
【0055】
図6は、近隣ユーザー情報テーブル600、近隣ユーザー情報テーブル650のデータ構造例を示す説明図である。近隣ユーザー情報テーブル600、近隣ユーザー情報テーブル650は、近隣ユーザー検知モジュール125によって作成される。
図6(a)は、近隣ユーザー情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。近隣ユーザー情報テーブル600は、近隣ユーザーID欄610を有している。近隣ユーザーID欄610は、近隣にいるユーザーのユーザーIDを記憶している。つまり、図5の例では、ユーザー195A、ユーザー195C、ユーザー195Dが記憶されている。
近隣ユーザー情報テーブル600のかわりに、近隣ユーザー情報テーブル650を用いてもよい。図6(b)は、近隣ユーザー情報テーブル650のデータ構造例を示す説明図である。近隣ユーザー情報テーブル650は、近隣ユーザーID欄660、検知日時欄670を有している。近隣ユーザーID欄660は、近隣にいるユーザーのユーザーIDを記憶している。検知日時欄670は、そのユーザー(そのユーザーが有している携帯端末150)を検知した日時を記憶している。
例えば、ユーザー195Aは「9:25」に検知され、ユーザー195Cは「9:05」に検知され、ユーザー195Dは「9:10」に検知されたことを示している。
【0056】
図7は、利用待ちユーザーキューテーブル700のデータ構造例を示す説明図である。待ち行列の一例であり、利用待ちユーザーキューテーブル700は、順序管理モジュール130によって作成される。時間帯毎に作成される。図7の例は、9時台の利用待ちユーザーキューテーブル700である。
利用待ちユーザーキューテーブル700は、到着順序欄710、ユーザーID欄720を有している。到着順序欄710は、到着順序を記憶している。ユーザーID欄720は、ユーザーIDを記憶している。もちろんのことながら、待ち行列の機能を有しているのであれば、到着順序欄710はなくてもよい。予約時間帯の9時台では、ユーザー195C、ユーザー195Aが入り、ユーザー195Dは含まれない。利用待ちユーザーキューテーブル700は、その時間帯におけるユーザー(予約者)を検知する毎に作成される。具体的には、「9:05」から「9:25」までは、ユーザー195Cだけである。また、ユーザーの利用が終了した場合は、利用待ちユーザーキューテーブル700からそのユーザーを消去してもよい。
【0057】
図8は、パスワードテーブル800のデータ構造例を示す説明図である。パスワードテーブル800は、利用可能通知モジュール135によって作成される。
パスワードテーブル800は、ユーザーID欄810、パスワード欄820を有している。ユーザーID欄810は、ユーザーIDを記憶している。パスワード欄820は、そのユーザーに対するパスワードを記憶している。
例えば、ユーザー195Cのパスワードは、「3333」である。ユーザー195Cは、画像処理装置100を利用するにあたって、そのパスワードを画像処理装置100に入力する必要がある。
【0058】
図9は、本実施の形態(画像処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS902では、携帯端末150から予約情報(ユーザーID、予約時間帯)を受信する。
ステップS904では、指定された時間帯に予約が可能かどうかを、時間帯予約管理データテーブル400を調べて判定する。例えば、時間帯予約管理データテーブル400の各時間帯には、制限人数が設けられていてもよい。具体的には、その時間帯における予約者数が、制限人数以内である場合は、予約が可能と判定する。
ステップS906では、予約が可能か否かを判定し、可能な場合はステップS908へ進み、それ以外の場合はステップS902へ戻る。
【0059】
ステップS908では、予約情報(ユーザーID、予約時間帯)を時間帯予約管理データテーブル400に保存する。
ステップS910では、近距離無線通信192で近隣に携帯端末150が存在するかどうかを調べる。
ステップS912では、近隣に携帯端末150があるか否かを判定し、ある場合はステップS914へ進み、それ以外の場合は近隣に携帯端末150が出現するまで待機する。
【0060】
ステップS914では、携帯端末150のユーザーが現時刻に対する予約済みのユーザーかどうかを、時間帯予約管理データテーブル400を調べて判定する。
ステップS916では、予約済みのユーザーであるか否かを判定し、予約済みのユーザーの場合はステップS918へ進み、それ以外の場合はステップS912へ戻る。
【0061】
ステップS918では、利用待ちユーザーキューテーブル700の最後尾に携帯端末150のユーザーIDを追加する。つまり、携帯端末150を検知した順番に、利用待ちユーザーキューテーブル700に登録されることになる。
ステップS920では、画像処理装置100は空いているか(利用可能か)否かを判定し、空いている場合はステップS922へ進み、それ以外の場合は空くまで(例えば、現在利用しているユーザーの利用が終了するまで)待機する。
【0062】
ステップS922では、画像処理装置100をロック(利用不可の状態に)する。
ステップS924では、利用待ちユーザーキューテーブル700の先頭のユーザーIDを取り出す。利用済みのユーザーは、利用待ちユーザーキューテーブル700から消去されている。
ステップS296では、そのユーザー用のパスワードを生成する。例えば、乱数(疑似乱数を含む)等でもよい。
ステップS928では、ユーザーIDに対応する携帯端末150にパスワードとともに、画像処理装置100の利用が可能になったことを通知する。
【0063】
ステップS930では、画像処理装置100のユーザーインターフェースモジュール115からパスワード入力があったか否かを判定し、あった場合はステップS932へ進み、それ以外の場合はパスワード入力があるまで待機する。
ステップS932では、パスワードは正しいか否かを判定し、正しい場合はステップS934へ進み、それ以外の場合はパスワードが正しく入力されるまで待機する。ここで「パスワードが正しい」とは、ステップS930で入力されたパスワードとステップS926で生成したパスワードが合致することである。
ステップS934では、画像処理装置100のロックを解除する。つまり、パスワードを入力したユーザー(予約していたユーザー)は、画像処理装置100を利用することができるようになる。
【0064】
図10は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1002では、現在の時間帯で予約したユーザーは他にいるかを、時間帯予約管理データテーブル400を調べて判定する。
ステップS1004では、未利用のユーザーがいるか否かを判定し、いる場合はステップS1006へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1099)。
【0065】
ステップS1006では、未利用のユーザー数に応じて、現在利用しているユーザーの利用可能時間を算出する。例えば、未利用のユーザー数に予想利用時間を乗算し、その値をその時間帯の残り時間から減算して、利用可能時間を算出する。予想利用時間は、具体的には、過去の履歴から利用時間の統計的値(平均値、最頻値、中央値、最大値、最小値等)を用いてもよい。
ステップS1008では、残りの利用可能時間を、利用しているユーザーに提示する。
【0066】
ステップS1010では、残りの利用可能時間が0となったか否かを判定し、0となった場合はステップS1012へ進み、それ以外の場合はステップS1008へ戻る。
ステップS1012では、強制的に利用を中止する。他のユーザーの利用を優先させるようにする。
【0067】
図11は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図10の例は、その時間帯で予約した残りのユーザーがいるか否かによって、警告(残りの利用時間等)を提示したが、図11の例では、その時間帯で予約したユーザーであって、画像処理装置100の近隣にそのユーザーがいるか否かによって、警告を提示するものである。ステップ1102、ステップS1108〜S1114は、それぞれ図10の例に示したステップ1002、ステップS1106〜S1012と同等の処理である。
【0068】
ステップS1102では、現在の時間帯で予約したユーザーは他にいるかを、時間帯予約管理データテーブル400を調べて判定する。
ステップS1104では、そのユーザーは近隣にいるかを、近隣ユーザー情報テーブル600又は近隣ユーザー情報テーブル650を調べて判定する。例えば、同じ時間帯の予約者数が、来店している場合は、警告を行うことになる。
ステップS1106では、近隣にいるか否かを判定し、いる場合はステップS1108へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1199)。
【0069】
ステップS1108では、未利用のユーザー数に応じて、現在利用しているユーザーの利用可能時間を算出する。
ステップS1110では、残りの利用可能時間を提示する。
ステップS1112では、残りの利用可能時間が0となったか否かを判定し、0となった場合はステップS1114へ進み、それ以外の場合はステップS1110へ戻る。
ステップS1114では、強制的に利用を中止する。
【0070】
図12を参照して、本実施の形態の画像処理装置100、携帯端末150のハードウェア構成例について説明する。図12に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1217と、プリンタ等のデータ出力部1218を備えたハードウェア構成例を示している。
【0071】
CPU(Central Processing Unit)1201は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、ネットワーク通信I/Fモジュール105、近距離無線通信I/Fモジュール110、ユーザーインターフェースモジュール115、時間帯予約管理モジュール120、近隣ユーザー検知モジュール125、順序管理モジュール130、利用可能通知モジュール135、ユーザー確認モジュール140、利用時間制限モジュール145、ネットワークI/Fモジュール155、近距離無線通信I/Fモジュール160、画像処理装置予約アプリケーション165、時間帯予約入力モジュール170、ユーザー管理モジュール175、利用可能通知モジュール180、ユーザーインターフェースモジュール185等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0072】
ROM(Read Only Memory)1202は、CPU1201が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1203は、CPU1201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1204により相互に接続されている。
【0073】
ホストバス1204は、ブリッジ1205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1206に接続されている。
【0074】
キーボード1208、マウス等のポインティングデバイス1209は、操作者により操作されるデバイスである。ディスプレイ1210は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。また、ポインティングデバイス1209とディスプレイ1210の両方の機能を備えているタッチスクリーン等であってもよい。その場合、キーボードの機能の実現について、キーボード1208のように物理的に接続しなくても、画面(タッチスクリーン)上にソフトウェアでキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード、スクリーンキーボード等ともいわれる)を描画して、キーボードの機能を実現するようにしてもよい。
【0075】
HDD(Hard Disk Drive)1211は、ハードディスク(フラッシュ・メモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1201によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、時間帯予約管理データテーブル400、近隣ユーザー情報テーブル600、近隣ユーザー情報テーブル650、利用待ちユーザーキューテーブル700、パスワードテーブル800等が格納される。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
【0076】
ドライブ1212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1213に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インターフェース1207、外部バス1206、ブリッジ1205、及びホストバス1204を介して接続されているRAM1203に供給する。なお、リムーバブル記録媒体1213も、データ記録領域として利用可能である。
【0077】
接続ポート1214は、外部接続機器1215を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1214は、インターフェース1207、及び外部バス1206、ブリッジ1205、ホストバス1204等を介してCPU1201等に接続されている。通信部1216は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1217は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1218は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0078】
なお、図12に示す画像処理装置100、携帯端末150のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機などに組み込まれていてもよい。
【0079】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0080】
100…画像処理装置
105…ネットワーク通信I/Fモジュール
110…近距離無線通信I/Fモジュール
112…パスワード
114…利用開始依頼
115、185…ユーザーインターフェースモジュール
120…時間帯予約管理モジュール
125…近隣ユーザー検知モジュール
130…順序管理モジュール
135…利用可能通知モジュール
140…ユーザー確認モジュール
145…利用時間制限モジュール
150…携帯端末
155…ネットワークI/Fモジュール
157…ユーザーID、予約時間帯
160…近距離無線通信I/Fモジュール
162…ユーザーID
165…画像処理装置予約アプリケーション
170…時間帯予約入力モジュール
175…ユーザー管理モジュール
180…利用可能通知モジュール
190…通信回線
192…近距離無線通信
195…ユーザー
197…パスワード
210…店舗
220…スケジュール管理装置
図1
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