(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記電源が投入された場合に、前記エンコーダーシートの前記第1色の領域に前記キャリッジが位置するか、前記エンコーダーシートの前記第2色の領域に前記キャリッジが位置するかを判定し、
前記エンコーダーシートの前記第1色の領域に前記キャリッジが位置すると判定した場合には、前記制御部は、前記エンコーダーシートの前記他方側に向けて前記キャリッジを移動させ、
前記エンコーダーシートの前記第2色の領域に前記キャリッジが位置すると判定した場合には、前記制御部は、前記エンコーダーシートの前記一方側に向けて前記キャリッジを移動させる、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
前記待機位置が前記基準位置に対して前記エンコーダーシートの前記第4領域から離間する側に配置される場合には、前記待機位置は前記エンコーダーシートの前記第1領域内に配置され、
前記待機位置が前記基準位置に対して前記エンコーダーシートの前記第3領域から離間する側に配置される場合には、前記待機位置は前記エンコーダーシートの前記第2領域内に配置される、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
前記電源が投入され、前記基準位置へ前記キャリッジを移動中に前記キャリッジが前記エンコーダーシートの前記第3領域に位置する場合には、前記制御部は、前記キャリッジを前記エンコーダーシートの前記他方側へ移動させ、
前記電源が投入され、前記基準位置へ前記キャリッジを移動中に前記キャリッジが前記エンコーダーシートの前記第4領域に位置する場合には、前記制御部は、前記キャリッジを前記エンコーダーシートの前記一方側へ移動させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面(
図1〜
図11)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、
図1を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置100の構成について説明する。
図1は、インクジェット記録装置100の構成の一例を示す図である。
図1には、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を記載している。Z軸は、鉛直方向に沿って延びる。X軸及びY軸は、水平方向に沿って延びる。X軸は、用紙Pの搬送方向D1と平行である。
【0012】
図1に示すように、インクジェット記録装置100は、筐体1、給送部2、画像形成部3、用紙搬送部4、排出部5及び制御部6を備える。筐体1は、給送部2、画像形成部3、用紙搬送部4、排出部5及び制御部6を収容する。筐体1は、排出口11を有する。
【0013】
給送部2は、筐体1の内部の下方(Z軸の負方向側)に配置される。給送部2は、給紙カセット21、給紙ローラー22及びガイド板23を備える。給紙カセット21は、用紙Pを収納し、筐体1に着脱自在である。給送部2は、用紙Pを用紙搬送部4に給送する。用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。
【0014】
用紙搬送部4は、画像形成部3の一方側(X軸の負方向側)に配置される。用紙搬送部4は、用紙搬送路41、第1搬送ローラー対42、第2搬送ローラー対43及びレジストローラー対44を備える。レジストローラー対44は、画像形成タイミングに合わせて画像形成部3に用紙Pを送出する。
【0015】
画像形成部3は、給送部2の上方(Z軸の正方向側)に配置される。画像形成部3は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部3は、ヘッド部200、搬送ベルト32及び搬送ガイド36を備える。ヘッド部200については、後述にて
図2及び
図3を参照して詳細に説明する。
【0016】
搬送ベルト32は、レジストローラー対44から供給された用紙Pを、用紙Pの搬送方向D1に搬送する。用紙Pの搬送方向D1は、X軸の正方向と一致する。搬送ガイド36は、画像形成部3の他方側(
図1ではX軸の正方向側)に配置される。搬送ガイド36は、搬送ベルト32から排出される用紙Pを排出部5に案内する。
【0017】
排出部5は、画像形成部3に対して用紙Pの搬送方向D1の下流側(X軸の正方向側)に配置される。排出部5は、排出ローラー対51及び排出トレイ52を備える。排出ローラー対51は、排出口11を介して、用紙Pを筐体1の外部に排出する。排出トレイ52には、排出ローラー対51が排出した用紙Pが載置される。
【0018】
制御部6は、インクジェット記録装置100の動作を制御する。制御部6は、プロセッサー61及び記憶部62を備える。プロセッサー61は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部62は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部62は、制御プログラムを記憶している。
【0019】
次に、
図1及び
図2を参照して、ヘッド部200の構成について説明する。
図2は、ヘッド部200の構成の一例を示す平面図である。
図2に示すように、ヘッド部200は、記録ヘッド71、キャリッジ73、エンコーダーシート74、モーター75及びシャフト76を備える。また、筐体1は、側板12を更に有する。側板12は、側板121と側板122とを有する。側板121は、Y軸の負方向端に配置される。側板122は、Y軸の正方向端に配置される。
【0020】
記録ヘッド71は、インクを用紙Pに吐出して画像を形成する。具体的には、記録ヘッド71は、イエロー色のインク、マゼンタ色のインク、シアン色のインク及びブラック色のインクを用紙Pに吐出して、カラー画像を形成する。記録ヘッド71は、キャリッジ73によって支持され、主走査方向(Y軸と平行な方向)に移動する。主走査方向は、用紙Pの搬送方向D1及び鉛直方向(Z軸と平行な方向)と直交する方向を示す。
【0021】
キャリッジ73は、記録ヘッド71を主走査方向に移動する。具体的には、キャリッジ73は、記録ヘッド71を支持し、シャフト76によって駆動されて記録ヘッド71を主走査方向に移動する。
【0022】
エンコーダーシート74は、主走査方向に沿って配置される。具体的には、エンコーダーシート74は、側板121から側板122まで延びる。すなわち、エンコーダーシート74の一方端は、側板121の内面側(左側)に固定され、エンコーダーシート74の他方端は、側板122の内面側(右側)に固定される。エンコーダーシート74は、正常動作領域AR1と非正常動作領域AR2とを有する。
【0023】
正常動作領域AR1は、記録ヘッド71が用紙Pに画像を形成するために、キャリッジ73が移動する範囲を示す。正常動作領域AR1は、エンコーダーシート74の中央部に配置される。正常動作領域AR1の主走査方向の長さは、用紙Pの主走査方向の長さ(幅)よりも大きい。正常動作領域AR1には、例えば、黒色の領域と透明の領域とが主走査方向に沿って交互に配列される。正常動作領域AR1は、「キャリッジの動作範囲内」に相当する。
【0024】
非正常動作領域AR2は、正常動作領域AR1の主走査方向の外側の領域を示す。非正常動作領域AR2は、エンコーダーシート74の両側の端部に配置される。非正常動作領域AR2は、「キャリッジの動作範囲外」に相当する。
【0025】
モーター75は、側板122の外部に配置される。モーター75は、キャリッジ73を主走査方向に移動する。具体的には、モーター75は、シャフト76を駆動し、シャフト76を介してキャリッジ73を移動する。
【0026】
シャフト76は、主走査方向に沿って配置される。具体的には、シャフト76は、モーター75から側板122を貫通して側板121まで延びる。シャフト76は、キャリッジ73を支持し、キャリッジ73を主走査方向に移動する。具体的には、シャフト76はモーター75によって回転駆動され、キャリッジ73を主走査方向に移動する。
【0027】
次に、
図1〜
図3を参照して、ヘッド部200の構成について更に説明する。
図3は、ヘッド部200の構成の一例を示すIII−III断面図である。
図3に示すように、ヘッド部200は、第1センサー77を更に備える。
【0028】
第1センサー77は、キャリッジ73が第1色C1(例えば、透明色)の領域に位置するか、第2色C2(例えば、黒色)の領域に位置するかを検出する。また、第1センサー77は、キャリッジ73と一体に形成され、エンコーダーシート74を用いてキャリッジ73の主走査方向の位置を検出する。具体的には、第1センサー77は、例えば透過型の光学センサーである。そして、第1センサー77は、例えば、正常動作領域AR1の第2色C2(例えば、黒色)の領域(第2領域AR12)の個数をカウントすることによって、キャリッジ73の主走査方向の移動距離を検出し、キャリッジ73の主走査方向の位置を検出する。第1センサー77の検出信号は、制御部6に伝送される。
【0029】
制御部6は、第1センサー77の検出信号に基づいて、キャリッジ73の位置を制御する。また、制御部6のプロセッサー61は、制御プログラムを実行することによって、キャリッジ73の位置を制御する。
【0030】
次に、
図1〜
図4を参照して、エンコーダーシート74の構成の一例を示す図である。
図4は、エンコーダーシート74の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、エンコーダーシート74は、
図2を参照して説明したように、正常動作領域AR1と、非正常動作領域AR2とを有する。また、正常動作領域AR1において、第1領域AR11と第2領域AR12とが主走査方向(
図4の左右方向)に沿って交互に形成される。非正常動作領域AR2は、第3領域AR21と、第4領域AR22とを有する。
【0031】
第1領域AR11は、第1色C1に形成される。第1色C1は、例えば、透明である。第1領域AR11は、矩形状に形成される。長さL11は、第1領域AR11の主走査方向の長さを示す。
【0032】
第2領域AR12は、第2色C2に形成される。第2色C2は、第1色C1と相違する。具体的には、第2色C2の透明度は、第1色C1の透明度と相違する。例えば、黒色である。第1領域AR11は、矩形状に形成される。長さL12は、第2領域AR12の主走査方向の長さを示す。長さL12は、例えば、長さL11と同一である。
【0033】
第3領域AR21は、非正常動作領域AR2のうちの一方側(右側)に配置される。第3領域AR21は、第1色C1に形成される。第3領域AR21は、矩形状に形成される。第3領域AR21は、第1領域AR11及び第2領域AR12よりも広い。具体的には、長さL21は、長さL11より長い。長さL21は、第3領域AR21の主走査方向の長さを示す。
【0034】
第4領域AR22は、非正常動作領域AR2のうちの他方側(左側)に配置される。第4領域AR22は、第2色C2に形成される。第4領域AR22は、第1領域AR11及び第2領域AR12よりも広い。具体的には、長さL22は、長さL11より長い。長さL22は、第4領域AR22の主走査方向の長さを示す。
【0035】
正常動作領域AR1には、待機位置PWと、基準位置PHとが規定される。待機位置PWは、記録ヘッド71が用紙Pへの画像の形成を終了した場合にキャリッジ73が配置される位置を示す。本発明の実施形態では、待機位置PWは、右側から2つ目の第1領域AR11における主走査方向の中心位置に配置される。
【0036】
基準位置PHは、記録ヘッド71が用紙Pへの画像の形成を開始する場合にキャリッジ73が配置される位置を示す。本発明の実施形態では、基準位置PHは、右側から4つ目の第1領域AR11と、右側から4つ目の第2領域AR12との境界線上に配置される。
【0037】
ヘッド部200は、第2センサーSを更に備える。第2センサーSは、待機位置PWと、基準位置PHとの間の検出位置PSに配置される。検出位置PSは、例えば、右側から4つ目の第1領域AR11と、右側から4つ目の第2領域AR12との境界線上の位置を示す。第2センサーSは、キャリッジ73を検出する。具体的には、第2センサーSは、検出位置PSにキャリッジ73が位置することを検出する。第2センサーSは、例えば反射型の光学センサーである。
【0038】
電源が投入された場合に、制御部6は、キャリッジ73を待機位置PWから基準位置PHへ移動させる。また、制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。
【0039】
以上、
図1〜
図4を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第3領域AR21は、キャリッジ73の動作範囲外のうちの一方側に配置され、第1領域AR11及び第2領域AR12よりも広く、第1色C1で形成される。第4領域AR22は、キャリッジ73の動作範囲外のうちの他方側に配置され、第1領域AR11及び第2領域AR12よりも広く第2色C2で形成される。よって、キャリッジ73が第3領域AR21に位置する場合にはキャリッジ73を他方側に移動させ、キャリッジ73が第4領域AR22に位置する場合にはキャリッジ73を一方側に移動させることが可能である。したがって、キャリッジ73を動作範囲外から動作範囲内に移動できる。
【0040】
また、第2色C2の透明度は、第1色C1の透明度と相違する。したがって、透過型の光学センサーによって第1領域AR11と第2領域AR12とを容易に判別できると共に、第3領域AR21と第4領域AR22とを容易に判別できる。
【0041】
また、電源が投入された場合に、制御部6は、キャリッジ73を待機位置PWから基準位置PHへ移動させる。よって、基準位置PHが適切な位置に配置される場合には、電源が投入された場合にキャリッジ73を適切な位置に配置できる。適切な位置は、例えば、用紙Pの端部である。したがって、効率的に用紙Pに画像を形成することが可能になる。
【0042】
また、第2センサーSが、待機位置PWと基準位置PHとの間に配置され、キャリッジ73を検出する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。したがって、キャリッジ73を待機位置PWから基準位置PHへ確実に移動できる。
【0043】
なお、本発明の実施形態では、第2色C2の透明度は、第1色C1の透明度と相違するが、本発明はこれに限定されない。第2色C2が第1色C1と相違すればよい。例えば、第2色C2の明度が、第1色C1の明度と相違してもよい。この場合には、反射型の光学センサーによって第1領域AR11と第2領域AR12とを容易に判別できると共に、第3領域AR21と第4領域AR22とを容易に判別できる。
【0044】
次に、
図1〜
図5を参照して、制御部6の処理について更に説明する。
図5は、キャリッジ73の動作の一例を示す図である。
図5の上側の図に示すように、初期位置SP1は、待機位置PWに位置する。初期位置SP1は、電源が投入された時のキャリッジ73の位置を示す。
【0045】
制御部6は、電源が投入された場合に、エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置するか、エンコーダーシート74の第2色C2の領域にキャリッジ73が位置するかを判定する。第1色C1の領域は、第1領域AR11と第3領域AR21とから構成される。第2色C2の領域は、第2領域AR12と第4領域AR22とから構成される。
【0046】
エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置すると判定した場合には、制御部6は、エンコーダーシート74の第1方向DR1に向けてキャリッジ73を移動させる。第1方向DR1は、Y軸の正方向を示す。第1方向DR1は、「他方側」に相当する。
【0047】
エンコーダーシート74の第2色C2の領域にキャリッジ73が位置すると判定した場合には、制御部6は、エンコーダーシート74の第2方向DR2に向けてキャリッジ73を移動させる。第2方向DR2は、Y軸の負方向を示す。第2方向DR2は、「一方側」に相当する。
【0048】
図5の下側の図は、キャリッジ73の位置の変化を示す。
図5の下側の図の横軸は、Y軸を示し、縦軸は時間Tを示す。
図5の下側の図に示すように、時間Tが「0」において、キャリッジ73は、初期位置SP1に位置するため、Y座標の値は、値YP1である。値YP1は、待機位置PWのY座標を示す。
【0049】
図5の下側の図のグラフG1に示すように、待機位置PWは、第1領域AR11内の位置であるため、制御部6は、エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置すると判定する。そして、制御部6は、エンコーダーシート74の第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。その結果、Y座標の値が増加する。
【0050】
そして、キャリッジ73が検出位置PSに到達する。すなわち、時点T11において、Y座標が値YSに到達する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。所定距離は、例えば、長さL11の2倍の距離である。
【0051】
具体的には、制御部6は、検出位置PSからエンコーダーシート74の第1方向DR1にキャリッジ73を更に移動させ、時点T12で、制御部6は、キャリッジ73の移動を停止させる。時点T12は、キャリッジ73が基準位置PHに到達した時点を示す。
【0052】
以上、
図1〜
図5を参照して説明したように、本発明の実施形態では、エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置すると判定した場合には、制御部6は、エンコーダーシート74の第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。したがって、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を効率的に移動できる。
【0053】
なお、本発明の実施形態では、待機位置PWが第1領域AR11内に配置されるが、本発明はこれに限定されない。待機位置PWが第1領域AR11内、又は第2領域AR12内に配置されればよい。
【0054】
具体的には、待機位置PWが基準位置PHに対してエンコーダーシート74の第4領域AR22から離間する側に配置される場合には、待機位置PWはエンコーダーシート74の第1領域AR11内に配置される。この場合には、
図5を参照して説明したように、電源が投入された場合に、初期位置SP1(待機位置PW)から第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。したがって、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を効率的に移動できる。
【0055】
また、待機位置PWが基準位置PHに対してエンコーダーシート74の第3領域AR21から離間する側に配置される場合には、待機位置PWはエンコーダーシート74の第2領域AR12内に配置される。この場合には、電源が投入された場合に、初期位置SP1(待機位置PW)から第2方向DR2に移動させる。したがって、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を効率的に移動できる。
【0056】
次に、
図1〜
図6を参照して、制御部6の処理について更に説明する。
図6は、キャリッジ73の動作の一例を示す図である。
図6の上側の図に示すように、初期位置SP2は、待機位置PWの右側の第2領域AR12内に位置する。初期位置SP2は、電源が投入された時のキャリッジ73の位置を示す。
図5の初期位置SP1が待機位置PWであるのに対して、
図6の初期位置SP2が待機位置PWの右側の第2領域AR12内に位置する点で、
図6は
図5と相違している。
【0057】
電源が投入され、基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、エンコーダーシート74の第3領域AR21にキャリッジ73が位置する場合には、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1へ移動させる。また、電源が投入され、基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、エンコーダーシート74の第4領域AR22にキャリッジ73が位置する場合には、制御部6は、キャリッジ73を第2方向DR2へ移動させる。
【0058】
図6の下側の図は、キャリッジ73の位置の変化を示す。
図6の下側の図の横軸は、Y軸を示し、縦軸は時間Tを示す。
図6の下側の図に示すように、時間Tが「0」において、キャリッジ73は、初期位置SP2に位置するため、Y座標の値は、値YP2である。値YP2は、初期位置SP2のY座標を示す。
【0059】
図6の下側の図のグラフG2に示すように、初期位置SP2は、第2領域AR12内の位置であるため、制御部6は、エンコーダーシート74の第2色C2の領域にキャリッジ73が位置すると判定する。そして、制御部6は、エンコーダーシート74の第2方向DR2にキャリッジ73を移動させる。その結果、Y座標の値が減少する。
【0060】
そして、時点T21でキャリッジ73が第3領域AR21に到達する。しかしながら、時点T21では、制御部6は、キャリッジ73が第3領域AR21に位置することを判定できない。キャリッジ73が第1領域AR11に位置する可能性があるからである。そこで、制御部6は、第2方向DR2にキャリッジ73を更に移動させる。そして、時点T22では、第1色C1の領域(第3領域AR21)の主走査方向の長さが長さL11よりも長い(例えば、長さL11の1.5倍)ことが第1センサー77によって検出される。その結果、制御部6は、キャリッジ73が第3領域AR21に位置することを判定する。そこで、制御部6が、キャリッジ73を第1方向DR1へ移動させる。すなわち、時点T22において、制御部6が、キャリッジ73の移動方向を第2方向DR2から第1方向DR1に変更する。その結果、Y座標の値が増加する。
【0061】
次に、時点T13で、キャリッジ73が検出位置PSに到達する。すなわち、時点T13において、Y座標が値YSに到達する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、キャリッジ73が検出位置PSに到達したため、制御部6は、キャリッジ73を更に第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。所定距離は、例えば、長さL11の2倍の距離である。
【0062】
具体的には、制御部6は、検出位置PSから第1方向DR1にキャリッジ73を更に移動させ、時点T24で、制御部6は、キャリッジ73の移動を停止する。時点T24は、キャリッジ73が基準位置PHに到達した時点を示す。
【0063】
以上、
図1〜
図6を参照して説明したように、待機位置PWから基準位置PHへ記録ヘッド71を移動中に、エンコーダーシート74の第3領域AR21にキャリッジ73が位置する場合には、キャリッジ73を第1方向DR1へ移動させる。したがって、動作範囲外から動作範囲内にキャリッジ73を確実に移動できる。
【0064】
また、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73が移動中に、エンコーダーシート74の第4領域AR22にキャリッジ73が位置する場合には、キャリッジ73をエンコーダーシート74の第2方向DR2へ移動させる。したがって、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、動作範囲外から動作範囲内にキャリッジ73を確実に移動できる。この点については、後述にて
図8を参照して詳細に説明する。
【0065】
次に、
図1〜
図7を参照して、制御部6の処理について更に説明する。
図7は、キャリッジ73の動作の一例を示す図である。
図7の上側の図に示すように、初期位置SP3は、第3領域AR21内に位置する。初期位置SP3は、電源が投入された時のキャリッジ73の位置を示す。
【0066】
図5の初期位置SP1が待機位置PWである。
図6の初期位置SP2が待機位置PWの右側の第2領域AR12内に位置する。これに対して、
図7の初期位置SP3が第3領域AR21内に位置する点で、
図7は、
図5及び
図6の各々と相違している。
【0067】
図7の下側の図は、キャリッジ73の位置の変化を示す。
図7の下側の図の横軸は、Y軸を示し、縦軸は時間Tを示す。
図7の下側の図に示すように、時間Tが「0」において、キャリッジ73は、初期位置SP3に位置するため、Y座標の値は、値YP3である。値YP3は、初期位置SP3のY座標を示す。
【0068】
図7の下側の図のグラフG3に示すように、初期位置SP2は、第3領域AR21内の位置であるため、制御部6は、エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置することを判定する。そして、制御部6は、第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。その結果、Y座標の値が増加する。
【0069】
そして、時点T31で、キャリッジ73が検出位置PSに到達する。すなわち、時点T31において、Y座標が値YSに到達する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、キャリッジ73が検出位置PSに到達したため、制御部6は、キャリッジ73を更に第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。所定距離は、例えば、長さL11の2倍の距離である。
【0070】
具体的には、制御部6は、検出位置PSからエンコーダーシート74の第1方向DR1にキャリッジ73を更に移動させ、基準位置PHに到達した時点T32で、制御部6は、キャリッジ73の移動を停止する。時点T32は、キャリッジ73が基準位置PHに到達した時点を示す。
【0071】
以上、
図1〜
図7を参照して説明したように、本発明の実施形態では、エンコーダーシート74の第1色C1の領域(
図7では、第3領域AR21)にキャリッジ73が位置することを判定した場合には、エンコーダーシート74の第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。したがって、キャリッジ73を動作範囲外から動作範囲内に確実に移動できる。
【0072】
次に、
図1〜
図8を参照して、制御部6の処理について更に説明する。
図8は、キャリッジ73の動作の一例を示す図である。
図8の上側の図に示すように、初期位置SP4は、基準位置PHよりも第1方向DR1側に位置する。初期位置SP4は、電源が投入された時のキャリッジ73の位置を示す。
【0073】
図5の初期位置SP1が待機位置PWである。
図6の初期位置SP2が待機位置PWの右側の第2領域AR12内に位置する。
図7の初期位置SP3が第3領域AR21内に位置する。これに対して、
図8の初期位置SP4が基準位置PHよりも第1方向DR1側に位置する点で、
図8は、
図5、
図6及び
図7の各々と相違している。
【0074】
図8の下側の図は、キャリッジ73の位置の変化を示す。
図8の下側の図の横軸は、Y軸を示し、縦軸は時間Tを示す。
図8の下側の図に示すように、時間Tが「0」において、キャリッジ73は、初期位置SP4に位置するため、Y座標の値は、値YP4である。値YP4は、初期位置SP4のY座標を示す。
【0075】
図8の下側の図のグラフG4に示すように、初期位置SP4は、第1領域AR11内の位置であるため、制御部6は、エンコーダーシート74の第1色C1の領域にキャリッジ73が位置することを判定する。そして、制御部6は、第1方向DR1にキャリッジ73を移動させる。その結果、Y座標の値が増加する。
【0076】
そして、時点T41でキャリッジ73が第4領域AR22に到達する。しかしながら、時点T41では、制御部6は、キャリッジ73が第4領域AR22に位置することを判定できない。キャリッジ73が第2領域AR12に位置する可能性があるからである。そこで、制御部6は、第1方向DR1にキャリッジ73を更に移動させる。そして、時点T42では、第2色C2の領域(第4領域AR22)の主走査方向の長さが長さL11よりも長い(例えば、長さL11の1.5倍である)ことが第1センサー77によって検出される。その結果、制御部6は、キャリッジ73が第4領域AR22に位置することを判定する。そこで、制御部6が、キャリッジ73を第2方向DR2へ移動させる。すなわち、時点T42において、制御部6が、キャリッジ73の移動方向を第1方向DR1から第2方向DR2に変更する。その結果、Y座標の値が減少する。
【0077】
次に、時点T43で、キャリッジ73が検出位置PSに到達する。すなわち、時点T43において、Y座標が値YSに到達する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。所定距離は、例えば、長さL11の2倍の距離である。
【0078】
具体的には、時点T43において、制御部6が、キャリッジ73の移動方向を第2方向DR2から第1方向DR1に変更する。その結果、Y座標の値が増加する。そして、制御部6が、検出位置PSから第1方向DR1にキャリッジ73を移動させ、基準位置PHに到達した時点T44で、制御部6は、キャリッジ73の移動を停止させる。時点T44は、キャリッジ73が基準位置PHに到達した時点を示す。
【0079】
以上、
図1〜
図8を参照して説明したように、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、エンコーダーシート74の第4領域AR22にキャリッジ73が位置する場合には、キャリッジ73を第2方向DR2へ移動させる。したがって、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、動作範囲外から動作範囲内にキャリッジ73を確実に移動できる。
【0080】
また、第2センサーSが、待機位置PWと基準位置PHとの間に配置され、記録ヘッド71を検出する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、キャリッジ73が検出位置PSに到達したことを第2センサーSが検出した場合には、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。したがって、キャリッジ73を待機位置PWから基準位置PHへ確実に移動できる。
【0081】
次に、
図1〜
図9を参照して、制御部6の処理について更に説明する。
図9は、キャリッジ73の動作の一例を示す図である。
図9の上側の図に示すように、初期位置SP5は、基準位置PHよりも第1方向DR1側の第2領域AR12に位置する。初期位置SP5は、電源が投入された時のキャリッジ73の位置を示す。
【0082】
図5の初期位置SP1が待機位置PWである。
図6の初期位置SP2が待機位置PWの右側の第2領域AR12内に位置する。
図7の初期位置SP3が第3領域AR21内に位置する。
図8の初期位置SP4が基準位置PHよりも第1方向DR1側に位置する。これに対して、
図9の初期位置SP5が基準位置PHよりも第1方向DR1側の第2領域AR12に位置する点で、
図9は、
図5、
図6、
図7及び
図8の各々と相違している。
【0083】
図9の下側の図は、キャリッジ73の位置の変化を示す。
図9の下側の図の横軸は、Y軸を示し、縦軸は時間Tを示す。
図9の下側の図に示すように、時間Tが「0」において、キャリッジ73は、初期位置SP5に位置するため、Y座標の値は、値YP5である。値YP5は、初期位置SP5のY座標を示す。
【0084】
図9の下側の図のグラフG5に示すように、初期位置SP5は、第2領域AR12内の位置であるため、制御部6は、エンコーダーシート74の第2色C2の領域にキャリッジ73が位置することを判定する。そして、制御部6は、エンコーダーシート74の第2方向DR2にキャリッジ73を移動させる。その結果、Y座標の値が減少する。
【0085】
そして、キャリッジ73が検出位置PSに到達する。すなわち、時点T51において、Y座標が値YSに到達する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。所定距離は、例えば、長さL11の2倍の距離である。
【0086】
具体的には、制御部6が、検出位置PSから第1方向DR1にキャリッジ73を移動させ、基準位置PHに到達した時点T52で、制御部6は、キャリッジ73の移動を停止させる。時点T52は、キャリッジ73が基準位置PHに到達した時点を示す。
【0087】
以上、
図1〜
図9を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第2センサーSが、待機位置PWと基準位置PHとの間に配置され、記録ヘッド71を検出する。制御部6は、第2センサーSの検出信号に基づいて、待機位置PWから基準位置PHへキャリッジ73を移動させる。すなわち、キャリッジ73が検出位置PSに到達したことを第2センサーSが検出した場合には、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。したがって、キャリッジ73を待機位置PWから基準位置PHへ確実に移動できる。
【0088】
次に、
図1〜
図4、
図10及び
図11を参照して制御部6の処理について説明する。
図10及び
図11は、制御部6の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、
図10に示すように、ステップS101において、制御部6は、電源が投入されたか否かを判定する。
電源が投入されていないと制御部6が判定した場合(ステップS101でNO)には、処理が待機状態になる。電源が投入されたと制御部6が判定した場合(ステップS101でYES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、制御部6は、第1センサー77の検出信号に基づいて、キャリッジ73が第1色C1の領域に位置するか否かを判定する。
キャリッジ73が第1色C1の領域に位置していないと制御部6が判定した場合(ステップS103でNO)には、処理が
図11のステップS119に進む。キャリッジ73が第1色C1の領域に位置すると制御部6が判定した場合(ステップS103でYES)には、処理がステップS105に進む。
【0089】
そして、ステップS105において、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に移動させる。
次に、ステップS107において、制御部6は、第2センサーSがキャリッジ73を検出したか否かを判定する。
キャリッジ73を第2センサーSが検出したと制御部6が判定した場合(ステップS107でYES)には、処理がステップS109に進む。
そして、ステップS109において、制御部6は、基準位置PHへキャリッジ73を移動させ、キャリッジ73の移動を停止させて、処理が終了する。すなわち、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に所定距離だけ移動させて停止させる。
キャリッジ73を第2センサーSが検出していないと制御部6が判定した場合(ステップS107でNO)には、処理がステップS111に進む。
そして、ステップS111において、制御部6は、キャリッジ73が第4領域AR22に位置するか否かを判定する。
キャリッジ73が第4領域AR22に位置していないと制御部6が判定した場合(ステップS111でNO)には、処理がステップS105に戻る。キャリッジ73が第4領域AR22に位置すると制御部6が判定した場合(ステップS111でYES)には、処理がステップS113に進む。
【0090】
そして、ステップS113において、制御部6は、キャリッジ73を第2方向DR2に移動させる。
次に、ステップS115において、制御部6は、第2センサーSがキャリッジ73を検出したか否かを判定する。
キャリッジ73を第2センサーSが検出していないと制御部6が判定した場合(ステップS115でNO)には、処理がステップS113に戻る。キャリッジ73を第2センサーSが検出したと制御部6が判定した場合(ステップS115でYES)には、処理がステップS117に進む。
そして、ステップS117において、制御部6は、基準位置PHへキャリッジ73を移動させ、キャリッジ73の移動を停止させて、処理が終了する。
【0091】
ステップS103でNOの場合には、
図11に示すように、ステップS119において、制御部6は、キャリッジ73を第2方向DR2に移動させる。
次に、ステップS121において、制御部6は、第2センサーSがキャリッジ73を検出したか否かを判定する。
キャリッジ73を第2センサーSが検出したと制御部6が判定した場合(ステップS121でYES)には、処理がステップS123に進む。
そして、ステップS123において、制御部6は、基準位置PHへキャリッジ73を移動させ、キャリッジ73の移動を停止させて、処理が終了する。
キャリッジ73を第2センサーSが検出していないと制御部6が判定した場合(ステップS121でNO)には、処理がステップS125に進む。
そして、ステップS125において、制御部6は、キャリッジ73が第3領域AR21に位置するか否かを判定する。
キャリッジ73が第3領域AR21に位置していないと制御部6が判定した場合(ステップS125でNO)には、処理がステップS119に戻る。キャリッジ73が第3領域AR21に位置すると制御部6が判定した場合(ステップS125でYES)には、処理がステップS127に進む。
【0092】
そして、ステップS127において、制御部6は、キャリッジ73を第1方向DR1に移動させる。
次に、ステップS129において、制御部6は、第2センサーSがキャリッジ73を検出したか否かを判定する。
キャリッジ73を第2センサーSが検出していないと制御部6が判定した場合(ステップS129でNO)には、処理がステップS127に戻る。キャリッジ73を第2センサーSが検出したと制御部6が判定した場合(ステップS129でYES)には、処理がステップS131に進む。
そして、ステップS131において、制御部6は、基準位置PHへキャリッジ73を移動させ、キャリッジ73の移動を停止させて、処理が終了する。
【0093】
以上、
図1〜
図4、
図10及び
図11を参照して説明したように、本発明の実施形態では、基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、エンコーダーシート74の第3領域AR21にキャリッジ73が位置する場合には、制御部6は、キャリッジ73をエンコーダーシート74の第1方向DR1へ移動させる。また、電源が投入され、基準位置PHへキャリッジ73を移動中に、エンコーダーシート74の第4領域AR22にキャリッジ73が位置する場合には、制御部6は、キャリッジ73をエンコーダーシート74の第2方向DR2へ移動させる。したがって、動作範囲外から動作範囲内にキャリッジ73を確実に移動できる。
【0094】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(4))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0095】
(1)本実施形態では、
図1及び
図2を参照して説明したように、インクジェット記録装置100の記録ヘッド71の個数は1つであるが、本発明はこれに限定されない。インクジェット記録装置100の記録ヘッドの個数は複数でもよい。例えば、インクジェット記録装置100の記録ヘッドの個数が、2つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0096】
(2)本実施形態では、
図1及び
図2を参照して説明したように、本発明の実施形態では、記録ヘッド71が4色のインクを吐出するが、本発明はこれに限定されない。記録ヘッド71が少なくとも1色のインクを吐出すればよい。例えば、記録ヘッド71が1色(例えば、黒色)のインクを吐出してもよい。
【0097】
(3)本実施形態では、第1センサー77が透過型の光学センサーであるが、本発明はこれに限定されない。第1センサー77が光学センサーであればよい。例えば、第1センサー77が反射型の光学センサーでもよい。
【0098】
(4)本実施形態では、第2センサーSが反射型の光学センサーであるが、本発明はこれに限定されない。第2センサーSが記録ヘッド71を検出すればよい。例えば、第2センサーSが透過型の光学センサーでもよい。また、例えば、第2センサーSが近接センサーでもよい。