(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
透明な底面を有する試料皿に載置された穀粒に対し光を照射し、前記穀粒に光を透過させ、前記穀粒からの透過光に基づいて前記穀粒の外観品位を判別する穀粒品位判別装置であって、
前記試料皿の下方には光源を有する照明機構を配設し、
前記照明機構は前記試料皿の斜め下方に配設される光源ブロックを有し、前記光源は前記光源ブロックの内側に配設されてなり、
前記照明機構は、前記試料皿の透明な底面への光源の映り込みを防ぐよう、前記光源からの光を前記光源ブロックの内側で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射することを特徴とする穀粒品位判別装置。
前記光源ブロックは、前記光源が固定される固定部、前記固定部の上部に位置し前記試料皿の中心側へ延出して前記光源から前記試料皿の底部に向かう直接光を遮り反射させる導光部、前記固定部の下部に位置し前記光源からの直接光又は前記導光部からの反射光を反射させる反射部を有し、
前記照明機構は、前記光源からの光を前記光源ブロックの前記各部の内側面で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射する請求項1記載の穀粒品位判別装置。
前記試料皿の下方にバックグラウンドとなる黒色反射板が配設される一方で、前記照明機構は、前記黒色反射板の外方に隣接して配設されてなり、前記光源ブロックの前記各部の内側面は白色とされる請求項2記載の穀粒品位判別装置。
前記穀粒品位判別装置は、透明な底面を有する試料皿に載置された穀粒に対し光を照射し、前記穀粒に光を透過及び/又は反射させ、前記穀粒からの透過光及び/又は反射光に基づいて、前記穀粒の外観品位を判別する穀粒品位判別装置であって、
前記試料皿の斜め上方に上部光源を有する上部照明機構を配設し、
前記上部照明機構は、前記上部光源が固定される固定部、前記上部光源の下方に位置し前記上部光源から前記試料皿に向かう直接光を遮り上方へ反射させる下側遮光部、前記上部光源の上方に位置し前記上部光源から上方へ向かう直接光及び前記下側遮光部で反射した反射光を遮り下方へ反射させる上側遮光部を有し、
前記上部照明機構は、前記上部光源からの光を前記各遮光部で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射する請求庫1乃至4のいずれかに記載の穀粒品位判別装置。
【背景技術】
【0002】
従来、穀粒に光を照射し、前記穀粒に前記光を透過及び/又は反射させ、前記穀粒からの透過光及び/又は反射光に基づいて前記穀粒の外観品位を判別する装置が知られている(特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1には、上部撮像・照明ユニットと、下部照明ユニットと、これらの間に配置した判別対象である任意数の穀粒を載置するトレーとを具備し、前記トレーに載置した穀粒に対して上部撮像・照明ユニットの上部発光部から光を照射し、その反射光を上部撮像・照明ユニットにより撮像し、又は、前記穀粒に対して下部照明ユニットの下部発光部から光を照射し、その透過光を上部撮像・照明ユニットにより撮像し、前記穀粒からの反射光又は透過光による画像データを取得する撮像手段を備える装置が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、ベース部材と、前記ベース部材内に回転可能に配設され、一側方に光源を有する回転部材と、前記ベース部材上に取り付けられて該ベース部材とともに外枠を構成し、前記回転部材の上方に位置して穀粒を載置する試料皿を受ける開口部を有するカバー部材を備え、複数の穀粒が載置された試料皿を前記カバー部材の開口部にセットし、前記光源によって前記試料皿の透明な底面に対し斜め下方から光を照射し、前記試料皿に載置された複数の穀粒に対し斜め下方から光を透過させる装置が記載されている。
【0005】
上記特許文献1に記載された装置によれば、撮像手段により取得された穀粒からの反射光又は透過光による画像データと、穀粒検査用の基準画像データとを比較することで、前記穀粒の外観品位を判別することができる。
【0006】
また、上記特許文献2に記載された装置によれば、試料皿の上方から作業者が目視等により穀粒内の暗影の有無を観察することで胴割れ米等を検出することができる。
【0007】
ところで、特許文献1に記載された装置は、下部発光部の上にトレーを載置するものであり、前記下部発光部が前記トレーの底部に映り込み、前記撮像手段により取得する穀粒の画像データに影響を及ぼすために穀粒の外観品位を精度良く判別できない問題がある。
【0008】
他方、特許文献2に記載された装置は、光源を試料皿の下部側方に配設し、前記試料皿の底面に対し斜め下方から光を照射するものであるが、前記光源を前記試料皿の側方へ遠ざけて配設しない場合には、前記光源が前記試料皿の底部に映り込み、試料皿の上方からの作業者の目視等による穀粒の観察に影響を及ぼすために胴割れ米等を正確に検出できない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、透明な試料皿の底部への光源の映り込みを防ぐことで、前記試料皿に載置される穀粒の外観品位を精度良く判別することができる穀粒品位判別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、
透明な底面を有する試料皿に載置された穀粒に対し光を照射し、前記穀粒に光を透過させ、前記穀粒からの透過光に基づいて前記穀粒の外観品位を判別する穀粒品位判別装置であって、
前記試料皿の下方には光源を有する照明機構を配設し、
前記照明機構が前記試料皿の斜め下方に配設される光源ブロックを有し、前記光源が前記光源ブロックの内側に配設されてなり、
前記照明機構が、前記試料皿の透明な底面への光源の映り込みを防ぐよう、前記光源からの光を前記光源ブロックの内側で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射することを特徴とする。
【0013】
本発明は、
前記光源ブロックが、前記光源が固定される固定部、前記固定部の上部に位置し前記試料皿の中心側へ延出して前記光源から前記試料皿の底部に向かう直接光(直射光)を遮り反射させる導光部、前記固定部の下部に位置し前記光源からの直接光又は前記導光部からの反射光を反射させる反射部を有し、
前記照明機構が、前記光源からの光を前記光源ブロックの前記各部の内側面で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射することが好ましい。
【0014】
本発明は、
前記試料皿の下方にバックグラウンドとなる黒色反射板が配設される一方で、前記照明機構が前記黒色反射板の外方に隣接して配設されてなり、前記光源ブロックの前記各部の内側面が白色とされることが好ましい。
【0015】
本発明は、
前記照明機構が前記試料皿の斜め下方に複数配設されてなり、前記光源からの光を前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として複数の方向から照射することが好ましい。
【0016】
本発明は、
前記穀粒品位判別装置が、透明な底面を有する試料皿に載置された穀粒に対し光を照射し、前記穀粒に光を透過及び/又は反射させ、前記穀粒からの透過光及び/又は反射光に基づいて、前記穀粒の外観品位を判別する穀粒品位判別装置であって、
前記試料皿の斜め上方に上部光源を有する上部照明機構を配設し、
前記上部照明機構が、前記上部光源が固定される固定部、前記上部光源の下方に位置し前記上部光源から前記試料皿に向かう直接光を遮り上方へ反射させる下側遮光部、前記上部光源の上方に位置し前記上部光源から上方へ向かう直接光及び前記下側遮光部で反射した反射光を遮り下方へ反射させる上側遮光部を有し、
前記上部照明機構が、前記上部光源からの光を前記各遮光部で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射することが好ましい。
【0017】
本発明は、
前記上部照明機構が筒体の内面に複数設けられ、前記上部光源からの光を前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として複数の方向から照射することが好ましい。
【0018】
本発明は、
前記各遮光部が黒色とされる一方で、前記筒体の内面が前記上側遮光部より下方が白色、前記上側遮光部より上方が黒色とされることが好ましい。
【0019】
本発明は、
前記上側遮光部の上方であって前記筒体の内部に、円形状の開口を有し前記穀粒からの透過光及び/又は反射光の光量を調整する絞り機能を有する黒色遮光板を配設することが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の穀粒品位判別装置は、
照明機構が試料皿の斜め下方に配設される光源ブロックを有し、光源が前記光源ブロックの内側に配設されてなり、
前記照明機構が、前記試料皿の透明な底面への光源の映り込みを防ぐよう、前記光源からの光を前記光源ブロックの内側で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射するので、前記試料皿の底部への光源の映り込みを防ぐことができる。
したがって、本発明の穀粒品位判別装置によれば、穀粒からの透過光に基づいて試料皿に載置される穀粒の外観品位を精度良く判別することができる。
【0021】
また、本発明の穀粒品位判別装置は、照明機構が光源からの光を試料皿に載置された穀粒に対し間接光として
斜め下方から照射するので、前記試料皿の底部への光源の映り込みを防ぐために前記照明機構を前記試料皿の中心から側方へ遠ざけて配設する必要がない。
したがって、本発明の穀粒品位判別装置によれば、試料皿の底部への光源の映り込みを防ぐために装置が大型化することを防止できる。
【0022】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記照明機構が前記試料皿の斜め下方に配設される光源ブロックを有し、前記光源が前記光源ブロックの内側に配設されてなり、前記照明機構が、前記光源からの光を前記光源ブロックの内側で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射する
ので、前記照明機構は、前記光源からの光を簡単な構成によって間接光とすることができる。
【0023】
なお、本発明の穀粒品位判別装置は、光源からの光を試料皿に載置された穀粒に対し斜め下方から照射する
ので、胴割れ粒等の検出に好適である。
【0024】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記光源ブロックが、前記光源が固定される固定部、前記固定部の上部に位置し前記試料皿の中心側へ延出して前記光源から前記試料皿の底部に向かう直接光(直射光)を遮り反射させる導光部、前記固定部の下部に位置し前記光源からの直接光又は前記導光部からの反射光を反射させる反射部を有し、前記照明機構が、前記光源からの光を前記光源ブロックの前記各部の内側面で反射させ、前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射することとすれば、前記導光部によって前記光源が前記試料皿の底部に映り込む範囲を狭くすることができるので、装置を小型化することができる。
また、本発明の穀粒品位判別装置は、前記照明機構が前記光源からの光の大半を前記光源ブロックの前記反射部に導光できるので、光の有効利用を図ることができる。
【0025】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記試料皿の下方にバックグラウンドとなる黒色反射板が配設される一方で、前記照明機構が、前記黒色反射板の外方に隣接して配設されてなり、前記光源ブロックの前記各部の内側面が白色とされることとすれば、前記光源ブロックの前記各部の白色の内側面によって前記光源の光を効果的に反射させ有効活用することができる。また、前記照明機構からバックグラウンドとなる前記黒色反射板に入射する光の大半が間接光となるため、前記黒色反射板からの反射による前記試料皿の底部への前記光源の映り込みを防ぐことができる。
【0026】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記照明機構が、前記試料皿の斜め下方に複数が配設されてなり、前記光源からの光を前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として複数の方向から照射することとすれば、胴割れ粒等を穀粒の向きに関係なく精度よく検出することができる。
【0027】
本発明の穀粒品位判別装置は、上部照明機構が、上部光源からの光を下側遮光部及び上側遮光部で反射させ、試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射することとすれば、前記試料皿への前記上部光源の映り込みを防ぐことができる。
したがって、本発明の穀粒品位判別装置によれば、穀粒からの透過光及び/又は反射光に基づいて試料皿に載置される穀粒の外観品位を精度良く判別することができる。
【0028】
また、本発明の穀粒品位判別装置は、上部照明機構が上部光源からの光を各遮光部で反射させ、試料皿に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射することとすれば、試料皿の底部への上部光源の映り込みを防ぐために前記上部照明機構を前記試料皿の中心から側方へ遠ざけて配設する必要がない。
したがって、本発明の穀粒品位判別装置によれば、試料皿の底部への光源の映り込みを防ぐために装置が大型化することを防止できる。
【0029】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記上部照明機構が、筒体の内面に複数設けられ、前記上部光源からの光を前記試料皿に載置された穀粒に対し間接光として複数の方向から照射することとすれば、穀粒の向きに関係なく外観品位を精度よく判別することができる。
【0030】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記各遮光部は黒色とされる一方で、前記筒体の内面は前記上側遮光部より下方が白色、前記上側遮光部より上方が黒色とされることとすれば、前記筒体の前記上側遮光部より下方の白色の内面によって前記各上部光源の光を有効に活用することができる。また、前記筒体の上方からは前記試料皿に載置された穀粒の画像を取得等することとなるが、前記上側遮光部より上方の黒色の内面によって前記筒体の上方への前記各上部光源の光の回り込みを防止することができるため、前記穀粒の鮮明な画像を取得することができる。
【0031】
本発明の穀粒品位判別装置は、前記上側遮光部の上方であって前記筒体の内部には、円形状の開口を有し前記穀粒からの透過光及び/又は反射光の光量を調整する絞り機能を有する黒色遮光板を配設することとすれば、前記筒体の上方から前記試料皿に載置された穀粒の画像取得等するに際し、前記穀粒の鮮明な画像を取得することができる。また、前記黒色遮光板の前記開口の大きさを変更することで、前記試料皿に載置された穀粒の画像取得できる範囲を調整することができるので、前記光源又は前記上部光源の前記試料皿の底部への映り込みを防止する上で有効である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における穀粒品位判別装置の概略説明図を示す。
図1に示す穀粒品位判別装置1は、下部照明用収納部2と上部照明用筒体3とを備える。
前記下部照明用収納部2は、平面視矩形状の空間を有し、側面に沿って下部照明機構20が収納される。ここでは、2組の下部照明機構20が収納される例を示す。
前記下部照明用収納部2の上部中央には円形状の開口部24が設けられ、前記開口部24上に透明な材料で形成される円形状の透明カルトン4が載置される。また、前記下部照明用収納部2の底部であって前記透明カルトン4の下方にはバックグラウンドとなる黒色反射板23が配設される。
前記下部照明機構20は、前記透明カルトン4の斜め下方に配設され、前記透明カルトン4に載置される穀粒に対し斜め下方から光を照射する。
前記下部照明機構20については、後述する
図8に示すように、前記透明カルトン4の真下に配設してもよい。この場合、前記下部照明機構20は、前記黒色反射板23と同色となる部材で構成し、バックグラウンドとしての機能を果たせる構成とする。
【0034】
前記上部照明用筒体3は、円筒形状であって、前記下部照明用収納部2の上部に前記開口部24と同心状に配設される。
前記上部照明用筒体3の内面には、上部照明機構30が設けられる。ここでは、円周方向に4組(1組は図示省略)の上部照明機構30が設けられる例を示す。
前記上部照明用筒体3は上部が蓋体34により閉ざされており、前記蓋体34の中央に設けられる開口35を通してカメラ等の画像取得手段(センサ)5により前記透明カルトン4上に載置される穀粒の画像データを取得する。
前記上部照明機構30は、前記透明カルトン4の斜め上方に配設され、前記透明カルトン4に載置される穀粒に対し斜め上方から光を照射する。
【0035】
図2は下部照明機構の説明図であって光源ブロックを示す。
図3は
図2のA−A断面図を示す。
前記下部照明機構20は、下部光源21と長尺状の光源ブロック22とを有する。
前記光源ブロック22は、前記下部光源21が固定される固定部221、前記固定部221の上部先端に位置し前記透明カルトン4の中心側へ延出して前記下部光源21から前記透明カルトン4の底部に向かう直接光(直射光)を遮り下方へ向けて反射させる導光部222を有する。
また、前記光源ブロック22は、前記固定部221の下部に位置し前記透明カルトン4の中心側に向けて上面が下方へ傾斜し、前記下部光源21からの直接光又は前記導光部222からの反射光を反射させる反射部223を有する。
【0036】
前記下部照明機構20は、前記下部光源21からの光を前記光源ブロック22の前記各部で反射させ、前記反射部223から又は前記黒色反射板23を介して前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射する。
前記下部照明機構20は、前記導光部222によって前記下部光源21が透明カルトン4の底部に映り混む範囲を狭くすることができるので、装置の小型化に貢献する。
また、前記下部照明機構20は、前記下部光源21からの光の大半を前記光源ブロック22の前記反射部223に導光できるので、光の有効利用を図ることができる。
【0037】
ここで、前記光源ブロック22は、前記固定部221、前記導光部222及び前記反射部223の各部の内側面が白色とされる。
また、前記下部照明機構20は、前記下部照明用収納部2の底部であって前記黒色反射板23の外方に隣接して配設される。
【0038】
前記下部照明機構20は、前記光源ブロック22の前記各部の白色の内側面によって前記下部光源21の光を効果的に反射させ有効に活用することができる。
また、前記下部照明機構20から前記黒色反射板23に入射する光は大半が間接光となるため、前記黒色反射板23からの反射による前記透明カルトン4の底部への前記下部光源21の映り込みを防ぐことができる。
【0039】
前記下部照明機構20は、1個以上の下部光源21を有するものであればよく、複数の下部光源21を有する場合、前記光源ブロック22の長手方向に直線状に固定すればよい。
また、前記下部光源21にはLED(発光ダイオード)光源を用いるが、LED光源以外の光源を用いることもできる。
なお、前記下部照明機構20は、前記下部光源21からの光を透明カルトン4に載置された穀粒に対し斜め下方から照射するので、胴割れ粒等の検出に好適である。
【0040】
図4は上部照明機構の説明図を示す。
図5は
図4のB−B断面図を示す。
前記上部照明機構30は、上部光源31と、前記上部照明用筒体3の内面に固定される下側遮光ブロック32、及び上側遮光ブロック33を有する。
前記下側遮光ブロック32は、前記上部光源31が固定される固定部321、前記固定部321の下部にL字状に設けられ前記上部光源31から前記透明カルトン4に向かう直接光を遮り上方へ反射させる下側遮光部322を有する。
前記下側遮光ブロック32は、前記固定部321において前記上部照明用筒体3の内面に固定される。
【0041】
前記上側遮光ブロック33は、前記上部光源31の上方であって前記下側遮光ブロック32の前記固定部321上に載置又は固定して設けられ、前記上部光源31から上方へ向かう直接光(直射光)及び前記下側遮光部322で反射した反射光を遮り下方へ反射させる上側遮光部331を有する。
ここでは、前記上側遮光ブロック33は、中央に円形状の開口を有する1個のリング状部材とし、4個の上部照明機構30に共通のものを用いるが、各上部照明機構30に個別のものを用いることもできる。
【0042】
前記上部照明機構30は、前記上部光源31からの光を前記下側遮光ブロック32及び前記上側遮光ブロック33の各遮光部322,331で反射させ、前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記上部光源31の映り込みを防ぐことができる。
【0043】
ここで、前記下側遮光ブロック32及び前記上側遮光ブロック33は黒色とされる。
また、前記上部照明用筒体3の内面は、前記上側遮光ブロック33(上側遮光部331)の下面よりも下方が白色、前記上側遮光ブロック33(上側遮光部331)の下面よりも上方が黒色とされる。
【0044】
前記上部照明機構30は、前記上部照明用筒体3の前記上側遮光ブロック33の下面より下方の白色の内面によって前記各上部光源31の光を有効に活用することができる。
また、前記上部照明用筒体3の上方からは、前記蓋体34の中央に設けられる開口35を通してカメラ等の画像取得手段5により前記透明カルトン4上に載置される穀粒の画像データを取得することとなるが、前記上側遮光ブロック33の下面より上方の黒色の内面によって前記上部照明用筒体3の上方への前記各上部光源31の光の回り込みを防止することができるため、前記穀粒の鮮明な画像データを取得することができる。
【0045】
なお、前記上部照明用筒体3には円筒形状のものを用いることとしたが、例えば四角筒形状など、角筒形状のものを用いることもできる。
また、前記上部光源31にはLED(発光ダイオード)光源を用いるが、LED光源以外の光源を用いることもできる。
【0046】
本発明の実施の形態における穀粒品位判別装置の作用について説明する。
まず、下部照明用収納部2の上部中央に設けられる開口部24上に位置するよう穀粒が載置された透明カルトン4をセットする。
次に、下部照明機構20及び/又は上部照明機構30において、それぞれ下部光源21及び/又は上部光源31のLEDを点灯し、前記透明カルトン4に載置された前記穀粒に対し光を照射し、前記穀粒に光を透過及び/又は反射させる。
そして、前記上部照明用筒体3の蓋材34に設けられる開口35を通して、画像取得手段5により前記透明カルトン4に載置される前記穀粒の透過画像及び/又は反射画像を取得する。
【0047】
前記穀粒品位判別装置1は、図示しないマイクロコンピュータにより、前記取得した透過画像に基づいて外形形状・面積・長さ・幅等の形状情報や色彩(カラー情報(R・G・B)、乳白色等)・胴割等の光学情報を抽出し、また、前記取得した反射画像に基づいて外形形状・面積・長さ・幅等の形状情報を抽出し、そして、前記抽出した形状情報や光学情報に基づいて前記穀粒の外観品位を判別する。
【0048】
前記下部照明機構20は、前記下部光源21からの光を前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記下部光源21の映り込みを防ぐことができる。
また、前記上部照明機構30は、前記上部光源31からの光を前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記上部光源31の映り込みを防ぐことができる。
したがって、前記穀粒品位判別装置1によれば、穀粒からの透過光及び/又は反射光に基づいて前記透明カルトン4に載置される穀粒の外観品位を精度良く判別することができる。
【0049】
前記穀粒品位判別装置1は、前記下部照明機構20が前記下部光源21からの光を前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記下部光源21の映り込みを防ぐために前記下部照明機構20を前記透明カルトン4の中心から側方へ遠ざけて配設する必要がない。
また、前記穀粒品位判別装置1は、前記上部照明機構30が前記上部光源31からの光を前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め上方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記上部光源31の映り込みを防ぐために前記上部照明機構30を前記透明カルトン4の中心から側方へ遠ざけて配設する必要がない。
したがって、前記穀粒品位判別装置1によれば、透明カルトン4の底部への下部光源21及び上下光源31の映り込みを防ぐために装置が大型化することを防止できる。
【0050】
なお、前記穀粒品位判別装置1は、前記上側遮光ブロック33の上方であって前記上部照明用筒体3の内部に、円形状の開口を有し前記穀粒からの透過光及び/又は反射光の光量を調整する図示しない絞り機能を有する黒色遮光板を配設することもできる。
前記穀粒品位判別装置1において、前記上部照明用筒体3の内部に絞り機能を有する前記黒色遮光板を配設することとすれば、前記上部照明用筒体3の蓋材34に設けられる開口35を通して、画像取得手段5により前記透明カルトン4に載置される前記穀粒の透過画像及び/又は反射画像を取得する際、前記穀粒の鮮明な画像を取得することができる。また、絞り機能を有する前記黒色遮光板の前記開口の大きさを変更することで、前記透明カルトン4に載置された穀粒の画像取得できる範囲を調整することができるので、前記下部光源21又は前記上部光源31の前記透明カルトン4の底部への映り込みを防止する上で有効である。
【0051】
上記本発明の実施の形態では、前記穀粒品位判別装置1は、前記下部照明用収納部2に2組の下部照明機構20が収納される場合を例としたが、少なくとも1組の下部照明機構20が収納されるものであればよい。また、前記下部照明用収納部2に4組の下部照明機構20を90度の等間隔で収納する場合には、4組の前記下部照明機構20の光源を順次点灯して各透過画像を取得し、又は4組の前記下部照明機構20の光源を同時に点灯して透過画像を取得することとすれば、穀粒の向きに関係なく胴割れ粒等を精度よく検出することができる。
【0052】
図6は下部照明機構の他の例の説明図であって光源ブロックの断面図を示す。
図6に示す下部照明機構20は、光源ブロック22の反射部223の上面が下部照明用収納部2の底部に略平行とされる点で、
図2及び
図3に示す下部照明機構20と相違する。
図6に示す下部照明機構20も、
図2及び
図3に示す下部照明機構20と同様に、下部光源21からの光を前記光源ブロック22の内側で反射させ、前記反射部223から又は黒色反射板23を介して透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射する。
【0053】
図7は本発明の他の実施の形態における穀粒品位判別装置の概略説明図を示す。
図7に示す穀粒品位判別装置101は、下部照明用収納部2を備え、下部照明機構20のみを備えるものであり、上部照明用筒体を備えない点で、
図1に示す穀粒品位判別装置1と相違する。
図7に示す穀粒品位判別装置101は、特開2014−173884号公報に記載される装置と同様に、目視による胴割れ米等の検査に使用して好適である。
【0054】
図7に示す穀粒品位判別装置101も、下部光源21からの光を透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として斜め下方から照射するので、前記透明カルトン4の底部への前記下部光源21の映り込みを防ぐことができ、穀粒からの透過光に基づいて前記穀粒の外観品位を精度良く判別することができる。
【0055】
図8は
図1に示す穀粒品位判別装置の変形例の概略説明図を示す。
図8に示す穀粒品位判別装置1は、下部照明機構20を透明カルトン4の真下に配設する点で、
図1に示す穀粒品位判別装置と相違する。この場合、前記下部照明機構20は、下部光源21が内側に固定される例えば円形状のカップ型の光源ブロック22を下部照明用収納部2に逆さ状に収納し、前記光源ブロック22の外側面を黒色としてバックグラウンドとしての機能を果たせる構成とする。前記下部照明用収納部2は、平面視円形状の空間を有するものとしてもよい。
【0056】
図8に示す穀粒品位判別装置1では、前記下部照明機構20は前記下部光源21からの光を前記光源ブロック22及び前記下部照明用収納部2の内側面で反射させ、前記透明カルトン4に載置された穀粒に対し間接光として下方から照射する。
図8に示す穀粒品位判別装置1も、前記透明カルトン4の底部への前記下部光源21の映り込みを防ぐことができるため、穀粒からの透過光に基づいて前記穀粒の外観品位を精度良く判別することができる。
【0057】
なお、
図8に示す例では上部照明機構30を省略したが、
図1に示す穀粒品位判別装置と同様に、上部照明用筒体3の内面に上部照明機構30を備えるものとすることもできる。
また、
図8に示す穀粒品位判別装置1も、
図7に示す穀粒品位判別装置101と同様に、上部照明用筒体3を備えない構成とすることもできる。
【0058】
本発明の実施の形態における穀粒品位判別装置は、米粒の外観品位の判別に限るものでなく、あらゆる穀粒の外観品位の判別に使用することができる。
【0059】
本発明は、上記実施の形態に限るものでなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいてその構成を適宜変更できることはいうまでもない。