(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の記憶素子は、第2の端子をさらに有し、前記第1の端子および前記第2の端子の間に流れる電流の向きに応じて可逆的に抵抗状態が変化することを利用して情報を記憶する
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の半導体回路。
第1のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第2のノードに印加可能に構成された第1の回路と、前記第2のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第1のノードに印加可能に構成された第2の回路と、オン状態になることにより前記第1のノードを第3のノードに接続する第1のトランジスタと、オン状態になることにより第1の直流電圧を前記第3のノードに供給する第2のトランジスタと、前記第3のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続されたゲートとを有する第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、前記第3のノードに接続された第1の端子と、制御電圧が供給された第2の端子とを有し、第1の抵抗状態または第2の抵抗状態をとりうる第1の記憶素子とを含み、前記第1の回路および前記第2の回路が、前記第1のノードにおける電圧が電源投入後に所定の初期電圧になるように構成され、前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第3のノードに接続され、前記第4のトランジスタは、オン状態になることにより第2の直流電圧を前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの他方に供給する半導体回路に対して、
第1の期間において、前記制御電圧を前記第1の直流電圧の電圧レベルと異なる第1の電圧レベルに設定し、前記第2のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を前記第1の抵抗状態にする第1の駆動を行い、
前記第1の期間の後の第2の期間において、前記制御電圧を第2の電圧レベルに設定し、前記第4のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を、前記第1のノードまたは前記第2のノードにおける電圧に応じた抵抗状態にする第2の駆動を行う
駆動方法。
前記第2の期間の後の第3の期間において、前記制御電圧を前記第1の電圧レベルに設定し、前記第1のトランジスタをオン状態にし、前記第2のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、第3の駆動を行う
請求項19に記載の駆動方法。
第1のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第2のノードに印加可能に構成された第1の回路と、前記第2のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第1のノードに印加可能に構成された第2の回路と、オン状態になることにより前記第1のノードを第3のノードに接続する第1のトランジスタと、オン状態になることにより第1の直流電圧を前記第3のノードに供給する第2のトランジスタと、前記第3のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続されたゲートとを有する第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、前記第3のノードに接続された第1の端子と、制御電圧が供給された第2の端子とを有し、第1の抵抗状態または第2の抵抗状態をとりうる第1の記憶素子とを含み、前記第1の回路および前記第2の回路が、前記第1のノードにおける電圧が電源投入後に所定の初期電圧になるように構成され、前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第4のトランジスタを介して前記第3のノードに接続され、他方には第2の直流電圧が供給され、前記第4のトランジスタは、オン状態になることにより前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方を前記第3のノードに接続する半導体回路に対して、
第1の期間において、前記制御電圧を前記第1の直流電圧の電圧レベルと異なる第1の電圧レベルに設定し、前記第2のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を前記第1の抵抗状態にする第1の駆動を行い、
前記第1の期間の後の第2の期間において、前記制御電圧を第2の電圧レベルに設定し、前記第4のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を、前記第1のノードまたは前記第2のノードにおける電圧に応じた抵抗状態にする第2の駆動を行う
駆動方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.応用例および適用例
【0013】
<1.実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る半導体回路1の一構成例を表すものである。半導体回路1は、情報を記憶する回路である。なお、本開示の実施の形態に係る半導体回路の駆動方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。半導体回路1は、制御部11と、電源トランジスタ12と、メモリ回路20とを備えている。
【0014】
制御部11は、メモリ回路20の動作を制御するものである。具体的には、制御部11は、外部から供給された書込コマンドおよび書込データに基づいて、メモリ回路20に情報を書き込み、また、外部から供給された読出コマンドに基づいて、メモリ回路20から情報を読み出すようになっている。また、制御部11は、電源トランジスタ12に電源制御信号SPGを供給して電源トランジスタ12をオンオフすることにより、メモリ回路20に対する電源供給を制御する機能をも有している。
【0015】
電源トランジスタ12は、この例では、P型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、ゲートには電源制御信号SPGが供給され、ソースには電源電圧VDD1が供給され、ドレインはメモリ回路20に接続されている。
【0016】
この構成により、半導体回路1では、メモリ回路20を使用する場合には、電源トランジスタ12をオン状態にして、電源電圧VDD1をメモリ回路20に電源電圧VDDとして供給する。また、半導体回路1では、メモリ回路20を使用しない場合には、電源トランジスタ12をオフ状態にする。半導体回路1では、このようないわゆるパワーゲーティングにより、消費電力を低減することができるようになっている。
【0017】
メモリ回路20は、データを記憶するものである。メモリ回路20は、メモリセルアレイ21と、駆動部22,23とを有している。
【0018】
メモリセルアレイ21は、メモリセル30がマトリクス状に配置されたものである。
【0019】
図2は、メモリセル30の一構成例を表すものである。
図3は、メモリセルアレイ21の一構成例を表すものである。メモリセルアレイ21は、複数のワード線AWLと、複数の制御線CTRLと、複数のビット線BLTと、複数のビット線BLBと、複数の制御線RSTと、複数の制御線CLと、複数の制御線STRとを有している。ワード線AWLは、
図2,3における横方向に延伸するものであり、ワード線AWLの一端は駆動部22に接続され、このワード線AWLには駆動部22により信号SAWLが印加される。制御線CTRLは、
図2,3における横方向に延伸するものであり、制御線CTRLの一端は駆動部22に接続され、この制御線CTRLには駆動部22により信号SCTRLが印加される。ビット線BLTは、
図2,3における縦方向に延伸するものであり、ビット線BLTの一端は駆動部23に接続される。ビット線BLBは、
図2,3における縦方向に延伸するものであり、ビット線BLBの一端は駆動部23に接続される。制御線RSTは、
図2,3における縦方向に延伸するものであり、制御線RSTの一端は駆動部23に接続され、この制御線RSTには駆動部23により信号SRSTが印加される。制御線CLは、
図2,3における縦方向に延伸するものであり、制御線CLの一端は駆動部23に接続され、この制御線CLには駆動部23により信号SCLが印加される。制御線STRは、
図2,3における縦方向に延伸するものであり、制御線STRの一端は駆動部23に接続され、この制御線STRには駆動部23により信号SSTRが印加される。
【0020】
メモリセル30は、SRAM(Static Random Access Memory)回路40と、トランジスタ31〜34と、記憶素子35とを有している。
【0021】
SRAM回路40は、正帰還により1ビット分の情報を記憶するものである。SRAM40は、トランジスタ41〜46を有している。トランジスタ41,43は、P型のMOSトランジスタであり、トランジスタ42,44,45,46は、N型のMOSトランジスタである。
【0022】
トランジスタ41のゲートはノードN1に接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはノードN2に接続されている。この例では、トランジスタ41のゲート長Lをトランジスタ43のゲート長Lと等しくするとともに、トランジスタ41のゲート幅Wをトランジスタ43のゲート幅Wより狭くしている。トランジスタ42のゲートはノードN1に接続され、ソースは接地され、ドレインはノードN2に接続されている。この例では、トランジスタ42のゲート長Lをトランジスタ44のゲート長Lと等しくするとともに、トランジスタ42のゲート幅Wをトランジスタ44のゲート幅Wより広くしている。トランジスタ41,42は、インバータIV1を構成している。インバータIV1は、ノードN1における電圧VN1を反転して、その反転結果をノードN2に出力するものである。
【0023】
トランジスタ43のゲートはノードN2に接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはノードN1に接続されている。この例では、トランジスタ43のゲート長Lをトランジスタ41のゲート長Lと等しくするとともに、トランジスタ43のゲート幅Wをトランジスタ41のゲート幅Wより広くしている。トランジスタ44のゲートはノードN2に接続され、ソースは接地され、ドレインはノードN1に接続されている。この例では、トランジスタ44のゲート長Lをトランジスタ42のゲート長Lと等しくするとともに、トランジスタ44のゲート幅Wをトランジスタ42のゲート幅Wより狭くしている。トランジスタ43,44は、インバータIV2を構成している。インバータIV2は、ノードN2における電圧VN2を反転して、その反転結果をノードN1に出力するものである。
【0024】
トランジスタ45のゲートはワード線AWLに接続され、ソースはビット線BLTに接続され、ドレインはノードN1に接続されている。トランジスタ46のゲートはワード線AWLに接続され、ソースはビット線BLBに接続され、ドレインはノードN2に接続されている。
【0025】
この構成により、インバータIV1の入力端子とインバータIV2の出力端子は互いに接続され、インバータIV2の入力端子とインバータIV1の出力端子は互いに接続される。これにより、SRAM回路40は、正帰還により1ビット分の情報を記憶する。そして、SRAM回路40では、トランジスタ45,46がオン状態になることにより、ビット線BLT,BLBを介して情報が書き込まれ、または情報が読み出されるようになっている。
【0026】
また、SRAM回路40では、インバータIV2におけるトランジスタ43のゲート幅WをインバータIV1におけるトランジスタ41のゲート幅Wより広くするとともに、インバータIV1におけるトランジスタ42のゲート幅WをインバータIV2におけるトランジスタ44のゲート幅Wより広くしている。これにより、電源投入直後において、インバータIV2は高レベルを出力しやすくなり、インバータIV1は低レベルを出力しやすくなる。このように、SRAM回路40は、電源投入直後でのノードN1における電圧が高レベルになりやすいように構成されている。
【0027】
トランジスタ31,32は、N型のMOSトランジスタであり、トランジスタ33,34は、P型のMOSトランジスタである。トランジスタ31のゲートは制御線CLに接続され、ドレインはノードN1に接続され、ソースはトランジスタ32,33のドレインおよび記憶素子35の一端に接続されている。トランジスタ32のゲートは制御線RSTに接続され、ドレインはトランジスタ31のソース、トランジスタ33のドレイン、および記憶素子35の一端に接続され、ソースは接地されている。トランジスタ33のゲートはノードN2に接続され、ソースはトランジスタ34のドレインに接続され、ドレインはトランジスタ31のソース、トランジスタ32のドレイン、および記憶素子35の一端に接続されている。トランジスタ34のゲートは制御線STRに接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタ33のソースに接続されている。
【0028】
記憶素子35は、不揮発性の記憶素子であり、この例では、スピン注入により、フリー層F(後述)の磁化の向きを変えることにより情報の記憶を行う、スピン注入磁化反転型(STT;Spin Transfer Torque)の磁気トンネル接合(MTJ;Magnetic Tunnel Junction)素子である。記憶素子35の一端はトランジスタ31のソースおよびトランジスタ32,33のドレインに接続され、他端は制御線CTRLに接続されている。
【0029】
図4は、記憶素子35の一構成例を表すものである。記憶素子35は、ピンド層Pと、トンネルバリア層Iと、フリー層Fとを有している。この例では、ピンド層Pは、半導体回路1のチップにおいて下層側に配置されたトランジスタ31〜33に接続されている。なお、この
図4では、トランジスタ31のみを描いている。また、フリー層Fは、半導体回路1のチップにおいて上層側に配置された制御線CTRLに接続されている。すなわち、記憶素子35は、フリー層F、トンネルバリア層I、およびピンド層Pが上層側からこの順に積層された、いわゆるボトムピン構造を有するものである。
【0030】
ピンド層Pは、磁化PJの方向が、例えば膜面垂直方向に固定された強磁性体により構成されるものである。フリー層Fは、磁化FJの方向が、流入するスピン偏極電流に応じて、例えば膜面垂直方向において変化する強磁性体により構成されるものである。トンネルバリア層Iは、ピンド層Pとフリー層Fとの間の磁気的結合を切るとともに、トンネル電流を流すように機能するものである。
【0031】
この構成により、記憶素子35では、例えば電流をフリー層Fからピンド層Pに流すと、ピンド層Pの磁化PJと同じ方向のモーメント(スピン)を有する偏極電子がピンド層Pからフリー層Fへ注入され、フリー層Fの磁化FJの方向がピンド層Pの磁化PJの方向と同じ方向(平行状態)になる。記憶素子35は、このような平行状態になった場合には、両端間の抵抗値が低くなる(低抵抗状態RL)。
【0032】
また、例えば電流をピンド層Pからフリー層Fに流すと、電子がフリー層Fからピンド層Pへ注入される。その際、注入された電子のうち、ピンド層Pの磁化PJと同じ方向のモーメントを有する偏極電子はピンド層Pを透過し、ピンド層Pの磁化PJと反対の方向のモーメントを有する偏極電子は、ピンド層Pで反射され、フリー層Fへ注入される。これにより、フリー層Fの磁化FJの方向は、ピンド層Pの磁化PJの方向と反対の方向(反平行状態)になる。記憶素子35は、このような反平行状態になった場合には、両端間の抵抗値が高くなる(高抵抗状態RH)。
【0033】
このように、記憶素子35では、電流を流す方向に応じて、フリー層Fの磁化FJの方向が変化することにより、抵抗状態が高抵抗状態RHと低抵抗状態RLとの間で変化する。記憶素子35は、このようにして抵抗状態を設定することにより、情報を記憶することができるようになっている。
【0034】
このように、メモリセル30では、SRAM回路40に加え、トランジスタ31〜34および記憶素子35を設けるようにした。これにより、例えば電源トランジスタ12をオフ状態にすることによりスタンバイ動作を行う場合において、電源トランジスタ12をオフ状態にする直前にストア動作を行うことにより、揮発性メモリであるSRAM回路40に記憶された情報を、不揮発性メモリである記憶素子35に記憶させることができる。そして、スタンバイ動作を行った後に通常動作を行う場合には、半導体回路1は、電源トランジスタ12をオン状態にした直後にリストア動作を行うことにより、記憶素子35に記憶された情報を、SRAM回路40に記憶させることができる。これにより、半導体回路1では、電源供給を再開した後に、短い時間で、各メモリセル30の状態を、電源供給を停止する前の状態に戻すことができるようになっている。
【0035】
駆動部22は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、ワード線AWLに信号SAWLを印加するとともに、制御線CTRLに信号SCTRLを印加するものである。
【0036】
駆動部23は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、制御線RSTに信号SRSTを印加し、制御線CLに信号SCLを印加し、制御線STRに信号SSTRを印加するものである。また、駆動部23は、制御部11から供給される制御信号およびデータに基づいて、ビット線BLT,BLBを介して、メモリセルアレイ21に情報を書き込む。また、駆動部23は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、ビット線BLT,BLBを介して、メモリセルアレイ21から情報を読み出し、読み出した情報を制御部11に供給するようになっている。
【0037】
ここで、インバータIV1は、本開示における「第1の回路」の一具体例に対応し、インバータIV2は、本開示における「第2の回路」の一具体例に対応する。トランジスタ31は、本開示における「第1のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ32は、本開示における「第2のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ33は、本開示における「第3のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ34は、本開示における「第4のトランジスタ」の一具体例に対応する。記憶素子35は、本開示における「第1の記憶素子」の一具体例に対応する。トランジスタ41は、本開示における「第8のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ43は、本開示における「第9のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ44は、本開示における「第10のトランジスタ」の一具体例に対応し、トランジスタ42は、本開示における「第11のトランジスタ」の一具体例に対応する。
【0038】
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の半導体回路1の動作および作用について説明する。
【0039】
(全体動作概要)
まず、
図1を参照して、半導体回路1の全体動作概要を説明する。制御部11は、メモリ回路20の動作を制御する。具体的には、制御部11は、外部から供給された書込コマンドおよび書込データに基づいて、メモリ回路20に情報を書き込み、また、外部から供給された読出コマンドに基づいて、メモリ回路20から情報を読み出す。また、制御部11は、電源トランジスタ12に電源制御信号SPGを供給して電源トランジスタ12をオンオフすることにより、メモリ回路20に対する電源供給を制御する。電源トランジスタ12は、制御部11から供給された制御信号に基づいて、オンオフ動作を行う。そして、電源トランジスタ12がオン状態になることにより、メモリ回路20に、電源電圧VDD1が、電源電圧VDDとして供給される。メモリ回路20の駆動部22は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、ワード線AWLに信号SAWLを印加し、制御線CTRLに信号SCTRLを印加する。駆動部23は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、制御線RSTに信号SRSTを印加し、制御線CLに信号SCLを印加し、制御線STRに信号SSTRを印加する。また、駆動部23は、制御部11から供給される制御信号およびデータに基づいて、ビット線BLT,BLBを介して、メモリセルアレイ21に情報を書き込む。また、駆動部23は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、ビット線BLT,BLBを介して、メモリセルアレイ21から情報を読み出し、読み出した情報を制御部11に供給する。
【0040】
(詳細動作)
半導体回路1は、通常動作M1において、揮発性メモリであるSRAM回路40に情報を記憶させる。また、半導体回路1は、リセット動作M2を行うことにより、記憶素子35の抵抗状態を所定の抵抗状態(この例では低抵抗状態RL)にリセットする。そして、例えば電源トランジスタ12をオフ状態にすることによりスタンバイ動作M4を行う場合には、半導体回路1は、電源トランジスタ12をオフ状態にする直前にストア動作M3を行うことにより、揮発性メモリであるSRAM回路40に記憶された情報を、不揮発性メモリである記憶素子35に記憶させる。そして、スタンバイ動作M4の後に通常動作M1を行う場合には、半導体回路1は、電源トランジスタ12をオン状態にした直後にリストア動作M5を行うことにより、記憶素子35に記憶された情報を、SRAM回路40に記憶させる。以下に、この動作について、詳細に説明する。
【0041】
図5は、半導体回路1における、ある着目したメモリセル30の一動作例を表すものである。
図6A,6B、
図7A〜7C、および
図8A〜8Cは、メモリセル30の状態を表すものである。
図6Aは通常動作M1における状態を示し、
図6Bはリセット動作M2における状態を示す。
図7A〜7CはノードN1における電圧VN1が高レベルVH(VN1=VH)である場合における状態を示し、
図7Aはストア動作M3における状態を示し、
図7Bはスタンバイ動作M4における状態を示し、
図7Cはリストア動作M5における状態を示す。
図8A〜8CはノードN1における電圧VN1が低レベルVL(VN1=VL)である場合における状態を示し、
図8Aはストア動作M3における状態を示し、
図8Bはスタンバイ動作M4における状態を示し、
図8Cはリストア動作M5における状態を示す。
図6A,6B、
図7A〜7C、および
図8A〜8Cでは、トランジスタ31,32,34を、そのトランジスタの動作状態に応じたスイッチを用いて示している。
【0042】
(通常動作M1)
通常動作M1では、
図5に示したように、制御部11は、電源制御信号SPGの電圧を低レベルにする。これにより、電源トランジスタ12(
図1)はオン状態になり、メモリセル30に電源電圧VDDが供給される。また、駆動部23は、信号SCL,SRSTの電圧をそれぞれ低レベルにするとともに、信号SSTRの電圧を高レベルにする。これにより、
図6Aに示したように、トランジスタ31,32,34は、全てオフ状態になる。すなわち、SRAM回路40は、記憶素子35と電気的に切り離される。また、駆動部22は、信号SCTRLの電圧を低レベルVL(接地レベル)にする。
【0043】
この通常動作M1では、メモリセル30のSRAM回路40に対して情報を書き込み、またはSRAM回路40から情報を読み出す。具体的には、SRAM回路40に情報を書き込む場合には、まず、駆動部22が、信号SAWLの電圧を高レベルにすることにより、SRAM回路40のトランジスタ45,46をオン状態にする。そして、駆動部23が、ビット線BLT,BLBに、書き込む情報に応じた、互いに反転した電圧レベルを有する信号を印加する。また、SRAM回路40から情報を読み出す場合には、駆動部23は、ビット線BLT,BLBを、例えば高レベルの電圧にそれぞれプリチャージし、その後に、駆動部22は、信号SAWLの電圧を高レベルにすることにより、トランジスタ45,46をオン状態にする。これにより、ビット線BLT,BLBのうちの一方の電圧が、SRAM回路40に記憶された情報に応じて変化する。そして、駆動部23は、ビット線BLT,BLBにおける電圧の差を検出することにより、SRAM回路40に記憶された情報を読み出す。
【0044】
(リセット動作M2)
半導体回路1は、ストア動作M3に先立ち、リセット動作M2を行うことにより記憶素子35の抵抗状態をあらかじめ所定の抵抗状態(この例では低抵抗状態RL)にリセットする。具体的には、半導体回路1は、例えば、通常動作M1と並行してリセット動作M2を行うことができる。
【0045】
このリセット動作M2では、
図5に示したように、駆動部23は、信号SRST,SSTRの電圧を高レベルにするとともに、信号SCLの電圧をそれぞれ低レベルにする。これにより、
図6Bに示したように、トランジスタ32はオン状態になり、トランジスタ31,34はそれぞれオフ状態になる。また、駆動部22は、信号SCTRLの電圧を高レベルVHにする。これにより、制御線CTRL、記憶素子35、およびトランジスタ32の順にリセット電流Iresetが流れる。
【0046】
このとき、例えば記憶素子35では、リセット電流Iresetがフリー層Fからピンド層Pに流れるので、フリー層Fの磁化FJの方向がピンド層Pの磁化PJの方向と同じ方向(平行状態)になり、その結果、記憶素子35の抵抗状態は、低抵抗状態RLになる。このようにして、リセット動作M2により、記憶素子35の抵抗状態がリセットされ、低抵抗状態RLになる。
【0047】
(ストア動作M3)
次に、電源トランジスタ12をオフ状態にすることによりスタンバイ動作M4を行う場合について説明する。この場合には、半導体回路1は、まず、ストア動作M3を行うことによりSRAM回路40に記憶された情報を記憶素子35に記憶させる。
【0048】
ストア動作M3では、
図5に示したように、駆動部23は、信号SCL,SRST,SSTRの電圧をそれぞれ低レベルにする。これにより、
図7A,8Aに示したように、トランジスタ34はオン状態になり、トランジスタ31,32はそれぞれオフ状態になる。また、駆動部22は、信号SCTRLの電圧を低レベルVL(接地レベル)にする。これにより、SRAM回路40に記憶された情報に応じて、記憶素子35の抵抗状態が設定される。
【0049】
具体的には、例えば、
図7Aに示したように、ノードN1における電圧VN1が高レベルVH(VN1=VH)である場合には、ノードN2における電圧VN2が低レベルVL(VN2=VL)になる。よって、トランジスタ34、トランジスタ33、記憶素子35の順にストア電流Istoreが流れる。このとき、記憶素子35では、ストア電流Istoreがピンド層Pからフリー層Fに流れるので、フリー層Fの磁化FJの方向がピンド層Pの磁化PJの方向と反対の方向(反平行状態)になり、その結果、記憶素子35の抵抗状態は、高抵抗状態RHになる。
【0050】
また、例えば、
図8Aに示したように、ノードN1における電圧VN1が低レベルVL(VN1=VL)である場合には、ノードN2における電圧VN2が高レベルVH(VN2=VH)になる。この場合には、記憶素子35には電流が流れないため、記憶素子35の抵抗状態は、低抵抗状態RLに維持される。
【0051】
(スタンバイ動作M4)
そして、半導体回路1は、ストア動作M3の後に、電源トランジスタ12をオフ状態にすることによりスタンバイ動作M4を行う。
【0052】
スタンバイ動作M4では、
図5に示したように、制御部11は、電源制御信号SPGの電圧を高レベルにする。これにより、電源トランジスタ12(
図1)はオフ状態になり、メモリセル30への電源供給が停止する。これにより、信号SCL,SRST,SSTRの電圧はそれぞれ低レベルになる。その結果、
図7B,8Bに示したように、トランジスタ31,32,34はそれぞれオフ状態になる。また、信号SCTRLの電圧は低レベルVLになる。このとき、記憶素子35の抵抗状態は維持される。
【0053】
(リストア動作M5)
次に、電源トランジスタ12をオン状態にすることにより通常動作M1を行う場合について説明する。この場合には、半導体回路1は、まず、電源トランジスタ12をオン状態にした後に、リストア動作M5を行うことにより、記憶素子35に記憶された情報を、SRAM回路40に記憶させる。
【0054】
まず、制御部11は、電源制御信号SPGの電圧を低レベルにする。これにより、電源トランジスタ12(
図1)はオン状態になり、メモリセル30に電源電圧VDDが供給される。そして、SRAM回路40では、ノードN1における電圧VN1は高レベルVHになろうとし、ノードN2における電圧VN2は低レベルVLになろうとする。すなわち、SRAM回路40では、インバータIV2におけるトランジスタ43のゲート幅WをインバータIV1におけるトランジスタ41のゲート幅Wより広くするとともに、インバータIV1におけるトランジスタ42のゲート幅WをインバータIV2におけるトランジスタ44のゲート幅Wより広くした。これにより、電源投入直後において、インバータIV2は高レベルを出力しやすくなり、インバータIV1は低レベルを出力しやすくなる。よって、ノードN1における電圧VN1は高レベルVHになろうとし、ノードN2における電圧VN2は低レベルVLになろうとする。
【0055】
リストア動作M5では、
図5に示したように、制御部11は、電源制御信号SPGの電圧を低レベルにする。また、駆動部23は、信号SCL,SSTRの電圧をそれぞれ高レベルにするとともに、信号SRSTの電圧を低レベルにする。これにより、
図7C,8Cに示したように、トランジスタ31はオン状態になり、トランジスタ32,34はそれぞれオフ状態になる。また、駆動部22は、信号SCTRLの電圧を低レベルVL(接地レベル)にする。これにより、ノードN1は、トランジスタ31および記憶素子35を介して接地される。このとき、記憶素子35の抵抗状態に応じて、SRAM回路40における電圧状態が定まる。
【0056】
具体的には、
図7Cに示したように、記憶素子35の抵抗状態が高抵抗状態RHである場合には、ノードN1は、高い抵抗値を用いてプルダウンされる。このとき、インバータIV2のトランジスタ43を介してノードN1に向かって流れる電流は、ノードN1からトランジスタ31および記憶素子35を介して制御線CTLに流れる電流よりも大きい。よって、ノードN1の電圧VN1は、高レベルVHになる。すなわち、電圧VN1は、ノードN1が高い抵抗値によりプルダウンされてもさほど影響を受けず、そのまま高レベルVHになる。
【0057】
また、
図8Cに示したように、記憶素子35の抵抗状態が低抵抗状態RLである場合には、ノードN1は、低い抵抗値を用いてプルダウンされる。このとき、インバータIV2のトランジスタ43を介してノードN1に向かって流れる電流は、ノードN1からトランジスタ31および記憶素子35を介して制御線CTLに流れる電流よりも小さい。よって、ノードN1の電圧VN1は、ノードN1が低い抵抗値によりプルダウンされるため、低レベルVLになる。
【0058】
このようにして、メモリセル30では、記憶素子35に記憶された情報に応じて、SRAM回路40が情報を記憶する。その後、半導体回路1は、
図5,6Aを用いて説明したようにして、通常動作M1を行う。
【0059】
ここで、リセット動作M2における駆動は、本開示における「第1の期間」における駆動の一具体例に対応し、ストア動作M3における駆動は、本開示における「第2の期間」における駆動の一具体例に対応し、リストア動作M5における駆動は、本開示における「第3の期間」における駆動の一具体例に対応する。
【0060】
このように、半導体回路1では、例えば電源トランジスタ12をオフ状態にすることによりスタンバイ動作M4を行う場合には、半導体回路1は、電源トランジスタ12をオフ状態にする直前にストア動作M3を行うことにより、揮発性メモリであるSRAM回路40に記憶された情報を、不揮発性メモリである記憶素子35に記憶させる。そして、スタンバイ動作M4の後に通常動作M1を行う場合には、半導体回路1は、電源トランジスタ12をオン状態にした直後に、リストア動作M5を行うことにより、記憶素子35に記憶された情報を、SRAM回路40に記憶させる。これにより、半導体回路1では、電源供給を再開した後に、短い時間で、各メモリセル30の状態を、電源供給を停止する前の状態に戻すことができる。
【0061】
その際、半導体回路1では、ストア動作M3に先立ち、リセット動作M2を行うことにより、記憶素子35の抵抗状態をあらかじめ低抵抗状態RLにリセットするようにした。これにより、半導体回路1では、その後のストア動作M3において、低抵抗状態RLを維持させるか、または低抵抗状態RLを高抵抗状態RHに変化させるだけで済むので、動作をシンプルにすることができる。
【0062】
また、半導体回路1では、トランジスタ33,34を設け、ストア動作M3を行うときに、
図7Aに示したように、トランジスタ34をオン状態にすることにより記憶素子35にストア電流Istoreを流すようにした。これにより、半導体回路1では、いわゆるディスターブが生じるおそれを低減することができる。すなわち、例えば、トランジスタ33,34を設けずにメモリセルを構成し、ストア動作M3において、インバータIV2のトランジスタ43が、トランジスタ31を介して、記憶素子35にストア電流Istoreを供給する場合には、SRAM回路に記憶された情報が失われてしまい、ディスターブが生じるおそれがある。また、これを回避するためにSRAM回路の各トランジスタのサイズを大きくした場合には、半導体回路1の面積が大きくなってしまう。一方、本実施の形態に係る半導体回路1では、ストア動作M3を行うときに、
図7Aに示したように、トランジスタ33,34がストア電流Istoreを供給するようにした。これにより、半導体回路1では、ディスターブが生じるおそれを低減することができる。また、SRAM回路40の各トランジスタのサイズを小さくすることができるため、半導体回路1の面積を小さくすることができる。
【0063】
また、半導体回路1では、各メモリセル30において、1つの記憶素子35を設けるとともに、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになるようにSRAM回路40を構成したので、以下に説明する比較例の場合に比べて、半導体回路1の面積を小さくすることができる。
【0064】
(比較例)
次に、比較例に係る半導体回路1Rについて説明する。本比較例は、各メモリセルに2つの記憶素子を設けたものである。
【0065】
図9は、本比較例に係る半導体回路1Rにおけるメモリセル30Rの一構成例を表すものである。メモリセル30Rは、SRAM回路40Rと、トランジスタ31〜34,51〜54と、記憶素子35,55とを有している。
【0066】
SRAM回路40Rは、トランジスタ71〜74を有している。トランジスタ71〜74は、本実施の形態に係るトランジスタ41〜44にそれぞれ対応するものである。トランジスタ71,72はインバータIV1を構成し、トランジスタ73,74はインバータIV2を構成する。トランジスタ71のゲート長Lは、トランジスタ73のゲート長Lと等しく、トランジスタ71のゲート幅Wは、トランジスタ73のゲート幅Wと等しい。また、トランジスタ72のゲート長Lは、トランジスタ74のゲート長Lと等しく、トランジスタ72のゲート幅Wは、トランジスタ74のゲート幅Wと等しい。
【0067】
トランジスタ51,52は、N型のMOSトランジスタであり、トランジスタ53,54は、P型のMOSトランジスタである。トランジスタ51のゲートは制御線CLに接続され、ドレインはノードN2に接続され、ソースはトランジスタ52,53のドレインおよび記憶素子55の一端に接続されている。トランジスタ52のゲートは制御線RSTに接続され、ドレインはトランジスタ51のソース、トランジスタ53のドレイン、および記憶素子55の一端に接続され、ソースは接地されている。トランジスタ53のゲートはノードN1に接続され、ソースはトランジスタ54のドレインに接続され、ドレインはトランジスタ51のソース、トランジスタ52のドレイン、および記憶素子55の一端に接続されている。トランジスタ54のゲートは制御線STRに接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタ53のソースに接続されている。
【0068】
記憶素子55は、記憶素子35と同様に、スピン注入磁化反転型の磁気トンネル接合素子である。記憶素子55の一端はトランジスタ51のソースおよびトランジスタ52,53のドレインに接続され、他端は制御線CTRLに接続されている。
【0069】
本比較例に係る半導体回路1Rは、本実施の形態に係る半導体回路1の場合(
図5)と同様に、リセット動作M2を行うことにより、記憶素子35,55の抵抗状態を低抵抗状態RLにリセットする。そして、例えばスタンバイ動作M4を行う場合には、半導体回路1Rは、電源トランジスタ12をオフ状態にする直前にストア動作M3を行うことにより、SRAM回路40Rに記憶された情報を、不揮発性メモリである記憶素子35,55に記憶させる。これにより、記憶素子35,55のうちの一方の抵抗状態が低抵抗状態RLを維持し、他方の抵抗状態が高抵抗状態RHになる。そして、スタンバイ動作M4の後に通常動作M1を行う場合には、半導体回路1Rは、電源トランジスタ12をオン状態にした直後にリストア動作M5を行うことにより、記憶素子35,55に記憶された情報を、SRAM回路40に記憶させる。
【0070】
本比較例に係る半導体回路1Rでは、各メモリセル30Rにおいて、2つの記憶素子35,55を設けるとともに、8つのトランジスタ31〜34,51〜54を設けている。よって、半導体回路1Rでは、素子数が多いため、メモリセル30Rの面積が大きくなってしまい、その結果、半導体回路1Rの面積もまた大きくなってしまう。
【0071】
一方、本実施の形態に係る半導体回路1では、各メモリセル30において、1つの記憶素子35および4つのトランジスタ31〜34を設けるとともに、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになるようにSRAM回路40を構成した。すなわち、本比較例に係る半導体回路1Rにおいて、記憶素子55および4つのトランジスタ51〜54を省くとともに、SRAM回路40RをSRAM回路40に置き換えた。これにより、半導体回路1では、素子数を減らすことができるため、メモリセル30の面積を小さくすることができ、その結果、半導体回路1の面積を小さくすることができる。
【0072】
特に、半導体回路1では、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにSRAM回路40を構成したので、1つの記憶素子35で、リストア動作M5を実現することができる。
【0073】
すなわち、比較例に係る半導体回路1Rでは、例えば、記憶素子35の抵抗状態が高抵抗状態RHであり、記憶素子55の抵抗状態が低抵抗状態RLである場合には、リストア動作M5により、ノードN2が低い抵抗値によりプルダウンされるため、ノードN2における電圧VN2が低レベルVLになり、その結果、ノードN1における電圧VN1が高レベルVHになる。しかしながら、比較例に係るメモリセル30Rから、単にトランジスタ51〜54および記憶素子55を省いた構成では、リストア動作M5を行おうとしても、ノードN1における電圧VN1を高レベルVHにすることが難しい。
【0074】
一方、半導体回路1では、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにSRAM回路40を構成した。これにより、記憶素子35の抵抗状態が高抵抗状態RHである場合には、リストア動作M5において、電圧VN1が高レベルVHになる。すなわち、電圧VN1は、ノードN1が高い抵抗値によりプルダウンされてもさほど影響を受けず、そのまま高レベルVHになる。そして、記憶素子35の抵抗状態が低抵抗状態RLである場合には、リストア動作M5において、ノードN1が低い抵抗値によりプルダウンされるため、電圧VN1が低レベルVLになる。これにより、半導体回路1では、1つの記憶素子35で、リストア動作M5を実現することができる。
【0075】
[効果]
以上のように本実施の形態では、トランジスタ33,34を設け、ストア動作を行うときに、トランジスタ34をオン状態にすることにより記憶素子にストア電流を流すようにしたので、ディスターブが生じるおそれを低減することができる。
【0076】
本実施の形態では、各メモリセルにおいて、1つの記憶素子を設けるとともに、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにSRAM回路を構成したので、半導体回路の面積を小さくすることができる。
【0077】
本実施の形態では、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにSRAM回路を構成したので、1つの記憶素子で、リストア動作を実現することができる。
【0078】
[変形例1]
上記実施の形態では、インバータIV1,IV2におけるトランジスタ41〜44のゲート幅Wをそれぞれ設定することにより、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、インバータIV1,IV2におけるトランジスタ41〜44のゲート長Lをそれぞれ設定することにより、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHになりやすいようにしてもよい。具体的には、例えば、インバータIV2におけるトランジスタ43のゲート長LをインバータIV1におけるトランジスタ41のゲート長Lより短くするとともに、インバータIV1におけるトランジスタ42のゲート長LをインバータIV2におけるトランジスタ44のゲート長Lより短くしてもよい。
【0079】
[変形例2]
上記実施の形態では、インバータIV2におけるトランジスタ43のゲート幅WをインバータIV1におけるトランジスタ41のゲート幅Wより広くするとともに、インバータIV1におけるトランジスタ42のゲート幅WをインバータIV2におけるトランジスタ44のゲート幅Wより広くしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、トランジスタ42,44のゲート幅Wを互いに等しくするとともに、インバータIV2におけるトランジスタ43のゲート幅WをインバータIV1におけるトランジスタ41のゲート幅Wより広くしてもよい。また、例えば、トランジスタ41,43のゲート幅Wを互いに等しくするとともに、インバータIV1におけるトランジスタ42のゲート幅WをインバータIV2におけるトランジスタ44のゲート幅Wより広くしてもよい。
【0080】
[変形例3]
上記実施の形態では、P型のMOSトランジスタを用いてトランジスタ33を構成したが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、
図10に示すメモリセル30Cのように、N型のMOSトランジスタを用いてトランジスタ33Cを構成してもよい。トランジスタ33CのゲートはノードN1に接続され、ドレインはトランジスタ34のドレインに接続され、ソースはトランジスタ31のソース、トランジスタ32のドレイン、および記憶素子35の一端に接続されている。すなわち、本変形例は、N型のMOSトランジスタを用いてトランジスタ33Cを構成するとともに、ノードN1における電圧VN1とノードN2における電圧VN2とが互いに反転していることを考慮し、トランジスタ33CのゲートをノードN1に接続している。
【0081】
[変形例4]
上記実施の形態では、ワード線AWLおよび制御線CTRLを
図2,3における横方向に延伸するように構成するとともに、ビット線BLT,BLBおよび制御線RST,CL,STRを
図2,3における縦方向に延伸するように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、
図11に示すメモリセル30Dのように構成してもよい。本変形例に係るメモリセル30Aを有するメモリセルアレイ21Aは、ワード線AWLと、制御線CTRLと、制御線RST,CL,STRと、ビット線BLT,BLBとを有している。この例では、制御線RSTは、
図11における横方向に延伸するものであり、制御線RSTの一端は、本変形例に係る駆動部22Dに接続されている。制御線CLは、
図11における横方向に延伸するものであり、制御線CLの一端は、駆動部22Dに接続されている。制御線STRは、
図11における横方向に延伸するものであり、制御線STRの一端は、駆動部22Dに接続されている。
【0082】
[変形例5]
上記実施の形態では、トランジスタ33,34のうちの、電源電圧VDDが供給されたトランジスタ34を信号SSTRによりオンオフさせたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、
図12に示すメモリセル30Eのように構成してもよい。このメモリセル30Eは、トランジスタ33E,34Eを有している。トランジスタ33E,34Eは、P型のMOSトランジスタである。トランジスタ33Eのゲートは制御線STRに接続され、ソースはトランジスタ34Eのドレインに接続され、ドレインはトランジスタ31のソース、トランジスタ32のドレイン、および記憶素子35の一端に接続されている。トランジスタ34EのゲートはノードN2に接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタ33Eのソースに接続されている。
【0083】
[変形例6]
上記実施の形態では、フリー層F、トンネルバリア層I、およびピンド層Pが上層側からこの順に積層されたボトムピン構造を有する記憶素子35を用いたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
【0084】
図13は、本変形例に係るメモリセル30Fの一構成例を表すものである。このメモリセル30Fを有するメモリセルアレイ21Fは、ワード線AWLと、制御線CTRLと、ビット線BLTと、ビット線BLBと、制御線RSTFと、制御線CLFと、制御線STRFとを有している。メモリセル30Fは、SRAM回路40と、トランジスタ31F〜34Fと、記憶素子35Fとを有している。
【0085】
トランジスタ31F,32FはP型のMOSトランジスタであり、トランジスタ33F,34FはN型のMOSトランジスタである。トランジスタ31F〜34Fは、上記実施の形態に係るトランジスタ31〜34にそれぞれ対応するものである。トランジスタ32Fのソースには電源電圧VDDが供給され、トランジスタ34Fのソースは接地されている。
【0086】
図14は、記憶素子35Fの一構成例を表すものである。記憶素子35Fは、ピンド層Pと、トンネルバリア層Iと、フリー層Fとを有している。この例では、フリー層Fは、チップの下層側に配置されたトランジスタ31F,32F,33Fに接続され、ピンド層Pは、上層側に配置された制御線CTRLに接続されている。すなわち、記憶素子35Fは、ピンド層P、トンネルバリア層I、およびフリー層Fが上層側からこの順に積層された、いわゆるトップピン構造を有するものである。
【0087】
このように構成しても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0088】
[変形例7]
上記実施の形態では、P型のMOSトランジスタを用いて電源トランジスタ12を構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、
図15に示す半導体回路1Gのように、N型のMOSトランジスタを用いて電源トランジスタを構成してもよい。半導体回路1Gは、電源トランジスタ12Gと、メモリ回路20Gとを備えている。電源トランジスタ12Gは、この例では、N型のMOSトランジスタであり、ゲートには電源制御信号SPGが供給され、ドレインはメモリ回路20Gに接続され、ソースには接地電圧VSS1が供給されている。この構成により、半導体回路1Gでは、メモリ回路20Gを使用する場合には、電源トランジスタ12Gをオン状態にして、接地電圧VSS1を、メモリ回路20Gに、接地電圧VSSとして供給する。また、半導体回路1Gでは、メモリ回路20Gを使用しない場合には、電源トランジスタ12Gをオフ状態にする。メモリ回路20Gは、メモリセルアレイ21Gと、駆動部22G,23Gとを有している。メモリセルアレイ21Gは、複数のメモリセル30Gを有している。メモリセル30Gは、例えば
図13に示したメモリセル30Fにおいて記憶素子35Fをボトムピン構造の記憶素子35に置き換えた構成を用いることができる。また、メモリセル30Gは、例えば
図2に示したメモリセル30において記憶素子35をトップピン構造の記憶素子35Fに置き換えた構成を用いることができる。
【0089】
[変形例8]
上記実施の形態では、各メモリセル30にトランジスタ34を設けたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例に係るメモリ回路20Hについて詳細に説明する。メモリ回路20Hは、メモリセルアレイ21Hと、駆動部22,23Hとを有している。
【0090】
図16は、メモリセルアレイ21Hにおけるメモリセル30Hの一構成例を表すものである。
図17は、メモリセルアレイ21Hの一構成例を表すものである。
図18A〜18Dは、メモリセル30Hのレイアウトの一例を表すものであり、
図18Aは、Active、Gate、Contactの各層のレイアウトを示し、
図18Bは、Contact、記憶素子、LocalM1、InterMediateV1の各層のレイアウトを示し、
図18Cは、LocalM1、InterMediateV1、InterMediateM1の各層のレイアウトを示し、
図18Dは、InterMediateM1、InterMediateV2、InterMediateM2の各層のレイアウトを示す。
【0091】
メモリセルアレイ21Hは、複数のワード線AWLと、複数の制御線CTRLと、複数のビット線BLTと、複数のビット線BLBと、複数の制御線RSTと、複数の制御線CLと、複数の制御線STLと、トランジスタ91とを有している。制御線STLは、
図16,17における縦方向に延伸するものであり、制御線STLの一端はトランジスタ91のドレインに接続されている。トランジスタ91はP型のMOSトランジスタであり、メモリセル30(
図2)におけるトランジスタ34に対応するものである。トランジスタ91のゲートには駆動部23Hにより信号SSTRHが供給され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインは制御線STLに接続されている。
【0092】
メモリセル30Hは、SRAM回路40と、トランジスタ31〜33と、記憶素子35とを有している。トランジスタ33のソースは制御線STLに接続されている。
【0093】
[変形例9]
上記実施の形態では、電源トランジスタ12を1つ設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば
図19に示す半導体回路1Jのように、複数の電源トランジスタを設けてもよい。半導体回路1Jは、制御部11Jと、複数の電源トランジスタ121,122,…とを備えている。制御部11Jは、電源トランジスタ121,122,…に電源制御信号SPG1,SPG2,…をそれぞれ供給して電源トランジスタ121,122,…をそれぞれオンオフすることにより、メモリ回路20に対する電源供給を制御する。複数の電源トランジスタ121,122,…は、例えば、メモリ回路20における複数のバンクに対応してそれぞれ設けられている。これにより、半導体回路1Jでは、メモリ回路20のバンク単位で、電源供給を制御することができる。
【0094】
[変形例10]
上記実施の形態では、スピン注入磁化反転型の磁気トンネル接合素子を用いて記憶素子35を構成したが、これに限定されるものではなく、流す電流の向きに応じて可逆的に抵抗状態が変化するものであれば、どのようなものを用いてもよい。具体的には、例えば、強誘電体メモリ素子や、ARAM(Atomic Random Access Memory)に用いられる、イオン源層と抵抗変化層とを積層することにより構成されるメモリ素子を用いてもよい。
【0095】
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
【0096】
<2.応用例および適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明した技術の応用例、および電子機器への適用例について説明する。
【0097】
(応用例)
上記実施の形態では、本技術を、SRAM回路40に応用したが、これに限定されるものではない。例えば、本技術を、例えば、
図20A〜20Dに示したフリップフロップ回路101〜104に応用してもよい。フリップフロップ回路101は、マスタラッチ回路101Mおよびスレーブラッチ回路104Mを有する、いわゆるマスタスレーブ型のD型フリップフロップ回路である。フリップフロップ回路102〜104についても同様である。
【0098】
図21は、本応用例に係るフリップフロップ回路201の一構成例である。フリップフロップ回路201は、
図20Aに示したフリップフロップ回路101に、上記実施の形態に係る技術を応用したものである。フリップフロップ回路201は、マスタラッチ回路101Mと、スレーブラッチ回路201Sとを有している。このスレーブラッチ回路201Sには、上記実施の形態に係る技術が応用されている。スレーブラッチ回路201Sは、インバータIV3,IV4と、トランスミッションゲートTGと、スイッチ99と、トランジスタ31〜33と、記憶素子35とを有している。インバータIV3の入力端子はノードN1に接続され、出力端子はノードN2に接続されている。インバータIV4の入力端子はノードN2に接続され、出力端子はトランスミッションゲートTGの一端およびスイッチ99の一端に接続されている。トランスミッションゲートTGの一端はインバータIV4の出力端子およびスイッチ99の一端に接続され、他端はノードN1に接続されている。スイッチ99の一端はインバータIV4の出力端子およびトランスミッションゲートTGの一端に接続され、他端はノードN1に接続されている。スイッチ99は、通常動作M1を行う場合にはオフ状態になり、ストア動作M3およびリストア動作M5を行う場合にはオン状態になる。インバータIV3,IV4は、ノードN1における電圧VN1が電源投入直後に高レベルVHにするように構成されている。
【0099】
なお、この例では、スレーブラッチ回路に、上記実施の形態に係る技術を応用したが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、マスタラッチ回路に上記実施の形態に係る技術を応用してもよい。
【0100】
(電子機器への適用例)
図22は、上記実施の形態等の半導体回路が適用されるスマートフォンの外観を表すものである。このスマートフォンは、例えば、本体部310、表示部320、およびバッテリ330を有している。
【0101】
上記実施の形態等の半導体回路は、このようなスマートフォンの他、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、ビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。特に、本技術は、バッテリを有する携帯型の電子機器に適用すると効果的である。
【0102】
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびにそれらの具体的な応用例および電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
【0103】
例えば、上記実施の形態等では、リセット動作M2を行うことにより、記憶素子35の抵抗状態を低抵抗状態RLにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、リセット動作M2を行うことにより、記憶素子35の抵抗状態を高抵抗状態RHにしてもよい。
【0104】
また、例えば、上記応用例では、本技術をD型フリップフロップ回路に応用したが、これに限定されるものではなく、例えば、他のフリップフロップ回路に応用してもよいし、ラッチ回路に応用してもよい。
【0105】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
【0106】
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0107】
(1)第1のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第2のノードに印加可能に構成された第1の回路と、
前記第2のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第1のノードに印加可能に構成された第2の回路と、
オン状態になることにより前記第1のノードを第3のノードに接続する第1のトランジスタと、
オン状態になることにより第1の直流電圧を前記第3のノードに供給する第2のトランジスタと、
前記第3のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続されたゲートとを有する第3のトランジスタと、
前記第3のノードに接続された第1の端子を有し、第1の抵抗状態または第2の抵抗状態をとりうる第1の記憶素子と
を備え、
前記第1の回路および前記第2の回路は、前記第1のノードにおける電圧が電源投入後に所定の初期電圧になりやすいように構成された
半導体回路。
(2)第4のトランジスタをさらに備え、
前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第3のノードに接続され、
前記第4のトランジスタは、オン状態になることにより第2の直流電圧を前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの他方に供給する
前記(1)に記載の半導体回路。
(3)第4のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第5のノードに印加可能に構成された第3の回路と、
前記第5のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第4のノードに印加可能に構成された第4の回路と、
オン状態になることにより前記第4のノードを第6のノードに接続する第5のトランジスタと、
オン状態になることにより前記第1の直流電圧を前記第6のノードに供給する第6のトランジスタと、
前記第6のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第4のノードまたは前記第5のノードに接続されたゲートとを有する第7のトランジスタと、
前記第6のノードに接続され、前記第1の抵抗状態または前記第2の抵抗状態をとりうる第2の記憶素子と
をさらに備え、
前記第7のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第6のノードに接続され、
前記第4のトランジスタは、オン状態になることにより前記第2の直流電圧を前記第7のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの他方にさらに供給する
前記(2)に記載の半導体回路。
(4)第4のトランジスタをさらに備え、
前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第4のトランジスタを介して前記第3のノードに接続され、他方には第2の直流電圧が供給され、
前記第4のトランジスタは、オン状態になることにより前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方を前記第3のノードに接続する
前記(1)に記載の半導体回路。
(5)駆動部をさらに備え、
前記第1の記憶素子は、制御電圧が供給された第2の端子をさらに有し、
前記駆動部は、
第1の期間において、前記制御電圧を前記第1の直流電圧の電圧レベルと異なる第1の電圧レベルに設定し、前記第2のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を前記第1の抵抗状態にし、
前記第1の期間の後の第2の期間において、前記制御電圧を第2の電圧レベルに設定し、前記第4のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を、前記第1のノードにおける電圧に応じた抵抗状態にする
前記(2)から(4)のいずれかに記載の半導体回路。
(6)前記駆動部は、
電源投入後の第3の期間において、前記制御電圧を前記第2の電圧レベルに設定し、前記第1のトランジスタをオン状態にし、前記第2のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記初期電圧に設定された前記第1のノードにおける電圧を、前記第1の記憶素子の抵抗状態に応じた電圧に設定する
前記(5)に記載の半導体回路。
(7)前記第1の回路は、オン状態になることにより前記初期電圧に対応する第1の電源と前記第2のノードとを接続する第8のトランジスタを有し、
前記第2の回路は、オン状態になることにより前記第1の電源と前記第1のノードとを接続し、前記第8のトランジスタのゲート幅よりも広いゲート幅を有する第9のトランジスタを有する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の半導体回路。
(8)前記第2の回路は、オン状態になることにより前記初期電圧と異なる電圧に対応する第2の電源と前記第1のノードとを接続する第10のトランジスタを有する
前記第1の回路は、オン状態になることにより前記第2の電源と前記第2のノードとを接続し、前記第10のトランジスタのゲート幅よりも広いゲート幅を有する第11のトランジスタを有する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の半導体回路。
(9)前記第1の回路は、オン状態になることにより前記初期電圧に対応する第1の電源と前記第2のノードとを接続する第8のトランジスタを有し、
前記第2の回路は、オン状態になることにより前記第1の電源と前記第1のノードとを接続し、前記第8のトランジスタのゲート長よりも短いゲート長を有する第9のトランジスタを有する
前記(1)から(8)のいずれかに記載の半導体回路。
(10)前記第2の回路は、オン状態になることにより前記初期電圧と異なる電圧に対応する第2の電源と前記第1のノードとを接続する第10のトランジスタを有する
前記第1の回路は、オン状態になることにより前記第2の電源と前記第2のノードとを接続し、前記第10のトランジスタのゲート長よりも短いゲート長を有する第11のトランジスタを有する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の半導体回路。
(11)前記第2の回路は、オン状態になることにより前記初期電圧に対応する第1の電源と前記第1のノードとを接続する第9のトランジスタを有し、
前記第9のトランジスタがオン状態であるときに、前記第1の電源から前記第1のノードに流れる電流の電流値は、前記第1のトランジスタがオン状態であり、かつ前記第1の記憶素子の抵抗状態が前記第1の抵抗状態であるときに、前記第1のノードから前記第1のトランジスタを介して前記第1の記憶素子に流れる電流の第1の電流値と、前記第1のトランジスタがオン状態であり、かつ前記第1の記憶素子の抵抗状態が前記第2の抵抗状態であるときに、前記第1のノードから前記第1のトランジスタを介して前記第1の記憶素子に流れる電流の第2の電流値との間である
前記(1)から(10)のいずれかに記載の半導体回路。
(12)オン状態になることにより、前記第1の回路および前記第2の回路に電源電圧または接地電圧を供給する電源トランジスタをさらに備えた
前記(1)から(11)のいずれかに記載の半導体回路。
(13)前記第1の抵抗状態は、前記第2の抵抗状態よりも、抵抗値が低い状態である
前記(1)から(12)のいずれかに記載の半導体回路。
(14)前記第1の抵抗状態は、前記第2の抵抗状態よりも、抵抗値が高い状態である
前記(1)から(12)のいずれかに記載の半導体回路。
(15)前記第1の記憶素子は、第2の端子をさらに有し、前記第1の端子および前記第2の端子の間に流れる電流の向きに応じて可逆的に抵抗状態が変化することを利用して情報を記憶する
前記(1)から(14)のいずれかに記載の半導体回路。
(16)前記第1の記憶素子は、スピン注入磁化反転型の記憶素子である
前記(15)に記載の半導体回路。
(17)SRAM回路を備え、
前記SRAM回路は、前記第1の回路および前記第2の回路を有する
前記(1)から(16)のいずれかに記載の半導体回路。
(18)ラッチ回路を備え、
前記ラッチ回路は、前記第1の回路および前記第2の回路を有する
前記(1)から(16)のいずれかに記載の半導体回路。
(19)マスタラッチ回路とスレーブラッチ回路とを有するフリップフロップ回路を備え、
前記スレーブラッチ回路は、前記第1の回路および前記第2の回路を有する
前記(1)から(16)のいずれかに記載の半導体回路。
(20)第1のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第2のノードに印加可能に構成された第1の回路と、前記第2のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第1のノードに印加可能に構成された第2の回路と、オン状態になることにより前記第1のノードを第3のノードに接続する第1のトランジスタと、オン状態になることにより第1の直流電圧を前記第3のノードに供給する第2のトランジスタと、前記第3のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続されたゲートとを有する第3のトランジスタと、前記第3のノードに接続された第1の端子と、制御電圧が供給された第2の端子とを有し、第1の抵抗状態または第2の抵抗状態をとりうる第1の記憶素子とを含み、前記第1の回路および前記第2の回路が、前記第1のノードにおける電圧が電源投入後に所定の初期電圧になりやすいように構成された半導体回路を準備し、
第1の期間において、前記制御電圧を前記第1の直流電圧の電圧レベルと異なる第1の電圧レベルに設定し、前記第2のトランジスタをオン状態にし、前記第1のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を前記第1の抵抗状態にする第1の駆動を行い、
前記第1の期間の後の第2の期間において、前記制御電圧を第2の電圧レベルに設定し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の記憶素子の抵抗状態を、前記第1のノードにおける電圧に応じた抵抗状態にする第2の駆動を行う
駆動方法。
(21)前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方が前記第3のノードに接続され、
前記半導体回路は、オン状態になることにより第2の直流電圧を前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの他方に供給する第4のトランジスタをさらに含み、
前記第1の期間において、さらに前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の駆動を行い、
前記第2の期間において、さらに前記第4のトランジスタをオン状態にすることにより、前記第2の駆動を行う
前記(20)に記載の駆動方法。
(22)前記半導体回路は、オン状態になることにより前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの一方を前記第3のノードに接続する第4のトランジスタをさらに含み、
前記第3のトランジスタの前記ドレインおよび前記ソースの他方に第2の直流電圧を供給し、
前記第1の期間において、さらに前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、前記第1の駆動を行い、
前記第2の期間において、さらに前記第4のトランジスタをオン状態にすることにより、前記第2の駆動を行う
前記(20)に記載の駆動方法。
(23)前記第2の期間の後の第3の期間において、前記制御電圧を前記第1の電圧レベルに設定し、前記第1のトランジスタをオン状態にし、前記第2のトランジスタおよび前記第4のトランジスタをオフ状態にすることにより、第3の駆動を行う
前記(21)または(22)に記載の駆動方法。
(24)半導体回路と、
前記半導体回路に電源電圧を供給するバッテリと
を備え、
前記半導体回路は、
第1のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を第2のノードに印加可能に構成された第1の回路と、
前記第2のノードにおける電圧に基づいて、その電圧の反転電圧を生成し、その反転電圧を前記第1のノードに印加可能に構成された第2の回路と、
オン状態になることにより前記第1のノードを第3のノードに接続する第1のトランジスタと、
オン状態になることにより第1の直流電圧を前記第3のノードに供給する第2のトランジスタと、
前記第3のノードに接続されるドレインまたはソースと、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続されたゲートとを有する第3のトランジスタと、
前記第3のノードに接続された第1の端子を有し、第1の抵抗状態または第2の抵抗状態をとりうる第1の記憶素子と
を有し、
前記第1の回路および前記第2の回路は、前記第1のノードにおける電圧が電源投入後に所定の初期電圧になりやすいように構成された
電子機器。
【0108】
本出願は、日本国特許庁において2016年2月29日に出願された日本特許出願番号2016−037657号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0109】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。